JP5093163B2 - 液体吐出装置及び液体吐出装置の製造方法 - Google Patents

液体吐出装置及び液体吐出装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、インクジェットプリンタ装置などの液体吐出装置及びその製造方法に関し、特に、液体吐出圧力を生成するアクチュエータ及び駆動回路の配線形態に関する。
液体吐出装置の一例として、ノズル孔から液体(インク)を被記録体へ吐出する液体吐出ヘッドを備えたインクジェット式のプリンタ装置が知られている。該プリンタ装置が備える液体吐出ヘッドは、圧力室とノズル孔とを結ぶチャンネルが複数形成された流路ユニットと、圧力室内のインクに吐出圧力を付与するアクチュエータとを有している。そして液体吐出ヘッドは、タンクから供給されたインクを複数の圧力室に分配し、全圧力室のなかから一又は複数の圧力室に対しパルス状の圧力を付与する。これにより、圧力が付与された圧力室と連通しているノズル孔から液体を吐出させ、被記録体に付着させて画像を形成する。ここで、圧力室内のインクに圧力を付与するアクチュエータの一例として圧電アクチュエータがある。
圧電アクチュエータは、例えば特許文献1に示されるように、各圧力室に対向して個別に配置された個別電極と、複数の圧力室に跨って形成された共通電極と、これら個別電極及び共通電極で挟まれた圧電セラミックスから成る圧電層とが、複数積層された構成となっている。そして、流路ユニットの上面にて開口する圧力室を上方から覆うようにして、絶縁層を挟んで流路ユニットに接合される。
また、圧電アクチュエータを駆動するために駆動回路が備えられている。例えば特許文献2に示されているように、駆動回路はフレキシブル基板上に設けられており、該フレキシブル基板には駆動回路への入力線であるグランド線と高電位線とが形成され、また、駆動回路を動作させる制御信号を入力するための複数の信号線も形成されている。このようなフレキシブル基板は上述した圧電アクチュエータに接続されており、駆動回路から選択的に出力される電圧を圧電アクチュエータの各個別電極へ入力する複数の駆動電圧線が、駆動回路と圧電アクチュエータとの間を接続している。更に、圧電アクチュエータの共通電極にグランド電圧を印加すべく、フレキシブル基板には、もう一つのグランド線が形成されている。
このような圧電アクチュエータは、駆動回路から選択的に出力される駆動電位により個別電極が高電位にバイアスされると、グランド線を介して低電位にバイアスされた共通電極との間で所定の電界が生成される。そして、この電界により両電極間の圧電層の活性部が変形し、圧力室内のインクに圧力が付与され、ノズル孔からインクが吐出される。
圧電アクチュエータに接続されるフレキシブル基板は、チャンネルの多数化に伴い、駆動回路と圧電アクチュエータとの間の配線が多数になり、配線ピッチが狭くなることで、FFC(Flexible Flat Cable)のような安価な汎用品ではまかなえなえず、圧電アクチュエータの仕様に合わせたものを使用する必要があり、配線が自由に形成され駆動回路が実装されたCOF(Chip On Film)を用いるなどして高価になりがちである。そこで特許文献2ではフレキシブル基板を2分割し、駆動回路が実装されて圧電アクチュエータに接続されるCOFと、該COFからプリンタ本体側へ延びる汎用FPC(Flexible Printed Circuit)とから構成し、必要な領域のみ高価なCOFが使用されているものを開示している。
特開2008−195047号公報 特開2007−196404号公報
ところで、一般的に流路ユニットは、複数の金属製プレートが積層接着された構成となっており、これが帯電することはインクの安定吐出の実現にとって好ましくない。そこで従来、フレキシブル基板に形成されたグランド線と流路ユニットの上面とを銀ペーストによりショートさせ、流路ユニットをグランド電位に保つようにしているものがある。しかしながら、銀ペーストは比較的高価であり、ヘッドの小型化により狭小な箇所への塗布が必要であってそのような作業は煩瑣である。
また、圧電アクチュエータは、圧電層の活性部をインクを吐出させる駆動部として機能させるために、製造工程で圧電層に分極処理が施される。この分極処理では、圧電アクチュエータに接続されたフレキシブル基板を利用して分極処理用の電圧を印加することがある。ここで、分極処理用の電圧を印加したときに、駆動回路を介して電圧が印加されることで、駆動回路の規定電圧値を超して破壊されてしまうことがあるのを防止すべく、上述したように圧電アクチュエータに接続されるものと駆動回路に接続されるものとの2種類存在するグランド線は、分極工程では両者を接続せず独立させておくことが好ましい。これにより、駆動回路に接続されるグランド線の電位を、圧電アクチュエータに接続されるグランド線の電位から独立して適宜調整することができ、駆動回路に規定電圧値以上の電位が付与されるのを防止できる。これに対して分極後においては、グランド線の電気的抵抗値を低減するために両配線は短絡させておくことが望ましい。そこで、特許文献2では、分極後に両グランド線を互いに短絡させた構成としている。
この分極工程後に行う短絡工程においては、チャンネルの多数化に伴うフレキシブル配線基板の配線ピッチの極狭化によって、特許文献2のようなソルダポイントにハンダを用いて両配線の短絡を行う場合、ハンダがソルダポイント以外の周囲の部分に流れたりして作業困難で製造がしにくい。また、短絡構造として、汎用のジャンパーケーブルやジャンパーチップを用いることもできるが、そのような狭小配線ピッチに対して接続作業を行うことは作業性が悪く、製造困難であり、接続位置におけるフレキシブル配線材の屈曲性を損なってしまう。また、配線幅の狭小化を防ぐため、両面基板を採用することもあり、両面の配線を用いてジャンパー構造をとることもできるが、両面基板を用いることで、前述の片面基板に比べて2倍程度のコスト・アップになってしまう。
なお、このような事情は、インクジェット式プリンタ装置に限らず、同様の構成を備える液体吐出装置の全般においても同様である。
そこで本発明は、コストの低減と作業性の向上とを図りつつ、流路ユニットをグランド電位にすることができ、更にジャンパーケーブルや両面基板を用いないで安価な配線基板で同電位配線を短絡させることのできる液体吐出装置と、該液体吐出装置の製造方法とを提供することを目的とする。
本発明に係る液体吐出装置は、流路ユニット内の液体に吐出圧力を付与するアクチュエータを駆動する駆動回路と、実装される前記駆動回路への入出力線及び前記アクチュエータへの入力線が形成されたフレキシブル基板とを備える液体吐出装置であって、前記フレキシブル基板は、前記駆動回路が実装されると共にその出力側に前記アクチュエータが接続され、前記駆動回路及び前記アクチュエータの夫々へ独立して配線される第1グランド線が第1ベースシート上に形成されて成る第1フレキシブル基板と、前記第1フレキシブル基板に対して前記駆動回路の入力側に接続され、前記第1グランド線の夫々に独立して接続される第2グランド線が第2ベースシート上に形成されて成る第2フレキシブル基板とから構成され、前記第2ベースシートは、前記第1グランド線と前記第2グランド線との接続箇所から前記各第2グランド線が更に延設された延設シートを有し、該延設シートには、前記接続箇所から更に延設された前記第2グランド線同士を短絡させると共に前記流路ユニットに対して導通して該流路ユニットをグランド電位にする接点が形成されている。
