JP4069643B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、記録ヘッドのノズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負圧を受けてノズル開口からインクを吸引排出させることができるキャッピング手段を具備したインクジェット式記録装置に関し、特にキャッピング手段内に収容されるインク吸収材による保湿効果を維持させることができるように構成することで、印刷障害の発生を防止し得るようにしたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、シリアルプリンティング方式のインクジェット式記録装置は、キャリッジに搭載されて主走査方向に移動するインクジェット式記録ヘッドと、前記主走査方向に直交する副走査方向に記録用紙を搬送させる紙送り手段が具備され、印刷データに基づいて記録ヘッドよりインク滴を吐出させることにより、記録用紙に対して印刷が行われる。
【0003】
前記した記録装置に搭載されたインクジェット式記録ヘッドは、圧力発生室で加圧したインクをノズル開口からインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口からのインク溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、または塵埃の付着等により印刷不良を発生させるという問題を抱えている。
【0004】
このために、この種のインクジェット式記録装置には、非印刷時(休止時)に記録ヘッドのノズル形成面を封止するためのキャッピング手段を備えている。このキャッピング手段は、記録ヘッドにおけるノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋体として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、吸引ポンプからの負圧を作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引排出させることで、ノズル開口の目詰まりを解消させるメンテナンス機能も備えている。
【0005】
記録ヘッドの目詰まり解消のために行う強制的なインクの吸引排出動作は、クリーニング操作と呼ばれており、記録装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが印刷不良を認識して、クリーニングスイッチを操作した場合等に実行される。そして、前記したように、吸引ポンプによる負圧をキャッピング手段内に加えて、記録ヘッドよりインクを吸引排出させた後に、例えばゴム素材を短冊状に形成したワイピング部材により、ノズル形成面を払拭するワイピング操作が伴われる。
【0006】
図5は、前記した従来のキャッピング手段の一例を示したものであり、図5(A)は、これを上面から視た状態で示しており、また図5(B)は、図5(A)におけるE−E線より矢印方向に視た状態の断面図で示している。図5に示されたようにキャッピング手段9は、合成樹脂により成形されたキャップホルダ21と、このキャップホルダ21に対して例えば二色成形法により一体に成形されたエラストマー等の弾性素材によるキャップ部材22より構成されている。
【0007】
前記キャップ部材22は、キャップホルダ21の中央部において、その上面から見て方形状(長方形状)の開口23を構成しており、その開口縁24が記録ヘッドのノズル形成面に当接してシールすることができるように、断面がほぼ三角形状に成形されている。そして、前記キャップ部材22を構成する前記エラストマー樹脂は、前記開口縁24を形成すると共に、キャッピング手段の内底部を一体に形成している。
【0008】
前記キャップ部材22と一体に形成されたキャッピング手段9の内底部には、多孔質部材をシート状に形成したインク吸収材25が配置されている。このインク吸収材25は、前記キャップホルダ21から一体に樹立された複数本(図5に示す形態においては6本)のピン部材26によって、保持されている。なお、前記ピン部材26はインク吸収材25をキャッピング手段の内底部に装着した状態で、その頂部が熱かしめ等の手段によって若干押し潰され、これにより、前記インク吸収材25をキャッピング手段の内底部に保持した構成とされている。
【0009】
