JP4192550B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体噴射ヘッドを封止するキャップ部材を備えた液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタは、非印刷時に液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドのノズルの形成面を封止するためのキャッピング装置を備えている。キャッピング装置には、キャップ部材と、キャップ部材を移動させる昇降装置とが備えられている。キャップ部材には、エラストマー等の可撓性部材からなるシール部材が具備されており、このシール部材が記録ヘッドに当接し、記録ヘッドのノズル形成面を気密状態に保持することにより、ノズル開口部の乾燥を防ぐことができる。また、キャッピング装置は、キャップ部材に接続された吸引ポンプからの負圧により、記録ヘッドのノズル内のインクを吸引排出して、ノズルの目詰まりを防止する役割をも備えている。このようにシール部材が記録ヘッドを封止するとき、シール部材が軟質であるために、吸引ポンプから負圧が印加される際や記録ヘッドに当接される際に、キャップ部材の内側へ倒れることがあった。また、シール部材がキャップ部材と一体に形成される際に、シール部材の開口部側の端部の高さが不揃いとなることがあった。従って、シール部材の強度を増加させるために、キャップ部材の側壁部の上端部分にコーナー部を切り欠いた環状の補強リブを形成し、この補強リブを覆うようにしてシール部材を形成する場合があった(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−225484号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、最近の高画質印刷の要求に伴い、記録ヘッドのノズル数が増加する傾向にある。このため、ノズル内のインクを吸引する吸引ポンプの吸引力も増大する傾向にある。従って、吸引ポンプの吸引力の増大により、シール部材がキャップ部材の内側に倒れやすくなり、記録ヘッドとの密着性を低下させる可能性があった。
【0005】
本発明は、液体噴射ヘッドとの密着性を向上させることができるキャッピング装置を備えた液体噴射装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ノズルから液体を吐出する液体噴射ヘッドと、底部と該底部を囲む側壁部と開口部とを有するキャップ部材と、前記側壁部の前記開口部側の端部において、前記液体噴射ヘッドに当接するシール部材と、前記キャップ部材に接続され、前記液体噴射ヘッドから液体を吸引する吸引ポンプとを有する液体噴射装置において、前記キャップ部材は、前記シール部材に覆われる補強リブと、該補強リブの内側にて前記シール部材を支持する支持部材とを有し、前記支持部材は、前記キャップ部材の内部空間を複数に分割するように、対向する前記シール部材の複数の側面の間に配設されるとともに、その高さが前記シール部材の前記開口部側の端部よりも低くなるように形成され、前記シール部材が前記液体噴射ヘッドに当接する際に該液体噴射ヘッドに当接しないように構成されている。
【0007】
これによれば、支持部材がシール部材を支持することにより、シール部材が液体噴射ヘッドに当接される際に、シール部材がキャップ部材の内側又は外側へ倒れることを極力防止することができる。このため、キャップ部材が液体噴射ヘッドを封止する際に、シール部材の倒れ込み等の変形により生じる空気の漏れを極力防止することができる。従って、液体噴射ヘッドのノズルが形成された面を気密状態に封止する際の信頼性を向上させることができる。
【0008】
また、キャップ部材が液体噴射ヘッドを封止した際に、支持部材と液体噴射ヘッドとが当接することがない。このため、液体噴射ヘッドと支持部材との当接により、液体噴射ヘッドを損傷又は破損することがない。
【0010】
また、キャップ部材の内部空間が、支持部材により複数個の区域に分けられる構成となる。このとき、各区域の体積は、キャップ部材の内部空間全体の体積よりも小さいため、各区域内の空気又は液体を吸引する吸引力を比較的小さくすることができる。
【0011】
この液体噴射装置において、前記補強リブは前記側壁部の前記開口部側の端部に前記シール部材を補強可能に形成されると共に、前記シール部材は前記補強リブを覆うようにして形成される。
【0012】
これによれば、シール部材は、内側から支持部材により支持されると共に、シール部材の内部において補強リブにより補強されるため、キャップ部材の内側又は外側への倒れ込みを、より効果的に防止させることができる。
【0013】
この液体噴射装置において、前記補強リブは、前記側壁部の前記開口部側の端部の全周に設けられると共に、前記補強リブの一部の高さが異なる。
これによれば、シール部材を補強する補強リブの一部を低く形成し、シール部材が熱収縮して不均等な肉厚となったり、シール部材の端部の高低差が生じたりするのを極力防止することができる。
【0014】
