JP2003011368A - インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置Info
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Abstract
列設け、各圧力室の列16A、16Bは並び方向で1/
2ピッチずつずらして配置し、各圧力室の列16A、1
6B間に共通液室18を配置した。
Description
びインクジェット記録装置に関する。
画像記録装置或いは画像形成装置として用いるインクジ
ェット記録装置において使用する液滴吐出ヘッドである
インクジェットヘッドとしては、インク滴を吐出するノ
ズルと、このノズルが連通する圧力室(加圧液室、液
室、吐出室、インク流路等とも称される。)と、液室内
のインクを加圧する圧力を発生する圧力発生手段とを備
えて、圧力発生手段で発生した圧力で液室内インクを加
圧することによってノズルからインク滴を吐出させる。
は、圧力発生手段として圧電素子などの電気機械変換素
子を用いて液室の壁面を形成している振動板を変形変位
させることでインク滴を吐出させるピエゾ型のもの、液
室内に配設した発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用い
てインクの膜沸騰でバブルを発生させてインク滴を吐出
させるバブル型(サーマル型)のもの、液室の壁面を形
成する振動板(又はこれと一体の電極)とこれに対向す
る電極を用いて静電力で振動板を変形させることでイン
ク滴を吐出させる静電型のものなどがある。
ば特開平11−48475号公報に記載されているよう
に、複数の圧力室を並べた圧力室の列を2列有し、各圧
力室の列に対応してそれぞれ圧力室にインクを供給する
共通液室(リザーバ室)を配置したものがある。また、
このインクジェットヘッドでは、リザーバ室とインク供
給穴との間に、圧力室の並び方向に伸びるスリット状の
気泡誘導溝を形成し、リザーバ室の気泡を気泡誘導溝で
誘導することで気泡の効率的な排出を行おうとしてい
る。
た従来のインクジェットヘッドにあっては、各圧力室の
列毎にリザーバ室を設けていることから、カラープリン
タのように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(Bk)の4個のヘッド、或いはこれ
に淡いイエロー(FY)、淡いマゼンタ(FM)、淡い
シアン(FC)の三色を加えた7個のヘッドを搭載する
ようなインクジェット記録装置に使用した場合、ヘッド
部の幅が大きくなり、この結果、ヘッドの信頼性を回復
するための回復装置の幅も大きくなり、インクジェット
記録装置が大型化するという課題がある。
で形成したような場合には、結晶面方位の関係で共通液
室の断面形状が台形状になり、またその断面積は一定と
なるため、リザーバ室の端部ではインクの流れが極端に
低下し、澱みが発生し、気泡が排出されず共通液室の端
部に留まり、圧力室へのインクの流入が悪くなり、イン
ク滴吐出が不安定になり、画像品質が低下するという課
題がある。そのために、従来のインクジェットヘッドの
ように気泡誘導溝を形成することは構成が複雑になる。
であり、ヘッドの小型化及び記録装置の小型化を図るこ
とを目的とし、更に気泡排出性に優れたヘッド及びこの
ヘッドを搭載することで画像品質を向上したインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。
め、本発明に係るインクジェットヘッドは、複数の圧力
室の列を複数列設け、各圧力室の列は並び方向で1/2
ピッチずつずらして配置し、各圧力室の列間に共通液室
を配置したものである。
部にインクの流れを整える整流部材を設けることが好ま
しい。この整流部材は平面形状で略三角形状、或いは平
面形状で2つの円弧をつなぎ合わせた形状であることが
好ましい。
とが好ましい。この場合、圧力室の並び方向に沿う分離
壁で2つに分離し、或いは圧力室の並び方向と直交する
方向に沿う分離壁で2つに分離することができる。そし
て、分離した各共通液室にインクを供給するインク供給
口を設けていることが好ましい。
インク滴を吐出するインクジェットヘッドとして本発明
に係るインクジェットヘッドを搭載したものである。ま
た、本発明に係るインクジェット記録装置は共通液室が
複数に分離され、各共通液室にインクを供給するインク
供給口を備えた本発明に係るインクジェットヘッドを搭
載して、各インク供給口から異なる色のインクを供給す
るものである。
