JP2001301185A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2001301185A
JP2001301185A JP2000116734A JP2000116734A JP2001301185A JP 2001301185 A JP2001301185 A JP 2001301185A JP 2000116734 A JP2000116734 A JP 2000116734A JP 2000116734 A JP2000116734 A JP 2000116734A JP 2001301185 A JP2001301185 A JP 2001301185A
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ink jet
nozzle
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Katsuhiro Komatsu
克弘 小松
Kazuhiko Hara
和彦 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャッピング手段と記録ヘッドのノズル形成
面の間に付着したインクをノズル開口に悪影響を与える
ことなく、除去することができるインクジェット式記録
装置を提供する。 【解決手段】 前記記録ヘッド5のノズル形成面が、ノ
ズル開口5cが形成された第1の面5aと、前記第1の
面5aに対して低位置に形成されたキャッピング手段が
当接する第2の面5bとを備え、前記ワイピング手段2
1が、前記第1の面5aと第2の面5bを摺接すること
によって、ノズル形成面に付着したインクを払拭するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復移動可能なキ
ャリッジ上に装填され、印刷デ−タに対応してインク滴
を吐出するインクジェット式記録ヘッドを備えたインク
ジェット式記録装置に関し、特にキャッピング手段と記
録ヘッドのノズル形成面との間に付着したインクをヘッ
ドノズルに悪影響を与えることなく、掻き取ることがで
きるインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多
くの印刷に使用されている。このようなインクジェット
式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給
を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記
録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備
え、印刷データに基づいて記録ヘッドを移動させながら
記録用紙にインク滴を吐出させることで記録が行われ
る。そしてキャリッジ上に例えばブラック、イエロー、
シアン、マゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘッドを
搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでな
く、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラ
ー印刷を可能としている。
【0003】前記したインクジェット式記録ヘッドは、
圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴とし
て記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口
からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、イン
クの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより
ノズル開口に目詰まりを発生し、印刷不良を起こすとい
う問題を抱えている。
【0004】このために、この種のインクジェット式記
録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封
止するためのキャッピング手段と、必要に応じて記録ヘ
ッドのノズル形成面を払拭して清掃するワイピング手段
を備えている。また、前記キャッピング手段は、記録ヘ
ッドにおけるノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋体
として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりが生
じた場合には、キャッピング手段によりノズル形成面を
