JP2003118107A - 液体噴射装置及び同装置の駆動方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

液体噴射装置及び同装置の駆動方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JP2003118107A
JP2003118107A JP2001313708A JP2001313708A JP2003118107A JP 2003118107 A JP2003118107 A JP 2003118107A JP 2001313708 A JP2001313708 A JP 2001313708A JP 2001313708 A JP2001313708 A JP 2001313708A JP 2003118107 A JP2003118107 A JP 2003118107A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
waveform
ejection
vibration
waveform element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001313708A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Nishida
田 圭 介 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001313708A priority Critical patent/JP2003118107A/ja
Publication of JP2003118107A publication Critical patent/JP2003118107A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動信号の中に調整波形要素を組み入れるこ
とに伴う記録周期の長期化を軽減する。 【解決手段】 記駆動信号の始端P10及び終端P37
は共通の電位VMにあり、複数種類の吐出パルスの少な
くとも1つは、共通の電位VMとは異なる電位に終端P
26を有する波形要素と、共通の電位VMとは異なる電
位にある終端P26を共通の電位VMにある点P30に
接続するための調整波形要素P26〜P30と、を含
む。微振動パルスの一部を構成する波形要素P29〜P
30が調整波形要素P26〜P30の少なくとも一部と
兼用されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体積が異なる複数
種類の液滴を同一のノズル開口から吐出することができ
る液体噴射装置及び同装置の駆動方法、並びに同装置に
用いられるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体噴射装置の一例であるインクジェッ
ト式記録装置は、列状に並べた状態で形成された多数の
ノズル開口を備える記録ヘッドと、この記録ヘッドを主
走査方向(記録紙幅方向)に移動させるキャリッジ機構
と、記録紙を副走査方向(紙送り方向)に移動させる紙
送り機構とを備えている。
【0003】上記の記録ヘッドは、ノズル開口に連通し
た圧力室とこの圧力室内のインク圧力を変化させる圧力
発生素子とを備えている。この記録ヘッドでは、吐出パ
ルスを圧力発生素子に供給することで圧力室内のインク
圧力を変化させ、ノズル開口からインク滴を吐出させ
る。
【0004】上記のキャリッジ機構は、記録ヘッドを主
走査方向に移動させる。この移動中において記録ヘッド
は、ドットパターンデータにより規定されるタイミング
でインク滴を吐出させる。そして、記録ヘッドが移動範
囲の終端に達したならば、紙送り機構は記録紙を副走査
方向に移動させる。記録紙の移動を行ったならば、キャ
リッジ機構は記録ヘッドを再度主走査方向に移動させ、
記録ヘッドは移動中にインク滴を吐出する。
【0005】以上の動作を繰り返し行うことにより、ド
ットパターンデータに基づく画像が記録紙上に記録され
る。
【0006】この記録装置は、インク滴を吐出するか否
か、つまりドットの有無により画像を構成するものであ
る。このため、この記録装置では、1つの画素を4×
4、8×8等の複数のドットで表現することによって中
間階調を表現する方法が採用されている。そして、この
方法で高い画質の画像を記録するためには、体積の極く
小さいインク滴を記録ヘッドから吐出させる必要があ
る。
【0007】このような事情に鑑み、画質の向上と記録
速度の向上という相反する要求を満たすため、同一のノ
ズルにより異なる大きさのインク滴を吐出させる技術が
提案されている。例えば、微小なインク滴を生成可能な
パルス信号を複数供給することにより、同一のノズルか
ら微小なインク滴を複数吐出させ、記録紙上に着弾する
前に各インク滴を合体させて大きなインク滴を生成す
る。
【0008】しかしながら、この技術では、合体可能な
インク滴の数が限られてしまうので、インク滴の大きさ
が限られてしまうし、大きさの可変範囲も狭い。さら
に、着弾前に複数のインク滴を合体させなければならな
いので、制御も困難である。
【0009】そこで、吐出させるインク滴の体積に応じ
た複数種類の吐出パルスを一連に接続した駆動信号を発
生して、この駆動信号の一部を選択して得られた吐出パ
ルスを圧力発生素子に供給する技術が考えられている。
【0010】しかしながら、上述した技術においては、
複数種類の吐出パルスを単純に接続しただけでは、1ド
ットを記録するために必要な時間間隔を規定する駆動信
号の周期(記録周期)が長くなってしまう。即ち、この
技術では、吐出させるインク体積の種類だけ吐出パルス
を接続する必要があり、接続した吐出パルスの数だけ記
録周期が長くなってしまう。そして、記録周期が長くな
ってしまうと、記録速度が遅くなってしまう。
【0011】また、記録ヘッドのノズル開口では、メニ
スカス、つまり、ノズル開口にて露出したインクの自由
表面が空気に曝されているので、インク溶媒(例えば、
水)が徐々に蒸発してしまう。このインク溶媒の蒸発に
よってノズル開口のインク粘度が上昇すると、吐出され
たインク滴が正規の方向からずれた方向に飛翔する等の
不具合が生じてしまう。
【0012】このため、インクジェット式記録装置で
は、メニスカスの微振動によりインクを攪拌させて、ノ
ズル開口におけるインクの増粘を防止するようにしてい
る。この微振動による攪拌を行う際には、微振動パルス
を圧力発生素子に印加して圧力室に圧力変動を生じさ
せ、メニスカスを吐出方向と引き込み方向とに僅かに移
動(振動)させる。
【0013】しかしながら、ノズル開口から液滴を吐出
させるための吐出パルスと、メニスカスに微振動を発生
させるための微振動パルスとを、単純に接続して上記駆
動信号を形成すると、駆動信号の一記録周期の時間が長
くなり、印刷速度の低下が引き起こされてしまう。
【0014】上記の問題を解決するために、複数の吐出
パルス及び微振動パルスを単純に接続して駆動信号を生
