JP2008132653A - 液滴吐出ヘッド、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドユニット間の隙間に液体が浸入するのを防止することができる液滴吐出ヘッド、及び画像形成装置を得る。
【解決手段】図1(B)に示す2箇所の屈曲部を有する第1連結テープ150は、図1(C)に示されるように、ノズル面124Aの隙間Sを塞ぎ、ノズル面124Aから隙間Sに液体が浸入するのを防止することができる。また、直線状の第1側面テープ152は、図1(D)に示されるように、L字形状に折り曲げられ、流路ユニット124間の側面部124Cの隙間Sを塞ぎ、側面部124Cから流路ユニット124間の隙間Sに液体が浸入するのを防止している。さらに、フレキシブルプリント基板116、118と流路ユニット124の側面隙間を塞ぐことで液体が側面隙間を伝わって流路ユニット124間隙間Sに浸入するのを防止することができる。
【選択図】図1
【解決手段】図1(B)に示す2箇所の屈曲部を有する第1連結テープ150は、図1(C)に示されるように、ノズル面124Aの隙間Sを塞ぎ、ノズル面124Aから隙間Sに液体が浸入するのを防止することができる。また、直線状の第1側面テープ152は、図1(D)に示されるように、L字形状に折り曲げられ、流路ユニット124間の側面部124Cの隙間Sを塞ぎ、側面部124Cから流路ユニット124間の隙間Sに液体が浸入するのを防止している。さらに、フレキシブルプリント基板116、118と流路ユニット124の側面隙間を塞ぐことで液体が側面隙間を伝わって流路ユニット124間隙間Sに浸入するのを防止することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッド、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
複数のヘッドユニットを列状に配列した液滴吐出ヘッドを備えたインクジェット記録装置(以下「画像形成装置」という)には、ヘッドユニット間の隙間に侵入した液体を吸収する吸収体を備えたものがある。(特許文献1)
特開2005−74767公報
しかし、一旦、ヘッドユニット間の隙間に液体が浸入すると、浸入した液体が落下し記録媒体や搬送系に付着するという問題がある。また、ヘッドユニット間に浸入した液体が液滴吐出ヘッド内部の電気系統に障害を生じさせるという問題もある。
本発明は、上記事実を考慮し、ヘッドユニット間の隙間に液体が浸入するのを防止することが課題である。
本発明の請求項1に係る液滴吐出ヘッドは、駆動波形を印加する配線基板と、上面に前記配線基板が連結され、下面に液滴を吐出するノズルが設けられた流路ユニットと、を備えたヘッドユニットが列状に配列された液滴吐出ヘッドであって、隣接する前記流路ユニット間の下面の隙間を塞ぐ第1連結カバー部材と、隣接する前記流路ユニット間の側面の隙間を塞ぐと共に、前記配線基板と前記流路ユニットの上面との間の側面隙間を塞ぐ第1側面カバー部材と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、第1連結カバー部材は、隣接する流路ユニット間の下面の隙間を塞ぎ、下面から隙間に液体が浸入するのを防止する。
また、第1側面カバー部材は、隣接する流路ユニット間の側面の隙間を塞ぎ、側面から隙間に液体が浸入するのを防止する。さらに、第1側面カバー部材は、配線基板と流路ユニットの上面との間の側面隙間を塞ぐことで、側面隙間を伝わって流路ユニット間の隙間に液体が浸入するのを防止する。
これにより、ヘッドユニット間の隙間に液体が浸入するのを防止することができる。
本発明の請求項2に係る液滴吐出ヘッドは、請求項1記載において、前記第1側面カバー部材は、前記ヘッドユニットの配列方向に沿って一体的に設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、第1側面カバー部材がヘッドユニットの配列方向に沿って一体的に設けられている。このため、連続して側面隙間を塞ぐことができる。
本発明の請求項3に係る液滴吐出ヘッドは、駆動波形を印加する配線基板と、上面に前記配線基板が連結され、下面に液滴を吐出するノズルが設けられた流路ユニットと、を備えたヘッドユニットが列状に配列された液滴吐出ヘッドであって、隣接する前記流路ユニット間の下面及び側面の隙間を塞ぐ第2連結カバー部材と、前記配線基板と前記流路ユニットの上面との間の側面隙間を塞ぐ第2側面カバー部材と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、第2連結カバー部材は、隣接する流路ユニット間の下面の隙間及び側面の隙間を塞ぎ、下面及び側面から隙間に液体が浸入するのを防止する。
また、第2側面カバー部材は、配線基板と流路ユニットの上面との間の側面隙間を塞ぐことで、側面隙間を伝わって流路ユニット間の隙間に液体が浸入するのを防止する。
