JP2002103616A - インクジェット記録装置並びに静電アクチュエータの駆動装置 - Google Patents

インクジェット記録装置並びに静電アクチュエータの駆動装置

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JP2002103616A
JP2002103616A JP2000304639A JP2000304639A JP2002103616A JP 2002103616 A JP2002103616 A JP 2002103616A JP 2000304639 A JP2000304639 A JP 2000304639A JP 2000304639 A JP2000304639 A JP 2000304639A JP 2002103616 A JP2002103616 A JP 2002103616A
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ink jet
diaphragm
electrode
capacitance
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Takashi Kimura
隆 木村
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 駆動電圧の低電圧化のために、振動板と電極
のギャップを極めて小さくし、そのため振動板と電極の
静電容量が極めて小さい静電型インクジェットヘッド及
び静電アクチュエータにおいて、インク滴吐出特性のバ
ラツキを低減して画像品質を向上したインクジェット記
録装置の提供、及び駆動波形のバラツキを低減した静電
アクチュエータの駆動装置の提供。 【解決手段】 FPC61のドライバIC60の出力側
と個別電極とを接続するパターンには、その一部の部分
に2種類のパターン幅のパターン91、92が含まれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
及び静電アクチュエータの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の
画像記録装置或いは画像形成装置として用いるインクジ
ェット記録装置において使用するインクジェットヘッド
として、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連
通する液室(インク流路、加圧室、吐出室、圧力室、加
圧液室等とも称される。)と、この液室の壁面を形成す
る振動板と、この振動板に微小ギャップをおいて対向す
る電極を有し、振動板と電極との間に電圧(駆動波形)
を印加することで発生する静電気力により振動板を変形
させて、液室内の圧力/体積を変化させることによりノ
ズルからインク滴を吐出させる静電型インクジェットヘ
ッドがある。
【0003】このような静電型インクジェットヘッドを
駆動するには、特開平5−116282号公報などにも
記載されているように、駆動回路(ドライバIC)の出
力端子と電極との間をFPC(フレキシブルプリント基
板)などのプリント基板を介して接続し、電極を個別電
極、振動板を共通電極として、アクチュエータを構成す
る振動板と個別電極との間に駆動波形を印加する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、静電型イン
クジェットヘッドにおける振動板と電極との間のギャッ
プ長は、100V以下での駆動を行うために数μm以下
に設定する必要がある。ここで、ギャップを挟んで対向
した電極で形成される静電容量Cは、誘電率をε、面積
をS、ギャップ長をdとしたとき、C=εS/d、で表
され、数μm以下のギャップの場合の静電容量は100
pF以下となる。
【0005】このように極めて小さな静電容量のアクチ
ュエータでは、アクチュエータに駆動波形を印加するた
めのドライバICと電極とを接続するプリント基板の配
線パターンの容量によって駆動波形が影響を受ける。す
なわち、FPCなどのプリント基板に配線パターンを形
成した場合、パターンの長さやパターンの幅によって、
パターンの静電容量は大きく異なるが、その大きさとし
ては、数10pF以上の静電容量を持ち、アクチュエー
タ部の静電容量と同等以上となってしまう。そのため、
パターンが有する静電容量のバラツキにより、アクチュ
エータを駆動するための駆動波形、駆動電流にばらつき
が生じて、インク滴吐出特性にバラツキができ画像品質
が低下する。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、インク滴吐出特性のバラツキを低減して画像品質
を向上したインクジェット記録装置を提供するととも
に、駆動波形のバラツキを低減した静電アクチュエータ
の駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るインクジェット記録装置は、このイン
クジェットヘッドと駆動波形を印加する駆動回路とを接
続するプリント基板は少なくとも2種類の幅を有する少
なくとも1つのパターンを有している構成としたもので
