JP2001284747A - フレキシブル配線板 - Google Patents

フレキシブル配線板

Info

Publication number
JP2001284747A
JP2001284747A JP2000102201A JP2000102201A JP2001284747A JP 2001284747 A JP2001284747 A JP 2001284747A JP 2000102201 A JP2000102201 A JP 2000102201A JP 2000102201 A JP2000102201 A JP 2000102201A JP 2001284747 A JP2001284747 A JP 2001284747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper foil
flexible wiring
wiring board
wirings
cover film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000102201A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Takeoka
政彦 竹岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000102201A priority Critical patent/JP2001284747A/ja
Publication of JP2001284747A publication Critical patent/JP2001284747A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】幅や厚みなどの寸法の拡大或いは接続対象物に
対する接続スペースの拡大や材料コスト高などを招くこ
となしに、曲げや捩じりの応力集中に対しカバーフィル
ムや銅箔配線が破損しない強度を有することのできる構
成を備えたフレキシブル配線板を提供する。 【解決手段】複数本の銅箔配線14をベースフィルム1
3上に所定間隔で平行に配設し、且つ各銅箔配線14に
おける両端側の実装端子部を除く部分をカバーフイルム
17で被覆したものにおいて、各銅箔配線14のうちの
応力が集中しようとする部分のカバーフイルム17の両
側辺付近の各箇所に、銅箔配線14の配列方向に張り出
す幅広部14a〜14dまたは厚みの大きい肉厚部14
e〜14hを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、テレビジ
ョン受像機、モニタおよびカーナビゲーションなどの映
像機器やコンピュータなどの情報機器などに装備されて
いる液晶表示装置の配線用として特に好適に用いること
ができるフレキシキブル配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は、微細加工技術、
材料技術および高密度実装技術の進歩に伴いAV機器、
OA機器および車載通信機器などの様々な用途に使用さ
れており、CRT(Cathode Ray Tube)に代わる新たな
表示デバイスとしてエレクトロニクス業界の注目を集め
ている。このような状況下において、液晶表示装置に
は、薄型化、軽量化、小型化および狭額縁化の要望が益
々強くなっているのに対応して、アクティブ素子を形成
したガラス基板上に電極駆動用半導体素子を直接実装す
ることによって厚み方向のコンパクト化を進展させたC
OG(チップ・オン・グラス)実装方式を採用すること
が一般化しつつある。このCOG実装方式では、各電極
駆動用半導体素子に電源や信号を伝達するためにフレキ
シブル配線板が使用されており、液晶表示装置の組み立
てに際しては、フレキシブル配線板が異方導電性シート
(Anisotropiec Condctive Film 以下、ACFと称す
る)を使用してガラス基板およびプリント配線基板に接
続されている。
【0003】図10は一般的な液晶表示装置を示す概略
ブロック構成図である。この液晶表示装置は、マトリッ
クス状に設けられた液晶セル(図示せず)に対応して信
号電極2と走査電極3とが格子状に配設された液晶パネ
ル1と、信号電極2を駆動する信号電極駆動用半導体素
子4と、走査電極3を駆動する走査電極駆動用半導体素
子7と、各信号電極駆動用半導体素子4および走査電極
駆動用半導体素子7に駆動電源を供給し、且つ信号を伝
達する複数(三つの場合を例示)のフレキシブル配線板
8の各々の一端側とが、ガラス基板9上に装着されてい
る。
【0004】すなわち、信号電極駆動用半導体素子4、
走査電極駆動用半導体素子7およびフレキシブル配線板
8は、ガラス基板9の周縁部に配置して装着されてお
り、フレキシブル配線板8は、各信号電極駆動用半導体
素子4および走査電極駆動用半導体素子7に対し信号配
線群10および電源配線11を介して接続されている。
また、各信号電極駆動用半導体素子4と走査電極駆動用
半導体素子7にフレキシブル配線板8を通じて電源や信
号を供給する駆動回路が配設されたプリント配線基板1
2は、フレキシブル配線板8の他端側にACFなどを用
いて接続されている。
【0005】信号電極駆動用半導体素子4は、供給され
た信号を信号処理して信号電極2を駆動し、走査電極駆
動用半導体素子7は、供給された信号を信号処理して走
査電極3を駆動する。これにより、液晶表示パネル1の
表示領域上に文字または画像などが表示される。
【0006】上記液晶表示装置に用いられている従来の
フレキシブル配線板80は、図11(a)の正面図およ
び(b)の平面図に示すように、ベースフィルム13上
に複数本の帯状銅箔配線14が所定間隔で平行な配置で
形成され、銅箔配線14における実装端子となる両端側
を除く部分がカバーフィルム17の被覆により保護され
た構成になっている。銅箔配線14は、その電気接続面
をカバーフィルム17側に向けて、信号供給に必要な本
数分だけ配設されている。
【0007】図12(a)は、従来の液晶表示装置にお
けるフレキシブル配線板80の取付状態を示す正面図、
(b)はその平面図である。液晶表示装置には、薄型化
および軽量化に加えて、近年において狭額縁化の強い要
望があることから、プリント配線基板12は、ガラス基
板9に対しその裏面側に平行に配置されている。そのた
め、フレキシブル配線板80は、所要の曲げ半径rで円
弧状に折り曲げられて、ガラス基板9とプリント配線基
板12との双方に対し抱き込む状態に架け渡されて接続
されている。
【0008】ところで、液晶表示装置では、上述のよう
に狭額縁化の強い要望があるのに伴ってフレキシブル配
線板80を非常に狭い配設スペース内に設けることが望
まれている。したがって、フレキシブル配線板80は、
ガラス基板9やプリント配線基板12の端部から大きく
突出した取付状態とできないため、小さい曲げ半径rに
折り曲げて取り付けられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フレキシブ
ル配線板80は、例えば液晶表示装置の組み立てに際し
て、折り曲げない平面状態でその一端側をガラス基板9
