JP2000006437A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000006437A
JP2000006437A JP17189098A JP17189098A JP2000006437A JP 2000006437 A JP2000006437 A JP 2000006437A JP 17189098 A JP17189098 A JP 17189098A JP 17189098 A JP17189098 A JP 17189098A JP 2000006437 A JP2000006437 A JP 2000006437A
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blade
nozzle forming
forming surface
ink jet
wiping
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Atsushi Nishioka
篤 西岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク縞が残らず、しかも、ブレード押しつ
け力を高めることなく、ノズル形成面およびその保護面
の双方から異物を確実に拭き取ることができるインクジ
ェット記録装置を提案すること。 【解決手段】 インクジェット記録装置のヘッド拭き取
り機構6は、ブレード60とブレード保護部材70を備
えている。ブレード60はスリットによって、ノズル形
成面拭き取り用のブレード片64と、保護面拭き取り用
のブレード片65、66に分離されている。ブレード片
64の弾性変形可能な長さL1は、上下のブレード片6
5、66の長さL2、L3よりも長いので、各ブレード
片64、65、66を、ノズル形成面32、保護面2
2、23に対して適切な力で押しつけた状態でインク、
紙粉等の拭き取りを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関するものである。さらに詳しくは、インクジ
ェット記録装置におけるインクジェットヘッドのノズル
形成面に付着しているインクや紙粉等を拭き取るための
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録紙に対
して僅かのギャップをとった状態でインクジェットヘッ
ドを往復移動させながら、インク液滴を記録紙に吐出し
て印字を行う。従って、記録紙に対峙しているノズル形
成面に、インク、紙粉、および埃等が付着することがあ
る。このようなことが生じると、ノズルが目詰まりした
り、記録紙表面がインクで汚れるなどの弊害が発生する
恐れがある。そこで、従来では、定期的にノズル形成面
に付着した異物をブレードで拭き取るようにしている。
【0003】このようなブレードは、特開昭62−10
1448号公報に開示されている。ブレードは長方形の
ゴム板などから形成されており、インクジェットヘッド
の記録領域から外れた位置に取り付けられている。イン
クジェットヘッドがこのブレード取り付け位置を通過す
る際に、そのノズル形成面がブレード先端部分に押し当
てられた状態で通過する。これにより、ノズル形成面に
付着している異物がブレードによって拭き取られる。上
記公開公報に開示されているブレードは、その先端部分
に多数のスリットが入っており、インクジェットヘッド
通過後にブレード先端部分が反り返る際に、拭き取られ
たインクなどが飛散しないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいて使用されているブレードには次のような問題点が
ある。
【0005】まず、ブレード先端に多数のスリットが形
成されていると、ノズル形成面にスリットによる拭き取
り縞ができる恐れがあるので、従来のスリット付きブレ
ードは、充分な拭き取り効果が得られないという問題点
がある。
【0006】次に、インクジェットヘッドのノズル形成
面は一般に、一段突き出た保護部材によってその周囲が
囲まれ、これによってノズル形成面が保護されている。
この場合、保護部材の表面にも紙かすなどの異物が付着
する恐れがあるので、インク形成面よりも幅広のブレー
ドを用いて、双方の面を同時に払拭することが望まし
い。
【0007】しかし、ノズル形成面と保護部材の表面と
は段差があるので、双方の面を確実に払拭することは困
難である。また、ノズル形成面には撥水加工が施されて
いるのでインクなどを拭き取りやすいが、保護部材の側
はそうなっていない。従って、双方の面から同時にイン
クなどを払拭するためには、強くブレードを押しつける