このような構成により、ジャンパーケーブルや両面基板と用いずとも、第2グランド線同士を短絡させることができ、さらに作業性の向上を図ることができる。加えて、短絡ポイント(接点)を流路ユニットに接触させることによって、高価な銀ペーストを使わず煩瑣な作業も伴わずに、流路ユニットをグランド電位にバイアスすることができる。
また、本発明に係る製造方法は、上記構成に加えて、前記フレキシブル基板を挟んで前記流路ユニットとは反対側に設けられ、前記駆動回路からの熱を伝熱させるヒートシンクを備え、該ヒートシンクは、前記接点を前記流路ユニットに当接させるべく該接点を押圧する押圧部を有しており、更に、前記押圧部は、前記ヒートシンクが前記駆動回路に対して設けられた状態で、前記接点を押圧する位置と押圧しない位置との間で可変に構成されている液体吐出装置の製造方法であって、前記駆動回路が実装された前記第1フレキシブル基板と前記接点が設けられた前記第2フレキシブル基板とを接続して前記フレキシブル基板を形成する工程と、前記流路ユニットに接続された前記アクチュエータに前記第1フレキシブル基板を接続する工程と、前記フレキシブル基板を挟んで前記流路ユニットとは反対側にヒートシンクを設ける工程と、液体を収容する液体タンクを前記流路ユニットへ液体を供給可能なように設ける工程と、前記液体タンクを設けた後に、前記ヒートシンクが有する前記押圧部によって、前記接点を前記流路ユニットに導通接続させる工程とを備えている。
このような構成により、延設シートに設けた接点を流路ユニットに簡単且つ確実に導通接続させることができる。また、このような方法によれば、最下層の共通電極の下方に位置する絶縁層のクラック検出や、圧電特性の検査などの測定をも可能にし得るという利点も有している。
例えば、共通電極と個別電極とに圧電セラミックスが挟まれた構成の圧電アクチュエータの場合、最下層の共通電極の下方に位置する絶縁層にクラックが生じ、ここに圧力室内のインクが浸入すると、その導電性により流路ユニットと共通電極との間の電気抵抗値が低くなる。従って、流路ユニットと共通電極との間の電気抵抗値を測定することによって、絶縁層でのクラックの有無を検出することができるが、そのためには圧力室内にインクが満たされていることが前提となる。しかしながら、圧力室内をインクで満たすためには、流路ユニットと圧電アクチュエータとフレキシブル基板とが相互に接続されている必要があり、この状態では、作業性の点から、既に共通電極に接続されるグランド線と流路ユニットとが銀ペーストにより導通した状態となっている。従って、この状態で共通電極と流路ユニットとの間の電気抵抗値を測定しても、銀ペーストでの導通によって低抵抗値が検出されるため、クラックの有無を検出できないという事情がある。
これに対して本発明に係る方法によれば、流路ユニットと圧電アクチュエータとフレキシブル基板とを相互に接続し、液体タンクも備え付けた後に、適宜のタイミングで接点を流路ユニットに導通接続させることができる。従って、液体タンクを備え付けて圧力室内にインクを充填した状態であっても、流路ユニットをグランド線に導通させず、この状態でクラック検出することが可能であり、更に、クラック検出後に流路ユニットと接点とを導通接続することも可能である。
本発明によれば、コストの低減と作業性の向上とを図りつつ流路ユニットをグランド電位にすることができ、更に、空中配線や両面基板を採用する必要なく同電位配線を短絡させることのできる液体吐出装置と、該液体吐出装置の製造方法とを提供することができる。
液体吐出装置たるプリンタ装置の要部を示す模式的平面図である。 プリンタ装置が備える液体吐出ヘッドの構成を示す分解斜視図である。 流路ユニットと圧電アクチュエータとが接合された状態でのヘッド本体を、図2のIII-III線(後述するノズル行方向に沿った線)で切断したときの構成を示す断面図である。 流路ユニットと圧電アクチュエータとが接合された状態でのヘッド本体を、図2のIV-IV線(即ち、ノズル列方向に沿った線)で切断したときの構成を示す断面図である。 圧電アクチュエータの平面図である。 第1フレキシブル基板としてのCOFの構成を示す底面図である。 第2フレキシブル基板としてのFPCの構成を示す平面図であり、これに接続された状態のCOFの一部を二点差線で示している。 流路ユニット、圧電アクチュエータ、及びフレキシブル基板を積層接合した液体吐出ヘッドを搭載する液体供給ユニットの構成を示す断面図である。 ヒートシンクの他の構成を示す液体供給ユニットの一部拡大断面図であり、(a)はバンプと支持フレームとの非接触状態を、(b)は両者の接触状態を夫々示している。 クラック検出を行う場合の液体吐出装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。 他の構成を成すヘッド本体の構成を示す断面図であり、ノズル列方向に沿った線で切断したときの構成を示す断面図である。 圧電アクチュエータに接合されるフレキシブル基板を示す図面であり、(a)はCOFの底面図、(b)はFPCの平面図である。 本実施形態に係る配線構造の特徴を明確にするために、これと比較する別構成の配線構造を有する配線基板を示す図面であり、(a)は当該配線基板の底面図、(b)は平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る液体吐出装置及びその製造方法について、液体吐出装置の一例であるインクジェットプリンタ装置(以下、「プリンタ装置」と称する)に適用したとき場合を例にとり、図面を参照しつつ説明する。但し、本発明はプリンタ装置への適用に限定されるものではなく、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置全般に対しても適用できることを付言しておく。
[プリンタ装置の全体構成]
図1は、液体吐出装置たるプリンタ装置100の要部を示す模式的平面図である。図1に示すように、プリンタ装置100は、左右方向へ延びる一対のガイドレール102,103が略平行に配設されており、このガイドレール102,103に液体供給ユニット104が走査方向にスライド可能に支持されている。ガイドレール103の左右の端部付近には一対のプーリ105,106が設けられ、液体供給ユニット104は、このプーリ105,106に巻き掛けられたタイミングベルト107に接合されている。一方のプーリ106には正逆回転駆動するモータ(図示せず)が設けられており、そのプーリ106が正逆回転駆動することでタイミングベルト107が左方向及び右方向へと往復移動可能になっており、これに伴って液体供給ユニット104がガイドレール102,103に沿って左右方向へ往復走査される。
