JP2006272293A - パターン形成方法及び液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吐出不良ノズルを有する吐出ヘッドを有効利用することができるドットパターン形成方法及び液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】 液滴吐出装置11が備える制御装置40は、吐出ヘッドが有するノズルのうち、吐出正常ノズルのノズル配置データInaを取得し、識別コードを形成する際に必要ノズル配置とノズル配置データInaとを比較して、使用ノズル配置データIaを生成する。また、液滴をノズルから吐出するためのビットマップデータBMDをRAM44に格納し、決定した使用ノズルの配置に合わせてビットマップデータBMDを変換する。そして、変換したビットマップデータBMDに基づき、吐出ヘッドの使用ノズルから液滴を基板に吐出し、液滴内の金属微粒子を基板に定着させて識別コードを描画する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、パターン形成方法及び液滴吐出装置に関する。
従来、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置(有機EL表示装置)等の電気光学装置には、画像を表示するための透明ガラス基板(以下、単に基板と言う。)が備えられている。この種の基板には、品質管理や製造管理を目的として、その製造元や製品番号等の製造情報をコード化した識別コード(例えば、2次元コード)が形成されている。こうした識別コードは、例えば、データセル内のドットの有無によって、ドットパターンを形成し、識別情報を示している。
このような識別コードの形成方法には、金属箔にレーザ光を照射することによりコードパターンをスパッタ成膜するレーザスパッタ法や、研磨材を含んだ水を基板に噴射することによりコードパターンを刻印するウォータジェット法が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかし、上記したレーザスパッタ法では、所望のサイズのコードパターンを得るために、金属箔と基板との間隙を、数〜数十μmに調整しなければならない。つまり、基板及び金属箔の表面に対して非常に高い平坦性が要求されるため、識別コードを形成する基板が制限されて、その汎用性を損なう問題がある。また、ウォータジェット法では、基板の刻印時に、水や塵埃、研磨材が飛散するため、基板を汚染する問題がある。
近年、こうした生産上の問題を解消する識別コードの形成方法として、インクジェット法が注目されている。インクジェット法は、画像の印刷の他、上記した電気光学装置の画素の製造方法としても用いられている。識別コードをインクジェット法によって形成する際には、金属微粒子を含む微小液滴を、液体吐出ヘッドのノズルから吐出し、その液滴を乾燥させることによって、コードパターンを形成する。そのため、識別コードを形成する基板の対象範囲を拡大することができる。
特開平11−77340号公報 特開2003−127537号公報
ところが、識別コードは、例えば、十数個のドットからなる複数の列及び行から構成され、識別コードを形成する際には、液体吐出ヘッドのノズルのうち、約十数個しか使用しない。しかし、電気光学装置の製造工程で使用される液体吐出ヘッドは、画素等を形成するヘッドが最も汎用性があり、通常180個等、識別コードを形成する際に使用するノズル数以上のノズルを有している。このため、汎用性のある吐出ヘッドを用いると、識別コード専用の吐出ヘッドを製造する必要がない利点を有するものの、使用しないノズルが多く、非効率的である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、吐出不良ノズルを有する吐出ヘッドを有効利用することができるドットパターン形成方法及び液滴吐出装置を提供することにある。
本発明は、複数のノズルを有し、液状体を前記ノズルから吐出する吐出ヘッドを備えた
液滴吐出装置により、基板にドットパターンを形成するパターン形成方法において、前記吐出ヘッドの前記ノズルのうち、吐出正常ノズルのノズル配置情報を取得する工程と、前記吐出ヘッドのノズル全数よりも少ない数の前記ノズルを使用して、前記ドットパターンを形成するための必要ノズル配置と前記ノズル配置情報とを比較し、使用ノズルを決定する工程と、前記液状体を前記各ノズルから吐出して前記ドットパターンを形成するための吐出データを吐出データ格納手段に格納する工程と、決定した前記使用ノズルの配置に合わせて前記吐出データを変換する工程と、変換した前記吐出データに基づき、前記吐出ヘッドの前記使用ノズルから前記液状体を前記基板に吐出する工程と、前記基板上の前記液状体を定着させる工程とを有する。
これによれば、吐出ヘッドのノズルのうち、液状体を正常に吐出する吐出正常ノズルの配置情報を取得する。また、必要ノズル配置及びノズル配置情報に基づき、使用するノズルを決定する。さらに、決定したノズルの配置に合わせて吐出データを変換し、変換したデータに基づき、使用ノズルから液状体を吐出する。このため、吐出ヘッドが吐出不良ノズルを有していても、必要ノズル配置に合わせて使用ノズルを決定し、液状体を吐出することができる。このため、吐出不良ノズルを有する吐出ヘッドを有効利用することができる。