必要がある。これでは、ブレードが過剰な力でノズル形
成面に押しつけられることになるので、ノズル形成面の
劣化が早まるという問題などがある。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みて、インク縞が
残らず、しかもブレードの押しつけ力を高めることな
く、ノズル形成面および保護部材の双方から確実に異物
を拭き取ることができるインクジェット記録装置を提案
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、インクジェットヘッドのノズル形成面お
よびこのノズル形成面を保護している保護面に対して、
弾性変形可能なブレードの先端部分を押し付けた状態で
相対移動させることにより、これらの面に付着している
紙粉等を拭き取るように構成されているインクジェット
記録装置において、前記ブレードの先端部分は、前記ノ
ズル形成面に押しつけられるノズル形成面拭き取り部分
と、前記保護面に押しつけられる保護面拭き取り部分と
を有し、前記ノズル形成面拭き取り部分と前記保護面拭
き取り部分とは異なる押しつけ力で押し付けられている
ことを特徴としている。
【0010】ここで、一般的には、ノズル形成面は撥水
加工され、異物を払拭しやすいので、前記保護面拭き取
り部分の押しつけ力を前記ノズル形成面拭き取り部分の
押しつけ力よりも大きくすればよい。
【0011】本発明によれば、それぞれの面の払拭に適
した押しつけ力でブレードを各面に押しつけることがで
きる。従って、過剰なブレード押しつけ力によってノズ
ル形成面が劣化するなどの弊害を回避できる。
【0012】ここで、前記ブレードを単一の弾性板から
形成し、当該ブレードの先端部分にスリットを形成する
ことにより、当該スリットによって、前記ブレードの先
端部分を、前記ノズル形成面拭き取り部分と前記保護面
拭き取り部分に分割すれば、ノズル形成面拭き取り部分
と保護面拭き取り部分とはそれぞれ独立して弾性変形す
る。従って、ノズル形成面と保護面に段差があっても、
ブレードの先端部分をそれぞれの面に確実に押しつける
ことができる。また、ノズル形成面拭き取り部分にはス
リットが形成されていないので、ノズル形成面にスリッ
トによるインク縞ができることを防止できる。
【0013】また、ノズル形成面拭き取り部分と保護面
拭き取り部分の押しつけ力を変えるためには、前記ブレ
ードを保持しているブレード保持部材によるブレード固
定点から当該ブレードの先端部分までの長さを、前記ノ
ズル形成面拭き取り部分と前記保護面拭き取り部分とで
異ならせるようにすればよい。
【0014】典型的な形態のインクジェット記録装置
は、前記インクジェットヘッドがキャリッジに搭載され
て予め定められた記録領域を含む範囲を往復移動可能で
あり、前記ブレード保持手段によって保持された前記ブ
レードが、前記記録領域から外れた位置に配置された構
成とされる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
のインクジェット記録装置を説明する。
【0016】(全体構成)図1は本発明を適用したイン
クジェット記録装置を示す斜視図、図2は図1に示す装
置の主要部分を反対側からみた場合の斜視図である。ま
た、図3は図2のIII −III 線で切断した部分の断面図
である。
【0017】これらの図に示すように、インクジェット
記録装置1は、インク液滴を吐出するインクジェットヘ
ッド3と、インクジェットヘッド3が搭載されたキャリ
ッジ2と、キャリッジ2を矢印Aで示す走査方向に移動
させる移動機構4を有している。
【0018】インクジェットヘッド3は、インクを吐出
する複数のノズル31が形成された長方形のノズル形成
面32を備えている。このノズル形成面32には撥水加
工が施されている。
【0019】キャリッジ2は矩形開口30を有し、ここ
からノズル形成面32が露出している。この矩形開口3
0は、ノズル形成面32を保護するための矩形枠21に
よって区画形成されている。この矩形枠21はノズル形
成面32よりも前方に突出しており、その枠表面がノズ
ル形成面32を保護する保護面22〜25とされてい
る。
【0020】図2に示すように、キャリッジ2を移動さ
せる移動機構4は、ガイド軸45と、駆動側プーリ43
および従動側プーリ44の間に架け渡されたタイミング
ベルト41と、駆動側プーリ43を回転駆動するキャリ
ッジモータ42を備えている。キャリッジ2の下面部は
ガイド軸45に対して摺動自在に支持されていると共
に、タイミングベルト41に連結されている。従って、
キャリッジモータ42によってタイミングベルト41を
回転移動させると、キャリッジ2はガイド軸45に沿っ
て走査方向Aに移動する。
