JP2002103650A - インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法

Info

Publication number
JP2002103650A
JP2002103650A JP2000304621A JP2000304621A JP2002103650A JP 2002103650 A JP2002103650 A JP 2002103650A JP 2000304621 A JP2000304621 A JP 2000304621A JP 2000304621 A JP2000304621 A JP 2000304621A JP 2002103650 A JP2002103650 A JP 2002103650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording head
capping means
capping
jet recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000304621A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Tanaka
良一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000304621A priority Critical patent/JP2002103650A/ja
Publication of JP2002103650A publication Critical patent/JP2002103650A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドからインクを吸引排出させるクリ
ーニング動作の実行に伴う泡の発生を減少させて、記録
ヘッドの印刷障害の発生を低減させること。 【解決手段】 記録ヘッドからインクを排出させるクリ
ーニング操作の実行工程において、(B)に示すように
記録ヘッド12よりキャッピング手段9に対してインク
が吐出され、(C)に示すようにキャッピング手段9の
開口端縁にインク液面が達するまでキャッピング手段内
にインクが充填される。この状態で(D)に示すように
キャッピング状態になされ、(E)に示すように吸引操
作が実行される。記録ヘッドのノズル形成面とキャッピ
ング手段との間はインクで満たされているので、吸引動
作によって泡が発生する度合いを皆無、または大幅に低
減させることができ、これにより記録ヘッドによる印刷
障害の発生を低減させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷データに基づ
いてノズル開口からインク滴を吐出することで記録用紙
に印刷を行うインクジェット式記録ヘッドと、前記記録
ヘッドのノズル形成面を封止することができるキャッピ
ング手段を備えたインクジェット式記録装置に関し、特
に前記キャッピング手段に負圧を印加して、記録ヘッド
からインクを排出させるクリーニング操作におけるイン
クの吸引技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、インクカ
ートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット
式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的
に移動させる紙送り手段を備え、記録ヘッドをキャリッ
ジ上で記録用紙の幅方向に移動させながら記録用紙に対
してインク滴を吐出させることで記録が行われる。
【0003】前記した記録装置に搭載された記録ヘッド
は、圧力発生室で加圧したインクをノズル開口からイン
ク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノ
ズル開口からのインク溶媒の蒸発に起因するインク粘度
の上昇や、インクの固化により、または塵埃の付着、さ
らにはインク流路への気泡の混入などにより、印刷不良
を発生させるという問題を抱えている。
【0004】このために、この種のインクジェット式記
録装置には、非印刷時(休止時)に記録ヘッドのノズル
形成面を封止するためのキャッピング手段が備えられて
いる。このキャッピング手段は、印刷の休止時に前記し
たノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋体として機能
し、記録ヘッドのノズル開口の乾燥による目詰まりを抑
制させることで、印刷の再開時においての印刷動作の信
頼性が確保できるようになされている。
【0005】さらに、このキャッピング手段はノズル形
成面を封止し、負圧発生手段としての吸引ポンプからの
負圧を作用させて、ノズル開口からインクを吸引排出さ
せることで、ノズル開口のインク固化による目詰まり
や、インク流路内への気泡混入によるインク吐出不良を
解消するクリーニング手段としての機能も備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、印刷
動作の休止中においてキャッピング手段がノズル開口に
おけるインクの乾燥を防止する蓋体として有効に機能さ
せるために、従来の記録装置においてはキャッピング動
作の直前に記録ヘッドから所定量のインクをキャッピン
グ手段内に吐出させる制御シーケンスが採用されてい
る。
【0007】そして、キャッピング手段においては、ほ
ぼ矩形状に形成された内底部に、シート状に形成された
例えば多孔質発泡体によるインク吸収材を収納し、この
インク吸収材によってインクを保持することにより、ノ
ズル形成面を封止した状態におけるキャッピング手段の
内部空間を湿潤状態に維持させるようになされている。
【0008】一方、前記したインク吸収材の存在によっ
て、クリーニング操作に伴う吸引動作によって、記録ヘ
ッドより吐出するインクがキャッピング手段内の空気を
巻き込んで、インク吸収材との作用により泡立ちが発生
するという問題が発生する。このインクの泡はノズル開
口に付着し、印刷時においてインク滴の飛翔曲がりを発
生させたり、ノズル開口に形成されたインクのメニスカ
スを破壊し、いわゆるドット抜けと称する印刷不良を招
来させる。
【0009】そこで、特開平10−297001号公報
に開示されたように、キャッピング手段の内底部に配置
されたインク吸収材に対して予め記録ヘッドよりインク
