JP3677774B2 - インクジェット式記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷デ−タに対応してインク滴を吐出する記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置に関し、特に記録ヘッドのノズル形成面を封止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録ヘッドからインクを吸引排出するキャッピング手段を具備したインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。このようなインクジェット式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備え、記録ヘッドを移動させながら印刷データに基づいて記録用紙にインク滴を吐出させることで記録が行われる。
【0003】
そしてキャリッジ上に例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各カラーインクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能にしている。
【0004】
前記したインクジェット式記録ヘッドは、圧力発生室で加圧したインクをノズル開口からインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などによりノズル開口に目詰まりを発生し、印字不良を起こすという問題を抱えている。
【0005】
このために、この種のインクジェット式記録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するためのキャッピング手段を備えている。このキャッピング手段は、記録ヘッドにおけるノズル開口のインクの乾燥を防止する蓋体として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰まりが生じた場合には、キャッピング手段によりノズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開口からインクを吸引排出させてノズル開口の目詰まりを解消させるインク滴の吐出能力回復機能をも備えている。
【0006】
記録ヘッドの目詰まり解消のために行う強制的なインクの吸引排出処理は、クリーニング操作と呼ばれ、装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが印刷不良を認識して例えばクリーニングスイッチを操作した場合などに実行され、吸引ポンプによる負圧を加えて記録ヘッドよりキャッピング手段内にインクを吸引排出させた後に、例えばゴム材料等により形成してなるワイピング部材により、ノズル形成面を払拭するような操作が伴われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のインクジェット式記録装置に用いられているキャッピング手段は、記録ヘッドのノズル形成面に密着し得る軟質性素材、例えばゴムあるいはエラストマーと称されるゴム成分が混入された合成樹脂素材により構成されたキャップ部材と、このキャップ部材を支持する例えば方形状に形成された硬質性の合成樹脂によるキャップホルダとにより構成されている。
【0008】
そして、前記キャップホルダの下底部を支持する昇降機構が具備され、キャリッジがキャッピング手段の配置位置に移動したときに、キャリッジの移動に連動して前記キャップホルダをほぼ水平姿勢に保ったまま上方に移動させることによって、記録ヘッドのノズル形成面をキャップ部材の先端部に形成された方形状のシール部によって封止できるように構成されている。
【0009】
従来におけるキャッピング手段においては、このキャッピング手段を構成するキャップホルダおよびキャップ部材は、それぞれ別部材として成形され、方形状にして上面が開放されたキャップホルダ内に、キャップ部材を嵌め込むようにして組み立てられていた。
【0010】
したがって、生産工程において各部材をそれぞれ管理する必要が発生することはもとより、それらを1つに組み立てる工数も必要とされ、生産性を低下させる一つの要因ともなっていた。そこで、このような要因を除去すべくキャップホルダおよびキャップ部材を、例えば二色成形法によって一体に成形させると、キャップホルダおよびキャップ部材との間の界面における密着性も向上し、大気の漏洩なども防止できて、この種のキャッピング手段の機能上の信頼性も確保することができて好都合である。
【0011】
ところで、前記したキャップ部材は記録ヘッドのノズル形成面に密着して封止する機能をもたせるために、前記したように比較的軟質な素材によって形成させる必要があるものの、キャップ部材はクリーニング動作時において吸引ポンプからの負圧を受けるために、その負圧を受けて内側に倒れ込むという現象が発生する。すなわち、キャップ部材は比較的軟質な素材により形成されているが故に、この現象は顕著に現れ易い。
