JP2008221183A - 液滴噴射塗布装置及び塗布体の製造方法 - Google Patents

液滴噴射塗布装置及び塗布体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】調整用の塗布対象物を用いることなく、液滴噴射ヘッドの傾斜角度調整を行うことができる液滴噴射塗布装置を提供する。
【解決手段】液滴噴射塗布装置1において、塗布対象物Kと液滴噴射ヘッド6とが相対移動する相対移動方向に対して液滴噴射ヘッド6の複数のノズルが並ぶ整列方向が水平面内で傾斜する傾斜位置に液滴噴射ヘッド6を位置付ける傾斜機構19aと、噴射した複数の液滴の飛翔形状を撮像する撮像装置11と、傾斜位置に位置する液滴噴射ヘッド6に液滴を噴射させ、噴射した複数の液滴の飛翔形状を撮像装置11に撮像させる手段と、撮像した複数の液滴の飛翔形状に基づいて複数の液滴の各々の間の飛翔間隔を求め、求めた各飛翔間隔に基づいて傾斜位置を調整する手段と、調整した傾斜位置に位置する液滴噴射ヘッド6に液滴を噴射させ、相対移動する塗布対象物Kに複数の液滴を塗布する手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、塗布対象物に複数の液滴を噴射して塗布する液滴噴射塗布装置及び塗布体の製造方法に関する。
液滴噴射塗布装置は、画像情報の印刷に加え、液晶表示装置、有機EL(Electro Luminescence)表示装置、電子放出表示装置、プラズマ表示装置及び電気泳動表示装置等の様々な平面型表示装置を製造する際に用いられている。
この液滴噴射塗布装置は、基板等の塗布対象物に向けて複数のノズルからそれぞれ液滴を噴射する液滴噴射ヘッドを備えており、その液滴噴射ヘッドと塗布対象物とを相対移動させながら、液滴噴射ヘッドにより塗布対象物に複数の液滴を順次着弾させ、所定の塗布パターンを有する塗布体を製造する。
液滴噴射ヘッドは、塗布対象物に対する相対移動方向に対して所定の傾斜角度だけ傾くことが可能に形成されている(例えば、特許文献1参照)。この傾斜角度で決まる液滴噴射ヘッドの傾斜位置を変更することによって、液滴の着弾ピッチを調整することができる。通常、着弾ピッチを調整する場合には、液滴噴射ヘッドが所定の傾斜位置に位置付けられ、その液滴噴射ヘッドから液滴が基板やメディア(光沢紙)等の調整用の塗布対象物に対して噴射される。その後、調整用の塗布対象物に着弾した各液滴の着弾ピッチが測定され、その着弾ピッチが目標とする着弾ピッチになるように液滴噴射ヘッドの傾斜位置(傾斜角度)が調整される。
特開平9−300664号公報
しかしながら、前述のように傾斜位置を調整する場合には、基板やメディア(光沢紙)等の調整用の塗布対象物を用いる必要があるため、塗布対象物を無駄に使用してしまっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、調整用の塗布対象物を用いることなく、液滴噴射ヘッドの傾斜位置調整を行うことができる液滴噴射塗布装置及び塗布体の製造方法を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、液滴噴射塗布装置において、直線状に並ぶ複数のノズルからそれぞれ液滴を噴射する液滴噴射ヘッドと、複数の液滴が着弾する塗布対象物と液滴噴射ヘッドとが相対移動する相対移動方向に対して複数のノズルが並ぶ整列方向が水平面内で傾斜する傾斜位置に液滴噴射ヘッドを位置付ける傾斜機構と、噴射した複数の液滴の飛翔形状を撮像する撮像装置と、傾斜位置に位置する液滴噴射ヘッドに液滴を噴射させ、噴射した複数の液滴の飛翔形状を撮像装置に撮像させる手段と、撮像した複数の液滴の飛翔形状に基づいて複数の液滴の各々の間の飛翔間隔を求め、求めた複数の液滴の各々の間の飛翔間隔に基づいて傾斜位置を調整する手段と、調整した傾斜位置に位置する液滴噴射ヘッドに液滴を噴射させ、相対移動する塗布対象物に複数の液滴を塗布する手段とを備えることである。