JP2002283581A - インクジェットプリンタのヘッドワイピング装置 - Google Patents

インクジェットプリンタのヘッドワイピング装置

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JP2002283581A
JP2002283581A JP2001090226A JP2001090226A JP2002283581A JP 2002283581 A JP2002283581 A JP 2002283581A JP 2001090226 A JP2001090226 A JP 2001090226A JP 2001090226 A JP2001090226 A JP 2001090226A JP 2002283581 A JP2002283581 A JP 2002283581A
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head
blade
ink
ink jet
wiping
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JP2001090226A
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Tsuneo Maki
恒雄 牧
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタ等においてそのイン
ク印射ヘッドのヘッドノズル面に液滴付着したインク滴
を、周辺に飛散させることなく払拭する簡便構造で効率
的なインクジェットプリンタのヘッドワイピング装置を
提供する。 【解決手段】 インク印射ヘッド4のキャリッジ走査方
向(B)と直交する矢印C方向に移動するベルト6の上
面に形成される3枚のブレード15,14,16により
インクヘッド面4aに付着するインク11の液滴が払拭
除去されるが、ブレード15はヘッドノズル表面4aに
接触せずブレード14が接触してインク11の液滴を払
拭する。払拭されたインク滴17はブレード15の背面
に付着し、周辺に飛散しない。また、ブレード14の先
端側に付着したままのインク滴17は次のベルトの移動
行程においてブレード16の前面に飛ばされて付着す
る。これにより確実なインク滴の払拭除去が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動給紙機構を有
するインクジェットプリンタのワイピング装置に係り、
プリンタ全般に係るほか、FAXや複写機等にも適用し
得るインクジェットプリンタのヘッドワイピング装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタ等においてイン
ク印射ヘッドのヘッドノズル表面に液滴付着したインク
滴を払拭除去するためにワイパーブレードを用いる公知
技術は数多く存在し、例えば、特開平6−210863
号公報及び特開平7−205437号公報が挙げられ
る。特開平6−210863号公報の「インクジェット
プリンタ用の同期化されたキャリッジ及びワイパの移動
方法」は、キャリッジに固定されるペン(インク印射ヘ
ッドに相当するもの)に、スレッドに固定されているワ
イパ(ブレードに相当するもの)を当ててインクを払拭
除去するものである。その具体的な払拭除去方法として
は、移動しているキャリッジのペンに対しスレッドを上
昇させてワイパの先端をペンに干渉せしめ、ここでキャ
リッジを低速にし、スレッドを静止させた状態でキャリ
ッジを高速移動してワイピングをし、ワイピング行程の
終端でスレッドを下降させてワイパとペンとの接触状態
を解除するものである。一方、特開平7−205437
号公報の「インクジェット記録装置」は、記録ヘッドを
移動させながらこれに当接するワイピングブレードで記
録ヘッドの吐出口面を拭き取り清掃するに際し、ワイピ
ングブレードと記録ヘッドとの相対速度を徐々に低下さ
せた後に、ワイピングブレードの吐出口面に対する当接
をワイピング方向と異なる方向へ解除することに特徴を
有するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の公知技術はイン
ク滴の払拭時における、その飛散防止に効果的なもので
ある。一方、インクジェットプリンタの高速化や装置の
省スペース化を実現するためにインク印射ヘッドの構造
としては、キャリッジ移動方向長さ(幅)を狭くし、ノ
ズル数を増加せしめて紙送り方向長さを長くする型式の
ものが最近採用されている。この型式のものは、インク
印射ヘッドの移動方向(キャリッジの走査方向)に対し
クリーニング用のワイパーブレードの移動方向を直交さ