滴を吐出し、この状態で吸引動作を実行するようにした
インクの吸引方法が提案されている。このようにインク
吸収材に対して予め記録ヘッドよりインク滴を吐出する
ことで、インク吸収材の細孔をインクで封止することが
でき、インクの泡立ちを抑えることができる。
【0010】前記したようなインクの吸引方法を採用す
ると、多孔質のインク吸収材の作用によって生ずるイン
クの泡立ちを抑えることができるものの、記録ヘッドを
キャッピングした状態においては、キャッピング手段と
ノズル形成面との間には空気が存在するために、この空
気とインクによる泡立ちは避けることができず、前記し
たような印刷不良を無くすことは困難である。
【0011】ところで、印刷用インクには、水分の他に
保湿剤としてグリセリンあるいはジエチレングリコール
などの多価アルコール類が混入されている。これらの多
価アルコール類は空気中の水分を吸収する(抱き込む)
性質を有しており、これをインク溶媒として用いること
により、インクの増粘および固化を抑制し、主に記録ヘ
ッドにおける微細なノズル開口の目詰まりを防止するよ
うに配慮されている。
【0012】しかしながら、前記したように多孔質発泡
体によるインク吸収材がキャッピング手段内に配置され
ている状態においては、時間経過と共にインク吸収材よ
り水分は蒸発するものの、前記した保湿剤はインク吸収
材に残り、この組成比率は記録装置の使用時間の経過と
共に逐次高くなる。
【0013】したがって、前記した保湿剤が組成比率の
高い状態でインク吸収材に残された場合においては、こ
の保湿剤は記録ヘッドのキャッピング状態における内部
空間の水分をむしろ吸収するように作用し、記録ヘッド
のノズル開口におけるインクの乾燥を促進させるという
問題に発展する。
【0014】本発明は、クリーニング動作に伴うキャッ
ピング手段内に生成される前記泡による印刷不良の発生
を防止し得る記録装置および記録ヘッドのクリーニング
制御方法を提供しようとするものであり、また、キャッ
ピング手段の内底部に配置したインク吸収材を除去し、
印刷用インクに含まれる前記した保湿剤による影響を受
ける度合いを低減した記録装置を提供することを目的と
するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、印刷データに基づいてノズル開口からインク滴を
吐出することで記録用紙に印刷を行うインクジェット式
記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止す
ることができるキャッピング手段と、前記キャッピング
手段の内部空間に負圧を与え、記録ヘッドからインクを
排出させる負圧発生手段とが具備されたインクジェット
式記録装置であって、前記記録ヘッドからインクを排出
させるクリーニング操作の実行工程において、前記キャ
ッピング手段の開口端縁までインク液面が達するように
キャッピング手段の内部空間にインクを充填し、記録ヘ
ッドのノズル形成面を封止することができる制御手段が
備えられる。
【0016】この場合、前記キャッピング手段における
内部空間の底部には、前記負圧発生手段に連通するイン
ク排出口が形成され、キャッピング手段の開口部から内
部空間の底部に向かって傾斜する一対の傾斜面が形成さ
れると共に、前記一対の傾斜面が交差する断面V字状の
谷線の一部に接するように、前記インク排出口が形成さ
れた構成が好適に利用できる。
【0017】また、前記断面V字状の谷線をさらにくり
ぬいた状態の溝部を形成した構成も好適に利用すること
ができる。
【0018】一方、前記したキャッピング手段の開口端
縁までインク液面が達するようにキャッピング手段の内
部空間にインクを充填する操作が、好ましくはキャッピ
ング手段の直上に位置した記録ヘッドからのインクの吐
出によって行なわれるように構成される。
【0019】この場合、好ましい形態においては、前記
キャッピング手段の開口端縁までインク液面が達するよ
うにキャッピング手段の内部空間にインクを充填する操
作が、記録ヘッドから吐出されるインク滴の吐出数によ
って管理される。
【0020】一方、前記キャッピング手段の開口端縁ま
でインク液面が達するようにキャッピング手段の内部空
間にインクを充填する操作が、キャッピング手段のイン
ク排出口に接続されたインク貯留部内のインクを利用す
るようにした構成も採用することができる。
【0021】この場合、前記インク貯留部に貯留される
インクが、前記クリーニング操作によって排出されたイ
ンクを利用するように構成されていることが望ましい。
【0022】そして、好ましい実施の形態においては、
前記インク貯留部は、シリンダ部材とピストン部材との
組み合わせにより内容積が変更されるように構成され、
前記ピストン部材の駆動によつて、前記キャッピング手
段の内部空間にインクが充填できるように構成される。
【0023】また、好ましい他の実施の形態において
は、前記インク貯留部は、蛇腹構造により内容積が変更
されるように構成され、前記蛇腹構造の収縮動作によつ
て、前記キャッピング手段の内部空間にインクが充填で
きるように構成される。
【0024】そして、前記したいずれの構成を採用する
においても、前記キャッピング手段から負圧発生手段に
向かって第1の一方向弁が配置され、前記インク貯留部
からキャッピング手段に向かって第2の一方向弁が配置
されると共に、前記第1の一方向弁の排出側から前記イ
ンク貯留部に向かって第3の一方向弁が配置された構成
が好適に利用される。
【0025】また、前記キャッピング手段から負圧発生
手段との間に第1の電磁弁が配置され、前記インク貯留
部とキャッピング手段との間に第2の電磁弁が配置され
ると共に、前記第1の電磁弁と前記インク貯留部との間
に第3の電磁弁が配置された構成も利用することができ
る。
【0026】加えて、前記インク貯留部に向かう流路
に、異物を取り除くフィルタ部材が配置されていること
が望ましい。同様に、前記インク貯留部から前記キャッ
ピング手段に至る流路に、異物を取り除くフィルタ部材
が配置されていてもよい。
【0027】一方、本発明にかかる記録ヘッドのクリー
ニング制御方法は、印刷データに基づいてノズル開口か
らインク滴を吐出することで記録用紙に印刷を行うイン
クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形
成面を封止することができるキャッピング手段と、前記
キャッピング手段の内部空間に負圧を与え、記録ヘッド
