JP2005074767A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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英明 堀尾
Hiroyuki Matsuba
浩幸 松葉
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    • B41J2/16585Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles for paper-width or non-reciprocating print heads

Abstract

【課題】 インクジェット式記録装置Aにおいて、ノズル面43aのクリーニングを確実に行う。
【解決手段】 ノズル面43aに当接して、そのノズル面43aに付着したインクを吸収する吸収体57を備える。吸収体57は、ノズル44の開口に対応する部位が除去されて、ノズル面43aにおけるノズル44の近傍以外の部分に当接する。
【選択図】 図23

Description

本発明は、インクジェット式記録装置に関する。
従来より、ノズルを有するノズルヘッドを備え、そのノズルヘッドを記録媒体の幅方向に移動させながらノズルからインクを吐出することによって、記録媒体に記録を行うシリアル方式のインクジェット式記録装置が知られている(例えば特許文献1参照)。また、記録速度の高速化の観点から、記録媒体の全幅に亘って配置されたノズルを有するラインヘッドを備え、ヘッドを移動させることなく記録を行うインクジェット式記録装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
インクジェット式記録装置においては、ノズル面に残留したインクが水分の蒸発に伴い高濃度かつ高粘度の残留インクとなったり、そのノズル面に埃等が付着したりするため、インクを吐出して記録を継続しているうちに、ノズル面が汚染される。このため、そのノズル面を定期的にクリーニングする必要がある。例えば特許文献1に開示された記録装置は、ノズル面を拭き払う拭払手段と、ノズル面に取り付けられて上記拭払手段に付着したインクを吸収する吸収体とを備えている。
特許第2875636号公報 特開平10−52910号公報
ところで、上記拭払手段がノズル面を拭き払うことによって、そのノズル面に付着した残留インク(埃等も含む)が集められるが、その残留インクが拭き払い動作によってノズル内に押し込まれることがある。特に、特許文献2の記録装置は、長尺のラインヘッドを備えるため、拭払手段によって、そのノズル面を長手方向に拭き払うと大量の残留インクがかき集められる。そのため、ノズル内に残留インクが押し込まれる可能性が高くなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インクジェット式記録装置において、ノズル面のクリーニングを確実に行うことにある。
本発明のインクジェット式記録装置は、ノズルからインクを吐出して記録媒体に記録を行う装置である。
この記録装置は、複数のノズルが配列されたノズル面を含むノズルヘッドと、上記ノズル面に当接して、そのノズル面に付着したインクを吸収する吸収体と、を備える。
そして、上記吸収体の上記ノズルの開口に対応する部位を除去して、上記ノズル面におけるノズルの近傍以外の部分に当接させる。
この構成によると、吸収体を備えることで、ノズルヘッドのノズル面に付着したインクは、上記吸収体に吸収される。それによって、拭払手段がノズル面を拭き払う際に、大量の残留インクを集めることがない。そのため、残留インクをノズルに押し込めることが抑制される。
上記吸収体は、上記ノズルの開口に対応する部位が除去されていて、上記ノズル面におけるノズルの近傍以外の部分に当接する。このため、仮に上記吸収体がノズルの開口に当接した場合は、吸収体がヘッド内部のインクを吸い出してしまうことになるが、吸収体をノズルの開口に当接させないことによって、そのことが防止される。
上記吸収体における除去された部位に配置されたキャップをさらに備えてもよい。このキャップは、吸収体がノズル面に当接した際にそのノズル面に密着してノズルの開口を覆うようにすればよい。ここで、上記キャップは、ノズルの開口を覆った状態でその内部を減圧し、それによってノズル周囲の残留インクを吸引するためのものとすればよい。
こうすることで、ノズル面におけるノズルの開口近傍は、キャップに覆われて残留インクが除去される。また、ノズル面におけるキャップに覆われない部分は吸収体が当接して残留インクが吸収される。こうして、ノズル面の全面が効果的にクリーニングされる。
上記ノズルヘッドを記録媒体の幅方向に複数並設して、ラインヘッドを構成してもよい。そのラインヘッドの各ノズルヘッドに対応して、そのノズル面のノズルの開口を覆う複数のキャップをさらに備えてもよい。
キャップをノズルヘッドに対応して設けることで、各キャップの大きさは小さくなり、各キャップをノズル面に容易に密着させる可能になる。それにより、キャップによるノズル面のクリーニングが確実に行われる。
上記吸収体は、各キャップを囲むように配置して、その各キャップが各ノズル面に密着した際に、隣り合うノズルヘッドの隙間に押し込まれるようにしてもよい。
複数のノズルヘッドが並設されたラインヘッドは比較的長尺となり、上述したように、拭払手段の拭き払い動作によって残留インクをノズルに押し込める可能性が高くなるが、ノズルヘッドに対応して設けられたキャップを囲むように吸収体を配置することで、ノズル面の残留インクが吸収され、残留インクをノズルに押し込めることが抑制される。
また、ラインヘッドでは、ノズルヘッド同士の隙間にインクが溜まる。そのインクが高濃度かつ高粘度の残留インクとなって拭払手段に再付着する場合がある。この場合、残留インクが再付着した拭払手段が拭き払い動作を行うことによってノズル面を汚染したり、ノズルに残留インクを押し込んだりする不都合がある。
そこで、隣り合うノズルヘッドの隙間に、吸収体が押し込まれるようにする。こうすることで、ノズルヘッド同士の隙間に溜まったインクが吸収体によって吸収され、上記の不都合が解消される。
上記記録装置は、ラインヘッドにおけるノズルヘッドを囲むように配置された第2の吸収体をさらに備えてもよい。
複数のノズルヘッドを並設してラインヘッドを構成した場合、拭払手段がノズル面を拭き払う際に、各ノズルヘッドの縁部に残留インクが溜まる。それによって上記と同様に、ノズル面が汚染されたり、ノズルに残留インクが押し込まれたりする。
そこで、ノズルヘッドを囲むように第2の吸収体を配置することで、ノズルヘッドの縁部に溜まった残留インクは第2の吸収体に吸収され、上記の不都合が解消される。
上記吸収体は、時間経過に伴いノズル面に当接する領域を変化させてもよい。ここでいう、「領域の変化」は、吸収体におけるノズル面に先に当接した領域が他の領域が当接する際にはノズル面から離れる場合と、ノズル面に先に当接した領域が他の領域が当接する際にもノズル面に当接した状態を保つ場合と、を含む。
つまり、ノズル面の広範囲に亘って吸収体を一度に当接させた場合、吸収体がインクを吸収しきれずに、ノズル面内にインクを拡げてしまうことがある。それによって、吸収体が当接しない部分にインクが残留したり、インクが拡がる際にノズル面に付着していた埃等がノズル内に流入したりする虞がある。
そこで、時間経過に伴いノズル面に当接する吸収体の領域を変化させる。例えば吸収体のノズル面との当接面に凹凸を設けたり、その当接面を波形にしたりする。こうすることで吸収体は、ノズル面に対して一度に当接することがなくなり、効果的にインクを吸収することが可能になる。その結果、上記の不都合が解消される。
上記記録装置は、吸収体が吸収したインクを吸引する吸引手段をさらに備えてもよい。この吸引手段は、上記吸収体におけるノズル面との当接部分以外の部位に接続すればよい。
吸収体が吸収したインクは、吸引手段によって吸引されるため、吸収体がインクによって飽和してしまうことが防止される。これにより、吸収体によってノズル面のインクを確実に吸収することが可能になる。
上記吸引手段は、吸収体がノズル面に当接しているときに作動させてもよい。こうすることで、吸収体がインクを吸収している最中に、吸引手段が吸収体に吸収されたインクを吸引する。その結果、吸収体によるインクの吸収が終了して、その吸収体をノズル面から離す際に、インク垂れが生じることが防止される。
上記吸収体とノズル面との、記録媒体の幅方向に対する接触長さは、ラインヘッドのノズル面の全長よりも短く設定してもよい。この場合は、吸収体をノズル面に当接させても、ノズル面の全範囲に亘ってインクを吸収することはできないため、ノズル面における吸収体の当接位置が、記録媒体の幅方向に移動するように、吸収体をノズル面に対し相対移動させればよい。それによって、ノズル面の全範囲に吸収体を当接させる。
