JP2001180013A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2001180013A
JP2001180013A JP2000308888A JP2000308888A JP2001180013A JP 2001180013 A JP2001180013 A JP 2001180013A JP 2000308888 A JP2000308888 A JP 2000308888A JP 2000308888 A JP2000308888 A JP 2000308888A JP 2001180013 A JP2001180013 A JP 2001180013A
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recording head
wiping
carriage
wiping member
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JP2000308888A
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Yoshiaki Shimizu
芳明 清水
Koichi Toba
浩一 鳥羽
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって安定した動作を保証すること
ができるインクジェット式記録装置を提供すること。 【解決手段】 キャリッジ1の下底部には、記録ヘッド
22が搭載されており、記録ヘッド22のノズル形成面
22aより、記録ヘッドの移動方向に沿って序々に表面
位置が変化する傾斜面24を有するインク除去部材23
が配置されている。このインク除去部材23は例えば発
砲プラスチックなどによる多孔質材料により構成してお
り、記録ヘッド22のノズル形成面22aより掻き取ら
れたインクは多孔質材料に吸収され、また、ワイピング
部材11は傾斜面24に沿って序々に復元されるように
作用する。これにより、ノズル形成面22aより掻き取
られたインクが飛散されることはなく、飛散したインク
の固化により、駆動機構の動作を阻害させるといった問
題を除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙の幅方向
に移動するキャリッジ上に装填され、ノズル開口からイ
ンク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドを具備し
たインクジェット式記録装置に関し、特に記録ヘッドの
ノズル形成面を払拭するワイピング部材の復元力によっ
て生ずるインクの飛散が抑制できるように構成したイン
クジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多
くの印刷に使用されている。このようなインクジェット
式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給
を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記
録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備
え、記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向に移
動させながら記録用紙に対してインク滴を吐出させるこ
とで記録が行われる。
【0003】そしてキャリッジ上に、ブラックインクお
よびイエロー、シアン、マゼンタの各カラーインクが吐
出が可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによる
テキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変え
ることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【0004】このような記録装置に用いられる記録ヘッ
ドは、圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク
滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズ
ル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇
や、インクの固化により、また塵埃の付着、さらには気
泡の混入などにより、印刷不良を起こすという問題を抱
えている。
【0005】このために、インクジェット式記録装置に
は、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するため
のキャッピング手段と、ノズルプレートを清掃するワイ
ピング部材が備えられている。前記キャッピング手段
は、印刷の休止時に記録ヘッドのノズル開口におけるイ
ンクの乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノ
ズル開口に目詰まりが生じた場合には、ノズル形成面を
封止し、吸引ポンプからの負圧によりノズル開口からイ
ンクを吸引排出させることでノズル開口のインク固化に
よる目詰まりや、インク流路内への気泡混入によるイン
ク吐出不良を解消する機能をも備えている。
【0006】記録ヘッドの目詰まりや、インク流路内へ