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、塗布体の製造方法において、直線状に並ぶ複数のノズルからそれぞれ液滴を噴射する液滴噴射ヘッドと複数の液滴が着弾する塗布対象物とが相対移動する相対移動方向に対して複数のノズルが並ぶ整列方向が水平面内で傾斜する傾斜位置に液滴噴射ヘッドを位置付ける工程と、傾斜位置に位置する液滴噴射ヘッドに液滴を噴射させ、噴射した複数の液滴の飛翔形状を撮像する工程と、撮像した複数の液滴の飛翔形状に基づいて複数の液滴の各々の間の飛翔間隔を求め、求めた複数の液滴の各々の間の飛翔間隔に基づいて傾斜位置を調整する工程と、調整した傾斜位置に位置する液滴噴射ヘッドに液滴を噴射させ、相対移動する塗布対象物に複数の液滴を塗布する工程とを有することである。
本発明によれば、調整用の塗布対象物を用いることなく、液滴噴射ヘッドの傾斜角度調整を行うことができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1乃至図6を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る液滴噴射塗布装置1は、液体であるインクを液滴として塗布対象物の基板Kに塗布するインク塗布ボックス2と、そのインク塗布ボックス2にインクを供給するインク供給ボックス3とを備えている。これらのインク塗布ボックス2及びインク供給ボックス3は、互いに隣接させて架台4の上面に固定されている。
インク塗布ボックス2の内部には、基板Kを保持してX軸方向及びY軸方向に移動させる基板移動機構5と、基板Kに向けて液滴を噴射する液滴噴射ヘッド6をそれぞれ有する複数の液滴噴射ヘッドユニット7と、それらの液滴噴射ヘッドユニット7を一体にX軸方向に移動させるユニット移動機構8と、各液滴噴射ヘッド6を清掃するヘッドメンテナンスユニット9と、インクを収容するインクバッファタンク10と、各液滴噴射ヘッド6から噴射された全液滴の飛翔形状を撮像する撮像装置11が設けられている。
基板移動機構5は、Y軸方向ガイド板12、Y軸方向移動テーブル13、X軸方向移動テーブル14及び基板保持テーブル15により構成されている。これらのY軸方向ガイド板12、Y軸方向移動テーブル13、X軸方向移動テーブル14及び基板保持テーブル15は積層されて設けられている。
Y軸方向ガイド板12は架台4の上面に固定されて設けられている。このY軸方向ガイド板12の上面には、複数のガイド溝12aがY軸方向に沿って設けられている。これらのガイド溝12aがY軸方向にY軸方向移動テーブル13を案内する。
Y軸方向移動テーブル13は、Y軸方向ガイド板12の上面にY軸方向に移動可能に設けられている。このY軸方向移動テーブル13は、送りネジ及び駆動モータを用いた送り機構(図示せず)により各ガイド溝12aに沿ってY軸方向に移動する。また、Y軸方向移動テーブル13の上面には、複数のガイド溝13aがX軸方向に沿って設けられている。これらのガイド溝13aがX軸方向にX軸方向移動テーブル14を案内する。
X軸方向移動テーブル14は、Y軸方向移動テーブル13の上面にX軸方向に移動可能に設けられている。このX軸方向移動テーブル14は、送りネジ及び駆動モータを用いた送り機構(図示せず)により各ガイド溝13aに沿ってX軸方向に移動する。
基板保持テーブル15は、X軸方向移動テーブル14の上面に固定されて設けられている。この基板保持テーブル15は、基板Kを吸着する吸着機構(図示せず)を備えており、その吸着機構により上面に基板Kを固定して保持する。吸着機構としては、例えばエアー吸着機構等を用いる。
ユニット移動機構8は、架台4の上面に立設された一対の支柱16A、16Bと、それらの支柱16A、16Bの上端部間に連結されてX軸方向に延出するX軸方向ガイド板17と、そのX軸方向ガイド板17にX軸方向に移動可能に設けられ液滴噴射ヘッドユニット7を支持するベース板18とを有している。
