JP2008030361A - 液滴吐出ヘッド、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッド、及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドユニット間の隙間を封止する封止材の剥がれを防止することができる液滴吐出ヘッド、及びこれを備えた画像形成装置を得る。
【解決手段】図1に示されるように、各ヘッドユニット114間の突き合せ部分には、位置調整のための隙間Sが設けられている。隙間Sを構成するザグリプレート156の外形は、ノズルプレート130の外形より小さくされており、この段差157に、撥水膜210が形成されていない非撥水膜部212が設けられ、この非撥水膜部212にテープ214を密着させることで、テープ214と撥水膜210を面一とする。このように、テープ214が、撥水膜210が形成されていない非撥水膜部212に貼り付けられているため、剥がれる心配はなく、隙間Sへの液体の浸入を防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、これを備えた画像形成装置に関する。
インクジェット記録装置(以下「画像形成装置」という)の液滴吐出ヘッドには、液滴の吐出性能を安定させるため、ノズル面に撥水膜が形成されているものがある。(特許文献1)
詳細には、ノズルプレートに撥水膜を形成させることでノズル周りの液体の濡れが不均一となるのを防止し、これによりノズルから吐出される液滴の飛行曲がりを抑制して、安定した液滴吐出性能を確保している。
特開平4−234665公報
一方、近年、高速印字に対応するため、複数のヘッドユニットをシート幅方向に列状に配列したシート幅の液滴吐出ヘッドを使用する場合がある。さらに、フルカラーに対応するために、この液滴吐出ヘッドをシート材の搬送方向に複数並べて配置する場合もある。
このように、複数のヘッドユニットを並べて使用する場合は、各ヘッドユニット間に位置調整のための隙間を設けなければならない。しかし、ノズル面をワイピング清掃するときに、この隙間から液体が浸入して液滴吐出ヘッド内部の電気系統に障害を生じさせたり、隙間から浸入した液体が流れ落ちてシート材を汚すという問題があった。
この対策として、ヘッドユニット間の隙間を封止材で封止することで、液体の浸入を防止することが考えられる。しかし、ノズル面には撥水膜が形成されているため封止材の密着力が不十分で簡単に剥がれてしまうという問題がある。
本発明は、上記事実を考慮し、ヘッドユニット間の隙間を封止する封止材の剥がれを防止することが課題である。
本発明の請求項1に係る液滴吐出ヘッドは、液滴を吐出するノズルが設けられたノズルプレートと、前記ノズルの周りに形成された撥水膜と、を備えたヘッドユニットが列状に配列される液滴吐出ヘッドであって、隣接する前記ヘッドユニット間の突き合わせ部分に沿って設けられ、前記撥水膜が形成されていない非撥水膜部と、前記非撥水膜部に密着し、前記突き合わせ部分の隙間を封止する封止材と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、撥水膜が形成されていない非撥水膜部が、隣接するヘッドユニットの突合せ部分に沿って設けられている。そして、封止材はこの非撥水膜部に密着してヘッドユニット間の隙間を封止する。撥水膜が形成される部位に封止材を密着させるのに比べて、封止材は剥がれ難い。
このように、ヘッドユニット間の隙間を封止する封止材の剥がれを防止することができる。
本発明の請求項2に係る液滴吐出ヘッドは、請求項1記載において、前記撥水膜は、前記ノズルプレートの表面に設けられ前記ノズルを保護するザグリプレートに形成され、前記非撥水膜部は、前記ザグリプレートの外形を前記ノズルプレートの外形より小さくすることで形成されることを特徴とする。
上記構成によれば、非撥水膜部は、ノズルプレートとザグリプレートによって形成された段差部に設けられる。そして、封止材を段差部に密着させ封止材と撥水膜を面一とする。
このため、撥水膜をブレードでワイピング清掃するときに封止材がブレードに引っ掛って剥がれることはない。
本発明の請求項3に係る液滴吐出ヘッドは、請求項1又は2記載において、前記封止材は、前記非撥水膜部と前記隙間に跨って貼り付けられるテープであることを特徴とする。
上記構成によれば、封止材は、非撥水膜部に貼り付けられるテープであるため、ヘッドユニットの交換時等に引き剥がすことができる。また、貼り付けるときの作業性もよい。
本発明の請求項4に係る液滴吐出ヘッドは、請求項1又は2記載において、前記封止材は、前記非撥水膜部と前記隙間に充填される充填剤であることを特徴とする。
