JP2008265321A - 不正吐出検査装置 - Google Patents

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則登 三橋
Hideo Awakawa
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Abstract

【課題】インクジェット記録装置の吐出ノズルからのインクの不正吐出による記録不良を未然に、効率良く防ぐことを可能とした、インクの不正吐出検出装置の提供を目的とする。
【解決手段】インクジェット記録装置のインクジェットヘッドの吐出ノズルからのインクの不正吐出を検査する装置であって、吐出ノズルからインクを吐出させて検査用画像を記録させるための金属板と、この金属板上に記録された検査用画像の情報を光学的に取り込むための画像情報検出部と、この画像情報検出部に取り込まれた画像情報を正常な検査用画像が記録された場合に得られる基準画像情報と比較して両者の異同を解析、検査するための画像情報処理部と、金属板上に記録された検査用画像を洗浄するための洗浄部と、これらの動作を制御するための制御部とを少なくとも具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置の吐出ノズルからのインクの不正吐出を検査するための不正吐出検査装置に関する。
パーソナルコンピューターやデジタルカメラ等の普及により、早く手軽にそれらが持っている情報を被記録媒体に記録する方法として、インクを微粒子化して吐出ノズルの小さな吐出孔から吐出させて被記録媒体に所定の記録を行うようにしたインクジェット記録方式が盛んに使われるようになっている。そしてこのようなインクジェット記録方式を採用した情報記録装置が広く使用されている。
また、インクジェット記録方式は、その記録に用いられるインクジェット記録装置の吐出ノズルより噴出させる記録用材料として、顔料インク等の液状のものはもとより、微細化した固体なども使用することが可能であることや、被記録媒体へ非接触方式で記録が可能であることなどから、紙への記録以外にも大型ディスプレイ部品や電子基板製作等への利用へとその応用範囲が幅広く考えられるようになっている。
さらに、デジタルカメラ等の画像記録装置の記録容量増加にともない、最近はより鮮明な画像を記録することが可能となり、インクジェット記録装置もその画像を鮮明に再現できることが求められてきている。そのためインクジェット記録装置においては、その記録に用いられる吐出ノズルの吐出孔やインクを構成する顔料の微細化を進め、さらには吐出量などの制御が劇的に進歩したことで、ピコオーダーでの記録が可能となっている。
インクジェット記録装置の吐出ノズルは口径が数ミクロン程度の吐出孔を有しており、その内部には圧電素子が配置され、この圧電素子にパルス電圧を加えてその形状を変形させることにより、インクをその吐出孔より吐出させて記録を行うが、インクを吐出させない状態が長く続くと、吐出孔周辺および吐出ノズル内部ではインクが乾燥してしまうことがある。インクが一部乾燥した状態で被記録媒体へインクの吐出を行うと、乾燥したインクが妨げとなって目標点へのインクの着弾精度が極端に悪くなって誤った場所に着弾したり、乾燥したインクが吐出孔を塞いで吐出孔からインクが吐出しなくなること等により、不正吐出が発生してしまう。このような傾向は、吐出ノズルの口径が小さくなるほど顕著となっている。このため、例えば、被記録媒体へのインク吐出前にインクの予備吐出を行うことによって上述のような不具合を解消している。
フラッシング処理を行うことである程度不正吐出の発生を防ぐことは可能であるが、確実に不正吐出が無くなるとは限らない。吐出ノズルの劣化や連続使用による乾燥物の固着等、フラッシング処理では解消されない原因があるからである。
インクジェット記録装置により連続して記録を行っている最中に不正吐出が発生した場合、不正吐出の発生を確認する手段を持っていないと、装置を停止させて点検しなければならなくなり、作業効率を著しく低減させることになる。
従来は、被記録体にインクジェット記録方式により所定の記録を行った後、得られた記録物(製品)そのものを検査し、その結果から不正吐出の発生を検出する方法をとっている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記した不正吐出検出方法においては、不正吐出がなされた吐出ノズル
に係る情報を得るため、不正吐出の状態で記録された記録物(製品)を1枚以上作成することになる。そして、たとえ後工程で不良部分を有する製品に修正をかけたとしても不良記録を後から修正することにより、ムラの原因になってしまう。また、その修正に要する時間とコストが余計にかかるため、全体のロスは大きいものとなる。
特開2000−266920号公報