プリンタ装置100には、4つのインクカートリッジ108が交換のために挿脱可能にして装着されている。そして、液体供給ユニット104には、これらのインクカートリッジ108から4色の有色インク(例えば、ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー)を夫々供給すべく、可撓性を有する4本のインク供給チューブ109が接続されている。液体供給ユニット104の下部には液体吐出ヘッド2(図2参照)が搭載されており、その下方で走査方向と直角する方向(紙送り方向)に搬送される被記録体(例えば、記録用紙)に向けて液体吐出ヘッド2からインク(液体)を吐出し、この被記録体に画像を形成することができるようになっている。
[液体吐出ヘッドの概略構成]
図2はプリンタ装置100が備える液体吐出ヘッド2の構成を示す分解斜視図である。この図2に示すように、液体吐出ヘッド2は、圧電アクチュエータ12を上方から流路ユニット11に接合して成るヘッド本体15と、このヘッド本体15の上部にて圧電アクチュエータ12に接合されたフレキシブル基板13とを備えている。また、流路ユニット11は、複数のプレート部材が積層された構成となっている。図6は配線板の底面図である。
図3は、流路ユニット11と圧電アクチュエータ12とが接合された状態でのヘッド本体15を、図2のIII-III線(後述するノズル行方向に沿った線)で切断したときの構成を示す断面図である。図3に示すように、流路ユニット11はその下面にて開口する複数のノズル孔55を有しており、該ノズル孔55は、或一方向に延びる一又は複数の列を成すようにして複数配設されている。1つのノズル列に並ぶノズル孔55は、互いに所定間隔をおいて配置されて同色の液体(インク)が吐出されるようになっている。このノズル列は、該ノズル列と略直交する方向に適宜間隔で配置され、本実施の形態では、吐出される液体の色ごとに6列ずつ設けられている。
以下、ノズル列の延びる方向を「ノズル列方向X」といい、このノズル列方向Xに対するノズル行方向を「ノズル行方向Y」という。なお、液体吐出ヘッド2は、ノズル行方向Yに往復走査される。
流路ユニット11の内部には、液体を一時的に貯留する共通貯留室であるマニホールド51と、マニホールド51と各ノズル55とを個別に連通する複数のチャンネルとが形成されている。チャンネルは、各ノズル55に対応して設けられて液体を一時的に貯留する圧力室53、マニホールド51と圧力室53とを連通する絞り部52、及びノズル55と圧力室53とを連通するディセンダ孔54などの各空間で構成されている。
図2に示すように、流路ユニット11の上面には液体タンク(図示せず)に接続されている液体供給口17が液体の色別に設けられている。液体タンクから各液体供給口17に供給された液体は、流路ユニット11内のマニホールド51に流入し、絞り部52を介して圧力室53に至る。そして、圧力室53内の液体が、圧電アクチュエータ12の駆動により吐出圧を受けると、その圧力波はディセンダ孔54を通じてノズル孔55近傍の液体にも伝搬し、該ノズル孔55から液体が吐出されるようになっている。
[圧電アクチュエータ]
図4は、流路ユニット11と圧電アクチュエータ12とが接合された状態でのヘッド本体15を、図2のIV-IV線(即ち、ノズル列方向に沿った線)で切断したときの構成を示す断面図であり、図5は、圧電アクチュエータ12の平面図である。
図3及び図4に示すように、圧電アクチュエータ12は、流路ユニット11の上面に積層接合され、流路ユニットの上面に開口している圧力室53を閉塞している。この圧電アクチュエータ12は、圧電材料(例えば、PZT)で構成される圧電層23と、該圧電層23が上面に積層されると共に流路ユニット11の上面に接合されるベース層24(20μm)とを備えており、圧電層23は更に、上側圧電層21及び下側圧電層22の上下二層で構成されている。また、上側圧電層21の上面には、各圧力室53に対応して個別電極42が設けられ、上側圧電層21と下側圧電層22との間には、各個別電極42に対応して(即ち、各圧力室53に対応して)上側定電位電極46が設けられている。更に、下側圧電層22とボトム層24との間には下側定電位電極47が設けられている。なお、以下では、圧電アクチュエータ12を構成する圧電層23の積層方向を「積層方向Z」という。なお、ベース層24は圧電材料に限られず、薄厚のステンレス等で形成されていてもよい。
上記各電極のうち、個別電極42は、圧力室53と対向するように上側圧電層21の上面にてノズル列方向Xに沿って略一定間隔で並設され、ノズル行方向Yには千鳥状にずれて配置されている。各個別電極42の一部はノズル行方向Yに突出しており、この突出部がフレキシブル基板13の個別電極接続ランド60(図6参照)に接続される接続端子41となっている。また、個別電極42は、駆動回路66からの駆動パルスにより、高電位(28V)と低電位(0V)との間で切替可能となっている。
上側定電位電極46は、下側圧電層22の上面にてノズル列方向Xに沿って略一定間隔で並んでおり、そうして形成された上側定電位電極46の列は、ノズル行方向Yに複数並設されている。そのため、上側定電位電極46と個別電極42とは積層方向Zに重複して設けられている。また、圧電アクチュエータ12に具備される全ての上側定電位電極46は電気的に接続されており、全ての上側定電位電極46に対して共通電位(例えば、28V)が付与されるようになっている。
下側定電位電極47は、ノズル列方向Xに沿って並ぶ圧力室53に共通の電極となるように、ノズル列方向Xに沿って延びる帯状に形成されており、下側定電位電極47と上側定電位電極46と個別電極42とは積層方向Zに重複している。圧電アクチュエータ12に具備される全ての下側定電位電極47は電気的に接続されており、全ての下側定電位電極47に対して共通電位(例えば、0V)が付与されるようになっている。
ここで、図4の断面図に示すように、上側定電位電極46のノズル列方向Xの寸法は、個別電極42のノズル列方向Xの寸法よりも小さく、且つ、積層方向Zに沿って見ると、上側定電位電極46は個別電極42のノズル列方向Xの略中央に配置されている。従って、個別電極42のノズル列方向Xの略中央部分では、個別電極42と上側定電位電極46と下側定電位電極47とが積層方向Zに重複している。このように圧電アクチュエータ12において個別電極42と上側定電位電極46との間に上側圧電層21が挟まれている部分を、以下、「第一活性部36」という。一方、個別電極42のノズル列方向Xの両端部分では、個別電極42と下側定電位電極47とが積層方向Zに重複しており、これらの電極の間には上側定電位電極46が存在しない。このように圧電アクチュエータ12において個別電極42のノズル列方向Xの両端部分と下側定電位電極47との間に上側圧電層21及び下側圧電層22が挟まれている部分を、以下、「第二活性部37,37」という。