上記構成によれば、封止材は、非撥水膜部に充填される充填剤であるため、小さな凹凸があっても確実に密着することができる。
本発明の請求項5に係る液滴吐出ヘッドは、請求項4項記載において、前記ノズルプレートの外形をノズルへ液体を供給する流路プレートの外形より大きくしたこと特徴とする。
上記構成によれば、ノズルプレートの外形を流路プレートの外形より大きくすることで、流路プレート間の隙間よりノズルプレート間の隙間を狭くする。特に、ノズルプレートを樹脂フィルム等で形成する場合は、外形調整が容易であるため、容易にノズルプレート間の隙間を狭くすることができる。このように、ノズルプレート間の隙間を狭くすることで、毛管力で充填剤を吸い込み漏れを発生せずに硬化させることができる。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、請求項1乃至5何れか1項に記載された液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、画像形成装置には、請求項1乃至5何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドが設けられているため、液滴吐出ヘッド内部の電気系統に障害を生じたり、ヘッドユニット間の隙間に浸入した液体が流れ落ちてシート材を汚すことはない。
本発明によれば、ヘッドユニット間の隙間を封止する封止材の剥がれを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ヘッド32を備えた画像形成装置としてのプリンタ12について図1〜図11に従って説明する。
図11に示すように、プリンタ12の筐体14内の下部には給紙トレイ16が備えられており、給紙トレイ16内に積層されたシート材Pをピックアップロール18で1枚ずつ取り出すことができる。取り出されたシート材Pは、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ20で搬送される。以下、単に「搬送方向」というときは、シート材Pの搬送方向をいい、「上流」、「下流」というときはそれぞれ、搬送方向の上流及び下流を意味するものとする。
給紙トレイ16の上方には、駆動ロール24及び従動ロール26に張架された無端状の搬送ベルト28が配置されている。搬送ベルト28の上方には液滴吐出ユニット30が配置されており、搬送ベルト28の平坦部分28Fに対向している。この対向した領域が、液滴吐出ユニット30から液滴が吐出される吐出領域SEとなっている。
搬送経路22を搬送されたシート材Pは、搬送ベルト28で保持されてこの吐出領域SEに至り、液滴吐出ユニット30に対向した状態で、液滴吐出ユニット30から画像情報に応じた液滴が吐出される。
さらに、液滴吐出ユニット30は、有効な記録領域がシート材Pの幅(搬送方向と直交する方向の長さ)以上の長尺状とされ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つの液滴吐出ヘッド32が搬送方向に並んで配置されており、フルカラー画像に対応している。
各液滴吐出ヘッド32は、図示しない記録ヘッド制御手段によって制御される。記録ヘッド制御手段は、例えば、画像情報に応じて液滴の吐出タイミングや使用するノズル112(図7参照)を決め、駆動信号を液滴吐出ヘッド32に送る構成である。
また、各液滴吐出ヘッド32に液体を供給するインクタンク54がプリンタ12の筐体14内の上部に設けられている。
液滴吐出ユニット30は、搬送方向と直交する方向に不動とされていてもよいが、必要に応じて移動するように構成しておくと、マルチパスによる画像記録で、より解像度の高い画像を記録することができる。
また、液滴吐出ユニット30の両側には、それぞれの液滴吐出ヘッド32に対応した4つのメンテナンスユニット34が配置されている。液滴吐出ヘッド32に対してメンテナンスを行う場合には、図10に示すように、液滴吐出ユニット30が上方へ移動し、搬送ベルト28との間に設けられた間隙にメンテナンスユニット34が入り込む。そして、ノズル面114A(図9参照)に対向した状態で、所定のタイミングで、キャッピング、吸引、及び弾性ブレード76によるノズル面114Aのワイピング等のメンテナンス動作を行う。
図9に示すように、液滴吐出ヘッド32の上流側には、電源38が接続された帯電ロール36が配置されている。帯電ロール36は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及びシート材Pを挟みつつ従動し、シート材Pを搬送ベルト28に押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置との間を移動可能とされている。押圧位置では、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、シート材Pに電荷を与えて搬送ベルト28にシート材Pを静電吸着させることができる。
また、液滴吐出ヘッド32の下流側には、剥離プレート40が配置されており、シート材Pを搬送ベルト28から剥離させる。図11に示されるように、剥離されたシート材Pは、剥離プレート40の下流側で排出経路44を構成する複数の排出ローラ42で搬送され、筐体14の上部に設けられた排紙トレイ46に排出される。
以上の構成によって、図11に示されるように、プリンタ12では、給紙トレイ16に収容されたシート材Pがピックアップロール18で1枚ずつ取り出され、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ20によって搬送され、搬送ベルト28に至る。さらに、シート材Pは帯電ロール36によって搬送ベルト28に押し付けられ、帯電ロール36からの印加電圧によって搬送ベルト28に吸着(密着)されて保持される。この状態で、搬送ベルトの循環によってシート材Pが吐出領域SEを通過しつつ、液滴吐出ユニット30の液滴吐出ヘッド32にもうけられたノズル112(図7参照)から液滴が吐出されて、シート材P上に画像が記録される。1パスのみで画像記録する場合には、剥離プレート40(図9参照)でシート材Pを搬送ベルト128から剥離し、排出ローラ42で搬送して排紙トレイ46に排出する。これに対し、マルチパスで画像記録を行う場合には、必要な回数に達するまでシート材Pを周回させて吐出領域SEを通過させた後、剥離プレート40でシート材Pを搬送ベルト28から剥離し、排出ローラ42で搬送して排紙トレイ46に排出する。
次に、液滴吐出ヘッド32について説明する。
図8に示すように、液滴吐出ヘッド32は、シート材Pの最大幅に対応する長さに設定されたヘッドバー110を備えている。このヘッドバー110は、プリンタ12(図11参照)内のシート材Pの搬送路と対向する位置に、図示しない支持体によって固定支持されている。さらに、ヘッドバー110には、略平行四辺形形状の複数のヘッドユニット114が列状に配置されている。個々のヘッドユニット114は、ヘッドバー110にネジ(図示略)止めすることで締結されており、個別に交換が可能となっている。
また、各ヘッドユニット114は、液滴を吐出するノズル112(図7参照)の配置を基準に取り付けられている。さらに、各ヘッドユニット114間には、位置調整のための隙間S(図4参照)が設けられている。
また、シート材Pは矢印A方向に搬送され、ヘッドバー110に配設された各ヘッドユニット114によって印字される構成となっている。つまり、シート材Pがヘッドバー110の下方を一回通過することで、液滴吐出ヘッド32を走査させることなくシート材Pの全幅に印字することが可能となっている。(紙幅対応の1パス印字、いわゆるFull Width Array(FWA))。
また、ヘッドユニット114は略平行四辺形形状であり、ヘッドユニット114の上面には、2つの素子基板116,118が配設されている。さらに、図6に示されるように、ヘッドユニット114の素子基板116,118の反対側には、複数のノズル112が配設されたノズル領域124A,124Bが形成されている。すなわち、素子基板116,118は、2つのノズル領域124A,124Bに対応する位置に設けられており、素子基板116,118の略台形形状の領域内には、各ノズル112から液滴を吐出させる圧電素子186(図7参照)が複数個設けられている。
図7に示すようにヘッドユニット114は、マトリックス状に配置された液滴を吐出するノズル112と圧力室170とを備え、ノズル112と圧力室170とはノズル連通路158で連通されている。
また、図示しないインク供給部から導入された液体が充填される共通インク流路174を備えている。そして、共通インク流路174の開口部180と圧力室170とが、インク供給路182で連通されている。
圧力室170の上面には振動板148が接着され、振動板148の上面には、圧電素子186が接着され、圧電素子186の上面にはボール半田160を介して素子基板116、118が接合されている。
さらに、ヘッドユニット114の構成部品について説明すると、ヘッドユニット114は、ノズル112が形成されるノズルプレート130と、ノズル連通路158と共通インク流路174となる孔が形成されたインクプールプレート136、138と、ノズル連通路158と共通インク流路174の開口部180となる孔が形成されたスループレート140と、インク供給路182となる孔が形成されたインク供給路プレート142と、圧力室170となる孔が形成された圧力室プレート144と、を積層して構成されている。