これにより、ヘッドユニット間の隙間に液体が浸入するのを防止することができる。
本発明の請求項4に係る液滴吐出ヘッドは、請求項3記載において、前記第2側面カバー部材は、前記ヘッドユニット毎に分割されていることを特徴とする。
上記構成によれば、第2側面カバー部材は、ヘッドユニット毎に分割されているため、ヘッドユニットを交換する場合に、交換するヘッドユニットに貼り付けられた第2側面カバー部材と第2連結カバー部材を剥がすだけで、ヘッドユニットを取り替えることができる。
本発明の請求項5に係る液滴吐出ヘッドは、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載において、前記第1連結カバー部材又は前記第2連結カバー部材、及び前記第1側面カバー部材又は第2側面カバー部材の表面は、前記流路ユニットのノズル面と同等の撥水能力を有することを特徴とする。
上記構成によれば、第1連結カバー部材又は第2連結カバー部材、及び第1側面カバー部材又は第2側面カバー部材の表面は流路ユニットのノズル面と同等の撥水能力を有しているため、ノズル面をワイピングした後に液体がこれらの部材の表面に残留することはない。
これにより、連結カバー部材及び側面カバー部材の表面に残留して増粘した液体をワイピングすることでノズル面を汚してしまうこと防止することができる。
本発明の請求項6に係る液滴吐出ヘッドは、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載において、前記第1連結カバー部材又は前記第2連結カバー部材、及び前記第1側面カバー部材又は前記第2側面カバー部材は、粘着テープであることを特徴とする。
上記構成によれば、第1連結カバー部材又は第2連結カバー部材、及び第1側面カバー部材又は第2側面カバー部材は粘着テープであるので、貼付け取り外し作業が容易である。
本発明の請求項7に係る液滴吐出装置は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載において、前記第1連結カバー部材又は前記第2連結カバー部材の端部に、前記第1側面カバー部材又は前記第2側面カバー部材が重ねて貼り付けられることを特徴とする。
上記構成によれば、第1側面カバー部材又は第2側面カバー部材を第1連結カバー部材又は第2連結カバー部材の端部に重ねて貼り付けることで、連結カバー部材の端部の剥がれを防止することができる。
本発明の請求項8に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載された液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、画像形成装置は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載された液滴吐出ヘッドを備えているため、ヘッドユニット間の隙間に浸入した液体が流れ落ちてシート材を汚すとはない。
本発明によれば、ヘッドユニット間の隙間に液体が浸入するのを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ヘッド32が採用された画像形成装置の実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図7に示されるように、画像形成装置としてのプリンタ12の筐体14内の下部には給紙トレイ16が備えられており、給紙トレイ16内に積層されたシート材Pをピックアップロール18で1枚ずつ取り出すことができる。取り出されたシート材Pは、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ20で搬送される。以下、単に「搬送方向」というときは、シート材Pの搬送方向をいい、「上流」、「下流」というときはそれぞれ、搬送方向の上流及び下流を意味するものとする。
給紙トレイ16の上方には、駆動ロール24及び従動ロール26に張架された無端状の搬送ベルト28が配置されている。搬送ベルト28の上方には液滴吐出ユニット30が配置されており、搬送ベルト28の平坦部分28Fに対向している。この対向した領域が、液滴吐出ユニット30から液滴が吐出される吐出領域SEとなっている。
搬送経路22に搬送されたシート材Pは、搬送ベルト28で保持されてこの吐出領域SEに至り、液滴吐出ユニット30に対向した状態で、液滴吐出ユニット30から画像情報に応じた液滴が吐出される。
液滴吐出ユニット30は、有効な記録領域がシート材Pの幅(搬送方向と直交する方向の長さ)以上の長尺状とされ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つの液滴吐出ヘッド32が搬送方向に並んで配置されており、フルカラー画像に対応している。