一対の支柱16A、16Bは、X軸方向において基板移動機構5を挟むように設けられている。また、X軸方向ガイド板17の前面には、ガイド溝17aがX軸方向に沿って設けられている。このガイド溝17aがX軸方向にベース板18を案内する。
ベース板18は、X軸方向ガイド板17にX軸方向に移動可能に設けられている。このベース板18は、送りネジ及び駆動モータを用いた送り機構(図示せず)によりガイド溝17aに沿ってX軸方向に移動する。このようなベース板18の前面には、液滴噴射ヘッドユニット7が取り付けられている。この液滴噴射ヘッドユニット7は、複数の液滴を噴射する液滴噴射ヘッド6と、ベース板18に設けられ液滴噴射ヘッド6を移動可能に支持する支持機構19とを備えている。
液滴噴射ヘッド6は、液滴を噴射するための複数のノズル(貫通孔)N(図2参照)を有するノズルプレート及びそれらのノズルNにそれぞれ対応させて設けられた複数の圧電素子(図示せず)等を具備している。各ノズルNは、所定のピッチ(間隔)で直線状に並べてノズルプレートに設けられている。例えば、ノズルNの数は64、128及び256等の数十個から数百個程度であり、ノズルNの直径は数μmから数十μm程度であり、ノズルNのピッチは数十μmから数百μm程度である。このような液滴噴射ヘッド6は、各圧電素子に対する駆動電圧の印加に応じて各ノズルNから液滴(インク滴)を噴射する。
支持機構19はベース板18に固定して設けられている。この支持機構19は、基板Kの塗布面に対して垂直方向、すなわちZ軸方向に液滴噴射ヘッド6を移動させるZ軸方向移動機構と、液滴噴射ヘッド6をY軸方向に移動させるY軸方向移動機構と、液滴噴射ヘッド6をθ方向に回転させるθ方向回転機構19aとにより構成されている。これにより、液滴噴射ヘッド6はZ軸方向及びY軸方向に移動可能であり、さらにθ軸方向に回動可能である。
ここで、θ方向回転機構19aは傾斜機構として機能する。このθ方向回転機構19aは、基板Kと液滴噴射ヘッド6とが相対移動する相対移動方向に対して全ノズルNが並ぶ整列方向が水平面内で傾斜する傾斜位置に液滴噴射ヘッド6を傾けて位置付ける。例えば、相対移動方向がY軸方向である場合には、液滴噴射ヘッド6の傾斜位置は、図2に示すように、ノズルNの整列方向の直線L1が相対移動方向の基準線L2に対して傾斜する位置である。この傾斜位置は、相対移動方向の基準線L2からの傾斜角度θにより規定される位置である。この傾斜角度θ、すなわち液滴噴射ヘッド6の傾斜位置を変更することによって、液滴の着弾ピッチを調整することができる。このような傾斜位置に位置する液滴噴射ヘッド6は、Y軸方向に相対移動する基板Kに向けて液滴を噴射してX軸方向のドット列を順次形成し、所定の塗布パターンを塗布する。
図1に戻り、ヘッドメンテナンスユニット9は、各液滴噴射ヘッドユニット7の移動方向の延長線上であって基板移動機構5から離反させ、架台4の上面に設けられている。このヘッドメンテナンスユニット9は、各液滴噴射ヘッドユニット7の各々の液滴噴射ヘッド6を清掃する。なお、ヘッドメンテナンスユニット9は、液滴噴射ヘッド6がヘッドメンテナンスユニット9に対向する位置に停止した状態で、液滴噴射ヘッド6を自動的に清掃する。
インクバッファタンク10は、その内部に貯留したインクの液面と液滴噴射ヘッド6のノズル面との水頭差(水頭圧)を利用し、ノズル先端のインクの液面(メニスカス)を調整する。これにより、インクの漏れ出しや噴射不良が防止されている。
撮像装置11は、図1及び図3に示すように、各液滴噴射ヘッド6から噴射された全液滴を受ける受部材20と、その受部材20に向けて液滴噴射ヘッド6から噴射された各液滴の飛翔形状を撮像する撮像動作を行う撮像部21と、液滴噴射ヘッド6から噴射された各液滴に向けて、撮像部21に対向する位置から光を照射する照射部22とを備えている。
受部材20は、各液滴噴射ヘッドユニット7の移動方向の延長線上であってヘッドメンテナンスユニット9から離反させ、架台4の上面に設けられている。この受部材20としては、例えば受皿等を用いる。なお、受部材20の大きさは、ベース板18が停止した停止状態で、各液滴噴射ヘッド6から噴射された全液滴を受けることができるサイズである。