せるのが効率的であるとしている。従来技術においても
キャリッジの走査方向に直交する方向にベルトを移動さ
せ、このベルト上にワイパーブレードを配置してインク
の払拭除去を行うものが採用されている。この場合、イ
ンクの払拭除去は確実に行われるが、払拭除去の際にイ
ンク滴がワイパーブレードによって弾かれて周囲に飛散
する恐れがある。
【0004】本発明は、キャリッジの走査方向に対し直
交する方向にワイパーブレードを移動させてインク印射
ヘッドのインク滴の払拭除去を行う型式のワイピング装
置であって、払拭除去時におけるインク滴の飛散を防止
するとともにワイパーブレードの損傷防止や耐久性向
上,ノズル面の撥水層保護等が図れるインクジェットプ
リンタのヘッドワイピング装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、請求項1のインクジェットプリンタの
ヘッドワイピング装置は、所定の走査方向にそって往復
動するキャリッジに固定されるインク印射ヘッドのヘッ
ドノズル表面側に液滴付着したインクを払拭除去するた
めのワイパーブレードを有するヘッドワイピング装置で
あって、前記ワイパーブレードは、前記キャリッジの前
記走査方向に直交する方向に沿って移動するベルト上に
固定又は形成されるものからなり、かつ互いに適宜間隔
を介してその移動方向に沿って並設される少なくとも複
数枚のブレード群からなり、前記インクの払拭除去時に
おいて前記ブレード群のうち最前部のブレードを除く残
りの少なくとも1つのブレードが前記インク印射ヘッド
と接触する位置に配置されることを特徴とする。また、
請求項2のインクジェットプリンタのヘッドワイピング
装置は、前記ブレード群が3枚以上のブレードからな
り、その中央側のブレードが他のブレードより長寸のも
のからなることを特徴とする。また、請求項3のインク
ジェットプリンタのヘッドワイピング装置は、前記ブレ
ード群が3枚以上のブレードからなり、ベルトの移動方
向の最前部にあるブレードから後方側のブレードに向か
って順次ブレードの長さが長寸となり、前記最前部の前
記ブレードを除く他のブレードは、払拭除去時において
前記インク印射ヘッドに接触可能のものからなることを
特徴とする。以上により、装置のコンパクト化が図れる
と共に、ワイパーブレードの損傷防止や耐久性向上が図
れ、かつインクの飛散防止が確実に行われる。
【0006】また、本発明の請求項4のインクジェット
プリンタのヘッドワイピング装置は、前記ベルトの前記
ブレード群の配設される側と反対の内面側の所定位置に
は、前記ベルトを前記インク印射ヘッド側に押し上げる
ベルトガイドが配設され、該ベルトガイドにはベルトと
接触する位置において前記ブレード群をインク印射ヘッ
ド側に押し付ける膨出部が形成されることを特徴とす
る。これにより、ワイパーブレードのインク印射ヘッド
との接触による損傷が確実に防止されると共に、インク
の払拭時における飛散防止が行われる。
【0007】また、本発明の請求項5のインクジェット
プリンタのヘッドワイピング装置は、前記ベルトガイド
の前記膨出部の近傍には、前記インク印射ヘッドと接触
状態にある前記ブレード群の両側面を覆うカバー部材が
固定されることを特徴とする。また、請求項6のインク
ジェットプリンタのヘッドワイピング装置は、前記カバ
ー部材は、前記ヘッドの移動方向に沿う前記インク印射
ヘッドの幅寸法よりも少なくとも広幅のものからなるこ
とを特徴とする。これ等によりインクの周囲への飛散防
止がより確実に行われる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェットプ
リンタのヘッドワイピング装置の実施の形態を図面を参
照して詳述する。まず、図1及び図2により本発明のイ
ンクジェットプリンタのヘッドワイピング装置の全体構
造の概要を説明する。なお、図1,2には単数のブレー
ド5aが示されているが、本発明ではワイパーブレード
5が複数枚のブレード5aからなり、その実施の形態で
は後に説明するように3枚のブレードが採用されている
がこれに限定するものではない。
【0009】図1,図2に示すようにヘッドワイピング
装置100は、インク印射ヘッド4をその下端側に固持
するヘッド保持フレーム3を保持するキャリッジ1と、
インク印射ヘッド4の下面のヘッドノズル表面4a側に
係合して液滴インクをワイピング除去するワイパーブレ
ード5と、このワイパーブレード5を移動するためのベ
ルト6やこの駆動機構部等とからなる。なお、本実施の
形態では図1に示すようにキャリッジ1は4個のインク
印射ヘッド4を保持しているが、勿論これに限定するも
のではない。また、インク印射ヘッド4は図1に示すよ
