JP2005238787A - インク吐出量測定方法と、これを用いたインク吐出量制御方法及びインクジェット装置 - Google Patents

インク吐出量測定方法と、これを用いたインク吐出量制御方法及びインクジェット装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のノズルを有するヘッドのインク吐出量を極めて短時間に測定する方法を提供する。
【解決手段】 インクジェットヘッドのノズルから吐出されるインク滴の吐出量を測定するためのインク吐出量測定方法であって、インク滴形状評価用冶具上にノズルからインク滴を吐出する工程と、インク滴形状評価用冶具上に吐出されたインク滴の径を測定する工程と、予め求められたインク滴の径とインク吐出量との相関特性に基づき、測定されたインク滴の径からインク吐出量を算出する工程により、インク吐出量を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクを吐出して、印刷、製膜、又は、パターニング等を行うインクジェット装置に関する。
図12に、従来のインクジェット装置の一例を示す。図12に示すインクジェット装置101は、移動ステージ102と、ヘッド取り付けステージ103とを備えている。
移動ステージ102は、X方向(用紙搬送方向)に移動し、ヘッド取り付けステージ103は、Z方向(移動ステージ102の幅広面に垂直な方向)に移動する。移動ステージ102は、予備吐出用受け皿107を搭載している。移動ステージ102上であって、予備吐出用受け皿107のX(−)側(用紙搬送方向上流側)には、記録メディア106が搭載される。ヘッド取り付けステージ103は、固定式のライン型インクジェットヘッド(以下、「ヘッド」と称する)104を搭載している。
図13に示すように、ヘッド104は、ベースプレート140と、ベースプレート140上に取り付けられたヘッドユニット14a、14b、14c、15a、15b、15cとを備えている。各ヘッドユニットはY方向(移動ステージ102上で用紙搬送方向と直交する方向)に平行に配置され、128個の各ノズルからインク滴を吐出する。
続いて、インクジェット装置101の記録動作について説明する。まず、ヘッド104のノズル面を清掃部材(図示せず)により清掃した後、移動ステージ102をX(+)方向へ移動させる。移動ステージ102上の予備吐出用受け皿107がヘッド104の直下を通過する際に、ヘッド104の全ノズルからインクを予備吐出するリフレッシュ動作を行う。そして、記録メディア106がヘッド104の直下に達すると、印刷データに基づき、各ノズルからインク滴を吐出させ、記録メディア106上に記録を行う。
図14に、図13に示すヘッド104のノズル吐出重量分布を示す。ヘッドユニット14a、15aに対応する領域1と、ヘッドユニット14c、15cに対応する領域3で吐出量が多くなっている。これは、各ノズルの駆動部に同じ駆動電圧を印加しても、ノズル径やインク室サイズの微妙な違いにより、ノズル間でのインク吐出量にバラツキが生ずるためである。また、ヘッドの組み立て初期にはインク吐出量のバラツキがなくても、長期的にはヘッドの劣化等に伴い、ノズル間の吐出量にバラツキが生じてしまう。
図15は、ガラス基板116上にヘッド104からポリイミド樹脂の溶剤で希釈した機能性インクを吐出後、溶剤を乾燥させて形成した薄膜の断面図である。このような薄膜は、液晶の配向膜やレジスト膜として用いられる。インク吐出後のレベリングにより多少は平坦化される傾向はあるものの、ヘッド14a、15a、14c、15cからの吐出量が多いため、ガラス基板116の両サイド付近での膜が厚くなっている。配向膜の場合、この不均一な膜厚が液晶パネルの表示画質の低下を引き起こす。
図16は、TFT(薄膜トランジスタ、図示せず)の電極基板117上にポリイミド樹脂からなるバンク118で囲むことにより画素領域を形成し、この画素領域にヘッド104からカラーフィルタ材料や有機EL用発光体溶液等のインク119を滴下して機能性薄膜層(カラーフィルタ層や発光層)を形成した状態を示した図である。図14のインク吐出量のバラツキが、そのまま画素間の機能性薄膜層の厚みのバラツキとなっている。このような厚みのバラツキは、カラーフィルタ濃度の不均一や発光強度の不均一という著しい品質の低下を引き起こす。ディスプレイ用途の場合には、インク吐出量のバラツキをヘッド全長に渡って±3%以下に抑える必要がある。
また、パネルの大型化に伴い、1m幅のガラス基板に印刷するためには40インチ幅のヘッドが必要となる。この場合、ノズル密度75npi(ノズル/インチ)のヘッドならば、ノズル数は3000個となり、数千個のノズルからのインク吐出量を均一化する必要が生ずる。ノズル間のインク吐出量を均一化する技術としては、ノズル毎、あるいは、ノズルを複数のブロックに分け、ブロック毎に駆動電圧を調整するトリミング技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。一方、精度の良いトリミングをするには、予め各ノズルのインク吐出量を測定する必要がある。従来のインク吐出量測定方法には、インク滴を1ノズルにつき数十万回吐出させて容器に集め、その重量を天秤で測定する方法(重量測定法)や、容器の裏面から光を照射し、反対側の面から出てくる光量を測定し、その減衰量からインク量を換算する方法(吸光度法)がある。
