JP2006263560A - 液滴吐出方法及び液滴吐出装置 - Google Patents

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裕二 岩田
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Abstract

【課題】 吐出した液滴を着弾位置に定着させ、その濡れ広がりを抑制し、パターンサイズの制御性を向上した液滴吐出装置及び液滴吐出方法を提供する。
【解決手段】 吐出方向J1に沿って微小液滴Fbを吐出させ、吐出した微小液滴Fbが飛行している間に、その微小液滴Fbの接線方向(X矢印方向)の速度成分(接線速度VFx)に相対する速度(搬送速度VSx)で、基板ステージ(黒セルC1)をX矢印方向に搬送移動させるようにした。
【選択図】 図7

Description

本発明は、液滴吐出方法及び液滴吐出装置に関する。
従来、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置(有機EL表示装置)等の電気光学装置には、画像を表示するための透明ガラス基板(以下単に、基板という。)が備えられている。この種の基板には、品質管理や製造管理を目的として、その製造元や製品番号等の製造情報をコード化した識別コード(例えば、2次元コード)が形成されている。こうした識別コードは、選択したデータセルに、パターンとしてのコードパターン(例えば、有色の薄膜や凹部等)を備え、コードパターンの有無によって製造情報をコード化している。
その識別コードの形成方法には、金属箔にレーザ光を照射してコードパターンをスパッタ成膜するレーザスパッタ法や、研磨材を含んだ水を基板等に噴射してコードパターンを刻印するウォータージェット法が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
しかし、レーザスパッタ法では、所望するサイズのコードパターンを得るために、金属箔と基板の間隙を、数〜数十μmの距離に調整しなければならない。そのため、基板及び金属箔の表面に、極めて高い精度の平坦性が要求され、しかも、これらの間隙をμmオーダの精度で調整しなければならない。その結果、識別コードを形成できる対象基板が制限されて、汎用性を損なう問題があった。また、ウォータージェット法では、基板の刻印時に、水や塵埃、研磨剤等が飛散するため、処理基板を汚染する問題があった。
近年、こうした生産上の問題を解消する方法として、インクジェット法が注目されている。インクジェット法は、金属微粒子を分散させた機能液の微小液滴を液滴吐出装置から吐出し、その液滴を乾燥させることによってコードパターンを形成する。そのため、識別コードを形成する基板の対象範囲を拡大することができ、基板の汚染等を回避して識別コードを形成することができる。
特開平11−77340号公報 特開2003−127537号公報
しかしながら、上記するインクジェット法では、基板に着弾した微小液滴を乾燥することによってコードパターンを形成するために、基板に対する微小液滴の飛行方向や、その相対速度に応じて、以下の問題を招いていた。
すなわち、微小液滴の相対速度の中で基板の接線方向に平行な成分が大きくなると、着弾した微小液滴は、その接線方向の相対速度によって、接線方向に大きく濡れ広がる、若しくは、接線方向に変位して、その定着位置にバラツキを来たすようになる。
その結果、着弾した微小液滴が対応するデータセルから食み出すようになり、選択したデータセル以外のデータセルに、コードパターンが形成されるようになる。従って、データセルから食み出したコードパターンによって、基板情報が誤って読み取られる、若しくは、識別コードの読み取りを不能にする問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、吐出した液滴
を所望の着弾位置に定着させ、その濡れ広がりを抑制し、パターンサイズの制御性を向上した液滴吐出装置及び液滴吐出方法を提供することである。
本発明の液滴吐出方法は、基板ステージに載置された基板に向かって液滴吐出ヘッドから液滴を吐出するようにした液滴吐出方法において、前記基板の接線方向と平行な前記液滴の飛行速度成分を相殺する方向に、前記基板ステージと前記液滴吐出ヘッドを相対移動するようにした。
本発明の液滴吐出方法によれば、基板ステージと液滴吐出ヘッドを相対移動する分だけ、液滴の飛行する方向を、相対的に、基板の法線方向に近づけることができ、着弾した液滴の基板の接線方向に沿う濡れ広がりや変位を抑制することができる。その結果、吐出した液滴のサイズに相対したパターンを形成することができ、パターンサイズの制御性を向上することができる。
この液滴吐出方法において、着弾した前記液滴の前記接線方向と平行な移動速度成分を相殺するように、前記ステージと前記液滴吐出ヘッドとが相対移動するようにしてもよい。
この液滴吐出方法によれば、基板ステージと液滴吐出ヘッドを相対移動する分だけ、着弾した液滴の接線方向の移動速度を低減することができ、その濡れ広がりや変位を抑制することができる。ひいては、パターンサイズの制御性を、さらに向上することができる。