うにキャリッジ走査方向(Bで示す)に沿う長さがa寸
法であり、図2に示すようにベルト6の移動方向(Cで
示す)の幅がb寸法のものからなる。
【0010】図1,図2に示すようにインク印射ヘッド
4を保持するキャリッジ1はキャリッジガイドロッド2
の軸線方向に沿って往復動すべく装置の固定側に支持さ
れる。このキャリッジ1の往復動方向が図示のようにキ
ャリッジ走査方向(Bで示す)に相当する。
【0011】ベルト6はキャリッジ1の下方側に配置さ
れ、その外面側にはワイパーブレード5が突出して固定
される。なお、ワイパーブレード5はベルト6と一体的
に形成されるものでもよい。ワイパーブレード5は図1
に示すようにインク印射ヘッド4のa寸法より幅広のも
のからなる。なお、図1等ではワイパーブレード5は1
つのインク印射ヘッド4のみに対応する場合が示されて
いるが、すべてのインク印射ヘッド4(図示では4個)
に対応する幅寸法を有するものでもよい。
【0012】ベルト6は、本実施の形態では図1,図2
に示すような前記駆動機構部により支持されて図2の矢
印方向(Cで示す)に移動するように構成される。な
お、この移動方向はキャリッジ走査方向(B)と直交す
る方向である。
【0013】前記駆動機構部は、ベルト6が架設される
プーリ7,7と、プーリ7の回転軸に連結されるベルト
駆動ギヤ8と、このベルト駆動ギヤ8を回転駆動するベ
ルト駆動モータ9等とからなる。また、ベルト6のワイ
パーブレード5の配置される側と反対側の内面側にはベ
ルト位置強制板であるベルトガイド10が配設される。
【0014】図3はインク印射ヘッド4のヘッドノズル
表面4aに付着しているインク11の液滴を示す。図示
のようにインク11の液滴はヘッドノズル表面4aの全
体に無数に付着するが、特にヘッドノズル12のまわり
に多く付着している。ヘッドノズル12のまわりにイン
ク11の液滴が付着しているとヘッドノズル12から発
射されるインク11の噴射方向を曲げたり、インク11
の液滴の量に変化を生じさせたりし、ひいてはインク1
1が乾燥してヘッドノズル12を塞いでしまう恐れがあ
る。従って、図4に示すようにインク印射ヘッド4のヘ
ッドノズル表面4aに付着しているインク11の液滴を
ワイパーブレード5により払拭する必要がある。具体的
には図示のようにワイパーブレード5の先端側をヘッド
ノズル表面4aに当接せしめて、これを矢印C方向に移
動させることによりインク11の液滴を掻き取ることが
できる。
【0015】次に、本発明のヘッドワイピング装置10
0に使用されるワイパーブレード5の実施の形態につい
て説明する。図5はその1つの実施の形態を示す。この
ワイパーブレード13は3枚のブレード15,14,1
6のブレード群からなる。なお、このワイパーブレード
13はベルト6の上面に一体的に突出して形成されたも
のであるが、別体のものをベルト6に固着するものでも
よい。
【0016】ワイパーブレード13は、中央に配置され
ているブレード14の長さが他の2つのブレード15,
16より長寸のものからなる。図6に示すように、ワイ
パーブレード13とインク印射ヘッド4との関係は、ベ
ルト6がC方向に移動してワイパーブレード13がイン
ク印射ヘッド4に係合した際にブレード14のみがイン
ク印射ヘッド4のヘッドノズル表面4aに当接し得る寸
法のものからなる。即ち、残りの2つのブレード15,
16はヘッドノズル表面4aに接触しない長さのものか
らなる。
【0017】図7(a),(b)は図5,図6に示した
ワイパーブレード13による、ヘッドノズル表面4aに
付着したインク11の液滴の払拭除去の状態を示すもの
である。ベルト6のC方向の移動により、まず、ワイパ
ーブレード13の最前部のブレード15がヘッドノズル
表面4aに係合するが、このブレード15は前記のよう
にヘッドノズル表面4aに接触しないためブレード15
によってインク11の液滴は払拭されない。更にベルト
6がC方向に移動すると、ワイパーブレード13の中央
のブレード14がヘッドノズル表面4aに係合する。こ
のブレード14は前記のようにヘッドノズル表面4aに
その先端側が接触し得る長さのものからなる。従って、
ヘッドノズル表面4aに付着しているインク11の液滴
はブレード14により払拭される。更にその払拭状況を
詳細に説明すると、ヘッドノズル表面4aに付着してい
たインク11の液滴は弾性変形しているブレード14に
より掻き取られてその先端に付着する。この付着した液
滴は図7の(b)に示すように弾性変形しているブレー
ド14の復帰方向の移動により弾かれてインク滴17と
なり、ブレード15とブレード14との間の空間に飛ば
され、結果として図示のようにブレード15の背面にイ