本発明の液滴吐出装置は、複数のノズルを有し、液状体を前記ノズルから吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドの前記ノズルのうち、吐出正常ノズルのノズル配置情報を取得する配置情報取得手段と、前記吐出ヘッドのノズル全数よりも少ない数の前記ノズルを用いて描画を行うための必要ノズル配置と前記ノズル配置情報とを比較して、使用ノズルを決定するノズル決定手段と、前記液状体を前記各ノズルから吐出するための吐出データを格納する吐出データ格納手段と、決定した使用ノズル配置に合わせて前記吐出データを変換する変換手段と、変換した前記吐出データに基づき、前記吐出ヘッドの前記使用ノズルから前記液状体を吐出する吐出駆動手段とを備えた。
これによれば、液滴吐出装置は、配置情報取得手段によって吐出ヘッドのノズルのうち、液状体を正常に吐出する吐出正常ノズルの配置情報を取得する。そして、ノズル決定手段によって、必要ノズル配置及びノズル配置情報に基づき、使用するノズルを決定する。さらに、変換手段によって決定したノズルの配置に合わせて吐出データを変換し、変換したデータに基づき、吐出駆動手段により使用ノズルから液状体を吐出する。このため、吐出ヘッドが吐出不良ノズルを有していても、必要ノズル配置に合わせて使用ノズルを決定し、液状体を吐出することができる。このため、吐出不良ノズルを有する吐出ヘッドを有効利用することができる。
この液滴吐出装置において、前記使用ノズルの位置に基づいて、前記吐出ヘッドの吐出初期位置を設定する初期位置設定手段をさらに備えた。
これによれば、液滴吐出装置の備える初期位置設定手段により、使用ノズルの位置に基づいて、吐出ヘッドの初期位置が設定されるので、所望の位置に描画を行うことができる。
この液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドの不要ノズルを閉塞する閉塞手段と、前記吐出ヘッドの前記各ノズルのうち、前記閉塞手段により閉塞されていない前記使用ノズルから前記液状体を吸引する吸引手段とを備えた。
これによれば、閉塞手段によって吐出ヘッドの不要ノズルは閉塞されるため、吸引手段は必要ノズルからのみ液状体を吸引する。このため、吸引工程による、液状体の消費量を抑制することができる。
この液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドの前記使用ノズルのみを密閉し、前記使用ノズルから前記液状体を吸引する吸引手段を備えた。
これによれば、吸引手段によって吐出ヘッドの使用ノズルのみから液状体が吸引される。このため、吸引工程による、液状体の消費量を抑制することができる。
この液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドの前記使用ノズルから、基板に前記液状体を吐出して、前記基板に識別コードを描画する。
これによれば、液滴吐出装置は、基板に識別コードを描画する。即ち、識別コードが描画される際には、比較的少ないノズル数のみ使用されるので、吐出ヘッドに吐出不良ノズルがあっても、その吐出ヘッドの使用できるノズルのみで識別コードを描画できる。このため、特に効果を発揮できる。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図12に従って説明する。まず、本発明の液滴吐出装置を用いて形成された識別コードを有する液晶表示装置の表示モジュールについて説明する。図1は、液晶表示モジュール1の正面図、図2は液晶表示モジュール1の裏面に形成された識別コード10の正面図である。
図1に示すように、液晶表示モジュール1は、光透過性を有する透明ガラス基板(以下、単に基板2と言う)を備えている。基板2の表面2aの略中央位置には、液晶分子を封入した四角形状の表示部3が形成されている。また、表示部3の外側には、走査線駆動回路4及びデータ線駆動回路5が形成されている。液晶表示モジュール1は、走査線駆動回路4が供給する走査信号と、データ線駆動回路5が供給するデータ信号とに基づいて液晶分子の配向状態を制御し、図示しない照明装置から照射された平面光を、液晶分子の配向状態で変調することによって、表示部3に所望の画像を表示するようになっている。
また、基板2の裏面2bの右隅には、識別コード10が形成されている。識別コード10は、図2に示すように、パターン形成領域S内に形成された複数のドットDから構成されている。
本実施形態では、パターン形成領域Sは、1.12mm角の正方形に区画された領域である。このパターン形成領域Sは、16行×16列からなる256個のデータセル(以下、単にセルCと言う)に均等に仮想分割され、各セルCは、一辺の長さが70μmの正方形になっている。そして、16行×16列のセルCに選択的にドットDが描画されることにより、ドットパターンが形成される。このドットパターンは、液晶表示モジュール1のロット番号、製品番号を示す識別コードになっている。
次に、識別コード10をインクジェット法によって形成する、液滴吐出装置11について図3に従って説明する。液滴吐出装置11は、略直方体形状の基台12を備えている。基台12には、1対の案内溝13が形成されている。以下、この案内溝13が延びる方向を、Y矢印方向とし、同Y矢印方向と直交する方向をX矢印方向とする。
基台12の上には、基板ステージ14が取り付けられている。基板ステージ14は、基台12の案内溝13に対応する駆動機構を備えている。この駆動機構は、Y矢印方向に延びるネジ軸と、同ネジ軸と螺合するボールナットを備え、ネジ軸は、ステッピングモータからなるY軸モータMY(図10参照)に連結されている。そして、所定のステップ数に相当する駆動信号がY軸モータMYに入力されると、Y軸モータMYが正転又は逆転して、基板ステージ14は、入力されたステップ数に相当する分だけ、Y矢印方向に沿って往動又は復動するようになっている。
