JP2004174766A - 液体噴射装置のクリーニング方法及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置のクリーニング方法及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フラッシング液受け部に堆積するインクの量を減らして、不具合を生じさせ難くすることができる液体噴射装置のクリーニング方法及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】プリンタ10は、インクを噴射する記録ヘッド22が搭載されたキャリッジ20と、廃液タンク35とを有する。廃液タンク35には、インクが噴射されるフラッシング液受け部37と、これに隣接する吸収部材36とが設けられている。プリンタ10の一端部には、キャップ31と、排出管33を介して接続している吸引ポンプ32とが設けられる。吸引ポンプ32には、供給管34の一端部が接続されており、この供給管34の他端部はフラッシング液受け部37に設けられる。吸引ポンプ32が駆動されて、記録ヘッド22から強制的排出されたインクは、供給管34を介してフラッシング液受け部37に供給されてから吸収部材36に吸収される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体噴射装置のクリーニング方法及び液体噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体をターゲットに噴射させる液体噴射装置として、インク滴を紙に噴射させて画像等を印刷するインクジェット式プリンタがある。この種のプリンタは、記録ヘッドにインクを噴射する複数のノズルが形成されており、このノズルには、噴射するためのインクが常に充填された状態にある。従って、ノズルの開口部から水分が蒸発すると、ノズル内のインクの粘性が高くなって目詰まりを起こすことがある。このため、ノズルから目詰りを起こしそうな高粘度となったインクを定期的に取り除く必要がある。
【0003】
そこで、従来のプリンタでは、印刷中に高粘度のインクを除去するために、プリンタの端部に設けられたフラッシング液受け部に向けて、一定時間毎にノズルからインクを噴射する、すなわちフラッシング動作が行われる(例えば特許文献1参照)。そして、フラッシング液受け部に向けて噴射されたインクは、そのフラッシング液受け部から廃液タンクに流れて、廃液タンクの吸収部材に吸収されて収容される。
【0004】
更に、特許文献1にも記載されているように、同プリンタでは、印刷時以外に、記録ヘッドを覆うキャップに連通した吸引ポンプを駆動して、記録ヘッドのノズル内において高粘度となったインクを、上記廃液タンクに強制的に排出するクリーニング動作が行われている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−280488号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、最近の耐久性や発光性を重視する傾向から、染料インクよりも耐久性や発光性などに優れる顔料インクが使用されるようになっている。顔料インクは、溶媒中に顔料の粒子が分散しており、染料インクに比べて、揮発性が高く固化し易い。従って、ノズルから噴射されるインクが顔料インクである場合には、フラッシング液受け部にてインクが固まってしまうことがある。このため、フラッシング動作が行われるに従って、フラッシング液受け部には、固化したインクが徐々に堆積して、不具合を生じることがある。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、フラッシング液受け部に堆積するインクの量を減らして、不具合を生じさせ難くすることができる液体噴射装置のクリーニング方法及び液体噴射装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明における液体噴射装置のクリーニング方法は、ターゲットに対して液体を噴射するノズルが形成された液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを覆うキャップと、前記キャップを介して前記液体噴射ヘッドから前記ノズル内の液体を強制的に排出させる吸引ポンプと、ターゲットに対して液体を噴射できない位置である非噴射領域に配置され、前記液体噴射ヘッドから噴射される液体を受けるフラッシング液受け部と、前記フラッシング液受け部に排出された液体と、前記吸引ポンプの駆動により排出された液体とを吸収する吸収部材を有し、これらの液体を滞留する廃液タンクと、を備えた液体噴射装置のクリーニング方法において、前記吸引ポンプの駆動により前記液体噴射ヘッドから強制的に排出された液体を、前記フラッシング液受け部に供給する。