からインクを排出させる負圧発生手段とが具備されたイ
ンクジェット式記録装置における記録ヘッドのクリーニ
ング制御方法であって、前記キャッピング手段の開口端
縁までインク液面が達するようにキャッピング手段の内
部空間にインクを充填するステップと、前記キャッピン
グ手段によって記録ヘッドのノズル形成面を封止するス
テップと、前記キャッピング手段内に前記負圧発生手段
による負圧を作用させて前記記録ヘッドからインクを排
出させるステップとを順次実行させるようになされる。
【0028】この場合、好ましい第1の形態において
は、前記キャッピング手段の開口端縁までインク液面が
達するようにキャッピング手段の内部空間にインクを充
填するステップが、キャッピング手段の直上に位置した
記録ヘッドに、駆動信号を印加して記録ヘッドからのイ
ンクの吐出によって行なわれる。
【0029】また、好ましい第2の形態においては、前
記キャッピング手段の開口端縁までインク液面が達する
ようにキャッピング手段の内部空間にインクを充填する
ステップが、キャッピング手段のインク排出口に接続さ
れたインク貯留部における内容積を縮小させることで実
行される。
【0030】前記したクリーニング制御方法を採用した
インクジェット式記録装置によると、記録ヘッドからイ
ンクを排出させるクリーニング操作の実行工程におい
て、キャッピング手段の開口端縁までインク液面が達す
るようにキャッピング手段の内部空間にインクが充填さ
れる。そして、こうした状態で記録ヘッドのノズル形成
面が封止されるので、キャッピング手段とノズル形成面
との密封空間に空気が入り込むことがなく、また空気が
入り込んでも、その量はごくわずかとなる。
【0031】この状態で、負圧発生手段としての吸引ポ
ンプの作用によって、記録ヘッドからインクが吸引排出
される。このように、前記密封空間における空気量が皆
無、またはごくわずかな状態で吸引動作がなされるの
で、密封空間においての泡の発生程度もわずかであり、
インクの泡の発生による印刷不良の発生を極力低減させ
ることができる。
【0032】またこの場合、前記キャッピング手段とし
て、その開口部から内部空間の底部に向かって傾斜する
一対の傾斜面が形成されると共に、一対の傾斜面が交差
する断面V字状の谷線の一部に接するようにインク排出
口を形成した構成を採用することで、クリーニング動作
後においては、一対の傾斜面と断面V字状の谷線に誘導
されて、インク廃液はインク排出口に円滑に誘導され
る。
【0033】したがって、インクに含まれる前記した保
湿剤がキャッピング手段内に蓄積されて、序々に高濃度
に残留するのを抑制することができ、キャッピング状態
における記録ヘッドのノズル開口におけるインク溶媒
(水分)を吸収して固化させるという問題を回避するこ
とができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用された記録装置の基本
構成を斜視図によって示したものである。図1において
符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリ
ッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介
し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往
復移動されるように構成されている。
【0035】キャリッジ1の記録用紙6に対向する下側
面には、後述するインクジェット式記録ヘッドが搭載さ
れ、またその上部には記録ヘッドにインクを供給するブ
ラックインクカートリッジ7、およびカラーインクカー
トリッジ8が着脱可能に装填されている。
【0036】図中符号9は、非印刷領域(ホームポジシ
ョン)に配置されたキャッピング手段であって、このキ
ャッピング手段9は記録ヘッドが直上に移動した時に、
上方に進出して記録ヘッドのノズル形成面を封止するこ
とができるように構成されている。そしてキャッピング
手段9の下方には、キャッピング手段9の内部空間に負
圧を与えるための負圧発生手段としての吸引ポンプ10
が配置されている。
【0037】前記キャッピング手段9は、記録装置の休
止期間中において、記録ヘッドのノズル形成面を封止し
てノズル開口からのインク溶媒の蒸発を抑制させる蓋体
として作用すると共に、記録ヘッドに印刷とは関係のな
い駆動信号を印加してインク滴を空吐出させるフラッシ
ング動作時のインク受けとして機能し、さらに前記吸引
ポンプ10からの負圧を記録ヘッドに作用させて、イン
クを吸引排出させるクリーニング操作の機能も兼ねてい
る。
【0038】そして、図1に示すようにキャッピング手
段9に隣接した印刷領域側には、ゴムなどの弾性板から
なるワイピング部材11が配置されていて、キャリッジ
1がキャッピング手段9側に往復移動する際に、記録ヘ
ッドのノズル形成面を払拭して清掃するワイピング動作
がなされるように構成されている。
【0039】図2は、前記キャリッジ1の移動に伴うキ
ャッピング手段9の昇降機構の一例を模式図によって示
したものである。符号1は前記したキャリッジを示して
おり、このキャリッジ1の下側面には記録ヘッド12が
搭載されている。そして、キャリッジ1のホームポジシ
ョン側への進行方向(矢印A方向)の前端部には、係止
突起1aが配置されている。
【0040】一方、キャッピング手段9には、基台9a
に対してレバー9bを介して円弧軌跡をもって上下方向
に移動できるスライダ9cが具備されており、このスラ
イダ9cに収納された後述するホルダ部材の上面には、
ゴム素材などによりその端面がほぼ方形状に成形された
キャップ部材9dが配置されている。また、スライダ9
cの上面には、前記キャリッジ1に配置された当接部材
1aによって当接される被当接部材9eが配置されてい
る。
【0041】前記レバー9bは基台9a側において支持
軸9fによって軸支されており、またレバー9bの自由
端側において支持軸9gによってスライダ9cを軸支し
ている。さらに、スライダ9cの端部下側面には摺動突
起9hが形成されており、この摺動突起9hは、基台9
aに形成された傾斜面9iに沿って摺動されるように構
成されている。
【0042】したがって、キャリッジ1がホームポジシ
ョン側、すなわち矢印A方向に移動した場合には、キャ
リッジ1に配置された当接部材1aが、キャッピング手
段9側に配置された被当接部材9eに当接し、キャリッ
ジ1がさらに矢印A方向に進行することにより、スライ
