JP2004050581A - キャップ部材及び液体噴射装置 - Google Patents

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奥村 秀樹
Yasuaki Uchiyama
内山 泰明
Nobutoshi Komatsu
小▲松▼ 伸敏
Nobuhiro Tanaka
田中 信弘
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Abstract

【課題】キャップ部材内における溶液の泡の発生を低減すること。
【解決手段】インク排出孔732によるインクの排出が終了した時には、インク溜め部720に残留したインクの液面は、インク排出孔732より低い。したがって、インク排出孔732が残留したインクにより覆われることがないので、吸引ポンプ76側からキャップ部材700に空気が逆流した場合であっても、インクの泡が発生する虞が少ない。よって、インクの泡がキャップ部材700より上方に発生する虞が少なく、キャップ部材700がノズル形成面を封止する時に、インクの泡が破壊され、ノズル形成面がインクで汚される虞が少ない。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャップ部材及び液体噴射装置に関する。特に本発明は、噴射ヘッドの噴射口形成面を封止し、噴射口形成面の噴射口から噴射される溶液を受けるキャップ部材、及びそれを備えた液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の液体噴射装置の一例としてのインクジェット記録装置は、ヘッドのノズル形成面に設けられたノズルから、噴射される溶液の一例としてのインクを吐出して、被記録物に記録する。このインクジェット記録装置は、記録を行わない場合にノズル開口の乾燥を防止するために、ヘッドのノズル口形成面を封止するキャップ部材を備える。ヘッドのノズル形成面のノズルは、被記録物への記録とは無関係に、ノズルの乾燥を防止するためにインクを吐出する場合がある。この場合、キャップ部材は、ノズル形成面のノズルから吐出されるインクを受ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
キャップ部材が受けたインクは、キャップ部材内のインク排出孔からキャップ部材外に排出される。この場合、インク排出孔を介して外部からキャップ部材内に逆流する空気により、インクの泡が発生することがあった。そこで本発明によるキャップ部材、及びそれを備えた液体噴射装置は、キャップ部材内における溶液の泡の発生を低減することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によるキャップ部材は、内側に配される底部と、キャップ部材内の溶液をキャップ部材の外部に排出する溶液排出孔を有し、底部から上方に延びる形状に形成されている溶液排出部と、噴射口から噴射される溶液を、溶液排出孔よりも下方に溜めて、溜めた溶液を溶液排出孔に供給する溶液溜め部と、を備える。
【0005】
好適な形態としては、溶液溜め部は、溶液排出部に向けて下り傾斜する傾斜面を有する。溶液排出部は、溶液溜め部から溶液排出孔へ供給された溶液を、キャップ部材の外部に排出する開口を有し、溶液排出孔から開口までの溶液の流路が、一体形成されている。
【0006】
本発明の第2の形態による液体噴射装置は、溶液を噴射する噴射口を噴射口形成面に有する噴射ヘッドと、噴射口形成面を封止し、噴射口から噴射される溶液を受けるキャップ部材と、キャップ部材が受けた溶液を吸引する吸引部と、を備え、キャップ部材は、内側に配される底部と、キャップ部材内の溶液をキャップ部材の外部に排出する溶液排出孔を有し、底部から上方に延びる形状に形成されている溶液排出部と、噴射口から噴射される溶液を、溶液排出孔よりも下方に溜めて、溜めた溶液を溶液排出孔に供給する溶液溜め部と、を有する。
【0007】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
図1は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット式記録装置10の内部構成を示す側面概略図である。ここで、インクジェット式記録装置10は、液体噴射装置の一例である。また、インクジェット式記録装置10のヘッドは、液体噴射装置の液体噴射ヘッドの一例である。ヘッドに設けられるノズルは、液体噴射ヘッドの噴射口の一例である。また、被記録物は、ターゲットの一例である。