図5に示すように、圧電アクチュエータ12の上面のノズル行方向Yの両端部には、第一表面共通電極44と第二表面共通電極43とが形成されている。このうち第一表面共通電極44は、上側圧電層21を積層方向Zに貫通したスルーホールに充填された導電性材料を介して、上側定電位電極46と電気的に接続されている。また、第二表面共通電極43は、上側圧電層21及び下側圧電層22を積層方向Zに貫通したスルーホールに充填された導電性材料を介して、下側定電位電極47と電気的に接続されている。
図3及び図4に示すように、上記構成の圧電アクチュエータ12において、個別電極42、上側定電位電極46、下側定電位電極47、及び個別電極42と下側定電位電極47とで挟まれた圧電層23の部分は、圧力室53内に液体吐出圧を加えるために各圧力室53に対応して設けられたエネルギー発生部40を成し、3種の電極42,46,47によって構成される2種の活性部36,37を、クロストークが抑制されるようにして動作させることができる。このエネルギー発生部40に駆動信号(駆動電圧)を入力するために、各エネルギー発生部40に対応して上述した接続端子41が設けられており、該接続端子41は、ノズル列方向Xに延びる一又は複数の列を成して圧電アクチュエータ12の上面に配置されている。
[フレキシブル基板]
次に、フレキシブル基板13について説明する。図2に示すように、フレキシブル基板13は、駆動回路66が実装された第1フレキシブル基板としてのCOF(Chip On film)64と、第2フレキシブル基板としてのFPC(Flexible Printed Circuits)65とから構成されている。これらCOF64及びFPC65は、長方形状を成すポリイミドなどの電気絶縁性の可撓性シート材である第1ベースシート64a及び第2ベースシート65aの片面に複数の配線が形成され、互いに、そして圧電アクチュエータ12とも接続される。即ち、COF64は、駆動回路66の出力側に圧電アクチュエータ12が接続されると共に、駆動回路66及び圧電アクチュエータ12の夫々へ独立して配線される第1グランド線を有し、FPC65は、COF64に対して駆動回路66の入力側に接続されると共に、各第1グランド線に対して独立して接続される第2グランド線を有している。以下、このようなCOF64及びFPC65について詳細に説明する。
図6は、第1フレキシブル基板としてのCOF64の構成を示す底面図である。図6に示すように、COF64には、第1ベースシート64aの片面(下面)であって、そのノズル列方向Xの端部近傍には、駆動回路66が実装されている。また、駆動回路66の実装面と同一面上には、ノズル行方向Yの両端に第1低電位バイアス線(第1グランド線:COM)31,31が形成され、これらと平行するようにその内方には第1高電位バイアス線(電力線:VCOM)33,33が形成され、また、第1高電位バイアス線33,33間には複数の個別電極接続ランド60が形成されている。更に、第1低電位バイアス線31及び第1高電位バイアス線33の面上には、複数の共通電極接続ランド32,34が形成されている。
このような第1ベースシート64aの下面は、電気絶縁性を有する可撓性の合成樹脂(例えばレジスト)からなるカバー層で被覆されている一方、共通電極接続ランド32,34及び個別電極接続ランド60と重複するカバー層の部位には孔が形成され、共通電極接続ランド32,34及び個別電極接続ランド60がこの孔内に露出している。そして、COF64が有する共通電極接続ランド32,34及び個別電極接続ランド60と、圧電アクチュエータ12が有する第一表面共通電極44、第二表面共通電極43、及び個別電極42の接続端子41(図5参照)とが、図示しない導電性バンプや導電性接着剤を介して接続される。
一方、駆動回路66からは、圧電アクチュエータ12の駆動電極42へ駆動電位を付与するための出力側配線71が、個別電極接続ランド60と同数だけ、第1ベースシート64aの下面を並進するように延設されており、夫々は独立して各個別電極接続ランド60に接続されている。また、駆動回路66からは、圧電アクチュエータ12の駆動態様を指定する波形信号線や、駆動回路から個別電極へ出力される駆動信号をチャンネルごと指示する印字データ線、クロック信号などの複数の制御信号線や、また、駆動回路自体の電源電圧線とその接地電圧線などの各種の入力側配線72が並進するように延設されており、該入力側配線72は、第1ベースシート64aのノズル列方向Xの端部に設けられた複数の第1接続電極35aと一対一で接続されている。
更に、複数の入力側配線72の群のノズル行方向Yの外側には、駆動回路66から圧電アクチュエータ12の個別電極42へ選択的にグランド電位を付与する第1低電位駆動線(第1グランド線:VSS)73,73が設けられ、該第1低電位駆動線73,73の端部には夫々接続電極35a,35aが接続されている。また、これら第1低電位駆動線73,73の外側には、駆動回路66から圧電アクチュエータ12の個別電極42へ選択的に高電位を付与する第1高電位駆動線(VDD)74,74が設けられており、該第1高電位駆動線74,74の端部にも夫々接続電極35a,35aが接続されている。そして、これら出力側配線71、入力側配線72、第1低電位駆動線73、及び第1高電位駆動線74もまた、上記カバー層によって被覆されている。
COF側定電位バイアス線31及びCOF側高電位バイアス線33と、COF側低電位駆動線73及びCOF側高電位駆動線74との4本の配線の配線群がCOFの幅方向の両端部に2群設けられているのは、以下の理由からである。たとえば、どちらか一方の端部のみにこれらの配線群が設けられた場合、各配線31,33及び73,74が接続される駆動回路66及び圧電アクチュエータ12の長手方向に対して、一方側からのみ電圧が供給されることとなり、駆動回路66及び圧電アクチュエータ12の長手方向他方側に対して内部で電圧降下が発生して、吐出特性のばらつきを呈することがある。そのため、配線群は、駆動回路66及び圧電アクチュエータ12の長手方向の両方側から電圧を供給することで、電圧降下が起こらないようにしているのである。
図7は、第2フレキシブル基板としてのFPC65の構成を示す平面図であり、これに接続された状態のCOF64の一部を二点差線で示している。図7に示すように、FPC65は、第2ベースシート65aの片面(上面)に、COF64の入力側配線72と同数の入力側配線82が並進するように形成された汎用のケーブルである。その一方の端部には、入力側配線82の一端に接続されると共にCOF64の接続電極35aに接続される接続電極35bが設けられ、他方の端部には、入力側配線82の他端に接続されると共に中継基板95(図8参照)に接続される接続電極35cが設けられている。
入力側配線82の群の両外側には、第2低電位駆動線(第2グランド線:VSS)83,83、第2高電位駆動線(VDD)84,84、第2高電位バイアス線(電力線:VCOM)85,85、及び第2低電位バイアス線(第2グランド線:COM)86,86が、この順序で内側から外側へ並ぶようにして設けられている。このうち、第2低電位駆動線83は、接続電極35a,35bを介してCOF64の第1低電位駆動線73に接続され、第2高電位駆動線84は、接続電極35a,35bを介してCOF64の第1高電位駆動線74に接続される。また、第2高電位バイアス線85は、接続電極35a,35bを介してCOF64の第1高電位バイアス線33に接続され、第2低電位バイアス線86は、接続電極35a,35bを介してCOF64の第1低電位バイアス線31に接続される。
