JP2010142719A - 液滴吐出ヘッドのクリーニング方法及び液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッドのクリーニング方法及び液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドに対するダメージを与えることなくノズルの開口端に付着した固化物を良好に除去することができ、且つインク消費量を抑えた、液滴吐出ヘッドのクリーニング方法及び液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】機能液が液滴として吐出されるノズルを有する液滴吐出ヘッド5と、液滴吐出ヘッド5のクリーニング時において、ノズルに対して光を照射する光照射機構13と、を備える液滴吐出装置IJである。
【選択図】図1

Description

本発明は、液滴吐出ヘッドのクリーニング方法及び液滴吐出装置に関するものである。
従来から液滴吐出装置は、画像を形成するプリンタやデバイス製造用の成膜装置として幅広い分野で用いられている。一般に、液滴吐出装置は液滴吐出ヘッドを備えている。液滴吐出ヘッドは、液状体の貯留部、貯留部に通じるノズルが形成されたノズルプレート、液状体を加圧してノズルから液滴を押し出すピエゾ素子等を備えている。
液滴吐出装置は、膜の形成材料を含んだ微小なインク滴を所望の位置に配置することが可能である。これにより、微細な膜パターンを形成することができ、フォトリソグラフィ法を用いる場合よりもパターニングが容易になる。また、膜の形成材料のムダを少なくできるので、製造コストを低くすることができる。このような液滴吐出ヘッドにおいては、噴射特性を維持或いは回復させる手段として定期クリーニング(例えば、吸引処理又はワイピング処理)が行われている。
ところで、基板上に液滴を吐出する場合、液滴吐出ヘッドのノズルプレートには必ずミストが付着してしまう。特に、複数の基板に対して連続的に液滴を吐出する場合、ノズルプレートにミストが長時間付着した状態とされるため、ノズルの開口端に固化物が付着してしまう。すると、固化物の付着によってノズル径が狭まりノズルから吐出されるインク滴の量が減少したり、ノズルの開口形状が歪むことでインク滴の飛び散りや飛行曲がりによってインク滴が所望の位置に着弾しないといった問題が生じてしまう。しかしながら、上記定期クリーニングでは、ノズルの開口端に付着した固化物を良好に除去することができなかった。
そこで、このようなノズル内に残存する固化物を除去するクリーニング方法として、超音波振動を用いた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この超音波振動を用いたクリーニング方法は上記定期クリーニングとは別個に実行されるものである。
特開2003−145782号公報
しかしながら、上述のような超音波振動を用いた場合でも、ノズルの開口端に付着した固化物を完全に除去することはできなかった。また、超音波振動によるクリーニングは、定期クリーニングとは別個に実行されることから多量のインクが消費されてしまうという問題もある。さらに、このような超音波振動は液滴吐出ヘッドに対して少なからずダメージを及ぼすため、ヘッドの寿命を縮めてしまうおそれもある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ヘッドに対するダメージを与えることなくノズルの開口端に付着した固化物を良好に除去することができ、且つインク消費量を抑えた、液滴吐出ヘッドのクリーニング方法及び液滴吐出装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の液滴吐出ヘッドのクリーニング方法は、機能液が液滴として吐出されるノズルを有する液滴吐出ヘッドのクリーニング方法において、前記ノズルに対して光を照射する光照射工程を含むことを特徴とする。
本発明の液滴吐出ヘッドのクリーニング方法を採用すれば、ノズルに照射された光が、浮遊ミストによってノズルの開口端に付着する固化物を脱落させ易くすることができる。よって、光照射工程の後、例えばノズルから機能液を強制的に排出させる吸引動作を行うことで、ノズルから機能液とともに固化物を排出することができる。したがって、所定量の液滴をノズルから精度良く吐出可能な信頼性の高い液滴吐出ヘッドを得ることができる。また、従来行われていた超音波振動等の特別な処理を用いる必要がなくなるので、クリーニング時に消費される機能液の量を抑えることができる。
また、上記液滴吐出ヘッドのクリーニング方法においては、前記光照射工程において、紫外線を照射するのが好ましい。
このように紫外線を照射することで、ノズルにおける吐出側開口の近傍に付着している固化物を容易に脱落させ易くすることができる。
また、上記液滴吐出ヘッドのクリーニング方法においては、前記光照射工程の後、吸引動作により前記ノズルから前記機能液を排出させる吸引処理を行う吸引処理工程を備えるのが好ましい。
この構成によれば、光照射工程によってノズル内から脱落し易くなった固化物に対し、吸引処理を用いることで機能液とともにノズル内から確実に排出することができる。
本発明の液滴吐出装置は、機能液が液滴として吐出されるノズルを有する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドのクリーニング時において、前記ノズルに対して光を照射する光照射機構と、を備えることを特徴とする。
本発明の液滴吐出装置によれば、光照射機構によってノズルに照射された光は、特に浮遊ミストによってノズルの開口端に異物として付着する固化物を脱落させ易くすることができる。よって、光照射後に続けて、例えばノズルから機能液を強制的に排出させる吸引動作を行うことで、ノズル内から機能液とともに異物を排出することができる。したがって、所定量の液滴をノズルから精度良く吐出できる信頼性の高い液滴吐出装置を提供できる。また、従来行われていた超音波振動等の特別な処理を用いる必要がなくなるので、クリーニング時に消費される機能液の量を抑えることができる。
また、上記液滴吐出装置においては、前記光照射機構は、紫外線を照射するのが好ましい。
このように紫外線を照射することで、ノズルにおける吐出側開口の近傍に付着している樹脂を容易に脱落させ易くすることができる。
また、上記液滴吐出装置においては、前記液滴吐出ヘッドに当接して前記ノズルから吸引動作により前記機能液を排出させるメンテナンス機構を備え、前記光照射機構は、前記メンテナンス機構が配置される第1の待機位置と、前記液滴吐出ヘッドが通常吐出動作を行う第2の待機位置との間における前記液滴吐出ヘッドの移動経路の途中に配置されているのが好ましい。
この構成によれば、液滴吐出ヘッドが第1の待機位置から第2の待機位置に移動する際、ノズルに対する光照射処理と、光照射処理によってノズル内から脱落し易くなった固化物に対する吸引処理と、を確実に行うことができる。よって、光照射機構を固定状態で用いることができ、光照射機構を駆動するための機構が不要となって装置構成を単純化できる。
以下、本発明の一実施形態を説明するが、本発明の技術範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以降の説明では図面を用いて各種の構造を例示するが、構造の特徴的な部分を見やすくするために、構造の寸法や縮尺を実際の構造と適宜異ならせて図示する。
図1は、本実施形態に係る液滴吐出装置の概略構成図である。この液滴吐出装置は、液滴吐出法により液状体を被処理基板に配置するものである。配置される液状体は、膜材料等の固形分を含有しており、乾燥させると固形分が残留するものである。すなわち、ここでいう液状体は、固形分を分散媒(溶媒)に分散(溶解)させた分散液(溶液)等である。液状体の具体例としては、顔料や染料等を含んだカラーフィルタ材料や、UVインク、金属配線等の導電膜パターンの形成材料である金属粒子を含んだコロイド溶液等が挙げられる。また、本実施形態における液状体は、樹脂成分を含有し、且つ光硬化剤を含まないものから構成されている。
本実施形態では、前記のような液状体を膜材料に用いる液滴吐出装置として、カラーフィルタ基板(吐出対象物)の所定領域上にカラーフィルタ材料(機能液)の液滴を吐出してカラーフィルタ層を形成する装置を説明する。なお、以下の説明においては、図1中に示されたXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材について説明する。図1におけるXYZ直交座標系は、X軸及びY軸がワークステージ2に対して平行となるよう設定され、Z軸がワークステージ2に対して直交する方向に設定されている。図1中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。
図1に示されるように、液滴吐出装置IJは、装置架台1、ワークステージ2、ステージ移動装置3、キャリッジ4、液滴吐出ヘッド5、キャリッジ移動装置6、チューブ7、第1タンク8、第2タンク9、第3タンク10、制御装置11、メンテナンス機構12、及び光照射機構13を備えている。