この液滴吐出方法において、前記液滴吐出ヘッドから前記基板の法線方向に対して傾斜した方向に前記液滴を吐出し、前記接線方向と平行な前記液滴の飛行速度成分を相殺する方向に前記基板ステージを移動するようにしてもよい。
この液滴吐出方法によれば、基板ステージの移動によって、着弾した液滴の濡れ広がりや変位を基板の接線方向で抑制することができる。
本発明の液滴吐出装置は、基板ステージに載置された前記基板に向かって液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置において、前記基板の接線方向と平行な前記液滴の飛行速度成分を相殺する方向に、前記基板ステージと前記液滴吐出ヘッドとを相対移動する移動制御手段を備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、移動制御手段が、基板ステージと液滴吐出ヘッドとを相対移動する分だけ、着弾した液滴の濡れ広がりや変位を、基板の接線方向で抑制することができる。その結果、吐出した液滴のサイズに相対したパターンを形成することができ、パターンサイズの制御性を向上することができる。
この液滴吐出装置において、前記移動制御手段は、着弾した前記液滴の前記接線方向と平行な移動速度成分を相殺するように、前記ステージと前記液滴吐出ヘッドとを相対移動するようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、移動制御手段が、着弾した液滴の接線方向と平行な移動速度成分を相殺する分だけ、着弾した液滴の濡れ広がりや変位を抑制することができる。
この液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドは、前記基板の法線方向に対して傾斜した方向に前記液滴を吐出し、前記移動制御手段は、前記接線方向と平行な前記液滴の飛行速度成分を相殺する方向に前記基板ステージを移動するようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、移動制御手段による基板ステージの移動によって、着弾し
た液滴の濡れ広がりや変位を、基板の接線方向で抑制することができる。
この液滴吐出装置において、前記基板に着弾した液滴の領域に、前記液滴を定着させるためのレーザ光を出力するレーザ出力手段を備えるようにしてもよい。
この液滴吐出装置によれば、液滴の濡れ広がりを抑制した状態で液滴を定着させることができ、パターンサイズの制御性を、さらに向上することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
まず、本発明の液滴吐出装置を使って形成された識別コードを有する液晶表示装置の表示モジュールについて説明する。図1は液晶表示装置の液晶表示モジュールの正面図、図2は液晶表示モジュールの裏面に形成された識別コードの正面図、図3は液晶表示モジュールの裏面に形成された識別コードの側面図である。
図1において、液晶表示モジュール1は、四角形状に形成された光透過性の透明ガラス基板2(以下単に、基板2という。)を備えている。本実施形態では、図1において、基板2の長手方向(横方向)をX矢印方向とし、X矢印方向と直交する方向をY矢印方向とする。
基板2の表面2aであって、その略中央位置には、液晶分子を封入した四角形状の表示部3が形成されている。その表示部3の外側には、走査線駆動回路4及びデータ線駆動回路5が形成されている。そして、液晶表示モジュール1は、これら走査線駆動回路4の供給する走査信号と、データ線駆動回路5の供給するデータ信号に基づいて、前記液晶分子の配向状態を制御する。そして、液晶表示モジュール1は、図示しない照明装置から照射された平面光を、液晶分子の配向状態で変調し、表示部3に、所望の画像を表示するようになっている。
基板2の裏面2bであって、図1における右側上隅には、該液晶表示モジュール1の識別コード10が形成されている。識別コード10は、図2に示すように、コード形成領域S内に形成される複数のパターンとしてのドットDによって構成されている。コード形成領域Sは、図4に示すように、16行×16列からなる256個のデータセル(以下単に、セルCという。)に均等に仮想分割されている。詳述すると、本実施形態におけるコード形成領域Sは、2.24mm角の正方形の領域であって、一辺の長さが140μmの正方形のセルCに仮想分割されている。そして、16行×16列の各セルC内に、選択的にドットDが形成され、各セルC内のドットDの有無によって、該液晶表示モジュール1の製品番号やロット番号等を識別可能にしている。
本実施形態では、このセルCの一辺の長さをセル幅Raという。また、この分割されたセルCであって、ドットDが形成されるセルCを黒セルC1とし、セルC内にドットDが形成されないセルCを白セルC0という。また、図4において左側(X矢印方向側)から順に、1列目のセルC(1列目の黒セルC11:図8参照)、2列目のセルC(2列目の黒セルC12:図8参照)、・・・、16列目のセルCとし、図4において上側(Y矢印方向側)から順に、1行目のセルC、2行目のセルC、・・・、16行目のセルCという。
