JP2003312023A - インクジェット印字ヘッドのクリーニング装置 - Google Patents

インクジェット印字ヘッドのクリーニング装置

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JP2003312023A
JP2003312023A JP2002118220A JP2002118220A JP2003312023A JP 2003312023 A JP2003312023 A JP 2003312023A JP 2002118220 A JP2002118220 A JP 2002118220A JP 2002118220 A JP2002118220 A JP 2002118220A JP 2003312023 A JP2003312023 A JP 2003312023A
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print head
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drive
valve
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Brother Industries Ltd
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    • B41J2/16541Means to remove deposits from wipers or scrapers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイピング動作とキャッピング動作と吸引ポ
ンプ動作を共通の駆動源を動作させて選択し、更にこれ
を別の共通の駆動源で駆動できるインクジェットプリン
タのクリーニング装置を提供する。 【解決手段】 Yインクのポンプモータを逆回転させ
て、ワイピング動作或いはキャッピング動作を選択した
後、主駆動モータ40を正回転させて、ワイピング動作
或いはキャッピング動作を一方向へ行わせ、主駆動モー
タ40を逆回転させて、ワイピング動作或いはキャッピ
ング動作を他方向へ行わせる。更に、Cインクのポンプ
モータを逆回転させて、複数のバルブの中から所定のバ
ルブを択一的に開にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被印刷体へインク
を吐出して記録を行うインクジェットプリンタにおける
印字ヘッドの回復機構を有するクリーニング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】被印刷体の印刷面にインクを吐出して印
刷を行うインクジェットプリンタは、インクを吐出する
ためのエネルギー発生体としてピエゾ振動素子などの電
気機械変換体や、発熱素子などの電気熱変換体が用いら
れている。このようなエネルギー発生体によりインクが
振動・膨張することによりノズルを勢いよく通過して印
字ヘッドのインク吐出面から被印刷体上に吐出される。
【0003】このようにインクジェットプリンタは、イ
ンクを吐出して微小なインクのドットを被印刷体の印刷
面に集合的に形成することにより、字や画像などの模様
を印刷する。そのため、各々異なるカラーインクを吐出
する複数のノズルを配置することにより、高品質のカラ
ー画像が印刷できるプリンタを比較的簡単な構造により
実現できる反面、こうしたインクジェット記録方式に特
有のインクによる問題が表面化している。
【0004】そのような問題の一つとして、プリンタが
長時間連続して使用されると、熱が発生して、気泡をノ
ズル内とその周辺のインクに発生させる。気泡が発生す
ると、インクが所定の軌道で吐出されないため、印刷不
良が発生するとともに、吐出時にミスト状になって、吐
出面に付着したりする。或いは、正常な吐出であっても
被印刷体で跳ね返り、吐出面を汚すことがある。プリン
タが長時間使用されない状態が続くと、こういった吐出
面やノズル口に付着したインクが乾燥してノズルの目詰
まりが発生して、インクが部分的にしか吐出されず、印
刷がかすれたり、或いは全く吐出されず、正常な印刷を
行うことが困難になる場合がある。このような場合、イ
ンクによる通常の吐出圧力で、上記の気泡を排除した
り、ノズルの目詰まりを解消することが困難になる。
【0005】そのため、ノズルの目詰まりやインクの吐
出不良による印刷品質の低下を未然に防いだり、問題が
発生しても容易な処理を可能にする様々な吐出回復手段
や吐出回復装置が実現されている。例えば、インクジェ
ットプリンタが長時間使用されない間や、一つの印刷サ
イクルと次の印刷サイクルの間に、ゴムなどのキャップ
部材を使用して印字ヘッドの吐出面を密閉してインクの
蒸発乾燥を防ぐキャッピングや、所定のインターバル或
いは所定の段階で印字ヘッドの吐出面をブレード状の部
材で擦過して付着したインクを擦り落とすワイピング
や、所定のインターバル或いは所定の段階で吐出面に負
圧をかけてノズルからインクを吸い出すインク吸引や、
ノズルの吐出面付近の微細なごみ、紙粉、繊維塵、イン
クの微小な塊などの不純物をインクと共に吹き出すよう
に吐出する予備吐出(又はパージ)などの様々な方法
を、単独で、或いは組み合わせた方法がある。
【0006】又、上記のワイピングを行った後にブレー
ドに付着したインクをブレードから取り除かないと、イ
ンクが垂れてワイピング効果が低下したり、プリンタや
回復装置がインクで汚れたりする。そのため、吸収体で
ブレードに付着したインクを取り除いたり、弾性体のブ
レードの先端を跳ねるようにしてインクを跳ね飛ばして
インク溜りで受けるようにしている。
【0007】インクジェットプリンタにおいて、上記の
ような回復操作を行う装置をクリーニング装置、或いは
回復装置などと呼称しているが、高品質の印刷画質を維
持するためには不可欠の装置である。このようなクリー
ニング装置のワイピング手段にも様々な方法が試みられ
ているが、特許2726076号公報の開示によると、
印字ヘッドをプリンタの非印刷領域に移動させた後、吐