また、前記キャッピング手段の内底部には、溝部27が形成されており、この溝部27の一端部において、インク排出孔28が穿設されている。このインク排出孔28は、前記キャップホルダ21の下底部に一体に形成されたチューブ接続管29内に連通している。したがって、チューブ接続管29に接続される吸引ポンプの駆動により、記録ヘッドに対して負圧を作用させる他に、記録ヘッドよりキャッピング手段内に排出されたインク廃液を、排出させるようにも作用する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記したキャッピング手段は、前述したとおり、記録装置が休止状態においては記録ヘッドのノズル形成面を封止した状態になされる。この場合、キャッピング手段内に配置されたインク吸収材は、記録ヘッドから排出されたインクを適度に含浸し、記録ヘッドのノズル形成面を湿潤状態に維持するように作用する。これにより、記録ヘッドからのインク溶媒の揮散を抑制するようになされる。
【0011】
しかしながら、印刷動作が長時間にわたって継続した場合等においては、前記キャッピング手段は開放状態になされ、前記インク吸収材に含浸されたインクの溶媒が蒸発する。この場合、特に湿度の低い環境下においては、インク吸収材がほとんど乾燥した状態に至ることもある。このために、記録装置が休止状態に移行する直前に、記録ヘッドよりキャッピング手段内にインク滴を空吐出させる休止前フラッシングがなされるような制御シーケンスが設定されている。
【0012】
ところで、このようなフラッシング動作がなされても、前記インク吸収材がほとんど乾燥した状態においては、十分な湿潤状態を保ことは困難になる場合がある。しかも、キャッピング手段内を湿潤状態に保持させる印刷用のインクには、水分の他に保湿剤としてグリセリンが混入されていて、これは空気中の水分を吸収する(抱き込む)性質を有しており、これをインク溶媒として用いることにより、インクの増粘および固化を抑制し、記録ヘッドにおける微細なノズル開口の目詰まりを防止するように作用する。
【0013】
しかしながら、前記したように多孔質発泡体によるインク吸収材に、僅かなインクが含浸されているような条件下においては、前記したグリセリンによる保湿剤が災いして、キャッピング状態における内部空間の水分をむしろ吸収するように作用し、記録ヘッドのノズル開口におけるインクの乾燥を促進させるという問題に発展する。
【0014】
また、前記したようにインク吸収材がほとんど乾燥するような状態が幾度も繰り返される場合においては、前記した保湿剤がインク吸収材に除々に蓄積し、なおさらキャッピング手段の内部空間の水分を吸収する作用が大きくなる。このために、記録ヘッドのノズル開口におけるインク溶媒(水分)の蒸発を促進させるという結果を招き、印刷不良が発生する度合いがますます大きくなる。
【0015】
この発明はこの種の印刷用インクに含まれる前記した保湿剤による影響に着目し、前記したインク吸収材の乾燥を効果的に抑制させると共に、インク吸収材に含浸している古いインクを積極的に排出して、新しいインクに交換できるように構成したキャッピング手段を提供しようとするものであり、これにより、ノズル開口の乾燥に起因する印刷不良の発生度合いを低減することができるインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされたこの発明にかかるインクジェット式記録装置は、印刷データに基づいてノズル開口からインク滴を吐出することで記録用紙に印刷を行うインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し、負圧発生手段からの負圧を受けてノズル開口からインクを吸引排出させることができるキャッピング手段とを具備したインクジェット式記録装置であって、前記キャッピング手段は、一面が開口されて開口部に記録ヘッドのノズル形成面に密着し得る弾性素材からなるキャップ部材が配置されると共に、キャッピング手段の内底部にはインク吸収材と、前記インク吸収材を覆い、キャッピング状態において前記記録ヘッドのノズル形成面に対峙するプレート部材が配置され、前記プレート部材における前記記録ヘッドのノズル形成面に対峙する面には、インク溜まりを防止する傾斜面形成され、前記プレート部材に形成された傾斜面の端部と前記キャッピング手段との隙間を介して、前記記録ヘッドから排出されたインクが、前記インク吸収材に浸透されるように構成した点に特徴を有する。
【0017】
