JP2011051225A - 画像記録装置の記録不良検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インク吐出不良及び着弾ずれを検出するまでの時間を短縮する方法を提供する。
【解決手段】本発明は、記録媒体に対して複数の記録ヘッドによって複数のインク色毎にテストパターンを記録する記録ステップと、記録されたインク色毎のテストパターンをスキャナによって撮像する撮像ステップと、撮像されたインク色毎のテストパターンを順次解析して、インク色毎の記録不良を検出する解析ステップと、を有する画像記録装置における記録不良検査方法において、前記解析ステップは、前記複数の記録ヘッドの中から記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定し、当該記録ヘッドによって記録されたテストパターンを最初に解析することを特徴とする記録不良検査方法である。
【選択図】図7A
【解決手段】本発明は、記録媒体に対して複数の記録ヘッドによって複数のインク色毎にテストパターンを記録する記録ステップと、記録されたインク色毎のテストパターンをスキャナによって撮像する撮像ステップと、撮像されたインク色毎のテストパターンを順次解析して、インク色毎の記録不良を検出する解析ステップと、を有する画像記録装置における記録不良検査方法において、前記解析ステップは、前記複数の記録ヘッドの中から記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定し、当該記録ヘッドによって記録されたテストパターンを最初に解析することを特徴とする記録不良検査方法である。
【選択図】図7A
Description
本発明は、画像記録装置におけるインク吐出不良等の記録不良検査方法に関する。
インクジェットプリンタとして知られている画像記録装置は、一般的に、複数のノズルが設けられた記録ヘッドを搭載している。これらノズルは、微小な径のノズル孔を有し、ノズル孔から微小なインク滴を吐出することによって、記録媒体上に画像を形成する。
画像を形成する際、ノズル孔にインクの塊や紙粉等の異物が付着していると、ノズルが完全に目詰まりされたことによるノズル抜け、すなわちインク吐出不良や、ノズルの一部が塞がれたことによる吐出飛行曲がり、すなわち着弾ずれのような記録不良が発生する。このような記録不良は、記録媒体に記録された画像に現れる白筋等により見出される場合が多い。従って、記録媒体に記録された画像データと基準画像データとを比較することによって、記録不良を検出することができる。
インク吐出不良を検出する方法として、例えば、特許文献1が開示されている。この方法では、まず、記録媒体に予め定めた検査画像データ(テストパターン)を記録して、この検査画像データが記録された記録媒体を撮像する。次に、撮像された検査画像データと基準画像データとから、差分画像データを生成する。そして、記録ヘッドのノズル列に対して垂直な方向に差分画像データを積算した値と所定の闘値との大小を比較することによって、インク吐出不良を判定する。
また、インク吐出不良や着弾ずれを検出する方法ではないものの、テストパターンの検出順序を規定する方法として、特許文献2が開示されている。この方法では、2種類のインクによりそれぞれ形成されたテストパターンにおいて、センサがテストパターンを検出する際に、検出される前後のセンサの出力信号の変化量が小さいテストパターンを後に検知する。
インク吐出不良及び着弾ずれを検査する作業は、例えば、撮像したテストパターンを画像処理して記録不良を判定する検査方法において、対象となる検査画像データ量に応じて検査時間を必要とし、検査画像データ量が多い場合には、多くの検査時間を必要とする。必要な検査時間が増加すれば、検査時間に相当する人件費や電力等のコストも増加する。
また、検査対象としているテストパターンにインク吐出不良又は着弾ずれが発生していた場合、不良発生頻度が低い記録ヘッドに対応する検査対象範囲(ドット記録エリア)から順に検査するのでは、不良が発生していないテストパターンに対してまで検査を要し、不良発生1箇所目を検出するまでの時間がかかってしまう。不良発生箇所を検出するまでの時間が長くかかると、不良が発生している記録ヘッド又はノズルに対して行いたい作業(例えば、ノズルの回復、調整、ヘッドの交換、廃棄等の作業)に移行できるまでの時間も遅延することになる。
そこで、本発明は、上述の問題を鑑み、早くインク吐出不良及び着弾ずれを検出でき、不良が発生している記録ヘッド又はノズルに対して行う種々の作業に速やかに取りかかることができる画像記録装置の記録不良検査方法を提供する。
本発明による実施形態は、記録媒体に対して複数の記録ヘッドによって複数のインク色毎又は記録ヘッド毎にテストパターンを記録する記録ステップと、記録媒体に記録されたテストパターンをスキャナによって撮像する撮像ステップと、撮像されたテストパターンを順次解析して記録不良を検出する解析ステップと、を具備する画像記録装置における記録不良検査方法において、前記解析ステップは、前記複数の記録ヘッドの中から記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定し、当該記録ヘッドによって記録されたテストパターンを最初に解析することを特徴とする記録不良検査方法である。
また、本発明による実施形態は、所定の方向に沿って搬送されてくる記録媒体に対して、複数の記録ヘッドによって複数のインク色毎又は記録ヘッド毎にテストパターンを記録する記録ステップと、複数の記録ヘッドよりも前記所定の方向の下流側に配設されたスキャナによって、記録媒体に記録されたテストパターンをスキャナの撮像範囲に入ってくる順番で撮像する撮像ステップと、撮像されたテストパターンを順次解析して記録不良を検出する解析ステップと、を具備する画像記録装置における記録不良検査方法において、前記記録ステップは、記録不良発生頻度が高いインク色又は記録ヘッドの順で、記録媒体における記録媒体搬送方向先頭の領域から順次テストパターンを記録することを特徴とする記録不良検査方法である。
さらに、本発明による実施形態は、記録媒体に対して複数の記録ヘッドによって複数のインク色毎又は記録ヘッド毎にテストパターンを記録する記録ステップと、記録されたテストパターンをスキャナによって撮像する撮像ステップと、撮像されたテストパターンを順次解析して記録不良を検出する解析ステップと、を具備する画像記録装置における記録不良検査方法において、前記撮像ステップは、前記複数の記録ヘッドの中から記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定し、当該記録ヘッドによって記録されたテストパターンを最初に撮像し、前記解析ステップは、撮像された順にテストパターンを解析することを特徴とする記録不良検査方法である。
本発明によれば、早くインク吐出不良及び着弾ずれを検出でき、不良が発生している記録ヘッド又はノズルに対して行う種々の作業に速やかに取りかかることができる画像記録装置の記録不良の検出方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1Aは、画像記録装置1と、本発明の画像記録装置の記録不良検査方法を実現するための第1の本実施形態に係る検査装置2との構成例を示す概略図である。本実施形態では、検査時に接続し、通常時は画像記録装置1と検査装置2とが別体となる構成例について説明するが、内部に搭載する構成であってもよい。
図1Aは、画像記録装置1と、本発明の画像記録装置の記録不良検査方法を実現するための第1の本実施形態に係る検査装置2との構成例を示す概略図である。本実施形態では、検査時に接続し、通常時は画像記録装置1と検査装置2とが別体となる構成例について説明するが、内部に搭載する構成であってもよい。