【0012】
加えて、昨今においては記録ヘッドのノズル形成面に配備されるノズル開口の数も増大しており、これに伴い、吸引ポンプの吸引能力も増大するように構成されていて、吸引ポンプによる吸引時の最大負圧はおおよそ−0.8気圧程度に達する場合もある。
【0013】
しかも、この状態でキャップ部材の先端のシール部がノズル形成面側に圧着される作用が与えられるために、なおさらシール部が内側に倒れ込んだ変形状態となされる。このために、キャップ部材のシール部が記録ヘッドのノズル開口の一部を覆い、これにより一部のノズル開口において正常なインクの吸引排出動作が成し得なくなるという問題が発生する。
【0014】
そこで、このような問題を解消するために、前記した二色成形を実行する場合などに、その一次成形時においてキャップホルダの内側部に一連の補強リブを環状に成形し、二次成形時におけるキャップ部材の構成素材を充填する場合に、前記環状の補強リブを覆うようにして方形状の一連のシール部を形成される手段を採用することが考えられる。
【0015】
ところで前記した構成によると、二次成形されるキャップ部材は、方形状に形成されたシール部、すなわち記録ヘッドのノズル形成面に接する上端部の高さが不揃いとなる現象が発生することが確認されている。この場合、特に長辺方向におけるそのほぼ中央付近のシール部の高さが、他に比較して低く成形される傾向が発生し、したがってキャッピング状態において、前記したキャップホルダの長辺方向に沿うシール部のほぼ中央部分において大気が漏洩し易いという問題が発生する。
【0016】
これは、二次成形時におけるキャップ部材を構成する素材の流れ、および熱収縮することによる素材の引けなどの作用により、特に前記した長辺方向の寸法に、誤差が発生するものと考えられる。
【0017】
本発明は、シール部を補強するためのキャップホルダ側の前記リブの形状に着目し、特にキャップホルダの長辺方向に沿うシール部のほぼ中央部分における成形誤差(高さの低下)を大幅に低減させることを可能にしたものであり、これにより、記録ヘッドをキャッピングした状態における大気の漏洩を極力低減できるようにしたキャッピング手段を提供し、長期にわたって動作の信頼性を保障し得るインクジェット式記録装置を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装置は、印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段とを具備したインクジェット式記録装置であって、前記キャッピング手段は、記録ヘッドのノズル形成面に当接してノズル形成面をシールし、前記ノズル形成面との間で内部空間を形成する軟質性素材により形成されたキャップ部材と、前記キャップ部材を保持する硬質性素材により形成されたキャップホルダとにより構成され、前記キャップホルダは方形状に形成されると共に、対向する長辺方向に沿つて、それぞれ上面に向かって形成された一対の補強リブと、対向する短辺方向に沿って、それぞれ上面に向かって形成された一対の補強リブとが、それぞれコーナ部分で分離されて立設され、且つ前記キャップ部材は、ノズル形成面に当接するシール部が、キャップホルダに立設された前記各補強リブを包囲するようにして環状に連結されて形成される。
【0019】
この場合、前記キャップホルダには、キャップホルダの内側面において厚肉部が形成され、前記各補強リブは、この厚肉部を介してそれぞれキャップホルダの内側面から上面に向かってL字状に立上がるように形成される構成とすることが好ましい。そして、このように構成されるキャップホルダおよびキャップ部材はインサート成形あるいは二色成形によって一体に成形され、両者の界面において互いに接着された状態に構成させることが望ましい。
【0020】
また、好ましい実施の形態においては、前記キャップ部材のシール部は、キャップホルダの内側面において、キャップホルダの開口部端面に対して突出して形成されると共に、キャップホルダの内側面から上面に向かってL字状に立上がる補強リブによって形成される内側空間部を充填し、且つ前記補強リブのさらに内側面を覆うように一体に形成される。
【0021】
さらに、前記キャップホルダの内側面において、キャップホルダの開口部端面に対して突出して形成されるキャップ部材のシール部は、好ましくはキャップホルダの内側面から立上るL字状補強リブの直上に形成された構成とされる。
【0022】
加えて、前記キャップ部材は、その構成体の一部がキャップホルダの下底部に形成された係合孔に充填され、キャップ部材の下底部がキャップホルダの内底部に対して密着状態を保持し得るように構成することが望ましい。そして、前記したいずれの構成を採用するにしても、キャップ部材を構成する軟質性素材として、好ましくはエラストマーあるいはゴムが用いられる。
