JP2005104147A - インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005104147A
JP2005104147A JP2004264138A JP2004264138A JP2005104147A JP 2005104147 A JP2005104147 A JP 2005104147A JP 2004264138 A JP2004264138 A JP 2004264138A JP 2004264138 A JP2004264138 A JP 2004264138A JP 2005104147 A JP2005104147 A JP 2005104147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print
test
ink
printing
recording apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004264138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3838251B2 (ja
Inventor
Hiroshi Inoue
浩志 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2004264138A priority Critical patent/JP3838251B2/ja
Publication of JP2005104147A publication Critical patent/JP2005104147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3838251B2 publication Critical patent/JP3838251B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】生産性を落とすことなく吐出不良ノズルを検出できるインクジェット記録装置及び吐出不良検出方法を提供する。
【解決手段】搬送ベルト33にテスト印字領域33Aを備え、テスト印字領域33Aにテストパターンを印字し、印字部12の下流側に備えられたラインセンサ24Aにより、該テストパターンを読み取る。読取結果から吐出不良ノズルを検出し、画像補正やノズル回復動作を実行することができる。テストパターンは、インク色ごとに印字してもよいし、複数色を同じ位置に印字してもよい。テスト印字領域33Aは、インク色の識別が容易な色を有し、インクの着弾性がよい材質から成ることが好ましい。ラインセンサ24Aによるテストパターン読み取り後、テスト印字領域33Aはクリーニングロール36Aにより清掃される。
【選択図】 図9

Description

本発明はインクジェット記録装置及び吐出不良検出方法に係り、特にインク滴を吐出するノズルの吐出不良を検出する技術に関する。
近年、デジタルスチルカメラにより撮影された画像などを印刷記録する記録装置としてインクジェット記録装置(インクジェットプリンター)が普及している。インクジェット記録装置はヘッドに複数の記録素子を備え、この記録素子からインクの液滴を記録媒体に吐出しながら記録ヘッドを走査し、記録紙上に画像を1ライン分記録すると記録媒体を1ライン分搬送し、この工程を繰り返すことにより記録紙上に画像を形成するものである。
インクジェットプリンターには、単尺のシリアルヘッドを用い、ヘッドを記録媒体の幅方向に走査させながら記録を行うものや、記録媒体の1辺の全域に対応して記録素子が配列されているラインヘッドを用いるものがある。ラインヘッドを用いたものでは、記録素子の配列方向と直交する方向に記録媒体を走査させることで記録媒体の全面に画像記録を行うことができる。ラインヘッドを用いたプリンターでは短尺ヘッドを走査するキャリッジ等の搬送系が不要となり、また、キャリッジの移動と記録媒体との複雑な走査制御が不要になる。また、記録媒体だけが移動するのでシリアルヘッドを用いたプリンターに比べて記録速度の高速化が実現できる。
インクジェットプリンターでは、多数のノズルのうち一部のノズルについて、何らかの原因で吐出されなくなったり、インクの吐出量(記録紙上に打滴されるドットサイズ)や飛翔方向(打滴位置)が不適切になったりするなどの吐出不良が発生する場合がある。かかる不適切ノズルの存在は、記録画像の品質を低下させる原因となるためその対策が必要である。
従来、ノズルの吐出不良を検出する方法として、テストパターンのプリントを測定する方法や実技プリント(実際にプリント出力が要求された目的の画像を印刷したもの)を測定する方法、ヘッド内部の吐出時特性(抵抗値などの物性値)を測定する方法が知られている。
特許文献1に開示されたインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法では、不吐出ノズルの検出は、記録ヘッド内に設けられた検出電極によって、該記録ヘッド用基板上のインクを介して駆動電圧変化を検出して行われる。
特許文献2に記載されたインクジェット記録装置は、試し吐出用紙に、1ヘッド全ノズルで構成される連続ラインを、複数個のヘッド各々で干渉しない位置に形成し、そのラインの断続部の有無を光学的又は電気的に検出している。
特許文献3に記載されたカラーフィルタの製造方法及び製造装置では、レーザー光をインクジェットヘッドから吐出されるインクが通過するときの状態に基づき行われている。
特開2001−315318号公報 特開平6−24008号公報 特開平9−101410号公報
しかしながら、テストパターンのプリントを測定する方法は、実際にプリントすべき目的の画像とは別に専用のテストパターンを印刷する必要がある。また、簡易なパターンでは測定位置誤差の影響を受け、吐出不良ノズルを検出し難いという問題点がある。更に、テストパターンを撮像するラインセンサの出力ばらつきの影響を受けるという問題がある。
実技プリントを測定する方法の場合、測定対象となる実技プリントは一般に複雑な画像であるため、ノズル不良による画像欠陥であるか本来の画像内容であるのかの判断が難しく、測定位置誤差の影響を受けて吐出不良ノズルを正確に特定し難いという問題がある。また、上記テストパターンの場合と同様に、ラインセンサのばらつきの影響を受ける。
特許文献1に開示されたインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法では、ノズル内の気泡混入による不吐出は検出できるが、ゴミの付着など、これ以外の原因による不吐出は検出できない。
特許文献2に記載されたインクジェット記録装置は、試し吐出用紙が必要になり、用紙が無駄になる。
特許文献3に記載されたカラーフィルタの製造方法及び製造装置では、ノズル数が増えたときに検出に時間がかかる。また、発光素子と受光素子とをノズルの下側に配置する必要があり、ヘッドが長尺の場合にヘッドを待避させる機構が必要となる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、生産性を落とすことなく吐出不良ノズルを検出できるインクジェット記録装置及び吐出不良検出方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係るインクジェット記録装置は、インク滴を吐出させる印字ヘッドと、前記印字ヘッドに対して印字媒体を印字媒体の送り方向に相対移動させる搬送手段と、を備えたインクジェット記録装置であって、前記搬送手段は、前記印字媒体を保持するとともに前記印字媒体の搬送を行う保持搬送部材を備え、前記保持搬送部材にテスト画像を印字する制御を行うテスト印字制御手段と、前記テスト印字制御手段により前記保持搬送部材に印字された前記テスト画像を読み取る読取手段と、
を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、搬送手段内の印字媒体搬送に用いる保持搬送部材にテスト画像を印字し、該テスト画像を読取手段によって読み取るように構成したので、テスト画像用の印字媒体が不要である。
印字ヘッドには、印字媒体搬送方向に略直交する方向の印字可能領域の全域にわたってノズルが配置されているフルライン型の印字ヘッドでもよいし、短尺の印字ヘッドを印字媒体搬送方向に略直交する方向に移動しながらインク滴を吐出させるシャトルスキャン型印字ヘッドを用いてもよい。
保持搬送部材には、搬送ベルトを用いてもよいし、搬送ドラムを用いてもよい。
テスト画像は、吐出不良ノズルの検出に好ましい画像、文字などを含んでおり、複数の色から構成されていてもよい。また、色ごとにテスト画像を印字するように制御してもよい。
また、テスト画像は、全ノズルから印字された画像でもよいし、一部のノズルから印字された画像でもよい。一部のノズルを選択する態様は、使用頻度の低いノズルでもよいし、過去に吐出不良が起こったノズルでもよい。
また、印字媒体は、少なくともインク滴が吐出される領域である印字領域において保持搬送部材に保持されればよく、該印字領域において所定の平面性が確保されるように保持される。
読取手段には、ラインセンサを用いてもよいし、エリアセンサを用いてもよい。また、白黒対応のセンサでもよいし、複数色に対応したセンサでもよい。また、レーザー光を照射し、その反射光を読み取る態様でもよい。
なお、本明細書において「印字」という用語は、文字の形成のみならず、文字を含む広い意味での画像を形成する概念を表すものとする。