封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開口から
インクを吸引してノズル開口の目詰まりを解消するイン
クの吐出能力回復機能をも備えている。
【0005】記録ヘッドの目詰まり解消のために行う強
制的なインクの吸引排出処理は、クリーニング操作と呼
ばれ、装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、
ユーザが印刷不良を認識して例えばクリーニング指令ス
イッチをオン操作した場合などに実行され、吸引ポンプ
による負圧を加えて記録ヘッドよりキャッピング手段内
にインクを排出させた後に、例えばゴムなどの弾性素材
で構成されたワイピング部材により、ノズル形成面を払
拭する操作が伴われる。なお、従来のインクジェット式
記録装置にあっては、一定時間ごとに記録ヘッドのノズ
ル開口からキャッピング手段に対して、インクを吐出す
ることによって、ノズル開口の目詰まりを解消する、い
わゆる定期フラッシングもなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うに、ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、キャッ
ピング手段によりノズル形成面を封止し、吸引ポンプか
らの負圧により、ノズル開口からインクを吸引してノズ
ル開口の目詰まりを解消している。このとき、ノズル開
口から排出されたインクが、ノズル形成面とキャッピン
グ手段とが接する部分に付着することがある。この付着
したインクのうちノズル形成面に付着したインクは、キ
ャッピング手段によるノズル形成面を封止解除後、ワイ
ピング部材により払拭されるが、キャッピング手段の先
端部分に付着したインクはワイピング部材により払拭さ
れることはなく、そのまま残留する。また、いわゆる定
期フラッシングにおいても、ノズル開口から吐出された
インクが、キャッピング手段の先端部分に付着すること
がある。
【0007】このように、キャッピング手段の先端部分
にインクが付着することがあり、その状態でインクジェ
ット記録装置を非印刷時状態となすと、キャッピング手
段が記録ヘッドのノズル形成面を封止するため、前記イ
ンクはキャッピング手段とノズル形成面との接触部分に
付着する。そして、この状態のまま、インクジェット記
録装置が長時間放置されると、キャッピング手段とノズ
ル形成面との接触部分に残留したインクの粘性は次第に
増加する。その結果、ワイピング部材による記録ヘッド
の払拭動作がその後実行されても、前記インクを掻き取
ることができず、特に、増粘したインクがノズル形成面
のノズル開口内に侵入することによって、ノズル開口の
目詰まりを引き起こすことがあった。
【0008】本発明は、前記したような技術的課題を解
決するためになされたものであり、キャッピング手段と
記録ヘッドのノズル形成面の間に付着したインクをノズ
ル開口に悪影響を与えることなく、除去することができ
るインクジェット式記録装置を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、往復移動可能なキャリッジ上に装填され、印刷デ
−タに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記
録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止する
と共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録ヘッド
からインクを吸引排出させるキャッピング手段と、前記
記録ヘッドの移動軌跡に位置して記録ヘッドのノズル形
成面を払拭するワイピング手段とを具備したインクジェ
ット式記録装置であって、前記記録ヘッドのノズル形成
面が、ノズル開口が形成された第1の面と、前記第1の
面に対して低位置に形成された、キャッピング手段が当
接する第2の面とを備え、前記ワイピング手段が、前記
第1の面と第2の面を摺接することによって、ノズル形
成面に付着したインクを払拭することを特徴としてい
る。
【0010】このように、前記ノズル形成面は、ノズル
開口が形成された第1の面と、第1の面に対して低位置
に形成された、キャッピング手段が当接する第2の面と
を備えている。そのため、前記ワイピング手段が、前記
ノズル形成面の第1の面と第2の面を払拭した際、キャ
ッピング手段と記録ヘッドのノズル形成面との間に溜っ
た(付着した)増粘したインクは、第1の面と第2の面
の境界段部によって遮られ、ノズル開口が形成された第
1の面上には移動しない。その結果、増粘したインクが
ノズル形成面のノズル内に侵入することがなく、ノズル
開口の目詰まりを抑制することができる。