に装着し、且つ他端側をAFCなどによってプリント配
線基板12に接続して図10に示す平面的な取付状態と
される。そののちに、フレキシブル配線板80は、プリ
ント配線基板12がガラス基板9に対しその裏面側で平
行に対向する相対位置に配置替えされることにより、小
さな曲げ半径rの円弧状に折り曲げられる。そのため、
ガラス基板9とプリント配線基板12との相対位置の変
更過程または配置完了後にプリント配線基板12とガラ
ス基板9とが正確な平行度で相対向していない場合や各
々の実装端子の配列方向の向きが正確に一致していない
場合には、小さい曲げ半径rで折り曲げられた多層構造
のフレキシブル配線板80におけるカバーフィルム17
の両側辺と銅箔配線14との境界部A(図12に図示)
に曲げや捩じりの応力が集中し易いので、カバーフィル
ム17および銅箔配線14が破損することがあり、ま
た、折り曲げを繰り返すことによって銅箔配線14が切
断するといった不具合が発生する問題がある。
【0010】さらに、ガラス基板9とプリント配線基板
12との相対位置の配置替え中の取扱いの不具合によっ
ては、フレキシブル配線板80の両端部分に大きな応力
が集中して、接合済みのフレキシブル配線板80がガラ
ス基板9またはプリント配線基板12から剥離してしま
うといった液晶表示装置にとって重大なトラブルが生じ
ることもある。また、近年の液晶表示装置では、大画面
化および高精細化に伴う画素数の増加に対応してICな
どの半導体素子の使用個数も増加しているため、フレキ
シブル配線板80として銅箔配線14の配線数の多いも
のを使用したり、フレキシブル配線板80自体の使用数
が増加する傾向にある。複数のフレキシブル配線板80
を並置状態に取り付ける場合には、これらのうちの外方
側に配置されたフレキシブル配線板80に一層大きな応
力が集中し易いと言う問題も発生している。
【0011】これに対し、上述の問題を解消するため
に、フレキシブル配線板80における銅箔配線14の幅
や厚みを大きくして強度を増すようにすることも考えら
れるが、そのようなフレキシブル配線板は上述のように
小さな曲げ半径に折り曲げるのが困難となる上に、寸法
が大きくなって近年の液晶表示装置の一層の小型化、薄
型化および軽量化の傾向に逆行することになる。
【0012】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、幅や厚みなどの寸法の拡大或いは接
続対象物に対する接続スペースの拡大や材料コスト高な
どを招くことなしに、曲げや捩じりの応力集中に対しカ
バーフィルムや銅箔配線が破損しない強度を有すること
のできる構成を備えたフレキシブル配線板を提供するこ
とを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係るフレキシブル配線板は、電気接続
用の複数本の帯状銅箔配線がベースフィルム上に所定間
隔で平行に配設されているとともに、前記各銅箔配線に
おける両端側の実装端子部を除く部分がカバーフイルム
で被覆されてなり、前記各銅箔配線のうちの少なくとも
配列方向の両端側にそれぞれ位置する2本における前記
カバーフイルムの両側辺付近の各箇所に、前記銅箔配線
の配列方向に張り出す幅広部が形成されていることを特
徴としている。
【0014】このフレキシブル配線板では、配列方向の
両端側に位置する2本の銅箔配線におけるカバーフイル
ムの両側辺付近の各箇所が幅広部によって強度が増大さ
れて、曲げや捩じりに対して十分な強度を維持するの
で、この幅広部によって曲げや捩じりの応力集中を十分
に軽減することができ、カバーフィルムおよび銅箔配線
の破損や銅箔配線の切断といった不具合の発生を確実に
防止することができる。しかも、このフレキシブル配線
板は、両端側に位置する2本の銅箔配線におけるカバー
フイルムの両側辺付近の各箇所のみに幅広部が形成され
ているだけであるから、全体の幅や厚みが大きくならな
いことから容易に小さな曲げ半径に折り曲げることがで
きるとともに、銅箔配線を形成する銅箔使用量が従来に
比し僅かに増えるだけであって、ベースフィルムやカバ
ーフィルムにおける銅箔配線の配列方向の寸法が大きく
なることがない。また、各銅箔配線の各々の両端部であ
る実装端子部の幅は従来通りであるから、ガラス基板な
どに接合する際の半田の使用量も増えることがない。
【0015】上記発明において、各銅箔配線のうちの配
列方向の両端側にそれぞれ位置する数本におけるカバー
フイルムの両側辺付近の各箇所に、幅広部がそれぞれ形
成されているとともに、この各幅広部が、前記銅箔配線
の配列方向の内側から外側にいくにしたがって徐々に幅
が大きくなるよう設定されている構成とすることが好ま
しい。
【0016】これにより、小さな曲げ半径に折り曲げる
ときに曲げや捩じりの応力がかかろうとする両端側部分
の所要本数の銅箔配線におけるカバーフイルムの両側辺
付近の各箇所が、これらにかかる応力に対応した幅にそ
れぞれ設定された複数の幅広部によって強度を効果的に
増強されており、曲げや捩じりに対して一層大きな強度
を維持する。そのため、小さな曲げ半径に折り曲げられ
る多層構造のフレキシブル配線板におけるカバーフィル
ムの両側辺と銅箔配線との境界部には、所要本数の銅箔
配線の幅広部によって曲げや捩じりの応力がかからなく
なるので、カバーフィルムおよび銅箔配線の破損や銅箔
配線の切断といった不具合の発生を一層確実に防止する
ことができる。
【0017】第2の発明に係るフレキシブル配線板は、
電気接続用の複数本の帯状銅箔配線がベースフィルム上
に所定間隔で平行に配設されているとともに、前記各銅
箔配線における両端側の実装端子部を除く部分がカバー
フイルムで被覆されてなり、前記各銅箔配線のうちの少
なくとも配列方向の両端側にそれぞれ位置する2本にお
ける前記カバーフイルムの両側辺付近の各箇所に、厚み
の大きい肉厚部が形成されていることを特徴としてい
る。
【0018】このフレキシブル配線板では、配列方向の
両端側に位置する2本の銅箔配線におけるカバーフイル
ムの両側辺付近の各箇所が肉厚部によって強度が増大さ
れて、曲げや捩じりに対して十分な強度を維持するの
で、この肉厚部によって曲げや捩じりの応力集中を十分
に軽減することができ、カバーフィルムおよび銅箔配線
の破損や銅箔配線の切断といった不具合の発生を確実に
防止することができる。しかも、このフレキシブル配線
板は、配列方向の両端側に位置する2本の銅箔配線にお
けるカバーフイルムの両側辺付近の各箇所のみに肉厚部
が形成されているだけであるから、全体の幅や厚みが大
きくならないことから容易に小さな曲げ半径に折り曲げ
ることができるとともに、銅箔配線を形成する銅箔使用
量が従来に比し僅かに増えるだけであって、ベースフィ
ルムやカバーフィルムにおける銅箔配線の配列方向の寸
法は従来通りである。また、各銅箔配線の各々の両端部
である実装端子部の幅は従来通りであるから、ガラス基
板などに接合する際の半田の使用量も増えることがな
い。
【0019】上記発明において、各銅箔配線のうちの配
列方向の両端側にそれぞれ位置する数本におけるカバー
フイルムの両側辺付近の各箇所に、肉厚部がそれぞれ形