各液滴吐出ヘッド32は、図示しない記録ヘッド制御手段によって制御される。記録ヘッド制御手段は、例えば、画像情報に応じて液滴の吐出タイミングや使用するノズル112(図3参照)を決め、駆動信号を液滴吐出ヘッド32に送る構成である。
また、各液滴吐出ヘッド32に液体を供給するインクタンク54がプリンタ12の筐体14内の上部に設けられている。
さらに、液滴吐出ユニット30は、搬送方向と直交する方向に不動とされていてもよいが、必要に応じて移動するように構成しておくと、マルチパスによる画像記録で、より解像度の高い画像を記録することができる。
また、液滴吐出ユニット30の両側には、それぞれの液滴吐出ヘッド32に対応した4つのメンテナンスユニット34が配置されている。液滴吐出ヘッド32に対してメンテナンスを行う場合には、図6に示されるように、液滴吐出ユニット30が上方へ移動し、搬送ベルト28との間に設けられた間隙にメンテナンスユニット34が入り込む。そして、ノズル面124Aに対向した状態で、所定のタイミングで、キャッピング、吸引、及びワイピング等のメンテナンス動作を行う。
液滴吐出ヘッド32の上流側には、電源(図示省略)が接続された帯電ロール36が配置されている。帯電ロール36は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及びシート材Pを挟みつつ従動し、シート材Pを搬送ベルト28に押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置との間を移動可能とされている。押圧位置では、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、シート材Pに電荷を与えて搬送ベルト28にシート材Pを静電吸着させることができる。また、液滴吐出ヘッド32の下流側には、剥離プレート40が配置されており、シート材Pを搬送ベルト28から剥離させることができる。
図7に示されるように、剥離されたシート材Pは、剥離プレート40の下流側で排出経路44を構成する複数の排出ローラ42で搬送され、筐体14の上部に設けられた排紙トレイ46に排出される。
以上の構成によって、プリンタ12では、給紙トレイ16に収容されたシート材Pがピックアップロール18で1枚ずつ取り出され、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ20によって搬送され、搬送ベルト28に至る。さらに、シート材Pは帯電ロール36によって搬送ベルト28に押し付けられ、帯電ロール36からの印加電圧によって搬送ベルト28に吸着(密着)されて保持される。この状態で、搬送ベルト28の循環によってシート材Pが吐出領域SEを通過しつつ、液滴吐出ユニット30の液滴吐出ヘッド32にもうけられたノズル112(図3参照)から液滴が吐出されて、シート材P上に画像が記録される。1パスのみで画像記録する場合には、剥離プレート40でシート材Pを搬送ベルト28から剥離し、排出ローラ42で搬送して排紙トレイ46に排出する。これに対し、マルチパスで画像記録を行う場合には、必要な回数に達するまでシート材Pを周回させて吐出領域SEを通過させた後、剥離プレート40でシート材Pを搬送ベルト28から剥離し、排出ローラ42で搬送して排紙トレイ46に排出する。
次に、液滴吐出ヘッド32について説明する。
図4(A)に示されるように、液滴吐出ヘッド32は、シート材Pの最大幅に対応する長さに設定され、下方から見て略平行四辺形形状の複数のヘッドユニット114が列状に配置されている。個々のヘッドユニット114は、ヘッドバー(図示省略)にネジ止めすることで締結されており、個別に交換が可能となっている。また、各ヘッドユニット114は、液滴を吐出するノズル112(図3参照)の配置を基準に取り付けられている。
さらに、シート材Pは矢印A方向に搬送され、各ヘッドユニット114によって印字される構成となっている。つまり、シート材Pが液滴吐出ヘッド32の下方を通過することで、液滴吐出ヘッド32を走査させることなくシート材Pの全幅に印字することが可能となっている。(紙幅対応の1パス印字、いわゆるFull Width Array(FWA))。
図4(B)に示されるように、隣接するヘッドユニット114間には、位置調整のための隙間Sが設けられている。また、ヘッドユニット114は、液体の不純物を取り除く上下方向に延びたフィルターユニット120と、フィルターユニット120の下方に設けられ、液体を後述する流路ユニット124に供給するマニホールドユニット122と、下面に液滴を吐出するノズル112が設けられた流路ユニット124と、フィルターユニット120を挟むように設けられ、後述する圧電素子186に駆動電圧を印加するための配線パターンが形成された配線基板としてのフレキシブルプリント基板116、118と、を備えている。
また、図3に示されるように、流路ユニット124は、液滴を吐出するノズル112と圧力室170とを備え、ノズル112と圧力室170とはノズル連通路132で連通されている。