【0011】ここで、前記第2の面は、前記記録ヘッド
の移動軌跡に方向に、第1の面を挟んで形成されている
ことが望ましい。このように構成されているため、前記
ワイピング手段が、前記ノズル形成面の第1の面と第2
の面を払拭した際、キャッピング手段と記録ヘッドのノ
ズル形成面との間に溜った(付着した)増粘したインク
は、第1の面と第2の面の境界段部によって遮られ、ノ
ズル開口が形成された第1の面上には移動しない。その
結果、増粘したインクがノズル形成面のノズル内に侵入
することがなく、ノズル開口の目詰まりを抑制すること
ができる。特に、前記第2の面は、第1の面の周囲を囲
むように形成されていることが望ましい。
【0012】また、前記キャッピング手段がキャップ部
材を含むことが望ましく、前記キャップ部材にはインク
吸収材が収容され、前記インク吸収材の先端部が、キャ
ップ部材が当接する第2の面に当接することが望まし
い。このように、前記インク吸収材の先端部が、キャッ
プ部材が当接する第2の面に当接することによって、キ
ャップ部材と記録ヘッドのノズル形成面との間に残留す
るインクを極力少なくすることができる。その結果、増
粘したインクがノズル形成面のノズル内に侵入すること
がなく、ノズル開口の目詰まりを防止することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジッ
ト式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて
説明する。まず図1乃至図3は、本発明が適用されたイ
ンクジェット式記録装置における主にキャッピング手段
の構成を示したものである。なお、図1は装置の上面か
ら視た状態を示し、また図2および図3は側面から視た
状態で示しており、それぞれ非キャッピング状態および
キャッピング状態を示している。図4はキャッピング状
態におけるノズル形成面とキャップ部材を示す概略断面
図、図5はノズル形成面とワイピング部材を示す概略断
面図である。
【0014】図2および図3に示した符号1はキャリッ
ジであり、このキャリッジ1はガイドロッド2に案内さ
れて用紙ガイド板3に対向して平行に移動できるように
構成されている。そしてキャリッジ1は、キャリッジモ
−タ(図示せず)により往復動されるタイミングベルト
(図示せず)の一部に結合されて、前記ガイドロッド2
に沿って往復移動されるように構成されている。前記キ
ャリッジ1には、記録ヘッド5が用紙ガイド板3の上面
に装着された記録用紙4に対向するように搭載されてお
り、記録ヘッド5に対してインクが導入され、印刷デ−
タに対応して用紙ガイド板3上の記録用紙4にインク滴
を吐出して印刷することができるように構成されてい
る。
【0015】また、前記記録ヘッド5のノズル形成面を
封止することができるキャッピング手段6は、記録装置
の端部における非印刷領域(ホームポジション)に配置
されている。そして、記録ヘッド5のノズル形成面に密
封空間をもって封止できるサイズに形成された例えばエ
ラストマーなどの弾性素材によるキャップ部材7を備
え、非印刷時に記録ヘッド5のノズル形成面を封止して
ノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、クリーニ
ング操作時に後述する吸引ポンプからの負圧を受けて記
録ヘッド5からインクを強制的に排出させる機能とを備
えている。
【0016】このキャップ部材7は、図4に示すよう
に、非印刷時には、ノズル開口5cが形成された第1の
面5aにより低位置に形成された第2の面5bに接する
ように構成されている。即ち、図4に示すように、前記
記録ヘッド5の下面には、インクを吐出するノズル開口
5cが設けられたノズル形成面5aが形成されると共
に、第1の面5aより低位置に形成されていたキャッピ
ング手段6(キャップ部材7)が当接する第2の面5b
とを備えている。
【0017】そして前記第1の面5aには、前記したよ
うに複数のノズル開口5cが形成されており、各ノズル
開口5cに対応して配置された圧電振動子5dの振動作
用によって、ブラックインク、およびイエロー、シア
ン、マゼンタなどの各カラーインクが吐出されるように
構成されている。また、前記第2の面5bには、後に述
べるように、キャリッジ1の移動に伴いキャッピング手
段6の上部に位置した時キャップ部材7が当接し、ノズ
ル形成面5aが前記キャップ部材7によって封止(キャ
ッピング)されるように構成されている。
【0018】更に、キャッピング手段6は、上面が開放
された方形状のキャップホルダ9と、このキャップホル
ダ9内に収納されたゴム素材などの可撓性物質よりなる
キャップ部材7とが具備され、キャップ部材7はその上
側縁がキャップホルダ9よりも若干突出した状態に形成
されている。そしてキャップ部材7の内底部には、多孔
質材料により形成されたインク吸収材8が収納されてお
り、このインク吸収材8はキャップ部材7に一体に形成
された保持体7aにより保持されている。
【0019】またキャップホルダ9の下底部には、キャ
ップホルダ9およびキャップ部材7をそれぞれ貫通する
ようにして、インク排出口7bおよび大気開放口7cが
形成されている。そして、キャップホルダ9の排出口7
bにはチューブT1を介して吸引ポンプ18が接続され
ており、この吸引ポンプ18の排出側端部は後述するよ
うに、廃インクタンク19に収納されたインク吸収材に
接続されている。さらに、キャップホルダ9の大気開放
口7cには、チューブT2を介して大気開放バルブ20
が接続されている。
【0020】この構成により、非印刷時にはキャップ部
材7によって記録ヘッド5のノズル形成面を封止し、ま
たクリ−ニング指令を受けた場合には、吸引ポンプによ
る負圧がキャッピング手段の内部空間に印加され、記録
ヘッド5からインクを強制的に排出させることができ
る。なお、前記キャップ部材7内にはインク吸収材8が
収容され、吸引したインクをこれにより一時的に保持す
ることができるように構成されている。
【0021】また、図1に示すように、前記キャップホ
ルダ9の長手方向の両側壁には、それぞれ平板状のバネ
受け部9aがそれぞれ水平方向に形成されている。そし
て、キャップホルダ9は昇降機構を構成するスライダ1
0上に搭載され、スライダ10とバネ受け部9aとの間
に介装された一対の圧縮バネ11によって、記録ヘッド
5側に付勢された状態で取り付けられている。なお、キ
ャップホルダ9の一端部中央および他端部の両側部に
は、それぞれ係合部9bが形成されており、これら3つ
の係合部9bは、スライダ10に形成されたそれぞれの
係止部材10aによって3点で係止されることにより、
キャップホルダ9は上方向、すなわち記録ヘッド5側へ
の移動が規制されて、スライダ10上に搭載されてい
る。
【0022】また、前記スライダ10の下底部には一対
の長穴12がほぼ水平方向に形成されており、この各長
穴12内にはフレ−ム部材13に対して回動可能に取り
付けられたア−ム14の自由端側に配置された一対の水
平軸15が、それぞれ移動可能となるように収容されて
いる。これにより、スライダ10はア−ム14を介して
フレ−ム部材13に対して円弧状軌跡をもって立ち上が
ることができる。
【0023】また、前記スライダ10の非印刷領域側の
端部両側には、それぞれガイド片10bが形成されてい
て、この一対のガイド片10bはフレ−ム部材13に形
成された一対の案内溝16によって支持されるように構
成されている。この案内溝16は一端部に形成された低
所部16aと、他端部に形成された水平な高所部16b
と、さらにこれらを接続する傾斜部16cとにより構成
されており、これら3つの領域が連通して形成されてい
る。さらに、図1に示すように一方のガイド片10bに
は、一端がフレ−ム部材13に固定された引っ張りバネ
17の他端が固定されていて、この引っ張りバネ17の
作用により、スライダ10は印刷領域方向、かつ記録ヘ
ッド5から離間する方向、すなわちこの実施の形態にお
いては下方に位置するように付勢されている。
【0024】そして、図2に示すようにキャリッジ1が
キャッピング手段6の直上に移動した際、キャリッジ1
に形成された係合体1aが、スライダ10に直立するよ
うに形成された係合部10cに当接することで、図3に
示すようにバネ17の引張力に抗しながら、スライダ1
0はア−ム14を介して立ち上がり、これによりキャッ
プホルダ9に一体に形成されたキャップ部材7が、キャ
リッジ1に配置された記録ヘッド5のノズル形成面を封
止することができるように構成されている。
【0025】また、図1または図3に示すようにキャッ
ピング手段6に隣接する印刷領域側には、キャリッジ1
の移動に伴ってキャリッジ1に搭載された前記記録ヘッ
ド5のノズル形成面をワイピング(払拭)する、例えば
ゴム性のワイピング部材21を備えたクリ−ナレバー2
2が配置されている。このクリ−ナレバー22は後述す
るように水平方向に移動され、ワイピング部材21を記
録ヘッド5の移動軌跡上のワイピング位置に対して進入
または退避できるように構成されている。
【0026】したがって、クリ−ニング操作時におい
て、前記記録ヘッド5はこのワイピング部材21によ
り、そのインク吸引前においてノズル形成面に付着して
いる塵埃や紙粉などが除去され、またインク吸引後にお
いてノズル形成面に付着しているインクの払拭がなされ
る。このワイピング手段21が、前記ノズル形成面の第
1の面5aと第2の面5bを摺接することによって、ノ
ズル形成面に付着したインクを払拭することができるよ