本発明は以上のような状況のもとになされたものであり、インクジェット記録装置の吐出ノズルからのインクの不正吐出による記録不良を未然に、効率良く防ぐことを可能とした、インクの不正吐出検出装置の提供を目的とする。
以上のような課題を達成するためになされ、請求項1に記載の発明は、インクジェット記録装置のインクジェットヘッドの吐出ノズルからのインクの不正吐出を検査する装置であって、吐出ノズルからインクを吐出させて検査用画像を記録させるための金属板と、この金属板上に記録された検査用画像の情報を光学的に取り込むための画像情報検出部と、この画像情報検出部に取り込まれた画像情報を正常な検査用画像が記録された場合に得られる基準画像情報と比較して両者の異同を解析、検査するための画像情報処理部と、金属板上に記録された検査用画像を洗浄するための洗浄部と、これらの動作を制御するための制御部とを少なくとも具備していることを特徴とする不正吐出検査装置である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の不正吐出検査装置において、前記吐出ノズルを具備するインクジェットヘッドと、前記金属板とを相対的に移動させるための移動手段を備えていることを特徴とする。
さらにまた、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の不正吐出検査装置において、前記金属板はエンドレスベルト状であり、吐出ノズルによるその部分への検査用画像の記録と、その部分に記録された検査用画像の洗浄部における洗浄処理とが繰り返し行われるようになっていることを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の不正吐出検査装置において、前記画像情報処理部は、画像情報検出部より取り込まれた画像情報から検査用画像の記録に関与した吐出ノズルの数を計数し、検査用画像の正常状態での記録に関与すべき吐出ノズルの数と比較し、足りない場合には不正吐出が発生したものと判定する不正吐出検出手段を具備していることを特徴とする。
さらにまた、請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の不正吐出検査装置前記画像情報処理部は、画像情報検出部より取り込まれた画像情報から検査用画像の記録に関与した吐出ノズルが記録した個々の記録ドット間の距離を測定し、その距離が規定の範囲に納まっていない場合には、不正吐出が発生したものと判定する不正吐出検出手段を具備していることを特徴とする。
さらにまた、請求項6に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の不正吐出検査装置において、前記画像情報処理部は、画像情報検出部より取り込まれた画像情報から検査用画像の記録に関与した吐出ノズルが記録した個々の記録ドットの輝度を測定し、規定の輝度が得られていない場合には、不正吐出が発生したものと判定する不正吐出検出手段を具備していること特徴とする。
さらにまた、請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれかに記載の不正吐出検査
装置において、前記不正吐出検出手段で不正吐出が発生したものと判定された場合、不正吐出に係る不良吐出ノズルを検出する不良吐出ノズル検出手段を具備していることを特徴とする。
さらにまた、請求項8に記載の発明は、請求項4〜7のいずれかに記載の不正吐出検査装置において、前記不正吐出検出手段で不正吐出が発生したものと判定された場合、不正吐出に係る不良吐出ノズルのノズル番号を表示する不良吐出ノズル表示手段を具備していることを特徴とする。
さらにまた、請求項9に記載の発明は、請求項4〜8のいずれかに記載の不正吐出検査装置において、前記不正吐出検出手段で不正吐出が発生したものと判定された場合、吐出ノズルのメンテナンスを自動で行う機構を具備し、かつメンテナンス終了後に再度ノズルの不正吐出検査を行えるようになっていることを特徴とする。
さらにまた、請求項10に記載の発明は、請求項4〜9のいずれかに記載の不正吐出検査装置において、前記不正吐出検出手段で不正吐出が発生したものと判定された場合、その不正吐出に係る吐出ノズルのノズル情報をインクジェットヘッドに入力する吐出パターン情報へとフィードバックして、不正吐出に係る吐出ノズルを使用しないパターンデータを作成するようになっていることを特徴とする。
さらにまた、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の不正吐出検査装置請求項10に記載の不正吐出検査装置において、不吐出ノズルデータをフィードバックして作られたパターンデータが記録しようとする画像の作成に不適当であると判断した場合、インクジェット記録装置を停止させる停止手段を具備していることを特徴とする。