以下に説明する各実施形態において、記録媒体の搬送方向を副走査方向(y方向)、副走査方向に直交する水平方向を主走査方向(x方向)、x方向とy方向とに直交する方向(又は鉛直方向)をz方向と定義する。
まず、画像記録装置であるインクジェットプリンタ(以下、プリンタと称する)1の構成について説明する。
プリンタ1は、複数の記録媒体4を収納し、1枚ずつ順次供給する記録媒体供給部5と、記録媒体4を搬送する搬送機構6と、記録媒体4にインクを微小な液滴として吐出して画像を記録形成する記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)3と、複数の記録媒体4を収納する記録媒体カセット7と、画像記録を含め装置全体を制御するプリンタ制御部8と、により構成されている。
プリンタ1は、複数の記録媒体4を収納し、1枚ずつ順次供給する記録媒体供給部5と、記録媒体4を搬送する搬送機構6と、記録媒体4にインクを微小な液滴として吐出して画像を記録形成する記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)3と、複数の記録媒体4を収納する記録媒体カセット7と、画像記録を含め装置全体を制御するプリンタ制御部8と、により構成されている。
記録ヘッド3は、記録媒体4と対向するノズル面を有している。ノズル面には、インクを吐出する例えば、300個のノズルが列状に配置されている。開口されたノズル列が設けられている。本実施形態では、4つのラインヘッド型の記録ヘッドが、副走査方向の上流側から、記録ヘッド3C(シアン色)、3K(ブラック色)、3M(マゼンタ色)、3Y(イエロー色)の順に並べられており、これら記録ヘッドが、記録媒体4に単一色画像又はカラー画像を形成する。なお、本実施形態では、主走査方向に記録媒体4の幅以上の幅を有するラインヘッド型の記録ヘッドを例として記載しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、記録媒体4上を主走査方向に反復移動するシリアル型の記録ヘッドであっても良い。さらに、ラインヘッド型の記録ヘッドにおいても、1本のラインではなく、1ラインが複数に分割された短尺ヘッドを並べて用いることもできる。
プリンタ1は、記録媒体4が記録媒体供給部5から供給される第1の供給系と、記録媒体4が記録媒体カセット7から供給される第2の供給系との2系統の記録媒体供給系を備えている。第1の供給系では、記録媒体供給部5は、プリンタ1の本体の外部に取り付けられたトレイ又はカセットに複数の記録媒体4を収納し、このトレイ又はカセット内の最上面(又は、最下面)の記録媒体4に当接するピックアップローラ11により、記録媒体4を1枚ずつ順次取り出し、プリンタ1の本体内部の搬送機構6に供給する。また、第2の供給系では、プリンタ1の本体の内部に設けられた記録媒体カセット7は、複数の記録媒体4を収納し、同様に、記録媒体4が1枚ずつ順次取り出されて、搬送機構6に供給される。
搬送機構6は、例えば、少なくとも2つ以上のプーリ17と、これらプーリ17にテンションを掛けた状態で捲回する搬送ベルト18とにより構成されている。プーリ17の少なくとも一方には、図示しないモータ等の駆動源が接続され、プーリ17を回転させることにより、搬送ベルト18を回転させる。搬送ベルト18には、複数の小孔(図示せず)が設けられており、記録ヘッド3の全てのノズル面と平行又は同じ間隔で対向するように構成されている。この搬送ベルト18の内部には、ファン19が設けられており、搬送ベルト18上の記録媒体4をファン19による負圧で吸着しつつ搬送して、記録ヘッド3のノズル面の前方を通過させる。
次に、検査装置2の構成について説明する。
検査装置2は、テストパターンが記録された記録媒体4aを搬送する搬送機構12と、搬送機構12の搬入側に設けられた記録媒体検知センサ13と、記録媒体4aのテストパターンを撮像する撮像部14と、撮像部14により撮像されたテストパターンの画像信号の処理及び画像処理を実施してインク吐出不良及び着弾ずれの判断を行う画像処理及び判断部15と、画像処理されたテストパターン及び画像処理結果を表示する表示部16と、入力部20と、により構成されている。本実施形態では、搬送機構12と、記録媒体検知センサ13と、撮像部14とは、検査装置本体10内に設けられている。また、画像処理及び判断部15と、表示部16と、入力部20とは、検査装置本体10の外部に配置されて別体となっており、パーソナルコンピュータで代用することができる。
検査装置2は、テストパターンが記録された記録媒体4aを搬送する搬送機構12と、搬送機構12の搬入側に設けられた記録媒体検知センサ13と、記録媒体4aのテストパターンを撮像する撮像部14と、撮像部14により撮像されたテストパターンの画像信号の処理及び画像処理を実施してインク吐出不良及び着弾ずれの判断を行う画像処理及び判断部15と、画像処理されたテストパターン及び画像処理結果を表示する表示部16と、入力部20と、により構成されている。本実施形態では、搬送機構12と、記録媒体検知センサ13と、撮像部14とは、検査装置本体10内に設けられている。また、画像処理及び判断部15と、表示部16と、入力部20とは、検査装置本体10の外部に配置されて別体となっており、パーソナルコンピュータで代用することができる。
検査を行う際には、プリンタ1の搬送機構6と、検査装置2の搬送機構12とが、図示しない金属板等により機械的に連結され、搬送機構6から搬送機構12へと受け渡されて、記録媒体4を副走査方向に連続して搬送する。搬送機構12の基本的な構成は、搬送機構6と同じ構成である。
図1Bは、図1Aに示す装置構成に、画像処理及び判断部15と接続され、他のクライアントと共用可能なデータベースサーバ24を追加した構成を示す概略図である。データベースサーバ24の詳細は、後述する。
図2Aは、画像記録装置1と検査装置2との制御系を示すブロック図であり、図1Aに対応している。
この制御系は、プリンタ1内のプリンタ制御部8と、検査装置本体10内の搬送機構、すなわち記録媒体搬送部12、記録媒体検知センサ13及び撮像部14と、画像処理及び判断部15と、表示部16と、入力部20と、により構成されている。
この制御系は、プリンタ1内のプリンタ制御部8と、検査装置本体10内の搬送機構、すなわち記録媒体搬送部12、記録媒体検知センサ13及び撮像部14と、画像処理及び判断部15と、表示部16と、入力部20と、により構成されている。
画像処理及び判断部15は、検査装置制御部9と、テストパターン記憶部21と、画像データ記憶部22と、濃度データ変換部23と、濃度演算部25と、比較演算部27と、検査優先順位データ演算部29と、検査情報記憶部39と、により構成されている。この画像処理及び判断部15は、撮像部14により撮像されたテストパターン画像信号を画像データとして処理し、テストパターンの検査対象範囲の濃度を算出する、又は予め設けられた基準と比較することにより、インク吐出不良及び着弾ずれを検出する。
検査装置制御部9は、CPU等の処理演算回路により構成されている。ユーザが入力部20を操作することにより、検査装置制御部9にインク吐出不良及び着弾ずれ検査の実行が指示される。入力部20は、キーボードやタッチパネル等により構成され、ユーザの操作により指示を入力する。
検査装置制御部9は、入力部20を操作することにより入力された指示に基づいて、テストパターン記憶部21に予め記憶された複数のテストパターンの中から1つ又は1組を選択する。そして、選択されたテストパターンが、プリンタ制御部8に送出される。プリンタ制御部8は、前述のように、記録媒体4を供給搬送して、記録媒体4にテストパターン画像を形成する。テストパターンが形成された記録媒体4aは、プリンタ1の搬送機構6から検査装置2の搬送機構12へと、連続して搬入される。なお、テストパターンが記録された記録媒体4aと記録媒体4は、同一の媒体(非コート紙)であるが、説明上区別するために記録媒体4aとしている。
