JP4701713B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

この発明は、少なくとも2つのノズルグループから、異なる種類のインクを被記録媒体へ吐出して記録を行う記録装置に関する。
従来、この種の記録装置として、ブラック、イエロー、シアンおよびマゼンタの4色のインクを使用するものが知られている。また、インクの種類としては、染料インクおよび顔料インクの2種類のインクが使用されている。染料インクは、発色が良く、画像の階調を再現し易い特性を有し、顔料インクは、被記録媒体に色材が付着して発色するため、普通紙でもにじまないし、耐水性も高いという特性を有する。また、ブラックインクに顔料を使用すると、黒色の濃度を高めることができるため、記録画像が冴えるという特徴が出る。このため、ブラックインクには顔料を使用し、その他のイエロー、シアンおよびマゼンタには染料を使用する記録装置が提案されている。
ところで、ノズルからインクを吐出して記録を行う記録装置では、記録品質を維持するためにフラッシングおよびパージングが行われる。フラッシングでは、インクをインク吸収パッドへ吐出することにより、ノズルの乾きが防止され、パージングでは、気泡や不純物が含まれたインクを吸引装置で吸引することにより、インクの吐出性能が回復される。また、パージングを行うと、ノズルから外部へ吸引されたインクがノズルプレート表面に付着する場合があり、その付着したインクが乾くとノズルが目詰まりし、インク不吐出の原因となる。このため、記録装置には、ノズルプレート表面に付着したインクをワイパで払拭するワインピング装置が備えられている。
しかし、同じワイパで複数種類の色のインクを払拭すると、混色したインクがワイパに付着した状態で払拭されるため、混色したインクがノズルに入り込んでしまい、混色したインクが吐出されてしまう。特に、イエローインクにブラックインクが混色した場合は、黒色の混色が目立ち、記録品質が低下するおそれがある。
また、染料インクおよび顔料インクは互いに混ざり合うと顔料粒子の分散状態が変化し凝集する性質を有するため、同じワイパで染料インクおよび顔料インクを払拭すると、その凝集が発生してしまい、その凝集したインクがノズルに詰まり、インク不吐出の原因となった。
そこで、複数種類の色のインクや染料インクおよび顔料インクなどの異なる種類のインクをそれぞれ別個のワイパで払拭する構成が提案された。
図10は、上記構成を備えた記録装置に備えられた記録ヘッドのノズルの配列とワイパとの関係を示す説明図である。図11(A)はノズルプレートにインクが付着した状態を示す説明図であり、図11(B)は図11(A)を平面図とした場合の正面説明図である。図12(A)はワイパでインクを払拭している状態を示す説明図であり、図12(B)は図12(A)を平面図とした場合の正面説明図である。
この記録装置は、ブラックインクで記録するブラックインクヘッド300と、イエローインクで記録するイエローインクヘッド400とを相互に隣接して備える。図9に示すように、ブラックインクを吐出するブラックインクノズル301が所定間隔毎に複数配置されたノズル面303と、イエローインクを吐出するイエローインクノズル401が所定間隔毎に複数配置されたノズル面403とが相互に隣接して設けられている。つまり、複数のブラックインクノズル301からなるノズルグループと、複数のイエローインクノズル401からなるノズルグループとが、配列方向を平行にして相互に隣接している。
図11(A)、(B)に示すように、ノズル面303の表面にはブラックインク302が付着しており、ノズル面403の表面にはイエローインク402が付着している。ワイピング装置には、ゴムなどの弾性部材により形成されたワイパ200およびワイパ201が備えられている。各ワイパは、それぞれ横長の板状に形成されており、各ワイパのインクを払拭する面(以下、払拭面という)200a,201aが、それぞれワイパの移動方向(図中矢印F7で示す方向)と直交するように配置されている。記録ヘッドがワイピングポジションに停止すると、ワイピング装置が作動し、ワイパ200がノズル面303上を、ワイパ201がノズル面403上をそれぞれ矢印F7で示す方向へ当接しながら移動する。すると、図12(A)に示すように、ワイパ200はノズル面303の表面に付着したブラックインク302を払拭し、ワイパ201はノズル面403の表面に付着したイエローインク402を払拭する。
特開平8−58102号公報
しかし、染料インクおよび顔料インクをそれぞれ別個のワイパによって払拭した場合であっても、図12(A)、(B)に示すように、払拭面200a,201aに溜まったインクが、それぞれワイパ200およびワイパ201の隣り合う端部からはみ出てしまう。隣接するノズルグループに挟まれた領域(例えば、図12中の非払拭領域M)では、このはみ出てきたインクが溜まることになるので、単にパージングで付着する量より多く付着する部位が生じる。
ここで2種類のインクが混ざり合うと混色や凝集が発生してしまう。凝集が発生した場合には、その凝集したインクは、非払拭領域にあるため、次の払拭によっても払拭することができない。また、払拭を繰り返す毎に凝集が繰り返され、凝集部分の厚みが増してしまう。そして、記録ヘッドが記録を終了し、各ノズル面にキャップを施したときに、図13に示すように、上記凝集部分Gによってノズル面303とキャップ500との間に隙間Kが生じることになる。この隙間Kが生じるとキャップ500によるノズル面303の密閉性が低下してしまい、ノズルが乾いてインク不吐出となり、記録品質が低下する問題が発生する。
そこで、この発明は、相互に隣接する少なくとも2つのノズルグループから異なる種類のインクを被記録媒体へ吐出して記録を行う記録装置において、上記混色および凝集が発生するおそれが少なく、記録品質を高めることができる記録装置を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、インクを吐出する複数のノズルからなるノズルグループがノズル面に複数設けられており、相互に隣接する少なくとも2つのノズルグループから異なる種類のインクを被記録媒体へ吐出して記録を行う記録装置において、前記2つのノズルグループ間の境界領域に沿って前記ノズル面に当接しながらノズルの配列方向に移動することにより、前記ノズル面に付着したインクを払拭する払拭手段を備えており、前記払拭手段は、記境界領域から見て一方のノズルグループが存在する側を一方の外側とし、他方のノズルグループが存在する側を他方の外側とした場合に、前記一方の外側から前記境界領域に向けて延びた第1の払拭部材と、前記他方の外側から前記境界領域に向けて延びた第2の払拭部材とを備え、少なくとも前記第1の払拭部材および前記第2の払拭部材の一方の移動方向の先端部分が途中から移動方向に延びた延出部を有しているという技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、インクを吐出する複数のノズルからなるノズルグループがノズル面に複数設けられており、相互に隣接する少なくとも2つのノズルグループから異なる種類のインクを被記録媒体へ吐出して記録を行う記録装置において、前記2つのノズルグループ間の境界領域に沿って前記ノズル面に当接しながらノズルの配列方向に