成されているとともに、この各肉厚部が、前記銅箔配線
の配列方向の内側から外側にいくにしたがって徐々に厚
みが大きくなるよう設定されている構成とすることが好
ましい。
【0020】これにより、小さな曲げ半径に折り曲げる
ときに曲げや捩じりの応力がかかろうとする両端側部分
の所要本数の銅箔配線におけるカバーフイルムの両側辺
付近の各箇所が、これらにかかる応力に対応した厚みに
それぞれ設定された複数の肉厚部によって強度を効果的
に増強されており、曲げや捩じりに対して一層大きな強
度を維持する。そのため、小さな曲げ半径に折り曲げら
れる多層構造のフレキシブル配線板におけるカバーフィ
ルムの両側辺と銅箔配線との境界部には、所要本数の銅
箔配線の肉厚部によって曲げや捩じりの応力がかからな
くなるので、カバーフィルムおよび銅箔配線の破損や銅
箔配線の切断といった不具合の発生を一層確実に防止す
ることができる。
【0021】第3の発明に係るフレキシブル配線板は、
電気接続用の複数本の帯状銅箔配線がベースフィルム上
に所定間隔で平行に配設されているとともに、前記各銅
箔配線における両端側の実装端子部を除く部分がカバー
フイルムで被覆されてなり、前記各銅箔配線のうちの少
なくとも配列方向の一端側に位置する1本における前記
カバーフイルムの両側辺付近の各箇所に、前記銅箔配線
の配列方向に張り出す幅広部が形成されていることを特
徴としている。
【0022】このフレキシブル配線板では、各銅箔配線
のうちの配列方向の一端側の少なくとも1本におけるカ
バーフイルムの両側辺付近の各箇所に幅広部が形成され
ているから、複数のフレキシブル配線板を並置状態に設
ける場合、その配列方向の両端側に、幅広部が設けられ
ている銅箔配線が外方側に位置する配置で設ければ、複
数のフレキシブル配線板のうちの両側の2枚のフレキシ
ブル配線板における最外方側の銅箔配線とベースフィル
ムとの境界部は、銅箔配線の幅広部によって曲げや捩じ
りの応力集中が十分に軽減されるので、カバーフィルム
および銅箔配線の破損や銅箔配線の切断といった不具合
の発生を確実に防止することができる。また、配列方向
の両端側以外の箇所には従来のフレキシブル配線板を用
いても、このフレキシブル配線板は両側のフレキシブル
配線板によって曲げや捩じりの応力集中が確実に軽減さ
れる。
【0023】上記発明において、各銅箔配線のうちの配
列方向の一端側に位置する数本におけるカバーフイルム
の両側辺付近の各箇所に、幅広部がそれぞれ形成されて
いるとともに、この各幅広部が、前記銅箔配線の配列方
向の内側から外側にいくにしたがって徐々に幅が大きく
なるよう設定されている構成とすることが好ましい。
【0024】これにより、上記発明と同様の効果を得ら
れるのに加えて、強度を一層効果的に増強することがで
き、曲げや捩じりに対して一層大きな強度を維持できる
のでカバーフィルムおよび銅箔配線の破損や銅箔配線の
切断といった不具合の発生を一層確実に防止することが
できる。
【0025】第4の発明に係るフレキシブル配線板は、
電気接続用の複数本の帯状銅箔配線がベースフィルム上
に所定間隔で平行に配設されているとともに、前記各銅
箔配線における両端側の実装端子部を除く部分がカバー
フイルムで被覆されてなり、前記各銅箔配線のうちの少
なくとも配列方向の一端側に位置する1本における前記
カバーフイルムの両側辺付近の各箇所に、厚みの大きい
肉厚部が形成されていることを特徴としている。
【0026】このフレキシブル配線板では、各銅箔配線
のうちの配列方向の一端側の少なくとも1本におけるカ
バーフイルムの両側辺付近の各箇所に肉厚部が形成され
ているから、複数のフレキシブル配線板を並置状態に設
ける場合、その配列方向の両端側に、肉厚部が設けられ
ている銅箔配線が外方側に位置する配置で設ければ、複
数のフレキシブル配線板のうちの両側の2枚のフレキシ
ブル配線板における最外方側の銅箔配線とベースフィル
ムとの境界部は、銅箔配線の肉厚部によって曲げや捩じ
りの応力集中が十分に軽減されるので、カバーフィルム
および銅箔配線の破損や銅箔配線の切断といった不具合
の発生を確実に防止することができる。また、配列方向
の両端側以外の箇所には従来のフレキシブル配線板を用
いても、このフレキシブル配線板は両側のフレキシブル
配線板によって曲げや捩じりの応力集中が確実に軽減さ
れる。
【0027】上記発明において、各銅箔配線のうちの配
列方向の一端側に位置する数本におけるカバーフイルム
の両側辺付近の各箇所に、肉厚部がそれぞれ形成されて
いるとともに、この各肉厚部が、前記銅箔配線の配列方
向の内側から外側にいくにしたがって徐々に厚みが大き
くなるよう設定されている構成とすることが好ましい。
【0028】これにより、上記発明と同様の効果を得ら
れるのに加えて、強度を一層効果的に増強することがで
き、曲げや捩じりに対して一層大きな強度を維持できる
のでカバーフィルムおよび銅箔配線の破損や銅箔配線の
切断といった不具合の発生を一層確実に防止することが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の第1の実施の形態に係るフレキシブル配線板81を示
し、(a)は正面図、(b)は平面図である。同図にお
いて、図11と同一若しくは同等のものには同一の符号
を付してある。このフレキシブル配線板81は、両端側
に位置する2本の銅箔配線14におけるカバーフイルム
17の両側辺付近の各箇所のみに、銅箔配線14の配列
方向に張り出す幅広部14aを形成した構成が従来のも
のと相違するだけであり、その他の銅箔配線14の幅や
厚み或いはベースフィルム13およびカバーフィルム1
7の寸法などは従来のものと同様である。なお、ベース
フィルム13およびカバーフィルム17は例えばポリイ
ミドで形成されている。
【0030】上記フレキシブル配線板81は、液晶表示
装置の組み立てに際して、図10に示したように、折り
曲げない平面状態でその一端側をガラス基板9に装着
し、且つ他端側をAFCなどによってプリント配線基板
12に接続して平面的な取付状態とされたのちに、プリ
ント配線基板12がガラス基板9に対しその裏面側で平
行に対向する相対位置に配置替えされることにより、図
2(a)に示すように小さな曲げ半径rの円弧状に折り
曲げられる。この折り曲げ過程および折り曲げ終了時に
は、小さな曲げ半径rに折り曲げられる多層構造のフレ
キシブル配線板81におけるカバーフィルム17の対向
両側辺と銅箔配線14との境界部Aに曲げや捩じりの応
力が集中しようとする。
【0031】これに対し上記フレキシブル配線板81で
は、図2(a)の平面図である(b)に示すように、配
列方向の両端側に位置する2本の銅箔配線14における
カバーフイルム17の両側辺付近の各箇所、つまり上記
境界部Aに対応する箇所が、銅箔配線14の配列方向に
張り出す幅広部14aによって強度が増大されて、曲げ
や捩じりに対して十分な強度を維持する。そのため、上
記境界部Aは、配列方向の両端側に位置する銅箔配線1
4の幅広部14aによって曲げや捩じりの応力集中が十
分に軽減されるので、カバーフィルム17および銅箔配
線14の破損や銅箔配線14の切断といった不具合の発