の気泡の混入を解消させるために行うインクの強制的な
吸引排出処理は、クリーニング操作と呼ばれ、装置の長
時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユーザが記
録画像の品質が悪化したのを認識して例えばクリーニン
グスイッチを操作した場合に実行される。
【0007】そして、前記したキャッピング手段によっ
て、記録ヘッドよりインクを負圧により排出させた後
に、ゴム素材などを短冊状に形成したワイピング部材に
より、記録ヘッドのノズル形成面を払拭(ワイピング)
することで、記録ヘッドに付着したインクを掻き取るこ
とができるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな記録装置においては、ワイピング部材としてゴムな
どの弾性素材が用いられており、インクの吸引排出後に
なされるワイピング処理にあたっては、前記ワイピング
部材が記録ヘッドの移動経路上に進出して、キャリッジ
の移動に伴いノズル形成面をワイピングするようになさ
れる。これにより、記録ヘッドのノズル形成面に付着し
たインクを払拭し、ノズル形成面の清掃が行われる。
【0009】この場合、前記ワイピング部材はノズル形
成面に摺接した状態で適度に変形して、その復元力によ
りノズル形成面に摺接し、ノズル形成面に付着したイン
クを掻き取るように作用する。したがって、キャリッジ
の移動によりワイピング部材の配置位置を通過した瞬間
に、前記ワイピング部材はその弾性力により復元し、ノ
ズル形成面より掻き取ったインクを装置内に飛び散らせ
るという現象が発生する。ワイピング部材の瞬時の復元
により飛び散るインクは、主にキャッピング手段側に飛
散し、キャッピング手段を上下動させる駆動機構部分を
汚染し、これが固化することにより前記駆動機構の円滑
な動作を阻害して装置の信頼性を低下させるという技術
的課題を抱えている。
【0010】本発明は、前記したような技術的課題に着
目してなされたものであり、ワイピング部材によるイン
クの飛散を防止し、長期にわたって信頼性を維持するこ
とができるインクジェット式記録装置を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために成された本発明にかかるインクジェット式記録装
置における望ましい形態は、記録用紙の幅方向に移動す
るキャリッジ上に装填され、ノズル開口からインク滴を
吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッ
ドの移動経路に位置し、キャリッジの移動に伴って記録
ヘッドのノズル形成面を払拭するワイピング部材と、前
記記録ヘッドに隣接してキャリッジ上に配置され、記録
ヘッドのノズル形成面より掻き取ることにより付着した
インクをワイピング部材より除去するインク除去部材と
を具備したインクジェット式記録装置であって、前記イ
ンク除去部材には、記録ヘッドのノズル形成面よりキャ
リッジの移動方向に沿って序々に表面位置が変化するイ
ンク吸収部材により形成された傾斜面が備えられ、前記
記録ヘッドに摺接して変形状態のワイピング部材が、キ
ャリッジの移動に伴って前記インク除去部材の傾斜面に
沿って序々に復元されるように構成される。
【0012】また、インク除去部材として、記録ヘッド
のノズル形成面よりキャリッジの移動方向に沿って序々
に表面位置が変化するインク吸収部材により形成された
傾斜面が備えられ、前記傾斜面はキャリッジの移動に伴
い記録ヘッドのノズル形成面に摺接して変形状態とされ
るワイピング部材の変形度合いがより大きくなるように
構成した形態も採用することができる。そして、前記し
たいずれの構成においても前記インク除去部材には、傾
斜面に沿ってインク吸収層を配置した形態も採用し得
る。
【0013】また、インク除去部材として記録ヘッドの
ノズル形成面よりキャリッジの移動方向に沿って序々に
表面位置が変化する階段形状に構成されたものも採用し
得る。この場合、好ましくは記録ヘッドに摺接して変形
状態のワイピング部材が、キャリッジの移動に伴って前
記インク除去部材の階段形状に沿って序々に変形状態が
復元することができるように構成される。
【0014】さらに、インク除去部材として複数枚の板
状部材をほぼ等間隔をもって配列して構成され、キャリ
ッジの移動に伴って前記板状部材の各端部にワイピング
部材が順次摺接されるように構成した形態も採用するこ
とができる。この場合、記録ヘッドに摺接して変形状態
のワイピング部材が、キャリッジの移動に伴ってインク
除去部材を構成する前記板状部材の各端部に順次摺接し
つつ、序々に変形状態が復元されるようにした構成を採
用することができ、また、記録ヘッドに摺接して変形状
態のワイピング部材が、キャリッジの移動に伴ってイン
ク除去部材を構成する前記板状部材の各端部に順次摺接
しつつ、変形度合いがより大きくなるようになされる構
成も採用することができる。
【0015】さらにまた、インク除去部材には記録ヘッ
ドに摺接して変形状態のワイピング部材がキャリッジの
移動に伴って変形状態を復元させる溝部が形成され、前
記溝部内に掻き取られたインクをワイピング部材より飛
翔させるようにした構成も利用し得る。そして、これら
いずれの構成を利用するにしても、前記インク除去部材
が記録ヘッドに隣接してキャッピング手段側に配置され
た構成とすることが望ましい。
【0016】以上のように構成されたインクジェット式
記録装置によると、記録ヘッドのノズル形成面をワイピ