記録媒体検知センサ13は、記録媒体4aを検知すると、検査装置制御部9に検知信号を送出する。記録媒体検知センサ13は、例えば、記録媒体4aによる遮光を検出する赤外線センサ等の非接触センサである。また、記録媒体検知センサ13は、記録媒体4aとの接触片を有する機械的スイッチ等であっても良い。
撮像部14は、CCD又はCMOS等の固体撮像素子からなるラインセンサと、例えば固定焦点の撮像光学系とを有している。撮像部14は、検査装置制御部9からの読取り開始指示により、記録媒体4aに記録されたテストパターンの撮像、すなわち画像読取りを開始し、テストパターン選択時に設定された撮像時間まで画像読取りを行う。
表示部16は、液晶ディスプレイ等からなる表示装置であり、撮像されたテストパターン及びテストパターンの記録不良の判断結果を表示する。
テストパターン記憶部21には、前述のように、複数のテストパターンが、読取り時間と関係付けて予め記憶されている。検査装置制御部9からの命令により、選択されたテストパターンが、プリンタ制御部8に送信される。読取り時間は、テストパターンの先端から終端までの領域を完全にかつ鮮明に撮像するように、撮像素子の解像度に基づく読取り速度、すなわち記録媒体の搬送速度を考慮して設定されている。このテストパターンと読取り時間とは、インク吐出不良及び着弾ずれ検査を実施する都度設定される。
画像データ記憶部22は、撮像部14に撮像されたテストパターン(検査画像データ)を一旦記憶する。
濃度データ変換部23は、画像データ記憶部22から読み出された検査画像データを濃度データとして変換すると共に、テストパターン28の各ドット記録エリア28K(ブラック色)、28C(シアン色)、28M(マゼンタ色)、28Y(イエロー色)から、色毎の各画素列の濃度データに分割する。各画素列の濃度データは、画素列を形成する各ノズルの濃度特性(濃度データ)に置き換えられる。
濃度演算部25は、濃度データ変換部23で置き換えられた1列の画素列濃度データ濃度の平均値を算出する。この計算を全ての画素列に対して行う。
比較演算部27は、濃度演算部25で算出した濃度データを、任意に設定された所定の濃度闘値と比較する。濃度データが濃度闘値よりも低い(薄い)場合は、濃度の平均値を算出するときに基準にした1列の画素列に対応するノズルをインク吐出不良及び着弾ずれと判断する。一方、濃度データが濃度闘値よりも高い(濃い)場合は、そのノズルを正常ノズル及び着弾状態と判断する。
検査情報記憶部39は、テストパターン毎に、比較演算部27でインク吐出不良又は着弾ずれと判断された記録ヘッド、主走査方向のノズルの位置、記録ヘッドの色等の検査履歴を記録する。さらに、検査情報記憶部39は、入力部20からの入力により、インク粘度情報、インク蒸気圧情報、ノズル孔径データ及び記録ヘッド組付角度データも記録できる。
図2Bは、図2Aに示す構成に、画像処理及び判断部15の検査情報書込み・読込み部26と、データベースサーバ24とを追加した構成を示すブロック図であり、図1Bに対応している。
データベースサーバ24に記録される内容は、インク吐出不良又は着弾ずれと判断された記録ヘッド、主走査方向のノズルの位置、記録ヘッドのインク色等の検査履歴及びインク粘度情報、インク蒸気圧情報、ノズル孔径データ及び記録ヘッド組付角度データ等の記録不良を引き起こす要因に関する情報である。これら情報は、入力部20からの入力により、検査情報書込み・読込み部26を介してデータベースサーバ24に記録される。さらに、データベースサーバ24に対する記録処理は、他のクライアントも行うことが可能であり、例えば、別工程で収集した記録ヘッド組付角度データを同工程で使用しているPCを使用してデータベースサーバ24に記録できる。そして、検査情報書込み・読込み部26が記録したこれら情報が、定期的に又は内容が更新された直後などに読み込まれ、検査情報記憶部39に記憶される。
続いて、画像記録装置1の画像記録動作について説明する。
まず、記録媒体4は、記録媒体供給部5又は記録媒体カセット7から取り出されて、搬送機構6に受け渡される。この受け渡しの際に、記録媒体4の向きが補正され、斜行搬送されることを防止する。搬送機構6では、ファン19により発生される負圧により、記録媒体4を吸着した状態で搬送し、記録ヘッド3のノズル面の前方を通過させる。この通過の際に、プリンタ制御部8から送信された画像データに基づいて、各記録ヘッドのノズルがインクを吐出して、記録媒体4に画像が形成される。なお、インク吐出不良及び着弾ずれ検査を行う場合には、後述するテストパターン28が画像記録される。
まず、記録媒体4は、記録媒体供給部5又は記録媒体カセット7から取り出されて、搬送機構6に受け渡される。この受け渡しの際に、記録媒体4の向きが補正され、斜行搬送されることを防止する。搬送機構6では、ファン19により発生される負圧により、記録媒体4を吸着した状態で搬送し、記録ヘッド3のノズル面の前方を通過させる。この通過の際に、プリンタ制御部8から送信された画像データに基づいて、各記録ヘッドのノズルがインクを吐出して、記録媒体4に画像が形成される。なお、インク吐出不良及び着弾ずれ検査を行う場合には、後述するテストパターン28が画像記録される。
なお、検査時には、検査装置2がプリンタ1の排出口から排出される記録媒体4aを受け取るように、図示されない金属板等を用いてプリンタ1の搬送機構6と検査装置2の搬送機構12とが機械的に連結され、搬送機構6から搬送機構12へと連続して記録媒体4を副走査方向に搬送する。
次に、インク吐出不良及び着弾ずれ検査時の検査装置2の動作について説明する。
図3は、本実施形態で用いるテストパターン28の構成を示す図である。また、図4は、プリンタ1と、テストパターン28が記録された記録媒体4aと、検査装置2との副走査方向の関係を示す概略図である。
図3は、本実施形態で用いるテストパターン28の構成を示す図である。また、図4は、プリンタ1と、テストパターン28が記録された記録媒体4aと、検査装置2との副走査方向の関係を示す概略図である。
テストパターン28は、副走査方向に対して、記録媒体4の先端側(図中上側)から後端側(図中下側)へと任意の順に、記録ヘッド3C、3K、3M、3Yの全てのノズル孔からインクを吐出したドット記録エリア、すなわちドット記録エリア28K(ブラック色)、28C(シアン色)、28M(マゼンタ色)、28Y(イエロー色)である。即ち、これら各色のドット記録エリア28K、28C、28M、28Yは、それぞれ記録ヘッド3K、3C、3M、3Yの全てのノズルから主走査方向のノズル列の長さに相当する長さで記録される。また、各色のドット記録エリア28K、28C、28M、28Yは、それぞれ記録ヘッド3K、3C、3M、3Yの全てのノズルから所定の期間だけ連続してインクを吐出することで、副走査方向にて所定の長さに亘って記録される。
テストパターン28が記録された記録媒体4aは、図4に示すように、副走査方向に対して、記録媒体4aの先端側から後端側へと、ドット記録エリア28K、28C、28M、28Yの順に、撮像部14により撮像(読取り)される。そして、撮像されたテストパターンの画像信号が、画像データ記憶部22に格納される。
次に、図2Aに示すブロック図並びに図5に示すフローチャートを参照して、インク吐出不良及び着弾ずれ検査の動作手順について説明する。
