JP3070639B2 - カラーインクジェット記録装置 - Google Patents
カラーインクジェット記録装置Info
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Description
を吐出する印字ヘッドを備えたカラーインクジェット記
録装置、より詳細には印字ヘッドのノズル面をクリーニ
ングする機構に関する。
てインク滴を吐出させ所望の文字や図形等の画像を記録
するインクジェット記録装置は、ノズル内のインクが増
粘したり、またノズル面に付着したインクの固化や、こ
れに塵埃が付着すると、印刷が不能となる。このためイ
ンクジェット記録装置には、ノズル面をキャッピング手
段で封止してノズル面に負圧を作用をさせてノズルから
インクを強制的に排出させる目詰まり解消のための機構
が設けられている。このような強制的なインクの排出を
行うと、目詰まり等は解消されるものの、インク排出時
に流出したインクがノズル面にも付着する。このインク
には記録媒体の繊維や塵ほこりが付着して印字不良や目
詰まりを起こすため、特開平3−90362号公報に見られる
ようにクリーニングブレードによりノズル面をワイピン
グ(拭き払い)してノズル面に残留したインクを除去す
ることが提案されている。
載されたカラーインクジェット記録装置用のクリーニン
グ機構を示すものであって、カラー印字ヘッド1は、同
一色のインクを吐出するノズル3を印字走査方向に対し
て垂直方向に配列したノズル列3−Y、3−M、3−
C、3−BKを印字走査方向に複数色分配列する事によ
り構成され、印字領域から外れた位置には各ノズル列3
−Y〜3−BKに対向するように、各クリーニング機構
25−Y、25−M、25−C、25−BKが各ノズル
列3−Y〜3−BK毎に用意されている。各クリーニン
グ機構25−Y〜25−BKは、各タイミンングベルト
26−Y、26−M、26−C、26−BK、各プーリ
ー27−Y、27−M、27−C、27−BK、及びこ
れを回転させる駆動手段から構成される移動手段と、各
ノズル列3−Y〜3−BKに当接するブレード28−
Y、28−M、28−C、28−BKとから構成され
る。図中符号30は、各ノズル列3−Y、3−M、3−
C、3−BKのインクを吸引するキャップを示す。
27−BKの回転に従動してタイミングベルト26−Y
〜26−BKが移動して、各ブレード28−Y〜28−
BKが各ノズル配列方向に上から下に移動し、各ブレー
ド28−Y〜28−BKの先端部が各ノズル列周辺の各
ノズル面4−Y、4−M、4−C、4−BKに当接して
各ノズル面4−Y〜4−BKに付着したインクや異物を
下方に掻き落としてノズル面から除去する。
の混色を起こすことなく、ノズル面からインクを除去で
きるものの、各色毎に独立したブレードを駆動する必要
上、それぞれの列にプーリやベルトを必要として構造の
複雑化を招き、またこれらを配置するための広いスペー
スが必要になるという問題がある。本発明は、このよう
な問題に鑑みてなされたものであって、その目的とする
ところは、構造の複雑化を招くことなくカラーインクジ
ェット印字ヘッドのノズル面に付着した異物やインク等
を混色させることなく、除去するクリーニング機構を備
えたカラーインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
るために本発明のカラーインクジェット記録装置は、同
一色のインクを吐出する複数のノズルを紙送り方向に配
列したノズル列を、キャリッジの移動方向に複数色分配
列したカラー印字ヘッドと、前記印字ヘッドのノズル面
に当接して前記紙送り方向に相対的に移動する平板状弾
性材に、前記ノズル面側から延びる切込みを、前記ノズ
ル列間に位置するように設けたクリーニングブレードと
を備えている。
るように切込みにより各ノズル列に対応するように分割
されているため、それぞれのノズル列に対応させてクリ
ーニングブレードを配置する場合に比較して構造が簡単
となり、かつ切込みにより隣接するノズル列のインクの
移動が阻止されて混色が防止される。
例に基づいて説明する。図4は、本発明のカラーインク
ジェット記録装置の一実施例を示すものであって、キャ
リッジ10は、カラー印字ヘッド1を搭載し、図示しな
いパルスモーターやDCサーボモーター等の駆動源の正
逆回転により、ガイド軸11上を図中x軸方向、つまり
記録用紙12の幅方向に往復移動するように構成されて
いる。キャリッジ1に搭載されたカラー印字ヘッド1
は、図1に示したように同一色のインクを吐出する複数
のノズル2を印字走査方向に対して垂直方向、つまり紙
送り方向に配列したノズル列3−Y、3−M、3−C、
3−BKをそれぞれ印字走査方向、つまりキャリッジ1
0の移動方向に複数色分配列して構成されている。
ャリッジ10の駆動源と同様な駆動源により回転駆動さ
れるプラテン13により、キャリッジ10の移動方向に