なお、ノズルプレート130の材質はポリイミドであり、インクプールプレート136、138、スループレート140、インク供給路プレート142、圧力室プレート144の材質はSUSである。また、圧力室170等になる各孔は、エッチング加工によって形成されている。
一方、ノズルプレート130の下側には、ノズル112を保護するザグリプレート156が設けられている。ザグリプレート156は、SUSで形成され、ノズルプレート130に熱融着されている。
また、ザグリプレート156には、ノズル112に対応する位置に、ノズル112径より大きく開口されたザグリ156Aが設けられている。さらに、シート材P(図11参照)に対向したノズル面114Aには、ノズル112周りの液体の濡れが不均一となることでノズル112から吐出される液滴の飛行曲がりが発生して液滴吐出性能が不安定になるのを防止するため、撥水膜210が形成されている。
この構成により、記録ヘッド制御手段(図示省略)からの駆動電圧が圧電素子186に印加されると、圧電素子186がたわみ変形して、圧力室170の液体を加圧し、ノズル112から液滴が吐出することができる。
なお、図7に示す撥水膜210の厚みは、判りやすくするため、実際の厚みより厚く記載している。
ここで、図2に従って、ヘッドユニット114の製造方法について説明する。
先ず、図2(A)に示されるように、ポリイミドのフィルムからなるノズルプレート130にSUSからなるザグリプレート156を熱融着にて積層する。
次に図2(B)に示されるように、ザグリプレート156にレジスト150をザグリプレート156のエッチングパターンに合わせて塗布する。このときザグリプレート156の外形がノズルプレート130より小さくなるようにレジスト150をパターニングする。
次に図2(C)に示されるように、ザグリプレート156をエッチングしてザグリ156Aと段差157を形成する。
次に図2(D)に示されるように、ノズルプレート130の下面に所定の孔が設けられたインクプールプレート136を積層する。
次に図2(E)に示されるように、ザグリプレート156の外周部に設けられた段差157にマスキングをして撥水膜210をノズル面114Aに蒸着させる。
次に図2(F)に示されるように、エキシマレーザを使用してノズル112を加工する。
次に図2(G)に示されるように、上下を返して、インクプールプレート136の上面に、インクプールプレート138、スループレート140、インク供給路プレート142、圧力室プレート144、及び振動板148が積層されたヘッドプレート152を接合し、ヘッドユニット114を製造する。
一方、図1に示されるように、各ヘッドユニット114間の突き合せ部分には、位置調整のための隙間Sが設けられている。隙間Sを構成するザグリプレート156の外形は、ノズルプレート130の外形より小さくされており、この段差157に、撥水膜210が形成されていない非撥水膜部212が設けられ、この非撥水膜部212にテープ214を密着させることで、テープ214と撥水膜210を面一とする。
このように、テープ214が、撥水膜210が形成されていない非撥水膜部212に貼り付けられているため、剥がれる心配はなく、隙間Sへの液体の浸入を防ぐことができる。
なお、図1において、テープ214、ザグリプレート156、及び撥水膜210の厚さは、分かりやくするため厚く記載している。
次に、ノズル面114Aをワイピング清掃するメンテナンスユニット34について説明する。
図4に示すように、メンテナンスユニット34にはワイピング装置74が設けられている。ワイピング装置74は、ウレタンゴム等からなる弾性ブレード76を有している。弾性ブレード76は、下端部が支持部材78に支持されており、下端部を基点として上端部が弾性変形可能となっている。
支持部材78の下部には、移動ブロック80が設けられている。移動ブロック80には貫通孔80Aが形成されており、この貫通孔80Aにはシャフト82が貫通している。また、貫通孔80Aの下方には、軸部80Bが形成されている。この軸部80Bには雌ねじ部が形成されており、軸部80Bに挿通されたスクリューシャフト84の歯が噛合っている。
スクリューシャフト84は、図示しないモータに連結されており、モータの回転によってスクリューシャフト84が回転すると、ワイピング装置74が図4の左右方向に移動する。つまり、ワイピング装置74は、図3(A)(B)に示すように、液滴吐出ヘッド32の長手方向に沿って移動する構成となっており、ワイピング装置74のワイピング方向と隙間Sの長手方向が直交する。これにより、弾性ブレード76がノズル面114Aをワイピングする。