まず、ユーザは、入力部20に指示を入力することによって、検査装置制御部9によりインク吐出不良及び着弾ずれ検査が開始される(ステップ101)。検査装置制御部9は、テストパターン記憶部21からプリンタ制御部8へテストパターンデータを送信する。そして、プリンタ制御部8が、記録媒体供給部5又は記録媒体カセット7から記録媒体4を取り出し、搬送機構6により搬送させ、記録媒体4にテストパターン28を記録させる(ステップ102)。
テストパターン28が記録された記録媒体4aは、プリンタ1の搬送機構6から検査装置2の搬送機構12へと受け渡され、検査装置2へと搬入される(ステップ103)。この受け渡し時には、画像記録装置1の記録ヘッド3により画像記録される速度、すなわち記録媒体4aの搬送速度と、検査装置2の搬送機構12の搬送速度とが、同じ速度であることが望ましい。搬送機構12により記録媒体4aが検査装置2へと搬入されて、記録媒体検知センサ13の検知範囲に入ると、記録媒体検知センサ13は記録媒体4aを検知して、検査装置制御部9に検知信号を送出する。検査装置制御部9は、この検知信号を受信して、撮像部14に読取り開始指示を送信する。そして、記録媒体4aに記録されたテストパターン28の撮像、すなわち画像読取りを開始する(ステップ104)。撮像部14は、副走査方向に対して、記録媒体の先端側から後端側に、テストパターン28の各色のドット記録エリア28K、28C、28M、28Yをこの順に撮像する。撮像されたテストパターン28の画像信号は、画像処理及び判断部15に送信される。
画像処理及び判断部15は、撮像部14で読取ったテストパターン28の画像信号に対して、後述するサブルーチンによる検査領域探索ステップで各色のドット記録エリア28K、28C、28M、28Yの位置を抽出して(ステップ105)、インク吐出不良及び着弾ずれ検査を実施する(ステップ106)。そして、検査が終了した後、検査結果を検査情報記憶部39に記録する(ステップ107)。検査情報記憶部39には、テストパターン毎に、検査日時分秒と、インク吐出不良又は着弾ずれと判断された記録ヘッドの色と、ノズルの主走査方向の位置情報とを記録する。さらに、検査結果を表示部16に表示する(ステップ108)。以上で、一連の検査が終了する。
次に、図2Aに示すブロック図並びに図6に示すフローチャートを参照して、検査領域探索ステップ105の詳細について説明する。
撮像部14で撮像され、画像データ記憶部22に記録されたテストパターン28の画像データは、濃度データ変換部23に送出され、画素毎の濃度データに変換される(ステップ201、211)。次に、濃度データ変換部23で変換された画素毎の濃度データから、テストパターン28の白地エリア28W(検査対象範囲外)の濃度の平均値を取得する(ステップ202、212)。白地エリア28Wの平均値を取得する際には、テストパターン28の副走査方向における中央位置で、かつ主走査方向の両端から中央に向かって(図3の左端から+側に、右端から−側に)、それぞれ予め設定した所定の数の画素の濃度データを用いる。なお、改めて記述が無い場合、図3に示される主走査方向位置で矢印が示す方向を画素+方向、反対方向を画素−方向と定義する。
次に、ステップ202で取得した白地エリア28Wの濃度の平均値から、予め設定した濃度値の範囲に含まれる濃度値の画素をテストパターン28の白地エリア28Wとして、画素位置データを抽出する(ステップ203、213)。かくして求めた白地エリア28Wの画素位置データ及び濃度の平均値を基に、各色のドット記録エリア28K、28C、28M、28Yを抽出して(ステップ204、214)、各色の画素位置データを算出する(ステップ205、215)。複数の記録ヘッドを繋げた形態のラインヘッドを用いている場合は、ステップ205で求めた各色の画素位置データと各記録ヘッドの主走査方向における幅とを基にして、各記録ヘッドに対応する検査対象範囲(ドット記録エリア)の画素位置データも算出する(ステップ216)。
さらに、搬送機構6から搬送機構12へと記録媒体4aが受け渡される際に、記録媒体4aに傾きが生じ、傾きが生じたままで記録媒体4aが撮像されることもあるため、ステップ205、215又はステップ216で算出した各色のドット記録エリアの画素位置データ又は各記録ヘッドの画素位置データから、画像全体の傾きを求める(ステップ207、217)。ステップ207、217で算出した傾きは、後に、副走査方向に対して一定のノズルに対応する画素列の方向を求めるために用いる。ステップ207、217によって、一定のノズルに対応する正確な画素列の濃度データを収集することが可能となる。
次に、図2に示すブロック図並びに図7Aに示すフローチャートを参照して、インク吐出不良及び着弾ずれ検査処理ステップ106の詳細について説明する。
まず、検査情報記憶部39に記憶されたインク吐出不良・着弾ずれ検査履歴30を読み込む(ステップ301)。図7Bは、インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴30の一例である。検査履歴30aは、以前に検査を実施したときにインク吐出不良・着弾ずれを検出したインク色及び発生数を示しており、また、検査履歴30bは、インク色、記録ヘッド番号及び発生数を示している。
次に、ステップ301で読み込んだ検査履歴30a又は30bから、インク吐出不良・着弾ずれ発生頻度が高いインク色又は記録ヘッド順に、優先順位priorityを設定する(ステップ302)。すなわち、発生頻度が最も高い記録ヘッドに優先順位priority1、発生頻度が2番目に高い記録ヘッドに優先順位priority2、のように優先順位を設定する。発生頻度が同値である記録ヘッドが複数存在する場合は、記録媒体4aの副走査方向の上流側から下流側へと、画像記録されているドット記録エリア順に優先順位を設定する。この優先順位prioritynの割り当てを、n個の記録ヘッドの全てに対して行う。
続いて、図3に示す構成のテストパターンを記録し(ステップ303)、記録したテストパターン28を撮像部14で読取り、読み取ったテストパターン画像を画像データ記憶部22に記憶する(ステップ304)。さらに、画像データ記憶部22に記憶されたパターン画像に対して、濃度データ変換部23で濃度変換を行う(ステップ305)。
濃度データ変換部23により濃度データを得た後、各記録ヘッドに対応するドット記録エリア上の副走査方向における列単位で濃度の平均値又は積算値を算出する。このとき、濃度の平均値又は積算値の算出対象とするドット記録エリアの順序は、ステップ302で設定した優先順位priority1の記録ヘッドに対応するドット記録エリアを1番目に、次いで、優先順位priority2の記録ヘッドに対応するドット記録エリアを2番目にする。すなわち、ステップ302で設定した優先順位prioritynに対応する順序で、各記録ヘッドに対応するドット記録エリアの各列の濃度の平均値又は積算値を算出する(ステップ306)。
図8は、優先順位を設定した後の、各色のドット記録エリア28K、28C、28M、28Yに対する検査順序を示している。このように、濃度収集するドット記録エリアの順序を規定することによって、インク吐出不良又は着弾ずれが発生する要因は多岐に渡るものの、統計的に検査処理の早期にインク吐出不良又は着弾ずれを検出する確率を高める。
ステップ306で算出した各列の濃度の平均値又は積算値が予め定めた闘値より下回っていた場合、インク吐出不良又は着弾ずれと判定する(ステップ307)。この判定は、各記録ヘッドに対応するドット記録エリアの濃度収集と並行して行う。そして、ステップ307でインク吐出不良又は着弾ずれと判定された場合、検査処理を終了する。
このように、インク吐出不良又は着弾ずれが検出された時点で検査を終了すると共に、統計的にインク吐出不良又は着弾ずれが発生している確率の高い記録ヘッドに対応するドット記録エリアから優先的に検査することで、任意の順に画像全体を検査する場合に比べて、検査時間を短縮することができる。