ある。
【0008】ここで、プリント基板はチャンネル間で幅
が異なるパターンを有していることが好ましい。また、
プリント基板はチャンネル毎に幅の異なる部分があるパ
ターンを有していることが好ましい。さらに、プリント
基板はチャンネル間で略同じ幅の部分の長さが異なるパ
ターンを有していることが好ましい。さらにまた、プリ
ント基板の各チャンネルのパターンは面積が略同じであ
ることが好ましい。
【0009】本発明に係るインクジェット記録装置は、
インクジェットヘッドと駆動波形を印加する駆動回路と
を接続するプリント基板の各パターンをインクジェット
ヘッドに接続したときの各パターンの静電容量が略同じ
である構成としたものである。
【0010】ここで、各パターンの静電容量が50pF
を越えないことが好ましい。また、各パターンの静電容
量の差が25pF未満であることが好ましい。さらに、
インクジェットヘッドの振動板と電極との間の静電容量
が100pF以下であることが好ましい。
【0011】本発明に係る静電アクチュエータの駆動装
置は、静電アクチュエータと駆動波形を印加する駆動回
路とを接続するプリント基板の各パターンを静電アクチ
ュエータに接続したときの各パターンの静電容量の差が
25pF未満である構成としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るインクジ
ェット記録装置の機構部の概略斜視説明図、図2は同機
構部の側面説明図である。
【0013】このインクジェット記録装置は、記録装置
本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キ
ャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録
ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインクカート
リッジ等で構成される印字機構部2等を収納し、給紙カ
セット4或いは手差しトレイ5から給送される用紙3を
取り込み、印字機構部2によって所要の画像を記録した
後、後面側に装着された排紙トレイ6に排紙する。
【0014】印字機構部2は、図示しない左右の側板に
横架したガイド部材である主ガイドロッド11と従ガイ
ドロッド12とでキャリッジ13を主走査方向(図2で
紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ1
3にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する
液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドからなるヘ
ッド14をインク滴吐出方向を下方に向けて装着し、キ
ャリッジ13の上側にはヘッド14に各色のインクを供
給するための各インクタンク(インクカートリッジ)1
5を交換可能に装着している。
【0015】ここで、キャリッジ13は後方側(用紙搬
送方向下流側)を主ガイドロッド11に摺動自在に嵌装
し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド1
2に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ
13を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ1
7で回転駆動される駆動プーリ18と従動プーリ19と
の間にタイミングベルト20を張装し、このタイミング
ベルト20をキャリッジ13に固定している。
【0016】また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘ
ッド14を用いているが、各色のインク滴を吐出するノ
ズルを有する1個のヘッドでもよい。さらに、ヘッド1
4として用いるインクジェットヘッドは、インク流路
(液室)壁面を形成する振動板とこれに対向する電極と
の間の静電力で振動板を変位させてインクを加圧する静
電型インクジェットヘッドを用いている。
【0017】一方、給紙カセット4にセットした用紙3
をヘッド14の下方側に搬送するために、給紙カセット
4から用紙3を分離給装する給紙ローラ21及びフリク
ションパッド22と、用紙3を案内するガイド部材23
と、給紙された用紙3を反転させて搬送する搬送ローラ
24と、この搬送ローラ24の周面に押し付けられる搬
送コロ25及び搬送ローラ24からの用紙3の送り出し
角度を規定する先端コロ26とを設けている。搬送ロー
ラ24は副走査モータ27によってギヤ列を介して回転
駆動される。
【0018】そして、キャリッジ13の主走査方向の移
動範囲に対応して搬送ローラ24から送り出された用紙
3を記録ヘッド14の下方側で案内する用紙ガイド部材
である印写受け部材29を設けている。この印写受け部
材29の用紙搬送方向下流側には、用紙3を排紙方向へ
送り出すために回転駆動される搬送コロ31、拍車32
を設け、さらに用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙ロ
ーラ33及び拍車34と、排紙経路を形成するガイド部
材35,36とを配設している。
【0019】また、キャリッジ13の移動方向右端側に
はヘッド14の信頼性を維持、回復するための信頼性維
持回復機構(以下「サブシステム」という。)37を配
置している。キャリッジ13は印字待機中にはこのサブ
システム37側に移動されてキャッピング手段などでヘ
ッド14をキャッピングされる。
【0020】次に、このインクジェット記録装置のヘッ
ド14を構成するインクジェットヘッドについて図3乃
至図5を参照して説明する。なお、図3はヘッド14の
分解斜視説明図、図4は同ヘッド14のノズル配列方向
と直交する方向に沿う断面説明図、図5は図4の要部拡
大図、図6は同ヘッド14のノズル配列方向に沿う要部
拡大断面図である。
【0021】インクジェットヘッド40は、単結晶シリ
コン基板、多結晶シリコン基板、SOI基板などのシリ
コン基板、SUSなどの金属基板、ガラス基板等を用い
た流路基板(流路形成部材)41と、この流路基板41
の下側に設けたシリコン基板、パイレックス(登録商
標)ガラス基板、セラミックス基板等を用いた電極基板
42と、流路基板41の上側に設けた第2部材であるノ
ズル板43とを備え、複数のインク滴を吐出するノズル
44、各ノズル44が連通するインク流路である加圧室
46、各加圧室46にインク供給路を兼ねた流体抵抗部
47を介して連通する共通液室流路48などを形成して
いる。
【0022】流路基板41には液室46及びこの液室4
6の壁面である底部をなす振動板50(第1の電極とな
る。)を形成する凹部を形成し、ノズル板43には流体
抵抗部47を形成する溝を形成し、また流路基板41と
電極基板42には共通液室流路48を形成する貫通部を
形成している。この流路基板41の一部は図示しないが
電極基板42側に延ばして、プリント基板と接続するた
めの共通電極パッド部としている。
【0023】ここで、流路基板41は、例えば単結晶シ
リコン基板を用いた場合、予め振動板厚さにボロンを注
入してエッチングストップ層となる高濃度ボロン層を形
成し、電極基板42と接合した後、液室46となる凹部
をKOH水溶液などのエッチング液を用いて異方性エッ
チングすることにより、このとき高濃度ボロン層がエッ
チングストップ層となって振動板50が高精度に形成さ
れる。また、流路基板41にガラス基板などの絶縁性基
板を用いた場合には、表面にAl、Cu、Cr、Ni、
Auなどの金属を蒸着やスパッタなどの工法で成膜して
おくことで振動板50を共通電極とすることができる。
【0024】電極基板42にはシリコン基板を用いて酸
化膜層42aを形成し、この酸化膜層42aの部分に凹
部54を形成して、この凹部54底面に振動板50に対
向する電極15(第2の電極となる。)を設け、振動板
50と電極55との間にギャップ56を形成し、これら
の振動板50と電極55とによってアクチュエータ部を
構成している。なお、電極55表面にはSiO2膜などの
酸化膜系絶縁膜、Si34膜などの窒化膜系絶縁膜から
なる電極保護膜57を成膜しているが、電極表面55に
電極保護膜57を形成しないで、振動板50側に絶縁膜
を形成することもできる。
【0025】この電極基板42としてSUSなどの金属
基板を用いた場合には樹脂層などの絶縁層を形成して、
この絶縁層上に電極55を形成し、またガラス基板、セ
ラミックス基板などの絶縁性基板を用いた場合には絶縁
層を形成しないで直接電極55を形成することができ
る。
【0026】これらの流路基板41と電極基板42との
接合は、接着剤による接合も可能であるが、より信頼性
の高い物理的な接合、例えば電極基板42がシリコンで
形成される場合、酸化膜を介した直接接合法を用いるこ
とができる。この直接接合は1000℃程度の高温化で
実施する。また、電極基板42がガラスの場合、陽極接
合を行うことができる。電極基板42をシリコンで形成
して、陽極接合を行う場合には、電極基板42と流路基
板41との間にパイレックスガラスを成膜し、この膜を
介して陽極接合を行うこともできる。さらに、流路基板
41と電極基板42にシリコン基板を使用して金等のバ
インダーを接合面に介在させた共晶接合で接合すること
もできる。
【0027】また、電極基板42の電極55は、通常半
導体素子の形成プロセスで一般的に用いられるAl、C
r、Ni等の金属材料や、Ti、TiN、W、Ti/P
t等の高融点金属を用いて、スパッタ、CVD、蒸着な
どのの成膜技術を用いて所望の厚さに成膜し、フォトリ
ソグラフィ技術を用いてエッチングで所定の電極形状に
パターンニングして凹部54に形成する。
【0028】また、電極基板42にシリコン基板を用い
る場合、電極55としては、不純物拡散領域を用いるこ
とができる。この場合、拡散に用いる不純物は基板シリ
コンの導電型と反対の導電型を示す不純物を用い、拡散
領域周辺にpn接合を形成し、電極55と電極基板42
とを電気的に絶縁する。
【0029】ノズル板43には、多数のノズル44を形
成するとともに、共通液室流路47と液室46を連通す
るための流体抵抗部47を形成する溝部を形成してい
る。ここでは、このノズル板43はNi電鋳工法で製作
しているが、この他、例えば、SUS、或いは樹脂と金