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係るインクジェットヘッドの分解斜視説明図、図2は
同ヘッドの振動板長手方向に沿う断面説明図、図3は同
ヘッドの振動板短手方向に沿う模式的断面説明図、図4
は同ヘッドの共通液室形状の平面説明図である。
ップ2と、このヘッドチップ2に接合したインク供給部
材3とを有している。ヘッドチップ2は、第1基板であ
る流路基板11と、流路基板11の下側に設けた第2基
板である電極基板12と、流路基板11の上側に設けた
第3基板であるノズル板13とを重ねて接合した積層構
造体であり、これらにより複数のノズル15が連通する
インク流路である圧力室16、圧力室16に流体抵抗部
17を介して連通する共通液室18を形成している。
流体抵抗部17の列を2列設け、各列のノズル15、圧
力室16、流体抵抗部17は並び方向(以下「圧力室の
並び方向」という。)で配列ピッチPの1/2(P/
2)だけ配列方向にずらして配置している(図1参
照)。そして、各圧力室列16A、16B間に1つの共
通液室18を配置し、この実施形態ではこの1つの共通
液室18から左右の(両側の)圧力室列16A、16B
の各圧力室16のインクを供給する。
6及びこの圧力室16の底部となる壁面を構成する振動
板20を形成する凹部、また個々の圧力室16に流体抵
抗部17を介してインクを供給するための共通液室18
を形成するための開口部(貫通開口部)19が形成され
ている。また、この流路基板11の振動板20が共通電
極を兼ねるので外部回路と接続するための共通電極パッ
ド部20aを設けている。
0)の単結晶シリコン基板に高濃度p型不純物であるボ
ロンを拡散して高濃度ボロン拡散層を形成し、この高濃
度ボロン拡散層をエッチングストップ層としてシリコン
基板を異方性エッチングして、圧力室16及び共通液室
18とともに高濃度ボロン拡散層からなる振動板20を
形成したものである。なお、振動板20を形成した後に
共通液室18となる部分に残存している高濃度ボロン拡
散層をエッチング除去することで開口部19が形成され
る。
電極を兼ねているが、別途、振動板20に電極膜を形成
することもできる。また、振動板20の電極基板12側
の表面には、図示しないが、ショート防止のため熱酸化
によるシリコン酸化膜を形成している。
単結晶シリコン基板を用いて熱酸化法、ウエット酸化法
などで酸化膜12aを形成し、この熱酸化膜12aに電
極形成用溝(凹部)24を形成し、この凹部24の底面
に振動板20に所定のギャップ26を介して対向する第
2電極である個別電極25を形成し、これらの振動板2
0と電極25で静電アクチュエータを構成している。
12aを形成したシリコン基板上に、フッ化水素水溶液
でエッチングにより凹部24を所望の深さで形成し、こ
の凹部24に電極材料としてTiNをスパッタ、CV
D、蒸着等の薄膜形成法で所望の厚さに成膜して、その
後電極パターンにフォトレジストを形成してエッチング
することにより、凹部24底面に電極25を形成してい
る。
なる絶縁保護膜27を形成し、ショート等による電極2
5の破損を防止している。さらに、電極基板12には共
通液室18にインクを供給するためのインク供給口28
を形成している。
11とは、接着剤による接合も可能であるが、より信頼
性の高い物理的な接合、例えば電極基板12をシリコン
基板で形成しているので、酸化膜を介した直接接合法で
接合している。この直接接合は1000℃程度の高温下
で実施する。
成するとともに、共通液室18と圧力室16を連通する
ための流体抵抗部17となる溝部を形成している。ここ
では、インク吐出面(ノズル表面側)には撥水性皮膜を
成膜している。このノズル板13にはガラス基板、プラ
スチック板、ステンレス等の金属板、シリコン基板、エ
レクトロフォーミング(電鋳)工法によるニッケルメッ
キ膜、ポリイミド等の樹脂にエキシマレーザー加工をし
たもの、金属と樹脂とを積層したもの等を用いることが
できる。
ク供給口28に連通するインク供給路31を有し、この
インク供給路31の途中にはフィルタユニット32を設
けている。
パッド部25aにFPCケーブル41を熱圧着などで接
続して、このFPCケーブル41には電極25に対して
駆動波形を印加するためのドライバIC42を搭載し、
このドライバIC42はインク供給部材3の側面に形成
した凹部38に収納している。これらのヘッドチップ2
及びインク供給部材3の外側にはフレーム部材44を配
設して、このフレーム部材44とノズル板13とを接合
している。