ングした直後における前記ワイピング部材は、インク除
去部材に摺接して、ノズル形成面より掻き取ったインク
が除去される。したがって、ワイピング部材の瞬間的な
弾性復元力によって掻き取ったインクを機器内に飛散さ
せるという問題を解消させることができる。
【0017】この場合、緩衝部材の傾斜面部分にインク
吸収層を施すか、または一時的にインクを保持できる機
能を持った構成とすることで、ノズル形成面より除去し
たインクを当該個所において自然乾燥させることもでき
る。これにより、主にキャッピング手段を上下動させる
駆動機構部分を、インクにより汚染させるという問題を
解消させることができ、長期にわたって動作の信頼性を
保障することが可能となる。
【0018】一方、本発明にかかるインクジェット式記
録装置においては、前記ワイピング部材の幅に対して、
前記インク除去部材の同方向の幅が広く形成され、ワイ
ピング部材がインク除去部材に摺接するに際して、ワイ
ピング部材の上端面の全体が、前記インク除去部材に接
するように構成されていることが望ましい。
【0019】この場合、インク除去部材として、記録ヘ
ッドのノズル形成面よりキャリッジの移動方向に沿って
序々に表面位置が変化する傾斜面が形成されたものを採
用した場合においては、好ましくは前記ワイピング部材
の幅に対して、前記インク除去部材における傾斜面の同
方向の幅が広く形成され、ワイピング部材がインク除去
部材の前記傾斜面に摺接するに際して、ワイピング部材
の上端面の全体が、前記インク除去部材の傾斜面に接す
るように構成される。
【0020】また、インク除去部材として、記録ヘッド
のノズル形成面よりキャリッジの移動方向に沿って序々
に表面位置が変化する階段形状に構成されたものを採用
した場合においては、好ましくは前記ワイピング部材の
幅に対して、前記インク除去部材における各段の同方向
の幅がそれぞれ広く形成され、ワイピング部材がインク
除去部材の各段に摺接するに際して、ワイピング部材の
上端面の全体が、前記インク除去部材の各段に順次接す
るように構成される。
【0021】さらに、インク除去部材として、複数枚の
板状部材を配列して構成されたものを採用した場合にお
いては、好ましくは前記ワイピング部材の幅に対して、
前記インク除去部材における各板状部材の幅がそれぞれ
広く形成され、ワイピング部材がインク除去部材を構成
する各板状部材に摺接するに際して、ワイピング部材の
上端面の全体が、各板状部材の端面に順次接するように
構成される。
【0022】さらにまた、インク除去部材として、記録
ヘッドに摺接して変形状態のワイピング部材が、キャリ
ッジの移動に伴って変形状態を復元させる溝部を形成し
たものを採用した場合においては、好ましくは前記ワイ
ピング部材の幅に対して、前記インク除去部材の同方向
の幅が広く形成され、ワイピング部材がインク除去部材
に摺接するに際して、ワイピング部材の上端面の全体
が、前記インク除去部材に接するように構成されると共
に、ワイピング部材がキャリッジの移動に伴って変形状
態を復元させる前記溝部に到達した際には、ワイピング
部材の上端面の全体が、前記溝部内に入り込んでワイピ
ング部材の変形状態が復元されるように構成される。
【0023】以上のようにワイピング部材の幅に対し
て、インク除去部材の同方向の幅を広く形成した構成と
することにより、ワイピング部材の上端面の全体がイン
ク除去部材に対して均一に摺接することができる。した
がって、ワイピング部材の全体がねじれ等の作用を受け
ることなく均一にたわみ状態が変化することになり、ワ
イピング部材からのインクの除去効率も向上させること
ができる。
【0024】したがって、ワイピング部材からのインク
の飛散を相乗的に低減させることが可能となり、前記ワ
イピング部材が局部的に変形されるのが抑制されるた
め、ワイピング部材の耐久性を向上させることにも寄与
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用され得る記録装置本体
の構成を斜視図によって示したものである。図1におい
て符号1はキャリッジであり、キャリッジモータ2によ
り駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材4
に案内されてプラテン5の軸方向に往復走査されるよう
に構成されている。
【0026】キャリッジ1の記録用紙6に対向する下面
には、後述するインクジェット式記録ヘッドが搭載さ
れ、またその上部には前記記録ヘッドにインクを供給す
るブラックインクカートリッジ7、およびカラーインク
カートリッジ8が着脱可能に装填されている。
【0027】図中符号9は、非印字領域(ホームポジシ
ョン)に配置されたキャッピング手段であって、キャリ
ッジ1に搭載された後述する記録ヘッドが直上に移動し
た時に、上方に立ち上がって記録ヘッドのノズル形成面
を封止できるように構成されている。そしてキャッピン
グ手段9の下方には、キャッピング手段9の内部空間に
負圧を与えるための吸引ポンプ10が配置されている。
【0028】前記キャッピング手段9は記録装置の休止
期間中における記録ヘッドのノズル開口の乾燥を防止す
る蓋体として機能する他、記録ヘッドに印刷とは関係の
ない駆動信号を印加してインク滴を空吐出させるフラッ
シング動作時のインク受けとして機能し、さらに前記吸
引ポンプ10からの負圧を記録ヘッドに作用させて、イ
ンクを吸引するクリーニング手段としての機能も兼ね備
えている。