【0021】このように走査方向Aにキャリッジ2を移
動させながら、図3に示すように、インクジェットヘッ
ド3のノズル31からインク液滴33を吐出する。ノズ
ル形成面32に対峙する位置には記録紙11が搬送さ
れ、吐出したインク液滴33により記録紙11の表面に
記録が行われる。
【0022】ここで、矢印Cで示すキャリッジ2のホー
ムポジションに対峙する位置には、ヘッドメンテナンス
ユニット5が配置されている。このヘッドメンテナンス
ユニット5は、ヘッド拭き取り機構6を備えている。こ
のヘッド拭き取り機構6は、キャリッジ2が記録領域B
からホームポジションCに退避してきたときに、インク
ジェットヘッド3のノズル形成面32、およびキャリッ
ジ2に形成された保護面22〜25に付着したインク、
紙粉、埃等を拭き取るためのものである。
【0023】(ヘッド拭き取り機構)ヘッド拭き取り機
構6は、弾性変形可能なブレード60と、ブレード60
を保持したブレード保持部材70を備えている。ブレー
ド保持部材70は、ヘッドメンテナンスユニット5のユ
ニットケース50内に配置された歯車列等の伝達機構
(図示せず。)を介して、ユニットケース50に取り付
けたモータ52によって移動して、ユニットケース50
内に退避した状態、およびユニットケース50から突出
した状態に切り換わる。ブレード60がユニットケース
50から突出した状態になると、キャリッジ2が印字領
域BからホームポジションCに退避したときにブレード
60の先端部分がノズル形成面32および保護面22〜
25に接触して、これらに付着したインクや紙粉等が拭
き取られる。
【0024】ここで、図3から分かるように、キャリッ
ジ2に形成された保護面22〜25はノズル形成面32
よりも前方に突出しているので、保護面22〜25にも
インクや紙かす等の異物が付着する。しかも、保護面2
2〜25は、撥水加工されたノズル形成面32よりもイ
ンクが落ちにくい。そこで本例では、以下に説明するよ
うにブレード60およびブレード保持部材70を構成し
てある。
【0025】図4はブレード60およびブレード保持部
材70の斜視図である。この図に示すように、本例のブ
レード60は、一定の厚さの長方形弾性板であり、矢印
Lで示す長さ方向に延びる2本のスリット67、68に
よって第1のブレード片64と、第2のブレード片6
5、第3のブレード片66に分割されている。第1のブ
レード片64の先端部分は、矢印Wで示す幅方向の略中
央部に位置しており、ノズル形成面32に押しつけられ
るノズル形成面拭き取り部分61とされている。
【0026】第2のブレード片65は第1のブレード片
64よりも幅の狭い長方形をしており、第1のブレード
片64の下側に位置している。第2のブレード片65の
先端部分は、下側の保護面22に接触する下側保護面拭
き取り部分62とされている。
【0027】第3のブレード片66は第2のブレード片
65と同一形状をしており、第1のブレード片65の上
側に位置している。第3のブレード片66の先端部分
は、上側の保護面23に接触する上側保護面拭き取り部
分63とされている。
【0028】次に、ブレード保持部材70の構造を説明
する。ブレード保持部材70は、第1のブレード片64
の基端部を保持する第1の保持部71と、第2のブレー
ド片65の基端部を保持する第2の保持部72と、第3
のブレード片66の基端部を保持する第3の保持部73
を備えている。
【0029】第1の保持部71は、第1のブレード片6
4の基端部を一定の長さ分だけ挟んでいる。この上下に
位置している第3、第2の保持部73、72は、第1の
保持部71よりもブレード60の先端側に突出してい
る。従って、上下のブレード片66、65における面外
方向への弾性変形の起点となるブレード固定点66a、
65aから各ブレード片の先端までの長さL3、L2は
第1のブレード片64におけるブレード固定点64aか
らノズル形成面拭き取り部分61までの長さL1よりも
短い。このため、第2、第3のブレード片65、66は
第1のブレード片64よりも撓みにくい。
【0030】図5(A)、(B)は、ブレード60によ
るヘッド拭き取り動作を示す動作説明図である。キャリ
ッジ2が印字領域Bを往復移動している状態では、ブレ
ード60はユニットケース50内に退避している。この
状態から、キャリッジ2がホームポジションCに移動し
てくると、ブレード60がユニットケース50から突出
した状態とされる。キャリッジ2が記録領域Bを超えて
ホームポジションCの側に移動すると、図5(A)、
(B)に示すように、ブレード60は弾性変形しながら
矩形枠21の左側の保護面24を乗り越えた後、インク
ジェットヘッド3のノズル形成面32と、キャリッジ2
の上下の保護面22、23に弾性変形しながら接触す
る。このようにブレード60が押しつけられた状態でキ
ャリッジ2およびインクジェットヘッド3がブレード6
0に対して移動して、それらのノズル形成面32および
保護面22〜25に付着したインク等が拭き取られる。
キャリッジ2がホームポジションCまで完全に移動する
と、ブレード60は右側の保護面25を乗り越えて、矩
形枠21の外側に外れる。
【0031】ここで、ブレード60による拭き取り時に
は、スリット67、68によって区分されているノズル
形成面拭き取り用の第1のブレード片64の弾性変形可
能な長さL1は、上下の保護面拭き取り用の第3、第2
のブレード片66、65の弾性変形可能な長さL3、L
2よりも長い。しかも、ノズル形成面32は上下の保護
面23、22よりも引っ込んだ位置にある。
【0032】ブレード60の全体を同一の力でノズル形
成面32および上下の保護面23、22に押しつけた場
合、各ブレード片の先端は同一位置にあるので、撓み易
いノズル形成面拭き取り用の第1のブレード片64の撓
みが少なく、撓み難い保護面拭き取り用の第2、第3の
ブレード片65、66が大きく撓む。
【0033】この結果、ノズル形成面拭き取り用の第1
のブレード片64は小さな押しつけ力でノズル形成面3
2に接触し、保護面拭き取り用の第2、第3のブレード
片65、66は大きな押しつけ力で保護面22、23に
接触する。従って、ノズル形成面32および保護面2
2、23に対して、それぞれ適切な押しつけ力でブレー
ド片を押しつけて、これらの表面に付着したインク等を
拭き取ることができる。よって、過剰な押しつけ力でブ
レード片がノズル形成面32に押しつけられて、当該ノ
ズル形成面32が劣化してしまう等の弊害を回避でき
る。
【0034】また、本例のノズル形成面拭き取り用のブ
レード片64においては、その先端面であるノズル形成
面拭き取り部61にはスリットが形成されていないの
で、従来のスリット付きブレードのように拭き残り縞が
できるといった弊害も発生しないという利点もある。
【0035】(ブレードおよびブレード保持部材の変形
例)図6(A)に示すブレード6Aは、ノズル形成面拭
き取り用の第1のブレード片64の先端を延ばして上下
の保護面拭き取り用の第2、第3のブレード片65、6
6の先端よりも突出させ、ブレード保持部材70Aによ
るこれらブレード片の固定点64a、65a、66aの
位置は同一としたものである。このようにしても、ノズ
ル形成面拭き取り用の第1のブレード片64を第2、第
3のブレード片65、66よりも撓み易くできるので、
ノズル形成面32に対するブレード押しつけ力を弱く
し、保護面22、23に対するブレード押しつけ力を強
くすることができる。
【0036】図6(B)に示すブレード6Bは、ノズル
形成面拭き取り用の第1のブレード片64の先端より
も、上下の保護面拭き取り用の第2、第3のブレード片
65、66の先端を突出させ、ブレード保持部材70B
によるこれらブレード片の固定点64a、65a、66
aの位置は同一としたものである。この場合には、図に
示すように、拭き取り対象となるノズル形成面32が保
護面22、23よりも突出している場合等に適用するこ
とができる。
【0037】図6(C)に示すブレード6Cは、図4に
示すブレード6における上側保護面拭き取り用の第3の
ブレード片66を省略したものである。この図に示すよ
うに、ノズル形成面32が垂直な姿勢となるようにイン
クジェットヘッド3が配置されている場合には、インク
は下方に位置している下側保護面22に流下しやすいの
で、下側保護面22が汚れやすく、上側保護面23は殆
ど汚れを心配する必要はない。そこで、このような場合
には、下側保護面拭き取り用のブレード片65のみを配
置することも可能である。
【0038】図6(D)に示すブレード6Dは、上記の
ブレード6Cにおいて、下側保護面拭き取り用のブレー
ド片65の先端を、ノズル形成面拭き取り用のブレード
片64よりも突出させたものである。この場合には、ブ
レード片65を一層大きな力で下側保護面22に押しつ
けることができる。
【0039】なお、上記の各例では、単一のブレードに
スリットを入れて、ノズル形成面拭き取り用のブレード
片と、保護面拭き取り用のブレード片を区画している。
この代わりに、各ブレード片として異なる材質からなる
ブレード片を用いてもよい。また、各ブレード片の厚さ
を変えることにより、各ブレード片による対象面に対す
る押しつけ力を変えるようにしてもよい。
【0040】さらには、スリットをブレードの先端縁に
対して直交する方向に付けたが、斜めにスリットを入れ
ることも可能である。
【0041】一方、図1〜図4に示す実施例では、ブレ
