JP6007534B2 - メンテナンス装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体噴射ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス装置、及び該メンテナンス装置を備えた液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一種として、液体噴射ヘッドから液体を用紙等の媒体に噴射して画像を形成するインクジェット式のプリンターが知られている。こうしたプリンターには、通常、液体噴射ヘッドからの液体の噴射特性を維持するためにメンテナンス装置が設けられている。
例えば、特許文献1に記載のプリンターには、そのようなメンテナンス装置として、記録ヘッド(液体噴射ヘッド)に付着したインク(液体)を払拭するインク拭き取り装置が設けられている。このインク拭き取り装置は、長尺状をなすインク吸収体(液体吸収体)がロール状に巻装された送り出し軸と、この送り出し軸から巻き解かれたインク吸収体を巻き取る巻き取り軸とを有している。そして、このプリンターでは、インク吸収体における送り出し軸と巻き取り軸との間に掛装されている部分が押し付け部材によって記録ヘッドのノズル形成面に押し付けられて密着する。その結果、記録ヘッドのノズル形成面に付着しているインクがインク吸収体に吸収されて除去される。
特開2005−212351号公報
ところで、上記のプリンターでは、記録ヘッドのノズル形成面の全域にインクが満遍なく付着していない場合には、インク吸収体において記録ヘッドのノズル形成面に密着した部分の一部に記録ヘッドのノズル形成面に付着したインクが吸収されない領域が生じる。そこで、このインク吸収体におけるインクが吸収されない領域を有効利用するために、インク吸収体において記録ヘッドのノズル形成面に一度密着させた部位を記録ヘッドのノズル形成面に繰り返し密着させることも考えられる。
しかしながら、この場合には、インク吸収体に吸収されたインクが浸透して拡散した状態で、インク吸収体が記録ヘッドのノズル形成面に繰り返し密着することもあり得る。その結果、記録ヘッドのノズル形成面には、インク吸収体に吸収されたインクとは異なる色のインクを噴射するノズルを含むノズル列に対してインク吸収体からインクが転写されることにより、このノズル列を構成するノズル内でインクの混色を生じる虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体吸収体を効率良く利用しつつ、液体噴射ヘッドのノズル内で液体の混色が生じることを抑制できるメンテナンス装置及び液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のメンテナンス装置は、液体を噴射する複数のノズルからなる複数のノズル列が並列して設けられた液体噴射ヘッドのノズル形成面に当接することにより、当該ノズル形成面に付着した前記液体を吸収する液体吸収体を備え、前記液体吸収体は、前記液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面から吸収した前記液体が浸透して拡散することを抑制する浸透抑制部を有し、当該浸透抑制部は、前記液体吸収体が前記液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面に当接した場合に、前記ノズル列方向と交差する方向において、互いに異なる色の前記液体を噴射する前記ノズル列の間に配置される。
上記構成によれば、互いに異なる色の液体を噴射するノズル列から液体吸収体に吸収された液体が、これらのノズル列方向と交差する方向に浸透して拡散することが浸透抑制部によって抑制される。そのため、この液体吸収体を液体噴射ヘッドのノズル形成面に繰り返し当接させたとしても、液体吸収体に吸収された液体が、当該液体とは異なる色の液体を噴射する隣り合うノズル列に転写されることが抑制される。したがって、液体吸収体を効率よく利用しつつ、液体噴射ヘッドのノズル内での液体の混色が生じることを抑制できる。
また、本発明のメンテナンス装置において、前記浸透抑制部は、前記ノズル列方向に沿って延びるように設けられる。
上記構成によれば、液体吸収体において隣り合うノズル列から互いに異なる色の液体を受容する部位は、浸透抑制部によってノズル列方向と交差する方向において仕切られる。そのため、液体吸収体に吸収された液体が、当該液体とは異なる色の液体を噴射するノズルを含むノズル列に転写されることをより確実に抑制できる。
また、本発明のメンテナンス装置において、前記液体吸収体は、前記液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面に当接した状態で前記ノズル列方向に移動することにより前記ノズル形成面を払拭する。