黒セルC1に形成されたドットDは、図3に示すように、基板2に半球状に密着して形成されている。このドットDは、インクジェット法によって形成されている。詳述すると、ドットDは、後述する液滴吐出装置20(図5参照)の吐出口としての吐出ノズルN(図7参照)から金属微粒子(例えば、ニッケル微粒子等)を含む微小液滴Fb(図7参照)をセルC(黒セルC1)に吐出させ、セルC(黒セルC1)に着弾した微小液滴Fbを
乾燥し、金属微粒子を焼成させることによって形成されている。この乾燥・焼成は、基板2(黒セルC1)に着弾した微小液滴Fbに、レーザヘッド36(図7参照)から出射したレーザ光B1(図7参照)を照射することによって行われる。
次に、前記識別コード10を形成するために使用する液滴吐出装置20について説明する。図5は、液滴吐出装置20の構成を示す斜視図である。
図5において、液滴吐出装置20には、直方体形状に形成される基台21が備えられている。基台21は、後述する基板ステージ23に前記基板2を載置する状態で、その長手方向が、前記X矢印方向に沿うように形成されている。その基台21の上面には、X矢印方向に延びる1対の案内凹溝22が、X矢印方向全幅にわたり形成されている。
基台21の上側には、前記案内凹溝22に対応する図示しない直動機構を備えた基板ステージ23が取付けられている。基板ステージ23の直動機構は、例えば案内凹溝22に沿ってX矢印方向に延びるネジ軸(駆動軸)と、同ネジ軸と螺合するボールナットを備えたネジ式直動機構であって、その駆動軸がステッピングモータよりなるX軸モータMX(図8参照)に連結されている。そして、所定のステップ数に相対する駆動信号がX軸モータMXに入力されると、X軸モータMXが正転又は逆転して、基板ステージ23が同ステップ数に相当する分だけ、X矢印方向に沿って所定の速度(搬送速度VSx)で往動又は復動する(X矢印方向に移動する)ようになっている。
本実施形態では、図5に示すように、最も反X矢印方向に位置する基台21の配置位置を往動位置とし、最もX矢印方向の配置位置(図5に示す2点鎖線)を復動位置という。
基板ステージ23の上面(載置面24)には、図示しない吸引式の基板チャック機構が設けられている。そして、基板2が、その裏面2b(コード形成領域S)を上側にして載置面24に載置されると、裏面2bが載置面24に対して位置決めされ、1列目のセルCが、最もX矢印方向側(復動位置側)となるように配置されるようになっている。この状態から基板ステージ23を搬送速度VSxでX矢印方向に往動すると、基板ステージ23は、裏面2b(セルC)を、搬送速度VSxで同X矢印方向に移動させるようになっている。
本実施形態において、このセルC(基板2)の搬送速度VSxは、後述する微小液滴Fbの接線速度VFx(図7参照)と相対する値に設定させている。
基台21のY矢印方向両側には、一対の支持台25a、25bが立設され、その一対の
支持台25a、25bには、Y矢印方向に延びる案内部材26が架設されている。案内部
材26は、その長手方向の幅が基板ステージ23のY矢印方向の幅よりも長く形成され、その一端が支持台25a側に張り出すように配置されている。この支持台25aの張り出
した部分の直下には、後述する吐出ヘッド30のノズル形成面31a(図6参照)を払拭して、そのノズル形成面31aを洗浄する図示しないメンテナンスユニットが配設されている。
案内部材26の上側には、収容タンク27が配設されている。収容タンク27内には、前記金属微粒子を分散させた機能液F(図7参照)が、後述する液滴吐出ヘッド30に導出可能に収容されている。
案内部材26の下側には、Y矢印方向に延びる上下一対の案内レール28がY矢印方向全幅にわたり凸設されている。この案内レール28には、同案内レール28に対応する図示しない直動機構を備えたキャリッジ29が取付けられている。キャリッジ29の直動機構は、例えば案内レール28に沿ってY矢印方向に延びるネジ軸(駆動軸)と、同ネジ軸と螺合するボールナットを備えたネジ式直動機構であって、その駆動軸が、ステッピングモータよりなるY軸モータMY(図8参照)に連結されている。そして、所定のステップ
数に相当する駆動信号をY軸モータMYに入力すると、Y軸モータが正転又は逆転して、キャリッジ29が同ステップ数に相当する分だけY矢印方向に沿って往動又は復動する(Y矢印方向に移動する)ようになっている。
本実施形態では、図5に示すように、最も支持台25a側(反Y矢印方向側)に位置するキャリッジ29の配置位置を往動位置とし、最も支持台25b側(Y矢印方向側)に位置する配置位置(図5に示す2点鎖線)を復動位置という。
図5に示すように、そのキャリッジ29の下側には、液滴吐出ヘッド(以下単に、吐出ヘッド30という。)が設けられている。図6は、その吐出ヘッド30の下面(基板ステージ23側の面)を上方に向けた場合の斜視図を示す。図7は、その吐出ヘッド30の内部構造を説明するための要部断面図である。
吐出ヘッド30には、その下側にノズルプレート31が備えられている。ノズルプレート31は、その下面(ノズル形成面31a)のX方向矢印側を基板2から離間するように、所定の角度(吐出角θs)だけ傾斜してキャリッジ29に配設されている。そのノズルプレート31には、後述する微小液滴Fbを形成するための16個の吐出口を構成するノズルNが、Y矢印方向(前記セルCの列方向)に一列となって等間隔に貫通形成されている。ノズルNは、そのピッチ幅が、セルCの形成ピッチと同じ大きさで形成される円形孔であって、基板2(コード形成領域S)がX矢印方向に沿って往復直線移動するときに、それぞれ行方向に沿う各セルCと対峙可能に配置形成されている。