また、透明な基板上にインク滴を受容するためのシャーレ構造を形成し、これにインク滴を滴下した後、天板で覆うことによってインク滴を円筒状に変形させ、撮像手段でその円筒状の直径を測定することによりインク滴の体積を測定する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらには、基板上にインク滴を吐出し、乾燥させたインク固形物を光学的高さ測定装置で測定することによりインク固形物の体積を算出して、インク固形物の体積からインク滴量を算出する方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−196127号公報 特開2000−153603号公報 特開平10−339807号公報
しかし、従来の重量測定法や吸光度法では、インクを容器に溜めるのに1ノズル当たり10分程度の時間を要する。通常のシリアル走査方式のインクジェットプリンタは、1ヘッド当たり64〜128ノズルあり、40インチ幅以上のラインヘッドとなるとノズル数は数千となる。そのため、全ノズルを上記方法で測定するには数日を要し、現実的ではない。
また、特許文献2に記載の方法では、高密度の多数ノズルヘッドについてのインク吐出量を測定する場合には、より高密度なシャーレ構造を多数形成する必要があり、これには限界がある。また、基板と天板の表面状態によってインク滴の濡れ性が異なるため、必ずしも円筒構造の上下の直径は一致しないことから、測定の精度の面でも問題がある。さらに、光が基板と天板の2枚の基板を透過するため、光の入射角による屈折の影響を受けやすい等の問題もある。
また、特許文献3に記載の方法では、乾燥したインク固形物の体積を測定するため、実際に吐出される溶媒を含んだインク滴量を測定することはできず、溶媒の乾燥に時間がかかるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来のインク滴量測定方法の欠点に鑑みてなされたものであり、複数のノズルを有するヘッドのインク吐出量を、特殊な基板や天板を使用することなく極めて短時間に測定する方法と、この方法を用いて各ノズルの駆動電圧を調整してインク吐出量の均一化を図るインク吐出量制御方法、及び、これらのインク吐出量の測定法及びこれを用いた吐出インク量の制御法を採用したインクジェット装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のインク吐出量測定方法は、インクジェットヘッドのノズルから吐出されるインク滴の吐出量を測定するためのインク吐出量測定方法であって、ノズルからインク滴を吐出してインク滴形状評価用冶具上にドーム状インク滴を形成する工程と、インク滴形状評価用冶具上に形成されたインク滴の径を測定する工程と、測定されたインク滴の径からインク吐出量を算出する工程とを有することを特徴としている。
また、請求項2に記載のインク吐出量測定方法は、請求項1に記載のインク吐出量測定方法において、インク吐出量は予め求められたドーム状インク滴の径とインク吐出量との相関特性に基づき算出されることを特徴としている。
また、請求項3に記載のインク吐出量測定方法は、請求項1または2のいずれか一項に記載のインク吐出量測定方法において、インク滴を吐出する工程では、インク滴形状評価用冶具上でインク滴が一列に配列するように、複数のヘッドユニットを複数個配置してなるライン型インクジェットヘッドの複数のノズルからインク滴を吐出することを特徴としている。
また、請求項4に記載のインク吐出量測定方法は、請求項1または2のいずれか一項に記載のインク吐出量測定方法において、インク滴を吐出する工程では、インク滴形状評価用冶具上でインク滴が千鳥状に配列するように、複数のヘッドユニットを複数個配置してなるライン型インクジェットヘッドの複数のノズルからインク滴を吐出することを特徴としている。
また、請求項5に記載のインク吐出量制御方法は、インクジェットヘッドのノズルから吐出されるインク滴の吐出量を補正するためのインク吐出量制御方法であって、ノズルからインク滴を吐出してインク滴形状評価用冶具上にドーム状インク滴を形成する工程と、インク滴形状評価用冶具上に形成されたドーム状インク滴の径を測定する工程と、測定されたインク滴の径からインク吐出量を算出する工程と、算出されたインク吐出量に基づいて各ノズルのインク吐出量を所定の吐出量に制御する工程とを有することを特徴としている。
また、請求項6に記載のインク吐出量制御方法は、請求項5に記載のインク吐出量制御方法において、インク吐出量は、予め求められたドーム状インク滴の径とインク吐出量との相関特性に基づき算出されることを特徴としている。
また、請求項7に記載のインク吐出量制御方法は、請求項5または6のいずれか一項に記載のインク吐出量制御方法において、算出されたインク吐出量に基づいてノズルのインク吐出量が所定の吐出量に制御されていることを確認する工程を更に有することを特徴としている