移動することにより、前記ノズル面に付着したインクを払拭する払拭手段を備えており、前記払拭手段前記移動の方向を前方とし、前記境界領域から見て一方のノズルグループが存在する側を一方の外側とし、他方のノズルグループが存在する側を他方の外側とした場合に、前記一方の外側から前記境界領域に向けて前方へ延びた第1の払拭部材と、前記他方の外側から前記境界領域に向けて前方へ延びた第2の払拭部材とを備前記第1の払拭部材および前記第2の払拭部材の各先端部分が前記境界領域の中で隣接し、いずれか一方の払拭部材の先端部分が他方の払拭部材における払拭面の裏面に対向して配置されているという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の記録装置において、前記移動の方向を前方とした場合に、前記第1の払拭部材は前記一方の外側から前記境界領域に向けて前方へ延びた構成をなし、前記第2の払拭部材は、前記他方の外側から前記境界領域に向けて前方へ延びた構成をなしているという技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の記録装置において、前記第1の払拭部材および前記第2の払拭部材の移動方向の先端部分をそれぞれ延長した場合に、その延長線の交点が前記境界領域中にあるという技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の記録装置において、前記第1の払拭部材および前記第2の払拭部材の移動方向の先端部分は、前記境界領域中に隣接して配置されているという技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明では、請求項1に記載の記録装置において、前記延出部は、前記境界領域中に配置され、前記第1の払拭部材および前記第2の払拭部材により共有されているという技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の記録装置において、前記ノズルグループは、黒色インクを吐出する第1のノズルグループと、複数種類の色のインクを吐出する第2のノズルグループとから構成され、前記第1の払拭部材は、前記第1のノズルグループに対応して配設され、前記第2の払拭部材は、前記第2のノズルグループに対応して配設されているという技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項に記載の記録装置において、前記第2のノズルグループは、イエローインクを吐出するという技術的手段を用いる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の記録装置において、前記異なる種類のインクは、互いに混ざり合うと凝集する性質を有したインクであるという技術的手段を用いる。
(請求項1に記載の発明の効果)
つのノズルグループ間の境界領域から見て一方のノズルグループが存在する側を一方の外側とし、他方のノズルグループが存在する側を他方の外側とした場合に、払拭手段に備えられた第1の払拭部材は、一方の外側から境界領域に向けてびており、第2の払拭部材は、他方の外側から境界領域に向けてびているため、各払拭部材によって払拭されたインクは、それぞれ各払拭部材に沿って方へ移動する。このため、払拭されたインクが払拭部材の移動方向の先端からそれぞれ境界領域の内側にはみ出難くなるため、各払拭部材の移動方向の先端からそれぞれ払拭されたインクが互いに混ざり合うおそれが少なくなる。
また、請求項に記載するように、異なる種類のインクとして互いに混ざり合うと凝集する性質を有したインクを用いた場合でも、それぞれ払拭されたインクが互いに混ざり合うおそれが少なくなるため、インクが互いに混ざり合って凝集するおそれを少なくすることができる。
したがって、払拭されたインクが互いに混ざり合って混色および凝集するおそれが少なく、記録品質を高めることができる記録装置を実現することができる。
たとえば、図3に示す例では、顔料インクであるブラックインクを吐出する複数のブラックインクノズル21aからなるノズルグループ21gと、染料インクであるイエローインクを吐出する複数のイエローインクノズル22aからなるノズルグループ22gとが境界領域Eを挟んで相互に隣接している。
ワイパ51,52は、矢印F7で示す方向へ移動して各インクを払拭するものとし、その移動方向を前方とし、境界領域Eから見てノズルグループ21gが存在する側を一方の外側とし、ノズルグループ22gが存在する側を他方の外側とした場合に、ワイパ51(第1の払拭部材)は、一方の外側から境界領域Eに向けて前方へ延びており、ワイパ52(第2の払拭部材)は、他方の外側から境界領域Eに向けて前方へ延びている。このため、図6(A)に示すように、ワイパ51,52により払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bは、それぞれワイパ51,52の移動方向の先端から境界領域Eの内側にはみ出難いため、払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが互いに混ざり合うおそれが少ない。
したがって、払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが互いに混ざり合って混色および凝集するおそれが少なく、記録品質を高めることができる記録装置を実現することができる。
また、少なくとも第1の払拭部材および第2の払拭部材の一方の移動方向の先端部分が途中から移動方向に延びた延出部を有しているため、払拭されたインクが上記先端部分を越えて境界領域の内側へはみ出ようとした場合であっても、上記延出部によってはみ出しを阻止することができる。
つまり、上記延出部を有していない払拭部材を使用する場合よりも、払拭されたインクが払拭部材から境界領域にはみ出るおそれが少ないため、各払拭部材によってそれぞれ払拭されたインクが互いに混ざり合うおそれをより一層少なくすることができる。
したがって、払拭されたインクが互いに混ざり合って混色および凝集するおそれがより一層少なく、記録品質を高めることができる記録装置を実現することができる。
たとえば、図3に示す例では、ワイパ51(第1の払拭部材)は、一方のノズルグループ21gの外側から境界領域Eに向けて前方に延びたワイパ本体51aと、そのワイパ本体51aの先端部分が途中から移動方向(矢印F7で示す方向)に延びた延出部51bとからなり、ワイパ52(第2の払拭部材)は、他方のノズルグループ22gの外側から境界領域Eに向けて前方に延びたワイパ本体52aと、そのワイパ本体52aの先端部分が途中から移動方向(矢印F7で示す方向)に延びた延出部52bとからなる。
このため、図6(A)に示すように、ワイパ本体51aにより払拭されたブラックインク21bは、ワイパ本体51aの移動方向の先端を越えて境界領域Eにはみ出ようとしても延出部51bによって阻止される。また、ワイパ本体52aにより払拭されたイエローインク22bは、ワイパ本体52aの移動方向の先端を越えて境界領域Eにはみ出ようとしても延出部52bによって阻止される。