生を確実に防止することができる。
【0032】また、上記フレキシブル配線板81は、両
端側の2本の銅箔配線14におけるカバーフイルム17
の両側辺付近の各箇所のみに幅広部14aが形成されて
いるだけであるから、全体の幅や厚みが大きくならない
ことから小さな曲げ半径rに容易に折り曲げることがで
き、銅箔配線14を形成する銅箔使用量の増大を可及的
に抑えながら所要の強度を維持できる効果をえることが
できる。また、ベースフィルム13やカバーフィルム1
7における銅箔配線14の配列方向の寸法は大きくなら
ず、各銅箔配線14の各々の両端部である実装端子部の
幅は従来通りであるから、ガラス基板9などに接合する
際の半田の使用量も従来通りである。
【0033】図3は本発明の第2の実施の形態に係るフ
レキシブル配線板82を示し、(a)は正面図、(b)
は平面図である。同図において、図1と同一若しくは同
等のものには同一の符号を付してある。このフレキシブ
ル配線板82は、配列方向の両端側にそれぞれ位置する
適数本(この実施の形態では4本の場合を例示)の各銅
箔配線14におけるカバーフイルム17の両側辺付近の
各箇所に、銅箔配線14の配列方向に張り出す幅広部1
4a〜14dをそれぞれ形成するとともに、それら幅広
部14a〜14dの幅を、銅箔配線14の配列方向の内
側から外側にいくにしたがって徐々に大きく設定したも
のである。
【0034】このフレキシブル配線板82では、小さな
曲げ半径に折り曲げるときに曲げや捩じりの応力がかか
ろうとする配列方向の両端側部分の所要本数の銅箔配線
14におけるカバーフイルム17の両側辺付近の各箇所
が、そのかかる応力に対応した幅に設定された幅広部1
4a〜14dによって強度を効果的に増強されており、
曲げや捩じりに対して第1の実施の形態のフレキシブル
配線板81よりも大きな強度を維持する。そのため、小
さな曲げ半径rに折り曲げられる多層構造のフレキシブ
ル配線板82におけるカバーフィルム17の対向両側辺
と銅箔配線14との境界部には、配列方向の両端側の所
要本数の銅箔配線14の幅広部14a〜14dによって
曲げや捩じりの応力が殆どかからなくなるので、カバー
フィルム17および銅箔配線14の破損や銅箔配線14
の切断といった不具合の発生を一層効果的に防止するこ
とができる。
【0035】また、上記フレキシブル配線板82は、配
列方向の両端側部分の必要な本数の銅箔配線14におけ
るカバーフイルム17の両側辺付近の各箇所のみに幅広
部14a〜14dが形成されているだけである上に、応
力のかかる度合いに対応して幅広部14a〜14dの幅
を設定しているので、銅箔配線14を形成する銅箔使用
量が、第1の実施の形態のフレキシブル配線板81より
も若干増えるものの、その増大量は僅かであり、ベース
フィルム13やカバーフィルム17における銅箔配線1
4の配列方向の寸法も僅かに大きくなるだけであり、各
銅箔配線14の各々の両端部である実装端子部の幅は従
来通りであるから、ガラス基板9などに接合する際の半
田の使用量も増えない。
【0036】図4は本発明の第3の実施の形態に係るフ
レキシブル配線板83を示し、(a)は正面図、(b)
は平面図、(c)は(b)のB−B線断面図である。同
図において、図1および図3と同一若しくは同等のもの
には同一の符号を付してある。このフレキシブル配線板
83は、配列方向の両端側に位置する2本の銅箔配線1
4におけるカバーフイルム17の両側辺付近の各箇所の
みに、銅箔配線14の厚みが大きい肉厚部14eを形成
した構成が従来のものと相違するだけであり、その他の
銅箔配線14の幅や厚み或いはベースフィルム13およ
びカバーフィルム17の寸法などは従来のものと同様で
ある。
【0037】このフレキシブル配線板83では、配列方
向の両端側に位置する2本の銅箔配線14におけるカバ
ーフイルム17の両側辺にまたがる各箇所、つまり上述
の境界部Aに対応する箇所が、肉厚部14eによって強
度が増大されて、曲げや捩じりに対して十分な強度を維
持する。そのため、上記境界部Aは、配列方向の両端側
の銅箔配線14の肉厚部14eによって曲げや捩じりの
応力集中が十分に軽減されるので、カバーフィルム17
および銅箔配線14の破損や銅箔配線14の切断といっ
た不具合の発生を確実に防止することができる。
【0038】また、上記フレキシブル配線板83は、配
列方向の両端側の2本の銅箔配線14におけるカバーフ
イルム17の両側辺付近の各箇所のみに肉厚部14eが
形成されているだけであるから、銅箔配線14を形成す
る銅箔使用量の増大は僅かであって、ベースフィルム1
3やカバーフィルム17における銅箔配線14の配列方
向の寸法は従来通りである。また、各銅箔配線14の各
々の両端部である実装端子部の幅は従来通りであるか
ら、ガラス基板9などに接合する際の半田の使用量も増
えない。
【0039】図5は本発明の第4の実施の形態に係るフ
レキシブル配線板84を示し、(a)は正面図、(b)
は平面図、(c)は(b)のC−C線断面図である。同
図において、図1ないし図4と同一若しくは同等のもの
には同一の符号を付してある。このフレキシブル配線板
84は、配列方向の両端側にそれぞれ位置する適数本
(この実施の形態では4本の場合を例示)の各銅箔配線
14におけるカバーフイルム17の両側辺付近の各箇所
に、肉厚部14e〜14hをそれぞれ形成するととも
に、それら幅広部14e〜14hの厚みを銅箔配線14
の配列方向の内側から外側にいくにしたがって徐々に大
きく設定したものである。
【0040】このフレキシブル配線板84では、小さな
曲げ半径に折り曲げるときに曲げや捩じりの応力がかか
ろうとする配列方向の両端側部分の所要本数の銅箔配線
14におけるカバーフイルム17の両側辺付近の各箇所
が肉厚部14e〜14hによって強度が効果的に増大さ
れて、曲げや捩じりに対して第3の実施の形態のフレキ
シブル配線板83よりもさらに大きな強度を維持する。
そのため、小さな曲げ半径rに折り曲げられる多層構造
のフレキシブル配線板84におけるカバーフィルム17
の対向両側辺と銅箔配線14との境界部には、配列方向
の両端側の所要本数の銅箔配線14の肉厚部14e〜1
4hによって曲げや捩じりの応力が殆ど係らなくなるの
で、カバーフィルム17および銅箔配線14の破損や銅
箔配線14の切断といった不具合の発生を一層確実に防
止することができる。
【0041】また、上記フレキシブル配線板84は、配
列方向の両端側の必要な本数の銅箔配線14におけるカ
バーフイルム17の両側辺付近の各箇所のみに肉厚部1
4e〜14hが形成されているだけである上に、応力の
かかる度合いに対応して肉厚部14e〜14hの厚みを
設定しているので、銅箔配線14を形成する銅箔使用量
が、第3の実施の形態のフレキシブル配線板83よりも
若干増えるものの、その増大量は僅かである。さらに、
ベースフィルム13やカバーフィルム17における銅箔
配線14の配列方向の寸法は従来通りであり、各銅箔配
線14の各々の両端部である実装端子部の幅も従来通り
であるから、ガラス基板9などに接合する際の半田の使
用量も増えない。
【0042】図6は本発明の第5の実施の形態に係るフ
レキシブル配線板85A,85Bを示す平面図である。