また、請求項8に記載のインクジェット装置は、ノズルが形成されたインクジェットヘッドと、ノズルから吐出されたインク滴を受けるインク滴形状評価用冶具と、インク滴形状評価用冶具上に形成されたドーム状インク滴の径を測定する測定手段と、測定手段により測定されたインク滴の径からインク吐出量を算出する手段と、インク吐出量に基づき、ノズルに印加する駆動電圧の調整値を求める手段と、調整値と印刷データに基づき、インクジェットヘッドを駆動する手段とを備えることを特徴としている。
また、請求項9に記載のインクジェット装置は、請求項に記載のインクジェット装置において、インク吐出量は、予め求められたドーム状インク滴の径とインク吐出量との相関特性に基づき算出されることを特徴としている。
また、請求項10に記載のインクジェット装置は、請求項8または9のいずれか一項に記載のインクジェット装置において、インク滴形状評価用冶具は、インクジェットヘッドの幅よりも長尺か、少なくとも同じ長さであることを特徴としている。
また、請求項11に記載のインクジェット装置は、請求項8から10のいずれか一項に記載のインクジェット装置において、インク滴形状評価用冶具は、表面処理が施された平坦な透明板を有し、インク滴は表面処理が施された透明板の表面に吐出されることを特徴としている。
また、請求項12に記載のインクジェット装置は、請求項11に記載のインクジェット装置において、インク滴形状評価用冶具は、光源を更に有し、光源は、透明板の下部に配置され、透明板を通してインク滴列に光を照射することを特徴としている。
また、請求項13に記載のインクジェット装置は、請求項12に記載のインクジェット装置において、測定手段は、CCDイメージセンサと光学レンズとを備え、光学レンズはドーム状インク滴の像を拡大してCCDイメージセンサへ投射することを特徴としている。
また、請求項14に記載のインクジェット装置は、請求項8から13のいずれか一項に記載のインクジェット装置において、インク滴形状評価用冶具は取り外し可能であることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載のインク吐出量測定方法によれば、インク滴形状評価用冶具上に形成されたドーム状インク滴径からインク吐出量を算出するため、1ノズルから数十万回もインク滴を吐出させたり、インクを乾燥させたりする必要がなく、迅速かつ正確にインク吐出量を測定することができる。
本発明の請求項2に記載のインク吐出量測定方法によれば、予め求められたインク滴とインク吐出量との相関特性に基づき、インク滴形状評価用冶具上に形成されたドーム状インク滴径からインク吐出量を算出するため、迅速かつ正確にインク吐出量を測定することができる。
本発明の請求項3に記載のインク吐出量測定方法によれば、インク滴が一列に配置するように吐出されるため、インク滴の径の測定を迅速に行うことができる。
本発明の請求項4に記載のインク吐出量測定方法によれば、インク滴が千鳥状に配列するように吐出されるため、隣接するインク滴同士の接触を防止して、各インク滴の径を確実に測定することができる。
本発明の請求項5に記載のインク吐出量制御方法によれば、インク滴形状評価用冶具上に形成されたドーム状インク滴径からインク吐出量を算出し、そのインク吐出量に基づきインク吐出量を所定の吐出量に制御するため、迅速かつ正確にインク吐出量を制御することができる。
本発明の請求項6に記載のインク吐出量制御方法によれば、予め求められたインク滴とインク吐出量との相関特性に基づき、インク滴形状評価用冶具上に形成されたドーム状インク滴径からインク吐出量を算出するため、迅速かつ正確にインク吐出量を制御することができる。
本発明の請求項7に記載のインク吐出量制御方法によれば、インク吐出量が所定の吐出量に制御されていることを確認するので、さらに正確にインク吐出量を制御することができる。
本発明の請求項8に記載のインクジェット装置によれば、インク滴形状評価用冶具に形成されたドーム状インク滴径からインク吐出量を算出するため、1ノズルから数十万回もインク滴を吐出させたり、インクを乾燥させたりする必要がなく、迅速かつ正確にインク吐出量を測定することができる。また、このように算出されたインク吐出量からノズルに印加する駆動電圧の調整値を求める手段と、その調整値と印刷データに基づきインクジェットヘッドを駆動する手段を備えているので、迅速かつ正確にインク吐出量を所定の吐出量に制御することができる。
本発明の請求項9に記載のインクジェット装置によれば、予め求められたインク滴とインク吐出量との相関特性に基づき、インク滴形状評価用冶具上に形成されたドーム状インク滴径からインク吐出量を算出するため、迅速かつ正確にインク吐出量を測定し、制御することができる。
本発明の請求項10に記載のインクジェット装置によれば、インク滴形状評価用冶具がインクジェットヘッドの幅よりも長尺か、少なくとも同じ長さなので、インク滴形状評価用冶具を動かすことなく、インクジェットヘッドから吐出されるインク滴を全て受けることができる。