「印字媒体」は、記録ヘッドによって印字を受ける媒体(被画像形成媒体)であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。
「搬送手段」は、停止した(固定された)記録ヘッドに対して印字媒体を搬送する態様、停止した印字媒体に対して記録ヘッドを移動させる態様、或いは、記録ヘッドと印字媒体の両方を移動させる態様の何れをも含む。
本発明の一態様によれば、前記保持搬送部材は、前記テスト画像を印字する所定の領域が設けられており、前記テスト印字制御手段は、前記所定の領域に前記テスト画像を印字する制御を行うことを特徴としている。
例えば、エアー吸引により保持搬送部材に印字媒体を保持させる場合、印字媒体送り方向のエアー吸引孔のピッチが、他の領域に比べて広がっている領域を設け、この領域にテスト画像を印字するように構成してもよい。
かかる態様によれば、所定の領域にテスト画像を印字する領域があるので、保持搬送部材上の保持力が高く、搬送性能がよい。
本発明の他の態様によれば、前記保持搬送部材は、前記テスト画像を印字する所定の領域が複数設けられており、前記複数の所定の領域は、前記印字媒体の搬送方向に使用頻度の高い印字媒体サイズに合わせた間隔を開けて配置されることを特徴としている。
かかる態様によれば、印字媒体の間隔が小さくなり、生産性が向上し、大きなサイズの印字媒体の搬送性能が向上する。
例えば、幅(搬送方向と略直交する方向)127mm、長さ(搬送方向)89mmのLサイズプリント10枚を5mm間隔で配置させ、10枚ごとに長さ20mmのテスト印字領域を設ける。よって、935mm間隔でテスト印字領域を設定しているので、吐出不良のチェックを頻繁に行うことが可能であり、且つ、通常のLサイズプリントは長さ5mmの狭い間隔で配置されているので、Lサイズプリントの生産性が高まる。
印字媒体の間隔は、最も使用頻度の高い印字媒体サイズに合わせてもよいし、最も使用頻度の高い印字媒体サイズと次に使用頻度の高い印字媒体サイズとの最小公倍数に合わせてもよい。また、複数の印字媒体を固定できるように、テスト画像を印字する領域の間隔が決められてもよい。
本発明の更に、他の態様によれば、前記保持搬送部材は、前記搬送手段により連続して搬送される印字媒体間に前記テスト印字を行う所定の領域がくるように、印字媒体と前記テスト印字を行う所定の領域との相対的な位置合わせを行う位置合わせ手段を備えたことを特徴としている。
テスト画像を印字する領域には、印字媒体を置かないように構成してもよいし、テスト画像を印字する領域に印字媒体が置かれたことを検出し、該印字領域に印字媒体が置かれているときにはテスト画像の印字を行わないように制御してもよい。フルライン型のラインヘッドを備えた場合には特に有効である。
位置合わせ手段は搬送手段或いは搬送手段を駆動する駆動系のうち少なくとも何れか一方に検出器(センサ)を備え、該センサから得られる信号によって印字媒体とテスト印字を行う所定の領域との相対位置を制御してもよいし、駆動系の制御信号(例えば、該駆動系のモータの動作指令信号)に基づいて印字媒体とテスト印字を行う所定の領域との相対位置を制御してもよい。
更に、本発明の他の態様によれば、前記テスト印字制御手段は、本画像間の領域にテスト印字を行うよう制御することを特徴としている。
かかる態様によれば、本画像と次の本画像との間にテスト画像を印字することができるので、生産性を落とさずに済む。なお、本画像とは目的の画像データが印字された印字結果を含んでいる。
また、本発明の他の態様によれば、前記読取手段により読み取られたテスト画像から吐出不良ノズルを検出する検出手段を備えたことを特徴としている。
かかる態様によれば、テスト画像の読取結果から吐出不良ノズルを検出するように構成したので、吐出不良ノズルが検出されると、他のノズルによる画像の補正や、吐出不良ノズルの回復動作を行うことができ、画質を向上させることができる。
検出手段は、着弾インクの有無、着弾径などを検出し、それぞれ吐出の有無、インクの吐出量から吐出不良ノズルを判断することができる。
更にまた、本発明の他の態様によれば、前記保持搬送部材のうち少なくともテスト画像が印字される領域は、インク色が判定し易い色を有することを特徴としている。
かかる態様によれば、インク滴と保持搬送部材とを区別し易くなり、読み取り精度が向上する。
一般に、インク色にはシアン、マゼンダ、イエロー、黒が用いられる。これらの色を判別し易い波長領域の色を適用してもよいし、インク色との明度差をつけてもよい。即ち、読取手段に適用されるセンサがインク滴を確実に認識できればよい。
保持搬送部材は、1色だけでなく、印字色に対応して複数色から構成されてもよく、また、透明や半透明としてもよい。保持搬送部材を透明や半透明とすると、透過光による画像の読み取りも可能である。
なお、ここでいう色には白黒(モノクロ)を含んでいる。
また、本発明の他の態様によれば、前記保持搬送部材のうち少なくともテスト画像が印字される領域は、前記インク滴の着弾性が安定する材質から成ることを特徴としている。
かかる態様によれば、テスト画像を印字時にインク滴の着弾性を安定させることができ、読み取り精度が向上する。更に、保持搬送部材の清掃が容易な材質であることが好まし
い。
インク滴の凝集防止及び保持搬送部材の清掃の容易性を考慮し、保持搬送部材の材質は接触角が40°程度になる材質が好ましい。更に好ましくは、保持搬送部材の材質は接触角が100°程度になる材質である。なお、接触角とは、インク滴を所定の印字媒体(即ち、保持搬送部材)上に打滴させてから一定時間経過後の接触角をいい、インク滴と保持搬送部材との接触部(接液部)におけるインク滴表面と保持搬送部材とのなす角をいう。
また、本発明の更に他の態様によれば、前記読取手段の前記印字媒体搬送方向下流側に、前記保持搬送部材を清掃する清掃手段を備えたことを特徴としている。
かかる態様によれば、読取手段によりテスト画像が読み取られると、保持搬送部材を清掃し、印字媒体を汚さずに済むとともに、後続のテスト印字が可能になる。
清掃手段の態様には、ローラやブレードなどによる拭き取る(はがす)態様や、清掃液(溶剤)にベルトを浸し、インク等の汚れを落とす(溶かす)態様などがある。
全画面印字(縁なし画像印字)の余剰インク清掃部材と兼用すると、清掃手段の簡略化を図ることができる。
更にまた、本発明の他の態様によれば、前記テスト印字制御手段は、複数色のインクを同一打滴点上に打滴し、前記読取手段は、複数色による混合色ドットから色ごとにドット情報を読み取ることを特徴としている。
かかる態様によれば、1ドットから複数の色の情報を読み取るように構成したので、テスト印字領域を最小面積とすることができ、搬送性能が向上する。
読取手段には、カラー対応のセンサを用い、該センサには各色に対応したカラーフィルタを備えてもよいし、例えば、CMYKインクに対してRGBカラーフィルタを備えてもよい。
また、本発明は前記目的を達成する方法発明を提供する。即ち、本発明に係るインクジェット記録装置における吐出不良ノズル検出方法は、インク滴を吐出させる印字ヘッドと、前記印字ヘッドに対して印字媒体を印字媒体の送り方向に相対移動させる搬送手段と、を備えたインクジェット記録装置の吐出不良検出方法であって、前記印字ヘッドから前記搬送手段に備えられた前記印字媒体を搬送する保持搬送部材にテスト画像を印字するテスト印字工程と、前記テスト印字工程において、前記保持搬送部材に打滴された前記テスト画像を読取手段により読み取る読取工程と、前記読取工程において読み取られた前記テスト画像から吐出不良ノズルを検出する検出工程と、から成ることを特徴としている。
検出された吐出不良ノズルに回復動作を施すノズル回復手段や、該吐出不良ノズルを用いて行われた印字画像に補正を施す補正手段を備える態様が好ましい。
本発明によれば、搬送手段を有する保持搬送部材にテスト画像を印字するように構成したので、テスト画像印字用の印字媒体(用紙)が不要であり、画像と画像との間にテスト画像を印字するので生産性を落とさずに済む。吐出不良ノズルが検出されると、所定のノズル回復動作や所定の画像補正を行うことができる。
また、読取手段による読取結果から吐出不良ノズルを検出でき、更に、保持搬送部材を清掃する清掃手段により、保持搬送部材上に印字されたテスト画像は、読み取り後に清掃される。
保持搬送部材は、インク滴の着弾性が安定する材質から成り、インク滴の色を判別し易い色を有するので、インク滴の着弾性が安定するとともに、読み取り精度を向上させることができる。
さらに、複数色のインクを同一列上に印字し、混合色のドットから各色のドットを読み取るように構成したので、テスト画像を印字する領域を最小限にすることができ、搬送性能が向上する。
保持搬送部材にテスト画像を印字するテスト画像印字領域と印字媒体との位置合わせを行う位置合わせ手段を備えることで、テスト印字領域ではインク滴の着弾性が確保され、印字媒体搬送領域では印字媒体の保持力を高めることができ、搬送性能が向上する。テスト印字領域は使用頻度の高い印字媒体のサイズに合わせると、印字媒体の間隔を小さくすることができ、生産性が向上する。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、インクの色ごとに設けられた複数の印字ヘッド12K,12C,12M,12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固
定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられおり、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