ンク滴18となって付着する。即ち、ブレード14によ
り掻き取られたインク11の液滴は周辺に飛散すること
なくブレード15に付着した状態で移送され、ベルト6
が下向きになった状態で重力落下して排除される。
【0018】一方、ブレード16はブレード15と同じ
くヘッドノズル表面4aに接触しないためブレード16
によるインク11の液滴の払拭はない。然し乍ら、ブレ
ード14の先端に付着したまま離れない液滴が、再度ブ
レード14とヘッドノズル表面4aに接触する際にブレ
ード16側に飛び、ブレード16の前面に付着する。こ
れにより、ヘッドノズル表面4aに付着していた液滴の
完全除去が行われる。また、ベルト6を図示のC方向と
逆方向に移動させてワイピングを行う場合にはブレード
16がブレード15と同様の作用をすることになる。
【0019】図8は本発明のヘッドワイピング装置10
0のワイパーブレードの別の実施の形態を示す。このワ
イパーブレード13aは図示のように3枚のブレード1
9,20,21のブレード群からなる。この場合、最前
部のブレード19は最も小寸の長さのものからなり、後
方のブレード20,21が順次長寸のものからなる。な
お、図9に示すように、インク印射ヘッド4とワイパー
ブレード13aの係合時においてブレード19は、ヘッ
ドノズル表面4aに近接するが接触しない長さ寸法のも
のからなり、ブレード20,21はその先端部がヘッド
ノズル表面4aに接触する長さ寸法のものからなる。
【0020】次に、前記のワイパーブレード13aによ
るヘッドノズル表面4aに付着しているインク11の液
滴の払拭作用を図9により説明する。ベルト6が矢印C
方向に進み、ブレード19がヘッドノズル表面4aに係
合すると、前記のようにブレード19はヘッドノズル表
面4aに近接するが接触しないため大粒のインク11の
液滴のみが除去され、ヘッドノズル表面4aには小粒の
インク滴22が残る。このインク滴22はブレード20
により掻き取られ、図7(b)の場合と同様に掻き取ら
れたインク滴22は、ブレード19の背面に付着するた
め周辺に飛散しない。更にブレード20によって掻き取
られなかったインク滴22は、ブレード20よりも長寸
のブレード21によって払拭されブレード21の背面に
付着する。これにより、完全な払拭が行われる。なお、
ブレード20,21によるダブル払拭の方式を採用した
のはインク滴22内に顔料などの粒子が含まれ、払拭時
にブレード20,21の払拭部が摩耗することを防止す
るためである。即ち、ダブル払拭によりブレード20及
びブレード21に付着するインク滴22の量を抑えて双
方に分散させることにより、ブレード20,21の払拭
部の摩耗程度が減少することによる。
【0021】図10,図12は図2に示したベルトガイ
ド10の形状を工夫した実施の形態を示すものであり、
図10は蒲鉾状の膨出部23aを有するベルトガイド2
3を配置したものであり、図12は平行面を有する膨出
部25aを有するベルトガイド25を配置したものを示
す。
【0022】図10において、ベルトガイド23はイン
ク印射ヘッド4のヘッドノズル表面4aと相対向する位
置に蒲鉾状の膨出部23aを形成したものである。この
膨出部23aによりベルト6は次第にヘッドノズル表面
4a側に持ち上げられ、ワイパーブレード5が形成され
ているベルト6の部分が膨出部23aの部分に到るとワ
イパーブレード5は膨出部23aのカーブに沿って次第
に持ち上げられ、その頂部でインクノズル面4aにワイ
パーブレード5の先端側がヘッドノズル表面4aに接触
する構造からなる。
【0023】図11(a)に示すように、図10に示し
たベルトガイド23がない場合には、ワイパーブレード
5の先端部のエッジ部24が直接インクヘッド面4aに
当り、局部集中力がワイパーブレード5に作用してワイ
パーブレード5に損傷や摩耗が生じ、解放時にインク滴
の周辺への飛散が生じ易い。これに対し、本実施の形態
のようなベルトガイド23を用いることにより図11
(b)に示すようにワイパーブレード5のエッジ部の斜
め進行が生じ、干渉がなくなり損傷や摩耗が大幅に低減
し周辺へのインク滴の飛散も防止される。また、ヘッド
ノズル表面4aとワイパーブレード5との接触状態が常
に変化し、インクの払拭効率を向上させることができ
る。
【0024】図12に示したベルトガイド25は前記の
ように平行面を有する膨出部25aを形成したものであ
る。基本的動作としては図13(b)に示すように前記
の図10に示したベルトガイド23とほぼ同様である
が、平行面を形成することにより、ワイパーブレード5
とヘッドノズル表面4aとの接触条件を図13(a)に
示すように常に一定に保持することができ、かつ払拭条
件を所望の状態に容易に保持し得る特徴を有する。
【0025】図14は、図12に示したベルトガイド2
5のようなベルトガイド26の膨出部26aの位置にカ
バー部材27を設けた実施の形態を示す。このカバー部
材27は図14,図15に示すようにワイパーブレード
5の両側面を覆う形状のものからなり、膨出部26aに
固定される。なお、このカバー部材27の頂面はヘッド
ノズル表面4aに接触しない寸法のものからなる。この
カバー部材27がない場合には、ワイパーブレード5に
よるインク払拭の際に、ブレード15の側面側に飛散す
るインク滴を完全に防止できない場合がある。このカバ
ー部材27を配設することにより、側面側に飛散するイ
ンク滴を完全にブロックすることができる。
【0026】図16のカバー部材28は図14,図15
に示したものとほぼ同一の機能を果すものであるが、そ
の幅寸法がインク印射ヘッド4の幅寸法よりも長く、オ
ーバーラップした状態で配置される。これにより、側面
側からのインク飛散や、より激しく方向性なく飛散する
インク滴を確実に、かつ完全にブロックすることができ
る。
【0027】以上の説明においては、ワイパーブレード
が3枚のものについて発明したが、勿論これに限定する
ものではない。また、ベルトガイドについても図示のも
のに限定するものではない。更に、前記したように、ワ
イパーブレードは単一のインク印射ヘッド4に対応する
のみならず、複数のインク印射ヘッド4の全体に対応す
るものであってもよい。
【0028】
【発明の効果】1)本発明の請求項1に記載のインクジ
ェットプリンタのヘッドワイピング装置によれば、複数
のブレードのうち最前部を除くブレードがインク印射ヘ
ッドに接触して移動するため、該ブレードの払拭部に付
着したインク滴がその前後にあるブレードに付着するの
で、周辺に飛散することなく払拭除去される。 2)本発明の請求項2に記載のインクジェットプリンタ
のヘッドワイピング装置によれば、3枚のブレードの中
央のブレードがインク印射ヘッドに接触する長さからな
り、払拭されたインク滴が最前部のブレードの背面に付
着すると共に中央のブレードに付着したままのインク滴
がベルトの次の移動時において後方側のブレードの前面
に付着するので、インク滴の確実な払拭除去ができる。 3)本発明の請求項3に記載のインクジェットプリンタ
のヘッドワイピング装置によれば、ブレード群が3枚の
ブレードからなり最前部のブレードから後方に向かって
ブレードの長さ寸法が長くなり、最前部のブレードを除
くブレードがインク印射ヘッドに接触するため、インク
滴の払拭除去がより確実に行われ、かつ周辺への飛散も
防止される。 4)本発明の請求項4に記載のインクジェットプリンタ
のヘッドワイピング装置によれば、ベルトガイドに膨出
部を設け、ブレードのエッジ部とインク印射ヘッドとの
干渉を防止するため、ブレードの損傷防止と摩耗の低減
が確実に行われる。 5)本発明の請求項5に記載のインクジェットプリンタ
のヘッドワイピング装置によれば、ブレードの移動方向
と直交する方向に飛散するインク滴がカバー部材により
ブロックされ、インク滴周辺への飛散を確実に防止する
ことができる。 6)本発明の請求項6に記載のインクジェットプリンタ
のヘッドワイピング装置によれば、カバー部材をインク
印射ヘッドをオーバラップする寸法から形成するため、
インク滴の飛散を完全に防止する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヘッドワイピング装置の全体概要構造
を示す正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】インク印射ヘッドのヘッドノズル表面へのイン
ク滴の付着状態を示す模式図。
【図4】ワイパーブレードによるヘッドノズル表面のイ
ンク滴の払拭作用を示す部分側面図。
【図5】本発明のヘッドワイピング装置のワイパーブレ
ードの1つの実施の形態を示す側面図。
【図6】図5に示したワイパーブレードを有するヘッド
ワイピング装置の概要構造を示す部分側面図。
【図7】図5に示したワイパーブレードによるインク滴
の払拭作用を示す模式図。
【図8】本発明のヘッドワイピング装置のワイパーブレ
ードの別の実施の形態を示す側面図。
【図9】図8に示したワイパーブレードによるインク滴
の払拭作用を示す部分側面図。
【図10】蒲鉾状の膨出部を有するベルトガイドを設け
たヘッドワイピング装置の概要構造を示す部分側面図。
【図11】図10に示したベルトガイドを設けた物のワ
イパーブレードとインクヘッド面との係合状態を示す模
式図(b)、及びこのヘッドガイドを用いない場合のワ
イパーブレードとインクヘッド面とのエッジ部の干渉状
態を示す模式図(a)。