本発明の請求項11に記載のインクジェット装置によれば、表面処理が施された平坦な透明板上にインク滴が吐出されるため、インク滴形状評価用冶具上でインク滴の形状をドーム形状に保つことができ、インク滴の径を正確に測定することができる。
本発明の請求項12に記載のインクジェット装置によれば、インク滴形状評価用冶具が透明板の下部に光源を有するため、インク滴形状評価用冶具上に吐出されたインク滴を透明板を通して照射することができる。
本発明の請求項13に記載のインクジェット装置によれば、測定手段は、CCDイメージセンサと光学レンズとを備え、光学レンズはドーム状インク滴の像を拡大してCCDイメージセンサへ投射するため、インク滴の径を高精度で測定することができる。
本発明の請求項14に記載のインクジェット装置によれば、インクの種類に応じた表面処理が施されたインク滴形状評価用冶具と取り替えることができ、インクの種類に関わらず、インク滴をインク滴形状評価用冶具上でドーム形状に保つことができる。
本発明の第1の実施の形態によるインク吐出量測定方法、これを用いたインク吐出量制御方法及びインクジェット装置について図1〜図9を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態によるインクジェット装置1の構成を示した図である。インクジェット装置1は、移動ステージ2と、ヘッド取り付けステージ3と、ヘッド駆動装置9と、画像処理装置10と、記憶装置11と、移動ステージ駆動装置12と、制御装置13と、モニタ17を備えている。
移動ステージ2は、X方向(用紙搬送方向)に移動し、ヘッド取り付けステージ3は、Z方向(移動ステージ2の幅広面に垂直な方向)に移動する。移動ステージ2は、X(+)側(用紙搬送方向下流側)から順に、予備吐出用受け皿7、インク滴形状評価用冶具8及び記録メディア6を搭載している。インク滴形状評価用冶具8のY方向(移動ステージ2上で用紙搬送方向と直交する方向)の幅は、ヘッド4のY方向の幅よりも長くなっている。記録メディア6は、用紙に限定されず、ダンボール、ガラス、プラスチック等でもよい。ヘッド取り付けステージ3は、X(−)(用紙搬送方向上流側)から順に、ヘッド4及びCCDイメージセンサ取り付けステージ(図示せず)を搭載している。CCDイメージセンサ取り付けステージは、Y方向に移動する。また、CCDイメージセンサ取り付けステージは、CCDリニアイメージセンサ等のCCDイメージセンサ5を搭載している。図4(a)に示すように、CCDイメージセンサ5は、ホトダイオードで構成される画素5aを内部に有しており、さらに、CCDイメージセンサ5の下部には光学レンズ25が取り付けられている。
図2に示すように、ヘッド4は、ベースプレート24と、ベースプレート24上に千鳥状に取り付けられたヘッドユニット20a、20b、20c、21a、21b、21cとを備えている。各ヘッドユニットは、Y方向に平行に配置されている。各ヘッドユニットは128個のノズル40(図2には省略して4個だけ示す)を有しており、それぞれインク滴列22a、22b、22c、23a、23b、23cを吐出する。
ヘッドユニット20、21は千鳥状に配置されているため、インク滴列22と23は距離Lだけ離れて吐出される。従って、移動ステージ2の移動速度をUとすると、ヘッドユニット20a、20b、20cの吐出動作時間をヘッドユニット21a、21b、21cに対してL/Uだけ遅らせることにより、図3に示すようにインク滴列を一列とすることができる。
図6(a)に示すように、各ノズル40は、インク室29と、オリフィスプレート30に形成されたノズル孔31と、振動板32と、圧電素子33と、電極34a、34bとを備えている。インク室29は、オリフィスプレート30と振動板32の間に設けられている。圧電素子33は振動板32を介してインク室29に対向する位置に設けられている。電極34a、34b間には、電圧(図6(d)に示す駆動パルスVp)が印加される。
電極34a、34b間に電圧Vaを印加すると、図6(a)に示すように圧電素子33は伸張した状態で維持される。次に電圧がVaより小さくなると、図6(b)に示すように圧電素子33は収縮し、これに伴い、インクがインク室29内に引き込まれる。次に、再び電圧がVbから増加し始めると、図6(c)に示すように圧電素子33が伸張し、その結果、振動板32を介してインク室29に圧力がかかり、インク滴35がノズル孔31から吐出される。
図4(a)に示すように、インク滴形状評価用冶具8は、平坦なガラス等の透明体基板16と、透明体基板16の裏面に配置された光源27とを有し、厚みHを有する。ヘッド4のノズル面とインク滴形状評価用冶具8は、Z方向において3mm〜5mm程度離れ、ヘッド4がインク滴形状評価用冶具8に接触しないようにされている。但し、これ以上の間隔をあけるとインク滴の着地位置の精度が低下するので好ましくない。ヘッド4のノズル面とインク滴形状評価用冶具8の間隔は、ヘッド取り付けステージ3を用いて調整することができる。