属層の複層構造のものなども用いることができる。ま
た、ノズル板43の表面には微粒子を分散したフッ素系
樹脂(例えばPTFE)の共析めっきや撥水剤のコーテ
ィングなどの撥水処理を施している。このノズル板43
は流路基板41に接着剤にて接合している。
【0030】このインクジェットヘッド40ではノズル
44を二列配置し、この各ノズル44に対応して液室4
6、振動板50、電極55なども二列配置し、各ノズル
列の中央部に共通液室流路48を配置して、左右の液室
46にインクを供給する構成を採用している。これによ
り、簡単なヘッド構成で多数のノズルを有するマルチノ
ズルヘッドを構成することができる。
【0031】そして、インクジェットヘッド40の電極
55は外部に延設して接続部(電極パッド部)55aと
し、各電極55に選択的に駆動波形を印加するための駆
動回路であるドライバIC60を搭載したポリイミド樹
脂、PET樹脂等からなるフィルム状プリント基板であ
るFPC61を接続している。
【0032】ここで、ドライバIC60のFPC61へ
の実装方法としては、ワイヤーボンディング法や、いわ
ゆるフリップチップ実装といわれているドライバIC6
1のパッドとプリント基板(FPC61)のパッドを、
対向した状態で接続する方法などを用いることができ
る。
【0033】このフリップチップ実装法としては、異方
導電性フィルムや異方導電性ペーストを用いる方法や、
ハンダボールで接続する方法などがある。本発明におい
ては、ワイヤボンディング法とフリップチップ実装法の
どちらも好ましく用いることができるが、特に、フリッ
プチップ実装法は、ワイヤなどの接続のための領域や、
さらにワイヤを機械的な損傷から保護する封止のための
領域を確保する必要がなく、そのため、実装面積が小さ
いという利点があり、プリント基板のサイズも小さくで
きることから、低コストの実装が実現できる点ですぐれ
た実装方法である。
【0034】また、FPC61にはインクジェットヘッ
ド40の各電極(個別電極)55ドライバIC60の出
力端子(チャンネル)とを1対1に接続するための配線パ
ターンと、共通電極(振動板50)に接続するための配
線パターンが形成されている。ドライバーICの出力端
子と個別電極とを接続するパターンと個別電極55及び
振動板50(共通電極)の各電極パッドを電気的に接続
する方法としては、異方導電性接着剤で熱圧着する方法
が、複数の電極の接続を一度に行なえることから、加工
が容易で、低コスト化を図れる点で好適である。また、
圧着後に基板同士が接着されるため、電気的な接続とF
PC61の固定を同時に行うことができて信頼性も向上
する。
【0035】異方性導電フィルムは、熱可塑性、あるい
は熱硬化性の樹脂の中に、フィラーと称する導電性の粒
子を分散させたもので、電極の間に挟んで加熱、加圧す
ることで、異方導電膜がつぶれて、フィラーが両電極に
接触して、電極間の導通が取れるものである。
【0036】この異方性導電フィルムを使用したFPC
の接続方法の例としては、図7に示すように、まずプリ
ント基板であるFPC61の電極部に、異方性導電フィ
ルム81がFPC端面に位置するように位置合わせを行
った後に、仮圧着して、FPC61と異方導電性膜を密
着させる。このとき、使用する異方性導電フィルム81
は、共通電極(振動板50)の電極パッドに接続される
パターンと個別電極55の電極パッド55aに接続され
るパターンとで、分離すること無く、1枚の異方性導電
フィルムで行う。
【0037】そして、同図(b)に示すように、異方性
導電フィルム81の保護フィルムを除去し、電極基板4
2の電極パッド部55aとFPC61の電極リード(パ
ターン)との位置合わせを行った後、同図(c)に示す
ように加熱した圧着ヘッド82を電極領域に押し当て
て、熱圧着する。
【0038】このようにして、段差がある共通電極(振
動板50)と個別電極55を、1枚の異方性導電フィル
ム81でFPC61と接続することで、接続工程は一度
で完了する。
【0039】図4に戻って、電極基板42とノズル板4
3との間(ギャップ56入口)は同図に示すようにエポ
キシ樹脂等の接着剤を用いたギャップ封止剤62にて気
密封止し、ギャップ56内に湿気が侵入して振動板50
が変位しなくなるのを防止している。
【0040】さらに、インクジェットヘッド40全体を
フレーム部材65上に接着剤で接合している。このフレ
ーム部材65にはインクジェットヘッド40の共通液室
流路48に外部からインクを供給するためのインク供給
穴66を形成しており、またFPC61等はフレーム部
材65に形成した穴部67に収納される。
【0041】このフレーム部材65とノズル板43との
間は図4に示すようにエポキシ樹脂等の接着剤を用いた
ギャップ封止剤68にて封止し、撥水性を有するノズル
板43表面のインクが電極基板42やFPC61等に回
り込むことを防止している。
【0042】そして、このヘッド14のフレーム部材6
5にはインクカートリッジ15とのジョイント部材70
が連結されて、フレーム部材65に熱融着したフィルタ
71を介してインクカートリッジ15からインク供給穴
66を通じて共通液室流路48にインクが供給される。