また、ベルト33には、テスト画像が印字されるテスト印字領域(図1中不図示、図9に符号33Aとして図示)が設けられている。このテスト印字領域に印字されるテスト画像は、印字検出部24によって読み取られ、その読取結果から印字ヘッド12K,12C,12M,12Yの吐出不良が判断される。なお、ベルト33の詳細構造及び印字ヘッド12K,12C,12M,12Yの吐出不良検出の詳細は後述する。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図1中不図示,図7中符号88として記載)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1上の反時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は図1の右から左へと搬送される。なお、ベルト33の詳細は後述する。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹き付け、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙送り方向と直交方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。詳細な構造例は後述するが、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yは、図2に示したように、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の送り方向(以下、紙搬送方向という。)に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K,12C,12M,12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色ごとに設けられてなる印字部12によれば、副走査方向について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(即ち1回の副走査で)、記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが主走査方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは不図示の管路を介して各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサを含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサ(図9の符号24A)で構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列と、からなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の印字ヘッド12K,12C,12M,12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定などで構成される。また、印字検出部24には、打滴されたドットに光を照射させる光源(図9の符号24B)を備えている。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部26から排出される。なお、大きめの用紙に本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成される。
また、図1には示さないが、本画像の排出部26には、オーダ別に画像を集積するソーターが設けられる。
次に、印字ヘッド50の構造について説明する。インク色ごとに設けられている各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを示すものとする。
図3(a) は印字ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図3(b) はその一部の拡大図である。また、図3(c) は印字ヘッド50の他の構造例を示す平面透視図、図4はインク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図3(a) 中の4−4線に沿う断面図)である。記録紙面上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、印字ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例の印字ヘッド50は、図3(a) 〜(c) 及び図4に示したように、インク滴が吐出するノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット53を千鳥でマトリックス状に配置させた構造を有し、これにより見かけ上のノズルピッチの高密度化を達成している。
即ち、本実施形態における印字ヘッド50は、図3(a) ,(b) に示すように、インクを吐出する複数のノズル51が印字媒体送り方向と略直交する方向に印字媒体の全幅に対応する長さにわたって配列された1列以上のノズル列を有するフルラインヘッドである。
また、図3(c) に示すように、短尺の2次元に配列されたヘッド50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせて、印字媒体の全幅に対応する長さとしてもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル51と供給口54が設けられている。各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。
圧力室52の天面を構成している加圧板56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されており、個別電極57に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形してノズル51からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
かかる構造を有する多数のインク室ユニット53を図5に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に配列させた構造になっている。主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶようにされたノズルのピッチPはd× cosθとなる。
即ち、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。以下、説明の便宜上、ヘッドの長手方向(主走査方向)に沿って各ノズル51が一定の間隔(ピッチP)で直線状に配列されているものとして説明する。
なお、用紙(記録紙16)の全幅に対応したノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1列のドットによるライン(または複数列のドットによるライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図5に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。即ち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26 を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36 を1つのブロック、…として)記録紙16の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16 を順次駆動することで記録紙16の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1列のドットによるライン(または複数列のドットによるライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
なお、本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ58の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されている。本発明の実施に際して、アクチュエータ58にはピエゾ素子以外の他のアクチュエータを適用できる。
図6はインクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。
インク供給タンク60はインクを供給するための基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インク供給タンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を変える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じた吐出制御を行うことが好ましい。なお、図6のインク供給タンク60は、先に記載した図1のインク貯蔵/装填部14と等価のものである。