【0009】
これによれば、ポンプを駆動して強制的にノズルから排出された液体がフラッシング液受け部に供給される。強制的に排出される液体は、液体噴射ヘッドのノズルの開口部付近以外の水分が多く含まれた低粘性の液体がほとんどである。従って、この水分が多く含まれた液体は、フラッシング液受け部内で固化した積層物を溶解し、溶かされた積層物とともに、廃液タンクの吸収部材に流れて吸収される。すなわち、フラッシング液受け部に強制的に液体が排出されると、固化した積層物を溶かして、積層物の量を減少させるため、不具合を生じさせ難くすることができる。また、吸引ポンプにより強制的に排出されてフラッシング液受け部に供給される液体は、もともと廃液タンクの吸収部材に吸収されて廃棄されるものである。従って、この液体を有効利用してから廃棄することができる。
【0010】
この液体噴射装置のクリーニング方法において、前記液体噴射ヘッドは、第1の液体と、この第1の液体よりも固化し難い第2の液体とを少なくとも噴射するように構成されており、前記吸引ポンプは、前記第2の液体のみを前記フラッシング液受け部に供給している。
【0011】
これによれば、第1液体よりも固化し難い第2液体のみがフラッシング液受け部に供給される。すなわち、フラッシング液受け部に固化した積層物を溶解させる第2液体がほとんど固化せずに、フラッシング液受け部に固化した積層物をより溶解する。従って、フラッシング液受け部の排出物の堆積を少なくし、不具合を生じさせ難くすることができる。
【0012】
本発明における液体噴射装置は、液体を噴射するノズルが形成された液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを覆うキャップと、前記キャップに連通し、前記液体噴射ヘッドから前記ノズル内の液体を強制的に排出させる吸引ポンプと、ターゲットに対して液体を噴射できない位置である非噴射領域に配置され、前記液体噴射ヘッドから噴射される液体を受けるフラッシング液受け部と、前記フラッシング液受け部に排出された液体及び前記吸引ポンプの駆動により排出された液体を吸収する吸収部材を有し、これらの液体を滞留させる廃液タンクとを備え、前記吸引ポンプに一端部が接続されている供給管の他端部が、前記フラッシング液受け部に配置されている。
【0013】
これによれば、ポンプを駆動して強制的にノズルから排出された液体がフラッシング液受け部に供給される。強制的に排出される液体は、液体噴射ヘッドのノズルの開口部付近以外の水分が多く含まれた低粘性の液体がほとんどである。従って、この水分が多く含まれた液体は、フラッシング液受け部内で固化した積層物を溶解し、溶かされた積層物とともに、廃液タンクの吸収部材に流れて吸収される。すなわち、フラッシング液受け部に強制的に液体が排出されると、固化した積層物を溶かして、積層物の量を減少させるため、不具合を生じさせ難くすることができる。また、吸引ポンプにより強制的に排出されてフラッシング液受け部に供給される液体は、もともと廃液タンクの吸収部材に吸収されて廃棄されるものである。従って、この液体を有効利用してから廃棄することができる。
【0014】
この液体噴射装置において、前記フラッシング液受け部は、前記吸収部材に向かって下るように傾斜する傾斜面を有する。
これによれば、フラッシング液受け部に供給された液体は、傾斜面に沿って吸収部材に向かって流れ落ちる。従って、フラッシング液受け部に供給された液体は、重力の作用により、より確実に吸収部材へと導かれるので、より多くの液体が吸収部材に吸収される。このため、フラッシング液受け部にインクが残留し難く、このフラッシング液受け部に固まる積層物を少なくすることができる。
【0015】
この液体噴射装置において、前記フラッシング液受け部は、前記吸収部材に隣接して設けた。
これによれば、吸収部材に隣接してフラッシング液受け部が設けられている。このため、フラッシング液受け部に供給されたインクは隣接する吸収部材に接すると吸収されるので、インクが液体収容部に供給されて広がるとすぐに吸収部材に吸収される。すなわち、迅速に吸収部材に吸収させて、フラッシング液受け部に滞留する量をより少なくして不具合をよりいっそう少なくすることができる。
【0016】
この液体噴射装置において、前記供給管の他端部は、フラッシング液受け部を挟んで前記吸収部材の反対側に設けた。
これによれば、供給管の他端部は、前記フラッシング液受け部において、前記吸収部材と対向するように設けた。すなわち、吸収部材の反対側から供給管を介してインクがフラッシング液受け部に供給される。このため、フラッシング液受け部に供給されたインクは、より多くの固化したインクと接触しながら吸収部材に流れる。従って、より多くの固化したインクを溶解させることができ、より多くの液体を効率よく吸収部材に吸収されることができる。
