JP5343630B2 - 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、画像形成装置 - Google Patents

圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。
液体吐出ヘッドとしては、圧電層と内部電極が交互に積層され、内部電極は交互に異なる端面に引き出されてそれぞれ外部電極(端面電極ともいう。)に接続されている、複数の圧電素子柱が列状に並べて配置された圧電アクチュエータを用いるものが知られており、この場合、内部電極を端面に引き出した外部電極にフレキシブル基板(フレキシブルプリントケーブル)などのフレキシブル配線基板(配線部材)に設けられた配線電極を接合し、各圧電素子柱に画像信号に応じた駆動信号を与えるようにしている。なお、駆動信号を与える配線電極を接続する圧電素子柱の外部電極を個別電極といい、複数の圧電素子柱の共通の共通配線電極を接続する圧電素子柱の外部電極を共通電極ともいう。
ここで、フレキシブル基板の配線電極を圧電素子柱の個別電極への接続は、例えば半田を用いて両電極を接合することで行われるが、フレキシブル基板が熱膨張することで配線電極のピッチが変化し、圧電素子の個別電極とフレキシブル基板の配線電極のピッチに位置ずれが生じる。
そこで、フレキシブル基板に設けられる配線電極のピッチと複数の圧電素子柱の個別電極のピッチを合わせるため、予めフレキシブル基板の熱膨張率からフレキシブル基板の伸びを算出して、フレキシブル基板の配線電極ピッチを予め小さくしておき、更にフレキシブル基板にスリットを設けるようにすることが知られている(特許文献1)。
また、圧電素子とFPCなどの配線部材(配線基板)との接続に関して、配線基板の圧電素子に対する接合強度を高め、接続信頼性を向上させため、FPCの圧電素子との接合面と、振動板の圧電素子が配設された面との間で、FPCの電極バンプが配設された所定の領域以外の領域に、FPCなどの配線基板と振動板を固定する固定部材を配設することが知られている(特許文献2)。
特開2005−153321号公報 特開2007−237556号公報
例えば、画像形成装置においてはヘッドの高密度化、長尺化によって高画質化、高速化が図られており、圧電アクチュエータの圧電素子柱は幅が狭く、配列ピッチも狭くなっている。そのため、圧電素子柱に駆動信号を与えるフレキシブル基板の配線電極の幅及びピッチも狭くなっている。
その結果、例えば、従来のようにフレキシブル基板にスリットを設けて熱収縮量を低減させる構成を採用し、スリットがフレキシブル基板の中央部にのみ配設された場合、熱収縮による圧電素子柱にかかる応力が大きくなって、柱倒れが発生するという課題が生じる。また、スリットの数を多くした場合においても、フレキシブル基板の剛性が弱くなってしまい、スリットと圧電素子柱の間との位置精度が悪くなり、接合不良が発生するおそれがある。
また、従来のように圧電素子の個別電極とフレキシブル基板の配線電極間の半田付け部分を剥離し難くするために、フレキシブル基板と振動板の間に固定部材を配設する構成を採用すると、ヘッドの長尺化に伴い、固定部材の量も多く必要になってしまい、コストが高くなるという課題がある。
特に、上述したヘッドの長尺化、高密度化に伴って、部品の反り、製造ばらつき、熱膨張ばらつき等が短尺のヘッドよりも大きくなるので、ショート等による接合不良を発生させないために、フレキシブル基板の配線電極を細くする必要があり、接合領域が小さくなって接合強度が足らず剥離し易くなる問題や熱収縮による接合不良の問題などが発生しやすくなるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、圧電素子柱と配線部材の接合位置ずれを低減し、接合強度を高めて接合信頼性を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る圧電アクチュエータは、
圧電層と内部電極が交互に積層され、前記内部電極は交互に異なる端面に引き出されてそれぞれが外部電極に接続されている、配列方向に略同じ幅に形成された複数の圧電素子柱が列状に並べて配置され、
前記圧電素子柱の各々の外部電極には配線部材の接合領域が接合され、
前記配線部材の接合領域には、第1の接合領域と、圧電素子柱配列方向における幅が前記第1の接合領域より広い第2の接合領域とが設けられ、かつ、前記第2の接合領域に隣接して第1の接合領域が配置され、前記第2の接合領域同士が連続して配置されず、
前記第1の接合領域と前記第2の接合領域が交互に配置されている
構成とした。
本発明に係る液体吐出ヘッドは、本発明に係る圧電アクチュエータを備えたものである。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えたものである。
本発明に係る圧電アクチュエータによれば、圧電素子柱と配線部材の接合位置ずれを許容可能で、かつ、接合強度も高い電極接続(接合)を形成することができる。
本発明に係る液体吐出ヘッドによれば、本発明に係る圧電アクチュエータを備えるので、信頼性の高い長尺ヘッドを得ることができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、信頼性の高い長尺ヘッドを搭載して高速記録化を図れる。