ダ9cを支えるレバー9bは矢印B方向に回動される。
また、スライダ9cの端部下側面に形成された摺動突起
9hは、基台9aに形成された傾斜面9iに沿って摺動
する。
【0043】前記した構成によって、スライダ9cは、
キャリッジ1の矢印A方向への進行に伴って、ほぼ水平
状態の姿勢を保持したまま斜め上方に移動し、これによ
りスライダ9cに配置されたキャップ部材9dによっ
て、記録ヘッド12のノズル形成面12aが封止され、
キャッピング状態になされる。
【0044】このキャッピング状態において、図示せぬ
キャリッジロック機構によってキャリッジ1の移動がロ
ックされ、キャッピング状態が維持される。そして、印
刷動作に入る場合には、前記したキャリッジロック機構
が解除され、キャリッジモータによってキャリッジ1
は、矢印Aとは逆方向に移動されるため、スライダ9c
は図示せぬ戻しバネの作用によって斜め下方に降下す
る。
【0045】次に図3および図4は、前記した記録装置
に好適に搭載されるキャッピング手段の第1の実施の形
態を示したものである。なお、図3はキャッピング手段
を縦断面図で示しており、また図4はこれを上面方向か
ら視た平面図で示している。このキャッピング手段9
は、ほぼ直方体状に形成されたホルダ部材21と、この
ホルダ部材21の上面部に配置され、ゴム素材などによ
りその端面がほぼ方形状に成形されたキャップ部材22
とにより構成されている。
【0046】そして、このキャップ部材22は、図3に
示すようにホルダ部材21の上面部の周縁に沿って埋め
込まれた状態でホルダ部材21に取付けられている。な
お、このキャップ部材22は図2において説明したキャ
ップ部材9dと同一のものである。そして、このキャッ
プ部材22は前記した記録ヘッド12のノズル形成面1
2aを封止する開口部を構成している。
【0047】また、ホルダ部材21は例えば合成樹脂に
より成形されており、図3に示すように、このホルダ部
材21には内部空間23が形成されており、その底部に
はインク排出口24が形成されている。そして、インク
排出口24が形成されたホルダ部材21の下側面には、
吸引パイプ25がホルダ部材21と一体に成形されてお
り、前記インク排出口24は吸引パイプ25に形成され
た管路25aに連通されている。また、吸引パイプ25
の下端部にはチューブ26が接続されており、このチュ
ーブ26は負圧発生手段としての前記した吸引ポンプ1
0に接続されている。
【0048】図4に示すように、キャッピング手段9
は、開口部が長方形状に形成され、長方形状の長辺方向
に沿って開口部から底部に向かって傾斜する一対の傾斜
27a,27bが形成されている。そして一対の傾斜面
27a,27bが交差することにより形成された断面V
字状の谷線28の一部がインク排出口24に接するよう
に構成されている。
【0049】前記一対の傾斜面27a,27bによって
形成される谷線28は、インク誘導手段を構成してお
り、この谷線28に沿って残留するインクに対して毛細
管作用を与え、これにより谷線28に沿って残留するイ
ンクは谷線28に接する排出口24に向かって誘導され
る。
【0050】ここで、キャッピング手段9の内面、特に
一対の傾斜面27a,27bには撥水処理が施されてい
ることが望ましい。この傾斜面27a,27bに撥水処
理を施すことにより、後述するようにキャッピング手段
よりインクを排出させた場合において、当該インクは撥
水処理が施された傾斜面27a,27bに張り付くこと
なく、その表面張力により球状に近い状態となってイン
ク誘導手段を構成する谷線28に向かって円滑に移動す
る。
【0051】以上の構成において、前記キャッピング手
段によって記録ヘッドのノズル形成面を封止して負圧を
印加するクリーニング動作が実行された場合、前記記録
ヘッドより負圧により吸引排出されたインクは、キャッ
ピング手段に形成された内部空間に貯留され、この状態
で記録ヘッドのノズル形成面からのキャッピング状態が
解除される。
【0052】そして、再び負圧発生手段としての吸引ポ
ンプが駆動されることにより、キャッピング手段内に貯
留されたインクはインク排出口より排出される。この
時、キャッピング手段内に形成された傾斜面27a,2
7bには、前記したように撥水処理が施されているの
で、排出によって残り少なくなったインクは、その表面
張力により球状に近い状態となって重力方向に配置され
た谷線28に入り込む。そして、谷線28に入り込んだ
インクは、谷線28において発生する毛細管作用によっ
て排出口24に向かって誘導され、前記吸引ポンプの吸
引動作により排出される。
【0053】この結果、キャッピング手段内にはインク
滴は殆ど残らずにインク排出口24より排出され、これ
により、インク中に含まれる前記した保湿剤がキャッピ
ング手段内に時間経過と共に高濃度で蓄積されるという
問題を回避することができる。したがって、キャッピン
グ状態における記録ヘッドのノズル開口におけるインク
は、残留する保湿剤による影響を受けることはなく、ノ
ズル開口におけるインクの増粘または固化に至る度合い
を効果的に低減させることができる。
【0054】次に図5および図6は、前記した記録装置
に好適に搭載されるキャッピング手段の第2の実施の形
態を示したものである。なお、図5はキャッピング手段
を上面から視た状態の平面図で示しており、また図6
は、図5におけるC−C線を矢印方向に視た断面図で示
している。そして、図3および図4に示した第1の実施
の形態のキャッピング手段に相当する各部は、同一符号
で示している。
【0055】この第2の実施の形態におけるキャッピン
グ手段9は、図4に示した断面V字状の谷線28に、さ
らに矩形状の溝部30をくりぬいた状態で構成してお
り、他の構成は第1の実施の形態と同様である。このよ
うな溝部30を構成することで、溝部30に入り込んだ
インクに対する毛細管作用を助長させることができ、キ
ャッピング手段内に残留するインクをインク排出口24
に向かって誘導させる作用を効果的に高めることができ
る。なお、図5および図6に示した溝部30は、断面が
矩形状に形成されているが、この溝部の断面形状はこれ
に限られるものではない。
【0056】ここで、図6に示すように一対の傾斜面2
7a,27bによって断面V字状に構成される内角度θ
は、120度以下に形成されることが望ましい。すなわ
ち、それぞれの傾斜面27a,27bは、代表して図6
に断面状態で示すように水平方向に対して約30度以上