【0017】
この液体噴射装置において、前記フラッシング液受け部は、前記非噴射領域に複数設けられているとともに、各フラッシング液受け部に前記液体を供給する複数の供給管が設けられている。
【0018】
これによれば、フラッシング液受け部が複数設けられているとともに、それぞれのフラッシング液受け部に液体を供給する供給管が設けられている。従って、フラッシング液受け部のそれぞれに、強制的に排出された低粘度の液体を供給して積層物の量を減少させて不具合を減少させることができる。
【0019】
この液体噴射装置において、前記吸引ポンプは1つのみ設けられており、この吸引ポンプに前記複数の供給管が設けられている。
これによれば、各フラッシング液受け部のそれぞれに液体を供給する複数の供給管が1つの吸引ポンプに接続されている。このため、吸引ポンプが1つであっても、各フラッシング液受け部にインクをそれぞれ供給することができる。従って、部品点数を減らして、液体噴射装置のコストを低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した液体噴射装置の第1実施形態を図1〜図3及び図5に従って説明する。
【0021】
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ10は、フレーム15を有しており、このフレーム15には、駆動プーリ16及び従動プーリ17が固定されている。同駆動プーリ16はキャリッジモータ18が連結されており、これら一対のプーリ16,17には、タイミングベルト19が掛け装されている。タイミングベルト19には、キャリッジ20が固着されている。このキャリッジ20には、上記フレーム15に架設されたガイド軸21が摺動可能に貫通している。従って、キャリッジ20は、ガイド軸21にガイドされながら、キャリッジモータ18の駆動によりタイミングベルト19を介して主走査方向Xに移動可能となっている。
【0022】
キャリッジ20は、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド22を下面に有している。この記録ヘッド22には、図示しない複数のノズルが形成されているとともに、各ノズルのそれぞれに対応する図示しない圧電素子が配設されている。この圧電素子は、図示しない駆動機構により駆動されて、記録ヘッド22の下方に至った紙Pに向けて、各ノズルから液体であるインクを噴射する。
【0023】
更に、キャリッジ20には、2つのインクカートリッジ25,26が搭載されている。インクカートリッジ25は、ブラックの顔料インクを収容している。インクカートリッジ26は、3つに区画された収容室を有しており、各収容室にマゼンタ、シアン、イエロの各色の顔料インク(カラーインク)をそれぞれ収容している。なお、ブラックインクは、印字濃度を上げるために固形分の濃度が高く、その他の色のインクに比べて固化し易い。このため、ブラックインクが第1の液体に相当し、マゼンタ、シアン、イエロの各色の顔料インク(カラーインク)が第2の液体に相当する。
【0024】
また、プリンタ10は、プラテン28を有している。プラテン28は、ターゲットとしての紙Pを支持する支持台であって、移動する記録ヘッド22に対して常に対向するように主走査方向Xに延びている。従って、印刷時には、このプラテン28と、上記記録ヘッド22との間に紙Pが至る。更に、プラテン28の図2の右端部近傍には、貫通孔28aが形成されている。
【0025】
また、プリンタ10は、紙送り機構29を有している。この紙送り機構29は、紙送りモータ29a及び図示しない駆動ローラを有しており、紙送りモータ29aが駆動ローラを駆動することにより、Y方向に(プリンタ10の背面から前面に)紙Pを搬送する。
【0026】
一方、図1及び図2に示すように、プリンタ10の一端部、すなわち紙Pが至らない非噴射領域には、クリーニング機構30が設けられている。このクリーニング機構30は、略四角枠状のキャップ31と、吸引ポンプ32とを有している。キャップ31は、図示しない公知の昇降手段により図3に示すように上下動可能となっており、上昇すると、記録ヘッド22に当接して、記録ヘッド22のノズルの吐出口を封止する。また、キャップ31の中央には、孔31a(図2参照)が設けられており、この孔31aは、図3に示す排出管33を介して吸引ポンプ32に接続している。一方、吸引ポンプ32は、供給管34を介して廃液タンク35に接続されており、この廃液タンク35にキャップ31から吸引したインクを排出する。
【0027】