また、図4に示されるように、メンテナンスユニット34には、ノズル112(図7参照)の液体の乾燥防止やノズル112から液体を吸い出すバキューム作業のために、ノズル面114Aをキャッピングするキャップ86が設けられている。
キャップ86は、各ヘッドユニット114毎にそれぞれ設けられており、図示しない共通基板に取りつけられてユニット化されている。これにより、キャップ86は、ヘッドユニット114の昇降によって、ヘッドユニット114のノズル面114Aに対して接近・離間可能とされている。
各キャップ86は、チューブ88を介して負圧蓄積タンク90に連結されている。負圧蓄積タンク90には、吸引ポンプ(図示省略)が接続されており、吸引ポンプの駆動によって負圧蓄積タンク90内に負圧が発生するようになっている。
一方、チューブ88の途中には、電磁弁92が配設されており、電磁弁92の開閉により、キャップ86と負圧蓄積タンク90が連通、あるいは遮断されるようになっている。
そして、吸引ポンプを駆動させて負圧蓄積タンク90内に負圧を蓄積させ、電磁弁92を開放すると、チューブ88を介してキャップ86内が負圧となるように構成されている。これにより、キャップ86で吸引した液体は、負圧蓄積タンク90に回収されるようになっている。
また、負圧蓄積タンク90には、吸引ポンプを介して廃液タンク(図示省略)が連結されている。吸引ポンプの駆動によって、負圧蓄積タンク90に回収された液体が、廃液タンクに回収されるようになっている。
ここで、ノズル面114Aの清掃方法について説明する。
まず、図5(A)に示すように、図示しない昇降装置によって、ノズル面114Aがキャップ86に当接する位置まで、ヘッドユニット114が下降して、キャップ86によってノズル面114Aがキャッピングされる。
ここで、吸引ポンプを駆動させて、負圧蓄積タンク90に弱い負圧を蓄積させ、電磁弁92を開放する。これにより、キャップ86内に弱い負圧が発生して、ノズル面114Aのノズル112(図7参照)から液体が引き出される。つまり、ノズル面114Aに微量の液体が付着した状態となる。
次に、図5(B)に示すように、ワイピング装置74の弾性ブレード76の先端がノズル面114Aに当接する位置まで、ヘッドユニット114が上昇する。ここで、スクリューシャフト84(図4参照)を回転させて、ワイピング装置74を液滴吐出ヘッド32の長手方向(図5に示すF方向)に移動させる。これにより、ノズル面114Aが弾性ブレード76の先端によってワイピング(払拭)されて、ノズル面114Aの液体が移動する。
そして、図5(C)に示すように、ノズル面114A上で増粘・固化した液体がワイピングによって除去される。
このように、弾性ブレード76によって、ノズル面114Aの液体を除去する構成となっているが、図1に示されるように、テープ214は撥水膜210と面一なっているため、ノズル面114Aを弾性ブレード76で清掃するときにテープ214が弾性ブレード76に引っ掛って剥がれることはない。
また、封止材としてテープ214を用いているため、ヘッドユニット114の交換時等に引き剥がすことができる。また、貼り付けるときの作業性もよい。
また、隙間Sに液体が浸入しないため、液滴吐出ユニット30(図11参照)内部の電気系統に障害を生じさせたり、隙間Sに浸入した液体が流れ落ちてシート材Pを汚すという問題が解消される。
なお、本実施形態ではシート材Pの巾より長い記録ヘッドを備えたプリンタを例に説明したが、ヘッドが走査する走査ヘッドにも適用できる。
次に、第2実施形態に係る液滴吐出ヘッド32を備えたプリンタ12について図12に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
この実施形態では、封止材として充填剤216を使用しているため、小さな凹凸があっても確実に充填剤216を非撥水膜部212に密着させることができる。
また、ノズルプレート130の外形をインクプールプレート136より大きくし、ノズルプレート130間の隙間Sを狭くする。ここで、ノズルプレート130はポリイミドのフィルムから形成されているため、SUSを使用しているインクプールプレート136と違い容易に外形を調整でき、ノズルプレート130間の突き合わせ部の隙間Sを狭くすることができる。このため、粘度が低い充填剤216を使用した場合は、毛管力で充填剤216を吸い込み漏れを発生せずに硬化させることができる。
なお、上記実施形態では、ザクリプレート156が設けられた場合について説明したが、図13に示すように、ザクリプレート156を設けることなくノズルプレート130に非撥水膜部212を設けてもよい。但し、この場合は、ノズル面114Aに対して充填剤216が凸状になる。
