JP2006281116A - ドット品質検出方法およびドット品質検出装置、並びに液滴吐出装置 - Google Patents

ドット品質検出方法およびドット品質検出装置、並びに液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 容易かつ迅速にドット品質を検出することができるドット品質検出方法およびドット品質検出装置、並びに液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】 吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出方法であって、検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得ステップ(S1)と、電子画像におけるドットずれ量の測定データを取得する測定点取得ステップ(S4)と、測定データが規定の範囲内にない場合に、測定データにおける不具合の発生原因を特定する発生原因特定ステップ(S5)とを有する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液滴吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質状態を検出するドット品質検出方法およびドット品質検出装置、並びに液滴吐出装置に関する。
近年、機能液を液滴として吐出する液滴吐出装置を用いて、液晶表示装置、有機EL(Electro-Luminescence)装置、電子放出装置、PDP(Plasma-Display-Panel)装置、電気泳動表示装置等を製造することが提案されている。このような装置の製造に用いられる液滴吐出装置では、X・Y移動機構により、ワークと液滴吐出ヘッドとをX軸方向およびY軸方向に相対的に移動させつつ、液滴吐出ヘッドの各ノズルから液滴を吐出することにより、ワークの表面に所定のパターンのドッド列を形成する。
このような液滴吐出装置においては、液滴吐出ヘッドのノズルから吐出される液滴の飛行曲がりやノズルの目詰まり等が原因となり、液滴が着弾して得られるドットの位置が、正規の位置からずれを生じたり、吐出量不足等が生じたりすることがある。このため、製品の精度を確保するため、ドットに不具合が生じた場合には、これを検出して、吐出タイミングを補正したり、液滴吐出ヘッドのワイピングやノズル吸引等の回復処置を施す必要がある。
従来、ドットずれを検出する方法として、ノズルから吐出された液滴の弾道を光学的に検出する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平8−309963号公報
しかしながら、特許文献1の検出方法は、吐出不具合が発生したときに、突発的に発生したのか、自然増加的に発生したかの判断ができないため、発生原因を調査すべく不具合発生に対する回復処置に時間を要するという問題があった。また、不具合の原因によって適切な回復処置が異なるが、予め決められた適切な回復処置がとられていなかった。
本発明の目的は、上記の問題を解決するためになされたものであって、吐出の品質状況を把握することに考慮され、容易かつ迅速にドット品質を検出することができるドット品質検出方法およびドット品質検出装置、並びに液滴吐出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出方法であって、検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得ステップと、電子画像におけるドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方の測定データを取得するデータ取得ステップと、測定データが規定の範囲内にない場合に、測定データにおける不具合の発生原因を判断する発生原因特定ステップとを有することを要旨とする。
これによれば、ドットを電子画像に取り込み、ドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方を測定する。そして、測定データが規定範囲であるか否かを判断し、規定範囲内であることを満足しない場合には、不具合発生の原因を判断するので、例えば、その原因に応じた適切な回復処置を迅速に行うことができる。
本発明のドット品質検出方法の発生原因特定ステップでは、測定データはドットずれ量であり、ドットずれ量が規定の範囲にない場合は、ノズルの飛行曲がりが原因であると判断してもよい。
これによれば、飛行曲がりによる不具合が原因であると把握できるので、例えば、ワイピングを伴うクリーニング処置を迅速に行うことができる。
本発明のドット品質検出方法の発生原因特定ステップでは、測定データはドット径であり、ドット径が規定の範囲にない場合は、ノズルの目詰まりが原因であると判断してもよい。
これによれば、ノズルの目詰まりによる不具合が原因であると把握できるので、例えば、フラッシングまたはノズル吸引等のノズルから液体を強制的に排出させるクリーニング処置を迅速に行うことができる。
本発明は、吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出方法であって、検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得ステップと、電子画像におけるドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方の測定データを取得するデータ取得ステップと、測定データを時系列が分かる時系列測定データとして記憶するデータ記憶ステップと、測定データが規定の範囲内にない場合に、時系列測定データを参照して、測定データにおける不具合が突発的または自然増加的による発生かを判断する発生状況判断ステップとを有することを要旨とする。