廃液タンク35は、図1及び図2に示すように、上記プラテン28の下方に、同プラテン28と平行に延びるように設けられている。この廃液タンク35には、例えばパルプ材等でなる吸収部材36が収容されている。また、同廃液タンク35の図2の右端部には、プラテン28の貫通孔28aに対向する位置にフラッシング液受け部37が区画されている。従って、記録ヘッド22はプラテン28の貫通孔28aを介して、このフラッシング液受け部37にインクを噴射することができる。更に、このフラッシング液受け部37には、図3に示すように、吸引ポンプ32に接続している供給管34の一端部が位置している。従って、吸引ポンプ32によりインクが廃液タンク35のフラッシング液受け部37に排出される。また、フラッシング液受け部37は、吸収部材36に隣接している。従って、フラッシング液受け部37のインクは、吸収部材36に接する部分から吸収部材36に吸収される。
【0028】
次に、上述したプリンタ10の作用について図5を参照して説明する。
紙Pに印刷を行う際には、プリンタ10は、まず、図1の紙送りモータ29aを駆動し、紙Pを背面からY方向に移動させて、プラテン28と記録ヘッド22との間に導く。そして、プリンタ10は、キャリッジモータ18を駆動させて、キャリッジ20をX方向に往復移動させながら、図示しない圧電素子を駆動して、記録ヘッド22のノズルからインク滴を噴射する。そして、同プリンタ10は、キャリッジ20がX方向に1回移動すると、紙送りモータ29aを移動させて、紙PをY方向に移動させ、再びキャリッジモータ18及び圧電素子を駆動する。
【0029】
そして、キャリッジ20は、例えば一定時間が経過する毎に、フラッシング液受け部37に対向する位置で停止し、フラッシング動作を行う。詳述すると、図5(a)に示すように、プリンタ10はフラッシング液受け部37に対向する位置にキャリッジ20が至ると、各圧電素子を駆動して、記録ヘッド22の各ノズルからインクを、フラッシング液受け部37に向けて噴射する。記録ヘッド22のノズルから噴射されたインクは、プラテン28の貫通孔28aを介してフラッシング液受け部37に収容される。フラッシング液受け部37に収容されたインクは、フラッシング液受け部37の底面全体に広がると、吸収部材36に接する。従って、吸収部材36の図5の左側からインクが吸収部材36に吸収される。
【0030】
しかしながら、本実施形態では顔料インクを使用するため、揮発し易く、フラッシング液受け部37に排出されたインクの一部がフラッシング液受け部37で固化してしまう。このため、プリンタ10がフラッシング動作を行うに従って、フラッシング液受け部37には、吸収部材36に吸収されずに固化した固化インクSが徐々に堆積し、図5(a)に示すように積層物SGが形成されてくる。
【0031】
その後、プリンタ10はクリーニング動作を行う。詳述すると、図5(b)に示すように、プリンタ10は、キャリッジ20をクリーニング機構30のキャップ31に対向する位置に移動させて、昇降手段を駆動させてキャップ31を上昇させる。これにより、キャリッジ20の記録ヘッド22は、キャップ31に覆われる。次に、プリンタ10は、吸引ポンプ32を駆動させる。これにより、記録ヘッド22のノズル中のインクが排出管33を介して吸引ポンプ32に排出される。このとき、排出されるインクのほとんどは、記録ヘッド22のノズルの開口部付近以外の水分が多く含まれた低粘性のインクである。
【0032】
更に、このインクは、供給管34を介してフラッシング液受け部37に排出される。このフラッシング液受け部37に排出されたインクIは、固化インクSよりも水分が多く低粘性であるため、フラッシング液受け部37の固化インクSを溶解する。そして、溶解されたインクとフラッシング液受け部37に供給されたインクが、フラッシング液受け部37内で広がり、吸収部材36に接して吸収される。従って、フラッシング液受け部37内のインクの積層物SGは、例えば図5(b)の実線SRのように減少する。
【0033】
第1実施形態のプリンタ10によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)第1実施形態では、クリーニング機構30の吸引ポンプ32に接続される供給管34の他端部を、フラッシング液受け部37に配置した。これにより、吸引ポンプ32が駆動されて強制的に記録ヘッド22のノズルから排出されたインクは、フラッシング液受け部37に供給される。このインクは、水分が多く含まれた低粘度のインクであるため、フラッシング液受け部37内の積層物SGを溶解し、この溶解されたインクとともに、廃液タンク35の吸収部材36に吸収される。従って、フラッシング液受け部37の積層物SGを図5(b)の実線SRのように減少させて、不具合を生じさせ難くすることができる。また、吸引ポンプ32から供給管34を介してフラッシング液受け部37に供給されるインクは、吸収部材36にもともと吸収されるだけのものであるので、このインクを有効に利用することができる。
