JP5040375B2 - 駆動装置及び液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に記録を行うための記録素子を駆動する駆動装置、及び、駆動装置を含む液滴吐出装置に関する。
インクジェットプリンタ等、被記録媒体に記録を行う記録装置において、被記録媒体に記録を行うための記録素子を駆動する駆動装置を有しているものがある。例えば、特許文献1に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいては、キャビティユニットと圧電アクチュエータとが互いに積層されることにより構成されており、圧電アクチュエータにドライバIC(駆動装置)が接続されている。ドライバICには、複数の個別電極に対応して複数の個別電極に対応したドライバが設けられており、各ドライバから対応する個別電極に駆動電位を付与することにより、圧電アクチュエータを駆動する。
特開2004−98465号公報
インクジェットヘッドのような記録装置においては、高解像度化を実現するために、多数のノズルを高密度に配置する必要がある。しかしながら、例えば、特許文献1のドライバICでは、ノズルを高密度に配置した分だけドライバの数も増加する。ドライバの数が増加すると、その分だけドライバICが大型化してしまう。また、ドライバの数が増加すると、ドライバICにおいて発生する熱も大きなものとなり、ドライバICにおいて発生した熱が記録素子に伝達することによりインクの粘性が変化してインクの吐出特性が変動してしまう恐れがある。さらに、ドライバの数が増加すると、圧電アクチュエータを駆動していないときにドライバから圧電アクチュエータに流れる漏れ電流も大きくなり、消費電力が増加してしまう。
本発明の目的は、記録素子の数が増加した場合にも過度に大型化せず、記録素子への熱の伝達及び消費電力を極力抑えることが可能な駆動装置、及び、このような駆動装置を含む液滴吐出装置を提供することである。
本発明の駆動装置は、外部からの記録データにもとづき駆動電力を供給して被記録媒体に記録を行う複数の記録素子を駆動する駆動装置であって、複数の記録素子に駆動電力を供給する少なくとも1つの駆動電力供給回路と、複数の記録素子に対応して設けられていて、複数の記録素子と駆動電力供給回路との接続及びその切断をそれぞれ切り替え可能な複数の機械的スイッチと、複数の機械的スイッチにおける、複数の記録素子と駆動電力供給回路との接続及びその切断の切り替えを制御する切り替え制御回路とを備えている。そして、駆動電力供給回路、機械的スイッチ及び切り替え制御回路が、MEMS(Micro Electro Mechanical System)によって構成されており、1つの駆動電力供給回路に対して、2以上の機械的スイッチが接続されている(請求項1)。
これによると、1つの駆動電力供給回路により複数の記録素子に駆動電力を供給することができるので、記録素子の数が多くなっても、駆動電力供給回路の数が少なくてすみ、駆動装置を小型化することができる。
さらに、機械的スイッチにより駆動電力供給回路と記録素子との接続を切断したときに、両者の接続が物理的に切断されるので、駆動電力供給回路と記録素子との間に漏れ電流が流れず、消費電力が低減される。
加えて、機械的スイッチにより駆動電力供給回路と記録素子との接続を切断したときに、両者の接続が物理的に切断されるため、駆動装置から記録素子に熱が伝わりにくくなる。したがって、記録素子におけるインクの粘度の変化が抑制され、記録素子において被記録媒体への記録特性が変動してしまうのを防止することができる。
また、駆動電力供給回路、機械的スイッチ及び切り替え制御回路をMEMSにより構成することで、これらを容易に構成することができるとともに、機械的スイッチを小型化することができる。ここで、MEMSとは、1つの基板の表面に回路などの電気的な構成と機械的な構成の両方が形成されたものである。
また、本発明の駆動装置においては、複数の機械的スイッチが、それぞれ、MEMSの基板表面に配置されており、駆動電力供給回路に接続された第1端子と、基板表面に配置されており、記録素子に接続された第2端子と、第1端子及び第2端子のいずれか一方に常に接続されているとともに、他方と接触することにより記録素子と駆動電力供給回路とを接続する接触状態、及び、他方と離隔することにより記録素子と駆動電力供給回路との接続を切断する離隔状態のいずれかを選択的にとることが可能な導電性を有するレバーと、基板表面に配置されており、レバーと離隔して対向したゲート電極とを有しており、切り替え制御回路は、記録データにもとづきゲート電極に接触状態と離隔状態とを切り替えるための制御信号を出力するように構成されており、レバーは、ゲート電極に入力される制御信号に応じて、レバーとゲート電極との間に作用する静電気力により変形して、接触状態と離隔状態とが切り替わるように構成されていることが好ましい(請求項2)。
これによると、機械的スイッチの構成を簡単にすることができるとともに、ゲート電極に制御信号を入力することにより機械的スイッチにおける駆動電力供給回路と駆動電極との接続及びその切断を容易に切り替えることができる。
また、本発明の駆動装置においては、駆動電力供給回路を複数備えており、複数の記録素子と複数の機械的スイッチとが配線を介して接続されており、記録素子との間の配線の長さが長い機械的スイッチと接続される駆動電力供給回路ほど、接続される機械的スイッチの数が少なくなっていることことが好ましい(請求項3)。
機械的スイッチと記録素子との間の配線が長くなると、その内部抵抗が大きくなる。したがって、配線の長さに関係なく、1つの駆動電力供給回路に同じ数の記録素子を接続すると、機械的スイッチを動作させたときの応答特性にばらつきが生じてしまう。しかしながら、本発明によると、機械的スイッチと記録素子との間の配線の長さに応じて1つの駆動電力供給回路に接続する機械的スイッチの数を変えることにより、機械的スイッチを動作させたときの応答特性を均一にすることができる。