さらに、マニホールドユニット122(図4参照)から供給された液体が充填される共通インク流路174を備えている。そして、共通インク流路174の開口部180と圧力室170とが、インク供給路182で連通されている。
また、圧力室170の上面には振動板148が接着され、振動板148の上面には、圧電素子186が接着され、圧電素子186の上面にはボール半田160を介してフレキシブルプリント基板116、118の底板部116A、118Aが接合されている。
次に流路ユニット124の構成部品について説明する。
流路ユニット124は、ノズル112が形成されるノズルプレート130と、ノズル連通路132と共通インク流路174となる孔が形成されたインクプールプレート136、138と、ノズル連通路132と共通インク流路174の開口部180となる孔が形成されたスループレート140と、インク供給路182となる孔が形成されたインク供給路プレート142と、圧力室170となる孔が形成された圧力室プレート144と、を順番に積層されて構成されている。
この構成により、記録ヘッド制御手段からの駆動波形がフレキシブルプリント基板116、118を介して圧電素子186に印加されると、圧電素子186がたわみ変形して、圧力室170の液体を加圧し、ノズル112から液滴を吐出させることができる。
また、図2(A)(B)に示されるように、フレキシブルプリント基板116、118は、流路ユニット124の上面に接合される底板部116A、118Bと底板部116A、118Aの端部から上方へ立ち上がる側板部116B、118Bを備えている。さらに、底板部116A、118Aと流路ユニット124の上面部124Dの間には流路ユニット124の外形に沿って、液体の浸入を防止する封止材128が設けられ、これらの間には側面隙間Rが形成されている。
一方、図4(B)に示されるように、隣接する流路ユニット124間のノズル面124Aの隙間Sに沿って、隙間Sを塞ぐように第1連結カバー部材としての第1連結テープ150が貼り付けられている。さらに、フレキシブルプリント基板116、118の底板部116A、118Aと流路ユニット124の上面部124Dとの間の側面隙間Rを塞ぐように第1側面カバー部材としての第1側面テープ152が貼り付けられている。
詳細には、図1(B)に示されるように、2箇所の屈曲部を有する第1連結テープ150は、図1(C)に示されるように、ノズル面124Aの隙間Sを塞ぎ、ノズル面124Aから流路ユニット124間の隙間Sに液体が浸入するのを防止している。
また、図1(B)に示されるように、直線状の第1側面テープ152は、図1(D)に示されるように、L字形状に折り曲げられ、隣接する流路ユニット124間の側面部124Cの隙間Sを塞ぎ、側面部124Cから流路ユニット124間の隙間Sに液体が浸入するのを防止している。さらに、図2(B)に示されるように、第1側面テープ152は、フレキシブルプリント基板116、118の底板部116A、118Aと流路ユニット124の上面部124Dの側面隙間Rを塞ぐことで液体が側面隙間Rを伝わって流路ユニット124間の隙間Sに浸入するのを防止している。
これによって、隙間Sに浸入した液体が落下しシート材Pや搬送系に付着するという問題を解消することができ、さらに、隙間Sに浸入した液体が液滴吐出ヘッド32内部の電気系統に障害を生じさせるという問題も解消することができる。
また、第1連結テープ150及び第1側面テープ152は、粘着テープであるため、ヘッドユニット114を交換する際に、容易に第1連結テープ150及び第1側面テープ152を取り外すことができる。
さらに、図1(B)に示されるように、第1側面テープ152は、ヘッドユニット114の配列方向に沿って直線状に一体的に設けられているため、連続して側面隙間Rを塞ぐことができる。
また、図1(D)に示されるように、L字形状に折り曲げられた第1側面テープ152を第1連結テープ150の端部に重ねて貼り付けることで、第1連結テープ150の端部からの剥がれを防止することができる。
さらに、第1連結テープ150及び第1側面テープ152の外表面はノズル面124Aと同等の撥水能力を有しており、インクに対する接触角が60°以上になるように設定されている。具体的には、本実施形態では材質にポリイミドを採用している。なお、第1側面テープ152は、第1連結テープ150の厚みによる段差に沿える程度の可撓性を有することが望ましい。(第1連結テープ150の側面に第1側面テープ152を貼付け可能な可撓性を備えること)
次に、液滴吐出ヘッド32のメンテナンスを行うメンテナンスユニット34について説明する。
次に、液滴吐出ヘッド32のメンテナンスを行うメンテナンスユニット34について説明する。
図5に示されるように、液滴吐出ヘッド32のメンテナンスを行うメンテナンスユニット34にはワイピング装置74が設けられている。ワイピング装置74は、ウレタンゴム等からなる弾性ブレード76を有している。弾性ブレード76は、下端部が支持部材78に支持されており、下端部を基点として上端部が弾性変形可能となっている。