【0023】
以上の構成によるインクジェット式記録装置によると、方形状のキャップホルダの対向する長辺方向に沿つて、それぞれ上面に向かって一対の補強リブが独立して立設され、またキャップホルダの対向する短辺方向に沿つて、それぞれ上面に向かって一対の補強リブが独立して立設される。すなわち、方形状のキャップホルダの長辺方向および短辺方向にそれぞれ沿って形成される各補強リブは、その隅角部(コーナ)においては、互いに分離された状態(コーナ部において切り欠かれた状態)に成形される。
【0024】
このように各補強リブをコーナ部において分離するように成形させることにより、二次成形時において前記各補強リブを包囲するようにして環状に成形されるシール部、特に長辺方向におけるそのほぼ中央付近のシール部の高さが低下する現象を効果的に抑制できることが見出された。
【0025】
これは、補強リブが存在しないコーナ部分において、二次成形樹脂の充填流路が有効に形成されると共に、各四隅において補強リブが切り欠かれているために、熱収縮時における二次成形素材の引けの影響が低減されるものと考えられる。これにより、前記キャップ部材により成形される記録ヘッドに当接するシール部の寸法誤差の発生度合いを低減させることができ、記録ヘッドのキャッピング時における大気の漏洩を大幅に低減することが可能となる。
【0026】
また、前記したように補強リブのコーナ部分は切り欠かれた状態に形成されているものの、キャップ部材により形成されるコーナ部分においては、機械的な強度が増大するため、キャッピング状態においては確実なシール作用を達成させることができる。
【0027】
さらに、キャップホルダの内側面において厚肉部を形成し、各補強リブはこの厚肉部を介してそれぞれキャップホルダの内側面から上面に向かってL字状に立上がるように形成させることにより、前記厚肉部に相当する部分が、各補強リブを形成する圧入樹脂の十分な補給路を果たすことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるインクジット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1乃至図3は、本発明が適用されたインクジェット式記録装置における主にキャッピング手段の構成を示したものである。なお、図1は装置の上面から視た状態を示し、また図2および図3は側面から視た状態で示しており、それぞれ非キャッピング状態およびキャッピング状態を示している。
【0029】
図2および図3に示した符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はガイドロッド2に案内されて用紙ガイド板3に対向して平行に移動するように構成されている。そしてキャリッジ1は、図には示されていないがキャリッジモ−タにより往復動されるタイミングベルトの一部に結合されて、ガイドロッド2に沿って往復移動されるように構成されている。
【0030】
前記キャリッジ1には、記録ヘッド5が用紙ガイド板3の上面に配置された記録用紙4に対向するように搭載されており、記録ヘッド5に対してインクが導入され、印刷デ−タに対応したビットマップデータに基づいて、用紙ガイド板3上の記録用紙4にインク滴を吐出して印字をすることができるように構成されている。
【0031】
前記記録ヘッド5を封止するキャッピング手段6は、記録装置の端部における非印字領域(ホームポジション)に配置されており、記録ヘッド5のノズル形成面に密封空間をもって封止できるサイズのキャップ部材7を備え、非印字時に記録ヘッド5のノズル形成面を封止してノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、クリーニング操作時に図示せぬ吸引ポンプからの負圧を受けて記録ヘッド5からインクを強制的に排出させる機能とを備えている。
【0032】
前記キャッピング手段6に配置されたキャップ部材7の内底部には、図1に示すようにインク排出口7aが形成され、このインク排出口7aには、チュ−ブの一端が接続され、このチュ−ブの他端は吸引ポンプに接続されている。
【0033】
これにより、非印字時にはキャップ部材7によって記録ヘッド5のノズル形成面を封止し、またクリ−ニング指令を受けた場合には、吸引ポンプによる負圧がキャッピング手段の内部空間に印加され、記録ヘッド5からインクを強制的に排出させることができる。なお、前記キャップ部材7内にはインク吸収シ−ト8が収容され、吸引したインクをこれにより保持するように構成されている。
【0034】
また、キャップ部材7は、後で詳述するように方形状のキャップホルダ9に対して一体成形されており、このキャップホルダ9の長手方向の両側壁には、それぞれ平板状のバネ受け部9aがそれぞれ水平方向に形成されている。そして、キャップホルダ9は昇降機構を構成するスライダ10上に搭載され、スライダ10とバネ受け部9aとの間に介装された一対の圧縮バネ11によって、記録ヘッド5側に付勢された状態で取り付けられている。