図6に示したように、インク供給タンク60と印字ヘッド50の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ62が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。
なお、図6には示さないが、印字ヘッド50の近傍又は印字ヘッド50と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパ効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、インクジェット記録装置10には、ノズル51の乾燥防止又はノズル51近傍のインク粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ64と、ノズル51面の清掃手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。
これらキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、不図示の移動機構によって印字ヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置から印字ヘッド50下方のメンテナンス位置に移動される。
キャップ64は、図示せぬ昇降機構によって印字ヘッド50に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、印字ヘッド50に密着させることにより、ノズル51面(インク吐出面)をキャップ64で覆う。
印字中又は待機中において、特定のノズル51の使用頻度が低くなり、ある時間以上インクが吐出されない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してインク粘度が高くなってしまう。このような状態になると、アクチュエータ58が動作してもノズル51からインクを吐出できなくなってしまう。
このような状態になる前に(アクチュエータ58の動作により吐出が可能な粘度の範囲内で)アクチュエータ58を動作させ、その劣化インク(粘度が上昇したノズル近傍のインク)を排出すべくキャップ64(インク受け)に向かって予備吐出(パージ、空吐出、つば吐き)が行われる。
また、印字ヘッド50内のインク(圧力室52内)に気泡が混入した場合、アクチュエータ58が動作してもノズルからインクを吐出させることができなくなる。このような場合には印字ヘッド50にキャップ64を当て、吸引ポンプ67で圧力室52内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク68へ送液する。
この吸引動作は、初期のインクのヘッドへの装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インクの吸い出しが行われる。なお、吸引動作は圧力室52内のインク全体に対して行われるので、インク消費量が大きくなる。したがって、インクの粘度上昇が小さい場合には予備吐出を行う態様が好ましい。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構(ワイパー)により印字ヘッド50のインク吐出面(ノズル板表面)に摺動可能である。ノズル板にインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル板に摺動させることでノズル板表面を拭き取り、ノズル板表面を清浄する。なお、該ブレード機構によりインク吐出面の汚れを清掃した際に、該ブレードによってノズル51内に異物が混入することを防止するために予備吐出が行われる。
図7はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピ
ュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示にしたがってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって後乾燥部42等のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(印字データ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図7において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して一つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色の印字ヘッド12K,12C,12M,12Yのアクチュエータを駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
また、プリント制御部80は、テスト印字の制御を行うテスト印字制御部90を有している。テスト印字制御部90では、テスト印字時の画像(印字データ)の生成(テスト印字の際にインク吐出を行うノズルや当該ノズルのインク吐出量、インクの吐出位置等の決定)やテスト印字時の吐出信号(図4に示すアクチュエータ58の駆動信号)の生成などが行われる。
印字検出部24によって読み取られたテスト画像のデータは、プリント制御部80を介して一旦画像バッファメモリ82に記憶され、画像処理部92に送られる。
画像処理部92では、印字検出部24によって読み取られた画像に対してRGB→CMY変換などの所定の画像処理が施される。該画像処理が施されたテスト画像データは、判定部94において、設定値保持部96に記録されている各ノズルの設定値(ノズル管理データ)を参照しながら該テスト画像データに基づいて各ノズルの吐出が正常であるか、或いは異常であるかが判定される。
この判定結果はシステムコントローラ72に送出され、吐出不良と判定されたノズルには予備吐出、吸引等の回復動作が施される。
〔吐出不良検出〕
次に、インクジェット記録装置10の吐出不良ノズル検出について説明する。
本発明に係るインクジェット記録装置10は、図1に示したベルト33にテストパターンを打滴し、これを印字検出部24によって読み取り、該読取結果から吐出不良ノズルを検出するように構成されている。また、該テストパターンはインク色ごとにベルト33上の異なる位置に打滴され、色ごとに読み取り及び検出が行われる。
図8は、インクジェット記録装置10の吐出不良ノズル検出に関わる部分の概略図である。なお、図8中図1と同一又は類似する部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
印字検出部24は、ラインセンサ24Aと光源24Bとを備えている。各印字ヘッド50からベルト33に打滴されたテストパターンに光源24Bから光が照射され、その反射光をラインセンサ24Aで読み取るように構成されている。なお、本実施形態ではラインセンサには色分解ラインCCDセンサを用いたが、カラーフィルタを備えていないラインCCDセンサを用いてもよい。更に、レーザー光を照射し、その反射光を読み取り、ドットの形状を取り込んでもよい。
印字検出部24の副走査方向下流側には、ベルト33の汚れを清掃するベルト清掃部36が設けられており、ベルト清掃部36によって、テストパターンを打滴されたベルト33は清掃される。なお、ベルト清掃部36は、全画面印字(縁なし印字)時の余剰インクを清掃する清掃部材と兼用されている。
本実施形態では、ベルト清掃部36にクリーニングロール36Aを用いたが、ブレード等の拭き取り(はがし)部材を用いてもよいし、ベルト33を溶剤に浸けて(吹き掛けて)付着したインクを除去する態様を用いてもよい。
クリーニングロール36Aはベルト33と常に接触していてもよいし、必要なときのみ接触してもよい。クリーニングロール36Aがベルト33に常時接触していると、負荷変動が少なく搬送速度が安定し、クリーニングロール36Aを吐出に同期させて接触させると、クリーニングロール36Aの摩耗防止になる。
図9に、ベルト33の詳細を示す。図9は、図8の上方向(印字ヘッド50の上方)からベルト33を見た図である。
ベルト33は、テストパターンが打滴されるテスト印字領域33A、記録紙16をベルト33に固定(エアー吸着)させるためのエアー吸着口33Bがマトリクス状に多数配列されている記録紙吸着領域33Cを備えている。テスト印字領域33Aと記録紙吸着領域33Cとは、それぞれ副走査方向に所定の長さを有し、交互に配置されている。
また、テスト印字領域33Aと記録紙吸着領域33Cとは、記録紙16が記録紙吸着領域33Cに乗るように位相が制御される。
即ち、図12に示すように、記録紙吸着領域33Cの副走査方向に沿った長さ Lc は、使用頻度の高い記録紙16のサイズL2 に合わせて設定されており(図12に示す態様では、L2 のn倍、但し、nは正の整数)、記録紙吸着領域33Cと次の記録紙吸着領域33Cとの間には、副走査方に沿った長さLA を有するテスト印字領域33Aが設けられている。
言い換えると、ベルト33はピッチL1 (副走査方向に沿った方向のテスト印字領域33Aの長さLA +副走査方向に沿った方向の記録紙吸着領域の長さLC )でテスト印字領域33Aが設けられており、このテスト印字領域ピッチL1 はL1 =n×(L2 +L3 )+L3 の関係を満たしている。
ここで、nは正の整数、L3 は用紙間或いはテスト印字領域と用紙との距離を示している。
なお、テスト印字領域33Aにエアー吸着口33Bがあると、エアー吸着口33Bの中にインクが入ってしまうので、テスト印字領域33Aにはエアー吸着口33Bが配置されないように構成されている。