撮像部21及び照射部22は、受部材20のY軸方向の両側にそれぞれ対向させて設けられている。撮像部21は、照射部22による照射光により液滴の飛翔形状を撮像する。このとき、照射部22は、例えば、点滅する間欠照射動作を行う。この照射部22としては、フラッシュランプやLED等を用いる。なお、照射部22の大きさは、撮像部21の撮像範囲に合わせて設定されている。
撮像部21は、図3に示すように、CCD等の撮像素子が一列に複数設けられたラインセンサ21aと、そのラインセンサ21aに対して像を結ぶ撮像レンズ21bと、その撮像レンズ21bをX軸方向及びY軸方向に移動させるレンズ移動機構21cとを備えている。この撮像部21はオートフォーカス機能を有している。このオートフォーカス機能としては、例えばコントラスト検出方式を用いる。このコントラスト検出方式では、撮影対象のコントラスト(明暗)が最大になるように撮像レンズ21bをY軸方向に移動させてピントを合わせる。
図1に戻り、インク供給ボックス3の内部には、インクを収容する複数のインクタンク23が着脱可能に設けられている。なお、インクタンク23は、供給パイプ24によりインクバッファタンク10を介して液滴噴射ヘッド6に接続されている。これにより、液滴噴射ヘッド6は、インクタンク23からインクバッファタンク10を介してインクの供給を受ける。
ここで、インクとしては、各種のインクを用いることが可能である。例えば、インクは、基板K上に残留物として残留する溶質と、その溶質を溶解(分散)させる溶媒とにより構成されている。この溶液としては、例えば、水、吸水性低蒸気圧溶媒(例えばEG等)、水溶性高分子材料(例えば、PVP:ポリビニルピロリドンやPVA:ポリビニルアルコール等)及び水溶性膜材料等を含むインクを用いる。
架台4の内部には、液滴噴射塗布装置1の各部を制御するための制御装置25が設けられている。この制御装置25は、各部を集中的に制御するCPU等の制御部と、基板Kに対する液滴の塗布に関する塗布情報、液滴噴射ヘッド6の傾斜位置調整用の調整検査情報及び各種のプログラム等を記憶する記憶部と(いずれも図示せず)を備えている。
制御装置25は、各種のプログラムに加え、塗布情報あるいは調整検査情報に基づいて、基板移動機構5、液滴噴射ヘッドユニット7、ユニット移動機構8、ヘッドメンテナンスユニット9及び撮像装置11等を制御する。このような制御装置25により、基板保持テーブル15上の基板Kと液滴噴射ヘッド6との相対位置を色々と変化させることができる。なお、塗布情報は塗布パターンや基板Kの搬送速度等を含んでいる。また、調整検査情報は液滴噴射ヘッド6の検査用の噴射タイミング、照射部22の検査用の照射タイミング(点滅タイミング)及び撮像レンズ21bのX軸方向の移動速度等を含んでいる。
ここで、検査用の噴射タイミングと照射タイミングとの関係について、撮像レンズ21bが図3中の上から下のX軸方向に移動する場合を一例として説明する。なお、図3中の一番上に位置する液滴噴射ヘッド6を第1の液滴噴射ヘッドとし、図3中の中央に位置する液滴噴射ヘッド6を第2の液滴噴射ヘッドとし、図3中の一番下に位置する液滴噴射ヘッド6を第3の液滴噴射ヘッドとする。
図4に示すように、照射タイミングは、第1の液滴噴射ヘッド6の第1ノズルの噴射タイミングがオンになるとオンになり、第5ノズルの噴射タイミングがオンになるとオンになり、第9ノズルの噴射タイミングがオンになるとオンになり、すなわち、第(1+4n(n=0、1、2…))ノズルの噴射タイミングに応じてオンになる。これにより、照射部22の一度の照射により、4つの液滴の飛翔形状が撮像されることになる。このとき、撮像する液滴に対するピントはオートフォーカス機能により合わされている。また、撮像レンズ21bのX軸方向の移動速度は、4つの液滴の飛翔形状を正確に撮像可能な速度に設定されている。第1の液滴噴射ヘッド6に対する撮像動作に連続して、同様に、第2の液滴噴射ヘッド6及び第3の液滴噴射ヘッド6においても、第(1+4n(n=0、1、2…))ノズルの噴射タイミングに応じて照射タイミングがオンになる。