基板ステージ14の上面は、載置面15となっている。載置面15には、図示しない吸引式の基板チャック機構が設けられている。この載置面15には、マザー基板6が、パターン形成領域Sが設けられた裏面6b(裏面2b)を上側にして配置される。尚、マザー基板6は、9枚分の基板2を形成するためのガラス透明基板であって、マザー基板6を3行×3列に等分割することにより、9枚の基板2が形成される。このため、マザー基板6の裏面6bの9箇所に、識別コード10を形成するためのパターン形成領域Sが設定されている。そして、このマザー基板6は、基板チャック機構によって、載置面15の所定の位置に個定される。
基台12の両側には、1対の支持台16a,16bが立設されている。これらの支持台16a,16bには、X矢印方向に延びる案内部材17が架設されている。案内部材17は、基台12の幅(X矢印方向の長さ)よりも長く形成され、その一端が支持台16a側に張り出すように配置されている。
案内部材17の側面には、X矢印方向に延びる上下一対の案内レール18が突設されている。この案内レール18には、その案内レール18に対応する図示しない直動機構を備えたキャリッジ19が取り付けられている。キャリッジ19の直動機構は、X矢印方向に延びるネジ軸と、ネジ軸に螺合するボールナットとを備え、ネジ軸は、X軸モータMXに(図10参照)連結されている。そして、所定のステップ数に相当する駆動信号をX軸モータMXに入力すると、X軸モータMXが正転又は逆転して、キャリッジ19がステップ数に相当する分だけX矢印方向に沿って往動又は復動する。
キャリッジ19の下面には、吐出ヘッド20が設けられている。吐出ヘッド20は、図4に示すように、その下面にノズルプレート21を備えている。また、図5に示すように、ノズルプレート21には、180個のノズルNが一列に形成されている。尚、便宜上、各ノズルNは実際の径よりも大きく図示している。また、各ノズルNに対して、図5中最上端(最もX矢印側)から下側(反X矢印側)に向って、ノズルN1,ノズルN2、ノズルN3、・・・ノズルN180のようにノズル番号を付与している。これらのノズルNからなるノズル列NLは、X矢印方向と平行に形成されている。
また、吐出ヘッド20は、各ノズルNにそれぞれ対応する貯留室(図示せず)と、圧電素子PZと(図10参照)を備えている。貯留室は、吐出ヘッド20に供給された、液状体としての液体を一時貯留するようになっている。液体は、親液性を有する分散媒と、例えばニッケル微粒子等の金属微粒子とから構成されている。そして、圧電素子PZが駆動信号を受信すると、圧電素子の変形により、貯留室内の液体が、図4に示すような、液状体としての微小液滴D1となって、基板ステージ14上のマザー基板6に吐出される。微小液滴D1は、マザー基板6に着弾すると、半球状の液状体としての液滴D2となる。
また、図3に示すように、案内部材17の上側には、収容タンク22が配設され、その収容タンク22には、液体が収容されている。収容タンク22には、キャリッジ19に液体を供給する供給機構が連結されている。また、キャリッジ19は、吐出ヘッド20に液体を供給する。
また、図4に示すように、吐出ヘッド20の側部には、レーザヘッド23が併設されている。レーザヘッド23は、吐出ヘッド20よりもY矢印方向側に併設されている。レーザヘッド23の下面であって、ノズルNのY矢印方向には、各ノズルNに対応する180個の出射口24が列設されている。また、レーザヘッド23は、各出射口24にそれぞれ対応する半導体レーザLDを内蔵している。そして、半導体レーザLDが制御信号を受信すると、マザー基板6に着弾した液滴D2の分散媒を乾燥可能にする波長(例えば、800nm)のレーザ光Bが出射口24に向って出射される。
また、レーザヘッド23は、半導体レーザLDよりも下方に、コリメータCL及び集光レンズGLを備え、半導体レーザLDの出射したレーザ光Bを集光して、液滴D2の着弾位置にスポット照射する。即ち、吐出ヘッド20から微小液滴D1を吐出し、マザー基板6のパターン形成領域Sに液滴D2を付着させた後、基板ステージ14がY矢印方向に所定量だけ移動すると、液滴D2がレーザ光Bの照射位置内に配置される。そして、レーザヘッド23からレーザ光Bが出射されると、液滴D2にレーザ光Bが照射され、液滴D2の分散媒が蒸発する。
さらに、案内部材17の図3中左端の下方には、吸引手段としてのメンテナンス装置25が設けられている。メンテナンス装置25は、駆動源であるメンテナンスモータMZ及びメンテナンス機構26(図10参照)を備えている。メンテナンス機構26は、図6に示すキャップ27と吸引ポンプ28(図10参照)を備えている。メンテナンス機構26は、図3中実線で示すキャリッジ19のように、案内部材17の左端に移動した際に、図6に示すようにキャップ27を吐出ヘッド20の下面に当接する位置まで上昇させる。これにより、吐出ヘッド20の下面がキャップ27により密閉される。この状態で、吸引ポンプ28が駆動すると、吐出ヘッド20の開放された各ノズルN内から、キャップ27を介して液体が吸引される。その結果、粘度の上昇した液体、塵埃、気泡等がキャップ27を介して排出され、各ノズルNの目詰まりが防止されるようになっている。
次に、液滴吐出装置11の吐出ヘッド20を検査する検査装置30について説明する。図7は、検査装置30を側方からみた模式図、図8は検査工程を説明する説明図である。図7に示すように、検査装置30は、搬送台31を備えている。搬送台31は、図示しない駆動機構を備え、図7中Y1矢印方向に沿って往動及び復動するようになっている。また、搬送台31は、その上面に、検査用フィルム32を搭載し、図7中Y1矢印方向に検査用フィルム32を搬送する。また、検査用フィルム32には、図8に示すような180個の検査用セル34が仮想的に設けられ、各検査用セル34はX1矢印方向に沿って一列に並んでいる。