装置架台1は、ワークステージ2及びステージ移動装置3の支持台である。ワークステージ2は、装置架台1上においてステージ移動装置3によってX軸方向に移動可能に設置されており、上流側の搬送装置(図示せず)から搬送されるカラーフィルタ基板Pを、真空吸着機構によりXY平面上に保持する。ステージ移動装置3は、ボールネジまたはリニアガイド等の軸受け機構を備え、制御装置11から入力される、ワークステージ2のX座標を示すステージ位置制御信号に基づいて、ワークステージ2をX軸方向に移動させる。
キャリッジ4は、液滴吐出ヘッド5を保持するものであり、キャリッジ移動装置6によってY軸方向及びZ軸方向に移動可能に設けられている。液滴吐出ヘッド5は、後述するように複数のノズルを備えており、制御装置11から入力される描画データや駆動制御信号に基づいて、カラーフィルタ材料の液滴を吐出する。この液滴吐出ヘッド5は、カラーフィルタ材料のR(赤)、G(緑)、B(青)に対応して設けられており、それぞれの液滴吐出ヘッド5はキャリッジ4を介してチューブ7と連結されている。そして、R(赤)に対応する液滴吐出ヘッド5はチューブ7を介して第1タンク8からR(赤)用のカラーフィルタ材料の供給を受け、G(緑)に対応する液滴吐出ヘッド5はチューブ7を介して第2タンク9からG(緑)用のカラーフィルタ材料の供給を受け、また、B(青)に対応する液滴吐出ヘッド5はチューブ7を介して第3タンク10からB(青)用のカラーフィルタ材料の供給を受けるようになっている。
キャリッジ移動装置6は、例えば装置架台1を跨ぐ橋梁構造をしており、Y軸方向及びZ軸方向に対してボールネジまたはリニアガイド等の軸受け機構を備え、制御装置11から入力される、キャリッジ4のY座標及びZ座標を示すキャリッジ位置制御信号に基づいて、キャリッジ4をY軸方向及びZ軸方向に移動させる。
チューブ7は、第1タンク8、第2タンク9及び第3タンク10とキャリッジ4(液滴吐出ヘッド5)とを連結するカラーフィルタ材料の供給用チューブである。第1タンク8は、R(赤)用のカラーフィルタ材料を貯蔵すると共に、チューブ7を介してR(赤)に対応する液滴吐出ヘッド5にカラーフィルタ材料を供給する。第2タンク9は、G(緑)用のカラーフィルタ材料を貯蔵すると共に、チューブ7を介してG(緑)に対応する液滴吐出ヘッド5にカラーフィルタ材料を供給する。第3タンク10は、B(青)用のカラーフィルタ材料を貯蔵すると共に、チューブ7を介してB(青)に対応する液滴吐出ヘッド5にカラーフィルタ材料を供給する。
制御装置11は、ステージ移動装置3にステージ位置制御信号を出力し、キャリッジ移動装置6にキャリッジ位置制御信号を出力すると共に、液滴吐出ヘッド5の駆動回路基板30に描画データ及び駆動制御信号を出力して、液滴吐出ヘッド5による液滴吐出動作、ワークステージ2の移動によるカラーフィルタ基板Pの位置決め動作、キャリッジ4の移動による液滴吐出ヘッド5の位置決め動作の同期制御を行うことにより、カラーフィルタ基板P上の所定の位置にカラーフィルタ材料の液滴を吐出する。
メンテナンス機構12は、キャリッジ4に保持された液滴吐出ヘッド5に対する種々のメンテナンスを行うためのものである。メンテナンス機構12は、液滴吐出ヘッド5におけるホームポジション(第1の待機位置)に配設されている。このホームポジションは、非吐出動作時又は保管時等、液滴吐出装置IJが吐出動作休止状態にあるときにキャリッジ4が配置される領域である。ここで、液滴吐出ヘッド5からカラーフィルタ基板P上に液滴を吐出する際のキャリッジ4の位置を吐出ポジション(第2の待機位置)と呼ぶ。
具体的にメンテナンス機構12は、液滴吐出ヘッド5に当接するキャッピング部、フラッシング部、及びワイピング部を含んでいる。キャッピング部は吸引手段としての吸引ポンプを備えており、これによりノズル内から強制的にカラーフィルタ材料を排出させる吸引処理を行うものである。また、フラッシング部は、メニスカスを整えるべく、ノズルから液滴を吐出した廃液を回収するためのものである。また、ワイピング部は、キャッピング部による吸引処理後にノズルプレートに付着した液滴を払拭するワイピング処理を行うものである。なお、メンテナンス機構12は、制御装置11からの制御信号により駆動されるようになっている。
光照射機構13は紫外線を照射する光源を有するものである。光照射機構13は、例えば175nm、254nm、365nmの波長の紫外線を照射可能となっている。また、光照射機構13は紫外線を種々の角度成分に照射可能となっている。これにより、ノズル内に対して種々の方向から紫外線を良好に照射可能となっている。
また、光照射機構13は、上述の吐出ポジションとホームポジションとの間に設定される液滴吐出ヘッド5の移動経路の途中に配置されている。なお、光照射機構13は、制御装置11からの制御信号により駆動されるようになっている。
このように本実施形態に係る液滴吐出装置IJは、液滴吐出ヘッド5を吐出ポジションからホームポジションに移動させる途中でノズルN(図2参照)に対して光照射を行うことができるようにしている。これにより、後述するように光照射によってノズルN内から脱落し易くなった固化物に対し、吸引処理を行うという構成を実現することができる。
図2は液滴吐出ヘッド5の概略構成図である。図2(a)は液滴吐出ヘッド5をワークステージ2側から見た平面図、図2(b)は液滴吐出ヘッド5の部分斜視図、図2(c)は液滴吐出ヘッド5の1ノズル分の部分断面図である。
図2(a)に示すように、液滴吐出ヘッド5は、Y軸方向に配列された複数(例えば180個)のノズルNを備えている。複数のノズルNによってノズル列NAが形成されている。図2(a)では1列分のノズルを示したが、液滴吐出ヘッド5に設けるノズル数及びノズル列数は任意に変更可能であり、Y軸方向に配列した1列分ノズルをX軸方向に複数列設けても良い。また、キャリッジ4内に配置する液滴吐出ヘッド5の数も任意に変更可能である。さらに、キャリッジ4をサブキャリッジ単位で複数設ける構成としても良い。
図2(b)に示すように、液滴吐出ヘッド5は、チューブ7と連結される材料供給孔20aが設けられた振動板20と、ノズルNが設けられたノズルプレート21と、振動板20とノズルプレート21との間に設けられたリザーバ(液溜まり)22と、複数の隔壁23と、複数のキャビティ(液室)24とを備えている。ノズルプレート21は、例えばSUSから構成されるものである。振動板20上には、各ノズルNに対応して圧電素子(駆動素子)PZが配置されている。圧電素子PZは、例えばピエゾ素子である。
リザーバ22には、材料供給孔20aを介して供給される液状のカラーフィルタ材料(液状体)が充填されるようになっている。キャビティ24は、振動板20と、ノズルプレート21と、1対の隔壁23とによって囲まれるようにして形成されおり、各ノズルNに1対1に対応して設けられている。また、各キャビティ24には、一対の隔壁23の間に設けられた供給口24aを介して、リザーバ22からカラーフィルタ材料が導入されるようになっている。
図2(c)に示すように、圧電素子PZは、圧電材料25を一対の電極26で挟持したものであり、一対の電極26に駆動信号を印加すると圧電材料25が収縮するよう構成されたものである。そして、このような圧電素子PZが配置されている振動板20は、圧電素子PZと一体になって同時に外側(キャビティ24の反対側)へ撓曲するようになっており、これによってキャビティ24の容積が増大するようになっている。したがって、キャビティ24内に増大した容積分に相当するカラーフィルタ材料が、液溜まり22から供給口24aを介して流入する。また、このような状態から圧電素子PZへの駆動信号の印加を停止すると、圧電素子PZと振動板20はともに元の形状に戻り、キャビティ24も元の容積に戻ることから、キャビティ24内のカラーフィルタ材料の圧力が上昇し、ノズルNからカラーフィルタ基板Pに向けてカラーフィルタ材料の液滴Lが吐出される。
続いて、液滴吐出装置IJの動作について説明する。
図3は、液滴吐出ヘッド5を用いてカラーフィルタ基板P上にカラーフィルタを形成する方法の説明図である。図3(a)は、液状体の吐出対象物であるカラーフィルタ基板Pの概略平面図である。図3(b)は、カラーフィルタ基板Pの部分拡大平面図である。
図3(a)において、ガラス、プラスチック等によって形成された大面積のカラーフィルタ基板Pの表面には複数のパネル領域CAが設定されている。各パネル領域CAは、互いに分離(切断)されて個々のカラーフィルタ基板として提供される。各パネル領域CAの内部には、図3(b)に示すように、ドット状に配列された複数の画素PX(所定領域)が設けられている。画素PXは各パネル領域CA内にマトリクス状に配列されており、それぞれの画素PX毎にカラーフィルタ層(着色層)CFが形成される。
本実施形態では、図3(b)の図示上下方向(矢印A1及び矢印A2で示す方向)を主走査方向とし、主走査方向と直交する方向(図示左右方向)を副走査方向として、液滴吐出ヘッド5をカラーフィルタ基板P上に配置する。そして、カラーフィルタ基板Pを液滴吐出ヘッド5に対して主走査方向及び副走査方向に相対的に移動(走査)させながら、液滴吐出ヘッド5の複数のノズルNから着色材料を含む液状体(カラーフィルタ材料)を吐出させ、カラーフィルタ基板P上の各画素PXにカラーフィルタ層CFを形成する。
液滴吐出ヘッド5の走査は、1つのパネル領域CAに関して複数回行う。例えば、主走査方向に液滴吐出ヘッド5を走査した後、副走査方向に液滴吐出ヘッド5を移動(走査)し、再度主走査方向に走査を行う。1つのパネル領域CAの左端から右端まで移動(副走査)したら、再びパネル領域CAの左端に戻り、既に吐出を行った位置とは若干異なる位置で主走査方向に走査を行う。そして、このような走査を複数回行うことによって、パネル領域CA内の全ての画素PXに所望の膜厚のカラーフィルタ層CFを形成する。
なお、図3(b)において液滴吐出ヘッド5が副走査方向に対して斜めに傾いているのは、液滴吐出ヘッド5のノズルNのピッチを画素PXのピッチに合わせるためである。ノズルNのピッチと画素PXのピッチとが所定の対応関係を満たして設定されていれば、液滴吐出ヘッド5を斜めに傾ける必要はない。
カラーフィルタ層CFは、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色をいわゆるストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列等といった適宜の配列形態で配列することによって形成される。したがって、図3(b)に示す液状体の吐出工程においては、R、G、Bのカラーフィルタ材料を吐出する液滴吐出ヘッド5を、R、G、Bの3色分だけ予め用意する。
そして、これらの液滴吐出ヘッド5を順次に用いて1つのカラーフィルタ基板P上にR、G、Bの3色のカラーフィルタ層CFの配列を形成する。
ところで、液滴吐出法によりカラーフィルタ層CFを形成する際、ノズルプレート21に付着した浮遊ミストによって図4に示されるようにノズルNの開口端N1に固化物X1が発生する。すると、この固化物X1によってノズル径が狭まってしまい、ノズルNから吐出される液滴量が減少したり、ノズルNにおける開口形状が歪んでしまうことで液滴の飛び散りや飛行曲がりによる着弾位置異常が生じる可能性がある。このような固化物X1は、カラーフィルタ材料に含まれる樹脂成分によって構成される。なお、カラーフィルタ層CFの形成時には、キャビティ24等の内壁面にも異物X2が付着している。
これに対し、本実施形態に係る液滴吐出ヘッド5のクリーニング方法では、上記光照射機構13を用いてノズルNに対して光を照射する光照射工程を行う。本実施形態では、液滴吐出ヘッド5のキャビティ24内にカラーフィルタ材料が充填された状態で光照射を行うものとする。
まず、光照射工程を行う場合、キャリッジ4を吐出ポジションからホームポジション側に向かって移動させ、キャリッジ4と光照射機構13とを対向させる。
具体的に本実施形態では、図5に示すように、光照射機構13から液滴吐出ヘッド5のノズルNに対して紫外線UVを照射する。このとき、ノズルNの内部には紫外線UVが照射される。よって、ノズルNの開口端N1に付着している固化物X1は、紫外線UVにより脆くなり、ノズルN内から脱落し易くなる。
このとき、紫外線UVが照射されることでノズルN内のカラーフィルタ材料の一部が変質する可能性がある。しかしながら、本実施形態では、後に行われる吸引動作によってノズルN内のカラーフィルタ材料が排出されてしまうため、製造されるカラーフィルタに影響が及ぶことが防止される。
続いて、液滴吐出装置IJは、キャリッジ4をホームポジションに配設されているメンテナンス機構12に対向する位置まで移動させる。そして、メンテナンス機構12のキャッピング部12aを用いることでノズルNから強制的にカラーフィルタ材料を排出させる吸引処理を行う。
このとき、上述の光照射機構13による光照射工程によりノズルNの開口端N1に付着している固化物X1が脱落し易くなっているので、固化物X1はカラーフィルタ材料とともにノズルNから排出される。また、キャビティ24の内壁面に付着している異物X2についても同様にノズルNから排出される。よって、ノズルNの開口端N1に付着している固化物X1を確実に除去することができる。なお、キャビティ24の内壁面に付着している異物X2が多少残る場合もあるが、異物X2は固化物X1と異なりノズルNにおけるインクの吐出性能に影響を与えることが無いため問題は無い。
したがって、本実施形態に係る方法によるクリーニング後の液滴吐出ヘッド5は、所定量の液滴をノズルNから精度良く吐出することのできる信頼性の高いものとなる。