【0010】
しかしながら、本発明はこれらに限られない。液体噴射装置の他の例は、液晶ディスプレイのカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置である。この場合、カラーフィルタ製造装置の色材噴射ヘッドが液体噴射ヘッドの一例である。液体噴射装置のさらに他の例は、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置である。この場合、電極形成装置の電極材(電導ペースト)噴射ヘッドが液体噴射ヘッドの一例である。液体噴射装置のさらに他の例は、バイオチップを製造するバイオチップ製造装置である。この場合、バイオチップ製造装置の生体有機物噴射ヘッドおよび精密ピペットしての試料噴射ヘッドが液体噴射ヘッドの一例である。本発明の液体噴射装置は、産業用途を有するその他の液体噴射装置も含む。
【0011】
インクジェット式記録装置10は、図1に示すように、複数の被記録物11を保持する載置部12、一の被記録物11を載置部12から取り出して記録するために給送する給送部20、給送部20により給送された被記録物11に給送方向の動力を伝える搬送部30、被記録物11に記録を行う記録部40、及び記録された被記録物11に排出方向の動力を伝える排出部50を、給送方向においてこの順に備える。
【0012】
給送部20は、例えば図示しないモータにより駆動軸とともに回転する給送ローラ22、及び分離パッド24を有する。給紙ローラ22は略扇形であり、駆動軸は扇を構成する円弧の中心に設けられる。給紙ローラ22が回動することにより、給紙ローラ22は分離パッド24に対し、当接状態と乖離状態とを繰り返す。当接状態において、給送ローラ22と分離パッド24は、載置部12から給送部20に給送された被記録物11の束のうち、最上位に位置する被記録物11を互いの間に挟むことで、被記録物11を一つずつ分離して搬送部30に給送する。この給送時の途中のタイミングで、給紙ローラ22及び載置部12の一部であるホッパは互いに離間し、給送されなかった被記録物11を載置部12に戻して整位することができるようにする。
【0013】
搬送部30は、モータ60により回転する搬送ローラ32、搬送ローラ32に連れ回る搬送従動ローラ34を有し、搬送ローラ32と搬送従動ローラ34との当接点に被記録物11を挟むことで、給送部20により給送された被記録物11を記録部40の下部に給送する。
【0014】
記録部40は、インクカートリッジを載置するキャリッジ42、キャリッジ42の被記録物11に対向する面に設けられ、インクを吐出するヘッド44、キャリッジ42に設けられた軸穴46、軸穴46を挿通しキャリッジ42を給送方向に対して略垂直な方向にスライド可能に支持するガイド軸48、及び記録の制御を行う制御部49を有する。なお、ヘッド44は、被記録物11の給送方向に沿って配列された複数のノズルをノズル形成面に有する。
【0015】
排出部50は、モータ60により回転する排出ローラ52、及び排出ローラ52に連れ回る排出従動ローラ54を有し、排出ローラ52と排出従動ローラ54との当接点に被記録物11を挟むことで、記録後の被記録物11を排出する。
【0016】
なお、搬送従動ローラ34は、搬送ローラ32の上側に、搬送ローラ32よりヘッド44側に設けられ、排出従動ローラ54は、排出ローラ52の上側に、排出ローラ52よりヘッド44側に設けられる。これにより、被記録物11は、記録部40に対向する位置において下側にたわむ。
【0017】
上記した構成において、インクジェット式記録装置10は、ヘッド44をガイド軸48に沿って往復させつつノズルからインクを吐出する。インクジェット式記録装置10は、ヘッド44が一走査する毎に被記録物11を給送することで、被記録物11の全体に記録を行う。なお、ヘッド44は、往路及び復路の双方で記録を行う場合もあるし、一方のみで記録を行う場合もある。
【0018】
なお、搬送部30及び排出部50には、モータ60から一本のベルト62を介して動力が伝達される。ベルト62には、テンショナー64により張力が与えられている。モータ60、テンショナー64、搬送部30、及び排出部50は、ベルト62の流れ方向に沿ってこの順に配置される。
【0019】