うに構成されている。
【0027】なお、この実施の形態においてはワイピン
グ部材21を保持するクリーナレバー20の移動と、前
記キャッピング手段の内部空間を負圧に吸引するポンプ
18とは、用紙ガイド板3上における記録用紙4を搬送
する後述する紙送りモータの駆動力を利用するようにな
されている。そして吸引ポンプ18の駆動に伴ってワイ
ピング部材21は、記録ヘッドの移動軌跡上に進出する
よう構成されている。
【0028】以上の構成において、キャリッジモータの
駆動によりキャリッジ1が非印刷領域側に移動すると、
図2に示すように、キャリッジ1に配置された係合体1
aが、スライダ10に形成された係合部10cに当接す
る。そして、なおもキャリッジ1がホームポジション側
に移動することで、図3に示すようにバネ17の引張力
に抗しながら、スライダ10はア−ム14を介して立ち
上がる。一方、スライダ10に形成されたガイド片10
bは、案内溝16を構成する低所部16aから傾斜部1
6cに、さらに水平な高所部16bへと移動し、これに
より、キャップホルダ9に一体成形されたキャップ部材
7がキャリッジ1に配置された記録ヘッド5を封止す
る。このとき、キャップ部材7は、ノズル開口5cが形
成された第1の面5aに対して低位置に形成された第2
の面5bに当接する。そして、キャップ部材7が、キャ
リッジ1に配置された記録ヘッド5のノズル形成面5a
を封止する。
【0029】この状態で吸引ポンプ11を駆動させるこ
とで、キャップ部材7の内部空間に負圧が与えられ、記
録ヘッド5のノズル開口5cからインクが吸引排出され
る。そして、キャップ部材内部の負圧がある程度減少し
た時点で、前記大気開放バルブ20を開弁させると、キ
ャップ部材内に大気が導入され内部の負圧は解除され
る。続いて、大気開放バルブ20を開弁させた状態で吸
引ポンプ18を再び駆動させることにより、キャップ部
材内に排出されたインクはチューブT1を介して廃イン
クタンク19に送り込む動作がなされる。なお、このと
き、ノズル開口5cから吐出したインクは、キャッピン
グ手段6とノズル形成面5bとの接触している部分に溜
り、キャップ部材の先端部及び第2面5bにインクが付
着する。
【0030】その後、キャリッジモータの駆動によりキ
ャリッジ1が印刷領域側に移動すると、キャリッジ1に
配置された係合体1aは、スライダ10に形成された係
合部10cから離れる。したがって前記バネ17の引張
力によって、スライダ10はア−ム14を介して、また
スライダ10に形成されたガイド片10bが低所部16
a側に移動することにより降下する。これによりキャッ
プ部材7による記録ヘッド5の封止状態が解かれる。
【0031】また、吸引ポンプの駆動に伴ってワイピン
グ部材21は記録ヘッドの移動軌跡上に進出し、ノズル
形成面(第1の面5aと第2の面5b)を掻き取る。こ
のとき、ノズル形成面(第1の面5aと第2の面5b)
に付着したインクは掻き取られるが、キャップ部材7の
先端部にはインクが付着したままの状態となる。この状
態で、記録装置の使用が終了すると、キャップ部材7に
よるノズル形成面の封止が行われ、キャップ部材7は大
気との連通が断たれて気密状態となる。一方、キャップ
部材7の先端部に付着したインクが、キャッピング手段
6(キャップ部材7)と第2の面5bの接触部分におい
て残留し、そのインクは、時間と共に増粘する。
【0032】そして、記録装置の使用を開始した後、所
定の条件下でワイピング部材21によるワイピングがな
される。即ち、ノズル形成面5bにおける、キャップ部
材7とノズル形成面5bとの接触部分に増粘したインク
が存在した状態でワイピングがなされる。このとき、第
2の面5bが第1の面5aより低い位置に形成され、い
わゆる第1の面5aと第2の面5bとの間に段差hが形
成されているため、図5に示すように、その段差hによ
って増粘したインクIが遮られ、第1の面5aへの移動
が抑制される。その結果、増粘したインクIが第1の面
5のノズル開口内5cに侵入することがなく、ノズル開
口5cの目詰まりを引き起こすことがない。
【0033】次に他の実施形態について図6に基づいて
説明する。なお、図6において図1乃至図5に示した部
材と、同一あるいは相当する部材については、同一の符
号を付することによって、その詳細な説明は省略する。
この実施形態にあっては、インク吸収材8の先端部を第
2の面2bに当接させた点に特徴がある。このような構
成にすることにより、キャップ部材7と第2の面2bの
間(段部h)に溜るインクを吸収でき、キャップ部材7
の先端部に付着するインクの量を極力少なくすることが
できる。
【0034】また、図6に示すように、キャップ部材7
にインク吸収材8が複数枚収容されている場合には、キ