の傾斜角度をもって形成される。前記した内角度で一対
の傾斜面27a,27bを構成することで、各傾斜面2
7a,27bにインク滴が残留する度合いを極端に少な
くすることができる。
【0057】図7以降は、前記した構成の記録装置にお
いて実行される記録ヘッドのクリーニング制御方法を説
明するものであり、先ず、図7はその第1の実施の形態
を模式図で示している。この図7においては、記録ヘッ
ド12に対するキャッピング手段9の位置関係と、キャ
ッピング手段9の内部空間に充填されるインクの液面の
状態が示されている。なお、図7においては、前記した
記録ヘッドおよびキャッピング手段の符号は、図7
(A)においてのみ示しており、他は省略している。
【0058】クリーニング動作を実行するに際しては、
図7(A)に示されたようにキャリッジに搭載された記
録ヘッド12は、キャッピング手段9の直上に移動され
る。そして、記録ヘッド12には駆動信号が印加され、
これにより図7(B)に示すように、記録ヘッド12よ
りキャッピング手段9に対してインクの吐出が実行され
る。したがって、キャッピング手段9の内部空間にはイ
ンクが充填される。
【0059】そして、図7(C)に示すようにキャッピ
ング手段9の開口端縁、すなわち図3乃至図6に示した
キャップ部材22の上端部を結ぶ線までインク液面が達
するようにキャッピング手段の内部空間にインクが充填
される。この場合、好ましくはインク液面が表面張力に
より、キャッピング手段9の開口端縁より若干盛り上が
る程度までインクが充填される。このように、キャッピ
ング手段9内にインクを充填する操作は、記録ヘッドか
ら吐出されるインク滴の吐出数をカウントし、所定のカ
ウント値に達した時に、記録ヘッドからのインクの吐出
を停止するように管理される。
【0060】この状態で図7(D)に示すように、記録
ヘッド12のノズル形成面は、キャッピング手段9によ
って封止される。これは、図2に基づいて説明したよう
に、キャリッジ1がホームポジション側に移動すること
によってなされる。図7(D)に示す状態においては、
キャッピング手段9と記録ヘッド12のノズル形成面と
で形成される密封空間は、ほぼインクで満たされた状態
となる。この状態で前記吸引ポンプ10が駆動され、図
7(E)に矢印で示すように記録ヘッド12よりインク
の吸引排出が実行される。
【0061】なお、図7(E)に示す吸引動作後につい
ては図示していないが、キャリッジ1が印刷領域側に若
干移動され、記録ヘッドのノズル形成面に対するキャッ
ピング手段9の封止が解除された状態で、再び吸引ポン
プ10が駆動される。この吸引ポンプ10の駆動によっ
て、キャッピング手段9の内部空間に満たされているイ
ンクは、吸引ポンプ10を介して排出され、図7(A)
に示す状態になされる。
【0062】前記したクリーニング制御方法によると、
キャッピング手段9の内部空間がインクで満たされた状
態において、キャッピング動作がなされるので、キャッ
ピング手段9と記録ヘッド12のノズル形成面とで形成
される密封空間における空気量は皆無、またはごくわず
かな状態で吸引動作がなされる。したがって、吸引動作
によって発生する泡の発生は皆無、またはわずかであ
り、インクの泡の発生による印刷不良の発生を極力低減
させることができる。
【0063】次に、図8は、本発明にかかるクリーニン
グ制御方法の第2の実施の形態を模式図で示している。
なお図8においては、各部の符号は図8(A)において
のみ示しており、他は省略している。この図8に示す形
態は、キャッピング手段の開口端縁までインク液面が達
するようにキャッピング手段の内部空間にインクを充填
する操作が、キャッピング手段のインク排出口に接続さ
れたインク貯留部内のインクを利用するようになされて
いる。
【0064】すなわち、図8においてキャッピング手段
9から負圧発生手段としての吸引ポンプ10に向かっ
て、第1の一方向弁41が配置されている。なお、この
一方向弁41は、図に三角形で示す矢印方向にインクが
送り出されるように構成されており、後述する第2およ
び第3の一方向弁についても同様である。そして、第1
の一方向弁41を挟む上流側および下流側において、第
1と第2の流路44,45が分岐して形成されており、
この2つの流路44,45を介してインク貯留部46が
接続されている。
【0065】前記第1の流路44には、インク貯留部4
6からキャッピング手段9に向かって第2の一方向弁4
2が配置されている。また、第2の流路45には、第1
の一方向弁41の排出側から前記インク貯留部46に向
かって、第3の一方向弁43が配置されている。そし
て、図8に示す実施の形態においては、インク貯留部に
向かう第2の流路45に、異物を取り除くフィルタ部材
47が配置されている。
【0066】前記インク貯留部46は、シリンダ部材4
8とピストン部材49との組み合わせにより、内容積が
変更されるように構成されており、前記ピストン部材4
9の駆動によつて、前記キャッピング手段9の内部空間
にインクが充填できるように構成されている。
【0067】図8(A)は、クリーニング動作の開始に
あたり、キャッピング手段9の内部空間に向かって、イ
ンク貯留部46に貯留されたインクを送り出す直前の様
子を示している。ここで、インク貯留部46には、前回
のクリーニング動作においてキャッピング手段9内に排
出されたインクが貯留されている。すなわち、ピストン
部材49を図中右方向に駆動することで、キャッピング
手段9内に排出されたインクは、第1の一方向弁41、
フィルタ部材47、第3の一方向弁43を介して、シリ
ンダ部材48内にインクが送り込まれている。
【0068】図8(B)に示すようにピストン部材49
を矢印方向に駆動することにより、インク貯留部46に
貯留されているインクは、第2の一方向弁42を介して
キャッピング手段9側に送り出され、キャッピング手段
9の内部空間にはインクが充填される。そして、図8
(B)に示すようにキャッピング手段9の開口端縁、す
なわち図3乃至図6に示したキャップ部材22の上端部
を結ぶ線までインク液面が達するようにキャッピング手
段の内部空間にインクが充填される。この場合において
も、好ましくはインク液面が表面張力により、キャッピ
ング手段9の開口端縁より若干盛り上がる程度までイン
クが充填される。
【0069】続いて、図8(C)に示すように、記録ヘ
ッド12のノズル形成面は、キャッピング手段9によっ
て封止される。これにより、キャッピング手段9と記録
ヘッド12のノズル形成面とで形成される密封空間は、