これによれば、ドットを電子画像に取り込み、ドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方を測定する。取得された測定データは、時系列的に記憶される。そして、ドットの品質に関して、測定データに基づいて規定範囲であるか否かを判断し、規定範囲内であることを満足しない場合には、時系列測定データに基づいて、不具合が突発的に発生したのか或いは自然増加的に発生したのかを判断する。従って、不具合の発生の原因を時系列測定データに照らし合わせて判断するので、発生状況を容易に把握することができる。
本発明のドット品質検出方法の発生状況判断ステップでは、時系列測定データにおいて測定データが急激に変化した場合は、突発的な不具合発生であると判断してもよい。
これによれば、急激な変化であれば、不具合は突発的な発生であると把握することができ、適切な回復処理を行うことができる。
本発明のドット品質検出方法の発生状況判断ステップでは、時系列測定データにおいて測定データが緩やかに変化した場合は、自然増加的な発生であると判断してもよい。
これによれば、緩やかな変化であれば、不具合は自然増加的な発生であると把握することができ、適切な回復処理を行うことができる。
本発明は、吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出方法であって、検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得ステップと、電子画像におけるドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方の測定データを取得するデータ取得ステップと、測定データを時系列が分かる時系列測定データとして記憶するデータ記憶ステップと、測定データが規定の範囲内にない場合に、時系列測定データに基づいて不良発生時期を予測する不良時期予測ステップとを有することを要旨とする。
これによれば、ドットを電子画像に取り込み、ドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方を測定する。取得された測定データは、時系列的に記憶される。そして、ドットの品質に関して、測定データに基づいて規定範囲であるか否かを判断し、規定範囲内であることを満足しない場合には、時系列測定データに基づいて、不良発生時期を予測する。従って、不良発生時期を事前に把握することにより、メンテナンス等の作業を迅速に行うことができる。
本発明のドット品質検出方法の不良発生時期予測ステップでは、ヘッド交換時期を予測してもよい。
これによれば、自然増加的な不具合発生に対する回復処置としてのヘッド交換時期を予測することにより、事前にヘッド交換に要する段取り作業の準備を行うことができる。
本発明のドット品質検出方法では、ヘッド交換時期を事前に報知する報知ステップを有してもよい。
これによれば、報知によって、より確実にヘッド交換時期を知ることができる。
本発明は、吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出装置であって、検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得手段と、電子画像におけるドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方の測定データを取得するデータ取得手段と、測定データが規定の範囲内にない場合に、測定データにおける不具合の発生原因を判断する発生原因特定手段とを有することを要旨とする。
これによれば、ドットは画像取得手段によって電子画像に取り込まれ、データ取得手段によってドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方が測定される。そして、測定データが規定範囲であるか否かが判断され、規定範囲内であることを満足しない場合には、不具合発生の原因を特定して判断するので、例えば、その原因に応じた適切な回復処置を迅速に行うことができる。
本発明は、吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出装置であって、検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得手段と、電子画像におけるドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方の測定データを取得するデータ取得手段と、測定データを時系列が分かる時系列測定データとして記憶するデータ記憶手段と、測定データが規定の範囲内にない場合に、時系列測定データを参照して、測定データにおける不具合が突発的または自然増加的による発生かを判断する発生状況判断手段と、時系列測定データに基づいて、ヘッド交換時期を予測する交換時期予測手段と、ヘッド交換時期を事前に報知する報知手段とを備えたことを要旨とする。
これによれば、ドットは画像取得手段によって電子画像に取り込まれ、データ取得手段によってドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方が測定される。取得された測定データは、データ記憶手段によって、時系列にして記憶される。そして、測定データが規定範囲であるか否かが判断され、規定範囲内であることを満足しない場合には、時系列測定データを読み出して、測定データにおける不具合が突発的または自然増加的な発生かが判断される。そして、時系列測定データに基づいてヘッド交換時期を予測し、報知手段はヘッド交換時期となる前に報知する。従って、不具合が発生したときに、発生状況を容易に把握することができる。また、自然増加的に発生した場合には、ヘッド交換時期を予測し、ヘッド交換時期に到達する前に報知されるので、メンテナンス等の作業を効率良く行うことができる。
本発明の液滴吐吐出装置は、上記のドット品質検出装置を備え、不具合の発生原因に応じたクリーニングを行うクリーニング手段を備えたことを要旨とする。
これによれば、ドット品質に関る情報を取得し、不具合の発生原因に応じたクリーニングを行うので、回復処置を迅速に行うことがきる液滴吐出装置を提供することができる。
本発明の液滴吐出装置は、上記のドット品質検出装置を備えたことを要旨とする。