ステップ307でインク吐出不良及び着弾ずれと判定されなかった場合、n個の記録ヘッドの全てに対して検査が終了するまで(ステップ308)、優先順位priorityiのドット記録エリアに移行し(ステップ309)、ステップ306から検査を続ける。
[第1実施形態の変形例]
図7Cに示すフローチャートを参照して、第1実施形態の変形例について説明する。
以下では、本変形例と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本変形例と第1実施形態との相違点は、ステップ302をステップ402に変更した点である。すなわち、本変形例では、図7Aにインク吐出不良・着弾ずれ履歴30cとして示したノズル番号毎のインク吐出不良・着弾ずれ発生数を利用して、発生頻度の最大値が高いノズルを含む記録ヘッドから優先順位を設定する。
図7Cに示すフローチャートを参照して、第1実施形態の変形例について説明する。
以下では、本変形例と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本変形例と第1実施形態との相違点は、ステップ302をステップ402に変更した点である。すなわち、本変形例では、図7Aにインク吐出不良・着弾ずれ履歴30cとして示したノズル番号毎のインク吐出不良・着弾ずれ発生数を利用して、発生頻度の最大値が高いノズルを含む記録ヘッドから優先順位を設定する。
以上説明したように、第1実施形態並びに第1実施形態の変形例では、インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴30を利用して、統計的に記録不良が発生している確率の高い記録ヘッドに対応するドット記録エリアから優先的に検査することで、検査時間を短縮することができる。
[第2実施形態]
図9Aに示すフローチャートを参照して、第2実施形態について説明する。
以下では、第2実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、ステップ301をステップ501に変更した点及びステップ302をステップ502に変更した点である。すなわち、第1実施形態では、インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴30を読み込んでいたが、第2実施形態では、各インクに関する粘度情報33を読み込み、粘度が高いインクから順に優先順位を設定する。
図9Aに示すフローチャートを参照して、第2実施形態について説明する。
以下では、第2実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、ステップ301をステップ501に変更した点及びステップ302をステップ502に変更した点である。すなわち、第1実施形態では、インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴30を読み込んでいたが、第2実施形態では、各インクに関する粘度情報33を読み込み、粘度が高いインクから順に優先順位を設定する。
図9Bは、温度MinT(≦室温環境T)、室温環境T並びに温度MaxT(≧室温環境)における各色インクの粘度情報を示している。
インク粘度が高い場合、ワイピング等のクリーニング動作を行った際に、ノズル面にインクが残り易く、残ったインクが乾燥して、ノズル面付近での増粘固着が発生し易くなり、インク吐出不良を起こす可能性が高まる。また、インク粘度が高い場合、画像形成の際にノズルから出る液滴の量が少なくなり、形成される画像の濃度に影響を与える可能性がある。従って、インク粘度情報を用いて優先順位を設定することは、インク吐出不良又は着弾ずれを早期に検出するために有効である。
[第2実施形態の変形例]
図9Cに示すフローチャートを参照して、第2実施形態の変形例について説明する。
以下では、本変形例と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本変形例と第1実施形態との相違点は、ステップ301をステップ601に変更した点及びステップ302をステップ602に変更した点である。すなわち、第1実施形態では、インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴を読み込んでいたが、本実施形態では、各インクに関する蒸気圧情報を読み込み、蒸気圧が高いインクから順に優先順位を設定する。
図9Cに示すフローチャートを参照して、第2実施形態の変形例について説明する。
以下では、本変形例と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本変形例と第1実施形態との相違点は、ステップ301をステップ601に変更した点及びステップ302をステップ602に変更した点である。すなわち、第1実施形態では、インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴を読み込んでいたが、本実施形態では、各インクに関する蒸気圧情報を読み込み、蒸気圧が高いインクから順に優先順位を設定する。
図9Bは、温度MinT(≦室温環境T)、室温環境T並びに温度MaxT(≧室温環境)における各色インクの蒸気圧情報を示している。
インク蒸気圧は、インクの乾燥のし易さを表している。インク蒸気圧が高い場合、特に大気に触れているインク滴が乾燥し易い為、ノズル面付近でインク固着が発生し易くなり、インク吐出不良を起こす可能性が高まる。従って、インク蒸気圧情報を用いて優先順位を設定することは、インク吐出不良又は着弾ずれを早期に検出するために有効である。
[第3実施形態]
図10Aに示すフローチャートを参照して、第3実施形態について説明する。
以下では、第3実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、ステップ301をステップ701に変更した点及びステップ302をステップ702に変更した点である。すなわち、第1実施形態では、インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴30を読み込んでいたが、第3実施形態では、各記録ヘッドのノズル孔径データ35を読み込み、ノズル孔径の平均値が低い記録ヘッドに対応するドット記録エリア又はノズル孔径が小さいノズルに対応するドット記録エリアから順に優先順位を設定する。
図10Aに示すフローチャートを参照して、第3実施形態について説明する。
以下では、第3実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、ステップ301をステップ701に変更した点及びステップ302をステップ702に変更した点である。すなわち、第1実施形態では、インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴30を読み込んでいたが、第3実施形態では、各記録ヘッドのノズル孔径データ35を読み込み、ノズル孔径の平均値が低い記録ヘッドに対応するドット記録エリア又はノズル孔径が小さいノズルに対応するドット記録エリアから順に優先順位を設定する。
ノズル孔は、記録ヘッドにレーザビームを絞って照射することにより形成される。1つの記録ヘッドに形成された複数のノズル孔が同一のレーザビームにより形成されている場合、1つの記録ヘッドに形成された複数のノズル孔径には関連性があると考えられるため、ここではノズル孔径の平均値が低い記録ヘッドから優先順位を設定する。
図10Bは、ノズル孔34のノズル孔径と、ノズルA列3saとノズルB列3sbとからなるノズル列3sが設けられた記録ヘッド3を示している。図10Cは、各記録ヘッドのノズル孔径データの一例である。