振動板20をグラウンドとして、第1電極を兼ねた振動
板20と第2電極である電極25の間に、例えば10〜
100V程度のパルス電位を印加することで、振動板2
0の表面にマイナス電荷が誘起され、電極間(振動板2
0と電極25との間)の静電力により振動板20が電極
25側に変形し、圧力室16内にインクが充填される。
続いて、電極25の電圧印加をオフにすると、電極間に
蓄積された電荷の放出に伴い、振動板20が圧力室16
側に復元する。その際、圧力室16内に急激な体積変化
/圧力変化が生じ、充填されたインクがノズル15より
インク滴として吐出される。
いては、複数の圧力室16の列16A、16Bを設け、
各圧力室の列16A、16Bは並び方向で1/2ピッチ
ずつずらして配置し、各圧力室の列16A、16B間に
共通液室18を配置し、この共通液室18にインク供給
口28を臨ませて、図5に示すように、1つの共通液室
18から両側の列16A、16Bの各圧力室16に対し
てインクを供給するので、ヘッドの幅が小さくなる。
を複数個搭載してカラー記録を行うインクジェット記録
装置の小型化を図ることができる。
乃至図9を参照して説明する。なお、図6は同実施形態
に係るインクジェットヘッドの分解斜視説明図、図7は
同ヘッドの振動板短手方向に沿う断面説明図、図8は同
ヘッドの共通液室形状の平面説明図、図9は同ヘッドの
作用説明に供する平面説明図である。この実施形態で
は、流路基板11の共通液室18の両端部18a、18
aに臨む平面形状で略三角形状のインクの流れを整える
整流部材(整流板)51、51を一体に形成している。
とによって共通液室18の両端部18a、18aにおけ
る気泡の滞留を防止することができる。すなわち、前述
した第1実施形態の共通液室18では両端部が四角状に
なっているので、図5に示したようなインクの流れRが
生じてインク供給口28から供給されたインクの流速が
共通液室18では両端部で急速に低下して淀みが生じ易
くなり、この部分で同図に示すように気泡Bがトラップ
されると、気泡Bをうまく排出できないことがある。
18の両端部18a、18aに略三角形状の整流板5
1、51を設けているので、この整流板51、51によ
り流路断面積が狭められ、図9に示すようにインクの流
れRは整流板51、51で振り分けられて各圧力室の列
16A、16Bの圧力室16に向かう方向に流れ易くな
り、淀みが発生せず、流速の著しい低下も生じない。こ
れにより、共通液室18の両端部18a、18aに気泡
がトラップされることが防止されて、気泡排出性が向上
し、気泡残留による吐出不良も生じない。
0及び図11を参照して説明する。なお、図10は同実
施形態に係るインクジェットヘッドの共通液室形状の平
面説明図、図11は同ヘッドの作用説明に供する平面説
明図である。この実施形態でも、流路基板11の共通液
室18の両端部18a、18aに臨む平面形状で2つの
円弧をつなぎ合わせた形状のインクの流れを整える整流
部材(整流板)52、52を一体に形成している。
に、整流板52、52により共通液室18の両端部18
a、18aの流路断面積が狭められ、図11に示すよう
にインクの流れRは整流板52、52で振り分けられて
各圧力室の列16A、16Bの圧力室16に向かう方向
に流れ易くなり、淀みが発生せず、流速の著しい低下も
生じない。これにより、共通液室18の両端部18a、
18aに気泡がトラップされることが防止されて、気泡
排出性が向上し、気泡残留による吐出不良も生じない。
実施形態の整流板51との形状の違いによる差は、整流
板51では直線的に流路断面積が減少するのに対して、
整流板52では端部に近づくほどに流路断面積が大きく
減少することにある。
2乃至図14を参照して説明する。なお、図12は同実
施形態に係るインクジェットヘッドの要部斜視説明図、
図13は共通液室形状の平面説明図、図14は図13の
A−A線に沿う断面説明図である。この実施形態では、
流路基板11の振動板短手方向(圧力室の並び方向に沿
う方向)に沿う分離壁55を形成することによって、共
通液室を圧力室の列16Aの各圧力室16に対応する共
通液室58Aと圧力室の列16Bの各圧力室16に対応
する共通液室58Bとに分割分離している。
対応して配置し、1つのインク供給口28から両側の共
通液室58A、58Bに供給する。また、共通液室58
A、58Bの両端部58Aa、58Baはいずれも円弧
状に形成している。
16を参照して説明する。先ず、図15に示すように、
分離壁55を持たない共通液室18を備えたインクジェ
ットヘッドを駆動してノズル15からインク滴を吐出さ