本発明に係る圧電アクチュエータの第1実施形態の要部正面説明図である。 図1のA−A線に沿う断面説明図である。 図1のB−B線に沿う断面説明図である。 図1の要部拡大説明図である。 同じく斜視説明図である。 レーザーによる半田接合を行う配線部材接合装置の要部拡大説明図である。 同じくエアー抑え機構の斜視説明図である。 比較例の第1例の圧電アクチュエータの説明に供する説明図である 比較例の第2例の圧電アクチュエータの説明に供する説明図である 比較例の第2例を長尺化した場合の問題の説明に供する説明図である 比較例の第2例を長尺化した場合の問題を解決する構成の更なる問題の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態の圧電アクチュエータの要部正面説明図である。 本発明の第3実施形態の圧電アクチュエータの要部正面説明図である。 本発明の第4実施形態の圧電アクチュエータの要部正面説明図である。 本発明の第5実施形態の圧電アクチュエータの要部正面説明図である。 本発明に係る圧電アクチュエータの第6実施形態の模式的正面説明図である。 同じく平面説明図である。 本発明に係る圧電アクチュエータの第7実施形態の模式的正面説明図である。 同じく平面説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドの一例を示す外観斜視説明図である。 図20のX−X線に沿う液室長手方向(液室の並び方向と直交する方向)に沿う断面説明図である。 同じく液室短手方向(液室の並び方向)に沿う断面説明図である。 本発明に係る液体吐出装置を含む本発明に係る画像形成装置の一例を示す全体構成説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る圧電アクチュエータの第1実施形態について図1ないし図5を参照して説明する。なお、図1は同アクチュエータの要部正面説明図、図2は図1のA−A線に沿う断面説明図、図3は図1のB−B線に沿う断面説明図、図4は図1の要部拡大説明図、図5は同じく斜視説明図である。
この圧電アクチュエータ1は、複数の圧電素子柱11が列状に並べて配置された圧電素子部材2がベース部材4上に接着剤で接合されて設けられている。圧電素子部材2は、分断することのないスリット加工(溝加工)を施すなどして、複数個の圧電素子柱11を、スリット溝12を介して所定のピッチで形成したものである。
なお、圧電素子柱11は、図2及び図3に示すように、圧電層21と内部電極22a、22bが交互に積層され、内部電極22a、22bは交互に異なる端面(圧電素子柱の配列方向と直交する方向の両端面)に引き出されて、それぞれ外部電極25と外部電極26に接続されている。なお、外部電極25が個々の圧電素子柱11を選択的に駆動するための駆動信号が与えられる個別電極となり、外部電極26が複数の圧電素子柱11に共通の共通電極となる。
そして、この圧電アクチュエータ1には配線部材としての例えばFPC(フレキシブルプリント基板)3が接合されている。このFPC3は、基板30上に圧電素子柱11に駆動信号を与える(駆動信号の伝達に寄与する)ための配線電極31が設けられ、半田部材41を介して圧電素子柱11の外部電極(以下「個別電極」という)25に接合されている。なお、圧電素子柱11の外部電極(共通電極)26に接続する配線電極については図示を省略している。
ここで、配線電極31としては、圧電素子柱11の個別電極25に接合する圧電素子柱配列方向の幅L1の第1の接合領域31aを有する第1の配線電極31Aと、圧電素子配列方向の幅L2が第1の接合領域31aより広い第2の接合領域31bを有する配線電極31Bとが設けられ、かつ、第2の接合領域31bを有する第2の配線電極31Bは第1の接合領域31aを有する第1の配線電極31Aを介して配置されている。
なお、ここでは、第1の配線電極31A、第2の配線電極31Bは、それぞれ全体を第1の接合領域31aの幅L1、第2の接合領域31bの幅L2で形成しているが、接合領域部分のみ幅を異ならせる構成とすることもできる。また、配線部材としてFPCを用いているが、フレキシブル配線部材としては、薄膜状であり互いに並列された複数の電極が設けられているものであればよく、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)を用いることもできる。
このように、圧電素子柱の外部電極に接合する配線部材の接合領域には、第1の接合領域と、圧電素子柱配列方向における幅が第1の接合領域より広い第2の接合領域とが設けられ、かつ、第2の接合領域に隣接して第1の接合領域が配置され、第2の接合領域同士が連続して配置されない構成とすることで、圧電素子柱と配線部材の接合位置ずれを低減し、接合強度を高めて電極接続(接合)の信頼性を向上することができる。
次に、FPC3と圧電素子部材2の圧電素子柱11との半田接合について説明する。