上記構成によれば、液体吸収体が液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭すると、液体吸収体には液体噴射ヘッドのノズル列方向に拡がるように液体の受容部位が形成される。そのため、液体吸収体が液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭する方向に移動したとしても、液体吸収体において隣り合うノズル列から互いに異なる色の液体を受容する部位の間に浸透抑制部が介在する状態が維持される。したがって、液体噴射ヘッドのノズル形成面に付着した液体を効率良く吸収しつつ、液体噴射ヘッドのノズル内での液体の混色が生じることを抑制できる。
また、本発明のメンテナンス装置において、前記浸透抑制部は、前記液体吸収体に形成された貫通孔である。
上記構成によれば、液体吸収体に吸収された液体が浸透して拡散することを抑制する構成を容易に実現することができる。
また、本発明の液体噴射装置は、複数のノズルからなる複数のノズル列が並列して設けられた液体噴射ヘッドと、上記構成のメンテナンス装置とを備えた。
上記構成によれば、上記メンテナンス装置の発明と同様の効果が得られる。
本発明に係る第1の実施形態のプリンターの斜視図。 同実施形態のプリンターにおけるワイパーカセットの内部構成を示す模式図。 同実施形態のプリンターにおけるワイパーカセットの平面図。 同実施形態のプリンターにおけるワイピング部材と記録ヘッドのノズル列との位置関係を示す模式図。 ワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面からインクを除去する際の作用を示す模式図であって、(a)はワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面を往動方向に払拭している状態を示す模式図、(b)は図5(a)に示す状態からワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面を往動方向に横切った状態を示す模式図、(c)は図5(b)に示す状態からワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面を復動方向に払拭している状態を示す模式図、(d)は図5(c)に示す状態からワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面を復動方向に横切った状態を示す模式図。 インクの吸収領域が形成されたワイピング部材の模式図。 本発明に係る第2の実施形態のプリンターの斜視図。 同実施形態のプリンターにおけるワイパーカセットの内部構成を示す模式図。 同実施形態のプリンターにおけるワイパーカセットの平面図。 同実施形態のプリンターにおけるワイピング部材と記録ヘッドのノズル列との位置関係を示す模式図。 ワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面からインクを除去する際の作用を示す模式図であって、(a)はワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面に当接した状態を示す模式図、(b)は図11(a)に示す状態からワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面から離れた状態を示す模式図、(c)は図11(b)に示す状態からワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面に当接した状態を示す模式図。 インクの吸収領域が形成されたワイピング部材の模式図。 (a)〜(c)は、本発明に係る別の実施形態のプリンターにおけるワイピング部材と記録ヘッドのノズル列との位置関係を示す模式図。 本発明に係る別の実施形態のプリンターにおいて、ワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面からインクを除去する際の作用を示す模式図であって、(a)はワイピング部材が記録ヘッドのノズル形成面に当接した状態を示す模式図、(b)は図14(a)に示す状態から押圧ローラーが移動した状態を示す模式図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式のプリンター及び同プリンターが備えるメンテナンス装置に具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、プリンター11において略矩形箱状をなすフレーム12の内側下部には、略矩形板状をなす支持部材13がその長手方向を主走査方向Xに一致させた状態で設けられている。この支持部材13上には、フレーム12の背面下部に設けられた紙送りモーター14の駆動に基づいて、用紙Pが主走査方向Xと直交する副走査方向Yに給送される。また、フレーム12内における支持部材13の上方には、支持部材13の長手方向と平行に延びる棒状のガイド軸15が設けられている。ガイド軸15には、その軸線方向に往復移動可能な状態でキャリッジ16が支持されている。
