JP2019043040A - クリーニング装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の液体の混色や混濁を防止することが可能な、クリーニング装置及びインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】クリーニング装置は、ワイプブレード39と、凹部39aと、を有する。ワイプブレード39は、インクを吐出する吐出ヘッド12に設けられたノズルプレート22の表面と当接する先端を有し、ノズルプレート22の表面の面方向に沿って移動する。凹部39aは、ワイプブレード39の先端に形成され、ノズルプレート22に設けられたノズル31に対向して設けられ、ノズル31の内径よりも大きな幅を有する。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、クリーニング装置及びインクジェット記録装置に関する。
ノズルプレートに配された複数のノズルから記録媒体に対して選択的に液滴を吐出させるインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置において、ノズルの周辺に付着した液体や紙粉などのゴミを吸引して除去するクリーニング装置が設けられている。例えば、複数のノズル列を備えるインクジェット記録装置において、複数のノズル列に対向する共通の吸引口を有し、ノズル列の方向に移動しながらノズルの液滴を吸引する吸引ノズルを用いるクリーニング装置が知られている。また、ノズルプレート表面に当接させた状態で移動させる、ゴム等でできたワイプブレードを用いるクリーニング装置も知られている。
特開2007−253408号公報
本発明が解決しようとする課題は、インクの混色や混濁を防止することが可能な、クリーニング装置及びインクジェット記録装置を提供することである。
実施形態に係るクリーニング装置は、ワイプブレードと、凹部と、を有する。ワイプブレードは、インクを吐出する吐出ヘッドに設けられたノズルプレートの表面と当接する先端を有し、前記ノズルプレートの表面の面方向に沿って移動する。凹部は、前記ワイプブレードの先端に形成され、前記ノズルプレートに設けられたノズルに対向して設けられ、前記ノズルの内径よりも大きな幅を有する。
一実施形態にかかるインクジェット記録装置の構成を示すブロック図。 同インクジェット記録装置の構成を示す斜視図。 同インクジェット記録装置の構成を示す斜視図。 同インクジェット記録装置の吐出ヘッド、クリーニング装置及び搬送装置の構成を示す斜視図。 同吐出ヘッド及びクリーニング装置の構成を示す斜視図。 同吐出ヘッド及びクリーニング装置の構成を示す側面図。 同クリーニング装置の一部構成を示す斜視図。 同クリーニング装置の一部構成を示す断面図。 同クリーニング装置の一部構成を拡大して示す断面図。 同クリーニング装置の一部構成を示す断面図。 同クリーニング装置の一部構成を拡大して示す断面図。 他の実施形態に係るインクジェット記録装置のクリーニング装置の一部構成を示す斜視図。 同クリーニング装置の一部構成を示す断面図。 同クリーニング装置の一部構成を拡大して示す断面図。
以下、一実施形態にかかるインクジェット記録装置1及びクリーニング装置14について、図1乃至図11を参照して説明する。各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小または省略して示している。
図1はインクジェット記録装置1の構成を示すブロック図であり、図2乃至図4はインク吐出ヘッド12、クリーニング装置14及び搬送装置15の構成を示す斜視図である。図5及び図6はインク吐出ヘッド12及びクリーニング装置14の構成を斜視及び側面視で示す図であり、図7はクリーニング装置14のワイプ装置14a及び吸引装置14bの構成を示す斜視図である。図8及び図9は、インク吐出ヘッド12及びワイプ装置14aの構成を示す断面図であり、図10及び図11は、インク吐出ヘッド12及び吸引装置14bの構成を示す断面図である。
図1及び図2に示すようにインクジェット記録装置1は、インクを収容するインクタンク11と、インクタンク11に接続されたインク吐出ヘッド12と、インク吐出ヘッド12とインクタンク11とを通る循環路においてインクを循環させる循環ポンプ13と、インク吐出ヘッド12のメンテナンスを行うクリーニング装置14と、インク吐出ヘッド12に対向する印字位置を含む搬送経路において記録媒体やクリーニング装置を相対移動させる搬送装置15と、インターフェース16と、制御装置17と、を備える。