この場合、好ましい第1の実施の形態においては、前記プレート部材には、そのほぼ中央部から外側に向かって低下する傾斜面が形成された構成とされる。この場合、より好ましくは前記プレート部材のほぼ中央部に沿って形成された稜線を境界として、2つの傾斜面がそれぞれ両外側に向かって低下するように形成される。
【0018】
さらに好ましくは、前記プレート部材の平面形状がほぼ長方形状に形成され、前記稜線が前記プレート部材の長手方向におけるほぼ中央部に沿って形成された構成とされる
【0019】
また、好ましい第2の実施の形態においては、前記プレート部材には、その外側から中央部に向かって低下する傾斜面が形成された構成とされる。この場合、より好ましくは前記プレート部材のほぼ中央部に沿って形成された谷部を境界として、2つの傾斜面がそれぞれ両外側から前記谷部に向かって低下するように形成される。
【0020】
また、この発明にかかるインクジェット式記録装置は、印刷データに基づいてノズル開口からインク滴を吐出することで記録用紙に印刷を行うインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し、負圧発生手段からの負圧を受けてノズル開口からインクを吸引排出させることができるキャッピング手段とを具備したインクジェット式記録装置であって、前記キャッピング手段は、一面が開口されて開口部に記録ヘッドのノズル形成面に密着し得る弾性素材からなるキャップ部材が配置されると共に、キャッピング手段の内底部にはインク吸収材と、前記インク吸収材を覆い、キャッピング状態において前記記録ヘッドのノズル形成面に対峙するプレート部材が配置され、前記プレート部材における前記記録ヘッドのノズル形成面に対峙する面には、インク溜まりを防止する傾斜面が形成され、かつ前記プレート部材に形成された谷部における端部と前記キャッピング手段とが接する位置にインク導入孔が形成され、前記インク導入孔を介して、前記記録ヘッドから排出されたインクが、前記インク吸収材に浸透されるように構成された点に特徴を有する。
【0021】
この場合、前記プレート部材に切欠きを形成することで、プレート部材とキャッピング手段との間で、前記インク導入孔を形成した構成を好適に採用することができる。また前記谷部は、前記プレート部材の外側から中央部に向かって低下する傾斜面により形成される。そして、前記したいずれの形態においても、好ましくは前記キャッピング手段の下底部には、吸引ポンプに連通するインク排出孔が形成された構成になされる。
【0022】
前記した構成によると、インク吸収材をその上面において覆うプレート部材が配置されているので、比較的長時間にわたって印刷動作が実行されても、インク吸収材に含浸されたインクはその溶媒の蒸発を効果的に抑制することができる。そして、記録装置が休止状態となりキャッピング状態になされた場合においては、インク吸収材に含浸されたインク溶媒(水分)が、プレート部材とキャップ部材の隙間等から除々に蒸発してノズル開口におけるインク溶媒の蒸発を効果的に抑制するように作用する。
【0023】
そして、前記した第1の形態によると、インク吸収材をその上面において覆うプレート部材には、インク溜まりを防止する傾斜面がほぼ中央部から外側に向かって低下するように形成されているので、記録ヘッドから排出されるインクは、傾斜面に沿ってプレート部材の端部に向かって流れる。これにより、インク吸収材の周側部より新しいインクが浸透され、古いインクをインク排出孔を介して排出させることができる。
【0024】
また、前記した第2の形態によると、インク吸収材をその上面において覆うプレート部材には、インク溜まりを防止する傾斜面がその外側から中央部に向かって低下するように形成されているので、記録ヘッドから排出されるインクは、傾斜面に沿ってプレート部材に形成された谷部に向かって流れる。そして、プレート部材の谷部とキャッピング手段とが接する位置において、インク吸収材に対してその側端部より新しいインクが浸透される。これにより、古いインクをインク排出孔を介して排出させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかるインクジェット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1はこの発明が適用された記録装置本体の基本構成を斜視図によって示したものである。図1において符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるように構成されている。