【0043】このように構成したインクジェットヘッド
40においては、振動板50を共通電極とし、電極55
を個別電極として、振動板50と電極55との間に駆動
電圧を印加することによって、振動板50と電極55と
の間に発生する静電力によって振動板50が電極55側
に変形変位し、この状態から振動板50と電極55間の
電荷を放電させることによって振動板50が復帰変形し
て、液室46の内容積(体積)/圧力が変化することに
よって、ノズル44からインク滴が吐出される。
【0044】すなわち、個別電極とする電極55にパル
ス電圧を印加すると、共通電極となる振動板50との間
に電位差が生じて、個別電極55と振動板50の間に静
電力が生じる。この結果、振動板50は印加した電圧の
大きさに応じて変位する。その後、印加したパルス電圧
を立ち下げることで、振動板50の変位が復元して、そ
の復元力により液室46内の圧力が高くなり、ノズル4
4からインク滴が吐出される。この場合、振動板50を
電極55(実際には絶縁保護膜57表面)に当接するま
で変位させる方式を当接駆動方式、振動板50を電極5
5に当接させない位置まで変位させる方式を非当接駆動
方式と称するが、いずれの方式でも駆動することができ
る。
【0045】次に、このインクジェット記録装置におけ
るインクジェットヘッド40の個別電極(電極55)と
駆動回路であるドライバIC60とを接続するプリント
基板であるFPC61のパターンについて図8を参照し
て説明する。なお、同図のFPC61は透過状態で図示
したものであり、実際にはFPC61のパターン及びド
ライバIC60は紙面裏側に設けられている。
【0046】一般的に、ドライバIC60のパッドピッ
チは、非常に狭く形成可能であり、できる限り狭く形成
する。これは、ドライバIC60のパッドピッチを狭く
することにより、ドライバIC60のサイズが小さくな
り、1枚のシリコンウェハからの取り数が増え、ドライ
バIC60の低コスト化が図るためである。ドライバI
C60のパッドピッチとしては、100μm以下、好ま
しくは80μm以下にする。
【0047】これに対し、インクジェットヘッド40の
静電アクチュエータを振動板50とともに構成する個別
電極55のピッチは、静電アクチュエータを構成する電
極面積を十分確保する必要性から、ドライバIC60の
パッドピッチより大きくなる。したがって、ドライバI
C60と個別電極パッド部55aとを接続するFPC6
1の各パターンPは、同図に示すように、ドライバIC
60側から略放射状に個別電極55側(ヘッド側)に向
かって広がったパターン配置となる。
【0048】ここで、FPC61のパターンPの内のド
ライバIC60の出力側と個別電極55とを接続する各
パターンPには、パターン部分P1とパターン部分P2
の幅が異なる(P2の幅>P1の幅)チャンネル方向中
央部分のパターン91と、パターン部分P1とパターン
部分P2の幅が略同じチャンネル方向両端部分のパター
ン92とが含まれる。
【0049】すなわち、チャンネル方向中央部分のパタ
ーン91は全体として短く、パターン部分P2の幅を広
く(太く)形成し、チャンネル方向両端部分のパターン
92は全体として長く、パターン部分P2の幅を狭く
(細く)形成している。
【0050】このFPC61の各パターンPの静電容量
は各パターンPの面積に比例する。したがって、例え
ば、全てのパターンPを同じパターン幅で形成した場合
には、チャンネル方向両端側のパターンほど長さが長い
ので静電容量が大きくなり、中央部分のパターンほど長
さが短いので静電容量が小さくなり、全体として見たと
き、両端部のチャンネルの静電容量と中央部分のチャン
ネルの静電容量との差が大きくなる。
【0051】これに対して、このFPC61のように中
央部分のチャンネルのパターン92は一部分(ここでは
パターン部分P2)の幅を広く形成しているので、中央
部分のチャンネルのパターン91の静電容量と両端部分
のチャンネルのパターン92の静電容量との差が小さく
なり、ドライバIC60の出力部から見た、静電容量の
総和(FPCのパターンによる静電容量+ヘッドの静電
容量)も、中央部分のチャンネルと両端部分のチャンネ
ルとの差が小さくなる。
【0052】これにより、個別電極55にパルス電圧
(駆動波形)を印加した場合、ドライバIC60のスイ
ッチング素子を流れる電流の差が小さくなる。また、ド
ライバIC60の出力部での駆動パルスの立ち上り時
間、立ち下がり時間の遅れは、静電容量と抵抗(大きく
は、パターン部+ドライバICのスイッチング部の抵
抗)による時定数で生じるため、静電容量の差が小さけ
れば、立ち上り、立ち下がり時間のばらつきが小さく、
各チャンネルにおける振動板50変位の速度差も小さく
なる。さらに、チャンネル間でのドライバIC60の劣
化の仕方もほぼ同一のものとなる。
【0053】すなわち、このようにFPC61のパター
ンPでドライバIC60の出力端子とインクジェットヘ
ッド40の個別電極55とを配線した場合、図9に示す
ように、ドライバIC60の出力端子と個別電極55と
の間には大きくはパターンPの抵抗RpとパターンPの
静電容量Cp、ヘッドの配線抵抗Rhと静電アクチュエ