成するのではなく、微振動パルスを2つの波形要素に分
割して互いに間隔をあけて配置すると共に、分割された
微振動パルスの両波形要素の間に小ドット用吐出パルス
を配置して駆動信号を構成することが考えられている。
【0015】図8はそのようにして構成された駆動信号
の一部を示した波形図であり、P100〜P115の間
に小ドット用吐出パルス及び微振動パルスが含まれてい
る。具体的には、P104〜P111が小ドット用吐出
パルスを構成し、P100〜P101及びP114〜P
115の2つの波形要素が微振動パルスを構成する。な
お、小ドット用吐出パルスの一部を構成するP108〜
P109の波形要素は、小ドットを吐出した後のメニス
カスの振動を抑制するための制振機能を果たす制振波形
要素である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の如く
複数の吐出パルス及び微振動パルスを駆動信号に含ませ
る際には、各吐出パルス及び微振動パルスの始点又は終
点の電位がパルス毎に異なることがあり、このような場
合には電位の違いを補償するための波形要素として調整
波形要素を駆動信号中に含ませる必要がある。この調整
波形要素は、ただ単に電位レベルを合わせるためだけに
必要となる波形要素であり、実際の吐出制御や微振動制
御には不要なものである。
【0017】この調整波形要素について図8を参照して
説明すると、駆動信号中のP101〜P103、P10
9〜P111、及びP112〜P114の各部分の波形
要素が調整波形要素に相当する。
【0018】また、図9は従来の駆動信号の他の例を示
しており、この例においては、分割されていない微振動
パルス(P207〜P210)の後に小ドット用吐出パ
ルス(P211〜P220)を配置している。ここで、
小ドット用吐出パルス中のP211〜P213の波形要
素及びP218〜P220の波形要素は調整波形要素で
ある。
【0019】このように従来の技術においては、駆動信
号の中に電位レベルを補償するための調整波形要素を組
み入れる必要があるために、その分だけ駆動信号の周期
(記録周期)が長期化してしまい、記録速度の低下が引
き起こされるという問題があった。
【0020】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たものであって、駆動信号の中に調整波形要素を組み入
れることに伴う記録周期の長期化を軽減することを目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ノズル開口に連通する圧力室に対応して
設けられた圧力発生素子に吐出パルスを印加することに
より、前記圧力室内の液体に圧力変動を生じさせて前記
ノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射装置におい
て、複数種類の前記吐出パルス及び液体のメニスカスを
微振動させるために前記圧力発生素子に印加する微振動
パルスを生成するための駆動信号を発生する駆動信号発
生手段と、前記駆動信号からその一部を選択することに
よって前記微振動パルス及び前記吐出パルスを生成する
パルス生成手段と、を備え、前記駆動信号の始端及び終
端は共通の電位にあり、複数種類の前記吐出パルスの少
なくとも1つは、前記共通の電位とは異なる電位に終端
を有する波形要素と、前記共通の電位とは異なる電位に
ある前記終端を前記共通の電位にある点に接続するため
の調整波形要素と、を含み、前記微振動パルスの一部を
構成する波形要素が前記調整波形要素の少なくとも一部
と兼用されていることを特徴とする。
【0022】また、好ましくは、複数種類の前記吐出パ
ルスは、体積の異なる複数種類の液滴を吐出させるもの
であり、前記調整波形要素を含む前記吐出パルスは、最
も小さな体積の液滴を吐出させるための小ドット用吐出
パルスである。
【0023】また、好ましくは、前記小ドット用吐出パ
ルスは、前記圧力室を収縮させて前記ノズル開口から液
滴を吐出させる吐出波形要素と、液滴吐出後のメニスカ
スの振動を抑制するための制振波形要素とを含み、前記
共通の電位とは異なる電位にある前記終端は前記制振波
形要素の終端である。
【0024】また、好ましくは、前記調整波形要素は、
前記共通の電位とは異なる電位にある前記終端を前記微
振動パルスの一部を構成する兼用の前記波形要素の始端
に接続する接続要素と、前記微振動パルスの一部を構成
する兼用の前記波形要素とによって構成されている。
【0025】また、好ましくは、前記圧力発生素子はた
わみ振動モードの圧電振動子によって構成されている。
【0026】また、好ましくは、前記圧力発生素子は縦
振動モードの圧電振動子によって構成されている。
【0027】上記課題を解決するために、本発明は、ノ
ズル開口に連通する圧力室に対応して設けられた圧力発
生素子に吐出パルスを印加することにより、前記圧力室
内の液体に圧力変動を生じさせて前記ノズル開口から液
滴を吐出させる液体噴射装置の駆動方法において、複数
種類の前記吐出パルス及び液体のメニスカスを微振動さ
せるために前記圧力発生素子に印加する微振動パルスを
生成するための駆動信号を発生する工程と、前記駆動信
号からその一部を選択することによって前記微振動パル
ス及び前記吐出パルスのいずれか一方を生成する工程
と、を備え、前記駆動信号の始端及び終端は共通の電位
にあり、複数種類の前記吐出パルスの少なくとも1つ
は、前記共通の電位とは異なる電位に終端を有する波形
要素と、前記共通の電位とは異なる電位にある前記終端
を前記共通の電位にある点に接続するための調整波形要
素と、を含み、前記微振動パルスの一部を構成する波形
要素が前記調整波形要素の少なくとも一部と兼用されて
いることを特徴とする。
【0028】また、好ましくは、複数種類の前記吐出パ
ルスは、体積の異なる複数種類の液滴を吐出させるもの
であり、前記調整波形要素を含む前記吐出パルスは、最
も小さな体積の液滴を吐出させるための小ドット用吐出
パルスである。
【0029】また、好ましくは、前記小ドット用吐出パ
ルスは、前記圧力室を収縮させて前記ノズル開口から液
滴を吐出させる吐出波形要素と、液滴吐出後のメニスカ
スの振動を抑制するための制振波形要素とを含み、前記
共通の電位とは異なる電位にある前記終端は前記制振波
形要素の終端である。
【0030】また、好ましくは、前記調整波形要素は、
前記共通の電位とは異なる電位にある前記終端を前記微
振動パルスの一部を構成する兼用の前記波形要素の始端
に接続する接続要素と、前記微振動パルスの一部を構成
する兼用の前記波形要素とによって構成されている。
【0031】また、好ましくは、前記圧力発生素子はた
わみ振動モードの圧電振動子によって構成されている。
【0032】また、好ましくは、前記圧力発生素子は縦
振動モードの圧電振動子によって構成されている。
【0033】上記課題を解決するために、本発明は、ノ
ズル開口に連通する圧力室に対応して設けられた圧力発
生素子に吐出パルスを印加することにより、前記圧力室