ほぼインクで満たされた状態でキャッピング状態とされ
る。この状態で前記吸引ポンプ10が駆動され、図8
(C)に矢印で示すように記録ヘッド12よりインクの
吸引排出が実行される。
【0070】なお、図8(C)に示す吸引動作後につい
ては図示していないが、記録ヘッド12のノズル形成面
に対するキャッピング手段9の封止が解除された状態
で、インク貯留部46におけるピストン部材49が、図
中右方向に駆動される。この動作により、前記したよう
にシリンダ部材48内にキャッピング手段9内のインク
が送り込まれ、次のクリーニング動作において用いるこ
とができる。
【0071】この図8に示す構成によるクリーニング制
御方法によっても、キャッピング手段9の内部空間がイ
ンクで満たされた状態において、キャッピング動作がな
されるので、キャッピング手段9と記録ヘッド12のノ
ズル形成面とで形成される密封空間における空気量は皆
無、またはごくわずかな状態で吸引動作がなされる。し
たがって、吸引動作によって発生する泡の発生は皆無、
またはわずかであり、インクの泡の発生による印刷不良
の発生を極力低減させることができる。
【0072】また、図8に示す構成によるクリーニング
制御方法によると、キャッピング手段9内のインクをイ
ンク貯留部46において蓄積し、次回のクリーニング動
作において利用することができるので、クリーニング動
作に伴うインクの廃棄量を低減することができ、インク
カートリッジの寿命を延ばすことができる。
【0073】図9に示す形態は、インク貯留部46から
キャッピング手段9に至る第1流路に、異物を取り除く
フィルタ部材47が配置された構成を示しており、この
ようにフィルタ部材47の配置位置を変えても、キャッ
ピング部材9に送り出すインクの濾過作用を得ることが
できる。
【0074】図10に示す構成は、インク貯留部46が
蛇腹構造により内容積が変更されるようになされてい
る。すなわちインク貯留部46の側壁には蛇腹部51が
形成されており、作動部材52を矢印方向に駆動させる
ことで、蛇腹部51が伸縮される。したがって、作動部
材52の駆動させて蛇腹部51を収縮させることによ
り、前記キャッピング手段9の内部空間にインクを充填
することができる。
【0075】なお、図8乃至図10に示した形態におい
ては、いずれも第1乃至第3の一方向弁を用いている
が、これらはいずれも電磁弁に代えることもできる。こ
の電磁弁を用いた場合においては、前記インク貯留部4
6からキャッピング手段9の内部空間にインクを充填す
る工程においては、第2の一方向弁42に代わる第2の
電磁弁のみが開弁される。また、キャッピング手段9か
らインク貯留部46にインクを回収する工程において
は、第1の一方向弁41に代わる第1の電磁弁、および
第3の一方向弁43に代わる第3の電磁弁が開弁され、
前記第2の一方向弁42に代わる第2の電磁弁は閉弁さ
れる。
【0076】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるクリーニング制御方法を採用したインクジェット
式記録装置によると、記録ヘッドのノズル形成面を封止
したキャッピング手段を負圧に吸引した場合、前記ノズ
ル形成面とキャッピング手段との密封空間において、泡
が発生する度合いを皆無、または大幅に低減させること
ができる。これにより、記録ヘッドの印刷障害の発生を
効果的に低減させることができる。
【0077】加えて、キャッピング手段の開口部から内
部空間の底部に向かって傾斜する一対の傾斜面が形成さ
れ、多孔質のインク吸収材を除去した構成のキャッピン
グ手段を併用することで、前記した泡の発生要因をさら
に低減させることができると共に、クリーニング動作後
におけるインクの残留を効果的に低減させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された記録装置本体の基本構成を
示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に搭載されたキャッピング
手段における昇降手段の概略構成を示した模式図であ
る。
【図3】図1に示す記録装置に搭載されるキャッピング
手段の第1の実施の形態を示した縦断面図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】図1に示す記録装置に搭載されるキャッピング
手段の第2の実施の形態を示した平面図である。
【図6】図5におけるC−C線部分から矢印方向に視た
断面図である。
【図7】本発明にかかるクリーニング制御方法における
第1の形態を説明する模式図である。
【図8】同じく第2の形態を説明する模式図である。
【図9】同じく第3の形態を説明する模式図である。
【図10】同じく第3の形態を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 6 記録用紙 7 ブラックインクカートリッジ 8 カラーインクカートリッジ 9 キャッピング手段 10 吸引ポンプ(負圧発生手段) 11 ワイピング部材 12 記録ヘッド 12a ノズル形成面 21 ホルダ部材 22 キャップ部材 23 内部空間 24 インク排出口 27a,27b 傾斜面 28 谷線 30 溝部 41,42,43 一方向弁 44,45 流路 46 インク貯留部 47 フィルタ部材 48 シリンダ部材 49 ピストン部材 51 蛇腹部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データに基づいてノズル開口からイ
    ンク滴を吐出することで記録用紙に印刷を行うインクジ
    ェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面
    を封止することができるキャッピング手段と、前記キャ
    ッピング手段の内部空間に負圧を与え、記録ヘッドから
    インクを排出させる負圧発生手段とが具備されたインク
    ジェット式記録装置であって、 前記記録ヘッドからインクを排出させるクリーニング操
    作の実行工程において、前記キャッピング手段の開口端
    縁までインク液面が達するようにキャッピング手段の内
    部空間にインクを充填し、記録ヘッドのノズル形成面を
    封止することができる制御手段を備えたことを特徴とす
    るインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャッピング手段における内部空間
    の底部には、前記負圧発生手段に連通するインク排出口
    が形成され、キャッピング手段の開口部から内部空間の
    底部に向かって傾斜する一対の傾斜面が形成されると共
    に、前記一対の傾斜面が交差する断面V字状の谷線の一
    部に接するように、前記インク排出口が形成されてなる
    請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記断面V字状の谷線をさらにくりぬい
    た状態の溝部を形成してなる請求項2に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記キャッピング手段の開口端縁までイ
    ンク液面が達するようにキャッピング手段の内部空間に
    インクを充填する操作が、キャッピング手段の直上に位
    置した記録ヘッドからのインクの吐出によって行なわれ
    るように構成した請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記キャッピング手段の開口端縁までイ
    ンク液面が達するようにキャッピング手段の内部空間に
    インクを充填する操作が、記録ヘッドから吐出されるイ
    ンク滴の吐出数によって管理される請求項4に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記キャッピング手段の開口端縁までイ
    ンク液面が達するようにキャッピング手段の内部空間に
    インクを充填する操作が、キャッピング手段のインク排
    出口に接続されたインク貯留部内のインクを利用するよ
    うに構成した請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    インクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インク貯留部に貯留されるインク
    が、前記クリーニング操作によって排出されたインクで
    ある請求項6に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記インク貯留部は、シリンダ部材とピ
    ストン部材との組み合わせにより内容積が変更されるよ
    うに構成され、前記ピストン部材の駆動によつて、前記
    キャッピング手段の内部空間にインクが充填できるよう
    に構成した請求項6または請求項7に記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記インク貯留部は、蛇腹構造により内
    容積が変更されるように構成され、前記蛇腹構造の収縮
    動作によつて、前記キャッピング手段の内部空間にイン
    クが充填できるように構成した請求項6または請求項7
    に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記キャッピング手段から負圧発生手
    段に向かって第1の一方向弁が配置され、前記インク貯
    留部からキャッピング手段に向かって第2の一方向弁が
    配置されると共に、前記第1の一方向弁の排出側から前
    記インク貯留部に向かって第3の一方向弁が配置された
    請求項8または請求項9に記載のインクジェット式記録
    装置。
  11. 【請求項11】 前記キャッピング手段から負圧発生手
    段との間に第1の電磁弁が配置され、前記インク貯留部
    とキャッピング手段との間に第2の電磁弁が配置される
    と共に、前記第1の電磁弁と前記インク貯留部との間に
    第3の電磁弁が配置された請求項8または請求項9に記
    載のインクジェット式記録装置。
  12. 【請求項12】 前記インク貯留部に向かう流路に、異
    物を取り除くフィルタ部材が配置された請求項6乃至請
    求項11のいずれかに記載のインクジェット式記録装
    置。
  13. 【請求項13】 前記インク貯留部から前記キャッピン
    グ手段に至る流路に、異物を取り除くフィルタ部材が配
    置された請求項6乃至請求項11のいずれかに記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  14. 【請求項14】 印刷データに基づいてノズル開口から
    インク滴を吐出することで記録用紙に印刷を行うインク
    ジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成
    面を封止することができるキャッピング手段と、前記キ
    ャッピング手段の内部空間に負圧を与え、記録ヘッドか
    らインクを排出させる負圧発生手段とが具備されたイン
    クジェット式記録装置における記録ヘッドのクリーニン
    グ制御方法であって、 前記キャッピング手段の開口端縁までインク液面が達す
    るようにキャッピング手段の内部空間にインクを充填す
    るステップと、 前記キャッピング手段によって記録ヘッドのノズル形成
    面を封止するステップと、 前記キャッピング手段内に前記負圧発生手段による負圧
    を作用させて前記記録ヘッドからインクを排出させるス
    テップと、 を順次実行させるようにしたインクジェット式記録装置
    における記録ヘッドのクリーニング制御方法。
  15. 【請求項15】 前記キャッピング手段の開口端縁まで
    インク液面が達するようにキャッピング手段の内部空間
    にインクを充填するステップが、キャッピング手段の直
    上に位置した記録ヘッドに、駆動信号を印加して記録ヘ
    ッドからのインクの吐出によって行なわれる請求項14
    に記載のインクジェット式記録装置における記録ヘッド
    のクリーニング制御方法。
  16. 【請求項16】 前記キャッピング手段の開口端縁まで
    インク液面が達するようにキャッピング手段の内部空間
    にインクを充填するステップが、キャッピング手段のイ
    ンク排出口に接続されたインク貯留部における内容積を
    縮小させることで実行される請求項14に記載のインク
    ジェット式記録装置における記録ヘッドのクリーニング
    制御方法。
JP2000304621A 2000-10-04 2000-10-04 インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法 Pending JP2002103650A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304621A JP2002103650A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304621A JP2002103650A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002103650A true JP2002103650A (ja) 2002-04-09

Family

ID=18785637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000304621A Pending JP2002103650A (ja) 2000-10-04 2000-10-04 インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002103650A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009045540A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Dainippon Screen Mfg Co Ltd ノズル保管装置および塗布装置
JP2011240624A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Brother Industries Ltd 記録装置
JP5223983B1 (ja) * 2012-05-28 2013-06-26 富士ゼロックス株式会社 回転体の製造装置及び回転体の製造方法
JP2018020517A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
CN117261439A (zh) * 2023-11-16 2023-12-22 山东滨农科技有限公司 一种自清洁喷码机

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009045540A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Dainippon Screen Mfg Co Ltd ノズル保管装置および塗布装置
JP2011240624A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Brother Industries Ltd 記録装置
JP5223983B1 (ja) * 2012-05-28 2013-06-26 富士ゼロックス株式会社 回転体の製造装置及び回転体の製造方法
JP2018020517A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
CN117261439A (zh) * 2023-11-16 2023-12-22 山东滨农科技有限公司 一种自清洁喷码机
CN117261439B (zh) * 2023-11-16 2024-02-09 山东滨农科技有限公司 一种自清洁喷码机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3994636B2 (ja) インクジェット式記録装置
EP3231613B1 (en) Cleaning device of liquid ejection head and liquid ejection device
US6422680B1 (en) Ink jet recording apparatus and cleaning control method for the same
JP3384448B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2002103650A (ja) インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法
JP4590672B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2002052742A (ja) インクジェット式記録装置
JP3843651B2 (ja) インクジェット式記録装置
JPH06965A (ja) インクジェット記録ヘッドのクリーニング装置
JP4164319B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3978956B2 (ja) インクジェット式記録装置
CN100509405C (zh) 液体喷射装置
JP4069643B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3958893B2 (ja) インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法
JP4448861B2 (ja) インクジェット式記録装置および同装置における記録ヘッドのクリーニング制御方法
JP4178727B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2008149483A (ja) 記録装置のクリーニング方法及び記録装置
JP4807062B2 (ja) 液体噴射装置およびそのメンテナンス方法
JP2006312262A (ja) 液滴吐出ヘッド用回復装置及び回復方法
JP3391366B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2002036577A (ja) 液体噴射装置及び同装置におけるヘッドクリーニング方法
JP2005342991A (ja) 液体噴射装置および液体噴射ヘッドの液体吸収装置
JP4586807B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3596587B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3521421B2 (ja) インクジェット式記録装置に適用されるインク流路内の気泡排出方法および気泡排出装置