FPC3と圧電素子柱11とを接合するとき、上述したように、半田部材41の加熱方法として、ヒータ等を用いた接触加熱方法の場合には、ヒータがFPC3に直接接触して熱処理するので、FPC3を損傷するおそれがあることから、レーザー等を圧電素子柱11の配列方向にスキャンさせながら接合する非接触加熱方式が好ましい。また、ガラス等の部材でFPC3と圧電素子柱11を密着させて接合させてもよいが、エアー圧によってFPC3と圧電素子柱11を密着させながらレーザーによって接合する方が好ましい。
なお、半田部材41は、金属部材からなる第1、第2の配線電極31A、31Bと樹脂部材からなるFPC3の基板31とを透過可能なレーザー光の照射又はヒータによる熱圧着等により溶融する。すなわち、半田部材41は、第1、第2の配線電極31A、31Bに比較して低い融点を有する材料であり、かつ導電性を有する材料から構成されたものであればよく、鉛(Pb)を含有しないものであることが好ましく、例えばスズ(Sn)及びビスマス(Bi)を主成分とする半田が用いられている。鉛が含有されていないことから、環境保護の観点において効果的であるとともに、スズ(Sn)及びビスマス(Bi)が主成分の半田部材41は非鉛の部材の中では非常に低い融点を有していることから、FPC3や圧電素子部材2にダメージを与えることなく、第1、第2の配線電極31A、31Bと圧電素子柱11の外個別極25とを容易に溶着することができる。また、半田部材41はあらかじめFPC3または圧電素子部材2側に成膜されていなくてもよい。
次に、上述したレーザーによる半田接合を行う配線部材接合装置の一例について図6及び図7を参照して説明する。なお、図6は同配線部材接合装置の要部拡大説明図、図7は同じくエアー抑え機構の斜視説明図である。
この配線部材接合装置401では、レーザー照射機構402とエアー抑え機構403が一体化した構造となっている。エアー抑え機構403は、一端部403a側がテーパ状とされ、かつ他端部403b側が円筒状とされた筒体で構成されている。このエアー抑え機構403は、一端部403aが局所的な気体の吹き付けが可能な口径とされ、他端部403b近傍に導入口403cが設けられている。この導入口403cには、圧縮空気形成手段404が接続されている。
エアー抑え機構403は、その中心軸線(一端403aの開口の中心も含む。)がレーザー照射部410から出射されるレーザー光Lと同軸となるように、他端部403bがレーザー照射部410の下面(レーザー光Lの出射側の面)に気密的に取り付けられており、レーザー照射部410と協働して導入口403cから一端部403aへ通じる局所押圧風路408を画成している。
この局所押圧風路408では、圧縮空気形成手段404から導入口403cを経て気体が導入されると、一端部403aから気体を吹き出して、レーザー光Lと同軸上でZ軸方向下側(FPC3側)へ向けた気体の流れを形成することができる。このため、エアー抑え機構403は、その導入口403cに接続された圧縮空気形成手段404及びレーザー照射部410と協働して、流体押圧局所密接手段を構成している。
このレーザー照射機構402では、圧縮空気形成手段404から局所押圧風路408内へと気体を送り込みつつ、レーザー照射部410からレーザー光Lを出射すると、エアー抑え機構403の一端部403aから吹き出された気体が、FPC3の上方からレーザー光Lの軸線と一致する位置で局所的にFPC3の上面に吹き当たり、FPC3におけるレーザー光Lにより照射される個所の周辺が圧電素子部材2の圧電素子柱11へ向けて局所的に押圧される。
このことから、ここでいう局所的に吹き当たる気体の流れとは、少なくともレーザー照射部410から出射されるレーザー光Lの接合のための照射の際(半田部材41を溶融すべく照射する際)の照射領域(照射スポットの大きさ寸法)で第1、第2の配線電極31A、31Bと圧電素子柱11の外部電極25とを密着させるべく、FPC3を圧電素子部材2へ向けて局所的に押圧することを可能とするものである。
なお、レーザー光としては、半導体レーザー光を用いているが、半田部材41への吸収率がよく、FPC3の透過率がよいものであれば、例えば、連続的に出射されたYAGレーザーであっても良い。ただし、半導体レーザー装置を用いると、安価でありかつ制御しやすいことから、接合作業を安価にかつ適切に行うことができる。また、半導体レーザーは、樹脂材料への透過率が高いことから、FPC3および圧電素子部材2にダメージを与えることなく接合を行うことができる。
ここで、配線電極の接合領域の幅が同じ比較例について図8ないし図11を参照して説明する。
まず、図8(a)に示すように、圧電アクチュエータ1の圧電素子柱11のピッチP1とFPC3の配線電極31のピッチP2とを同じ(P1=P2)にして、例えば図8(b)に示すように最も左側の圧電素子柱11を基準として接合用レーザーを矢示方向にスキャンして接合を行った場合、FPC3の熱膨張によって右側に行くほど圧電素子柱11と配線電極31との位置ずれが大きくなって接合不良箇所60が発生する。
そこで、図9(a)に示すように、圧電アクチュエータ1の圧電素子柱11のピッチP1に対して、FPC3の熱膨張率からFPC3の配線電極31のピッチP2を設定する(この場合、P1>P2となる)ようにして、図9(b)に示すようにFPC3が熱膨張したときに圧電素子柱11と配線電極31とのピッチが同じになるようにすることで、接合不良の発生を防止する。