フレーム12の背面側の壁部の内面におけるガイド軸15の両端部と対応する各位置には、駆動プーリー17及び従動プーリー18が回動自在に支持されている。駆動プーリー17には、キャリッジ16を往復移動させる際の駆動源となるキャリッジモーター19の出力軸が連結されている。また、これら一対のプーリー17,18の間には、一部がキャリッジ16に連結された無端状のタイミングベルト20が掛装されている。したがって、キャリッジ16は、ガイド軸15にガイドされながら、キャリッジモーター19の駆動力により無端状のタイミングベルト20を介して主走査方向Xに移動可能となっている。
キャリッジ16の下面には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド21が設けられる一方、キャリッジ16には、記録ヘッド21に対して供給するインク(液体)を貯留する複数(本実施形態では4つ)のインクカートリッジ22が着脱可能に搭載されている。また、図4に示すように、記録ヘッド21の下面となるノズル形成面21aには、各色(本実施形態では、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))のインクを噴射するノズル23からなる複数のノズル列24が設けられている。これらのノズル列24は、キャリッジ16の主走査方向Xと直交する方向に沿って並列して設けられている。そして、記録ヘッド21のノズル形成面21aに形成されたノズル23から支持部材13上に給送された用紙Pに対してインク滴が噴射されることにより、用紙Pに対して記録が行われる。
また、図1に示すように、フレーム12内において用紙Pが搬送される記録領域から外れた位置に設けられたホームポジションHPには、記録ヘッド21のメンテナンスを行なうためのメンテナンス装置25が設けられている。
メンテナンス装置25は、ワイパーカセット26と、ワイパーカセット26が着脱自在に装着されるワイパーホルダー27と、ワイパーホルダー27を記録ヘッド21のノズル列方向に移動させる駆動機構(図示略)とを有するワイパーユニット28を備えている。ワイパーカセット26には、記録ヘッド21のノズル形成面21aに当接することにより、ノズル形成面21aに付着したインクを吸収する液体吸収体としてのワイピング部材29が搭載されている。また、メンテナンス装置25は、ノズル形成面21aにノズル23を囲うように当接するキャップ30と、キャップ30を通じて記録ヘッド21のノズル23から廃インクを吸引して排出するために駆動されるポンプ(図示略)とを備えている。
次に、ワイパーカセット26の構成について説明する。
図2に示すように、ワイパーカセット26の外装を構成する略箱体形状をなす筐体31には、ワイパーカセット26の移動方向と直交する方向へ水平に延びる軸線を有した一対のローラー32,33が収容されている。この一対のローラー32,33の間には、記録ヘッド21のノズル形成面21aにおけるノズル23の形成領域の全域に対応した幅寸法を有する長尺状のワイピング部材29が掛装されている。そして、この一対のローラー32,33のうち一方のローラーは、巻装した未使用のワイピング部材29を繰り出す繰り出しローラー32として機能する。また、この一対のローラー32,33のうち他方のローラーは、繰り出しローラー32から巻き解かれて払拭に使用された使用済みのワイピング部材29を巻き取る巻き取りローラー33として機能する。
なお、巻き取りローラー33は、筐体31に対して着脱自在に装着される廃インクタンク34の内側に収容されている。この廃インクタンク34は、キャップ30から排出チューブ35を通じて排出される廃インクを受容する。そして、巻き取りローラー33の軸線方向両端は、廃インクタンク34の側壁部に設けられた軸受け部等によって回動自在に支持されている。
また、筐体31の内側には、繰り出しローラー32から廃インクタンク34に至るワイピング部材29の繰り出し経路上に、複数(本実施形態では6つ)のローラー36〜41が設けられている。これらのローラー36〜41は、繰り出しローラー32及び巻き取りローラー33と平行に延びており、その軸線方向両端が筐体31の側壁部に設けられた軸受け部等によって回動自在に支持されている。