このように、吸収体とノズル面との接触長さを、ノズル面の全長よりも短く設定することは、ラインヘッドを構成する場合に特に有効である。つまり、ラインヘッドは長尺であるため、それに応じて吸収体を長尺にすると、ノズル面の広範囲に亘って吸収体を当接させることになるため、上述したように、吸収体によるインクの吸収効率が低下する。
そこで、ラインヘッドを構成する場合は、吸収体とノズル面との接触長さを、ノズル面の全長よりも短く設定することで、吸収体によるインクの吸収が効率的に行われる。また、吸収体の大きさが小さくなるため、製造コストの低減も図られる。
上記吸収体は、円筒部材の外周面に取り付けられた筒型吸収体としてもよい。この筒型吸収体は、その筒軸周りに回転しながらノズル面上を、ラインヘッドの長手方向に相対移動するようにすればよい。
この構成により、吸収体とノズル面との接触長さを、ノズル面の全長よりも短く設定することが簡易に実現する。また、筒型吸収体は、ノズル面上を長手方向に相対移動することでノズル面の全範囲に当接するため、ノズル面の長さが異なっても同様の構成で対応可能である。その結果、長さの異なるラインヘッドに対して部品の共用可能になる。尚、この筒型吸収体に上記吸引手段を接続する際は、その筒軸に接続すればよい。
本発明の他のインクジェット式記録装置は、複数のノズルが配置されたノズル面を含むノズルヘッドと、上記ノズル面を拭き払う拭払手段と、上記ノズル面に当接して、そのノズル面に付着したインクを吸収する吸収体と、を備える。
そして、上記吸収体は、拭払手段の拭き払い動作の前に、ノズル面に当接してインクを吸収する。
この構成によると、ノズルヘッドのノズル面に付着しているインクは、拭払手段がノズル面を拭き払う前に、上記吸収体に吸収される。このため、拭払手段がノズル面を拭き払う際に大量の残留インクを集めることがない。そのため、残留インクをノズルに押し込めることが抑制される。
上記吸収体の幅は、拭払手段の幅よりも小に設定することが好ましい。こうすることで、吸収体がノズル面に当接した際にインクをノズル面上で拡げてしまっても、その後でノズル面を拭き払う拭払手段の幅が、吸収体の幅よりも大であるため、ノズル面のインクが確実に拭き払われる。こうして、ノズル面のクリーニングが確実に行われる。
本発明のさらに他のインクジェット式記録装置は、複数のノズルが配置されたノズル面を含むノズルヘッドが、上記記録媒体の幅方向に複数並設されたラインヘッドと、上記ノズル面を拭き払う拭払手段と、上記ラインヘッドにおける各ノズルヘッドを囲むように配置された吸収体と、を備える。
上述したように、拭払手段がノズル面を拭き払う際に、各ノズルヘッドの縁部に残留インクが溜まるが、その残留インクが、各ノズルヘッドを囲むように配置された吸収体に吸収される。これにより、ノズル面が汚染されたり、ノズルに残留インクが押し込まれたりすることが防止される。
本発明のインクジェット式記録装置によると、吸収体を備えることで、ノズルヘッドのノズル面に付着したインクは、上記吸収体に吸収され、それによって、残留インクをノズルに押し込めることを防止することができる。また、上記吸収体は、ノズルの開口に対応する部位が除去されていて、上記ノズル面におけるノズルの近傍以外の部分に当接するため、吸収体がヘッド内部のインクを吸い出してしまうことなく、ノズル面のインクを効率的に吸収することができる。その結果、ノズル面のクリーニングを確実に行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(記録装置の全体構成)
本実施形態に係るインクジェット式記録装置は、圧電アクチュエータの圧電効果を利用して、インクジェットヘッドからインク滴を吐出し、その吐出したインク滴を記憶媒体に着弾させることでその記録媒体に記録を行う。
上記記録装置Aは、図1及び図2に示すように、4つのインクジェットヘッド11を備えている。4つのインクジェットヘッド11は、ブラックインクを吐出するインクジェットヘッド11、イエローインクを吐出するインクジェットヘッド11、マジェンタインクを吐出するインクジェットヘッド11、及びシアンインクを吐出するインクジェットヘッド11である。この記録装置Aは4色のインクによってカラー印字が可能である。
記録媒体12は、各インクジェットヘッド11の下方位置で、複数のローラ12aによって所定の搬送方向(X方向)に搬送される。記録媒体12は、例えばロール紙(図示省略)として、そのロールから繰り出すようにしてもよい。
各インクジェットヘッド11は、上記記録媒体12の幅方向(Y方向)に延びて配置されていると共に、これら4つのインクジェットヘッド11は、X方向に所定の等間隔を空けて並設されている。
各インクジェットヘッド11は、図1及び図5に示すように、Y方向に延びるラインヘッド4を備えている。ラインヘッド4は、インクを吐出する複数のノズル44と、各ノズル44からインクを吐出させる複数の圧電アクチュエータ(図1及び図5では図示を省略する)とを含む。ノズル44は記録媒体12の全幅にわたって配列されている。尚、図5のラインヘッド4は、図1に示すラインヘッド4よりもノズル44の数を減じて図示している。
このように、各インクジェットヘッド11は、記録媒体12の全幅にわたって配列されたノズル44を備えている。このため、その記録動作時には、上記記録媒体12を搬送方向に搬送しながら、所定のタイミングで所定のノズル44からインクを吐出する。つまり、各インクジェットヘッド11を、記録媒体12の幅方向に移動させなくても、その記録媒体12の全幅(例えばJIS,A2幅)にわたって所望の画像を形成することが可能である。
上記記録装置Aは、各インクジェットヘッド11のラインヘッド4をクリーニングするパージユニット5を4つ備えている。これらのパージユニット5は、記録媒体12の搬送位置に対しY方向の外方位置に配置されている。複数のパージユニット5は、インクジェットヘッド11に対応して、X方向に所定の等間隔を空けて並設されている。尚、パージユニット5の構成の詳細については後述する。
各インクジェットヘッド11は、Y方向に延びて配設された、ボールねじ16とリニアガイド17とに支持されている。このボールねじ16は、その一端部に取り付けられたモータ18によって回転駆動される。モータ18がボールねじ16を回転駆動することにより、インクジェットヘッド11は、ボールねじ16及びリニアガイド17に案内されてY方向に往復移動する。こうして、各インクジェットヘッド11は、記録媒体12の搬送位置である記録位置と、パージユニット5の配設位置であるクリーニング位置とに相互に位置変更が可能である。尚、4つのボールねじ16は、互いに別個のモータ18によって回転駆動されるため、4つのインクジェットヘッド11は、互いに独立に記録位置とクリーニング位置との間を移動することが可能である。
上記各インクジェットヘッド11は、上下方向であるZ軸周りに回転する第1回転ステージ11aと、X軸周りに回転する第2回転ステージ11bとを介して、上記リニアガイド17及びボールねじ16に支持されている。上記第1回転ステージ11aによって、各ラインヘッド4の、記録媒体12の幅方向に対する傾きを調節する。上記第2回転ステージ11bによって、各ラインヘッド下面(ノズル面)の、記録媒体12の記録面に対する傾きを調節する。各ラインヘッド4は長尺であるため、記録媒体12の表面に対する傾きによって、ノズル面と記録媒体との距離が変化し、それによって、インクの着弾ずれが発生する。また、互いに異なる色のインクを吐出する複数のラインヘッド4を記録媒体12の搬送方向に並設しているため、記録媒体12に対するヘッド間の位置ずれによって、色ずれが生じる。そこで、上記第1及び第2回転ステージ11a,11bにより、各ラインヘッド4の記録媒体12に対する傾きを調節する。こうすることで、記録媒体12における所望の位置にインク滴を着弾させると共に、複数のインクジェットヘッド11間でのインク滴の着弾位置のずれを防止する。
上記記録装置Aは、4つのインクタンク13を備えている。4つのインクタンク13は、ブラックインクを貯留するインクタンク13、イエローインクを貯留するインクタンク13、マジェンタインクを貯留するインクタンク13、及びシアンインクを貯留するインクタンク13である。4つのインクジェットヘッド11と4つのインクタンク13は、インクチューブ13aを介して一対一に接続される。インクタンク13内のインクは、インクチューブ13aを介してインクジェットヘッド11に供給される。