さらにまた、請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載の不正吐出検査装置において、前記制御部は、吐出ノズルによる記録と、画像情報検出部と、画像情報処理部と、洗浄部の動作を少なくとも制御することを特徴とする。
さらにまた、請求項13に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の不正吐出検査装置において、前記金属板の温度を一定に保つ温度調製機構を具備することを特徴とする。
さらにまた、請求項14に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の不正吐出検査装置において、前記金属板には吐出位置確認用のアライメントマークが設けられていることを特徴とする。
さらにまた、請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の不正吐出検査装置において、前記アライメントマークと記録された検査用画像からヘッドの取り付け位置ズレを検出し、ズレ量をフィードバックすることでヘッド位置を調整する機構を具備することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、被記録媒体への記録の前に金属板へ検査用画像を一旦記録した後、その検査用画像から得られる画像情報に基づいて画像情報処理部で吐出ノズルの不正吐出を検査することができるため、不正吐出による不良記録の発生を未然に防ぐことが可能となる。その結果、ガラス基板等の高価な被記録媒体を不正吐出に基づく不良な記録によって無駄にすることがなくなり、また、不正吐出による不良記録等の修正を行う必要がなくなり、生産性を向上させ、コストを削減させることが可能となる。また、検査用画像を記録する媒体が金属板であるため、洗浄部での洗浄処理にも十分耐え得、かつ
再度の使用が可能となり、部材コストを削減することが可能となる。
また、請求項2記載の発明によれば、インクジェットヘッドと検査用画像を記録する金属板が相対的に移動することにより、金属板上の所定の位置に検査用画像を任意に記録することが可能となる。
また、請求項3記載の発明によれば、金属板の移動を前後移動とするのではなく、エンドレスベルト状の金属板の回動とするので、それを検査用画像記録部と、画像情報検出部と、洗浄部とを順次移動させることが可能となり、それぞれの配置を柔軟に決定することができ、省スペースで装置を設計することが可能となる。
さらにまた、請求項4記載の発明によれば、画像情報検出部より取り込まれた画像情報から検査用画像の記録に関与した吐出ノズルの数を計数し、検査用画像の正常状態での記録に関与すべき吐出ノズルの数と比較し、不足を確認するだけで、正常画像とのマッチング処理等を行わずに、迅速かつ容易に不吐出による不正吐出と判断出来、その発生を検出することが出来る。
さらにまた、請求項5記載の発明によれば、吐出ノズルからの吐出状態の悪化により目標位置とズレてインクが不正吐出されたとしても、あらかじめ吐出ノズルが記録した個々の記録ドット間の距離をパラメータとして持たせることにより、記録ドットの間隔を測定し、その距離が規定の範囲に納まっていない場合には、吐出曲がりによる不正吐出が発生したものと判定するので、ドット数のカウントでは発見されなかった不良な吐出ノズルを検出することが可能である。
さらにまた、請求項6記載の発明によれば、各記録ドットの輝度を測定し、輝度が規定値よりも低い場合は吐出量が少なくなっている状態であると判断でき、高い場合には吐出ノズルに異常が発生していると判断することが可能となる。
さらにまた、請求項7記載の発明によれば、不正吐出の発生箇所をオペレータが瞬時に確認でき、不良ノズルの状態を観察する際に容易にその場所を特定できる。
さらにまた、請求項8記載の発明によれば、どのインクジェットヘッドの何番目の吐出ノズルに不正吐出が発生しているかが分かり、その結果をフィードバックパラメータとして使用し、メンテナンスを行う場所や記録データの補正として利用することが出来る。
さらにまた、請求項9記載の発明によれば、吐出ノズルの異常が発見された場合、その異常を自動的に判断し、吐出ノズルのメンテナンスから検査までをラインを停止させることなく実施するため、メンテナンスに係る時間を短縮させることが可能となる。
さらにまた、請求項10記載の発明によれば、不正吐出が行われている吐出ノズルを省いて記録パターンデータを作成することで、高価な吐出ノズルを長期間使用することが可能となり、吐出ノズルの交換により装置を停止させなくても良くなる。
また、請求項11記載の発明によれば、何度メンテナンスを行っても吐出ノズルの吐出状態に改善が見られない場合、メンテナンスの効果が無いものと判断して装置を停止することでメンテナンスにかかる余計な時間を短縮することが可能となる。