本例では、印字ヘッド50の吐出制御とベルト33の位置を合わせるように、ベルト33の搬送制御(位置合わせ制御)が行われる。ベルト33(ベルト33を巻きかけられたローラ)を駆動するモータに、ステッピングモータやサーボモータなどの回転量制御が可能なモータを用い、該モータの回転量を制御することで、ベルト33の位置を制御することができる。
図7に示すモータドライバ76に与えられるパルス信号(モータ制御信号)からモータの回転量を算出し、ベルトの移動量を算出してもよいし、モータやベルト33にエンコーダやリニアエンコーダなどの検出器を備え、この検出器から得られる検出パルス(検出信号)からモータの回転量或いはベルト33の移動量を算出してもよい。
記録紙吸着領域33Cを使用頻度の高い記録紙16のサイズに合わせると、プリント中の画像と画像の間にテスト印字が可能になり、生産性を落とさずに済む。更に、記録紙吸着領域33Cを最も使用頻度の高い記録紙16のサイズと次に使用頻度の高い記録紙16のサイズの最小公倍数とすると、異なるサイズの記録紙16を効率よく使用できてよい。
ベルト33の材質は、ポリイミドなどにプラスチック部材を用いてもよいし、金属を用いてもよい。また、他の様々な部材を用いることができる。ただし、ベルト33に吸着される記録紙16の平面性を確保しなければならない。また、テスト印字領域33Aは、インク滴の着弾性(定着性)とベルト清掃部36による清掃の容易性を有する部材が用いられる。もちろん、記録紙吸着領域33Cを含んだベルト33全体が前述した性能を有する材質で構成される態様が好ましい。 図13は、上述したテスト印字制御の流れを示すフローチャートである。
テスト印字制御が開始されると(ステップS10)、印字検出部24によってテスト印字領域33Aの後端(ベルト33の進行方向下流側の端)検出が行われ(ステップS12)、テスト印字領域33Aの後端を基準(原点位置)として、ベルト33を駆動するモータのモータドライバ(図7に示す、モータドライバ76)に与えられるパルス信号のカウントが開始され(ステップS14)、ステップS16に進む。
ステップS16では、該パルスカウント(パルス数)がN1 であるか否かが判断され、パルスカウントがN1 でない場合(N1 よりも小さい場合)には(NO判定)、パルスカウントが継続される。
一方、パルスカウントがN1 になると、テスト印字が開始される(ステップS18)。
ここで、パルス数N1 はテスト印字領域33Aの後端が印字検出部24の検出領域に位置する状態から、テスト印字領域33Aの先端が印字ヘッド50の印字領域に移動するまでのベルト33の移動量に対応したパルス数である。
テスト印字が実行されると、印字検出部24においてテスト画像の読み取りが行われ(ステップS20)、この読取結果に所定の画像処理が施された(ステップS22)後に、当該ノズルが吐出不良であるか否かが判定される(ステップS24)。
ステップS24において、吐出不良と判断されたノズルは、予備吐出、吸引などの回復処理(クリーニング)が施され(ステップS26)、吐出不良と判断されない正常ノズルは、ステップS28に進み、次のテスト印字領域33Aの後端検出が行われる。
ステップS28において、次のテスト印字領域33Aの後端が検出されると、次のパルスカウントが開始され(ステップS30)、パルスカウントがN2 であるか否かが判断される(ステップS32)。
パルス数N2 は、テスト印字領域33Aの後端が印字検出部24の検出領域に位置する状態から記録紙16の先端が印字ヘッド50の印字領域に移動するまでのベルト33の移動量に対応したパルス数とする態様がある。
ステップ32において、パルスカウントがN2 でない場合(パルスカウントがN2 以下である場合)には(NO判定)、パルスカウントが継続され、パルスカウントがN2 になると、記録紙16の搬送が開始されるように、ベルト33の搬送制御が行われ(ステップS34)、ステップS36に進む。
なお、パルスカウント中にはベルトの前段に設けられたレジストセンサ(不図示)によって記録紙16を一時停止させておき、パルスカウントがN2 になると記録紙16の搬送を開始するように制御してもよい。
ステップS36では、パルスカウントがN3 であるか否かが判断され、パルスカウントがN3 でない場合(パルスカウントがN3 以下である場合)には(NO判定)、パルスカウントが継続され、パルスカウントがN3 になると(YES判定)、印字ヘッド50からインクの吐出(実画像印字)が開始される(ステップS38)。
実画像印字が開始されると、印刷枚数が設定枚数であるか否かが判断され(ステップS40)、印刷枚数が設定枚数以下の場合には(NO判定)、ステップS42に進み、印刷枚数がノズルチェック設定枚数であるか否かが判断される。
ステップS42において、印刷枚数がノズルチェック設定枚数以下である場合には(NO判定)、ステップS34に進み、印字が継続される。
一方、印刷枚数がノズルチェック枚数になると、印字が停止され、ステップS12に進み、テスト印字領域33Aの後端検出が行われる。
また、ステップS40において、印刷枚数が設定枚数になると(YES判定)、印字制御が終了される(ステップS44)。
なお、パルス数N1 、N2 、N3 は、印字検出部24の読取誤差やベルト33の搬送誤差を考慮して決められるとよい。
インクとの親インク性が低い高撥インク性部材を用いると、ベルト33上に打滴されたインク滴が定着せず動いてしまうことがある。また、インクとの親インク性が高いと、ベルト33上にベルト33への定着性は高くなるが、着弾径が大きくなり、近くに打滴された他のインク滴と凝集してしまうことがあり得る。また、清掃が困難になり得る。
本実施形態では、インク滴とベルト33との相対的な親インク性を示す物性値として、インク滴の接触角を適用する。図10に示すように、インク滴の接触角θとは、打滴面とインク滴の接線と打滴面とのなす角で表され、接触角が大きくなると、親インク性が低い(インク滴の定着性が低い)ことを意味し、接触角が小さくなると、親インク性が高い(インク滴の定着性が高い)ことを示す。
インク滴がベルト33に完全に染み込んだ状態を接触角0°といい、インク滴と打滴面
とが一点で接する状態を接触角180°という。また、ベルト33の表面粗さ等の表面性もインク滴の定着性に関係があるので、テスト印字領域33Aが金属である場合には、表面を荒らして所望の接触角を得ることができ得る。
接触角は90°程度の場合がインク滴を読み取り易く、テスト印字領域33Aに好ましい部材は、インク滴の接触角が40°以上となる部材である。更に好ましくは、接触角が100°以上となる部材である。
また、テスト印字領域33Aは、打滴されたテストパターンを認識し易くするために、インク色との明度差がつけられている。もちろん、インク色と異なる色を用いてもよい。更に、テスト印字領域33Aに透明(半透明)の部材を用い、ベルト33をはさんで印字ヘッド50に対向する位置にラインセンサ24Aを配置して、透過光によりテストパターンを読み取ることが可能になる。透過光を用いた読み取りは、反射光を用いた読み取りに比べて読み取り精度を上げることができる。
本実施形態では、テスト印字領域33Aの材質及び物性値について例示したが、ベルト33全体をテスト印字領域33Aと同一部材で構成してもよい。
なお、本実施形態では、記録紙16をエアーによりベルト33に固定(吸着)する態様例示したが、記録紙16を静電気力等によってベルト33に固定してもよい。記録紙16の固定に静電気力を用いると、エアー吸着口33Bが不要になり、テスト印字領域33Aと記録紙吸着領域33Cとを区別する必要がなくなる。言い換えると、ベルト33のすべての領域にテスト印字をすることができるとともに、すべての領域に記録紙16を吸着させることもできる。
印字ヘッド50が長尺化し、記録紙16の搬送方向に長くなると、上流側にあるノズルと下流側にあるノズルとでの位置ずれがシビアになる。スキュー等を考慮して、吸着搬送やベルトに巻き付けての搬送が行われる。
印字ヘッド50を待避させてテスト印字用紙を流すように構成すると生産性に影響があるが、本実施形態では、テスト印字用紙を流さずにテスト印字を行えるので、印字ヘッド50を待避させる必要がない。
印字ヘッド50をベルト33の反対方向(印字ヘッドの上方)に待避させる機構が備えられている場合には、これを利用して印字ヘッド50とベルト33との距離を大きくとると、読み取り精度を上げることができる。印字検出部24とが一体形成されている場合には、ラインセンサ24Aとベルト33(テスト印字領域33A)との距離はおおよそ1mm以下になる。所定の読み取り精度を確保するためには、ラインセンサ24Aとベルト33との距離を大きくするとよい。
ノズルが高集積化されると、これに伴ってドット間距離が小さくなる。ドット間距離が小さくなると、インク滴がベルト33上で凝集しやすくなるので、打滴間隔を開けて吐出することが好ましい。
図11に、本実施形態のテストパターンの打滴例を示す。本例の条件は、印字ヘッド50の分解能2400dpi 、インク滴の接触角40°、インク滴の吐出量10plであり、この条件において打滴されたドットの着弾径はφ30μm からφ40μm である。
図11に示したドット(符号100乃至131)内の番号は、当該ドットが打滴されたノズルの番号を示し、印字ヘッド50内のノズル列を主走査方向に並ぶように投影したノ
ズル列の配列順を示している。即ち、該投影ノズル列では、図11の左から第1ノズル、第2ノズル、…、第15ノズル、第16ノズル、…の順に並べられている。