【0035】
なお、キャップホルダ9の一端部中央および他端部の両側部には、それぞれ係合部9bが形成されており、これら3つの係合部9bは、スライダ10に形成されたそれぞれの係止部材10aによって3点で係止されることにより、キャップホルダ9は上方向、すなわち記録ヘッド5側への移動が規制されて、スライダ10上に搭載されている。
【0036】
また、前記スライダ10の下底部には一対の長穴12がほぼ水平方向に形成されており、この各長穴12内にはフレ−ム13に対して回動可能に取り付けられたア−ム14の自由端側に配置された一対の水平軸15が、それぞれ移動可能となるように収容されている。これにより、スライダ10はア−ム14を介してフレ−ム13に対して円弧状軌跡をもって立ち上がることができる。
【0037】
また、前記スライダ10の非印字領域側の端部両側には、それぞれガイド片10bが形成されていて、この一対のガイド片10bはフレ−ム13に形成された一対の案内溝16によって支持されるように構成されている。この案内溝16は一端部に形成された低所部16aと、他端部に形成された水平な高所部16bと、さらにこれらを接続する傾斜部16cとにより構成されており、これら3つの領域が連通して形成されている。
【0038】
さらに、図1に示すように一方のガイド片10bには、一端がフレ−ム13に固定された引っ張りバネ17の他端が固定されていて、この引っ張りバネ17の作用により、スライダ10は印字領域方向、かつ記録ヘッド5から離間する方向、すなわちこの実施の形態においては下方に位置するように付勢されている。
【0039】
そして、図2に示すようにキャリッジ1がキャッピング手段6の直上に移動した際、キャリッジ1に配置された係合体1aがスライダ10に直立するように形成された係合部10cに当接することで、図3に示すようにバネ17の引張力に抗しながら、スライダ10はア−ム14を介して立ち上がり、これによりキャップホルダ9に一体に形成されたキャップ部材7が、キャリッジ1に配置された記録ヘッド5のノズル形成面を封止することができるように構成されている。
【0040】
また、キャリッジ1が印字領域側に移動した場合には、スライダ10に配置された係合部10cに対するキャリッジ1側の係合体1aの当接が解かれ、スライダ10はバネ17の引張力によって図2に示した状態に復帰し、これにより、キャップ部材7による記録ヘッド5のノズル形成面の封止が解除される。
【0041】
一方、図1または図3に示すようにキャッピング手段6に隣接する印字領域側には、キャリッジ1の移動に伴ってキャリッジ1に搭載された前記記録ヘッド5のノズル形成面をワイピングする、例えばゴム性のワイピング部材21を備えたクリ−ナ保持部材20が配置されている。このクリ−ナ保持部材20は水平方向に移動され、ワイピング部材21を記録ヘッド5の移動経路上のワイピング位置に対して進入または退避できるように構成されている。
【0042】
したがって、クリ−ニング操作時において、前記記録ヘッド5はこのワイピング部材21により、そのインク吸引前においてノズル形成面に付着している塵埃や紙粉などが除去され、またインク吸引後においてノズル形成面に付着しているインクの払拭がなされる。
【0043】
この場合、実施の形態においては、ワイピング部材21を保持する保持部材20の移動と、前記キャッピング手段の内部空間を負圧に吸引するポンプとは、用紙ガイド板3上における記録用紙4を搬送する図示せぬ紙送りモータの駆動力を利用するようになされている。そして吸引ポンプの駆動に伴ってワイピング部材21は記録ヘッドの移動軌跡上に進出するよう構成されている。
【0044】
以上の構成において、キャリッジモータの駆動によりキャリッジ1が非印字領域側に移動すると、図2に示すように、キャリッジ1に配置された係合体1aが、スライダ10に形成された係合部10cに当接する。そして、なおもキャリッジ1が同方向に移動することで、図3に示すようにバネ17の引張力に抗しながら、スライダ10はア−ム14を介して立ち上がる。一方、スライダ10に形成されたガイド片10bは、案内溝16を構成する低所部16aから傾斜部16cに、さらに水平な高所部16bへと移動し、これにより、キャップホルダ9に一体成形されたキャップ部材7がキャリッジ1に配置された記録ヘッド5を封止する。
【0045】
このようにして、キャップ部材7によるノズル形成面の封止が完了した段階で、キャップ部材7は大気との連通が断たれて気密状態となり、ノズル開口からのインクの蒸発を抑制して、記録ヘッドの目詰まりを防止するように作用する。また、この状態で吸引ポンプを駆動させることで、キャップ部材7の内部空間に負圧を与えることができ、記録ヘッドのノズル開口よりインクを排出させることができる。