図7に示すように、各ノズルNの形成方向は、下面31aに対して垂直であって、基板2(裏面2b)の法線方向(Z矢印方向)に対して、前記吐出角θsだけ時計回りに傾斜している。本実施形態では、このノズルNの形成方向であって、ノズルNから基板2に向かう方向を吐出方向J1という。また、裏面2b上であって、ノズルNのZ矢印方向の位置を、ノズル相対位置PNという。
そのノズルプレート31(ノズルN)の吐出方向J1の反対側には、圧力室としてのキャビティ32が形成されている。キャビティ32は、それぞれ対応する連通孔33及び各連通孔33に共通する供給路34を介して、前記収容タンク27に連通し、収容タンク27内の導出する機能液Fが導入されるようになっている。そして、キャビティ32は、導入された機能液Fを、それぞれ対応する吐出ノズルN内に供給するようになっている。
キャビティ32の吐出方向J1の反対側には、振動板35が備えられている。振動板35は、例えば、厚さが約2μmからなるポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルムであって、吐出方向J1及び吐出方向J1の反対側に、振動可能に貼り付けられ、キャビティ32内の容積を拡大・縮小するようになっている。
振動板35の吐出方向J1の反対側には、各吐出ノズルNに対応する16個の圧電素子PZが配設されている。圧電素子PZは、その圧電素子PZを駆動制御するための信号(圧電素子駆動電圧VDP:図8参照)を受けて収縮・伸張し、前記振動板35を、吐出方向J1及び吐出方向J1の反対側に振動させるようになっている。そして、圧電素子PZが収縮・伸張すると、キャビティ32内の容積が拡大・縮小し、縮小した容積に相対する機能液Fが、対応する吐出ノズルNから、微小液滴Fbとして吐出され、裏面2bに向かって飛行する。
本実施形態では、図7に示すように、この微小液滴Fbの吐出された直後の飛行速度であって、裏面2bの接線方向(X矢印方向)の速度成分を接線速度VFxとし、裏面2bの反法線方向(反Z矢印方向)の速度成分を鉛直速度VFz(=VFx/tanθs)と
する。尚、吐出された微小液滴Fbは、厳密には、その重量と重力場に対応して反Z矢印方向に加速される、あるいはその空気抵抗等に対応して反X矢印方向に減速される。しかし、本実施形態では、ノズルN(吐出)から裏面2b(着弾)までの間の距離で受ける変量が、初速(接線速度VFx及び鉛直速度VFz)に対して十分小さく、微小液滴Fbは、その接線速度VFx及び鉛直速度VFzを維持した等速度の飛行に近似できるものとする。
従って、ノズルNから吐出された微小液滴Fbは、接線速度VFxと鉛直速度VFzを合成した速度で、吐出方向J1に沿って裏面2bまで飛行する。
吐出方向J1に沿って飛行する微小液滴Fbは、やがて、搬送速度VSxでX矢印方向に移動する裏面2bに着弾する。この際、微小液滴Fbは、接線速度VFxに相対する搬送速度VSxによって、その接線速度VFxが相殺されて裏面2bに着弾する。すなわち、基板2(セルC)から見て、微小液滴Fbは、相対的に、反Z矢印方向の鉛直速度VFzのみによって着弾する。
従って、微小液滴Fbは、その接線方向(X矢印方向)の移動速度成分を相殺して裏面2b(対応する黒セルC1)に着弾し、接線速度VFxによるX矢印方向の濡れ広がりや、裏面2b上におけるX矢印方向への移動(変位)を回避する。これによって、着弾した各微小液滴Fbは、それぞれ対応する黒セルC1内であって、その外径をセル幅Ra以内に維持するようになっている。
尚、本実施形態では、裏面2b上であって微小液滴Fbの着弾する位置を、着弾位置Psとする。換言すれば、裏面2bからノズルNまでの距離をノズル離間距離Hとすると、微小液滴Fbは、前記ノズル相対位置PNから、所定の距離(着弾偏移距離L=H×tanθs)だけX矢印方向に偏移した位置(着弾位置Ps)に着弾する。
図5に示すように、キャリッジ29の下側であって前記吐出ヘッド30のX矢印方向側には、レーザ照射部としてのレーザヘッド36が併設されている。図6及び図7に示すように、そのレーザヘッド36の下面36aであって、前記16個のノズルNのX矢印方向には、各ノズルNに対応する16個の出射口37が形成されている。
レーザヘッド36の内部には、前記16個の出射口37に対応するレーザ出力手段としての半導体レーザLDが備えられ、半導体レーザLDから出射されたレーザ光B1が、コリメータ38と集光レンズ39を通して、反Z矢印方向に沿う光軸ALDに沿って出射され、基板2の裏面2bの高さ位置近傍で集光するようになっている。
尚、本実施形態では、裏面2b上であって集光した前記レーザ光B1の照射される位置を照射位置Peとする。また、本実施形態のレーザ光B1は、前記照射位置Peに、前記微小液滴Fbの分散媒を蒸発し、その金属微粒子を焼結可能にする光エネルギーを照射する。
そして、着弾した微小液滴Fbが照射位置Peに位置する時に、半導体レーザLDが、該半導体レーザLDを駆動制御するための信号(レーザ駆動電圧VDL:図8参照)を受けると、着弾した微小液滴Fbにレーザ光B1が照射され、乾燥・焼成された微小液滴Fbによって、外径がセル幅Ra以下のドットDが形成される。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置20の電気的構成を図8に従って説明する。
図8において、移動制御手段を構成する制御部41は、CPU、RAM、ROM等を備え、ROM等に格納された各種制御プログラム(例えば、識別コード作成プログラム)に従って、基板ステージ23を移動させ、液滴吐出ヘッド30及びレーザヘッド36を駆動
させる。
制御部41には、入力装置42が接続されている。入力装置42は、起動スイッチ、停止スイッチ等の操作スイッチを有し、各スイッチの操作による操作信号を制御部41に出力する。
また、入力装置42は、予め飛行観測システム等によって計測した前記接線速度VFxに相対する搬送速度VSxを、既定形成式の速度データIaとして制御部41に出力する。さらにまた、入力装置42は、基板2の製品番号やロット番号等の識別データを公知の方法で2次元コード化した識別コード10の画像を既定形式の描画データIbとして制御部41に出力する。
制御部41は、入力装置42の出力する速度データIaを受けて、その速度データIaをROMに格納する。また、制御部41は、入力装置42の出力する描画データIbを受けて、基板2に識別コード10を作成するためのビットマップデータBMD、前記圧電素子駆動電圧VDP及び前記レーザ駆動電圧VDLを生成する。
詳述すると、制御部41は、描画データIbに所定の展開処理を施し、二次元描画平面(コード形成領域S)上における各セルCに、微小液滴Fbを吐出するか否かを示すビットマップデータBMDを生成してRAMに格納する。このビットマップデータBMDは、前記セルCに対応した16×16ビットのデータであり、各ビットの値(0あるいは1)に応じて、前記圧電素子PZのオンあるいはオフ(微小液滴Fbを吐出するか否か)を規定するものである。
また、制御部41は、前記描画データIbに、前記ビットマップデータBMDの展開処理と異なる展開処理を施し、対応する前記ビットの値が1となる圧電素子PZに、共通に印加する前記圧電素子駆動電圧VDPと、対応する前記ビットの値が1となる各半導体レーザLDに、共通に印加する前記レーザ駆動電圧VDLをそれぞれ生成する。
制御部41は、X軸モータ駆動回路43が接続されて、X軸モータ駆動回路43にX軸モータ駆動制御信号を出力するようになっている。X軸モータ駆動回路43は、制御部41からのX軸モータ駆動制御信号に応答して、前記基板ステージ23を往復移動させるX軸モータMXを正転又は逆転させるようになっている。そして、例えば、X軸モータMXを正転させると、基板ステージ23は、搬送速度VSxでX矢印方向に移動し、逆転させると基板ステージ23は、搬送速度VSxで反X矢印方向に移動するようになっている。
制御部41は、Y軸モータ駆動回路44が接続されて、Y軸モータ駆動回路44にY軸モータ駆動制御信号を出力するようになっている。Y軸モータ駆動回路44は、制御部41からのY軸モータ駆動制御信号に応答して、前記キャリッジ29を往復移動させるY軸モータMYを正転又は逆転させるようになっている。例えば、Y軸モータMYを正転させると、キャリッジ29はY矢印方向に移動し、逆転させるとキャリッジ29は反Y矢印方向に移動する。
制御部41には、基板検出装置45が接続されている。基板検出装置45は、基板2の端縁を検出可能な撮像機能等を備え、制御部41によってノズルNの直下を通過する基板2の位置を算出する際に利用される。
制御部41には、X軸モータ回転検出器46が接続されて、X軸モータ回転検出器46からの検出信号が入力される。制御部41は、X軸モータ回転検出器46からの検出信号に基づいて、X軸モータMXの回転方向及び回転量を検出し、吐出ヘッド30に対する基
板2のX矢印方向の移動方向及び移動量を演算する。
そして、制御部41は、セルCの中心位置(例えば、図7における1列目の黒セルC11の中心位置)が、対応するノズルNの直下に位置する、すなわちノズル相対位置PNに位置するタイミングで、後述する吐出ヘッド駆動回路48及びレーザ駆動回路49に、吐出タイミング信号SGを出力する。
制御部41には、Y軸モータ回転検出器47が接続されて、Y軸モータ回転検出器47からの検出信号が入力される。制御部41は、Y軸モータ回転検出器47からの検出信号に基づいて、Y軸モータMYの回転方向及び回転量を検出し、液滴吐出ヘッド30に対する基板2のY矢印方向の移動方向及び移動量を演算する。
制御部41は、吐出ヘッド駆動回路48が接続されている。制御部41は、所定のクロック信号に同期させた前記ビットマップデータBMDを、圧電素子選択信号SSPとして、吐出ヘッド駆動回路48に、順次シリアル転送するようになっている。また、制御部41は、吐出ヘッド駆動回路48に、前記圧電素子駆動電圧VDPを出力するようになっている。吐出ヘッド駆動回路48は、制御部41からの圧電素子選択信号SSPを受けて、その圧電素子選択信号SSPを各圧電素子PZ(PZ1〜PZ16)に対応させてシリアル/パラレル変換する。
そして、吐出ヘッド駆動回路48は、制御部41からの前記吐出タイミング信号SGを受けると、圧電素子選択信号SSPに応じた圧電素子PZに、共通の圧電素子駆動電圧VDPを供給する。すなわち、吐出ヘッド駆動回路48は、セルCの中心位置がノズル相対位置PNに位置するタイミングで、圧電素子選択信号SSPに対応したノズルNから、吐出方向J1に沿って微小液滴Fbを吐出させる。
制御部41は、レーザ駆動回路49が接続されている。制御部41は、所定のクロック信号に同期させた前記ビットマップデータBMDを、レーザ選択信号SSLとして、レーザ駆動回路49に、順次シリアル転送するようになっている。また、制御部41は、レーザ駆動回路49に、前記レーザ駆動電圧VDLを出力するようになっている。レーザ駆動回路49は、制御部41からのレーザ選択信号SSLを受けて、そのレーザ選択信号SSLを各半導体レーザLD(LD1〜LD16)に対応させてシリアル/パラレル変換する。
そして、レーザ駆動回路49は、制御部41からの前記吐出タイミング信号SGを受けると、ノズル相対位置PNに位置した黒セルC1の中心位置が照射位置Peに到達するまでの所定の時間(待機時間)だけ待機する。そして、レーザ駆動回路49は、待機時間が経過した時に、レーザ選択信号SSLに応じた半導体レーザLDに、共通のレーザ駆動電圧VDLを供給する。すなわち、レーザ駆動回路49は、着弾した微小液滴Fbが照射位置Peに位置するタイミングで、圧電素子選択信号SSPに対応した出射口37から、レーザ光B1を出射させる。
次に、液滴吐出装置20を使って識別コード10を形成する方法について説明する。
まず、図5に示すように、往動位置に位置する基板ステージ23上に、基板2を、その裏面2bが上側になるように配置固定する。このとき、基板2のX矢印方向側の辺は、案内部材26より反X矢印方向側に配置されている。
この状態から、入力装置42を操作して速度データIa及び描画データIbを制御部41に入力する。すると、制御部41は、速度データIaをRAMに格納し、描画データIbに基づくビットマップデータBMDを生成する。加えて、制御部41は、圧電素子を駆
動するための前記圧電素子駆動電圧VDPと半導体レーザLDを駆動するための前記レーザ駆動電圧VDLを生成する。
続いて、制御部41は、Y軸モータMYを駆動制御して、キャリッジ29(吐出ヘッド30)を往動位置からY矢印方向に搬送させる。そして、基板2がX矢印方向に移動するときに、各吐出ノズルN(出射口37)の直下を、対応するセルCが通過する位置に、キャリッジ29をセットする。キャリッジ29をセットすると、制御部41は、X軸モータMXを駆動制御し、基板ステージ23を介して、基板2(各セルC)を搬送速度VSxでX矢印方向に搬送する。
やがて、基板検出装置45が基板2のX矢印方向側端部を検出すると、制御部41は、Y軸モータ回転検出器47からの検出信号に基づいて、1列目のセルC(黒セルC11:図7における破線)の中心位置が、ノズル相対位置PNまで搬送されたか否か判断する。
この間、制御部41は、吐出ヘッド駆動回路48に、圧電素子駆動電圧VDPと圧電素子選択信号SSPを出力し、レーザ駆動回路49に、レーザ駆動電圧VDLとレーザ選択信号SSLを出力する。そして、制御部41は、これら吐出ヘッド駆動回路48及びレーザ駆動回路49に、吐出タイミング信号SGを出力するタイミングを待つ。
そして、図7に示すように、1列目の黒セルC11の中心位置が、ノズル相対位置PNに搬送されると、制御部41は、基板2を搬送速度VSxでX矢印方向に移動させながら、吐出ヘッド駆動回路48とレーザ駆動回路49に吐出タイミング信号SGを出力する。
吐出ヘッド駆動回路48は、制御部41からの吐出タイミング信号SGを受けて、圧電素子選択信号SSPに応じた圧電素子PZに、共通の圧電素子駆動電圧VDPを供給する。すなわち、圧電素子選択信号SSPに対応したノズルNから、一斉に微小液滴Fbを吐出させる。吐出された微小液滴Fbは、対応するノズルNから、接線速度VFxと鉛直速度VFzを合成した速度で、吐出方向J1に沿って飛行する。
そして、1列目の黒セルC11の中心位置が、前記着弾偏移距離Lだけ移動して前記着弾位置Psに搬送されると、対応するノズルNから吐出された微小液滴Fbが、一斉に1列目の黒セルC11に着弾する。
この際、微小液滴Fbは、接線速度VFxに相対する基板2の搬送速度VSxによって、その接線速度VFxが相殺されて、1列目の黒セルC11に着弾する。すなわち、微小液滴Fbは、1列目の黒セルC11から見て、相対的に、鉛直速度VFzのみによって着弾する。着弾した微小液滴Fbは、その接線速度VFxによるX矢印方向の濡れ広がりや、裏面2b上におけるX矢印方向への移動(変位)を回避して、それぞれ対応する1列目の黒セルC11内で、その外径をセル幅Ra以内に維持するようになる。
そして、前記微小液滴Fbの吐出動作から待機時間だけ経過すると、外径をセル幅Ra以下にした微小液滴Fb(1列目の黒セルC11の中心位置)が、照射位置Peに搬送される。