【0029】そして、キャッピング手段9の印字領域側
の近傍には、ゴムなどの弾性板からなるワイピング部材
11が、例えば水平方向に進退可能となるように配置さ
れていて、キャリッジ1がキャッピング手段9側に往復
移動する際に、必要に応じて記録ヘッドの移動経路上に
進出して、記録ヘッドのノズル形成面を払拭することが
できるように構成されている。
【0030】図2は、図1に示したキャリッジ1部分に
おける切断線から矢印A−A方向に見た状態を拡大して
示した本発明にかかる第1の実施の形態を示す断面図で
ある。図2に示すようにキャリッジ1の下底部における
ほぼ中央には、矩形状の開口部21が形成されていて、
この開口部21内に記録ヘッド22が収納されるように
して、キャリッジ1に搭載されている。そして、記録ヘ
ッド22に隣接するキャッピング手段9側には、記録ヘ
ッド22のノズル形成面22aより、キャリッジの移動
方向に沿って序々に表面位置が変化する傾斜面24を有
するインク除去部材23が配置されている。
【0031】このインク除去部材23は、取付けビス2
5によってキャリッジ1に取付けられるベース板23a
上に搭載されており、その全体が例えば発砲プラスチッ
クなどによる多孔質材料によりインク吸収部材を構成し
ている。そして、図2に示す形態においては、記録ヘッ
ド22のノズル形成面22aに摺接して変形状態のワイ
ピング部材11が、キャリッジの図中矢印B方向への移
動に伴って、インク除去部材23の傾斜面24に沿って
序々に復元されるように構成されている。
【0032】前記した構成によると、キャリッジ1が矢
印B方向に移動する場合において、ワイピング部材11
は、記録ヘッド22のノズル形成面22aに摺接して変
形し、その復元力によりノズル形成面22aに摺接する
ことで、ノズル形成面に付着したインクを払拭して掻き
取るように作用する。
【0033】そして、なおもキャリッジ1が矢印B方向
に移動すると、ワイピング部材11の先端は、インク除
去部材23に形成された傾斜面24に沿って摺接しつつ
序々に復元される。この時、ノズル形成面21aより掻
き取られたインクは多孔質材料により形成された除去部
材23に吸収され、変形状態から復元された状態で除去
部材23から分離する。
【0034】次に図3は、本発明にかかる第2の実施の
形態を同じく断面図で示したものである。なお図3にお
いて図2に相当する部分は同一符号で示しており、した
がってその説明は省略する。この図3に示す実施の形態
においては、図2に示した形態に比較すると、インク除
去部材23には、傾斜面24に沿ってシート状のインク
吸収層23bが例えば貼着されて配置されおり、このイ
ンク吸収層23bが傾斜面24を構成している。この図
3に示す形態においても、図2に示した形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。
【0035】図4は、本発明にかかる第3の実施の形態
を同じく断面図で示したものである。なお図4において
は既に説明した各部に相当する部分は同一符号で示して
おり、したがってその説明は省略する。この図4に示す
実施の形態においては、インク除去部材23には、キャ
リッジ1の矢印B方向への移動に伴い、記録ヘッド22
のノズル形成面22aに摺接して変形状態とされるワイ
ピング部材11の変形度合いがより大きくなる傾斜面2
4が備えられている。すなわち、図2に示した実施の形
態と比較した場合、傾斜面24の傾斜方向が相反する方
向となるように形成されている。
【0036】前記した構成によると、キャリッジ1が矢
印B方向に移動する場合において、ワイピング部材11
は、同様に記録ヘッド22のノズル形成面22aに摺接
して変形し、その復元力によりノズル形成面22aに摺
接することで、ノズル形成面に付着したインクを払拭し
て掻き取るように作用する。
【0037】そして、なおもキャリッジ1が矢印B方向
に移動すると、ワイピング部材11の先端は、インク除
去部材23に形成された傾斜面24に沿って摺接しつ
つ、さらに図中hとして示す高さに相当する寸法を持っ
てその変形度合いが増大される。換言すればワイピング
部材11が傾斜面24に摺接する力がより増大され、ノ
ズル形成面21aより掻き取られたインクは多孔質材料
により形成された除去部材23に吸収され、ワイピング
部材11はインクが除去された状態で復元する。
【0038】図5は、本発明にかかる第4の実施の形態
を同じく断面図で示したものである。なお図5において
は既に説明した各部に相当する部分は同一符号で示して
おり、したがってその説明は省略する。この図5に示す
実施の形態においては、図4に示した形態に比較する
と、インク除去部材23には傾斜面24に沿ってシート
状のインク吸収層23bが例えば貼着されて配置されお
り、このインク吸収層23bが傾斜面24を構成してい
る。したがってこの図5に示す形態においても、図4に
示した形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0039】次に図6および図7は、本発明にかかる第
5の実施の形態を示したものであり図6は断面図で示
し、また図7はインク除去部材の構成を斜視図によって
示している。なお図6においては既に説明した各部に相
当する部分は同一符号で示しており、したがってその説
明は省略する。この図6および図7に示す実施の形態に
おいては、インク除去部材23は、記録ヘッド22のノ
ズル形成面22aよりキャリッジ1の移動方向(矢印B