せた場合、一方の列の圧力室16で生じる圧力波59
は、流体抵抗部17を介して共通液室18に至り、更に
他の列の流体抵抗部17を介して他の列の圧力室16ま
で伝搬することがある。このような状態になると、他の
列の圧力室16に連通するノズル15のメニスカスが振
動したり、他の列の圧力室16を駆動するときの圧力が
減殺されるなどして噴射特性が低下することなる。
ットヘッドでは、図16に示すように分離壁55がある
ために、一方の列の圧力室16で生じる圧力波59が流
体抵抗部17を介して共通液室58Aに至っても分離壁
55があるためにそれ以上に他の列の共通液室58Bま
で伝搬しない。これにより、安定した噴射特性が得られ
る。なお、共通液室58A、58Bの両端部58Aa、
58Baはいずれも円弧状に形成しているので、前記第
2、第3実施形態と同様に端部における流速の低下を低
減することができて、気泡排出性を向上できる。
7を参照して説明する。なお、同図は同実施形態に係る
インクジェットヘッドの共通液室形状の平面説明図であ
る。この実施形態では、流路基板11の振動板長手方向
(圧力室の並び方向と直交する方向)に沿う分離壁65
を形成することによって、共通液室を圧力室の並び方向
で共通液室68Aと共通液室68Bとに分割分離してい
る。
対応して配置し、1つのインク供給口28から両側の共
通液室68A、68Bに供給する。また、共通液室68
A、68Bのインク供給口28から離れた側の端部68
Aa、68Baには前述した整流部材53(整流部材5
1でも良い。)を臨ませている。
の共通液室58A、58Bよりも共通液室の長さが短く
なり、その分インク流速の低下も少なくなり、更にこの
例では整流部材53を設けているので、一層気泡排出性
が向上する。
8及び図19を参照して説明する。なお、図18は同実
施形態に係るインクジェットヘッドの要部斜視説明図、
図19は共通液室形状の平面説明図である。この実施形
態では、上記第4実施形態と同様に分離壁55を形成し
て共通液室58Aと共通液室58Bとに分割分離し、更
に、各共通液室58Aと共通液室58Bに独立してイン
クを供給するためのインク供給口28A、28Bを電極
基板12に設けている。なお、この場合、インク供給部
材3にも2つのインク供給路31A、31Bを設け、各
インク供給路31A、31Bにはそれぞれフィルタユニ
ット32を配設する。
Bに対して独立したインク供給口28A、28Bからイ
ンクを供給することで、共通液室58Aと共通液室58
Bとは完全に分離されることになり、圧力波の伝搬がな
くなり、より噴射特性が安定する。
0を参照して説明する。なお、同図は同実施形態に係る
インクジェットヘッドの共通液室形状の平面説明図であ
る。この実施形態では、上記第5実施形態と同様に分離
壁65を形成して共通液室68Aと共通液室68Bとに
分割分離し、更に、各共通液室68Aと共通液室68B
に独立してインクを供給するためのインク供給口28
A、28Bを電極基板12に設けている。なお、この場
合も上記第6実施形態と同様に、インク供給部材3にも
2つのインク供給路を設け、各インク供給路にはそれぞ
れフィルタユニットを配設する。
共通液室68Bに対して独立したインク供給口28A、
28Bからインクを供給することになって、共通液室6
8Aと共通液室68Bとは完全に分離されることにな
り、圧力波の伝搬がなくなり、より噴射特性が安定する
とともに、共通液室の長さが短くなってインク流速の低
下が低減し、気泡排出性が一層向上する。
置の一例について図21及び図22を参照して説明す
る。なお、図21は同記録装置の斜視説明図、図22は
同記録装置の機構部の側面説明図である。このインクジ
ェット記録装置は、記録装置本体111の内部に主走査
方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載した本
発明に係るインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、
記録ヘッドへインクを供給するインクカートリッジ等で
構成される印字機構部112等を収納し、装置本体11
1の下方部には前方側から多数枚の用紙113を積載可
能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)11
4を抜き差し自在に装着することができ、また、用紙1
13を手差しで給紙するための手差しトレイ115を開
倒することができ、給紙カセット114或いは手差しト
レイ115から給送される用紙113を取り込み、印字
