JP4534809B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4534809B2
JP4534809B2 JP2005069608A JP2005069608A JP4534809B2 JP 4534809 B2 JP4534809 B2 JP 4534809B2 JP 2005069608 A JP2005069608 A JP 2005069608A JP 2005069608 A JP2005069608 A JP 2005069608A JP 4534809 B2 JP4534809 B2 JP 4534809B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
laser
droplet
laser beam
droplet discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005069608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006247569A (ja
Inventor
裕二 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005069608A priority Critical patent/JP4534809B2/ja
Publication of JP2006247569A publication Critical patent/JP2006247569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4534809B2 publication Critical patent/JP4534809B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、液滴吐出装置に関する。
従来、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置(有機EL表示装置)等の電気光学装置には、画像を表示するための透明ガラス基板(以下単に、基板という。)が備えられている。この種の基板には、品質管理や製造管理を目的として、その製造元や製品番号等の製造情報をコード化した識別コード(例えば、2次元コード)が形成されている。こうした識別コードは、選択したデータセルに、パターンとしてのコードパターン(例えば、有色の薄膜や凹部等)を備え、コードパターンの有無によって製造情報をコード化している。
その識別コードの形成方法には、金属箔にレーザ光を照射してコードパターンをスパッタ成膜するレーザスパッタ法や、研磨材を含んだ水を基板等に噴射してコードパターンを刻印するウォータージェット法が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
しかし、レーザスパッタ法では、所望するサイズのコードパターンを得るために、金属箔と基板の間隙を、数〜数十μmの距離に調整しなければならない。そのため、基板及び金属箔の表面に、極めて高い精度の平坦性が要求され、しかも、これらの間隙をμmオーダの精度で調整しなければならない。その結果、識別コードを形成できる対象基板が制限されて、汎用性を損なう問題があった。また、ウォータージェット法では、基板の刻印時に、水や塵埃、研磨剤等が飛散するため、処理基板を汚染する問題があった。
近年、こうした生産上の問題を解消する方法として、インクジェット法が注目されている。インクジェット法は、金属微粒子を分散させた機能液の微小液滴を液滴吐出装置から吐出し、その液滴を乾燥させることによってコードパターンを形成する。そのため、識別コードを形成する基板の対象範囲を拡大することができ、基板の汚染等を回避して識別コードを形成することができる。
特開平11−77340号公報 特開2003−127537号公報
しかしながら、インクジェット法では、基板に着弾した微小液滴を乾燥することによってコードパターンを形成するために、基板の表面状態や微小液滴の表面張力等に応じて、以下の問題を招いていた。すなわち、着弾した微小液滴が過剰に濡れ広がって対応するデータセルから食み出すと、選択したデータセル以外のデータセルにまで、コードパターンが形成される。その結果、データセルから食み出したコードパターンが、基板情報を誤って読み取らせる、若しくは識別コードの読み取りを不能にする問題があった。
こうした問題は、着弾時の微小液滴に対してレーザ光を照射し、その微小液滴を瞬時に乾燥させることによって回避可能と考えられる。しかし、図17に示すように、一般的に、微小液滴Fbを吐出する吐出ヘッド90には、機能液Fの流路91や、同機能液Fを貯留するためのキャビティ92、さらには同キャビティ92内の機能液Fを加圧するための加圧手段93等が備えられる。そして、これら各構成要素のレイアウトや加工性によって、微小液滴Fbを吐出する吐出口94の配設位置が、液滴吐出ヘッド90の中央位置近傍に制約されている。
そのため、吐出口94が液滴吐出ヘッド90の中央位置近傍に形成される分だけ、微小液滴Fbの着弾する位置(着弾位置Pa)は、レーザヘッド96(レーザ光B1)の照射位置Pbから離間するようになる。その結果、これら着弾位置Paと照射位置Pbとの間の距離の分だけ、レーザ光B1を照射するタイミングが遅くなり、微小液滴Fbを過剰に濡れ広がらせる問題を招く。
一方、こうしたレーザ光B1の照射タイミングは、図18に示すように、基板95と吐出ヘッド90の間隙にレーザ光B1を出射し、照射位置Pbを着弾位置Paに近接させることによって早くできると考えられる。しかし、吐出ヘッド90と基板95との間の間隙は、着弾位置Paの位置精度を確保するために、一般的に、mmオーダの距離で制御されている。そのため、前記間隙からの照射では、微小液滴Fbに対するレーザ光B1の照射角θdを極度に浅くする必要があり、微小液滴Fbを乾燥させるために必要なレーザ光B
1の強度を確保することができなくなる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、着弾した液滴の乾燥するタイミングを早くして、パターンのサイズを制御した液滴吐出装置を提供することである。
本発明の液滴吐出装置は、吐出口から基板の被吐出面に向かって液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴を乾燥するためのレーザ光を出力するレーザ出力手段とを備えた液滴吐出装置において、前記レーザ出力手段から出力されて前記基板を透過したレーザ光を、前記基板に対して前記液滴吐出ヘッドとは反対側の位置で反射し、反射したレーザ光を、着弾した前記液滴の領域に照射する反射手段を備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、液滴吐出ヘッドに遮蔽されることなく、着弾した液滴の領域に、レーザ光を照射することができ、その照射方向の範囲を拡大することができる。その結果、液滴を乾燥するために必要な強度のレーザ光を、液滴の着弾時に対応したタイミングで照射することができる。従って、液滴の濡れ広がり等を回避して、パターンのサイズを所望のサイズに制御することである。
この液滴吐出装置において、前記反射手段は、反射した前記レーザ光の光路を、前記基板の略法線方向にするようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、反射したレーザ光の光路の方向、すなわち照射方向を基板の略法線方向にする分だけ、着弾した液滴の領域で、レーザ光の強度を維持することができる。
この液滴吐出装置において、前記反射手段は、前記基板を載置するステージであってもよい。
この液滴吐出装置によれば、基板を載置するステージに反射手段を備えるため、反射手段に対する基板の位置決めを容易にすることができる。その結果、反射したレーザ光を、確実に所望位置に照射することができる。
この液滴吐出装置において、前記反射手段が、前記基板から離間した位置で前記レーザ光を反射するようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、基板から離間した位置で反射する分だけ、着弾した液滴の領域に照射するレーザ光の照射方向を、さらに被吐出面の法線方向に近づけることができる。その結果、パターンのサイズを、より高い精度で、所望のサイズに制御することである。
この液滴吐出装置において、前記レーザ出力手段は、着弾した前記液滴の領域で、所定のビーム径となるレーザ光を出力するようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、所望するパターンのサイズに相対した所定のビーム径でレーザ光を照射することにより、着弾した液滴の過剰な濡れ広がりを確実に回避することができる。
この液滴吐出装置において、前記レーザ出力手段は、着弾した前記液滴の領域までの光路上に非照射物が無いときにのみレーザ光を出力するようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、非照射物(例えば、基板に形成された他のパターン等)を回避して、着弾した液滴の領域に、確実にレーザ光を照射することができる。
この液滴吐出装置において、前記基板に対する前記非照射物の相対位置を検出する非照射位置検出手段と、前記非照射位置検出手段の検出信号に基づいて、前記光路上に前記非照射物が無いときにのみ前記レーザ出力手段を駆動制御するレーザ駆動制御手段と、を備えるようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、レーザ駆動制御手段が非照射位置検出手段の検出信号に基づいてレーザ出力手段を駆動制御するため、非照射物に対するレーザ光の照射を、より確実に回避することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
まず、本発明の液滴吐出装置を使って形成された識別コードを有する液晶表示装置の表示モジュールについて説明する。図1は液晶表示装置の液晶表示モジュールの正面図、図2は液晶表示モジュールの裏面に形成された識別コードの正面図、図3は液晶表示モジュールの裏面に形成された識別コードの側面図である。
図1において、液晶表示モジュール1は、四角形状に形成された光透過性の透明ガラス基板2(以下単に、基板2という。)を備えている。本実施形態では、図1において、基板2の長手方向(横方向)をX矢印方向とし、X矢印方向と直交する方向をY矢印方向とする。
基板2の表面2aであって、その略中央位置には、液晶分子を封入した四角形状の表示部3が形成されている。その表示部3の外側には、走査線駆動回路4及びデータ線駆動回路5が形成されている。そして、液晶表示モジュール1は、これら走査線駆動回路4の供給する走査信号と、データ線駆動回路5の供給するデータ信号に基づいて、前記液晶分子の配向状態を制御する。そして、液晶表示モジュール1は、図示しない照明装置から照射された平面光を、液晶分子の配向状態で変調し、表示部3に、所望の画像を表示するようになっている。
基板2の裏面2bであって、その右側上隅には、該液晶表示モジュール1の識別コード10が形成されている。識別コード10は、図2に示すように、コード形成領域S内に形成される複数のパターンとしてのドットDによって構成されている。コード形成領域Sは、基板2の反X矢印方向側端部から、所定の距離(コード離間距離L1)だけ離れた位置に形成され、図4に示すように、16行×16列からなる256個のデータセル(以下単に、セルCという。)に均等に仮想分割されている。詳述すると、本実施形態におけるコード形成領域Sは、2.24mm角の正方形の領域であって、一辺の長さが140μmの正方形のセルCに仮想分割されている。そして、16行×16列の各セルC内に、選択的
にドットDが形成され、各セルC内のドットDの有無によって、該液晶表示モジュール1の製品番号やロット番号等を識別可能にしている。
本実施形態では、このセルCの一辺の長さをセル幅Raという。また、この分割されたセルCであって、ドットDが形成されるセルCを黒セルC1とし、セルC内にドットDが形成されないセルCを白セルC0という。また、図4において左側(X矢印方向側)から順に、1列目のセルC、2列目のセルC、・・・、16列目のセルCとし、図4において上側(Y矢印方向側)から順に、1行目のセルC、2行目のセルC、・・・、16行目のセルCという。
黒セルC1に形成されたドットDは、図2及び図3に示すように、基板2に半球状に密着して形成されている。このドットDは、インクジェット法によって形成されている。
詳述すると、ドットDは、後述する液滴吐出装置20(図5参照)の吐出口としての吐出ノズルN(図8参照)から金属微粒子(例えば、ニッケル微粒子等)を含む微小液滴Fb(図8参照)をセルC(黒セルC1)に吐出させ、セルCに着弾した微小液滴Fbを乾燥し、金属微粒子を焼成させることによって形成されている。この乾燥・焼成は、基板2(黒セルC1)に着弾した微小液滴Fbに、レーザ光B1(図8参照)を照射することによって行われる。
次に、前記識別コード10を形成するために使用する液滴吐出装置20について説明する。図5は、液滴吐出装置20の構成を示す斜視図であり、図6は、図5におけるA−Aに沿う概略断面図である。
図5において、液滴吐出装置20には、直方体形状に形成される基台21が備えられている。基台21は、後述する基板ステージ23に前記基板2を載置する状態で、その長手方向が、前記X矢印方向に沿うように形成されている。その基台21の上面には、X矢印方向に延びる1対の案内凹溝22が、X矢印方向全幅にわたり形成されている。
基台21の上側には、前記案内凹溝22に対応する図示しない直動機構を備えた基板ステージ23が取付けられている。基板ステージ23の直動機構は、例えば案内凹溝22に沿ってX矢印方向に延びるネジ軸(駆動軸)と、同ネジ軸と螺合するボールナットを備えたネジ式直動機構であって、その駆動軸がステッピングモータよりなるX軸モータMX(図9参照)に連結されている。そして、所定のステップ数に相対する駆動信号がX軸モータMXに入力されると、X軸モータMXが正転又は逆転して、基板ステージ23が同ステップ数に相当する分だけ、X矢印方向に沿って所定の速度(搬送速度Vx)で往動又は復動する(X矢印方向に移動する)ようになっている。
本実施形態では、図5に示すように、最も反X矢印方向に位置する基台21の配置位置を往動位置とし、最もX矢印方向の配置位置(図5に示す2点鎖線)を復動位置という。
基板ステージ23の上面には、図6に示すように、凹部24が形成されている。凹部24は、上側から見て、基板2よりも若干小さいサイズの四角形状に形成され、その底面には、後述するレーザ光B1(図8参照)を全反射する反射手段としての反射面24Rが形成されている。そして、基板ステージ23の上面にこの凹部24が形成されることによって、凹部24の外周に、四角枠状の載置部24aが形成されている。その載置部24aには、図示しない吸引式の基板チャック機構が設けられている。
そして、基板2が、その裏面2b(コード形成領域S)を上側にして載置部24aに載置されると、載置部24aは、基板2の裏面2bを、前記反射面24Rと平行にして位置決め固定し、その裏面2bを、反射面24Rから所定の距離(凹部24の深さ分)だけ離間させるようになっている。
尚、この際、載置部24aに位置決めされる裏面2bは、1列目のセルCが、最もX矢印方向側(復動位置側)となるように配置される。
基台21のY矢印方向両側には、一対の支持台25a、25bが立設され、その一対の
支持台25a、25bには、Y矢印方向に延びる案内部材26が架設されている。案内部
材26は、その長手方向の幅が基板ステージ23のY矢印方向の幅よりも長く形成され、その一端が支持台25a側に張り出すように配置されている。この支持台25aの張り出
した部分の直下には、後述する吐出ヘッド30のノズル形成面31a(図7参照)を払拭して、そのノズル形成面31aを洗浄する図示しないメンテナンスユニットが配設されている。
案内部材26の上側には、収容タンク27が配設されている。収容タンク27内には、前記金属微粒子を分散させた機能液Fが、後述する液滴吐出ヘッド30に導出可能に収容されている。
案内部材26の下側には、Y矢印方向に延びる上下一対の案内レール28がY矢印方向全幅にわたり凸設されている。この案内レール28には、同案内レール28に対応する図示しない直動機構を備えたキャリッジ29が取付けられている。キャリッジ29の直動機構は、例えば案内レール28に沿ってY矢印方向に延びるネジ軸(駆動軸)と、同ネジ軸と螺合するボールナットを備えたネジ式直動機構であって、その駆動軸が、ステッピングモータよりなるY軸モータMY(図9参照)に連結されている。そして、所定のステップ数に相当する駆動信号をY軸モータMYに入力すると、Y軸モータが正転又は逆転して、キャリッジ29が同ステップ数に相当する分だけY矢印方向に沿って往動又は復動する(Y矢印方向に移動する)ようになっている。
本実施形態では、図5に示すように、最も支持台25a側(反Y矢印方向側)に位置するキャリッジ29の配置位置を往動位置とし、最も支持台25b側(Y矢印方向側)に位置する配置位置(図5に示す2点鎖線)を復動位置という。
図5に示すように、そのキャリッジ29の下側には、液滴吐出ヘッド(以下単に、吐出ヘッド30という。)が設けられている。図7は、その吐出ヘッド30の下面(基板ステージ23側の面)を上方に向けた場合の斜視図を示す。
吐出ヘッド30には、その下側にノズルプレート31が備えられている。ノズルプレート31は、その下面(ノズル形成面31a)が、前記基板2の裏面2bと平行となるようにキャリッジ29に配設されている。そのノズル形成面31aには、微小液滴Fb(図7参照)を吐出するための16個の吐出ノズルNが、Y矢印方向(前記セルCの列方向)に一列となって等間隔に形成されている。
吐出ノズルNは、そのピッチ幅が、セルCの形成ピッチ(セル幅Ra)で形成され、載置部24aに載置された基板2の法線方向(Z矢印方向)に沿って貫通形成されている。つまり、各吐出ノズルNは、基板2(コード形成領域S)がX矢印方向に沿って往復直線移動するときに、それぞれ行方向に沿う各セルCと対峙するように配置形成されている。
図8は、その吐出ヘッド30の内部構造を説明するための要部断面図である。
図8に示すように、ノズルプレート31の上側であって前記吐出ノズルNのZ矢印方向には、圧力室としてのキャビティ32が形成されている。キャビティ32は、連通孔33及び各吐出ノズルN(各連通孔33)に共通する供給路34を介して、前記収容タンク27に連通し、収容タンク27内の導出する機能液Fが導入されるようになっている。そして、キャビティ32は、導入された機能液Fを、それぞれ対応する吐出ノズルN内に供給
するようになっている。
キャビティ32の上側には、振動板35が備えられている。振動板35は、例えば、厚さが約2μmからなるポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルムであって、Z矢印方向及び反Z矢印方向(上下方向)に振動可能に貼り付けられ、キャビティ32内の容積を拡大・縮小するようになっている。
振動板35の上側には、各吐出ノズルNに対応する16個の圧電素子PZが配設されている。圧電素子PZは、その圧電素子PZを駆動制御するための信号(圧電素子駆動電圧VDP:図9参照)を受けて収縮・伸張し、前記振動板35を、Z矢印方向及び反Z矢印方向に振動させるようになっている。そして、圧電素子PZが収縮・伸張すると、キャビティ32内の容積が拡大・縮小し、縮小した容積に相対する機能液Fが、対応する吐出ノズルNから、微小液滴Fbとして吐出される。尚、本実施形態では、この圧電素子PZの吐出動作によって、前記セル幅Raの略半分を外径とする微小液滴Fbが吐出されるようになっている。
本実施形態では、この微小液滴Fbの着弾する位置、すなわち図8において、吐出ノズルNの直下であって基板2上の位置を着弾位置Paという。
図6に示すように、キャリッジ29の下側であって前記吐出ヘッド30のX矢印方向側には、レーザ照射部としてのレーザヘッド36が併設されている。
図7及び図8に示すように、レーザヘッド36は、その下面36aの吐出ヘッド30側(反X方向矢印側)を基板2から離間するように、所定の角度(入射角θi)だけ傾斜してキャリッジ29に配設されている。その下面36aであって前記16個のノズルNのX矢印方向には、各ノズルNに対応する16個の出射口37が形成されている。
レーザヘッド36の内部には、前記16個の出射口37に対応するレーザ出力手段としての半導体レーザLDが備えられている。そして、半導体レーザLDが、該半導体レーザLDを駆動制御するための信号(レーザ駆動電圧VDL:図9参照)を受けると、出射口37側に向かってレーザ光B1を出射するようになっている。
半導体レーザLDの出射口37側には、コリメータ38と集光レンズ39からなる光学系が備えられている。コリメータ38は、半導体レーザLDの出射するレーザ光B1を平行光束にして集光レンズ39に導くようになっている。集光レンズ39は、コリメータ38を介したレーザ光B1を、コリメータ38と相反する側に集光するようになっている。そして、レーザヘッド36は、これらコリメータ38と集光レンズ39によって、Z矢印方向に対して、前記入射角θiだけ傾斜した光軸ALDを形成するようになっている。
そして、各半導体レーザLDがレーザ光B1を出射すると、出射したレーザ光B1が、基板2を透過して、入射角θiで反射面24Rに入射する。反射面24Rに入射したレーザ光B1は、入射角θiに相対する反射角で反射され、再び基板2を透過して裏面2b(着弾位置Pa)を照射する。
そのため、着弾位置Paに対するレーザ光B1の照射角θd(入射角θiの補角)は、反射面24Rを介した分だけ、90度に近づく。換言すれば、反射面24Rを介したレーザ光B1を照射する分だけ、着弾位置Paを照射するレーザ光B1の照射方向を、裏面2bの法線方向(Z矢印方向)に近づけることができる。しかも、その反射面24Rを基板2から離間した分だけ、着弾位置Paに照射するレーザ光B1の照射方向を、さらにZ矢印方向に近づけることができる。
従って、着弾位置Paに対するレーザ光B1の強度は、基板2から離間した反射面24Rを介する分だけ、微小液滴Fbを乾燥・焼成するために必要なレベルで維持される。そして、着弾位置Paに着弾した微小液滴Fbがセル幅Raになる時に、レーザヘッド36からレーザ光B1を出射すると、微小液滴Fbがセル幅Raの状態で乾燥・焼成され、セル幅Raを有したドットDが形成される。
尚、本実施形態のレーザ光B1は、着弾位置Paで、セル幅Raをビーム径とした略円形状のビームプロファイルを形成するようになっている。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置20の電気的構成を図9に従って説明する。
図9において、レーザ駆動制御手段を構成する制御部41は、CPU、RAM、ROM等を備え、ROM等に格納された各種データ(例えば、搬送速度Vx、コード離間距離L1及びセル幅Ra)と各種制御プログラム(例えば、識別コード作成プログラム)に従って、基板ステージ23を移動させ、液滴吐出ヘッド30及びレーザヘッド36を駆動させる。
制御部41には、入力装置42が接続されている。入力装置42は、起動スイッチ、停止スイッチ等の操作スイッチを有し、各スイッチの操作による操作信号を制御部41に出力する。また、入力装置42は、基板2の製品番号やロット番号等の識別データを公知の方法で2次元コード化した識別コード10の画像を、既定形式の描画データIaとして制御部41に出力する。制御部41は、入力装置42の出力する描画データIaを受けて、基板2に識別コード10を作成するためのビットマップデータBMDを生成する。
詳述すると、制御部41は、描画データIaに所定の展開処理を施し、二次元描画平面(コード形成領域S)上における各セルCに、微小液滴Fbを吐出するか否かを示すビットマップデータBMDを生成してRAMに格納する。このビットマップデータBMDは、前記セルCに対応した16×16ビットのデータであり、各ビットの値(0あるいは1)に応じて、圧電素子PZのオンあるいはオフ(微小液滴Fbを吐出するか否か)を規定するものである。
また、制御部41は、描画データIaに、前記ビットマップデータBMDの展開処理と異なる展開処理を施し、各圧電素子PZに印加する前記圧電素子駆動電圧VDPを生成する。さらに、制御部41は、各半導体レーザLDに印加する前記レーザ駆動電圧VDLを生成する。
制御部41は、X軸モータ駆動回路43が接続されて、X軸モータ駆動回路43にX軸モータ駆動制御信号を出力するようになっている。X軸モータ駆動回路43は、制御部41からのX軸モータ駆動制御信号に応答して、前記基板ステージ23を往復移動させるX軸モータMXを正転又は逆転させるようになっている。そして、例えば、X軸モータMXを正転させると、基板ステージ23はX矢印方向に移動し、逆転させると基板ステージ23は反X矢印方向に移動するようになっている。
制御部41は、Y軸モータ駆動回路44が接続されて、Y軸モータ駆動回路44にY軸モータ駆動制御信号を出力するようになっている。Y軸モータ駆動回路44は、制御部41からのY軸モータ駆動制御信号に応答して、前記キャリッジ29を往復移動させるY軸モータMYを正転又は逆転させるようになっている。例えば、Y軸モータMYを正転させると、キャリッジ29はY矢印方向に移動し、逆転させるとキャリッジ29は反Y矢印方向に移動する。
制御部41には、基板検出装置45が接続されている。基板検出装置45は、基板2の
端縁を検出可能な撮像機能等を備え、制御部41によってノズルNの直下を通過する基板2の位置を算出する際に利用される。
制御部41には、X軸モータ回転検出器46が接続されて、X軸モータ回転検出器46からの検出信号が入力される。制御部41は、X軸モータ回転検出器46からの検出信号に基づいて、X軸モータMXの回転方向及び回転量を検出し、吐出ヘッド30に対する基板2のX矢印方向の移動方向及び移動量を演算する。そして、制御部41は、前記コード離間距離L1とセルCの形成ピッチ幅(セル幅Ra)に基づいて、各セルCの中心位置が、対応するノズルNの直下、すなわち着弾位置Paに位置するタイミングで、後述する吐出ヘッド駆動回路48及びレーザ駆動回路49に、吐出タイミング信号SGを出力する。
制御部41には、Y軸モータ回転検出器47が接続されて、Y軸モータ回転検出器47からの検出信号が入力される。制御部41は、Y軸モータ回転検出器47からの検出信号に基づいて、Y軸モータMYの回転方向及び回転量を検出し、液滴吐出ヘッド30に対する基板2のY矢印方向の移動方向及び移動量を演算する。
制御部41は、吐出ヘッド駆動回路48が接続されている。制御部41は、所定のクロック信号に同期させた前記ビットマップデータBMD(圧電素子選択信号SSP)を、吐出ヘッド駆動回路48に、順次シリアル転送するようになっている。また、制御部41は、吐出ヘッド駆動回路48に、前記圧電素子駆動電圧VDPを出力するようになっている。吐出ヘッド駆動回路48は、制御部41からの圧電素子選択信号SSPを受けて、その圧電素子選択信号SSPを各圧電素子PZ(PZ1〜PZ16)に対応させてシリアル/パラレル変換する。そして、吐出ヘッド駆動回路48は、制御部41からの前記吐出タイミング信号SGを受けると、圧電素子選択信号SSPに応じた圧電素子PZに、共通の圧電素子駆動電圧VDPを供給する。すなわち、圧電素子選択信号SSPに対応したノズルNから、微小液滴Fbを吐出させる。
制御部41は、レーザ駆動回路49が接続されている。制御部41は、所定のクロック信号に同期させた前記ビットマップデータBMD(レーザ選択信号SSL)を、レーザ駆動回路49に、順次シリアル転送するようになっている。また、制御部41は、レーザ駆動回路49に、前記レーザ駆動電圧VDLを出力するようになっている。レーザ駆動回路49は、制御部41からのレーザ選択信号SSLを受けて、そのレーザ選択信号SSLを各半導体レーザLD(LD1〜LD16)に対応させてシリアル/パラレル変換する。そして、レーザ駆動回路49は、制御部41からの前記吐出タイミング信号SGを受けると、所定の時間(待機時間:例えば、数百マイクロ秒)だけ待機して、レーザ選択信号SSLに応じた半導体レーザLDに、共通のレーザ駆動電圧VDLを供給する。すなわち、レーザ駆動回路49は、圧電素子選択信号SSPに対応した出射口37から、レーザ光B1を出射させる。
本実施形態において、前記待機時間は、レーザ駆動回路49が前記吐出タイミング信号SGを受けてから、着弾した微小液滴Fbの外径がセル幅Raとなるまでの時間に設定されている。換言すれば、レーザ駆動回路49は、着弾した微小液滴Fbの外径がセル幅Raになるタイミングで、対応する半導体レーザLDから、レーザ光B1を出射するようになっている。
次に、液滴吐出装置20を使って識別コード10を形成する方法について説明する。
まず、図5に示すように、往動位置に位置する基板ステージ23上に、基板2を、その裏面2bが上側になるように配置固定する。このとき、基板2のX矢印方向側の辺は、案内部材26より反X矢印方向側に配置されている。
この状態から、入力装置42を操作して描画データIaを制御部41に入力すると、制御部41は、描画データIaに基づくビットマップデータBMDを生成し、圧電素子を駆動するための前記圧電素子駆動電圧VDPと半導体レーザLDを駆動するための前記レーザ駆動電圧VDLを生成する。
続いて、制御部41は、Y軸モータMYを駆動制御して、キャリッジ29(吐出ヘッド30)を往動位置からY矢印方向に搬送させる。そして、基板2がX矢印方向に移動したときに、各吐出ノズルN(出射口37)の直下を、対応するセルCが通過する位置に、キャリッジ29をセットする。キャリッジ29をセットすると、制御部41は、X軸モータMXを駆動制御し、基板ステージ23を介して、基板2を搬送速度VxでX矢印方向に搬送する。
そして、基板検出装置45が基板2のX矢印方向側端部を検出すると、制御部41は、前記コード離間距離L1及び前記セル幅Raを参照し、Y軸モータ回転検出器47からの検出信号に基づいて、1列目のセルC(黒セルC1)の中心位置が着弾位置Paまで搬送されたか否か判断する。
この間、制御部41は、吐出ヘッド駆動回路48に、圧電素子駆動電圧VDPと圧電素子選択信号SSPを出力し、レーザ駆動回路49に、レーザ駆動電圧VDLとレーザ選択信号SSLを出力する。そして、制御部41は、これら吐出ヘッド駆動回路48及びレーザ駆動回路49に、吐出タイミング信号SGを出力するタイミングを待つ。
そして、1列目のセルC(黒セルC1)が着弾位置Paに搬送されると、制御部41は、X軸モータMXの駆動を停止して、吐出ヘッド駆動回路48とレーザ駆動回路49に吐出タイミング信号SGを出力する。
吐出ヘッド駆動回路48は、制御部41からの吐出タイミング信号SGを受けて、圧電素子選択信号SSPに応じた圧電素子PZに、共通の圧電素子駆動電圧VDPを供給する。すなわち、圧電素子選択信号SSPに対応したノズルNから、一斉に微小液滴Fbを吐出させる。吐出された微小液滴Fbは、待機時間だけ経過すると、図8の2点鎖線に示すように、着弾位置Pa(黒セルC1)に着弾して、セル幅Raまで濡れ広がる。
一方、レーザ駆動回路49は、制御部41からの吐出タイミング信号SGを受けて、待機時間経過後に、レーザ選択信号SSLに応じた半導体レーザLDに、共通のレーザ駆動電圧VDLを供給する。すなわち、圧電素子選択信号SSPに対応した出射口37から、一斉にレーザ光B1を出射させる。一斉に出射されたレーザ光B1は、基板2を透過して、入射角θiに相対する反射角で、反射面24Rに反射される。反射面24Rに反射されたレーザ光B1は、基板2から離間した反射面24Rを介する分だけ、その強度を維持して、セル幅Raをビーム径にしたビームプロファイルで、着弾位置Paの微小液滴Fbに照射される。
従って、着弾位置Paに位置する微小液滴Fbは、その液滴径がセル幅Raとなるタイミングで、その形状に相対するレーザ光B1が照射される。これによって、1行目の黒セルC1内に着弾した各微小液滴Fbは、その液滴径がセル幅Raとなるタイミングで、一斉にその分散媒が蒸発し、金属微粒子が焼成される。すなわち、セルC(黒セルC1)に整合したセル幅Raの各ドットDが形成される。
以後、同様に、制御部41は、基板2を搬送速度Vxで移動させながら、各列のセルCが着弾位置Paに到達する毎に、その黒セルC1に対応するノズルNから、微小液滴Fbを一斉に吐出し、着弾した微小液滴Fbがセル幅Raになるタイミングで、一斉にレーザ
光B1を照射する。
そして、コード形成領域Sに形成される識別コード10の全てドットDを形成されると、制御部41は、Y軸モータMYを制御して、基板2を吐出ヘッド30の下方位置から退出させる。
次に、上記のように構成した第1実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、レーザヘッド36から出射したレーザ光B1を、反射面24Rを介して、着弾位置Paに照射するようにした。その結果、着弾位置Paに対するレーザ光B1の照射角θd(入射角θiの補角)を、反射面24Rを介した分だけ、90度に近づけることができ、着弾位置Paを照射するレーザ光B1の照射方向を、裏面2bの法線方向(Z矢印方向)に近づけることができる。
従って、微小液滴Fbを乾燥・焼成するために必要な強度のレーザ光B1を、所望のタイミングで、微小液滴Fbに照射することができる。ひいては、ドットDのサイズを、所望のサイズ(セル幅Ra)に制御することである。
(2)上記実施形態によれば、反射面24Rを基板2から離間させるようにした。その結果、反射面24Rを基板2から離間した分だけ、着弾位置Paに照射するレーザ光B1の照射方向を、さらにZ矢印方向に近づけることができる。従って、微小液滴Fbに照射するレーザ光B1の強度を、より確実に維持することができる。
(3)上記実施形態によれば、反射面24Rを基板ステージ23に備えるようにした。その結果、反射面24Rとコード形成領域Sを、相対的に位置決めすることができ、反射面24Rの位置ズレ等による照射位置や照射強度のバラツキを回避することができる。従って、常に安定した強度のレーザ光B1を、微小液滴Fbに照射することができ、ドットDのサイズを、より安定して制御することができる。
(4)上記実施形態によれば、待機時間経過後に、レーザ駆動回路49が、レーザ選択信号SSLに応じた半導体レーザLDに、共通のレーザ駆動電圧VDLを供給するようにした。従って、待機時間に対応したサイズの微小液滴Fbにレーザ光B1を照射することができ、より高い精度で、ドットDのサイズを制御することができる。
(5)上記実施形態によれば、セル幅Raをビーム径にした略円形状のビームプロファイルでレーザ光B1を照射するようにした。その結果、微小液滴Fbの液滴径に相対するレーザ光B1を照射することができる。従って、微小液滴Fbの過剰な濡れ広がりを確実に回避することができ、ドットDのサイズを、より確実に所望のサイズ(セル幅Ra)で制御することである。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を、図10〜図15に従って説明する。尚、第2実施形態では、第1実施形態における基板2に非照射物としての金属配線が設けられ、キャリッジ29に、その金属配線の位置を検出する非照射位置検出装置を設けた構成である。そのため以下では、上記する変更点ついて詳細に説明する。
図10において、基板2の裏面2bに形成された識別コード10のコード形成領域S内には、第1実施形態と同じく、16行×16列に仮想分割されたセルCに、ドットDが形成されている。尚、本実施形態では、図10において左側(X矢印方向側)から順に、1列目のドットD、2列目のドットD、・・・、16列目のドットDとし、図10において上側(Y矢印方向側)から順に、1行目のドットD、2行目のドットD、・・・、16行目のドットDという。
図10及び図11に示すように、基板2の表面2aであって、前記識別コード10と相対する位置には、第1実施形態における走査線駆動回路に接続された非照射物としての第1金属配線ML1及び第2金属配線ML2(図10における破線)が形成されている。
詳述すると、第1金属配線ML1は、コード形成領域Sと対峙する領域で、1列目のドットD(セルC)と2列目のドットD(セルC)の中心位置に相対し、セル幅Raよりも若干小さい幅(配線幅Lw)でY矢印方向に沿って形成されている。そして、第1金属配線ML1のX矢印方向側端部は、基板2のX矢印方向側端部から配線離間距離L2だけ離間した位置に形成され、1列目のドットD(セルC)の中心位置よりも若干反X矢印方向側に位置している。また、第1金属配線ML2の反X矢印方向側端部は、2列目のドットDの中心位置よりも若干X矢印方向側に位置している。
また、第2金属配線ML2は、コード形成領域Sと対峙する領域で、8列目のドットD(セルC)と9列目のドットD(セルC)の中心位置に相対して、第1金属配線ML1と同じく、配線幅LwでY矢印方向に沿って形成されている。そして、第2金属配線ML2のX矢印方向側端部は、基板2のX矢印方向側端部から配線離間距離L3だけ離間した位置に形成され、8列目のドットD(セルC)の中心位置よりも若干反X矢印方向側に位置している。また、第1金属配線ML2の反X矢印方向側端部は、9列目のドットDの中心位置よりも若干X矢印方向側に位置している。
次に、上記構成の識別コード10を形成するために使用する液滴吐出装置20について説明する。図12は、液滴吐出装置20の構成を示す概略断面図である。
図12に示すように、吐出ヘッド30の反X矢印方向側(レーザヘッド36の反対側)には、非照射位置検出手段としての非照射位置検出装置50が配設されている。非照射位置検出装置50には、半導体レーザ等からなる発光素子51が備えられ、発光素子51から出射されたレーザ光B2が、コリメータ52と投光レンズ53を通じて、反Z矢印方向に沿う光軸ALEに沿って出射され、基板2の表面2aの高さ位置近傍で集光するようになっている。また、非照射位置検出装置50には、表面2aの第1及び第2金属配線ML1,ML2に拡散反射されるレーザ光B2の一部を、集光レンズ54と受光レンズ55を通じて受光するCCD等の受光素子56が備えられている。そして、基板2が搬送速度Vxで搬送される間、非照射位置検出装置50は、受光素子56の受光するレーザ光B2の強度に基づいて、その直下(光軸ALE上)に、第1及び第2金属配線ML1,ML2が位置するか否かを検出するようになっている。
尚、本実施形態の反射面24Rは、図14に示すように、レーザ光B1の照射角θdが略90度であって、その照射方向が、略Z矢印方向となるように、基板2から相対的に十分離間した位置に形成されている。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置20の電気的構成を図13に従って説明する。
制御部41には、前記非照射位置検出装置50が接続されて、非照射位置検出装置50からの検出信号(位置検出信号SD)が入力される。制御部41は、非照射位置検出装置50からの位置検出信号SDに基づいて、コード形成領域Sと対峙する第1及び第2金属配線の基板2に対する相対位置を演算し、前記配線離間距離L2,L3及び配線幅Lwを算出する。
制御部41には、第1実施形態と同じく、X軸モータ回転検出器46が接続されて、X軸モータ回転検出器46からの検出信号が入力される。制御部41は、X軸モータ回転検出器46からの検出信号に基づいて、X軸モータMXの回転方向及び回転量を検出し、吐
出ヘッド30に対する基板2のX矢印方向の移動方向及び移動量を演算する。
そして、制御部41は、各セルCの中心位置が着弾位置Paに位置するタイミングで、吐出ヘッド駆動回路48に吐出タイミング信号SGを出力する。また、制御部41は、第1及び第2金属配線ML1,ML2がレーザ光B1の光路上(光軸ALD上)に侵入するタイミングで、後述するレーザ駆動回路49に、レーザ光B1の出射を停止させるパルス信号(照射停止信号SCL)を出力する。尚、この照射停止信号SCLのパルス幅は、第1及び第2金属配線ML1,ML2が光軸ALDを通過するために要する時間(非照射時間T=配線幅Lw/搬送速度Vx)に設定されている。
制御部41には、第1実施形態と同じく、レーザ駆動回路49が接続されている。制御部41は、レーザ駆動回路49に、前記レーザ駆動電圧VDLを出力するようになっている。レーザ駆動回路49は、制御部41からのレーザ駆動電圧VDLを、各半導体レーザLD(LD1〜LD16)に供給して、レーザ光B1を出射させる。また、レーザ駆動回路49は、制御部41からの照射停止信号SCLを受けると、その照射停止信号SCLのパルス幅に応じた前記非照射時間T(=Lw/Vx)だけ、レーザ駆動電圧VDLの供給を停止する。
次に、液滴吐出装置20を使って識別コード10を形成する方法について説明する。
まず、図12に示すように、制御部41は、基板2を載置した基板ステージ23を、往動位置から搬送速度VxでX矢印方向に移動し、非照射位置検出装置50からレーザ光B2を出射して、第1及び第2金属配線ML1,ML2の位置検出を開始する。そして、制御部41は、非照射位置検出装置50からの位置検出信号SDに基づいて、配線離間距離L2(L3)及び配線幅Lwを算出する。
続いて、制御部41は、1列目のセルC(黒セルC1)の中心位置が着弾位置Paまで搬送されたか否か判断し、吐出タイミング信号SGとレーザ駆動電圧VDLを、それぞれ吐出ヘッド駆動回路48及びレーザ駆動回路49に出力するタイミングを待つ。
そして、図14に示すように、1列目のセルCの中心位置が着弾位置Paに搬送されると、制御部41は、吐出ヘッド駆動回路48及びレーザ駆動回路49に、それぞれ吐出タイミング信号SG及びレーザ駆動電圧VDLを出力する。吐出ヘッド駆動回路48は、制御部41からの吐出タイミング信号SGを受けると、第1実施形態と同じく、圧電素子選択信号SSPに対応したノズルNから、一斉に微小液滴Fbを吐出させる。吐出された微小液滴Fbは、その中心位置をセルCの中心位置(着弾位置Pa)に相対させて、対応する1列目の各黒セルC1に、一斉に着弾する。
一方、レーザ駆動回路49は、制御部41からのレーザ駆動電圧VDLを受けると、各半導体レーザLDから、一斉にレーザ光B1を出射させる。一斉に出射されたレーザ光B1は、基板2を透過して反射面24Rに反射され、略90度の照射角θdで着弾位置Paを照射し続ける。
従って、着弾位置Paに着弾した微小液滴Fbは、反射面24Rから照射されるレーザ光B1によって、瞬時に乾燥・焼成され、セルCから食み出すことの無いドットDを形成する。
続いて、図15に示すように、1列目のドットDの中心位置が着弾位置Paを通過し、第1金属配線ML1が、レーザ光B1の反射光路上(光軸ALD上)に侵入すると、制御部41は、レーザ駆動回路49に、照射停止信号SCLを出力して、レーザ駆動電圧VDLの供給を停止させる。すなわち、制御部41は、第1金属配線ML1が光軸ALDに侵
入するタイミングで、レーザ光B1の照射を停止させる。
レーザ光B1の照射停止時間が、非照射時間T(=Lw/Vx)だけ経過すると、図16に示すように、第1金属配線ML1は、配線幅LwだけX矢印方向に移動して、レーザ光B1の光路上(光軸ALD上)から退避する。そして、レーザ駆動回路49は、再び各半導体レーザLDにレーザ駆動電圧VDLを供給し、レーザ光B1の出射を再開する。
従って、第1金属配線ML1は、レーザ光B1に照射されることなく、入射光路上(光軸ALD上)を通過する。
そして、第1金属配線ML1が光路上から退避する時、レーザ光B1の光軸ALDが略Z矢印方向に形成されるため、着弾位置Paは、第1金属配線ML1の反X矢印方向側端部と略対峙する位置、すなわち2列目のセルCの略中心位置に位置する。
従って、2列目の黒セルC1に着弾する微小液滴Fbは、その着弾時と略同じタイミングでレーザ光B1が照射され、その外径をセル幅Raより大きくする前に、乾燥・焼成されて、セルCから食み出すことの無いドットDを形成する。
以後、同様に、第1金属配線ML1が、レーザ光B1の入射光路上(光軸ALD)に搬送されると、制御部41は、第1金属配線ML1が光軸ALD上に位置する間だけレーザ光B1の出射を停止し、非照射時間Tを経過後に出射するレーザ光B1によって、セルCから食み出すことの無いドットDを形成する。続いて、第2金属配線ML2が光軸ALD上に搬送されると、第2金属配線ML2が光軸ALD上に位置する間だけレーザ光B1の出射を停止し、セルCから食み出すことのないドットDを形成する。
次に、上記のように構成した第2実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、非照射位置検出装置50を設け、その非照射位置検出装置50の位置検出信号SDに基づいて、制御部41が、第1及び第2金属配線ML1,ML2の基板2に対する相対位置(配線離間距離L2,L3及び配線幅Lw)を演算するようにした。そして、第1及び第2金属配線ML1,ML2がレーザ光B1の光路上を通過するタイミングで、レーザ駆動回路49が、半導体レーザLDからのレーザ光B1の照射を停止させるようにした。その結果、第1及び第2金属配線ML1,ML2にレーザ光B1を照射することなく、セルCからはみ出すことのないドットDを形成することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、反射面24Rを基板2から離間する構成にしたが、これに限らず、基板2に当接する構成であってもよい。
○上記実施形態では、反射面24Rを裏面2bと平行にする構成にしたが、これに限らず、例えば、照射方向を裏面2bの法線方向に近づけるように、裏面2bに対して傾斜させる構成であってもよい。
○上記実施形態では、反射手段を反射面24Rに具体化したが、これに限らず、例えば、凹部24内に配設する反射ミラーであってもよく、レーザ光B1を反射して、その照射角θdを90度に近づける手段であればよい。
○上記実施形態では、反射面24Rで反射したレーザ光B1を着弾位置Paに照射する構成にしたが、これに限らず、着弾位置PaのX矢印方向側に照射する構成にしてもよい。
○上記実施形態では、レーザ出力手段を半導体レーザLDで具体化したが、これに限らず、例えばCOレーザやYAGレーザであってもよく、着弾した微小液滴Fbを乾燥可能な波長のレーザ光B1を出力するレーザであればよい。
○上記実施形態では、ノズルNの数量分だけ半導体レーザLDを設ける構成にしたが、これに限らず、レーザ光源から出射された単一のレーザ光B1を、回折素子等の分岐素子によって16分割する光学系によって構成してもよい。
○上記実施形態では、ドットDを半円球状に具体化したが、その形状は限定されるものではなく、例えば、その平面形状が楕円形のドットであったり、バーコードを構成するバーのように線状であったりしてもよい。
○上記実施形態では、パターンをドットDに具体化したが、これに限らず、例えば絶縁膜や金属配線のパターンに具体化してもよく、着弾した微小液滴Fbを、レーザ光B1で乾燥するパターンであればよい。この場合にも、パターンのサイズを所望のサイズに制御することができる。
○上記実施形態では、基板を透明ガラス基板に具体化したが、これに限らず、例えばシリコン基板やフレキシブル基板、あるいは金属基板等であってもよい。
○上記実施形態では、ドットD(識別コード10)を液晶表示モジュール1に適用した。これに限らず、例えば有機エレクトロルミネッセンス表示装置の表示モジュールであってもよく、あるいは平面状の電子放出素子を備え、同素子から放出された電子による蛍光物質の発光を利用した電界効果型装置(FEDやSED等)を備えた表示モジュールであってもよい。
液晶表示装置の液晶表示モジュールの正面図。 第1実施形態における液晶表示モジュールの裏面に形成された識別コードの正面図。 同じく、識別コードの側面図。 同じく、識別コードの構成を説明するための説明図。 同じく、液滴吐出装置の要部斜視図。 同じく、液滴吐出装置の概略断面図。 同じく、液滴吐出ヘッドを説明するための斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドを説明するための概略断面図。 同じく、液滴吐出装置の電気的構成を説明するための電気ブロック回路図。 第2実施形態における識別コードの正面図。 同じく、識別コードの側面図。 同じく、液滴吐出装置の概略断面図。 同じく、液滴吐出装置の電気的構成を説明するための電気ブロック回路図。 同じく、液滴吐出装置を説明するための概略断面図。 同じく、液滴吐出装置を説明するための概略断面図。 同じく、液滴吐出装置を説明するための概略断面図。 従来技術の液滴吐出ヘッドを説明するための要部断面図。 従来技術の液滴吐出ヘッドを説明するための要部断面図。
符号の説明
2…基板としての透明ガラス基板、2b…被吐出面としての裏面、10…識別コード、20…液滴吐出噴射装置、23…ステージとしての基板ステージ、24R…反射面、30
…液滴吐出ヘッド、41…レーザ駆動制御手段を構成する制御部、49…レーザ駆動制御手段を構成するレーザ駆動回路、50…非照射位置検出手段としての非照射位置検出装置、B1…レーザ光、D…パターンとしてのドット、LD…レーザ出力手段としての半導体レーザ、ML1…非照射物としての第1金属配線、ML2…非照射物としての第2金属配線。

Claims (7)

  1. 吐出口から基板の被吐出面に向かって液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴を乾燥するためのレーザ光を出力するレーザ出力手段とを備えた液滴吐出装置において、
    前記レーザ出力手段から出力されて前記基板を透過したレーザ光を、前記基板に対して前記液滴吐出ヘッドとは反対側の位置で反射し、反射したレーザ光を、着弾した前記液滴の領域に照射する反射手段を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出装置において、
    前記反射手段は、反射した前記レーザ光の光路を、前記基板の略法線方向にすることを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液滴吐出装置において、
    前記反射手段は、前記基板を載置するステージに備えられたこと特徴とする液滴吐出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の液滴吐出装置において、
    前記反射手段は、前記基板から離間した位置で前記レーザ光を反射することを特徴とする液滴吐出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の液滴吐出装置において、
    前記レーザ出力手段は、着弾した前記液滴の領域で、所定のビーム径となるレーザ光を出力することを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の液滴吐出装置において、
    前記レーザ出力手段は、着弾した前記液滴の領域までの光路上に非照射物が無いときにのみレーザ光を出力することを特徴とする液滴吐出装置。
  7. 請求項6に記載の液滴吐出装置において、
    前記基板に対する前記非照射物の相対位置を検出する非照射位置検出手段と、
    前記非照射位置検出手段の検出信号に基づいて、前記光路上に前記非照射物が無いときにのみ前記レーザ出力手段を駆動制御するレーザ駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