この実施の形態では、大画面化および高精細化に伴う画
素数の増加に対応してICなどの半導体素子の使用個数
が多い液晶表示装置の構成に適用する場合を例示してあ
り、同図には、例えば3枚の各フレキシブル配線板85
A,85B,80の各々の両端部をガラス基板9および
プリント配線基板12にそれぞれ接続して折り曲げる前
の状態を例示してある。
【0043】複数のフレキシブル配線板80,85A,
85Bを並置状態に取り付ける場合には、これらのうち
の外方側に配置するフレキシブル配線板85A,85B
に一層大きな応力が集中し易いので、両端側に位置する
フレキシブル配線板85A,85Bは、各々の最も外側
に位置する各2本の銅箔配線14におけるカバーフイル
ム17の両側辺付近の各箇所のみに、銅箔配線14の配
列方向に張り出す幅広部14aが形成されており、中央
部には従来通りのフレキシブル配線板80を配置してい
る。
【0044】したがって、外側の各フレキシブル配線板
85A,85Bは、最も外側に位置する各2本の銅箔配
線14におけるカバーフイルム17の両側辺付近の各箇
所、つまり上述した境界部Aに対応する箇所が、銅箔配
線14の配列方向に張り出す幅広部14aによって強度
が増大されて、曲げや捩じりに対して所要の強度を維持
する。そのため、3枚のフレキシブル配線板85A,8
5B,80のうちの両側の2枚のフレキシブル配線板8
5A,85Bにおける外方側の境界部Aは、銅箔配線1
4の幅広部14aによって曲げや捩じりの応力集中が十
分に軽減されるので、カバーフィルム17および銅箔配
線14の破損や銅箔配線14の切断といった不具合の発
生を防止することができる。一方、中央部のフレキシブ
ル配線板80は、両側のフレキシブル配線板85A,8
5Bによって曲げや捩じりの応力集中が確実に軽減され
るので、カバーフィルム17および銅箔配線14の破損
や銅箔配線14の切断といった不具合の発生を防止する
ことができる。
【0045】また、上記各フレキシブル配線板85A,
85Bは、各々の外側の各2本の銅箔配線14における
カバーフイルム17の両側辺付近の各箇所のみに幅広部
14aが形成されているだけであるから、銅箔配線14
を形成する銅箔使用量が従来に比較して僅かに増えるだ
けであって、ベースフィルム13やカバーフィルム17
における銅箔配線14の配列方向の寸法が大きくなるこ
とがない。また、各銅箔配線14の各々の両端部である
実装端子部の幅は従来通りであるから、ガラス基板9な
どに接合する際の半田の使用量も増えない。したがっ
て、全体としては、従来のフレキシブル配線板80を3
枚使用する場合と同一の設置スペースに配置しながらも
上述の効果を得ることができる。
【0046】なお、上記実施の形態では、両端側に位置
するフレキシブル配線板85A,85Bにおける最外側
に位置する各2本の銅箔配線14に幅広部14aを形成
するようにしたが、最外側に位置する各1本に幅広部1
4aを形成するだけでも強度維持を図ることができる。
また、フレキシブル配線板85A,85Bの外方側の2
本以上の銅箔配線14またはフレキシブル配線板85
A,85Bの全ての銅箔配線14に幅広部14aを形成
するようにすれば、銅箔使用量が若干増えるが、極めて
大きな強度を得ることができる。
【0047】図7は、本発明の第6の実施の形態に係る
フレキシブル配線板86A,86Bを示す平面図であ
り、3枚の各フレキシブル配線板86A,86B,80
の両端部をガラス基板9およびプリント配線基板12に
それぞれ接続して折り曲げる前の状態を例示してある。
【0048】複数のフレキシブル配線板80,86A,
86Bを並置状態に取り付ける場合には、これらのうち
の外方側に配置するフレキシブル配線板86A,86B
に一層大きな応力が集中し易いので、その両端側に位置
するフレキシブル配線板86A,86Bは、各々の外方
側に位置する適数本(この実施の形態では4本の場合を
例示)の各銅箔配線14におけるカバーフイルム17の
両側辺にまたがる各箇所に、銅箔配線14の配列方向に
張り出す幅広部14a〜14dをそれぞれ形成するとと
もに、それら幅広部14a〜14dの幅を、銅箔配線1
4の配列方向の内側から外側にいくにしたがって徐々に
大きく設定したものである。中央部には従来通りのフレ
キシブル配線板80を配置している。
【0049】したがって、外側の各フレキシブル配線板
86A,86Bは、外方側に位置する適数本の各銅箔配
線14におけるカバーフイルム17の両側辺付近の各箇
所、つまり上述した境界部Aに対応する箇所が、銅箔配
線14の配列方向に張り出す幅広部14a〜14dによ
って強度が効果的に増大されて、曲げや捩じりに対して
十分な強度を維持する。そのため、3枚のフレキシブル
配線板86A,86B,80のうちの両側の2枚のフレ
キシブル配線板86A,86Bにおける外方側の境界部
Aは、銅箔配線14の幅広部14a〜14dによって曲
げや捩じりの応力集中が第5の実施の形態の場合よりも
一層軽減されるので、カバーフィルム17および銅箔配
線14の破損や銅箔配線14の切断といった不具合の発
生を一層確実に防止することができる。一方、中央部の
フレキシブル配線板80は、両側のフレキシブル配線板
86A,86Bによって曲げや捩じりの応力集中が確実
に軽減されるので、カバーフィルム17および銅箔配線
14の破損や銅箔配線14の切断といった不具合の発生
を防止することができる。
【0050】また、上記各フレキシブル配線板86A,
86Bは、各々の外側における必要な本数の銅箔配線1
4におけるカバーフイルム17の両側辺にまたがる各箇
所のみに幅広部14aが形成されているだけであるか
ら、銅箔配線14を形成する銅箔使用量が従来に比較し
て僅かに増えるだけであって、ベースフィルム13やカ
バーフィルム17における銅箔配線14の配列方向の寸
法が大きくなることがない。また、各銅箔配線14の各
々の両端部である実装端子部の幅は従来通りであるか
ら、ガラス基板9などに接合する際の半田の使用量も増
えることがない。したがって、全体としては、従来のフ
レキシブル配線板80を3枚使用する場合とほぼ同一の
設置スペースに配置しながらも上述の効果を得ることが
できる。両端側部分の必要な本数の銅箔配線14におけ
るカバーフイルム17の両側辺付近の各箇所のみに幅広
部14a〜14dが形成されているだけである上に、応
力のかかる度合いに対応して幅広部14a〜14dの幅
を設定しているので、銅箔配線14を形成する銅箔使用
量が、第5の実施の形態のフレキシブル配線板85A,
85Bよりも若干増えるが、その増大量は僅かであり、
ベースフィルム13やカバーフィルム17における銅箔
配線14の配列方向の寸法も僅かに大きくなるだけであ
る。さらに、各銅箔配線14の各々の両端部である実装
端子部の幅は従来通りであるから、ガラス基板9などに
接合する際の半田の使用量も増えることがない。
【0051】また、本発明の第7の実施の形態は、第5
の実施の形態における両外方の各フレキシブル配線板8
5A,85Bに代えて、各々の最も外側に位置する各2
本の銅箔配線14におけるカバーフイルム17の両側辺
付近の各箇所のみに第3の実施の形態のフレキシブル配