つまり、ワイパ51,52が、それぞれ延出部51b,52bを有していない場合よりも、払拭されたインクがワイパから境界領域Eにはみ出るおそれが少ないため、ワイパ51,52によってそれぞれ払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが互いに混ざり合うおそれをより一層少なくすることができる。
したがって、払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが互いに混ざり合って混色および凝集するおそれがより一層少なく、記録品質を高めることができる記録装置を実現することができる。
また、図8(A)に示す例では、ワイパ101(第1の払拭部材)は、一方のノズルグループ21gの外側から境界領域Eに向けて移動方向に対して略直交方向に延びたワイパ本体101aと、そのワイパ本体101aの内側の先端部分が途中から移動方向に延びた延出部101bとからなり、ワイパ102(第2の払拭部材)は、他方のノズルグループ22gの外側から境界領域Eに向けて移動方向に対して略直交方向に延びたワイパ本体102aと、そのワイパ本体102aの内側の先端部分が途中から移動方向に延びた延出部102bとからなる。
ワイパ本体101a,102aにより払拭されたインクは、ワイパ本体101a,102aの内側の先端を越えて境界領域Eにはみ出ようとしても延出部101b、102bによって阻止されるため、払拭されたインクがワイパから境界領域Eにはみ出るおそれが少ないので、払拭されたインクが混ざり合って混色および凝集するおそれを少なくすることができる。
したがって、払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが互いに混ざり合って混色および凝集するおそれが少なく、記録品質を高めることができる記録装置を実現することができる。
また、請求項1に記載の発明は、払拭手段がノズルの配列方向に移動し、払拭手段と配列するノズルとの位置関係が場所によらずほぼ一定となる。そのため、インクを払拭するときの払拭手段に対する負荷が場所によらずほぼ一定となる。
したがって、場所に依らずインクが境界領域にはみ出ることを抑制することが容易となり、払拭したインクが境界領域にはみ出るおそれが少ないため、はみ出たインク同士が混色および凝集するおそれも少ない。
図3に示す例では、ブラックインクノズル21aが払拭方向F7に沿って配列されたノズルグループ21gと、イエローインクノズル22aが払拭方向F7に沿って配列されたノズルグループ22gとが境界領域Eを挟むようにして相互に隣接して設けられている。境界領域Eに沿って移動するワイパ51、52は、配列しているブラックインクノズル21aやイエローインクノズル22aに対して、相対的な位置関係がほぼ一定となるように配設されている。そのため、インクを払拭するときのワイパ51、52に対するインクの負荷が移動した位置によらずほぼ一定となる。ワイパ51、52とそれぞれのノズル列との位置関係に対応して、各ノズルグループ21g、22gの外側から境界領域Eに向けて伸びるようにそれぞれのワイパ51、52を配置しておくだけで、場所に依らずインクが境界領域にはみ出ることを容易に抑制することができ、払拭したインクが境界領域にはみ出るおそれも少ない。
したがって、ワイパ51およびワイパ52により払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが、境界領域Eにおいて互いに混ざり合って混色および凝集するおそれが少ない。
(請求項4に記載の発明の効果)
第1の払拭部材および第2の払拭部材の移動方向の先端部分をそれぞれ延長した場合に、その延長線の交点が境界領域中にある、つまり、第1の払拭部材の移動方向に対する傾きと第2の払拭部材の移動方向に対する傾きとが大きく異なることがないため、払拭部材と配列するノズルとの位置関係がほぼ一定となるので、インクを払拭するときの払拭部材に対する負荷がほぼ一定となる。
したがって、インクが境界領域にはみ出ることを抑制することが容易となり、払拭したインクが境界領域にはみ出るおそれが少ないため、はみ出たインク同士が混色および凝集するおそれも少ない。
(請求項に記載の発明の効果)
第1の払拭部材および第2の払拭部材の移動方向の先端部分が境界領域中に隣接していない場合は、先端部分間に払拭不能な領域が形成されてしまうが、請求項に記載の発明によれば、上記先端部分が境界領域中に隣接して配置されているため、上記のような払拭不能な領域を小さくすることができる。
したがって、払拭不能な領域が小さい分、より一層多くのインクを払拭することができるため、払拭されたインクが混ざり合って混色および凝集するおそれをより一層少なくすることができる。
7(D)に示す例では、ワイパ93(第1の払拭部材)およびワイパ94(第2の払拭部材)の各先端部分が境界領域中に隣接しているため、図3に示したワイパ51およびワイパ52のように各先端部分が離れている場合のような払拭不能な領域が殆ど形成されない。
したがって、払拭不能な領域が殆ど形成されない分、より一層多くのインクを払拭することができるため、払拭されたインクが混ざり合って混色および凝集するおそれをより一層小さくすることができる。
(請求項に記載の発明の効果)
延出部は、境界領域中に配置され、第1の払拭部材および第2の払拭部材により共有されているため、第1の払拭部材および第2の払拭部材のそれぞれが延出部を有する場合よりも、延出部が境界領域中で占める領域が少なくて済む。
したがって、第1の払拭部材および第2の払拭部材のそれぞれが延出部を有する場合は、各延出部間の領域が払拭不能な領域となるが、各延出部を共有することにより、そのような領域をなくすことができる。その分、より一層多くのインクを払拭することができるため、払拭されたインクが混ざり合って混色および凝集するおそれをより一層少なくすることができる。
図7(A)に示す例では、ワイパ41(第1の払拭部材)およびワイパ42(第2の払拭部材)は延出部43を共有している。また、図8(C)に示す例では、ワイパ105(第1の払拭部材)およびワイパ106(第2の払拭部材)は延出部107を共有している。
したがって、図3に示した例では、延出部51bと延出部52bとの間には所定の距離が置かれているが、図7(A)および図8(C)に示す例では、延出部を共有しているため、そのような距離が置かれていない。
したがって、図3に示す例では、延出部51bと延出部52bとの間は、払拭不能な領域となるが、図7(A)および図8(C)に示す例では、そのような領域をなくすことができる。その分、より一層多くのインクを払拭することができるため、払拭されたインクが混ざり合って混色および凝集するおそれをより一層少なくすることができる。
(請求項に記載の発明の効果)
請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の発明は、ノズルグループが、黒色インクを吐出する第1のノズルグループと、複数種類の色のインクを吐出する第2のノズルグループとから構成され、第1の払拭部材は、第1のノズルグループに対応して配設され、第2の払拭部材は、第2のノズルグループに対応して配設されている構成に適用した場合に、より一層大きな効果を奏することができる。
