JP2011079192A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル形成面が水平方向に対して交差した液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置において、クリーニング処理を実行した際に、液体がノズル形成面を伝って下方に垂れてしまい、そのノズル形成面よりも下方に位置する箇所を汚損することを抑制する。
【解決手段】インクジェット式プリンターは、インクを噴射するノズル22が開口したノズル形成面21aを有し且つ同ノズル形成面21aが水平方向に対して交差するように設けられた記録ヘッド21と、ノズル形成面21aのノズル22からインクを強制的に排出させるクリーニング処理を実行するクリーニング手段と、インクを吸収可能であって且つ記録ヘッド21の側方位置のうち重力方向で下方となる側方位置に配設された吸収部材13と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】インクジェット式プリンターは、インクを噴射するノズル22が開口したノズル形成面21aを有し且つ同ノズル形成面21aが水平方向に対して交差するように設けられた記録ヘッド21と、ノズル形成面21aのノズル22からインクを強制的に排出させるクリーニング処理を実行するクリーニング手段と、インクを吸収可能であって且つ記録ヘッド21の側方位置のうち重力方向で下方となる側方位置に配設された吸収部材13と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、インクジェット式プリンター等の液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一種として、記録ヘッドのノズル形成面に開口したノズルからインクを記録用紙などの記録媒体に噴射して印刷を行うインクジェット式プリンターが広く知られている。この種のプリンターとしては、ノズル形成面が水平方向に対して平行に設けられたものが一般的であるが、同ノズル形成面が水平方向に対して所定角度傾斜するように設けられたものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで一般に、こうしたプリンターにあっては、ノズル内に滞留したインクの水分や揮発成分が蒸発してインクの粘度が上昇することによりノズルの目詰まりが生じたり、ノズル内に気泡や金属粒子等の異物が混入したりすることがある。そして、こうした目詰まりや異物等の混入がノズルに生じると、インクの吐出方向がずれたり、適量のインクをノズルから吐出することができなくなったりする等の印刷不良を招くこととなる。そこで、こうしたインクジェット式プリンターでは、ノズルの目詰まりやこれに混入した異物等の排出を目的として、印刷処理を実行しない時に減圧クリーニング処理や加圧クリーニング処理といったクリーニング処理を定期的に行うようにしている。
例えば、減圧クリーニング処理を行う際は、まずキャップとノズル形成面とが対向して位置するようにそれらを相対移動させた後、このキャップを移動させてノズル形成面に対してノズルを囲うように当接させる。すると、キャップの内面とノズル形成面との間にノズル内と連通する密閉空間が形成される。そして、キャップに接続された吸引ポンプを駆動して、目詰まりの原因となるノズル内の高粘度となったインクをキャップ内の密閉空間を経由して吸引排出する。そして、吸引ポンプの吸引動作が終了すると、キャップをノズル形成面から離間させ、ノズル形成面上にワイパーを摺動させることにより同ノズル形成面上からインクを払拭するようにしている。一方、加圧クリーニング処理を行う際は、インクカートリッジ内のインクを加圧し、ノズル内からインクをノズル形成面上に押し出すように強制的に排出した後、減圧クリーニング処理の場合と同様に、ノズル形成面上にワイパーを摺動させることにより同ノズル形成面上からインクを払拭するようにしている。
ところで、特許文献1に記載されるような、ノズル形成面が水平方向に対して所定角度傾斜したプリンターにおいて、上述したようなクリーニング処理を行うと、ノズルから強制的に排出されたインクがノズル形成面上に付着してしまう。そして、そのようにノズル形成面上に付着したインクは、ワイパーで払拭される前や払拭される途中でノズル形成面を伝って下方に垂れてしまい、そのノズル形成面よりも下方に位置する箇所を汚損してしまう虞があった。
なお、こうした問題は、ファクシミリや複写機等に用いられる印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、あるいは面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置等々、先に例示したインクジェット式プリンターに限らず、他の液体噴射装置にあっても、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノズル形成面が水平方向に対して交差した液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置において、クリーニング処理を実行した際に、液体がノズル形成面を伝って下方に垂れてしまい、そのノズル形成面よりも下方に位置する箇所を汚損することを抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射するノズルが開口したノズル形成面を有し且つ同ノズル形成面が水平方向に対して交差するように設けられた液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面の前記ノズルから液体を強制的に排出させるクリーニング処理を実行するクリーニング手段と、前記液体を吸収可能であって且つ前記液体噴射ヘッドの側方位置のうち重力方向で下方となる側方位置に配設された吸収部材と、を備える。
