JP4016415B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4016415B2
JP4016415B2 JP2002061627A JP2002061627A JP4016415B2 JP 4016415 B2 JP4016415 B2 JP 4016415B2 JP 2002061627 A JP2002061627 A JP 2002061627A JP 2002061627 A JP2002061627 A JP 2002061627A JP 4016415 B2 JP4016415 B2 JP 4016415B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capping
guide
recording head
slider
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002061627A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003260805A (ja
Inventor
典広 丸山
均 早川
芳明 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002061627A priority Critical patent/JP4016415B2/ja
Publication of JP2003260805A publication Critical patent/JP2003260805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4016415B2 publication Critical patent/JP4016415B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドからインクを吸引排出するためのインク滴吐出回復機能を備えたインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成することができるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
このようなインクジェット式記録装置には、インクカートリッジからのインクの供給を受ける記録ヘッドと、この記録ヘッドに対して記録用紙を相対的に移動させる紙送り手段とが備えられている。
そして、印字信号に応じて記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出させてドットを形成することで記録が行われる。この場合、キャリッジ上に例えばブラック,イエロー,シアンおよびマゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【0003】
このようなインクジェット式記録装置においては、インクを記録ヘッドのノズル開口からインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、次に示すような問題を抱えている。すなわち、ノズル開口からのインク溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇やノズル形成面におけるインクの固化,塵埃の付着によってノズル開口に目詰まりが発生し、さらには記録ヘッド内に気泡が混入し、印刷不良を起こすという問題である。
【0004】
このため、インクジェット式記録装置には、前記した記録ヘッドおよび紙送り手段に加え、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段と、このキャッピング手段内にインクを吸引排出する吸引ポンプと、この吸引ポンプによるインクの吸引排出後に記録ヘッドのノズル形成面を清掃するワイピング手段とを備えている。
そして、前記したノズル開口の目詰まり発生および記録ヘッド内への気泡混入を防止するために、吸引ポンプによって記録ヘッドからインクを強制的にキャッピング手段内に吸引排出させた後、ワイピング手段によって記録ヘッドのノズル形成面を払拭(ワイピング)することが行われる。
【0005】
このような記録ヘッドの目詰まり解消のため、または記録ヘッド内に気泡が残留している場合になされるインクの強制的な排出処理は、クリーニング操作と呼ばれる。そして、記録装置における長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが印字かすれ等の印字品質不良を認識してクリーニングスイッチを操作した場合に実行される。
【0006】
また、インクジェット式記録装置にあっては、一定時間毎に記録ヘッドのノズル開口からキャッピング手段内にインクを吐出させることにより、ノズル開口の目詰まりを解消させる、いわゆるフラッシング(空吐出)も行われている。
【0007】
ところで、この種のインクジェット式記録装置においては、記録ヘッドのノズル形成面に対するキャッピング手段の封止(キャッピング)位置が各構成部品の成形精度や組立精度に左右される。
この場合、構成部品の各精度が低下すると、記録ヘッドのノズル形成面に対し所定の封止位置からずれてキャッピング手段(キャップ部材)が当接することになる。
このため、キャッピング手段をキャッピング位置に移送するスライダの左右両側部にガイドを設け、これら両ガイドによってキャッピング時にキャップ部材をヘッド幅方向に位置規制してノズル形成面における所定の封止位置に当接させることが従来から行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のインクジェット式記録装置においては、スライダの左右両側部にガイドが設けられているため、両ガイド間寸法が記録ヘッドの幅方向寸法にクリアランスを加算した寸法に設定されていた。