【0026】
キャリッジ1の記録用紙6に対向する下側面には、図には現れていないが後述するインクジェット式記録ヘッドが搭載され、またその上部には記録ヘッドにインクを供給するブラックインクカートリッジ7、およびカラーインクカートリッジ8が着脱可能に装着されている。
【0027】
図中符号9は、非印刷領域(ホームポジション)に配置されたキャッピング手段であって、このキャッピング手段9は記録ヘッドが直上に移動した時に、上方に進出して記録ヘッドのノズル形成面を封止することができるように構成されている。そしてキャッピング手段9に隣接してキャッピング手段9の内部空間に負圧を与えるための吸引ポンプ10が配置されている。
【0028】
前記キャッピング手段9は、記録装置の休止期間中において、記録ヘッドのノズル形成面を封止してノズル開口からのインク溶媒の蒸発を抑制させる蓋体として機能すると共に、前記吸引ポンプ10からの負圧を記録ヘッドに作用させて、記録ヘッドからインクを吸引排出させるクリーニング操作も実行されるように構成されている。
【0029】
そして、図1に示すようにキャッピング手段9に隣接した印刷領域側には、ゴムなどの弾性素材を短冊状に成形したワイピング部材11が配置されていて、キャリッジ1がキャッピング手段9側に往復移動する際に、必要に応じて記録ヘッドの移動経路に水平方向に進退し、記録ヘッドのノズル形成面を払拭して清掃するワイピング動作がなされるように構成されている。
【0030】
図2は、前記キャリッジ1の移動に伴いキャッピング手段9を上下動させる昇降機構の一例を模式図によって示したものである。なお、符号1は前記したキャリッジを示しており、このキャリッジ1の下側面には記録ヘッド12が搭載されている。そして、キャリッジ1のホームポジション側への進行方向の前端部には、係止部材1aが配置されている。
【0031】
一方、基台9aに対してレバー9bを介して円弧軌跡をもって上下方向に移動できるスライダ9cが具備されており、このスライダ9cには後述するキャッピング手段9が収納されている。また、スライダ9cの上面には、前記キャリッジ1に配置された係止部材1aによって当接される被係止部材9eが配置されている。
【0032】
前記レバー9bは基台9a側において支持軸9fによって軸支されており、またレバー9bの自由端側において支持軸9gによってスライダ9cを軸支している。さらに、スライダ9cの端部下側面には突起9hが形成されており、この突起9hは、基台9aに形成された傾斜面9iに沿って摺動されるように構成されている。
【0033】
したがって、キャリッジ1がホームポジション側、すなわち矢印A方向に移動した場合には、キャリッジ1に配置された係止部材1aが、スライダ9c側に配置された被係止部材9eに当接し、キャリッジ1がさらに矢印A方向に進行することにより、スライダ9cを支えるレバー9bは矢印B方向に回動される。また、スライダ9cの端部下側面に形成された突起9hは、基台9aに形成された傾斜面9iに沿って摺動する。
【0034】
これにより、スライダ9cは、キャリッジ1の進行に伴ってほぼ水平状態の姿勢を保持したまま上部に移動し、これによりスライダ9cに配置されたキャッピング手段9によって、記録ヘッド12のノズル形成面12aが封止され、キャッピング状態になされる。
【0035】
このキャッピング状態において、図示せぬキャリッジロック機構によってキャリッジ1の移動がロックされ、キャッピング状態が維持される。そして、例えば印刷動作に入る場合には、前記したキャリッジロック機構が解除され、キャリッジモータ2によってキャリッジ1は、矢印Aとは逆方向に移動されるため、スライダ9cは図示せぬ戻しバネの作用によって降下しキャッピング状態が解除される。
【0036】
次に図3は、前記した記録装置に搭載されたキャッピング手段の第1の実施の形態を示したものである。なお図3(A)は、これを上面から視た状態で示しており、また図3(B)は、図3(A)におけるC−C線より矢印方向に視た状態の断面図で示している。また、図3において、前記した図5に示す従来のキャッピング手段におけるの各部に相当する代表部分は同一符号で示しており、したがってその詳細な説明は適宜省略する。
【0037】