ところが、圧電アクチュエータ1が長尺化すると、部品の反り、製造ばらつき、熱膨張ばらつきなどが大きくなって、図10(a)に示すように、圧電アクチュエータ1の圧電素子柱11のピッチP1に対して、FPC3の熱膨張率からFPC3の配線電極31のピッチP2を設定しても、接合後のピッチが同じになるように合わせることが困難となり、図10(b)に示すように接合不良箇所60が生じてしまう。
そこで、図11に示すように、FPC3の配線電極31を細くして対応することが検討されるが、配線電極31を細くすると、接合領域が狭くなって、十分な接合強度が得られなくなり、接合時の接合部分の剥離やFPC3の接合後の熱収縮による接合部分の剥離などの接合不良が発生し易くなる。
これに対して、上記実施形態に係る圧電アクチュエータ1においては、複数ある圧電素子柱11の個別電極25とFPC3の配線電極31の一部の第2の配線電極31Bについて接合領域31bの幅を第1の配線電極31Aの接合領域31aの幅より広くし、この第2の配線電極31Bについて接合領域31bを仮接合領域として使用する。
そして、FPC3と圧電素子柱11とを接合するとき、先ず、FPC3の第2の配線電極31Aを圧電素子柱11に仮接合し、その後、第1、第2の配線電極31A、31Bを各圧電素子柱11に本接合する。
この場合、上述したように例えばレーザーによる接合を行う場合には、第2の配線電極31Aをスポット的に仮接合した後、レーザーをスキャンして本接合を行う。スキャンの方向は、上述したように圧電素子部材2の左端から右端、右端から左端、中央部から左端及び中央部から右端のように適宜選択すればよい。なお、また、本接合するときにも第2の配線電極31Bの接合領域31bの半田部材41に再度熱が加わることになるが、接合領域31bは面積が広く半田量を多くすることができるので、必要となる熱量が大きくなり、接合領域31aを溶融する程度の熱量では再溶解せず、仮接合の効果を十分発揮させることができる。
これによって、本接合におけるFPC3の圧電素子柱配列方向の伸びを抑制することができ、FPC3の第1、第2の配線電極31A、31Bと圧電素子柱11の外部電極25との位置ずれを低減することができる。
ここで、FPC3の一部の配線電極31Bの接合領域の幅を相対的に他の配線電極31Aの接合領域よりを1bの幅を大きくしているが、配線電極31Bを隣接させていない(配線電極31Aを介して配置している)ので、隣接する配線電極間の間隔が狭くなることで生じるショートのおそれはなくなる。また、一部の配線電極31Bを本接合に先立って仮接合することで、配線電極31B部分での伸びが抑制されるので、この点でもショートのおそれはなくなる。
この場合、第2の接合領域31bの箇所を増やすことにより、部品の反り、製造ばらつき、熱膨張ばらつき等の影響を分割できるので、長尺化にも対応することができる。また、本接合をレーザー接合で行う場合は、仮接合も同工程で行うことができ、タクト的にもホットメルトよりも効率的な接合を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について図12を参照して説明する。なお、図12は同アクチュエータの要部正面説明図である。
ここでは、FPC3の第2の配線電極31Bを、圧電素子部材2の両端部の圧電素子柱11に対応して配置している。これにより、各圧電素子柱11の個別電極25とそれに対応するFPC3の各配線電極31の全体的な接合位置合わせのタクト時間の短縮を図れる。また、剥離が始まる両端部の強度を高めることにより、接合信頼性を更に向上する。
なお、圧電素子部材2の両端部の圧電素子柱11に加えて、それ以外の圧電素子柱11に対応して第2の配線電極31Bを配置することもできる。
次に、本発明の第3実施形態について図13を参照して説明する。なお、図13は同アクチュエータの要部正面説明図である。
ここでは、FPC3の第2の配線電極31Bを、圧電素子部材2の中央部の圧電素子柱11に対応して配置している。これにより、本接合をヒータ等により同時に全体を加熱する接合工法による場合、中央部が強固に接合されていることにより、FPC3の膨張が左右均等になり、一方の端部の圧電素子柱11への応力集中が抑制され、柱倒れ等の不良が避けられる。
なお、圧電素子部材2の中央部の圧電素子柱11に加えて、それ以外の圧電素子柱11に対応して第2の配線電極31Bを配置することもできる。
次に、本発明の第4実施形態について図14を参照して説明する。なお、図14は同アクチュエータの要部正面説明図である。
ここでは、FPC3の第2の配線電極31Bを、圧電素子部材2の各圧電素子柱11に交互に対応して配置している。これにより、隣接する配線電極間の距離が近づきすぎてショート等の不良を引き起こすことなく、圧電素子柱11とFPC3の接合強度を大きく向上することができ、接合信頼性を更に高めることができる。
次に、本発明の第5実施形態について図15を参照して説明する。なお、図15は同アクチュエータの要部正面説明図である。
ここでは、圧電素子部材2の各圧電素子柱11は、交互に、駆動信号が印加されて駆動される駆動圧電素子柱11Aと、駆動信号が印加されない非駆動圧電素子柱11Bとしている。