【0046】
そして、キャリッジモータの駆動によりキャリッジ1が印字領域側に移動すると、キャリッジ1に配置された係合体1aは、スライダ10に形成された係合部10cから離れる。したがって前記バネ17の引張力によって、スライダ10はア−ム14を介して、またスライダ10に形成されたガイド片10bが低所部16a側に移動することによりスライダ10は降下する。これによりキャップ部材7による記録ヘッド5の封止状態が解かれる。
【0047】
図4乃至図8は前記したキャッピング手段を構成するキャップホルダとキャップ部材の形態を示したものである。図4はキャップホルダのみの構成を上面から視た状態の平面図であり、図5はキャップホルダに対してキャップ部材をインサート成形法あるいは二色成形法によって一体に成形した状態のアッセンブリを上面から視た状態の平面図である。
【0048】
また図6は図5におけるA−A線から矢印方向に視た状態の断面図であり、また図7は図5におけるB−B線から矢印方向に視た状態の断面図であり、さらに図8は図6における要部を拡大して示した断面図である。なお、図4乃至図8において、既に説明した図1乃至図3における各部に相当する部分は、同一符号で示している。
【0049】
まず、図4に示されたように、キャップホルダ9は外形がほぼ方形状に形成されて上面が開放された構成とされており、その開口部端面9cは、水平状態に形成された一対のバネ受け部9aの上面とほぼ面一に形成されている。そして、この開口部端面9cは、キャップホルダ9の外周に沿って環状に形成されている。
【0050】
また、開口部端面9cの長辺方向および短辺方向に沿って、その内側面9dから上方向にそれぞれL字状に立上がる4つの補強リブ9eがそれぞれ形成されている。すなわち4つの各補強リブ9eは、方形状のキャップホルダ9の対向する長辺方向に沿って、それぞれ上面に向かって立設された一対の補強リブと、キャップホルダの対向する短辺方向に沿って、それぞれ上面に向かって立設された一対の補強リブより成り、これらはそれぞれ独立して形成されている。換言すれば、各補強リブはその隅角部(コーナ)においては、互いに分離された状態に形成されている。そして、各補強リブ9eは後述する図8に示すように、その高さが開口部端面9cとほぼ同一となるように成形されている。
【0051】
一方、キャップホルダ9の内底部には、キャップ部材を下底部において係合する係合孔9fが形成されている。この係合孔9fは、キャップホルダ9の長辺方向に沿って形成された前記補強リブ9eの基端部に沿うようにしてそれぞれ3個形成され、また、キャップホルダ9の短辺方向に沿って形成された前記補強リブ9eの基端部に沿うようにしてそれぞれ2個形成されている。
【0052】
さらに、キャップホルダ9の内底部からは、上部に向かって樹立された6本の柱状体9gが一体に形成されており、この柱状体9gによって前記したインク吸収シート8を貫通して、キャッピング手段の内部空間にインク吸収シート8を安定して保持することができるように作用する。
【0053】
次に図5は、図4に示したキャップホルダ9に対してキャップ部材7を二次成形した状態を示している。なお、前記キャップホルダ9は例えば硬質合成樹脂により構成され、またキャップ部材7は軟質性素材、例えばエラストマーあるいはゴムにより構成されている。
【0054】
両者をインサート成形法により一体成形する場合においては、まず、キャップホルダ9が所定の金型内において成形され、こうして成形されたキャップホルダ9は、第2の金型内に装填され、さらにキャップ部材7を構成する軟質性素材が充填されることで、両者が一体に成形される。
【0055】
また、両者を二色成形法によって一体成形する場合においては、まず、キャップホルダ9が所定の金型内において一次成形され、一次成型品であるキャップホルダ9と二次成形キャビティとにより形成される空間内にキャップ部材7を構成する軟質性素材が充填されることにより、両者が一体に成形される。
【0056】
そして、図5に示されたように、一次成形されたキャップホルダ9の内側面には二次成形によってキャップ部材7が成形され、記録ヘッドのノズル形成面に当接するシール部7bは、キャップホルダに形成された各補強リブ9eを包囲するようにして環状に連結されて形成される。
【0057】
図6および図7に示されたように、一次成形されるキャップホルダ9の内側面において、二次成形されるキャップ部材7が、キャップホルダ9の開口部端面9cに対して突出して形成されている。さらに、図8に要部を拡大して示したように、キャップ部材7における前記突出部の断面形状はほぼ三角形状を構成しており、その頂部の端面が記録ヘッドのノズル形成面に当接するシール部7bを構成している。この構成により、記録ヘッドのノズル形成面に当接するシール部における密着度合いを向上させて、キャッピング手段における内部空間の密封状態が良好に保持できるようになされている。