このように本実施形態においては、ノズルNの開口端N1に生成される固化物X1を良好に除去できるので、固化物X1に起因する液滴の飛び散りや飛行曲がりによる着弾位置異常等の問題が生じることが無い。また、ノズルNの開口端N1に付着する固化物を除去するために従来行われていた超音波振動等の特別な処理を用いる必要がなくなるので、クリーニング時に消費されるカラーフィルタ材料の量を抑えることができる。したがって、カラーフィルタ材料の消費量を抑えつつ、ノズルNの開口端N1に付着している固化物X1を良好に除去することができる。このように超音波振動が液滴吐出ヘッド5に付与されることがなくなるので、振動による液滴吐出ヘッド5へのダメージが低減して、結果的に液滴吐出ヘッド5の寿命を延ばすことができる。
また、液滴吐出装置IJは、吐出ポジションからホームポジションにキャリッジ4を移動させる途中でノズルNに対して光照射処理を行った後、ホームポジションにて光照射処理によってノズルN内から脱落し易くなった固化物X1に対する吸引処理を順次行うことができる。よって、液滴吐出装置IJ内に光照射機構13を固定状態とできるので、光照射機構13を移動するための機構が不要となって装置構成を単純化できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、光照射機構13による光照射工程の後、メンテナンス機構12のキャッピング部による吸引処理を行うことで固化物X1をノズルN内から除去する場合を例に挙げたが、固化物X1は上述のように光照射工程によってノズルN内から脱落し易くなっているため、フラッシング処理を行うことで固化物X1をノズルN内から除去するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、光照射機構13が紫外線を照射する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ノズル内に付着している樹脂に対し、ノズル内壁から容易に脱落可能とする程度のエネルギを付与できる光であれば紫外線以外の高いに限定されることはない。
また、上記実施形態では、液滴吐出ヘッド5のキャビティ24内にカラーフィルタ材料が充填された状態で光照射を行う場合について説明したが、キャビティ24内からカラーフィルタ材料を排出した状態(例えば、第1タンク8、第2タンク9及び第3タンク10の交換作業時)で光照射を行うようにしてもよい。
液滴吐出装置の概略構成図である。 (a)〜(c)は液滴吐出ヘッドの概略構成図である。 カラーフィルタを形成する方法の説明図である。 ノズル内に付着する固化物を示す図である。 本実施形態に係るクリーニング方法を説明するための図である。
符号の説明
IJ…液滴吐出装置、N…ノズル、5…液滴吐出ヘッド、12…メンテナンス機構、13…光照射機構

Claims (6)

  1. 機能液が液滴として吐出されるノズルを有する液滴吐出ヘッドのクリーニング方法において、
    前記ノズルに対して光を照射する光照射工程を含むことを特徴とする液滴吐出ヘッドのクリーニング方法。
  2. 前記光照射工程において、紫外線を照射することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドのクリーニング方法。
  3. 前記光照射工程の後、吸引動作により前記ノズルから前記機能液を排出させる吸引処理を行う吸引処理工程を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッドのクリーニング方法。
  4. 機能液が液滴として吐出されるノズルを有する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドのクリーニング時において、前記ノズルに対して光を照射する光照射機構と、を備えることを特徴とする液滴吐出装置。
  5. 前記光照射機構は、紫外線を照射することを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記液滴吐出ヘッドに当接して前記ノズルから吸引動作により前記機能液を排出させるメンテナンス機構を備え、
    前記光照射機構は、前記メンテナンス機構が配置される第1の待機位置と、前記液滴吐出ヘッドが通常吐出動作を行う第2の待機位置との間における前記液滴吐出ヘッドの移動経路の途中に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の液滴吐出装置。
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