ここで、FPC3の第2の接合領域31bを有する第2の配線電極31Bを非駆動圧電素子柱11Bの外部電極25に接合している。なお、この場合、第2の配線電極31Bは、非駆動圧電素子柱11Bに接合されるので、実際には「配線」電極ではなく、ダミー電極となるが、ここでは、第1の接合領域よりも幅の広い第2の接合領域を有する部分をダミー電極も第2の配線電極と称している。
これにより、駆動圧電素子柱11Aとの接合領域を狭くしても接合強度を確保することができ、駆動圧電素子柱と少ない熱量で半田接合することができるので、駆動圧電素子柱への熱的ダメージが低減するとともに、接合信頼性を更に高めることができる。
次に、本発明に係る圧電アクチュエータの第6実施形態について図16及び図17を参照して説明する。なお、図16は同アクチュエータの模式的正面説明図、図17は同じく平面説明図である。
この圧電アクチュエータ1は、1列当たり、複数(ここでは3個)の圧電素子部材2を2列分ベース部材4上に配列したものである。
1つの圧電素子部材を用いて長尺アクチュエータを構成する場合には、反りが大きくなり、位置ずれなどの接合不良のおそれがあるが、複数の圧電素子部材を配列して長尺アクチュエータを構成することで、圧電素子部材の個数が増えるだけで、圧電素子部材の反りは無視することができ、信頼性の高い接合をすることができる。
次に、本発明に係る圧電アクチュエータの第7実施形態について図18及び図19を参照して説明する。なお、図18は同アクチュエータの模式的正面説明図、図19は同じく平面説明図である。
この圧電アクチュエータ1は、複数(ここでは3個)の圧電素子部材2をベース部材4上に配列し、FPC3との接合は、隣り合う圧電素子部材2、2の隣り合う側の圧電素子柱11の少なくとも一方の外部電極25に第2の接合領域31bを有する第2の配線部材31Bが接合されている構成とし、圧電素子部材2のつなぎ部分の端部に第2の接合領域31bを有する第2の配線部材31Bが配置される構成としている。
すなわち、複数の圧電素子部材2を高精度にベース部材4上に配列することで長尺アクチュエータを構成できるが、配列した圧電素子部材2、2間に段差が生じた場合に、1枚のFPC3を接合しようとすると、圧電素子部材2、2間のつなぎ部分で接合不良が発生するおそれがある。そこで、圧電素子部材2のつなぎ部分の端部に第2の接合領域31bを有する第2の配線部材31Bが配置されることで、半田を多く付けて接合することができ、それにより圧電素子部材2,2間の段差を補間し、強固に接合することができて接合信頼性が高まる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドの一実施形態について図20ないし図22を参照して説明する。なお、図20は同液体吐出ヘッドの外観斜視説明図、図21は図20のX−X線に沿う液室長手方向(液室の並び方向と直交する方向)に沿う断面説明図、図22は同じく液室短手方向(液室の並び方向)に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、SUS基板で形成した流路基板(液室基板)101と、この流路基板1の下面に接合した振動板部材102と、流路基板101の上面に接合したノズル板103とを有し、これらによって液滴(液体の滴)を吐出するノズル104が連通する個別流路としての液室(以下「加圧液室」というが、圧力室、加圧室、流路などとも称される。)106、加圧液室106に液体であるインク(記録液)を供給する供給路を兼ねた流体抵抗部107、複数の加圧液室106に記録液を供給する共通液室108を形成している。なお、共通液室108には図示しない液体タンクから供給路を介してインクが供給される。
ここで、流路基板101は、リストリクタプレート101Aとチャンバーブレート101Bとを接着して構成している。この流路基板101は、SUS基板を、酸性エッチング液を用いてエッチング、あるいは打ち抜き(プレス)などの機械加工することで、各加圧液室106、流体抵抗部107、共通液室108などの開口をそれぞれ形成している。なお、流体抵抗部107は、リストリクタプレート101Aの部分を開口し、チャンバーブレート101Bの部分を開口しないことで形成している。
振動板部材102は、流路基板101を構成するチャンバーブレート101Bに接着接合している。この振動板部材102は、例えば、SUS基板などの金属部材121に金属部材21よりも線膨張係数を大きく調製した樹脂を直接塗布(塗工)して加熱、固化させた樹脂層(樹脂部材)122を直接成膜して形成したものであり、樹脂層122で液室106の壁面となる変形可能な部分(振動板領域)102Aを形成し、この振動板領域102Aの液室106と反対側には金属部材121からなる島状の突起部(以下「島状凸部」ともいう。)102Bを形成している。また、この振動板部材102には流路基板101の液室間隔壁部106Aに対応する位置には金属部材121による厚肉部102Dが形成(残存)されている。この他、振動板部材102は、樹脂層と金属部材とを接着剤で接合したもの、Niなどの電鋳で形成したものなどを用いることもできる。