線板83と同様の厚みの大きい肉厚部14eがそれぞれ
形成されたフレキシブル基板を用いる。このフレキシブ
ル配線は、第3の実施の形態のフレキシブル配線板83
を示す図4と第5の実施の形態を示す図6から容易に想
到できることから、その図示をあえて省略する。この第
7の実施の形態のフレキシブル配線板を、第5の実施の
形態における両外方の各フレキシブル配線板85A,8
5Bに代えて用いれば、上述した第5の実施の形態と同
様の効果を得ることができるのに加えて、各フレキシブ
ル配線板の配列方向の配置スペースは従来のフレキシブ
ル配線板80を並置した場合と同一になる。
【0052】さらに、本発明の第8の実施の形態は、第
6の実施の形態における両外方の各フレキシブル配線板
86A,86Bに代えて、外方側にそれぞれ位置する適
数本(例えば4本)の各銅箔配線14におけるカバーフ
イルム17の両側辺付近の各箇所に、第4の実施の形態
のフレキシブル配線板84と同様に銅箔配線14の配列
方向の内側から外側にいくにしたがって厚みを徐々に大
きく設定した肉厚部14e〜14hをそれぞれ形成しフ
レキシブル配線板を用いるものである。このフレキシブ
ル配線は、第4の実施の形態のフレキシブル配線板84
を示す図5と第6の実施の形態を示す図7に基づき容易
に想到できることから、その図示をあえて省略する。こ
の第7の実施の形態のフレキシブル配線板を、第6の実
施の形態における両外方の各フレキシブル配線板36
A,36Bに代えて用いれば、上述した第6の実施の形
態と同様の効果を得ることができる。
【0053】なお、上記第1および第8の実施の形態の
各フレキシブル配線板81〜84、85A,85B、8
6A,86Bは、上述したように液晶表示装置の配線用
に用いて特に顕著な効果を得られるもので、その液晶表
示装置としては、アクティブマトリックス型液晶パネル
や単純マトリックス型液晶パネルさらにはその他のマト
リックス型表示パネルを用いた種々のものに適用可能で
ある。また、液晶表示装置以外に、折り曲げながら立体
的な配線を施す必要のある小型電子機器にも適用して、
上述と同様の効果を得ることができるのは言うまでもな
い。
【0054】さらに、上記実施の形態では、いずれもフ
レキシブル配線板81〜84、85A,85B、86
A,86Bを小さな曲げ半径rで円弧状に折り曲げる場
合を例示して、その場合の効果について説明したが、図
8に示すように、フレキシブル配線板81をL字形状に
折り曲げる場合や、図9に示すように、フレキシブル配
線板81の一端部を実装端子部としてガラス基板9など
に装着して、フレキシブル配線板81の他端部をプリン
ト配線基板12に設けたコネクタ18に着脱自在に接続
する場合であっても、上記各実施の形態で説明したと同
様の効果を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明のフレキシブル配
線板によれば、各銅箔配線のうちの応力が集中しようと
する箇所に位置する銅箔配線におけるカバーフイルムの
両側辺付近の各箇所に、銅箔配線の配列方向に張り出す
幅広部または厚みの大きい肉厚部を形成する構成とした
ので、銅箔配線におけるカバーフイルムの両側辺付近の
各箇所が幅広部または肉厚部によって強度が増大され
て、曲げや捩じりに対して十分な強度を維持するので、
この幅広部または肉厚部によって曲げや捩じりの応力集
中を確実に軽減することができ、カバーフィルムおよび
銅箔配線の破損や銅箔配線の切断といった不具合の発生
を防止することができる。しかも、このフレキシブル配
線板は、複数の銅箔配線のうちの必要とする銅箔配線に
おけるカバーフイルムの両側辺付近の各箇所のみに幅広
部または肉厚部が形成されているだけであるから、銅箔
配線を形成する銅箔使用量が僅かに増えるだけであっ
て、ベースフィルムやカバーフィルムにおける銅箔配線
の配列方向の寸法が大きくなることがない。また、各銅
箔配線の各々の両端部である実装端子部の幅は従来通り
であるから、ガラス基板などに接合する際の半田の使用
量も増えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態に係るフレ
キシブル配線板を示す正面図、(b)はその平面図
【図2】(a)は同上フレキシブル配線板の液晶表示装
置への組み込み状態を示す正面図、(b)はその平面図
【図3】(a)は本発明の第2の実施の形態に係るフレ
キシブル配線板を示す正面図、(b)はその平面図
【図4】(a)は本発明の第3の実施の形態に係るフレ
キシブル配線板を示す正面図、(b)はその平面図、
(c)は(b)のB−B線断面図
【図5】(a)は本発明の第4の実施の形態に係るフレ
キシブル配線板を示す正面図、(b)はその平面図、
(c)は(b)のC−C線断面図
【図6】本発明の第5の実施の形態に係るフレキシブル
配線板を示す平面図
【図7】本発明の第6の実施の形態に係るフレキシブル
配線板を示す平面図
【図8】フレキシブル配線板の他の取付形態を示す側面
【図9】フレキシブル配線板のさらに他の取付形態を示
す側面図
【図10】本発明のフレキシブル配線板を用いて構成で
きる液晶表示装置を示す概略ブロック構成図
【図11】(a)は従来のフレキシブル配線板の正面
図、(b)はその平面図
【図12】(a)は液晶表示装置における従来のフレキ
シブル配線板の取付部分の正面図、(b)はその平面図
【符号の説明】
13 ベースフィルム 14 銅箔配線 14a〜14d 幅広部 14e〜14h 肉厚部 17 カバーフィルム 81〜84,85A,85B,86A,86B フレキ
シブル配線板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/14 H05K 1/14 H C Fターム(参考) 2H092 GA48 GA50 GA52 NA15 NA17 NA29 PA06 5E338 AA01 AA12 AA16 BB51 BB61 BB72 CC01 CD05 CD13 CD14 EE26 5E344 AA01 AA10 BB02 BB03 BB04 CD04 CD12 CD27 CD31 DD02 DD06 EE11 5G435 AA07 AA16 EE33 EE36 EE43 EE47 HH12 HH14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続用の複数本の帯状銅箔配線がベ
    ースフィルム上に所定間隔で平行に配設されているとと
    もに、前記各銅箔配線における両端側の実装端子部を除
    く部分がカバーフイルムで被覆されてなり、 前記各銅箔配線のうちの少なくとも配列方向の両端側に
    それぞれ位置する2本における前記カバーフイルムの両
    側辺付近の各箇所に、前記銅箔配線の配列方向に張り出
    す幅広部が形成されていることを特徴とするフレキシブ
    ル配線板。
  2. 【請求項2】 各銅箔配線のうちの配列方向の両端側に
    それぞれ位置する数本におけるカバーフイルムの両側辺
    付近の各箇所に、幅広部がそれぞれ形成されているとと
    もに、この各幅広部が、前記銅箔配線の配列方向の内側