図2はインクジェット式記録装置10の斜視図である。記録部40は、さらにタイミングベルト402、キャリッジモータ404、ブラックインクカートリッジ406及びカラーインクカートリッジ408を備える。
【0020】
キャリッジ42は、タイミングベルト402を介してキャリッジモータ404により駆動され、ガイド軸48に案内されて排出ローラ52の軸方向に往復移動される。
【0021】
キャリッジ42の被記録物11に対向する側には、ブラックインク用ノズルおよびカラーインク用ノズルを含むヘッド44が搭載される。その上部には、ヘッド44にインクを供給するブラックインクカートリッジ406及びカラーインクカートリッジ408が着脱可能に装填される。
【0022】
インクジェット式記録装置10は、さらにキャッピング手段70を備える。キャッピング手段70は、キャップ部材700、キャップ部材700の下方に位置する吸引ポンプ76、及びワイピング部材79を有する。
【0023】
キャッピング手段70は、記録領域(被記録物11の給送経路)外の非記録領域(ホームポジション)に配置される。キャップ部材700は、ヘッド44のノズル形成面を封止し、ノズル形成面のノズルから吐出されるインクを受ける。吸引ポンプ76は、キャップ部材700上部の空気を吸引する。
【0024】
ワイピング部材79は、直立形状で弾性を有しており、キャップ部材700の記録領域側の端部近傍に位置する。ワイピング部材79は、弾性を有する物質として例えばエラストマーにより形成される。ワイピング部材79は、例えば二色成形によりキャップ部材700と一体的に射出成形されるが、別体で成形されてもよい。
【0025】
以上の構成においてキャリッジ42は、記録を行わない場合、記録領域から非記録領域に移動する。キャップ部材700は、キャリッジ42に搭載されたヘッド44が直上に移動してきた時に、キャリッジ42側に上昇し、ヘッド44のノズル形成面を封止する。キャップ部材700がノズル形成面を封止することにより、キャップ部材700は、ヘッド44のノズル開口の乾燥を防止する。キャリッジ42は、非記録領域から記録領域に戻る場合、キャップ部材700から離脱する。
【0026】
ヘッドのノズル形成面のノズルは、ノズルの乾燥を防止するために、被記録物への記録とは無関係な信号により、非記録領域においてインクを吐出する。この場合、キャップ部材700は、ヘッド44のノズル形成面のノズルから吐出されたインクを受ける。キャップ部材700が受けたインクは、吸引ポンプ76により吸引排出される。
【0027】
また、ノズル形成面及びノズル内のインクは、キャリッジ42が非記録領域に位置する場合に、ノズルの目詰まりを解消するために、強制的に吸引される場合がある。この場合、キャップ部材700がノズル形成面を封止した後に、吸引ポンプ76が、ヘッド44とキャップ部材700により形成される内部空間を負圧にする。この負圧により、ノズル形成面及びノズル内のインクが強制的に吸引され、キャップ部材700は、ノズル形成面及びノズル内から吸引したインクを受ける。キャップ部材700が受けたインクは、吸引ポンプ76により吸引排出される。キャリッジ42は、非記録領域から記録領域に戻る場合、キャップ部材700から離脱する。キャリッジ42がさらに記録領域側に移動するのに伴い、ワイピング部材79は、ヘッド44の移動経路上に上昇し、ヘッド44のノズル形成面のインクを払拭する。
【0028】
以上のように、吸引ポンプ76がインクを吸引する場合、吸引ポンプ76が吸引を終了した時に、吸引ポンプ76側からキャップ部材700に空気が逆流することがあった。これにより、キャップ部材700内にインクの泡が発生することがあった。このインクの泡が破壊されると、インクが周囲に飛散する虞があった。さらに、インクの泡がキャップ部材700より上方に発生した場合、キャップ部材700がノズル形成面を封止する時に、インクの泡が破壊され、ノズル形成面がインクで汚される虞があった。
【0029】
本実施形態は、吸引ポンプ76側からキャップ部材700に空気が逆流する場合であっても、キャップ部材700内にインクの泡が発生するのを低減することを目的とする。
【0030】
図3はキャップ部材700の分解斜視図である。キャップ部材700は、さらに、封止部702、カバー部材704、内側の側壁710、インク排出部730、インク溜め部720を備える。封止部702は、ヘッド44のノズル形成面又はその外周に当接して、ノズル形成面を封止する。カバー部材704は、プレート形状であり、封止部702とインク溜め部720の中間の高さに配置される。側壁710は、縦長のリブ712を複数個有する。