この発明によれば、液体噴射ヘッドの側方位置のうち重力方向で下方となる側方位置に液体を吸収する吸収部材が配設されているため、クリーニング処理時にノズルから強制的に排出された液体がノズル形成面を伝って下方に流れた場合であっても、この液体は吸収部材に吸収される。従って、ノズル形成面が水平方向に対して交差した液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置において、ノズルのクリーニング処理を実行した際に、液体がノズル形成面を伝って下方に垂れてしまい、そのノズル形成面よりも下方に位置する箇所を汚損することを抑制できるようになる。
本発明の液体噴射装置において、前記クリーニング手段は、前記ノズル形成面に接触することによって同ノズル形成面上から前記液体を払拭するワイパーを含み、同ワイパーは、前記液体が付着した状態で前記吸収部材に当接可能である。
この発明によれば、クリーニング処理を実行すると、ワイパーがノズル形成面に接触して同ノズル形成面上から液体を払拭する。そして、そのワイパーが液体を付着させた状態で吸収部材に当接すると、ワイパーに付着していた液体は吸収部材に吸収されてワイパー上から除去される。したがって、吸収部材は、クリーニング処理の実行時に、液体がノズル形成面を伝って下方に垂れることでノズル形成面よりも下方に位置する箇所を汚損することを抑制する機能と、ワイパーに付着した液体を吸収して除去する機能とを有するため、こうした機能を別々の部材に持たせるようにした場合と比較して液体噴射装置の構成を簡略化することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記ワイパーは、前記ノズル形成面上を同ノズル形成面に沿う方向において上方となる位置から下方となる位置に向かって摺動可能であり、前記ノズル形成面に接触した状態で前記吸収部材に当接可能である。
この発明によれば、ワイパーはノズル形成面から離間する前段階で吸収部材に当接した状態となるので、ワイパーの表面に付着した液体が周辺へ飛び散ることを抑制することができるようになる。
本発明の液体噴射装置において、前記ワイパーは、可撓性を有する弾性部材により形成されており、前記吸収部材において前記ワイパーが当接する当接面は、前記ワイパーが前記ノズル形成面上を摺動して撓んだときの当該ワイパーにおける前記吸収部材側の面に沿う形状をしている。
この発明によれば、吸収部材とワイパーとが当接した際には、両者がより広い接触面積でもって密着するようになるため、ノズル形成面の払拭によりワイパーに付着した液体を吸収部材により効果的に吸収して除去することができるようになる。
本発明の液体噴射装置は、前記吸収部材が前記ワイパーにおける前記液体が付着した面と当接した状態で同面上を摺動するように前記吸収部材及び前記ワイパーの少なくとも一方を相対変位させる駆動機構を更に備える。
この発明によれば、吸収部材にワイパーにおける液体が付着した面を当接させただけでは同面に付着している液体を完全に吸収することができなくて同面に液体が残留した場合であっても、同面上に対して吸収部材を摺動させることにより、同面から液体を確実に吸収して除去することができるようになる。
本発明の液体噴射装置において、前記吸収部材は同吸収部材と前記ノズル形成面との間に隙間が生じないように前記液体噴射ヘッドに接触して配設される。
この発明によれば、クリーニング時に排出された液体がノズル形成面を伝って下方に流れた場合であっても、この液体が吸収部材とノズル形成面との間の隙間を通じて下方へ流れてノズル形成面よりも下方に位置する箇所を汚損することをより適切に抑制することができるようになる。
この発明によれば、クリーニング時に排出された液体がノズル形成面を伝って下方に流れた場合であっても、この液体が吸収部材とノズル形成面との間の隙間を通じて下方へ流れてノズル形成面よりも下方に位置する箇所を汚損することをより適切に抑制することができるようになる。
本発明の液体噴射装置において、前記吸収部材に負圧を印加することにより同吸収部材に吸収された液体を吸引する吸引手段を更に備える。
この発明によれば、吸収部材に印加される負圧により、吸収部材に吸収された液体が吸引されて排出される。従って、吸収部材の液体吸収能力を維持することができるとともに、吸収部材に吸収されて捕捉されている液体が再び外部に流れ出ることを抑制することができるようになる。
この発明によれば、吸収部材に印加される負圧により、吸収部材に吸収された液体が吸引されて排出される。従って、吸収部材の液体吸収能力を維持することができるとともに、吸収部材に吸収されて捕捉されている液体が再び外部に流れ出ることを抑制することができるようになる。
(第一実施形態)