この結果、キャッピング時にキャッピング手段がノズル形成面上に所定の封止位置からヘッド幅方向に若干(クリアランス分)ずれて移動し、キャッピング手段によってノズル形成面を所定の位置で封止することができず、キャッピング精度を高めることができないという課題があった。
【0009】
本発明は、このような技術的課題を解決するためになされたもので、キャッピング手段によってノズル形成面を所定の位置で封止することができ、もってキャッピング精度を確実に高めることができるインクジェット式記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明に係るインクジェット式記録装置は、インク滴を吐出するノズル開口を有し、印字領域と非印字領域との間を往復するインクジェット式の記録ヘッドと、前記記録ヘッドにキャッピング可能なキャップ部材を有するキャッピング手段と、可撓性チューブを介して前記キャップ部材内に連通するインク吸引用ポンプと、前記キャッピング手段をキャッピング位置と非キャッピング位置に移送するスライダとを備えたインクジェット式記録装置であって、前記スライダの片側側部には、前記キャッピング手段を前記記録ヘッドに対して位置規制するキャッピング用のガイドが立設され、前記キャッピング位置において、前記キャッピング用のガイドは前記可撓性チューブにより前記記録ヘッドの片側側面部を押圧するとともに、この押圧方向に前記キャッピング手段を位置規制することを特徴とする。
この場合、好ましい実施の形態においては、前記キャッピング手段には下方に突出するインク排出管を有し、前記可撓性チューブは前記インク排出管に接続するとともに、前記キャッピング用のガイドが立設されている側に引き出されることにより、前記可撓性チューブ湾曲部を形成し、可撓性チューブの前記湾曲部における湾曲からの復帰力により前記キャッピング用のガイドが前記記録ヘッドの片側側面部を押圧するように構成される。
【0011】
このように構成されているため、キャッピング時にキャッピング手段がヘッド幅方向にずれることなく非キャッピング位置からキャッピング位置に移動する。したがって、キャッピング手段によってノズル形成面を所定の位置で封止することができ、キャッピング精度を確実に高めることができる。
【0012】
ここで、前記スライダにはさらに、前記キャッピング用ガイドより前記記録ヘッドに対して接近する位置に配置され、前記可撓性チューブの前記湾曲部における湾曲からの復帰力により前記記録ヘッドの片側側面を押圧し、フラッシング動作時に前記押圧方向に前記キャッピング手段を位置規制するフラッシング用のガイドが配置されていることが望ましい。
このように構成されているため、フラッシング時にキャッピング手段がヘッド幅方向にずれることなく印字領域側からフラッシング位置に移動する。また、キャッピング時にキャッピング手段がヘッド幅方向にずれることなく非キャッピング位置からキャッピング位置に移動する。
したがって、キャッピング手段によってノズル形成面からのインク滴を所定の位置で受けることができるとともに、ノズル形成面を所定の位置で封止することができ、フラッシング精度およびキャッピング精度を確実に高めることができる。
【0013】
また、前記キャッピング用のガイドもしくは前記フラッシング用のガイドを、ヘッド押圧状態において前記スライダの幅方向中心線と前記記録ヘッドの幅方向中心線とが平行となるような位置に配置されていることが望ましい。
このように構成されているため、キャッピング手段によってノズル形成面を所定の位置で確実に封止することができるとともに、ノズル形成面からのインク滴を所定の位置で確実に受けることができ、一層効果的なキャッピング精度およびフラッシング精度を得ることができる。
【0014】
さらに、前記キャッピング用のガイドもしくは前記フラッシング用のガイドの上方端部内面に、ガイド内側からガイド外側に向かって上る勾配をもつ鉛直ガイド面が形成されていることが望ましい。
このように構成されているため、キャッピング時にキャッピング用ガイドの鉛直ガイド面を記録ヘッドの角部に当接させてキャッピング手段の上方への案内が確実に行われる。また、フラッシング時にフラッシング用ガイドの鉛直ガイド面を記録ヘッドの角部に当接させてキャッピング手段の上方への案内が確実に行われる。
【0015】
さらにまた、前記ガイドの印字領域側部内面に、印字領域側から非印字領域側に向かって前記記録ヘッドを案内する水平ガイド面が形成されていることが望ましい。
このように構成されているため、ヘッド移動時に水平ガイド面を記録ヘッドの角部に当接させて記録ヘッドの非印字領域側への案内が確実に行われる。
【0016】
そして、前記スライダが、前記ノズル形成面に対して前記キャッピング手段を平行移動させるスライダであることが望ましい。
このように構成されているため、キャッピング時にキャッピング手段がノズル形成面に対し平行移動しながら印字領域側から非印字領域側に移動する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたインクジェット式記録装置につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1は本発明が適用されたインクジェット式記録装置の全体構成の概略を示す斜視図である。
図1において、符号1で示すキャリッジは、キャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動し得るように構成されている。
【0018】
このキャリッジ1の下面部(記録用紙6に対向する側)にはインクジェット式の記録ヘッド12が装着され、またその上面部には記録ヘッド12にインクを供給するブラックインクカートリッジ7およびカラーインクカートリッジ8が着脱可能に保持されている。
【0019】