この液体噴射装置において、前記補強リブは、前記側壁部の前記開口部側の端部の全周に設けられると共に、前記側壁部は4つ設けられており、前記補強リブは、前記各側壁部どうしが隣接するコーナ部において、それぞれ高さが異なる。
【0015】
これによれば、シール部材を補強する補強リブの、4つのコーナ部を低く形成し、シール部材が熱収縮して不均等な肉厚となったり、シール部材の端部の高低差が生じたりするのを極力防止することができる。
【0016】
この液体噴射装置において、前記シール部材は、成形された前記キャップ部材の辺の中央部から、前記シール部材を構成する素材を流入させることにより、前記キャップ部材と一体に成形される。
【0017】
これによれば、シール部材を構成する素材が、キャップ部材の側壁部に沿って均等に流入する。このため、シール部材において、肉厚の不均等、開口部側の端部の高低差が生じるのを極力防止することができる。従って、キャップ部材が液体噴射ヘッドを封止する際に、シール部材の肉厚の不均等、高低差により生じる空気の漏れを極力防止することができる。
【0018】
この液体噴射装置において、前記シール部材は、可撓性部材により形成される。
これによれば、シール部材が液体噴射ヘッドに当接した際に、液体噴射ヘッドのノズルの形成面に密着することができるため、ノズルの形成面を封止する際のシール性を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0020】
図1は、インクジェット式プリンタ本体(以下、プリンタ本体とする。)11の要部斜視図である。プリンタ本体11はフレーム12を有し、フレーム12内にはプラテン13が備えられ、図示しない紙送り機構によりプラテン13上に記録紙Pが送り出される。また、フレーム12内には、ガイド部材15が配設され、ガイド部材15に沿ってキャリッジ14が移動可能に支持されている。キャリッジ14は、キャリッジモータ16によりタイミングベルト17を介して往復移動される。
【0021】
キャリッジ14の下部には、ブラックインク及び各種カラーインクを吐出するノズル列が形成された記録ヘッド20(図2及び図3参照)が、記録紙Pに対向するように設けられている。記録ヘッド20のノズル列は、キャリッジ14に搭載された各インクカートリッジ21からインクの供給を受け、記録紙Pに吐出して文字や画像を印刷するようになっている。
【0022】
また、フレーム12の右側の非印刷領域には、非印刷時に記録ヘッド20のノズルの開口部を封止するためのキャッピング装置22と、吸引ポンプ(図示せず)等を有するポンプユニット26とが設けられている。キャッピング装置22は、方形状のキャップ部材23、キャップ部材23を上下方向に移動させるための昇降装置25(いずれも図2及び図3参照)からなる。
【0023】
詳述すると、図2及び図3に示すように、キャッピング装置22のフレームFに摺動可能に支持されたスライダ25aが設けられ、このスライダ25aにはキャップ部材23が支持されている。スライダ25aには、上方に延びる係合部25bが設けられており、その下方にはフレームFとの間にバネ部材25c(図3参照)が張設されている。このため、スライダ25aは係合部25bがキャリッジ14の係合部14aに係合して図の右方に移動することにより、図3に示すように、バネ部材25cの弾性力に抗してピン25dを中心として右上方に移動する。また、スライダ25aの係合部25bとキャリッジ14の係合部14aとの係合が解かれると、図2に示すように、バネ部材25cの復元力によりピン25dを中心として左下方へ移動する。このような昇降装置25の構成により、キャップ部材23が上下動可能となる。
【0024】
また、キャップ部材23は、図2に示すように記録ヘッド20に対し、所定距離をおいて対向させて備えられており、昇降装置25により上昇し、図3に示すように記録ヘッド20のノズル形成面を封止する。このキャップ部材23は合成樹脂からなり、図4乃至図6に示すように、方形状の底面を囲むように4個の側壁部が形成され、その上面は開口している。なお、図4はキャップ部材23の平面図、図5はシール部材27を一体に形成したキャップ部材23の平面図であり、図6は、図5における6−6線による断面図である。キャップ部材23の各側壁部の開口部側の端部には、上方へ立設された補強リブ23aが各辺に沿って形成されている。各補強リブ23aは、方形状のキャップ部材23の各コーナー部分である4箇所において高さが低くなった環状の形状に形成され、キャップ部材23の側壁部の開口部側の端部全周に沿って配設されている。
【0025】
また、キャップ部材23の内底面であって、各側壁部付近に、内底面から突出した支持部材23bが8個形成されている。本実施形態では、キャップ部材23の長辺に沿って3個、短辺に沿って1個の支持部材23bが、それぞれ形成されている。支持部材23bは、その上方が先細りの形状に形成され、その高さが補強リブ23aの高さよりも高くなるように形成されている。また、支持部材23bと、キャップ部材23の各側壁部とは、その間にシール部材27を形成するため、互いに当接しないように配設されている。
【0026】