以下、本発明にかかる液体噴射装置を液体としてインクを用いるインクジェット式プリンターに具体化した第一実施形態を図1〜5に基づいて説明する。図1は、本実施形態にかかるインクジェット式プリンターの模式図である。なお、この図1では、後述するヘッド基板24、記録ヘッド21、ワイパー16、キャップ15、クリーナー機構10を部分的に拡大して示している。
以下、本発明にかかる液体噴射装置を液体としてインクを用いるインクジェット式プリンターに具体化した第一実施形態を図1〜5に基づいて説明する。図1は、本実施形態にかかるインクジェット式プリンターの模式図である。なお、この図1では、後述するヘッド基板24、記録ヘッド21、ワイパー16、キャップ15、クリーナー機構10を部分的に拡大して示している。
同図1に示されるように、インクジェット式プリンターは、回転ドラム31aを有する搬送装置31と、この搬送装置31の下方に配設されて用紙Pにインクを噴射する液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド21とを備えている。搬送装置31の回転ドラム31aは、印刷時に用紙Pを巻きつけて搬送するものであり、モータなどにより駆動されることにより、図1の矢印に示す方向に一定速度で回転する。この搬送装置31の近傍には印刷前の用紙Pを収容する給紙トレイ32と、印刷済みの用紙Pを収容する排紙トレイ33とが配設されている。
図1及び図2に示されるように、記録ヘッド21は、ヘッド基板24上に配置されており、用紙Pの搬送方向(図1の矢印方向)と直交する用紙Pの幅方向(図1、図2の紙面に垂直な方向)の長さに対応したヘッド長さを有する、いわゆるフルラインタイプの記録ヘッドである。この記録ヘッド21には、回転ドラム31aの外周面と対向する面(ノズル形成面21a)に開口22aを有する複数のノズル22が形成されている。また、ヘッド基板24には、それぞれ異なるインクを貯留する複数の図示しないインクカートリッジが着脱可能に取り付けられている。そして、印刷中、各インクカートリッジに貯留されたインクは、印刷すべきデータに応じて所定圧にそれぞれ調圧された状態で記録ヘッド21に各別に供給される。このように記録ヘッド21に供給されたインクは、図示しない圧電素子によって加圧され、ノズル22の開口22aから用紙Pに向けて吐出される。また、この記録ヘッド21は、そのノズル22から回転ドラム31aの外周面上に位置する用紙Pに対して垂直にインクが吐出されるように、ノズル形成面21aが水平方向に対して交差した(具体的には所定角度αだけ傾斜した)状態でヘッド基板24上に配設されている(図2参照)。このため、インクはノズル22の開口22aから用紙Pに向かって斜め上方に吐出されることとなる。
また、図1に示されるように、記録ヘッド21の近傍にはワイパー16、キャップ15及びクリーナー機構10が設けられている。具体的には、ワイパー16はノズル形成面21aの傾斜方向(図1に実線の矢印で示す方向)において上方側に配設されている一方、クリーナー機構10は同方向において下方側に配設されている。
このワイパー16は弾性材料(例えば天然ゴム又は合成ゴム)により短冊状に成形されており、その基端部は図示しない支持部材によって支持されている。また、キャップ15は、ノズル形成面21aに直交する方向において、その下方側が開口する有底箱形状をなしており、少なくとも開口縁部がワイパー16と同様に弾性材料で形成されている。そして、プリンターの電源オフ時には、このキャップ15がノズル形成面21aに対して四角環状の開口縁部でノズル22の開口22aを囲うように当接し、ノズル形成面21aとキャップ15の内面との間に密閉状の保湿空間を形成することによって、ノズル22内でのインクの増粘及び乾燥を抑制するようにしている。
また、図2に示されるように、クリーナー機構10は、金属チューブ11、保持部材12、吸収部材13、及び板ばね14により構成されている。
吸収部材13はフェルトからなり、インクを吸収して保持することができる。この吸収部材13の上方部分は、樋状の保持部材12に圧入されている。そして、樋状の保持部材12は内部に吸収部材13の上方部分を圧入させた状態でノズル形成面21a側の側面がフィルム19によって封止されている。一方、吸収部材13の下方部分は、これら保持部材12やフィルム19により覆われることなく露出している。そして、吸収部材13の上方部分におけるノズル形成面21aの傾斜方向に沿った幅寸法(B1)は、その下方部分における同方向に沿った幅寸法(B2)よりも小さくなっている。
吸収部材13はフェルトからなり、インクを吸収して保持することができる。この吸収部材13の上方部分は、樋状の保持部材12に圧入されている。そして、樋状の保持部材12は内部に吸収部材13の上方部分を圧入させた状態でノズル形成面21a側の側面がフィルム19によって封止されている。一方、吸収部材13の下方部分は、これら保持部材12やフィルム19により覆われることなく露出している。そして、吸収部材13の上方部分におけるノズル形成面21aの傾斜方向に沿った幅寸法(B1)は、その下方部分における同方向に沿った幅寸法(B2)よりも小さくなっている。