この図3に示すキャッピング手段9においては、インク吸収材25の上面を覆うプレート部材31が配置されている。このプレート部材31は、例えばポリエチレン(PE)またはポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂素材により形成されている。そして、このプレート部材31は、キャップホルダ21から一体に樹立された複数本(6本)のピン部材26の頂部を熱かしめすることによって、キャッピング手段9の内底部に保持されている。
【0038】
なお、プレート部材31の裏面部には、4本の脚部31aが下向きに形成されており、この脚部31aが前記開口23の下底面に当接することで、前記ピン部材26の頂部を熱かしめする際に、インク吸収材25が圧迫されて、極端に潰れた状態になるのを阻止するように作用する。
【0039】
また、プレート部材31は、キャッピング手段9に形成された前記開口23の全体を覆う面積をもって形成されており、したがってこの実施の形態においては、プレート部材31は上面から見て長方形状に形成されている。そして、プレート部材31の上面には、プレート部材の長手方向におけるほぼ中央部に沿って稜線32が形成され、この稜線32を境界としてそれぞれ両外側に向かって低下するように2つの傾斜面33が形成されている。
【0040】
前記した構成によると、記録ヘッドから排出されたインクは、前記稜線32を境界として傾斜面33をそれぞれ左右方向に流れ、傾斜面33の端部と前記キャッピング手段を構成するキャップ部材22との隙間34を介してインク吸収材25に浸透される。
【0041】
そして、前記インク吸収材25はプレート部材31によって、その上面が覆われているので、例えば比較的長時間にわたって印刷動作が実行され、キャッピング手段9が開放されていても、インク吸収材に含浸されたインクはその溶媒の蒸発を効果的に抑制することができる。また、記録装置が休止状態となりキャッピング状態になされた場合においては、インク吸収材25に含浸されたインク溶媒(水分)が、プレート部材31とキャップ部材22との隙間34を介して蒸発し、記録ヘッドのノズル開口におけるインク溶媒の蒸発を効果的に抑制するように作用する。
【0042】
また、プレート部材31には、インク溜まりを防止する傾斜面33がほぼ中央部から外側に向かって低下するように形成されているので、記録ヘッドから排出されるインクは、傾斜面33に沿ってプレート部材の端部に向かって流れる。したがって、前記吸引ポンプ10を駆動した場合には、キャッピング手段9の下底部に形成されたインク排出孔28を介してインクが吸引されるので、新しいインクはプレート部材とキャップ部材の隙間34を介して、インク吸収材25の周側部に供給されインク吸収材25に浸透される。そして、インク吸収材25に含浸されていた古いインクは、その中央部に形成された溝部27を介してインク排出孔28より排出させることができる。
【0043】
すなわち、記録ヘッドからインクが供給されることによって、インク吸収材25に含浸されるインクは、新しいものに交換され、インク溶媒に混入されている前記した保湿剤がインク吸収材25に高濃度に蓄積されるのを阻止するように働く。したがって、インク吸収材25に蓄積された保湿剤が災いしてキャッピング状態における記録ヘッドのノズル開口付近のインク溶媒を吸収し、乾燥させるという問題を効果的に回避することができる。
【0044】
次に図4は、前記した記録装置に搭載されたキャッピング手段の第2の実施の形態を示したものである。なお図4(A)は、これを上面から視た状態で示しており、また図4(B)は、図4(A)におけるD−D線より矢印方向に視た状態の断面図で示している。また、図4において、前記した図5に示す従来のキャッピング手段におけるの各部に相当する代表部分は同一符号で示しており、したがってその詳細な説明は適宜省略する。
【0045】
この図4に示すキャッピング手段9においても、インク吸収材25の上面を覆うプレート部材41が配置されている。このプレート部材41は、第1の実施の形態と同様に例えばポリエチレン(PE)またはポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂素材により形成されている。そして、このプレート部材41も同様に、キャップホルダ21から一体に樹立された複数本(6本)のピン部材26の頂部を熱かしめすることによって、キャッピング手段9の内底部に保持されている。
【0046】
また、このプレート部材41の裏面部にも、4本の脚部41aが下向きに形成されており、この脚部41aが前記開口23の下底面に当接することで、前記ピン部材26の頂部を熱かしめする際に、インク吸収材25が圧迫されて、極端に潰れた状態になるのを阻止するように作用する。
【0047】
さらに、プレート部材41は、キャッピング手段9に形成された前記開口23の全体を覆う面積をもって形成されており、したがってこの実施の形態においても、プレート部材41は上面から見て長方形状に形成されている。そして、プレート部材41の上面には、プレート部材の長手方向におけるほぼ中央部に沿って谷部42が直線状に形成されており、この谷部42を境界としてそれぞれ両外側から前記谷部42に向かって低下するように2つの傾斜面が43が形成されている。
【0048】
また、直線状に形成された前記谷部42の各端部と前記キャッピング手段とが接する位置に、インク導入孔44がそれぞれが形成されており、前記インク導入孔44を介して、記録ヘッドから排出されたインクが、前記インク吸収材25に浸透されるように構成されている。なお、この実施の形態においては、プレート部材41における前記谷部42の各端部に切欠き(同じく符号44で示す)を施すことにより、インク導入孔44を形成している。
【0049】
前記した構成によると、記録ヘッドから排出されたインクは、前記2つの傾斜面43を伝わって中央の谷部42に流れ込み、さらに谷部42の長手方向の両端部に形成されたインク導入孔44を介して、インク吸収材25の長手方向の端部に浸透する。
【0050】
そして、前記インク吸収材25はプレート部材41によって、その上面が覆われているので、例えば比較的長時間にわたって印刷動作が実行され、キャッピング手段が開放されていても、インク吸収材に含浸されたインクはその溶媒の蒸発を効果的に抑制することができる。また、記録装置が休止状態となりキャッピング状態になされた場合においては、インク吸収材25に含浸されたインク溶媒(水分)が、プレート部材とキャップ部材の隙間34および前記インク導入孔44を介して介して蒸発して湿潤状態とし、記録ヘッドのノズル開口におけるインク溶媒の蒸発を効果的に抑制するように作用する。
【0051】
また、プレート部材41には、インク溜まりを防止する傾斜面43が中央部に形成された谷部42に向かって低下するように形成されているので、記録ヘッドから供給されるインクは、各傾斜面43に沿って谷部42に向かって流れ、インク導入孔44を介してインク吸収材25の長手方向の端部に浸透する。
【0052】
したがって、前記吸引ポンプ10を駆動した場合には、キャッピング手段の下底部に形成されたインク排出孔28を介してインクが吸引されるので、新しいインクはインク導入孔44を介して、インク吸収材25の長手方向の端部に供給されインク吸収材25に浸透される。そして、インク吸収材25に含浸されていた古いインクは、その中央部に形成された溝部27を介してインク排出孔28より排出させることができる。
【0053】
すなわち、記録ヘッドからインクが供給されることによって、インク吸収材25に含浸されるインクは、新しいものに交換され、インク溶媒に混入されている前記した保湿剤がインク吸収材25に高濃度に蓄積されるのを阻止するように働く。したがって、インク吸収材25に蓄積された保湿剤が災いしてキャッピング状態における記録ヘッドのノズル開口付近のインク溶媒を吸収し、乾燥させるという問題を効果的に回避することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、この発明にかかるインクジェット式記録装置によると、キャッピング手段の内底部にはインク吸収材と、このインク吸収材を覆い、キャッピング状態において前記記録ヘッドのノズル形成面に対峙するプレート部材が配置された構成になされているので、プレート部材の存在によりインク吸収材に含浸されたインク溶媒の蒸発を効果的に抑制することができる。
【0055】
また、前記プレート部材における前記記録ヘッドのノズル形成面に対峙する面には、インク溜まりを防止する傾斜面が形成されているので、記録ヘッドから供給されるインクは、傾斜面に沿ってインク吸収材の端部に浸透する。したがって、インク吸収材に含浸されていた古いインクはインク排出孔より排出され、新しいインクに交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された記録装置本体の基本構成を示す斜視図である。
【図2】キャッピング手段を上下動させる昇降機構の一例を示す模式図である。
【図3】図1に示した記録装置に搭載されたキャッピング手段の第1の実施の形態を示す上面図および中央断面図である。