前記キャリッジ1の非印字領域(ホームポジション)にはキャッピング手段9が配置されている。このキャッピング手段9(キャップ部材)は前記記録ヘッド12が直上に移動した時に上昇し、前記記録ヘッド12のノズル形成面を封止し得るように構成されている。キャッピング手段9の下方(側方)には、キャップ部材の内部空間に負圧を与えるためのポンプユニットとしての吸引ポンプ(チューブポンプ)10が配置されている。
【0020】
前記キャッピング手段9は、インクジェット式記録装置の休止期間中における前記記録ヘッド12のノズル開口の乾燥を防止する蓋体としての機能を備えている。また、印刷とは関係のない駆動信号を前記記録ヘッド12に印加してインク滴を空吐出させるフラッシング動作時のインク受けとしての機能、および前記チューブポンプ10からの負圧を前記記録ヘッド12に作用させてインクを吸引するクリーニング手段としての機能も兼ね備えている。
【0021】
そして、キャッピング手段9における印字領域側部の近傍には、ワイピング手段11が前記記録ヘッド12の移動経路と直角な水平方向に進退可能となるように配置されている。
なお、前記ワイピング手段11の移動動作と前記チューブポンプ11の吸引動作には、記録用紙6を搬送する紙送りモータ(後述)の駆動力が利用される。
【0022】
次に、本発明が適用されたインクジェット式記録装置の要部につき、図2〜図8を用いて説明する。図2および図3は、本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置の非キャッピング状態を示す側面図と正面図である。図4および図5は同じく本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置のキャッピング状態を示す側面図と正面図である。図6は、本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるキャッピング手段のスライダと固定フレームを示す斜視図である。図7は、本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置を非印字領域側から見てキャッピング手段と記録ヘッドを示す背面図である。図8は本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置のキャッピング手段を模式化して示す断面図である。
図2〜図5において、符号1で示すキャリッジは、前記したようにガイド部材4に案内され、用紙ガイド板(図示せず)に対向して平行に往復移動し得るように構成されている。
【0023】
前記キャッピング手段9は、前記記録ヘッド12のノズル形成面を封止し得るキャップ部材9aおよびこのキャップ部材9aを保持するキャップホルダ9bを有している。
前記キャップ部材9aは、下方に突出するインク排出管9a1 を有し、前記キャップホルダ9bに例えば二色成形法によって一体に設けられており、全体が例えばエラストマーなどの弾性素材からなる平面ほぼ矩形状の箱体によって形成されている。このキャップ部材9aは、図8に示すように、前記キャッピング手段9の片側側方に前記インク排出管9a1 から引き出された可撓性チューブ51を介して前記吸引ポンプ10(図1に図示)に接続されている。これにより、クリーニング指令を受けた場合には、記録ヘッド12のノズル形成面を封止した状態において吸引ポンプ10による負圧がキャップ部材9aの内部空間に印加され、記録ヘッド12からインクを強制的に排出させることができる。また、可撓性チューブ51の弾性復帰力が前記吸引ポンプ10から離間するような方向(矢印A方向)に作用し得るように構成されている。
【0024】
一方、前記キャップホルダ9bは前記キャップ部材9aと同様に平面ほぼ矩形状の箱体からなり、全体が前記キャップ部材9aの素材(エラストマー)より硬い素材によって形成されている。このキャップホルダ9bは、スライダ昇降機構(スライド機構)を構成するスライダ15上に取り付けられ、圧縮ばね(図示せず)によって記録ヘッド側に常時付勢されている。そして、前記キャリッジ1の往復動作に伴う前記スライダ15の水平・昇降動作(記録ヘッド12のノズル形成面に対する平行移動)によってキャッピング位置と非キャッピング位置に動作するように構成されている。
【0025】
前記スライダ15は、記録装置内の固定フレーム31に引張ばね(図示せず)を介して連結されている。これにより、前記スライダ15が印字領域方向に接近し、かつ前記記録ヘッド12から離間する方向に、すなわち図4および図5に示す状態から図2および図3に示す状態になるように下方に付勢されている。
そして、図2および図3に示すようにキャリッジ1がキャッピング手段9の直上に移動した際、前記キャリッジ1に設けられた係合体1aが、前記スライダ15に直立するように設けられた係合部15Aに当接することで、図4および図5に示すように引張ばねの弾撥力に抗して前記スライダ15が非印字領域側に移動する。これにより、記録ヘッド12のノズル形成面をキャップ部材9a(シール部)で封止することができる。
【0026】
また、キャリッジ1が印字領域側に移動した場合には、係合部15Aに対する係合体1aの当接が解除され、前記スライダ15が引張ばねの弾撥力によって図2および図3に示す状態になされる。これにより、キャップ部材9aによる記録ヘッド12におけるノズル形成面の封止を解除することができる。
【0027】
前記スライダ15の右側部には、図6に示すように、水平・鉛直(前後・上下)方向に所定の間隔をもって並列する二つの突起15a,15cが設けられている。また、その左側部には、同じく水平・鉛直方向に所定の間隔をもって並列する二つの突起15b,15dが設けられている。すなわち、前記スライダ15の印字領域側(両側前方部)には前記突起15a,15bが左右対称な位置に配置されており、その非印字領域側(両側後方部)には前記突起15c,15dが左右対称な位置に配置されている。
【0028】