また、この吸収部材13における露出した下方部分は、板ばね14によって記録ヘッド21側に付勢されることにより、ノズル形成面21aにおける傾斜方向下側の下端縁との間に隙間が生じないように記録ヘッド21の下方側側面に対して接触している。すなわち、吸収部材13は、記録ヘッド21の側方位置のうちノズル形成面21aの傾斜方向において下方となる位置に配設されている。更に、吸収部材13の露出した下方部分において、ノズル形成面21a側に位置する側面は、フィルム19の下端縁と対応する部位からノズル形成面21aの下端縁との接触部位にかけて斜状に延びる傾斜面13aとなっている。
金属チューブ11はステンレス等の耐腐食性に優れる金属材料により形成され、保持部材12の上面に固定されている。保持部材12の上部には連通孔12aが形成され、金属チューブ11はその下端において同連通孔12aに接続されている。また図1に示されるように、金属チューブ11は負圧通路17を介して吸引ポンプ18に接続されている。そして、この吸引ポンプ18の吸引作用により、吸収部材13には負圧通路17、金属チューブ11、連通孔12aを介して負圧が印加可能となっている。
また、図1に示されるように、プリンターにはワイパー16、キャップ15、及びクリーナー機構10を駆動する駆動機構26が設けられている。ワイパー16、キャップ15、クリーナー機構10は、駆動機構26によって駆動されることにより、所定の経路に沿って各々移動することができる。すなわち、ワイパー16は、図1に示す初期位置と吸収部材13に当接する位置との間を実線の矢印で示す経路に沿って往復動する。一方、キャップ15は、図1に示す初期位置とノズル形成面21aにその下端開口部が密着する位置との間を破線の矢印で示す経路に沿って往復動する。更に、クリーナー機構10は、図1に示されるように吸収部材13が記録ヘッド21の側部に接触する初期位置と吸収部材13が記録ヘッド21から上方に離間した位置との間をノズル形成面21aに垂直な方向に沿って往復動する。
次に、記録ヘッド21のクリーニング処理(本実施形態では加圧クリーニング処理)について説明する。この処理では、まず、インクカートリッジ内のインクが加圧される。すると、インクカートリッジ内から記録ヘッド21側にインクが加圧供給され、記録ヘッド21におけるノズル22の開口22aからノズル22内の増粘したインクや異物等がノズル形成面21a上に噴出するように強制排出される。その結果、記録ヘッド21のノズル形成面21a上にはノズル22の開口22aを覆うようにインク滴の盛り上がりが形成される。
ところで、上述したインク滴の盛り上がりがノズル22の開口22aを覆った状態のままで増粘したり乾燥固化したりすると、ノズル22の開口22aからのインクの噴射に支障を与えることになる。そのため、こうしたノズル形成面21a上に加圧クリーニング処理によってインク滴の盛り上がりが形成された場合には、そのインクを払拭することを目的として、ワイパー16によるノズル形成面21aの払拭清掃が実行される。
すなわち、ワイパー16は、図3(a)に示す位置から駆動機構26の駆動に基づいて図3(b)及び(c)に矢印にて示す方向に沿ってノズル形成面21aの一方(上方)の端部から他方(下方)の端部まで同ノズル形成面21a上を摺動することにより、これに付着したインクを払拭清掃する。ここで、ワイパー16は、図3(b)に示されるように、ノズル形成面21aに圧接されることにより、撓んだ状態でノズル形成面21a上を摺動するようになる。
そして、図3(c)に示されるように、ワイパー16がノズル形成面21aにおける傾斜方向下側の下端縁まで摺動すると、ワイパー16の液体払拭面、すなわち、ノズル形成面21a上から払拭したインクが付着するインク払拭面16aが、クリーナー機構10の吸収部材13に当接する。このときワイパー16は、ノズル形成面21aに接触している状態で吸収部材13にも当接した状態となる。すなわち、ワイパー16は、ノズル形成面21aから離間する前段階で吸収部材13にも当接するので、ノズル形成面21aに摺動して撓んだ形状から元の形状に復帰するようなこともなく、そのワイパー16に付着しているインクが周辺に飛散するようなこともない。そして、このようにインク払拭面16aが吸収部材13に当接することにより、このインク払拭面16aに付着したインクは、吸収部材13に吸収されて除去されることとなる。
ここで、吸収部材13は、その側面のうち記録ヘッド21側の面が、フィルム19の下端部からノズル形成面21aにおける傾斜方向下側の下端縁に向けて傾斜する形状となっている。すなわち、吸収部材13のこの傾斜面13aは、ワイパー16がノズル形成面21aに圧接されて撓んだときのインク払拭面16aに沿う形状となっている。これにより、吸収部材13とインク払拭面16aとが当接する際の面積が広くなり、両面がより密着するようになるため、インク払拭面16aに付着したインクは吸収部材13によって効果的に吸収され、除去されるようになる。
そして、図4(a)に示されるようにワイパー16のインク払拭面16aと吸収部材13とが当接した後、駆動機構26の駆動に基づいて、クリーナー機構10は、図4(b)に示されるように、ノズル形成面21aに垂直な方向における上方に移動する。その結果、吸収部材13が、ワイパー16のインク払拭面16a上を摺動しながら同インク払拭面16a上のインクを払拭する。またこの際、吸収部材13は板ばね14によってインク払拭面16a側に付勢されているため、同インク払拭面16aと吸収部材13との接触圧を高めることができ、同吸収部材13によって一層効果的にインク払拭面16a上のインクを払拭することができる。このため、ワイパー16が吸収部材13に当接した際、インク払拭面16a上にインクが残留した場合であっても、これを確実に払拭して除去することができるようになる。
