JP4665524B2 - 液体吐出検査装置、液体吐出検査方法、液体吐出装置、インクジェットプリンタ、プログラム、および液体吐出システム - Google Patents
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Description
液体吐出部における液体の吐出検査を行う液体吐出検査装置において、
線材により形成され、前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部を備え、
前記液体吐出部が前記感知部に対して相対的に移動可能に設けられ、
前記線材が前記液体吐出部の移動方向に対して斜めに配置されており、
前記液体吐出部から吐出された、帯電した前記液体によって、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定することを特徴とする液体吐出検査装置である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部を備え、
前記液体吐出部から吐出された、帯電した前記液体によって、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定することを特徴とする液体吐出検査装置。
このような液体吐出検査装置にあっては、液体吐出部から吐出された、帯電した液体によって、感知部に発生した誘導電流の大きさを検出するから、液体の吐出方向が正常か否かを簡単に検査することができる。
前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部を備え、
前記液体吐出部から吐出された、帯電した前記液体によって、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定し、
前記吐出検査を行うときに、前記液体吐出部から前記液体として液体滴を吐出し、
前記液体吐出部から吐出される前記液体を帯電させるために、前記感知部に電圧が印加され、
検出した前記誘導電流の大きさと、所定のしきい値とを比較して、前記液体の吐出方向が正常か否かを判定し、
前記感知部は、線材により形成され、
前記線材が、相互に非平行状態にて少なくとも2本配置され、
前記線材に各々発生した誘導電流の大きさを個別に検出して、検出した前記誘導電流の各大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定し、
前記液体吐出部から吐出される前記液体がインクであることを特徴とする液体吐出検査装置。
前記液体吐出部から前記液体を吐出し、
前記液体吐出部から吐出された前記液体によって、前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定することを特徴とする液体吐出検査方法。
前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部と、
前記液体吐出部から吐出された、帯電した前記液体により、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定する判定部とを備えたことを特徴とする液体吐出装置。
前記インク吐出部と非接触状態にて設けられた感知部と、
前記インク吐出部から吐出された、帯電した前記インクにより、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記インクの吐出方向が正常か否かを判定する判定部とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
前記液体吐出部から前記液体を吐出するステップと、
前記液体吐出部から吐出された前記液体によって、前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部に発生した誘導電流の大きさを検出するステップと、
検出された前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定するステップとを実行することを特徴とするプログラム。
前記液体吐出装置は、媒体に対して液体を吐出する液体吐出部を備えた液体吐出装置であって、
前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部と、
前記液体吐出部から吐出された、帯電した前記液体により、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定する判定部とを備えていることを特徴とする液体吐出システム。
本発明に係る液体吐出装置の実施形態について説明する。ここでは、本発明に係る液体吐出装置として、インクジェットプリンタを例にとり説明する。