本発明の液滴吐出装置は、液滴を吐出する複数のノズル及び複数のノズルに連通する複数の圧力室を含むインク流路を有する流路ユニットと、複数の圧力室を覆うように流路ユニットの表面に配置された圧電層、及び、圧電層の表面に複数の圧力室に対応して形成された複数の駆動電極を有し、圧力室内の液体に吐出のための圧力を付与する圧電アクチュエータと、圧電層の表面に配置されており、圧電アクチュエータを駆動する駆動装置とを備えている。そして、駆動装置が、複数の駆動電極に駆動電力を供給する少なくとも1つの駆動電力供給回路と、複数の駆動電極に対応して設けられているとともに、複数の駆動電極及び駆動電力供給回路に接続されており、複数の駆動電極と駆動電力供給回路との接続及びその切断を切り替え可能な複数の機械的スイッチと、機械的スイッチによる、複数の駆動電極と駆動電力供給回路との接続及びその切断の切り替えを制御する切り替え制御回路とを備えており、駆動電力供給回路、機械的スイッチ及び前記切り替え制御回路が、MEMSによって構成されており、1つの前記駆動電力供給回路に対して、2以上の機械的スイッチが接続されている(請求項4)。
これによると、1つの駆動電力供給回路により複数の駆動電極に駆動電位を付与することができるので、液滴吐出装置において多数のノズルを高密度に配置する場合にも、駆動電力供給回路の数が少なくてすみ、駆動装置を小型化することができる。
さらに、機械的スイッチにより駆動電力供給回路と駆動電極との接続を切断したときに、両者の接続が物理的に切断されるので、駆動電力供給回路と駆動電極との間に漏れ電流が流れず、消費電力が低減される。
加えて、機械的スイッチにより駆動電力供給回路と駆動電極との接続を切断したときに、両者の接続が物理的に切断されるので、駆動装置から圧電アクチュエータ及び流路ユニットに熱が伝わりにくくなる。したがって、液体流路内における液体の粘度の変化が抑制され、ノズルからの液体の吐出特性が変動してしまうのを防止することができる。
また、駆動電力供給回路、機械的スイッチ及び切り替え制御回路をMEMSにより構成することで、これらを容易に構成することができるとともに、機械的スイッチを小型化することができる。
また、圧電層の表面に駆動装置が配置されているため、圧電層の表面に駆動電極と駆動装置とを接続するための配線を形成することができる。したがって、駆動電極と駆動装置とを接続するためにCOF(Chip on film)やFPC(Flexible Printed Circuit)などの高コストの配線部材が不要となり、コストダウンできる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、以下の説明ではノズルからインクが記録用紙に吐出する方向を下方向とし、その反対側を上方向とする。また図1におけるキャリッジの走査方向を左右方向とする。
図1は、本実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。図1に示すように、プリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3、用紙搬送ローラ4などを備えている。
キャリッジ2は、略箱形状の樹脂製のケースで、図1の左右方向(走査方向)に延びるガイド軸5に移動可能に載置されていて、図示しない駆動ユニットによって左右方向(走査方向)に往復移動するように構成されていて、複数のインク(例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のインク)を供給するためのインクカートリッジ(図示せず)からのインクを、キャリッジ2内に載置されたインクジェットヘッド3にインクチューブ(図示せず)を介して接続されている。また、キャリッジ2の下方に対向して、用紙搬送ローラ4とプラテン6が配置されていて、その両者の間に記録用紙Pが図1の手前方向(紙送り方向)に搬送される。インクジェットヘッド3は、キャリッジ2の下面に接着固定されており、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動しつつ、その下面に露出開口された複数のノズル16(図2参照)からインクを吐出することで記録用紙Pに印刷が行われる。なお、印刷が完了した記録用紙Pは用紙搬送ローラ4により排出される。また、キャリッジ2には、インクジェットプリンタ本体側と電気的に接続されたヘッド側基板52が設置されている。
次に、インクジェットヘッド3について説明する。図2はインクジェットヘッド3の分解斜視図である。図3はインクジェットヘッド3を上方から見た平面図である。図4は図3のIV−IV線断面図である。
図2〜図4に示すように、インクジェットヘッド3は、圧力室10等の複数のインク流路が形成された流路ユニット31と、流路ユニット31の上面に配置され、圧力室10内のインクに噴射のための圧力を付与する圧電アクチュエータ32とが、接合された構成となっている。圧電アクチュエータ32の表面には、本体側からの印字データに従い圧電アクチュエータ32を選択的に駆動させるための駆動電位を付与するドライバIC50が実装されていて、ドライバIC50は、FFC51を介してキャリッジ2に塔載されたヘッド側基板52と接続されている。
流路ユニット31は、キャビティプレート21、ベースプレート22、アパーチャプレート23、2枚のマニホールドプレート24、25、ダンパプレート26、サプライプレート27及びノズルプレート28の8枚のプレートの広幅面同士を対向して互いに積層され、接着剤を介して接合された構成となっている。これら8枚のプレート21〜28のうち、ノズルプレート28を除く7枚のプレート21〜27はステンレス板やニッケル合金鋼板などの金属材料により構成されており、ノズルプレート28はポリイミド等の合成樹脂材料によって構成されている。
流路ユニット31に設けられた各インク流路は、インクカートリッジ側から供給された
インクを、内部に設けたインク供給口17a〜17c(総して言う場合はインク供給口17とする)を介して、マニホールド流路14a、14b(総して言う場合はマニホールド流路14とする)に貯めるように形成されていて、マニホールド流路14に連通するアパーチャ13及び貫通孔11を介して複数の圧力室10に連通しており、各圧力室10は、貫通孔12a〜12fを介して複数のノズル16に連通している。つまり、圧電アクチュエータ32が圧力室10に選択的に圧力が付与されると、流路ユニット31中の各インク流路に充填されているインクは、各インク流路を介して、マニホールド流路14の出口から圧力室10を経てノズル16に至ることでインクが吐出される。詳細について次に説明する。
流路ユニット31の最下層のノズルプレート28には、複数のインクをそれぞれ吐出する複数のノズル16が、紙送り方向に配列して穿設されているとともに、走査方向に5列配列されている。なお、複数のインクが4色あるのに対して、ノズル16の配列が5列あるのは、使用頻度の高いブラックインクを吐出するノズル16が2列配列されているためである。
最上層のキャビティプレート21には、複数の圧力室10が板厚を貫通して形成されている。圧力室10は走査方向を長手方向とする平面視細長形状を有しており、その一端が貫通孔11と、他端がノズル16に連通するように形成されている。そのため、複数の圧力室10が紙送り方向に配列されているとともに、このような圧力室10の列が走査方向に5列に配列されている。また、キャビティプレート21の紙送り方向の一端部(図2における左側の端部)には、インクカートリッジからの複数のインク(4色)をマニホールド室14に供給する4つのインク供給口17aが走査方向に並んで形成されている。
ベースプレート22には、平面視で圧力室10の長手方向の両端部に重なる位置にそれぞれ貫通孔11、12aが形成されている。また、ベースプレート22には、平面視でインク供給口17aに重なる位置にインク供給口17bが対応して貫通形成されている。
アパーチャプレート23には、平面視で貫通孔11に重なる位置から対応する圧力室10の長手方向略中央部まで走査方向に延びた絞りとしてのアパーチャ13が形成されている。また、アパーチャプレート23には、平面視で、貫通孔12a及びインク供給口17bに重なる位置にそれぞれ貫通孔12b、インク供給口17cが形成されている。
マニホールドプレート24、25には、それぞれ、キャビティプレート10に形成された5つの圧力室10の列に対応して紙送り方向に延びるとともに平面視で圧力室10の長手方向と重なる5つの開口14a、14bが互いに対向する位置に貫通形成されている。また、開口14a、14bの一端側は、インク供給口17と重なり連通する位置まで延設されている。貫通形成された開口14a、14bは、マニホールドプレート24、25の上下の面に、アパーチャプレート23とダンパープレート26とが積層接合されることによりマニホールド流路14が形成されていて、インク供給口17に供給された各インクがマニホールド流路14(総していう場合とする)に貯留されている。また、マニホールドプレート24、25には、平面視で貫通孔12bに重なる位置に、それぞれ、貫通孔12c、12dが形成されている。なお、4色のインクを供給する4つのインク供給口17に対して、マニホールド流路14が5列あるのは使用頻度の高いブラックインクを供給するインク供給口17からはマニホールド流路14を2列配列させているためである。
ダンパプレート26には、平面視でマニホールド流路14に対応して重なる位置に、ダンパプレート26の下面にハーフエッチング等で開口した凹部15が5列形成されている。そして。ダンパプレート26は、凹部15が形成された部分においてその天井部分となる厚みが薄くなっており、後述するように圧電アクチュエータ32を駆動させてノズル16からインクを吐出する際に圧力室10内において発生し、マニホールド流路14に伝達した圧力波が、ダンパプレート26の凹部15が形成されて厚みが薄くなった天井部分が振動することによって減衰される。これにより、圧力波によりノズル16からのインクの吐出特性が変動するいわゆるクロストークが防止される。また、ダンパプレート26には、平面視で貫通孔12dに重なる位置に貫通孔12eが形成されている。
サプライプレート27には、平面視で貫通孔12eに重なるとともにノズルプレート28のノズル16と平面視で重なって連通する位置に貫通孔12fが貫通形成されている。
そして、各プレート21〜28が積層接合されることで流路ユニット31が形成される。
次に、圧電アクチュエータ32について説明する。圧電アクチュエータ32は、圧電層41a〜41f、個別電極42a、42b(総するときは個別電極42とする)、表面個別電極44、共通電極43a〜43c(総するときは共通電極43とする)及び表面共通電極46を有している。
圧電層41a〜41fは、全ての圧力室10にわたる大きさを有する偏平形状でかつ、その偏平な方向と直交する方向に互いに積層されており、流路ユニット31上面に複数の圧力室10を覆うように連続的に配置されている。圧電層41a〜41fは、たとえば、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶(三元系の金属酸化物)であり、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料により構成されている。また、圧電層41a〜41fは、予めその厚み方向に分極されている。
個別電極42a、42bは、それぞれ、圧電層41bと41cとの間、及び、圧電層41dと41eとの間に設けられ、複数の圧力室10に対応して紙送り方向に配列し、走査方向に5列配列されている。個別電極42a、42bは、圧力室10よりも一回り小さい平面視細長形状を有しており、平面視で圧力室10の略中央部に重なる位置に配置されている。個別電極42a、42bは、最上層の圧電層41に、平面視で重なる位置に個別表面電極44が配置され、個別表面電極44と個別電極42a、42bとは、圧電層41a〜41fに形成された図示しないスルーホール等を介して互いに導通している。個別表面電極44には、ドライバIC50により駆動電位が付与され、個別電極42a、42bにも駆動電位が付与される。なお、個別電極42a、42b及び個別表面電極44が本発明に係る駆動電極に相当する。