ノズル板103は、各加圧液室106に対応して直径10〜30μmの多数のノズル104を形成し、流路基板101のリストリクタプレート101Aに接着剤接合している。このノズル板103としては、ステンレス、ニッケルなどの金属、ポリイミド樹脂フィルムなどの樹脂、シリコン、及びそれらの組み合わせからなるものを用いることができる。また、ノズル面(吐出方向の表面:吐出面)には、インクとの撥水性を確保するため、メッキ被膜、あるいは撥水剤コーティングなどの周知の方法で撥水膜を形成している。
そして、振動板部材102の面外側(加圧液室106と反対面側)に本発明に係る圧電アクチュエータ110を配置している。この圧電アクチュエータ110は、前述した圧電アクチュエータ1と同様に、複数個の圧電素子部材112と、各圧電素子部材112に給電するFPCなどで構成される複数の給電部材113とを備え、複数個の圧電素子部材112は共通のベース部材114に列状に並べて接合配置されている。
圧電素子部材112は、分断することのないスリット加工(溝加工)を施すなどして、偶数個の圧電素子柱111を、スリット溝115を介して、所定のピッチで形成し、隣り合う2つの圧電素子部材112の圧電素子柱111、111間の間隔もスリット溝115の溝幅として配置している。そして、圧電素子部材112の各圧電素子柱111は、1つおきに駆動する圧電素子柱(駆動圧電素子柱)111Aと駆動しない圧電素子柱(非駆動圧電素子柱)111Bとして使用する。
配線部材113は、前述した第5実施形態の構成とし、圧電素子部材112の1つおきの駆動圧電素子柱111Aに対応して配置された第1の配線電極31Aと、非駆動圧電素子柱111Bに対応して配置された第2の配線電極(ダミー電極)31を有している。
この圧電アクチュエータ110の駆動圧電素子柱111Aは振動板部材102の島状凸部102Bに接着剤接合し、非駆動圧電素子柱111Bは液室間隔壁部106Aに対応する厚肉部102Dに接着剤接合している。
なお、圧電素子部材112は、厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層とを交互に積層したものであり、内部電極を交互に端面の端面電極(外部電極)である図示しない個別電極及び共通電極にそれぞれ電気的に接続し、これらの個別電極及び共通電極に前述した給電部材113をはんだ接合している。この圧電定数がd33(d33は内部電極面に垂直(厚み方向)の伸び縮みを指す。)である圧電素子部材112の駆動圧電素子柱111Aの伸縮により振動板領域102Aを変位させて液室106を収縮、膨張させるようになっている。圧電素子柱111Aに駆動信号が印加され充電が行われると伸長し、また圧電素子柱111Aに充電された電荷が放電すると反対方向に収縮する。
なお、圧電素子部材112(駆動圧電素子柱111A)の圧電方向としてd33方向の変位を用いて加圧液室106内インクを加圧する構成とすることも、圧電素子部材112の圧電方向としてd31方向の変位を用いて加圧液室106内インクを加圧する構成とすることもできる。本実施形態ではd33方向の変位を用いた構成をとっている。
ベース部材114は金属材料で形成することが好ましい。ベース部材114の材質(材料)が金属であれば、金属の良好な熱伝導性により効率よく放熱ができ、圧電素子部材112の自己発熱による蓄熱を防止することができる。
さらに、振動板部材102の周囲にはフレーム部材117を接着剤で接合している。そして、このフレーム部材117には、振動板部材102の樹脂層122で構成した変形可能な部分としてのダイアフラム部102Cを介して共通液室108に隣接するバッファ室118を形成している。ダイアフラム部102Cは共通液室108及びバッファ室118の壁面を形成する。なお、バッファ室118は連通路120を介して大気と連通させている。
また、この液体吐出ヘッドでは、圧電素子部材112の圧電素子柱111は300dpiの間隔で形成し、それが対向して2列に並んでいる構成としている。また、加圧液室106及びノズル104は1列150dpiの間隔で2列を千鳥状に並べて配置しており、300dpiの解像度を1スキャンで得ることができる。
また、上述したようにこの液体吐出ヘッドは、ほとんどの部材をSUSから形成し、その熱膨張係数を揃えているので、ヘッドの組立中、あるいは、使用中における熱膨張による種々の不具合を避けることができる。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば圧電素子部材112の駆動圧電素子柱111Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって駆動圧電素子柱111Aが収縮し、振動板部材102の振動板領域102Aが下降して加圧液室106の容積が膨張することで、加圧液室106内にインクが流入し、その後駆動圧電素子柱111Aに印加する電圧を上げて駆動圧電素子柱111Aを積層方向に伸長させ、振動板領域102Aをノズル104方向に変形させて加圧液室106の容積/体積を収縮させることにより、加圧液室106内のインクが加圧され、ノズル104からインク滴が吐出(噴射)される。