機構部112によって所要の画像を記録した後、後面側
に装着された排紙トレイ116に排紙する。
板に横架したガイド部材である主ガイドロッド12と従
ガイドロッド122とでキャリッジ123を主走査方向
(図15で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキ
ャリッジ123にはイエロー(Y)、シアン(C)、マ
ゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐
出する本発明に係るインクジェットヘッドからなるヘッ
ド124を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する
方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着し
ている。またキャリッジ123にはヘッド124に各色
のインクを供給するための各インクカートリッジ125
を交換可能に装着している。
連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへイン
クを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多
孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジ
ェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持
している。
ッド124を用いているが、各色のインク滴を吐出する
ノズルを有する1個のヘッドでもよい。
搬送方向下流側)を主ガイドロッド112に摺動自在に
嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッ
ド122に摺動自在に載置している。そして、このキャ
リッジ123を主走査方向に移動走査するため、主走査
モータ127で回転駆動される駆動プーリ128と従動
プーリ129との間にタイミングベルト130を張装
し、このタイミングベルト130をキャリッジ123に
固定しており、主走査モーター127の正逆回転により
キャリッジ123が往復駆動される。
紙113をヘッド124の下方側に搬送するために、給
紙カセット114から用紙113を分離給装する給紙ロ
ーラ131及びフリクションパッド132と、用紙11
3を案内するガイド部材133と、給紙された用紙11
3を反転させて搬送する搬送ローラ134と、この搬送
ローラ134の周面に押し付けられる搬送コロ135及
び搬送ローラ134からの用紙113の送り出し角度を
規定する先端コロ136とを設けている。搬送ローラ1
34は副走査モータ137によってギヤ列を介して回転
駆動される。
移動範囲に対応して搬送ローラ134から送り出された
用紙113を記録ヘッド124の下方側で案内する用紙
ガイド部材である印写受け部材139を設けている。こ
の印写受け部材139の用紙搬送方向下流側には、用紙
113を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送
コロ141、拍車142を設け、さらに用紙113を排
紙トレイ116に送り出す排紙ローラ143及び拍車1
44と、排紙経路を形成するガイド部材145、146
とを配設している。
ながら画像信号に応じて記録ヘッド124を駆動するこ
とにより、停止している用紙113にインクを吐出して
1行分を記録し、用紙113を所定量搬送後次の行の記
録を行う。記録終了信号または、用紙113の後端が記
録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を
終了させ用紙113を排紙する。
の記録領域を外れた位置には、ヘッド124の吐出不良
を回復するための回復装置147を配置している。回復
装置147はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手
段を有している。回復装置137のキャップ手段はヘッ
ド124を構成するインクジェットヘッド1毎に設けら
れ、インクジェットヘッド1のノズル15のすべてを覆
う大きさに設定される。
はこの回復装置147側に移動されてキャッピング手段
でヘッド124をキャッピングされ、吐出口部(ノズル
部)を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出
不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しな