共通電極43a〜43cは、それぞれ、圧電層41aと41bとの間、圧電層41cと41dとの間、及び圧電層41eと41fとの間に圧電層41a〜41fの表面のほぼ全域にわたって形成されている。最上層の圧電層41aには、その紙送り方向の両端部付近に共通表面電極46が形成されており、各共通電極43a〜43cと表面共通電極46とは、個別電極42と同様に図示しないスルーホール等を介して互いに導通している。共通電極43は、ドライバIC50により常にグランド電位に保持され表面電極46もともに常にグランド電位に保持されている。
図2〜図4に示すようにドライバIC50は、圧電アクチュエータ32の最上層の圧電層41aの走査方向の一端部付近に実装されていて、ドライバIC50と圧電アクチュエータ32との接続は、ドライバIC50の出力側(図3においてドライバIC50の右側)において、個別表面電極44及び共通表面電極46とが、それぞれ圧電層41aの上面に形成された配線45、47を介して接続されている。また、ドライバIC50の入力側(図3のおいてドライバIC50の左側)においては、圧電層41aの上面に形成された配線48を介してフレキシブルフラットケーブル(FFC)51が接続され、本体側に電気的に接続されている。
ドライバIC50は、圧電層41aの上面に形成された表面電極44、46と配線45、47を介して接続されているので、従来のような高価なFPCや、COFといった部品が不要となり、製造コストを低減することができる。一方、ドライバIC50の入力側は、後述するヘッド基板91とを接続する接続材として、安価で汎用品であるFFCを介して接続している。
圧電アクチュータ32は、ドライバIC50から所定の表面個別電極44を介して個別電極42に駆動電位を付与すると、その個別電極42と共通電極43との間に電位差が生じ、両者の電極42、43間に挟まれた圧電層の部分に、それぞれ厚み方向の電界が発生する。この電界の方向は圧電層41a〜41eの分極の方向と平行であるので、圧電縦効果により圧電層41a〜41eが厚み方向に伸びる。したがって、厚み方向に伸びた圧電層41a〜41eに押圧されて、圧電層41fが圧力室10に向かって凸となるように変形する。これにより圧力室10の容積が小さくなり、この圧力室10内のインクの圧力が増加し、圧力波が発生されて、圧力室10に連通するノズル16からインクが吐出される。なお、上述した1つの個別インク流路、圧電層41a〜41fの1つの圧力室10に対向する部分、この圧力室10に対応する個別電極表面個別電極44及び共通電極43のこの圧力室10に対向する部分を合わせたものが、本発明に係る1つの記録素子に相当する。
次に、インクジェットプリンタの電気的構成について説明する。図5は、インクジェットプリンタの電気的回路の概念図であり、図6は圧電アクチュエータ32及びドライバIC50との詳細な接続を示す概念図である。図7は、図6のスイッチユニット63の詳細を示す平面図である。図8は図7のVII−VII線断面図である。
インクジェットプリンタ100では、図5に示すように、本体側基板95とヘッド基板91とドライバIC50と圧電式アクチュエータ32とが互いに接続されている。本体側基板95には本体側制御回路96と制御信号用電源97と駆動パルス用電源98とが搭載され、本体側基板95は、キャリッジ2外のインクジェットプリンタ筐体内に設置され、ヘッド基板91は、ドライバIC50および圧電アクチュエータ32とともにキャリッジ2に搭載される。ドライバIC50は、後述するが、制御回路61と駆動回路62とスイッチユニット63とが搭載されて構成されている。
本体側制御回路96は、制御回路61に所定の印字データに基づきイネーブル、データ、クロック、ストローブ信号等の制御信号を出力するもので、その制御信号を出力するために制御信号線56を介して駆動回路62に配線接続されている。制御信号用電源97は、制御回路61に電圧(例えば、5ボルト)を供給するもので、駆動電圧を印加する駆動用VDD1配線57と、アース用VSS1配線58とを介して制御回路61に配線接続されている。
駆動パルス用電源98は、駆動回路63に電圧(例えば16ボルト)を供給するもので、駆動電圧を印加する駆動用VDD2配線55と、アース用VSS2配線59とを介して駆動回路63に配線接続されている。
具体的には、図5に示すように、本体側基板95とヘッド基板91との間は、駆動用VDD1配線57とアース用VSS1配線58と制御信号配線56とを幅方向に平面状に配置したフレキシブルフラットケーブル99の各端部を、本体側基板95に配設されたコネクタ101と、ヘッド基板91に配設されたコネクタ102とに連結して接続されている。また、本体側基板95とヘッド基板91との間は、駆動用VDD2配線55とアース用VSS2配線59とを幅方向に平面状に配置したフレキシブルフラットケーブル103の各端部を、本体側基板95に配設されたコネクタ104と、ヘッド基板91に配設されたコネクタ105とに連結して接続されている。
さらに、ヘッド側基板52とドライバIC50は、制御信号線56と、駆動用VDD1配線57と、アース用VSS1配線58と、VDD2配線55、アース用VSS2配線59とを、幅方向に平面状に配置したフレキシブルフラットケーブル51の一端が、ドライバIC50の入力側と配線48を介して接続され、他端はヘッド側基板52に配設されたコネクタ110と連結して接続されている。そしてドライバIC50の出力側は、上述したように圧電アクチュエータ32の各表面電極44、46と配線45、47によって接続されている。なお、駆動用VDD1配線57、アース用VSS1配線58およびアース用VSS2配線59は、互いに接続されていてグランド電位に保持されている。これにより、制御回路61、駆動回路62および圧電アクチュエータ32における基準となる電位(コモン電位、本実施形態の場合にはグランド電位)が規定される。アース用VSS2配線59は圧電アクチュエータ32のコモン電極46にも接続されている。また、アース用VSS2配線59の分岐配線とアース用VSS1配線58とが、抵抗Rを介して互いに接続されており、駆動回路62と制御回路61とが同電位に保持されている。