画像処理装置10(図1)は、CCDイメージセンサ5からの光学読み取りデータを処理して各ノズル40のインク吐出量を算出するとともに、各ノズル40の圧電素子33に印加する駆動電圧の調整値を演算し、これを電圧調整データ11bとして記憶装置11に記憶させる。記憶装置11は、印刷データ11aと、電圧調整データ11bと、インク滴量/インク吐出量相関特性11cと、電圧調整値ΔV/インク吐出量変化ΔW相関特性11dを格納する。電圧調整データ11b、インク滴量/インク吐出量相関特性11c、電圧調整値ΔV/インク吐出量変化ΔW相関特性11dについては後述する。移動ステージ駆動装置12は、移動ステージ2、ヘッド取り付けステージ3、及び、CCDセンサ取り付けステージを駆動させる。制御装置13は、インクジェット装置1全体の動作を制御する。モニタ17は、画像処理装置10からの情報をインク吐出量の分布として表示する。
インクジェット装置1のノズル40の駆動電圧調整動作について図1及び図4を参照しながら説明する。なお、駆動電圧調整動作は、装置の立ち上げ時や、インクの交換時に実施されるのが好ましい。まず、ヘッド4のノズル面を清掃部材(図示せず)により清掃した後、移動ステージ2をX(+)方向に移動させる。移動ステージ2上の予備吐出用受け皿7がヘッド4の直下を通過する際に、ヘッド4の全ノズル40からインクを予備吐出するリフレッシュ動作を行う。次に、インク滴形状評価用冶具8がヘッド4の直下に達すると、駆動電圧パルスVpをヘッド4の全ノズル40の圧電素子33に印加して、透明体基板16上にインク滴を吐出させ、図3に示すような一列のインク滴列を形成する。ここでは、図4(a)に示すインク滴26a、26b、26cを例に説明を続ける。図4(a)に示すように、透明体基板16上のインク滴26a、26b、26cは、透明体基板16との接触角θを有するドーム状となる。インク材料が同じであれば、インク滴量が異なっても、透明体基板16上でのインク滴の接触角θa、θb、θcは変わらない。そのため、インク滴量の差は、インク滴の直径の差となって現れる。
続いて、インク滴形状評価用冶具8がCCDイメージセンサ5の直下に到達すると、移動ステージ2が停止し、CCDイメージセンサ5がY(+)方向に走査しながら、インク滴26a、26b、26cを撮像し、撮像データを画像処理装置10に送る。より詳しくは、図4(a)に示すように、光源27が点灯し、光源27からの光27aが透明体基板16を通過してインク滴26a、26b、26cを照射する。インク滴26a、26b、26cを透過した光は、光学レンズ25を通過してCCDイメージセンサ5に入射する。このとき、光学レンズ25は、インク滴26の像を拡大してCCDイメージセンサ5に投射する。CCDイメージセンサ5は、この入射光から光強度を検出し、図4(b)に示すような撮像データを画像処理装置10に送る。画像処理装置10は、撮像データを処理することで、インク滴26a、26b、26cのそれぞれの径L1、L2、L3を求める。
ここで、CCDイメージセンサ5の測定分解能は、画素5aの大きさに依存し、現在、市販品のセンサで最も高精細なタイプでは1画素が5μm角程度である。従って、各画素5aを5μm角とし、光学レンズ25によりインク滴の像を5倍に拡大すれば、インク滴の径を1μmの精度で測定できる。今後、画素サイズのより小さいCCDイメージセンサ5が開発されれば、より高精度なインク滴サイズの測定が可能になるものと考えられる。
次に、画像処理装置10は、インク滴径L1、L2、L3と、予め測定されたインク滴径/インク吐出量相関特性11cに基づき、各インク滴26a、26b、26cのインク吐出量を算出する。
図5(c)は、インクA及びインクBのインク滴径/インク吐出量相関特性11cを示したグラフである。インクAは、表面張力30mN/m、粘度15mPa・sの機能性インク、インクBは、表面張力が23mN/m、粘度10mPa・sの機能性インクである。インク吐出量は、インク滴を特定の1ノズルから数十万回吐出して容器に集め、1滴当たりの平均インク吐出重量を求め、これを比重で割ることにより求められる。図5(a)、(b)は、表面張力の異なるインクAとインクBを、同じインク量だけ透明体基板16上に滴下したときのインク滴形状をそれぞれ示した図である。同じインク吐出量であっても、表面張力が小さいインクBの場合の方が、インク滴が拡がっていることが分かる。
このように、使用するインクについて、インク滴径/インク吐出量相関特性を実験的に求めておけば、光学的に測定したインク滴径からインク吐出量を算出することができる。
次に、画像処理装置10は、このインク吐出量から、電圧調整値ΔV/インク吐出量変化ΔW相関特性11dに基づき、各ノズル40のインク吐出量を所望の吐出量とするために、各ノズル40について電圧調整値ΔVを算出する。図6(d)において、各ノズル40のインク吐出量はVaとVbの電位差に依存し、電位差が大きいほど吐出量が増加する。通常、Vaは一定に固定され、Vbの電圧を変化させることにより、インク吐出量を調整する。