いインクを吐出することにより、全ての吐出口(ノズ
ル)のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持
する。
ング手段でヘッド124の吐出口(ノズル)を密封し、
チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに
気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等
はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復され
る。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された
廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のイ
ンク吸収体に吸収保持される。
ットヘッドをヘッド124として搭載することによって
ヘッド124の主走査方向の幅が狭くなるので、回復装
置147の主走査方向の幅も小さくなり、記録装置の小
型化を図れる。
実施形態のインクジェットヘッドのように共通液室を分
離して各共通液室毎にインク供給口を設けたインクジェ
ットヘッドを搭載した場合には、各インク供給口から異
なる色のインクを供給することで、使用するインクの色
数に対してヘッドの数を半分にすることができて、更に
小型化を図れる。この場合には、第6実施形態のように
圧力室の並び方向に沿う方向の分離壁で共通液室を分離
したインクジェットヘッドの用いる方が一列のノズルが
すべて同じ色になるので制御が容易になる。
振動板変位方向とインク滴吐出方向が同じになるサイド
シュータ方式のインクジェットヘッドに適用したが、振
動板変位方向とインク滴吐出方向とが直交するエッジシ
ュータ方式のインクジェットヘッドにも同様に適用する
ことができる。
クジェットヘッドによれば、複数の圧力室の列を複数列
設け、各圧力室の列は並び方向で1/2ピッチずつずら
して配置し、各圧力室の列間に共通液室を配置したの
で、ノズル密度を高くしつつヘッド幅を狭くでき、ヘッ
ドの小型化及びインクジェット記録装置の小型化を図れ
る。
部にインクの流れを整える整流部材を設けることで、気
泡排出性が向上し、安定したインク滴吐出を行うことが
できる。この整流部材は平面形状で略三角形状、或いは
平面形状で2つの円弧をつなぎ合わせた形状であること
で、共通液室端部におけるインク流速の低下が防止さ
れ、気泡排出性が更に向上する。
とでインク流速の低下を防止できる。この場合、圧力室
の並び方向に沿う分離壁で2つの共通液室に分離するこ
とで圧力波の伝搬を抑制できて安定した吐出特性が得ら
れる。また、圧力室の並び方向と直交する方向の分離壁
で2つの共通液室に分離することで、共通液室端部にお
けるインク流速の低下をより抑えることができる。分離
した各共通液室にインクを供給するインク供給口を設け
ていることで、インク流速の低下をより低減することが
できる。
れば、インク滴を吐出するインクジェットヘッドとして
本発明に係るインクジェットヘッドを搭載したので、装
置の小型化を図れ、また気泡残留による吐出不良もな
く、安定した画像記録を行うことができる。
通液室が複数に分離され、各共通液室にインクを供給す
るインク供給口を備えた本発明に係るインクジェットヘ
ッドを搭載して、各インク供給口から異なる色のインク
を供給するので、ヘッド数を減らすことができて更に装
置の小型化を図れ、また気泡残留による吐出不良もな
く、安定した画像記録を行うことができる。
ッドの分解斜視説明図
ッドの分解斜視説明図
ヘッドの共通液室形状を説明する平面説明図
ヘッドの要部分解斜視説明図
図
ヘッドの共通液室形状を説明する平面説明図
ヘッドの要部分解斜視説明図
図
ヘッドの共通液室形状を説明する平面説明図
部を説明する斜視説明図
ンク供給部材、11…流路基板、12…電極基板、13
…ノズル板、15…ノズル、16…圧力室、16A、1
6B…圧力室の列、17…流体抵抗部、18…共通液
室、19…開口部、20…振動板、25…電極、28…
インク供給口、51、52…整流部材、55、65…分
離壁、58A、58B、68A、68B…共通液室。
Claims (10)
- 【請求項1】 インク滴を吐出するノズルと、このノズ
ルが連通する圧力室と、この圧力室に流体抵抗部を介し
て連通する共通液室と、前記圧力室内のインクを加圧す
る圧力発生手段とを備えたインクジェットヘッドにおい