また、キャップ部材23の底面には、排出口23cが形成されており、キャップ部材23の内部空間は、この排出口23cを介して、昇降装置25の下方に配設されたポンプユニット26に接続されている。このポンプユニット26は吸引管を介して、廃インクタンク(いずれも図示せず)に接続されている。このポンプユニット26により、記録ヘッド20のノズルの形成面がキャップ部材23により封止された状態で、キャップ部材23の内部空間に負圧が加えられる。この負圧により記録ヘッド20から増粘したインクや気泡が吸引され、廃インクタンクに排出される。
【0027】
さらに、キャップ部材23の内底部には、上方に向かって立設された10本のシート支持体23dが一体に形成されている。このシート支持体23dは、キャップ部材23の内部空間に収容されたインク吸収シート(図示せず)を貫通して、インク吸収シートを固定するものである。
【0028】
また、図5及び図6に示すように、キャップ部材23にはエラストマー等の可撓性素材からなるシール部材27が、補強リブ23a及びキャップ部材23の側壁部の内側を覆うように、一体に形成される。このシール部材27は、記録ヘッド20に押しつけられることにより記録ヘッド20に密着し、キャップ部材23の空気の漏れを防止するものである。記録ヘッド20と当接する際、シール部材27は、キャップ部材23の内側又は外側へ倒れないように、支持部材23bによって支持される。このとき、シール部材27は支持部材23bに押しつけられるが、支持部材23bは先細りの形状であるため、シール部材27を破損させるような大きさの力を与えることがない。また、図6に示すように、シール部材27の開口部側の端部の高さは、支持部材23bの高さよりも高くなるように形成されている。このため、シール部材27が記録ヘッド20に当接する際に、支持部材23bが記録ヘッド20に当接することがない。従って、記録ヘッド20と支持部材23bとの当接による、記録ヘッド20の損傷、破損等を防止することができる。このようなキャップ部材23とシール部材27とは、2色成形法によって一体に成形され、互いに密着した状態となっている。
【0029】
2色成形法によりキャップ部材23とシール部材とを一体成形するときは、キャップ部材23を所定の金型で一次成形する。そして、一次成形品であるキャップ部材23と2次成形用キャビティとにより形成される空間内に、キャップ部材23を構成する軟質性素材を、キャップ部材23の辺の中央部付近から充填する。このように、キャップ部材23の辺の中央部から充填すると、シール部材27を構成する素材が均等に流入し、肉厚の不均等や開口部側の端部における高低差が生じにくくなる。また、補強リブ23aは各コーナー部で高さが低くなっているために、シール部材27の上端部の高低差や肉厚の不均等が生じにくい。この原因として、補強リブ23aの4箇所のコーナー部の高さが低いと、シール部材27の熱収縮時における変形が少ないことが考えられる。
【0030】
キャリッジ14が印刷領域から非印刷領域に移動すると、キャリッジ14の係合部14aが、スライダ25aの係合部25bに当接して、キャップ部材23が上方に移動し、記録ヘッド20を封止する。記録ヘッド20のノズルに目詰まりが生じた場合や、インクカートリッジ21の交換等を行って記録ヘッド20から強制的にインクを吐出させる場合は、記録ヘッド20をキャッピング装置22で封止した状態でポンプユニット26を作動させる。そして、ポンプユニット26からの負圧により、ノズルの開口部から記録ヘッド20内のインクを吸引する。この吸引動作により、ノズル内の増粘したインクや、気泡の混入したインクがキャップ部材23の中に排出される。
【0031】
第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1の実施形態では、支持部材23bがシール部材27を支持することにより、シール部材27が記録ヘッド20に当接する際に、キャップ部材23の内側又は外側へ倒れるのを極力防止することができる。このため、シール部材27と記録ヘッド20とが当接する際における、シール部材27の倒れ等による空気の漏れを防止することができる。従って、記録ヘッド20のノズル開口部を気密状態に封止する動作における信頼性を向上させることができる。
【0032】
(2)第1の実施形態では、支持部材23bはシール部材27の開口部の端部よりも低くなるように形成される。このため、キャップ部材23が記録ヘッド20を封止した際に、支持部材23bと記録ヘッド20とが当接することがない。従って、記録ヘッド20と支持部材23bとの当接により、記録ヘッド20を損傷又は破損することがない。
【0033】
(3)第1の実施形態では、支持部材23bはシール部材27の一側面のみを支持するように配設されるため、支持部材23bを比較的小さくすることができる。従って、支持部材23bをキャップ部材23の長辺に沿って3個、短辺に沿って1個設けることにより、各辺のシール部材27を効果的に支持できる。また、支持部材23bによってキャップ部材23の内部空間が仕切られることがないため、キャップ部材23に比較的大きな負圧を蓄積する等、内部空間を有効に使用することができる。