一方、レーザ駆動回路49は、制御部41からの吐出タイミング信号SGを受け、その待機時間経過後に、レーザ選択信号SSLに応じた半導体レーザLDに、共通のレーザ駆動電圧VDLを供給する。すなわち、微小液滴Fbが照射位置Peに位置するタイミングで、レーザ選択信号SSLに対応した半導体レーザLDからレーザ光B1を出射させる。
従って、前記微小液滴Fbの吐出動作から待機時間だけ経過すると、照射位置Peに位
置する微小液滴Fbに一斉にレーザ光B1が照射される。これによって、1行目の黒セルC11に着弾した各微小液滴Fbは、一斉にその分散媒が蒸発し、その金属微粒子が焼成される。そして、1列目の黒セルC11に、外径をセル幅Ra以下にした各ドットDが形成される。
以後、同様に、制御部41は、基板2を搬送速度VSxで移動させながら、各列のセルCがノズル相対位置PNに搬送されるタイミングで、対応するノズルNから、微小液滴Fbを一斉に吐出し、着弾する微小液滴Fbの接線速度VFxを相殺して、外径がセル幅Ra以下となるドットDを形成する。そして、コード形成領域Sに形成される識別コード10の全てドットDが形成されると、制御部41は、Y軸モータMYを制御して、基板2を吐出ヘッド30の下方位置から退出させる。
次に、上記のように構成した本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、吐出方向J1に沿って微小液滴Fbを吐出させ、吐出した微小液滴Fbが飛行している間に、その微小液滴Fbの接線方向(X矢印方向)の速度成分(接線速度VFx)に相対する速度(搬送速度VSx)で、基板ステージ23(黒セルC1)をX矢印方向に搬送移動させるようにした。
その結果、接線速度VFxに相対する搬送速度VSxによって、微小液滴Fbの接線速度VFxを相殺させることができ、微小液滴Fbの飛行方向を、黒セルC1から見て、相対的に、反Z矢印方向に近づけることができる。従って、微小液滴Fbの飛行方向を相対的に反Z矢印方向に近づける分だけ、着弾した微小液滴Fbの濡れ広がりや変位を、接線方向(X矢印方向)で抑制することができる。ひいては、吐出した微小液滴Fbのサイズに相対したドットDを形成することができ、ドットDのサイズの制御性を向上することができる。
(2)上記実施形態によれば、黒セルC1の中心位置がノズル相対位置PNに位置するタイミングで、微小液滴Fbを吐出させ、吐出した微小液滴Fbが着弾位置Psに着弾するタイミングで、その着弾位置Psを、黒セルC1が搬送速度VSxで通過するようにした。
その結果、吐出した微小液滴Fbを確実に対応する黒セルC1に着弾させることができ、着弾した微小液滴Fbの接線方向(X矢印方向)の移動速度を相殺することができる。従って、微小液滴Fbの濡れ広がりや変位を、接線方向(X矢印方向)で確実に抑制することができる。
(3)上記実施形態によれば、液滴吐出ヘッド30のX矢印方向にレーザヘッド36を設け、着弾位置Psに着弾した微小液滴Fbが照射位置Peに位置するタイミングで、その照射位置Peに、レーザ光B1を照射させるようにした。
従って、外径がセル幅Ra以下の微小液滴Fbを乾燥・焼成することができ、セルC(黒セルC1)から食み出すことのないドットDを確実に形成することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、基板ステージ23の搬送速度VSxによって、微小液滴Fbの接線速度VFxを相殺するようにした。これに限らず、例えば、キャリッジ29を反X矢印方向に移動可能にして、その反X矢印方向の移動速度によって、接線速度VFxを相殺するようにしてもよく、液滴吐出ヘッド30(ノズルN)と基板ステージ23(基板2)の相対移動によって、接線速度VFxを相殺する構成であればよい。
○上記実施形態では、ノズル形成面31a(液滴吐出ヘッド30)の吐出角θsの傾斜によって、微小液滴Fbが、吐出方向J1(接線速度VFx)で吐出される構成にした。これに限らず、例えば、ノズル形成面31aを裏面2bに対して平行に配設し、ノズルNの形成方向を、ノズル形成面31aの法線方向に対して吐出角θsだけ傾斜させる構成であってもよく、吐出した微小液滴Fbが、接線速度VFxを有する構成であればよい。
○上記実施形態では、吐出方向J1(着弾位置Ps)が、微小液滴Fbに対する重力場や空気抵抗に影響されない構成にして、搬送速度VSx、微小液滴Fbを吐出するタイミング及びレーザ光B1を照射するタイミングを設定した。これに限らず、例えば、超高速度カメラ等による飛行観測システムによって、微小液滴Fbの飛行状態(例えば、接線速度VFx、鉛直速度VFz、吐出方向J1及び着弾位置Ps)を計測し、その計測結果に基づいて、上記する搬送速度VSx、微小液滴Fbを吐出するタイミング及びレーザ光B1を照射するタイミングを設定する構成にしてもよい。
○上記実施形態では、搬送速度VSxを、接線速度VFxに相対した値で構成にした。これに限らず、例えば、搬送速度VSxが接線速度VFxよりも小さい値であってもよく、微小液滴Fbの接線速度VFxを相殺する速度であればよい。
○上記実施形態では、レーザ出力手段を半導体レーザLDで具体化したが、これに限らず、例えばCOレーザやYAGレーザであってもよく、着弾した微小液滴Fbを、黒セルC1内に定着可能なレーザであればよい。