方向)に沿って序々に表面位置が変化する階段形状に構
成されている。
【0040】図に示す形態においては、記録ヘッド22
のノズル形成面22aに摺接して変形状態のワイピング
部材11が、キャリッジ1の矢印B方向への移動に伴っ
て前記インク除去部材23に形成された各段部26に摺
接しつつ、変形状態が復元されるように構成されてい
る。
【0041】このインク除去部材23は、合成樹脂等に
より構成されており、ワイピング部材11は各段部26
に順次摺接する毎に、垂直および水平方向に直交する稜
線部分においてインクが掻き取られるようにして除去さ
れる。
【0042】なお、図6および図7に示す実施の形態に
おいては、ノズル形成面22aに摺接して変形状態のワ
イピング部材11が、キャリッジ1の移動に伴って各段
部26に摺接しつつ、変形状態が復元されるように構成
されているが、逆にワイピング部材11がキャリッジ1
の移動に伴って各段部26に摺接しつつ、変形状態が増
大させるような構成としてもよい。
【0043】このように構成した場合においては、ワイ
ピング部材11が各段部26に摺接する力がより増大さ
れ、ノズル形成面22aより掻き取られたインクの除去
効果を高めることができる。さらに表面位置が階段形状
に変化する前記インク除去部材23を、図2または図4
において説明したようにインクを吸収し得る例えば多孔
質材料により構成することも効果的である。
【0044】次に図8乃至図10は、本発明にかかる第
6乃至第8の実施の形態を示したものである。この図8
乃至図10に示す形態は、インク除去部材23として複
数枚の板状部材27をほぼ等間隔をもって配列して構成
されている。そして、キャリッジの移動に伴って前記板
状部材27の各端部に、前記ワイピング部材11が順次
摺接されるように構成されている。
【0045】図8に示す実施の形態においては、板状部
材27の端部は記録ヘッド11のノズル形成面22aと
ほぼ面一状態となるように構成されており、ワイピング
部材11によりノズル形成面22aより掻き取ったイン
クは、各板状部材27の端部に摺接する毎に、それぞれ
の板状部材27において除去される。
【0046】また図9に示す実施の形態においては、ワ
イピング部材11はキャリッジの移動に伴って板状部材
27の各端部に順次摺接しつつ、序々に変形状態が復元
されるようになされる。さらに図10に示す実施の形態
においては、ワイピング部材11はキャリッジの移動に
伴って板状部材27の各端部に順次摺接しつつ、序々に
変形度合いが大きくなるように作用する。これにより、
ワイピング部材11が板状部材27の各端部に摺接する
力が序々に増大され、ワイピング部材11からのインク
の除去効果を向上させることができる。
【0047】次に図11は、本発明にかかる第9の実施
の形態を断面図で示したものである。なお図11におい
ては既に説明した各部に相当する部分は同一符号で示し
ており、したがってその説明は省略する。この図11に
示す実施の形態においては、インク除去部材23には、
記録ヘッド22のノズル形成面22aに摺接して変形状
態のワイピング部材11が、キャリッジ1の移動に伴っ
て変形状態を瞬間的に復元させる溝部28が形成され、
この溝部28内に掻き取られたインクをワイピング部材
より飛翔させるように構成されている。
【0048】すなわち、変形状態とされたワイピング部
材11の先端部は、キャリッジ1の矢印B方向への移動
に伴って、インク除去部材23に形成された第1の平坦
部29a上を摺接し、さらなるキャリッジ1の移動に伴
ってワイピング部材11の先端部は溝部28に達し、こ
の時にワイピング部材11は仮想線で示したように、そ
の弾性復元力により瞬時に溝部28内において復元す
る。この時の復元作用によりワイピング部材11に付着
しているインクは溝部28内に飛翔して回収される。
【0049】そして、キャリッジ1の移動に伴ってワイ
ピング部材11は再びインク除去部材23に形成された
第2の平坦部29bに摺接して変形状態となり、再び復
元される。しかしながら、この時には既にワイピング部
材11に付着しているインク量はほとんど皆無に近く、
ワイピング部材11からのインクの飛散量を大幅に低減
させることができる。なお、図11に示したインク除去
部材23においても、インクを吸収し得る例えば多孔質
材料により構成することが効果的である。
【0050】次に図12は、前記した図2に示したワイ
ピング部材の幅とインク除去部材の同方向の幅との関係
を模式的に示した斜視図である。図12に示されたよう
に短冊状に形成されたワイピング部材11の幅に対し
て、前記インク除去部材23の同方向の幅が広く形成さ
れている。
【0051】すなわちワイピング部材11の幅をW1と
した時、インク除去部材23の同方向の幅は、前記した
W1よりも大きな幅であるW2に形成されている。これ
により、ワイピング部材11がインク除去部材23に形
成された傾斜面24に摺接する際には、ワイピング部材
11の上端面の全体が、前記傾斜面24に接するように
なされる。
【0052】この構成により、ワイピング部材11の上
端面全体がインク除去部材23に対して均一に摺接する
ことができる。したがって、ワイピング部材の全体がね
じれ等の作用を受けることなく均一な形でたわみ状態が
変化することになり、ワイピング部材11からのインク
の除去効率も向上させることができる。それ故、ワイピ
ング部材からのインクの飛散量を相乗的に低減させるこ
とが可能となり、前記ワイピング部材が局部的に変形さ
れるのが抑制されるために、ワイピング部材の耐久性を
向上させることにも寄与できる。
【0053】また、同じく図12に示されたように前記
ワイピング部材11によって摺接される前記記録ヘッド
22のノズル形成面22aの幅W3よりも、ワイピング
部材11の前記幅W1は若干広くなる関係に構成されて
いる。この構成により、ノズル形成面22aに付着した
インクは、前記ワイピング部材11の摺接によって効率
的に掻き取られ、ノズル形成面22aに残留するインク
量を極力低減させることができる。なお、前記した図3
乃至図5に示した実施の形態においても、前記と同様に
W3<W1<W2となる寸法関係とすることで、前記と
同様の作用効果を得ることができる。
【0054】次に図13は、前記した図6に示したワイ
ピング部材の幅とインク除去部材の同方向の幅との関係
をそれぞれ透視して見た状態で示している。図13に示
すようにワイピング部材11の幅W1に対して、階段形
状に構成されたインク除去部材23における各段26の
幅W2が、それぞれ広く形成されている。
【0055】この構成によって、ワイピング部材11が
インク除去部材23の各段26に摺接するに際して、ワ
イピング部材の上端面の全体が、前記インク除去部材の
各段26に順次接するように作用する。また、前記記録
ヘッド22のノズル形成面22aの幅W3よりも、ワイ
ピング部材11の前記幅W1は若干広くなる関係に構成
されている。この構成においても、前記図12に基づい
て説明したと同様の作用効果を得ることができる。
【0056】次に図14は、前記した図8に示したワイ
ピング部材の幅とインク除去部材の同方向の幅との関係
をそれぞれ透視して見た状態で示している。図14に示
すようにワイピング部材11の幅W1に対して、複数枚
の板状部材27により構成されたインク除去部材23に
おける板状部材の各幅W2が、それぞれ広く形成されて
いる。
【0057】この構成によって、ワイピング部材11が
インク除去部材23を構成する各板状部材27に摺接す
るに際して、ワイピング部材の上端面の全体が、前記各
板状部材27に順次接するように作用する。また、同様
に前記記録ヘッド22のノズル形成面22aの幅W3よ
りも、ワイピング部材11の前記幅W1は若干広くなる
関係に構成されている。
【0058】したがって、この構成においても、前記図
12に基づいて説明したと同様の作用効果を得ることが
できる。さらに、前記した図9および図10に示した実
施の形態においても、前記と同様にW3<W1<W2と
なる寸法関係とすることで、前記と同様の作用効果を得
ることができる。
【0059】また図15は、前記した図11に示したワ
イピング部材の幅とインク除去部材の同方向の幅との関
係をそれぞれ透視して見た状態で示している。図15に
示すようにワイピング部材11の幅W1に対して、前記
インク除去部材23の同方向の幅W2が広く形成されて
いる。
【0060】この構成により、ワイピング部材11がイ
ンク除去部材23に摺接した場合、ワイピング部材11
の上端面の全体が、前記インク除去部材の第1の平坦部
29aに接するように作用する。そして、ワイピング部
材11がキャリッジの移動に伴って前記溝部28に到達
した際には、ワイピング部材の上端面の全体が、前記溝
部28内に入り込んでワイピング部材の変形状態が復元
されるように作用する。そして、さらなるキャリッジの
移動に伴って、ワイピング部材11の上端面の全体が、
第2の平坦部29bに接した後、ワイピング部材11は
元の状態に復元する。
【0061】なお、前記と同様に記録ヘッド22のノズ
ル形成面22aの幅W3よりも、ワイピング部材11の
前記幅W1は若干広くなる関係に構成されており、した
がって、この構成においても、前記図12に基づいて説
明したと同様の作用効果を得ることができる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によると、記録ヘッド
に隣接してキャリッジ上に配置され、記録ヘッドのノズ
ル形成面より掻き取ることにより付着したインクをワイ
ピング部材より除去するインク除去部材を具備したの
で、記録ヘッドのノズル形成面から掻き取ったインクを
ワイピング部材から飛散させるといった不都合を防止す
ることができる。したがって、従来の装置のように飛散
したインクの固化により、駆動機構の動作を阻害させる
といった問題を解消することができ、長期にわたって記
録装置の安定した動作を保証することができる。
【0063】さらに、本発明にかかるインクジェット式
記録装置によると、ワイピング部材の幅に対して、イン
ク除去部材の同方向の幅を広く形成したので、ワイピン
グ部材の上端面の全体がインク除去部材に対して均一に
摺接することができ、ワイピング部材は均一にたわみ状
態が変化することになる。したがって、ワイピング部材
からのインクの除去効率も向上させることができ、ワイ
ピング部材からのインクの飛散を相乗的に低減させるこ
とが可能となる。また、ワイピング部材が局部的に変形
されるのが抑制されるために、ワイピング部材の耐久性
を向上させることにも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット式記録装置の
本体部分を示す斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置において適用されるインク
除去部材の第1の実施の形態を示した断面図である。
【図3】同じくインク除去部材の第2の実施の形態を示
した断面図である。