上記記録装置Aは、電源・制御ボックス14を備えている。各インクジェットヘッド11と電源・制御ボックス14は、伝送線14aを介して接続されている。電源・制御ボックス14は、各インクジェットヘッド11に電力と制御信号とを供給する。上記電源・制御ボックス14は、上記ボールねじ16の端部に取り付けられた各モータ18にも制御信号を供給する。
上記記録装置Aは、エア供給源15を備えている。インクジェットヘッド11とエア供給源15は、それぞれエアチューブ15aを介して接続されている。エア供給源15は、各インクジェットヘッド11に乾燥気体を供給する。この乾燥気体の供給によって、後述するように、圧電アクチュエータ(圧電素子)の長寿命化を図る。
尚、これらインクチューブ13a、伝送線14a、及びエアチューブ15aは、その途中位置で固定部材により固定された後に、1つに束ねられてインクジェットヘッド11に接続される。こうして、往復移動する各インクジェットヘッド11と、各チューブ及び伝送線との干渉を回避する。
(インクジェットヘッドの構成)
各インクジェットヘッド11は、図3に示すように、本体ボックス2と、ヘッドボックス3とからなる。
本体ボックス2は、その上側に位置して回路基板が内蔵される回路部21と、回路部21の下側に位置してインクチューブ等が内蔵されるインク部22とからなり、直方体の一部を切り欠いた形状を有している。
ヘッドボックス3は、ラインヘッド4と、ラインヘッド4を覆うカバー31とからなり、上記本体ボックス2の切り欠き部分に組み付けられる略直方体形状に形成されている。ヘッドボックス3を本体ボックス2に組み付けることによって、インクジェットヘッド11は、全体として略直方体形状を有する。
上記ラインヘッド4は、図4及び図5に示すように、それぞれノズルヘッド6(図6参照)が内蔵された複数のヘッドベース41と、ヘッドベース41を保持するベースプレート42と、を備えている。このヘッドベース41には、ノズルヘッド6に駆動波形を供給するドライバ基板45と、インクを貯留するサブタンク46とが取り付けられる。
上記ベースプレート42は、細長形状の板材であり、その中央部に形成された開口42aを有している。この開口42aは、長手方向に延びて形成され、その縁部は波形に形成されている。各ヘッドベース41は、この波形に合致するように、ベースプレート42に対しその長手方向に傾いて固定される。尚、図5では、ヘッドベース41を1つのみ図示しているが、ベースプレート42にはその長手方向に複数の(図5の例では、30個の)ヘッドベース41が並設される。
上記各ヘッドベース41は、複数のノズル44が略千鳥状に配列されたノズル板43を有している。複数のヘッドベース41が、ベースプレート42の長手方向に並設されることで、ノズル44が、記録媒体12の全幅にわたって、その記録媒体12の幅方向に略等間隔を空けて配列される(図28参照。尚、図28では、一部のノズル44の図示を省略しており、実際には、1つのノズル板43に例えば400個のノズル44が形成される)。
上記ヘッドベース41に内蔵されるノズルヘッド6は、上述したように、圧電アクチュエータの圧電効果によってインクを吐出するものである。ノズルヘッド6は、図6に示すように構成されている。
つまり、このノズルヘッド6は、複数の圧力室用凹部61aが形成されたヘッド本体61を備えている。凹部61aは、ノズル板43に形成されたノズル44に対応して設けられていて、ノズル44の列方向に並設されている。各凹部61aは、この凹部61aにインクを供給するための供給口61bと、この凹部61aからインクを吐出するための吐出口61cとを有している。
上記各凹部61aの側壁部は、圧力室部品62で構成される。圧力室部品62の下面には、インク流路部品63が接着固定されている。上記各凹部61aの底壁部は、このインク流路部品63で構成される。
インク流路部品63は、複数枚の薄板を積層してなる。インク流路部品63には、1つの供給用インク流路64と、複数の吐出用インク流路65と、複数のオリフィス66とが形成されている。各オリフィス66は、上記各凹部61aの供給口61bに接続されている。供給用インク流路64は、凹部61aの並設方向(ノズル44の列方向)に延びて形成されていて、各オリフィス66に接続されている。この供給用インク流路64はサブタンク46と接続されていて、供給用インク流路64内には、このサブタンク46からインクが供給される。また、各吐出用インク流路65は、上記各凹部61aの吐出口61cに接続されている。
ノズル板43は、上記インク流路部品63の下面に接着固定される。そのノズル板43に形成された各ノズル44は、各吐出用インク流路65に接続されている。
上記圧電アクチュエータ67は、上記ヘッド本体61の各凹部61aの上側に設けられている。この各圧電アクチュエータ67は、Cr製振動板67aを有している。振動板67aは、上記ヘッド本体61の上面に接着固定された状態で該ヘッド本体61の各凹部61aを塞いで該凹部61aと共に圧力室68を構成する。この振動板67aは、全ての圧電アクチュエータ67に共通の1つのものからなっていて、後述の全圧電素子67bに共通の共通電極としての役割をも果たしている。
また、上記各圧電アクチュエータ67は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電素子67bと、Pt製個別電極67cとを有している。圧電素子67bは、上記振動板67aの上記圧力室68と反対側面(上面)において圧力室68に対応する部分(凹部61a開口に対向する部分)にCu製の中間層67dを介してそれぞれ設けられている。個別電極67cは、各圧電素子67bの上記振動板67aと反対側面(上面)にそれぞれ接合されている。この各個別電極67cは、振動板67aと共に、各圧電素子67bに電圧(駆動電圧)をそれぞれ印加するためのものである。尚、上記振動板67a,各圧電素子67b、各個別電極67c及び各中間層67dは、全て薄膜で形成されている。
上記各圧電アクチュエータ67は、その振動板67aと各個別電極67cとを介して各圧電素子67bに駆動電圧が印加されることにより該振動板67aの圧力室68に対応する部分(凹部61a開口部分)が変形する。このことで、該圧力室68内のインクを吐出口61cを介してノズル44から吐出させる。
圧電アクチュエータ67は、ノズル44に対応して設けられているため、1つのヘッドベース41には、多数の圧電アクチュエータ67が内蔵される。ドライバ基板45(ドライバ回路)は、後述するように駆動電圧を選択的に圧電アクチュエータ67に供給する回路である。
上記ラインヘッド4は、図4及び図7に示すように、2つの中継基板47を備えている。尚、図7は、図4に示すラインヘッド4を模式的に示す図である。
ラインヘッド4のベースプレート42には、その長手方向両端部にサイドフレーム42bが立設されている。上記2つの中継基板47はこのサイドフレーム42bの支持されていて、2つのサイドフレーム42bの上端を互いに掛け渡すように、長手方向に並んで配置されている。
上記中継基板47には、各ヘッドベース41に取り付けられたドライバ基板45がFPC45aを介して接続される。尚、図4では一部のFPCの図示を省略している。FPC45aは、コネクタ45bによって中継基板47に着脱自在に接続される。上記ベースプレート42に固定されるヘッドベース41の内、長手方向の一方側に配置されたヘッドベース41のドライバ基板45は、2つの中継基板47の内の一方の中継基板47に、長手方向の他方側に配置されたヘッドベース41のドライバ基板45は他方の中継基板47にそれぞれ接続される。つまり、ベースプレート42に固定された全ヘッドベース41(ドライバ基板45)の内の半数のドライバ基板45が一方の中継基板47に接続され、残りの半数のドライバ基板45が他方の中継基板47に接続される。
上記2つの中継基板47はそれぞれ、本体ボックス2側のコネクタ84(図13参照)に結合されるコネクタ47aを有している。このコネクタ47aは、図4に示すように、ヘッドボックス3の上面部に上向きに配置される。
このように、各ドライバ基板45からの配線は上記中継基板47に集約され、その上で、中継基板47のコネクタ47aにより本体ボックス2と接続される。このため、ヘッドボックス3(ラインヘッド4)と本体ボックス2との電気的な接続は、2つのコネクタ47aのみで行われる。その結果、本体ボックス2に対してドライバ基板45を1つ1つ接続する場合と比べて、本体ボックス2に対するヘッドボックス3の取り付け・取り外しが容易になる。すなわち、ヘッドボックス3のメンテナンス性が向上する。
また、各ドライバ基板45と中継基板47との接続は、FPC45aのコネクタ45bによって、着脱自在である。このため、ヘッドベース41を独立してベースプレート42から取り外すことが容易になる。その結果、ヘッドボックス3のメンテナンス性がさらに向上する。
上記ラインヘッド4は、2つの分配タンク48と、1つのエアマニホールド49(図4では図示を省略)と、を備えている。