具体的には、繰り出しローラー32の斜め上方に設けられた押圧ローラー36には、ワイピング部材29において繰り出しローラー32から繰り出される部分が巻き掛けられている。この押圧ローラー36の軸線方向両端は、図示しない付勢ばねによって鉛直上方に付勢されている。そして、押圧ローラー36は、筐体31の上面に形成された矩形状の開口部42(図3参照)を通じて筐体31の上面から上方に突出している。そのため、ワイピング部材29において押圧ローラー36に巻き掛けられた部分は筐体31の上面から上方に突出している。また、押圧ローラー36における周面の最上部は、記録ヘッド21のノズル形成面21aよりも上方に位置している。
また、押圧ローラー36に対してワイパーカセット26の移動方向において隣り合う位置には、一対の支持ローラー37,38が設けられている。一対の支持ローラー37,38は、ワイパーカセット26の移動方向に距離をおいて互いに略同一の高さに設けられている。そして、ワイピング部材29においてこれらの支持ローラー37,38の間に水平方向に延びるように掛装されている部分は、筐体31の上面に形成された矩形状の開口部43(図3参照)を通じて筐体31の外側に露出している。なお、筐体31の開口部43は、ワイピング部材29における繰り出し方向と直交する幅方向の全域を筐体31の外側に露出させている。
また、ワイピング部材29の繰り出し経路上において、繰り出しローラー32と押圧ローラー36との間、及び、押圧ローラー36と支持ローラー37との間には、ワイピング部材29に対してテンションを付与するテンションローラー39,40が設けられている。
また、支持ローラー38から繰り出されるワイピング部材29は、支持ローラー38の鉛直下方に設けられた中継ローラー41を経由して廃インクタンク34に向けて繰り出される。そして、ワイピング部材29は、廃インクタンク34の外面に回動自在に設けられたローラー対44を通じて廃インクタンク34内に挿入され、廃インクタンク34に収容された巻き取りローラー33によって巻き取られる。この場合、ワイピング部材29において廃インクタンク34内に挿入される部分は、排出チューブ35の排出口に対して上下方向に対向して配置される。そのため、キャップ30から排出チューブ35を通じて排出される廃インクは、ワイピング部材29によって受容される。
また、図3及び図4に示すように、ワイピング部材29の長さ方向の全域には、二点鎖線で示す貫通孔としてのミシン目50が、記録ヘッド21のノズル列方向となるワイピング部材29の繰り出し方向に沿って延びるように形成されている。これらのミシン目50は、ワイピング部材29の繰り出し方向と直交する幅方向に等間隔に配置されている。これらのミシン目50の間隔は、記録ヘッド21のノズル形成面21aに形成された隣り合うノズル列24の間の間隔とほぼ等しくなっている。そして、ワイピング部材29が記録ヘッド21のノズル形成面21aに当接した場合には、各ミシン目50が記録ヘッド21のノズル列方向と直交する方向において互いに異なる色のインクを噴射する隣り合うノズル列24の間に配置される。
次に、上記のように構成されたプリンター11の作用について説明する。
まず、ワイピング部材29が記録ヘッド21のノズル形成面21aからインクを払拭する際には、キャリッジ16をホームポジションHPに移動させる。この場合、図2に示すように、ワイパーカセット26が初期位置に配置された状態では、記録ヘッド21は、押圧ローラー36に対してキャリッジ16の移動方向と直交する方向に距離をおいて配置される。
そして次に、図5(a)に示すように、駆動機構の駆動に伴って、ワイパーカセット26を記録ヘッド21に向けてキャリッジ16の移動方向と直交する往動方向に移動させる。すると、ワイピング部材29において押圧ローラー36に巻き掛けられている部分が、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対して往動方向への移動を伴って記録ヘッド21に摺接することにより、ノズル形成面21aからインクを払拭する。この場合、ワイピング部材29は、記録ヘッド21のノズル形成面21aに当接した状態で記録ヘッド21のノズル列方向に移動することにより、ノズル形成面21aを払拭する。そして、記録ヘッド21のノズル形成面21aから払拭されたインクは、ワイピング部材29によって吸収される。
続いて、図5(b)に示すように、ワイパーカセット26を往動方向に更に移動させると、ワイピング部材29において押圧ローラー36に巻き掛けられている部分が、記録ヘッド21のノズル形成面21aを横切る。その結果、記録ヘッド21のノズル形成面21aの全域がワイピング部材29によって払拭される。
この場合、図6に示すように、ワイピング部材29には、記録ヘッド21の各ノズル列24に対応する各色のインクが、ワイパーカセット26の移動方向となる記録ヘッド21のノズル列方向に拡がったインクの吸収領域Sが形成される。そして、ワイピング部材29における各色のインクの吸収領域Sは、ワイピング部材29の繰り出し方向と直交する幅方向においてワイピング部材29のミシン目50によって仕切られる。その結果、吸収領域Sを形成しているインクが、隣り合う吸収領域Sに接近するようにワイピング部材29の幅方向に浸透することが、ワイピング部材29に形成されたミシン目50によって遮られる。この点で、本実施形態では、ワイピング部材29のミシン目50は、記録ヘッド21のノズル形成面21aから吸収したインクがワイピング部材29に浸透して拡散することを抑制する浸透抑制部として機能する。
そして、ワイピング部材29に形成された各色のインクの吸収領域Sがワイピング部材29の幅方向に拡がって重なり合うことが抑制される結果、ワイピング部材29に吸収されたインク同士が混色することが抑制される。そのため、ワイピング部材29は、一度インクを払拭した部分を記録ヘッド21のノズル形成面21aに当接させたとしても、ワイピング部材29におけるインクの吸収領域Sは、各々が対応する色のインクを噴射するノズル列24に接触する。したがって、ワイピング部材29が記録ヘッド21のノズル形成面21aを反復して払拭したとしても、記録ヘッド21の各ノズル列24においてインクの混色が生じることが抑制される。
そこで、本実施形態では、図5(c)に示すように、ワイピング部材29を巻き取ることなく駆動機構を駆動させることにより、ワイパーカセット26を記録ヘッド21に向けてキャリッジ16の移動方向と直交する復動方向に移動させる。すると、ワイピング部材29において押圧ローラー36に巻き掛けられているインクを吸収している使用済み部分が、記録ヘッド21のノズル形成面21aに対して復動方向への移動を伴って記録ヘッド21に摺接する。そして、記録ヘッド21のノズル形成面21aから払拭されたインクは、ワイピング部材29によって吸収される。
そして、図5(d)に示すように、ワイパーカセット26を復動方向に更に移動させると、ワイピング部材29において押圧ローラー36に巻き掛けられている部分が、記録ヘッド21のノズル形成面21aを横切る。その結果、記録ヘッド21のノズル形成面21aの全域がワイピング部材29によって払拭される。
この場合、記録ヘッド21のノズル形成面21aが筐体31の開口部43に対して上下方向に対向する位置までワイパーカセット26が移動すると、ワイパーカセット26の移動が停止される。そして、この状態において、記録ヘッド21のメンテナンスのために、フラッシング動作として記録ヘッド21のノズル23からインクが空吐出される。すると、ノズル23から吐出されたインクは、開口部43を通じて筐体31内に進入することにより、ワイピング部材29における支持ローラー37,38の間に掛装されている部分に受容される。なお、ワイピング部材29は、押圧ローラー36によって記録ヘッド21のノズル形成面21aに押し付けられる面と同一の面で、記録ヘッド21のノズルから空吐出されるインクを受容する。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)互いに異なる色のインクを噴射するノズル列24からワイピング部材29に吸収されたインクが、これらのノズル列方向と直交する方向に浸透して拡散することがミシン目50によって抑制される。そのため、このワイピング部材29を記録ヘッド21のノズル形成面21aに繰り返し当接させたとしても、ワイピング部材29に吸収されたインクが、このインクとは異なる色のインクを噴射する隣り合うノズル列24に転写されることが抑制される。したがって、ワイピング部材29を効率よく利用しつつ、記録ヘッド21のノズル内でのインクの混色が生じることを抑制できる。
(2)ワイピング部材29において隣り合うノズル列24から互いに異なる色のインクを受容する部位は、ミシン目50によってノズル列方向と直交する方向において仕切られる。そのため、ワイピング部材29に吸収されたインクが、このインクとは異なる色のインクを噴射するノズルを含むノズル列24に転写されることをより確実に抑制できる。
(3)ワイピング部材29が記録ヘッド21のノズル形成面21aを払拭すると、ワイピング部材29には記録ヘッド21のノズル列方向に拡がるようにインクの吸収領域Sが形成される。そのため、ワイピング部材29が記録ヘッド21のノズル形成面21aを払拭する方向に移動したとしても、ワイピング部材29において隣り合うノズル列24から互いに異なる色のインクを受容する部位の間にミシン目50が介在する状態が維持される。したがって、記録ヘッド21のノズル形成面21aに付着したインクを効率良く吸収しつつ、記録ヘッド21のノズル内でのインクの混色が生じることを抑制できる。
(4)ワイピング部材29にミシン目50を設けることにより、ワイピング部材29に吸収されたインクが浸透して拡散することを抑制する構成を容易に実現することができる。
(5)ワイピング部材29は、記録ヘッド21のノズル形成面21aから払拭したインクを含んで湿った状態で記録ヘッド21のノズル形成面21aを反復して払拭する。そのため、記録ヘッド21のノズル形成面21aに付着したインクをより確実に払拭して除去することができる。
(6)ワイピング部材29は、記録ヘッド21のノズル形成面21aを反復して払拭する。そのため、記録ヘッド21のノズル形成面21aを払拭するごとにワイピング部材29の使用済み部分を巻き取る場合と比較して、ワイピング部材29の消費量を低減することができる。また、ワイピング部材29を巻き取る回数が低減されるため、ワイピング部材29による記録ヘッド21のノズル形成面21aへの払拭動作のスループットを向上することができる。
(7)ワイピング部材29は、フラッシング動作時に記録ヘッド21のノズル23から空吐出されるインクを受容する。そのため、記録ヘッド21のノズルから空吐出されるインクを受容するための専用の部材を設けることが不要となるため、部品点数の削減に寄与することができる。
(8)ワイピング部材29は、繰り出しローラー32から巻き取りローラー33に向けて必要に応じて繰り出される。そのため、ワイピング部材29は、記録ヘッド21のノズル23から空吐出されるインクを受容する部位にインクが堆積することを抑制できる。
(9)クリーニング動作時に記録ヘッド21のノズルからキャップ30内に吸引されたインクが排出チューブ35を通じて廃インクタンク34内に排出されると、この排出されたインクはワイピング部材29によって受容される。そのため、廃インクタンク34内に排出されたインクを受容するための専用の部材を設けることが不要となるため、部品点数の削減に寄与することができる。
(10)ワイピング部材29は、繰り出しローラー32から巻き取りローラー33に向けて必要に応じて繰り出される。そのため、ワイピング部材29は、キャップ30内から排出チューブ35を通じて排出されるインクを受容する部位にインクが堆積することを抑制できる。
(11)ワイピング部材29における使用済みの部分は、廃インクタンク34に設けられた巻き取りローラー33によって巻き取られて回収される。そのため、廃インクタンク34をワイパーカセット26から取り外すと、使用済みのワイピング部材29がワイパーカセット26から取り出される。したがって、ワイパーカセット26の保守交換を簡便に行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図7〜図12に基づき説明する。なお、第2の実施形態は、ワイパーユニット28の構成が第1の実施形態と異なる。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する構成について主に説明し、第1の実施形態と同一又は相当する構成については同一符号を付して重複説明を省略する。
さて、図7に示すように、ワイパーホルダー27は、駆動機構の駆動に伴って、キャリッジ16の移動方向となるガイド軸15の軸線方向に移動可能に構成されている。
そして、図8に示すように、ワイパーカセット26の筐体31の内側には、繰り出しローラー32から廃インクタンク34に至るワイピング部材29の繰り出し経路上に、複数(本実施形態では7つ)のローラー36a,36b,37〜41が設けられている。これらのローラー36a,36b,37〜41は、繰り出しローラー32及び巻き取りローラー33と平行に延びている。
具体的には、繰り出しローラー32の上方には、一対の押圧ローラー36a,36bが設けられている。一対の押圧ローラー36a,36bは、キャリッジ16の移動方向に距離をおいて互いに略同一の高さに設けられている。なお、一対の押圧ローラー36a,36bの軸線方向両端には図示しない昇降機構が設けられている。そして、一対の押圧ローラー36a,36bは、昇降機構の駆動に伴って記録ヘッド21のノズル形成面21aに対して接近又は離間する方向に昇降可能となっている。
また、図9及び図10に示すように、ワイピング部材29の長さ方向の全域には、二点鎖線で示す貫通孔としてのミシン目50が、記録ヘッド21のノズル列方向となるワイピング部材29の繰り出し方向と直交する幅方向に沿って延びるように形成されている。これらのミシン目50は、ワイピング部材29の繰り出し方向に等間隔に配置されている。これらのミシン目50の間隔は、記録ヘッド21のノズル形成面21aに形成された隣り合うノズル列24の間の間隔とほぼ等しい。そして、ワイピング部材29が記録ヘッド21のノズル形成面21aに当接した場合には、各ミシン目50が記録ヘッド21のノズル列方向と直交する方向において互いに異なる色のインクを噴射する隣り合うノズル列24の間に配置される。
次に、上記のように構成されたプリンター11の作用について説明する。
まず、ワイピング部材29が記録ヘッド21のノズル形成面21aからインクを払拭する際には、キャリッジ16をホームポジションHPに移動させる。この場合、図8に示すように、ワイパーカセット26が初期位置に配置された状態では、記録ヘッド21は、押圧ローラー36a,36bに対して上下方向に距離をおいて配置される。
そして次に、図11(a)に示すように、昇降機構の駆動に伴って双方の押圧ローラー36a,36bを上昇させる。すると、ワイピング部材29における押圧ローラー36a,36bの間に掛装されている部分は、記録ヘッド21のノズル形成面21aに当接することによりノズル形成面21aからインクを吸収する。
続いて、図11(b)に示すように、昇降機構の駆動に伴って双方の押圧ローラー36a,36bを下降させる。すると、ワイピング部材29における押圧ローラー36a,36bの間に掛装されている部分が、記録ヘッド21のノズル形成面21aから離れる。
この場合、図12に示すように、ワイピング部材29には、記録ヘッド21の各ノズル列24に対応する各色のインクが、ワイピング部材29の幅方向となる記録ヘッド21のノズル列方向に拡がったインクの吸収領域Sが形成される。そして、ワイピング部材29における各色のインクの吸収領域Sは、ワイピング部材29の繰り出し方向においてワイピング部材29のミシン目50によって仕切られる。その結果、吸収領域Sを形成しているインクが、隣り合う吸収領域Sに接近するようにワイピング部材29の繰り出し方向に浸透することが、ワイピング部材29に形成されたミシン目50によって遮られる。
そして、ワイピング部材29に形成された各色のインクの吸収領域Sがワイピング部材29の繰り出し方向に拡がって重なり合うことが抑制される結果、ワイピング部材29に吸収されたインク同士が混色することが抑制される。そのため、ワイピング部材29は、一度インクを吸収した部分を記録ヘッド21のノズル形成面21aに当接させたとしても、ワイピング部材29におけるインクの吸収領域Sは、各々が対応する色のインクを噴射するノズル列24に接触する。したがって、ワイピング部材29が記録ヘッド21のノズル形成面21aに反復して当接したとしても、記録ヘッド21の各ノズル列24においてインクの混色が生じることが抑制される。
そこで、本実施形態では、図11(c)に示すように、ワイピング部材29を巻き取ることなく昇降機構を駆動させることにより、双方の押圧ローラー36a,36bを再び上昇させる。すると、ワイピング部材29において押圧ローラー36a,36bの間に掛装されているインクを吸収している使用済みの部分が、記録ヘッド21のノズル形成面21aに当接する。そして、記録ヘッド21のノズル形成面21aに付着したインクは、ワイピング部材29によって吸収される。
上記第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果(1)、(2)、(4)〜(11)と同様の効果が得られる。
なお、上記各実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記各実施形態において、図13(a)及び図13(b)に示すように、隣り合うノズル列24が同じ色のインクを噴射する場合、ワイピング部材29においてこれらのノズル列24の間に対応する部分にミシン目50を設けない構成としてもよい。
・上記第2の実施形態において、図13(c)に示すように、ワイピング部材29において繰り出し方向と直交する幅方向両端にミシン目50を設けない構成としてもよい。
この構成では、ワイピング部材29に対して繰り出し方向に張力を作用させた場合にワイピング部材29が破断することを抑制できる。
・上記第1の実施形態において、図14(a)及び図14(b)に示すように、ワイピング部材29における押圧ローラー36に巻き掛けられている部分をノズル形成面21aに当接させつつ押圧ローラー36をノズル形成面21aに沿って移動させる構成としてもよい。
・上記第2の実施形態において、キャリッジ16をガイド軸15に沿って移動させることにより、記録ヘッド21のノズル形成面21aを筐体31の開口部43に対して上下方向に対向させる構成としてもよい。
・上記各実施形態において、ミシン目50に代えて、記録ヘッド21のノズル列方向に延びる長穴をワイピング部材29に設けてもよい。また、ワイピング部材29に対して厚み方向にプレス加工を施すことにより、ワイピング部材29に吸収されたインクが浸透して拡散することを抑制する構成としてもよい。さらに、ワイピング部材29に対してインク非吸収性の樹脂等を含浸させることにより、ワイピング部材29に吸収されたインクが浸透して拡散することを抑制する構成としてもよい。