【図4】同じくインク除去部材の第3の実施の形態を示
した断面図である。
【図5】同じくインク除去部材の第4の実施の形態を示
した断面図である。
【図6】同じくインク除去部材の第5の実施の形態を示
した断面図である。
【図7】図6に示すインク除去部材の斜視図である。
【図8】同じくインク除去部材の第6の実施の形態を示
した側面図である。
【図9】同じくインク除去部材の第7の実施の形態を示
した側面図である。
【図10】同じくインク除去部材の第8の実施の形態を
示した側面図である。
【図11】同じくインク除去部材の第9の実施の形態を
示した断面図である。
【図12】図2に示したワイピング部材の幅とインク除
去部材の同方向の幅との関係を模式的に示した斜視図で
ある。
【図13】図6に示したワイピング部材の幅とインク除
去部材の同方向の幅との関係を模式的に示した透視図で
ある。
【図14】図8に示したワイピング部材の幅とインク除
去部材の同方向の幅との関係を模式的に示した透視図で
ある。
【図15】図11に示したワイピング部材の幅とインク
除去部材の同方向の幅との関係を模式的に示した透視図
である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 キャリッジモータ 3 タイミングベルト 4 ガイド部材 5 プラテン 6 記録用紙 7 ブラックインクカートリッジ 8 カラーインクカートリッジ 9 キャッピング手段 10 吸引ポンプ 11 ワイピング部材 22 記録ヘッド 22a ノズル形成面 23 インク除去部材 23b インク吸収層 24 傾斜面 26 段部 27 板状部材 28 溝部 29a,29b 平坦部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ
    上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドの移動経路
    に位置し、キャリッジの移動に伴って記録ヘッドのノズ
    ル形成面を払拭するワイピング部材と、前記記録ヘッド
    に隣接してキャリッジ上に配置され、記録ヘッドのノズ
    ル形成面より掻き取ることにより付着したインクをワイ
    ピング部材より除去するインク除去部材とを具備したイ
    ンクジェット式記録装置であって、 前記インク除去部材には、記録ヘッドのノズル形成面よ
    りキャリッジの移動方向に沿って序々に表面位置が変化
    するインク吸収部材により形成された傾斜面が備えら
    れ、前記記録ヘッドに摺接して変形状態のワイピング部
    材が、キャリッジの移動に伴って前記インク除去部材の
    傾斜面に沿って序々に復元されるように構成したことを
    特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ
    上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドの移動経路
    に位置し、キャリッジの移動に伴って記録ヘッドのノズ
    ル形成面を払拭するワイピング部材と、前記記録ヘッド
    に隣接してキャリッジ上に配置され、記録ヘッドのノズ
    ル形成面より掻き取ることにより付着したインクをワイ
    ピング部材より除去するインク除去部材とを具備したイ
    ンクジェット式記録装置であって、 前記インク除去部材には、記録ヘッドのノズル形成面よ
    りキャリッジの移動方向に沿って序々に表面位置が変化
    するインク吸収部材により形成された傾斜面が備えら
    れ、前記傾斜面はキャリッジの移動に伴い記録ヘッドの
    ノズル形成面に摺接して変形状態とされるワイピング部
    材の変形度合いがより大きくなるように構成したことを
    特徴とするインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インク除去部材には、傾斜面に沿っ
    てインク吸収層が形成されてなる請求項1または請求項
    2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ
    上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドの移動経路
    に位置し、キャリッジの移動に伴って記録ヘッドのノズ
    ル形成面を払拭するワイピング部材と、前記記録ヘッド
    に隣接してキャリッジ上に配置され、記録ヘッドのノズ
    ル形成面より掻き取ることにより付着したインクをワイ
    ピング部材より除去するインク除去部材とを具備したイ
    ンクジェット式記録装置であって、 前記インク除去部材は、記録ヘッドのノズル形成面より
    キャリッジの移動方向に沿って序々に表面位置が変化す
    る階段形状に構成されていることを特徴とするインクジ
    ェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドに摺接して変形状態のワ
    イピング部材が、キャリッジの移動に伴って前記インク
    除去部材の階段形状に沿って序々に変形状態が復元され
    るように構成した請求項4に記載のインクジェット式記
    録装置。
  6. 【請求項6】 記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ
    上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドの移動経路
    に位置し、キャリッジの移動に伴って記録ヘッドのノズ
    ル形成面を払拭するワイピング部材と、前記記録ヘッド
    に隣接してキャリッジ上に配置され、記録ヘッドのノズ
    ル形成面より掻き取ることにより付着したインクをワイ
    ピング部材より除去するインク除去部材とを具備したイ
    ンクジェット式記録装置であって、 前記インク除去部材は、複数枚の板状部材をほぼ等間隔
    をもって配列して構成され、キャリッジの移動に伴って
    前記板状部材の各端部に前記ワイピング部材が順次摺接
    されるように構成したことを特徴とするインクジェット
    式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドに摺接して変形状態のワ
    イピング部材が、キャリッジの移動に伴ってインク除去
    部材を構成する前記板状部材の各端部に順次摺接しつ
    つ、序々に変形状態が復元されるように構成したことを
    特徴とする請求項6に記載のインクジェット式記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドに摺接して変形状態のワ
    イピング部材が、キャリッジの移動に伴ってインク除去
    部材を構成する前記板状部材の各端部に順次摺接しつ
    つ、変形度合いがより大きくなるように構成したことを
    特徴とする請求項6に記載のインクジェット式記録装
    置。
  9. 【請求項9】 記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ
    上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドの移動経路
    に位置し、キャリッジの移動に伴って記録ヘッドのノズ
    ル形成面を払拭するワイピング部材と、前記記録ヘッド
    に隣接してキャリッジ上に配置され、記録ヘッドのノズ
    ル形成面より掻き取ることにより付着したインクをワイ
    ピング部材より除去するインク除去部材とを具備したイ
    ンクジェット式記録装置であって、 前記インク除去部材には、前記記録ヘッドに摺接して変
    形状態のワイピング部材がキャリッジの移動に伴って変
    形状態を復元させる溝部が形成され、前記溝部内に掻き
    取られたインクをワイピング部材より飛翔させるように
    構成したことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記インク除去部材が記録ヘッドに隣
    接してキャッピング手段側に配置されてなる請求項1乃
    至請求項9のいずれかに記載のインクジェット式記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記ワイピング部材の幅に対して、前
    記インク除去部材の同方向の幅が広く形成され、ワイピ
    ング部材がインク除去部材に摺接するに際して、ワイピ
    ング部材の上端面の全体が、前記インク除去部材に接す
    るように構成した請求項1乃至請求項10のいずれかに
    記載のインクジェット式記録装置。
  12. 【請求項12】 前記ワイピング部材の幅に対して、前
    記インク除去部材における傾斜面の同方向の幅が広く形
    成され、ワイピング部材がインク除去部材の前記傾斜面
    に摺接するに際して、ワイピング部材の上端面の全体
    が、前記インク除去部材の傾斜面に接するように構成し
    た請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  13. 【請求項13】 前記ワイピング部材の幅に対して、前
    記インク除去部材における各段の同方向の幅がそれぞれ
    広く形成され、ワイピング部材がインク除去部材の各段
    に摺接するに際して、ワイピング部材の上端面の全体
    が、前記インク除去部材の各段に順次接するように構成
    した請求項4または請求項5に記載のインクジェット式
    記録装置。
  14. 【請求項14】 前記ワイピング部材の幅に対して、前
    記インク除去部材における各板状部材の幅がそれぞれ広
    く形成され、ワイピング部材がインク除去部材を構成す
    る各板状部材に摺接するに際して、ワイピング部材の上
    端面の全体が、各板状部材の端面に順次接するように構
    成した請求項6乃至請求項8のいずれかに記載のインク
    ジェット式記録装置。
  15. 【請求項15】 前記ワイピング部材の幅に対して、前
    記インク除去部材の同方向の幅が広く形成され、ワイピ
    ング部材がインク除去部材に摺接するに際して、ワイピ
    ング部材の上端面の全体が、前記インク除去部材に接す
    るように構成されると共に、ワイピング部材がキャリッ
    ジの移動に伴って変形状態を復元させる前記溝部に到達
    した際には、ワイピング部材の上端面の全体が、前記溝
    部内に入り込んでワイピング部材の変形状態が復元され
    るように構成した請求項9に記載のインクジェット式記
    録装置。
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