支持部材78の下部には、移動ブロック80が設けられている。移動ブロック80には貫通孔80Aが形成されており、この貫通孔80Aにはシャフト82が貫通している。また、貫通孔80Aの下方には、軸部80Bが形成されている。この軸部80Bには雌ねじ部が形成されており、軸部80Bに挿通されたスクリューシャフト84の歯が噛合っている。
スクリューシャフト84は、図示しないモータに連結されており、モータの回転によってスクリューシャフト84が回転すると、ワイピング装置74が図の左右方向に移動する。つまり、液滴吐出ヘッド32の長手方向に沿って移動する構成となっており、これにより、弾性ブレード76がノズル面124Aをワイピングすることができる。
また、メンテナンスユニット34には、ノズル112(図3参照)の液体の乾燥防止やノズル112から液体を吸い出すバキューム作業のために、ノズル面124Aをキャッピングするキャップ86が設けられている。
キャップ86は、各ヘッドユニット114毎にそれぞれ設けられており、図示しない共通基板に取りつけられてユニット化されている。これにより、キャップ86の昇降によって、ヘッドユニット114のノズル面124Aに対して接近・離間可能とされている。
ここで、第1連結テープ150及び第1側面テープ152の外表面がノズル面124Aと同等の撥水能力を有しているため、ノズル面124Aを弾性ブレード76でワイピングした後に液体が第1連結テープ150及び第1側面テープ152の表面に残留することはない。
これにより、第1連結テープ150及び第1側面テープ152の表面に残留して増粘した液体をワイピングすることでノズル面124Aを汚してしまうこと防止できる。
なお、本実施形態ではシート材Pの巾より長い記録ヘッドを備えたプリンタを例に説明したが、ヘッドが走査する走査ヘッドにも適用できる。
次に本発明の第2実施形態に係る液滴吐出ヘッド32が採用されたプリンタ12について図8に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図8(B)に示されるように、この実施形態では第1実施形態とは違い、第1連結テープ150の端部に、流路ユニット124を形成するときに用いられる位置決め穴124Dを塞ぐ矩形状のタブ部150Aが設けられている。
この構成により、図8(C)に示されるように、位置決め穴124Dは、タブ部150Aだけで覆われ、位置決め穴124Dから液体が内部に侵入することを防いでいる。
次に本発明の第3実施形態に係る液滴吐出ヘッド32が採用されたプリンタ12について図9に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図9(B)に示されるように、この実施形態では第1実施形態とは違い、第2連結カバー部材としての第2連結テープ154の端部に、流路ユニット124を形成するときに用いられる位置決め穴124Dを塞ぎ、さらに隣接する流路ユニット124の側面部124Cを繋ぐタブ部154Bが設けられている。さらに、第2側面カバー部材としての第2側面テープ156は、ヘッドユニット114毎に分割されている。
この構成により、第2連結テープ154は、隣接する流路ユニット124間のノズル面124Aの隙間Sを塞ぎ、ノズル面124Aから流路ユニット124間の隙間Sに液体が浸入するのを防止する。さらに、第2連結テープ154は、隣接する流路ユニット124間の側面部124Cの隙間Sを塞ぎ、側面部123Cから流路ユニット124間の隙間Sに液体が浸入するのを防止する。
また、第2側面テープ156は、フレキシブルプリント基板116、118の底板部116A、118Aと流路ユニット124の上面部124Dとの間の側面隙間Rを塞ぐことにより、液体が側面隙間Rを伝わって流路ユニット124間の隙間Sに浸入するのを防止する。
さらに、第2側面テープ156がヘッドユニット114毎に分割されているため、ヘッドユニット114を交換する場合に、交換するヘッドユニット114に貼り付けられた第2側面テープ156と第2連結テープ154を剥がすことだけで、ヘッドユニット114を取り替えることができる。
次に本発明の第4実施形態に係る液滴吐出ヘッド32が採用されたプリンタ12について図10に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図10に示されるように、この実施形態では第1実施形態とは違い、第1連結テープ150は、一辺が開口された略並行四辺形状とされており、さらに、角部には、流路ユニット124を形成するときに用いられる位置決め穴124Dを塞ぐ矩形状のタブ部150Aが設けられている。
このように、第1連結テープ150の形状を大きくすることで作業性を向上させることができる。