図7に、電圧調整値ΔV/インク吐出量変化ΔW相関特性11dを示す。ここでは、Vbを基準とし、Vbからの変化を±ΔV、ΔVでの吐出量の変化を±ΔWとしている。ΔVとΔWは、ほぼ比例関係にある。算出された電圧調整値ΔVは、電圧調整データ11bとして記憶装置11に書き込まれる。以上の一連の動作により、記録メディア6への記録の準備が完了する。
記録メディア6への記録を行う場合には、制御装置13は、移動ステージ2をX(+)方向へ移動させて記録メディア6を搬送し、記録メディア6の搬送のタイミングに同期して、印刷データ11aと、上述した駆動電圧調整動作で作成された電圧調整データ11bをヘッド駆動装置9に送る。すると、ヘッド駆動装置9は、電圧調整データ11bに基づき各ノズル40の圧電素子33に印加すべき駆動パルスVpの電圧値を調整し、これを印刷データ11aに基づき各ノズル40へ印加してインクを吐出させる。これにより、記録メディア6上に均一なインク吐出量で記録を行うことができる。
図8は、駆動電圧の調整前(36)と調整後(37)のインク吐出量の分布を比較した図である。吐出量は、調整前の特性(36)では、21.3pLを中心として±8%(19.5pLから23pL)まで分布していたのに対し、調整後の特性(37)では、20pLを中心として±2.5%の分布となっており、吐出量のバラツキが±3%以下に抑えられている。
図9(a)は、記録メディア16としてのガラス基板上にベタ記録を行った後、溶剤を乾燥させて形成したポリイミド樹脂膜38の平面図であり、図9(b)は、立面断面図である。レベリング効果も作用し、樹脂膜38は、バラツキが2%以内の均一な膜厚となっている。
以上により、本実施の形態によれば、全ノズル40のインク吐出量を均一にできる。また、本実施の形態によれは、測定に要する時間はCCDイメージセンサ5の走査速度と画像処理装置10の画像処理速度によって決まり、遅くても、1ノズル当たり1〜2秒でインク吐出量を測定することができる。そのため、測定に必要とする時間を、従来の重量測定に要する時間の数百分の一に短縮することができる。また、高密度なシャーレ構造や天板を必要としないので、インクジェット装置1全体の製造コストを低減できる。さらに、光源27からの光は1枚の透明体基板16のみを通過するので、光の入射角による屈折の影響を低減できる。
上述したように、インクの表面張力の大きさが異なれば、インク滴の拡がり(径)も異なる。ここで、インクの表面張力があまりにも小さい場合には、インク滴が濡れ拡がってしまい、インク滴径の測定精度が低下することがある。逆に、表面張力があまりに大きい場合には、インク滴の形状は球形に近くなり、インク滴の透明体基板16上での付着安定性が低下し、透明体基板16上で位置が定まらなくなる。
そこで、透明体基板16の表面にインクの種類に応じた表面処理を施すのが好ましい。インクの表面張力が非常に小さい場合には、インクの接触角を大きくするような表面処理、例えば、フッ素系の撥インク膜を透明体基板16上に形成して表面処理膜28(図5(a)、(b))を形成する。その後、表面処理28の表面をエアープラズマ、窒素プラズマ、アルゴンプラズマ等のプラズマ処理を行う。一般に、表面をプラズマ処理することにより、インクの濡れ性を改善(インクの接触角を小さく)することができ、プラズマ処理の条件としては、使用ガスの種類、プラズマ出力、処理時間等がある。このようにしてインクの接触角を制御することにより、図5(a)、(b)に示したようなインク滴形状とすることができ、インク滴の径を安定して測定することができる。
同時に、インク滴形状評価用冶具8を移動ステージ2から取り外し可能な構造とし、異なる表面処理が施された複数の透明体基板16を予め用意しておき、使用するインク種に応じて透明体基板16を交換すれば、作業性を向上させることができる。なお、インク滴径/インク吐出量相関特性11cは、使用する表面処理と同じ処理をした基板上、好ましくはインク滴形状評価用冶具8上で測定しておく必要がある。
本発明の第2の実施の形態によるインク吐出量測定方法について図3及び図10を参照しながら説明する。第1の実施の形態では、図3に示すように、ヘッド4から吐出されたインク滴がインク滴形状評価用冶具8上で一列のインク滴列となるように吐出タイミングを制御していた。しかし、ノズル密度が大きく、すなわち、ノズルピッチPが小さくなると隣接ノズル40から吐出されたインク滴同士がインク滴形状評価用冶具8上で接触し、独立したインク滴とならなくなる。そこで、本実施の形態では、隣接ノズル40の吐出タイミングをL/U時間だけずらすことにより、図10に示すように、2列のインク滴列39aと39bとする。この結果、隣接したインク滴同士の間隔が2pとなり、独立したインク滴とすることができるので、インク滴の径を精度良く測定することができる。
本発明の第3の実施の形態によるインク吐出量測定方法について、図11を参照しながら説明する。第1の実施の形態では、各ノズル40のインク吐出量を測定し、各ノズル40の吐出量が所望の吐出量となるように、各ノズル40に印加する駆動電圧の調整値ΔVを算出した後、記録を行った。これに対し、本実施の形態では、各ノズル40の吐出量が所望の吐出量となるように、各ノズル40に印加する駆動電圧の調整値ΔVを記憶装置11に格納後、移動ステージ2をX(−)方向へ移動させ、再度、インク滴形状評価用冶具8上に調整後の駆動電圧でインクを吐出する。このとき、最初のインク吐出量測定のために吐出されたインク滴の場所とは異なる位置に吐出する。