これにより、第1の液滴噴射ヘッド6、第2の液滴噴射ヘッド6及び第3の液滴噴射ヘッド6からそれぞれ噴射された液滴の飛翔形状が順次撮像される。それらの画像を連結して並べることにより、図5に示すように、全液滴が並び、それらの液滴の飛翔形状を示す画像が得られる。なお、全液滴の飛翔形状を撮像する撮像時間はノズルNの総数に応じて変化するが、ノズルNの総数が数百である場合でも1秒程度である。このように撮像レンズ21bの上から下への一度の走査により、第1の液滴噴射ヘッド6、第2の液滴噴射ヘッド6及び第3の液滴噴射ヘッド6からそれぞれ噴射された全液滴の飛翔形状を撮像することができる。
次に、前述の液滴噴射塗布装置1が行う傾斜位置調整動作を含む塗布動作(塗布工程)について説明する。なお、液滴噴射塗布装置1の制御装置25が傾斜位置調整処理を含む塗布処理を実行して各部の駆動を制御する。
図6に示すように、制御装置25は、ユニット移動機構8を制御し、全ての液滴噴射ヘッドユニット7を待機位置から各液滴噴射ヘッド6が受部材20に対向する検査位置まで移動させる(ステップS1)。これに応じて、全ての液滴噴射ヘッドユニット7はX軸方向ガイド板17のガイド溝17aに案内されて検査位置まで移動する。
次いで、制御装置25は、全ての液滴噴射ヘッドユニット7の各々の支持機構19のθ方向回転機構19aを制御し、各液滴噴射ヘッド6をθ方向に所定の設計角度(傾斜角度θ)で決まる傾斜位置まで回転させて位置付ける(ステップS2)。この設計角度は、液滴の着弾ピッチ(着弾間隔)が塗布パターンの設計値から求められる目標の着弾ピッチになる傾斜角度である。
その後、制御装置25は、各液滴噴射ヘッド6、撮像装置11の撮像部21及び照射部22を制御し、全液滴の飛翔形状を撮像する(ステップS3)。すなわち、制御装置25は、液滴噴射ヘッド6の傾斜位置調整用の調整検査情報に基づいて、全ての液滴噴射ヘッド6に順次液滴を噴射させ、その噴射タイミングに合わせて液滴に対して照射部22により光を照射し(図4参照)、撮像部21の撮像レンズ21bを移動させて液滴に対してピントを合わせ、液滴の飛翔形状を順次撮像する。これにより、液滴の飛翔形状が順次撮像される。それらの画像を連結して並べることによって、図5に示すように、全液滴が並び、全液滴の飛翔形状を示す画像が得られる。
次いで、制御装置25は、撮像した全液滴の飛翔形状に基づいて全液滴の各々の間の飛翔ピッチ(飛翔間隔)Pを計測する(ステップS4)。すなわち、制御装置25は、図5に示すように、全液滴の飛翔形状の中心線Tを求め、全ての中心線Tの間の距離を飛翔ピッチPとして順次求める。
計測した飛翔ピッチPが目標値であるか否かを判断する(ステップS5)。この目標値は、例えば、目標の着弾ピッチを中心とする所定の許容範囲内の値である。なお、このとき、全ての飛翔ピッチPが目標値であるか否かを判断してもよく、また、全ての飛翔ピッチPの平均値が目標値であるか否かを判断してもよい。
計測した飛翔ピッチPが目標値であると判断した場合には(ステップS5のYES)、ユニット移動機構8を制御し、全ての液滴噴射ヘッドユニット7を検査位置から各液滴噴射ヘッド6が基板Kに対向する塗布開始位置まで移動させ(ステップS6)、傾斜位置に位置する各液滴噴射ヘッド6及び基板移動機構5を制御し、基板保持テーブル15上の基板Kに対する塗布動作を行う(ステップS7)。これに応じて、各液滴噴射ヘッド6は、Y軸方向に移動する基板Kに液滴を着弾させてX軸方向のドット列を順次形成し、所定の塗布パターンを塗布する。