て、複数の圧力室の列を複数列設け、各圧力室の列は並
び方向で1/2ピッチずつずらして配置し、各圧力室の
列間に前記共通液室を配置したことを特徴とするインク
ジェットヘッド。 - 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
において、前記共通液室の前記圧力室の並び方向の端部
にインクの流れを整える整流部材を設けたことを特徴と
するインクジェットヘッド。 - 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェットヘッド
において、前記整流部材が平面形状で略三角形状である
ことを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項4】 請求項2に記載のインクジェットヘッド
において、前記整流部材が平面形状で2つの円弧をつな
ぎ合わせた形状であることを特徴とするインクジェット
ヘッド。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
クジェットヘッドにおいて、前記共通液室が複数に分離
されていることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項6】 請求項5に記載のインクジェットヘッド
において、前記共通液室を前記圧力室の並び方向に沿う
方向の分離壁で2つに分離していることを特徴とするイ
ンクジェットヘッド。 - 【請求項7】 請求項5に記載のインクジェットヘッド
において、前記共通液室を前記圧力室の並び方向と交差
する方向の分離壁で2つに分離していることを特徴とす
るインクジェットヘッド。 - 【請求項8】 請求項5又は6に記載のインクジェット
ヘッドにおいて、各共通液室にインクを供給するインク
供給口を設けていることを特徴とするインクジェットヘ
ッド。 - 【請求項9】 インク滴を吐出するインクジェットヘッ
ドを搭載したインクジェット記録装置において、前記イ
ンクジェットヘッドが前記請求項1乃至7のいずれかに
記載のインクジェットヘッドであることを特徴とするイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項10】 インク滴を吐出するインクジェットヘ
ッドを搭載したインクジェット記録装置において、前記
インクジェットヘッドが前記請求項8に記載のインクジ
ェットヘッドであって各インク供給口から異なる色のイ
ンクを供給することを特徴とするインクジェットヘッ
ド。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008238453A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Brother Ind Ltd | 液滴吐出ヘッド |
WO2014054655A1 (ja) | 2012-10-02 | 2014-04-10 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットヘッドの駆動装置及びインクジェット記録装置 |
WO2015025524A1 (ja) | 2013-08-22 | 2015-02-26 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット染色方法 |
JP2020199695A (ja) * | 2019-06-11 | 2020-12-17 | 株式会社リコー | 液体吐出ヘッド、ヘッドモジュール、ヘッドユニット、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置 |
-
2001
- 2001-07-04 JP JP2001203946A patent/JP4455783B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104703801A (zh) * | 2012-10-02 | 2015-06-10 | 柯尼卡美能达株式会社 | 喷墨头的驱动方法、喷墨头的驱动装置以及喷墨记录装置 |
WO2015025524A1 (ja) | 2013-08-22 | 2015-02-26 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット染色方法 |
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