【0031】
インク排出部730は、上方に延びる煙突状の円筒形状を有する。このインク排出部730の上端近傍の側面が切欠かれることにより、インク排出孔732が形成されている。インク排出孔732は、キャップ部材700内のインクをキャップ部材700の外部に排出する。インク溜め部720は、ノズル形成面のノズルから吐出されるインクを、インク排出孔732よりも下方に溜めて、溜めたインクをインク排出孔732に供給する。
【0032】
図4は、キャップ部材700にカバー部材704が取り付けられた状態を示す図3と異なる角度から見た斜視図である。カバー部材704は、図3に示したインク溜め部720に溜まったインクを、笠状に上方から覆うように配置されている。図3に示したインク排出部730は、さらに、キャップ部材700の下方に延びるインク排出管740を有する。インク排出管740は、インク溜め部720からインク排出孔732に供給されたインクを、キャップ部材700の外部に排出する開口742を下部に有する。
【0033】
図5は、キャップ部材700の平面図である。カバー部材704は、間隙710Aを介して側壁710の内側に配置されている。ノズル形成面のノズルから吐出されたインクは、この間隙710Aを通過して、カバー部材704の下方に移動する。
【0034】
図6は、キャップ部材700の要部断面図である。キャップ部材700は、側壁710より下方で、かつインク溜め部720より上方に段部722を備える。段部722は、カバー部材704の下方であって、間隙722Aを介してカバー部材704の下面と平行に形成されている。
【0035】
インク溜め部720は、傾斜部724及び底部726を有する。傾斜部724は、インク排出部730に向けて下り傾斜する。底部726からは、インク排出部730が上方に延びる形状に形成されている。インク排出部730の上端には、カバー部材704が載置される。インク排出部730には、インク排出孔732から開口742までのインクの流路730Aが、一体形成されている。
【0036】
以上の構成に基づき、吸引ポンプ76により吸引されるインクの流れを説明する。ノズル形成面のノズルから吐出されたインクは、まず、カバー部材704の上面及び側壁710に当たる。この時、吸引ポンプ76の吸引力による負圧が間隙710Aに生じているため、カバー部材704の上面のインクは、間隙710Aに移動する。一方、側壁710のインクは、吸引ポンプ76の吸引力による負圧と、複数のリブ712同士の間隙に生じるインク滴の表面張力により、間隙710Aに誘導される。
【0037】
間隙710Aを通過したインクは、間隙722Aにより横方向に向きを変えて、インク溜め部720に溜まる。インク溜め部720に溜まったインクの液面がインク排出孔732より高くなると、インクは、インク排出孔732に供給されて、インク排出孔732からキャップ部材700の外部に排出される。
【0038】
インク溜め部720に溜まったインクの液面がインク排出孔732より低くなると、インク排出孔732によるインクの排出は終了する。
【0039】
本実施形態では、インク溜め部720は、インク排出孔732より上方のインクをインク排出孔732に供給するため、インク排出孔732によるインクの排出が終了した時には、インク溜め部720に残留したインクの液面は、インク排出孔732より低い。
【0040】
インク排出孔732が残留したインクにより覆われることがないので、吸引ポンプ76側からキャップ部材700に空気が逆流した場合であっても、インクの泡が発生する虞が少ない。したがって、インクの泡の破壊によりインクが周囲に飛散する虞が少ない。インクの泡がキャップ部材700より上方に発生する虞が少なく、キャップ部材700がノズル形成面を封止する時に、インクの泡が破壊され、ノズル形成面がインクで汚される虞が少ない。
【0041】
さらに、インク排出孔732が残留したインクにより覆われないため、乾いたインクの固形分が、インク排出孔732を塞ぐ虞が少ない。これと同様に、インクが、吸引ポンプ76の吸引力によらずに重力のみでキャップ部材700から排出される場合であっても、乾いたインクの固形分が、インク排出孔732を塞ぐ虞が少ない。
【0042】
また、インク排出孔732を有するインク排出部730は、底部726から上方に延びる形状に形成されているため、インク排出孔732は、キャップ部材700内のインク排出孔732周囲のインクを満遍なく排出することができる。