なお、ヘッド基板91上には、駆動用VDD2配線とアース用VSS2配線とに電解コンデンサ109がバイパス接続されおり、駆動パルス生成回路97に供給する電荷を貯え、駆動パルス生成回路97に瞬時の大電流が流れた場合による駆動パルス用電源98の電圧降下の発生を抑制している。
制御回路61は、本体側制御回路96からの印刷データ等の制御信号に基づき、各駆動素子に対応した制御信号(駆動指示信号)を生成しするもので、互いに接続されたシフトレジスタ106とDフリップフロップ107とORゲート108とを備えている。これらのシフトレジスタ106、Dフリップフロップ107、ORゲート108はノズル16の数に対応した数だけ用意されている(例えばノズル数16を150個とすると、各シフトレジスタ106等は150個用意される。)。本体側制御回路96から制御信号配線56を介して送信される制御信号のうち、データとクロック信号は同期し、シフトレジスタ106に接続され、ストローブ信号はDフリップフロップ107に接続され、イネーブル信号はORゲート108に接続されている。また、データとクロック信号は、駆動回路62にて駆動指示信号を圧電アクチュエータ32に適した駆動電力に変換するための駆動電位線112と、どのノズル16(チャンネル)からインクを吐出させるか決定するチャンネル選択線111とに分かれて駆動回路62に出力される。
駆動回路62は、制御回路61から出力される制御信号に基づき圧電アクチュエータ32を駆動するための駆動電力を生成するものである。駆動回路62には、ノズル16の数よりも少ない複数のドライバ71(駆動電力供給回路)が用意されている(例えばノズル16の150個に対してドライバ71は50個)。ドライバ71への入力端はORゲート108と接続され内部抵抗を介してスイッチユニット63に接続されている。なお、図7では内部抵抗は省略してある。制御回路61のシフトレジスタ106に接続され、Dフリップフロップ107、ORゲート108を通過したデータとクロック信号は、駆動電位線112(50本)と、チャンネル選択線111(150本)とにそれぞれ分かれて入力されていて、駆動電位線112とチャンネル選択線111への入力端は、ORゲート108と接続されていて、駆動電位線112がドライバ71に接続され、出力端は、後述するスイッチユニット63の複数のスイッチ群72(50群)、具体的には端子91(150個)にそれぞれ分岐して接続され、チャンネル選択線111は、後述するスイッチユニット63のゲート電極94(150個)に接続されている。
各スイッチ群72は、それぞれ図7に示すように、後述する複数のスイッチ81(機械的スイッチ)が含まれていて、複数のスイッチ81は、ノズル数(150個)と同数用意されていて、ノズル数と対応した圧電アクチュエータ32の表面個別電極44(150個)と配線45を介して接続されている。ドライバIC50の構成について詳しく説明する。
ドライバIC50は、MEMSにより、シリコン材料等による平面視で略矩形の板状体の基板66の表面に制御回路61、駆動回路62及びスイッチユニット63が形成されることにより構成されている。ここでMEMSとは、1つの基板の表面に回路のような電気的な構成と機械的な構成の両方が形成されたものである。そして、MEMSにより、1つの基板66上に電気的な構成である制御回路61及び駆動回路62、並びに機械的な構成であるスイッチユニット63の両方を形成することにより、スイッチユニット63(後述するスイッチ81)を小型化することができる。このように形成された基板66が、圧電層41aの上面に実装されている。
制御回路61において、FFC51の配線56を介して外部から入力された印刷データにもとづいて、このスイッチユニット63の後述するスイッチ81のゲート電極94に所定の電位を付与している(制御信号を出力する)。なお、制御回路61が本発明に係る切り替え制御回路を含む回路である。
スイッチユニット63は、複数のスイッチ群72から成り、複数のスイッチ群72は、1つのドライバ71から共通に接続された複数のスイッチ81ごとにまとめられたものである。各スイッチ81は、図7、図8(a)に示すように、端子91、92、レバー93及びゲート電極94を有している。端子91(第1端子)は、基板66の上面に形成されており、1つのスイッチ群72を構成する複数のスイッチ81の端子91が1つのドライバ71に接続されている。例えば、図6の例では、1つのドライバ71に対して、3つのスイッチ81および3つの端子91と接続されている。
端子92(第2端子)は、基板66の上面に端子91と同数形成されているとともに、配線45を介して対応する表面電極44に接続されている。ゲート電極94は、例えばポリシリコンなどからなり、端子91、92、レバー93は、Cu、Ni、CuとZnの合金などの導電性材料からなり、その左端部の下面が常に端子91の上面に接続されている平端部93aを有するとともに、平端部93aから上方に延び、途中で図中右方に折れ曲がって端子92に対向する位置まで延びた延長部93bを有し、さらに延長部93bから端子92に向かって下方に折れ曲がり、端子92と選択的に接触する接触部93cを有している。ゲート電極94は、基板66上面の端子91と端子92の間の略中央付近にレバー93と離隔して対向するように配置されている。ゲート電極94は制御回路61に接続されており、前述したように、制御回路61からチャンネル選択線111を介してゲート電極94に所定の信号が付与されるとともに、駆動電位線112に選択されるチャンネルに駆動電位がかかるにより、選択されたスイッチ81が動作し、端子92と接触部93bが接続される構成となっている。