上記2つの分配タンク48は、ラインヘッド4の背面(本体ボックス2との組み付け面)に長手方向に並んで配置されていて、上記サイドフレーム42bに支持されている。
上記エアマニホールド49は、ラインヘッド4の正面(本体ボックス2との組み付け面の反対面)に長手方向に延びて配置されて、上記サイドフレーム42bに支持されている。
上記2つの分配タンク48には、それぞれ供給側インクチューブ48aと、排出側インクチューブ48bとが接続されている。供給側のインクチューブ48aは、上記インクタンク13から各分配タンク48にインクを供給するためのチューブである。排出側インクチューブ48bは、ノズルヘッド6内の気泡の除去等のために、ノズルヘッド6内からインクを吸いだす際に用いられるチューブである。
上記各インクチューブ48a,48bには、本体ボックス2のインク部に内蔵されたインク供給系に接続されるインクカプラ48cが設けられる。これにより、ラインヘッド4は、供給側のカプラとして2つのインクカプラ48cと、排出側のカプラとして2つのインクカプラ48cとの、合計4つのインクカプラ48cを有する。これらのインクカプラ48cは、図4に示すように、ヘッドボックス3の背面側に横向きに配置される。
上記2つの分配タンク48には、各ヘッドベース41に取り付けられたサブタンク46がインクチューブ46aを介して接続される。上記ベースプレート42に固定されるヘッドベース41の内、長手方向の一方側に配置されたヘッドベース41のサブタンク46は、2つの分配タンク48の内の一方の分配タンク48に、長手方向の他方側に配置されたヘッドベース41のサブタンク46は他方の分配タンク48にそれぞれ接続される。つまり、ベースプレート42に固定された全サブタンク46の内の半数が一方の分配タンク48に接続され、残りの半数が他方の分配タンク48に接続される。
これにより、インクは、インクタンク13から、インクチューブ13a,48a、分配タンク48、インクチューブ46a、及びサブタンク46を介してノズルヘッド6に供給される。
上記エアマニホールド49には、その途中で2分岐されたエアチューブ49a(図4参照)が接続されている。このエアチューブ49aには、本体ボックス2のインク部に内蔵されたエア供給系に接続されるエアカプラ49bが設けられており、このエアカプラ49bは、インクカプラ48cと同様に、ヘッドボックス3の背面側に横向きに配設される。
上記エアマニホールド49には、各ヘッドベース41がエアチューブ49cを介して接続される。これにより、乾燥気体は、エア供給源15から、エアチューブ15a,49a、エアマニホールド49、及びエアチューブ49cを介してヘッドベース41に内蔵された圧電素子67b及びその近傍に供給される。このように乾燥気体を供給することで、圧電素子67bに大欠陥が発生することを防止する。つまり、圧電素子67bには微小な亀裂や孔等の欠陥が多数存在し、水分存在下で圧電素子67bに高電界を加えたときに結果部の鉛化合物とその周辺で大電流が流れ、ジュール熱によりその箇所が破壊されて大きな孔ができる。本実施の形態に係る圧電素子67bは特に薄膜により形成されているため、欠陥の破壊によって素子を貫通する大きな欠陥が発生する虞がある。そこで、乾燥気体を圧電素子67b及びその近傍に供給することにより、欠陥発生の原因である水分を除去し、それによって、圧電素子67bの長寿命化を図る。
このように、ヘッドボックス3に分配タンク48及びエアマニホールド49を設けることにより、そのヘッドボックス3と本体ボックス2との間のインク系及びエア系の接続は、インクカプラ48c及びエアカプラ49bのみで行い得る。これにより、本体ボックス2に対するヘッドボックス3の取り付け・取り外しの容易化が図られる。
(印字幅の変更)
上述したように、上記ラインヘッド4においては、それぞれコネクタ47aを有する中継基板47が2分割されていると共に、分配タンク48も2分割されている。この構成によって、上記ラインヘッド4(インクジェットヘッド11)は、その印字幅(記録媒体12の幅方向に対する印字幅)を容易に変更させることが可能である。
ラインヘッド4の印字幅を変更するには、ベースプレート42に固定するヘッドベース41の数を変更する。具体的には、その数を、ベースプレート42に固定可能な最大数の半数にして、印字幅を最大印字幅の半分にする。つまり、図8に示すように、最大で30個のヘッドベース41が取り付け可能なベースプレート42に対し、15個のヘッドベース41を、その長手方向の一方側に取り付ける。ヘッドベース41が15個であるため、そのヘッドベース41に取り付けられたドライバ基板45は全て、2分割された中継基板47の内の一方の基板47に接続される。他方の中継基板47は省略すればよい。同様に、ヘッドベース41に取り付けられたサブタンク46も全て、2分割された分配タンク48の内の一方のタンク48に接続される。他方の分配タンク48は省略すればよい。尚、各ヘッドベース41がエアチューブ49cを介してエアマニホールド49に接続される点は、上記と同じである。
ベースプレート42に取り付けるヘッドベース41の数を少なくすることにより、ラインヘッド4の実質的な長さが短くなる。つまり、幅の短い記録媒体12(図1の破線参照)に対応したラインヘッド(記録装置)が構成されることになる。
このように、上記ラインヘッド4は、ベースプレート42等の構成部品を変えなくても、搭載するヘッドベース41(ノズルヘッド6)の数を変更することが可能である。その結果、部品を共用化しつつ、顧客ニーズに応じて、幅の異なる記録媒体12に対応した記録装置を製造することが可能になる。
尚、ヘッドベース41の取り付け数を、最大数よりも少なくしたときには、ベースプレート42の開口42aが開放された状態になる。このため、ベースプレート42の開口42aにおいて、ヘッドベース41が取り付けられない部分にカバー部材42cを取り付けることが好ましい。それによって開口42aが閉塞され、ヘッドボックス3内に埃等が流入することが防止される。
(変形例)
ラインヘッド4の中継基板47は、図9に示すように、分割せずに1つであってもよい。図9に示すラインヘッド4は、本体ボックス2側に接続されるコネクタ47aを有する中継基板47を1つ備えている。ベースプレート42に取り付けられたヘッドベース41(ドライバ基板45)は全て、上記中継基板47にFPC45aを介して接続される。
この構成のラインヘッド4においては、上述したように、ヘッドボックス3と本体ボックス2との電気的な接続はコネクタ47aによってなされる。このため、本体ボックス2に対するヘッドボックス3の取り付け・取り外しが容易になる。
尚、図9では、排出側インクチューブ48bを省略して、分岐させたインクチューブ48aを各ヘッドベース41のサブタンク46に直接接続しているが、排出側インクチューブ48bを設ける場合は、分配タンク48が必要である。変形例にように中継基板47を分割しない場合はその分配タンク48も分割せずに1つであってもよい。また、図9では、エアマニホールド49の図示を省略している。
(本体ボックス2とヘッドボックス3との組み付け)
上述したように、上記ヘッドボックス3は、2つのコネクタ27a、4つのインクカプラ48c、及び1つのエアカプラ49bを備えている。この内、上記2つのコネクタ47aは、ヘッドボックス3の上面部に上向きに設けられ、4つのインクカプラ48cと1つのエアカプラ49bは、それぞれヘッドボックス3の側面(背面)に横向きに設けられる(図4参照)。
これらのコネクタ47a及びカプラ48c,49bは、本体ボックス2とヘッドボックス3とを組み付ける際に、それぞれ本体ボックス2に設けられた電気系コネクタ84(図13参照)、インク系カプラ(図示省略)及びエア系カプラ(図示省略)と結合される。本体ボックス2の電気系コネクタ84は、回路部21の下面に下向きに配置され、インク系カプラ及びエア系カプラは、図示は省略するが、インク部22の正面(ヘッドボックス3との組み付け面)に横向き配置される。
上記本体ボックス2は、図3に示すように、上記ヘッドボックス3の組み付けに用いるヘッドボックススライダ23を有している。このヘッドボックススライダ23は、本体ボックス2の切り欠き部分に設けられる。上記ヘッドボックススライダ23は、インク部22の正面に対し並設され、本体ボックス2の長手方向に拡がる基部23aと、この基部23aの長手方向両端部から水平方向に延びる係合片23bとからなる。上記基部23aは、ヘッドボックス3の背面に相対してこの背面と当接する。上記係合片23bは、上記ヘッドボックス3の側面と係合する。このヘッドボックススライダ23は、本体ボックス2に対して上下方向に相対移動が可能であり、ヘッドボックス3は、上記ヘッドボックススライダ23の係合片23bと係合した状態で、このヘッドボックススライダ23に対して水平方向に相対移動が可能である。