出面にブレードの先端部を当接させ、印字ヘッドの配列
方向に沿うようにワイピングするようにしている。吐出
面をワイピングしたブレードは、印字ヘッド後方に位置
する吸収体にその先端部を接触させながら移動して停止
する。この後、ブレードが吐出面に接触しないように、
印字ヘッドを印刷領域に移動させて、ブレードを初期位
置に移動復帰させている。
【0008】又、特開平11―138857号公報によ
ると、ブレードを吐出面に沿うように移動させてワイピ
ングした後、そのまま移動させてブレード先端部を吸収
体に当てると同時に付着したインクを跳ね飛ばしてい
る。その後、ブレードを保持するブレードホルダーにリ
ンクを介して接続された回転円板を回転させ、ブレード
ホルダーとブレードを下げ、吐出面に接触しないように
してブレードを初期位置に移動復帰させている。
【0009】ワイピング後ブレードに付着したインクを
吸収した吸収体のインクや、インク吸引或いはインクの
予備吐出によりキャップ部材に排出された廃インクの処
理は次のように行われている。使用頻度や使用するイン
ク量が少ない一般民生用のインクジェットプリンタにお
いては、キャッピング部に予備吐出されたインクを吸収
体で受けて、自然乾燥させたり、ワイピング後ブレード
に付着したインクを別の部材に押し当てるなどして移し
て自然乾燥させる方法が一般的である。しかし、印刷頻
度や使用するインク量が多い業務用や商業用の分野で
は、より積極的な処理が必要となる。例えば、特開20
00―43280号公報に、吐出面をワイピングするブ
レードに着設した吸収体にチューブを接続してワイピン
グ時の廃インクをポンプで吸引する技術が開示されてい
る。又、特開2001―30508号公報には、吐出面
をワイピングしたブレードが当接するインク吸収体によ
り吸収されたインクは、一旦キャッピング部に設けられ
たインク回収室に導入されて、ポンプにより排出される
技術が開示されている。このように、業務用や商業用で
は廃インクを吸引ポンプで吸引排出する方法が一般的で
ある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特許2726
076号公報による開示のように、ワイピング動作の時
には印字ヘッドをプリンタの非印刷領域に移動させ、ブ
レードを初期位置に移動復帰させる時には印字ヘッドを
印刷領域に移動させる必要があり、ワイピング動作を終
了するまでに時間がかかる。又、特開平11―1388
57号公報のように、ワイピング動作時にはブレードを
上昇させ、ブレードを初期位置に移動復帰する際にはブ
レードを下降させるため、回転円板を回転させる駆動源
や、その回転をブレードホルダーにリンクさせて上下動
に変換する複雑な機構が必要になる。
【0011】又、ワイピング後、インクが付着したブレ
ードの先端部を他の部材に衝突させインクを跳ね飛ばし
たり、先端部のみインク吸収体に当てたり或いは擦過さ
せたり、先端部のインク処理は行わないでブレードの側
面部のみインク吸収体に当接させたりする方法のみで
は、ブレードに付着したインクの清掃が充分に行われず
ワイピング効果が次第に低減する可能性がある。
【0012】更に、特開2000―43280号公報や
特開2001―30508号公報に開示された発明のよ
うに、ブレードに着設した吸収体から、或いはキャップ
部材に一旦導入された廃インクを1カ所から吸引排出す
る方法は処理効率が悪く、大型サイズの被印刷体に多量
に印刷する業務用或いは商業用インクジェットプリンタ
では処理が追いつかない可能性も出てくる。
【0013】このように、従来の技術では、ワイピング
を行わないでブレードを移動する場合、印字ヘッドとブ
レードが接触しないようにブレードを下降させて退避さ
せたり、印字ヘッドをワイピング領域外に退避させたり
しているので、構造が複雑になったり、退避に時間を要
することになる。又、ワイピング後のブレードに付着し
たインクの除去が充分ではなく、ワイピング効率が低下
する場合がある。更に、ブレードに付着したインクや吸
引したインクを一旦一箇所に集めて、ポンプなどで排出
すると排出効率が低下するなどの弊害が生じる。
【0014】本発明は、斯かる実状に鑑みなされたもの
であり、ワイピング部とキャッピング部とバルブ部と吸
引ポンプ部とを選択して共通の駆動源で駆動できるクリ
ーニング装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、印字ヘッドに密着して覆うとともに該
印字ヘッドから排出される廃インクを排出する第1の排
出口を備えるキャッピング手段と、印字ヘッドに付着す
るインクをクリーニングブレードでクリーニングするク
リーニング手段と、第1の排出口と、クリーニングブレ
ードに付着するインクを吸収するインク吸収体の近傍に
設けられた第2の排出口とから廃インクを吸引排出する
吸引手段とから成るインクジェットプリンタのクリーニ
ング装置において、キャップ部材を、印字ヘッドに密着
して覆う第1の位置と、印字ヘッドから離間する第2の
位置との間で移動させる第1の移動手段と、クリーニン
グブレードを印字ヘッドのインク吐出面に対して平行に
往復移動させる第2の移動手段と、第1と第2の移動手
段を第1の遊星ギヤを介して選択する第1の選択手段
と、第1と第2の移動手段をそれぞれ駆動する第1の駆
動手段とから成り、第1と第2の移動手段の駆動を共通
の駆動源で行う。そのため、選択手段を設けるだけで、
複数の駆動源を必要とせず、装置の小型化が図れる。
【0016】又、本発明では、吸引手段と第1の選択手
段の駆動を共通の駆動源で行っており、更なる駆動源の
削減と装置の小型化が実現できる。
【0017】更に、吸引手段は複数のバルブと複数の吸
引ポンプとから成り、この複数のバルブを開閉する駆動
と、複数の吸引ポンプの一つを作動させる駆動を共通の
駆動源で行っているため、更なる駆動源の削減と装置の
小型化が実現できる。
【0018】又、本発明では、吸引手段はモータから成
る第2の駆動手段と、第2の遊星ギヤを有する第2の選
択手段とを有し、第2の駆動手段が一方に回転すると第
2の選択手段が一方向に作動して第1の偏心カムを選択
して駆動することにより複数の吸引バルブの一つを選択