そして、前記スライダ15の左側部(チューブ引き出し側部)には、前記突起15bの上方に位置するキャッピング用のガイド52が立設されている。そして、前記インク排出管9a1 からの弾性復帰力を受けて前記記録ヘッド12の片側側面部を押圧するとともに、この押圧方向に前記キャッピング手段9を位置規制し得るように構成されている。また、前記ガイド52は、ヘッド押圧状態において前記スライダ15の幅方向中心線と前記記録ヘッド12の幅方向中心線とが平行となるような位置に配置されている。
【0029】
前記ガイド52の上方端部内面には、図7に示すように、ガイド内側からガイド外側に向かって上る勾配をもつ鉛直ガイド面52aが形成されている。これにより、キャッピング時に鉛直ガイド面52aを記録ヘッド12の側方角部に当接させ、キャッピング手段9を上方(キャッピング位置側)に案内するように構成されている。前記ガイド52の印字領域側部内面には、前記鉛直ガイド面52aに連接し、かつ印字領域側から非印字領域側に向かって前記記録ヘッド12を案内する水平ガイド面52bが形成されている。これにより、ヘッド移動時に水平ガイド面52bを記録ヘッド12の非印字領域側角部に当接させ、記録ヘッド12を非印字領域側に案内するように構成されている。
【0030】
前記固定フレーム31には、図6に示すように、前記突起15a〜15dを案内するカム孔22〜25が設けられている。そして、前記カム孔22〜25内に前記突起15a〜15dを挿入して移動自在に保持するように構成されている。これら各カム孔22〜25の両端位置にはそれぞれ低所部22a〜25aと高所部22b〜25bが配置されており、これら両部22a〜25a,22b〜25b間には傾斜部22c〜25cが配置されている。このうち印字領域側の低所部22a,23aおよび高所部22b,23bと傾斜部22c,23cとは、前記カム孔22,23の内面上方部に配置されている。一方、非印字領域側の低所部24a,25aおよび高所部24b,25bと傾斜部24c,25cとは、前記カム孔24,25の内面下方部に配置されている。
【0031】
前記カム孔22〜25のうち非印字領域側の両カム孔24,25には、非印字領域側(後方)に開口する第一切り欠き24A,25Aが設けられている。前記カム孔24,25の非印字領域側には、前記第一切り欠き24A,25Aに連通し、かつ上方(記録ヘッド側)に開口する挿入口24A1 ,25A1 (挿入口24A1 のみ図示)が設けられている。一方、印字領域側のカム孔22,23のうち左側のカム孔22には、印字領域側(前方)に開口する第二切り欠き22Aが設けられている。
なお、印字領域側のカム孔23の内面前方部と非印字領域側のカム孔24,25の内面前方部は、前記スライダ15の印字領域側への移動を規制するストッパとして機能させることが可能となる。
【0032】
以上の構成により、キャリッジモータ2の駆動によってキャリッジ1が非印字領域(ホームポジション)側に移動すると、キャリッジ1の係合体1aがスライダ15の係合部15Aに係合する。この場合、キャリッジ1のホームポジション側への移動に伴い、記録ヘッド12の非印字領域側角部がガイド52の水平ガイド面52bに当接すると、記録ヘッド12が水平ガイド面52bに沿って非印字領域側に案内される。そして、キャリッジ1がホームポジション側にさらに移動することにより、引張ばね(図示せず)の弾撥力に抗してスライダ15がキャッピング手段9と共に非キャッピング位置からキャッピング位置まで移動する。この場合、スライダ15がキャッピング位置に移動すると、突起15a〜15dがカム孔22〜25の傾斜部22a,25aから高所部22b,25bに移動する。これにより、記録ヘッド12のノズル形成面がキャップ部材7によって封止される。
【0033】
また、スライダ15が非キャッピング位置からキャッピング位置に向かって移動すると、ガイド52の鉛直ガイド面52aが記録ヘッド12の側方角部に当接し、キャッピング手段9が鉛直ガイド面52bに沿って上方(キャッピング位置側)に案内される。そして、ガイド52の下方端部によって記録ヘッド12の片側側面部を押圧し、この押圧方向にキャッピング手段9が位置規制される。
したがって、本実施形態においては、キャッピング手段9がヘッド幅方向にずれることなく非キャッピング位置からキャッピング位置に移動するため、キャッピング手段9によってノズル形成面を所定の位置で封止することができ、キャッピング精度を確実に高めることができる。
【0034】
このようにして、キャップ部材9aによるノズル形成面の封止が完了した段階でキャップ部材9a内が大気との連通を遮断して気密状態となり、ノズル開口からのインクの蒸発を抑制し、記録ヘッド12の目詰まりを防止するように作用する。
【0035】
一方、キャリッジモータ2の駆動によってキャリッジ1が印字領域側に移動すると、キャリッジ1の係合体1aがスライダ15の係合部15Aから離間する。このため、スライダ15がキャッピング手段9と共にガイド52によって位置規制されながら、引張ばねの弾撥力によってキャッピング位置から非キャッピング位置まで移動する。この場合、スライダ15が非キャッピング位置に移動すると、突起15a〜15dが高所部22b,25bから傾斜部22a,25aに移動する。これにより、記録ヘッド12のキャップ部材9aによる封止状態が解除される。
【0036】
なお、本実施形態においては、キャッピング手段9を位置規制するガイドとしてキャッピング用のガイド52をスライダ15のチューブ引き出し側部に設ける場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、図9に示すようにキャッピング用のガイド52のみならずフラッシング用のガイド91をスライダ15のチューブ引き出し側部に設けてもよい。
図9は、本発明の第二実施形態に係るインクジェット式記録装置を非印字領域側から見てキャッピング手段と記録ヘッドを示す背面図である。