また、図7に示すように、搬送台31の上方には、ヘッド固定部33が配置されている。ヘッド固定部33は、検査対象の吐出ヘッド20を装着可能に搭載している。ヘッド固定部33に搭載された吐出ヘッド20は、各ノズルNから、各ノズルNに対峙する、検査用フィルム32の検査用セル34に対して微小液滴D1をそれぞれ吐出する。吐出された微小液滴D1は、各検査用セル34に着弾して、半球状の液滴D2となる。即ち、180個全てのノズルNに目詰まりが生じていない場合(全てのノズルNが吐出正常ノズルである場合)には、180個の所定の形状の液滴D2が各検査用セル34内に付着する。
また、図7に示すように、ヘッド固定部33よりもY1矢印方向側であって、搬送台31よりも上方には、検出部35が設けられている。検出部35は、CCD撮像素子36(図10参照)及び図示しない光学機構を備え、検出部35の直下まで移動した検査用フィルム32上の液滴D2を撮像する。また、検出部35は、検査用制御部37(図10参照)を備え、撮像データに基づき、液滴D2と検査用フィルム32との輝度の差異等により、液滴D2の有無を検出する。
例えば、図8に示す吐出ヘッド20の上端から3番目のノズルN3に目詰まりが生じている場合には、上端から3番目の検査用セル34には液滴D2が着弾していない。或いは、3番目の検査用セル34には、外径が小さい液滴D2等、所定の形状を満たさない液滴D2が付着している。このとき、検査用制御部37は、各検査用セル34を撮像した撮像データに基づき、3番目の検査用セル34に所定の形状の液滴D2が付着していないと判断して、吐出ヘッド20の3番目のノズルN3に吐出不良が生じていると判断する。そし
て、3番目のノズルN3以外のノズルNが吐出正常であることを示すノズル配置データIna(図10参照)を作成する。
また、検査装置30は、出力部38(図10参照)を備えている。出力部38は、検査結果を反映した、使用するノズルNの配置を表示する。具体的には、検査用制御部37は、吐出不良の生じていない、吐出正常のノズルNの位置を示すノズル配置データInaを、液滴吐出装置11の制御装置40(図10参照)に送信する。制御装置40は、受信したノズル配置データInaに基づき、識別コード10を形成するために使用する、連続する16個のノズルNを決定する。そして、その連続する16個のノズルNの配置を示す、使用ノズル配置データIa(図10参照)を検査装置30に送信する。使用ノズル配置データIaを受信した検査用制御部37は、使用するノズルNの配置を出力部38に表示する。
ユーザは、出力部38の検出結果を確認して、使用するノズルN以外のノズルN(不要ノズル)を、閉塞手段としてのポリイミドテープによって閉塞する。例えば、出力部38に、使用するノズルNが4番目のノズルN4〜N19番目のノズルN19であることが表示された場合には、図9に示すように1〜3番目のノズルN1〜N3をポリイミドテープPTで閉塞する。また、図9に示すように20番目のノズルN20〜180番目のノズルN180をポリイミドテープPTで閉塞する。
次に、液滴吐出装置11の電気的構成を図10に従って説明する。液滴吐出装置11は、制御装置40を備え、制御装置40は、外部コンピュータ等の入力装置41及び検査装置30から各種データを受信するI/F部42と、CPU等からなり、配置情報取得手段、ノズル決定手段、変換手段、吐出駆動手段及び初期位置設定手段としての制御部43とを備えている。さらに、DRAM及びSRAMからなる吐出データ格納手段としてのRAM44、使用ノズル決定プログラム、コード作成プログラム、各種制御プログラムを格納するROM45を備えている。
I/F部42は、検査装置30から、上記したノズル配置データInaを受信する。ノズル配置データInaは、180個のノズルNのうち、微小液滴D1の吐出を正常に行うことができるノズルN(吐出正常ノズル)の位置を示すデータである。制御部43は、このノズル配置データInaを使用して、正常に吐出するノズルNの位置(ノズル番号)と、吐出不良のノズルNの位置(ノズル番号)とが判別できるようになっている。
制御部43は、ROM45に格納された使用ノズル決定プログラムに基づいて、ノズル配置データInaを使用して、使用ノズル配置データIaを作成する。使用ノズル決定プログラムには、識別コード10を形成するために使用するノズルの配置(必要ノズル配置)が設定され、本実施形態では必要ノズル配置として、1列に配置された、16個の連続するノズル群が設定されている。例えば、制御部43は、使用ノズル決定プログラムに従って、180個のノズルNのうち、ノズル番号が小さい方から、連続する16個の使用ノズル群を選択する。このノズル群の中には、吐出不良の生じたノズルNは含まれていない。例えば、図8に示すように、3番目のノズルN3に吐出不良が生じ、4番目から180番目までのノズルN4〜N180に、吐出不良が生じていない場合には、ノズル番号の小さい4番目から19番目のノズルNからなる使用ノズル群Gを選択する。そして、この使用ノズル群Gの配置を示すデータを、使用ノズル配置データIaとしてRAM44に格納する。
また、上記したように、制御部43は、生成した使用ノズル配置データIaを検査装置30に送信する。検査装置30の検査用制御部37は、使用ノズル配置データIaに基づいて、出力部38に、使用するノズルNの配置を表示する。
また、I/F部42は、入力装置41から、基板2の製品番号やロット番号等の識別コードを公知の方法で2次元コード化した識別コードの画像を、所定の形式の描画データとして受信する。