一方、図7に示すように、FPC65の第2ベースシート65aにおけるノズル列方向Xの端部であって、且つノズル行方向Yの両端部からは、帯状の延設シート65bが延設されている。この延設シート65bには、上述した第2低電位駆動線83及び第2低電位バイアス線86が各接続電極35bを通り越して延設されており、延設シート65bの先端部において、カバー層が開口されて露出した第2低電位駆動線83および第2低電位バイアス線86が、ソルダポイント88を形成している。そして、そのソルダポイント88上に溶融したハンダを配置してハンダバンプ88aとすることで両線83,86を互いに短絡させている。第2低電位駆動線83及び第2低電位バイアス線86を短絡させるハンダバンプ88aは、圧電アクチュエータ12が有する上側圧電層21及び下側圧電層22に対し、必要な分極作業を施した後に設けられる。
また、第2高電位駆動線84及び第2高電位バイアス線85についても、FPC65上において、両者の配線84、85を部分的にカバー層に形成した開口から露出させてソルダポイント89を形成し、そのソルダポイント89上にハンダバンプ89aを設けることで、分極後に互いに短絡させる。即ち、未分極状態の圧電アクチュエータ12とフレキシブル基板13とを接合し、第2低電位駆動線83、第2高電位駆動線84、第2高電位バイアス線85、及び第2低電位バイアス線86を介して各電極42,46,47間に所定の電界を形成することにより、上側圧電層21及び下側圧電層22を分極させる。例えば、上側定電位電極46には36V、個別電極42には0Vの電位をかけることにより、第1活性部36には、高電圧が付与されて上向きに分極される(図4参照)。そして、例えば上側定電位電極46には28V、下側定電位電極47には−60V、個別電極42には28Vの電位をかけることで、第2活性部37と下側圧電層22において上側定電位電極46と下側定電位電極47とに挟まれた部位が下向きに分極させる(図4参照)。
この分極工程では、配線84,85を互いに接続せず、配線83,86も互いに接続させないでおく。これは、夫々の配線を接続させた状態で分極工程が執り行われると、第2高電位駆動線84と第2高電位バイアス線85とが同電位となり、第2高電位駆動線84を介して駆動回路66に高電位が印加されることになる。この場合、駆動回路66の規定された最大定格電圧(駆動回路66自体の電源電圧と駆動のための電源電圧(第2高電位駆動線の電圧)との総計)を超える電圧が駆動回路66に付与されてしまうことがあり、駆動回路が破壊してしまう危険があるからである。
そしてその後、第2低電位駆動線83及び第2低電位バイアス線86、第2高電位駆動線84および第2高電位バイアス線85を短絡させるべくハンダバンプ88a、89aを設ける。また、カバー層は、FPC65を略全面にわたって被覆しており、電極35b,35c及びソルダポイント88,89だけがカバー層に形成された孔を通じて露出している。ソルダポイント88,89は、駆動回路66に近接して配置されるのが好ましい。これは、駆動回路66に入力される電圧の電圧降下分を小さくさせることで、入力電圧が駆動回路66の最大定格電圧(駆動回路66自体の電源電圧と駆動のための電源電圧VDDとの総計)を超さないようにするためである。
図13は、本実施形態に係る配線構造の特徴を明確にするために、これと比較する別構成の配線構造を有する配線基板を示す図面であり、(a)は当該配線基板の底面図、(b)は平面図である。なお、ここでは、本実施形態との差異を説明するために第2高電位駆動線925、第2低電位駆動線926、第2高電位バイアス線927、及び第2低電位バイアス線928を中心に説明を行う。
図13に示す配線構造の配線基板920においては、そのCOF部921において駆動回路923が実装され、駆動回路923に対応する配線を設けたFPC部922がCOF部921に接合されている。FPC部922には、本実施形態に関わる配線構造と同様に、FPC部922の幅方向の一端部から中央側へ、圧電アクチュエータに所定の電位を付与するための第2低電位バイアス線928及び第2高電位バイアス線927と、駆動回路923に接続される第2低電位駆動線926及び第2高電位駆動線925とが、この順で並んで設けられている。そして、第2高電位駆動線925及び第2高電位バイアス線927を短絡する第1短絡線929と、第2低電位駆動線926及び第2低電位バイアス線928とを短絡する第2短絡線930とが設けられている。FPC部922の幅方向の他端側にも同様に4つの配線925〜928及び短絡線929,930が設けられている。
第1短絡線929は、第2高電位駆動線925と第2高電位バイアス線927とを接続するため、これら配線925,927間に介在する第2低電位駆動線926と干渉しないよう配置され、第2短絡線930は、第2低電位駆動線926と第2低電位バイアス線928とを接続するため、これら配線926,928間に介在する第2高電位バイアス線927と干渉しないよう配置される。そして、このような短絡線929,930の配線を実現するため、FPC部922として両面FPCを用い、第1及び第2短絡線929,930を、基板部の裏面に設けたジャンパ線937,938によって構成している。
ジャンパ線937の一端部及び他端部には、導電性の充填材が充填されたスルーホール939,940が形成され、スルーホール939は、FPC部922の表側面において、第2高電位バイアス線927を部分的に切り欠くようにして形成された島状のソルダポイント941内で開口している。また、他端部に設けられたスルーホール940は、FPC部922の表側面において、第2高電位駆動線925の幅方向中央部にて開口している。そして、各スルーホール939,940は、ジャンパ線937及びソルダポイント941を電気的に導通し、また、ジャンパ線937及び第2高電位駆動線925を電気的に導通している。
このような配線基板920は、分極工程後において、ソルダポイント941と第2高電位バイアス線927との間を跨ぐように溶融したハンダを配置してバンプを形成することで両者を短絡させている。また、第2短絡線930にも同様の構成となっており、ジャンパ線938の各端部に導電性の充填材が充填されたスルーホール943,944が形成されている。そして、一方のスルーホール943は、第2低電位バイアス線928に形成されたソルダポイント945内に開口し、他方のスルーホール944は、第2低電位駆動線の926内にて開口しており、ソルダポイント945は、分極工程後にハンダのバンプによって短絡される。
ジャンパ線937,938は、例えば、汎用のジャンパーケーブルで接続したり、ジャンパーチップを設けて接続することで、図13に示すように両面FPCを用いなくても、片面FPCで行なうことも可能である。しかし、短絡させる配線が高密度に形成されていると、ジャンパーケーブルやジャンパーチップでの接続は、接続工程において作業困難で製造しにくく、更にはジャンパーケーブル又はジャンパーチップの実装箇所においてFPCを自在に曲げにくくなってしまう。また、ジャンパーチップを設ける場合、ジャンパ線を流れる放電電流が大きいため、チップの定格電流を超えてしまうことがあり、チップが壊れやすい。