図11は、2回目のインク吐出後のインク滴形状評価用冶具8上のインク滴列を示した図であり、インク滴列40aはヘッドの駆動電圧の調整前、40bは調整後のインク滴列である。インク滴列40bをCCDイメージセンサ5で撮像後、撮像データを画像処理装置10に送る。画像処理装置10では、撮像データからインク滴の径を順次算出するとともに、インク滴径/インク吐出量相関特性11cに基づき、インク滴径をインク吐出量に変換する。そして、ユーザがインク吐出量の分布をモニタ17で確認する。インク吐出量が適正に調整されていないと判断した場合には、もう1度駆動電圧調整動作を行う。このように、インク吐出量が目標範囲内に調整されたことを確認した後に記録を行うことで、より確実な記録を行うことが可能となる。
本発明によるインク吐出量測定方法、これを用いたインク吐出量制御方法、及び、インクジェット装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、上記の実施の形態では、インクジェットヘッドとして、圧電素子を用いたプッシュタイプを例にして説明したが、サーマルヘッドや圧電素子を用いたシェアモードやベンドモードのヘッドにも適用できることは言うまでもない。また、ラインヘッドによる固定走査方式で説明を行ったが、本発明は、ヘッドを走査して記録を行うシリアル走査方式のヘッドにも適用することができる。また、上記の実施の形態では、CCDイメージセンサとしてCCDリニアイメージセンサを用いたが、CCDエリアイメージセンサであってもよい。また、上記の実施の形態では、インク滴形状評価用冶具8のY方向の幅は、ヘッド4のY方向の幅よりも長いものとしたが、同じ長さでもよい。
本発明の実施の形態によるインクジェット装置の構造を示す図である。 本発明の実施の形態によるインクジェット装置のヘッドを構成するヘッドユニットの配列状態とノズルから吐出されるインク滴の状態を示す図である。 本発明の実施の形態によるインクジェット装置のインク滴形状評価用冶具と、冶具上に吐出されたインク滴の配列状態を示す図である。 (a)は、本発明の実施の形態によるインク滴形状評価用冶具上に形成されたインク滴を透過した光の径をCCDイメージセンサで測定する方法を説明する図であり、(b)は、本発明の実施の形態によるCCDイメージセンサで検出された検出光強度を示す図である。 表面張力の大きいインクAのインク滴を示す図である。 表面張力の小さいインクBのインク滴を示す図である。 表面張力の大きいインクAのインク滴の径とインク吐出量との関係と、表面張力の小さいインクBのインク滴の径とインク吐出量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態による圧電素子を用いたヘッドに印加する駆動電圧波形とヘッドの動作との関係を示す図であり、(a)は、電極34a、34b間に電圧Vaを印加されたときの図、(b)は、電極34a、34b間の電圧がVaより小さいVbとなったときの図、(c)は、電極34a、34b間の電圧が再びVbより大きくなったときの図、(d)は、(a)、(b)、(c)のときの時間と駆動パルスVpの関係を示す図である。 本発明の実施の形態による駆動電圧調整値ΔVとインク吐出量変化ΔWとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態による各ノズルに印加する駆動電圧の調整前後のインク吐出量分布を示す図である。 本発明の実施の形態によるガラス基板上の所定領域に樹脂インクを吐出し、製膜した状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態によるガラス基板上の所定領域に樹脂インクを吐出し、製膜した状態を示す立面図である。 本発明の実施の形態によるインク滴形状評価用冶具上に隣接ノズルのインク滴が重ならないように吐出されたインク滴の配列状態を示す図である。 本発明の実施の形態によるインク滴形状評価用冶具上に吐出された駆動電圧制御前のインク滴の配列と制御後のインク滴の配列を示す図である。 従来のインクジェット装置の構造を示す図である。 従来のインクジェット装置のヘッドユニットの配列状態とノズルから吐出されるインク滴の状態を示す図である。 従来のヘッドの各ノズルに印加する駆動電圧を調整する前の吐出量分布を示す図である。 従来のインクジェット装置により、基板上に製膜された膜厚の分布を示す図である。 従来のインクジェット装置により、樹脂からなるバンクで囲まれた画素領域に機能性インクを滴下して、カラーフィルタ層や発光層を形成した状態を示す図である。
符号の説明
1 インクジェット装置、2 移動ステージ、3 ヘッド取り付けステージ、4 ヘッド、5 イメージセンサ、6 記録メディア、7 予備吐出用受け皿、8 インク滴形状評価用冶具、9 ヘッド駆動装置、10 画像処理装置、11 記憶装置、12 移動ステージ駆動装置、13 制御装置、16 透明体基板、17 モニタ、25 光学レンズ、27 光源、40 ノズル