同図において、フラッシング用のガイド91は、前記スライダ15のチューブ引き出し側部であって前記ガイド52の非印字領域側に位置する部位に配設されている。また、その先端部が前記ガイド52の先端部より前記記録ヘッド12のノズル形成面に接近する位置に配置されている。
【0037】
前記ガイド91の上方端部内面には、ガイド内側からガイド外側に向かって上る勾配をもつ鉛直ガイド面91aが形成されている。これにより、フラッシング時に鉛直ガイド面91aを記録ヘッド12の側方角部に当接させ、キャッピング手段9を上方に案内するように構成されている。また、前記ガイド91の印字領域側部内面には、前記鉛直ガイド面91aに連接し、かつ印字領域側から非印字領域側に向かって前記記録ヘッド12を案内する水平ガイド面91bが形成されている。これにより、ヘッド移動時に水平ガイド面91bを記録ヘッド12の非印字領域側角部に当接させ、記録ヘッド12を非印字領域側に案内するように構成されている。
【0038】
以上の構成により、フラッシング時にキャッピング手段9がヘッド幅方向にずれることなく印字領域側からフラッシング位置に移動する。
また、キャッピング時にキャッピング手段9がヘッド幅方向にずれることなく非キャッピング位置からキャッピング位置に移動する。
したがって、本実施形態においては、キャッピング手段9によってノズル形成面からのインク滴を所定の位置で受けることができるとともに、ノズル形成面を所定の位置で封止することができ、フラッシング精度およびキャッピング精度を確実に高めることができる。
【0039】
また、各実施形態においては、スライダ15を記録ヘッド12のノズル形成面に対して平行移動させる記録装置に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば回動移動および平行移動の組み合わせによって移動させる記録装置にも実施形態と同様に適用可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなとおり、本発明に係るインクジェット式記録装置によると、キャッピング手段によってノズル形成面を所定の位置で封止し、キャッピング精度を確実に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置の全体構成の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置の非キャッピング状態を示す側面図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置の非キャッピング状態を示す正面図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置のキャッピング状態を示す側面図である。
【図5】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置のキャッピング状態を示す正面図である。
【図6】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置におけるキャッピング手段のスライダと固定フレームを示す斜視図である。
【図7】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置を非印字領域側から見てキャッピング手段と記録ヘッドを示す背面図である。
【図8】本発明の第一実施形態に係るインクジェット式記録装置のキャッピング手段を模式化して示す断面図である。
【図9】本発明の第二実施形態に係るインクジェット式記録装置を非印字領域側から見てキャッピング手段と記録ヘッドを示す背面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
1a 係合体
2 キャリッジモータ
3 タイミングベルト
4 ガイド部材
5 プラテン
6 記録用紙
7 ブラックインクカートリッジ
8 カラーインクカートリッジ
9 キャッピング手段
9a キャップ部材
9a1 インク排出管
9b キャップホルダ
10 吸引ポンプ
11 ワイピング手段
12 記録ヘッド
15 スライダ
15A 係合部
15a〜15d 突起
22〜25 カム孔
22a〜25a 低所部
22b〜25b 高所部
22c〜25c 傾斜部
22A,24A,25A 切り欠き
24A1 挿入口
31 固定フレーム
51 可撓性チューブ
52 ガイド
52a 鉛直ガイド面
52b 水平ガイド面

Claims (3)

  1. インク滴を吐出するノズル開口を有し、印字領域と非印字領域との間を往復するインクジェット式の記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドにキャッピング可能なキャップ部材を有するキャッピング手段と、
    可撓性チューブを介して前記キャップ部材内に連通するインク吸引用ポンプと、
    前記キャッピング手段をキャッピング位置と非キャッピング位置に移送するスライダとを備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記スライダの片側側部には、前記キャッピング手段を前記記録ヘッドに対して位置規制するキャッピング用のガイドが立設され、
    前記キャッピング位置において、前記キャッピング用のガイドは前記可撓性チューブにより前記記録ヘッドの片側側面部を押圧するとともに、この押圧方向に前記キャッピング手段を位置規制するように構成され、
    かつ前記キャッピング手段には下方に突出するインク排出管を有し、前記可撓性チューブは前記インク排出管に接続するとともに、前記キャッピング用のガイドが立設されている側に引き出されることにより、前記可撓性チューブ湾曲部を形成し、可撓性チューブの前記湾曲部における湾曲からの復帰力により前記キャッピング用のガイドが前記記録ヘッドの片側側面部を押圧するように構成され、