【0034】
(4)第1の実施形態では、キャップ部材23の側壁部の開口部側端部には、シール部材27を補強するための補強リブ23aが、4箇所のコーナー部においてそれぞれ低くなるように形成される。また、シール部材27は、補強リブ23aを覆うようにして形成される。従って、シール部材27は4箇所を低くした補強リブ23aに補強されるため、キャップ部材23と一体に形成される際に、シール部材27の開口部側の端部の高低差や、肉厚の不均等が生じるのを極力防止することができる。従って、シール部材27が記録ヘッド20と当接する際に、シール部材27の高低差や肉厚の不均等により生じる空気の漏れを極力防止することができる。また、シール部材27は、支持部材23bによる支持に加え、補強リブ23aにより補強されるため、シール部材27がキャップ部材23の内側又は外側へ倒れることを極力防止することができる。
【0035】
(5)第1の実施形態では、キャップ部材23とシール部材27とを2色成型法により成形する際、シール部材27は、1次成形されたキャップ部材23の辺の中央部から、シール部材27を構成する素材を流入させることにより成形される。このため、シール部材27を構成する素材が、キャップ部材23の側壁部に沿って均等に流入し、シール部材27の肉厚の不均等、開口部側の端部の高低差が生じるのを極力防止することができる。従って、シール部材27の肉厚の不均等、高低差による空気の漏れを極力防止することができる。
【0036】
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図7に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の支持部材の構成を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
【0037】
キャップ部材31の内底部には、図7に示すように、対向する辺の間に、1個の板形状の支持部材31bがキャップ部材31から突出するように形成されている。換言すると、支持部材31bは、キャップ部材31の内部空間を2区域に分けるように配設されており、支持部材31bは、キャップ部材23の長辺を構成する側壁部に形成されたシール部材27を支持し、シール部材27が内側又は外側へ倒れることを防止している。また、支持部材31bは、シール部材27の開口部側の端部よりも低くなるように形成されているため、キャップ部材23が記録ヘッド20を封止する際に、支持部材31bが記録ヘッド20に当接することがない。
【0038】
各区域の内底部には、排出口31cがそれぞれ形成されている。排出口31cの下方には、複数のポンプユニット26が備えられており、キャップ部材23の各区域に収容されたインクを吸引する。本実施形態では、各区域に対して、それぞれ1個のポンプユニット26が接続されており、合計2個のポンプユニット26が設けられている。各ポンプユニット26は、キャップ部材23の内部空間全体を吸引する場合の吸引力よりも、小さな吸引力で各区域内の空気又はインクを吸引することができる。このため、各ポンプユニット26は、キャップ部材23の内部空間全体を吸引する場合のポンプユニット26よりも小型化することができる。また、各区間の内底面には、シート支持体31dが4個ずつ形成されており、各区間に収容されるインク吸収シートを固定する。
【0039】
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の(1)、(2)、(4)及び(5)に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(6)第2の実施形態では、支持部材31bは、対向するキャップ部材23の側壁部に形成されたシール部材27を支持し、キャップ部材23の内部空間を2区域に分けるように配設される。各区域の体積は、キャップ部材23の内部空間全体の体積よりも小さいため、各区域内の空気又はインクを吸引する吸引力を比較的小さくすることができる。このため、各区域に対して、空気又はインクを吸引する吸引ポンプを有するポンプユニット26をそれぞれ設ける場合に、ポンプユニット26を小型化することができる。
【0040】
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1の実施形態では、支持部材23bの上方を先細り形状に形成するとしたが、板状の形状でもよい。また、キャップ部材23と一体に形成される支持部材23bは、いくつ設けてもよい。
【0041】
・第2の実施形態では、支持部材31bの開口部側端部の長手方向を、キャップ部材31の側壁部の開口部側端部の長手方向に対し、垂直又は平行になるように配設したが、垂直又は平行でなくてもよい。また、キャップ部材31と一体に形成される支持部材31bは、いくつ設けてもよい。
【0042】
・上記各実施形態では、支持部材23b,31bは補強リブ23aの開口部側の端部より高くなるように形成されるとしたが、補強リブ23aより低く形成してもよい。
【0043】