本発明の第1実施形態に係るヘッドユニットを示し、ヘッドユニット間のシール等を示した拡大断面図である。 (A)(B)(C)(D)(E)(F)(G)は、第1実施形態に係る液滴吐出ヘッドの製造工程を示す概略構成図である。 (A)本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ユニットを示し、弾性ブレードとの関係を表した平面図である。(B)本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ユニットを示し、弾性ブレードとの関係を表した側面図である。 本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ユニットを示し、ヘッドユニットとメンテナンスユニットと示した側面図である。 (A)本発明の第1実施形態に係るヘッドユニット及びメンテナンスユニットを示し、ヘッドから液体を引き出している状態を示した側面図である。(B)本発明の第1実施形態に係るヘッドユニット及びメンテナンスユニットを示し、ヘッドに付着した液体をワイピングしている状態を示した側面図である。(C)本発明の第1実施形態に係るヘッドユニット及びメンテナンスユニットを示し、ヘッドに付着した液体のワイピングが終了した状態を示した側面図である。 本発明の第1実施形態に係るヘッドユニットを示した平面図である。 本発明の第1実施形態に係るヘッドユニットを示した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ユニットとシートPとの位置関係を示した平面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の画像形成部を示した概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示し、メンテナンスユニットを作動させる時の状態を示した概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係るヘッドユニットを示し、ヘッドユニット間のシール等を示した拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係るヘッドユニットを示し、ザクリプレートが設けられていない場合を示した拡大断面図である。
符号の説明
12 プリンタ(画像形成装置)
32 液滴吐出ヘッド
112 ノズル
114 ヘッドユニット
130 ノズルプレート
136 インクプールプレート(流路プレート)
156 ザグリプレート
210 撥水膜
212 非撥水膜部
214 テープ(封止材)
216 充填剤(封止材)

Claims (6)

  1. 液滴を吐出するノズルが設けられたノズルプレートと、前記ノズルの周りに形成された撥水膜と、を備えたヘッドユニットが列状に配列される液滴吐出ヘッドであって、
    隣接する前記ヘッドユニット間の突き合わせ部分に沿って設けられ、前記撥水膜が形成されていない非撥水膜部と、
    前記非撥水膜部に密着し、前記突き合わせ部分の隙間を封止する封止材と、
    を有することを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記撥水膜は、前記ノズルプレートの表面に設けられ前記ノズルを保護するザグリプレートに形成され、前記非撥水膜部は、前記ザグリプレートの外形を前記ノズルプレートの外形より小さくすることで形成されることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記封止材は、前記非撥水膜部と前記隙間に跨って貼り付けられるテープであることを特徴とする請求項1又は2記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記封止材は、前記非撥水膜部と前記隙間に充填される充填剤であることを特徴とする請求項1又は2記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 前記ノズルプレートの外形をノズルへ液体を供給する流路プレートの外形より大きくしたこと特徴とする請求項4記載の液滴吐出ヘッド。
  6. 請求項1乃至5何れか1項に記載された液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2006207863A 2006-07-31 2006-07-31 液滴吐出ヘッド、及びこれを備えた画像形成装置 Pending JP2008030361A (ja)

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