さらに、第1連結テープ150が段差なく密着しているので、第1側面テープ152を第1連結テープ150の上から貼る際の作業がしやすく、テープ間の段差部からのインク侵入を防止できる。
次に本発明の第5実施形態に係る液滴吐出ヘッド32が採用されたプリンタ12について図11に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図11に示されるように、この実施形態では第1実施形態とは違い、第1連結テープ150は、略並行四辺形状とされており、さらに、角部には、流路ユニット124を形成するときに用いられる位置決め穴124Dを塞ぐ矩形状のタブ部150Aが設けられている。
また、図11(C)に示されるように、第1連結テープ150は、列状に配列されるヘッドユニット114に対し一つおきに貼り付けられている。
このように、1つの第1連結テープ150で2つの隙間Sを塞ぐことができるため、作業性を向上させることができる。
12 プリンタ(画像形成装置)
32 液滴吐出ヘッド
112 ノズル
114 ヘッドユニット
116 フレキシブルプリント基板(配線基板)
116B 側板部
116A 底板部
124 流路ユニット
124A ノズル面
124D 上面部(上面)
150 第1連結テープ(第1連結カバー部材)
152 第1側面テープ(第1側面カバー部材)
154 第2連結テープ(第2連結カバー部材)
156 第2側面テープ(第2側面カバー部材)
32 液滴吐出ヘッド
112 ノズル
114 ヘッドユニット
116 フレキシブルプリント基板(配線基板)
116B 側板部
116A 底板部
124 流路ユニット
124A ノズル面
124D 上面部(上面)
150 第1連結テープ(第1連結カバー部材)
152 第1側面テープ(第1側面カバー部材)
154 第2連結テープ(第2連結カバー部材)
156 第2側面テープ(第2側面カバー部材)
Claims (8)
- 駆動波形を印加する配線基板と、上面に前記配線基板が連結され、下面に液滴を吐出するノズルが設けられた流路ユニットと、を備えたヘッドユニットが列状に配列された液滴吐出ヘッドであって、
隣接する前記流路ユニット間の下面の隙間を塞ぐ第1連結カバー部材と、
隣接する前記流路ユニット間の側面の隙間を塞ぐと共に、前記配線基板と前記流路ユニットの上面との間の側面隙間を塞ぐ第1側面カバー部材と、
を備えることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 前記第1側面カバー部材は、前記ヘッドユニットの配列方向に沿って一体的に設けられることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッド。
- 駆動波形を印加する配線基板と、上面に前記配線基板が連結され、下面に液滴を吐出するノズルが設けられた流路ユニットと、を備えたヘッドユニットが列状に配列された液滴吐出ヘッドであって、
隣接する前記流路ユニット間の下面及び側面の隙間を塞ぐ第2連結カバー部材と、
前記配線基板と前記流路ユニットの上面との間の側面隙間を塞ぐ第2側面カバー部材と、
を備えることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 前記第2側面カバー部材は、前記ヘッドユニット毎に分割されていることを特徴とする請求項3記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記第1連結カバー部材又は前記第2連結カバー部材、及び前記第1側面カバー部材又は第2側面カバー部材の表面は、前記流路ユニットのノズル面と同等の撥水能力を有することを特徴とする請求項1乃至4何れか1項に記載された液滴吐出ヘッド。
- 前記第1連結カバー部材又は前記第2連結カバー部材、及び前記第1側面カバー部材又は前記第2側面カバー部材は、粘着テープであることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項に記載された液滴吐出ヘッド。
- 前記第1連結カバー部材又は前記第2連結カバー部材の端部に、前記第1側面カバー部材又は前記第2側面カバー部材が重ねて貼り付けられることを特徴とする請求項1乃至6何れか1項に記載の液滴吐出ヘッド。
- 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載された液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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2006
- 2006-11-28 JP JP2006320002A patent/JP2008132653A/ja active Pending
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