【0034】
(2)第1実施形態では、吸収部材36に隣接してフラッシング液受け部37が設けられている。従って、供給管34からフラッシング液受け部37に供給されたインクI及び溶解された固化インクSは、広がって吸収部材36に接すると吸収される。このため、インクを迅速に吸収部材36に吸収させることができる。従って、フラッシング液受け部37に滞留するインク量を少なくすることができ、不具合をよりいっそう少なくすることができる。
【0035】
(3)第1実施形態では、吸収部材36と反対側のフラッシング液受け部37に供給管34を配置した。すなわち、吸収部材36の反対側から供給管34を介してインクがフラッシング液受け部37に供給される。このため、フラッシング液受け部37に供給されたインクは、より多くの固化インクSと接触しながら、吸収部材36に流れる。従って、供給管34から供給されたインクは、より多くの固化インクSを溶解させることができ、より多くのインクを効率よく吸収部材36に吸収させることができる。
【0036】
(4)第1実施形態では、プリンタのクリーニング機構30側の非噴射領域に、フラッシング液受け部37を設けた。このため、供給管34を短くして、ノズルから強制排出されたインクが短時間でフラッシング液受け部37に到達するようにできる。すなわち、フラッシング液受け部37に供給されるインクから水分が揮発されて粘度が高くなることを極力防止することができ、より多くの固化インクを溶解することができる。
【0037】
(第2実施形態)
以下の各実施形態において、上述の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】
図4に示すように、第2実施形態では、廃液タンク35のフラッシング液受け部37の底部38が、吸収部材36に向かって下るように傾斜する傾斜面となっている。
【0039】
従って、本実施形態のプリンタによれば、上記第1実施形態に記載の(1)〜(4)の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(5)第2実施形態では、フラッシング液受け部37となる底部38が吸収部材36に向かって下るように傾斜している。このため、フラッシング動作でフラッシング液受け部37に噴射されたインクや、供給管34からフラッシング液受け部37に供給されたインクは、傾斜した底部38に沿って流れ落ち、吸収部材36へと運ばれる。従って、フラッシング液受け部37のインクを、より確実に吸収部材36に吸収させることができ、フラッシング液受け部37にインクをより堆積し難くすることができる。
【0040】
(第3実施形態)
図6に示すように、第3実施形態では、上記各実施形態の記録ヘッド22の代わりに、ブラック用の記録ヘッド22a及びカラー用の記録ヘッド22bがキャリッジ20の下面に並んで形成されている。ブラック用の記録ヘッド22aには、ブラックインクを噴射するノズルが形成されている。カラー用の記録ヘッド22bには、シアン、マゼンタ及びイエロの各色のインクを噴射するノズルが形成されている。また、本実施形態では、プラテン28の両端近傍に、貫通孔28aがそれぞれ形成されている。更に、これら貫通孔28aに整合するように、廃液タンク35の両側にフラッシング液受け部37a,37bが設けられている。
【0041】
更に、本実施形態では、上記各実施形態のクリーニング機構30の代わりに、クリーニング機構40が設けられている。このクリーニング機構40は、ブラック用の記録ヘッド22aを覆う第1キャップ41と、カラー用の記録ヘッド22bを覆う第2キャップ42とを有している。
【0042】
また、このクリーニング機構40は、2つの吸引ポンプ43,44を有している。この各吸引ポンプ43,44は、第1キャップ41、第2キャップ42にそれぞれ排出管45,46を介して接続されている。ブラックインクを排出する吸引ポンプ43には、供給管47の一端部が接続されており、この供給管47の他端部は、クリーニング機構40側のフラッシング液受け部37aに設けられている。また、カラーインクを排出する吸引ポンプ44には、供給管48の一端部が接続され、この供給管47の他端部は、フラッシング液受け部37bに設けられている。
【0043】
従って、吸引ポンプ43が駆動されると、記録ヘッド22aのノズル内のブラックインクは、排出管45及び供給管47を介してフラッシング液受け部37aに排出される。また、吸引ポンプ43と同時に、吸引ポンプ44が駆動されると、記録ヘッド22bのノズル内のカラーインクは、排出管46及び供給管48を介してフラッシング液受け部37bに排出される。そして、フラッシング液受け部37a,37bに排出されたインクは、フラッシング液受け部37a,37b内で固化したインクを溶解しながら、吸収部材36に吸収される。