インク吐出ヘッド12は、インクタンク11に接続され、インクタンク11との間でインクを循環させる循環型のヘッドである。インク吐出ヘッド12は、液体として例えばインクを吐出することで、対向して配置される記録媒体に所望の画像を形成する。ここで、記録媒体とは、例えば用紙である。
インクタンク11は、インク吐出ヘッド12に供給される液体を貯留する収容部である。本実施形態においてインクタンク11は、異なる2種類の液体LQ1、LQ2をそれぞれ保有する2つのインク室11a、11bを備える。例えば液体LQ1とLQ2とは異なる色のインクである。
図2乃至図8に示すように、インク吐出ヘッド12は、ハウジング21と、ノズルプレート22と、ベースプレート23と、マニフォルド24と、マスクプレート25と、カバーマスク26と、一対の供給管27a、27bと、一対の回収管28a、28bと、を備える。ノズルプレート22及びベースプレート23は、液体吐出部を構成する。
ノズルプレート22は、矩形の板状を有する。ノズルプレート22は、第1方向に配列された複数のノズル孔31を有する2列のノズル列31a、31bを有する。
2列のノズル列31a、31bは、異なる色のインクを保有するインク室11a、11bにそれぞれ接続される。2列のノズル列31a、31bは、異なる色のインクをそれぞれノズル孔31から吐出する。
液体吐出部の一部であるベースプレート23は、ノズルプレート22の印刷面側とは反対側に対向配置され、マスクプレート25に支持される。ベースプレート23は、例えば、ノズルプレート22のノズル列31aのノズル孔31に連通する複数の第1圧力室32aと、ノズル列31bのノズル孔31に対向配置された複数の第2圧力室32bと、複数の第1圧力室32aに連通する第1共通室33aと、複数の第2圧力室32bに連通する第2共通室33bと、を有する。
各圧力室32a、32bに面する部位には、アクチュエータ34が設けられている。アクチュエータ34は、例えば圧電素子と振動板を積層したユニモルフ式の圧電振動板を備える。圧電素子は、例えばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電セラミック材料等で構成される。ベースプレート23は、圧力室に面して電極が形成され、この電極が回路基板上の配線パターンに電気的に接続される。
マニフォルド24は、矩形のブロック状に構成され、ベースプレート23に接合される。マニフォルド24は、共通室に連通する流路である一対の供給路35a、35b及び一対の回収路36a、36bを有し、所定のインク流路を形成する。
マスクプレート25は、ハウジング21の一部を構成するフレーム状部材であり、マニフォルド24の外周面の少なくとも一部を覆う。
カバーマスク26はノズルプレート22のノズル面22a側の外周縁部と、マスクプレート25の外周面の一部を覆うカバー部材である。カバーマスク26の厚みによって、ノズル面22aと吸引面41aとの間には、空気が流通可能な所定のギャップG1が生じる。
供給管27a、27bはインクタンク11のインク室11a、11bからインク吐出ヘッド12の一対の流路の上流側に連通する所定の流路を形成する管状部材である。循環ポンプ13の動作により、インクタンク11の液体LQ1、LQ2がそれぞれ供給管27a、27bを通ってインク吐出ヘッド12の一対の流路に送られる。
回収管28a、28bは、インク吐出ヘッド12の一対の流路の下流側からインクタンク11のインク室11a、11bにそれぞれ連通する所定の流路を形成する管状部材である。循環ポンプ13の動作により、インク吐出ヘッド12の一対の流路から回収管28a、28bを通ってインクタンク11に液体LQ1、LQ2が送られる。
循環ポンプ13は、例えば圧電ポンプで構成されている。循環ポンプ13は、配線により駆動回路84に接続され制御装置17に設けられたプロセッサ81の制御によって制御可能に構成されている。循環ポンプ13は、循環路の液体を下流側に送る。
以上のように構成されたインク吐出ヘッド12は、ノズルプレート22、ベースプレート23及びマニフォルド24が組み付けられる。インク吐出ヘッド12は、インクタンク11のインク室11a、11bから供給管27a、27b及び供給路35a、35bを通って各圧力室32a、32bへ至る供給側の流路と、各圧力室32a、32bから回収路36a、36b及び回収管28a、28bを通ってインクタンクのインク室11a、11bへ至る回収側の流路と、の2系統の循環流路30a、30bを構成する。インク吐出ヘッド12は、液体として例えば2列のノズル列31a、31bから2種類の液体LQ1、LQ2をそれぞれ吐出することで、対向して配置される記録媒体に所望の画像を形成する。
図2乃至図11に示すように、クリーニング装置14は、ワイプ装置14aと、吸引装置14bと、空排出インク受け14cを備える。ワイプ装置14aは、ワイプブレード39と、ワイプブレード39を保持する保持部材40と、を備える。ワイプブレード39は、ゴム等の弾性変形可能な樹脂材料で構成される。即ち、ワイプブレード39は、ノズルプレート22と当接したときに湾曲するように変形することで、ノズルプレート22の表面に密着して移動でき、そして、ノズルプレート22の表面を損傷させない材料であれば、適宜設定可能である。
ワイプブレード39は、先端がノズルプレート22と密着する。ワイプブレード39は、先端に、ノズルプレート22のノズル孔31と対向する位置に、切り欠きが設けられる。即ち、ワイプブレード39は、ノズルプレート22に密着して移動し、ノズルプレート22の表面を払拭するときに、ノズル孔31を避けることで、ノズル孔31を払拭しない逃げ部を構成する凹部39aを有する。
本実施形態においては、ワイプブレード39は、2列のノズル列31a、31bのノズル孔31の並び方向に対して直交する方向、即ち、第1方向に直交する第2方向に幅方向が沿った姿勢で設けられる。また、ワイプブレード39は、幅方向でノズル列31a、31bのノズル孔31に対向する位置に、凹部39aを有する。凹部39aの幅は、ノズル孔31の内径よりも大きく構成される。
保持部材40は、ワイプブレード39をノズルプレート22に向かって立設する姿勢で保持する。
吸引装置14bは、吸引ヘッド41と、吸引ヘッド41に接続される吸引チューブ42aと、吸引チューブ42aを介して吸引ヘッド41に接続されたボトル44と、連結チューブ45を介してボトル44に接続された吸引機構である吸引ポンプ46と、を備える。
吸引ヘッド41は、インク吐出ヘッド12側に、ノズル面に対向配置される吸引面41aと、吸引面41aの列方向の両側においてインク吐出ヘッド12から退避する方向に傾斜する傾斜面41bと、を有する。
吸引面41aはノズルプレート22の表面であるノズル面22aと平行な平面である。吸引面41aは、一対のノズル列31a、31bに跨って第2方向に延びる。吸引ヘッド41の第2方向の両端部にはカバーマスク26の端縁に係合してインク吐出ヘッド12との位置を規制する規制壁41cが形成されている。
吸引ヘッド41は、第1の吸引部である第1の吸引ノズル51aと、第2の吸引部である第2の吸引ノズル51bと、を有する。第1の吸引ノズル51aは、吸引ヘッド41内に設けられた流路である。第1の吸引ノズル51aの一端は、吸引面41aに開口するとともに第1のノズル列31aに対向する第1の吸引口52aを形成する。第1の吸引ノズル51aの他端は管継手48aを介して吸引チューブ42aに接続される。
第2の吸引ノズル51bは、吸引ヘッド41内に設けられた流路である。第2の吸引ノズル51bの一端は、吸引面41aに開口するとともに第2のノズル列31bに対向する第2の吸引口52bを形成する。第2の吸引ノズル51bの他端は管継手48aを介して吸引チューブ42aに接続される。第1の吸引口52a及び第2の吸引口52bの内径は、凹部39aの幅よりも大きく構成される。
吸引面41aは、ノズル面22aと所定のギャップG1を介して配置されている。吸引面41aとノズルとのギャップG1、吸引面41aの幅寸法、各吸引口52a、52b等の寸法設定は、吸引処理における空気の流れの条件を満たす設計が成される。
吸引ポンプ46は、ボトル44の内部を負圧にするためのポンプ、例えばダイヤフラム式ポンプなどである。吸引ポンプ46は、吸込口46a及び排気口46bを有する。吸引ポンプ46の吸込口46aには連結チューブ45によりボトル44が接続されている。吸引ポンプ46の排気口46bは常時開放される。
空排出インク受け14cは、ノズル面22aのノズル孔31から、クリーニング前に空排出されたインクを受けるインク吸収体55と、インク吸収体55に接続された空インク回収瓶56と、を備える。
搬送装置15は、インク吐出ヘッド12に対して、記録媒体やクリーニング装置14を相対的に移動する。例えば搬送装置15は、保持部材40及び吸引ヘッド41を支持して、待機位置とメンテナンス位置とで保持部材40及び吸引ヘッド41を往復移動させる移動機構15aを備える。また、搬送装置15は、記録媒体を保持及び搬送する記録媒体移動機構15b、及び、各種の印刷条件に応じて所定のタイミングでインク吐出ヘッド12を移動させるヘッド移動機構15cを備える。