内の液体に圧力変動を生じさせて前記ノズル開口から液
滴を吐出させる液体噴射装置であって、複数種類の前記
吐出パルス及び液体のメニスカスを微振動させるために
前記圧力発生素子に印加する微振動パルスを生成するた
めの駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、前記駆動
信号からその一部を選択することによって前記微振動パ
ルス及び前記吐出パルスを生成するパルス生成手段と、
を備えた液体噴射装置に用いられるコンピュータ読み取
り可能な記録媒体において、前記駆動信号を生成するた
めに前記駆動信号発生手段に供給される、前記駆動信号
の波形に関する情報が記録されており、前記駆動信号の
始端及び終端は共通の電位にあり、複数種類の前記吐出
パルスの少なくとも1つは、前記共通の電位とは異なる
電位に終端を有する波形要素と、前記共通の電位とは異
なる電位にある前記終端を前記共通の電位にある点に接
続するための調整波形要素と、を含み、前記微振動パル
スの一部を構成する波形要素が前記調整波形要素の少な
くとも一部と兼用されていることを特徴とする。
【0034】また、好ましくは、複数種類の前記吐出パ
ルスは、体積の異なる複数種類の液滴を吐出させるもの
であり、前記調整波形要素を含む前記吐出パルスは、最
も小さな体積の液滴を吐出させるための小ドット用吐出
パルスである。
【0035】また、好ましくは、前記小ドット用吐出パ
ルスは、前記圧力室を収縮させて前記ノズル開口から液
滴を吐出させる吐出波形要素と、液滴吐出後のメニスカ
スの振動を抑制するための制振波形要素とを含み、前記
共通の電位とは異なる電位にある前記終端は前記制振波
形要素の終端である。
【0036】また、好ましくは、前記調整波形要素は、
前記共通の電位とは異なる電位にある前記終端を前記微
振動パルスの一部を構成する兼用の前記波形要素の始端
に接続する接続要素と、前記微振動パルスの一部を構成
する兼用の前記波形要素とによって構成されている。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0038】図1は、本発明による液体噴射装置の一実
施形態としてのインクジェット式記録装置の記録ヘッド
の構造を示している。
【0039】この記録ヘッド162は、合成樹脂製の基
台163と、この基台163の前面(図の左側に相当す
る)に貼着された流路ユニット164とを備えている。
そして、この流路ユニット164は、ノズル開口165
が穿設されたノズルプレート166と、振動板167
と、流路形成板168とから構成されている。
【0040】基台163は、前面と背面に開放された収
容空間169が設けられたブロック状部材である。この
収容空間169には、固定基板170に固定された圧電
振動子161が収容されている。
【0041】ノズルプレート166は、副走査方向に沿
って多数のノズル開口165が穿設された薄い板状部材
である。各ノズル開口165は、ドット形成密度に対応
した所定ピッチで開設されている。振動板167は、圧
電振動子161が当接する厚肉部としてのアイランド部
171と、このアイランド部171の周囲を囲うように
設けられ、弾性を有する薄肉部172とを備えた板状部
材である。
【0042】アイランド部171は、一つののノズル開
口165に一つのアイランド部171が対応するよう
に、所定ピッチで多数設けられている。
【0043】流路形成板168は、圧力室173、共通
インク室174、及び、これらの圧力室173と共通イ
ンク室174とを連通するインク供給路175を形成す
るための開口部が設けられている。
【0044】そして、ノズルプレート166を流路形成
板168の前面に配設するとともに、振動板167を背
面側に配設し、ノズルプレート166と振動板167と
により流路形成板168を挟んだ状態で、接着等により
一体化されて流路ユニット164が形成されている。
【0045】この流路ユニット164では、ノズル開口
165の背面側に圧力室173が形成され、この圧力室
173の背面側に振動板167のアイランド部171が
位置している。また、圧力室173と共通インク室17
4とがインク供給路175によって連通している。
【0046】圧電振動子161の先端は、アイランド部
171に背面側から当接され、この当接状態で圧電振動
子161が基台163に固定されている。また、この圧
電振動子161には、フレキシブルケーブルを介して、
後に詳述する駆動信号(COM)や印字データ(SI)
等が供給される。
【0047】縦振動モードの圧電振動子161は、充電
されると電界と直交する方向に収縮し、放電すると電界
と直交する方向に伸長する特性を有する。したがって、
この記録ヘッド162では、充電されることにより圧電
振動子161は後方に収縮し、この収縮に伴ってアイラ
ンド部171が後方に引き戻され、収縮していた圧力室
173が膨張する。この膨張に伴って共通インク室17
4のインクがインク供給路175を通って圧力室173
内に流入する。一方、放電することにより圧電振動子1
61は前方に向けて伸長し、弾性板のアイランド部17
1が前方に押されて圧力室173が収縮する。この収縮
に伴って圧力室173内のインク圧力が高くなる。
【0048】図2は、本実施形態によるインクジェット
式記録装置の機能ブロック図である。図2に示したよう
にこの記録装置はプリンタコントローラ61と、プリン
トエンジン62とを備えている。プリンタコントローラ
61は、ホストコンピュータ(図示せず)等から印刷デ
ータ等を受信するインターフェース63と、各種データ
の記憶等を行うRAM64と、各種データ処理のための
制御ルーチン等を記憶したROM65と、CPU等から
成る制御部82と、発振回路66と、駆動信号を発生す
る駆動信号発生回路(駆動信号発生手段)83と、ドッ
トパターンデータ(ビットマップデータ)に展開された
印字データや駆動信号等をプリントエンジン62に送信
するためのインターフェース67とを備えている。
【0049】この他に、プリンタコントローラ61は、
記録媒体の一種であるメモリカード76を着脱可能に保
持し、記録媒体保持部として機能するカードスロット7
7と、メモリカード76に記録された情報を制御部82
に送信するカードインターフェース78とを備えてい
る。上記のメモリカード76には、駆動信号の波形に関
するデータが記録されている。なお、メモリカード76
以外の記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商
標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク等も使
用することができる。
【0050】そして、制御部82はコンピュータの一種
であり、メモリカード76に記録された駆動信号の波形
データやROM65に記録された制御ルーチン等を参照
してインク滴の吐出制御を行う。
【0051】インターフェース63は、例えばキャラク
タコード、グラフィック関数、イメージデータのいずれ
か1つのデータ又は複数のデータからなる印刷データを