【0043】
本実施形態では、インク溜め部720がインク排出部730に向けて下り傾斜する傾斜部724を有することにより、インクは、底部726のインク排出部730周辺にのみ残留する。したがって、インク溜め部720が傾斜部724を有していない場合に比べて、インク溜め部720に溜まるインクの量は少なくなり、乾いて残存するインクの固形分の量が少なくなる。これと同様に、インクが、吸引ポンプ76の吸引力によらずに重力のみでキャップ部材700から排出される場合であっても、乾いて残存するインクの固形分の量が少なくなる。
【0044】
また、インク排出孔732から開口742までのインクの流路730Aが、一体形成されているため、少ない部品点数で、インクの流路730A内でインクの泡が発生する虞を少なくできる。
【0045】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0046】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によるキャップ部材、及びそれを備えた液体噴射装置は、キャップ部材内における溶液の泡の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェット式記録装置10の内部構成を示す側面概略図である。
【図2】同実施形態に係るインクジェット式記録装置10の斜視図である。
【図3】同実施形態に係るインクジェット式記録装置10のキャップ部材700の分解斜視図である。
【図4】同実施形態に係るキャップ部材700にカバー部材704が取り付けられた状態を示す図3と異なる角度から見た斜視図である。
【図5】同実施形態に係るキャップ部材700の平面図である。
【図6】同実施形態に係るキャップ部材700の要部断面図である。
【符号の説明】
10 インクジェット式記録装置
11 被記録物
12 載置部
40 記録部
42 キャリッジ
44 ヘッド
46 軸穴
48 ガイド軸
70 キャッピング手段
700 キャップ部材
76 吸引ポンプ
79 ワイピング部材
402 タイミングベルト
404 キャリッジモータ
406 ブラックインクカートリッジ
408 カラーインクカートリッジ
702 封止部
704 カバー部材
710 側壁
710A 間隙
712 リブ
720 インク溜め部
722 段部
722A 間隙
724 傾斜部
726 底部
730 インク排出部
730A インク排出孔732から開口742までのインクの流路730A
732 インク排出孔
740 インク排出管
742 開口

Claims (4)

  1. 液体噴射装置の噴射ヘッドの噴射口形成面を封止し、前記噴射口形成面の噴射口から噴射される溶液を受けるキャップ部材であって、
    内側に配される底部と、
    当該キャップ部材内の溶液を当該キャップ部材の外部に排出する溶液排出孔を有し、前記底部から上方に延びる形状に形成されている溶液排出部と、
    前記噴射口から噴射される溶液を、前記溶液排出孔よりも下方に溜めて、溜めた溶液を前記溶液排出孔に供給する溶液溜め部と、
    を備えたキャップ部材。
  2. 前記溶液溜め部は、前記溶液排出部に向けて下り傾斜する傾斜面を有する請求項1記載のキャップ部材。
  3. 前記溶液排出部は、前記溶液溜め部から前記溶液排出孔へ供給された溶液を、当該キャップ部材の外部に排出する開口を有し、前記溶液排出孔から前記開口までの溶液の流路が、一体形成されている請求項1記載のキャップ部材。
  4. 溶液を噴射する噴射口を噴射口形成面に有する噴射ヘッドと、
    前記噴射口形成面を封止し、前記噴射口から噴射される溶液を受けるキャップ部材と、
    前記キャップ部材が受けた溶液を吸引する吸引部と、
    を備えた液体噴射装置であって、
    前記キャップ部材は、
    内側に配される底部と、
    前記キャップ部材内の溶液を前記キャップ部材の外部に排出する溶液排出孔を有し、前記底部から上方に延びる形状に形成されている溶液排出部と、
    前記噴射口から噴射される溶液を、前記溶液排出孔よりも下方に溜めて、溜めた溶液を前記溶液排出孔に供給する溶液溜め部と、
    を有する液体噴射装置。
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