・上記各実施形態では、補強リブ23aは4箇所のコーナー部において低くなるように形成されたが、補強リブ23aの高さが低い箇所は、1個以上であればいくつ形成してもよく、また形成される箇所は補強リブ23aのどこでもよい。また、補強リブ23aは、4箇所のコーナー部において切り欠いて、無くしてもよい。
【0044】
・上記各実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンタに使用したが、インク以外の液体を噴射する液体噴射装置に応用してもよい。例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
【0045】
次に上記各実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1又は2に記載の液体噴射装置において、前記支持部材は、前記キャップ部材の内部空間を複数に分割するように配設されることを特徴とする液体噴射装置。
【0046】
これによれば、キャップ部材の内部空間が、支持部材により複数個の区域に分けられる。従って、各区域の体積は、キャップ部材の内部空間全体の体積よりも小さいため、各区域内の空気又は液体を吸引する吸引力を比較的小さくすることができる。
【0047】
(2)請求項1〜9のいずれかに記載の液体噴射装置において、前記支持部材の先端は先細り形状に形成されることを特徴とする液体噴射装置。
これによれば、支持部材の先端部分においては、シール部材に加える力が比較的小さい。このため、支持部材によりシール部材に比較的大きな力を加えて、シール部材が破損されることを極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態のプリンタ本体の要部斜視図。
【図2】 第1の実施形態のキャッピング装置の正面図。
【図3】 第1の実施形態のキャッピング装置の正面図。
【図4】 第1の実施形態のキャップ部材の平面図。
【図5】 第1の実施形態の2次成形されたキャップ部材の平面図。
【図6】 第1の実施形態の2次成形されたキャップ部材の断面図。
【図7】 第2の実施形態の2次成形されたキャップ部材の平面図。
【符号の説明】
11…液体噴射装置としてのプリンタ本体、20…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、23,31…キャップ部材、23a…補強リブ、23b,31b…支持部材、26…吸引ポンプとしてのポンプユニット、27…シール部材。

Claims (6)

  1. ノズルから液体を吐出する液体噴射ヘッドと、
    底部と該底部を囲む側壁部と開口部とを有するキャップ部材と、
    前記側壁部の前記開口部側の端部において、前記液体噴射ヘッドに当接するシール部材と、
    前記キャップ部材に接続され、前記液体噴射ヘッドから液体を吸引する吸引ポンプとを有する液体噴射装置において、
    前記キャップ部材は、前記シール部材に覆われる補強リブと、該補強リブの内側にて前記シール部材を支持する支持部材とを有し、
    前記支持部材は、前記キャップ部材の内部空間を複数に分割するように、対向する前記シール部材の複数の側面の間に配設されるとともに、その高さが前記シール部材の前記開口部側の端部よりも低くなるように形成され、前記シール部材が前記液体噴射ヘッドに当接する際に該液体噴射ヘッドに当接しないように構成されていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記補強リブは前記側壁部の前記開口部側の端部に前記シール部材を補強可能に形成されると共に、前記シール部材は前記補強リブを覆うようにして形成されることを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項2に記載の液体噴射装置において、
    前記補強リブは、前記側壁部の前記開口部側の端部の全周に設けられると共に、前記補強リブの一部の高さが異なることを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項2に記載の液体噴射装置において、
    前記補強リブは、前記側壁部の前記開口部側の端部の全周に設けられると共に、
    前記側壁部は4つ設けられており、
    前記補強リブは、前記各側壁部どうしが隣接するコーナ部において、それぞれ高さが異なることを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の液体噴射装置において、
    前記シール部材は、成形された前記キャップ部材の辺の中央部から、前記シール部材を構成する素材を流入させることにより、前記キャップ部材と一体に成形されることを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の液体噴射装置において、
    前記シール部材は、可撓性部材により形成されることを特徴とする液体噴射装置。
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