    から外側にいくにしたがって徐々に幅が大きくなるよう
    設定されている請求項1に記載のフレキシブル配線板。
  3. 【請求項3】 電気接続用の複数本の帯状銅箔配線がベ
    ースフィルム上に所定間隔で平行に配設されているとと
    もに、前記各銅箔配線における両端側の実装端子部を除
    く部分がカバーフイルムで被覆されてなり、 前記各銅箔配線のうちの少なくとも配列方向の両端側に
    それぞれ位置する2本における前記カバーフイルムの両
    側辺付近の各箇所に、厚みの大きい肉厚部が形成されて
    いることを特徴とするフレキシブル配線板。
  4. 【請求項4】 各銅箔配線のうちの配列方向の両端側に
    それぞれ位置する数本におけるカバーフイルムの両側辺
    付近の各箇所に、肉厚部がそれぞれ形成されているとと
    もに、この各肉厚部が、前記銅箔配線の配列方向の内側
    から外側にいくにしたがって徐々に厚みが大きくなるよ
    う設定されている請求項3に記載のフレキシブル配線
    板。
  5. 【請求項5】 電気接続用の複数本の帯状銅箔配線がベ
    ースフィルム上に所定間隔で平行に配設されているとと
    もに、前記各銅箔配線における両端側の実装端子部を除
    く部分がカバーフイルムで被覆されてなり、 前記各銅箔配線のうちの少なくとも配列方向の一端側に
    位置する1本における前記カバーフイルムの両側辺付近
    の各箇所に、前記銅箔配線の配列方向に張り出す幅広部
    が形成されていることを特徴とするフレキシブル配線
    板。
  6. 【請求項6】 各銅箔配線のうちの配列方向の一端側に
    位置する数本におけるカバーフイルムの両側辺付近の各
    箇所に、幅広部がそれぞれ形成されているとともに、こ
    の各幅広部が、前記銅箔配線の配列方向の内側から外側
    にいくにしたがって徐々に幅が大きくなるよう設定され
    ている請求項5に記載のフレキシブル配線板。
  7. 【請求項7】 電気接続用の複数本の帯状銅箔配線がベ
    ースフィルム上に所定間隔で平行に配設されているとと
    もに、前記各銅箔配線における両端側の実装端子部を除
    く部分がカバーフイルムで被覆されてなり、 前記各銅箔配線のうちの少なくとも配列方向の一端側に
    位置する1本における前記カバーフイルムの両側辺付近
    の各箇所に、厚みの大きい肉厚部が形成されていること
    を特徴とするフレキシブル配線板。
  8. 【請求項8】 各銅箔配線のうちの配列方向の一端側に
    位置する数本におけるカバーフイルムの両側辺付近の各
    箇所に、肉厚部がそれぞれ形成されているとともに、こ
    の各肉厚部が、前記銅箔配線の配列方向の内側から外側
    にいくにしたがって徐々に厚みが大きくなるよう設定さ
    れている請求項7に記載のフレキシブル配線板。
JP2000102201A 2000-04-04 2000-04-04 フレキシブル配線板 Pending JP2001284747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000102201A JP2001284747A (ja) 2000-04-04 2000-04-04 フレキシブル配線板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000102201A JP2001284747A (ja) 2000-04-04 2000-04-04 フレキシブル配線板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001284747A true JP2001284747A (ja) 2001-10-12

Family

ID=18616126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000102201A Pending JP2001284747A (ja) 2000-04-04 2000-04-04 フレキシブル配線板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001284747A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003026366A1 (en) * 2001-09-18 2003-03-27 Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. Flexible wiring board and liquid crystal display unit using the same
JP2005109132A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Optrex Corp フレキシブル基板
WO2005122656A1 (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Ibiden Co., Ltd. フレックスリジッド配線板およびその製造方法
JP2006332667A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Samsung Electronics Co Ltd リードボンディング時にクラックを防止するテープパッケージ
CN1332244C (zh) * 2002-02-06 2007-08-15 西尔弗布鲁克研究有限公司 小型显示器组件
KR100819195B1 (ko) 2005-03-22 2008-04-07 미쓰이 긴조꾸 고교 가부시키가이샤 플렉서블 프린트 배선 기판 및 플렉서블 프린트 배선기판의 제조방법 및 반도체 장치
US7378596B2 (en) 2003-04-18 2008-05-27 Ibiden Co., Ltd. Rigid-flex wiring board
US7423219B2 (en) 2004-06-11 2008-09-09 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board
JP2010201785A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Ricoh Co Ltd 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、画像形成装置及び圧電アクチュエータの製造方法
US8659906B2 (en) 2010-01-06 2014-02-25 Apple Inc. Printed circuit board
WO2018203481A1 (ja) * 2017-05-01 2018-11-08 三菱電機株式会社 フレキシブルプリント基板および接合体
DE112013003937B4 (de) 2012-08-07 2023-12-28 Apple Inc. Flexible Anzeigen