移動機構15aは、駆動源であるモータ61と、モータ61の回転軸61aに設けられた歯車62と、歯車62と噛み合うラックバー63と、を備える。モータ61は、2方向に回転する。歯車62は、モータ61の回転により、ラックバー63を直線移動させる。ラックバー63は、ノズル列31a、31bのノズル孔31の並び方向に沿って移動する。ラックバー63には、所定の間隔を開けて配置された保持部材40及び吸引ヘッド41が固定される。
図1に示すインターフェース16は、電源、表示装置、及び入力装置を備える。インターフェース16は、制御部としてのプロセッサ81へ接続されている。インターフェース16は、ユーザが入力装置を操作することで、プロセッサ81へ各種の動作の指示を行う。また、インターフェース16は、プロセッサ81の制御により各種の情報や画像を表示装置に表示する。
制御装置17は、各部の動作を制御する制御部であるプロセッサ81と、プログラムあるいは各種データ等を格納するメモリ82と、アナログデータ(電圧値)をデジタルデータ(ビットデータ)に変換する回路であるAD変換部83と、各要素を駆動する駆動回路84と、増幅回路と、を備える。
プロセッサ81は、CPU(Central Processing Unit)を含み、制御部の中枢部分に相当する。プロセッサ81は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、インクジェット記録装置1の各種の機能を実現するべく、インクジェット記録装置1の各部を制御する。
プロセッサ81は、各種駆動機構に接続される駆動回路84を介してインクジェット記録装置1の各部の動作を制御する。
予めメモリ82に記録された制御プログラムに基づく制御処理をプロセッサ81が実行することによって、例えばプロセッサ81は、インク吐出ヘッド12や循環ポンプ13の動作を制御することで、印字動作を制御する。
ノズル孔31から液体である塗布材(吐出材料)を吐出して印刷を行う印刷処理として、プロセッサ81は、印刷開始を指示する入力を検出すると、各種プログラムに応じて、インク吐出ヘッド12、記録媒体移動機構15b及びヘッド移動機構15cを制御し、記録媒体及びインク吐出ヘッド12を所定位置に移動させ、インク吐出ヘッド12に液滴噴射動作を行わせる。
メモリ82は例えば不揮発性メモリであって、制御装置17上に実装されている。メモリ82には、インクの循環動作、インクの供給動作、温度管理、液面管理、圧力管理などの制御に必要な情報として、各種制御プログラムや動作条件が記憶されている。
以上のように構成されたインクジェット記録装置1の動作について説明する。プロセッサ81は、例えばインターフェース16においてユーザが操作入力部の操作による印刷指示を検出する。そして、印刷指示を検出すると、プロセッサ81は、記録媒体移動機構15bを駆動して記録媒体を搬送するとともに、ヘッド移動機構15cを駆動してインク吐出ヘッド12を記録媒体に対向するとともに、形成する画像に基づいた所定の位置に移動させる。そして、所定のタイミングでインク吐出ヘッド12に対して印字信号を出力することで、インク吐出ヘッド12を駆動する。インク吐出ヘッド12は、吐出動作として、画像データに応じた画像信号により、圧電素子を選択的に駆動してノズル孔31からインクを吐出して、対向位置に保持された記録媒体に画像を形成する。
プロセッサ81は、循環ポンプ13を駆動することで、インクタンク11とインク吐出ヘッド12とを通る2系統の循環流路30a、30bで液体を循環させる。
メモリ82は、例えば、不揮発性メモリであって、例えば、制御装置17である制御基板上に実装されている。メモリ82には、インクの循環動作、インクの供給動作、圧力調整、温度管理、インクの液面管理などの制御に必要な情報として、各種制御プログラムや動作条件が記憶されている。
また、プロセッサ81は、所定のタイミングで移動機構15a及びヘッド移動機構15cを駆動し、クリーニング装置14及びインク吐出ヘッド12を移動するとともに、クリーニング前処理及びクリーニング処理を行う。
先ず、プロセッサ81は、クリーニング前処理においては、ヘッド移動機構15cを制御し、インク吐出ヘッド12をインク吸収体55に対向する位置に移動する。次いで、プロセッサ81は、圧電素子を駆動して、ノズル孔31からインクをインク吸収体55に空排出する。なお、インク吸収体55に空排出されたインクは、空インク回収瓶56に回収される。