的に開き、第2の駆動手段が他方に回転すると第2の選
択手段が他方向に作動して吸引ポンプを選択して駆動す
ることにより開いたバルブを介して廃インクを吸引す
る。そのため、第2の駆動手段の回転方向を切り替える
だけで、必要なバルブの作動と吸引ポンプの作動の選択
と制御が可能になり、制御系を複雑な機構や電気回路に
する必要がなくなる。
【0019】更に、本発明では、第1の選択手段はモー
タから成る第3の駆動手段と、第3の遊星ギヤから成る
第3の選択手段を有し、第3の駆動手段が一方に回転す
ると第3の選択手段が一方向に作動して吸引ポンプを選
択して駆動し、第3の駆動手段が他方に回転すると第3
の選択手段が他方向に作動し第1の選択手段を作動させ
る。そのため、第3の駆動手段の回転方向を切り替える
だけで、第1の選択手段による選択と吸引ポンプの作動
の選択を行うことができ、制御系を複雑な機構や電気回
路にする必要がなくなる。
【0020】又、第1の移動手段は、第1の遊星ギヤ
と、第1と第2の作動位置をもつ第2の偏心カムとを有
する第1の選択手段により択一的に選択され、第2の偏
心カムが第1の作動位置にある場合、第1の駆動手段が
一方に回転するとキャッピング手段が印字ヘッドに密着
する方向に動き、第1の駆動手段が他方に回転するとキ
ャッピング手段が印字ヘッドから離間する方向に動く。
更に、第2の偏心カムが第2の作動位置にある場合、第
1の駆動手段が一方に回転するとクリーニングブレード
が往路を移動し、第1の駆動手段が他方に回転するとク
リーニングブレードが復路を移動する。このような構成
によると、第2の偏心カムで駆動する対象を択一的に選
択するため、キャッピング手段とクリーニングブレード
が同時に駆動されることによる誤動作が生じることはな
く、又、選択した駆動対象の駆動方向も第1の駆動手段
の回転方向を切り替えるのみで変更でき、構造が簡単で
信頼性が向上する。
【0021】更に、本発明では、クリーニングブレード
を印字ヘッドの印字面に対して垂直から所定の角度傾倒
可能に枢支支持するキャリッジに固定されたラックが、
クリーニング装置の基板に回転可能に保持されたピニオ
ンギヤと係合することにより、第1の駆動手段からの動
力が伝達されて、キャリッジが基板に固定支持された案
内支持棒に沿って摺動移動することによりクリーニング
ブレードの移動が行われるため、第1の駆動手段がクリ
ーニングブレードを水平方向に摺動移動するのみで、必
要なワイピングを行うことが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図1〜図8
に基づいて説明する。先ず、本発明に係るクリーニング
装置6を有するインクジェットプリンタ1全体の概略構
成について、図1に基づき説明する。図1はインクジェ
ットプリンタ1の概略構成を示す斜視図である。尚、こ
の例にあるインクジェットプリンタ1は商業用であり、
Tシャツなどの衣類や布地が被印刷体として使用され
る。また、本実施の形態においては、インクジェットプ
リンタ1の左右側及び前後側はそれぞれ図1に示されて
いる通りとする。
【0023】インクジェットプリンタ1は、以下の主要
部が、フレーム20に取り付けられている。まず、印字
に係る部分、すなわち、印字ヘッド5や、図示しないイ
ンクカートリッジが装備されたキャリッジ4、キャリッ
ジ4が左右方向(主走査方向)に往復摺動する際にその
摺動軸となる1本又は複数本のガイド軸2、キャリッジ
4に連結され、往復摺動駆動力をキャリッジ4に伝達す
る駆動ベルト3とを有している。また、同時に、印字ヘ
ッド5の目詰まりを解消する印字ヘッド回復系として、
印字ヘッド5が初期位置(右端)にある時、所定のイン
ターバルで印字ヘッド5の回復を行うクリーニング装置
6、印字ヘッド5が印刷中に左端に移動した時に不要イ
ンクを予備吐出(フラッシング)する場合、不要インク
を受けるフラッシングユニット7、クリーニング装置6
或いはフラッシングユニット7を介して排出される廃イ
ンクが開口部9を介して滴下貯蔵される廃インク貯蔵装
置8、廃インク貯蔵装置8を所定の位置にセットするた
めの挿脱口10とを有している。また、被印刷体をセッ
トするプラテン部、すなわち、Tシャツなどを挿入する
場合のガイドとなる支持板15、Tシャツなどの被印刷
体の印刷面を載置するプラテン12と、被印刷体の非印
刷部分の垂下がりを防止するプラテントレイ13と、被
印刷体をプラテンに固定する枠14とから構成されるプ
ラテン装置11を有している。
【0024】次に、インクジェットプリンタ1の概略動
作を説明する。使用者が図示しないプラテン作動スイッ
チを押すと、プラテン装置11はインクジェットプリン
タ1に収容された位置(印刷開始位置)から被印刷体セ
ット位置(図1に示される位置)に摺動操出された後停
止する。この後、使用者が枠14を上方に開くように持
ち上げ、枠14を開いた状態で、プラテン上に被印刷体
をセットする。最後に使用者は枠14を下方に閉めるこ
とにより、被印刷体をプラテン装置11に固定する。
【0025】この後、使用者が図示しない印刷開始スイ
ッチを押すと、被印刷体が固定されたプラテン装置11
はインクジェットプリンタ1の後側(印刷開始位置)
へ、摺動しながら移動する。印刷開始位置に戻ると、印
字ヘッド5を有するキャリッジ4が駆動ベルト3により
主走査方向に往復摺動すると同時に、印字ヘッド5のノ
ズルから所定のインクが被印刷体上に吐出され印字を開
始する。主走査方向の一往復摺動が終了すると、プラテ
ン装置11が副走査方向に一ステップ移動し、次の主走
査方向の印字が始まる。以上の動作を繰り返すことによ
り、被印刷体上に所定の模様などの印刷を行うことが可
能となる。
【0026】印字ヘッド5は複数色のカラーインクに対
応した各ノズル群を備えている。上記の動作中、各色の
インクカートリッジからインク供給流路を介して各色の
カラーインクが各ノズル群に供給される。更に、印字ヘ
ッド5の回復のために吐出或いは吸引された廃インクは
クリーニング装置6を介して、更に印字ヘッド5の予備
吐出のために吐出された廃インクはフラッシングユニッ
ト7を介して、それぞれ図示しない廃インク排出流路を
流れて、インクジェットプリンタ1に挿入された廃イン