そして、駆動圧電素子柱111Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板領域102Aが初期位置に復元し、加圧液室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室108から加圧液室106内に記録液が充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行うこともできる。
このように、この液体吐出ヘッドは本発明に係る圧電アクチュエータを備えているので、低コストで、信頼性の高いヘッドとすることができる。
次に、本発明に係る液体吐出装置を含む本発明に係る画像形成装置の一例について図23を参照して説明する。なお、図23は同装置の機構部全体の概略構成図である。
この画像形成装置は、装置本体201の内部に画像形成部202等を有し、装置本体201の下方側に多数枚の記録媒体(用紙)203を積載可能な給紙トレイ204を備え、この給紙トレイ204から給紙される用紙203を取り込み、搬送機構205によって用紙203を搬送しながら画像形成部202によって所要の画像を記録した後、装置本体201の側方に装着された排紙トレイ206に用紙203を排紙する。
また、装置本体201に対して着脱可能な両面ユニット207を備え、両面印刷を行うときには、一面(表面)印刷終了後、搬送機構205によって用紙203を逆方向に搬送しながら両面ユニット207内に取り込み、反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度搬送機構205に送り込み、他面(裏面)印刷終了後排紙トレイ206に用紙203を排紙する。
ここで、画像形成部202は、例えばブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の液滴を吐出する、フルライン型の4個の本発明に係る液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッド211k、211c、211m、211y(色を区別しないときには「記録ヘッド211」という。)を備え、各記録ヘッド211は液滴を吐出するノズルを形成したノズル面を下方に向けてヘッドホルダ213に装着している。
また、各記録ヘッド211に対応してヘッドの性能を維持回復するための維持回復機構212k、212c、212m、212y(色を区別しないときには「維持回復機構212」という。)を備え、パージ処理、ワイピング処理などのヘッドの性能維持動作時には、記録ヘッド211と維持回復機構212とを相対的に移動させて、記録ヘッド211のノズル面に維持回復機構212を構成するキャッピング部材などを対向させる。
なお、ここでは、記録ヘッド211は、用紙搬送方向上流側から、ブランク、シアン、マゼンタ、イエローの順に各色の液滴を吐出する配置としているが、配置及び色数はこれに限るものではない。また、ライン型ヘッドとしては、各色の液滴を吐出する複数のノズル列を所定間隔で設けた1又は複数のヘッドを用いることもできるし、ヘッドとこのヘッドに記録液を供給する記録液カートリッジを一体とすることも別体とすることもできる。
給紙トレイ204の用紙203は、給紙コロ(半月コロ)221と図示しない分離パッドによって1枚ずつ分離され装置本体201内に給紙され、搬送ガイド部材223のガイド面223aに沿ってレジストローラ225と搬送ベルト233との間に送り込まれ、所定のタイミングでガイド部材226を介して搬送機構205の搬送ベルト233に送り込まれる。
また、搬送ガイド部材223には両面ユニット207から送り出される用紙203を案内するガイド面223bも形成されている。更に、両面印刷時に搬送機構205から戻される用紙203を両面ユニット207に案内するガイド部材227も配置している。
搬送機構205は、駆動ローラである搬送ローラ231と従動ローラ232との間に掛け渡した無端状の搬送ベルト233と、この搬送ベルト233を帯電させるための帯電ローラ234と、画像形成部202に対向する部分で搬送ベルト233の平面性を維持するプラテン部材235と、搬送ベルト233から送り出す用紙203を搬送ローラ231側に押し付ける押さえコロ236と、その他図示しないが、搬送ベルト233に付着した記録液(インク)を除去するためのクリーニング手段である多孔質体などからなるクリーニングローラなどを有している。
この搬送機構205の下流側には、画像が記録された用紙203を排紙トレイ206に送り出すための排紙ローラ238及び拍車239を備えている。
このように構成した画像形成装置において、搬送ベルト233は矢示方向に周回移動し、高電位の印加電圧が印加される帯電ローラ334と接触することで帯電される。この場合、帯電ローラ234の帯電電圧は所定の時間間隔で極性を切り替えることによって、搬送ベルト233を所定の帯電ピッチで帯電させることができる。
ここで、この高電位に帯電した搬送ベルト233上に用紙203が給送されると、用紙203内部が分極状態になり、搬送ベルト233上の電荷と逆極性の電荷が用紙203の搬送ベルト233と接触している面に誘電され、搬送ベルト233上の電荷と搬送される用紙203上に誘電された電荷同士が互いに静電的に引っ張り合い、用紙203は搬送ベルト233に静電的に吸着される。このようにして、搬送ベルト233に強力に吸着した用紙203は反りや凹凸が校正され、高度に平らな面が形成される。