次に、上記ヘッドボックス3と、本体ボックス2との組み付け手順について、図3及び図10を参照しながら説明する。先ず、上記ヘッドボックス3の両側面を上記ヘッドボックススライダ23の係合片23bと係合させ、その状態でヘッドボックス3を、ヘッドボックススライダ23の基部23aと当接するまで水平方向にスライドさせる(図10のP11参照)。このときに、ヘッドボックス3の背面に設けたインクカプラ48c及びエアカプラ49bを、本体ボックス2のインク部22に設けたインク系カプラ及びエア系カプラと結合する。
次に、ヘッドボックス3が係合されたヘッドボックススライダ23を、ヘッドボックス3の上面が回路部21の下面に当接するまで上方向に移動させる(図10のP12参照)。このときに、ヘッドボックス3の上面に設けたコネクタ47aを、本体ボックス2の回路部21に設けたコネクタ84と結合する。
こうして、ヘッドボックス3と本体ボックス2とが組みつけられると共に、ヘッドボックス3のコネクタ47a、インクカプラ48c及びエアカプラ49bの結合が完了する(図10のP13参照)。
このように、上記のインクジェットヘッド11においては、ヘッドボックス3と本体ボックス2との間の、電気系の接続方向(上下方向)と電気系以外の接続(インク系及びエア系)の接続方向(水平方向)とは互いに異なり、2つの接続方向が互いに直交している。これによって、電気系の接続とインク系及びエア系の接続とのそれぞれを確実に行うことが可能になる。
また、インクカプラ48cはヘッドボックス3の背面に、コネクタ47aはその上面に設けることにより、インクカプラ48cはコネクタ47aよりも下側に配置される。これにより、インクカプラ48cからインク漏れが生じた際にも、コネクタ47aがインクによって汚染されることが確実に回避される。このことは、ショートの防止及び接続不良の防止に有効である。
尚、ここではエアカプラ49bは1つだけ設けていたが、エアカプラ49bは2つ以上設けてもよい。この場合、複数のエアカプラ49bの内のいくつかのカプラはエア導入用とし、残りのカプラはエア排出用とすることができる。
(変形例)
図4に示すヘッドボックス3では、コネクタ47aと、インクカプラ48c及びエアカプラ49bとは互いに異なる面に配置したが、コネクタ47a及びカプラ48c,49bをヘッドボックス3の同じ面に配置してもよい。
例えば図11に示すヘッドボックス3は、コネクタ47a及びカプラ48c,49bを共に、ヘッドボックス3の上面に配置した例を示している。コネクタ47a及びカプラ48c,49bを同じ面に配置した場合においても、カプラ(特にインクカプラ48c)は、コネクタ47aよりも下側に配置することが好ましい。そこで、図11に示すヘッドボックス3では、上面部に段差を設けて、その上段にコネクタ47aを、その下段にインク及びエアカプラ48c,49bをそれぞれ配置し、それによって、カプラをコネクタ47aよりも下側に配置している。この構成のヘッドボックス3は、本体ボックス2に対して、上下方向(一方向)に移動させたときに、電気系の接続とインク系及びエア系の接続とが行われる。
これとは異なり、図12に示すヘッドボックス3は、コネクタ47a及びカプラ48c,49bを共にヘッドボックス3の背面に配置した例を示している。この例のヘッドボックス3においても、図例に示すように、カプラはコネクタ47aよりも下側に配置することが好ましい。この構成のヘッドボックス3は、本体ボックス2に対して、水平方向(一方向)に移動させたときに、電気系の接続とインク系及びエア系の接続とが行われる。
(電気回路の構成)
図13は、各インクジェットヘッド11の電気回路構成を示している。上述したように、ヘッドボックス3は、各ヘッドベース41に取り付けられたドライバ基板45(図例では1つのみを示すが、ノズルヘッド6の数だけ存在する)と、各ドライバ基板45がFPC45aを介して接続される中継基板47(図例では1つのみを示すが、2つ存在する)とを備える。
一方、本体ボックス2は、その回路部21内に、コネクタ84を有するメイン基板81を備えている。このメイン基板81は、電源・制御ボックス14からの光信号を受けてヘッド制御信号を出力する光変換基板82aとヘッド駆動波形データを出力するピエゾ基板82bとからなる制御基板82、ヘッド駆動波形データをD/A変換するD/Aコンバータ基板83、及び、ヘッド駆動波形データを増幅して出力するアンプ基板7を含む。メイン基板81のコネクタ84は、ヘッドボックス3側のコネクタ47aと結合される。
図14は、1つのノズルヘッド6(複数の圧電アクチュエータ67を含む)に対して必要な回路構成を示している。つまり、制御回路82から出力されたヘッド駆動波形データは、D/A変換器83を介してアンプ回路7のオペアンプ71に入力され、このオペアンプ71により電圧が増幅される。ここで、図15は、ノズルヘッド6の駆動電圧・電流波形の一例を示している。本実施の形態に係るインクジェットヘッド11では、インクの吐出特性からの要請により、高電圧(V0、概ね30V以上)かつ高スルーレート(ΔV/Δt、但し図15では、V0/Δt)の電圧波形が必要である。このため、アンプ回路7に使用するオペアンプ71は、高電圧かつ高スルーレートを実現するものが必要であり、その種類は限られる。例えば、図16に示すキャンタイプの大型オペアンプ71a、又は、図22に示す樹脂モールドタイプの縦実装オペアンプ71bが採用可能である。
また、ノズルヘッド6の各圧電アクチュエータ67はコンデンサとして機能するため、多数の圧電アクチュエータを一度に駆動する際には、ノズルヘッド6に大電流(A0)を供給する必要がある(図15の電流波形参照)。このため、オペアンプ71には、pnp型及びnpn型トランジスタ72,72を含む電流バッファ(エミッタフォロア形式)が接続されている。この電流バッファにより電流が増幅されて、ヘッド駆動波形がドライバ回路に入力される。この電流バッファを構成するトランジスタ72の発熱量は比較的大きく、それを冷却するためにの大型ヒートシンク73が必要となる。尚、オペアンプ71又は電流バッファに接続される電源(+V1,−V2,+V3,−V4)は、本体ボックス2内に設けてもよいし、その外部に設けてもよい(この場合は、伝送線を介してオペアンプ71又は電流バッファに供給すればよい)。
上記ドライバ回路45には、上記制御回路82から出力されたヘッド制御信号が入力される。ドライバ回路45は、ヘッド制御信号に基づいてヘッド駆動波形を選択的に圧電アクチュエータ67に供給する。
このように、1つのノズルヘッド6に対しては、大型のオペアンプと大型のヒートシンクとがそれぞれ1つずつ必要であり、これらをアンプ基板7に実装しなければならない、このアンプ基板7には、多数のノズルヘッド6(ドライバ回路45)が接続されている中継基板47が接続される。このため、1つのアンプ基板7には、大型のオペアンプ71と大型のヒートシンクを含む電流バッファとを1セットとして、そのセットを中継基板47に接続されるノズルヘッド6の数だけ実装しなければならない。その結果、アンプ基板7が大型化してしまうという不都合がある。
そこで、本実施の形態では、以下の構成によりアンプ基板7の小型化を図っている。図16及び図17は、キャンタイプのオペアンプ71aを採用した場合のアンプ基板7の基板配置を示している。尚、図16では、アンプ基板7に実装される電解コンデンサ、コネクタ等の図示は省略している。
多数の大型オペアンプ71a及び大型ヒートシンク73のそれぞれを基板上に並べて配置したのでは、基板の大型化が避けられない。そこで、オペアンプ71aとヒートシンク73とを上下方向に重ねて基板に実装している。具体的には、多数のオペアンプ71a(図例では15個)は、アンプ基板7上に並べて配置する。このときに、ひし形形状を有するオペアンプ71aを、その並び方向に対して対角線が傾くように配置する。こうすることで、その対角線が並び方向と同じになるように各オペアンプ71aを配置した場合よりも配置効率が高まり、アンプ基板7の面積を小さくすることが可能である。
上記ヒートシンク73は、図18に示すように、その下端部を切り欠いた凹部73aを有している。そして、各オペアンプ71aが上記凹部73a内に位置するように、そのオペアンプ71aの上側にヒートシンク73を配置する。こうして、オペアンプ71aとヒートシンク73との干渉を回避する。各ヒートシンク73の側面には、電流バッファを構成する2つのトランジスタ72,72を取り付ける。
このように、大型のオペアンプ71aと大型のヒートシンク73とを、上下方向に重ねて配置することにより、アンプ基板7の小型化が図られる。
(変形例1)