これによれば、ドット品質に関る情報を取得し、不具合の発生状況およびヘッド交換時期の予測を行うドット品質検出装置を備えているので、信頼性の高い液滴吐出装置を提供することができる。
本発明の液滴吐出装置では、ドットずれ量の不具合が発生した場合には、ワイピングを伴うクリーニングをしてもよい。
これによれば、ドットずれ量の不具合に対して、ワイピングを伴うクリーニングを行うことにより、迅速に拡幅処置させることができる。
本発明の液滴吐出装置では、ドット径の不具合が発生した場合には、ノズルから液体の強制的な排出を伴うクリーニングをしてもよい。
これによれば、ドット径の不具合に対して、ノズルから液体の強制的な排出を伴うクリーニングを行うことにより、迅速に回復処置させることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
図1は、液滴吐出装置1の斜視図である。図1において、機能液を液滴として吐出するヘッド部20を有するヘッド機構部2と、ヘッド部20から吐出された液滴の吐出対象であるワーク30等を載置するワーク機構部3と、ヘッド部20に液滴となる機能液を供給する機能液供給部4と、ヘッド部20の保守を行うメンテナンス機構部5と、ドット径を撮像するカメラ8を有するカメラ機構部7と、これら各機構部および供給部を統括的に制御する制御部6等を備えている。
液滴吐出装置1は、床上に設置された複数の支持脚11と、支持脚11の上側に設置された定盤12を備えている。定盤12の上側には、ワーク機構部3が定盤12の長手方向(X軸方向)に延在するように配置されている。ワーク機構部3の上方には、定盤12に固定された2本の支持柱22で支持されているヘッド機構部2が、ワーク機構部3と直交する方向(Y軸方向)に延在して配置されている。さらに、ワーク機構部3の上方であって、定盤12に固定された2本の支持柱13で支持されているカメラ機構部7が、ワーク機構部3と直交する方向(Y軸方向)に延在して配置されている。また、定盤12の一方の端部には、ヘッド機構部2のヘッド部20とから連通して機能液を供給する機能液供給部4が配置されている。そして、ヘッド機構部2の一方の支持柱22近傍には、メンテナンス機構部5がワーク機構部3と並んでX軸方向に延在するように配置されている。さらに、定盤12の下側には、制御部6が備えられている。
ヘッド機構部2は、機能液を吐出するヘッド部20と、ヘッド部20を懸架したヘッドキャリッジ21と、ヘッドキャリッジ21のY軸方向への移動をガイドするY軸ガイド23と、Y軸ガイド23の側方にY軸ガイド23と平行に設置されたY軸リニアモータ24等を備えている。
カメラ機構部7は、ドット径を撮像するカメラ8と、カメラ8を懸架したカメラキャリッジ9と、カメラキャリッジ9のY軸方向への移動をガイドするY軸ガイド14と、Y軸ガイド14の側方にY軸ガイド14と平行に設置されたY軸リニアモータ15等を備えている。
ワーク機構部3は、ヘッド機構部2およびカメラ機構部7の下方に位置し、ヘッド機構部2およびカメラ機構部7とほぼ同様の構成でX軸方向に延在するように配置されており、ワーク30および検査ワーク35を載置しているワーク載置台31と、ワーク載置台31の移動をガイドするX軸ガイド33と、X軸ガイド33の側方にX軸ガイド33と平行に設置されたX軸リニアモータ34等を備えている。
これらの構成により、ヘッド部20とワーク30とは、それぞれY軸方向およびX軸方向に往復自在に移動することができる。同様に、カメラ8と検査ワーク35とは、それぞれY軸方向およびX軸方向に往復自在に移動することができる。
最初に、ヘッド部20の移動について説明する。ヘッド部20を懸架したヘッドキャリッジ21は、Y軸ガイド23に移動可能に取り付けられている。図示しないが、ヘッドキャリッジ21からY軸リニアモータ24側へ張り出している突起部が、Y軸リニアモータ24と係合して駆動力を得ることにより、ヘッドキャリッジ21がY軸ガイド23に沿って任意の位置に移動する。同様に、ワーク載置台31に搭載されたワーク30および検査ワーク35もX軸方向に自在に移動する。
このように、ヘッド部20は、Y軸方向の吐出位置まで移動して停止し、下方にあるワーク30のX軸方向の移動に同調して、液滴を吐出する構成となっている。X軸方向に移動するワーク30と、Y軸方向に移動するヘッド部20とを相対的に制御することにより、ワーク30上に描画等を行うことができる。
次に、カメラ8の移動について説明する。カメラ8を懸架したカメラキャリッジ9は、Y軸ガイド14に移動可能に取り付けられている。図示しないが、カメラキャリッジ9からY軸リニアモータ15側へ張り出している突起部が、Y軸リニアモータ15と係合して駆動力を得ることにより、カメラキャリッジ9がY軸ガイド14に沿って任意の位置に移動する。同様に、ワーク載置台31に搭載された検査ワーク35もX軸方向に自在に移動する。
このように、カメラ8は、Y軸方向の撮像位置まで移動して停止し、下方にある検査ワーク35のX軸方向の移動に同調して、検査ワーク35を撮像する構成となっている。X軸方向に移動する検査ワーク35と、Y軸方向に移動するカメラ8とを相対的に制御することにより、検査ワーク35上に形成されたドットを撮像することができる。
次に、ヘッド部20に機能液を供給する機能液供給部4は、機能液タンク45と、機能液ポンプ44と、機能液タンク45から機能液ポンプ44を経てヘッド部20までを接続する流路チューブ49とを備えている。機能液タンク45は一個だけでなく複数個備えることも可能である。この場合、複数のタンクは、それぞれ専用の流路チューブおよび機能液ポンプによって、ヘッド部20へ接続する。これにより、機能の異なる機能液を選択してヘッド部20へ供給することができる。
次に、ヘッド部20の構成について説明する。図2は、ヘッド部20の構成を示し、図2(a)は平面図であり、同図(b)はノズル部の平面図である。ヘッド部20は、図2(a)に示すように、互いに同じ構造を有する12個の吐出ヘッド26を保持している。また、機能液を吐出するための吐出ヘッド26は、図2(b)に示すように、それぞれが吐出ヘッド26の長手方向に延びる2つのノズル列28を有している。1つのノズル列は、それぞれ180個のノズル27が一列に並んだ列のことである。なお、複数の機能液を使用する場合には、12個の吐出ヘッド26に、吐出する機能液を個別に設定する。