ノズル孔径が小さいと、インク内に含まれた小さな気泡やゴミがノズル孔に詰まる可能性が高まり、これに伴ってインク吐出不良及び着弾ずれ発生頻度が増加する可能性も高まる。従って、ノズル孔径の平均値が低い記録ヘッドに対応するドット記録エリアから優先順位を設定することは、インク吐出不良又は着弾ずれを早期に検出するために有効である。
[第3実施形態の変形例]
図10Dに示すフローチャートを参照して、第3実施形態の変形例について説明する。
以下では、本変形例と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本変形例と第1実施形態との相違点は、ステップ301をステップ801に変更した点及びステップ302をステップ802に変更した点である。すなわち、第1実施形態では、インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴を読み込んでいたが、本変形例では、各記録ヘッドのノズルの孔径データを読み込み、各記録ヘッドのノズル孔径の最小値が低い記録ヘッドに対応するドット記録エリアから順に優先順位を設定する。
図10Dに示すフローチャートを参照して、第3実施形態の変形例について説明する。
以下では、本変形例と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本変形例と第1実施形態との相違点は、ステップ301をステップ801に変更した点及びステップ302をステップ802に変更した点である。すなわち、第1実施形態では、インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴を読み込んでいたが、本変形例では、各記録ヘッドのノズルの孔径データを読み込み、各記録ヘッドのノズル孔径の最小値が低い記録ヘッドに対応するドット記録エリアから順に優先順位を設定する。
上述のように、ノズル孔径が小さいと記録不良発生頻度が増加する可能性が高まるため、ここでは、異常に小さなノズル孔径を有するノズルを含む記録ヘッドから優先順位を設定する。
[第4実施形態]
図11Aに示すフローチャートを参照して、第4実施形態について説明する。
以下では、第4実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、ステップ301をステップ901に変更した点及びステップ302をステップ902に変更した点である。すなわち、第1実施形態では、インク吐出不良及び着弾ずれ検査履歴を読み込んでいたが、第4実施形態では、画像記録装置に各記録ヘッドを組付けたときの組付角度データを読み込んでいる。
図11Aに示すフローチャートを参照して、第4実施形態について説明する。
以下では、第4実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、ステップ301をステップ901に変更した点及びステップ302をステップ902に変更した点である。すなわち、第1実施形態では、インク吐出不良及び着弾ずれ検査履歴を読み込んでいたが、第4実施形態では、画像記録装置に各記録ヘッドを組付けたときの組付角度データを読み込んでいる。
図11Bは、記録ヘッドの組付角度θを示す図である。記録ヘッド角度θは、記録ヘッドフォルダ36に記録ヘッドを固定した際に発生する角度である。本実施形態では、副走査方向を基準にした角度を優先順位の設定で参照するデータとしている。
図11Cは、記録ヘッド3を記録ヘッドフォルダ36に組付けて角度調整を行った後の記録ヘッドの組付角度θの一例であり、各記録ヘッドの前記基準とした記録ヘッドの組付角度を示している。
図11Bに示すように、ノズルA列3saとノズルB列3sbとからなる2列のノズル列3sにより構成された記録ヘッド3において、記録ヘッドの組付角度θが大きい場合、吐出されたインク滴の着弾位置が互いに重なるノズル群と、隙間が発生するノズル群とが生じる。例えば、ノズルA列3saの奇数番号ノズル群とノズルB列3sbの偶数番号ノズル群とにより記録されるドットが重なり、重なった分だけ、ノズルA列3saの偶数ノズル群とノズルB列3sbの偶数ノズル群又はノズルA列3saの奇数ノズル群とノズルB列3sbの奇数ノズル群により記録されるドットの間に白筋が発生する(図11D参照)。この白筋を除去するには、記録ヘッド組付角度の追加調整が必要となる。従って、記録ヘッドの組付角度データを優先順位の設定基準に用いることは、主に着弾ずれの検査を対象にしている。
以上説明したように、インク吐出不良・着弾ずれを検査する際の検査順序を規定するステップにおいて、第2実施形態ではインク粘度情報、第2実施形態の変形例ではインク蒸気圧情報、第3実施形態並びに第3実施形態の変形例ではノズル孔径データ、第4実施形態では記録ヘッドの組付角度データを利用する。このように、検査履歴情報がない場合でも、記録不良を引き起こす要因の情報を利用することによって、記録不良が起こる可能性が理論的に高い記録ヘッドに対応するドット記録エリアから優先的に検査をすることができる。
[第5実施形態]
図12Aに示すフローチャートを参照して、第5実施形態について説明する。
以下では、第5実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との主な相違点は、ステップ1002において、記録媒体にテストパターンを記録する際に、各記録ヘッドによるドット記録エリアの記録順序を変更して記録する点である。すなわち、読み込んだインク吐出不良・着弾ずれ検査履歴から、記録ヘッドの配列順序にかかわらず、インク吐出不良・着弾ずれ発生頻度が高い記録ヘッド順に、記録媒体の副走査方向の上流側から下流側へと各色のドット記録エリアを記録する。そして、記録媒体の副走査方向の上流側から順に、各色のドット記録エリアを検査する。
図12Aに示すフローチャートを参照して、第5実施形態について説明する。
以下では、第5実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との主な相違点は、ステップ1002において、記録媒体にテストパターンを記録する際に、各記録ヘッドによるドット記録エリアの記録順序を変更して記録する点である。すなわち、読み込んだインク吐出不良・着弾ずれ検査履歴から、記録ヘッドの配列順序にかかわらず、インク吐出不良・着弾ずれ発生頻度が高い記録ヘッド順に、記録媒体の副走査方向の上流側から下流側へと各色のドット記録エリアを記録する。そして、記録媒体の副走査方向の上流側から順に、各色のドット記録エリアを検査する。
図12Bは、記録順序を変更して記録した記録媒体4のテストパターン28の一例と、ドット記録エリア単位の検査順序の方向とを示している。ここでは、記録媒体の副走査方向の上流側から下流側へと、ドット記録エリア28M(マゼンタ色)、28Y(シアン色)、28C(イエロー色)、28K(ブラック色)の順序でテストパターンを記録している。
図12Aでは、第1実施形態又は第1実施形態の変形例と同様に、ステップ1001でインク吐出不良・着弾ずれ検査履歴を読み込んでいるが、第2ないし第4実施形態のいずれかで利用している記録不良を引き起こす要因の情報(インク粘度、インク蒸気圧、ノズル孔径又は記録ヘッドの組付角度)でも代替可能であり、記録順序は各実施形態の優先順位の設定方法に従う。記録順序を変更する方法は、記録ヘッドからの吐出順序を変える、記録ヘッドの配置を変える、テストパターンを変える、インク供給経路により記録ヘッドに接続されているインクボトルの配置を変える等でも良い。
このように、記録順序を変更することによって、各記録ヘッドに対応するドット記録エリアを都度探索する処理を省略し、検査時間を短縮することができる。
[第6実施形態]