さらにまた、請求項12記載の発明によれば、塗工、検査、洗浄の各工程を円滑に制御して不正吐出ノズル検査を行うことが出来る。
さらにまた、請求項13記載の発明によれば、金属板の温度を一定に保つことにより、周囲の環境による金属の膨張、収縮を抑えることができ、なおかつ、温度を室温よりも少し上げることにより金属板上に着弾したインクの乾燥を促して濡れ広がりを抑制できるため、光学系で検査用画像を取り込む際に、ドットサイズを正確に測定することが可能となる。
さらにまた、請求項14、15記載の発明によれば、アライメントマークを基準として、検査用画像の作成、検査を行うことでインクジェットヘッドの取り付け位置のズレ量を検出することが出来る。このズレ量をフィードバックしインクジェットヘッド取り付け位置を調整することで容易に打ち位置を合わせることが可能となる。特に複数のインクジェットヘッドを用いる場合には有効となる。
以下、本発明の好ましい実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明のインクジェット記録装置におけるインク吐出ノズルの不正吐出検査装置の概略の構成が示してある。図1に示す不正吐出検査装置は、大略的には、吐出ノズルからインクを吐出させて検査用画像を記録させるための金属ベルト(金属板)8と、この金属ベルト8上に記録された検査用画像の情報を光学的に取り込むための画像情報検出部10と、この画像情報検出部10に取り込まれた画像情報を正常な検査用画像が記録された場合に得られる基準画像情報と比較して両者の異同を解析、検査するための画像情報処理部11と、金属ベルト8上に記録された検査用画像を洗浄するための洗浄部20と、これらの動作を制御するための制御部(図示せず)を少なくとも具備してなるものである。
図中、1はインクジェット記録装置の一部を構成する吐出ノズルユニットであり、インクジェット記録に際してその個々の吐出ノズルからインクを適宜吐出させ、所定の検査用画像が金属ベルト8上に記録される。この吐出ノズルユニット1が具備する吐出ノズルから吐出されたインクによって記録が成される検査用画像記録部13には、エンドレスベルト状の金属ベルト(金属板)8が移動可能な状態で配置されている。
金属ベルト8は、数本のローラによって移動可能な状態で軸支されていて、駆動ローラ7が回転することにより検査用画像記録部13と、後述する画像情報検出部10や洗浄部20を通過するようになっている。駆動ローラ7の駆動には、例えばサーボモータを使用し、金属ベルト8の移動量を精密に制御することで画像情報検出部10における画像検出精度を向上させるようにするとよい。
吐出ノズルユニット1の吐出ノズルからはインクが金属ベルト8に向かって吐出され、金属ベルト8の表面に検査用画像を記録するが、このとき金属ベルト8がよれたり、弛んだりしないようにテンションローラ9がテンションを調整するようになっているため、所望の検査用画像をパターンズレすることなしに金属ベルト8上へと正確に記録することが可能となっている。さらに、温度調整機構30を検査用画像記録部13の下部に設置し、これにより金属板の温度を一定に保つことにより、周囲の環境による金属の膨張、収縮を抑えることができ、なおかつ、温度を室温よりも少し上げることにより金属板上に着弾したインクの乾燥を促進して濡れ広がりを抑制できるため、光学系で検査用画像を取り込む際にドットサイズを正確に測定することが可能となっている。また、下側から金属板を平面で支えるために弛みを防ぎ、ノズルに対する平行度を保つことが出来るようになっている。
金属ベルト8の両端には、図2のようなアライメントマーク15が複数刻まれて設けら
れており、これを吐出ノズルユニット1に設置されたアライメントカメラ14で読み取り、吐出位置を決定し、金属ベルトに向かって吐出を行うことで常に決まった位置への吐出が行えるようになる。アライメントマークについては図2のような十字マークに限らずカメラで認識できる形ならば○や□でも可能である。金属ベルト上にアライメントマークを作成する方法としては、エッチング法や蒸着法、フォトリソ法、インクジェット法などがあるが、マークが確実に消失しないものとしてエッチング法が適している。