【図12】平行面の膨出部を有するベルトガイドを設け
たヘッドワイピング装置の概要構造を示す部分側面図。
【図13】図12のベルトガイドを用いた場合のワイパ
ーブレードとヘッドノズル表面との係合状態を示す模式
図。
【図14】ワイパーブレードの両側面を覆うカバー部材
をベルトガイドに設けたヘッドワイピング装置の概要構
造を示す部分側面図。
【図15】カバー部材の取り付け構造の詳細を示す図1
4のA−A線断面図。
【図16】インク印射ヘッドとオーバラップする幅寸法
を有するカバー部材を設けたヘッドワイピング装置の概
要構造を示す部分側面図。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 キャリッジガイドロッド 3 ヘッド保持フレーム 4 インク印射ヘッド 4a ヘッドノズル表面 5 ワイパーブレード 5a ブレード 6 ベルト 7 プーリ 8 ベルト駆動ギヤ 9 ベルト駆動モータ 10 ベルトガイド 11 インク 12 ヘッドノズル 13 ワイパーブレード 13a ワイパーブレード 14 ブレード 15 ブレード 16 ブレード 17 インク滴 18 インク滴 19 ブレード 20 ブレード 21 ブレード 22 インク滴 23 ベルトガイド 23a 膨出部 24 エッジ部 25 ベルトガイド 25a 膨出部 26 ベルトガイド 26a 膨出部 27 カバー部材 28 カバー部材 100 ヘッドワイピング装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の走査方向にそって往復動するキャ
    リッジに固定されるインク印射ヘッドのヘッドノズル表
    面側に液滴付着したインクを払拭除去するためのワイパ
    ーブレードを有するヘッドワイピング装置であって、前
    記ワイパーブレードは、前記キャリッジの前記走査方向
    に直交する方向に沿って移動するベルト上に固定又は形
    成されるものからなり、かつ互いに適宜間隔を介してそ
    の移動方向に沿って並設される少なくとも複数枚のブレ
    ード群からなり、前記インクの払拭除去時において前記
    ブレード群のうち最前部のブレードを除く残りの少なく
    とも1つのブレードが前記インク印射ヘッドと接触する
    位置に配置されることを特徴とするインクジェットプリ
    ンタのヘッドワイピング装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレード群が3枚以上のブレードか
    らなり、その中央側のブレードが他のブレードより長寸
    のものからなることを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェットプリンタのヘッドワイピング装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレード群が3枚以上のブレードか
    らなり、ベルトの移動方向の最前部にあるブレードから
    後方側のブレードに向かって順次ブレードの長さが長寸
    となり、前記最前部の前記ブレードを除く他のブレード
    は、払拭除去時において前記インク印射ヘッドに接触可
    能のものからなることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェットプリンタのヘッドワイピング装置。
  4. 【請求項4】 前記ベルトの前記ブレード群の配設され
    る側と反対の内面側の所定位置には、前記ベルトを前記
    インク印射ヘッド側に押し上げるベルトガイドが配設さ
    れ、該ベルトガイドにはベルトと接触する位置において
    前記ブレード群をインク印射ヘッド側に押し付ける膨出
    部が形成されることを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェットプリンタのヘッドワイピング装置。
  5. 【請求項5】 前記ベルトガイドの前記膨出部の近傍に
    は、前記インク印射ヘッドと接触状態にある前記ブレー
    ド群の両側面を覆うカバー部材が固定されることを特徴
    とする請求項4に記載のインクジェットプリンタのヘッ
    ドワイピング装置。
  6. 【請求項6】 前記カバー部材は、前記ヘッドの移動方
    向に沿う前記インク印射ヘッドの幅寸法よりも少なくと
    も広幅のものからなることを特徴とする請求項5に記載
    のインクジェットプリンタのヘッドワイピング装置。
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