・上記各実施形態において、ワイピング部材29は、押圧ローラー36によって記録ヘッド21のノズル形成面21aに押し付けられる面とは反対側の面で、記録ヘッド21のノズル23から空吐出されるインクを受容する構成としてもよい。
・上記各実施形態において、ワイピング部材29における押圧ローラー36に巻き掛けられている部分が記録ヘッド21のノズル23から空吐出されるインクを受容する構成としてもよい。この場合、ワイピング部材29は、記録ヘッド21のノズル形成面21aに当接した状態でノズル23から空吐出されるインクを受容してもよいし、記録ヘッド21のノズル形成面21aから離れた状態でノズル23から空吐出されるインクを受容してもよい。
・上記各実施形態において、巻き取りローラー33が廃インクタンク34の外部に設けられる構成としてもよい。すなわち、キャップ30から排出チューブ35を通じて廃インクタンク34に排出されるインクを受容するための吸収材をワイピング部材29とは別部材構成で設けてもよい。
・上記各実施形態において、フラッシング動作時に記録ヘッド21のノズル23から空吐出されるインクを受容する吸収材をワイピング部材29とは別部材構成で設けてもよい。
・上記実施形態において、液体噴射装置をインクジェット式のプリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。あるいは、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…液体噴射装置としてのプリンター、21…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、21a…ノズル形成面、23…ノズル、24…ノズル列、25…メンテナンス装置、29…液体吸収体としてのワイピング部材、50…浸透抑制部及び貫通孔としてのミシン目。

Claims (5)

  1. 液体を噴射する複数のノズルからなる複数のノズル列が並列して設けられた液体噴射ヘッドのノズル形成面に当接することにより、当該ノズル形成面に付着した前記液体を吸収する液体吸収体と、前記液体吸収体を巻き取り可能な巻き取りローラーと、を備え、
    前記液体吸収体は、前記液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面から吸収した前記液体が浸透して拡散することを抑制する浸透抑制部を有し、当該浸透抑制部は、前記液体吸収体が前記液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面に当接した場合に、前記ノズル列方向と交差する方向において、互いに異なる色の前記液体を噴射する前記ノズル列の間に配置されており、
    前記液体吸収体の前記ノズル形成面に一度当接した部分を前記ノズル形成面に当接させた後、前記巻き取りローラーに巻き取ることを特徴とするメンテナンス装置。
  2. 請求項1に記載のメンテナンス装置において、
    前記浸透抑制部は、前記ノズル列方向に沿って延びるように設けられることを特徴とするメンテナンス装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のメンテナンス装置において、
    前記液体吸収体は、前記液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面に当接した状態で前記ノズル列方向に移動することにより前記ノズル形成面を払拭することを特徴とするメンテナンス装置。
  4. 液体を噴射する複数のノズルからなる複数のノズル列が並列して設けられた液体噴射ヘッドのノズル形成面に当接することにより、当該ノズル形成面に付着した前記液体を吸収する液体吸収体を備え、
    前記液体吸収体は、前記液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面から吸収した前記液体が浸透して拡散することを抑制する浸透抑制部を有し、
    前記浸透抑制部は、前記液体吸収体が前記液体噴射ヘッドの前記ノズル形成面に当接した場合に、前記ノズル列方向と交差する方向において、互いに異なる色の前記液体を噴射する前記ノズル列の間に配置され、かつ前記ノズル列方向に沿う方向に連続するように前記液体吸収体に形成された複数の貫通孔であることを特徴とするメンテナンス装置。
  5. 複数のノズルからなる複数のノズル列が並列して設けられた液体噴射ヘッドと、
    請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載のメンテナンス装置と
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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