対して垂直な方向(図中、y方向)に紙送りされる。印
字領域外には、本発明が特徴とするクリーニング機構5
がカラー印字ヘッド1のノズル面4と対向するように配
置されていて、これに隣接して印字ヘッド1のノズル2
からインクを吸引するための吸引機構14が設置されて
いる。クリーニング機構5は、プーリ8の間に掛け渡さ
れ、パルスモーターやDCサーボモーター等の図示しな
い駆動源により駆動されるタイミンングベルト7にクリ
ーニングブレード8の一端を取付けて構成されている。
ものであって、ブレード8は、弾力性を有する部材8a
と吸水性を有する部材8bとを積層して接着剤8cによ
り一体的に接合して構成され、先端側、つまりノズル面
との当接側が、切込み9によりノズル列3の列数、この
実施例では4つに分割されている。切込み9は、クリー
ニング時にノズル列3に当接しない位置となるように形
成され、切込み9により分割された各領域が各ノズル面
4−Y、4−M、4−C、4−BKにのみ当接する。
ード8aが図中、下側に、また吸水性を有するブレード
8bが上側に位置するように接着剤8cにより一体に固
定されてベルト7に設けられている。弾力性を有する部
材8a、吸水性を有する部材8b、及び接着剤8cは、
共にインクによって劣化、変質などが発生しない耐イン
ク性を備えた材料が選択されている。性力のある部材8
aとしてはシリコンゴムやブチルゴムなどにより、吸水
性を有する部材8bとしては吸水性や耐摩耗性を備えた
フェルト質の部材や、微細繊維を用いた不織布等の多孔
質部材により構成し、さらに接着剤8cとしてはシリコ
ン系の接着剤やゴム樹脂溶剤等を使用するのが好まし
い。
は、印字中は印字領域内を図3におけるx軸方向に往復
運動し、またパワーオフ時、吸引命令、クリーニング命
令が発っせられたときには、印字領域外の吸引機構14
と対向する位置に移動をする(図5(a))。その後、
吸引機構14のキャップ15が印字ヘッド1側に進出し
てノズル面3を覆い吸引を行なう。
てカラー印字ヘッド1が移動可能となり、クリーニング
機構5に対向する位置に移動する(図5(b))。この
状態で、クリーニング機構5が印字ヘッド1側に前進す
る。これにより、ブレ−ド8は、各切込み9によって分
割された領域の先端部を各ノズル面4−Y、4−M、4
−C、4−BKに当接させる。この状態で図示していな
い駆動源によりプーリー7を回動させると、ブレード8
がノズル列の上から下に移動し、各切込み9によって分
割された領域がそれぞれノズル列3−Y、3−M、3−
C、3−BKが形成されている各ノズル面4−Y、4−
M、4−C、4−BKのインキを拭き取る(図6
(a))。
る部材8b、下側を弾力性を有する部材8aとなるよう
に設置されており、ブレード8はその移動方向と反対側
に撓むため、ノズル面4と当接するのは弾力性を有する
部材8aの先端部となる(以降、この動作を第1ワイピ
ングと呼ぶ)。
レード8が図6(a)とは逆の下から上に移動して、各
ノズル列3−Y、3−M、3−C、3−BKの各ノズル
面4−Y、4−M、4−C、4−BKを下から上へ拭き
取る。ここでブレード8は、第1ワイピングの動作とは
逆方向に撓むため、ノズル面4に当接するのは吸水性を
有する部材8bの各切込み9によって分割された領域の
先端部となる(この動作を第2ワイピングと呼ぶ)(図
6(b))。
み9によって分割された領域が、ノズル列3−Y、3−
M、3−C、3−BKの各ノズル面4−Y、4−M、4
−C、4−BKに対して専属的に接触し、かつ各領域の
間に位置する切込み9により、隣接する分割領域へのイ
ンクの移動が抑えられて色の異なるインクが混合するの
が防止される。
ワイピングによっては掻取られずにノズル面に残留して
いるインクは、吸水力を有する部材8bによる第2ワイ
ピング時に部材8bの吸水性により吸収されて除去さ
れ、同時にノズル面4に付着したインク成分や繊維の固
化物が部材8bとの摩擦により除去される。
調整することにより、ブレード8の先端部のたわみ量を
容易に変えることができるため、各領域のノズル面4へ
の当接力および当接量を任意に調整することができる。
すなわち、図7に示したように、切込み9の長さL1
を、一部の領域では長さL2に延長されている。これに
よって特定の分割部の撓み量が変わり任意のノズル面3
へのブレード8の先端部の当接量および当接力を変える
ことができる。これは、特定のノズル列3のインクが他
のインクに比べ、粘度、表面張力等の物性が異なる場合
に効果がある。
べ、粘度が高い場合、この場合はブレード8の各切込み
9の量L1が同じであれば、各ノズル面4−Y、4−
M、4−C、4−BKに加わる当接力は同じであるの
で、粘度の高いインクのノズル面4のインクが他のノズ
ル面4のインクに比べ残留しやすくなる。この場合に
は、粘度の高いインクのノズル面4に当接する分割部の
切込み量L1を小さくすることにより、当接力を高め
て、インクの除去能力を向上させることができる。
グによってインクがノズル面4に薄く引き延ばせられや
すくなるため、ブレードの切込み9の量を大きくして、
ノズル面4とブレード8の面との当接量を大きくするこ
とで、第2ワイピングにおいて十分な吸水効果を発揮さ
せ、ノズル面4のインクの除去能力を向上させることが
できる。
ベルト6に固定するブレード8の数は1つに限らず、複
数を間隔をおいて配置してもよい。また、ブレードの移
動は往復運動に限らず、本実施例の向きで固定したブレ
ード8に加え、弾力性を有する部材8aと吸水性を有す
る部材8bの上下の向きを逆にした別のブレードを固定
して、ブレードの移動を1方向に固定してもかまわな
い。この場合は各ブレードでそれぞれ第1ワイピング、
第2ワイピングを受け持つことになる。
は、同一色のインクを吐出する複数のノズルを紙送り方
向に配列したノズル列を、キャリッジの移動方向に複数
色分配列したカラー印字ヘッドと、印字ヘッドのノズル
面に当接して紙送り方向に相対的に移動する平板状弾性
材に、ノズル面側から延びる切込みを、ノズル列間に位
置するように設けたクリーニングブレードとを備えたの
で、複数のノズル列間でのインクの混色を防止しつつ、
構造が簡単なクリーニング機構を実現することができ、
ノズル開口列を間隔を明けることなく配置でき、記録ヘ
ッドの小型化を図ることができる。
施例を、印字ヘッドにクリーニングブレードが当接した
状態で示す斜視図である。
るクリーニング機構の一実施例を示す断面図である。
て示す斜視図である。
施例を、印刷機構及びクリーニング機構について示す斜
視図である。
る印字ヘッドがキャッピング位置、及びクリーニング位
置に移動した状態を示す図である。
ーニング動作を示す図である。
の他の実施例を拡大して示す斜視図である。
ニング機構の一例を示す上面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 同一色のインクを吐出する複数のノズル
を紙送り方向に配列したノズル列を、キャリッジの移動
方向に複数色分配列したカラー印字ヘッドと、前記印字
ヘッドのノズル面に当接して前記紙送り方向に相対的に
移動する平板状弾性材に、前記ノズル面側から延びる切
込みを、前記ノズル列間に位置するように設けたクリー
ニングブレードとを備えたカラーインクジェット記録装
置。 - 【請求項2】 前記クリーニングブレードが、弾性力を
有する平板状部材と、インクの吸収性を備えた平板状部
材とを積層して構成されている請求項1に記載のカラー
インクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記切込みが、前記クリーニングブレー
ドの支持部よりも先端側で終端し、かつその長さにより
前記ブレードの前記ノズル面に対する当接力が調整され
ている請求項1、または請求項2に記載のカラーインク
ジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記ブレードの移動方向に応じて前記各
平板状部材の一方だけが前記ノズル面に当接する請求項
2に記載のカラーインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22750292A JP3070639B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | カラーインクジェット記録装置 |
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JP22750292A JP3070639B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | カラーインクジェット記録装置 |
Publications (2)
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JPH0671904A JPH0671904A (ja) | 1994-03-15 |
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Family
ID=16861903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22750292A Expired - Lifetime JP3070639B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | カラーインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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1992
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