ク貯蔵装置8の開口部9の上方に配された図示しない滴
下チューブから廃インク貯蔵装置8の開口部9へ滴下さ
れる。
【0027】次に、本発明に係るクリーニング装置6の
構成を添付図面に基づき説明する。図2はクリーニング
装置6の斜視図である。尚、図2において図の左側、右
側、手前側、奥側がそれぞれインクジェットプリンタ1
の前側(被印刷体の挿脱側)、後側、右側、左側に対応
する。同図に表すクリーニング装置6は、ワイピング部
及びキャッピング部と、ワイピング部とキャッピング部
の動作に係わる主駆動部及び主駆動伝達部と、Y(イエ
ロー)インクポンプ駆動部及びキャッピング切替部、C
(シアン)インクポンプ駆動部及びバルブ切替部と、以
上の各構成部分が取り付けられた基板32とから構成さ
れている。
【0028】まずワイピング部及びキャッピング部の構
成を図2〜図4を参照して詳細に説明する。図3は、ク
リーニング装置6のワイピング部とキャッピング部の上
面図である。図4は、クリーニング装置6のワイピング
部とキャッピング部の駆動動作を説明する図である。ワ
イピング部は、クリーニングブレード21と、ブレード
取付板22と、ブレード作動板24と、キャリッジ板2
5と、キャリッジ26と、ブラケット27と、ガイド軸
28と、ラックギヤ29と、第1の吸収体30と、第2
の吸収体31と、吸収体支持板35(図4)と、第1の
吸収体支持部材36と、第2の吸収体支持部材37(図
4)とから構成されている。キャッピング部は、図4に
示す通り、複数のキャップ部材23と、キャップ支持部
55と、キャップ支持棒54と、カムフォロワ56と、
偏心カム53と、カム回転ギヤ52とから構成されてい
る。
【0029】キャリッジ26は図2において左右方向に
水平移動可能であり、その上に基板32を跨ぐようにキ
ャリッジ板25が固定されている。キャリッジ板25
は、その上面にブレード作動板24を所定の角度回動自
在に枢支保持すると同時にブラケット27を固着保持す
る。L字状のブラケット27の直立部分には、支持ピン
27b(図3)を枢支軸とするコの字状のブレード取付
板22が所定の角度回動自在に保持されている。クリー
ニングブレード21は、印字ヘッド5(図1参照)のイ
ンク吐出面を擦過してインク吐出面に付着している不要
インクを除去する可撓性を備えた弾性体ブレードであ
り、具体的にはゴムで構成されている。そして、クリー
ニングブレード21はブレード取付板22の側面に固着
されている。ブレード取付板22にはコイル状のスプリ
ング27a(図3)が取り付けられており、スプリング
27aの一端はブラケット27の直立部分の側辺に固定
され、他端はブレード取付板22に固定されている。そ
の結果、スプリング27aはブレード取付板22を常に
は傾倒させるように回動力を付勢し続ける。折曲部24
aを有するブレード作動板24は、その一端をキャリッ
ジ板25上にねじ止めされており、そのねじ止め部25
bを枢支軸としてキャリッジ板25上を所定の角度回動
可能であるとともに、その回動動作によりブレード取付
板22を直立位置と傾倒位置にそれぞれ固定保持するこ
とができる。具体的には、折曲部24aはキャリッジ板
25に設けられた開口部25aの一辺と、その一辺の対
辺である他辺とによりブレード作動板24の回動角度が
規制されており、折曲部24aが開口部25aの一辺に
突き当たるとき、ブレード作動板24はブレード取付板
22の下辺から抜き取られることで、ブレード取付板2
2はスプリング27aの復元力に基づく回動力により傾
倒した状態となる。即ち、クリーニングブレード21は
傾倒する。反対に、折曲部24aが開口部25aの他方
の辺に突き当たるとき、ブレード作動板24がブレード
取付板22の下辺に滑るようにもぐり込むことでスプリ
ング27aの復元力に抗してブレード取付板22を直立
させる回動力が働き、クリーニングブレード21が直立
する。尚、図3中、ワイピング部が初期位置(待機位置
又はワイピング終了位置:図の左端)にあるときは実線
で、ワイピング開始位置(図の右端)にあるときは破線
で示している。また、キャリッジ26にはラックギヤ2
9が固着されており、このラックギヤ29は後述するピ
ニオンギヤ45と常に係合されているので、ピニオンギ
ヤ45が時計方向又は反時計方向に回転することにより
キャリッジ26は右方向又は左方向へ水平に移動するこ
ととなる。この場合、基板32に固定された2つのガイ
ド軸28がキャリッジ26の水平移動を摺動ガイドする
ことになる。図2〜図4では、ガイド軸28が1つのみ
図示されているが、例えば図2の紙面奥側にもガイド軸
28が設けられている。第1の吸収体30は第1の吸収
体支持部材36に支持されており、直立位置にあるクリ
ーニングブレード21がキャリッジ26の水平移動に伴
って水平移動する際に、クリーニングブレード21の先
端部が第1の吸収体30を擦過する位置に配設されてい
る。第2の吸収体31は、図7からも明かな通り、垂直
方向に対して所定角度傾斜して配設されている第2の吸
収体支持部材37に支持されている。これはクリーニン
グブレード21が傾倒位置にある場合に、クリーニング
ブレード21の側面が全体的に第2の吸収体31に当接
するように構成されているのである。また、第2の吸収
体支持部材37の下方には、第2の吸収体31が吸収し
たインクを吸引するための第2の吸収体排出口37aが
設けられている。この第2の吸収体排出口37aも各色
のカラーインクに対応する各ノズル群の数と同数、即ち
4つ設けられている。図4には、1つしか図示していな
いが、図4の紙面に垂直方向に4つ整列して設けられて
いる。各第2の吸収体排出口37aは、各キャップ部材
23の位置と略同一平面上に配置されている。第1の吸
収体支持部材36と第2の吸収体支持部材37とは、基
板32から上方に突設されている吸収体支持板35にね
じ止め等で固定されている。
【0030】また、複数のキャップ部材23は各色のカ
ラーインクに対応する各ノズル群毎に印字ヘッド5(図
4)のインク吐出面5aを覆うようにキャッピングす
る。このクリーニング装置6では、Cインク、Mイン
ク、Yインク、Kインクのそれぞれに対応してキャップ
部材23が4つ有るが(図2参照)、図3と図4には1
つのみ図示する。このキャップ部材23は、その底部に
キャップ部材排出口23aを有し、印字ヘッド5から吸
引されたインクはこのキャップ部材排出口23aを介し
て排出される。各キャップ部材23はそれぞれキャップ
支持部55に固定支持されている。キャップ支持部55
は、キャッピング支持棒54に固定支持されている。キ
ャッピング支持棒54の下端には、回転可能に支持され
ているカムフォロワ56が備えられ、このカムフォロワ
56が偏心カム53の回転に追従することとなる。ま
た、カム回転ギヤ52が偏心カム53を回転させる。カ
ム回転ギヤ52は後述するキャップギヤ43と同軸で且
つ一体的に回転する伝達ギヤ51と常に係合されている
ので、キャップギヤ43が後述する主駆動遊星ギヤ44
によって回転されることによりキャップ部材23は上下
動することとなる。
【0031】次に、主駆動部及び主駆動伝達部の構成を
図2と図4を参照して説明する。主駆動部及び主駆動伝
達部は、主駆動モータ40と、主駆動モータギヤ41
と、伝達ギヤ42と、キャップギヤ43と、主駆動遊星
ギヤ44と、ピニオンギヤ45と、主駆動切替アーム4
6とから構成される。主駆動モータ40は主駆動部の駆
動源であり、その回転軸には主駆動モータギヤ41が固
着されている。伝達ギヤ42はこの主駆動モータギヤ4
1と常に係合しており、更に主駆動遊星ギヤ44がこの
伝達ギヤ42と常に係合している。従って、伝達ギヤ4
2と主駆動遊星ギヤ44は、主駆動モータ40の回転に
従ってそれぞれ回転することとなる。主駆動切替アーム
46の一端は伝達ギヤ42の軸に枢支されており、この
軸を回動の中心として回動可能に構成されている。ま
た、主駆動遊星ギヤ44は主駆動切替アーム46の略中
央に回転可能に支持されている。主駆動切替アーム46
の他端は略U字形状の溝が形成されており、その略U字
形状の溝部分の内部に後述する偏心カム50が配置され
ている。従って、偏心カム50の回転に伴い、主駆動切
替アーム46は図4における上下方向に回動することと
なる。このような構成により、主駆動切替アーム46が
偏心カム50により上方に持ち上げられた状態で静止す
ると、主駆動遊星ギヤ44はピニオンギヤ45と係合す
る。従って、この場合には主駆動モータ40の回転力は
ピニオンギヤ45を介してラックギヤ29に伝達され、
上述した通り、キャリッジ26が水平方向に移動可能と
なる。一方、主駆動切替アーム46が偏心カム50によ
り下方に押し下げられた状態で静止すると、主駆動遊星
ギヤ44はキャップギヤ43と係合する。従って、この
場合には、主駆動モータ40の回転力はキャップギヤ4
3を介して後述する伝達ギヤ51更にはカム回転ギヤ5
2に伝達され、上述した偏心カム53の回転動作に従っ
てキャップ部材23が上下動可能となる。
【0032】次に、Yインクポンプ駆動部及びキャッピ
ング切替部の構成を図2、図4、図5を参照して説明す
る。Yインクポンプ駆動部及びキャッピング切替部は、
Yインクモータ69と、Yインクモータギヤ66と、Y
インク切替アーム67と、Yインク遊星ギヤ65と、Y
インクポンプギヤ68と、Yインクベルト62と、Yイ
ンク伝達ギヤ64と、Yインク伝達プーリ63と、主駆
動切替プーリ60と、主駆動切替プーリセンサ61とか
ら構成される。この他に、図示しないYインクポンプも
備えている。Yインクモータ69は、Yインクポンプ駆
動部及びキャッピング切替部の駆動源である。Yインク
モータギヤ66は、Yインクモータ69の回転軸に固着
されている。Yインク遊星ギヤ65は常にYインクモー
タギヤ66と係合しており、Yインク遊星ギヤ65とY
インクモータギヤ66とは、Yインク切替アーム67に
回転自在に支持されている。即ち、Yインク遊星ギヤ6
5はYインクモータ69の回転軸を回動の中心として回
動可能に構成されている。その結果、Yインクモータ6
9が正逆転することによりYインク遊星ギヤ65はYイ
ンクポンプギヤ68又はYインク伝達ギヤ64のうち一
方に選択的に係合することとなる。Yインク切替アーム
67が図2又は図5において右方向に切り替わるとYイ
ンク遊星ギヤ65はYインクポンプギヤ68と係合して
図示しないYインクポンプを作動させる。Yインク切替
アーム67が図2又は図5において左方向に切り替わる
とYインク遊星ギヤ65はYインク伝達ギヤ64と係合
する。Yインク伝達プーリ63にはYインク伝達ギヤ6
4が同軸に固着されており、且つYインクベルト62が
掛け渡されている。また、Yインクベルト62は主駆動
切替プーリ60にも掛け渡されている。従って、Yイン
ク伝達ギヤ64に駆動力が伝達されると、Yインク伝達
プーリ63とYインクベルト62とを介して主駆動切替
プーリ60が回転されることになる。主駆動切替プーリ
60には後述する偏心カム50が固着されているので、
主駆動切替プーリ60の回転に伴い、偏心カム50も回
転することとなる。この偏心カム50が回転することに
より、上述した主駆動切替アーム46が上下動すること
となる。また、主駆動切替プーリセンサ61は、主駆動
切替プーリ60の回転位置を検出する。主駆動切替プー
リセンサ61が主駆動切替プーリ60の回転位置を検出
することにより、偏心カム50の回転位置、即ち、主駆
動切替アーム46の上下の位置を制御できるのである。
【0033】次に、Cインクポンプ駆動部及びバルブ切
替部の構成を図2、図5を参照して説明する。Cインク
ポンプ駆動部及びバルブ切替部は、Cインクモータ89
と、Cインクモータギヤ86と、Cインク切替アーム8
7と、Cインク遊星ギヤ85と、Cインクバルブ部12
1(図6(B)参照)と、Cインクポンプギヤ88と、
バルブ駆動ベルト82と、Cインク伝達ギヤ84と、C
インク伝達プーリ83と、バルブ切替プーリ80と、バ
ルブ切替プーリセンサ81とから構成される。この他
に、図示しないCインクポンプも備えている。Cインク
モータ89は、Cインクポンプ駆動部及びバルブ切替部
の駆動源である。Cインクモータギヤ86はCインクモ
ータ89の回転軸に固着されている。Cインク遊星ギヤ
85は常にCインクモータギヤ86と係合しており、C
インク遊星ギヤ85とCインクモータギヤ86とは、C