次に、吐出ヘッド26の構造について説明する。図3は、吐出ヘッド26の構造を示し、図3(a)は一部破断した斜視図であり、同図(b)は要部断面図である。それぞれの吐出ヘッド26は、振動板63と、ノズルプレート64を備えている。振動板63とノズルプレート64との間には、機能液タンク45から孔67を介して供給される機能液が常に充填される液たまり65が位置している。また、振動板63と、ノズルプレート64との間には、複数の隔壁61が位置している。そして、振動板63と、ノズルプレート64と、1対の隔壁61とによって囲まれた部分がキャビティ60である。キャビティ60はノズル27に対応して設けられているため、キャビティ60の数とノズル27の数とは同じである。キャビティ60には、1対の隔壁61間に位置する供給口66を介して、液たまり65から機能液が供給される。
振動板63上には、それぞれのキャビティ60に対応して振動子62が取り付けられている。振動子62は、ピエゾ素子62cと、ピエゾ素子62cを挟む1対の電極62a、62bを有する。この1対の電極62a、62bに駆動電圧を与えることで、対応するノズル27から機能液が液滴68となって吐出される。ノズル27の周辺部には、液滴68の飛行曲がりやノズル27の孔詰まり等を防止するために、例えばNi−テトラフルオロエチレン共析メッキ層からなる撥機能液層69が設けられている。なお、材料液を吐出させるために、振動子62の代わりに電気熱変換素子を用いてもよく、これは電気熱変換素子による材料液の熱膨張を利用して、材料液を吐出する構成である。
図1に示すように、メンテナンス機構部5は、キャッピングユニット56、ワイピングユニット57、およびフラッシングユニット58のメンテナンスユニットを備えている。さらに、メンテナンスユニットを載置するメンテキャリッジ51と、メンテキャリッジ51の移動をガイドするメンテキャリッジガイド52と、メンテキャリッジ51と一体の螺合部55と、螺合部55が螺合するボールねじ54と、ボールねじ54を回転させるメンテモータ53とを備えている。これにより、メンテモータ53が正逆回転すると、ボールねじ54が回転し、螺合部55を介してメンテキャリッジ51が、X軸方向に移動する。メンテキャリッジ51がヘッド部20のメンテナンスのために移動するときには、Y軸ガイド23に沿ってヘッド部20が移動して、メンテナンスユニットの直上部に臨んでいる。
メンテナンスユニットのキャッピングユニット56は、液滴吐出装置1が稼動していない時に、ヘッド部20の12個の吐出ヘッド26のそれぞれと密着してキャッピングし、機能液が乾燥してノズル27が詰まるなどの不具合が生じないようにする。また、キャッピングユニット56にはノズル吸引ユニットを有し、ノズル27が目詰りした場合には、ノズル内の機能液を吸引するようになっている。ワイピングユニット57は、機能液の連続吐出後やキャッピング時にノズル27に付着した機能液などを、洗浄液を含むワイピング布で拭い、全ノズルの清浄な状態を維持する。フラッシングユニット58は、液滴吐出装置1の稼動開始時やワーク30への加工前に、ノズル27から吐出される機能液を受け、ノズル27の吐出状態を常に良好な状態にする。
これらのメンテナンスユニットにより、液滴吐出装置1の非稼動時やワーク30を交換載置している加工待ち時などに、吐出ヘッド26の状態を保全して良好な吐出状態を保つことができる。
次に、以上述べた構成を制御する制御部6の構成について説明する。図4は、制御部6の構成を示すブロック図である。制御部6は、指令部70と駆動部80とを備え、指令部70は、CPU72,ROM73,RAM74および入出力インターフェース71からなり、CPU72が入出力インターフェース71を介して入力される各種信号を、ROM73、RAM74のデータに基づき処理し、入出力インターフェース71を介して駆動部80へ制御信号を出力する。
駆動部80は、ヘッドドライバ81、モータドライバ82、ポンプドライバ83、メンテドライバ85、およびカメラドライバ86から構成されている。モータドライバ82は、指令部70の制御信号により、X軸リニアモータ34、ヘッド部20用のY軸リニアモータ24、カメラ8用のY軸リニアモータ15を制御し、ワーク30および検査ワーク35、ヘッド部20およびカメラ8の移動を制御する。さらに、メンテモータ53を制御してメンテナンス機構部5の必要なユニットをメンテナンス位置へ移動させる。ヘッドドライバ81は、吐出ヘッド26からの機能液の吐出を制御し、モータドライバ82の制御と同調して、ワーク30上に所定の描画などが行えるようにする。また、ポンプドライバ83は、機能液の吐出状態に対応して機能液ポンプ44を制御し、吐出ヘッド26への機能液供給を最適に制御する。そして、メンテドライバ85は、メンテナンス機構部5のキャッピングユニット56、ワイピングユニット57およびフラッシングユニット58を制御する。カメラドライバ86は、指令部70の制御信号により、カメラ8を制御する。また、報知装置59が入出力インターフェース71に接続され、指令部70からの指示により報知するようになってる。
指令部70は、ヘッドドライバ81を介して、複数の振動子62のそれぞれに互いに独立な信号を与えるように構成されている。このため、ノズル27から吐出される液滴68の体積は、ヘッドドライバ81からの信号に応じてノズル27毎に制御され可変である。
次に、ドット品質検出装置16について説明する。図5は、ドット品質検出装置16の構成を示すブロック図である。ドット品質検出装置16は、ドット径を測定するためにドットを撮像するカメラ8を有する。カメラ8は、制御部6の指令部70および指令部70と接続され、カメラドライバ86よって駆動・制御されている。また、検査ワーク35が搭載されたワーク載置台31を移動させるためのX軸リニアモータ34と、カメラ8を移動させるためのY軸リニアモータ15は、モータドライバ82を介して指令部70と接続され、相互に連動して作動するようになっている。また、報知装置59が指令部70に接続され、指令部70からの指示により報知するようになってる。
次に、ドット品質検出方法について説明する。本実施形態では、ドット品質検出方法として、ドットずれ検出とドット径検出を並行して行い、これらの検出において不具合の発生状況と発生原因を特定し、発生原因に適したクリーニングによる回復処置を行う。また、発生状況に応じて、不良発生時期の予測を行う。
[ドットずれ検出方法]
まず、ドットずれ検出方法について説明する。図6は、ドットずれ検出方法を示すフローチャートである。図6において、ROM73またはRAM74の動作プログラムによって、CPU72が演算処理を行い各動作を実行する。
ステップS1において、ドットの画像を取得する。まず、図10に示すように、検査ワーク35上に液滴吐出してドット90で構成されるドット列を形成する。液滴吐出は、検査ワーク35がセットされたワーク載置台31が、X軸リニアモータ34の駆動によってヘッド部20の下方に移動し、ヘッド部20は、Y軸リニアモータ24の駆動によって移動して、所定の吐出位置においてノズル27から機能液を検査ワーク35に向けて液滴吐出する。検査ワーク35は、例えば、ガラスマスクやロール紙等を用いることができる。ドット90の撮像においては、検査ワーク35が、X軸リニアモータ34によってカメラ8の下方まで移動する。画像取得手段としてのカメラ8は、Y軸リニアモータ15の駆動によって検査ワーク35の上方に移動する。そして、ドット列が電子画像の中心線を通るように位置合わせを行う。位置合わせが終わると、カメラ8の焦点を検査ワーク35上のドット90に合わせた後に、ドット90を撮像する。
ステップS2において、電子画像に取り込んだドットの測定点を取得する。カメラ8により撮像された電子画像を画像処理することにより、図11に示すように各ドット90の中心91を求め、各ドット90の中心91のX座標およびY座標を決定する。当該座標がドット90の測定点となる。次いで、カメラ8のレンズ等の光学系の収差(例えば、糸巻き型歪曲収差、樽型歪曲収差等)に基づく歪を補正する処理を施す。この処理は、公知の方法により行うことができるが、例えば、カメラ8を用いて予め規則正しいパターンの被写体を撮像しておき、その撮影画像の歪を正しい座標に変換するための補正量を把握したデータ(データテーブルまたは演算式)を用意しておき、そのデータに照らし合わせて各ドット90の中心91の座標を正しい座標に変換することにより行うことができる。このように、カメラ8の収差に基づく歪を補正する処理を施すことにより、ドット90の位置ずれをより高精度に検出することができる。なお、カメラ8の収差に基づく歪が小さく、誤差が少ないときには、この補正処理を行わなくてもよい。
ステップS3において、上記測定点に基づいて、図12に示すように最小二乗法により基準直線92を取得する。基準直線92は、その方程式をX=AY+Bとしたとき、定数AおよびBを図12に示す数式によって算出することによって得られる。なお、式中のnはドット90における測定点の数である。
ステップS4において、X軸方向ずれ量を取得する。基準直線92と各ドット90の中心91との距離を算出することにより、各ドット90のX軸方向に対するドットずれ量を取得する。図12に示すように、図中左から3個目のドット90のX軸方向の位置ずれ量がΔx3であり、図中左から7個目のドット90のX軸方向の位置ずれ量がΔx7である。そして、取得した各ドット90のずれ量を記憶手段としてのRAM74等に記憶する。RAM74は、取得したずれ量を時系列が分かる時系列測定データとして記憶し、例えば、図13に示すように、取得した各ドットずれ量のデータ間を線で結んだデータ線93によって表すことができる。
ステップS5において、ずれ量が規定の範囲内か否かを判断する。判断は、予め用意された規定値に対して、測定データが規定値以上であるか否かを比較して判断する。ステップS5においてYESの場合はリターンされ、NOの場合は、ステップS6に移行する。
ステップS6において、第1フラグ:1を立てる。第1フラグは、後述するクリーニング手段を選択するための信号である。
ステップS7において、ステップS4で記憶したずれ量の時系列測定データを読み出す。
ステップS8において、突発的な発生か否かを判断する。判断方法としては、時系列測定データにおける測定データの変化に着目して、その発生が突発的なのか自然増加的なのかを判断する。例えば、図14は、突発的な不具合発生を示す時系列測定データである。図14に示すように、時系列データにおけるデータ線93が急激に変化している。このようなデータ線93を示す場合には、突発的な発生であり、例えば、ノズル27の近傍に付着物が付着したことが原因で飛行曲がりが発生したと考えられる。また、図15に示すように、時系列測定データが緩やかに変化している場合には、自然増加的な発生と判断することができる。ステップS8において、YESの場合は、リターンに移行し、NOの場合には、不良発生時期を予測する予測ルーチンに移行する。
[ドット径検出方法]
次に、ドット径検出方法について説明する。図7は、ドット径検出方法を示すフローチャートである。図7において、ROM73またはRAM74の動作プログラムによって、CPU72が演算処理を行い各動作を実行する。
ステップS11において、検査するドットの画像を取得する。まず、図10に示したように、検査ワーク35上に液滴吐出してドット90で構成されるドット列を形成する。液滴吐出は、検査ワーク35がセットされたワーク載置台31が、X軸リニアモータ34の駆動によってヘッド部20の下方に移動する。ヘッド部20は、Y軸リニアモータ24の駆動によって移動し、所定の吐出位置において検査ワーク35に向けて液滴吐出する。検査ワーク35は、例えば、ガラスマスクやロール紙等を用いることができる。ドット90の撮像においては、検査ワーク35が、X軸リニアモータ34によってカメラ8の下方まで移動する。画像取得手段としてのカメラ8は、Y軸リニアモータ15の駆動によって検査ワーク35の上方に移動する。そして、ドット列が電子画像のほぼ中心線を通るように位置合わせを行う。位置合わせが終わると、カメラ8の焦点を検査ワーク35上のドット90に合わせた後に、ドット90を撮像する。
ステップS12において、電子画像として取り込んだドットのドット径を測定する。測定方法は、例えば、電子画像において、ドット90と検査ワーク35とを2値化表示し、ある輝度値をしきい値として規定し、当該しきい値において2値化されたドットのドッド径を画像処理して測定する。そして、取得した各ドット90のドット径を記憶手段としてのRAM74等に記憶する。RAM74は、取得したドット径を時系列が分かる時系列測定データとして記憶し、例えば、図16に示すように、取得した各ドット径のデータ間を線で結んだデータ線95によって表すことができる。
ステップS13において、ドット径が第1規定の範囲内か否かを判断する。第1規定の範囲は、所望のドット径の許容範囲である。判断は、予め用意された規定値に対して、測定データが規定値以下であるか否かを比較して判断する。ステップS13においてYESの場合はリターンされ、NOの場合は、ステップS14に移行する。
テップS14において、ドット径が第2規定の範囲内か否かを判断する。第2規定の範囲は、クリーニング等の回復処置を必要とする範囲である。判断は、予め用意された規定値に対して、測定データが規定値以下であるか否かを比較して判断する。ステップS14でYESの場合は、ステップS15へ移行し、NOの場合は、ステップS16へ移行する。
ステップS15において、第2フラグ:1を立てる。第2フラグは、後述するクリーニング手段を選択するための信号である。
ステップS16において、第3フラグ:1を立てる。第3フラグは、後述するクリーニング手段を選択するための信号である。
ステップS17において、ステップS12で記憶したドット径の時系列測定データを読み出す。
ステップS18において、突発的な発生か否かを判断する。判断方法としては、時系列測定データにおける測定データの変化に着目して、その発生が突発的なのか自然増加的なのかを判断する。例えば、図17は、突発的な不具合発生を示す時系列測定データである。図17に示すように、時系列データにおけるデータ線95が急激に変化している。このようなデータ線95を示す場合には、突発的な発生であり、例えば、ノズル27の目詰まりが原因で吐出量不良が発生したと考えられる。また、図18に示すように、時系列測定データが緩やかに変化している場合には、自然増加的な発生と判断することができる。ステップS18において、YESの場合は、リターンに移行し、NOの場合には、不良発生時期を予測する予測ルーチンに移行する。
[クリーニング動作処理方法]
次に、クリーニング動作処理について説明する。図8は、クリーニング動作処理方法を示すフローチャートである。上述したように、ドットずれ検出とドット径検出によって出力された第1〜3のフラグに基づいて、ROM73またはRAM74の動作プログラムによって、CPU72が演算処理を行い各動作を実行する。
ステップS21において、第1〜3のフラグが全て0か否かを判断する。YESの場合は、ステップS22に移行し、NOの場合はステップS25に移行する。
ステップS22において、定期クリーニング時期か否かを判断する。YESの場合は、ステップS23に移行し、NOの場合はステップS24に移行する。
ステップS23において、定期クリーニングを中止する。前述の時系列測定データに基づいて、クリーニングが不要と判断され、次ステップに移行する。クリーニングを中止することにより、クリーニング時間・費用を削減することができる。
ステップS24において、吐出作業を開始する。
ステップS25において、第1フラグのみが1であるか否かを判断する。YESの場合は、ステップS26に移行し、NOの場合はステップS27に移行する。
ステップS26において、ワイピングを行う。前述したように、第1フラグ:1が立った場合は、ノズル27の近傍に付着した付着物が原因で飛行曲がりが発生したと考えられるので、ノズル近傍の付着物を除去するため、ワイピングユニット57によって回復処置を施す。
ステップS27において、第2フラグのみが1であるか否かを判断する。YESの場合は、ステップS28に移行し、NOの場合はステップS29に移行する。
ステップS28において、フラッシングを行う。前述したように、第2フラグ:1が立った場合は、ノズル27の目詰まりによる吐出量の不具合と考えられるので、ノズル27の目詰まりをフラッシングユニット58によって回復処置を施す。
ステップS29において、第3フラグのみが1であるか否かを判断する。YESの場合は、ステップS30に移行し、NOの場合はステップS31に移行する。
ステップS30において、ノズル吸引を行う。前述したように、第3フラグ:1が立った場合は、ノズル27の目詰まりによる吐出量の不具合であり、フラッシングでは回復できない場合であるので、ノズル27の目詰まりをキャッピングユニット56のノズル吸引ユニットによって回復処置を施す。
ステップS31において、第1フラグと第2フラグが共に1であるか否かを判断する。YESの場合は、ステップS32に移行し、NOの場合はステップS33に移行する。
ステップS32において、フラッシングとワイピングを行う。第1フラグと第2フラグが共に1である場合は、前述したように、飛行曲がりと目詰まりによるものであるので、フラッシングユニット58とワイピングユニット57によって回復処置を施す。
ステップS33において、第1フラグと第3フラグが共に1であるか否かを判断する。YESの場合は、ステップS34に移行し、NOの場合はリターンされる。
ステップS34において、ノズル吸引とワイピングを行う。第1フラグと第3フラグが共に1である場合は、前述したように、飛行曲がりと目詰まり(フラッシングでは回復できない場合)によるものであるので、キャッピングユニット56のノズル吸引ユニットとワイピングユニット57によって回復処置を施す。
[不良発生時期の予測方法]
次に、不良発生時期の予測方法について説明する。図9は、不良発生時期の予測方法を示すフローチャートである。図9において、ROM73またはRAM74の動作プログラムによって、CPU72が演算処理を行い各動作を実行する。なお、図6,7で説明したように、ドットずれ検出とドット径検出の処理が並行に行われ、これらの処理が共に終了してから不良発生時期の予測の処理に移行する。
ステップS41において、ドットずれ量の時系列測定データに基づいて回復不能か否かを判断する。YESの場合は、ステップS43に移行し、NOの場合は、ステップS42に移行する。
ステップS42において、ドット径の時系列測定データに基づいて回復不能か否かを判断する。YESの場合は、ステップS43に移行し、NOの場合は、ステップS44に移行する。
ステップS43において、ヘッド交換指示を行う。ドットずれ量及びドット径に関するドット品質が回復不能であるため、ヘッド交換による回復処置を行う。
ステップS44において、ドットずれ量の時系列測定データに基づいてヘッド交換時期T1を予測する。予測方法は、図15に示すように、データ線93において、傾きが変化した時点M1と最新測定時点M2間のデータを最小二乗法を用いて予測線94を作成する。そして、予測線94と予め設定されたヘッド交換限界線との交点P1における時期T1を取得する。
ステップS45において、ドット径の時系列測定データに基づいてヘッド交換時期T2を予測する。予測方法は、図18に示すように、データ線95において、傾きが変化した時点N1と最新測定時点N2間のデータを最小二乗法を用いて予測線96を作成する。そして、予測線96と予め設定されたヘッド交換限界線との交点P2における時期T2を取得する。
ステップS46において、ヘッド交換時期Tを取得する。ヘッド交換時期Tは、ステップS44とステップS45で取得したそれぞれのヘッド交換時期T1,T2のうち小さい方(交換時期が早い方)を選択して取得する。
ステップS47において、ヘッド交換時期の3日前を過ぎたか否かを判断する。YESの場合は、ステップS48に移行し、NOの場合は、リターンに移行する。
ステップS48においては、報知手段としての報知装置59が報知する。報知装置59は、アラーム等の警報装置の他、LED表示・点滅表示によりヘッド交換時期までの残りの日数や時間を表示する。
従って、実施形態によれば、以下に示す効果がある。
(1)ドットずれ量およびドット径を測定し、不具合が発生した場合には、両方の測定データに基づいて、その原因の組み合わせに応じてクリーニング内容を決めるので、適切な回復処置を迅速に行うことができる。
(2)時系列測定データを読み出して、不具合発生状況を確認することにより、不具合が突発的か自然増加的かを的確に判断することができる。
(3)時系列測定データに基づいて、ヘッド交換時期を予測するので、事前にメンテナンス作業等を効率良く行うことができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下のような変形例が挙げられる。
(変形例1)本実施形態では、ドットずれ量およびドット径を並行して検出したが、これに限定されない。例えば、ドットずれ量のみ或いはドット径のみを検出してもよい。このようにすれば、製品に応じて重要な品質面を確認でき、各処理の負荷を低減させることができる。
(変形例2)図8において、各フラグに対するクリーニング内容を指定したが、これに限定されない。例えば、クリーニングの内容の組み合わせを変更してもよい。このようにしても、不具合発生の原因に応じた回復処置を行うことができる。
(変形例3)図8のステップS3において定期クリーニングを中止したが、実施してもよい。このようにすれば、クリーニング動作処理の負荷を低減させることができる。
(変形例4)本実施形態において、ドット品質検出装置16を液滴吐出装置1に搭載したが、ドット品質検出装置16を別個に構成してもよい。このようにすれば、他の液滴吐出装置にも転用することができるので装置コストを低減させることができる。
(変形例5)本実施形態において、画像取得手段としてカメラ8を用いたが、これに限定されない。例えば、リニアセンサ(リニアイメージングセンサ)を用いてもよく、ドット90をリニアセンサで走査することによって、ドット90の電子画像を取得することができる。
液滴吐出装置を示す斜視図。 ヘッド部の構成を示し、(a)はヘッド部の平面図、(b)はノズルの平面図。 吐出ヘッドの構造を示し、(a)は一部破断した斜視図、(b)は要部断面図。 液滴吐出装置における制御部の構成を示すブロック図。 ドット品質検出装置の構成を示すブロック図。 ドットずれ検出方法を示すフローチャート。 ドット径検出方法を示すフローチャート。 クリーニング動作処理方法を示すフローチャート。 不良発生時期の予測方法を示すフローチャート。 検査ワーク上に形成されたドットを示す平面図。 ドットの測定点を示す図。 基準直線を示す図。 ドットずれ測定における時系列測定データを示す図。 ドットずれ測定における突発的発生を示す図。 ドットずれ測定における自然増加的発生を示す図。 ドット径測定における時系列測定データを示す図。 ドット径測定における突発的発生を示す図。 ドット径測定における自然増加的発生を示す図。
符号の説明
1…液滴吐出装置、5…メンテナンス機構部、6…制御部、7…カメラ機構部、8…画像取得手段としてのカメラ、9…カメラキャリッジ、15…Y軸リニアモータ、16…ドット品質検出装置、26…吐出ヘッド、27…ノズル、34…X軸リニアモータ、35…検査ワーク、53…メンテモータ、56…キャッピングユニット、57…ワイピングユニット、58…フラッシングユニット、59…報知手段としての報知装置、70…指令部、71…入出力インターフェース、72…処理手段としてのCPU、73…記憶手段としてのROM、74…記憶手段としてのRAM、82…モータドライバ、85…メンテドライバ、86…カメラドライバ、90…ドット、92…基準直線、93…データ線、94…予測線、95…データ線、96…予測線、T1,T2…ヘッド交換時期。

Claims (15)

  1. 吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出方法であって、
    前記検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得ステップと、
    前記電子画像におけるドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方の測定データを取得するデータ取得ステップと、
    前記測定データが規定の範囲内にない場合に、前記測定データにおける不具合の発生原因を特定する発生原因特定ステップと、を有することを特徴とするドット品質検出方法。
  2. 請求項1に記載のドット品質検出方法において、
    前記発生原因特定ステップでは、前記測定データはドットずれ量であり、ドットずれ量が前記規定の範囲にない場合は、前記ノズルの飛行曲がりが原因であると判断することを特徴とするドット品質検出方法。
  3. 請求項1に記載のドット品質検出方法において、
    前記発生原因特定ステップでは、前記測定データはドット径であり、ドット径が前記規定の範囲にない場合は、前記ノズルの目詰まりが原因であると判断することを特徴とするドット品質検出方法。
  4. 吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出方法であって、
    前記検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得ステップと、
    前記電子画像におけるドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方の測定データを取得するデータ取得ステップと、
    前記測定データを時系列が分かる時系列測定データとして記憶するデータ記憶ステップと、
    前記測定データが規定の範囲内にない場合に、前記時系列測定データを参照して、前記測定データにおける不具合が突発的または自然増加的による発生かを判断する発生状況判断ステップと、を有することを特徴とするドット品質検出方法。
  5. 請求項4に記載のドット品質検出方法において、
    前記発生状況判断ステップでは、前記時系列測定データにおいて前記測定データが急激に変化した場合は、突発的な不具合発生であると判断することを特徴とするドット品質検出方法。
  6. 請求項4に記載のドット品質検出方法において、
    前記発生状況判断ステップでは、前記時系列測定データにおいて前記測定データが緩やかに変化した場合は、自然増加的な発生であると判断することを特徴とするドット品質検出方法。
  7. 吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出方法であって、
    前記検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得ステップと、
    前記電子画像におけるドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方の測定データを取得するデータ取得ステップと、
    前記測定データを時系列が分かる時系列測定データとして記憶するデータ記憶ステップと、
    前記測定データが規定の範囲内にない場合に、前記時系列測定データに基づいて不良発生時期を予測する不良時期予測ステップと、を有することを特徴とするドット品質検出方法。
  8. 請求項7に記載のドット品質検出方法において、
    前記不良発生時期予測ステップでは、ヘッド交換時期を予測することを特徴とするドット品質検出方法。
  9. 請求項8に記載のドット品質検出方法において、
    前記ヘッド交換時期を事前に報知する報知ステップを有することを特徴とするドット品質検出方法。
  10. 吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出装置であって、
    前記検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得手段と、
    前記電子画像におけるドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方の測定データを取得するデータ取得手段と、
    前記測定データが規定の範囲内にない場合に、前記測定データにおける不具合の発生原因を判断する発生原因特定手段と、を有することを特徴とするドット品質検出装置。
  11. 吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴が検査ワーク上に着弾して得られたドットの品質を検出するドット品質検出装置であって、
    前記検査ワーク上に形成されたドットの電子画像を取得する画像取得手段と、
    前記電子画像におけるドットずれ量およびドット径のうち少なくとも一方の測定データを取得するデータ取得手段と、
    前記測定データを時系列が分かる時系列測定データとして記憶するデータ記憶手段と、
    前記測定データが規定の範囲内にない場合に、前記時系列測定データを参照して、前記測定データにおける不具合が突発的または自然増加的による発生かを判断する発生状況判断手段と、
    前記時系列測定データに基づいて、ヘッド交換時期を予測する交換時期予測手段と、
    前記ヘッド交換時期を事前に報知する報知手段と、を備えたことを特徴とするドット品質検出装置。
  12. 請求項10に記載のドット品質検出装置を備え、前記不具合の発生原因に応じたクリーニングを行うクリーニング手段を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  13. 請求項11に記載のドット品質検出装置を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  14. 請求項12に記載の液滴吐出装置において、
    前記ドットずれ量の不具合が発生した場合には、ワイピングを伴うクリーニングをすることを特徴とする液滴吐出装置。
  15. 請求項12に記載の液滴吐出装置において、
    前記ドット径の不具合が発生した場合には、前記ノズルから液体の強制的な排出を伴うクリーニングをすることを特徴とする液滴吐出装置。
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