一方、計測した飛翔ピッチPが目標値でないと判断した場合には(ステップS5のNO)、目標値とのズレ量を求め、求めたズレ量から補正角度を算出し(ステップS8)、液滴噴射ヘッド6を設計角度の傾斜位置から補正角度だけ回転させて傾斜位置を調整し(ステップS9)、処理をステップS3に戻す。この処理は飛翔ピッチPが目標値になるまで繰り返され、傾斜角度θ、すなわち液滴噴射ヘッド6の傾斜位置が調整される。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、液滴噴射ヘッド6に液滴を噴射させ、噴射した全液滴の飛翔形状を撮像し、撮像した全液滴の飛翔形状に基づいてそれらの液滴の各々の間の飛翔ピッチPを求め、求めた全液滴の各々の間の飛翔ピッチPに基づいて液滴噴射ヘッド6の傾斜位置を調整することによって、液滴噴射ヘッド6の傾斜位置は飛翔ピッチPを用いて調整され、調整用の塗布対象物に着弾した実際の着弾ピッチを測定する必要がなくなるので、調整用の塗布対象物を用いることなく、液滴噴射ヘッド6の傾斜位置調整を行うことができる。その結果として、基板やメディア等の調整用の塗布対象物を用いることがなくなるので、調整用の塗布対象物を無駄に使用してしまうことを防止することができる。
また、調整した傾斜位置に位置する液滴噴射ヘッド6に液滴を噴射させ、相対移動する基板Kに複数の液滴を塗布することによって、着弾ピッチが目標の着弾ピッチとなり、塗布パターンが精度良く正確に形成されるので、塗布体の製造不良の発生を防止することができ、さらに、塗布精度が高い塗布体を得ることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図7を参照して説明する。本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なる部分、すなわち撮像装置11について説明する。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態で説明した部分と同じ部分の説明を省略する。
図7に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置11では、受部材20のX軸方向の幅が第1の実施の形態に比べ狭く形成されており、照射部22のX軸方向の幅も第1の実施の形態に比べ狭く形成されている。受部材20の大きさは、例えば、ベース板18が停止した状態で、1つの液滴噴射ヘッド6から噴射された全液滴を受けることができるサイズである。また、照射部22の大きさは、撮像部21の撮像範囲に合わせて設定されている。
撮像部21は、CCD等の撮像素子を複数有するエリアセンサ21dと、そのエリアセンサ21dをY軸方向に移動させるセンサ移動機構21eとを備えている。この撮像部21は、制御装置25による制御に応じて、エリアセンサ21dをY軸方向に移動させてピントを合わせる。
ここで、制御装置25は、液滴噴射ヘッド6の傾斜位置調整用の調整検査情報に基づいて、各液滴噴射ヘッド6、ユニット移動機構8、撮像装置11の撮像部21及び照射部22を制御し、全液滴の飛翔形状を撮像する。なお、調整検査情報は、第1の実施の形態と同様、液滴噴射ヘッド6の検査用の噴射タイミング及び照射部22の検査用の照射タイミング(点滅タイミング)等に加え、液滴噴射ヘッド6の検査用のX軸方向の移動速度、及び焦点深度に基づくエリアセンサ21dの移動距離も含んでいる。
この制御装置25は、調整検査情報に基づいて、全ての液滴噴射ヘッド6をX軸方向に移動させながら順次液滴を噴射させ、その噴射タイミングに合わせて液滴に対して照射部22により光を照射し(図4参照)、撮像部21のエリアセンサ21dを移動させて液滴に対してピントを合わせ、液滴の飛翔形状を順次撮像する。これにより、液滴の飛翔形状が順次撮像される。それらの画像を連結して並べることによって、第1の実施の形態と同様、図5に示すように、全液滴が並び、全液滴の飛翔形状を示す画像が得られる。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。特に、液滴噴射ヘッド6を移動させながら液滴の飛翔形状を順次撮像することによって、受部材20、撮像部21及び照射部22、すなわち撮像装置11を小型化することが可能になるので、液滴噴射塗布装置1の大型化を防止することができる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は、前述の実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、前述の実施の形態においては、基板保持テーブル15上の基板Kに対する塗布動作を行う度に液滴噴射ヘッド6の傾斜角度調整を行っているが、これに限るものではなく、例えば、塗布パターンが変更された場合やインクが交換された場合等の所定のタイミングで液滴噴射ヘッド6の傾斜位置調整を行うようにしてもよい。