インク切替アーム87に回転自在に支持されている。即
ち、Cインク遊星ギヤ85はCインクモータ89の回転
軸を回動の中心として回動可能に構成されている。その
結果、Cインクモータ89が正逆転することによりCイ
ンク遊星ギヤ85はCインクポンプギヤ88又はCイン
ク伝達ギヤ84のうち一方に選択的に係合することとな
る。Cインク切替アーム87が図2において右方向に切
り替わるとCインク遊星ギヤ85はCインクポンプギヤ
88と係合して図示しないCインクポンプを作動させ
る。Cインク切替アーム87が図2において左方向に切
り替わるとCインク遊星ギヤ85はCインク伝達ギヤ8
4と係合する。Cインク伝達プーリ83にはCインク伝
達ギヤ84が同軸に固着されており、且つバルブ駆動ベ
ルト82が掛け渡されている。また、バルブ駆動ベルト
82はバルブ切替プーリ80にも掛け渡されている。従
って、Cインク伝達ギヤ84に駆動力が伝達されると、
Cインク伝達プーリ83とバルブ駆動ベルト82とを介
してバルブ切替プーリ80が回転されることになる。バ
ルブ切替プーリ80には後述する偏心カム104が固着
されているので、バルブ切替プーリ80の回転に伴い、
偏心カム104も回転することとなる。この偏心カム1
04が回転することにより、後述する第1〜第3バルブ
101〜103が選択的に開閉されることとなる。ま
た、バルブ切替プーリセンサ81は、バルブ切替プーリ
80の回転位置を検出する。バルブ切替プーリセンサ8
1がバルブ切替プーリ80の回転位置を検出することに
より、偏心カム104の回転位置、即ち、第1〜第3バ
ルブ101〜103の開閉を制御できるのである。
【0034】また、M(マゼンタ)インクモータ及びそ
のモータにより駆動されるMインクポンプと、K(ブラ
ック)インクモータ及びそのモータにより駆動されるK
インクポンプとが基板32に取り付けられている。しか
しながら、これらのモータやポンプは図示されていな
い。
【0035】次に、ワイピング部とキャッピング部に対
してチューブで連結されているバルブ部100の概略構
成を図6(A)(B)を参照して説明する。図6(A)
はクリーニング装置の廃インク排出流路とその概略構成
部分を示す図であり、(B)は(A)に示したバルブ部
の上面図である。
【0036】各キャップ部材23には、上述した通り、
それぞれキャップ部材排出口23aが備えられ、第2の
吸収体支持部材37の下方には第2の吸収体排出口37
aが備えられている。バルブ部100は、キャップ部材
排出口23aや第2の吸収体排出口37aからの廃イン
クを流路を切換えて排出するための機構である。バルブ
部100は、第1バルブ101と、第2バルブ102
と、第3バルブ103と、偏心カム104とがバルブ筐
体105内に備えられている。
【0037】第1バルブ101は、キャップ部材排出口
23aとポンプ部130とを連通させて第1流路を形成
する。第2のバルブ102は、キャップ部材排出口23
aを大気圧に開放する第2の流路を形成する。第3バル
ブ103は、第2の吸収体排出口37aとポンプ部13
0とを連通させることにより第3流路を形成する。
【0038】第1バルブ101から第3バルブ103ま
では全て同じ構造なので、ここでは第1バルブ101の
構造のみを説明する。また、図6(A)においては、第
2バルブ102と第3バルブ103の各構成部材に番号
を付してはいないが、以下の説明においては第1バルブ
101の各構成部材の番号と同一の番号を用いて説明す
る。図6(A)に示す通り、第1バルブ101は、バル
ブ摺動ブロック106と、バルブピストン107と、チ
ューブ押さえ軸108と、圧縮バネ109とから構成さ
れている。バルブピストン107はバルブ摺動ブロック
106内を摺動可能に配置されている。バルブピストン
107は略長方形状の開口部107a、107bとカム
フォロワ部107cとを備えている。開口部107aと
開口部107bとはそれぞれ直交配置されており、金属
製のチューブ押え軸108が開口部107aを貫通し、
ビニル樹脂製の第1チューブ111が開口部107bを
貫通している。カムフォロワ部107cはバルブピスト
ン107の最下部に設けられている円形状の板であり、
その径はバルブピストン107の径よりも多少大きく形
成されている。このカムフォロワ部107cの底面には
偏心カム104の周囲が当接すると共に、その反対側の
面には圧縮バネ109の一端部が当接する。圧縮バネ1
09の他端部はバルブ摺動ブロック106に当接してい
る。従って、図6(A)に示す第2バルブ102や第3
バルブ103の如く偏心カム104がバルブピストン1
07を持ち上げていないときには、第2チューブ112
や第3チューブ113はチューブ押さえ軸108に押圧
されているので、第2バルブ102と第3バルブ103
は閉じた状態となる。一方、図6(A)に示す第1バル
ブ101の如く偏心カム104が圧縮バネ109の復元
力に抗してバルブピストン107を持ち上げているとき
には、第1チューブ111はチューブ押さえ軸108へ
の押圧から開放されるので、第1バルブ101は開いた
状態となる。
【0039】また、このバルブ部100を含む廃インク
排出経路は、第1バルブ101に導入される第1チュー
ブ111と、第2バルブ102に導入される第2チュー
ブ112と、第3バルブに導入され第2の吸収体排出口
37aとポンプ部130とを接続する第3チューブ11
3と、キャップ部材排出口23aに接続された第4チュ
ーブ114を第1と第2チューブに分岐する第1ジョイ
ント115と、バルブ部100から導出される第1チュ
ーブ111と第3チューブ113を合流させる第2ジョ
イント117と、第2ジョイント117をポンプ部13
0に接続する第5チューブ116とから構成されてい
る。ポンプ部130は一般によく知られているチューブ
ポンプが使用され、吸引された廃インクは第6チューブ
131を介して、廃インク貯蔵装置8(図1参照)に排
出される。
【0040】また、図6(B)に示すように、第1バルブ
101は、Yインクバルブ部120と、Cインクバルブ
部121と、Mインクバルブ部122と、Kインクバル
ブ部123とから構成されている。このように、バルブ