そして、搬送ベルト233を周回させて用紙203を移動させ、記録ヘッド211から液滴を吐出することで、用紙203上に所要の画像が形成され、画像が記録された用紙203は排紙ローラ238によって排紙トレイ206に排紙される。
このように、この画像形成装置においては本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッドを備えているので、低コストで、高い信頼性が得られる記録ヘッドを用いて高速で画像を形成することができる。また、この画像形成装置における記録ヘッド及びこの記録ヘッドを駆動する部分で構成される液体吐出装置においても、本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッドを備えているので、低コストで、高い信頼性が得られる液体吐出を行うことができる。
なお、上記実施形態では本発明に係る画像形成装置をプリンタ構成の画像形成装置に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、例えば、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置に適用することができる。また、インク以外の液体である記録液や定着処理液などを用いる画像形成装置にも適用することができる。また、上記実施形態ではライン型画像形成装置に適用した例で説明しているが、記録ヘッドをキャリッジに搭載するシリアル型画像形成装置にも同様に適用することができる。
1…圧電アクチュエータ
2…圧電素子部材
3…給電部材
4…ベース部材
11…圧電素子柱
11A…駆動圧電素子柱
11B…非駆動圧電素子柱
12…スリット溝
25…外部電極(個別電極)
26…外部電極(共通電極)
31…配線電極
31A…第1の配線電極
31B…第2の配線電極
31a…第1の接合領域
31b…第2の接合領域
101…流路基板
102…振動板部材
103…ノズル板
104…ノズル
106…加圧液室
110…圧電アクチュエータ
211k、211c、211m、211y…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)

Claims (5)

  1. 圧電層と内部電極が交互に積層され、前記内部電極は交互に異なる端面に引き出されてそれぞれが外部電極に接続されている、配列方向に略同じ幅に形成された複数の圧電素子柱が列状に並べて配置され、
    前記圧電素子柱の各々の外部電極には配線部材の接合領域が接合され、
    前記配線部材の接合領域には、第1の接合領域と、圧電素子柱配列方向における幅が前記第1の接合領域より広い第2の接合領域とが設けられ、かつ、前記第2の接合領域に隣接して第1の接合領域が配置され、前記第2の接合領域同士が連続して配置されず、
    前記第1の接合領域と前記第2の接合領域が交互に配置されている
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 圧電層と内部電極が交互に積層され、前記内部電極は交互に異なる端面に引き出されてそれぞれが外部電極に接続されている、配列方向に略同じ幅に形成された複数の圧電素子柱が列状に並べて配置され、
    前記圧電素子柱の各々の外部電極には配線部材の接合領域が接合され、
    前記配線部材の接合領域には、第1の接合領域と、圧電素子柱配列方向における幅が前記第1の接合領域より広い第2の接合領域とが設けられ、かつ、前記第2の接合領域に隣接して第1の接合領域が配置され、前記第2の接合領域同士が連続して配置されず、
    前記複数の圧電素子柱は、交互に駆動される駆動圧電素子柱と駆動されない非駆動圧電素子柱となり、前記第1の接合領域は前記駆動圧電素子柱の外部電極に、前記第2の接合領域は前記非駆動圧電素子柱の外部電極に、それぞれ接合されている
    ことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  3. 前記複数の圧電素子柱が形成された圧電素子部材が複数個並べて配列され、隣り合う圧電素子部材の隣り合う側の圧電素子柱の一方の外部電極に前記第2の接合領域が接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 液滴を吐出するノズルが連通する液室の壁面を形成する振動板を圧電アクチュエータで変位させることで前記ノズルから液滴が吐出される液体吐出ヘッドにおいて、前記圧電アクチュエータが請求項1ないしのいずれかに記載の圧電アクチュエータであることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  5. 液滴を吐出する液体吐出ヘッドを備えて画像を形成する画像形成装置において、前記液体吐出ヘッドが請求項に記載の液体吐出ヘッドであることを特徴とする画像形成装置。
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