検査用画像記録部13において金属ベルト8上に記録された検査用画像は、駆動ローラ7により画像情報検出部10のある個所へと移動される。画像情報検出部10では、画像情報検出用のカメラ2が検査用画像を画像情報として取り込み、その画像情報を画像情報処理部11へと転送する。カメラ2が検査用画像の情報を取り込む際は、照明3が点灯して金属ベルト8上に記録された検査用画像を照らすことにより、コントラストが付けられ、カメラ2が検査用画像の形状をはっきりと認識して取り込めるようになっている。また、画像情報の取り込みに当たっては、金属板上に記録された検査用画像が複雑かつ微細であっても、画像情報検出部の光学カメラの分解能、視野角等を適正に選択することでさまざまな形態の検査用画像に対応可能である。さらに、検査用画像の情報を取り込むためのカメラ2に走行軸を持たせることにより、カメラをスキャンさせて画像情報を取り込むようにすれば、インクジェット記録装置の吐出ノズルの数が多くなって検査用画像の記録範囲が広くなったとしても、良好に画像情報の取り込みが可能となる。
画像情報検出部10で取り込まれた画像情報は画像情報処理部11へと転送されると、その内部で図3に示すようなフローにより不正吐出の有無を検査する。
すなわち、取り込まれた画像情報より検査用画像の記録に関与した吐出ノズルの数を計数し、検査用画像の正常状態での記録に関与すべき吐出ノズルの数と比較し、足りない場合には不正吐出があったものと不正吐出検出手段12が判定し、NG判断処理へと移行する。
また、画像情報検出部10より取り込まれた画像情報から検査用画像の記録に関与した吐出ノズルが記録した個々の記録ドット間の距離を測定し、その距離が規定の範囲に納まっていない場合には、不正吐出が発生したものと不正吐出検出手段12が判定し、NG判断処理へと移行する。
さらに画像情報検出用カメラ2が検査用画像を取り込むと同時に、アライメントマーク15をアライメントカメラ14で検出し、この情報も検査用画像とともに画像情報処理部11へ送ることにより、理想の吐出位置とのズレを算出でき、どの程度ヘッドの取り付け位置がズレているかを検知できる。本装置においては、この情報を吐出ヘッドユニット1にフィードバックし、インクジェットヘッドの位置を自動調整している。
さらには、画像情報検出部10より取り込まれた画像情報から検査用画像の記録に関与した吐出ノズルが記録した個々の記録ドットの輝度を測定し、規定の輝度が得られていない場合、すなわち予め定められた閾値以上でない場合には、不正吐出が発生したものと判定不正吐出検出手段12が判定し、NG判断処理へと移行する。
そして、これらの比較の結果、問題が無い場合は検査終了となるが、ひとつでも問題がある場合はノズルのメンテナンスを行い、再度不正吐出検査を行う。
メンテナンス終了後の再検査でも不正吐出が発見されるようであれば、不正吐出を行ったノズルをデータより特定し、そのノズルデータを用いて不正吐出に関与した吐出ノズルを使用しないパターンデータを作成し、それに基づいて所望の記録を行うようにする。パターンデータの変更も不可能な場合には、NG処理として吐出ノズルの交換を行い検査終
了とする。メンテナンスの回数やメンテナンス動作内容は適宜のものが選択可能である。動作内容としてはウェス洗浄、加圧洗浄、吸引洗浄、粘着フィルム洗浄、アルカリ洗浄等が挙げられる。
画像情報検出部10で検査用画像の情報取り込みが終了した後は、検査用画像が記録された金属ベルト8は洗浄部20へと移送される。この洗浄部20はディップ槽4、水洗ノズル5、エアーブロワー6からなっており、ディップ槽4には金属ベルト8に記録された検査用画像を構成するインクを溶解させるための洗浄液が溜められているため、このディップ槽4を通過した金属ベルト8上には検査用画像は洗浄されて残っていない。ディップ槽4内の洗浄液は循環しており常に一定の清浄度を保っている。
また、水洗ノズル5は純水を放水するための洗浄用のノズルであり、ディップ槽4を通過した金属ベルト8の表面に残っている洗浄液の溶剤やその他の成分を洗い流す。水洗ノズル5による洗浄が終了した後、金属ベルト8表面に残っている水滴はエアーブロワー6からのエアーの吹き付けによって吹き飛ばし、乾燥させることで、金属ベルトの表面状態は検査用画像が記録される前の状態に戻す。
本発明の不正吐出検査装置の概略の構成を示す説明図である。 金属板上のアライメントマークの形成状態を示す説明図である。 本発明の不正吐出検査装置の不正吐出の判定に係る検査フロー図である。
符号の説明
1・・ノズルユニット
2・・カメラ
3・・照明
4・・ディップ槽
5・・水洗ノズル
6・・エアーブロワー
7・・駆動ローラ
8・・金属ベルト
9・・テンションローラ
10・・画像情報検出部
11・・画像情報処理部
12・・不正吐出検出手段
13・・検査用画像記録部
14・・アライメントカメラ
15・・アライメントマーク
20・・洗浄部
30・・温度調整機構

Claims (15)

  1. インクジェット記録装置のインクジェットヘッドの吐出ノズルからのインクの不正吐出を検査する装置であって、吐出ノズルからインクを吐出させて検査用画像を記録させるための金属板と、この金属板上に記録された検査用画像の情報を光学的に取り込むための画像情報検出部と、この画像情報検出部に取り込まれた画像情報を正常な検査用画像が記録された場合に得られる基準画像情報と比較して両者の異同を解析、検査するための画像情報処理部と、金属板上に記録された検査用画像を洗浄するための洗浄部と、これらの動作を制御するための制御部とを少なくとも具備していることを特徴とする不正吐出検査装置。