黒色以外の色に黒色が混色すると、黒色以外の色が混色した場合と比較して混色が目立つ。特に、請求項に記載するように、第2のノズルグループがイエローインクを吐出する場合は、顕著である。このため、黒色インクを吐出するノズルグループと、黒色以外の色のインクを吐出するノズルグループとが相互に隣接している場合、払拭手段による払拭により、黒色インクと、黒色以外の色のインクとが互いに混ざり合い、そのインクが払拭によりノズル内に入り込み、次の吐出により、黒色が混色したインクで被記録媒体に記録してしまうことになり、記録品質が低下してしまう。
また、前述したように、ブラックインクに顔料を使用すると、黒色の濃度を高めることができるため、記録画像が冴えるという特徴が出るが、顔料インクと染料インクとが互いに混ざり合うと凝集してしまう。
そこで、請求項1ないし請求項のいずれか1つに記載の発明を用いることにより、インクが混色および凝集するおそれを少なくすることができるため、上記構成の記録装置の記録品質を高めることができる。
たとえば、後述するように、ブラック、イエロー、シアンおよびマゼンタの計4色のインクで記録を行う記録装置では、ブラックインクを吐出するノズルグループと、イエローインクを吐出するノズルグループ、シアンインク吐出するノズルグループおよびマゼンタインクを吐出するノズルグループとを備える。ここで、ブラックインクを吐出するノズルグループが第1のノズルグループであり、他の3つのノズルグループが第2のノズルグループとなる。図3に示す例では、ブラックインクを吐出するノズルグループ21g(第1のグループ)と、第2のグループのうちのイエローインクを吐出するノズルグループ22gとが相互に隣接して設けられている。
しかし、ワイパ51はノズルグループ21gの外側から境界領域Eに向けてびているため、ワイパ51をブラックインクノズル21aの配列方向へ移動させて払拭しても、払拭されたブラックインク21bがワイパ51の移動方向先端から境界領域Eへはみ出るおそれがない。また、ワイパ52はノズルグループ22gの外側から境界領域Eに向けてびているため、ワイパ52をイエローインクノズル22aの配列方向へ移動させて払拭しても、払拭されたイエローインク22bがワイパ52の移動方向先端から境界領域Eへはみ出るおそれが少ない。したがって、ワイパ51,52により払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが、境界領域Eにおいて互いに混ざり合って混色したり凝集したりするおそれが少ない。このため、記録品質を高めることができる。
また、混色したインクがワイパ51,52に付着するおそれも少ないため、混色したインクがノズル内に入り込み、記録品質が低下するおそれも少ない。
<第1実施形態>
次に、この発明の第1実施形態について図を参照して説明する。
[主要構成]
この実施形態に係る記録装置の主要構成について図1ないし図3を参照して説明する。図1は記録装置の主な内部構造を示す説明図である。図2(A)は図1に示す記録装置に備えられたワイピング装置の主要構造を示す説明図であり、図2(B)は図2(A)に示すワイピング装置に備えられたワイパの説明図であり、図2(C)は図2(B)を平面図とした場合のワイパの正面説明図である。図3はワイパとノズルの配列との関係を示す説明図である。
記録装置1には、図中矢印F1で示す方向から給紙された記録用紙11を矢印F2で示す方向へ紙送りするプラテンローラ12が備えられている。このプラテンローラ12の下方には、プラテンローラ12の回転軸と平行にキャリッジ軸13が設けられており、このキャリッジ軸13には、記録ヘッド20が搭載されたキャリッジ29の下端が挿通されている。キャリッジ軸13の一端の近傍にはキャリッジモータ14が設けられており、キャリッジ軸13の他端の近傍にはプーリ16が設けられている。キャリッジモータ14の回転シャフトには、プーリ15が取付けられており、このプーリ15とプーリ16には、無端状のベルト17が掛け渡されている。
このベルト17には、キャリッジ29の上端が取付けられており、キャリッジ29は、キャリッジモータ14の駆動により、キャリッジ軸13に沿って矢印F3およびF4で示す方向に往復動する。記録ヘッド20には、ブラックインクを吐出するブラックインクヘッド21と、イエローインクを吐出するイエローインクヘッド22と、シアンインクを吐出するシアンインクヘッド23と、マゼンタインクを吐出するマゼンタインクヘッド24とが備えられている。各ヘッド21ないし24には、各ヘッドへ対応するインクを供給するインクカートリッジ25ないし28がそれぞれ設けられている。図1において各ヘッド21ないし24はプラテンローラ12の周面と対向する方向、つまり下方を向いており、プラテンローラ12の周面に装填された記録用紙11へ下向きにインクを吐出して画像の記録を行う。
記録用紙11に対して記録範囲外となるプラテンローラ12の一端の近傍には、ノズルから不良インクを吐出して吐出機能を回復するためのフラッシングを実行する際に、各ヘッド21ないし24から吐出されるインクを吸収する多孔質材製のインク吸収パッド30が設けられている。記録範囲外となるプラテンローラ12の他端の近傍には、各ヘッド21ないし24のノズルから不良インクや気泡を吸引してインク吐出機能を回復するためのパージングを実行するパージ装置31が配置されている。このパージ装置31は、複数のノズルが配置されたノズル面に被せる吸引キャップ32と、この吸引キャップ32を図中矢印F6で示す方向に進出させるカム33と、吸引キャップ32の内部を負圧にするポンプ34とから構成される。
また、吸引キャップ32の装置外側隣りには、原点(ホームポジション)に復帰した記録ヘッド20の各ヘッド21ないし24のノズル面にキャップ37により蓋をしてノズルの乾きを防止するキャッピング装置36が設けられている。
また、吸引キャップ32の隣りには、各ヘッド21ないし24のノズル面に付着したインクや異物を払拭するワイピング装置50が設けられている。
(ワイピング装置50の主要構成)
以下の説明では、図3に示す境界領域Eが存在する側を内側とし、境界領域Eからノズルグループに向かう方向側(図中矢印F9で示す側)を外側とする。また、インクを払拭するときにワイパ51,52が移動する方向(図中矢印F7で示す方向)を前方とし、その反対方向を後方とする。
図2(A)に示すように、ワイピング装置50は、1対の回転ローラ54,55と、これら回転ローラ54,55の外周に掛け渡された無端ベルト53と、この無端ベルト53の表面に設けられたワイパ51,52と、回転ローラ55の回転軸に取付けられた歯車56と、この歯車56と噛み合った歯車57とを備える。歯車57は、図示しない駆動機構(たとえば、パージ装置31を駆動する駆動機構)と連結されている。
図2(B)に示すように、ワイパ51は、ワイパ本体51aと、このワイパ本体51aの移動方向先端から延出された延出部51bとを備えており、ワイパ52は、ワイパ本体52aと、このワイパ本体52aの移動方向先端から延出された延出部52bとを備える。
また、ワイパ51,52は線対称に形成されている。ワイパ本体51a,52aは、それぞれ肉厚が薄い横長の板状に形成されており、延出部51b,52bは、それぞれワイパ本体と同じ肉厚で板状に形成されている。ワイパ本体51a,52aのうち、払拭方向(矢印F7で示す方向)側の板面が、それぞれ払拭面51c,52cに設定されている。また、延出部51b,52bのうち、ノズル側の板面が、ワイパ本体51a,52aにより払拭されたインクが境界領域E(図3)へはみ出ないように阻止する面に設定されている。