【0058】
そして、図8に示されたようにキャップホルダ9には、キャップホルダの内側面において厚肉部9kが形成され、前記各補強リブ9eは、この厚肉部9kを介してそれぞれキャップホルダの内側面から上面に向かってL字状に立上がるように形成されている。このように厚肉部9kを形成させることにより、この厚肉部9kに相当する部分が、各補強リブ9eを形成する圧入樹脂の十分な補給路を果たすことができる。
【0059】
一方、図8に示されたように前記厚肉部9kの存在により、キャップホルダ9の内側面9dと補強リブ9eとの間に空間部9hが形成されている。そして、前記したようにキャップホルダ9に対してキャップ部材7はインサート成形または二色成形され、キャップ部材7の構成素材は前記空間部9hを充填し、且つ前記補強リブ9eのさらに内側面9iを覆うようにして一体に成形されている。
【0060】
そして、キャップホルダ9の内側面において、キャップホルダ9の開口部端面9cに対して突出して形成されるシール部7bは、キャップホルダの内側面から立上がるL字状補強リブ9eの直上に形成されている。
【0061】
このように、キャップホルダ9にその内側面9dから上方向にL字状に立上がる補強リブ9eを形成させたことにより、補強リブ9eがキャップ部材の支持体として作用し、クリーニング動作時においてキャッピング手段の内部空間に負圧が印加されても、キャップ部材7が内側方向へ倒れ込むのを効果的に阻止するように作用する。
【0062】
また、キャップ部材7の一部はキャップホルダ9の内側面から上方にL字状に立上がる補強リブ9eによって形成される空間部9hを充填するようにして形成されるので、この空間部9hに充填されたキャップ部材の構成体が、記録ヘッドに当接するシール部7bを外側方向に牽引するように作用し、これによりキャップ部材7の内側方向への倒れ込み現象を相乗的に低減させるように働く。
【0063】
さらに、キャップ部材7をキャップホルダ9に対してインサート成形法あるいは二色成形法によって一体に形成させることによって、前記空間部9hに充填されたキャップ部材7の構成体とキャップホルダ9との間の界面において機械的に接着力が発生し、これによりキャップ部材7のシール部7bを外側方向に牽引する作用を確実なものとすることができる。
【0064】
ここで、前記したように一次成形によって構成される各補強リブ9eは、コーナ部分において分離されて(切り欠かれて)構成されている。そして、二次成形時において前記各補強リブを包囲するようにしてシール部が環状に成形されている。このように構成することにより、特に二次成形される前記シール部の長辺方向におけるそのほぼ中央付近のシール部の高さが低下する現象を効果的に抑制できることが見出された。
【0065】
この因果関係は定かではないが、補強リブが存在しないコーナ部分において、二次成形樹脂の充填流路が有効に形成されると共に、各四隅において補強リブが切り欠かれているために、熱収縮時における二次成形素材の引けの影響が低減されるものと考えられる。
【0066】
これにより、前記キャップ部材により成形される記録ヘッドに当接するシール部の寸法誤差の発生度合いを低減させることができ、記録ヘッドのキャッピング時における大気の漏洩を大幅に低減することが可能となる。
【0067】
また、前記したように補強リブのコーナ部分は切り欠かれた状態に形成されているものの、キャップ部材により形成されるコーナ部分においては、機械的な強度が増大するため、キャッピング状態においては確実なシール作用を達成させることができる。
【0068】
一方、キャップ部材7は図6および図7に示されたように、キャップホルダ9の内底面に沿って一体に成形されており、その一部がキャップホルダ9に形成された前記係合孔9fに充填されている。前記係合孔9fは、特に図8に拡大して示したように、キャップ部材のシール部7b側に対してオーバーハング状態を形成している。
【0069】
すなわち前記オーバーハングにより形成されるアンカー部9jにキャップ部材7の構成体が充填されることにより、キャップ部材7はキャップホルダ9の内底部に確実に接合され、密着強度を向上させるように作用する。また、たとえキャッピング手段の内底部に負圧が作用しても、キャップ部材7の下底部がキャップホルダ9の内底部から浮き上がるような作用を阻止させることができる。これにより、両者の界面における剥離を防止することが可能となり、剥離による大気のリークを効果的に防止させることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなとおり、本発明にかかるインクジェット式記録装置によると、キャッピング手段を構成するキャップホルダは、方形状に形成されて上面が開放されると共に、長辺方向および短辺方向に沿ってそれぞれ上面に向かって形成された補強リブが、それぞれコーナ部分で分離されて立設され、且つ前記キャップ部材は、ノズル形成面に当接するシール部が、キャップホルダに立設された前記各補強リブを包囲するようにして環状に連結されて形成されているので、キャップ部材により形成されるシール部の寸法精度を、結果的に良好なものとすることができる。これにより、キャップ部材による記録ヘッドのノズル形成面の封止精度を向上させることができ、長期にわたって動作の信頼性を保障し得るインクジェット式記録装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置における主にキャッピング手段の構成を示す平面図である。