ホストコンピュータから受信する。また、インターフェ
ース63は、ホストコンピュータに対してビジー(BU
SY)信号やアクノレッジ(ACK)信号等を出力する
ことができる。
【0052】RAM64は、受信バッファ、中間バッフ
ァ、出力バッファ及びワークメモリ(図示せず)等とし
て利用されるものである。受信バッファにはホストコン
ピュータからの印刷データが一時的に記憶され、中間バ
ッファには中間コードデータが記憶され、出力バッファ
にはドットパターンデータが展開される。
【0053】ROM65は、制御部82によって実行さ
れる各種制御ルーチン、フォントデータ、及びグラフィ
ック関数等を記憶している。
【0054】なお、このROM65には、変更されずに
継続的に使用される制御ルーチン(制御プログラム)が
記憶されている。そして、駆動信号の波形に関するデー
タ等、バージョンアップや変更が予定されるものは、上
記のメモリカード76に記録される。
【0055】制御部82は、メモリカード76から読み
取った駆動信号の波形に関するデータに基づいて駆動信
号発生回路83を制御して、後述する所定の駆動信号を
生成させる。
【0056】プリントエンジン62は、ステッピングモ
ータ80、紙送りモータ81、及び記録ヘッド162の
電気駆動系71とから構成されている。記録ヘッド16
2の電気駆動系71は、シフトレジスタ72、ラッチ回
路73、レベルシフタ74、スイッチ75、及び圧電振
動子161等を備えている。なお、シフトレジスタ7
2、ラッチ回路73、レベルシフタ74、及びスイッチ
75は、本発明におけるパルス生成手段として機能す
る。
【0057】図3は、駆動信号発生回路83の一例を示
すものであって、この駆動信号発生回路83は、波形生
成回路91と電流増幅回路92とを備えている。
【0058】波形生成回路91は、波形メモリ93と、
第1波形ラッチ回路94と、第2波形ラッチ回路95
と、加算器96と、デジタルアナログ変換器97と、電
圧増幅回路98とを備えている。
【0059】波形メモリ93は、制御部82から出力さ
れた複数種類の電圧変化量のデータを個別に記憶する変
化量データ記憶手段として機能する。この波形メモリ9
3には第1波形ラッチ回路94が電気的に接続されてい
る。そして、第1波形ラッチ回路94は、第1タイミン
グ信号に同期して波形メモリ93の所定アドレスに記憶
された電圧変化量のデータを保持する。加算器96には
第1波形ラッチ回路94の出力と第2波形ラッチ回路9
5の出力が入力され、この加算器96の出力側には上記
の第2波形ラッチ回路95が電気的に接続されている。
そして、この加算器96は、変化量データ加算手段とし
て機能して、出力信号同士を加算して出力する。
【0060】第2波形ラッチ回路95は、第2タイミン
グ信号に同期して加算器96から出力されたデータ(電
圧情報)を保持する出力データ保持手段である。D/A
変換器97は、第2波形ラッチ回路95の出力側に電気
的に接続されており、第2波形ラッチ回路95が保持す
る出力信号をアナログ信号に変換する。電圧増幅回路9
8は、D/A変換器97の出力側に電気的に接続されて
おり、D/A変換器97で変換されたアナログ信号を駆
動信号の電圧まで増幅する。
【0061】電流増幅回路92は、電圧増幅回路98の
出力側に電気的に接続されており、電圧増幅回路98で
電圧が増幅された信号に対する電流増幅を行って駆動信
号(COM)として出力する。
【0062】上記の構成を有する駆動信号発生回路83
では、駆動信号の生成に先立って、電圧変化量を示す複
数の変化量データを波形メモリ93の記憶領域に個別に
記憶させる。例えば、制御部82は、変化量データとこ
の変化量データに対応するアドレスデータとを波形メモ
リ93に出力する。そして、波形メモリ93は、変化量
データをアドレスデータで指定される記憶領域に記憶す
る。なお、変化量データは正負の情報(増減情報)を含
んだデータで構成され、アドレスデータは4ビットのア
ドレス信号で構成される。
【0063】このようにして、複数種類の変化量データ
が波形メモリ93に記憶されると、駆動信号の生成が可
能になる。
【0064】駆動信号の生成は、変化量データを第1波
形ラッチ回路94にセットし、所定の更新周期毎に、第
1波形ラッチ回路94にセットした変化量データを第2
波形ラッチ回路95からの出力電圧に加算することで行
う。
【0065】なお、制御部82以外のコンピュータとし
ては、例えば単体で直接的に記録装置に接続されたホス
トコンピュータや、また、ネットワークを介して接続さ
れた多数のコンピュータのうちの1つのコンピュータが
ある。
【0066】そして、図1に示した記録ヘッド162に
おいては、印字データによって圧電振動子161に駆動
信号を入力するか否かを制御することができる。例え
ば、印字データが「1」の期間においてはスイッチ75
が接続状態となるので、駆動信号(COM)が圧電振動
子161に供給される。そして、供給された部分の駆動
信号によって圧電振動子161が変形する。また、印字
データが「0」の期間においてはスイッチ75が非接続
状態となるので、圧電振動子161への駆動信号の供給
は遮断される。なお、この印字データが「0」の期間で
は、各圧電振動子161は直前の電荷を保持し、直前の
変形状態が維持される。
【0067】次に、本実施形態によるインクジェット式
記録装置における駆動信号及びこれを用いた駆動方法に
ついて説明する。なお、本実施形態によるインクジェッ
ト式記録装置は、大ドットを形成する大インク滴、中ド
ットを形成する中インク滴、及び、小ドットを形成する
小インク滴を、同一のノズル開口165から吐出させる
ものである。
【0068】図4は、駆動信号発生回路83が発生する
駆動信号の波形を示した図であり、図5は、この駆動信
号から生成された大・中・小ドット用の各吐出パルス及
び微振動パルスを駆動信号と共に示した図である。ここ
で、「微振動パルス」とは、記録ヘッド162のノズル
開口165の部分において、インク(液体)のメニスカ
スを微振動させるために圧電振動子161に印加するパ
ルスである。これに対して、大・中・小ドットを吐出さ
せるために圧電振動子161に印加されるパルスを「吐
出パルス」と呼ぶ。
【0069】図4及び図5に示したように、本実施形態
による液体噴射装置において使用される駆動信号は、始
端P10〜終端P37までの連続した波形からなり、そ
の周期は記録周期Tであり、駆動信号の始端P10及び
終端P37は共通の中間電位VMにある。
【0070】そして、記録ヘッド162のノズル開口1
65から大ドットのインク滴を吐出する際には、シフト
レジスタ72、ラッチ回路73、レベルシフタ74、及
びスイッチ75からなるパルス生成手段は、駆動信号か
らP15〜P20の波形要素及びP31〜P36の波形
要素を選択して大ドット用吐出パルスを生成し、圧電振
動子161に印加する。
【0071】また、記録ヘッド162の往路動作中にノ
ズル開口165から中ドットAのインク滴を吐出する際
には、パルス生成手段は、駆動信号からP31〜P36