○上記実施形態では、ノズルNの数量分だけ半導体レーザLDを設ける構成にしたが、これに限らず、レーザ光源から出射された単一のレーザ光B1を、回折素子等の分岐素子によって16分割する光学系によって構成してもよい。
○上記実施形態では、ドットDを半円球状に具体化したが、その形状は限定されるものではなく、例えば、その平面形状が楕円形のドットであったり、バーコードを構成するバーのように線状であったりしてもよい。
○上記実施形態では、パターンを識別コード10のドットDに具体化した。これに限らず、例えば、吐出した微小液滴Fbによって形成する絶縁膜や金属配線のパターンに具体化してもよい。この場合にも、吐出した液滴を所望の着弾位置に定着させ、その濡れ広がりを抑制し、パターンサイズの制御性を向上することができる。
○上記実施形態では、基板を透明ガラス基板2に具体化したが、これに限らず、例えばシリコン基板やフレキシブル基板、あるいは金属基板等であってもよい。
○上記実施形態では、ドットD(識別コード10)を液晶表示モジュール1に適用した。これに限らず、例えば有機エレクトロルミネッセンス表示装置の表示モジュールであってもよく、あるいは平面状の電子放出素子を備え、同素子から放出された電子による蛍光物質の発光を利用した電界効果型装置(FEDやSED等)を備えた表示モジュールであってもよい。
液晶表示装置の液晶表示モジュールの正面図。 第1実施形態における液晶表示モジュールの裏面に形成された識別コードの正面図。 同じく、識別コードの側面図。 同じく、識別コードの構成を説明するための説明図。 同じく、液滴吐出装置の要部斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドを説明するための斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドを説明するための概略断面図。 同じく、液滴吐出装置の電気的構成を説明するための電気ブロック回路図。
符号の説明
2…基板としての透明ガラス基板、20…液滴吐出装置、23…基板ステージ、30…液滴吐出ヘッド、41…移動制御手段を構成する制御部、43…移動制御手段を構成するX軸モータ駆動回路、49…レーザ駆動制御手段を構成するレーザ駆動回路、B1…レーザ光、D…パターンとしてのドット、LD…レーザ出力手段としての半導体レーザ、VFx…接線速度。

Claims (7)

  1. 基板ステージに載置された基板に向かって液滴吐出ヘッドから液滴を吐出するようにした液滴吐出方法において、
    前記基板の接線方向と平行な前記液滴の飛行速度成分を相殺する方向に、前記基板ステージと前記液滴吐出ヘッドを相対移動するようにしたことを特徴とする液滴吐出方法。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出方法において、
    着弾した前記液滴の前記接線方向と平行な移動速度成分を相殺するように、前記ステージと前記液滴吐出ヘッドとが相対移動するようにしたことを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液滴吐出方法において、
    前記液滴吐出ヘッドから前記基板の法線方向に対して傾斜した方向に前記液滴を吐出し、前記接線方向と平行な前記液滴の飛行速度成分を相殺する方向に前記基板ステージを移動するようにしたことを特徴とする液滴吐出方法。
  4. 基板ステージに載置された基板に向かって液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置において、
    前記基板の接線方向と平行な前記液滴の飛行速度成分を相殺する方向に、前記基板ステージと前記液滴吐出ヘッドとを相対移動する移動制御手段を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  5. 請求項4に記載の液滴吐出装置において、
    前記移動制御手段は、着弾した前記液滴の前記接線方向と平行な移動速度成分を相殺するように、前記ステージと前記液滴吐出ヘッドとを相対移動することを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 請求項4又は5に記載の液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドは、前記基板の法線方向に対して傾斜した方向に前記液滴を吐出し、
    前記移動制御手段は、前記接線方向と平行な前記液滴の飛行速度成分を相殺する方向に前記基板ステージを移動することを特徴とする液滴吐出装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1つに記載の液滴吐出装置において、
    前記基板に着弾した液滴の領域に、前記液滴を定着させるためのレーザ光を出力するレーザ出力手段を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016045147A (ja) * 2014-08-26 2016-04-04 セイコーインスツル株式会社 液滴吐出器検査装置、及び液滴供給装置

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