図19は、変形例1に係るアンプ基板7を示している。図19のアンプ基板と図17のアンプ基板とを比較すると、オペアンプ71aとヒートシンク73とを上方方向に重ねて配置する点は同じであるが、変形例1に係るアンプ基板7では、ヒートシンク73に凹部73aを形成していない点が上記とは異なる。この変形例1に係るアンプ基板7では、オペアンプ71aの両側に配置したスペーサ74,74を介してヒートシンク73を基板7に固定する(図例ではオペアンプ71aの一側に配置したスペーサ74のみを示し、他側に配置したスペーサ74の図示を省略している)。但し、ヒートシンク73に凹部73aを形成すれば、そのヒートシンク73が基板7に対し直接的に固定されるのに対し、変形例1ではヒートシンク73が基板7に対し間接的に固定されるため、ヒートシンク73の固定安定性の点では、ヒートシンク73に凹部73aを形成した方が好ましい。
(変形例2)
図20及び図21は、変形例2に係るアンプ基板7を示している。この例は、キャンタイプのオペアンプ71aを、アンプ基板7とは別のサブ基板75に実装し、そのサブ基板75をアンプ基板7に対して縦向きに配置する。これにより、オペアンプ71aとヒートシンク73とは水平方向に並んで配置される。尚、オペアンプ71aとヒートシンク73とが水平方向に並ぶことでヒートシンク73の厚みを調節する場合がある。また、図20では、ヒートシンク73を横長にして、複数の電流バッファ(トランジスタ72)で共通のヒートシンク73としているが、これに限るものではなく、図16に示すように、電流バッファ毎に1つのヒートシンク73を設けてもよい。
(変形例3)
上述したように、オペアンプ71は、キャンタイプの他に、図22に示す樹脂モールドタイプのオペアンプ71bを採用することが可能である。このオペアンプ71bは縦実装タイプであり、比較的発熱量が大きいためヒートシンク76が必要になる。この場合に、図22(a)に示すように、トランジスタ72のヒートシンク73とオペアンプ71bのヒートシンク76とをそれぞれ別個に設けたのでは、基板に対する各ヒートシンク73,76の脚の固定を考慮すれば、これらのヒートシンク73,76を近接して配置することができず、設置スペースの点で不利になる。これと共に、ヒートシンク73,76の脚の数が多くなるため、基板パターンの引き回しの点でも不利になる。そこで、図22(b)に示すように、トランジスタ72のヒートシンク73とオペアンプ71bのヒートシンク76とを一体化させてもよい。こうすることで、トランジスタ72とオペアンプ71bとを近づけて配置することが可能になり、アンプ基板7の小型化の点で有利になる。これと共に、ヒートシンク76の脚の数が減少することによって、基板パターンの引き回しの点でも有利になる。
(ヒューズ切れ検出回路)
図14に示すように、電流バッファを構成する各トランジスタ72のコレクタには過電流時に回路を開くヒューズ72aが設けられている。また、アンプ回路7からドライバ回路45への出力を検出する出力検出回路85を備えていて、その検出結果を制御回路82にフィードバックしている。
ところで、上述したように、駆動させるアクチュエータの数が少ないとき(インクを吐出するノズル数が少ないとき)には、必要な電流値は小さい。また、オペアンプ71は小さい電流値であれば出力可能である。このため、エミッタフォロア形式の電流バッファでは、仮にヒューズ72aが切れていても、電流値が小さいときにはトランジスタ72のベース経由でヘッド駆動波形がドライバ回路45に出力されてしまう。その結果、出力検出回路85を設けていても、ヒューズ切れを検出することができないという不都合がある。
そこで、出力検出回路85とは別に、トランジスタ72のヒューズ切れを検出するヒューズ切れ検出回路86を設け、その検出結果を制御回路82に入力する。こうすることで、インクを吐出するノズル数が少ないときであっても、ヒューズ切れを確実に検出することが可能になる。
(パージユニットの構成)
インクジェット式記録装置においては、ノズル板43のインク吐出面(ノズル面43aという)に残留したインクが、水分の蒸発により高濃度・高粘度化し、それによって、ノズル44の閉塞や記録媒体12の汚染を招く虞がある。このため、そのノズル面43aを定期的にクリーニングする必要があり、インクジェット式記録装置は通常、クリーニング手段を有する。
本実施の形態に係る記録装置は、上述したように、クリーニング手段として4つのパージユニット5を備えている(図1及び図2参照)。これらのパージユニット5は、クリーニング位置(記録媒体12の搬送位置に対して、その搬送方向に直交する方向(Y方向)の外方位置)に、記録媒体12の搬送方向(X方向)に所定の等間隔を空けて並設されている。つまり、4つのパージユニット5は、4つのインクジェットヘッド11の配置に対応して配置されている。また、各パージユニット5は、インクジェットヘッド11よりも下側に配置されている。
各パージユニット5は、図23,24に示すように、Y方向に延びるフレーム51と、このフレーム51に支持された複数のキャップ52と、図示省略の吸引ポンプとを備えている。
上記キャップ52は、インクジェットヘッド11に含まれるノズル板43(図28参照)に対応していて、Y方向に並設される。尚、図23(及び図28)では、パージユニット5に含まれる一部のキャップ52(インクジェットヘッドに含まれるノズル板43)の図示を省略しているため、図1に示すキャップ52の数(及びノズル板43の数)とは対応していない。このように、ノズル板43に対応してキャップ52を設けることにより、各キャップ52の大きさは小さくなる。それによって各キャップ52をノズル面に密着させることが容易になる(後述するように、キャップ52内を減圧した際に圧力漏れが生じ難くなる)。
各キャップ52は、上端開口の略箱状であって、その底部に貫通形成された貫通孔52aを有している。各キャップ52の貫通孔52aは上記吸引ポンプに接続される。
各パージユニット5は、図25に示すように、リニアアクチュエータ53に支持されていて、このリニアアクチュエータ53によって上下方向に移動する。これにより、パージユニット5は、クリーニング位置に位置付けられたインクジェットヘッド11のノズル面43aに対して各キャップ52を密着させたクリーニング状態と、ノズル面43aに対してキャップ52を離間させた待避状態と、に相互に状態変更する。
また、上記リニアアクチュエータ53は、上下方向に積層された、X軸方向に微少移動する微調ステージ54及びZ軸周りに回転する回転ステージ55に支持されている。これにより、上記パージユニット5は、X軸方向に微少移動が可能であると共に、Z軸周りに回転可能である。上述したように、各インクジェットヘッド11は、第1及び第2回転ステージ11a,11bによって、記録媒体12に対する傾きを調節する。微調ステージ54及び回転ステージ55は、その調節後のインクジェットヘッド11に応じて、パージユニット5の位置及び傾きを調節する。こうすることで、パージユニット5の各キャップ52の上面開口は、クリーニング状態において、各インクジェットヘッド11のノズル面43aに密着し、クリーニング動作を確実に行うことが可能になる。
上記パージユニット5は、図1及び図25に示すように、ノズル面43aを長手方向に拭き払う拭払部材56を有している。拭払部材56は、弾性体からなるブレードである。このブレード56は、フレーム長手方向の記録媒体12側の端部に立設されている。このブレード56は、上記パージユニット5を上昇させた際(パージユニット5をキャップ52がノズル面43aに当接するまでは上昇させない)に、その先端がノズル面43aに当接する。ブレード56をノズル面43aに当接させた状態で、インクジェットヘッド11をパージユニット5に対して相対移動させることにより、そのブレード56がノズル面43aを長手方向に拭き払い、それによって、ノズル面43aに付着したインクが除去される。ブレード56は、ノズル面43aにキャップ52を被せてノズル周囲のインクを吸引した後に、ノズル面43aを拭き払う。
ところで、インクジェットヘッド11(ラインヘッド4)は長尺であるため、上記ブレード56でノズル面43aを長手方向に拭き払うと、ブレード56によって大量のインクがかき集められる。それによって、ブレード56によってかき集められたインクが、そのブレード56の拭き払い動作によってノズル44内に押し込まれる虞もある。
そこで、上記パージユニット5は、図23,24に示すように、ノズル面43aに付着したインクを吸収する吸収体57を有している。この吸収体57はフレーム51に支持されていて、各キャップ52の周囲を取り囲むように配置されている。言い換えると、吸収体57はノズル44の開口に対応する部位が除去され、その除去された部位にキャップ52が配置される。吸収体57は、キャップ52をノズル面43aに密着させたクリーニング状態において、ノズル面43aに対して当接した状態となるように、配置されている。これにより、ブレード56によってノズル面43aを拭き払う前に、上記吸収体57がノズル面43a(キャップ52によって覆われる部分を除く)に付着したインクを吸収可能になる。
この吸収体57は、インクを吸収するものであればどのようなものであってもよい。一例として、多孔質の部材が挙げられる。
次に、図25を参照しながらパージユニット5によるノズル面43aのクリーニング動作を説明する。先ず、インクジェットヘッド11がクリーニング位置に移動すれば(図25のP21参照)、リニアアクチュエータ53によってパージユニット5を上昇させ、ノズル面43aにキャップ52を被せる(図25のP22参照)。こうしてノズル面43aにキャップ52を被せた状態で、図示省略の吸引手段を作動させる。これにより、閉塞されているキャップ52内が負圧状態になって、ノズル44の開口近傍に付着したインクが除去される。
このときに、キャップ52の周囲に配置された吸収体57はノズル面43aと当接するため、それによって、ノズル面43aにおける、キャップ57に覆われていない部分に付着したインクが吸収体57によって吸収される。
こうして、キャップ52及び吸引手段と、吸収体57とによって、ノズル面43aに付着したインクが除去されれば、リニアアクチュエータ53によってパージユニット5を所定量だけ下降させる(図25のP23参照)。この状態で、インクジェットヘッド11を記録位置に移動させる(図25のP24参照)。これにより、ブレード56の先端がノズル面43aを長手方向に拭き払う。こうして、インクジェットヘッド11に対するクリーニングが完了する。
このように、上記記録装置Aのパージユニット5は、記録媒体12の幅方向(Y方位工)の外方位置に、各インクジェットヘッド11に対応してY方向に延びて配置されている。そうして、上記記録装置Aは、各インクジェットヘッド11を、その長手方向に移動させることによって、記録位置とクリーニング位置とのそれぞれに位置づけるようにしている。これにより、記録媒体12の搬送方向(X方向)について、記録装置Aの小型化が図られる。
また、4つのインクジェットヘッド11は、上述したように、個別に記録位置とクリーニング位置とに位置変更が可能である。このため、4つのインクジェットヘッド11の内の、必要なインクジェット11は、クリーニング位置に移動させてクリーニングを実行する一方で、その他のインクジェットヘッド11はクリーニングを実行しない、ことが可能になる。また、4つのインクジェットヘッド11を順次クリーニングしながら、クリーニングが終了したインクジェットヘッド11を記録位置に移動させて、記録媒体12にテスト印字を実行する、ことも可能になる。こうして、クリーニングに要する時間が短縮する。
上記吸収体57は、キャップ52の周囲に配置されているため、クリーニング状態においてもノズル44とは当接しない。仮に吸収体57をノズル44に当接させたときには、吸収体57がノズルヘッド内部のインクを吸い出すことになるため、ノズル面43aに付着した残留インクの吸収機能が損なわれる場合がある。しかしながら、吸収体57をノズル44とは当接させないことにより、吸収体57がヘッド内部のインクを吸収することがなく、ノズル面43aに付着したインクを確実に吸収することが可能になる。
上記吸収体57は、図24に示すように、パージユニット5をインクジェットヘッド11に密着させたときには、ノズル板43同士の隙間に入り込むように配置してもよい。例えば吸収体57を、その表面がキャップ52の上端と面一となるように、又はその上端よりも突出するようにフレーム51に支持させてもよい。こうすることで、ノズル板43同士の隙間に入り込んでいるインクが、吸収体57によって効果的に吸収される。その結果、記録媒体12の汚染等が確実に防止される。
尚、図23では、キャップ52を、インクジェットヘッド11に含まれるノズル板43に対応させて複数設けているが、これとは異なり、全てのノズル板43を覆う長尺のキャップを1つ設けてもよい。但し、長尺のキャップの全周囲をノズル面43aに密着させることは困難であるため、吸引手段の吸引能力を高める等、インクの吸引を確実に行い得る対策を施す必要がある。
(吸収体に関するその他の形態)
(その1)
吸収体57をノズル面43aに当接させる際に、ノズル面43aの広範囲に亘って、吸収体57の全面を一度に当接させたのでは、吸収体57がインクを吸収しきれずに、インクをノズル面内で拡げてしまう場合がある。そこで、吸収体57は、ノズル面43aに当接する領域が、時間経過に伴い変化するように構成してもよい。ここでいう領域の変化は、ノズル面43aに先に当接した領域が他の領域が当接する際にはノズル面43aから離れる場合と、ノズル面43aに先に当接した領域が他の領域が当接する際にもノズル面43aに当接した状態を保つ場合と、を含む。
具体的には、吸収体57の表面(ノズル面43aとの当接面)に凹凸を設けてもよい。こうすることで、パージユニット5の上昇に伴い、吸収体57の表面における凸の部分が、凹の部分に先立ってノズル面43aに当接し、その後、凹の部分がノズル面43aに当接する。この形態では、凸の部分は凹の部分が当接した際にも、ノズル面43aに当接した状態を保つ。吸収体57の表面を波形にしても、同様の作用を奏する。また、吸収体57の表面を、長手方向の中央部がその両端部よりも嵩高なアーチ状に形成してもよい。この場合は、パージユニット5の上昇に伴い、吸収体57の中央部がノズル面43aに当接し、その後、吸収体57の両端部がノズル面43aに当接する。
(その2)
さらに、図26に示すように、吸収体57は、筒体58の外周面に取り付けた筒型の吸収体57にしてもよい。この筒型の吸収体57は、その筒軸がノズル面43aの長手方向に直交する方向を向くように配置する。また、筒型の吸収体57は、上記ブレード56と略同じ高さ位置であって、そのブレード56に対して、インクジェットヘッド11の移動方向(クリーニング位置から記録位置に移動する際の移動方向)の後方位置に配置する。
上記筒型の吸収体57は、上記キャップ52及び吸引手段によるインクの吸引が終了した後に(言い換えると、図25のP23,P24において)、ノズル面43aに当接させた状態で、インクジェットヘッド11の移動に同期して筒軸周りに回転させる(吸収体57は移動をさせない)。この場合は、吸収体57におけるノズル面43aに先に当接した領域が他の領域が当接する際にはノズル面43aから離れる。つまり、吸収体57は、その周方向にノズル面43aと当接する領域を変化させながら、長手方向に延びるノズル面43aと順次当接し、そのノズル面に付着したインクを吸収する。上記ノズル面43aは、吸収体57と当接した後にブレード56と当接することになり、吸収体57でインクを吸収した後に、ブレード56でノズル面を拭き払うという一連のクリーニング動作が実現する。
上記吸収体57は、筒体58の外周面に取り付けられるため、図27(a)に示すように、展開したときには帯状に形成される。上述したように、ノズルヘッド内部のインクの吸収を防止するため、吸収体57におけるノズル44と当接する部分には、開口57aを設けることが好ましい。図27(a)の例では、1つのノズル板43にノズル44が2列に配置されており、開口57aを、そのノズル44の各列に対応して形成している。これにより、ノズル44の列間に付着しているインクを吸収体57によって吸収可能になる。尚、図27(b)に示すように、ノズル列に対応して開口57aを形成するのではなく、各ノズル板43に対応して、吸収体57に開口57bを形成してもよい。
吸収体57を筒体58の外周面に取り付けた場合は、吸収体57をフレーム51に取り付けた場合(図23参照)と比較して、吸収体57の大きさが小さくなる。また、ラインヘッド4の長さが異なっても(上述したように、ベースプレート42に取り付けるヘッドベース41の数を変更して幅の異なる記録媒体12に対応した記録装置を構成しても)、同じ吸収体57で対応することが可能であり、部品の共用化が図られる。
また、吸収体57が取り付けられる筒体58を多孔質部材によって形成し、その中心の中空部分に吸引ポンプ59を接続してもよい。こうすることで、吸収体57が吸収したインクを吸引ポンプ59で吸引可能になる。筒型の吸収体57は、上述したように、その体積が比較的小さくなるため、吸収体57がインクで飽和する虞がある。吸収体57が吸収したインクを吸引する吸引ポンプ59を設けることで、安定したインクの吸収が実現する。尚、吸引ポンプ59は、図23に示すように吸収体57をフレーム51に支持した形態においても適用可能である。この場合、吸収体57における、その表面(ノズル面43aとの当接面)以外の部分に吸引ポンプ59を接続すればよい。
上記吸引ポンプ59の作動は、吸収体57をノズル面43aに当接させてインクの吸収を行っている最中に実行してもよい。こうすることで、吸収体57によって吸収されたインクが、吸引ポンプ59によって随時吸引されるため、上記吸収体57をノズル面43aから離す際にインク垂れが生じることが効果的に防止される。尚、吸引ポンプ59は、吸収体57をノズル面43aから離してインクの吸収を行っていないときに実行してもよい。
上記吸収体57の筒軸方向長さ(幅Ls)は、ブレード56の長さ(幅Lb)よりも短くする(Ls<Lb)ことが好ましい。これは吸収体57をノズル面43aに当接させた際に、ノズル面43a上で幅方向にインクが拡がる場合があるが、吸収体57の幅よりもブレード56の幅を長くすることで、幅方向に拡がって吸収体57によって吸収されなかったインクを、その後に、ブレード56が確実に拭き払うことができるためである。
(その3)
上記の各例では、吸収体57をパージユニット5側に設けたが、図28に示すように、ラインヘッド4側に吸収体9を設けてもよい。
本実施の形態のように、多数のノズルヘッド6を並設してラインヘッド4を構成する場合、ブレード56がノズル面を長手方向に拭き払った際に、各ノズル板43の縁部にインクが残留する(残留したインクは、水分の蒸発等に伴い高濃度かつ高粘度のインクとなる)ことがある。この残留インクが記録媒体12の汚染を招いたり、ブレード56が再度ノズル面43aを拭き払う際に残留インクをノズル44に押し込んだりする虞がある。
そこで、図28に示すように、各ノズル板43の周囲を取り囲むようにノズル面43aに吸収体9を設ける。こうすることで、ブレード56による拭き払い後にノズル面43aに残留するインクは吸収体9が吸収するため、記録媒体12の汚染やノズル44の閉塞が防止される。
上記吸収体9は、ノズル板43の表面に対して面一か、又はノズル板43の表面よりも落ち込んだ状態に設けることが好ましい。また、上記吸収体9は、図28(a)に示すように、ノズル板43同士の隙間に設けてもよいし、特にノズル板43同士の隙間が極めて小さい等においては、図28(b)に示すように、ノズル板43同士の隙間には設けなくてもよい。但し、ノズル板43同士の隙間に設けた場合は、上述したように、ノズル板43の縁部に溜まるインクを効果的に吸収可能になる。
尚、吸収体は、パージユニット5側及びラインヘッド4側の双方に設けてもよいし、いずれか一方に設けてもよい。
また、本発明は、ラインヘッドを備えた記録装置のみならず、シリアル方式の記録装置にも適用可能である。
さらに、ノズルヘッドは、圧電アクチュエータを備えたものに限らず、発熱素子を備えたものであってもよい。
以上説明したように、本発明は、吸収体によってノズル面のクリーニングを確実に行うことができるため、インクジェット式記録装置、特にラインヘッドを備えた記録装置、等に有用である。
記録装置の平面図である。 記録装置の正面図である。 インクジェットヘッドの斜視図である。 ラインヘッドの斜視図である。 ラインヘッドの分解斜視図である。 ノズルヘッドの縦断面図である。 ラインヘッドの構成を示す模式図である。 ラインヘッドの実質的な長さを短くした際の構成を示す模式図である。 図7とは異なるラインヘッドの構成を示す模式図である。 インクジェットヘッドの組み付け手順を示す説明図である。 図4とは異なる構成のインクジェットヘッドの斜視図である。 図4とは異なる構成のインクジェットヘッドの斜視図である。 インクジェットヘッドの電気回路構成図である。 1つのノズルヘッドに対応する電気回路構成図である。 駆動電圧波形とそれに対応する駆動電流波形の一例である。 アンプ基板の基板配置を示す平面図である。 アンプ基板の基板配置を示す側面図である。 ヒートシンクの正面図である。 図17とは異なる構成のアンプ基板の基板配置を示す側面図である。 図16とは異なる構成のアンプ基板の基板配置を示す側面図である。 図17とは異なる構成のアンプ基板の基板配置を示す側面図である。 縦実装タイプのオペアンプを採用した場合の配置を示す正面図であり、(a)は従来の構成、(b)は本発明に係る構成である。 パージユニットの平面図である。 図23のI−I断面図である。 ノズル面のクリーニング動作手順を示す説明図である。 筒型の吸収体を採用した形態を示す斜視図である。 吸収体の展開図である。 ラインヘッドの底面図である。
符号の説明
12 記録媒体
4 ラインヘッド
43a ノズル面
44 ノズル
52 キャップ
56 ブレード(拭払手段)
57 吸収体
59 吸引ポンプ(吸引手段)
6 ノズルヘッド
9 (第2の)吸収体
A 記録装置

Claims (14)

  1. ノズルからインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット式記録装置であって、
    複数のノズルが配列されたノズル面を含むノズルヘッドと、
    上記ノズル面に当接して、そのノズル面に付着したインクを吸収する吸収体と、を備え、
    上記吸収体は、上記ノズルの開口に対応する部位が除去されて、上記ノズル面におけるノズルの近傍以外の部分に当接するインクジェット式記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット式記録装置において、
    吸収体における除去された部位に配置されたキャップをさらに備え、
    上記キャップは、吸収体がノズル面に当接した際にそのノズル面に密着してノズルの開口を覆うインクジェット式記録装置。
  3. 請求項1に記載のインクジェット式記録装置において、
    ノズルヘッドは、記録媒体の幅方向に複数並設されてラインヘッドを構成するインクジェット式記録装置。
  4. 請求項3に記載のインクジェット式記録装置において、
    ラインヘッドの各ノズルヘッドに対応して、そのノズル面のノズルの開口を覆う複数のキャップをさらに備えるインクジェット式記録装置。
  5. 請求項4に記載のインクジェット式記録装置において、
    吸収体は、各キャップを囲むように配置されて、その各キャップが各ノズル面に密着した際に、隣り合うノズルヘッドの隙間に押し込まれるインクジェット式記録装置。
  6. 請求項3に記載のインクジェット式記録装置において、
    ラインヘッドにおけるノズルヘッドを囲むように配置された第2の吸収体をさらに備えるインクジェット式記録装置。
  7. 請求項1又は請求項3に記載のインクジェット式記録装置において、
    吸収体は、時間経過に伴いノズル面に当接する領域を変化させるインクジェット式記録装置。
  8. 請求項1又は請求項3に記載のインクジェット式記録装置において、
    吸収体が吸収したインクを吸引する吸引手段をさらに備え、
    上記吸引手段は、上記吸収体におけるノズル面との当接部分以外の部位に接続されるインクジェット式記録装置。
  9. 請求項8に記載のインクジェット式記録装置において、
    吸引手段は、吸収体がノズル面に当接しているときに作動するインクジェット式記録装置。
  10. 請求項3に記載のインクジェット式記録装置において、
    吸収体とノズル面との、記録媒体の幅方向に対する接触長さは、ラインヘッドのノズル面の全長よりも短く設定されるインクジェット式記録装置。
  11. 請求項3に記載のインクジェット式記録装置において、
    吸収体は、円筒部材の外周面に取り付けられた筒型吸収体であり、
    上記筒型吸収体は、その筒軸周りに回転しながら、ノズル面上をラインヘッドの長手方向に相対移動するインクジェット式記録装置。
  12. ノズルからインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット式記録装置であって、
    複数のノズルが配列されたノズル面を含むノズルヘッドと、
    上記ノズル面を拭き払う拭払手段と、
    上記ノズル面に当接して、そのノズル面に付着したインクを吸収する吸収体と、を備え、
    上記吸収体は、上記拭払手段の拭き払い動作の前に、上記ノズル面に当接してインクを吸収するインクジェット式記録装置。
  13. 請求項12に記載のインクジェット式記録装置において、
    吸収体の幅は、拭払手段の幅よりも小に設定されるインクジェット式記録装置。
  14. ノズルからインクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット式記録装置であって、
    複数のノズルが配列されたノズル面を含むノズルヘッドが、上記記録媒体の幅方向に複数並設されたラインヘッドと、
    上記ノズル面を拭き払う拭払手段と、
    上記ラインヘッドにおけるノズルヘッドを囲むように配置された吸収体と、を備えるインクジェット式記録装置。
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