JP2005069608A 2005-03-11 2005-03-11 液滴吐出装置 Expired - Fee Related JP4534809B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005069608A JP4534809B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 液滴吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005069608A JP4534809B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 液滴吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006247569A JP2006247569A (ja) 2006-09-21
JP4534809B2 true JP4534809B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=37088600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005069608A Expired - Fee Related JP4534809B2 (ja) 2005-03-11 2005-03-11 液滴吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4534809B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9969184B2 (en) 2016-06-29 2018-05-15 Fuji Xerox Co., Ltd. Droplet ejection device

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310454A (ja) * 2000-04-27 2001-11-06 Mitsubishi Electric Corp インクジェットプリンタ
JP2003127537A (ja) * 2001-10-29 2003-05-08 Optrex Corp マーキング方法
JP2003135953A (ja) * 2001-10-31 2003-05-13 Air Water Inc 真空紫外光照射装置
JP2009034678A (ja) * 2003-02-26 2009-02-19 Seiko Epson Corp 機能性材料定着方法及び機能性材料定着装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4844558B1 (ja) * 1969-10-27 1973-12-25
JPH02235748A (ja) * 1989-03-10 1990-09-18 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2838452B2 (ja) * 1991-11-20 1998-12-16 三菱鉛筆株式会社 Uvインキ又はuv塗料により印刷又は塗装された鉛筆軸等棒状体の周側面の乾燥方法
JPH08286028A (ja) * 1995-04-19 1996-11-01 Canon Inc カラーフィルタの製造方法、該方法により得られたカラーフィルタ及び該カラーフィルタを具備した液晶表示装置
JPH1177340A (ja) * 1997-09-10 1999-03-23 Miyachi Technos Corp マーキング方法
JPH11320856A (ja) * 1998-05-19 1999-11-24 Konica Corp 液体吐出プリンタおよびプリント媒体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310454A (ja) * 2000-04-27 2001-11-06 Mitsubishi Electric Corp インクジェットプリンタ
JP2003127537A (ja) * 2001-10-29 2003-05-08 Optrex Corp マーキング方法
JP2003135953A (ja) * 2001-10-31 2003-05-13 Air Water Inc 真空紫外光照射装置
JP2009034678A (ja) * 2003-02-26 2009-02-19 Seiko Epson Corp 機能性材料定着方法及び機能性材料定着装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9969184B2 (en) 2016-06-29 2018-05-15 Fuji Xerox Co., Ltd. Droplet ejection device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006247569A (ja) 2006-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100870451B1 (ko) 액적 토출 장치 및 식별 코드
JP4363435B2 (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP4297066B2 (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出ヘッド
KR100759307B1 (ko) 액적 토출 장치
JP2006255656A (ja) 液滴吐出装置
KR100765402B1 (ko) 패턴 형성 방법 및 액적 토출 장치
KR100765401B1 (ko) 패턴 형성 방법, 식별 코드 형성 방법, 액적 토출 장치
JP4337761B2 (ja) 液滴吐出装置、パターン形成方法、識別コードの製造方法、電気光学装置の製造方法
JP4407684B2 (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP4534809B2 (ja) 液滴吐出装置
JP4400540B2 (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP4400542B2 (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2007160252A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2006263560A (ja) 液滴吐出方法及び液滴吐出装置
JP2009101356A (ja) パターン形成方法、識別コード形成方法、液滴吐出装置
JP2006272293A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2007105661A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2006247528A (ja) 液滴吐出装置及びパターン形成方法
JP2006314931A (ja) 液滴吐出装置及びパターン形成方法
JP2007108497A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2007098281A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2006272085A (ja) 液滴吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees