JP2007160252A - パターン形成方法及び液滴吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紫外線硬化性インクからなる液滴の吐出不良を軽減させたパターン形成方法及び液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】X軸モータ駆動回路33及びY軸モータ駆動回路34からのステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、UVレーザ駆動回路36に、レーザ照射開始信号SP及びレーザ照射停止信号EPを出力するようにした。そして、吐出ヘッドが、基板の直上に位置するときに、各UVレーザヘッドから、紫外光を照射させるようにした。また、吐出ヘッドが、基板の直上から離脱するときに、各UVレーザヘッドからの紫外光の照射を停止させるようにした。
【選択図】図4
【解決手段】X軸モータ駆動回路33及びY軸モータ駆動回路34からのステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、UVレーザ駆動回路36に、レーザ照射開始信号SP及びレーザ照射停止信号EPを出力するようにした。そして、吐出ヘッドが、基板の直上に位置するときに、各UVレーザヘッドから、紫外光を照射させるようにした。また、吐出ヘッドが、基板の直上から離脱するときに、各UVレーザヘッドからの紫外光の照射を停止させるようにした。
【選択図】図4
Description
本発明は、パターン形成方法及び液滴吐出装置に関する。
従来、インクジェット法を利用したパターン形成方法には、対象物の範囲を拡張させるために、紫外線硬化性インクを液滴として吐出して、対象物に着弾した液滴に紫外線を照射してパターンを形成する方法が知られている。
こうしたパターン形成方法に利用される液滴吐出装置には、紫外線硬化性樹脂を液滴として吐出させる液滴吐出ヘッドと、着弾した液滴に紫外線を照射させるための紫外線光源と、が搭載されて、その紫外線光源には、水銀ランプやメタルハライドランプ等のランプ光源が利用されていた。
しかし、上記するランプ光源を液滴吐出装置に搭載すると、ランプ光源の小型化が困難であるために、液滴吐出装置の大型化を招く問題があった。
そこで、紫外線硬化性インクを利用した液滴吐出装置では、従来より、液滴吐出装置に搭載する紫外線光源の小型化を図る提案がなされている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、紫外線光源に発光ダイオード(以下単に、LEDという。)を採用して、液滴吐出ヘッドを走査させるキャリッジに、そのLEDを搭載させる構成にしている。そのため、ランプ光源を使用する場合に比べて、紫外線光源のサイズを大幅に小型化させることができ、しかも、その走査手段を、液滴吐出ヘッドの走査手段であるキャリッジと共通化させることによって、液滴吐出装置の小型化を図っている。
特開2004−181951号公報
そこで、紫外線硬化性インクを利用した液滴吐出装置では、従来より、液滴吐出装置に搭載する紫外線光源の小型化を図る提案がなされている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、紫外線光源に発光ダイオード(以下単に、LEDという。)を採用して、液滴吐出ヘッドを走査させるキャリッジに、そのLEDを搭載させる構成にしている。そのため、ランプ光源を使用する場合に比べて、紫外線光源のサイズを大幅に小型化させることができ、しかも、その走査手段を、液滴吐出ヘッドの走査手段であるキャリッジと共通化させることによって、液滴吐出装置の小型化を図っている。
しかしながら、上記LED等の紫外線光源を液滴吐出ヘッドの近傍に配設すると、紫外線光源から対象物に向けて出射された紫外線の一部が、対照物や液滴等に反射あるいは散乱されて、その反射光あるいは散乱光が液滴吐出ヘッドに照射される。その結果、液滴吐出ヘッド内の紫外線硬化性インクが、液滴吐出ヘッドのノズル内で硬化して、液滴の吐出不良を招く問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、紫外線硬化性インクからなる液滴の吐出不良を軽減させたパターン形成方法及び液滴吐出装置を提供することである。
本発明のパターン形成方法は、対象物に吐出した紫外線硬化性インクの液滴に紫外線を照射してパターンを形成するようにしたパターン形成方法において、前記液滴の吐出動作を開始した後に、前記紫外線の照射動作を開始するようにした。
本発明のパターン形成方法によれば、吐出動作の前に、液滴吐出ヘッドへの紫外線照射を回避させることができる。従って、液滴吐出ヘッド内に停滞して流動しない状態の紫外線硬化性インクへの紫外線照射を回避させることができる。その結果、液滴吐出ヘッド内における紫外線硬化性インクの硬化を抑制させることができ、紫外線硬化性インクからなる液滴の吐出不良を軽減させることができる。
このパターン形成方法において、前記紫外線の照射動作を終了した後に、前記液滴を捨て打ちするようにしてもよい。
このパターン形成方法によれば、紫外線の照射された液滴吐出ヘッド内の紫外線硬化性インクを、紫外線の照射動作の後に、捨て打ちさせることができる。その結果、液滴吐出ヘッドによる吐出動作を、より確実に安定させることができ、液滴の吐出不良を、さらに軽減させることができる。
このパターン形成方法によれば、紫外線の照射された液滴吐出ヘッド内の紫外線硬化性インクを、紫外線の照射動作の後に、捨て打ちさせることができる。その結果、液滴吐出ヘッドによる吐出動作を、より確実に安定させることができ、液滴の吐出不良を、さらに軽減させることができる。
本発明の液滴吐出装置は、紫外線硬化性インクの液滴を吐出する液滴吐出装置において、前記液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴に紫外線を照射する照射手段と、前記液滴吐出ヘッドの位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出した前記液滴吐出ヘッドの位置に基づいて、前記液滴吐出ヘッドが対象物上に位置するときに、前記照射手段を駆動制御して、前記紫外線の照射動作を開始させる制御手段と、を備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、液滴吐出ヘッドが対象物上に位置するとき、紫外線を照射させるようになる。従って、対象物上に位置しない液滴吐出ヘッドへの紫外線の照射を回避させることができ、液滴吐出ヘッドに対する紫外線の照射量を低減させることができる。その結果、液滴吐出ヘッド内に貯留された紫外線硬化性インクの硬化を抑制させることができる。ひいては、紫外線硬化性インクからなる液滴の吐出不良を軽減させることができる。
本発明の液滴吐出装置は、紫外線硬化性インクの液滴を吐出する液滴吐出装置において、前記液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴に紫外線を照射する照射手段と、前記液滴の吐出タイミングを規定する吐出タイミング信号に基づいて、前記液滴吐出ヘッドと前記照射手段を駆動制御し、前記液滴吐出ヘッドが前記液滴の吐出動作を開始した後に、前記紫外線の照射動作を開始させる制御手段と、を備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、吐出動作の前に、液滴吐出ヘッドへの紫外線照射を回避させることができる。従って、液滴吐出ヘッド内で停滞して流動しない状態の紫外線硬化性インクへの紫外線照射を回避させることができる。その結果、液滴吐出ヘッド内における紫外線硬化性インクの硬化を抑制させることができ、紫外線硬化性インクからなる液滴の吐出不良を軽減させることができる。
この液滴吐出装置において、前記制御手段は、前記吐出タイミング信号に基づいて、前記液滴吐出ヘッドが対象物に対する前記液滴の吐出動作を開始した後に、前記照射手段を駆動制御して、前記紫外線の照射動作を開始させるようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、対象物に対する吐出動作を開始した後に、紫外線の照射動作を開始させることができる。従って、対象物に対して液滴を吐出するまで、紫外線の照射を停止させることができる。その結果、液滴吐出ヘッドに対する紫外線の照射量を、より低減させることができ、液滴吐出ヘッド内における紫外線硬化性インクの硬化を、さらに抑制させることができる。
この液滴吐出装置において、前記制御手段は、記照射手段による前記紫外線の照射動作を終了させた後に、前記液滴を捨て打ちさせるフラッシングタイミング信号に基づいて、前記液滴を捨て打ちさせるようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、紫外線の照射された液滴吐出ヘッド内の紫外線硬化性インクを、紫外線の照射動作の後に、捨て打ちさせることができる。その結果、液滴吐出ヘッドによる吐出動作を、より確実に安定させることができ、液滴の吐出不良を、さらに軽減させることができる。
この液滴吐出装置において、前記制御手段は、前記液滴の吐出タイミングを規定する吐出タイミング信号に基づいて、前記液滴を硬化させるための所定の時間だけ前記紫外線を照射させるようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、液滴を硬化させる分の紫外線だけ照射させることができる。従って、紫外線の照射量を最小限にすることができ、紫外線硬化性インクからなる液滴の吐出不良を、より効果的に軽減させることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1において、液滴吐出装置10には、直方体形状に形成される基台11が備えられるとともに、その基台11の上面には、その長手方向(X矢印方向)に沿って延びる一対の案内溝12が形成されている。その基台11の上方には、基台11に設けられたX軸モータMX(図4の左上参照)の出力軸に駆動連結されるステージ13が、前記案内溝12に沿ってX矢印方向及び反X矢印方向に直動する(X矢印方向に沿って走査される)ようになっている。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1において、液滴吐出装置10には、直方体形状に形成される基台11が備えられるとともに、その基台11の上面には、その長手方向(X矢印方向)に沿って延びる一対の案内溝12が形成されている。その基台11の上方には、基台11に設けられたX軸モータMX(図4の左上参照)の出力軸に駆動連結されるステージ13が、前記案内溝12に沿ってX矢印方向及び反X矢印方向に直動する(X矢印方向に沿って走査される)ようになっている。
ステージ13の上側には、対象物としての基板Sbを載置可能にする載置面14が形成されるとともに、その載置面14のY矢印方向両端には、X矢印方向に沿って延びる一対のフラッシング領域15が形成されている。一対のフラッシング領域15内には、それぞれシート状に形成された多孔質の吸収部材15aが配設されて、フラッシングされた紫外線硬化性インクF(図3参照)を受容して吸収するようになっている。
基台11のY矢印方向両側には、門型に形成されたガイド部材16が配設されるとともに、そのガイド部材16には、Y矢印方向に延びる上下一対のガイドレール17が形成されている。そのガイド部材16には、ガイド部材16に設けられたY軸モータMY(図4の左下参照)の出力軸に駆動連結されるキャリッジ18が、前記ガイドレール17に沿ってY矢印方向及び反Y矢印方向に直動する(Y矢印方向に沿って走査される)ようになっている。
キャリッジ18の内部には、紫外線硬化性インクF(図3参照)を導出可能に収容するインクタンク18aが配設されて、収容する紫外線硬化性インクFを導出するようになっている。そのキャリッジ18の下側には、ヘッドユニットHUが搭載されている。図2は、ヘッドユニットHUを下方(ステージ13側)から見た斜視図であって、図3は、ヘッドユニットHUを反X矢印方向側から見た側面図である。
図2において、ヘッドユニットHUには、X矢印方向に沿って延びる直方体形状に形成された液滴吐出ヘッド(以下単に、吐出ヘッドという。)20が備えられている。吐出ヘッド20の下側(図2において上側)には、ノズルプレート21が備えられるとともに、そのノズルプレート21の下面(ノズル形成面21a)には、X矢印方向に沿って等ピッチに配列形成される複数の貫通孔(ノズルN)が、基板Sbの法線方向(Z矢印方向)に沿って貫通形成されている。
図3において、各ノズルNのZ矢印方向には、それぞれ前記インクタンク18aに連通するキャビティ22が形成されるとともに、前記インクタンク18aの導出する紫外線硬化性インクFを、対応するノズルN内に供給させるようになっている。各キャビティ22の上側には、Z矢印方向及び反Z矢印方向(上下方向)に振動可能な振動板23が貼り付けられるとともに、その振動板23の上側には、各ノズルNに対応する複数の圧電素子P
Zが配設されている。各圧電素子PZは、それぞれ圧電素子PZを駆動制御するための信号(圧電素子駆動電圧COM1:図4参照)を受けて上下方向に収縮・伸張するとともに、対応する振動板23を上下方向に振動させて、キャビティ22内の容積を拡大・縮小させるようになっている。
Zが配設されている。各圧電素子PZは、それぞれ圧電素子PZを駆動制御するための信号(圧電素子駆動電圧COM1:図4参照)を受けて上下方向に収縮・伸張するとともに、対応する振動板23を上下方向に振動させて、キャビティ22内の容積を拡大・縮小させるようになっている。
そして、図1に示す状態から、X軸モータMXを駆動制御して、ステージ13をX矢印方向に沿って移動(走査)させるとともに、Y軸モータMYを駆動制御して、キャリッジ18をY矢印方向に沿って移動(走査)させる。そして、全てのノズルNが、前記フラッシング領域15と相対向するタイミングで、全ての圧電素子PZに、前記圧電素子駆動電圧COM1を供給する。すると、全てのキャビティ22の容積が拡大・縮小するとともに、全てのノズルN内の紫外線硬化性インクFの界面(メニスカス)が振動して、紫外線硬化性インクFの液滴Fbが吐出される(捨て打ちされる)。捨て打ちされた紫外線硬化性インクFは、対応するフラッシング領域15の吸収部材15aに受容されて吸収される。これによって、全てのノズルN内の紫外線硬化性インクFが、前記インクタンク18a内の紫外線硬化性インクFに交換される、すなわちフラッシングされる。
また、各ノズルNが、前記基板Sbと相対向するタイミングで、選択された圧電素子PZに、前記圧電素子駆動電圧COM1を供給する。すると、対応するキャビティ22の容積が拡大・縮小するとともに、対応するノズルN内の紫外線硬化性インクFから液滴Fbが吐出される。吐出された液滴Fbは、反Z矢印方向に飛行して、相対向する基板Sbの上面に着弾する。
本実施形態では、基板Sb上の位置であって、各ノズルNと相対向する位置を、それぞれ着弾位置PF(図3参照)という。
図2において、ヘッドユニットHUには、吐出ヘッド20のY矢印方向両側に、照射手段としての一対のUVレーザヘッド25A,25Bが備えられている。一対のUVレーザヘッド25A,25Bは、それぞれX矢印方向に沿って延びるように形成されるとともに、その反Z矢印方向(基板Sb)側の側面には、それぞれUVレーザヘッド25A,25BのX矢印方向略全幅にわたって貫通形成される照射口26A,26Bが形成されている。
図2において、ヘッドユニットHUには、吐出ヘッド20のY矢印方向両側に、照射手段としての一対のUVレーザヘッド25A,25Bが備えられている。一対のUVレーザヘッド25A,25Bは、それぞれX矢印方向に沿って延びるように形成されるとともに、その反Z矢印方向(基板Sb)側の側面には、それぞれUVレーザヘッド25A,25BのX矢印方向略全幅にわたって貫通形成される照射口26A,26Bが形成されている。
図3(a)において、一対のUVレーザヘッド25A,25Bの内部には、それぞれUVレーザ27A,27Bが配設されている。UVレーザ27A,27Bは、それぞれUVレーザ27A,27Bを駆動制御するための信号(UVレーザ駆動電圧COM2:図4参照)を受けて、前記紫外線硬化性インクF(前記液滴Fb)の硬化反応を開始可能にする強度の紫外領域のレーザ光(紫外光LA,LB)を出射するようになっている。
各UVレーザ27A,27Bと対応する照射口26A,26Bとの間には、各UVレーザ27A,27Bからの紫外光LA,LBを平行光にするコリメータや、YZ面内に曲率を有してX矢印方向に延びるように形成されたシリンドリカルレンズ等の光学ユニット28A,28Bが配設されている。そして、各UVレーザ27A,27Bから紫外光LA,LBが出射される。すると、出射された紫外光LA,LBが、それぞれ光学ユニット28A,28Bによって基板Sb上に集束させるとともに、図3(b)に示すように、基板Sbの上面に、それぞれ吐出ヘッド20のX矢印方向略全幅に広がる帯状のビームスポットBsa,Bsbを形成するようになっている。
本実施形態では、基板Sb上の位置であって、ビームスポットBsa及びビームスポットBsbの形成される位置を、それぞれ照射位置PTa及び照射位置PTbという。また、本実施形態の照射位置PTaと照射位置PTbは、それぞれ前記着弾位置PFから、Y矢印方向と反Y矢印方向に所定の距離だけ離間した位置に設定されている。
そして、前記吐出ヘッド20から液滴Fbを吐出させた後に、各UVレーザ27A,27BにUVレーザ駆動電圧COM2を供給する。すると、各UVレーザ27A,27Bからの紫外光LA,LBが、対応する照射口26A,26Bから出射されるとともに、出射された紫外光LA,LBが、それぞれ基板Sbの上面に、対応するビームスポットBsa,Bsbを形成する。
この状態から、Y軸モータMYを駆動制御してキャリッジ18をY矢印方向に走査すると、ビームスポットBsaが、基板Sb上に着弾した液滴Fbの領域を通過する。反対に、Y軸モータMYを駆動制御してキャリッジ18を反Y矢印方向に走査すると、ビームスポットBsbが、基板Sb上に着弾した液滴Fbの領域を通過する。すなわち、本実施形態の液滴吐出装置10では、基板Sb上に着弾した液滴Fbが、キャリッジ18の走査によって、UVレーザヘッド25Aからの紫外光LAあるいはUVレーザヘッド25Bからの紫外光LBのいずれか一方を受ける。
そして、基板Sbに着弾した液滴FbがUVレーザヘッド25Aからの紫外光LAあるいはUVレーザヘッド25Bからの紫外光LBを受けると、その紫外線硬化性インクFの硬化反応が開始されて、やがて、着弾した液滴Fbが、基板Sb上で硬化する(ドットパターンを形成する)。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置10の電気的構成を図4に従って説明する。
図4において、制御手段としての制御装置31には、CPU、RAM、ROM等が備えられて、ROM等に格納された各種データ及び各種プログラムに従って、ステージ13及びキャリッジ18を走査させて、ヘッドユニットHUを駆動制御させる。
図4において、制御手段としての制御装置31には、CPU、RAM、ROM等が備えられて、ROM等に格納された各種データ及び各種プログラムに従って、ステージ13及びキャリッジ18を走査させて、ヘッドユニットHUを駆動制御させる。
詳述すると、制御装置31のROMには、紫外線硬化性インクFを捨て打ちしてフラッシング動作を実行するためのフラッシングデータFDと、液滴Fbを吐出して基板Sbにパターンを形成するためのビットマップデータBMDが格納されている。
フラッシングデータFDは、各ビットの値(0あるいは1)に応じて、各圧電素子PZのオンあるいはオフを規定するデータであって、ノズルNがフラッシング領域15の各位置と相対向するときに、全ての圧電素子PZをオンさせるように設定されている。
ビットマップデータBMDは、各ビットの値(0あるいは1)に応じて、各圧電素子PZのオンあるいはオフを規定するデータであって、基板Sbの表面上における各位置に、液滴Fbを吐出するか否かを規定したデータである。
制御装置31には、入力装置32、X軸モータ駆動回路33、Y軸モータ駆動回路34、吐出ヘッド駆動回路35及びUVレーザ駆動回路36が接続されている。
入力装置32は、起動スイッチ、停止スイッチ等の操作スイッチを有して各種操作信号を制御装置31に入力するとともに、基板Sbに形成する画像に関する情報を、既定形式の描画データIaとして制御装置31に入力するようになっている。そして、制御装置31は、入力装置32からの描画データIaを受けて、前記ビットマップデータBMDと、前記圧電素子駆動電圧COM1と、前記UVレーザ駆動電圧COM2を生成するようになっている。
入力装置32は、起動スイッチ、停止スイッチ等の操作スイッチを有して各種操作信号を制御装置31に入力するとともに、基板Sbに形成する画像に関する情報を、既定形式の描画データIaとして制御装置31に入力するようになっている。そして、制御装置31は、入力装置32からの描画データIaを受けて、前記ビットマップデータBMDと、前記圧電素子駆動電圧COM1と、前記UVレーザ駆動電圧COM2を生成するようになっている。
X軸モータ駆動回路33は、制御装置31からのX軸モータ駆動回路33に対応する駆動制御信号に応答して、ステージ13を往復移動させるX軸モータMXを正転又は逆転させるようになっている。そのX軸モータ駆動回路33には、位置検出手段を構成するX軸モータ回転検出器MEXが接続されて、X軸モータ回転検出器MEXからの検出信号が入
力されるようになっている。X軸モータ駆動回路33は、X軸モータ回転検出器MEXからの検出信号に基づいて、ステージ13(フラッシング領域15及び基板Sb)の移動方向及び移動量を演算するとともに、ステージ13の現在位置に関する情報をステージ位置情報SPIとして生成するようになっている。そして、制御装置31は、X軸モータ駆動回路33からのステージ位置情報SPIを受けて、各種信号を出力するようになっている。
力されるようになっている。X軸モータ駆動回路33は、X軸モータ回転検出器MEXからの検出信号に基づいて、ステージ13(フラッシング領域15及び基板Sb)の移動方向及び移動量を演算するとともに、ステージ13の現在位置に関する情報をステージ位置情報SPIとして生成するようになっている。そして、制御装置31は、X軸モータ駆動回路33からのステージ位置情報SPIを受けて、各種信号を出力するようになっている。
Y軸モータ駆動回路34は、制御装置31からのY軸モータ駆動回路34に対応する駆動制御信号に応答して、キャリッジ18を往復移動させるY軸モータMYを正転又は逆転させるようになっている。そのY軸モータ駆動回路34には、位置検出手段を構成するY軸モータ回転検出器MEYが接続されて、Y軸モータ回転検出器MEYからの検出信号が入力されるようになっている。Y軸モータ駆動回路34は、Y軸モータ回転検出器MEYからの検出信号に基づいて、キャリッジ18(吐出ヘッド20及び各UVレーザヘッド25A,25B)の移動方向及び移動量を演算するとともに、キャリッジ18の現在位置に関する情報をキャリッジ位置情報CPIとして生成するようになっている。そして、制御装置31は、Y軸モータ駆動回路34からのキャリッジ位置情報CPIを受けて、各種駆動信号を出力するようになっている。
詳述すると、制御装置31は、前記フラッシングデータFDを所定のクロック信号に同期させたフラッシング制御信号SI1を生成するようになっている。そして、制御装置31は、ノズルNがフラッシング領域15の直上に位置する前に、生成したフラッシング制御信号SI1を、吐出ヘッド駆動回路35に順次シリアル転送するようになっている。
また、制御装置31は、キャリッジ18の1回の走査(1回の往動、もしくは復動)分に対応する前記ビットマップデータBMDを所定のクロック信号に同期させた吐出制御信号SI2として生成する。そして、制御装置31は、キャリッジ18(各ノズルN)を走査させる前に、対応する吐出制御信号SI2を吐出ヘッド駆動回路35に順次シリアル転送するようになっている。
また、制御装置31は、ノズルNが、フラッシング領域15及び基板Sbと相対向するタイミングで、それぞれフラッシングタイミング信号LP1及び吐出タイミング信号LP2を順次生成するとともに、生成したフラッシングタイミング信号LP1及び吐出タイミング信号LP2を、それぞれ吐出ヘッド駆動回路35に順次出力するようになっている。
さらに、制御装置31は、ノズルNが、基板Sbの上方に侵入するタイミングで、レーザ照射開始信号SPを生成するとともに、生成したレーザ照射開始信号SPを、UVレーザ駆動回路36に出力するようになっている。また、制御装置31は、ノズルNが、基板Sbの上方から離脱するタイミングで、レーザ照射停止信号EPを生成するとともに、生成したレーザ照射停止信号EPを、UVレーザ駆動回路36出力するようになっている。
吐出ヘッド駆動回路35には、前記各圧電素子PZ(吐出ヘッド20)が接続されるとともに、制御装置31から、所定のクロック信号に同期させた圧電素子駆動電圧COM1が供給されるようになっている。また、吐出ヘッド駆動回路35は、制御装置31からのフラッシング制御信号SI1及び吐出制御信号SI2を受けて、これらフラッシング制御信号SI1及び吐出制御信号SI2を、それぞれ各圧電素子PZに対応させて順次シリアル/パラレル変換するようになっている。
そして、吐出ヘッド駆動回路35は、制御装置31からのフラッシングタイミング信号LP1を受ける毎に、フラッシング制御信号SI1に基づいて、全ての圧電素子PZに、圧電素子駆動電圧COM1を供給するようになっている。また、吐出ヘッド駆動回路35
は、制御装置31からの吐出タイミング信号LP2を受ける毎に、吐出制御信号SI2に基づいて選択された各圧電素子PZに、それぞれ圧電素子駆動電圧COM1を供給するようになっている。
は、制御装置31からの吐出タイミング信号LP2を受ける毎に、吐出制御信号SI2に基づいて選択された各圧電素子PZに、それぞれ圧電素子駆動電圧COM1を供給するようになっている。
UVレーザ駆動回路36には、前記各UVレーザ27A,27Bが接続されるとともに、制御装置31からのレーザ照射開始信号SPを受けて、各UVレーザ27A,27Bに、それぞれUVレーザ駆動電圧COM2を供給するようになっている。すなわち、UVレーザ駆動回路36は、各ノズルN(吐出ヘッド20)が基板Sbの上方に侵入するタイミングで、各UVレーザ27A,27Bからの紫外光LA,LBを基板Sb上に照射するようになっている。
また、UVレーザ駆動回路36は、制御装置31からのレーザ照射停止信号EPを受けて、各UVレーザ27A,27Bに対するUVレーザ駆動電圧COM2の供給を停止するようになっている。すなわち、UVレーザ駆動回路36は、各ノズルN(吐出ヘッド20)が基板Sbの上方から離脱するタイミングで、各UVレーザヘッド25A,25Bからの紫外光LA,LBの照射を停止させるようになっている。
次に、上記構成からなる液滴吐出装置10を使用して、紫外線硬化性インクFからなるパターンを形成する方法について説明する。
まず、図1に示すように、ステージ13上に、基板Sbを配置固定する。このとき、ステージ13は、キャリッジ18よりも反X矢印方向側に配置されて、キャリッジ18は、ガイド部材16の最も反Y矢印方向に配置されている。
まず、図1に示すように、ステージ13上に、基板Sbを配置固定する。このとき、ステージ13は、キャリッジ18よりも反X矢印方向側に配置されて、キャリッジ18は、ガイド部材16の最も反Y矢印方向に配置されている。
この状態から、入力装置32を操作して描画データIaを制御装置31に入力する。すると、制御装置31は、描画データIaに基づくビットマップデータBMDを生成して格納するとともに、描画データIaに基づく圧電素子駆動電圧COM1及びUVレーザ駆動電圧COM2を生成する。
圧電素子駆動電圧COM1及びUVレーザ駆動電圧COM2を生成すると、制御装置31は、X軸モータMX及びY軸モータMYを駆動制御して、ステージ13及びキャリッジ18の走査を開始する。すなわち、制御装置31は、ステージ13を所定の周期で順次X矢印方向に走査しながら、キャリッジ18を、ステージ13の走査周期に同期させて、Y矢印方向に沿って往復動(走査)させる。
この間、制御装置31は、圧電素子駆動電圧COM1を所定のクロック信号に同期させて、吐出ヘッド駆動回路35に出力するとともに、UVレーザ駆動電圧COM2を、UVレーザ駆動回路36に出力する。また、制御装置31は、フラッシング制御信号SI1を生成するとともに、生成したフラッシング制御信号SI1を、吐出ヘッド駆動回路35にシリアル転送して、フラッシングタイミング信号LP1を出力するタイミングを待つ。
そして、各ノズルNがフラッシング領域15の直上に走査されると、制御装置31は、ステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、吐出ヘッド駆動回路35に、フラッシングタイミング信号LP1を出力する。
すると、全ての圧電素子PZは、吐出ヘッド駆動回路35からの圧電素子駆動電圧COM1を受けて、全てのノズルNから、一斉に紫外線硬化性インクFを捨て打ちする、すなわちフラッシング動作を実行する。フラッシング動作によって捨て打ちされた紫外線硬化性インクFは、対応する吸収部材15aに受容されて吸収される。
この間、制御装置31は、1スキャン分の吐出制御信号SI2を生成するとともに、生
成した吐出制御信号SI2を、吐出ヘッド駆動回路35にシリアル転送して、吐出タイミング信号LP2及びレーザ照射開始信号SPの双方の出力タイミングを待つ。
成した吐出制御信号SI2を、吐出ヘッド駆動回路35にシリアル転送して、吐出タイミング信号LP2及びレーザ照射開始信号SPの双方の出力タイミングを待つ。
そして、各ノズルNが基板Sbの直上に走査されると、制御装置31は、ステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、吐出ヘッド駆動回路35に、吐出タイミング信号LP2を出力するとともに、UVレーザ駆動回路36に、レーザ照射開始信号SPを出力する。
すると、吐出ヘッド駆動回路35は、吐出制御信号SI2によって選択された圧電素子PZに圧電素子駆動電圧COM1を供給して、対応するノズルNから、一斉に紫外線硬化性インクFの液滴Fbを吐出させる。さらに、UVレーザ駆動回路36は、各UVレーザヘッド25A,25BにUVレーザ駆動電圧COM2を供給して、UVレーザヘッド25A,25Bの双方から、紫外光LA,LBを出射させるとともに、基板Sbの表面に、ビームスポットBsa,Bsbを形成させる。
そして、キャリッジ18がY矢印方向に沿って走査されると、基板Sb上のビームスポットBsaがY矢印方向に走査されて、UVレーザヘッド25Aからの紫外光LAが、基板Sb上に着弾した各液滴Fbの領域を照射される。これによって、基板Sbに着弾した各液滴Fb(紫外線硬化性インクF)は、その硬化反応が開始されて、やがて、基板Sb上で硬化する、すなわちドットパターンを形成する。
この間、制御装置31は、再びフラッシング制御信号SI1を生成するとともに、生成したフラッシング制御信号SI1を、吐出ヘッド駆動回路35にシリアル転送して、フラッシングタイミング信号LP1を出力するタイミングを待つ。
そして、各ノズルNが、1スキャン分の吐出動作を実行して、基板Sbの直上から離脱すると、制御装置31は、ステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、UVレーザ駆動回路36に、レーザ照射停止信号EPを出力する。
すると、UVレーザ駆動回路36は、各UVレーザヘッド25A,25BへのUVレーザ駆動電圧COM2の供給を停止させて、UVレーザヘッド25A,25Bの双方からの紫外光LA,LBの出射を停止させる。これによって、吐出ヘッド20が基板Sbの直上に位置する間だけ、UVレーザヘッド25A,25Bからの紫外光LA,LBの照射が行われる。
やがて、各ノズルNがフラッシング領域15の直上に走査されると、制御装置31は、ステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、吐出ヘッド駆動回路35に、再びフラッシングタイミング信号LP1を出力する。
すると、吐出ヘッド駆動回路35は、全ての圧電素子PZに圧電素子駆動電圧COM1を供給するとともに、再び、全てのノズルNにフラッシング動作を実行させる。これによって、吐出ヘッド20は、その内部に貯留する紫外線硬化性インクFの中で、紫外線の照射された分を吐出(排出)させることができる。
以後同様に、UVレーザヘッド25A,25Bは、吐出ヘッド20が基板Sbの直上で吐出動作を実行する間だけ、紫外光LA,LBを照射する。そして、吐出ヘッド20は、基板Sbに対する吐出動作を実行した後に、フラッシング動作を実行して、基板Sbに、所望するドットパターンを形成する。
次に、上記のように構成した第1実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、X軸モータ駆動回路33及びY軸モータ駆動回路34からのステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、UVレーザ駆動回路36に、レーザ照射開始信号SP及びレーザ照射停止信号EPを出力するようにした。そして、吐出ヘッド20が、基板Sbの直上に位置するときに、各UVレーザヘッド25A,25Bから、紫外光LA,LBを照射させるようにした。また、吐出ヘッド20が、基板Sbの直上から離脱するときに、各UVレーザヘッド25A,25Bからの紫外光LA,LBの照射を停止させるようにした。
(1)上記実施形態によれば、X軸モータ駆動回路33及びY軸モータ駆動回路34からのステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、UVレーザ駆動回路36に、レーザ照射開始信号SP及びレーザ照射停止信号EPを出力するようにした。そして、吐出ヘッド20が、基板Sbの直上に位置するときに、各UVレーザヘッド25A,25Bから、紫外光LA,LBを照射させるようにした。また、吐出ヘッド20が、基板Sbの直上から離脱するときに、各UVレーザヘッド25A,25Bからの紫外光LA,LBの照射を停止させるようにした。
従って、基板Sbの直上に位置しない吐出ヘッド20に対して、その紫外光LA,LBの照射を回避させることができる。その結果、吐出ヘッド20に対する紫外光LA,LBの照射量を低減させることができる。ひいては、吐出ヘッド20内に貯留された紫外線硬化性インクFの硬化を抑制させることができ、紫外線硬化性インクFからなる液滴Fbの吐出不良を軽減させることができる。
(2)上記実施形態によれば、X軸モータ駆動回路33及びY軸モータ駆動回路34からのステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、吐出ヘッド20が、基板Sbの直上から離脱するときに、各UVレーザヘッド25A,25Bからの紫外光LA,LBの照射を停止させるようにした。そして、吐出ヘッド20が、フラッシング領域15の直上に位置するタイミングで、フラッシング動作を実行させるようにした。
(2)上記実施形態によれば、X軸モータ駆動回路33及びY軸モータ駆動回路34からのステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、吐出ヘッド20が、基板Sbの直上から離脱するときに、各UVレーザヘッド25A,25Bからの紫外光LA,LBの照射を停止させるようにした。そして、吐出ヘッド20が、フラッシング領域15の直上に位置するタイミングで、フラッシング動作を実行させるようにした。
従って、ドットパターンを形成している間に紫外線照射を受けた紫外線硬化性インクFを、吐出ヘッド20の中から排出させることができる。その結果、吐出ヘッド20内に貯留された紫外線硬化性インクFの硬化を、より確実に抑制させることができ、紫外線硬化性インクFからなる液滴Fbの吐出不良を、さらに軽減させることができる。
(3)上記実施形態によれば、紫外光LA,LBを基板Sb上に集束させるようにした。従って、紫外光LA,LBを局所的に照射させることができ、吐出ヘッド20に対する基板Sb側からの紫外光LA,LBの反射あるいは散乱を抑制させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を、図5に従って説明する。尚、第2実施形態では、第1実施形態におけるUVレーザ27A,27Bと、紫外光LA,LBを出射するタイミングを変更したものである。そのため、以下では、その変更点について詳細に説明する。
(3)上記実施形態によれば、紫外光LA,LBを基板Sb上に集束させるようにした。従って、紫外光LA,LBを局所的に照射させることができ、吐出ヘッド20に対する基板Sb側からの紫外光LA,LBの反射あるいは散乱を抑制させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を、図5に従って説明する。尚、第2実施形態では、第1実施形態におけるUVレーザ27A,27Bと、紫外光LA,LBを出射するタイミングを変更したものである。そのため、以下では、その変更点について詳細に説明する。
図5において、UVレーザヘッド25A,25Bには、それぞれノズルNに対応する複数のUVレーザ27A,27Bが、ノズルNの配列方向に沿って配列されている。複数のUVレーザ27A,27Bは、それぞれ前記UVレーザ駆動電圧COM2を受けて、前記紫外線硬化性インクF(前記液滴Fb)の硬化反応を開始可能にする強度の紫外領域のレーザ光(紫外光LA,LB)を出射するようになっている。
そして、UVレーザ27A,27Bから紫外光LA,LBが出射されると、出射された紫外光LA,LBは、それぞれ前記光学ユニット28A,28Bによって基板Sb上に集束されて、対応する着弾位置PFの近傍で、矩形状のビームスポットBsa,Bsbを形成するようになっている。尚、本実施形態では、各ビームスポットBsa,Bsbと対応する着弾位置PFとの間の距離が、それぞれ所定の距離(照射待機距離Dy)だけ離間するように設定されている。
図6において、吐出ヘッド駆動回路35は、制御装置31からの吐出制御信号SI2を受けて、各圧電素子PZに対応させて順次シリアル/パラレル変換するとともに、シリアル/パラレル変換した吐出制御信号SI2を、UVレーザ駆動回路36に出力するようになっている。そして、吐出ヘッド駆動回路35は、制御装置31からの吐出タイミング信号LP2を受ける毎に、シリアル/パラレル変換した吐出制御信号SI2を、UVレーザ
駆動回路36に出力するようになっている。
駆動回路36に出力するようになっている。
UVレーザ駆動回路36には、前記複数のUVレーザ27A,27Bが接続されている。UVレーザ駆動回路36は、吐出ヘッド駆動回路35からの吐出制御信号SI2を受けて、所定の時間(「照射待機時間」)だけ待機するとともに、吐出ヘッド駆動回路35からの吐出制御信号SI2によって選択されたUVレーザ27A,27Bに、それぞれ所定の時間(「照射時間」)だけ、UVレーザ駆動電圧COM2を供給するようになっている。
尚、本実施形態の「照射待機時間」は、Y矢印方向あるいは反Y矢印方向に走査させるヘッドユニットHUが、液滴Fbの吐出動作の開始から、前記照射待機距離Dyだけ走査される時間に設定されている。また、本実施形態の「照射時間」は、予め試験等に基づいて、液滴Fbの硬化反応を開始させるために必要な最短時間に設定されている。
すなわち、UVレーザ駆動回路36は、着弾位置PFに着弾した液滴Fbが、対応する照射位置PTa(あるいは照射位置PTb)に相対移動するまで、待機するようになっている。しかも、UVレーザ駆動回路36は、照射位置PTa(あるいは照射位置PTb)相対移動した液滴Fbに対して、同液滴Fbを吐出したノズルNに対応する選択されたUVレーザ27A,27Bからのみ、「照射時間」だけ、紫外光LA,LBを照射させるようになっている。
次に、上記構成からなる液滴吐出装置10を使用して、紫外線硬化性インクFからなるパターンを形成する方法について説明する。
今、ステージ13及びキャリッジ18が、それぞれX矢印方向及びY矢印方向に走査されて、各ノズルNが基板Sbの直上に走査されると、制御装置31は、ステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、吐出ヘッド駆動回路35に、吐出タイミング信号LP2を出力する。
今、ステージ13及びキャリッジ18が、それぞれX矢印方向及びY矢印方向に走査されて、各ノズルNが基板Sbの直上に走査されると、制御装置31は、ステージ位置情報SPI及びキャリッジ位置情報CPIに基づいて、吐出ヘッド駆動回路35に、吐出タイミング信号LP2を出力する。
すると、吐出ヘッド駆動回路35は、吐出制御信号SI2によって選択された圧電素子PZに圧電素子駆動電圧COM1を供給して、対応するノズルNから、一斉に紫外線硬化性インクFの液滴Fbを吐出させる。さらに、吐出ヘッド駆動回路35は、シリアル/パラレル変換した吐出制御信号SI2を、UVレーザ駆動回路36に出力する。
UVレーザ駆動回路36は、吐出ヘッド駆動回路35からの吐出制御信号SI2を受けると、「照射待機時間」だけ待機する。そして、UVレーザ駆動回路36は、着弾した液滴Fbが、対応する照射位置PTa(あるいは照射位置PTb)に相対移動するタイミングで、選択されたUVレーザ27A,27Bからのみ、「照射時間」だけ、紫外光LA,LBを照射させる。
これによって、基板Sbに着弾した各液滴Fb(紫外線硬化性インクF)は、その硬化反応を開始して、やがて、基板Sb上で硬化する、すなわちドットパターンを形成する。
この際、UVレーザヘッド25A,25Bから照射される紫外光LA,LBは、着弾した液滴Fbに対応する選択されたUVレーザ27A,27Bからのみ、「照射時間」だけ、照射される。そのため、UVレーザヘッド25A,25Bから照射させる紫外光LA,LBの照射量を最小にして、ドットパターンを形成することができる。
この際、UVレーザヘッド25A,25Bから照射される紫外光LA,LBは、着弾した液滴Fbに対応する選択されたUVレーザ27A,27Bからのみ、「照射時間」だけ、照射される。そのため、UVレーザヘッド25A,25Bから照射させる紫外光LA,LBの照射量を最小にして、ドットパターンを形成することができる。
次に、上記のように構成した本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、液滴Fbの吐出を規定する吐出タイミング信号LP2及び吐出制御信号SI2に基づいて、UVレーザ27A,27Bの照射・非照射を規定するようにした。従って、紫外光LA,LBの照射時間を短縮させることができ、吐出ヘッド2
0内に貯留される紫外線硬化性インクFへの紫外線照射を、確実に抑制させることができる。
(2)上記実施形態によれば、各ノズルNに対応する複数のUVレーザ27A,27Bを設け、液滴Fbを吐出したノズルNに対応するUVレーザ27A,27Bからのみ、紫外光LA,LBを照射させるようにした。従って、紫外光LA,LBの照射量を低減させることができ、吐出ヘッド20内に貯留される紫外線硬化性インクFへの紫外線照射を、さらに抑制させることができる。
(1)上記実施形態によれば、液滴Fbの吐出を規定する吐出タイミング信号LP2及び吐出制御信号SI2に基づいて、UVレーザ27A,27Bの照射・非照射を規定するようにした。従って、紫外光LA,LBの照射時間を短縮させることができ、吐出ヘッド2
0内に貯留される紫外線硬化性インクFへの紫外線照射を、確実に抑制させることができる。
(2)上記実施形態によれば、各ノズルNに対応する複数のUVレーザ27A,27Bを設け、液滴Fbを吐出したノズルNに対応するUVレーザ27A,27Bからのみ、紫外光LA,LBを照射させるようにした。従って、紫外光LA,LBの照射量を低減させることができ、吐出ヘッド20内に貯留される紫外線硬化性インクFへの紫外線照射を、さらに抑制させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、レーザ光源をUVレーザ27A,27Bで具体化したが、これに限らず、例えば紫外領域の光を出射する発光素子(LED)で具体化してもよい。
・上記実施形態では、UVレーザ27A,27Bに対して、そのレーザ光LA,LBの照射動作の開始及び停止を、同じタイミングで実行させる構成にした。これに限らず、例えば、吐出ヘッド20をY矢印方向に走査させるときには、UVレーザ27Aからのレーザ光LAのみを照射させる構成にしてもよく、さらには、吐出ヘッド20を反Y矢印方向に走査させるときには、UVレーザ27Bからのレーザ光LBのみを照射させる構成にしてもよい。
・上記実施形態では、レーザ光源をUVレーザ27A,27Bで具体化したが、これに限らず、例えば紫外領域の光を出射する発光素子(LED)で具体化してもよい。
・上記実施形態では、UVレーザ27A,27Bに対して、そのレーザ光LA,LBの照射動作の開始及び停止を、同じタイミングで実行させる構成にした。これに限らず、例えば、吐出ヘッド20をY矢印方向に走査させるときには、UVレーザ27Aからのレーザ光LAのみを照射させる構成にしてもよく、さらには、吐出ヘッド20を反Y矢印方向に走査させるときには、UVレーザ27Bからのレーザ光LBのみを照射させる構成にしてもよい。
すなわち、走査される吐出ヘッド20に対して、後続するUVレーザ27Aからのレーザ光LAあるいはUVレーザ27Bからのレーザ光LBのみを照射させる構成にしてもよい。これによれば、紫外領域の光の照射量を、さらに削減することができ、吐出ヘッド20内に貯留される紫外線硬化性インクFへの紫外線照射を、さらに抑制させることができる。
・上記実施形態では、基板Sbをステージ13に載置して、ステージ13を直動させる構成にした。これに限らず、例えば、搬送ローラ等のローラによって、基板Sbを順次搬送する構成にしてもよい。あるいは、基板Sbを配置固定するとともに、ヘッドユニットHUを、スカラーロボット等の多関節に搭載して、同ヘッドユニットHUを、基板Sb上で2次元方向に走査させる構成であってもよい。
・上記実施形態では、基板Sbをステージ13に載置して、ステージ13を直動させる構成にした。これに限らず、例えば、搬送ローラ等のローラによって、基板Sbを順次搬送する構成にしてもよい。あるいは、基板Sbを配置固定するとともに、ヘッドユニットHUを、スカラーロボット等の多関節に搭載して、同ヘッドユニットHUを、基板Sb上で2次元方向に走査させる構成であってもよい。
すなわち、本発明は、対象物に対して相対移動する吐出ヘッド20の相対移動手段に限定されるものでなく、液滴の吐出動作を開始した後に紫外線の照射動作を開始する、あるいは紫外線の照射動作を終了した後に液滴を捨て打ちする構成であればよい。さらには、吐出ヘッド20が対象物上に位置するときに紫外線の照射動作を開始させる構成であればよい。
・上記実施形態では、対象物を基板Sbに具体化したが、これに限らず、例えば記録紙、ラスター紙、金属基板等であってもよい。つまり、紫外線硬化性インクFの液滴Fbによってパターンを形成する対象物であればよい。
・上記実施形態では、対象物を基板Sbに具体化したが、これに限らず、例えば記録紙、ラスター紙、金属基板等であってもよい。つまり、紫外線硬化性インクFの液滴Fbによってパターンを形成する対象物であればよい。
10…液滴吐出装置、18…キャリッジ、20…液滴吐出ヘッド、25A,25B…照射手段としてのUVレーザヘッド、31…制御手段としての制御装置、33…位置検出手段
を構成するX軸モータ駆動回路、34…位置検出手段を構成するY軸モータ駆動回路、LA,LB…レーザ光、LP1…フラッシングタイミング信号、LP2…吐出タイミング信号、F…紫外線硬化性インク、Fb…液滴、Sb…対象物としての基板。
を構成するX軸モータ駆動回路、34…位置検出手段を構成するY軸モータ駆動回路、LA,LB…レーザ光、LP1…フラッシングタイミング信号、LP2…吐出タイミング信号、F…紫外線硬化性インク、Fb…液滴、Sb…対象物としての基板。
Claims (7)
- 対象物に吐出した紫外線硬化性インクの液滴に紫外線を照射してパターンを形成するようにしたパターン形成方法において、
前記液滴の吐出動作を開始した後に、前記紫外線の照射動作を開始するようにしたことを特徴とするパターン形成方法。 - 請求項1に記載のパターン形成方法において、
前記紫外線の照射動作を終了した後に、前記液滴を捨て打ちするようにしたことを特徴とするパターン形成方法。 - 紫外線硬化性インクの液滴を吐出する液滴吐出装置において、
前記液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
前記液滴に紫外線を照射する照射手段と、
前記液滴吐出ヘッドの位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段の検出した前記液滴吐出ヘッドの位置に基づいて、前記液滴吐出ヘッドが対象物上に位置するときに、前記照射手段を駆動制御して、前記紫外線の照射動作を開始させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。 - 紫外線硬化性インクの液滴を吐出する液滴吐出装置において、
前記液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
前記液滴に紫外線を照射する照射手段と、
前記液滴の吐出タイミングを規定する吐出タイミング信号に基づいて、前記液滴吐出ヘッドと前記照射手段を駆動制御し、前記液滴吐出ヘッドが前記液滴の吐出動作を開始した後に、前記紫外線の照射動作を開始させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項4に記載の液滴吐出装置において、
前記制御手段は、
前記吐出タイミング信号に基づいて、前記液滴吐出ヘッドが対象物に対する前記液滴の吐出動作を開始した後に、前記照射手段を駆動制御して、前記紫外線の照射動作を開始させることを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項3〜5のいずれか1つに記載の液滴吐出装置において、
前記制御手段は、
記照射手段による前記紫外線の照射動作を終了させた後に、前記液滴を捨て打ちさせるフラッシングタイミング信号に基づいて、前記液滴を捨て打ちさせることを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項3〜6のいずれか1つに記載の液滴吐出装置において、
前記制御手段は、
前記液滴の吐出タイミングを規定する吐出タイミング信号に基づいて、前記液滴を硬化させるための所定の時間だけ前記紫外線を照射させることを特徴とする液滴吐出装置。
Priority Applications (1)
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JP2005361665A JP2007160252A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | パターン形成方法及び液滴吐出装置 |
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ID=38243757
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012206087A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Seiko Epson Corp | インクジェット描画装置、及びインクジェット描画装置の制御方法 |
US8814311B2 (en) | 2011-03-30 | 2014-08-26 | Seiko Epson Corporation | Inkjet printer and control method for inkjet printer |
CN114161707A (zh) * | 2021-12-10 | 2022-03-11 | 苏州华星光电技术有限公司 | 打印设备及打印方法 |
-
2005
- 2005-12-15 JP JP2005361665A patent/JP2007160252A/ja active Pending
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