図1〜図4は、そのインクジェットプリンタ1を示したものである。図1は、そのインクジェットプリンタ1の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1の内部構成を示す。図3は、そのインクジェットプリンタ1の搬送部を示す。図4は、そのインクジェットプリンタ1のシステム構成を示すブロック構成図である。
次にこのインクジェットプリンタ1のシステム構成について説明する。このインクジェットプリンタ1は、図4に示すように、バッファメモリ122と、イメージバッファ124と、システムコントローラ126と、メインメモリ127と、EEPROM129とを備えている。バッファメモリ122は、ホストコンピュータ140から送信された印刷データ等の各種データを受信して一時的に記憶する。また、イメージバッファ124は、受信した印刷データをバッファメモリ122より取得して格納する。また、メインメモリ127は、ROMやRAMなどにより構成される。
図5は、ヘッド21の下面部に設けられたインクのノズルの配列を示した図である。ヘッド21の下面部には、同図に示すように、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色ごとにそれぞれ複数のノズル♯1〜♯180からなるノズル列211が設けられている。なお、これらイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のノズル列211は、本発明の液体吐出部に相当する。
次に前述したインクジェットプリンタ1の印刷動作について説明する。ここでは、「双方向印刷」を例にして説明する。図8は、インクジェットプリンタ1の印刷動作の処理手順の一例を示したフローチャートである。以下で説明される各処理は、システムコントローラ126が、メインメモリ127又はEEPROM129に格納されたプログラムを読み出して、当該プログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。
本発明に係る液体吐出検査装置の実施形態について説明する。ここでは、本発明に係る液体吐出検査装置が、インクジェットプリンタ(液体吐出装置)に搭載された場合を例にして説明する。
図9及び図10は、本実施形態のインクジェットプリンタ1に搭載された液体吐出検査装置60とその検査方法を概略的に説明したものである。図9は、液体吐出検査装置60の構成を説明した説明図であり、図10は、液体吐出検査装置60の検査原理を説明するための説明図である。
このとき、感知部70には、電源からの供給電圧により、例えば100V(ボルト)などの非常に高い電圧が印加されている。これにより、ヘッド21と感知部70との間には、非常に強い電界が形成される。このような状態の中において、ノズル♯1〜♯180からインク滴Ipが吐出されると、その吐出されたインク滴Ipは、帯電される。
このとき、感知部70には、当該感知部70とインク滴Ipの飛行経路Fとの間の距離Mに応じた大きさの誘導電流が発生する。すなわち、インク滴Ipの飛行経路Fが感知部70に近ければ、感知部70に発生する誘導電流の大きさは大きくなり、またインク滴Ipの飛行経路Fが感知部70から離れると、感知部70に発生する誘導電流の大きさは小さくなる。
図11A及び図11Bは、本実施形態の感知部70を詳しく示したものである。図11Aは、感知部70を示した平面図であり、図11Bは、感知部70の縦断面図である。
図12は、本実施形態の感知部70の設置位置を詳しく説明したものである。本実施形態の感知部70は、同図に示すように、ノズル♯1〜♯180からインクが吐出されて印刷が行われる印刷エリアApから外れたエリアAn(以下、非印刷エリアという)に設置される。この非印刷エリアAnには、ノズル♯1〜♯180のクリーニング装置として、ノズルの目詰まりを解消するために、ノズル♯1〜♯180からインクを吸い出すポンプ装置31が設けられている。また、この非印刷エリアAnには、印刷が行われないときにヘッド21のノズル♯1〜♯180を覆ってキャップするキャッピング装置35が設けられている。これらポンプ装置31とキャッピング装置35とにより、クリーニングユニット30が構成されている。この他に、クリーニングユニット30には、ノズル♯1〜♯180の開口部から余計に付着したインクを拭き取るワイピング装置など、各種装置が設けられることもある。
図13は、吐出検査が行われるときの感知部70とノズル列211との位置関係を説明したものである。感知部70は、同図に示すように、ノズル列211に沿ってこれと平行に設置されていて、その長さLはノズル列211の長さよりも長く設定されている。これにより、感知部70は、1列分のノズル列211に対応するように形成されている。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、吐出検査に使用されたインクを回収するためのインク回収部90を備えている。図14は、このインク回収部90を説明したものである。インク回収部90は、同図に示すように、例えば、感知部70が設けられた基板72の下方に設置され、ヘッド21の各ノズル♯1〜♯180から吐出されて感知部70の側方を通過して基板72の開口部74を通じて落下してきたインク滴Ipを収容して回収する。このように吐出検査に使用されたインクをインク回収部90により回収することによって、プリンタ1内部が、インクによって汚損されるのを防止することができる。
図15は、吐出検査時にインクを吐出するためにノズルに対して出力される駆動信号と、検出部80からの出力信号との波形をそれぞれ示したものである。同図中の上の波形は駆動信号の波形を示したものであり、同図中の下の波形は、検出部80の出力信号の波形を示したものである。あるノズルについて吐出検査を行うときに、検査対象となるノズルに設けられたピエゾ素子には、同図に示すように、インク滴を1回、即ち1滴吐出するための駆動パルスWaが駆動信号として出力される。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、各ノズル列211の各ノズル♯1〜♯180から吐出されるインクの吐出方向が正常か否かを検査することができる。ここで、各ノズル列211の各ノズル♯1〜♯180から吐出されたインクの方向が正常か否かの判定は、システムコントローラ126により行う。システムコントローラ126は、検出部80から出力された出力信号をデジタルデータとして取得し、このデジタルデータに基づきその出力信号の波形を解析して判定を行う。
次に検査手順について説明する。図18Aは、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1における検査手順の一例を説明したフローチャートである。本実施形態では、感知部70のサイズが、1列分のノズル列211にしか対応していないことから、各ノズル列211(K)、211(C)、211(M)、211(Y)についてそれぞれキャリッジ41(ヘッド21)を移動させて、各ノズル列211(K)、211(C)、211(M)、211(Y)ごとに個別に吐出検査を行う。ここでは、ブラック(K)のノズル列211(K)→シアン(C)のノズル列211(C)→マゼンダ(M)のノズル列211(M)→イエロ(Y)のノズル列211(Y)の順に吐出検査を実施する。
吐出検査が行われるタイミングとしては、次のようなものがある。
印刷処理中に適当なタイミングで吐出検査を実行する。例えば、「双方向印刷」の場合には、移動方向が変更される際に、キャリッジ41が待機位置へと移動してノズル♯1〜♯180の吐出検査を実行する。これにより、印刷処理中に途中でノズルの目詰まり等が発生して、印刷画像に不具合が生じるのを回避することができる。
電源投入時に吐出検査を実行する。これは、これから印刷を行うために、プリンタ(印刷装置)の電源投入時に、吐出検査を実行するものであり、プリンタ1のイニシャライズ処理時に処理の1つとしてノズル♯1〜♯180の吐出検査を実行する。このようなタイミングで吐出検査を実行することで、ノズル♯1〜♯180の目詰まり等なく印刷処理をスムーズに実行することができる。
媒体Sを印刷すべく所定の位置に送り込む動作時、即ち給紙時に吐出検査を実行する。これは、これから1つの媒体Sに印刷処理を施そうとするときに、インクが正常に吐出されるかどうかをチェックするもので、媒体Sを給紙する都度、吐出検査を実行しても良く、また、適宜な間隔で所定の数ごとに吐出検査を実行しても良い。
プリンタ1が、パーソナルコンピュータなどのホストコンピュータ140から印刷データを受け取ったときに、吐出検査を実行する。すなわち、ホストコンピュータ140から印刷データを受け取り、これから印刷を実行しようとするときに、インクが正常に吐出されるか否かをチェックするものである。このようなタイミングで吐出検査を実行することで、ノズル♯1〜♯180の目詰まり等なく、印刷処理をスムーズに実行することができる。
以上、このような装置によれば、各ノズル♯1〜♯180から吐出されたインク滴Ipによって誘導電流が発生する感知部70を備え、この感知部70に発生する誘導電流の大きさを検出することによって、インク滴Ipの飛行経路と感知部70との間の距離を調べることができ、各ノズル♯1〜♯180から吐出されたインク滴Ipの吐出方向が正常か否かを簡単に判定することができる。
図21及び図22は、本発明に係る液体吐出検査装置の他の実施形態を説明したものである。図21Aは、他の実施形態の感知部の外観を示した平面図であり、図21Bは、その縦断面図である。図22は、この液体吐出検査装置により吐出検査を行う場合の方法を説明するための図である。