WO2024084830A1 (ja) * 2022-10-19 2024-04-25 日立Astemo株式会社 電子装置、電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003026366A1 (en) * 2001-09-18 2003-03-27 Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. Flexible wiring board and liquid crystal display unit using the same
CN1332244C (zh) * 2002-02-06 2007-08-15 西尔弗布鲁克研究有限公司 小型显示器组件
US7655869B2 (en) 2003-04-18 2010-02-02 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board
US7378596B2 (en) 2003-04-18 2008-05-27 Ibiden Co., Ltd. Rigid-flex wiring board
JP2005109132A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Optrex Corp フレキシブル基板
JP4536430B2 (ja) * 2004-06-10 2010-09-01 イビデン株式会社 フレックスリジッド配線板
JP2005353827A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Ibiden Co Ltd フレックスリジッド配線板
WO2005122656A1 (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Ibiden Co., Ltd. フレックスリジッド配線板およびその製造方法
US8093502B2 (en) 2004-06-10 2012-01-10 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and manufacturing method thereof
US7423219B2 (en) 2004-06-11 2008-09-09 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board
KR100819195B1 (ko) 2005-03-22 2008-04-07 미쓰이 긴조꾸 고교 가부시키가이샤 플렉서블 프린트 배선 기판 및 플렉서블 프린트 배선기판의 제조방법 및 반도체 장치
JP2006332667A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Samsung Electronics Co Ltd リードボンディング時にクラックを防止するテープパッケージ
JP2010201785A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Ricoh Co Ltd 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、画像形成装置及び圧電アクチュエータの製造方法
AU2010340306B2 (en) * 2010-01-06 2015-04-16 Apple Inc. Printed circuit board
US8659906B2 (en) 2010-01-06 2014-02-25 Apple Inc. Printed circuit board
DE112013003937B4 (de) 2012-08-07 2023-12-28 Apple Inc. Flexible Anzeigen
WO2018203481A1 (ja) * 2017-05-01 2018-11-08 三菱電機株式会社 フレキシブルプリント基板および接合体
JPWO2018203481A1 (ja) * 2017-05-01 2020-03-12 三菱電機株式会社 フレキシブルプリント基板および接合体
US10863625B2 (en) 2017-05-01 2020-12-08 Mitsubishi Electric Corporation Flexible printed circuit board and joined body
GB2585720A (en) * 2017-05-01 2021-01-20 Mitsubishi Electric Corp Flexible printed circuit board and joined body
GB2585720B (en) * 2017-05-01 2022-02-23 Mitsubishi Electric Corp Flexible printed circuit board and joined body
WO2024084830A1 (ja) * 2022-10-19 2024-04-25 日立Astemo株式会社 電子装置、電動駆動装置及び電動パワーステアリング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5436745A (en) Flex circuit board for liquid crystal display
US8446556B2 (en) Flexible printed circuit and electric circuit structure
JP2001284747A (ja) フレキシブル配線板
US6624868B1 (en) Chip-on-glass (COG) structure liquid crystal display (LCD)
KR100266892B1 (ko) 표시 장치용 전기 회로 기판
JPH10209581A (ja) プリント配線板、液晶表示装置及び電子機器
JP2978684B2 (ja) 液晶表示装置
JPH11305250A (ja) 画像表示装置
JPH09318965A (ja) 液晶表示装置
JP2000330480A (ja) 表示装置
JPH11174483A (ja) 液晶表示装置
CN112449486A (zh) 显示设备
JP2000194278A (ja) 電気回路装置
JP4660007B2 (ja) 表示装置
KR100599771B1 (ko) 테이프 캐리어 패키지의 배선구조 및 이 구조에 의해형성된 테이프 캐리어 패키지를 갖는 디스플레이 장치
JPH1139953A (ja) フレキシブルフラットケーブル
JPH0996828A (ja) 液晶表示装置
CN110596925B (zh) 电路基板
JPH11218778A (ja) 液晶表示装置の実装方法
JP2005093447A (ja) フレキシブル配線板
JP2001013884A (ja) 表示装置
JP2007011010A (ja) 表示素子
JPH06273788A (ja) 液晶表示装置
JP2002091333A (ja) 表示装置
JP2522823Y2 (ja) 表示パネルの配線構造