第1ノズルにより打滴されたドット101と主走査方向に隣り合う位置には第16ノズルから打滴されたドット116が配置される。以降、この列には第32ノズルから打滴されたドット132、第48ノズルから打滴されたドット148(不図示)、…と打滴される。主走査方向に沿った各ドット列におけるドット間隔(ドットピッチ)は15/2400 インチである。
一方、副走査方向には、ドット101と15/2400 インチの間隔をおいて、第2ノズルから打滴されたドット102が配置される。ドット101とドット102との主走査方向の間隔は1/2400インチである。以降、第3ノズルから打滴されるドット103、…、第15ノズルから打滴されるドット115の順に、副走査方向に15/2400 インチ、主走査方向に1/2400インチの打滴間隔をおいて各ドットが配置される。
上述したようにテストパターンを打滴すると、各ドットにおいて、最隣接するドットとの中心間距離は15/2400 インチ、即ち約160 μm となる。適正な吐出をしている場合には、ノズル等のばらつきを考慮してもインクの凝集は起こり得ない。
印字検出部24により読み取られたテストパターンのデータは、図7に示したプリント制御部80に送られた後に、一旦画像バッファメモリ82(記憶部)に記憶される。このテストパターンデータから、画像処理部(不図示)により、インク色ごとに所定の画像処理が施される。該画像処理では、各ドットの輪郭が抽出され、各ドットの直径、各ドット間の距離(中心間距離)が求められる。このようにして得られた各ドットの情報と、本来打滴されるべきドットの情報と、が比較され、ノズルの不吐出、吐出量異常、吐出方向異常(インク滴の飛翔方向異常)などの吐出不良が検出される。
吐出不良ノズルが検出されると、次のプリントジョブに対して、打滴補正(画像補正)が行われる。画像補正では、吐出不良ノズルに近接するノズルから代用打滴が行われる。代用打滴には、吐出不良ノズルに近接するノズルから所定の大きさより大きいドットを打滴する態様でもよいし、該近接ノズルのインク滴吐出方向をずらして、吐出不良ノズルをカバーする態様でもよい。
また、上述した画像補正に代わり、吐出不良ノズルに対して回復動作を施すよう制御してもよい。回復動作には、吐出不良ノズルの強制吸引を行う吸引動作、図6に示したキャップ64に予備吐出(つばはき)を行うパージ、などがあり、ノズルの状態に応じて回復動作を選択的に行うとよい。もちろん、複数の回復動作を併用してもよい。
本実施形態では、インク色ごとにテストパターンを印字する態様を例示したが、黒以外の色の異なる複数のインクを同一打滴点に吐出させ、色情報を判別することで、複数色から構成される1つのドットから、各色に対応した印字ヘッド50内の吐出不良ノズルを検出することが可能である。
次に、図14を用いて、黒以外の複数色から構成されるドットから、色ごとのドット情報を読み取る方法の一例を説明する。複数色から構成されるドットを複数色(RGB)のラインセンサで読み取り、以下のインク順序で処理する。
先ず、Cインクでテスト印字を行い(ステップS100)、続いて同一点にMインクでテスト印字を行う(ステップS102)。更に、同一点にYインクでテスト印字を行い(ステップS104)、印字検出部24でテスト印字の読み取りを行う(ステップS106)。
印字検出部24によって読み取られたテスト印字は、CMY成分に分解され(ステップS110)、以下の手順でCMY各色の検出が行われる。
〔処理手順1〕先ず、Cインクノズルについて不適切ノズルの検出を行う(ステップS112)。Cインクノズルの評価には、Rセンサの出力を用いる。
〔処理手順2〕Cインクの影響を除外するようにM成分の補正量が計算される(ステップS114)。
〔処理手順3〕次に、M成分の補正量を考慮して、Mインクノズルについて不適切ノズルの検出を行う(ステップS116)。Mインクノズルの評価には、Gセンサの出力を用いる。但し、Cインクノズルの不適切個所を除去して、それ以外の範囲について検出補正を行う。
〔処理手順4〕Cインク、Mインクの影響を除外するようにY成分の補正量が計算される(ステップS118)。
〔処理手順5〕次に、Y成分の補正量を考慮して、Yインクノズルについて不適切ノズルの検出を行う(ステップS120)。Yインクノズルの評価には、Bセンサの出力を用いる。但し、Cインクノズル及びMインクノズルの不適切個所を除去して、それ以外の範囲について検出補正を行う。
上記処理手順1〜5に従い、C→M→Yの順で処理を行う理由は、センサの分光感度と色材の分光吸収の関係によるものである。即ち、色材は通常、短波長側に副吸収を持つので、CインクはRのところに吸収を持つとともに、これよりも短波長側、即ちGやBの領域に吸収が出る。つまり、CインクはMインク及びYインクの検出に影響を与える。同様にMインクはYインクの検出に影響を与える。したがって、かかる影響を排除すべく、影響範囲の広い順に(即ち、長波長側から順に)処理を行うことが好ましい。こうすることで、色間の処理を効率的に行うことができる。
その後、ステップS122において、各ノズルに対して吐出不良であるか否かを判定し、吐出不良と判定されたノズルには(YES判定)、予備吐出、吸引などの回復処理(クリーニング)が施され(ステップS124)その後に、ステップS112に進む。
一方、正常ノズルでは(NO判定)、吐出不良検出が終了される(ステップS126)。
このように複数色から構成される1ドットから色ごとのドット情報を読み取ることができると、読み取り及び検出に掛かる時間を短縮できるとともに、テスト印字領域33Aの副走査方向に沿った長さを短くすることができる。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置10では、記録紙16を搬送するベルト33にテスト印字領域33Aを備え、テスト印字領域33Aにテストパターンを印字し、これを印字検出部24で読み取り、読取結果から吐出不良ノズルを検出するように構成したので、不適切なノズルを検知し、ノズルの回復動作や他のノズルによる代替により、画質の向上を図ることができる。更に、テスト印字用の記録紙16が無駄にならなくてよい。
印字検出部24を固定でき、着弾インクを画像取り込みするように構成したので、印字ヘッド50を待避させる必要がなく、生産性の向上が見込まれる。更に、紙間の隙間を利用して吐出不良を検出でき、プリント時にも生産性を落とさずに検出ができる。
また、長尺ヘッドを待避させる必要がなく、構造の簡素化が可能になり、コストダウンに寄与する。
本実施形態では、フルライン型の印字ヘッドを備えたインクジェット記録装置を例示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、シャトルスキャン型インクジェット記録装置にも適用可能である。
また、本実施形態では、ピエゾ方式のインクジェット記録装置を例示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、インクを急激に加熱し発生したバブルによりインクを吐出させるバブル式のインクジェット記録装置にも適用できる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の基本構成図 図1に示したインクジェット記録装置の印字周辺の要部平面図 印字ヘッドの構造例を示す平面透視図 図3(a) の要部拡大図 印字ヘッドの他の構造例を示す平面透視図 図3(a) 中の4−4線に沿う断面図 図3(a) に示した印字ヘッドのノズル配列を示す拡大図 本実施形態に係るインクジェット記録装置におけるインク供給部の構成を示した概要図 本実施形態に係るインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 吐出不良ノズル検出に関わる部分の概略図 ベルトの構成を示す図 接触角を説明する図 テストパターンの一例を説明する図 ベルトと記録紙の位置関係を示す図 吐出不良検出の制御の流れを示すフローチャート 図13に示す吐出不良制御の応用例の制御の流れを示すフローチャート
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、22…吸着ベルト搬送部、24…印字検出部、33ベルト、33A…テスト印字領域、36…ベルト清掃部、50,50’…印字ヘッド、72…システムコントローラ、80…プリント制御部

Claims (11)

  1. インク滴を吐出させる印字ヘッドと、前記印字ヘッドに対して印字媒体を印字媒体の送り方向に相対移動させる搬送手段と、を備えたインクジェット記録装置であって、
    前記搬送手段は、前記印字媒体を保持するとともに前記印字媒体の搬送を行う保持搬送部材を備え、
    前記保持搬送部材にテスト画像を印字する制御を行うテスト印字制御手段と、
    前記テスト印字制御手段により前記保持搬送部材に印字された前記テスト画像を読み取る読取手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記保持搬送部材は、前記テスト画像を印字する所定の領域が設けられており、前記テスト印字制御手段は、前記所定の領域に前記テスト画像を印字する制御を行うことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記保持搬送部材は、前記テスト画像を印字する所定の領域が複数設けられており、前記複数の所定の領域は、前記印字媒体の搬送方向に使用頻度の高い印字媒体サイズに合わせた間隔を開けて配置されることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記保持搬送部材は、前記搬送手段により連続して搬送される印字媒体間に前記テスト印字を行う所定の領域がくるように、印字媒体と前記テスト印字を行う所定の領域との相対的な位置合わせを行う位置合わせ手段を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記テスト印字制御手段は、本画像間の領域にテスト印字を行うよう制御することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記読取手段により読み取られたテスト画像から吐出不良ノズルを検出する検出手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記保持搬送部材のうち少なくともテスト画像が印字される領域は、インク色が判定し易い色を有することを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記保持搬送部材のうち少なくともテスト画像が印字される領域は、前記インク滴の着弾性が安定する材質から成ることを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記読取手段の前記印字媒体搬送方向下流側に、前記保持搬送部材を清掃する清掃手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記テスト印字制御手段は、複数色のインクを同一打滴点上に打滴し、前記読取手段は、複数色による混合色ドットから色ごとにドット情報を読み取ることを特徴とする請求項1乃至9のうち何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. インク滴を吐出させる印字ヘッドと、前記印字ヘッドに対して印字媒体を印字媒体の送り方向に相対移動させる搬送手段と、を備えたインクジェット記録装置の吐出不良検出方法であって、
    前記印字ヘッドから前記搬送手段に備えられた前記印字媒体を搬送する保持搬送部材にテスト画像を印字するテスト印字工程と、
    前記テスト印字工程において、前記保持搬送部材に打滴された前記テスト画像を読取手段により読み取る読取工程と、
    前記読取工程において読み取られた前記テスト画像から吐出不良ノズルを検出する検出工程と、
    から成る吐出不良検出方法。
JP2004264138A 2003-09-10 2004-09-10 インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法 Expired - Fee Related JP3838251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004264138A JP3838251B2 (ja) 2003-09-10 2004-09-10 インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003318548 2003-09-10
JP2004264138A JP3838251B2 (ja) 2003-09-10 2004-09-10 インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005104147A true JP2005104147A (ja) 2005-04-21
JP3838251B2 JP3838251B2 (ja) 2006-10-25

Family

ID=34554277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004264138A Expired - Fee Related JP3838251B2 (ja) 2003-09-10 2004-09-10 インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3838251B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297616A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Noritsu Koki Co Ltd プリント装置
JP2007015193A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Konica Minolta Holdings Inc フルラインヘッドのメンテナンス方法及びインクジェットプリンタ
JP2008265321A (ja) * 2007-03-28 2008-11-06 Toppan Printing Co Ltd 不正吐出検査装置
JP2009006609A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、欠陥ノズル判定方法
JP2009107186A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Toshiba Tec Corp インクジェット記録ヘッドの評価装置
EP1972454A3 (en) * 2007-03-17 2009-09-16 Ricoh Company, Ltd. Liquid-jet device image forming apparatus and method for adjusting landing positions of liquid droplets
JP2009220394A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Toppan Printing Co Ltd インクジェット吐出検査装置
JP2009262416A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Brother Ind Ltd 記録装置
JP2009274313A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、画像補正方法、画像形成プログラム、及び画像補正プログラム
EP2159065A2 (en) 2008-09-01 2010-03-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
JP2011116139A (ja) * 2011-03-22 2011-06-16 Konica Minolta Holdings Inc フルラインヘッドのメンテナンス方法及びインクジェットプリンタ
US20110148965A1 (en) * 2009-12-18 2011-06-23 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and recovery method
KR101062208B1 (ko) 2009-04-29 2011-09-05 주식회사 디지아이 프린터 헤드용 검사 장치
CN102834768A (zh) * 2010-03-31 2012-12-19 Hoya株式会社 眼镜透镜的标记装置和眼镜透镜上打印布局标记的方法
WO2014141520A1 (ja) * 2013-03-15 2014-09-18 株式会社セイコーアイ・インフォテック 記録装置
JP2017177366A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及び不良ノズルの検出方法
JP2018089844A (ja) * 2016-12-02 2018-06-14 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷制御装置、及びコンピュータープログラム
CN112497918A (zh) * 2019-09-13 2021-03-16 精工爱普生株式会社 印刷装置、印刷装置的控制方法以及存储介质
CN112571947A (zh) * 2019-09-27 2021-03-30 精工爱普生株式会社 印刷装置、印刷装置的控制方法以及存储介质
JP7448016B2 (ja) 2020-02-18 2024-03-12 株式会社リコー 試験装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5004622B2 (ja) 2007-03-17 2012-08-22 株式会社リコー 画像形成装置、着弾位置ずれ補正方法
JP5073509B2 (ja) 2008-01-17 2012-11-14 株式会社リコー 画像形成装置、着弾位置ずれ補正方法
JP5091693B2 (ja) 2008-01-18 2012-12-05 株式会社リコー 画像形成装置

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4534149B2 (ja) * 2005-04-15 2010-09-01 ノーリツ鋼機株式会社 プリント装置
JP2006297616A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Noritsu Koki Co Ltd プリント装置
JP2007015193A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Konica Minolta Holdings Inc フルラインヘッドのメンテナンス方法及びインクジェットプリンタ
EP1972454A3 (en) * 2007-03-17 2009-09-16 Ricoh Company, Ltd. Liquid-jet device image forming apparatus and method for adjusting landing positions of liquid droplets
JP2008265321A (ja) * 2007-03-28 2008-11-06 Toppan Printing Co Ltd 不正吐出検査装置
JP2009006609A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、欠陥ノズル判定方法
US8066348B2 (en) 2007-06-28 2011-11-29 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and defective nozzle detection method
JP2009107186A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Toshiba Tec Corp インクジェット記録ヘッドの評価装置
JP2009220394A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Toppan Printing Co Ltd インクジェット吐出検査装置
JP2009262416A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Brother Ind Ltd 記録装置
JP2009274313A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、画像補正方法、画像形成プログラム、及び画像補正プログラム
EP2159065A2 (en) 2008-09-01 2010-03-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
EP2159065A3 (en) * 2008-09-01 2011-02-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
US8287084B2 (en) 2008-09-01 2012-10-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
KR101062208B1 (ko) 2009-04-29 2011-09-05 주식회사 디지아이 프린터 헤드용 검사 장치
US20110148965A1 (en) * 2009-12-18 2011-06-23 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and recovery method
CN102834768A (zh) * 2010-03-31 2012-12-19 Hoya株式会社 眼镜透镜的标记装置和眼镜透镜上打印布局标记的方法
US9073348B2 (en) 2010-03-31 2015-07-07 Hoya Corporation Marking apparatus for spectacle lenses and method of printing layout marks on spectacle lenses
JP2011116139A (ja) * 2011-03-22 2011-06-16 Konica Minolta Holdings Inc フルラインヘッドのメンテナンス方法及びインクジェットプリンタ
WO2014141520A1 (ja) * 2013-03-15 2014-09-18 株式会社セイコーアイ・インフォテック 記録装置
JP2014177078A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Seiko I Infotech Inc 記録装置
JP2017177366A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置及び不良ノズルの検出方法
JP2018089844A (ja) * 2016-12-02 2018-06-14 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷制御装置、及びコンピュータープログラム
JP7022296B2 (ja) 2016-12-02 2022-02-18 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷制御装置、及びコンピュータープログラム
CN112497918A (zh) * 2019-09-13 2021-03-16 精工爱普生株式会社 印刷装置、印刷装置的控制方法以及存储介质
CN112571947A (zh) * 2019-09-27 2021-03-30 精工爱普生株式会社 印刷装置、印刷装置的控制方法以及存储介质
EP3798011A1 (en) * 2019-09-27 2021-03-31 Seiko Epson Corporation Print apparatus, method for controlling the same, and storage medium
CN112571947B (zh) * 2019-09-27 2022-05-10 精工爱普生株式会社 印刷装置、印刷装置的控制方法以及存储介质
JP7448016B2 (ja) 2020-02-18 2024-03-12 株式会社リコー 試験装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3838251B2 (ja) 2006-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3838251B2 (ja) インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法
JP4032360B2 (ja) インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法
US7399048B2 (en) Inkjet recording apparatus and method for detecting discharge defects
JP4007357B2 (ja) 画像形成装置及び方法
US7562961B2 (en) Droplet discharging apparatus, image forming apparatus and preliminary discharge method
US7334859B2 (en) Inkjet recording apparatus and discharge defect determination method
JP3801604B2 (ja) 液滴吐出装置及び画像形成装置並びに予備吐出方法
JP4055170B2 (ja) インクジェット記録装置及び方法
JP2008036968A (ja) 画像記録装置及び画像記録方法
JP2007030363A (ja) 打滴位置誤差の測定方法及び調整方法、打滴制御方法、並びに画像形成装置
JP4172430B2 (ja) 画像形成装置
JP2009172966A (ja) 画像出力装置及び異常検出方法
JP2005306016A (ja) 液体供給装置及び画像形成装置
JP4032359B2 (ja) 画像記録装置及び不適切画像記録素子の特定方法
JP3820506B2 (ja) 画像記録装置
JP2005096447A (ja) インクジェット記録装置及び吐出不良検出方法
US7240983B2 (en) Inkjet recording apparatus and preliminary discharge control method
JP2005074956A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2006142840A (ja) インクジェット記録装置及び予備吐出制御方法
JP2005088242A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2005104037A (ja) 画像形成装置及び記録制御方法
JP3823991B2 (ja) インクジェット記録装置及び予備吐出制御方法
JP3991279B2 (ja) 画像形成装置及び吐出検出方法
JP4487826B2 (ja) 液滴吐出ヘッド、液滴吐出装置、及び画像記録方法
JP2006224403A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050617

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20051129

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20051209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060612

TRDD Decision of grant or rejection written
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees