JPH1177340A - マーキング方法 - Google Patents

マーキング方法

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JPH1177340A
JPH1177340A JP9264829A JP26482997A JPH1177340A JP H1177340 A JPH1177340 A JP H1177340A JP 9264829 A JP9264829 A JP 9264829A JP 26482997 A JP26482997 A JP 26482997A JP H1177340 A JPH1177340 A JP H1177340A
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laser light
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JP9264829A
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English (en)
Inventor
Masayuki Abe
正行 阿部
Tatsuya Nakano
達也 中野
Takeshi Tomita
武司 冨田
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Omron Corp
Miyachi Technos Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Omron Corp
Miyachi Technos Corp
Mitsubishi Electric Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Priority to KR1019970073889A priority patent/KR100258301B1/ko
Priority to CN97125991A priority patent/CN1089655C/zh
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写板とマーキング対象面との間隙を適切に
設定することにより、洗浄処理済みのクリーンなガラス
板等にもレーザスパッタリング技術を使用して精細なマ
ーキングを可能としたマーキング方法を提供すること。 【解決手段】 重ね合わされた転写板(1)にその背後
から局部的なエネルギ集中が生じないようにレーザ光を
照射することにより、前記転写板上の固体被膜をマーキ
ング対象物(2)の面上に適当な厚さのスペーサパター
ンとして転写するステップと、前記重ね合わされた転写
板(1)を一旦前記マーキング対象物(2)の面から離
脱させてから再度マーキング対象となる面に重ね合わせ
ることにより、前記転写されたスペーサを介してマーキ
ング対象物(2)と転写板(1)との間に微細な間隙を
生じさせるステップと、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光に対して
透明な基板の片面に固体被膜を被着させてなる転写板を
使用した新規なレーザマーキング方法に係り、特に、転
写板とマーキング対象面との間隙を適切に設定すること
により、洗浄処理済みのクリーンなガラス板等にもレー
ザスパッタリング技術を使用して精細なマーキングを可
能としたマーキング方法に関する。
【0002】
【発明の背景】本出願人は、先に、特願平8−3577
25号において、ビーム状レーザ光(例えば、YAGレ
ーザ光)に対して透明な基板(例えば、ガラス基板)の
片面に固体被膜(例えば、クロム被膜)を被着させてな
る転写板を使用した新規なレーザマーキング方法を提案
(未公開)している。
【0003】このレーザマーキング方法は、要するに、
レーザ光に対して透明な性質を有する基板の片面に固体
被膜を被着させてなる転写板を提供する転写板提供ステ
ップと、前記提供される転写板をマーキング対象となる
面の所望位置に前記固体被膜が対面するように重ね合わ
せる転写板重ね合わせステップと、前記重ね合わされた
転写板をその背後からレーザ光で所望のマーキング形状
に対応して照射しつつ、前記基板を透過するレーザ光に
より前記固体被膜を加熱することにより、前記転写板上
の固体被膜をマーキング対象となる面上に所望のマーキ
ング形状で転写する被膜転写ステップと、前記転写板を
マーキング対象となる面から取り除く転写板除去ステッ
プと、を具備するものである。
【0004】このレーザマーキング方法を、プラズマデ
ィスプレイパネル(以下、PDPと言う)のガラス基板
に識別情報をマーキングするために応用した例が図6及
び図7に示されている。識別情報記録工程においては、
まず、図6(a)並びに図7(a)に示されるように、
YAGレーザ光に対して透明な性質を有する基板である
0.7mm厚のガラス板(例えば、ソーダライムガラ
ス)101を用意し、その片面に耐熱性固体被膜(融点
摂氏1600度)であるクロム被膜102を、真空蒸着
やスパッタリング技術により、180nm程度の均一な
厚さに被着させることにより、転写板103を提供す
る。図6並びに図7においては、この転写板103はそ
の下面側にクロム被膜102が被着されている。
【0005】なお、転写板103を構成するガラス板1
01としては、通常の材質のガラス板(例えば、ソーダ
ライムガラス等)を使用することができる。また、転写
板103を構成するガラス板101の厚さは、レーザ光
の屈折の影響等を考慮すれば薄い方が好ましいが、あま
りに薄すぎるとクロム被膜102が蒸発乃至昇華すると
きの熱で割れる虞があるため、0.5mm〜2.0mm
程度の範囲が好ましいと考えられる。また、クロム被膜
102の厚さはマーキング品質に応じて適宜に設定すれ
ばよいのであるが、実用的には100nm〜300nm
の範囲が好ましいと考えられる。
【0006】次に、このようにして提供された転写板1
03を、マーキング対象となるPDPガラス基板(例え
ば、2.8mm厚)104の所望位置に、前記クロム被
膜102が対面するように重ね合わせて載置する。
【0007】次いで、図6(a)並びに図7(a)に示
されるように、転写板103の上方に配置されたYAG
レーザマーカ装置105を用いて、レンズ系105aを
通してYAGレーザ光(波長約1.06μm)106を
出射させ、PDPガラス基板104に重ね合わせられた
転写板103をその背後から(すなわち、クロム被膜1
02の存在しないガラスの露出した面側から)レーザ光
106で前記識別情報を表すマーキング形状に対応して
照射しつつ、ガラス板101を透過したレーザ光106
により前記クロム被膜102を加熱し、これを瞬時に蒸
発乃至昇華させることにより、いわゆるレーザスパッタ
リングの原理で、転写板103上のクロム被膜102を
マーキング対象となるPDPガラス基板104の表面に
所望のマーキング形状で転写させる。
【0008】ここで、良く知られているように(例え
ば、特開平6−8634号公報参照)、レーザマーカ装
置105は、細く絞られたレーザ光106を任意の軌跡
を描いて首振り照射可能になされており、この光照射軌
跡は、与えられた識別情報により任意に制御される。
【0009】次に、図6(b)に示されるように、PD
Pガラス基板104上に重ね合わせられた転写板103
を持ち上げて除去すると、PDPガラス基板104上の
所定位置には、転写クロム被膜102aが残される。も
しも、所望のマーキング形状が、図7(b)に示される
ように、バーコードマーク107であれば、転写板10
3が取り除かれたガラス基板104の上面側には、転写
クロム被膜102aをもって描かれたバーコードマーク
107が残される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のレーザマーキン
グ方法はスパッタリング原理を利用していることから、
固体被膜であるクロム被膜102とマーキング対象面で
あるPDPガラス基板104との間には某かの間隙の存
在が必要とされる。この間隙の大きさは、本発明者等の
鋭意研究によれば、例えばクロム被膜付きガラス基板
(転写板103)とPDPガラス基板104との組み合
わせでYAGレーザ光を使用する場合には、1μm乃至
30μm程度が必要とされ、好ましくは、1μm乃至5
μm程度が最適であることが知見されている。因みに、
ガラスメーカーから納入されるマーキング対象となるP
DPガラス基板の面精度は、納入時点で実際に〜40μ
m程度であり、PDPガラス基板104上に転写板10
3を載置し、必要により、その上から僅かの力で転写板
103を押圧すれば適正な間隙は容易に得られることが
確認された。
【0011】ところが、マーキング対象となるPDPガ
ラス基板104が、他の工程上の必要性等から、マーキ
ング工程に先立って納入後さらに洗浄処理されてしまう
と、PDPガラス基板104の面精度は格段に良好(平
滑)なものとなる結果、このような洗浄処理を経たPD
Pガラス基板104上に転写板103であるクロム被膜
付きガラス基板を載置すると、両者の間隙は極端な場合
1μmにも満たない程に小さなものとなる。これは、換
言すれば、空気も入らないような、干渉縞が出現するよ
うな、完全密着状態となることを意味している。
【0012】このような完全密着状態において、図8
(a)に示されるように、レーザ光106が転写板10
3の背後から照射されると、これを受けたクロム被膜1
02の温度はガラスの溶融温度(摂氏600度)を越え
て昇温され、その結果、クロム被膜102を挟んでその
上下に位置するガラス層(101,104)同士が、図
8(b)に示されるように、溶着部108を介して接着
されて、両者を離脱乃至剥離させることが著しく困難と
なるという問題がある。
【0013】なお、レーザ光106の照射されたクロム
被膜102の温度がこのような高温になる理由はつぎの
ように推測される。転写板とマーキング対象面との間に
クロム被膜のスパッタを許容する適正な大きさの間隙
(例えば、1μm以上)が存在する場合、レーザ光の有
するエネルギはクロム被膜を昇温させる熱エネルギのみ
ならず、クロム被膜を飛散(スパッタ)させる運動エネ
ルギにも変換されるため、クロム被膜の温度は過度に昇
温されることはないのに対して、適正な間隙が存在しな
い場合には、レーザ光のエネルギは専ら熱エネルギーと
なってクロム被膜の昇温のために費やされる結果、クロ
ム被膜の温度が過度に昇温されてガラスの溶着が引き起
こされると理解される。
【0014】この発明は、先に本発明者らにより開発さ
れた新規なレーザーマーキング方法における上述の問題
点に着目してなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、転写板とマーキング対象面との間隙を適切に設定
することにより、洗浄処理済みのクリーンなガラス板等
にもレーザスパッタリング技術を使用して精細なマーキ
ングを可能としたマーキング方法を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に記
載の発明は、レーザ光に対して透明な性質を有する基板
の片面に固体被膜を被着させてなる転写板を提供する転
写板提供ステップと、前記転写板をマーキング対象とな
る面に前記固体被膜が対面するように重ね合わせる第1
の重ね合わせステップと、前記重ね合わされた転写板に
その背後から局部的なエネルギ集中が生じないようにレ
ーザ光を照射することにより、前記転写板上の固体被膜
をマーキング対象となる面上に適当な厚さのスペーサパ
ターンとして転写する第1のレーザ照射ステップと、前
記重ね合わされた転写板を一旦前記マーキング対象とな
る面から離脱させてから再度マーキング対象となる面に
重ね合わせることにより、前記転写されたスペーサを介
してマーキング対象面と転写板との間に微細な間隙を生
じさせる第2の重ね合わせステップと、前記重ね合わさ
れた転写板をその背後からレーザ光で所望のマーキング
形状に対応して照射することにより、前記転写板上の固
体被膜をマーキング対象となる面上に所望のマーキング
パターンとして転写する第2のレーザ照射ステップと、
前記転写板をマーキング対象となる面から取り除く転写
板除去ステップと、を具備することを特徴とするマーキ
ング方法にある。
【0016】この請求項1に記載の発明は、転写板提供
ステップと、第1の重ね合わせステップと、第1のレー
ザ照射ステップと、第2の重ね合わせステップと、第2
のレーザ照射ステップと、転写板除去ステップとからな
る6つのステップから構成されている。
【0017】転写板提供ステップにおいて、『レーザ光
に対して透明な性質を有する基板』とあるのは、主とし
て、レーザ光の波長と基板の材質との相関関係を規定し
たものである。良く知られているように、レーザ光とし
て波長1.06μmのYAGレーザ光が使用される場合
には、基板の材質としてはYAGレーザ光を透過させる
性質を有するガラスを用いることができる。なお、この
場合に、ガラスはYAGレーザ光で溶融されることはな
い。このように、基板の材質は使用されるレーザ光の波
長に応じて適宜に選択することができ、必ずしもガラス
に限られるものではない。もっとも、後述する固体被膜
の加熱時に溶融しない程度の耐熱性は要求される。
【0018】また、基板の片面に被着される『固体被
膜』は、上述の基板を透過して照射されるレーザ光によ
り加熱されて瞬時に蒸発乃至昇華され、スパッタリング
の原理でマーキング対象面に転写されるべきものであ
る。その材質の選択は、レーザ光の照射により加熱さ
れて瞬時に蒸発乃至昇華する温度特性を有すること、
必要なマーキングの色彩を有すること、基板に対して
均一な厚さの被膜を形成できること、マーキング対象
物の処理温度等に対する耐熱性を有すること、比較的
に低コストで提供できること、等を考慮して決定される
であろう。
【0019】マーキング対象物として、例えばプラズマ
ディスプレイパネル(PDP)のガラス基板や各種モニ
タ用のプラウン管等を想定し、かつレーザ光としてYA
Gレーザ光を又基板としてガラス板を想定するのであれ
ば、固体被膜の材質としては例えば(1)クロム、
(2)タンタル、(3)ニッケルと銅の合金、等のいず
れかを選択的に採用することができるであろう。すなわ
ち、これらの物質であれば、真空蒸着技術やスパッタリ
ング技術でガラス板の表面に均一な厚さの被膜を形成す
ることができると共に、YAGレーザ光の照射により瞬
時に蒸発乃至昇華して、スパッタリング原理でマーキン
グ対象面であるガラス表面に明瞭なマーキングを行うこ
とができ、加えて、それらマーキング対象物に加えられ
る熱処理温度にも耐えることができ(融点はガラスより
も高いため)、しかも比較的に安価に提供することがで
きる。因みに、PDPのガラス基板はマーキングに続く
その後の製造工程において、摂氏500度以上の加熱炉
に少なくとも5回以上に亘り装入されて加熱処理され
る。これは、いわゆるリブ形成処理や蛍光体定着処理等
のためである。また、各種モニタ用のプラウン管も同様
であって、マーキングに続くその後の製造工程において
1若しくは2以上の回数の熱処理が加えられる。これ
は、プラウン管を構成するガラスは比較的に厚いために
その歪みを除去する等の必要のためである。そして、以
上(1)〜(3)の材質の固体被膜であれば、それらの
加熱処理に際しても溶融や脱落の虞がない。
【0020】さらに、『固体被膜』は必ずしも単層構造
である必要はない。例えば、基板を構成するガラス板の
上に、酸化クロムによる黒色の第1層(下層)とクロム
による金属色の第2層(上層)とを順に重ねた二層構造
による固体被膜とすれば、酸化クロム層(下層)の存在
によりクロム層(上層)の反射を抑制すると同時にレー
ザ光の吸収効率を高めて、低光強度レーザ光による明瞭
なマーキングを可能ならしめることができる。すなわ
ち、本発明で大切な点は、レーザ光に対して透明な性質
を有する基板の片面に固体被膜を被着させる一方、これ
をその背後からレーザ光照射して、基板透過レーザで固
体被膜を蒸発乃至昇華させる点にあり、それが蒸発乃至
昇華される限りにおいては、固体被膜としては単層構造
であろうが二層構造であろうが、差し支えないのであ
る。
【0021】次に、第1の重ね合わせステップにおい
て、『前記固体被膜が対面するように重ね合わせる』と
あるのは、当該固体被膜の表面とマーキング対象となる
面とが対面する状態で両者が重ね合わされることを意味
している。
【0022】次に、第1のレーザ照射ステップにおい
て、『局部的なエネルギ集中が生じないようにレーザ光
を照射する』とあるのは、レーザ光の強度や照射時間を
調整することにより、固体被膜を挟んでその両側に位置
する基板とマーキング対象物とが溶着しないようにする
ことを意味している。
【0023】また、『適当な厚さのスペーサパターン』
とあるのは、この第1のレーザ照射ステップにて転写さ
れるのはスペーサパターンであること、並びに、このス
ペーサパターンには適当な厚さがあることを意味してい
る。このスペーサパターンの厚さは、スパッタを許容す
る間隙の大きさをどの程度に設定するかにより決定され
るであろう。
【0024】次に、第2の重ね合わせステップにおい
て、『前記重ね合わされた転写板を一旦前記マーキング
対象となる面から離脱させてから再度マーキング対象と
なる面に重ねることにより』とあるのは、マーキング対
象面に転写された転写スペーサパターンとそのスペーサ
パターンが抜けて生じた固体被膜上のスペーサパターン
痕とを結果として不整合とし、これにより両者間に所望
の間隙を確保することを意味している。すなわち、離脱
乃至再配置の手順を工業的な方法にて実現することを想
定すれば、如何に精度を追求しようとも、スペーサパタ
ーンとその痕とをミクロン単位の精度にて元の位置に一
致させることは不可能であるから、これにより上記の不
整合化の目的が達成されることとなる。
【0025】次に、第2のレーザ照射ステップにおい
て、『レーザ光で所望のマーキング形状に対応して照射
することにより』とあるのは、いわゆる一筆書き方式の
走査とラスタスキャン方式による走査との双方を含むこ
とを意味している。一筆書き方式とラスタスキャン方式
とのいずれを採用すべきかは、レーザ光強度との関係に
より選択すれば良いであろう。一般に、レーザ光強度が
さほど高くない場合には、光エネルギを集中できる一筆
書き方式が好ましいであろう。当業者には良く知られて
いるように、この一筆書き方式には、徐々に中心をずら
しつつ円を描くように光を振りながら規定の領域を埋め
てゆくワブリング方式と僅かにピッチをずらせつつ多数
の平行線で規定の領域を埋めてゆく塗りつぶし方式とが
存在する。
【0026】また、『所望のマーキングパターン』とあ
るのは、この第2のレーザ照射ステップにて転写される
のはマーキングパターンであること、並びに、このマー
キングパターンは所望の形状を有するものであることを
意味している。このスペーサパターンの形状は、例え
ば、一次元バーコードや二次元バーコード等であり、書
き込まれるべき情報に応じて適宜に決定されるはずであ
る。
【0027】次に、転写板除去ステップにおいて、『取
り除く』とあるのは、手動或いは適宜なハンドリング装
置(例えば、バキューム式の吸盤等)を用いて行われる
であろう。
【0028】そして、この請求項1に記載の発明によれ
ば、マーキング対象となる面が、ガラスやセラミックス
等のように比較的耐熱性のある平坦面であれば、これに
傷を付けることなく明瞭なマーキングを行うことができ
る。従って、マーキングに際して粉塵を発生することが
ないため、高いクリーン度が要求される製造工程にも容
易に採用することができる他、マーキング対象となる面
に傷を付けないことから、対象物体の強度を損ねること
もない。更に、レーザ光を用いた照射においては、任意
のマーキング形状に沿った描線処理を高い自由度をもっ
て即座に行うことができるため、任意の識別情報に合わ
せて対応するマーキングを迅速に行うことが可能とな
る。
【0029】また、転写板上に形成された固体被膜をそ
の背後から照射されるレーザ光で加熱しこれを瞬時に蒸
発乃至昇華させて、マーキング対象面上に転写するとい
う手法を採用しているため、肉厚や歪みの大きな透明
なマーキング対象物、或いは最近のプラズマディスプレ
イパネル等のような表面に蛍光灯障害防止のためのSi
O2被膜を有するマーキング対象物に適用できることは
勿論のこと、レーザ光を透過させない若しくは透過さ
せ難い、レーザ光に対して半透明乃至不透明なマーキン
グ対象物にも適用できること、例えばブラウン管のパ
ネル側面にマーキングする場合等のように、マーキング
面の背後からレーザ光を照射することが困難なマーキン
グ対象物にも適用できること、固体被膜の厚さを調整
することにより、マーキングの品質を制御することがで
きること、等の従来のレーザマーキング方法にはない格
別の効果を有するものである。
【0030】また、蒸発乃至昇華された固体被膜成分
は、レーザ光の光圧に押されつつさほど拡散することな
く直進して、レーザ光進行方向前方に置かれたマーキン
グ対象物表面に衝突付着するため、レーザ光の径を細
く絞ることにより、精細かつ明瞭なマーキングを容易に
形成することができること、固体被膜としてクロム等
の金属を使用する場合にも酸化され難く、煤の発生が少
なくて拭き取りの手間が不要であること、等の従来のレ
ーザマーキングにはない格別の効果を有するものであ
る。
【0031】加えて、本来のマーキングのために行う第
2のレーザ照射ステップに先立って、第1の重ね合わせ
ステップ、第1のレーザ照射ステップ、並びに、第2の
重ね合わせステップを前置しているため、洗浄処理済み
のクリーンなガラス板等であっても、スパッタリングを
許容する適正な間隙を確保した上で、転写板の焼き付き
現象等を生ずることなく、レーザスパッタリング技術を
使用して精細なマーキングを行うことができる。
【0032】この出願の請求項2に記載の発明は、前記
スペーサパターンは、マーキング領域を挟んでその両側
に対称的に分布させたものであることを特徴とする請求
項1に記載のマーキング方法にある。
【0033】ここで、『マーキング領域を挟んでその両
側に対称的に分布させた』とは、スペーサパターンの構
成要素(点、線、任意の記号等)がマーキング領域を挟
んでほぼ対称的に配置されていることを意味している。
【0034】そして、この請求項2に記載の発明によれ
ば、第2の重ね合わせステップを経ることにより、マー
キング領域に位置する転写板はスペーサパターンを介し
て均一な高さで浮き上がることとなり、これによりマー
キング品質が向上する。
【0035】この出願の請求項3に記載の発明は、前記
スペーサパターンは、バーコードマークが予定されるマ
ーキング領域を挟んでその両側に配置された一対の平行
破線であることを特徴とする請求項1に記載のマーキン
グ方法にある。
【0036】そして、この請求項3に記載の発明によれ
ば、エネルギーの局部的集中を回避しつつ、レーザマー
カ装置の簡単な描線操作で、適正なスペーサパターンを
形成することができる。
【0037】この出願の請求項4に記載の発明は、前記
所望のスペーサパターンはレーザス光の間欠照射により
描線されたものであり、かつ前記所望のマーキングパタ
ーンはレーザ光の連続照射により描線されたものである
ことを特徴とする請求項1に記載のマーキング方法にあ
る。
【0038】そして、この請求項4に記載の発明によれ
ば、レーザ光の照射時間を適切に管理することにより、
エネルギの局部的集中を回避しつつ、スペーサパターン
並びにマーキングパターンを形成することができる。
【0039】この出願の請求項5に記載の発明は、前記
レーザ光の間欠照射はレーザ光のスポット照射であり、
かつ前記レーザ光の連続照射はワブリング照射若しくは
塗りつぶし照射であることを特徴とする請求項4に記載
のマーキング方法にある。
【0040】そして、この請求項5に記載の発明によれ
ば、スペーサパターンについては焼き付き現象を起こさ
ずに転写させることができ、一方、マーキングパターン
についてはエネルギ密度を高めて明瞭に転写させること
ができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。本発
明に係るマーキング方法の実施の一形態が図1の工程図
に概略的に示されている。同図において、1はガラス基
板の片面(図では下面)にクロム被膜を100nm〜3
00nm程度の均一な厚さ(この例では180nm程度
の厚さ)に被着させてなる転写板であり、2はマーキン
グ対象物に相当するPDPガラス基板、3はYAGレー
ザ光である。なお、クロム被膜をガラス基板の表面に薄
く均一に被着させる技術としては、真空蒸着法やスパッ
タリング法等を採用することができる。
【0042】まず、本発明方法の最初のステップでは、
YAGレーザ光に対して透明な性質を有するガラス基板
の片面にクロム被膜(固体被膜に相当)を被着させてな
る転写板1を上述の方法で提供する。
【0043】次に、本発明方法の第2のステップでは、
図1(a)に示されるように、上述の転写板1をマーキ
ング対象となるPDPガラス基板2の上面にクロム被膜
が対面するように重ね合わせる。なお、このとき、マー
キング対象となるPDPガラス基板2の表面は洗浄処理
されて極めてクリーンな状態にあるものとする。そのた
め、この第2のステップを経ることにより、転写板1の
下面とPDPガラス基板2の上面とはほぼ完全密着状態
となり、このままの状態にてレーザ光を普通に連続照射
すると、クロム被膜が過度に昇温されて、転写板1とP
DPガラス基板2とは溶着され、剥離不能となってしま
う虞がある。
【0044】次に、本発明方法の第3のステップでは、
図1(b)に示されるように、上述の重ね合わされた転
写板1にその背後(図では上面側)から局部的なエネル
ギ集中が生じないようにYAGレーザ光をレーザマーカ
装置(例えば、特開平6−8634号公報参照)を使用
して適当な軌跡で照射することにより、転写板1上のク
ロム被膜をマーキング対象となるPDPガラス基板2の
上面にスペーサパターンとして転写する。
【0045】スペーサパターンの一例並びにその描線方
法が図2に示されている。同図(a)に示されるよう
に、このスペーサパターンは、後にバーコードがマーキ
ングされる予定となっている細長い長方形状のマーキン
グ予定領域(ハッチングで示す)4を挟んで、その上下
に対称的に配置された一対の平行破線パターン5,6に
より構成されている。これらの平行破線パターン5,6
を構成する要素線5a,5a・・・は、同図(b)に示
されるように、微細な間隔でYAGレーザ光を間欠的に
スポット照射することにより形成されており、このため
レーザ光のエネルギ集中が回避されて、PDPガラス基
板2の表面には、焼き付きを生ずることなくスペーサパ
ターンが確実に転写形成される。なお、この例にあって
は、レーザ光のスポット径は50〜100μm程度であ
り、また要素線5aの長さは1mm程度であり、またマ
ーキング予定領域4の寸法は縦5mm×横100mm程
度に設定されており、また破線5,6の全長は105m
m程度に設定されており、さらにレーザ光の強度は3〜
10W程度に設定されている。
【0046】次に、本発明方法の第4のステップでは、
上述の重ね合わされた転写板1をバキューム式吸盤等を
使用して一旦前記マーキング対象となるPDPガラス基
板2の表面から僅かに(例えば、数mm程度)持ち上げ
て離脱させてから(図1(c)参照)、再度マーキング
対象となるPDPガラス基板2の表面に重ね合わせて載
置することにより(図1(d)参照)、前記転写された
スペーサパターンを介してマーキング対象面と転写板と
の間に微細な間隙c(図3(b)参照)を生じさせる。
この隙間cは、100nm〜300nm程度が好まし
い。さらに、詳しく説明すると、図3(a)に示される
ように、転写板1を僅かに持ち上げてPDPガラス基板
2から離脱させると、PDPガラス基板2の表面2aに
は、転写板1のクロム被膜7が局部的にスパッタされて
転写された凸状のスペーサパターン要素7aが残され、
一方転写板1のクロム被膜7側にはスペーサパターン要
素7aが抜け落ちて生じた凹み状の痕跡7bが残され
る。次いで、転写板1を降下させて再びPDPガラス基
板2の上に重ねると、工業的な方法にてミクロン精度で
元の位置に戻すことは殆ど不可能であるため、凸状のス
ペーサパターン要素7aとクロム被膜7上の凹み状の痕
跡7bとは不整合となり、その結果、転写板1の表面と
PDPガラス基板1の表面との間には、スパッタを許容
するための間隙cが自動的に形成されるのである。
【0047】次いで、本発明方法の第5のステップで
は、図1(e)に示されるように、重ね合わされた転写
板1をその背後からYAGレーザ光3で所望のマーキン
グ形状に対応して照射することにより、転写板1上のク
ロム被膜をPDPガラス基板2の表面上に所望のマーキ
ングパターンとして転写する。
【0048】マーキングパターンの一例並びにその描線
方法が図4に示されている。同図(a)に示されるよう
に、この例にあっては、マーキングパターンは、先程説
明した矩形の予定領域4を埋めるようにして描画された
バーコードマーク8により構成されている。また、バー
コードマーク8を構成する各要素バー8a,8a・・・
は、同図(b)に示されるように、レーザマーカ装置を
使用して各要素バー予定領域内に多数の折り返し平行線
9を描くようにしたいわゆる塗りつぶし方式にて描画さ
れている。そのため、バーコードマークの描画に際して
は、レーザ光のエネルギは局部的に集中され、これによ
り明瞭なバーコードマークの転写が行われることとな
る。
【0049】なお、このような光エネルギの局部的な集
中が可能であるのは、間隙cの存在により焼き付きの心
配がないからであることは言うまでもない。すなわち、
図5に示されるように、転写板1とPDPガラス基板2
とを間隙cを介して重ね合わせ、その状態において転写
板1の背後からガラス基板1aを透過させてYAGレー
ザ光3をクロム被膜7に照射すると、レーザ光3の有す
るエネルギは、クロム被膜7を蒸発乃至昇華させる熱エ
ネルギのみならず、クロム被膜を飛散させる運動エネル
ギにも変換され、その結果、クロム被膜7はガラスを溶
融させるほどの高温に達することがない一方、間隙c内
に飛散乃至スパッタしたクロム蒸気は対面するPDPガ
ラス基板面2aに瞬時に達して冷却固化されてマークパ
ターン要素7cとして残されるのである。
【0050】次いで、本発明方法の第6のステップで
は、前記転写板1をマーキング対象となるPDPガラス
基板2の表面から取り除くこととなる。なお、言うまで
もないことであるが、このとき転写板1はPDPガラス
基板2に溶着されていないから、これを持ち上げるだけ
で両者は簡単に離脱される。
【0051】このように、以上の実施の形態では、直前
の洗浄処理等に起因して、PDPガラス基板の表面精度
が極めて良好(平滑)な場合であっても、転写板とPD
Pガラス基板との溶着を来すことなく、転写板並びにレ
ーザマーカ装置を使用して、その表面に明瞭なマーキン
グを行うことができるのである。
【0052】なお、本発明方法の適用はPDPガラス基
板に限定されるものではなく、その他、液晶表示パネル
用の基板ガラスやブラウン管の側面等にも広く応用する
ことができる。
【0053】また、転写板の構成もガラスとクロム被膜
に限定されるものではなく、要するに、レーザ光に対し
て透明な性質を有する基板の一方の面に、他方の面から
レーザ光を照射したときに蒸発乃至昇華する性質を有す
る固体被膜を被着させたものであればよい。なお、透明
基板がガラスの場合には、クロムに代わるものとして
は、タンタル又はニッケルと銅との合金等が好適と考え
られる。なお、被膜形成技術としてスパッタリングを利
用する場合には、ガラス若しくはプラスチックに被着で
きる物質としては、Au,Pd,Ag,Cu,Cr,A
l,Ta,Ni−Cu,Ni−Cr,TiN,TiC,
ITO,SiO2,Si34,Nb−Ti,Mo,Mo
−Si,Co−Cr,Co−P,Al23,TiW,S
US等が挙げられる。従って、これらの候補物質の中か
ら、条件〜(レーザ光の照射により加熱されて瞬
時に蒸発乃至昇華する温度特性を有すること、必要な
マーキングの色彩を有すること、基板に対して均一な
厚さの被膜を形成できること、マーキング対象物の処
理温度等に対する耐熱性を有すること、比較的に低コ
ストで提供できること、)に合致する物質を固体被膜の
材料として選択することができる。
【0054】また、スペーサパターンとしてはエネルギ
の局部的集中を回避するに適切である限りにおいて任意
の形状を採用することができ、例えば、バーコードの両
端に付される文字や数字等によりスペーサパターンを構
成することもできる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、転写板とマーキング対象面との間隙をレーザ
光の予備照射にて形成されたスペーサパターンを介して
適切に設定することにより、洗浄処理済みのクリーンな
ガラス板等にも転写板式のレーザスパッタリング技術を
使用して焼き付きを起こすことなく精細なマーキング行
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマーキング方法の実施の一形態
の手順を概略的に示す工程図である。
【図2】スペーサパターンの一例並びにそのレーザ光に
よる描画方法を説明するための図である。
【図3】PDPガラス基板に重ねられた転写板を一旦持
ち上げて再度置き直す際の間隙形成過程を説明するため
の図である。
【図4】マーキングパターンの一例並びにそのレーザ光
による描画方法を説明するための図である。
【図5】マーキングパターン転写の原理を説明するため
の図である。
【図6】本発明者らにより先に開発されたレーザマーキ
ング方法をPDPガラス基板に適用した例を説明するた
めの模式図である。
【図7】本発明者らにより先に開発されたレーザマーキ
ング方法をPDPガラス基板に適用した例を説明するた
めの斜視図である。
【図8】本発明者らにより先に開発されたレーザマーキ
ング方法を洗浄された面精度の良好なPDPガラス基板
に適用した場合における溶着現象を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 転写板 1a 転写板を構成するガラス基板 2 PDPガラス基板 2a PDPガラス基板の表面 3 YAGレーザ光 4 マーキング予定領域 5,6 破線パターン 5a,6a 要素線 7 クロム被膜 7a スペーサパターン要素 7b 痕跡 7c マークパターン要素 8 バーコードマーク 8a 要素バー 9 折り返し平行線 c 間隙 101 ガラス基板 102 クロム被膜 103 転写板 104 PDPガラス基板 105 レーザマーカ装置 106 レーザ光 107 バーコードマーク 108 溶着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 達也 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 冨田 武司 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光に対して透明な性質を有する基
    板の片面に固体被膜を被着させてなる転写板を提供する
    転写板提供ステップと、 前記転写板をマーキング対象となる面に前記固体被膜が
    対面するように重ね合わせる第1の重ね合わせステップ
    と、 前記重ね合わされた転写板にその背後から局部的なエネ
    ルギ集中が生じないようにレーザ光を照射することによ
    り、前記転写板上の固体被膜をマーキング対象となる面
    上に適当な厚さのスペーサパターンとして転写する第1
    のレーザ照射ステップと、 前記重ね合わされた転写板を一旦前記マーキング対象と
    なる面から離脱させてから再度マーキング対象となる面
    に重ね合わせることにより、前記転写されたスペーサを
    介してマーキング対象面と転写板との間に微細な間隙を
    生じさせる第2の重ね合わせステップと、 前記重ね合わされた転写板をその背後からレーザ光で所
    望のマーキング形状に対応して照射することにより、前
    記転写板上の固体被膜をマーキング対象となる面上に所
    望のマーキングパターンとして転写する第2のレーザ照
    射ステップと、 前記転写板をマーキング対象となる面から取り除く転写
    板除去ステップと、 を具備することを特徴とするマーキング方法。
  2. 【請求項2】 前記スペーサパターンは、マーキング領
    域を挟んでその両側に対称的に分布させたものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のマーキング方法。
  3. 【請求項3】 前記スペーサパターンは、バーコードマ
    ークが予定されるマーキング領域を挟んでその両側に配
    置された一対の平行破線であることを特徴とする請求項
    1に記載のマーキング方法。
  4. 【請求項4】 前記所望のスペーサパターンはレーザス
    光の間欠照射により描線されたものであり、かつ前記所
    望のマーキングパターンはレーザ光の連続照射により描
    線されたものであることを特徴とする請求項1に記載の
    マーキング方法。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光の間欠照射はレーザ光のス
    ポット照射であり、かつ前記レーザ光の連続照射はワブ
    リング照射若しくは塗りつぶし照射であることを特徴と
    する請求項4に記載のマーキング方法。
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