  2. 前記吐出ノズルを具備するインクジェットヘッドと、前記金属板とを相対的に移動させるための移動手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の不正吐出検査装置。
  3. 前記金属板はエンドレスベルト状であり、吐出ノズルによるその部分への検査用画像の記録と、その部分に記録された検査用画像の洗浄部における洗浄処理とが繰り返し行われるようになっていることを特徴とする請求項1または2記載の不正吐出検査装置。
  4. 前記画像情報処理部は、画像情報検出部より取り込まれた画像情報から検査用画像の記録に関与した吐出ノズルの数を計数し、検査用画像の正常状態での記録に関与すべき吐出ノズルの数と比較し、足りない場合には不正吐出が発生したものと判定する不正吐出検出手段を具備していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の不正吐出検査装置。
  5. 前記画像情報処理部は、画像情報検出部より取り込まれた画像情報から検査用画像の記録に関与した吐出ノズルが記録した個々の記録ドット間の距離を測定し、その距離が規定の範囲に納まっていない場合には、不正吐出が発生したものと判定する不正吐出検出手段を具備していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の不正吐出検査装置。
  6. 前記画像情報処理部は、画像情報検出部より取り込まれた画像情報から検査用画像の記録に関与した吐出ノズルが記録した個々の記録ドットの輝度を測定し、規定の輝度が得られていない場合には、不正吐出が発生したものと判定する不正吐出検出手段を具備していること特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の不正吐出検査装置。
  7. 前記不正吐出検出手段で不正吐出が発生したものと判定された場合、不正吐出に係る不良吐出ノズルを検出する不良吐出ノズル検出手段を具備していることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の不正吐出検査装置。
  8. 前記不正吐出検出手段で不正吐出が発生したものと判定された場合、不正吐出に係る不良吐出ノズルのノズル番号を表示する不良吐出ノズル表示手段を具備していることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の不正吐出検査装置。
  9. 前記不正吐出検出手段で不正吐出が発生したものと判定された場合、吐出ノズルのメンテナンスを自動で行う機構を具備し、かつメンテナンス終了後に再度ノズルの不正吐出検査が行えるようになっていることを特徴とする請求項4〜8のいずれかに記載の不正吐出検査装置。
  10. 前記不正吐出検出手段で不正吐出が発生したものと判定された場合、その不正吐出に係る吐出ノズルのノズル情報をインクジェットヘッドに入力する吐出パターン情報へとフィードバックして、不正吐出に係る吐出ノズルを使用しないパターンデータを作成するよう
    になっていることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の不正吐出検査装置。
  11. 不吐出ノズルデータをフィードバックして作られたパターンデータが記録しようとする画像の作成に不適当であると判断した場合、インクジェット記録装置を停止させる停止手段を具備していることを特徴とする請求項10に記載の不正吐出検査装置。
  12. 前記制御部は、吐出ノズルによる記録と、画像情報検出部と、画像情報処理部と、洗浄部の動作を少なくとも制御することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の不正吐出検査装置。
  13. 前記金属板の温度を一定に保つ温度調整機構を具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の不正吐出検査装置。
  14. 前記金属板には吐出位置確認用のアライメントマークが設けられていることを特長とする請求項1〜3のいずれかに記載の不正吐出検査装置。
  15. 前記アライメントマークと記録された検査用画像からヘッドの取り付け位置ズレを検出し、ズレ量をフィードバックすることでヘッド位置を調整する機構を具備することを特徴とする請求項14に記載の不正吐出検査装置。
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