の波形要素を選択して中ドット用吐出パルスを生成し、
圧電振動子161に印加する。同じく、記録ヘッド16
2の復路動作中にノズル開口165から中ドットBのイ
ンク滴を吐出する際には、駆動信号からP15〜P20
の波形要素を選択して中ドット用吐出パルスを生成し、
圧電振動子161に印加する。
【0072】また、記録ヘッド162のノズル開口16
5から小ドットのインク滴を吐出する際には、パルス生
成手段は、駆動信号からP21〜P30の波形要素を選
択して小ドット用吐出パルスを生成し、圧電振動子16
1に印加する。
【0073】また、記録ヘッド162のノズル開口16
5のメニスカスに微振動を付与する場合には、パルス生
成手段は、駆動信号からP11〜P12の波形要素及び
P29〜P30を選択して微振動パルスを生成し、圧電
振動子161に印加する。ここで、微振動パルスを構成
する加圧波形要素P11〜P12及び減圧波形要素P2
9〜P30は、それぞれ、ヘルムホルツ共振を起こさな
い程度の緩やかな勾配に設計されている。
【0074】上述したように小ドット用吐出パルスはP
21〜P30の波形要素で構成されているが、この波形
要素のうち、P23〜P24は、圧力室173を収縮さ
せてノズル開口162からインク滴を吐出させる吐出波
形要素であり、P25〜P26は、インク滴吐出後のメ
ニスカスの振動を抑制するための制振波形要素である。
【0075】この制振波形要素の終端P26は中間電位
VMよりも低いので、調整波形要素P26〜P30によ
って中間電位VMにある波形要素P30〜31の始端P
30に接続されている。
【0076】そして、本実施形態においては、小ドット
用吐出パルスにおける調整波形要素P26〜P30が、
接続要素P26〜P29と、微振動パルスの一部を構成
する波形要素P29〜P30とから構成されている。こ
こで、接続要素P26〜P29は、ただ単に波形要素間
の電位レベル差を補償するためのものであって、インク
滴の吐出制御や微振動制御とは無関係の波形要素であ
る。
【0077】上述したように微振動パルスの減圧波形要
素P29〜P30はヘルムホルツ共振を起こさない程度
の緩やかな勾配に設定されているので、この減圧波形要
素P29〜P30を、小ドット用吐出パルスの調整波形
要素P26〜P30の一部として兼用しても、小ドット
用吐出パルスを圧電振動子161に印加した際に波形要
素P29〜P30によりヘルムホルツ共振が引き起こさ
れることはない。
【0078】以上述べたように本実施形態によれば、微
振動パルスの一部を構成する波形要素P29〜P30
を、小ドット用吐出パルスにおける調整波形要素P26
〜P30の一部として兼用するようにしたので、従来の
駆動信号に比べて、調整波形要素を駆動信号中に組み入
れることによる駆動信号の周期(記録周期)の長期化が
軽減され、ひいては記録速度の低下を抑制することがで
きる。
【0079】次に、上述した実施形態の一変形例につい
て図6を参照して説明する。
【0080】図6は、本変形例における駆動信号を、ノ
ーマルドット用吐出パルス、小ドット用吐出パルス、及
び微振動パルスと共に示している。図6に示したように
本変形例における駆動信号は、始端P40〜P60まで
連続した波形からなり、ノーマルドットを吐出する際に
はP41〜P46の波形要素が選択され、小ドットを吐
出する際にはP47〜P60の波形要素が選択され、微
振動を起こさせる際にはP47〜P48及びP59〜P
60の波形要素が選択される。
【0081】図6に示した駆動信号は、駆動信号に含ま
れる複数種の吐出パルスにより形成される複数種のドッ
トの大きさが大きく違う場合のものであり、このような
場合には吐出前の引き込み電圧に大きく差ができる。こ
のため、小ドット用吐出パルスの前後に電位レベル調整
のための傾きの緩いパルスを配置する必要があり、何ら
措置を講じなければ駆動信号の周期(記録周期T)が大
幅に長期化してしまう。
【0082】そこで、本変形例においては、上述した実
施形態と同様に、小ドット用吐出パルスと微振動パルス
との間で波形要素の一部を共有して兼用するようにして
いる。すなわち、小ドット用吐出パルスにおける調整波
形要素P56〜P60のうちのP59〜P60の部分の
波形要素が、微振動パルスの一部を構成する波形要素と
して兼用されている。
【0083】本変形例においても、上記実施形態と同様
の効果を得ることができる。
【0084】なお、上記実施形態及びその変形例では、
縦振動モードの圧電振動子161を圧力発生素子として
使用した記録ヘッド162を例示したが、本発明は、図
7に示すたわみ振動モードの圧電振動子25を用いた記
録ヘッド1にも適用することができる。
【0085】この記録ヘッド1は、複数の圧力室31を
形成したアクチュエータユニット32と、ノズル開口1
3及び共通インク室33を形成した流路ユニット34
と、圧電振動子25と備えている。そして、アクチュエ
ータユニット32の前面には流路ユニット34が接合さ
れ、アクチュエータユニット32の背面には圧電振動子
25が配置されている。
【0086】圧力室31は、圧電振動子25の変形に伴
って膨張収縮し、圧力室31内のインク圧力を変化させ
る。そして、この圧力室31内のインク圧力の変化によ
ってノズル開口13からインク滴(液滴)を吐出させ
る。例えば、圧力室31を急激に収縮させることで圧力
室31内を加圧し、ノズル開口13からインク滴を吐出
させる。
【0087】アクチュエータユニット32は、圧力室3
1を形成する空部が形成された圧力室形成基板35と、
この圧力室形成基板35の前面に接合される蓋部材36
と、この圧力室形成基板35の背面に接合されて空部の
開口面を塞ぐ振動板37とから構成されている。蓋部材
36には、共通インク室33と圧力室31とを連通させ
るための第1インク流路38と、圧力室31とノズル開
口13を連通させるための第2インク流路39とを形成
してある。
【0088】流路ユニット34は、共通インク室33を
形成する空部が形成されたインク室形成基板41と、多
数のノズル開口13が穿設され、インク室形成基板41
の前面に接合されるノズルプレート42と、インク室形
成基板41の背面に接合される供給口形成板43とから
構成されている。
【0089】インク室形成基板41には、ノズル開口1
3に連通するノズル連通口44を形成してある。また、
供給口形成板43には、共通インク室33と第1インク
流路38とを連通するインク供給口45と、ノズル連通
口44と第2インク流路39とを連通する連通口46と
を穿設してある。
【0090】従って、この記録ヘッド1には、共通イン
ク室33から圧力室31を通ってノズル開口13に至る
一連のインク流路が形成されている。
【0091】圧電振動子25は、振動板37を挟んで圧
力室31の反対側に形成されている。この圧電振動子2
5は平板状であり、圧電振動子25の前面には下部電極
48が形成され、背面には圧電振動子25を覆うように
して上部電極49が形成されている。
【0092】また、アクチュエータユニット32の両端
部には、基端部分が各圧電振動子25の上部電極49に
導通する接続端子50が形成されている。この接続端子
50の先端面は、圧電振動子25よりも高く形成されて
いる。そして、接続端子50の先端面には、フレキシブ
ル回路基板51が接合され、接続端子50及び上部電極
49を介して圧電振動子25に駆動波形が供給される。
【0093】なお、圧力室31、圧電振動子25、及
び、接続端子50は、図ではそれぞれ二つしか示してい
ないが、ノズル開口13に対応して多数設けられてい
る。
【0094】この記録ヘッド1では、吐出パルスが入力
されると上部電極49と下部電極48との間に電圧差が
生じる。この電位差により圧電振動子25は、電界とは
直交する方向に収縮する。このとき、振動板37に接合
された圧電振動子25の下部電極48側は収縮せずに上
部電極49側だけが収縮するため、圧電振動子25及び
振動板37は、圧力室31側に突出するように撓み、圧
力室31の容積を収縮させる。
【0095】そして、ノズル開口13からインク滴を吐
出させる場合には、例えば、圧力室31を急激に収縮さ
せる。即ち、圧力室31が急激に収縮されると圧力室3
1内にはインク圧力の上昇が生じ、この圧力上昇に伴っ
てノズル開口13からはインク滴が吐出される。また、
インク滴の吐出後に、上部電極49と下部電極48との
間の電圧差をなくすと、圧電振動子25及び振動板37
が元の状態に戻る。これにより、収縮されていた圧力室
31内が膨張し、共通インク室33からインク供給口4
5を通して圧力室31にインクが供給される。
【0096】このように、この記録ヘッド1では、圧電
振動子25の充放電による電圧レベルと圧力室31の膨
張収縮との関係が、図1に示した記録ヘッド162と逆
になっている。従って、この記録ヘッド1を用いる場合
には、上述した駆動信号および駆動波形を、中間電位を
境に電圧の正負を反対にした駆動信号および駆動波形が
用いられる。すなわち、この記録ヘッド1では、圧力室
31へのインクの充填は電圧を下降させることでおこな
う。同様に、インク滴の吐出は、電圧を上昇させること
により行う。
【0097】そして、このたわみ振動モードの記録ヘッ
ド25を用いた場合でも、上記実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0098】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、微振
動パルスの一部を構成する波形要素が吐出パルスにおけ
る調整波形要素の少なくつとも一部と兼用されているの
で、従来の駆動信号に比べて、調整波形要素を駆動信号
中に組み入れることによる駆動信号の周期(記録周期)
の長期化が軽減され、ひいては記録速度の低下を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液体噴射装置の一実施形態として
のインクジェット式記録装置の記録ヘッドの構造を示す
断面図。
【図2】本発明による液体噴射装置の一実施形態として
のインクジェット式記録装置の機能ブロック図。
【図3】本発明による液体噴射装置の一実施形態として
のインクジェット式記録装置の駆動信号発生回路の要部
を示すブロック図。
【図4】本発明の一実施形態における駆動信号を示す
図。
【図5】本発明の一実施形態における駆動信号、各種吐
出パルス、及び微振動パルスを示す図。
【図6】本発明の一実施形態の一変形例における駆動信
号、各種吐出パルス、及び微振動パルスを示す図。
【図7】本発明に適用可能な他の記録ヘッドの構造を示
した断面図。
【図8】従来の液体噴射装置における駆動信号の一部、
小ドット用吐出パルス、及び微振動パルスの一例を示し
た図。
【図9】従来の液体噴射装置における駆動信号の一部、
小ドット用吐出パルス、及び微振動パルスの他の例を示
した図。
【符号の説明】 1、162 記録ヘッド 13、165 ノズル開口 25、161 圧電振動子 31、173 圧力室 32 アクチュエータユニット 33、174 共通インク室 34、164 流路ユニット 37、167 振動板 42、166 ノズルプレート 71 記録ヘッドの電気駆動系 72 シフトレジスタ 73 ラッチ回路 74 レベルシフタ 75 スイッチ 76 メモリカード(記録媒体) 83 駆動信号発生回路(駆動信号発生手段)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル開口に連通する圧力室に対応して設
    けられた圧力発生素子に吐出パルスを印加することによ
    り、前記圧力室内の液体に圧力変動を生じさせて前記ノ
    ズル開口から液滴を吐出させる液体噴射装置において、 複数種類の前記吐出パルス及び液体のメニスカスを微振
    動させるために前記圧力発生素子に印加する微振動パル
    スを生成するための駆動信号を発生する駆動信号発生手
    段と、 前記駆動信号からその一部を選択することによって前記
    微振動パルス及び前記吐出パルスを生成するパルス生成
    手段と、を備え、 前記駆動信号の始端及び終端は共通の電位にあり、 複数種類の前記吐出パルスの少なくとも1つは、前記共
    通の電位とは異なる電位に終端を有する波形要素と、前
    記共通の電位とは異なる電位にある前記終端を前記共通
    の電位にある点に接続するための調整波形要素と、を含
    み、 前記微振動パルスの一部を構成する波形要素が前記調整
    波形要素の少なくとも一部と兼用されていることを特徴
    とする液体噴射装置。
  2. 【請求項2】複数種類の前記吐出パルスは、体積の異な
    る複数種類の液滴を吐出させるものであり、 前記調整波形要素を含む前記吐出パルスは、最も小さな
    体積の液滴を吐出させるための小ドット用吐出パルスで
    あることを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 【請求項3】前記小ドット用吐出パルスは、前記圧力室
    を収縮させて前記ノズル開口から液滴を吐出させる吐出
    波形要素と、液滴吐出後のメニスカスの振動を抑制する
    ための制振波形要素とを含み、前記共通の電位とは異な
    る電位にある前記終端は前記制振波形要素の終端である
    ことを特徴とする請求項2記載の液体噴射装置。
  4. 【請求項4】前記調整波形要素は、前記共通の電位とは
    異なる電位にある前記終端を前記微振動パルスの一部を
    構成する兼用の前記波形要素の始端に接続する接続要素
    と、前記微振動パルスの一部を構成する兼用の前記波形
    要素とによって構成されていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 【請求項5】前記圧力発生素子はたわみ振動モードの圧
    電振動子によって構成されていることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 【請求項6】前記圧力発生素子は縦振動モードの圧電振