そのため、図13のような両面FPCを用いたジャンパ構造をとることで、FPC部922の表側面において第1及び第2短絡線929,930が、第2低電位駆動線926又は第2高電位バイアス線927を物理的に跨ぎ越すような架橋構造になるのを避けることができ、配線板920の厚さ方向に大型になるのを避けることができる。しかし、この構成によれば、FPC部922の表裏両面に配線を設ける工程が必要となり、FPC部922の製造コストが嵩む。さらに、ソルダポイントを設ける位置が隣接しているため、作業がしにくく、ハンダ等の流れが周囲の配線に影響を及ぼしてしまう可能性があった。さらには、両面FPCを用いることで、片面FPCを使用する場合の2倍程度のコストアップしてしまう。
一方、図7に戻ると、本実施形態においては、FPC65には、ベース基板65aの下面にのみ配線層が設けられた片側FPC基板であり、図13のような両面FPCに比べて半分程度安価で汎用フレキシブル配線板である。そして、そのFPC65には、延設シート65bが形成されていて、その延設シート65bに第2低電位バイアス配線86と、第2低電位駆動配線83とが延設され、ソルダポイント88においてハンダバンプ88aにより短絡されている。このように、ソルダポイント88は、第2高電位駆動線84及び第2高電位バイアス配線85のソルダポイント89とは隣接しない位置に設けられているため、両ソルダポイント88,89を夫々短絡させても互いにハンダバンプ88a,89aが影響を及ぼし合うことはなく、作業性も良い。更に、ソルダポイント88,89は設ける面が同一でありつつ、各ソルダポイント88,89にハンダを設置するだけで、4種類の配線83,86及び配線84,85の短絡ができると共に、図13のFPC部922のように基板部の裏側面に配線を印刷形成する必要がなくなり、配線基板920の製造コストを下げることができる。また、表側面に短絡用のジャンパーケーブルやジャンパーチップを設ける必要がなく、FPC65の屈曲性を損なえることがないのである。
[液体供給ユニット]
図8は、上述した流路ユニット11、圧電アクチュエータ12、及びフレキシブル基板13を積層接合した液体吐出ヘッド2を搭載する液体供給ユニット104の構成を示す断面図である。図8に示すように、液体供給ユニット104はボックス状のヘッドホルダ90を備えており、該ヘッドホルダ90の下部に、金属製の支持フレーム91を介してヘッド本体15(流路ユニット11及び圧電アクチュエータ12)が支持されている。なお、支持フレーム91とこれに支持されるヘッド本体15が有する流路ユニット11とは、その流路内を流通するインクを通して電気的に導通した状態となっている。
ヘッド本体15の上面、即ち、圧電アクチュエータ12の上面には、そこに形成された第一表面共通電極44、第二表面共通電極43、及び個別電極42の接続端子41が、共通電極接続ランド32,34及び個別電極接続ランド60の夫々に接続されるようにして、フレキシブル基板13が有するCOF64が接続されている。また、COF64の上面には平面視矩形状の均熱板92が接合されており、COF64において均熱板92からはみ出した部分は折り返されて、駆動回路66が第1ベースシート64aに対して上側に位置するようにして、均熱板92の上方に位置している。
また、駆動回路66の上方にはヒートシンク93が設けられている。該ヒートシンク93は上方が開口した直方体形状を成しており、その内部空間には、流路ユニット11へ供給する液体を蓄える液体タンクを有すると共に液体に生じる圧力波を緩衝するためのダンパユニット94が収容されている。また、ヒートシンク93の底壁93aには駆動回路66の上面が当接しており、該ヒートシンク93には駆動回路66からの熱が伝熱されるようになっている。
また、COF64に接続されたFPC65は、均熱板92とヒートシンク93の底壁93aとの間を通り、更にヒートシンク93の一方の側壁93bの外方を通って、ダンパユニット94の上方に配設された中継基板95に、接続端子35cを介して接続されるようになっている。一方、FPC65から延びる2本の延設シート65bは、間に駆動回路66が位置するようにして延びており、その先端部の下面に設けられたハンダバンプ88aが支持フレーム91の上面に接触している。また、ヒートシンク93において他方の側壁93b近傍の底壁93aからは、更に下方へ向けて押圧部93cが突設されており、該押圧部93cの下端により、ハンダバンプ88が延設シート65bを挟んで上方から押圧されている。従って、ハンダバンプ88と支持フレーム91とが確実に接触して、流路ユニット11はグランド電位に保持される。
このような構成の液体吐出装置100によれば、高価な銀ペーストを用いたり狭小スペースでの塗布作業などをしなくとも、流路ユニット11を、延設シート65b上のハンダバンプ88aを介して第2低電位駆動線83及び第2低電位バイアス線86に導通させ、グランド電位に保持することができる。
このように、本実施形態の配線構造によれば、両面基板やジャンパーケーブルやジャンパーチップなどを用いずに、安価な片面基板を用い、延設シート65b上に第2低電位駆動線83及び第2低電位バイアス線86の短絡ポイントとしてハンダバンプ88aを設けることで、第2高電位駆動線84及び第2高電位バイアス線85を挟んで設けられた第2低電位駆動線83及び第2低電位バイアス線86を互いに短絡させること可能である。加えて、図8に示すように、延設シート65bが圧電アクチュエータ12より外側に引き出され、流路ユニット11に導通する支持フレーム91に延設シート65b上の短絡ポイントを接触でき、且つこの短絡ポイントがグランド線に導通していることから、この短絡ポイントを通じて流路ユニット11をグランド電位に保持させることができるのである。
[ヒートシンク及びFPCの他の構成]
図9は、ヒートシンク93の他の構成を示す液体供給ユニット104の一部拡大断面図であり、(a)はバンプ88と支持フレーム91との非接触状態を、(b)は両者の接触状態を夫々示している。図9(a)に示すように、このヒートシンク93では、押圧部93cに対して側壁93bとは反対側であって、押圧部93cの基部近傍に位置する底壁93aの部分には、薄肉部93dが設けられている。この薄肉部93dは、底壁93aの他の部分よりも肉厚寸法が小さく形成されているため、側壁93bに外力を加えると、該薄肉部93dを基点として、側壁93bと共に押圧部93cがヒートシンク93の内外方へと揺動し得るようになっている。そして、側壁93に外力が付与されていない状態では、押圧部93cの下端は相対的に上方に位置し、側壁93に外力が付与されて外方へと揺動されると、押圧部93cの下端は相対的に下方に位置する。また、ヘッドホルダ90には、外方へ揺動した状態の側壁93の上端部を係止するストッパ90aが設けられている。