【0044】
従って、本実施形態のプリンタによれば、上記各実施形態に記載の(1)〜(3)の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(6)第3実施形態では、プリンタの両端にフラッシング液受け部37a,37bを設け、各フラッシング液受け部37a,37bにそれぞれ供給管47,48を配置した。これにより、各フラッシング液受け部37a,37bに、吸引ポンプ43,44の駆動により強制的に排出した低粘度のインクを供給して、固化したインクを溶解させることができる。従って、フラッシング液受け部37a,37b内の積層物の量を減少させて、不具合を減少させることができる。なお、複数のフラッシング液受け部37a,37bを設けたことにより、キャリッジ20がどこにあっても一定時間経過毎に、近くのフラッシング液受け部37a,37bに移動してフラッシング動作を行うことができる。結果として、記録ヘッド22から紙Pにインクを噴射して行う印刷を短時間で完了させることができる。
【0045】
(7)第3実施形態では、プリンタの両端にフラッシング液受け部37a,37bを設け、クリーニング機構40に近いフラッシング液受け部37aにブラックインクを供給し、クリーニング機構40から遠いフラッシング液受け部37bにカラーインクを供給した。カラーインクはブラックインクに比べて固まり難い傾向にある。このため、カラーインクがフラッシング液受け部37bに到達するために時間がかかったとしても、インクが固まらずにフラッシング液受け部37bに供給される。従って、このような構成においても、フラッシング液受け部37bの固化インクをより有効に溶解させることができる。
【0046】
(変更例)
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記第3実施形態の各フラッシング液受け部37a,37bの底部に、第2実施形態で示した傾斜面を設けるようにしてもよい。
【0047】
○上記第1及び第2実施形態では、クリーニング機構30側にフラッシング液受け部37を設け、このフラッシング液受け部37にインクを供給した。これに代えて、クリーニング機構30とは反対側にフラッシング液受け部37を設けてもよい。
【0048】
○上記第1及び第2実施形態において、プリンタの両方にフラッシング液受け部37a,37bを設け、これらにそれぞれ接続する2つの供給管34を同じ吸引ポンプ32に接続して、各フラッシング液受け部37a,37bにインクを供給してもよい。この場合、第3実施形態と異なり、1つのポンプで各フラッシング液受け部37にインクが供給されるため、吸引ポンプやキャップを1つとして部品点数を減らすことができ、プリンタ10のコストを抑えることができる。
【0049】
○上記第3実施形態では、ブラック用の記録ヘッド22aから強制的に排出されるブラックインクをフラッシング液受け部37aに供給した。また、カラー用の記録ヘッド22bから強制的に排出されるカラーインクをフラッシング液受け部37bに供給した。これに代えて、ブラックインクはフラッシング液受け部37に供給しないでそのまま吸収部材36に供給し、カラーインクのみはフラッシング液受け部37a,37bにそれぞれ供給されるようにしてもよい。通常、ブラックインクは、印字濃度を上げるために固形分の濃度が高いので、固化しやすい。このため、固化し難いカラーインクのみをフラッシング液受け部37に供給することにより、より多くの積層物SGを溶解することができる。なお、複数のフラッシング液受け部37a,37bのすべてに、インクを供給しなくても、少なくとも1つのフラッシング液受け部37a,37bにインクを供給するようにしてもよい。
【0050】
○上記各実施形態においては、フラッシング液受け部37において吸収部材36の位置と反対側に、供給管34,47,48を配置した。しかし、供給管34,47,48の配置は、フラッシング液受け部37にインクを供給することができれば、これらの位置は限定されない。
【0051】
○上記各実施形態では、吸収部材36をフラッシング液受け部37に隣接するようにした。これに代えて、例えば、廃液タンク35の上方にフラッシング液受け部37を別に設けて、フラッシング液受け部37が吸収部材36に接しないようにしてもよい。
【0052】