部100は、各色のカラーインク毎に独立したバルブ構
造になっており、上記したバルブ部100を構成する各
部材101〜117は各色のインク毎に存在するが、各
色毎の第1バルブ101から第3バルブ103は同じタ
イミングで動作するため、説明の便宜上、色毎の動作に
ついてはその説明を省略する。また、詳細には図示しな
いが、ポンプ部130は、使用されるカラーインク(Y
MCK)の数と同数だけ、即ち本実施形態では4つ備え
られている。
【0041】次に、図7(A)と(B)を参照して、上
記したワイピング部の具体的な動作を説明する。図7
(A)はクリーニングブレード21が初期位置からワイ
ピング開始位置に移動する過程を示す正面図で、図7
(B)はクリーニングブレード21がワイピング開始位
置からワイピングをしながら初期位置に移動する過程を
示す正面図である。尚、図3と重複する部分については
同じ符号を付している。
【0042】図7(A)で、クリーニング装置が待機状
態において、ワイピング部は(1)に示す初期位置で待
機している。この時、クリーニングブレード21はその
先端部を反時計方向に回転させ、クリーニングブレード
21の側面が第2の吸収体31の側面に当接するように
所定角度だけ傾倒保持されている。
【0043】クリーニング装置が作動すると、ワイピン
グ部は図において右方向へ移動を開始するが、ワイピン
グ部が印字ヘッド5の吐出面5aの直下に位置する移動
途中段階の位置を(2)で示し、一点鎖線で図示されて
いる。この時、クリーニングブレード21は傾倒を維持
した状態で吐出面5aの直下を通過するので、その先端
が吐出面5aを擦過することはない。
【0044】ワイピング部が更に右方へ移動を続ける
と、ブレード作動板24の折曲部24aが、基板32の
上部に突出している第2の突起部34に突き当たり、折
曲部24aがキャリッジ板25に設けられた開口部25
aの内側を右から左に押動される。そのため、ブレード
作動板24がブレード取付板22の突当部22aに突き
当たり、ブレード取付板22が支持ピン27bを枢支軸
として時計方向に回転して、折曲部24aが開口部25
aの左端に達した状態で、クリーニングブレード21が
直立する。ワイピング部はこの(3)の位置、すなわ
ち、ワイピング開始位置で一旦停止する。
【0045】次に、図7(B)に示すように、ワイピン
グ部が(3)の位置から左方へ反転してワイピングが開
始される。この時、(4)の位置に示すように、上記し
たブレード作動板24が取付板突当部22aに充分突き
当たり、クリーニングブレード21は直立状態を維持し
たまま、その先端部が反るように吐出面5aを擦過して
左方へ移動するので、吐出面5aに付着した不要なイン
クがクリーニングブレード21の先端部により払拭され
る。ワイピング部が更に左方へ移動すると、クリーニン
グブレード21の先端部が吐出面から離れる瞬間があ
る。前記したように、この離れる直前にワイピング部を
一旦停止させた後、移動を再開させる。このことは、そ
れまで撓んでいたクリーニングブレード21の先端部が
解放されて元の状態に戻る際、ワイピングしたインクが
勢いで飛び散るのを防ぐ措置である。移動が再開する
と、(5)に2点鎖線で示すように、クリーニングブレ
ード21の先端部は、フェルトや不織布などからなる第
1の吸収体30の下面に突き当たるように、所定の時間
擦過移動する。このため、クリーニングブレード21の
先端部に付着したインクは第1の吸収体30により吸収
される。ワイピング部が更に左方へ移動を続けると、ブ
レード作動板24の折曲部24aが、第1の突起部33
に突き当たり、開口部25aの内側を左から右に押動さ
れる。そのため、ブレード作動板24がブレード取付板
22の突当部22aから離間して、ブレード取付板22
が支持ピン27bを枢支軸としてスプリング27aの復
元力により反時計方向に回転して、折曲部24aが開口
部25aの右端に達した状態で、クリーニングブレード
21が傾倒して、上記した(1)の初期位置に戻る。
【0046】この時、吐出面5aをワイピングした際に
付着したインクがクリーニングブレード21の左側面に
残っているが、クリーニングブレード21の左側面の略
全体が第2の吸収体31の右側面に当接されるので、ク
リーニングブレード21の左側面に残っていたインクも
第2の吸収体31に吸収される。
【0047】また、クリーニングブレード21の先端部
に付着したインクを吸収した第1の吸収体30の下面一
部と、クリーニングブレード21の側面部に付着したイ
ンクを吸収した第2の吸収体31の上面は突き当たるよ
うに密着しているので、第1の吸収体30に吸収された
インクは、重力とインクの浸透力により、第2の吸収体
31に徐々に滲入していく。
【0048】そのため、第2の吸収体31のクリーニン
グブレード21に当接する側面と反対側の側面(図の左
側面)の下方に設けた第2の吸収体排出口37aを介し
てインクをポンプで吸引して排出するようにしている。
尚、第1の吸収体30と第2の吸収体31はそれぞれ別
のものであるが、繋がって一体化されていても良い。
【0049】次に、廃インクを排出する動作について図
4〜図6を参照して説明する。印字ヘッド5の回復動作
が始まると、キャップ部材23が上の位置にある時、す
なわち、印字ヘッド5の吐出面5aがキャップ部材23
で覆われている時、Cインクモータ89が逆転して、偏
心カム104が第1バルブ101のバルブピストン10
7を圧縮バネ109の復元力に抗して押すことにより、
第1チューブ111がチューブ押さえ軸108への押圧
から開放されて開く。そのため、キャップ部材排出口2
3aとポンプ部130が連通して第1流路が形成され
る。次に、ポンプ部130が作動して、印字ヘッド5の
ノズルからキャップ部材23に向けてインクが強制的に
吸引される。
【0050】その後、ポンプ部130が停止して一定時
間放置される。この間、ノズルから吸引されたインクが
キャップ部材23の内側を流れてその底部に移動する。
その後、Cインクモータ89が逆転して、偏心カム10
4が第2バルブ102のバルブピストン107を圧縮バ
ネ109の復元力に抗して押すことにより、第2チュー
ブ112がチューブ押さえ軸108への押圧から開放さ