ータ部の容量Chで回路が構成される。ドライバIC6
0側から見た静電容量Cは、パターンPの静電容量Cp
と静電アクチュエータ部の静電容量Chの和(Cp+C
h)となる。
【0054】そして、静電型インクジェット(静電アク
チュエータ)の場合には、振動板50と電極55とのギ
ャップ56の長さは、静電気力はギャップ長の2乗に反
比例するので、できるだけ微小に形成することが好まし
く、この結果、ヘッドのアクチュエータ部の静電容量は
100pF以下になる。したがって、パターンPの静電
容量は、それ以下、好ましくは50pF以下とすること
により、ヘッドのアクチュエータ部に対する駆動波形へ
の影響を低減することができる。
【0055】ところが、静電型インクジェットの各チャ
ンネルにおける静電アクチュエータの部分をほぼ同じ静
電容量Chになるように形成しても、その静電容量Ch
が小さいので、パターンPの持つ静電容量Cpに差が生
じると、ドライバIC60の出力部から見た各チャンネ
ルの静電容量の差が大きくなり、各チャンネルに印加す
る駆動波形にバラツキが生じることになる。
【0056】そこで、上述したようにパターンPとして
幅広で短い中央部分のパターン91と幅狭で長い両端部
分のパターン92という2種類のパターンを用いて、各
パターンPの静電容量の差を小さくすることによって、
駆動波形の遅れのバラツキを低減することができる。
【0057】ここで、具体的には、次のような、ヘッド
構成のインクジェットヘッド40を製作して、図8に示
すようなパターン91、92を有するFPC61でドラ
イバIC60と個別電極55とを接続し、次のような駆
動条件でヘッドを駆動した。
【0058】(ヘッド構成) ノズル数:192ノズル ノズルの配列密度(=個別個別電極の配列密度):30
0dpi 振動板サイズ:幅140μm、長さ2mm、厚さ2μm 共通電極の幅:0.5mm 個別電極の幅:130μm ギャップ:0.5μm
【0059】(FPCのパターン部分P2の構成) 中央部のパターン91:幅50μm 両端部のパターン92:幅40μm
【0060】(接続に用いた異方性導電フィルム) 厚さ:25μm、粒子の径:5μm
【0061】(ヘッド駆動条件) 駆動電圧 :30V パルス幅 :10μsec 連続駆動周波数 :16kHz
【0062】この結果、全てのノズルで噴射特性にバラ
ツキの少ない、良好なインク噴射が観察でき、高品質の
印字画像が得られた。
【0063】さらに、ヘッド40は実装し、ドライバI
C60を実装せずに、本発明に係るFPC61のパッド
部における静電容量を、インピーダンスアナライザによ
り測定したところ、図10(a)に示すような結果が得
られた。同様にして、パターン幅が同じ(全て幅40μ
m)従前FPCを用いてパッド部における静電容量を、
インピーダンスアナライザにより測定したところ、同図
(b)に示すような結果が得られた。
【0064】これらの測定結果から分かるように、すべ
てのパターンのパターン幅が同じ従前のFPCを用いた
場合には、同図(b)に示すように、静電容量は両端で
最大値40pF、中央で最小値15pFとなって、その
差が25pF以上生じる。これに対し、本発明に係るF
PC61を用いた場合には、同図(a)に示すように、
静電容量は両端で最大値40pFであるが、中央部と両
端部の境に最小値32pFが生じるだけであって、その
差は8pFとなり、各チャンネル間における静電容量が
略同じになる。
【0065】このようにプリント基板(FPC61)は
少なくとも2種類の幅(P1の幅とP2の幅)を有する
少なくとも1つのパターン91を有していることで、チ
ャンネル間における静電容量の差を低減することがで
き、駆動波形の遅れのバラツキを低減してインク滴吐出
特性のバラツキを少なくできる。
【0066】換言すれば、プリント基板は各チャンネル
の静電容量が略同じになるパターンを有している構成と
することで、チャンネル間における静電容量の差を低減
することができ、駆動波形の遅れのバラツキを低減して
インク滴吐出特性のバラツキを少なくできる。
【0067】この場合、各チャンネルのパターンの静電
容量が50pFを越えないようにすることで、静電容量
の小さな静電アクチュエータ及びこれを含むインクジェ
ットヘッドに対する駆動波形への影響を低減することが
できるので好ましい。また、各チャンネル間のパターン
の静電容量の差を25pF未満にすることで、各チャン
ネル間における駆動波形の遅れのバラツキを低減するこ
とができ、より好ましくは各チャンネル間のパターンの
静電容量の差が10pFを越えないようにすることであ
る。
【0068】次に、FPC61のパターンPの他の例に
ついて図11を参照して説明する。この例のFPC61
のパターンPは、中央部から両端部に向かってパターン
部分P2の幅が順次段階的(この例では5段階)に幅が
狭くなるパターン93、94、95、96、97を形成
している。
【0069】このように各チャンネルでパターンの幅を
更に細かく異ならせることにより、各チャンネル間の静
電容量の差を更に小さくすることができる。さらに、全
ての電極55(チャンネル)についてパターン幅を異な
らせることにより、より細かく静電容量を設定すること