図23は、本発明に係る液体吐出検査装置の他の実施形態を説明したものである。この液体吐出検査装置110は、同図に示すように、基板112上に配置された2つの感知部114、116を備えている。これらの感知部114、116は、金属等の導体により形成された線材によりそれぞれ形成されていて、基板112の先端部(下端部)に形成された開口部118上に掛け渡されて、緊張状態にて設置されている。一方の感知部114は、キャリッジ41の移動方向に対して直交する方向に沿って配置されており、また、もう一方の感知部116は、キャリッジ41の移動方向に対して斜めに配置されている。これらの感知部114、116は、その両端部がそれぞれ開口部118の内縁部に固定部材119により固定されている。
この場合、あるノズル列211の各ノズル♯1〜♯180について検査する場合に、2つの感知部114、116のうち、どちらの感知部114、116を先に利用して検査を実施しても良い。
図24は、本発明に係る液体吐出検査装置の他の構成例を説明したものである。この検査装置150は、同図に示すように、先に説明した液体吐出検査装置(図9〜図10参照)のように、誘導電流が発生する感知部70に高電圧を印加することによって、ノズル♯1〜♯180から吐出されるインク滴Ipを帯電させるのではなく、各ノズル♯1〜♯180から吐出されるインク滴Ipが、各ノズル♯1〜♯180から離れる際に、自然に帯電する、いわゆる摩擦帯電現象を利用して、インク滴Ipを帯電させるようになっている。このため、インク滴Ipを帯電させるために感知部70に高電圧を印加する構成が省かれている。
図25は、本発明に係る液体吐出検査装置の他の構成例を説明したものである。この検査装置160は、同図に示すように、感知部70とは別に電極部162を備え、この電極部162によって、ノズル♯1〜♯180から吐出されるインク滴Ipを帯電させるようになっている。この電極部162は、同図に示すように、感知部70と同様に、金属等の導電性を有する線材からなり、緊張状態にて張られた形で、ヘッド21と平行に配置されている。電極部162には、保護抵抗R1を介して電源(図示外)が接続されていて、この電源から例えば100V(ボルト)などの高い電圧が印加されるようになっている。
図27Aおよび図27Bは、本発明の感知部の他の構成例を説明する説明図である。図27Aは、感知部170が取り付けられた基板172の平面図であり、図27Bは、感知部170が取り付けられた基板172の縦断面図である。この感知部170は、基板172上に板状に薄層として形成されたもので、例えば、基板172に直接金属板を貼り付けるなどして形成したり、また蒸着等の成膜技術などによって形成される。感知部170の近傍には、ノズル♯1〜♯180から吐出されたインク滴Ipが通過するためのスリット状の開口部174が設けられている。
本発明の感知部70、104、114、116、170については、その表面に撥水処理が施されていても良い。このように感知部70、104、114、116、170の表面に撥水処理が施されていれば、ノズル♯1〜♯180から吐出されたインク滴Ipが、感知部70、104、114、116、170に接触した場合でも、感知部70、104、114、116、170の表面からインクを簡単に除去することができる。
次に、本発明に係る液体吐出システムの一例として、液体吐出装置としてインクジェットプリンタを備えた液体吐出システムを例にして説明する。
以上、一実施形態に基づき、印刷装置について説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る液体吐出検査装置や液体吐出装置、液体吐出システムに含まれるものである。
前述した実施の形態では、液体としてインクが使用された場合を例にして説明したが、本発明に係る液体吐出装置にあっては、インクに限らず、その他の液体、例えば、金属材料、有機材料(例えば高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、各種加工液、遺伝子溶液といった各種液体がインクの代わりに用いられても良い。
前述した実施の形態では、本発明の液体吐出部として、インクジェットプリンタ1のヘッド21のノズル列211が説明されていたが、本発明の液体吐出部にあっては、このようなノズル列211に限らず、液体を吐出するのではあれば、どのような形態の吐出部であっても構わない。
前述した実施の形態では、本発明の感知部として、線材等からなる感知部70、104,114、116、170が開示されていたが、本発明の感知部にあっては、このような感知部70、104,114、116、170に限らず、他の形状や他のタイプの感知部が用いられても良い。
前述した実施の形態では、本発明の検出部として、感知部70の電流変動を検出する検出部80が説明されていたが、本発明の検出部にあっては、このような検出部80に限らず、液体吐出部(ヘッド21のノズル列211)から吐出された、帯電した液体(インク)によって、感知部70、104,114、116、170に誘導電流が発生したか否かを検出することが可能であれば、どのようなタイプの検出部であっても構わない。