また、前述の実施の形態においては、塗布動作時に液滴噴射ヘッド6に対して基板Kを移動させるようにしているが、これに限るものではなく、基板Kに対して液滴噴射ヘッド6を移動させるようにしてもよく、基板Kと液滴噴射ヘッド6とを相対移動させるようにすればよい。
最後に、前述の実施の形態においては、各種の数値を挙げているが、それらの数値は例示であり、限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態に係る液滴噴射塗布装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す液滴噴射塗布装置が備える液滴噴射ヘッドの傾斜位置を説明するための説明図である。 図1に示す液滴噴射塗布装置が備える撮像装置の概略構成を示す平面図である。 図1及び図2に示す撮像装置が行う傾斜位置調整動作における噴射タイミング及び照射タイミングの関係を説明するための説明図である。 図1及び図2に示す撮像装置が行う傾斜位置調整動作における全液滴の飛翔形状を撮像した画像を説明するための説明図である。 図1に示す液滴噴射塗布装置が行う傾斜位置調整動作を含む塗布動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る液滴噴射塗布装置が備える撮像装置の概略構成を示す平面図である。
符号の説明
1…液滴噴射塗布装置、6…液滴噴射ヘッド、19a…傾斜機構(θ方向回転機構)、22…撮像部、K…塗布対象物(基板)、N…ノズル、P…飛翔間隔(飛翔ピッチ)

Claims (2)

  1. 直線状に並ぶ複数のノズルからそれぞれ液滴を噴射する液滴噴射ヘッドと、
    前記複数の液滴が着弾する塗布対象物と前記液滴噴射ヘッドとが相対移動する相対移動方向に対して前記複数のノズルが並ぶ整列方向が水平面内で傾斜する傾斜位置に前記液滴噴射ヘッドを位置付ける傾斜機構と、
    噴射した前記複数の液滴の飛翔形状を撮像する撮像装置と、
    前記傾斜位置に位置する前記液滴噴射ヘッドに前記液滴を噴射させ、噴射した前記複数の液滴の飛翔形状を前記撮像装置に撮像させる手段と、
    撮像した前記複数の液滴の飛翔形状に基づいて前記複数の液滴の各々の間の飛翔間隔を求め、求めた前記複数の液滴の各々の間の飛翔間隔に基づいて前記傾斜位置を調整する手段と、
    調整した前記傾斜位置に位置する前記液滴噴射ヘッドに前記液滴を噴射させ、相対移動する前記塗布対象物に前記複数の液滴を塗布する手段と、
    を備えることを特徴とする液滴噴射塗布装置。
  2. 直線状に並ぶ複数のノズルからそれぞれ液滴を噴射する液滴噴射ヘッドと前記複数の液滴が着弾する塗布対象物とが相対移動する相対移動方向に対して前記複数のノズルが並ぶ整列方向が水平面内で傾斜する傾斜位置に前記液滴噴射ヘッドを位置付ける工程と、
    前記傾斜位置に位置する前記液滴噴射ヘッドに前記液滴を噴射させ、噴射した前記複数の液滴の飛翔形状を撮像する工程と、
    撮像した前記複数の液滴の飛翔形状に基づいて前記複数の液滴の各々の間の飛翔間隔を求め、求めた前記複数の液滴の各々の間の飛翔間隔に基づいて前記傾斜位置を調整する工程と、
    調整した前記傾斜位置に位置する前記液滴噴射ヘッドに前記液滴を噴射させ、相対移動する前記塗布対象物に前記複数の液滴を塗布する工程と、
    を有することを特徴とする塗布体の製造方法。
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