ところで、図5に示されるように、ノズル形成面21a上のインクは、ノズル形成面21aが水平方向に対して所定角度αだけ傾斜しているため、ワイパー16で払拭清掃される前あるいは払拭清掃の途中に重力の作用によってノズル形成面21a上を伝ってその下方に流れることがある。このようにノズル形成面21a上を伝って下方に流れたインクは、記録ヘッド21の側方位置のうちノズル形成面21aに沿う方向において重力方向下方となる側方位置に配設された吸収部材13(特にその下方部分)によって吸収されるようになる。また、上述したように、吸収部材13の下方部分は、板ばね14によって付勢されることにより、ノズル形成面21aにおける傾斜方向下側の下端縁との間に隙間が生じないように記録ヘッド21の側面に接触している。
このため、ノズル形成面21aを伝って下方に流れたインクが吸収部材13とノズル形成面21aとの間の隙間を通じて下方へ流れてしまい、ノズル形成面21aよりも下方に位置する箇所を汚損してしまうことを抑制することができるようになる。なお、ノズル形成面21aよりも下方に位置する箇所とは、プリンター内におけるノズル形成面21aよりも下方に配置された各種の機構や底壁の内面、及び、底壁のないプリンターの場合には当該プリンターが載置される載置台等の表面、などのことをいう。このように、吸収部材13は、インクがノズル形成面21aを伝って下方に流れてしまいノズル形成面21aよりも下方に位置する箇所を汚損することを抑制する機能と、上述したようにワイパー16のインク払拭面16aに付着したインクを吸収して除去する機能、すなわちワイパークリーナーとしての機能とを有している。
そして、このようにして吸収部材13に吸収されたインクは、金属チューブ11等を介して、吸引ポンプ18により吸引され(図1参照)、図示しない廃インクタンクに排出されるようになる。
また、上述のように吸収部材13の下方部分の幅寸法B2は、上方部分の幅寸法B1よりも大きい(図2参照)ため、吸収部材13の下方部分における密度、すなわちフェルトの繊維密度は、上方部分よりも低くなる。この密度の低い部分は、インクの浸透率が高くなるため、その内部に多量のインクを吸収して保持することができる。このため、吸収部材13の下方部分は、インク払拭面16aに当接した際に、このインク払拭面16aに付着したインクを効果的に吸収することができるようになる。そして、このように吸収部材13の下方部分に吸収されたインクは、その一部が吸収部材13の上方部分に浸透する。一方、吸収部材13の上方部分はフェルトの繊維密度が高いため、この上部部分には負圧が作用しやすい。このため、上方部分に浸透したインクは吸引ポンプ18の吸引力によって速やかに吸引されるようになる。
そして、このような吸引ポンプ18の作用により、吸収部材13が過剰な量のインクを吸収した状態になることを抑制し、そのインク吸収能力を適正に維持することができるとともに、吸収部材13に吸収されて保持されているインクが再び外部に流れ出ることを抑制することができるようになる。
本実施形態によれば、以下に記載する作用効果を奏することができるようになる。
(1)ノズル形成面21aの傾斜方向において下方となる位置にインクを吸収する吸収部材13が配設されているため、クリーニング処理の実行時にノズル22から強制的に排出されたインクがノズル形成面21aを伝って下方に流れた場合であっても、このインクは吸収部材13に吸収される。従って、ノズル形成面21aが水平方向に対して所定角度α傾斜して配設される記録ヘッド21を有するインクジェット式プリンターにおいて、ノズル22のクリーニング処理を実行した際に、インクがノズル形成面21aを伝って下方に垂れてしまい、そのノズル形成面21aよりも下方に位置する箇所(例えばプリンター内においてノズル形成面21aよりも下方に配置された機構など)を汚損することを抑制することができるようになる。
(1)ノズル形成面21aの傾斜方向において下方となる位置にインクを吸収する吸収部材13が配設されているため、クリーニング処理の実行時にノズル22から強制的に排出されたインクがノズル形成面21aを伝って下方に流れた場合であっても、このインクは吸収部材13に吸収される。従って、ノズル形成面21aが水平方向に対して所定角度α傾斜して配設される記録ヘッド21を有するインクジェット式プリンターにおいて、ノズル22のクリーニング処理を実行した際に、インクがノズル形成面21aを伝って下方に垂れてしまい、そのノズル形成面21aよりも下方に位置する箇所(例えばプリンター内においてノズル形成面21aよりも下方に配置された機構など)を汚損することを抑制することができるようになる。
(2)クリーニング処理を実行すると、ワイパー16がノズル形成面21aに接触して同ノズル形成面21a上からインクを払拭する。そして、そのワイパー16がインクを付着させた状態で吸収部材13に当接すると、ワイパー16に付着していたインクは吸収部材13に吸収されてワイパー16上から除去される。したがって、吸収部材13は、クリーニング処理の実行時に、インクがノズル形成面21aを伝って下方に垂れることでノズル形成面21aよりも下方に位置する箇所を汚損することを抑制する機能と、ワイパー16のインク払拭面16aに付着したインクを吸収して除去する機能とを併せ有するため、こうした機能を別々の部材に持たせるようにした場合と比較してプリンターの構成を簡略化することができる。