つまり、このような構成では、1つのドライバ71には、複数の(2以上の)スイッチ81および個別表面電極44が接続されることなる。例えば、ノズル数を150個とし、図7の例のように、1つのドライバ71に対して3つのスイッチ81を接続するようにした場合、制御回路のシフトレジスタ106、Dフリップフロップ107、ORゲート108等がノズル数と同数の150個用意されていて、圧電アクチュエータ32の表面個別電極44(および個別電極42)も150個備えている。駆動回路62は、ドライバ71は、50個、チャンネル選択線111は150個、駆動電位線112の入力側はドライバ71と同数の50本で、出力側は、端子91の数に合わせた150個を有する。ドライバ71の出力先である端子91は150個用意される。スイッチ81、および表面個別電極44と接続する端子92およびゲート電極94は、150個備えていることになる。
したがって、インクジェットヘッド3において多数のノズル16を高密度に配置した場合にも、ドライバ71の数が少なくてすみ、ドライバIC50が過度に大型化してしまうことが防止される。
次に、スイッチ81の動作について説明する。スイッチ81においては、ゲート電極94にチャンネル選択線111を介して制御回路61から所定の電位が付与されていないときには、図7(a)に示すようにレバー93の接触部93cと端子92とは互いに離隔している(離隔状態)。つまり、レバー93と端子92との接続が物理的に切断されている。この状態では、端子91と端子92との接続は切断されており、ドライバ71と表面電極44との接続は切断されている。また、この状態では、端子92とレバー93とが接触していないため、ドライバIC50において発生した熱がインクジェットヘッド3に伝達しにくい。したがって、ドライバIC50において発生した熱によりインクジェットヘッド3内のインクの粘性が変化してしまい、ノズル16からのインクの吐出特性が変動してしまうことが防止される。
さらに、端子92とレバー93とが互いに離隔しているため、ドライバ71から表面電極44に漏れ電流が流れない。したがって、ドライバIC50における消費電力を低減することができる。
一方、チャンネル選択線111を介して制御回路61からゲート電極94に所定の電位が付与されると、レバー93とゲート電極94との間に静電気力が発生する。そして、この静電気力によりレバー93が変形してその接触部93bが端子92に向かう方向に引き寄せられ、図7(b)に示すように、レバー93の接触部93bの下面と端子92の上面とが接触する(接触状態)。これにより、端子91と端子92とがレバー93を介して接続され、配線45を介してドライバ71と表面電極44とが接続される。このとき、端子91に、ドライバIC71から駆動電位線112を介して駆動電圧が付与されることで、所定の個別電極に印加され、圧電層が変形して対応するノズルからインクを吐出させることができる。
なお、ドライバ71と表面電極44との接続及びその切断を切り替えるために、上述したスイッチ81の代わりに、基板66上にトランジスタなどの電気的なスイッチを設けることにより、ドライバ71と表面電極44との接続及びその切断を切り替えることも可能である。しかしながら、電気的なスイッチによりドライバ71と表面電極44との接続を切断した場合には、上述したスイッチ81の場合とは異なり両者の接続が物理的に切断されているわけではないので、ドライバ71において発生した熱が電気的なスイッチを介して圧電アクチュエータ32及び流路ユニット31に伝達することによって流路ユニット31内のインクの粘度が変化してインクの吐出特性が変動したり、ドライバ71から表面電極44に漏れ電流が流れて消費電力が増大したりする虞がある。
ここで、前述したように、1つのドライバ71には複数のスイッチ81が接続されているが、スイッチ81と表面電極44とを接続する配線45の長さが長くなると、配線45の内部抵抗が大きくなるため、全てのドライバ71において、接続されるスイッチ81の数を同じにすると、スイッチ81の離隔状態と接触状態とを切り替える際のスイッチ81の応答特性にばらつきが生じてしまう。したがって、本実施の形態においては、各スイッチ81における応答特性を均一にするため、長い配線45に接続されているスイッチ81に接続されるドライバ71ほど、接続されるスイッチ81の数を少なくしている。具体的には、例えば、図2に示す5列配列された表面電極44のうち、ドライバIC50に近い列に属する表面電極44に対応するスイッチ81が接続されるドライバ71ほど、接続されるスイッチ81の数を多くしている。
そして、インクジェットヘッド3において、ノズル16からインクを吐出する際には、FFC51を介して外部から印刷データがドライバIC50に入力されると、制御回路61が、入力された印刷データにもとづいてインクを吐出するノズル16を決定し、チャンネル選択線111を介して、対応するゲート電極94に所定の電位を付与する。これにより、対応するスイッチ81において端子91と端子92とがレバー93を介して接続される(接触状態となる)。
さらに、制御回路61が、駆動電位線112を介してドライバ71に駆動指示信号を出力し、この信号を受けてドライバ71が選択されたスイッチ81の端子91に駆動電位を出力する。これにより、接触状態であるスイッチ81に接続された表面電極44に駆動電位が付与され、前述したように対応するノズル16からインクが吐出される。
このとき、1つのドライバ71が、スイッチ群72を構成する複数のスイッチ81の端子91に接続されていることから、1つのドライバ71から複数の表面電極44に駆動電位を出力することができる。さらに、スイッチ81の離隔状態と接触状態とを切り替えることにより、これら複数の表面電極44のうち、所望の表面電極44にのみ駆動電位を付与することができる。
上述のように構成されたインクジェットプリンタ100によれば、制御信号用電源94から制御回路61へ供給される電圧は、駆動用VDD1配線を介して制御回路61に供給され、制御回路61を駆動させる。一方、駆動パルス用電源98から駆動回路62へ供給される電圧は、駆動用VDD2配線を介して駆動回路62に供給されると共に、途中の電解コンデンサ109に電荷が充電される。インクの吐出時には、この電解コンデンサ109から駆動用VDD2配線を介して駆動回路62に電流が供給され、圧電アクチュエータ32に十分な電流が供給される。
制御信回路61や駆動回路62に電圧が供給されたときのインクの吐出動作について図8のタイムチャートを参照して説明する。シフトレジスタ106及びDフリップフロップ107のリセット信号がLの状態にあるとき、周知のように本体側制御回路96内のイメージメモリからデータ(吐出ありのとき0、吐出なしのとき1)がシリアルに読み出されてシフトレジスタ106に入力され、全ノズル16に対応するパラレルデータに変換される。さらに、パラレルデータに変換されたデータは、Dフリップフロップ107にラッチされ、ストローブ信号に同期してORゲート108に出力される。
一方、各ORゲート108には通常において、イネーブル信号がHの状態で印加されており、ドライバ71オンさせると、対応するスイッチ81が端子91と端子92とが接続されることで、駆動用VDD2配線の電圧(VDD2)を圧電アクチュエータ32に印加し、圧力室10を縮小状態に維持している。そのストローブ信号に少し遅れて、イネーブル信号が一定期間だけLの状態に切り替えられる。このとき、Dフリップフロップ107にラッチされたデータが吐出なしの1ならば、そのデータに対応するドライバ71はオンを継続してインクの吐出は行われない。Dフリップフロップ107にラッチされたデータが吐出ありの0ならば、そのデータに対応するドライバ71はオフして、圧力室10を拡張しその室内にインクが流入させる。そしてイネーブル信号が前記一定時間後再び立ち上がると、ORゲートがHになり、ドライバ71が圧電アクチュエータ32への通電を再開し、圧力室10を縮小状態に復帰してインクを吐出させる。
以上に説明した実施の形態によると、1つのドライバ71により複数の表面電極44に駆動電位を付与することができるので、インクジェットヘッド3において多数のノズル16を高密度に配置しても、ドライバ71の数が少なくてすみ、ドライバIC50を小型化することができる。
さらに、スイッチ81によりドライバ71と表面電極44との接続を切断したときに、両者の接続が物理的に切断されるので、ドライバ71と表面電極44との間に漏れ電流が流れず、ドライバIC50の消費電力が低減される。
加えて、スイッチ81によりドライバ71と表面電極との接続を切断したときに、両者の接続が物理的に切断されるため、ドライバIC50からインクジェットヘッド3に熱が伝わりにくくなる。したがって、ドライバIC50において発生した熱によりインクジェットヘッド3内のインクの粘度が変化してしまうのを防止することができる。これにより、ノズル16からのインクの吐出特性が変動してしまうのが防止される。
また、ドライバIC50をMEMSによって構成することにより、制御回路61、駆動回路62(ドライバ71)及びスイッチユニット63(スイッチ81)を容易に構成することができるとともに、スイッチ81を小型化することができる。
また、スイッチ81は、基板66の表面に形成された端子91、92、レバー93及びゲート電極94からなる簡単な構成とすることができる。さらに、ゲート電極94に所定の電位を付与する(制御信号を出力する)ことにより、端子92とレバー93との接続及びその切断を容易に切り替えることができる。
また、スイッチ81と表面電極44との間の配線45が長くなると、その内部抵抗が大きくなるため、配線45の長さに関係なく、1つのドライバ71に同じ数の駆動電極44を接続すると、スイッチ81を動作させたときの応答特性にばらつきが生じてしまう。しかしながら、対応する表面電極44と接続するための配線45の長さが長いスイッチ81と接続されるドライバ71ほど、接続するスイッチ81の数を少なくすることにより、スイッチ81を動作させたときの応答特性を均一にすることができる。
また、圧電層41aの上面にドライバIC50が配置されているため、圧電層41aの上面に表面電極44、46とドライバIC50とを接続するための配線45、47を形成することができる。したがって、表面電極44、46とドライバIC50とを接続するために、COFやFPCなどの高コストの配線部材が不要となり、コストダウンできる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
一変形例では、図8に示すように、スイッチ110において、レバー113がレバー93(図7参照)の左右を反転させた構成となっている。つまり、レバー113の右端部の下面が端子92の上面に常時接続される平端部113aを有し、平端部113aから上方に延び、途中で左方に折れ曲がるとともに端子91に対向する位置まで延設した延長部113bと、延長部113bから端子91方向に垂下し、端子91と接触する接触部113cを有している(変形例1)。この場合には、ゲート電極94に所定の電位が付与されていないときには、レバー113と端子91とが互いに離隔しており、ゲート電極94に所定の電位が付与されることにより、実施の形態と同様、ゲート電極94とレバー113との間の静電気力によりレバー113が変形し、端子91に向かう方向に引き寄せられて、レバー113左端部の下面が端子91の上面に接続される。
また、本実施の形態では、ゲート電極94に所定の電位が付与されていないときには、端子92とレバー93とが互いに離隔しており、ゲート電極94に所定の電位が付与されたときに、端子92とレバー93とが接触するように構成されていたが、これとは逆に、ゲート電極94に所定の電位が付与されていないときに端子92とレバー93とが接触しており(接触状態)、ゲート電極94に所定の電位が付与されたときに、ゲート電極94とレバー93との間に実施の形態とは反対方向に、すなわち、ゲート電極94とレバー93とが互いに離隔する方向に静電気力が発生し、この静電気力により、レバー93が変形して端子92から離れるように(離隔状態となるように)構成されていてもよい。この場合には、圧電アクチュエータ32を駆動させないときには、ゲート電極94に所定の電位を付与しておき、圧電アクチュエータ32を駆動させるときに、インクを吐出させるノズル16に対応するゲート電極94に付与している所定の電位を解除することにより、実施の形態と同様、所望の表面電極44にのみ駆動電位を付与することができる。
また、スイッチの構成は、実施の形態で説明したものには限られず、インクの吐出を行うノズル16に対応する表面電極44とドライバ71とを接続し、インクの吐出を行わないノズル16に対応する表面電極とドライバ71との接続を物理的に切断することが可能な機械的スイッチであれば、他の構成であってもよい。
また、以上の説明では、圧電アクチュエータを駆動させることによりインクを吐出させるインクジェットヘッドを駆動するドライバICに本発明を適用した例について説明したが、圧電アクチュエータ以外の機構によりインクを吐出させるインクジェットヘッド、あるいは、インクジェットヘッド以外の被記録媒体に液滴を吐出させるための素子を駆動する駆動装置に本発明を適用することも可能である。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの分解斜視図である。 インクジェットヘッドを上方から見た平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 インクジェットプリンタの電気的構成を示す概略図である。 圧電アクチュエータ及びドライバICの電気的構成を示す概略図である。 図6のスイッチユニットの詳細を示す平面図である。 図7のVII−VII線断面図であり、(a)が離隔状態、(b)が接触状態を示す図である。 インクの吐出を行なう際の動作についてのタイムチャートを示す図である。 変形例1の図8(a)相当の断面図である。
符号の説明
3 インクジェットヘッド
10 圧力室
16 ノズル
31 流路ユニット
32 圧電アクチュエータ
42a、42b 個別電極
50 ドライバIC
61 制御回路
62 駆動回路
63 スイッチ回路
66 基板
71 ドライバ
81 スイッチ
91 端子
92 端子
93 レバー
94 ゲート電極
110 スイッチ
113 レバー

Claims (4)

  1. 外部からの記録データにもとづき駆動電力を供給して、被記録媒体に記録を行う複数の記録素子を駆動する駆動装置であって、
    前記複数の記録素子に前記駆動電力を供給する少なくとも1つの駆動電力供給回路と、
    前記複数の記録素子に対応して設けられていて、前記複数の記録素子と前記駆動電力供給回路との接続及びその切断をそれぞれ切り替え可能な複数の機械的スイッチと、
    前記複数の機械的スイッチにおける、前記複数の記録素子と前記駆動電力供給回路との接続及びその切断の切り替えを制御する切り替え制御回路とを備えており、
    前記駆動電力供給回路、前記機械的スイッチ及び前記切り替え制御回路が、MEMSによって構成されており、
    1つの前記駆動電力供給回路に対して、2以上の機械的スイッチが接続されていることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記複数の機械的スイッチが、それぞれ、
    MEMSの基板表面に配置されており、前記駆動電力供給回路に接続された第1端子と、
    前記基板表面に配置されており、前記記録素子に接続された第2端子と、
    前記第1端子及び前記第2端子のいずれか一方に常に接続されているとともに、他方と接触することにより前記記録素子と前記駆動電力供給回路とを接続する接触状態、及び、前記他方と離隔することにより前記記録素子と前記駆動電力供給回路との接続を切断する離隔状態のいずれかを選択的にとることが可能な導電性を有するレバーと、
    前記基板表面に配置されており、前記レバーと離隔して対向したゲート電極とを有しており、
    前記切り替え制御回路は、前記記録データにもとづき前記ゲート電極に前記接触状態と前記離隔状態とを切り替えるための制御信号を出力するように構成されており、
    前記レバーは、前記ゲート電極に入力される前記制御信号に応じて、前記レバーと前記ゲート電極との間に作用する静電気力により変形して、前記接触状態と前記離隔状態とが切り替わるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記駆動電力供給回路を複数備えており、
    前記複数の記録素子と前記複数の機械的スイッチとが配線を介して接続されており、
    前記記録素子との間の前記配線の長さが長い前記機械的スイッチと接続される前記駆動電力供給回路ほど、接続される前記機械的スイッチの数が少なくなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 液滴を吐出する複数のノズル及び前記複数のノズルに連通する複数の圧力室を含む液体流路を有する流路ユニットと、
    前記複数の圧力室を覆うように前記流路ユニットの表面に配置された圧電層、及び、前記圧電層の表面に前記複数の圧力室に対応して形成された複数の駆動電極を有し、前記圧力室内の液体に吐出のための圧力を付与する圧電アクチュエータと、
    前記圧電層の表面に配置されており、前記圧電アクチュエータを駆動する駆動装置とを備えており、
    前記駆動装置が、
    前記複数の駆動電極に駆動電力を供給する少なくとも1つの駆動電力供給回路と、
    前記複数の駆動電極に対応して設けられているとともに、前記複数の駆動電極及び前記駆動電力供給回路に接続されており、前記複数の駆動電極と前記駆動電力供給回路との接続及びその切断を切り替え可能な複数の機械的スイッチと、
    前記機械的スイッチによる、前記複数の駆動電極と前記駆動電力供給回路との接続及びその切断の切り替えを制御する切り替え制御回路とを備えており、
    前記駆動電力供給回路、前記機械的スイッチ及び前記切り替え制御回路が、MEMSによって構成されており、
    1つの前記駆動電力供給回路に対して、2以上の機械的スイッチが接続されていることを特徴とする液滴吐出装置。
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