    動子によって構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 【請求項7】ノズル開口に連通する圧力室に対応して設
    けられた圧力発生素子に吐出パルスを印加することによ
    り、前記圧力室内の液体に圧力変動を生じさせて前記ノ
    ズル開口から液滴を吐出させる液体噴射装置の駆動方法
    において、 複数種類の前記吐出パルス及び液体のメニスカスを微振
    動させるために前記圧力発生素子に印加する微振動パル
    スを生成するための駆動信号を発生する工程と、 前記駆動信号からその一部を選択することによって前記
    微振動パルス及び前記吐出パルスのいずれか一方を生成
    する工程と、を備え、 前記駆動信号の始端及び終端は共通の電位にあり、 複数種類の前記吐出パルスの少なくとも1つは、前記共
    通の電位とは異なる電位に終端を有する波形要素と、前
    記共通の電位とは異なる電位にある前記終端を前記共通
    の電位にある点に接続するための調整波形要素と、を含
    み、 前記微振動パルスの一部を構成する波形要素が前記調整
    波形要素の少なくとも一部と兼用されていることを特徴
    とする液体噴射装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】複数種類の前記吐出パルスは、体積の異な
    る複数種類の液滴を吐出させるものであり、 前記調整波形要素を含む前記吐出パルスは、最も小さな
    体積の液滴を吐出させるための小ドット用吐出パルスで
    あることを特徴とする請求項7記載の液体噴射装置の駆
    動方法。
  9. 【請求項9】前記小ドット用吐出パルスは、前記圧力室
    を収縮させて前記ノズル開口から液滴を吐出させる吐出
    波形要素と、液滴吐出後のメニスカスの振動を抑制する
    ための制振波形要素とを含み、前記共通の電位とは異な
    る電位にある前記終端は前記制振波形要素の終端である
    ことを特徴とする請求項8記載の液体噴射装置の駆動方
    法。
  10. 【請求項10】前記調整波形要素は、前記共通の電位と
    は異なる電位にある前記終端を前記微振動パルスの一部
    を構成する兼用の前記波形要素の始端に接続する接続要
    素と、前記微振動パルスの一部を構成する兼用の前記波
    形要素とによって構成されていることを特徴とする請求
    項7乃至9のいずれか一項に記載の液体噴射装置の駆動
    方法。
  11. 【請求項11】前記圧力発生素子はたわみ振動モードの
    圧電振動子によって構成されていることを特徴とする請
    求項7乃至10のいずれか一項に記載の液体噴射装置の
    駆動方法。
  12. 【請求項12】前記圧力発生素子は縦振動モードの圧電
    振動子によって構成されていることを特徴とする請求項
    7乃至10のいずれか一項に記載の液体噴射装置の駆動
    方法。
  13. 【請求項13】ノズル開口に連通する圧力室に対応して
    設けられた圧力発生素子に吐出パルスを印加することに
    より、前記圧力室内の液体に圧力変動を生じさせて前記
    ノズル開口から液滴を吐出させる液体噴射装置であっ
    て、複数種類の前記吐出パルス及び液体のメニスカスを
    微振動させるために前記圧力発生素子に印加する微振動
    パルスを生成するための駆動信号を発生する駆動信号発
    生手段と、前記駆動信号からその一部を選択することに
    よって前記微振動パルス及び前記吐出パルスを生成する
    パルス生成手段と、を備えた液体噴射装置に用いられる
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 前記駆動信号を生成するために前記駆動信号発生手段に
    供給される、前記駆動信号の波形に関する情報が記録さ
    れており、 前記駆動信号の始端及び終端は共通の電位にあり、 複数種類の前記吐出パルスの少なくとも1つは、前記共
    通の電位とは異なる電位に終端を有する波形要素と、前
    記共通の電位とは異なる電位にある前記終端を前記共通
    の電位にある点に接続するための調整波形要素と、を含
    み、 前記微振動パルスの一部を構成する波形要素が前記調整
    波形要素の少なくとも一部と兼用されていることを特徴
    とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】複数種類の前記吐出パルスは、体積の異
    なる複数種類の液滴を吐出させるものであり、 前記調整波形要素を含む前記吐出パルスは、最も小さな
    体積の液滴を吐出させるための小ドット用吐出パルスで
    あることを特徴とする請求項13記載のコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】前記小ドット用吐出パルスは、前記圧力
    室を収縮させて前記ノズル開口から液滴を吐出させる吐
    出波形要素と、液滴吐出後のメニスカスの振動を抑制す
    るための制振波形要素とを含み、前記共通の電位とは異
    なる電位にある前記終端は前記制振波形要素の終端であ
    ることを特徴とする請求項14記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  16. 【請求項16】前記調整波形要素は、前記共通の電位と
    は異なる電位にある前記終端を前記微振動パルスの一部
    を構成する兼用の前記波形要素の始端に接続する接続要
    素と、前記微振動パルスの一部を構成する兼用の前記波
    形要素とによって構成されていることを特徴とする請求
    項13乃至15のいずれか一項に記載のコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
JP2001313708A 2001-10-11 2001-10-11 液体噴射装置及び同装置の駆動方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Withdrawn JP2003118107A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001313708A JP2003118107A (ja) 2001-10-11 2001-10-11 液体噴射装置及び同装置の駆動方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001313708A JP2003118107A (ja) 2001-10-11 2001-10-11 液体噴射装置及び同装置の駆動方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003118107A true JP2003118107A (ja) 2003-04-23

Family

ID=19132138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001313708A Withdrawn JP2003118107A (ja) 2001-10-11 2001-10-11 液体噴射装置及び同装置の駆動方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003118107A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010274637A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Ricoh Co Ltd インク滴吐出制御方法ならびにインクジェット記録装置
JP2011062821A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8777349B2 (en) 2011-03-18 2014-07-15 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including recording head for ejecting liquid droplets
US9776401B2 (en) 2015-06-26 2017-10-03 Ricoh Company, Ltd. Droplet ejection apparatus and method for ejecting liquid droplet
US10780691B2 (en) 2018-03-19 2020-09-22 Ricoh Company, Ltd. Drive waveform generating device, liquid discharge apparatus, and head driving method
US10946647B2 (en) 2018-11-30 2021-03-16 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus and method for controlling liquid discharge

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010274637A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Ricoh Co Ltd インク滴吐出制御方法ならびにインクジェット記録装置
JP2011062821A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8303067B2 (en) 2009-09-15 2012-11-06 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
US8777349B2 (en) 2011-03-18 2014-07-15 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including recording head for ejecting liquid droplets
US9776401B2 (en) 2015-06-26 2017-10-03 Ricoh Company, Ltd. Droplet ejection apparatus and method for ejecting liquid droplet
US10780691B2 (en) 2018-03-19 2020-09-22 Ricoh Company, Ltd. Drive waveform generating device, liquid discharge apparatus, and head driving method
US10946647B2 (en) 2018-11-30 2021-03-16 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus and method for controlling liquid discharge

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1080896B1 (en) Liquid jetting apparatus, method of driving the same, and computer-readable record medium storing the method
US6290315B1 (en) Method of driving an ink jet recording head
JP3264422B2 (ja) インクジェット式プリントヘッドの駆動装置及び駆動方法
JP3711443B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3511904B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2002154207A (ja) 液体噴射装置及び同装置の駆動方法
US20070030297A1 (en) Ink jet head driving method and apparatus
JP2006272896A (ja) 液体噴射装置
JP4636372B2 (ja) 液体噴射装置
JP2000238262A (ja) インクジェット記録装置
JP3671932B2 (ja) インクジェット式記録装置、及び、その駆動方法
JP3671955B2 (ja) 液体噴射装置、及び、その駆動方法
JP4389800B2 (ja) 液体噴射装置
JP3912270B2 (ja) 液体噴射装置
JP2002337333A (ja) インクジェット式記録装置およびそれに用いるインクジェット式記録ヘッドの駆動方法
JP3891199B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4202639B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3636129B2 (ja) インクジェット式記録装置、及び、その駆動方法
JP2003118107A (ja) 液体噴射装置及び同装置の駆動方法並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2003182075A5 (ja)
JP4529515B2 (ja) 液体噴射装置
JP4297059B2 (ja) 液体噴射装置、及び、その駆動方法
JP3419372B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2003300316A (ja) 液体噴射装置及び同装置の制御方法
JP3991680B2 (ja) 液体噴射装置及び同装置の駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104