制御部43は、ROM45に格納された制御プログラムに従って、I/F部42が受信した描画データに所定の展開処理を施して、吐出データとしてのビットマップデータBMDを生成し、RAM44に格納する。ビットマップデータBMDは、16×16ビットのビット長を有するドットパターンデータDPDと、ダミーデータDMDとから構成されている。
ドットパターンデータDPDは、パターン形成領域S上における各セルCに、微小液滴D1を吐出するか否かを示すデータであって、各ビットの値(0又は1)に応じて、吐出ヘッド20の圧電素子PZのオン又はオフを規定するものである。
ダミーデータDMDは、圧電素子PZをオフ状態に規定するものであり、使用するノズルN以外のノズルNに対応する圧電素子PZに対して設定される。
また、制御装置40は、駆動電圧生成回路46を備えている。制御部43は、描画データに、ビットマップデータBMDの展開処理と異なる展開処理を施し、圧電素子PZに印加する駆動電圧の波形データを生成して、駆動電圧生成回路46に出力する。駆動電圧生成回路46は、受信した波形データを、デジタル/アナログ変換し、アナログ信号の波形信号を増幅して、駆動電圧を生成する。
また、制御装置40は、変換手段を構成する吐出制御信号生成回路47及びクロック信号を生成する発振回路50を備えている。この吐出制御信号生成回路47は、セレクタ48及びパラレル/シリアル変換回路49を備えている。制御部43は、RAM44に格納された使用ノズル配置データIaに基づき、選択信号Isを、クロック信号に同期させて吐出制御信号生成回路47に送信する。具体的には、制御部43は、例えば、使用ノズル群Gが、4番目〜19番目のノズルN4〜N19であるとすると、1番目〜3番目のノズルN1〜N3に対しては、ダミーデータDMDを選択するための選択信号Isを生成する。また、4番目〜19番目のノズルN4〜N19に対しては、ドットパターンデータDPDを選択するための選択信号Isを生成する。さらに、20番目〜180番目のノズルN20〜180には、ダミーデータDMDを選択するための選択信号Isを生成する。
セレクタ48は、制御部43から送信された選択信号Isに基づいて、ビットマップデータBMDのドットパターンデータDPD及びダミーデータDMDのいずれかを選択するようになっている。即ち、ダミーデータDMDを選択するための選択信号Isが入力された場合には、RAM44内のダミーデータDMDを選択する。また、ドットパターンデータDPDを選択するための選択信号Isが入力された場合には、ドットパターンデータDPDから1ビットずつ読出す。パラレル/シリアル変換回路49は、クロック信号に同期させて、セレクタ48から入力されたデータをパラレル/シリアル変換し、吐出制御信号としてI/F部51に送信する。
また、制御装置40には、I/F部51を介して、吐出駆動手段としてのヘッド駆動回路55、基板位置検出装置56、X軸モータ駆動回路57、Y軸モータ駆動回路58、メンテナンスモータ駆動回路59及びレーザ駆動回路60が接続されている。
ヘッド駆動回路55は、クロック信号に同期して、制御装置40が転送した吐出制御信号を、シリアル/パラレル変換する。そして、パラレル変換した吐出制御信号に基づき、180個の各圧電素子PZに対応する開閉信号を生成する。さらに、ヘッド駆動回路55
は、その開閉信号に応じて、各圧電素子PZに駆動電圧を供給するか否かを制御するようになっている。
また、基板位置検出装置56は、マザー基板6の端縁を検出し、端縁検出データを制御部43に送信するようになっている。制御部43は、端縁検出データを受信すると、そのデータに基づいて、マザー基板6の位置、及び各パターン形成領域Sの位置を算出するようになっている。
X軸モータ駆動回路57は、制御装置40(制御部43)から、X軸モータ駆動信号を受信して、X軸モータMXを所定量だけ正転又は逆転させるようになっている。X軸モータMXが正転すると、キャリッジ19がX矢印方向に移動し、逆転すると、反X矢印方向に移動する。
Y軸モータ駆動回路58は、制御装置40(制御部43)から、Y軸モータ駆動信号を受信して、Y軸モータMYを所定量だけ正転又は逆転させるようになっている。Y軸モータMYが正転すると、基板ステージ14がY矢印方向に移動し、逆転すると、反Y矢印方向に移動する。
メンテナンスモータ駆動回路59は、制御装置40(制御部43)から、駆動信号を受信して、ステッピングモータからなるメンテナンスモータMZを所定のステップ数だけ正転又は逆転させるようになっている。
レーザ駆動回路60は、制御部43からのレーザ出力制御信号に基づき、半導体レーザLDを駆動して、レーザ光を出射させるようになっている。
次に、識別コード10の形成方法について説明する。まず、検査装置30を用いて、吐出ヘッド20の吐出検査を行う。
ユーザは、図7に示すように、検査装置30のヘッド固定部33に、検査対象の吐出ヘッド20を取り付ける。検査装置30の検査用制御部37は、検査を行う吐出ヘッド20の圧電素子PZに所定の駆動波形の駆動電圧を印加する。これにより、吐出ヘッド20の180個の各ノズルNからは、微小液滴D1が吐出される。微小液滴D1は、検査用フィルム32の検査用セル34に着弾し、半球状の液滴D2となる。このとき、目詰まりが生じているノズルNがある場合には、そのノズルNに対峙する検査用セル34には液滴D2が付着しない状態となる。又は、検査用セル34に付着した液滴が、駆動波形に応じた液滴の径・形状を満たさない状態となる。