(3)ワイパー16は、クリーニング処理の実行時に、ノズル形成面21aにおける傾斜方向下側の下端縁まで摺動したとき、ノズル形成面21aに接触している状態で吸収部材13にも当接した状態となる。このため、ワイパー16の弾性力によってワイパー16が元の形状に戻ることに起因して、ワイパー16のインク払拭面16aに付着したインクが周辺へ飛び散ることが抑制される。
(4)吸収部材13におけるワイパー16との当接面(傾斜面13a)は、ワイパー16がノズル形成面21aに圧接されて撓んだときのインク払拭面(すなわち、吸収部材13側の面)16aに沿う形状を有しているため、吸収部材13とワイパー16のインク払拭面16aとが当接する際の面積が広くなり、両面がより密着するようになるため、同インク払拭面16aに付着したインクを吸収部材13によって効果的に吸収して除去することができるようになる。
(5)駆動機構26の駆動に基づいて吸収部材13がノズル形成面21aの上方に移動することにより、同吸収部材13はワイパー16のインク払拭面16a上を摺動する。このため、ワイパー16のインク払拭面16aにインクが残留した場合であっても、これを吸収部材13の摺動により確実に払拭して除去することができるようになる。
(6)吸収部材13の下方部分は、ノズル形成面21aにおける傾斜方向下側の下端縁との間に隙間が生じないように記録ヘッド21の側面に接触している。このため、クリーニング処理の実行時に排出されたインクがノズル形成面21aを伝って下方に流れた場合であっても、このインクが吸収部材13とノズル形成面21aとの間の隙間を通じて下方へ流れてノズル形成面21aよりも下方に位置する箇所を汚損することをより適切に抑制することができるようになる。
(7)吸収部材13に吸収されたインクは吸引ポンプ18を通じて印加される負圧により吸引されて排出される。従って、吸収部材13が過剰な量のインクを吸収した状態になることを抑制し、そのインク吸収能力を適正に維持することができるとともに、吸収部材13に吸収されて保持されているインクが再び外部に流れ出ることを抑制することができるようになる。
(8)吸収部材13は保持部材12を介して板ばね14により記録ヘッド21側に付勢されているため、同吸収部材13と記録ヘッド21の側面との接触圧を高めてこれらを密着させることができる。このため、吸収部材13とノズル形成面21aとの間には隙間が生じ難くなり、プリンターの汚損を一層好適に抑制することができるようになる。
(9)吸収部材13が、ワイパー16のインク払拭面16a上を摺動する際、吸収部材13は板ばね14によってインク払拭面16a側に付勢されているため、同インク払拭面16aと吸収部材13との接触圧を高めることができ、同吸収部材13によって効果的にインク払拭面16a上のインクを払拭して除去することができるようになる。
(第二実施形態)
次に、図6を参照しながら本発明の第二実施形態を説明する。なお、本実施形態は、第一実施形態との対比において、記録ヘッド21のクリーニング処理が加圧クリーニング処理ではなく、減圧クリーニング処理である点で相違しており、その他の点では構成が重複している。従って、以下では第一実施形態との相違部分に着目して以下説明する。
次に、図6を参照しながら本発明の第二実施形態を説明する。なお、本実施形態は、第一実施形態との対比において、記録ヘッド21のクリーニング処理が加圧クリーニング処理ではなく、減圧クリーニング処理である点で相違しており、その他の点では構成が重複している。従って、以下では第一実施形態との相違部分に着目して以下説明する。
さて、減圧クリーニングでは、まずクリーナー機構10を駆動機構26の駆動に基づいて吸収部材13の下方部分が記録ヘッド21の側部のうちノズル形成面21aに沿う方向で下方側の側部に接触する位置まで移動させる。次に、キャップ15を駆動機構26の駆動に基づいて図1に示す初期位置から記録ヘッド21側に移動させる。そして、キャップ15の下端の開口縁部を記録ヘッド21のノズル形成面21aに対してノズル22の開口22aを囲うように当接させる。これにより、図6の二点鎖線にて示されるように、ノズル形成面21aの開口22aはキャップ15により上方から覆われた状態となる。
そして、この状態で、キャップ15に吸引チューブ(図示略)を介して接続された吸引ポンプ(図示略)を駆動させる。すると、キャップ15内には負圧が発生し、その負圧によりノズル22の開口22aからノズル22内の増粘したインクや異物等がノズル形成面21a上に強制的に吸引されて排出される。その後、吸引動作の終了に伴い、キャップ15を駆動機構26の駆動に基づき図6の実線にて示されるように上方に移動させる。すると、キャップ15とノズル形成面21aとが非当接状態となる。
ところで、減圧クリーニング処理の途中では、ノズル22内の増粘したインクがキャップ15内に充満するため、ノズル形成面21aにおけるキャップ15に覆われた領域の表面及びキャップ15の内周面には多量のインクが付着するようになる。そして、図6に示されるように、このキャップ15がノズル形成面21aの上方に移動する際には、キャップ15の内周面に付着したインクがノズル形成面21a上に落下することもある。そのため、減圧クリーニング処理が終了した後には、加圧クリーニング処理が終了した場合と同様に、ノズル形成面21a上に残留するインクを払拭することを目的として、ワイパー16によるノズル形成面21aの払拭清掃が実行される。
その結果、本実施形態においても、第一実施形態の場合と同様に、ノズル形成面21a上からワイパー16によりインクが払拭されると共に、その払拭時にワイパー16のインク払拭面16aに付着したインクは吸収部材13に吸収されて除去される。また、吸収部材13が下方部分をワイパー16のインク払拭面16aに接触させた状態で上方に摺動することによりワイパー16のインク払拭面16aからインクが払拭される。さらに、吸引ポンプ18の吸引駆動により吸収部材13内からインクが外部に吸引排出されるため、吸収部材13はインク吸収能力が適正に維持される。従って、本実施形態においても、第一実施形態における上記(1)〜(9)と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各実施形態はこれを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記各実施形態において、記録ヘッド21は、ノズル形成面21aが水平方向に対して所定角度傾斜するとともに、ノズル22が水平方向に対して下向きに開口するように設けられた構成であってもよい。こうした実施の形態においても、ノズル形成面21aに沿う方向の下方側に配設された吸収部材13により、クリーニング終了後においてノズル形成面21a上に残留付着しているインクがノズル形成面21aを伝って下方に垂れることでノズル形成面21aよりも下方に位置する箇所を汚損すること抑制することができるようになる。
・上記各実施形態において、記録ヘッド21は、ノズル形成面21aが水平方向に対して所定角度傾斜するとともに、ノズル22が水平方向に対して下向きに開口するように設けられた構成であってもよい。こうした実施の形態においても、ノズル形成面21aに沿う方向の下方側に配設された吸収部材13により、クリーニング終了後においてノズル形成面21a上に残留付着しているインクがノズル形成面21aを伝って下方に垂れることでノズル形成面21aよりも下方に位置する箇所を汚損すること抑制することができるようになる。
・上記各実施形態において、記録ヘッド21は、ノズル形成面21aのみが所定角度αだけ傾斜する構成であってもよい。この場合も上記各実施形態の作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態において、記録ヘッド21は、例えば、ノズル形成面21aが水平方向に対して直交するように(すなわち、鉛直方向に沿うように)配置された構成であってもよい。こうした実施の形態においても、ノズル形成面21aを伝って鉛直方向に垂れてしまうインクによるノズル形成面21aよりも下方に位置する箇所の汚損を抑制することができる。
・上記実施形態において、クリーナー機構10は、フィルム19を用いることなく、筒状の保持部材によって吸収部材13の上方部分を封止するようにしてもよい。
・上記実施形態において、ワイパー16は、クリーニング処理の実行時に、ノズル形成面21aにおける傾斜方向下側の下端縁まで摺動したとき、ノズル形成面21aに接触しない状態にて吸収部材13に当接するようにしてもよい。こうした実施の形態においても、上記(1)、(2)及び(4)〜(9)に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態において、ワイパー16は、クリーニング処理の実行時に、ノズル形成面21aにおける傾斜方向下側の下端縁まで摺動したとき、ノズル形成面21aに接触しない状態にて吸収部材13に当接するようにしてもよい。こうした実施の形態においても、上記(1)、(2)及び(4)〜(9)に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態において、吸収部材13とワイパークリーナーとを別々の部材としてもよい。こうした実施の形態においても、上記(1)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)及び(9)に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態において、記録ヘッド21がキャリッジに搭載されて主走査方向に往復移動しながら用紙Pに対してインクを噴射する所謂シリアル方式のプリンターで、固定配置されたワイパー16に対して記録ヘッド21及びクリーナー機構10が相対移動することにより、ワイパー16がノズル形成面21a上からインクを払拭する構成としてもよい。こうした実施の形態においても、上記実施の形態に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態において、ワイパー16のインク払拭面16aに付着しているインクを払拭して除去するためにインク払拭面16aに対して吸収部材13を摺動させる場合、例えば吸収部材13を用紙Pの幅方向に移動させるようにしてもよい。
・上記実施形態において、吸収部材13におけるワイパー16との当接面は、ワイパー16がノズル形成面21aに圧接されて撓んだときのインク払拭面16aに沿う形状とは異なる形状となるようにしてもよい。こうした実施形態においても、上記(1)、(2)、(3)、(5)、(6)、(7)、(8)及び(9)に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態において、ノズル形成面21a上を伝って流れるインクを吸収部材13が下方に位置して吸収することができれば、吸収部材13と記録ヘッド21の側面との間に隙間が存在してもよい。こうした実施形態においても、上記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(7)、(8)及び(9)に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態において、吸引ポンプ18を通じて吸収部材13に負圧を印加する構成を省略することもできる。この実施形態においても、上記(1)〜(6)、(8)及び(9)に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・吸収部材13の材料としてフェルト以外にゴムスポンジや樹脂発泡材料等、インクを吸収して保持することができる材料であれば他の材料を採用することもできる。
・上記実施形態において、クリーナー機構10、キャップ15及びワイパー16はそれぞれ別々の専用の駆動機構によって駆動するようにしてもよい。この実施形態においても、上記作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態において、クリーナー機構10、キャップ15及びワイパー16はそれぞれ別々の専用の駆動機構によって駆動するようにしてもよい。この実施形態においても、上記作用効果に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態において、クリーナー機構10は、ワイパー16を有さないものとしてもよい。このようにしても、上記(1)、(6)、(7)及び(8)に準じた作用効果を奏することができるようになる。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンターに具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
10…クリーナー機構(クリーニング手段)、11…金属チューブ、12…保持部材、12a…連通孔、13…吸収部材、13a…傾斜面、14…板ばね、15…キャップ(クリーニング手段)、16…ワイパー(クリーニング手段、弾性部材)、16a…インク払拭面、17…負圧通路、18…吸引ポンプ(クリーニング手段、吸引手段)、19…フィルム、21…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、21a…ノズル形成面、22…ノズル、22a…開口、24…ヘッド基板、26…駆動機構、31…搬送装置、31a…回転ドラム、32…給紙トレイ、33…排紙トレイ。
Claims (7)
- 液体を噴射するノズルが開口したノズル形成面を有し且つ同ノズル形成面が水平方向に対して交差するように設けられた液体噴射ヘッドと、
前記ノズル形成面の前記ノズルから液体を強制的に排出させるクリーニング処理を実行するクリーニング手段と、
前記液体を吸収可能であって且つ前記液体噴射ヘッドの側方位置のうち重力方向で下方となる側方位置に配設された吸収部材と、
を備えることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記クリーニング手段は、前記ノズル形成面に接触することによって同ノズル形成面上から前記液体を払拭するワイパーを含み、
同ワイパーは、前記液体が付着した状態で前記吸収部材に当接可能である
請求項1に記載の液体噴射装置。 - 前記ワイパーは、前記ノズル形成面上を同ノズル形成面に沿う方向において上方となる位置から下方となる位置に向かって摺動可能であり、前記ノズル形成面に接触した状態で前記吸収部材に当接可能である
請求項2に記載の液体噴射装置。 - 前記ワイパーは、可撓性を有する弾性部材により形成されており、
前記吸収部材において前記ワイパーが当接する当接面は、前記ワイパーが前記ノズル形成面上を摺動して撓んだときの当該ワイパーにおける前記吸収部材側の面に沿う形状をしている
請求項2または3に記載の液体噴射装置。 - 前記吸収部材が前記ワイパーにおける前記液体が付着した面と当接した状態で同面上を摺動するように前記吸収部材及び前記ワイパーの少なくとも一方を相対変位させる駆動機構を更に備える
請求項2〜4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記吸収部材は同吸収部材と前記ノズル形成面との間に隙間が生じないように前記液体噴射ヘッドに接触して配設される
請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記吸収部材に負圧を印加することにより同吸収部材に吸収された液体を吸引する吸引手段を更に備える
請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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