ードを定まった位置に配置してあるが、ブレードをキャ
リッジ走査方向に往復移動させることにより、ノズル形
成面および保護面からインク等を拭き取るようにしても
よい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録装置においては、ノズル形成面に対するブレ
ードの押しつけ力と、保護面に対するブレードの押しつ
け力とを異ならせているので、双方の面に対して適切な
押しつけ力でブレードを押しつけ、インクや紙粉等の拭
き取りを適切に行うことができる。
【0043】また、本発明によれば、ノズル形成面拭き
取り用のブレード片にはスリットが付いていないので、
従来のスリット付ブレードとは異なり、ノズル形成面に
スリットによる拭き残りが筋となって残る弊害も回避で
きる。
【0044】さらには、ノズル形成面拭き取り用のブレ
ード片と、保護面拭き取り用のブレード片とは独立して
弾性変形可能であるので、これらの拭き取り面に段差が
ある場合でも、双方の面の拭き取りを確実に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置を示
す斜視図である。
【図2】図1に示す装置の主要部を示す斜視図である。
【図3】図2のIII −III 線で切断した部分の断面図で
ある。
【図4】図1に示す装置のブレードおよびブレード保持
部材の斜視図である。
【図5】(A)、(B)は、図1に示す装置の拭き取り
動作を示す動作説明図である。
【図6】(A)〜(D)はブレードおよびブレード保持
部材の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 キャリッジ 3 インクジェットヘッド 4 移動機構 6 ヘッド拭き取り機構 21 矩形枠 22〜25 矩形枠の保護面 31 ノズル 32 ノズル形成面 42 キャリッジモータ 60 ブレード 61 ノズル形成面拭き取り部分 62 下側保護面拭き取り部分 63 上側保護面拭き取り部分 64 第1のブレード片 65 第2のブレード片 66 第3のブレード片 67、68 スリット 64a、65a、66a ブレード固定点 70 ブレード保持部材 71 第1の保持部 72 第2の保持部 73 第3の保持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドのノズル形成面お
    よびこのノズル形成面を保護している保護面に対して、
    弾性変形可能なブレードの先端部分を押し付けた状態で
    相対移動させることにより、これらの面に付着している
    紙粉等を拭き取るように構成されているインクジェット
    記録装置において、 前記ブレードの先端部分は、前記ノズル形成面に押しつ
    けられるノズル形成面拭き取り部分と、前記保護面に押
    しつけられる保護面拭き取り部分とを有し、 前記ノズル形成面拭き取り部分と前記保護面拭き取り部
    分とは異なる押しつけ力で押し付けられていることを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記保護面拭き取り部分の押しつけ力は前記ノズル形成
    面拭き取り部分の押しつけ力よりも大きいことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記ブレードは単一の弾性板から形成され、当該ブレー
    ドの先端部分にはスリットが形成されており、 当該スリットによって、前記ブレードの先端部分は、前
    記ノズル形成面拭き取り部分と前記保護面拭き取り部分
    に分割されていることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかの項におい
    て、 前記ブレードはブレード保持部材によって保持されてお
    り、 このブレード保持部材によるブレード固定点から当該ブ
    レードの先端部分までの長さは、前記ノズル形成面拭き
    取り部分と前記保護面拭き取り部分とでは異なっている
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のうちの何れかの項に
    おいて、 前記インクジェットヘッドはキャリッジに搭載されて予
    め定められた記録領域を含む範囲を往復移動可能であ
    り、 前記ブレード保持手段によって保持された前記ブレード
    は、前記記録領域から外れた位置に配置されていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
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