○上記各実施形態では、液体噴射装置として、インクを吐出するプリンタ(ファクス、コピア等を含む印刷装置)について説明したが、他の液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造等に用いられる電極材や色材等の液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における液体噴射装置としてのプリンタの斜視図。
【図2】図1のプリンタの平面図。
【図3】図1のプリンタの要部の部分拡大断面図。
【図4】第2実施形態におけるプリンタの要部の部分拡大断面図。
【図5】図1のプリンタの作用を説明する要部の部分拡大断面図。
【図6】第3実施形態におけるプリンタの平面図。
【符号の説明】
P…ターゲットとしての紙、10…液体噴射装置としてのプリンタ、22…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、31…キャップ、32…吸引ポンプ、34…供給管、35…廃液タンク、36…吸収部材、37…フラッシング液受け部。

Claims (8)

  1. ターゲットに対して液体を噴射するノズルが形成された液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドを覆うキャップと、
    前記キャップを介して前記液体噴射ヘッドから前記ノズル内の液体を強制的に排出させる吸引ポンプと、
    ターゲットに対して液体を噴射できない位置である非噴射領域に配置され、前記液体噴射ヘッドから噴射される液体を受けるフラッシング液受け部と、
    前記フラッシング液受け部に排出された液体と、前記吸引ポンプの駆動により排出された液体とを吸収する吸収部材を有し、これらの液体を滞留する廃液タンクと、
    を備えた液体噴射装置のクリーニング方法において、
    前記吸引ポンプの駆動により前記液体噴射ヘッドから強制的に排出された液体を、前記フラッシング液受け部に供給する液体噴射装置のクリーニング方法。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置のクリーニング方法において、
    前記液体噴射ヘッドは、第1の液体と、この第1の液体よりも固化し難い第2の液体とを少なくとも噴射するように構成されており、
    前記吸引ポンプは、前記第2の液体のみを前記フラッシング液受け部に供給していることを特徴とする液体噴射装置のクリーニング方法。
  3. 液体を噴射するノズルが形成された液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドを覆うキャップと、
    前記キャップに連通し、前記液体噴射ヘッドから前記ノズル内の液体を強制的に排出させる吸引ポンプと、
    ターゲットに対して液体を噴射できない位置である非噴射領域に配置され、前記液体噴射ヘッドから噴射される液体を受けるフラッシング液受け部と、
    前記フラッシング液受け部に排出された液体及び前記吸引ポンプの駆動により排出された液体を吸収する吸収部材を有し、これらの液体を滞留させる廃液タンクと
    を備え、
    前記吸引ポンプに一端部が接続されている供給管の他端部が、前記フラッシング液受け部に配置されていることを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項3に記載の液体噴射装置において、
    前記フラッシング液受け部は、前記吸収部材に向かって下るように傾斜する傾斜面を有することを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項3又は4に記載の液体噴射装置において、
    前記フラッシング液受け部は、前記吸収部材に隣接して設けたことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項5に記載の液体噴射装置において、
    前記供給管の他端部は、フラッシング液受け部を挟んで前記吸収部材の反対側に設けたことを特徴とする液体噴射装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、
    前記フラッシング液受け部は、前記非噴射領域に複数設けられているとともに、各フラッシング液受け部に前記液体を供給する複数の供給管が設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
  8. 請求項7に記載の液体噴射装置において、
    前記吸引ポンプは1つのみ設けられており、
    この吸引ポンプに前記複数の供給管が設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
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