JP4591129B2 - 液滴吐出装置及びパターン形成方法 - Google Patents
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しかしながら、図15に示すように、一般的に、微小液滴Fbを吐出する吐出ヘッド90には、液体Fの流路91や、同液体Fを貯留するキャビティ92、さらには同キャビティ92内の液体Fを加圧する加圧手段93等が備えられる。そのため、これら各構成要素のレイアウトや加工性によって、微小液滴Fbを吐出する吐出口94の配設位置が、液滴吐出ヘッド90の中央位置近傍に制約される。その結果、吐出口94が中央位置近傍に形
成される分だけ、基板95上では、微小液滴Fbの着弾する位置(着弾位置Pa)とレーザヘッド96の照射するレーザ光Bの位置(照射位置Pb)が離間するようになる。ひいては、レーザ光Bを照射する(乾燥する)までの時間を要して、微小液滴Fbを過剰に濡れ広がらせる問題を招く。
でき、着弾した液滴に対して、集光したレーザ光を、確実に照射することができる。
この液滴吐出装置によれば、着弾した液滴のサイズが所定のサイズになるときに所望のレーザ光を照射するため、パターンのサイズを、より確実に所望のサイズに制御することができる。
この液滴吐出装置によれば、圧力室内の液体の振動による液状レンズの形状のバラツキを解消することができ、レンズ形状の再現性を向上することができる。その結果、出力したレーザ光を、より安定して集光させることができる。
この液滴吐出装置によれば、液体界面の振動による液状レンズの形状のバラツキを解消することができ、レンズ形状の再現性を向上することができる。その結果、出力したレーザ光を、より安定して集光させることができる。
この液滴吐出装置によれば、所望のレーザ光を複数回出力する分だけ、パターンのサイズを、より確実に所望のサイズに制御することができる。
ザ光を照射することによってパターンを形成するようにしたパターン形成方法において、前記レーザ光を、前記吐出ノズルから出射するとともに、前記レーザ光を出射するときに、着弾した前記液滴の領域で前記レーザ光を集光する液状レンズを、前記吐出ノズルに形成するようにした。
まず、本発明の液滴吐出装置を使って形成された識別コードを有する液晶表示装置の表示モジュールについて説明する。図1は液晶表示装置の液晶表示モジュールの正面図、図2は液晶表示モジュールの裏面に形成された識別コードの正面図、図3は液晶表示モジュールの裏面に形成された識別コードの側面図である。
詳述すると、ドットDは、後述する液滴吐出装置20の吐出ノズルN(以下単に、ノズルNという。)からパターン形成材料としての金属微粒子(例えば、ニッケル微粒子等)を含む微小液滴FbをセルC(黒セルC1)に吐出させ、セルCに着弾した微小液滴Fbを乾燥し、同金属微粒子を焼成させることによって形成されている。この乾燥・焼成は、基板2(黒セルC1)に着弾した微小液滴Fbに、レーザ光B(図12参照)を照射することによって行われる。
図5において、液滴吐出装置20には、直方体形状に形成される基台21が備えられている。本実施形態では、この基台21の長手方向をY矢印方向とし、同Y矢印方向と直交する方向をX矢印方向という。
基台21のX矢印方向両側には、一対の支持台25a、25bが立設され、その一対の
支持台25a、25bには、X矢印方向に延びる案内部材26が架設されている。案内部
材26は、その長手方向の幅が基板ステージ23のX矢印方向よりも長く形成され、その一端が支持台25a側に張り出すように配置されている。この支持台25aの張り出した
部分の直下には、後述する吐出ヘッド30のクリーニング等のメンテナンスを行うための図示しないメンテナンスユニットが配設されている。
図7に示すように、ノズルプレート31の上側であってノズルNのZ矢印方向には、圧力室としてのキャビティ32が形成されている。キャビティ32は、連通孔33及び各ノ
ズルN(各連通孔33)に共通する供給路34を介して前記収容タンク27に連通している。そして、キャビティ32には、収容タンク27内の液体Fが導入され、それぞれ対応するノズルN内に供給可能にしている。
また、上記する引込動作の後に圧電素子PZの状態を所定時間だけ保持(ホールド)し、凹曲面のメニスカスMが凸曲面に移行するタイミングで、圧電素子PZを急峻に伸張する。すると、キャビティ32の圧力が短時間に上昇し、図9に示すように、ノズルN内の液体Fの一部が、微小液滴Fbとして吐出される。これによって、液体Fの粘度が高い場合であっても、微小液滴Fbの吐出を容易にしている。
一方、上記する引込動作の後に、微小液滴Fbを吐出しない範囲で圧電素子PZを伸張すると、キャビティ32内の圧力が上昇し、メニスカスMは、図10に示すように、ノズルNの開口(ノズル形成面31a)から凸曲面状に盛り上がるようになる。すなわち、メニスカスMが、ノズルNの中心軸CNを光軸にした凸状の液状レンズLZを形成するようになる。
引込保持部W1は、圧電素子駆動電圧VDPを、中間電位Vmよりも高い電位の引込電位VPSに所定の時間だけ保持する部分であって、メニスカスMを、ノズルN内に引き込んで、引込界面M0を形成する。
図13において、制御装置40には、外部コンピュータ等の入力装置41から各種データを受信するI/F部42と、CPU等からなる制御部43、DRAM及びSRAMからなり各種データを格納するRAM44、各種制御プログラムを格納するROM45が備えられている。また、制御装置40には、駆動波形生成回路46、各種駆動信号を同期するためのクロック信号CLKを生成する発振回路47、前記半導体レーザアレイLDを駆動するためのレーザ駆動電圧VDLを生成する電源回路48、各種駆動信号を送信するI/F部49が備えられている。そして、制御装置40では、これらI/F部42、制御部43、RAM44、ROM45、駆動波形生成回路46、発振回路47、電源回路48及びI/F部49が、バス50を介して接続されている。
れ、出力側には、それぞれ対応する圧電素子PZ(PZ1〜PZ16)に接続されている。そして、各スイッチ素子Sa1〜Sa16には、レベルシフタ58から、対応する開閉信号GS1が入力され、同開閉信号GS1に応じて圧電素子駆動電圧VDPを圧電素子PZに供給するか否かを制御するようになっている。
すなわち、前記押出保持部W14及び引込部W4aの時間は、着弾した微小液滴Fbが、前記最大液滴径Rmaxとなる時を、第1レンズ形成波形WL1(引込部W4)のレンズ形成時間Tp4に相対させている。換言すれば、前記押出保持部W14及び引込部W4aの時間は、着弾した微小液滴Fbが最大液滴径Rmaxとなる時に、第1レンズ形成波
形WL1によって、集光レンズLZ1を形成するように設定されている。
第1及び第2遅延パルス生成回路61a,61bは、ラッチ回路57のラッチした吐出制御信号SIを、それぞれ所定の時間(第1待機時間T1及び第2待機時間T2)だけ遅延させたパルス信号(第1開閉信号GS2a及び第2開閉信号GS2b)を生成する。そして、第1及び第2遅延パルス生成回路61a,61bは、それぞれ第1開閉信号GS2a及び第2開閉信号GS2bを、開閉信号GS2としてスイッチ回路62に出力する。
れ、集光したレーザ光Bが、基板2の着弾位置Paに着弾している微小液滴Fbに照射される。すなわち、微小液滴Fbが乾燥される。そして、第1開閉信号GS2aが立ち下がると、レーザ駆動電圧VDLの供給が遮断されて半導体レーザアレイLDによる乾燥処理動作が終了する。
まず、図5に示すように、往動位置に位置する基板ステージ23上に、基板2を、裏面2bが上側になるように配置固定する。このとき、基板2のY矢印方向側の辺は、案内部材26より反Y矢印方向側に配置されている。また、キャリッジ29(吐出ヘッド30)は、基板2がY矢印方向に移動したとき、その各ノズルNの直下を、識別コード10の各セルCが通過する位置にセットされている。
(1)上記実施形態によれば、振動板35の上側に、ノズルNと対峙する半導体レーザアレイLDを設け、その半導体レーザアレイLDから、振動板35及び液体Fを透過するレーザ光Bを出射するようにした。そして、ノズルNのメニスカスMによって、ノズル形成面31aから凸曲面状に盛り上がる液状レンズLZを形成し、前記着弾位置Paの微小液滴Fbが、レーザ光Bの焦点深度内に入る集光レンズLZ1を形成するようした。
間T2を経過した時に、それぞれ第1開閉信号GS2a及び第2開閉信号GS2bが立ち上がるようにした。
(3)上記実施形態によれば、第1待機時間T1を、吐出動作の開始時(開閉信号GS1の立ち上がった時)から押出保持部W3の途中経過時間(照射開始時間T3)までの時間に設定し、第1開閉信号GS2aのパルス幅GSWを、照射開始時間T3から引込部W4を終了するまでの時間幅に設定した。そして、第1開閉信号GS2aがスイッチ素子Sb1〜Sb16に供給される間に、第1レンズ形成波形WL1の引込部W4が、圧電素子PZに供給されるようにした。
その結果、半導体レーザアレイLDが2回目のレーザ光Bを出射している間に、対応する集光レンズLZ1を形成することができる。従って、乾燥した微小液滴Fbに対して、集光したレーザ光Bを照射することができ、微小液滴Fb内の金属微粒子を、確実に焼成することができる。
その結果、最大液滴径Rmaxの微小液滴Fbに対して、集光したレーザ光Bを照射することができる。従って、ドットDの外径を最大液滴径Rmaxにすることができ、ひいては識別コード10の読み取り誤差や基板情報の損失を回避することができる。
○上記実施形態では、振動板35の上側であってノズルNの直上に、半導体レーザアレイLDを設け、ノズルNからレーザ光Bを照射する構成にした。これに限らず、例えば、キャビティ32、連通孔33及び供給路34の内壁で、レーザ光Bを全反射する構成(例えば、内壁の屈折率によってレーザ光Bを全反射する構成、或いは、内壁に銀メッキを施す構成等)にして、供給路34の上流側から、ノズルNに向かってレーザ光Bを導くよう
にしてもよい。尚、この際、キャビティ32、連通孔33及び供給路34内での乱反射を抑制するために、これらキャビティ32、連通孔33及び供給路34の形成方向が、ノズルNの中心軸CN方向であることが好ましい。
○上記実施形態では、加圧手段を圧電素子PZに具体化したが、圧電素子PZ以外の方法で圧力室(キャビティ32)を加圧する加圧手段を用いて実施してもよい。この場合にも、パターンのサイズを所望のサイズに制御することができる。
Claims (7)
- 圧力室に貯えられた液体を加圧する加圧手段と、前記加圧手段の加圧によって前記液体の液滴を被吐出面に吐出する吐出ノズルとを備えた液滴吐出装置において、
前記吐出ノズルを光路にして前記液滴にレーザ光を出力するレーザ出力手段と、
前記加圧手段の加圧動作に相対して前記レーザ出力手段を駆動制御するレーザ駆動制御手段とを備え、
前記レーザ駆動制御手段は、前記吐出ノズルの液体界面が、前記被吐出面に着弾した前記液滴の領域で前記レーザ光を集光する液状レンズを形成するときに、前記レーザ出力手段を駆動制御することを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記加圧手段は、前記レーザ駆動制御手段が前記レーザ出力手段を駆動制御する間に、前記吐出ノズルの液体界面によって、着弾した前記液滴の領域で前記レーザ光を集光する液状レンズを形成することを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1又は2に記載の液滴吐出装置において、
前記加圧手段は、前記被吐出面に着弾した前記液滴のサイズが所定のサイズになるときに、前記液状レンズを形成することを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の液滴吐出装置において、
前記加圧手段は、前記圧力室内の液体の振動周期に対応するタイミングで前記液状レンズを形成することを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の液滴吐出装置において、
前記加圧手段は、前記液体界面の振動周期に相対するタイミングで前記液状レンズを形成することを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項4又は5に記載の液滴吐出装置において、
前記加圧手段は、前記液状レンズを複数回形成することを特徴とする液滴吐出装置。 - パターン形成材料を含む液滴を吐出ノズルから被吐出面に向かって吐出し、前記被吐出面に着弾した前記液滴に、前記液滴を乾燥するためのレーザ光を照射することによってパターンを形成するようにしたパターン形成方法において、
前記レーザ光を、前記吐出ノズルから出射するとともに、
前記レーザ光を出射するときに、着弾した前記液滴の領域で前記レーザ光を集光する液状レンズを、前記吐出ノズルに形成するようにしたことを特徴とするパターン形成方法。
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