前述した実施の形態では、本発明の電極部として、線材により形成された電極部が説明されていたが、本発明の電極部にあっては、このような電極部に限らず、液体吐出部(ヘッド21)との間に電界を形成するのであれば、どのような形態の電極部であっても構わない。
前述した実施の形態では、液体吐出検査装置として、インクジェットプリンタ1を例にした液体吐出装置に搭載された液体吐出検査装置について説明したが、本発明に係る液体吐出検査装置にあっては、このような装置に限らず、液体吐出装置からは分離して、液体の吐出検査のみを独立して実行可能な装置であっても良く、また、前述した液体吐出装置以外の他の装置に搭載される液体吐出検査装置であっても良い。
前述した実施の形態では、液体吐出検査装置として、インクジェットプリンタ1を例にして説明したが、本発明に係る液体吐出装置にあっては、このようなインクジェットプリンタ1に限らず、液体を吐出する装置であれば、どのような装置であっても構わない。
媒体については、前述した用紙として、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、インクの吐出対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
5 操作ボタン、 6 表示ランプ、 7 排紙トレー、 8 給紙トレー、
11A 紙挿入口、 11B ロール紙挿入口、
13 給紙ローラ、 14 プラテン、 15 紙搬送モータ(PFモータ)、
17A 搬送ローラ、 17B 排紙ローラ、 18A・18B フリーローラ、
21 ヘッド、 211 ノズル列、 22 ヘッドドライバ、
30 クリーニングユニット、 31 ポンプ装置、 35 キャッピング装置、
41 キャリッジ、 42 キャリッジモータ(CRモータ)、 44 プーリ、
45 タイミングベルト、 46 ガイドレール、
48 インクカートリッジ、 51 リニア式エンコーダ、
60 液体吐出検査装置、 70 感知部、 72 基板、 74 開口部、
76 固定部材、
80 検出部、 82 回路素子、 83 回路素子 、84 回路素子、
88 A/D変換部、 90 インク回収部、
100 液体吐出検査装置、 102 基板、 104 感知部、 106 開口部、
108 固定部材、
110 液体吐出検査装置、 112 基板、 114 感知部、 116 感知部、
118 開口部、 119 固定部材、
122 バッファメモリ、 124 イメージバッファ、
126 システムコントローラ、 127 メインメモリ、
128 キャリッジモータ制御部、 129 EEPROM、
130 搬送制御部、 132 ヘッド駆動部、
134 ロータリ式エンコーダ、 136 リニア式エンコーダ、
140 ホストコンピュータ、
150 液体吐出検査装置、
160 液体吐出検査装置、 162 電極部、 114 固定部材、
170 感知部、 172 基板、 174 開口部、
211 ノズル列、
220 駆動回路、 221 原駆動信号発生部、 222 マスク回路、
223 駆動信号補正回路、
1200 表示装置、 1201 ディスプレイ、
1300 入力装置、 1300A キーボード、 1300B マウス、
1400 記録再生装置、 1400A フレキシブルディスクドライブ装置、
1400B CD−ROMドライブ装置、
1000 液体吐出システム、
Ap 印刷エリア、 An 非印刷エリア、
S 媒体、 Ip インク滴、
R1 保護抵抗、 R2 入力抵抗、 R3 帰還抵抗、
C コンデンサ、 Amp オペアンプ、
Claims (14)
- 液体吐出部における液体の吐出検査を行う液体吐出検査装置において、
線材により形成され、前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部を備え、
前記液体吐出部が前記感知部に対して相対的に移動可能に設けられ、
前記線材が前記液体吐出部の移動方向に対して斜めに配置されており、
前記液体吐出部から吐出された、帯電した前記液体によって、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定することを特徴とする液体吐出検査装置。 - 前記吐出検査を行うときに、前記液体吐出部から前記液体として液体滴を吐出することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出検査装置。
- 前記液体吐出部から吐出される前記液体を帯電させるために、前記感知部に電圧が印加されることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出検査装置。
- 前記液体吐出部から吐出される前記液体が、摩擦帯電により帯電することを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出検査装置。
- 前記液体吐出部から吐出される前記液体を帯電させるために電圧が印加される電極部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出検査装置。
- 検出した前記誘導電流の大きさと、所定のしきい値とを比較して、前記液体の吐出方向が正常か否かを判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出検査装置。
- 前記線材が、相互に非平行状態にて少なくとも2本配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出検査装置。
- 前記線材に各々発生した前記誘導電流の大きさを個別に検出して、検出した前記誘導電流の各大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定することを特徴とする請求項7に記載の液体吐出検査装置。
- 前記液体吐出部から吐出される前記液体がインクであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体吐出検査装置。
- 液体吐出部から液体を吐出し、
前記液体吐出部から吐出された、帯電した前記液体によって、前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部に発生した誘導電流の大きさを検出し、
検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定し、前記液体吐出部における前記液体の吐出検査を行う方法であって、
前記液体吐出部は前記感知部に対して相対的に移動可能に設けられ、
前記感知部は、線材により形成され、前記液体吐出部の移動方向に対して斜めに配置されている、液体吐出検査方法。 - 媒体に対して液体を吐出する液体吐出部を備えた液体吐出装置において、
線材により形成され、前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部と、
前記液体吐出部から吐出された、帯電した前記液体により、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定する判定部と、
を備え、前記液体吐出部が前記感知部に対して相対的に移動可能に設けられ、前記線材が前記液体吐出部の移動方向に対して斜めに配置されている、液体吐出装置。 - 媒体に対してインクを吐出するインク吐出部を備えたインクジェットプリンタにおいて、
線材により形成され、前記インク吐出部と非接触状態にて設けられた感知部と、
前記インク吐出部から吐出された、帯電した前記インクにより、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記インクの吐出方向が正常か否かを判定する判定部と、
を備え、前記インク吐出部が前記感知部に対して相対的に移動可能に設けられ、前記線材が前記インク吐出部の移動方向に対して斜めに配置されている、インクジェットプリンタ。 - 線材により形成され、液体吐出部と非接触にて設けられた感知部を備え、前記液体吐出部が前記感知部に対して相対的に移動可能に設けられ、前記線材が前記液体吐出部の移動方向に対して斜めに配置されている液体吐出検査装置であって、前記液体吐出部における液体の吐出検査を行う液体吐出検査装置において実行されるプログラムにおいて、
前記液体吐出部から前記液体を吐出するステップと、
前記液体吐出部から吐出された、帯電した前記液体によって、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出するステップと、
検出された前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定するステップと、を実行することを特徴とするプログラム。 - コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な液体吐出装置とを具備した液体吐出システムにおいて、
前記液体吐出装置は、媒体に対して液体を吐出する液体吐出部を備えた液体吐出装置であって、
線材により形成され、前記液体吐出部と非接触状態にて設けられた感知部と、
前記液体吐出部から吐出された、帯電した前記液体により、前記感知部に発生した誘導電流の大きさを検出して、検出した前記誘導電流の大きさに基づき前記液体の吐出方向が正常か否かを判定する判定部と、
を備え、前記液体吐出部が前記感知部に対して相対的に移動可能に設けられ、前記線材が前記液体吐出部の移動方向に対して斜めに配置されている、液体吐出システム。
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