検査装置30の検査用制御部37は、180個の検査用セル34を撮像して、撮像データを生成する。そして、その撮像データに基づき、各検査用セル34内に、所定の径及び形状の液滴D2があるか否かを判断する。さらに、検査用制御部37は、液滴D2の検出結果に基づいて、吐出不良のないノズルNの位置を示したノズル配置データInaを生成する。さらに、検査用制御部37は、生成したノズル配置データInaを、制御装置40に送信する。
制御装置40の制御部43は、ノズル配置データInaを受信すると、そのノズル配置データInaをRAM44に一時格納する。そして、制御部43は、そのノズル配置データInaに基づいて、使用するノズルNを決定する。例えば、制御部43は、吐出不良が生じていないノズルNのうち、ノズル番号が小さい方から、連続する16個のノズルNを選択し、使用ノズル配置データIaを生成する。生成した使用ノズル配置データIaは、RAM44に一時格納する。また、制御部43は、吐出不良の有無を示す検査結果及び使用ノズル配置データIaを検査装置30に送信する。
検査用制御部37は、検査結果及び受信した使用ノズル配置データIaを出力部38に表示する。これにより、ユーザは、検査した吐出ヘッド20に吐出不良ノズルがあるか否かを確認する。吐出不良ノズルがある場合には、その吐出ヘッド20を識別コード10の形成工程に使用する。この場合、ユーザは、さらに、検査した吐出ヘッド20の使用ノズルの位置を確認する。そして、使用ノズル群G以外のノズルN(不要ノズル)にポリイミドテープPTを貼着して閉塞する。
また、吐出ヘッド20に吐出不良が生じていない場合には、その吐出ヘッド20は、液晶表示モジュール1の画素形成等の別の製造工程で用いる。この場合、制御装置40は、RAM44に格納されたノズル配置データIna及び使用ノズル配置データIaを削除する。
続いて、液滴吐出工程に移る。吐出不良が生じたノズルNを有する吐出ヘッド20は、液滴吐出装置11のキャリッジ19に取り付けられる。また、図3に示すように、案内部材17よりも反Y矢印方向に配置された基板ステージ14上に、マザー基板6を裏面6bが上側になるように配置固定する。このとき、キャリッジ19は、図3中2点鎖線で示すように、マザー基板6がY矢印方向に搬送されたとき、キャリッジ19の直下を、マザー基板6の図3中右端(X矢印方向側)に設けられた各パターン形成領域Sが通過する開始位置にセットされている。
この状態から、制御装置40は、Y軸モータMYを正方向に回転させ、基板ステージ14をY矢印方向に搬送する。やがて、基板位置検出装置56が、マザー基板6のY矢印方向側の端縁を検出すると、制御装置40は、所定量だけY軸モータMYを回転させて、右端の各パターン形成領域Sのうち、Y矢印方向側のパターン形成領域Sが、吐出ヘッド20の直下に配置されたか否かを判断する。詳述すると、制御部43は、図11に示すように、そのパターン形成領域Sの1行目のセルCが、吐出ヘッド20のノズル列NLと対峙する位置まで搬送されたか否かを判断する。
また、1行目のセルCが、吐出ヘッド20のノズル列NLと対峙すると、制御部43は、使用ノズル配置データIaに基づいてX軸モータMXを駆動する。即ち、使用ノズル群Gが、4番目〜19番目のノズルN4〜N19である場合には、制御部43は、図12に示すように、使用ノズル群Gの最端にある4番目のノズルNが、パターン形成領域Sの左角に設けられたセルCと対峙するようにキャリッジ19を移動させる。このときの吐出ヘッド20の位置は、吐出初期位置である。
この間に、制御装置40は、ROM45に格納されたコード作成プログラムに従って、RAM44に格納したビットマップデータBMDに基づく吐出制御信号と、駆動電圧生成回路46で生成した駆動電圧をヘッド駆動回路55に出力する。
そして、吐出ヘッド20が吐出初期位置に配置されたと判断すると、制御装置40は、吐出命令信号をヘッド駆動回路55に送信する。ヘッド駆動回路55は、制御装置40からの吐出命令信号を受信すると、開閉信号を生成して、選択された圧電素子PZに、駆動電圧を供給する。その結果、選択されたノズルNから、微小液滴D1が一斉に吐出される。吐出された微小液滴D1は、パターン形成領域Sの各セルCに着弾し、半球状の液滴D2となる。
1行分のセルCに微小液滴D1を吐出すると、制御部43は、Y軸モータMYを駆動して、基板ステージ14を、セルCの1行分搬送する。そして、上記と同様に、2行目のセルCに対して、吐出ヘッド20から微小液滴D1を吐出させる。
また、制御部43は、ビットマップデータBMDに基づき、液滴D2が付着したセルCに対して、レーザヘッド23からレーザ光Bを照射させる。これにより、液滴D2の分散媒が蒸発し、金属微粒子がマザー基板6に定着する。
以下、制御装置40は、吐出ヘッド20による微小液滴D1の吐出、基板ステージ14の搬送、レーザヘッド23のレーザ光B出射を繰り返し、吐出対象のセルC全てに対し、ドットDを形成する。
1つのパターン形成領域Sに対して、識別コード10を形成すると、制御部43は、図3中実線で示すキャリッジ19のように、ホームポジションにキャリッジ19を移動する。そして、メンテナンスモータMZを回転させて、メンテナンス機構26を駆動する。これにより、キャップ27が、吐出ヘッド20の下面を閉塞する。また、メンテナンスモータMZの駆動により、吸引ポンプ28が駆動して、キャップ27を介して、吐出ヘッド20内の液体を吸引する。このとき、使用ノズル群G以外のノズルNは、ポリイミドテープPTにより閉塞されているので、使用するノズルNのみから液体が吸引される。このため、使用しないノズルNから液体が吸引されることがないので、メンテナンスの際の液体の消耗量を抑制することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
メンテナンスが終了すると、制御部43は、キャリッジ19を開始位置に移動させ、次のパターン形成領域Sに対するドットパターンの形成を行う。
(1)上記実施形態では、液滴吐出装置11の制御装置40は、検査装置30から、検査を行った吐出ヘッド20のノズルNのうち、吐出正常ノズルの位置を示すノズル配置データInaを取得するようにした。また、制御装置40は、識別コード10を形成するために必要なノズル配置と、ノズル配置データInaとを比較して、使用ノズルの配置を示す使用ノズル配置データIaを生成するようにした。さらに、制御装置40は、吐出制御信号生成回路47を用いて、RAM44に格納したビットマップデータBMDを、使用ノズル配置データIaに合わせて変換し、微小液滴D1の吐出の有無を示す吐出制御信号を生成するようにした。また、制御装置40は、吐出制御信号及び駆動波形データに基づき、吐出ヘッド20の使用ノズル群Gから微小液滴D1を吐出するようにした。
このため、吐出ヘッド20が吐出不良の生じたノズルNを有していても、必要なノズル数に合わせて使用ノズルを決定し、微小液滴D1を吐出してドットパターンを基板2に形成することができる。このため、識別コード10形成用の吐出ヘッドを製造することなく、汎用性の高い吐出ヘッド20を用いて、基板2上に識別コード10を形成することができる。また、汎用性の高い吐出ヘッド20のうち、吐出正常ノズルのみを有する吐出ヘッド20は、使用ノズル数の多い別の工程で使用し、識別コード10を形成する工程では、吐出不良が生じたノズルNを有する吐出ヘッド20を使用するので、生産性を向上できる。また、吐出不良が生じた吐出ヘッド20を廃棄せず、有効利用することができる。
(2)上記実施形態では、制御装置40は、使用ノズル配置データIaに基づいて、吐出ヘッド20の吐出初期位置を設定するようにした。このため、基板2の所望の位置に描画を行うことができる。
(3)上記実施形態では、検査装置30の出力部38に、使用するノズルNの位置を表示するようにした。そして、吐出ヘッド20の不要ノズルを、ポリイミドテープPTによって閉塞するようにした。このため、メンテナンス装置25により、吐出ヘッド20内の液体を吸引するとき、ポリイミドテープPTにより閉塞されていない使用ノズル群Gのみ
から液体を吸引することができるので、メンテナンスの際の液体の消費量を抑制することができる。
(4)上記実施形態では、液滴吐出装置11は、液晶表示モジュール1の基板2に、識別コード10を描画するようにした。即ち、識別コード10の描画工程のように、使用ノズル数が十数個である場合に、液晶表示モジュール1の製造工程に使用し、且つ吐出不良が生じた吐出ヘッド20を、そのまま識別コード10の描画に使用することができるので、効率的であり、特に効果を発揮できる。
尚、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、吐出ヘッド20の各ノズルNのうち、使用しないノズルNをポリイミドテープPTで閉塞したが、使用しないノズルN内に樹脂で栓をする等して閉塞してもよい。
・メンテナンス装置25は、吐出ヘッド20のノズルNのうち、使用ノズル群Gを部分的に密閉するキャップを備えていてもよい。この場合、制御装置40の制御部43は、使用ノズル配置データIaに基づき、キャップの直上に使用ノズル群Gが配置されるように、X軸モータMXを駆動する。このようにすると、吐出ヘッド20の不使用ノズルをポリイミドテープPT等で閉塞する手間を省略できる。
・検査装置30は、液滴D2と検査用フィルム32との輝度の差異を検出する画像処理を行う装置としたが、可視光等を照射して、その反射率の差異から液滴D2を検出する装置でもよい。
・上記実施形態では、ノズルNが1列に配置された吐出ヘッド20を使用したが、ノズル列NLが並設された吐出ヘッドを使用してもよい。このような吐出ヘッドの中には、各ノズル列NLのノズルを互いにX矢印方向にずらした位置(例えば千鳥格子状)に配置するヘッドがある。このような場合には、16行×16列の識別コード10を形成するとき、必要ノズル配置は、一方のノズル列の連続する8個のノズルと、他方のノズル列の連続する8個であって、使用ノズル配置データIaは、各ノズル列を構成する、連続する8個の各ノズル群の配置を示す。
・液滴吐出装置11は、検査装置30を一体に備えていてもよい。また、1つの識別コード10を形成するたびに、吐出不良ノズルの有無を検査するようにしてもよい。そして、検査によって、使用ノズル群Gに吐出不良が生じたノズルNを検出した場合には、ポリイミドテープPTを剥がし、制御装置40によって他の使用ノズル群Gを選択してもよい。
・上記実施形態では、レーザヘッド23によって、基板2に吐出された液滴D2を乾燥し、金属微粒子を定着させるようにしたが、全てのセルCに対して液滴吐出工程が終了してから、ホットプレート等で基板2を加熱して、液滴D2を乾燥させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、吐出ヘッド20は、分散媒に、金属微粒子を分散させた液体を吐出するようにしたが、金属微粒子は、ニッケルの他に、銀、銅等の金属微粒子でもよい。又は、金属微粒子ではなく、樹脂からなる微粒子でもよい。
・制御装置40の制御部43は、入力装置41から受信した描画データを展開処理するとき等に、使用ノズル配置データIaに応じた、ビットマップデータBMDの変換を行うようにしてもよい。このようにすると、吐出制御信号生成回路47を省略することができ
る。