Claims (14)

  1. インクジェットヘッドのノズルから吐出されるインク滴の吐出量を測定するためのインク吐出量測定方法であって、
    前記ノズルからインク滴を吐出して、インク滴形状評価用冶具上にドーム状インク滴を形成する工程と、
    前記インク滴形状評価用冶具上に形成された前記ドーム状インク滴の径を測定する工程と、
    前記測定されたインク滴の径からインク吐出量を算出する工程と、
    を有することを特徴とするインク吐出量測定方法。
  2. 前記インク吐出量は、予め求められたドーム状インク滴の径とインク吐出量との相関特性に基づき算出されることを特徴とする請求項1に記載のインク吐出量測定方法。
  3. 前記インク滴を吐出する工程では、前記インク滴形状評価用冶具上でインク滴が一列に配列するように、複数のヘッドユニットを複数個配置してなるライン型インクジェットヘッドの複数のノズルからインク滴を吐出することを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のインク吐出量測定方法。
  4. 前記インク滴を吐出する工程では、前記インク滴形状評価用冶具上でインク滴が千鳥状に配列するように、複数のヘッドユニットを複数個配置してなるライン型インクジェットヘッドの複数のノズルからインク滴を吐出することを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のインク吐出量測定方法。
  5. インクジェットヘッドのノズルから吐出されるインク滴の吐出量を補正するためのインク吐出量制御方法であって、
    前記ノズルからインク滴を吐出して、インク滴形状評価用冶具上にドーム状インク滴を形成する工程と、
    前記インク滴形状評価用冶具上に形成された前記ドーム状インク滴の径を測定する工程と、
    前記測定されたインク滴の径からインク吐出量を算出する工程と、
    前記算出されたインク吐出量に基づいてノズルのインク吐出量を所定の吐出量に制御する工程と、
    を有することを特徴とするインク吐出量制御方法。
  6. 前記インク吐出量は、予め求められたドーム状インク滴の径とインク吐出量との相関特性に基づき算出されることを特徴とする請求項5に記載のインク吐出量制御方法。
  7. 前記算出されたインク吐出量に基づいて前記ノズルのインク吐出量が前記所定の吐出量に制御されていることを確認する工程を更に有することを特徴とする請求項5または6のいずれか一項に記載のインク吐出量制御方法。
  8. ノズルが形成されたインクジェットヘッドと、
    前記ノズルから吐出されたインク滴を受けるインク滴形状評価用冶具と、
    前記インク滴形状評価用冶具上に形成されたドーム状インク滴の径を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定されたインク滴の径からインク吐出量を算出する手段と、
    前記インク吐出量に基づき、前記ノズルに印加する駆動電圧の調整値を求める手段と、
    調整値と吐出データに基づき、前記インクジェットヘッドを駆動する手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット装置。
  9. 前記インク吐出量は、予め求められたドーム状インク滴の径とインク吐出量との相関特性に基づき算出されることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット装置。
  10. 前記インク滴形状評価用冶具は、前記インクジェットヘッドの幅よりも長尺か、少なくとも同じ長さであることを特徴とする請求項8または9のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
  11. 前記インク滴形状評価用冶具は、表面処理が施された平坦な透明板を有し、前記インク滴は前記表面処理が施された透明板の表面に吐出されることを特徴とする請求項8から10のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
  12. 前記インク滴形状評価用冶具は、光源を更に有し、
    前記光源は、前記透明板の下部に配置され、前記透明板を通してインク滴列に光を照射することを特徴とする請求項11に記載のインクジェット装置。
  13. 前記測定手段は、CCDイメージセンサと光学レンズとを備え、前記光学レンズは前記ドーム状インク滴の像を拡大して前記CCDイメージセンサへ投射することを特徴とする請求項12に記載のインクジェット装置。
  14. 前記インク滴形状評価用冶具は取り外し可能であることを特徴とする請求項8から13のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
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