【図2】図1に示すキャッピング手段の構成を示す側面図である。
【図3】図1に示すキャッピング手段によって記録ヘッドをキャッピングした状態を示す側面図である。
【図4】キャッピング手段を構成するキャップホルダの構成を示す平面図である。
【図5】図4に示すキャップホルダにキャップ部材を成形したキャッピング手段の構成を示す平面図である。
【図6】図5に示すキャッピング手段をA−A線から矢印方向に視た状態の断面図である。
【図7】図5に示すキャッピング手段をB−B線から矢印方向に視た状態の断面図である。
【図8】図6に示すキャッピング手段の要部を拡大して示した断面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
2 ガイドロッド
3 用紙ガイド板
4 記録用紙
5 記録ヘッド
6 キャッピング手段
7 キャップ部材
7b シール部
9 キャップホルダ
9c 開口部端面
9d ホルダ内側面
9e 補強リブ
9f 係合孔
9h 空間部
9i 補強リブ内側面
9j アンカー部
9k 厚肉部
10 スライダ
11 圧縮バネ
13 フレ−ム
21 ワイピング部材

Claims (7)

  1. 印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段とを具備したインクジェット式記録装置であって、
    前記キャッピング手段は、記録ヘッドのノズル形成面に当接してノズル形成面をシールし、前記ノズル形成面との間で内部空間を形成する軟質性素材により形成されたキャップ部材と、前記キャップ部材を保持する硬質性素材により形成されたキャップホルダとにより構成され、
    前記キャップホルダは方形状に形成されると共に、対向する長辺方向に沿つて、それぞれ上面に向かって形成された一対の補強リブと、対向する短辺方向に沿って、それぞれ上面に向かって形成された一対の補強リブとが、それぞれコーナ部分で分離されて立設され、且つ前記キャップ部材は、ノズル形成面に当接するシール部が、キャップホルダに立設された前記各補強リブを包囲するようにして環状に連結されて形成されてなるインクジェット式記録装置。
  2. 前記キャップホルダには、キャップホルダの内側面において厚肉部が形成され、前記各補強リブは、この厚肉部を介してそれぞれキャップホルダの内側面から上面に向かってL字状に立上がるように形成されてなる請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 前記キャップホルダおよびキャップ部材はインサート成形あるいは二色成形によって一体に成形され、両者の界面において互いに接着された状態に構成されてなる請求項1または請求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 前記キャップ部材のシール部は、キャップホルダの内側面において、キャップホルダの開口部端面に対して突出して形成されると共に、キャップホルダの内側面から上面に向かってL字状に立上がる補強リブによって形成される内側空間部を充填し、且つ前記補強リブのさらに内側面を覆うように一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  5. 前記キャップホルダの内側面において、キャップホルダの開口部端面に対して突出して形成されるキャップ部材のシール部は、キャップホルダの内側面から立上がるL字状補強リブの直上に形成されてなる請求項4に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 前記キャップ部材は、その構成体の一部がキャップホルダの下底部に形成された係合孔に充填され、キャップ部材の下底部がキャップホルダの内底部に対して密着状態を保持し得るように構成してなる請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  7. 前記キャップ部材を構成する軟質性素材が、エラストマーあるいはゴムであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
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