【図4】図1に示した記録装置に搭載されたキャッピング手段の第2の実施の形態を示す上面図および中央断面図である。
【図5】従来のキャッピング手段の一例を示す上面図および中央断面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
6 記録用紙
7,8 インクカートリッジ
9 キャッピング手段
10 吸引ポンプ
11 ワイピング部材
12 記録ヘッド
12a ノズル形成面
21 キャップホルダ
22 キャップ部材
23 開口
24 開口縁
25 インク吸収材
26 ピン部材
28 インク排出孔
31 プレート部材
32 稜線
33 傾斜面
34 隙間
41 プレート部材
42 谷部
43 傾斜面
44 インク導入孔

Claims (8)

  1. 印刷データに基づいてノズル開口からインク滴を吐出することで記録用紙に印刷を行うインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し、負圧発生手段からの負圧を受けてノズル開口からインクを吸引排出させることができるキャッピング手段とを具備したインクジェット式記録装置であって、
    前記キャッピング手段は、一面が開口されて開口部に記録ヘッドのノズル形成面に密着し得る弾性素材からなるキャップ部材が配置されると共に、キャッピング手段の内底部にはインク吸収材と、前記インク吸収材を覆い、キャッピング状態において前記記録ヘッドのノズル形成面に対峙するプレート部材が配置され、前記プレート部材における前記記録ヘッドのノズル形成面に対峙する面には、インク溜まりを防止する傾斜面が形成され
    前記プレート部材に形成された傾斜面の端部と前記キャッピング手段との隙間を介して、前記記録ヘッドから排出されたインクが、前記インク吸収材に浸透されるように構成されたインクジェット式記録装置。
  2. 前記プレート部材には、そのほぼ中央部から外側に向かって低下する傾斜面が形成されてなる請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 前記プレート部材には、その外側から中央部に向かって低下する傾斜面が形成されてなる請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 前記キャッピング手段の下底部には、吸引ポンプに連通するインク排出孔が形成されてなる請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  5. 印刷データに基づいてノズル開口からインク滴を吐出することで記録用紙に印刷を行うインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し、負圧発生手段からの負圧を受けてノズル開口からインクを吸引排出させることができるキャッピング手段とを具備したインクジェット式記録装置であって、
    前記キャッピング手段は、一面が開口されて開口部に記録ヘッドのノズル形成面に密着し得る弾性素材からなるキャップ部材が配置されると共に、キャッピング手段の内底部にはインク吸収材と、前記インク吸収材を覆い、キャッピング状態において前記記録ヘッドのノズル形成面に対峙するプレート部材が配置され、前記プレート部材における前記記録ヘッドのノズル形成面に対峙する面には、インク溜まりを防止する傾斜面が形成され、
    かつ前記プレート部材に形成された谷部における端部と前記キャッピング手段とが接する位置にインク導入孔が形成され、前記インク導入孔を介して、前記記録ヘッドから排出されたインクが、前記インク吸収材に浸透されるように構成されたインクジェット式記録装置。
  6. 前記プレート部材に切欠きを形成することで、プレート部材とキャッピング手段との間で、前記インク導入孔を形成した請求項5に記載のインクジェット式記録装置。
  7. 前記谷部は、前記プレート部材の外側から中央部に向かって低下する傾斜面により形成されてなる請求項5に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 前記キャッピング手段の下底部には、吸引ポンプに連通するインク排出孔が形成されてなる請求項5ないし請求項7のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
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