ができ、チャンネル間の静電容量の差を一層小さくする
ことが可能である。
【0070】このとき、パターンの面積が、全てのチャ
ンネルでほぼ同じになるようにパターン幅を調節するこ
とで、全てのチャンネルで、ほぼ同じ静電容量が実現で
き、駆動パルスの立ち上り時間、立ち下がり時間のバラ
ツキをほぼ同じにすることができ、インク滴吐出特性の
バラツキを極めて低減することができる。
【0071】次に、FPC61のパターンPの更に他の
例について図12を参照して説明する。この例のFPC
61の各パターンPは、細い(幅狭い)パターン部分P
1とそれよりも太い(幅広い)パターン部分P2で形成
し、この太いパターン部分P2の長さを1又は複数のチ
ャンネル毎に異ならせたものである。この例では、中央
部のチャンネルから両端部のチャンネルに向かって順次
段階的(この例は9段階)太いパターン部分P2の長さ
が短くなるパターン101〜109を形成している。
【0072】このように、パターンPの太いパターン部
分P2の長さを異ならせることによって、各パターンP
の静電容量を調節することができる。太いパターン部分
P2の長さで調節するのは、細いパターン部分P1より
も静電容量の変化に対する寄与率が高いためである。
【0073】具体的に、パターンPの太いパターン部分
P2の長さをチャンネルによって2種類(2段階)に異
ならせたFPC61を用いて、ヘッド40は実装し、ド
ライバIC60を実装せずに、FPC61のパッド部に
おける静電容量を、インピーダンスアナライザにより測
定したところ、図13(a)に示すような結果が得られ
た。同様にして、パターン幅が同じ(全て幅40μm)
従前FPCを用いてパッド部における静電容量を、イン
ピーダンスアナライザにより測定したところ、同図
(b)に示すような結果が得られた。
【0074】これらの測定結果から分かるように、全て
のパターンのパターン幅が同じ従前のFPCを用いた場
合には、同図(b)に示すように、静電容量は両端で最
大値40pF、中央で最小値15pFとなって、その差
が25pFある。これに対し、この例に係るFPC61
を用いた場合には、同図(a)に示すように、静電容量
は両端で最大値40pFであるが、中央部で最小値36
pFであって、その差は4pFとなり、各チャンネル間
における静電容量のバラツキが一段と小さくなる。
【0075】なお、上記実施形態においては、振動板の
変位方向とインク滴吐出方向が同じになるサイドシュー
タタイプのインクジェットヘッドを例として説明した
が、振動板の変位方向とインク滴吐出方向が直交する方
向になるエッジシュータタイプのインクジェットヘッド
においても適用することができる。また、静電型アクチ
ュエータとしてインクジェットヘッドのアクチュエータ
部を構成する場合を例に説明したが、マイクロポンプ、
マイクロモータなどのアクチュエータ部を構成する場合
にも同様に適用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット記録装置によれば、プリント基板は少なくと
も2種類の幅を有する少なくとも1つのパターンを有し
ている構成としたので、各チャンネルの配線パターンの
静電容量のバラツキが小さくなり、駆動波形のバラツキ
が低減してインク滴吐出特性が略一定となり、画像品質
が向上する。
【0077】ここで、プリント基板はチャンネル間で幅
が異なるパターンを有していることで、各チャンネルの
静電容量のバラツキを更に低減することができる。ま
た、プリント基板はチャンネル毎に幅の異なる部分があ
るパターンを有していることで、各チャンネルの静電容
量のバラツキをより一層低減することができる。さら
に、プリント基板はチャンネル間で略同じ幅の部分の長
さが異なるパターンを有していることで、各チャンネル
の静電容量のバラツキを更に低減することができる。さ
らにまた、プリント基板の各チャンネルのパターンは面
積が略同じであることで、各チャンネルの静電容量のバ
ラツキを更に低減することができる。
【0078】本発明に係るインクジェット記録装置によ
れば、プリント基板の各パターンをインクジェットヘッ
ドに接続したときの各パターンの静電容量が略同じであ
る構成としたので、駆動波形のバラツキが低減してイン
ク滴吐出特性が略一定となり、画像品質が向上する。
【0079】ここで、各パターンの静電容量が50pF
を越えないことで、特にヘッドの静電容量が100pF
以下の場合にパターンの静電容量が駆動波形に与える影
響を低減することができる。また、各パターンの静電容
量の差を25pF未満とすることにより、駆動波形のバ
ラツキが十分に低減する。さらに、インクジェットヘッ
ドの振動板と電極との間の静電容量が100pF以下で
あることで、インク滴吐出特性を確保した微小ギャップ
を形成できる。
【0080】本発明に係る静電アクチュエータの駆動装
置によれば、プリント基板の各パターンを静電アクチュ
エータに接続したときの各パターンの静電容量の差が2
5pF未満である構成としたので、各チャンネルにおけ
る駆動波形のバラツキが低減して、安定した駆動を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の機構部