次いで、プロセッサ81は、クリーニング処理を行う。プロセッサ81は、クリーニング処理において、移動機構15a及びヘッド移動機構15cを制御し、インク吐出ヘッド12、ワイプ装置14a及び吸引装置14bを所定の位置に移動する。次いで、プロセッサ81は、移動機構15aを制御し、クリーニング装置14を一方向に移動し、ワイプブレード39でノズルプレート22のノズル面22a上のインクを払拭する。プロセッサ81は、さらに継続して移動機構15aを制御し、クリーニング装置14を一方向に移動し、吸引ヘッド41をカバーマスク26に摺動させ、ワイプブレード39で払拭されたノズル面22a上の残留インク及びゴミ等を吸引ポンプ46による負圧により吸引する。このように、プロセッサ81は、移動機構15a及びヘッド移動機構15cを制御してノズル面22aをクリーニングする。
次に、具体的にクリーニングを説明する。先ず、プロセッサ81は、移動機構15aを制御し、図6に示す矢印Aのように、ワイプ装置14a及び吸引装置14bを一方向に移動する。移動機構15aによって移動されたワイプブレード39は、先端がノズルプレート22と密着して一方向に移動し、ノズルプレート22の表面を払拭する。これにより、ワイプブレード39は、ノズル孔31を除くノズルプレート22に付着した残留インク及びゴミ等を回収する。このとき、ワイプブレード39は、凹部39aを有していることにより、ノズル孔31を避けてノズルプレート22を払拭する。
続いて、移動機構15aによって移動された吸引ヘッド41は、カバーマスク26に接触摺動しながらノズルプレート22上を移動する。このとき、吸引ヘッド41に設けられている第1の吸引ノズル51a及び第2の吸引ノズル51bは、2列のノズル列31a、31bのそれぞれのノズル孔31に溜まったからインクを吸引する。また、第1の吸引ノズル51a及び第2の吸引ノズル51bは、ノズル孔31の周縁部に付着している残留インク及びゴミ等を吸引する。
以上の様に構成されたクリーニング装置14及びインクジェット記録装置1は、異なるインクを吐出する複数のノズル列31a、31bにそれぞれ対応する2系統の吸引機構を設けたことにより、インクの混濁を防ぐことができる。
また、ワイプブレード39は、凹部39aを有することにより、ノズルプレート22のノズル面22aに付着した残留インク及びゴミ等を払拭するときに、ノズル孔31を避けてノズル面22aを払拭する。ワイプブレード39は、ノズル孔31内に残留インク及びゴミ等を押し込むことがない。
また、第1の吸引ノズル51a及び第2の吸引ノズル51bの内径は、ノズル孔31の内径よりも若干大きく形成されているため、吸引ポンプ46による吸引力を効率よく利用することができる。このため、第1の吸引ノズル51a及び第2の吸引ノズル51bは、ノズル孔31からインクを吸い出すことができる。
また、第1の吸引口52a及び第2の吸引口52bの内径は、ワイプブレード39の凹部39aの幅よりも大きく構成されている。このため、ワイプブレード39で払拭された後のノズル孔31の周囲に付着した残留インク及びゴミ等を吸引することができる。
また、ノズル面22aに近接する吸引面41aの両側に、ノズル面22aから退避する方向に傾斜する傾斜面41bを形成したことにより、空気の流れをスムーズにすることが可能となり、高い吸引力を得られる。
上述したようにインクジェット記録装置1のクリーニング装置14は、ワイプブレード39でノズル孔31を避けてノズル面22aをワイプし、そして、吸引ヘッド41でノズル孔31付近に残るインクを吸引する。これにより、クリーニング装置14は、クリーニング時にインクの混色や混濁を防止する。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば上述した例では、クリーニング装置14として、ワイプ装置14aと吸引装置14bと、を備える構成を示したが吸引装置14bはこれに限られない。図12乃至図14に示す他の実施形態の吸引装置14Abように、2つのノズル列31a、31bを覆う第3の吸引口52cを有する構成とすることも可能である。第3の吸引口52cは、例えば、吸引面41aに沿って第2方向に長い長円形に構成される。このような構成とすることにより、ワイプブレード39で払拭した後のノズル列31a、31bに付着している残留インク及びゴミ等を一緒に吸引することができる。
また、上述した例では、2つの第1の吸引ノズル51a、第2の吸引ノズル51bを共通のボトル44に接続し、共通の吸引ポンプ46に接続する例を示したがこれに限られるものではなく、各吸引ノズル51a、51bにそれぞれ個別にボトルやポンプを接続することも可能である。
また、上述した例では、2種類の液体を吐出する2列のノズル列31a、31bを区別する例を示したが、これに限られるものではない。例えば3種類以上の液体を吐出する場合には、さらに異なる経路の吸引ノズルを形成することで、上記実施形態と同様の効果を得られる。
また、吐出する液体はインクに限られるものではなく、用紙等に印字するインク以外の液体を吐出することもできる。インク以外を吐出するインクジェット記録装置としては、例えばプリント配線基板の配線パターンを形成するための導電性粒子を含む液体を吐出する装置等であっても良い。
インク吐出ヘッド12は、上記の他、例えば静電気で振動板を変形してインク滴を吐出する構造、あるいはヒータ等の熱エネルギーを利用してノズルからインク滴を吐出する構造等でもよい。
また、上記実施形態において、インクジェット記録装置1は、インクジェット記録装置に用いられる例を示したが、これに限られるものではなく、例えば3Dプリンタ、産業用の製造機械、医療用途にも用いることが可能であり、小型軽量化及び低コスト化が可能である。
この発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…インクジェット記録装置、11…インクタンク、11a…インク室、11b…インク室、12…インク吐出ヘッド、13…循環ポンプ、14…クリーニング装置、14a…ワイプ装置、14b…吸引装置、14c…空排出インク受け、15…搬送装置、15a…移動機構、15b…記録媒体移動機構、15c…ヘッド移動機構、17…制御装置、22…ノズルプレート、22a…ノズル面、31…ノズル孔、31a…第1のノズル列、31b…第2のノズル列、32a…第1圧力室、32b…第2圧力室、33a…第1共通室、33b…第2共通室、34…アクチュエータ、35a…供給路、35b…供給路、36a…回収路、36b…回収路、39…ワイプブレード、39a…凹部、40…保持部材、41…吸引ヘッド、41a…吸引面、41b…傾斜面、41c…規制壁、42a…吸引チューブ、44…ボトル、45…連結チューブ、46…吸引ポンプ、46a…吸込口、46b…排気口、48a…管継手、51a…第1の吸引ノズル、51b…第2の吸引ノズル、52a…第1の吸引口、52b…第2の吸引口、52c…第3の吸引口、55…インク吸収体、56…インク回収瓶、61…モータ、61a…回転軸、62…歯車、63…ラックバー、81…プロセッサ、82…メモリ、83…変換部、84…駆動回路。

Claims (5)

  1. インクを吐出する吐出ヘッドに設けられたノズルプレートの表面と当接する先端を有し、前記ノズルプレートの表面の面方向に沿って移動するワイプブレードと、
    前記ワイプブレードの先端に形成され、前記ノズルプレートに設けられたノズルに対向して設けられ、前記ノズルの内径よりも大きな幅を有する凹部と、
    を備えるクリーニング装置。
  2. 前記ノズルプレートは、前記ノズルを一方向に複数配置されたノズル列を有し、
    前記ノズルに対向する吸引口を有する吸引ノズルと、
    前記ワイプブレード及び前記吸引ノズルを前記ノズル列に沿って移動させる移動機構と、を備える請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記ノズルプレートは、前記ノズル列を複数有し、
    前記吸引ノズルは、前記複数のノズル列にそれぞれ対向する複数の前記吸引口を有する、請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記吸引口の内径は、前記凹部の幅よりも大きく構成される、請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 複数のノズルが複数配置されたノズル列を含むノズルプレートを有し、前記複数のノズルからインクを吐出するインク吐出ヘッドと、
    前記ノズルプレートの表面と先端の縁部が当接して、前記ノズルプレートの表面の面方向に沿って移動するワイプブレード、及び、前記ワイプブレードの先端の縁部に形成され、前記ノズルプレートに設けられたノズルに対向して設けられ、前記ノズルの内径よりも大きな幅を有する凹部を有するワイプ装置と、を備えるインクジェット記録装置。
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