・上記実施形態では、液滴吐出装置11は、識別コード10以外のパターンを形成するようにしてもよい。このとき、形成するパターンは、少なくとも吐出ヘッド20の全ノズル数未満のノズル数(例えば、全ノズル数180個の場合には、1〜179個のノズル数)のノズルNを使用して形成されるパターンである。
・上記実施形態では、パターン形成領域Sの位置精度が要求されない場合には、使用ノズル配置データIaに応じて、キャリッジ19を吐出初期位置に移動させなくてもよい。
・上記実施形態では、液晶表示モジュール1の基板2に識別コード10を描画するようにしたが、識別コード10が描画された基板2は、液晶表示モジュール1に限定されることなく、その他の装置に搭載されてもよい。例えば、有機エレクトロルミネッセンス表示装置の表示モジュールであってもよい。又は、平面状の電子放出素子を備え、同素子から放出された電子による蛍光物質の発光を利用した電界効果型装置(FEDやSED等)の表示モジュールでもよい。
本実施形態の液晶表示モジュールの正面図。 同液晶表示モジュールの基板に形成された識別コードの正面図。 識別コードを描画する液滴吐出装置の斜視図。 同液滴吐出装置の吐出ヘッドの側面図。 同吐出ヘッドのノズルプレートの下面図。 同液滴吐出装置の要部側面図。 検査装置の模式図。 検査工程の説明図。 同ノズルプレートの下面図。 同液滴吐出装置のブロック図。 液滴吐出工程を説明する説明図。 液滴吐出工程を説明する説明図。
符号の説明
1…液晶表示モジュール、2…基板、6…基板としてのマザー基板、10…識別コード、11…液滴吐出装置、20…吐出ヘッド、30…検査装置、25…吸引手段としてのメンテナンス装置、43…配置情報取得手段、ノズル決定手段、変換手段、吐出駆動手段及び初期位置設定手段としての制御部、44…吐出データ格納手段としてのRAM、47…変換手段を構成する吐出制御信号生成回路、55…吐出駆動手段としてのヘッド駆動回路、BMD…吐出データとしてのビットマップデータ、D1…液状体としての微小液滴、D2…液状体としての液滴、Ina…ノズル配置データ、N,N1〜N180…ノズル、PT…閉塞手段。

Claims (6)

  1. 複数のノズルを有し、液状体を前記ノズルから吐出する吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置により、基板にドットパターンを形成するパターン形成方法において、
    前記吐出ヘッドの前記ノズルのうち、吐出正常ノズルのノズル配置情報を取得する工程と、
    前記吐出ヘッドのノズル全数よりも少ない数の前記ノズルを使用して、前記ドットパターンを形成するための必要ノズル配置と前記ノズル配置情報とを比較し、使用ノズルを決定する工程と、
    前記液状体を前記各ノズルから吐出して前記ドットパターンを形成するための吐出データを吐出データ格納手段に格納する工程と、
    決定した前記使用ノズルの配置に合わせて前記吐出データを変換する工程と、
    変換した前記吐出データに基づき、前記吐出ヘッドの前記使用ノズルから前記液状体を前記基板に吐出する工程と、
    前記基板上の前記液状体を定着させる工程と
    を有することを特徴とするパターン形成方法。
  2. 複数のノズルを有し、液状体を前記ノズルから吐出する吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドの前記ノズルのうち、吐出正常ノズルのノズル配置情報を取得する配置情報取得手段と、
    前記吐出ヘッドのノズル全数よりも少ない数の前記ノズルを用いて描画を行うための必要ノズル配置と前記ノズル配置情報とを比較して、使用ノズルを決定するノズル決定手段と、
    前記液状体を前記各ノズルから吐出するための吐出データを格納する吐出データ格納手段と、
    決定した使用ノズル配置に合わせて前記吐出データを変換する変換手段と、
    変換した前記吐出データに基づき、前記吐出ヘッドの前記使用ノズルから前記液状体を吐出する吐出駆動手段と
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液滴吐出装置において、
    前記使用ノズルの位置に基づいて、前記吐出ヘッドの吐出初期位置を設定する初期位置設定手段をさらに備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  4. 請求項2又は3に記載の液滴吐出装置において、
    前記吐出ヘッドの不要ノズルを閉塞する閉塞手段と、
    前記吐出ヘッドの前記各ノズルのうち、前記閉塞手段により閉塞されていない前記使用ノズルから前記液状体を吸引する吸引手段と
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  5. 請求項2又は3に記載の液滴吐出装置において、
    前記吐出ヘッドの前記使用ノズルのみを密閉し、前記使用ノズルから前記液状体を吸引する吸引手段を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置において、
    前記吐出ヘッドの前記使用ノズルから、基板に前記液状体を吐出して、前記基板に識別コードを描画することを特徴とする液滴吐出装置。
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JP2008265321A (ja) * 2007-03-28 2008-11-06 Toppan Printing Co Ltd 不正吐出検査装置

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