の概略斜視説明図
【図2】同機構部の側面説明図
【図3】同記録装置のヘッドの分解斜視説明図
【図4】同ヘッドの振動板長手方向の断面説明図
【図5】図4の要部拡大説明図
【図6】同ヘッドの振動板短手方向の断面説明図
【図7】FPCとインクジェットヘッドの接続方法の一
例を説明する説明図
【図8】同インクジェット記録装置におけるFPCのパ
ターンの一例を説明する説明図
【図9】ドライバIC出力端子側から見た等価回路を説
明する説明図
【図10】図8のFPCにおける静電容量の一定化の説
明に供する説明図
【図11】同インクジェット記録装置におけるFPCの
パターンの他の例を説明する説明図
【図12】同インクジェット記録装置におけるFPCの
パターンの更に他の例を説明する説明図
【図13】図12のFPCにおける静電容量の一定化の
説明に供する説明図
【符号の説明】
13…キャリッジ、14…ヘッド、24…搬送ローラ、
33…排紙ローラ、40…インクジェットヘッド、41
…流路基板、42…電極基板、43…ノズル板、44…
ノズル、46…液室、47…流体抵抗部、48…共通流
路液室、49…濡れ性改善層、50…振動板、55…電
極、60…ドライバIC、61…FPC、P…パター
ン、91、92、101〜110…パターン。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルが連通する液室の壁面の一部を形
    成する振動板と、この振動板に対向する電極とを有し、
    前記振動板と電極との間に駆動波形を印加して前記振動
    板を静電気力で変形変位させて前記ノズルからインク滴
    を吐出するインクジェットヘッドを備え、このインクジ
    ェットヘッドと前記駆動波形を印加する駆動回路とをプ
    リント基板に形成した各パターンを介して接続したイン
    クジェット記録装置において、前記プリント基板は少な
    くとも2種類の幅を有する少なくとも1つのパターンを
    有していることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、前記プリント基板はチャンネル間で幅が異
    なるパターンを有していることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    記録装置において、前記プリント基板はチャンネル毎に
    幅の異なる部分があるパターンを有していることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、前記プリント基板はチャンネル間で略同じ
    幅の部分の長さが異なるパターンを有していることを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、前記プリント基板の各チ
    ャンネルのパターンは面積が略同じであることを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 ノズルが連通する液室の壁面の一部を形
    成する振動板と、この振動板に対向する電極とを有し、
    前記振動板と電極との間に駆動波形を印加して前記振動
    板を静電気力で変形変位させて前記ノズルからインク滴
    を吐出するインクジェットヘッドを備え、このインクジ
    ェットヘッドと前記駆動波形を印加する駆動回路とをプ
    リント基板のパターンを介して接続したインクジェット
    記録装置において、前記プリント基板の各パターンを前
    記インクジェットヘッドに接続したときの各パターンの
    静電容量が略同じであることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のインクジェット記録装
    置において、前記各パターンの静電容量が50pFを越
    えないことを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6に記載のインクジェット
    記録装置において、前記各パターンの静電容量の差が2
    5pF未満であることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、前記インクジェットヘッ
    ドの振動板と電極との間の静電容量が100pF以下で
    あることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 振動板とこれに対向する電極とを備
    え、前記振動板と電極との間に駆動波形を印加して前記
    振動板を静電気力で変形変位させる静電アクチュエータ
    と前記駆動波形を印加する駆動回路とをプリント基板の
    パターンを介して接続した静電アクチュエータの駆動装
    置において、前記プリント基板の各パターンを前記静電
    アクチュエータに接続したときの各パターンの静電容量
    の差が25pF未満であることを特徴とする静電アクチ
    ュエータの駆動装置。
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