    前記キャッピング用のガイドの上方端部内面に、ガイド内側からガイド外側に向かって上る勾配をもつ鉛直ガイド面が形成されていることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 前記スライダにはさらに、前記キャッピング用ガイドより前記記録ヘッドに対して接近する位置に配置され、前記可撓性チューブの前記湾曲部における湾曲からの復帰力により前記記録ヘッドの片側側面を押圧し、フラッシング動作時に前記押圧方向に前記キャッピング手段を位置規制するフラッシング用のガイドが配置されていることを特徴とする請求項1に記載されたインクジェット式記録装置。
  3. 前記キャッピング用のガイドもしくは前記フラッシング用のガイドを、ヘッド押圧状態において前記スライダの幅方向中心線と前記記録ヘッドの幅方向中心線とが平行となるような位置に配置したことを特徴とする請求項2に記載されたインクジェット式記録装置。
JP2002061627A 2002-03-07 2002-03-07 インクジェット式記録装置 Expired - Fee Related JP4016415B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002061627A JP4016415B2 (ja) 2002-03-07 2002-03-07 インクジェット式記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002061627A JP4016415B2 (ja) 2002-03-07 2002-03-07 インクジェット式記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003260805A JP2003260805A (ja) 2003-09-16
JP4016415B2 true JP4016415B2 (ja) 2007-12-05

Family

ID=28670400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002061627A Expired - Fee Related JP4016415B2 (ja) 2002-03-07 2002-03-07 インクジェット式記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4016415B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003260805A (ja) 2003-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002254666A (ja) インクジェット式記録装置および同装置における駆動制御方法
US6010203A (en) Apparatus for recovering an ink jet head and ink jet recorder including the same
JP2007290264A (ja) インクジェット式画像記録装置
JP3918370B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2002326366A (ja) インクジェット記録装置及び記録ヘッド用キャップ
JP3728963B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3582395B2 (ja) インクジェット式記録装置
US6886906B2 (en) Liquid ejecting apparatus
JP3603694B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4016415B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2001018414A (ja) インクジェット式記録装置
JP4016413B2 (ja) インクジェット式記録装置におけるキャッピング手段のスライダ組付構造および方法
JP3829987B2 (ja) 液体噴射装置
JP2008149483A (ja) 記録装置のクリーニング方法及び記録装置
JP3788570B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4016613B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3844189B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP2001301185A (ja) インクジェット式記録装置
JP2002292886A (ja) インクジェット式記録装置
JP3812809B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4475854B2 (ja) インクジェット式記録装置およびそのワイピング方法
JP3603303B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3565111B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3896773B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3677774B2 (ja) インクジェット式記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070604

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees