JP2009004278A - Ic搭載基板及び液滴吐出装置 - Google Patents

Ic搭載基板及び液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ICの過度の温度上昇や発火を確実に防止する。
【解決手段】遮断機構120においては、互いに熱膨張係数の異なる金属板121、122の左端部が、駆動パルス用電源に接続される駆動用VDD2配線55の接点124にハンダ131により固定されているとともに、右端部がドライバICに接続された配線55aに低融点ハンダ132により固定されている。ドライバICの温度が所定の温度よりも低いときには、金属板121、122を介して配線55aと配線55bとが導通している。一方、ドライバICの温度が所定の温度以上になると、ドライバICから配線55aを介して伝達した熱により低融点ハンダ132が溶融するとともに、互いに熱膨張係数の違いから、金属板121、122は、接点123に固定されていた部分が基板65から離隔するように変形し、配線55aと配線55bとの接続が遮断される。
【選択図】図6

Description

本発明は、表面にICが搭載されたIC搭載基板及びIC搭載基板を有する液滴吐出装置に関する。
液滴吐出ヘッドなどの電子機器を駆動するためのドライバICなど、ICにおいては、その内部に種々の電子素子が高密度に配置されているため、駆動装置内の複数の素子間で意図しないトランジスタ(寄生トランジスタ)を形成されてしまう場合がある。そして、このような寄生トランジスタが形成されてしまうと、寄生トランジスタの増幅作用によって駆動装置に過電流が流れてしまい(ラッチアップ)、駆動装置が過度に発熱し、最悪の場合発火してしまう虞がある。
このような、ICの過度の発熱、発火を防止するために、IC内に、ICが所定の温度よりも高くなったときに、ICを停止させるための回路(サーマルシャットダウン回路)を備えているものがある。例えば、特許文献1に記載の電源ICにおいては、NPNバイポーラトランジスタによって構成されたサーマルシャットダウン回路にNchMOSトランジスタが接続されており、電源ICの温度が上昇するにつれて、NchMOSトランジスタのリーク電流が増加する。そしてNchMOSトランジスタのリーク電流が1μA以上になったときにサーマルシャットダウン回路が動作して電源ICの動作が停止する。
特開2005−38921号公報
しかしながら、特許文献1では、サーマルシャットダウン回路として、IC内に組み込まれたNPNバイポーラトランジスタを用いているため、IC内において、NPNバイポーラトランジスタとIC内の他の素子との間で上述したような寄生トランジスタが形成されてしまった場合に、NPNバイポーラトランジスタが正常に動作せず、ICの動作を停止させることができない虞がある。
ここで、このようなサーマルシャットダウン回路を設ける代わりに、ICの外部にリレーなどを設けることも考えられるが、この場合には、リレーの動作を制御するための制御回路なども必要となり、装置全体の構造が複雑化してしまう。
本発明の目的は、ICの温度が所定の温度以上となったときに、確実にICへの電力供給を遮断することができるとともに、構成が簡単なIC搭載基板及びこのようなIC搭載基板を備えた液滴吐出装置を提供することである。
本発明のIC搭載基板は、基板に実装されたICと、前記基板に形成されており、前記ICに接続された第1配線と、前記基板に形成されており、前記基板外の電源に接続される第2配線と、前記ICの温度が所定の温度よりも低いときに、前記第1配線と前記第2配線とを接続しており、前記ICの温度が前記所定の温度以上となったときに、前記第1配線と前記第2配線との接続を遮断する遮断手段とを備えている。前記遮断手段は、前記第1配線と前記第2配線とを接続させる、導電性を有する接続部材と、前記接続部材を前記第1配線又は前記第2配線のどちらか一方に固定して導通させる固定部材と、前記接続部材を前記第1配線又は前記第2配線の他方に接続して導通させる導電性ろう材とを有しており、前記導電性ろう材の融点は、前記ICが前記所定の温度となったときの前記導電性ろう材の温度とほぼ同じであり、前記接続部材は、前記導電性ろう材の温度がその融点以上となって前記導電性ろう材が溶融したときに、前記他方の配線との接続が解除されるように構成されている(請求項1)。
これによると、接続部材は、第1配線または第2配線のどちらか一方に固定されて導通していて、導電性ろう材により他方に接続されて導通し、前記導電性ろう材の融点がICの所定温度とほぼ同じであるため、ICが所定の温度よりも高くなると、ICからの熱がICと接続された導通ルートを介して導電性ろう材に伝達して導電性ろう材が溶融し、接続部材と、第1配線または第2配線の他方との接続が解除される。これにより、第1配線と第2配線との接続が遮断され、電源からICに電力が供給されなくなり、ICの温度が過度に上昇したり、ICが発火したりするのを防止することができる。
また、ICから伝達される熱によって、導電性ろう材が自発的に溶融して、接続部材と第1配線または第2配線の他方との接続が解除されるため、別途、ICの温度を測定し、その温度結果によって遮断手段を動作させるための温度検出回路や制御回路なども必要なく、回路全体の構成を簡単にし、低コスト化が可能となる。
なお、ICにおいては、温度がその耐熱温度よりも高くなったときにも、さらに電流が流れ、その温度が上昇し続ける虞があるため、低融点ハンダの融点がICの耐熱温度よりも高い場合であっても、本発明による、上述したICの過度の温度上昇及びICの発火を防止することができるという効果は有効なものとなる。
また、本発明のIC搭載基板においては、前記接続部材は、前記導電性ろう材の温度がその融点以上となって前記導電性ろう材が溶融したときに、前記他方の配線に接続されていた部分が前記基板から離隔する方向に変形するように構成されていることが好ましい(請求項2)。これによると、ICが所定の温度以上となり、導電性ろう材が溶融したときに、導電性ろう材による接続部材と第1配線及び第2配線の他方との接続が解除されるとともに、接続部材が基板から離隔するように変形するため、接続部材と第1配線及び第2配線の他方との接続が確実に遮断される。
このとき、前記接続部材は、前記固定部材により前記一方の配線に固定されて導通しているとともに、前記導電性ろう材により前記他方の配線に接続されて導通した状態で、前記第1及び第2の配線と対向して配置されている第1金属板と、前記第1金属板の前記基板と反対側の表面に接合されていて、前記第1金属板よりも熱膨張率の低い第2金属板とを有していることが好ましい(請求項3)。これによると、ICが所定の温度以上となり、導通ルートを介して伝導した熱により導電性ろう材が溶融したときには、接続部材の第1金属板及び第2金属板の温度も上昇しているため、第1、第2金属板は、その熱膨張率の違いから、第1配線及び第2配線の他方に接続されていた部分が基板から離隔する方向に変形する。したがって、第1配線と第2配線との接続が確実に遮断され、電源からICに電圧が印加されなくなる。
又はこのとき、前記接続部材は、前記固定部材により前記一方の配線に固定されて導通しているとともに、前記導電性ろう材により前記他方の配線に接続されて導通した状態で、前記他方の配線に接続された部分に前記基板から離隔する方向に付勢力が生じる板ばねであることが好ましい(請求項4)。これによると、ICが所定の温度以上となり、導通ルートを介して伝導した熱により導電性ろう材が溶融すると、板ばねの付勢力により、板ばねの第1配線及び第2配線の他方に接続されていた部分が基板から離隔する方向に変形する。これにより、第1配線と第2配線との接続が確実に遮断され、電源からICに電圧が印加されなくなる。
また、本発明のIC搭載基板においては、前記ICが駆動対象を駆動するドライバICであることが好ましい(請求項5)。これによると、ICが駆動対象を駆動するドライバICである場合、ドライバICには、比較的高い電圧が印加されるので、ドライバICに異常が発生したときには、その発熱によりIC内部の温度が上昇しやすく、発火に至る可能性がある。しかしながら、本発明によると、ドライバICに異常が発生したときに、第1配線と第2配線との接続が遮断され、ドライバICに電力が供給されなくなるので、ドライバICの過度の温度上昇や、ドライバICが発火を防止することができる。
また、本発明のIC搭載基板においては、前記導電性ろう材は低融点ハンダであり、前記固定部材が前記低融点ハンダよりも融点の高いハンダであることが好ましい(請求項6)。これによると、導電性ろう材が低融点ハンダで、固定部材が低融点ハンダよりも融点の高いハンダであることから、汎用で簡単に第1配線と第2配線とを電気的及び機械的に導通固定、導通接続できる。
本発明の液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドを駆動する、基板に配置されたドライバICと、前記基板に形成されており、前記ドライバICに接続された第1配線と、前記基板に形成されており、前記基板外の電源に接続される第2配線と、前記ドライバICの温度が所定の温度よりも低いときに、前記第1配線と前記第2配線とを接続しており、前記ドライバICの温度が前記所定の温度以上となったときに、前記第1配線と前記第2配線との接続を遮断する遮断手段とを備えている。前記遮断手段は、前記第1配線と前記第2配線とを接続させる、導電性を有する接続部材と、前記接続部材を前記第1配線または前記第2配線のどちらか一方に固定して導通させる固定部材と、前記接続部材を前記第1配線又は前記第2配線の他方と接続して導通させる導電性ろう材とを有しており、前記導電性ろう材の融点は、前記ICが前記所定の温度となったときの前記導電性ろう材の温度とほぼ同じであり、前記接続部材は、前記導電性ろう材の温度がその融点以上となって前記導電性ろう材が溶融したときに、前記他方との接続が解除されるように構成されている(請求項7)。
これによると、液滴吐出装置を駆動する、ドライバICを備えた基板において、接続部材が、第1配線または第2配線のどちらか一方に固定されて導通していて、導電性ろう材により他方に接続されて導通し、前記導電性ろう材の融点がICの所定温度とほぼ同じであるため、ICが所定の温度よりも高くなると、ICからの熱がICと接続された導通ルートを介して導電性ろう材に伝達して導電性ろう材が溶融し、接続部材と、第1配線または第2配線の他方との接続が解除される。これにより、第1配線と第2配線との接続が遮断され、電源からICに電力が供給されなくなり、ICの温度が過度に上昇したり、ICが発火したりするのを防止することができる。
また、ICから伝達される熱によって、導電性ろう材が自発的に溶融して、接続部材と第1配線または第2配線の他方との接続が解除されるため、別途、ICの温度を測定し、その温度結果によって遮断手段を動作させるための温度検出回路や制御回路なども必要なく、回路全体の構成を簡単にし、低コスト化が可能となる。
なお、ICにおいては、温度がその耐熱温度よりも高くなったときにも、さらに電流が流れ、その温度が上昇し続ける虞があるため、低融点ハンダの融点がICの耐熱温度よりも高い場合であっても、本発明による、上述したICの過度の温度上昇及びICの発火を防止することができるという効果は有効なものとなる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係るICが搭載されたIC搭載基板を有した液滴吐出装置としてのプリンタ1の概略構成図である。このプリンタ1は、単独のプリンタ装置に適用しても、あるいは、ファクシミリ機能やコピー機能等の複数の機能を備えた多機能装置のプリンタ機能(記録部)に適用してもよい。図1に示すように、プリンタ1は、装置本体内にキャリッジ2、インクジェットヘッド3(液滴吐出ヘッド)、用紙搬送ローラ4などを備えている。なお、以下の説明では、ノズル16から液体を吐出する方向を下方向とし、その反対方向を上方向としている。また、必要に応じて図中の方向を定める場合は、適宜説明を付与する。
キャリッジ2は、その上面が開口された略箱状の樹脂製のケースで、図1の左右方向(走査方向)に延びるガイド軸5に移動可能に載置されている。そして、キャリッジ2は、図示しない駆動ユニットによって左右方向(走査方向)に往復移動するように構成されていて、装置本体内には、複数種類のインク(例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のインク)を供給するための交換式のインクカートリッジ(図示せず)が静置されていて、各インクカートリッジはインクチューブ(図示せず)を介してキャリッジ2内に載置されたインクジェットヘッド3に接続されている。また、キャリッジ2の下方に対向して、用紙搬送ローラ4とプラテン6が配置されていて、その両者の間に記録用紙Pが図1の手前方向(紙送り方向)に搬送される。インクジェットヘッド3は、キャリッジ2の下面に接着固定されており、複数のノズル16(図2参照)をキャリッジ2の下面に露出開口させて塔載されている。インクジェットヘッド3は、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動しつつ、複数のノズル16からインクを吐出することで、記録用紙Pに印刷が行われる。なお、印刷が完了した記録用紙Pは用紙搬送ローラ4により排出される。また、キャリッジ2には、インクジェットプリンタ本体側と電気的に接続されたヘッド側基板52(図4参照)が設置されている。
次に、インクジェットヘッド3について説明する。図2はインクジェットヘッド3の分解斜視図である。図3は図2のインクジェットヘッド3を組み立てた状態での、III−III線断面図である。
図2、図3に示すように、インクジェットヘッド3は、複数のノズル16や複数の圧力室10等の複数のインク流路が形成された流路ユニット31と、流路ユニット31の上面に配置され、圧力室10内に充満されたインクにノズル16からの吐出のための圧力を付与する圧電アクチュエータ32(駆動対象)とが、接合された構成となっている。
流路ユニット31は、キャビティプレート21、ベースプレート22、アパーチャプレート23、2枚のマニホールドプレート24、25、ダンパプレート26、カバープレート27及びノズルプレート28の8枚のプレートの広幅面同士が対向して互いに積層され、接着剤を介して接合された構成となっている。これら8枚のプレート21〜28のうち、ノズルプレート28を除く7枚のプレート21〜27はステンレス板やニッケル合金鋼板などの金属材料により構成されており、ノズルプレート28はポリイミド等の合成樹脂材料によって構成されている。
流路ユニット31に設けられた各インク流路は、インクカートリッジ側から供給された
インクを、内部に設けたインク供給流路17(貫通穴17a〜17c)を介して、マニホールド流路14(貫通穴14a、14b)に貯めるように形成されていて、マニホールド流路14に連通するアパーチャ13及び貫通孔11を介して複数の圧力室10に連通しており、各圧力室10は、貫通孔12a〜12fを介して複数のノズル16に連通している。つまり、圧電アクチュエータ32により圧力室10に選択的に圧力が付与されると、その圧力波が伝播することで、流路ユニット31中の各インク流路に充填されているインクがノズル16から吐出される。詳細について次に説明する。
流路ユニット31の最下層のノズルプレート28には、複数のインクをそれぞれ吐出する複数のノズル16が、紙送り方向に配列して穿設されているとともに、走査方向に5列配列されている。なお、複数のインクが4色あるのに対して、ノズル16の配列が5列あるのは、使用頻度の高いブラックインクを吐出するノズル16が2列配列されているためである。
最上層のキャビティプレート21には、複数のノズル16に対応して複数の圧力室10が板厚を貫通して形成されている。圧力室10は走査方向を長手方向とする平面視細長形状を有しており、その一端が貫通孔11と、他端がノズル16に連通するように形成されている。そのため、複数の圧力室10が紙送り方向に配列されているとともに、このような圧力室10の列が走査方向に5列に配列されている。また、キャビティプレート21の紙送り方向の一端部(図2における左側の端部)には、インクカートリッジからの複数のインク(4色)をマニホールド室14に供給する4つのインク供給流路17を構成する貫通穴17aが走査方向に並んで形成されている。
ベースプレート22には、平面視で圧力室10の長手方向の両端部に重なる位置にそれぞれ貫通孔11、12aが形成されている。また、ベースプレート22には、平面視で貫通穴17aに重なる位置にインク供給流路17を構成する貫通穴17bが対応して形成されている。
アパーチャプレート23には、平面視で貫通孔11に重なる位置から対応する圧力室10の長手方向略中央部まで走査方向に延びた絞りとしてのアパーチャ13が形成されている。また、アパーチャプレート23には、平面視で、貫通孔12a及び貫通穴17bに重なる位置にそれぞれ貫通孔12b、及び、インク供給流路17を構成する貫通穴17cが形成されている。そして、貫通穴17a〜17cが重なることによってインク供給流路17が形成されている。
マニホールドプレート24、25には、それぞれ、キャビティプレート10に形成された5つの圧力室10の列に対応して紙送り方向に延び、平面視で圧力室10の長手方向と重なる5つの貫通穴14a、14bが互いに対向する位置に形成されている。また、貫通穴14a、14bの一端側は、インク供給流路17と重なり連通する位置まで延設されている。貫通形成された貫通穴14a、14bは、マニホールドプレート24、25の上下の面に、それぞれ、アパーチャプレート23及びダンパプレート26が積層接合され、これにより、マニホールド流路14が形成されている。そして、インク供給流路17から供給された各インクがマニホールド流路14に貯留されている。また、マニホールドプレート24、25には、平面視で貫通孔12bに重なる位置に、それぞれ、貫通孔12c、12dが形成されている。なお、4色のインクを供給する4つのインク供給流路17に対して、マニホールド流路14が5列あるのは使用頻度の高いブラックインクを供給するインク供給流路17からはマニホールド流路14を2列配列させているためである。
ダンパプレート26には、平面視でマニホールド流路14に対応して重なる位置に、ダンパプレート26の下面にハーフエッチング等で開口した凹部15が5列形成されている。そして、ダンパプレート26は、凹部15が形成された部分においてその厚みが薄くなっており、後述するように圧電アクチュエータ32を駆動させてノズル16からインクを吐出する際に圧力室10内において発生し、マニホールド流路14に伝達した圧力波が、この厚みが薄くなった部分の振動によって減衰される。これにより、圧力波の影響によってノズル16からのインクの吐出特性が変動するいわゆるクロストークが防止される。また、ダンパプレート26には、平面視で貫通孔12dに重なる位置に貫通孔12eが形成されている。
カバープレート27には、平面視で貫通孔12eに重なるとともにノズルプレート28のノズル16と平面視で重なって連通する位置に貫通孔12fが貫通形成されている。
そして、各プレート21〜28が積層接合されることで流路ユニット31が形成される。
次に、圧電アクチュエータ32について説明する。圧電アクチュエータ32は、圧電層41a〜41f、個別電極42a、42b(総するときは個別電極42とする)、表面個別電極44、共通電極43a〜43c(総するときは共通電極43とする)及び表面共通電極46を有している。
圧電層41a〜41fは、全ての圧力室10にわたる大きさを有する偏平形状でかつ、その偏平な方向と直交する方向に互いに積層されており、流路ユニット31上面に複数の圧力室10を覆うように連続的に配置されている。圧電層41a〜41fは、例えばチタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶(三元系の金属酸化物)であり、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料により構成されている。また、圧電層41a〜41fは、予めその厚み方向に分極されている。
個別電極42a、42bは、それぞれ、圧電層41bと41cとの間、及び、圧電層41dと41eとの間に設けられ、複数の圧力室10に対応して紙送り方向に配列されるとともに、走査方向に5列に配列されている。個別電極42a、42bは、圧力室10よりも一回り小さい平面視略細長形状を有しており、平面視で圧力室10の略中央部に重なる位置に配置されている。最上層の圧電層41の、平面視で個別電極42に重なる位置には個別表面電極44が配置され、個別表面電極44と個別電極42a、42bとは、圧電層41a〜41fに形成された図示しないスルーホール等を介して互いに導通している。
共通電極43a〜43cは、それぞれ、圧電層41aと41bとの間、圧電層41cと41dとの間、及び圧電層41eと41fとの間に圧電層41a〜41fの表面のほぼ全域にわたって形成されている。最上層の圧電層41aの上面には、その紙送り方向の両端部付近に共通表面電極46が形成されており、各共通電極43a〜43cと表面共通電極46とは、個別電極42と同様に図示しないスルーホール等を介して互いに導通している。
個別表面電極44および、共通表面電極46は、Ag−pd系の電極であり、その上面に図示しないAg接続端子が形成されていて、Ag接続端子と、圧電アクチュエータ32の表面に配置されるCOF51(IC搭載基板)の図示しない接続電極とがハンダ等の導電性ろう材を介して接合されることで導通されている。個別表面電極44には、COF51に実装されたドライバIC50(図4参照)から駆動電位が付与され、このとき、個別電極42a、42bにも駆動電位が付与される。ドライバIC50は、後述する本体側の制御回路からの駆動信号をアクチュエータに伝達して選択的に駆動させている。また、
共通表面電極43は、ドライバIC50(図4参照)により常にグランド電位に保持されており、これにより共通電極43も常にグランド電位に保持されている。
圧電アクチュエータ32は、ドライバIC50から所定の表面個別電極44を介して個別電極42に駆動電位を付与すると、その個別電極42と共通電極43との間に電位差が生じ、圧電層41a〜41eの個別電極42と共通電極43との間に挟まれた部分に、それぞれ厚み方向に電界が発生する。この電界の方向は圧電層41a〜41eの分極の方向と平行であるので、圧電縦効果により圧電層41a〜41eが厚み方向に伸びる。したがって、厚み方向に伸びた圧電層41a〜41eに押圧されて、圧電層41fが圧力室10に向かって凸となるように変形する。これにより、圧力室10の容積が小さくなり、この圧力室10内のインクの圧力が増加し、圧力波が発生して圧力室10に連通するノズル16からインクが吐出される。なお、圧電縦効果によるインクに圧力を付与して吐出する方方法として、常に駆動電圧が印加され、圧力室10に向かって凸になるように圧電層が変形し、駆動電圧をオフにして、いったん圧力室内の容積を増加させ、所定時間経過後に圧力室内の容積を元に戻すことによりインクに圧力を付与する、いわゆる引き打ち方式を採用してもよい。
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図4はプリンタ1の電気的構成を示す概念図である。
プリンタ1においては、図4に示すように、本体側基板95とヘッド基板52、ドライバIC50及び圧電アクチュエータ32(個別表面電極44、共通表面電極46)が互いに接続されている。本体側基板95は、キャリッジ2外のプリンタ1の筐体内に配置されており、本体側基板95には、本体側制御回路96、制御信号用電源97、駆動パルス用電源98が搭載されている。ヘッド基板52は圧電アクチュエータ32とともに、キャリッジ2の上面に搭載されている。ドライバIC50は、図5に示すように、COF51の表面に実装されており、ドライバIC50には、制御回路61及び駆動回路62が搭載されている。
本体側制御回路96は、制御回路61に所定の印字データに基づきイネーブル、データ、クロック、ストローブ信号等の制御信号を出力するもので、その制御信号を出力するために制御信号線56を介して駆動回路62に接続されている。制御信号用電源97は、制御回路61に電力を供給する(例えば、5ボルトの電圧を印加する)もので、駆動電圧を印加する駆動用VDD1配線57と、アース用VSS1配線58とを介して制御回路61に接続されている。
駆動パルス用電源98は、駆動回路62に駆動電力(例えば16ボルトの電圧)を供給するもので、駆動電圧を印加する駆動用VDD2配線55と、アース用VSS2配線59とを介して駆動回路62に接続されている。
具体的には、図4に示すように、本体側基板95とヘッド基板52との間は、駆動用VDD1配線57、アース用VSS1配線58、制御信号配線56、駆動用VDD2配線55及びアース用VSS2配線59を幅方向に平面状に配置したフレキシブルフラットケーブル99の各端部が、本体側基板95に配設されたコネクタ101と、ヘッド基板52に配設されたコネクタ102とに連結されることによって接続されている。
さらに、ヘッド側基板52は、コネクタ103を備えていて、アクチュエータ32と接合し、ドライバIC50が実装されたCOF51と接続されたフレキシブルフラットケーブル(FFC)もしくはフレキシブルプリントケーブル(FPC)などのフレキシブル配線材51aが、コネクタ103に接続されている。ヘッド側基板52は、フレキシブル配線材51aの上面に設けられ、一端がヘッド基板52のコネクタ103に接続された制御信号線56、駆動用VDD1配線57、アース用VSS1配線58、VDD2配線55及びアース用VSS2配線59を介して、同じくフレキシブル配線材51aの上に実装されたドライバIC50に接続されている。なお、フレキシブル配線材51aは、本実施形態の場合、アクチュエータ32と接合しドライバIC50が実装されたCOF51(チップオンフィルム)と、接続されたフレキシブルフラットケーブル(FFC)もしくは、フレキシブルプリントケーブル(FPC)とが接続されている。フレキシブル配線材51aは、COF1枚で接続されていてもいいし、3枚以上で接続されていてもよい。
なお、アース用VSS1配線58およびアース用VSS2配線59は、互いに接続されているとともに、グランド電位に保持されている。これにより、制御回路61、駆動回路62および圧電アクチュエータ32における基準となる電位(コモン電位、本実施形態の場合にはグランド電位)が規定される。また、アース用VSS2配線59の分岐配線とアース用VSS1配線58とが、抵抗Rを介して互いに接続されており、駆動回路62と制御回路61とが同電位に保持されている。アクチュエータ32のコモン電極と接続されるCOM配線67は、アース用VSS2配線59と互いに接続されグランド電位に保持されている。具体的には、フレキシブル配線材51a上にて、ソルダーポイントによりCOM配線67とアース用VSS2配線59とが接続されている。
なお、ヘッド基板52上には、駆動用VDD2配線55とアース用VSS2配線59とに電解コンデンサ109がバイパス接続されており、駆動パルス生成回路97に供給する電荷を貯え、駆動パルス生成回路97に瞬時の大電流が流れた場合に駆動パルス用電源98の電圧降下が発生するのを抑制している。
制御回路61は、本体側制御回路96からの印刷データ等の制御信号に基づき、各駆動素子に対応した制御信号を生成するもので、互いに接続されたシフトレジスタ106とDフリップフロップ107とORゲート108とを備えている。これらのシフトレジスタ106、Dフリップフロップ107、ORゲート108はノズル16の数に対応した数だけ用意されている(例えばノズル数16を150個とすると、各シフトレジスタ106等は150個用意される)。本体側制御回路96から制御信号配線56を介して送信される制御信号のうち、データとクロック信号は同期し、これらの信号線はシフトレジスタ106に接続され、ストローブ信号の信号線はDフリップフロップ107に接続され、イネーブル信号の信号線はORゲート108に接続されている。
駆動回路62は、制御回路61から出力される制御信号に基づき圧電アクチュエータ32を駆動するための駆動電力を生成するものである。駆動回路62には、ノズル16の数と同数の複数のドライバ71が用意されている(例えばノズル16の150個に対してドライバ71は150個)。ドライバ71への入力端はORゲート108と接続されていて、出力端は、アクチュエータ32の個別表面電極46および個別電極44に接続されている。
次に、上記回路を構成するドライバIC50が実装されたCOF51(IC搭載基板)について説明する。図5はCOF51の平面図である。図6は図5のVI−VI線断面図である。図5に示すように、COF51は、帯状の部材であり、可撓性と絶縁性を有するポリイミドなどの合成樹脂材料からなる基板65の片面に、多数の配線55a、55b、59a、66、67が配線されていて、これらの配線が、ソルダーレジスト製の被覆層69で絶縁被覆された片面配線材である。COF51は、その一端部側が、アクチュエータ32と接続されるとともに、その接続領域から引き出された領域の表面(アクチュエータと反対側)には、ドライバIC50が実装されていて、他端部側には入力端子68を有している。入力端子68は、安価で設計自由度のあるフレキシブルプリントケーブル(FPC)や汎用のフレキシブル配線材(FFC)などの別の配線材と接続され、別の配線材がヘッド側基板52のコネクタ103に接続されることで、COF51がヘッド側基板52に接続されている。
多数の配線55a、55b、59aおよび56、57、58(図5には図示しない)は、入力端子68とドライバIC50とを接続する入力側配線で、多数の配線66は、ドライバIC50とアクチュエータの複数の表面個別電極44と接続される出力側配線である。COF51の幅方向の最外両端に形成されている2つの配線67は、アクチュエータの表面コモン電極46と接続されたコモン配線COMで、インクジェットヘッド3のグランド電位を規定するための配線であり、ドライバIC50を介さず入力端子68まで平行に引き出し方向に延びて配線されている。
COF51は、その一端部側のアクチュエータの表面個別電極44および表面コモン電極46上のAg接続端子と対応した位置に、基板65に開孔を設け、配線67およびコモン配線COMを下面(アクチュエータ側)に露出させた接続電極(図示せず)を有し、接続電極にはハンダ等の導電性ろう材のバンプを設け、表面個別電極44および表面コモン電極46とAg接続端子との間にハンダを介在させることで接合され、電気的に接続されている。また、ドライバIC50は、被覆層69側に実装されていて、出力側配線66を介して個別表面電極44と接続されており、前述したようにドライバIC50により個別表面電極44に駆動電位が付与されるとともに、共通表面電極46がグランド電位に保持される。
2つの入力配線59aは、アース用VSS2配線59(図4参照)の一部を構成するものであり、COF51の幅方向の両端において、COM配線67の内側に配線されていて、ドライバIC50にそれぞれ接続されるとともに、図中左方の入力端子68まで延びている。
また、詳しくは後述するが、配線55aおよび55bは、駆動用VDD2配線55(図4参照)の一部を構成するものであり、COF51の幅方向の両端において、VSS2配線59の内側に配線され、配線55aがドライバIC50にそれぞれ接続されている。また、配線55aと55bとの間には、遮断機構120が形成され、配線55aと55bとの接続及びその遮断が切り替え可能になっている。なお、COF51には、前述した配線56、57、58の一部を構成する配線なども形成されているが、図5においては、これらの図示を省略している。また、本実施形態では、図示しない接続端子が基材65を開孔し、ドライバIC50および遮断機構120が被覆層69を開孔することで形成されているが、互いに逆の面に形成させることもできる。つまり、接続端子を被覆側69に開孔し、ドライバIC50および遮断機構120が基材65側に形成されてあってもよい。
駆動用配線55について、図5,6を用いて詳しく説明する。
2つの配線55a(第1配線)は、駆動用VDD2配線55(図4参照)の一部を構成するものであり、ドライバ50の図5中における上端及び下端にそれぞれ接続されているとともに、図中左方に延び、その先端部の被覆層69が除去され、配線55aが露出された状態の接点123となっている。また、2つの配線55bは駆動用VDD2配線55の一部を構成するものであって、配線55aの図5中の左側に接点123と離隔した位置に、被覆層69が除去され、配線55bが露出された状態の接点124が配置されるとともに、接点124から図5中左方にCOF51の左端部にされた入力端子68まで延びている。配線55aと配線55bとは遮断機構120を介して接続される。なお、配線55aの接点123を除いた部分、配線55bの接点124を除いた部分、及び、配線59a、67の表面は、被覆層69により覆われている。
遮断機構120は、図5、図6に示すように、金属板121、122、ハンダ131、低融点ハンダ132によって構成されている。
金属板121は、例えば、Cu、Ni、CuとZnとの合金などの導電性材料からなる略矩形の板状体であり、その図6における右端部が配線55aと対向しているとともに、その図6における左端部が配線55bと対向するように配置されている。金属板122は、例えば、NiとFeの合金のような金属板121よりも熱膨張係数が小さい導電性材料からなる略矩形の板状体であり、金属板121の上面に接合されている。
ハンダ131(固定部材)は、例えば、Sn、Ag、Auなどの合金からなり、金属板121、122の図6の左端部及び接点124に対向する位置に設けられている。そして、ハンダ131によって金属板121、122の図中左端部が接点124に接合固定されている。
低融点ハンダ132(導電性ろう材)は、例えば、Sn、Ag、Au及びBiなどの合金からなり、その融点は、ハンダ131の融点(例えば、240℃程度)よりも低く、ドライバIC50がその発熱により内部温度が所定の温度となったときの低融点ハンダ132の融点温度とほぼ同じになっている(例えば、130℃程度)。低融点ハンダ132は、金属板121、122の図6の右端部及び接点123に重なる位置に設けられており、低融点ハンダ132によって金属板121、122の図中右端が接点123に接合固定されている(金属板121、122が配線55aに接続されている)。
これにより、配線55bと金属板121、122とが導通するとともに、配線55aと金属板121、122とが導通する。すなわち、金属板121、122を介して、配線55aと配線55bとが接続されている。なお、金属板121、122が本発明に係る接続部材に相当する。
ここで、遮断機構120の動作について説明する。遮断機構120は、ドライバIC50が正常動作しており、ドライバIC50の温度が所定の温度よりも低いときには、図6(a)に示すように、金属板121、122の右端部が低融点ハンダ132によって接点123に固定されているとともに、金属板121、122の左端部がハンダ131によって接点124に固定されている。これにより、配線55aと配線55bとは金属板121、ハンダ131及び低融点ハンダ132を介して互いに導通しており、駆動パルス用電源98からドライバIC50に駆動電力が供給される。
一方、ドライバIC50に異常が発生するなどして、ドライバIC50の温度が所定の温度以上となると、ドライバIC50において発生した熱は配線55aを介して遮断機構120に伝達し、低融点ハンダ132の温度がその融点以上となる。これにより、低融点ハンダ132が溶融し、金属板121、122と接点123との接続が解除される。したがって、駆動パルス用電源98からドライバIC50に駆動電力が供給されなくなり、ドライバIC50の温度が過度に上昇したり、ドライバIC50が発火したりしてしまうのを防止することができる。
このとき、ドライバIC50から伝達された熱は金属板121、122にも伝達しており、この熱により、金属板121、122は、その熱膨張係数の違いから、接点123に接続されていた部分が基板65から離れるように変形する。したがって、金属板121、122と配線55aとの接続が確実に解除される。
さらに、このとき、低融点ハンダ132はドライバIC50からの熱によって自発的に溶融し、金属板121、122もドライバIC50からの熱によって自発的に変形する。したがって、遮断機構120の動作を制御するための制御装置やドライバIC50内の温度を検出するための温度検出回路などを別途必要とせず、回路構成が簡単となり、低コスト化が可能となる。
ここで、低融点ハンダ132の融点がドライバIC50の耐熱温度よりも低い場合には、ドライバIC50がその耐熱温度に到達する前に駆動パルス用電源98からドライバIC50に駆動電力が供給されなくなり、ドライバIC50の熱による故障を防止することができる。
一方、低融点ハンダ132の融点がドライバIC50の耐熱温度よりも高い場合であっても、ドライバIC50は、その耐熱温度よりも高くなり、故障してしまった後にも、温度上昇が続く虞があるため、前述したように、駆動パルス用電源98とドライバIC50との接続が遮断され、ドライバIC50に駆動電力が供給されなくなることにより、ドライバIC50の温度がさらに上昇したり、ドライバIC50が発火したりするのを防止することができるという効果は有効なものとなる。
また、本実施の形態においては、駆動パルス用電源98から駆動回路62に印加される電圧(例えば、16V)が、制御信号用電源97から制御回路61に印加される電圧(例えば、5V)よりも高くなっているため、ドライバIC50において異常が発生したときに、ドライバIC50と駆動パルス用電源98とが接続された状態が保持された場合には、ドライバIC50と制御信号用電源97とが接続された状態が保持された場合よりも、ドライバIC50の温度が上昇しやすい。したがって、本実施の形態のように、制御信号用電源97と制御回路61とを接続する駆動用VDD1配線57の途中にではなく、駆動パルス用電源98と駆動回路62とを接続する駆動用VDD2配線55の途中に遮断機構120を設けることにより、ドライバIC50の過度の温度上昇、ドライバIC50の発火を効率よく防止することができる。
以上に説明した実施の形態によると、ドライバIC50の温度が所定の温度以上に上昇すると、ドライバIC50から配線55aを介して伝達した熱により低融点ハンダ132が溶融し、金属板121、122と配線55aとの接続が解除される。これにより、配線55aと配線55bとの接続が遮断され、駆動パルス用電源98からドライバIC50に電力が供給されなくなる。したがって、ドライバIC50の温度が過度に上昇したり、ドライバIC50が発火したりするのを防止することができる。
さらに、このとき、ドライバIC50からの熱により金属板121、122も加熱されており、金属板121、122の図5の左端部は接点124(配線55b)にハンダ131により固定されているため、金属板121、122は、その熱膨張係数の違いからその右端部が基板65から離隔するように変形する。これにより、金属板121、122と配線55aとの接続が確実に解除される。
また、ドライバIC50から伝達される熱によって低融点ハンダ132が自発的に溶融するとともに、金属板121、122が上述したように変形するため、別途、ドライバIC50の温度を測定し、その温度結果によって遮断機構120を動作させるための制御回路や温度検出回路なども必要なく、回路全体の構成を簡単に低コスト化することができる。
なお、ドライバIC50においては、温度がその耐熱温度よりも高くなったときにも、さらに電流が流れ、その温度が上昇し続ける虞があるため、低融点ハンダ132の融点がドライバIC50の耐熱温度よりも高い場合であっても、上述したドライバIC50の過度の温度上昇及びドライバIC50の発火を防止することができるという効果は有効なものとなる。
また、遮断機構120は、金属板121、122がハンダ131及び低融点ハンダ132により接点123、124に固定された構成であることから、汎用で簡単に配線55aと配線55bとを接続することができる。
また、比較的高電圧を印加する駆動パルス用電源98と駆動回路62とを接続する駆動用VDD2配線55の途中に、遮断機構120を設けることにより、ドライバIC50の過度の温度上昇、ドライバIC50の発火が確実に防止される。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
一変形例では、図7に示すように、遮断機構140において金属板121、122の図中右端部がハンダ151により接点123に固定されているとともに、図中左端部が低融点ハンダ152により接点124に固定されている(変形例1)。なお、ハンダ151はハンダ131(図6参照)と同様の材料からなるものであり、低融点ハンダ152は低融点ハンダ132(図6参照)と同様の材料からなるものである。つまり、低融点ハンダ152の融点はハンダ151の融点よりも低く、ドライバIC50(図5参照)の温度が所定の温度となったときの低融点ハンダ152の温度とほぼ同じになっている。
この場合には、ドライバIC50が正常動作しており、ドライバIC50の温度が所定の温度よりも低いときには、図7(a)に示すように、金属板121、122により配線55aと配線55bとが接続されており、駆動パルス用電源98からドライバIC50に駆動電力が供給されている。
一方、ドライバIC50に異常が発生するなどして、ドライバIC50(図5参照)の温度が所定の温度以上になると、配線55a、金属板121、122を介して低融点ハンダ152に伝達した熱により低融点ハンダ152が溶融するとともに、金属板121、122が、その熱膨張係数の違いから、接点124と対向する部分が基板65から離隔するように変形する。これにより、配線55aと配線55bとの接続が遮断され、駆動パルス用電源98からドライバIC50に駆動電力が供給されなくなる。
別の一変形例では、実施の形態における金属板121、122(図6参照)の代わりに、図8(a)に示すように、外力が加えられていない状態でその略中央部分において折れ曲がった導電性材料からなる板ばね161(接続部材)が、図8(b)に示すように、折れ曲がった部分が伸ばされた状態で、図中左端部がハンダ131により接点124に固定されているとともに、その右端部がハンダ132により接点123に固定されている(変形例2)。このとき、板ばね161の低融点ハンダ132により固定された部分には、自身の復元力(図8(a)の状態に戻ろうとする力)により、基板65から離隔する方向に付勢力が生じている。
この場合には、ドライバIC50が正常動作しており、ドライバIC50の温度が所定の温度よりも低いときには、図8(b)に示すように、遮断機構160において、板ばね161を介して配線55aと配線55bとが接続されており、駆動パルス用電源98からドライバIC50に駆動電力が供給されている。
一方、ドライバIC50に異常が発生するなどして、ドライバIC50(図5参照)の温度が所定の温度以上になると、配線55aを介して低融点ハンダ132に伝達した熱により低融点ハンダ132が溶融するとともに、板ばね161の接点124に固定されていた部分が、その復元力により基板65から離隔するように変形する。これにより、配線55aと配線55bとの接続が遮断され、駆動パルス用電源98からドライバIC50に駆動電力が供給されなくなる。
以上の説明では、低融点ハンダが溶融したときに、同時に接続部材(金属板121、122、板ばね161)の低融点ハンダによって固定されていた部分が、基板65から離隔する方向に変形するように構成されていたが、これには限られない。別の一変形例では、図9(a)に示すように、遮断機構170において、上述した金属板121、122(図6参照)又は板ばね161(図8参照)の代わりに、接点124から上方に延び、途中で図中右方に折れ曲がって接点123と対向する位置まで延びた金属部材171(接続部材)が設けられている。ここで、金属部材171は接点123から離隔しており、金属部材171と接点123とは直接接触していない。そして、金属部材171の図中左端部がハンダ131により接点124に固定されているとともに、図中右端部が低融点ハンダ172により接点123に固定されており、低融点ハンダ172を介して金属部材171と接点123とが接続されている。
この場合には、ドライバIC50が正常動作しており、ドライバIC50の温度が所定の温度よりも低いときには、図9(a)に示すように、金属部材171、ハンダ131、低融点ハンダ132を介して配線55aと配線55bとが導通しており、駆動パルス用電源98からドライバIC50に駆動電力が供給される。
一方、ドライバIC50に異常が発生するなどして、ドライバIC50の温度が所定の温度以上になると、図9(b)に示すように、ドライバIC50から配線55aを介して低融点ハンダ172に伝達した熱により低融点ハンダ172が溶融し、金属部材171と接点123との導通が解除される。これにより、駆動パルス用電源98からドライバIC50に駆動電力が供給されなくなる。なお、この場合には金属部材171は変形しない。
また、本実施の形態においては、駆動用VDD2配線55の途中に遮断機構120が設けられていたが、駆動用VDD1配線57の途中に同様の遮断機構がさらに設けられていてもよい。なお、これらのCOF51を備えたインクジェットヘッド3をキャリッジ2に塔載する場合、キャリッジ2内には、ドライバIC50からの発熱を伝達するアルミニウムなどの金属製の放熱体が、ドライバIC50と押圧されて設けられる。そのため、放熱体によって、遮断機構120の接続部材の変形が妨げられないように、遮断機構120のCOF51上での配置位置は適宜調整され、ドライバIC50と放熱体とが押圧されている領域外において形成されるのが好ましい。また、遮断機構120は、ドライバIC50が実装されている被覆層69側と同一側に設けられているが、裏面の基板65側に設けても良く、同一の効果を得ることができる。
制御信号用電源97から制御回路61(ドライバIC50)に印加される電圧は比較的低電圧であるが、ドライバIC50に異常が発生したときに、制御信号用電源97により印加された電圧によりドライバIC50の温度が過度に上昇したり、ドライバIC50が発火したりすることもありうるので、駆動用VDD1配線57の途中にも遮断機構120と同様の遮断機構を設け、ドライバIC50に異常が発生したときに駆動用VDD1配線57による制御信号用電源97と制御回路61との接続を遮断することにより、ドライバIC50の温度が過度に上昇したり、ドライバIC50が発火したりするのを確実に防止することができる。
また、以上の説明では、接続部材(金属板121、122、板ばね161、金属部材171)がハンダにより配線55a、55bの一方に固定されるとともに、ハンダよりも融点が低い低融点ハンダにより他方に固定されていたが、接続部材が、ハンダ以外の固定部材によって配線55a、55bの一方に固定されていてもよく、低融点ハンダと同様の融点を有する低融点ハンダ以外の導電性ろう材によって配線55a、55bの他方に固定されていてもよい。
また、本実施の形態においては、インクジェットヘッド3を駆動するドライバIC50が実装されたCOF51に本発明を適用したが、これには限られず、インクジェットヘッド以外の駆動対象を駆動するドライバICが実装されたIC搭載基板に本発明を提供することも可能である。さらには、演算を行うIC(ロジックIC)が実装されたIC搭載基板に本発明を適用することも可能である。
本発明における実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの分解斜視図である。 図2のインクジェットヘッドを組み立てた状態におけるIII−III線断面図である。 図1のインクジェットプリンタにおける電気的構成を示す概念図である。 図4の回路を構成するCOFの平面図である。 図5のVI−VI線断面図であり、(a)がドライバICの温度が所定の温度よりも低いとき、(b)がドライバICの温度が所定の温度以上となったときの状態を示すものである。 変形例1の図6相当の断面図である。 (a)が変形例2に係る板ばねの断面図であり、(b)、(c)が変形例2の図6相当の断面図である。 変形例3の図6相当の断面図である。
符号の説明
3 インクジェットヘッド
50 ドライバIC
55a、55b 配線
65 基板
120 遮断機構
121、122 金属板
131 ハンダ
132 低融点ハンダ
140 遮断機構
151 ハンダ
152 低融点ハンダ
160 遮断機構
161 板ばね
170 遮断機構
171 金属部材

Claims (7)

  1. 基板に実装されたICと、
    前記基板に形成されており、前記ICに接続された第1配線と、
    前記基板に形成されており、前記基板外の電源に接続される第2配線と、
    前記ICの温度が所定の温度よりも低いときに、前記第1配線と前記第2配線とを接続しており、前記ICの温度が前記所定の温度以上となったときに、前記第1配線と前記第2配線との接続を遮断する遮断手段とを備えており、
    前記遮断手段は、
    前記第1配線と前記第2配線とを接続させる、導電性を有する接続部材と、
    前記接続部材を前記第1配線又は前記第2配線のどちらか一方に固定して導通させる固定部材と、
    前記接続部材を前記第1配線又は前記第2配線の他方に接続して導通させる導電性ろう材とを有しており、
    前記導電性ろう材の融点は、前記ICが前記所定の温度となったときの前記導電性ろう材の温度とほぼ同じであり、
    前記接続部材は、前記導電性ろう材の温度がその融点以上となって前記導電性ろう材が溶融したときに、前記他方の配線との接続が解除されるように構成されていることを特徴とするIC搭載基板。
  2. 前記接続部材は、前記導電性ろう材の温度がその融点以上となって前記導電性ろう材が溶融したときに、前記他方の配線に接続されていた部分が前記基板から離隔する方向に変形するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のIC搭載基板。
  3. 前記接続部材は、前記固定部材により前記一方の配線に固定されて導通しているとともに、前記導電性ろう材により前記他方の配線に接続されて導通した状態で、前記第1及び第2の配線と対向して配置されている第1金属板と、前記第1金属板の前記基板と反対側の表面に接合されていて、前記第1金属板よりも熱膨張率の低い第2金属板とを有していることを特徴とする請求項2に記載のIC塔載基板。
  4. 前記接続部材は、前記固定部材により前記一方の配線に固定されて導通しているとともに、前記導電性ろう材により前記他方の配線に接続されて導通した状態で、前記他方の配線に接続された部分に前記基板から離隔する方向に付勢力が生じる板ばねであることを特徴とする請求項2に記載のIC搭載基板。
  5. 前記ICが駆動対象を駆動するドライバICであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のIC搭載基板。
  6. 前記導電性ろう材は低融点ハンダであり、前記固定部材が前記低融点ハンダよりも融点の高いハンダであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のIC塔載基板。
  7. 液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドを駆動する、基板に配置されたドライバICと、
    前記基板に形成されており、前記ドライバICに接続された第1配線と、
    前記基板に形成されており、前記基板外の電源に接続される第2配線と、
    前記ドライバICの温度が所定の温度よりも低いときに、前記第1配線と前記第2配線とを接続しており、前記ドライバICの温度が前記所定の温度以上となったときに、前記第1配線と前記第2配線との接続を遮断する遮断手段とを備えており、
    前記遮断手段は、
    前記第1配線と前記第2配線とを接続させる、導電性を有する接続部材と、
    前記接続部材を前記第1配線または前記第2配線のどちらか一方に固定して導通させる固定部材と、
    前記接続部材を前記第1配線又は前記第2配線の他方と接続して導通させる導電性ろう材とを有しており、
    前記導電性ろう材の融点は、前記ICが前記所定の温度となったときの前記導電性ろう材の温度とほぼ同じであり、
    前記接続部材は、前記導電性ろう材の温度がその融点以上となって前記導電性ろう材が溶融したときに、前記他方との接続が解除されるように構成されていることを特徴とする液滴吐出装置。
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