なお、この実施形態では、ワイパ51およびワイパ52は、それぞれゴムなどの弾性材料、たとえばEPDM(Ethylene-propylene-diene-rubber)により形成されている。
図3に示すように、ブラックインクを吐出するブラックインクヘッド21のノズル面21cには、複数のブラックインクノズル21aが配列されたノズルグループ21gが形成されており、そのノズル面21cに隣接するノズル面22cには、イエローインクを吐出するイエローインクヘッド22の複数のイエローインクノズル22aが配列されたノズルグループ22gが形成されている。また、ノズルグループ21g,22g間には、ノズルの形成されていない境界領域Eが形成されている。
払拭時にワイパ51,52が移動する方向(矢印F7で示す方向)を前方とし、境界領域Eから見て一方のノズルグループ21gが存在する側を一方の外側とし、他方のノズルグループ22gが存在する側を他方の外側とした場合に、ワイパ51のワイパ本体51aは、上記一方の外側から境界領域Eに向けて前方へ延びており、延出部51bは、ワイパ本体51aの移動方向の先端から移動方向へ延びている。ワイパ52のワイパ本体52aは、上記他方の外側から境界領域Eに向けて前方へ延びており、延出部52bは、ワイパ本体52aの移動方向の先端から移動方向へ延びている。
また、ワイパ本体51aの後端はブラックインクノズル21aの外側の配列よりも外側に位置し、先端は内側の配列よりも内側に位置し、延出部51bは境界領域Eの内部に位置する。また、ワイパ本体52aの後端はイエローインクノズル22aの外側の配列よりも外側に位置し、先端は内側の配列よりも内側に位置し、延出部52bは境界領域Eの内部に位置する。
つまり、ワイパ本体51a,52aは、それぞれノズルグループの外側から移動方向に向けてノズル面を斜めに横切るように配置されている。換言すると、ワイパ本体51a,52aは、図2(B)の平面図に示すように、逆ハの字を構成するように配置されている。
図3に示すように、ワイパ51は、ノズル面21cの長手方向の一端から他端まで移動することにより、ワイパ本体51aが総てのブラックインクノズル21aを通過し、延出部51bがブラックインクノズル21aを通過しないで境界領域Eを通過する条件を満足することができる位置に配置されている。ワイパ52は、ノズル面22cの長手方向の一端から他端まで移動することにより、ワイパ本体52aが総てのイエローインクノズル22aを通過し、延出部52bがイエローインクノズル22aを通過しないで境界領域Eを通過する条件を満足することができる位置に配置されている。
また、前述したワイパ本体の長さL1およびワイパ本体と延出部とがなす角度θは、上記条件を満足するように設定する。ただし、角度θを大きくした場合、払拭領域を確保するためにワイパ本体51a,52aの長さL1を長くする必要があるが、長さL1が長くなると、無端ベルト53の全長が長くなり、ワイピング装置50が大きくなってしまい、記録装置の小型化が阻害されるという問題が生じる。したがって、延出部51b,52bの延びる方向がワイパの移動方向と一致している場合において、角度θは135度以下であることが望ましい。
[制御系の主要構成]
次に、記録装置1の制御系の主要構成について、それをブロックで示す図4を参照して説明する。
図4に示すように、記録装置1は、記録ヘッド20への記録指令、ならびにその他上記各装置を制御するCPU70と、ホストコンピュータ(ホストPC)71から送信された記録データをインターフェース72を介して受信し、それらデータの展開の制御を行うゲートアレイ73とを備えている。CPU70とゲートアレイ73とを接続するアドレスバスおよびデータバスには、CPU70により実行される作業プログラムなどが記憶されているROM74と、ゲートアレイ73が受信した上記各データを一時的に記憶するためのRAM75とが接続されており、CPU70は、ROM74およびRAM75との間で必要なデータの入出力を行う。
また、CPU70には記録用紙11の有無を検出するペーパセンサ76と、キャリッジ29がホームポジションにあることを検出するキャリッジ原点センサ77と、環境温度を検出する温度センサ88と、キャリッジモータ14を駆動するためのモータドライバ78と、プラテンローラ12を回転させるラインフィード(LF)モータ79を駆動するためのモータドライバ80と、各種の信号をCPU70に与える操作パネル81とが接続されている。
ヘッドドライバIC83は、ゲートアレイ73から出力された記録データ84、転送クロック85および記録クロック86に基づいて動作し、記録ヘッド20を駆動する。ゲートアレイ73には、キャリッジ29の移動速度を計測し、記録タイミングを決定するエンコーダセンサ87も接続されている。
[ワイピング装置50の動作]
次に、ワイピング装置50の動作について図を参照して説明する。
図5(A)はノズルプレートにインクが付着した状態を示す説明図であり、図5(B)は図5(A)を平面図とした場合の正面説明図である。図6(A)は、ワイパでインクを払拭している状態を示す説明図であり、図6(B)は図6(A)を平面図とした場合の正面説明図である。
パージングを行うタイミングになると、キャリッジモータ14が駆動され、記録ヘッド20がパージングポジションへ移動し、パージ装置31によりパージングが実行される。そして、パージングが終了すると、記録ヘッド20はワイピングポジションへ移動し、ワイピング装置50(図1、図2(A))が駆動され、回転ローラ54,55が矢印F8で示す方向へ回転する。これにより、無端ベルト53の表面に取付けられたワイパ51,52が矢印F7で示す方向へそれぞれ移動し、ワイパ51がノズル面21cに付着したブラックインク21bを払拭し、ワイパ52がノズル面22cに付着したイエローインク22bを払拭する(図6(A))。
このとき、ワイパ51のワイパ本体51aは、ノズルグループ21gの外側から境界領域Eに向けて移動方向(前方)へ延びているため、ワイパ本体51aにより払拭されたブラックインク21bはワイパ本体51aの払拭面51cに沿って外方へ排出される。また、ワイパ本体51aの移動方向の先端には、延出部51bが移動方向に延びるように形成されているため、ワイパ本体51aにより払拭されたブラックインク21bが境界領域Eへはみ出すことが阻止される。
また、ワイパ52のワイパ本体52aは、ノズルグループ22gの外側から境界領域Eに向けて移動方向(前方)へ延びているため、ワイパ本体52aにより払拭されたイエローインク22bはワイパ本体52aの払拭面52cに沿って外方へ排出される。また、ワイパ本体52aの移動方向の先端には、延出部52bが移動方向に延びるように形成されているため、ワイパ本体52aにより払拭されたイエローインク22bが境界領域Eへはみ出すことが阻止される。
なお、本実施の形態では延出部の延出量や延出部とワイパ本体とのなす角度は、ワイパとノズル列との位置関係に対応して決めればよく、例えば、ノズル間隔、ノズル面の幅、境界領域Eの幅、ノズルの配列長、延出部の境界領域E中での配設位置等を考慮することが好適である。
以上のように、ワイパ51によりノズル面21cに付着したブラックインク21bを払拭し、ワイパ52によりノズル面22cに付着したイエローインク22bを払拭しても、払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが境界領域Eにはみ出ることがないため、顔料インクであるブラックインク21bおよび染料インクであるイエローインク22bが互いに混ざり合い、混色および凝集することがない。
そして、ワイパ51,52が無端ベルト53の他端に到達すると払拭が終了し、無端ベルト53はさらに回転し、ワイパ51,52が払拭実行前の位置に到達する。無端ベルト53は、以上の回転動作を所定の回数繰り返した後に、払拭実行前の位置で停止する。本実施の形態では、CPU70により、無端ベルト53は1周した後に停止するように制御されている。
[実施形態の効果]
(1)以上のように、上記実施形態の記録装置1を使用すれば、ワイパ51,52の移動方向を前方とし、境界領域Eから見て一方のノズルグループ21gが存在する側を一方の外側とし、他方のノズルグループ22gが存在する側を他方の外側とした場合に、ワイパ51は、上記一方の外側から境界領域Eに向けて前方へ延びており、ワイパ52は、上記他方の外側から境界領域Eに向けて前方へ延びているため、ワイパ51,52によってそれぞれ払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが、移動方向の先端からそれぞれ境界領域Eの内側にはみ出ることがないため、ワイパ51,52によってそれぞれ払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが互いに混ざり合うおそれがない。
したがって、払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが互いに混ざり合って混色および凝集するおそれがない記録装置を実現することができる。
(2)しかも、ワイパ51,52は、移動方向の先端部分が途中から移動方向に延びた延出部51b,52bをそれぞれ有しているため、ワイパ51,52によって払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが境界領域Eの内側へはみ出ようとした場合であっても、上記延出部51b,52bによってはみ出しを阻止することができる。
つまり、上記延出部51b,52bを有していない場合よりも、払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bがワイパ51,52から境界領域Eにはみ出るおそれが小さいため、ワイパ51,52によってそれぞれ払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが互いに混ざり合うおそれをより一層少なくすることができる。
したがって、払拭されたブラックインク21bおよびイエローインク22bが互いに混ざり合って混色および凝集するおそれがより一層少ない記録装置を実現することができる。
(3)また、ワイパをノズルの配列方向に沿って移動させる場合は、移動距離が長くなるため、各ワイパの払拭面の単位面積当たりの払拭量が多くなるので、従来の払拭方法では、境界領域へはみ出るインク量も多くなり、はみ出たインク同士の凝集量も多くなるおそれが多いが、記録装置1によれば、払拭したインクが境界領域へはみ出るおそれが少ないため、はみ出たインク同士が混色および凝集するおそれも少ない。
(4)またさらに、境界領域Eに沿って移動するワイパ51、52は、配列しているブラックインクノズル21aやイエローインクノズル22aに対して、相対的な位置関係がほぼ一定となるように配設されている。そのため、インクを払拭するときのワイパ51、52に対するインクの負荷が移動した位置によらずほぼ一定となる。ワイパ51、52とそれぞれのノズル列との位置関係に対応して、各ノズルグループ21g、22gの外側から境界領域Eに向けて前方に伸びるようにそれぞれのワイパ51、52を配置しておけば、場所に依らずインクが境界領域にはみ出ることを容易に抑制することができ、払拭したインクが境界領域にはみ出るおそれも少ない。
(5)また、2つの払拭部材が、それぞれ2つのノズルグループ間に作られた境界領域に向けて前方に伸びている構成において、2つのノズルグループに属する各ノズルが払拭部材の移動方向に沿って配列しているので、少なくとも払拭部材の先端はノズル配列と交差する心配がない。
したがって、払拭されたインクが、いずれか一方のノズルグループの存在する領域内で混ざり合って混色および凝集するおそれが少なくなる。
(6)さらに、ブラックインクノズル21aのノズルグループ21gと、イエローインクノズル22aのノズルグループ22gとが相互に隣接している場合に、イエローインクにブラックインクが互いに混ざり合うと、黒色の混色が目立ち、記録品質が低下するおそれがあるが、記録装置1によれば、黒色が混色するおそれが少ないため、記録品質が低下するおそれが少ない。
(7)さらに、インク同士の混合による凝集を防止するためにブラックインクノズルとイエローインクノズルとの間隔を広げる必要がないため、その分、ノズルグループ間の間隔を小さくすることができるため、記録装置の小型化に寄与することができる。
<第2実施形態>
図7(A)および(B)は、ワイパとノズルの配列との関係を示す説明図である。図7(A)に示すように、延出部43が境界領域Eの中に配置され、ワイパ41およびワイパ42により共有された構成を用いることもできる。すなわち、図7(A)に示すように、延出部43が、ワイパ41、42のそれぞれのワイパ本体が境界領域E内で交差する交点から、ワイパの移動方向に延出するように構成されている。
この構成を用いれば、図3に示した例のように、延出部51bと延出部52bとの間に所定の距離を置く必要がなくなるため、その分、記録装置の小型化に寄与することができる。
また、図3に示す例では、延出部51bと延出部52bとの間は、払拭不能な領域となるが、上記構成によれば、そのような領域をなくすことができるため、その分、より一層多くのインクを払拭することができるので、払拭されたインクが混ざり合って凝集するおそれをより一層少なくすることができる。
さらに、上記構成では、延出部が1つであり、図3に示したようにワイパ51およびワイパ52がそれぞれ延出部51b、52bを有する場合よりも延出部が1つ少ない分、ワイパの製造コストを低減することもできる。
なお、上記構成のワイパ41,42を備えた記録装置が、請求項に記載の記録装置に対応する。
また、図7(B)に示すように、一方のワイパ61の延出部63の先端部分と、他方のワイパ62の先端部分とが共有された構成を用いることもできる。
この構成を用いた記録装置も、図7(A)に示したワイパ41,42を備えた記録装置と同じ効果を奏することができる。
図7(C)は参考例1であり、ワイパとノズルの配列との関係を示す説明図である。図7(C)に示すように、一方のワイパ91および他方のワイパ92の各先端部分が境界領域Eの中で隣接した構成を用いている。
<第3実施形態>
また、図7(D)に示すように、一方のワイパ93および他方のワイパ94の各先端部分が境界領域Eの中で隣接し、一方のワイパ93の先端が他方のワイパ94の払拭面の裏面に対向した構成を用いることもできる。
この構成を用いた記録装置、さらにワイパの移動方向の前後で互いに隣接しているので、前方より見ると、ちょうど境界領域E内で重なり合っており、より確実にインクの混ざり合いを避けることができる。
なお、上記構成のイパ93,94を備えた記録装置は、請求項2に記載の記録装置に対応する。
<第4実施形態>
図8(A)ないし(C)は、ワイパとノズルの配列との関係を示す説明図である。
図8(A)に示すように、ワイパ本体101a,102aを、ワイパの移動方向と直交するように同一直線上に配置した構成を用いることもできる。ワイパ101は、ワイパ本体101aと、このワイパ本体101aの内側の先端から移動方向に延出された延出部101bとを備えており、ワイパ102は、ワイパ本体102aと、このワイパ本体102aの内側の先端から移動方向に延出された延出部102bとを備える。
ワイパ101,102は、それぞれ延出部101b,102bを備えているため、払拭されたインクが境界領域の内側へはみ出ようとした場合であっても、延出部101b,102bによってはみ出しを阻止することができる。
つまり、払拭されたインクが払拭部材から境界領域にはみ出るおそれが少ないため、各払拭部材によってそれぞれ払拭されたインクが互いに混ざり合うおそれを少なくすることができる。
したがって、払拭されたインクが互いに混ざり合って混色および凝集するおそれが少なく、記録品質を高めることができる記録装置を実現することができる。
なお、上記構成のワイパ101,102を備えた記録装置は、請求項1に記載の記録装置に対応する。
図8(B)に示すように、一方のワイパ103の延出部103bおよび他方のワイパ104の延出部104bが境界領域Eの中で隣接した構成を用いることもできる。
ワイパ103は、ワイパ本体103aと、このワイパ本体103aの内側の先端から前方かつ内側に延出された延出部103bとを備えており、ワイパ104は、ワイパ本体104aと、このワイパ本体104aの内側の先端から前方かつ内側に延出された延出部104bとを備える。
この構成を用いれば、図3に示したワイパ51およびワイパ52のように各先端部分が離れている場合のような払拭不能な領域が殆ど形成されない。
したがって、払拭不能な領域が殆ど形成されない分、より一層多くのインクを払拭することができるため、払拭されたインクが混ざり合って凝集するおそれをより一層小さくすることができる。
なお、上記構成のワイパ103,104を備えた記録装置は、請求項5に記載の記録装置に対応する。
図8(C)に示すように、延出部107が境界領域Eの中に配置され、ワイパ105およびワイパ106により共有された構成を用いることもできる。すなわち、延出部107が、ワイパ105,106のそれぞれのワイパ本体が境界領域E内で交差する交点から、ワイパの移動方向に延出するように構成されている。
この構成を用いれば、例えば、図3に示した例のように、延出部51bと延出部52bとの間に所定の距離を置く必要がなくなるため、その分、記録装置の小型化に寄与することができる。
また、図3に示すような例では、延出部51bと延出部52bとの間は、払拭不能な領域となるが、上記構成によれば、そのような領域をなくすことができるため、その分、より一層多くのインクを払拭することができるので、払拭されたインクが混ざり合って凝集するおそれをより一層少なくすることができる。
さらに、上記構成では、延出部が1つであり、図3に示したようにワイパ51およびワイパ52がそれぞれ延出部51b、52bを有する場合よりも延出部が1つ少ない分、ワイパの製造コストを低減することもできる。
なお、上記構成のワイパ105,106を備えた記録装置は、請求項6に記載の記録装置に対応する。
<他の実施形態>
(1)図9(A)は他の実施形態であり、ワイパとノズルの配列との関係を示す説明図である。図9(A)に示すように、ノズルグループ21gの外側から境界領域Eに向けて前方へ延びたワイパ本体95aと、ワイパ本体95aの先端部分が途中から移動方向に斜めに延びた延出部95bとを備えたワイパ95と、ノズルグループ22gの外側から境界領域Eに向けて前方へ延びたワイパ本体96aと、ワイパ本体96aの先端部分が途中から移動方向に斜めに延びた延出部96bとを備えたワイパ96とを用いることもできる。このワイパ95,96を備えた記録装置も、前記第1実施形態と同じ効果を奏することができる。また、延出部95b,96bが斜めに延びている分、延出部が移動方向に沿って延びているものよりも払拭領域を広げることができる。
(2)図9(B)に係る参考例2では、延出部を備えていないワイパ97,98を用いている。
(3)図9(C)に係る参考例3では、先端部分を共有したV字形状のワイパ99を用いている。
(4)前記各実施形態では、ブラックインクノズル21aのノズルグループ21gと、イエローインクノズル22aのノズルグループ22gとが相互に隣接している場合を例に挙げて説明したが、ブラックインクノズルのノズルグループと、イエローインク以外のインクを吐出するノズルのノズルグループとが相互に隣接している場合にも本願発明を適用することができる。また、互いに混ざり合うと凝集する性質を有したインクを吐出するノズルからなるノズルグループが相互に隣接しておればよく、インクの色は限定されない。また、相互に隣接するノズルグループからそれぞれ吐出されるインクは、顔料および染料に限定されるものではなく、互いに混ざり合うと凝集する性質を有すれば良い。これらの構成を適用した記録装置も前記各実施形態と同じ効果を奏することができる。
(5)図7(E)は参考例4であり、ワイパとノズルの配列との関係を示す説明図である。の場合、ワイパ51,52をその延出部51b,52bが、ノズルグループ間の境界領域Eの中をノズルの配列方向と直交する方向へ進むように移動させる
(6)前記各実施形態では、ワイパを移動させる手段として、回転ローラ間に無端ベルトを掛け渡し、その無端ベルトの表面にワイパを取付けた構成を説明したが、板状部材の板面にワイパを取付け、その板状部材を往復動させる構成でもよい。
(7)また、払拭を終了したワイパが通過する経路に、ワイパに付着したインクを払拭する部材(たとえば、インクの吸引性に優れた部材(たとえば、不織布または多孔質材料で形成された部材)を設け、その部材をワイパが通過することにより、ワイパに付着したインクを自動的に払拭する構成を用いることもできる。たとえば、図2(A)において、払拭を終了したワイパ51,52が通過する経路に上記部材を設ける。
(8)ワイパ本体の長さL1およびワイパ本体と延出部とがなす角度θは、ワイパの移動方向と直交する方向で見た場合のノズル間隔、またはノズル面の幅、あるいはノズルグループ間の間隔などに対応して設定することができる。また、ワイパ本体および延出部の高さH1は、払拭されたインクが再度ノズル面に付着しないようにするために、払拭面に溜まったインクが払拭面を越えない高さに設定することが望ましい。さらに、延出部の高さH1および長さD1は、払拭面に溜まったインクが延出部を越えて境界領域Eへはみ出ない数値に設定することが望ましい。
(9)前記各実施形態では、ワイパ本体が直線状である場合を説明したが、払拭方向を前方とした場合に、ワイパ本体の払拭面が後方へ膨らんだ形状、換言すると、前方から見て後方へ凹んだ形状(たとえば、円弧状)でもよい。このワイパを用いれば、直線状の場合よりも凹んだ部分へ多くのインクを溜めることができる。また、多くのインクを溜めることができる分、直線状のワイパよりもワイパの高さを低く設定することもできる。
[各請求項と実施形態との対応関係]
記録用紙11が請求項1に記載の被記録媒体に対応し、ワイピング装置50が払拭手段に対応する。ワイパ51が第1の払拭部材に対応し、ワイパ52が第2の払拭部材に対応する。
ノズルグループ21gが請求項7に記載の第1のノズルグループに対応し、ノズルグループ22gが第2のノズルグループに対応する。
この発明の実施形態に係る記録装置の主な内部構造を示す説明図である。 図2(A)は図1に示す記録装置に備えられたワイピング装置の主要構造を示す説明図であり、図2(B)は図2(A)に示すワイピング装置に備えられたワイパの説明図であり、図2(C)は図2(B)を平面図とした場合のワイパの正面説明図である。 ワイパとノズルの配列との関係を示す説明図である。 記録装置1の制御系の主要構成をブロックで示す説明図である。 図5(A)はノズルプレートにインクが付着した状態を示す説明図であり、図5(B)は図5(A)を平面図とした場合の正面説明図である。 図6(A)は、ワイパでインクを払拭している状態を示す説明図であり、図6(B)は図6(A)を平面図とした場合の正面説明図である。 図7(A)および(B)は、第2実施形態においてワイパとノズルの配列との関係を示す説明図であり、図7(C)は、参考例1においてワイパとノズルの配列との関係を示す説明図であり、図7(D)は、第3実施形態においてワイパとノズルの配列との関係を示す説明図であり、図7(E)は、参考例4においてワイパとノズルの配列との関係を示す説明図である。 図8(A)〜(C)は、第4実施形態においてワイパとノズルの配列との関係を示す説明図である。 図9(A)は、他の実施形態においてワイパとノズルの配列との関係を示す説明図であり、図9(B)は、参考例2においてワイパとノズルの配列との関係を示す説明図であり、図9(C)は、参考例3において、ワイパとノズルの配列との関係を示す説明図である。 従来の記録装置に備えられた記録ヘッドのノズルの配列とワイパとの関係を示す説明図である。 図11(A)はノズルプレートにインクが付着した状態を示す説明図であり、図11(B)は図10(A)を平面図とした場合の正面説明図である。 図12(A)は、ワイパでインクを払拭している状態を示す説明図であり、図12(B)は図12(A)を平面図とした場合の正面説明図である。 凝集部分Gによってノズル面303とキャップ500との間に隙間Kが生じた状態を示す説明図である。
1 記録装置
20 記録ヘッド
21a ブラックインクノズル
21b ブラックインク
21c ノズル面
21g ノズルグループ(第1のノズルグループ)
22a イエローインクノズル
22b イエローインク
22c ノズル面
22g ノズルグループ(第2のノズルグループ)
50 ワイピング装置(払拭手段)
51 ワイパ(第1の払拭部材)
51a ワイパ本体
51b 延出部
51c 払拭面
52 ワイパ(第2の払拭部材)
52a ワイパ本体
52b 延出部
52c 払拭面
E 境界領域
F7 移動方向

Claims (9)

  1. インクを吐出する複数のノズルからなるノズルグループがノズル面に複数設けられており、相互に隣接する少なくとも2つのノズルグループから異なる種類のインクを被記録媒体へ吐出して記録を行う記録装置において、
    前記2つのノズルグループ間の境界領域に沿って前記ノズル面に当接しながらノズルの配列方向に移動することにより、前記ノズル面に付着したインクを払拭する払拭手段を備えており、
    前記払拭手段は、
    記境界領域から見て一方のノズルグループが存在する側を一方の外側とし、他方のノズルグループが存在する側を他方の外側とした場合に、前記一方の外側から前記境界領域に向けて延びた第1の払拭部材と、前記他方の外側から前記境界領域に向けて延びた第2の払拭部材とを備え、
    少なくとも前記第1の払拭部材および前記第2の払拭部材の一方の移動方向の先端部分が途中から移動方向に延びた延出部を有していることを特徴とする記録装置。
  2. インクを吐出する複数のノズルからなるノズルグループがノズル面に複数設けられており、相互に隣接する少なくとも2つのノズルグループから異なる種類のインクを被記録媒体へ吐出して記録を行う記録装置において、
    前記2つのノズルグループ間の境界領域に沿って前記ノズル面に当接しながらノズルの配列方向に移動することにより、前記ノズル面に付着したインクを払拭する払拭手段を備えており、
    前記払拭手段は、
    前記移動の方向を前方とし、前記境界領域から見て一方のノズルグループが存在する側を一方の外側とし、他方のノズルグループが存在する側を他方の外側とした場合に、前記一方の外側から前記境界領域に向けて前方へ延びた第1の払拭部材と、前記他方の外側から前記境界領域に向けて前方へ延びた第2の払拭部材とを備え、
    前記第1の払拭部材および前記第2の払拭部材の各先端部分が前記境界領域の中で隣接し、いずれか一方の払拭部材の先端部分が他方の払拭部材における払拭面の裏面に対向して配置されていることを特徴とする記録装置。
  3. 前記移動の方向を前方とした場合に、前記第1の払拭部材は前記一方の外側から前記境界領域に向けて前方へ延びた構成をなし、前記第2の払拭部材は、前記他方の外側から前記境界領域に向けて前方へ延びた構成をなしていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記第1の払拭部材および前記第2の払拭部材の移動方向の先端部分をそれぞれ延長した場合に、その延長線の交点が前記境界領域中にあることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記第1の払拭部材および前記第2の払拭部材の移動方向の先端部分は、前記境界領域中に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の記録装置。
  6. 前記延出部は、前記境界領域中に配置され、前記第1の払拭部材および前記第2の払拭部材により共有されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 前記ノズルグループは、
    黒色インクを吐出する第1のノズルグループと、複数種類の色のインクを吐出する第2のノズルグループとから構成され、
    前記第1の払拭部材は、前記第1のノズルグループに対応して配設され、前記第2の払拭部材は、前記第2のノズルグループに対応して配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の記録装置。
  8. 前記第2のノズルグループは、イエローインクを吐出することを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記異なる種類のインクは、互いに混ざり合うと凝集する性質を有したインクであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の記録装置。
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