一方、FPC65が有する延設シート65bには、その余剰部分として形成されたバンプ支持片65cが設けられている。該バンプ支持片65cは、延設シート65bから適宜寸法だけ延設されており、基部で屈曲されて積層方向Zの下方へ向けられている。
従って、側壁93に外力が付与されていないときは、押圧部93cの下端により延設シート65bの先端部が十分に下方へ押圧されず、且つ該先端部はバンプ支持片65cによって支持フレーム91から離隔されるように支持される。そのため、この状態ではバンプ88と支持フレーム91とは非接触状態(図9(a)参照)になっており、流路ユニット11はグランド電位ではなく、電気的に「浮いた」状態となっている。
これに対し、側壁93に外力を付与して外方へ揺動させると、押圧部93cの下端が下方へ移動し、延設シート65bの先端部を下方へ押圧する。すると、バンプ支持片65cは展開され、ハンダバンプ88aが支持フレーム81に当接して両者は接触状態(図9(b)参照)となる。その結果、流路ユニット11は、ハンダバンプ88aを介して第2低電位駆動線83及び第2低電位バイアス線86に導通し、グランド電位となる。また、側壁93bの上端をストッパ90aによって係止することにより、流路ユニット11をグランド電位にしたまま保持することができる。
このような構成とすることにより、流路ユニット11を適宜のタイミングでグランド電位に保持することができるため、圧電アクチュエータ12のクラック検出を行うことが可能になる。以下、クラック検出を行うことを前提とした液体吐出装置100の製造方法について説明する。
図10は、クラック検出を行う場合の液体吐出装置100の製造方法を説明するためのフローチャートである。図10に示すように、はじめに、駆動回路66が実装された第1フレキシブル基板たるCOF64とバンプ88を有する第2フレキシブル基板たるFPC65とを接続してフレキシブル基板13を形成する(S1)。次に、流路ユニット11と圧電アクチュエータ12とを接合し、これらを支持フレーム91に接合する(S2)。そして、圧電アクチュエータ12に対してフレキシブル基板13のCOF64を接合する(S3)。
次に、COF64を挟んで流路ユニット11とは反対側にヒートシンク93を設け(S4)、液体タンクを有するダンパユニット94を、流路ユニット11へ液体供給が可能なようにヒートシンク93内に収容する(S5)。このとき、ヒートシンク93の押圧部93cはバンプ88を十分に押圧しておらず、バンプ88は支持フレーム91に接触していない。そして、圧電アクチュエータ12を駆動して、流路ユニット11の圧力室53に液体を充填させる(S6)。そして、流路ユニット11(又は支持フレーム91)と、グランド電位にある下側定電位電極47との間の電位差を測定する(S7)。
その結果、電位差が所定値以上であれば、両者間は開放された状態(即ち、非導通状態)であってクラックの発生はないと判断される(S8)。一方で、電位差が所定値未満であれば、例えばベース層24にクラックが発生し、このクラックを通じて液体が下側定電位電極47に達していることによって、両者の電位差が小さくなっていると判断される(S9)。そして、クラックがないと判断された場合には(S8)、ヒートシンク93の側壁93bを揺動させ、押圧部93cの下端によりバンプ88を支持フレーム91に押し付けて両者を導通させる。その結果、流路ユニット11はグランド電位となる(S10)。
このように、圧力室53に液体を充填した後の適宜タイミングで流路ユニット11をグランド電位にすることができるため、流路ユニット11をグランド電位にする前に、該流路ユニット11とグランド電位にある下側定電位電極47との間の電位差からクラック検出を行うことができる。なお、上記ではクラック検出を例に説明を行ったが、クラック検出に限らず、分極処理が完了し吐出可能となったインクジェットヘッドに対して、圧電アクチュエータの静電容量や、駆動部間(即ち、活性部間)の抵抗値等を測定して検査を行いたい場合にも、本発明に係る構成は有利である。即ち、駆動回路の共通電位側に接続されている第2低電位駆動線と第2低電位バイアス線とが繋がっていると、前記検査では駆動回路を経由した電流を測定することになって、圧電アクチュエータの特性を正確に測定することができなかったが、本実施形態のような構成であることで、前述したような測定(検査)に際して、分極工程の前後において容易に短絡線の接続状態(接続/非接続)を切り替えさせることができるため、精度の高い測定を可能としつつ、通常の吐出動作も行うことができる。
[液体供給ユニットの他の構成]
図11は、他の構成を成すヘッド本体15aの構成を示す断面図であり、ノズル列方向に沿った線で切断したときの構成を示す断面図である。なお、該ヘッド本体15aが備える流路ユニット11は、既に説明したものと同様の構成であるため、同一又は対応する部分に同一符号を付すことによりその説明は省略する。また、以下に説明又は図示する構成のうち、既に説明又は図示したものと同一又は対応する部分についても、同一符号を付すことによりその説明は省略する。
図11に示すように、このヘッド本体15aが備える圧電アクチュエータ12aは、多数枚の長方形状の圧電層120〜125と絶縁性を有するトップシート126とが積層されて構成されており、各圧電層120〜125は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のセラミックス材料から構成されている。
各圧電層120〜125のうち、最下層の圧電層120から上方へ数えて偶数番目の圧電層121,123の上面には、各圧力室53の位置に個別に対応するよう配置された多数の個別電極127が、圧力室53が形成する各列に対応するように印刷形成されている。また、最下層の圧電層120から上方へ数えて奇数番目の圧電層120,122,124の上面には、平面視したときに個別電極127を列ごとに全てを覆うように配置された共通電極128が印刷形成されている。そして、個別電極127及び共通電極128は、各圧電層120〜125及びトップシート126の側端面又は図示しないスルーホールに設けた図示しない中継配線を介し、トップシート126の上面に設けられた複数の駆動電極(図示せず)と電気的に接続されている。このような圧電アクチュエータ12aの平面視形状は、およそ図5に示した圧電アクチュエータ12から第一表面電極44を除外したような構成となっている。
図12は、圧電アクチュエータ12aに接合されるフレキシブル基板130を示す図面であり、(a)はCOF131の底面図、(b)はFPC132の平面図である。図12(a)に示すように、圧電アクチュエータ12aに接合されるCOF131は、圧電アクチュエータ12aに第一表面電極44が存在しないのに対応して、およそ図6に示したCOF64から第1高電位バイアス線(電力線:VCOM)33を除外したような構成となっており、その他の構成は同様になっている。従って、COF131のノズル行方向Yの両端部には、第1低電位駆動線(第1グランド線:VSS)73、第1高電位駆動線74(VDD)、及び第1低電位バイアス線(第1グランド線:COM)31が、この順序で内側から外側へ並ぶようにして設けられている。