ャップ部材7の底面により近く配置されているインク吸
収材8aの先端部を第2の面5bに当接させるのが好ま
しい。即ち、キャップ部材7の底面により近く配置され
ているインク吸収材8aに立上がり部(先端部)8cを
形成し、前記立上がり部8cを上部に配置されたインク
吸収材8bによって支えるように構成することが、イン
ク吸収材8aの先端部8cの倒れ込みを防止できる点か
ら好ましい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によると、キャッピン
グ手段と記録ヘッドのノズル形成面の間に付着したイン
クをノズル開口に悪影響を与えることなく、除去するこ
とができ、良好な印字状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用されたインクジェット式
記録装置における主にキャッピング手段の構成を示した
平面図である。
【図2】図2は、図1に示すキャッピング手段の構成を
示した側面図である。
【図3】図3は、キャッピング手段によって記録ヘッド
をキャッピングした状態を示した側面図である。
【図4】図4は、キャッピング状態におけるノズル形成
面とキャップ部材を示す概略断面図である。
【図5】図5は、ノズル形成面とワイピング部材を示す
概略断面図である。
【図6】図6は、他の実施形態を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 ガイドロッド 3 用紙ガイド板 4 記録用紙 5 記録ヘッド 5a 第1の面(ノズル形成面) 5b 第2の面(ノズル形成面) 5c ノズル開口 6 キャッピング手段 7 キャップ部材 8 インク吸収材 9 キャップホルダ 10 スライダ 13 フレ−ム部材 18 吸引ポンプ 21 ワイピング部材 22 クリ−ナレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA14 EC11 EC22 EC23 EC24 EC34 EC57 FA04 FA10 JA02 JA06 JA10 JA13 JA16 JA17 JB04 JC13 JC20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動可能なキャリッジ上に装填さ
    れ、印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインクジ
    ェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面
    を封止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記
    記録ヘッドからインクを吸引排出させるキャッピング手
    段と、前記記録ヘッドの移動軌跡に位置して記録ヘッド
    のノズル形成面を払拭するワイピング手段とを具備した
    インクジェット式記録装置であって、 前記記録ヘッドのノズル形成面が、ノズル開口が形成さ
    れた第1の面と、前記第1の面に対して低位置に形成さ
    れた、キャッピング手段が当接する第2の面とを備え、 前記ワイピング手段が、前記第1の面と第2の面を摺接
    することによって、ノズル形成面に付着したインクを払
    拭することを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の面は、前記記録ヘッドの移動
    軌跡に方向に、第1の面を挟んで形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載されたインクジェット式記録
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の面は、第1の面の周囲を囲む
    ように形成されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2のいずれかに記載されたインクジェット式記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記キャッピング手段がキャップ部材を
    含むことを特徴とする請求項1に記載されたインクジェ
    ット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記キャップ部材にはインク吸収材が収
    容され、前記インク吸収材の先端部が、キャップ部材が
    当接する第2の面に当接することを特徴とする請求項4
    に記載されたインクジェット式記録装置。
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