図13に示すフローチャートを参照して、第6実施形態について説明する。
以下では、第6実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との主な相違点は、ステップ1105において、画像記録したテストパターンを各色のドット記録エリア単位で撮像すると共に、その撮像順序を規定した点である。
図13に示すフローチャートを参照して、第6実施形態について説明する。
以下では、第6実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との主な相違点は、ステップ1105において、画像記録したテストパターンを各色のドット記録エリア単位で撮像すると共に、その撮像順序を規定した点である。
本実施形態では、テストパターンを撮像する撮像部14としてエリアスキャナを使用し、第1ないし第4実施形態と同様の方法で設定した優先順位順で、それぞれ対応するドット記録エリア28M、28Y、28C、28Kを撮像する。このとき、ドット記録エリアを撮像する位置は、テストパターン28の各記録位置に基づいて予め算出しておき、検査情報記憶部39に記憶される。そして、撮像を実施する都度、撮像した各色のドット記録エリアの検査を行う、すなわち撮像した順に画像解析を行う(ステップ1106、ステップ1107)。
このように、ドット記録エリアを撮像する順序を変更することによって、検査時間を短縮することができる。
[第7実施形態]
図14に示すフローチャートを参照して、第7実施形態について説明する。
以下では、第7実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、ステップ1202の前手順にステップ1201を追加した点及びステップ1209の条件分岐のYES方向の後手順にステップ1210とステップ1211とを追加した点である。
図14に示すフローチャートを参照して、第7実施形態について説明する。
以下では、第7実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、ステップ1202の前手順にステップ1201を追加した点及びステップ1209の条件分岐のYES方向の後手順にステップ1210とステップ1211とを追加した点である。
具体的には、まず、ステップ1201で、インク吐出不良又は着弾ずれを検出しても全てのドット記録エリアを検査するか否か(全ヘッド検査実施の有無)を選択し、設定する。ステップ1209でインク吐出不良又は着弾ずれと判定された場合、インク吐出不良又は着弾ずれと判定された色及び記録ヘッド、ノズル番号を検査履歴として記録する(ステップ1210)。そして、ステップ1201の選択で全てのドット記録エリアの検査が設定されているかどうかを確認する(ステップ1211)。ここで、全てのドット記録エリアの検査有りと設定されている場合は、続けて検査処理を行い、全ての記録ヘッドに対応するドット記録エリアを検査する。一方、全てのドット記録エリアの検査無しと設定されている場合は、検査処理を終了する。
これらステップの追加により、第1実施形態ではインク吐出不良又は着弾ずれを検出した時点で検査処理を終了する手順であったが、本実施形態ではインク吐出不良又は着弾ずれが発生した色、記録ヘッド、ノズル番号を検査履歴として記録すると共に、インク吐出不良又は着弾ずれを検出しても続けて全ての記録ヘッドに対応するドット記録エリアを検査するように設定可能である。これら追加処理によって、検査履歴を作成する。
[第8実施形態]
図15に示すフローチャートを参照して、第8実施形態について説明する。
以下では、第8実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、ステップ1308の後手順にステップ1309を追加した点及びステップ1310の処理終了条件を全てのドット記録エリアが検査済みであることに変更した点である。すなわち、あるドット記録エリアでインク吐出不良又は着弾ずれを検出した場合に、その直後に記録不良を検出したインク色、記録ヘッド、ノズル番号を表示部16に表示させる(ステップ1309)。その後、検査を現在対象としているドット記録エリアから他のドット記録エリアへと続けて検査を遂行しながら、インク吐出不良又は着弾ずれが検出される都度、対応するインク色、記録ヘッド、ノズル番号を表示部16に追加表示させる。以上の処理を、全てのドット記録エリアの検査が終了するまで行う。
図15に示すフローチャートを参照して、第8実施形態について説明する。
以下では、第8実施形態と第1実施形態との相違点に限定して詳細を記載する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、ステップ1308の後手順にステップ1309を追加した点及びステップ1310の処理終了条件を全てのドット記録エリアが検査済みであることに変更した点である。すなわち、あるドット記録エリアでインク吐出不良又は着弾ずれを検出した場合に、その直後に記録不良を検出したインク色、記録ヘッド、ノズル番号を表示部16に表示させる(ステップ1309)。その後、検査を現在対象としているドット記録エリアから他のドット記録エリアへと続けて検査を遂行しながら、インク吐出不良又は着弾ずれが検出される都度、対応するインク色、記録ヘッド、ノズル番号を表示部16に追加表示させる。以上の処理を、全てのドット記録エリアの検査が終了するまで行う。
検査装置と検査対象の記録ヘッド(又は画像記録装置)とが互いに独立して動作する場合、このような処理手順にすることで、テストパターンの全ての箇所の検査と時間的に並行しながら、インク吐出不良又は着弾ずれが発生している記録ヘッド(又は画像記録装置)に対して、回復、調整、廃棄等の作業を行うことができる。
以上説明したように、テストパターンにインク吐出不良又は着弾ずれが発生していた場合に、本発明を用いることで、インク吐出不良及び着弾ずれを検出するまでの検査時間を短縮することができる。
また、インク吐出不良及び着弾ずれを検出するまでの検査時間を短縮すると共に、検出時点で検査終了とすることで、テストパターン全体を検査する場合に比べて検査時間を短縮することができる。
さらに、インク吐出不良及び着弾ずれを検出するまでの検査時間を短縮することで、このような記録不良が発生している記録ヘッド又はノズルに対して行いたい作業(例えば回復作業、調整作業、廃棄等)に移行できるまでの時間も短縮することができる。
1…画像記録装置、2…検査装置、3…記録ヘッド、3K…記録ヘッド(ブラック色)、3C…記録ヘッド(シアン色)、3M…記録ヘッド(マゼンタ色)、3Y…記録ヘッド(イエロー色)、3s…ノズル列、3sa…ノズルA列、3sb…ノズルB列、4,4a…記録媒体、5…記録媒体供給部、6…搬送機構、7…記録媒体カセット、8…プリンタ制御部、9…検査装置制御部、10…検査装置本体、11…ピックアップローラ、12…記録媒体搬送部、13…記録媒体検知センサ、14…撮像部、15…画像処理及び判断部、16…表示部、17…プーリ、18…搬送ベルト、19…ファン、20…入力部、21…テストパターン記憶部、22…画像データ記憶部、23…濃度データ変換部、24…データベースサーバ、25…濃度演算部、26…検査情報書込み・読込み部、27…比較演算部、28…テストパターン、28K…ドット記録エリア(ブラック色)、28C…ドット記録エリア(シアン色)、28M…ドット記録エリア(マゼンタ色)、28Y…ドット記録エリア(イエロー色)、28W…白地エリア、29…検査優先順位データ演算部、30,30a,30b,30c…インク吐出不良・着弾ずれ検査履歴、33…インク蒸気圧情報・インク粘度情報、34…ノズル孔、35…ノズル孔径データ、36…記録ヘッドフォルダ、37…組付角度、39…検査情報記憶部。
Claims (28)
- 記録媒体に対して複数の記録ヘッドによって複数のインク色毎又は記録ヘッド毎にテストパターンを記録する記録ステップと、
記録媒体に記録されたテストパターンをスキャナによって撮像する撮像ステップと、
撮像されたテストパターンを順次解析して記録不良を検出する解析ステップと、を具備する画像記録装置における記録不良検査方法において、
前記解析ステップは、前記複数の記録ヘッドから記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定し、当該記録ヘッドによって記録されたテストパターンを最初に解析することを特徴とする記録不良検査方法。 - 前記解析ステップは、記録不良発生頻度の最も高い記録ヘッドによって記録されたテストパターンを最初に、記録不良発生頻度の最も低い記録ヘッドによって記録されたテストパターンを最後に解析することを特徴とする請求項1記載の記録不良検査方法。
- 前記解析ステップは、記録不良発生頻度の高い記録ヘッド順に、記録ヘッド毎に記録されたテストパターンを解析することを特徴とする請求項2記載の記録不良検査方法。
- 前記解析ステップは、記録不良を引き起こす要因に関する情報に基づいて、前記複数の記録ヘッドの中から記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定することを特徴とする請求項1記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各インクの粘性であることを特徴とする請求項4記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各インクの蒸気圧であることを特徴とする請求項4記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各記録ヘッドにおけるノズル孔径であることを特徴とする請求項4記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各記録ヘッドの画像記録装置本体への組付角度であることを特徴とする請求項4記載の記録不良検査方法。
- 前記解析ステップは、記録不良の履歴情報に基づいて、前記複数の記録ヘッドの中から記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定することを特徴とする請求項1記載の記録不良検査方法。
- 前記解析ステップにおいて記録不良を検出した場合、ただちに記録不良を検出した旨の報知を行う報知ステップを具備することを特徴とする請求項1記載の記録不良検査方法。
- 前記解析ステップは、記録不良を検出した場合、ただちに解析を終了することを特徴とする請求項1記載の記録不良検査方法。
- 所定の方向に沿って搬送されてくる記録媒体に対して、複数の記録ヘッドによって複数のインク色毎又は記録ヘッド毎にテストパターンを記録する記録ステップと、
複数の記録ヘッドよりも前記所定の方向の下流側に配設されたスキャナによって、記録媒体に記録されたテストパターンをスキャナの撮像範囲に入ってくる順番で撮像する撮像ステップと、
撮像されたテストパターンを順次解析して記録不良を検出する解析ステップと、を具備する画像記録装置における記録不良検査方法において、
前記記録ステップは、記録不良発生頻度が高いインク色又は記録ヘッドの順で、記録媒体における記録媒体搬送方向先頭の領域から順次テストパターンを記録することを特徴とする記録不良検査方法。 - 前記記録ステップは、記録不良発生頻度の最も高い記録ヘッドによって記録されたテストパターンを記録媒体における記録媒体搬送方向先頭の領域に、記録不良発生頻度の最も低い記録ヘッドによって記録されたテストパターンを記録媒体における記録媒体搬送方向最後尾の領域に、それぞれ記録することを特徴とする請求項12記載の記録不良検査方法。
- 前記記録ステップは、記録不良発生頻度の高い記録ヘッド順に、記録ヘッド毎に記録されたテストパターンを記録媒体における記録媒体搬送方向先頭から記録することを特徴とする請求項13記載の記録不良検査方法。
- 前記記録ステップは、記録不良を引き起こす要因に関する情報に基づいて、前記複数の記録ヘッドの中から記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定することを特徴とする請求項12記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各インクの粘性であることを特徴とする請求項15記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各インクの蒸気圧であることを特徴とする請求項15記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各記録ヘッドにおけるノズル孔径であることを特徴とする請求項15記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各記録ヘッドの画像記録装置本体への組付角度であることを特徴とする請求項15記載の記録不良検査方法。
- 前記記録ステップは、記録不良の履歴情報に基づいて、前記複数の記録ヘッドの中から記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定することを特徴とする請求項15記載の記録不良検査方法。
- 記録媒体に対して複数の記録ヘッドによって複数のインク色毎又は記録ヘッド毎にテストパターンを記録する記録ステップと、
記録媒体に記録されたテストパターンをスキャナによって撮像する撮像ステップと、
撮像されたテストパターンを順次解析して記録不良を検出する解析ステップと、を具備する画像記録装置における記録不良検査方法において、
前記撮像ステップは、前記複数の記録ヘッドの中から記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定し、当該記録ヘッドによって記録されたテストパターンを最初に撮像し、
前記解析ステップは、撮像された順にテストパターンを解析することを特徴とする記録不良検査方法。 - 前記撮像ステップは、記録不良発生頻度の最も高い記録ヘッドによって記録されたテストパターンを最初に、記録不良発生頻度の最も低い記録ヘッドによって記録されたテストパターンを最後に撮像することを特徴とする請求項21記載の記録不良検査方法。
- 前記撮像ステップは、記録不良発生頻度の高い記録ヘッド順に、各記録ヘッドに記録されたテストパターンを撮像することを特徴とする請求項22記載の記録不良検査方法。
- 前記撮像ステップは、記録不良を引き起こす要因に関する情報に基づいて、前記複数の記録ヘッドの中から記録不良発生頻度の高い記録ヘッドを選定することを特徴とする請求項21記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各インクの粘性であることを特徴とする請求項24記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各インクの蒸気圧であることを特徴とする請求項24記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各記録ヘッドにおけるノズル孔径であることを特徴とする請求項24記載の記録不良検査方法。
- 前記記録不良を引き起こす要因に関する情報は、各記録ヘッドの画像記録装置本体への組付角度であることを特徴とする請求項24記載の記録不良検査方法。
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