一方、図12(b)に示すように、FPC132は、COF131に第1高電位バイアス線33がないのに対応して、およそ図7に示したFPC65から第2高電位バイアス線(VCOM)85を除外したような構成となっており、その他の構成は同様になっている。従って、FPC132のノズル行方向Yの両端部には、第2低電位駆動線(第2グランド線:VSS)83、第2高電位駆動線84(VDD)、及び第2低電位バイアス線(第2グランド線:COM)86が、この順序で内側から外側へ並ぶようにして設けられている。
このようなCOF131及びFPC132は互いに接合されている。その結果、第1低電位駆動線73、第1高電位駆動線74、及び第1低電位バイアス線31の夫々は、接続電極35a,35bを介して、第2低電位駆動線83、第2高電位駆動線84、及び第2低電位バイアス線86に接続された状態となっている。
そして、本実施例に係るFPC132においても、上述したFPC65の延設シート65bと同様の構成を成す帯状の延設シート132bが延設されている。この延設シート132bには、上述した第2低電位駆動線83及び第2低電位バイアス線86が各接続電極35bを通り越して延設されており、延設シート132bの先端部に突設されたバンプ88aにて、両線83,86は互いに短絡している。
このような構成のヘッド本体15a及びフレキシブル基板130であっても、既に説明したヘッド本体15及びフレキシブル基板13と同様に、図8に示すようにして液体供給ユニット104を構成することができる。そして、高価な銀ペーストを用いたり狭小スペースでの塗布作業などをしなくとも、流路ユニット11を、バンプ88aを介して第2低電位駆動線83及び第2低電位バイアス線86に導通させ、グランド電位に保持することができる。また、第2高電位駆動線84を挟んで設けられた第2低電位駆動線83及び第2低電位バイアス線86を互いに短絡させるに際し、空中配線や両面基板を採用する必要もない。
なお、図12に示すCOF131及びFPC132では、第1低電位バイアス線31及び第2低電位バイアス線86は、第1高電位駆動線74及び第2高電位駆動線84との位置を入れ換えてもよい。また、本実施形態では、アクチュエータとして圧電アクチュエータを用いたが、インクを加熱沸騰させてインクを吐出するものでは、加熱抵抗素子の抵抗値等を測定する場合に、本発明を適用することができる。
本発明は、コストの低減と作業性の向上とを図りつつ流路ユニットをグランド電位にすることができ、更に、空中配線や両面基板を採用する必要なく同電位配線を短絡させることのできる液体吐出装置と該液体吐出装置の製造方法とに適用することができる。
2 液体吐出ヘッド
11 流路ユニット
12 圧電アクチュエータ
13 フレキシブル基板
31 第1低電位バイアス線(第1グランド線:COM)
33 第1高電位バイアス線(電力線:VCOM)
53 圧力室
64 COF(第1フレキシブル基板)
64a 第1ベースシート
65 FPC(第2フレキシブル基板)
65a 第2ベースシート
65b 延設シート
65c バンプ支持片
66 駆動回路
73 第1低電位駆動線(第1グランド線:VSS)
74 第1高電位駆動線(VDD)
83 第2低電位駆動線(第2グランド線:VSS)
84 第2高電位駆動線(VDD)
85 第2高電位バイアス線(電力線:VCOM)
86 第2低電位バイアス線(第2グランド線:COM)
88 バンプ
90 ヘッドホルダ
90a ストッパ
93 ヒートシンク
93c 押圧部
100 液体吐出装置

Claims (6)

  1. 流路ユニット内の液体に吐出圧力を付与するアクチュエータを駆動する駆動回路と、実装される前記駆動回路への入出力線及び前記アクチュエータへの入力線が形成されたフレキシブル基板とを備える液体吐出装置であって、
    前記フレキシブル基板は、
    前記駆動回路が実装されると共にその出力側に前記アクチュエータが接続され、前記駆動回路及び前記アクチュエータの夫々へ独立して配線される第1グランド線が第1ベースシート上に形成されて成る第1フレキシブル基板と、
    前記第1フレキシブル基板に対して前記駆動回路の入力側に接続され、前記第1グランド線の夫々に独立して接続される第2グランド線が第2ベースシート上に形成されて成る第2フレキシブル基板とから構成され、
    前記第2ベースシートは、前記第1グランド線と前記第2グランド線との接続箇所から前記各第2グランド線が更に延設された延設シートを有し、
    該延設シートには、前記接続箇所から更に延設された前記第2グランド線同士を短絡させると共に前記流路ユニットに対して導通して該流路ユニットをグランド電位にする接点が形成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記フレキシブル基板には、前記アクチュエータ及び前記駆動回路の夫々へ配線される各電力線が、前記第1フレキシブル基板及び前記第2フレキシブル基板の両方にわたって形成されており、前記第2グランド線は、前記電力線を挟んで配設されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記フレキシブル基板を挟んで前記流路ユニットとは反対側に設けられ、前記駆動回路からの熱を伝熱させるヒートシンクを備え、該ヒートシンクは、前記接点を前記流路ユニットに当接させるべく該接点を押圧する押圧部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記押圧部は、前記ヒートシンクが前記駆動回路に対して設けられた状態で、前記接点を押圧する位置と押圧しない位置との間で可変に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第2ベースシートが有する延設シートは、前記接点近傍に設けられた余剰部分が屈曲されて成る接点支持片を具備し、前記接点は、前記ヒートシンクの押圧部により押圧されていない状態では、前記接点支持片によって前記流路ユニットに接触しないように支持されることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体吐出装置。
  6. 請求項4に係る液体吐出装置の製造方法であって、
    前記駆動回路が実装された前記第1フレキシブル基板と前記接点が設けられた前記第2フレキシブル基板とを接続して前記フレキシブル基板を形成する工程と、
    前記流路ユニットに接続された前記アクチュエータに前記第1フレキシブル基板を接続する工程と、
    前記フレキシブル基板を挟んで前記流路ユニットとは反対側にヒートシンクを設ける工程と、
    液体を収容する液体タンクを前記流路ユニットへ液体を供給可能なように設ける工程と、
    前記液体タンクを設けた後に、前記ヒートシンクが有する前記押圧部によって、前記接点を前記流路ユニットに導通接続させる工程と
    を備えることを特徴とする液体吐出装置の製造方法。
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