れて開く。このため、キャップ部材排出口23aをポン
プを介さず大気に連通する第2流路が形成される。
【0051】次に、キャップ部材23が印字ヘッド5の
吐出面5aから間隙ができる程度下降する。すなわち、
キャップ部材23が印字ヘッド5の吐出面5aから少し
離間した状態で、Cインクモータが逆転して、偏心カム
104が第1バルブ101のバルブピストン107を圧
縮バネ109の復元力に抗して押すことにより、第1チ
ューブ111がチューブ押さえ軸108への押圧から開
放されて開く。そのため、キャップ部材排出口23aと
ポンプ部130とが連通して第1流路が形成される。続
けて、ポンプ部130が動作することによりキャップ部
材排出口23aから廃インクが吸引される。
【0052】この後、ワイピング部によるワイピングが
開始されるが、その具体的な動作の説明は既に行ったの
で省略する。
【0053】ワイピング終了後、Cインクモータ89が
逆転して、偏心カム104が第3バルブ103のバルブ
ピストン107を圧縮バネ109の復元力に抗して押す
ことにより、第3チューブ113がチューブ押さえ軸1
08への押圧から開放されて開く。そのため、第2の吸
収体排出口37aとポンプ部130とが連通して第3流
路が形成される。続いて、ポンプ130が動作して、第
2の吸収体排出口37aから廃インクを吸引排出する。
この場合、図7に示す通り、第2の吸収体31の側面の
下方部分を除く略全体をクリーニングブレード21が覆
っている。即ち、第2の吸収体排出口37aに対向する
第2の吸収体31の側面の下方部分はクリーニングブレ
ード21により覆われていない。従って、ポンプ130
が第2の吸収体排出口37aから廃インクを吸引排出す
る際には、第2の吸収体排出口37aと第2の吸収体3
1の側面の下方部分との間で主に空気流路が形成される
ので、重力により第2の吸収体31の下方に蓄積されて
いる廃インクを効率的に吸引することができる。そして
キャリッジ4が図1における左側に移動して、印字ヘッ
ド5から下方に位置するフラッシングユニット7に向け
て予備吐出を開始する。その後、Cインクモータ89が
逆転して、偏心カム104が第2バルブ102のバルブ
ピストン107を圧縮バネ109の復元力に抗して押す
ことにより、第2チューブ112がチューブ押さえ軸1
08への押圧から開放されて開く。このため、キャップ
部材排出口23aをポンプを介さず大気に連通する第2
流路が形成される。
【0054】この後、キャップ部材23が印字ヘッド5
の吐出面5aをキャッピングして、Cインクモータ89
が逆転することにより、偏心カム104が第3バルブ1
03のバルブピストン107を圧縮バネ109の復元力
に抗して押すことにより、第3チューブ113がチュー
ブ押さえ軸108への押圧から開放されて開く。そのた
め、第2の吸収体排出口37aとポンプ部130とが連
通して第3流路が形成される。
【0055】次に、前述した各部の動作とその切替選択
や駆動源について図4を参照して詳細に説明する。
【0056】図4に示すように、吐出面5aを有する印
字ヘッド5の下部に、上下動して吐出面5aのキャッピ
ングを行うキャップ部材23が位置しており、その内部
の底部には廃インクを排出するキャップ部材排出口23
aが設けられている。また、吐出面5aをワイピングす
るクリーニングブレード21を有するワイピング部が初
期位置に待機しており、クリーニングブレード21の側
面は、その側面に付着した廃インクを吸収する第2の吸
収体31に当接している。さらに第2の吸収体31の上
面にはクリーニングブレード21の先端部に付着したイ
ンクを吸収する第1の吸収体30が密着している。
【0057】また、主駆動モータ40が基板32に固定
され、その軸に主駆動モータギヤ41が固着され、伝達
ギヤ42を介して主駆動モータ40の駆動が主駆動遊星
ギヤ44に伝達される。主駆動切替アーム46が上に切
り替わると主駆動遊星ギヤ44がピニオンギヤ45と係
合して上記のラックギヤ29と連続して係合し、主駆動
モータ40を駆動することにより上記のキャリッジ26
が移動を開始する。主駆動モータ40が逆転すると、キ
ャリッジ26の移動が反転することになる。
【0058】反対に、主駆動切替アーム46が下に切り
替わると主駆動遊星ギヤ44はキャップギヤ43と係合
して、キャップギヤ43と回転軸を共有する伝達ギヤ5
1(装置の後側の基板)を介して、カム回転ギヤ52
(装置の後側の基板)に係合する。カム回転ギヤ52の
軸には偏心カム53が固着されており、偏心カム53が
所定角度回転することによりカムフォロワ56がその偏
心カム53の回転に追従し、キャッピング支持棒54が
上下に移動する。その結果、キャッピング支持棒54の
先端部に固着されたキャップ支持部55に搭載されたキ
ャップ部材23に上下動が伝達される。この場合、主駆
動モータ40が一方向に回転すると、キャッピング支持
棒54が上方へ移動して、キャッピングを行い、主駆動
モータ40が他方向に回転すると、キャッピング支持棒
54が下方へ移動して、印字ヘッド5から離間する。こ
の位置の検出は、カム回転ギヤ52の回転位置を検出す
る図示しないセンサにより行われる。
【0059】次に、主駆動切替アーム46を上又は下に
切り替える構造と動作を図4と図5に基づいて説明す
る。図5はワイピング部とキャッピング部の選択とバル
ブの選択を、ポンプモータを利用して行うことを説明す
る図であり、図2に図示した装置の斜視図の右側部分に
位置するポンプ部の正面図である。
【0060】基板32の内側にYインクモータ69が固
着されており、その回転軸は、Yインクモータギヤ66
が同軸上に固着されると同時に、Yインク遊星ギヤ65
を有するYインク切替アーム67の回動枢支軸となって
いる。そのため、Yインクモータ69が正転するとYイ
ンク切替アーム67は時計方向に回動して、Yインク遊
星ギヤ65がYインクポンプギヤ68と係合し、図示し
ないYインクポンプを駆動する。反対に、Yインクモー
タ69が逆転するとYインク切替アーム67は反時計方
向に回動して、Yインク遊星ギヤ65がYインク伝達ギ
ヤ64とが係合し、このYインク伝達ギヤ64と同軸に
固着されたYインク伝達プーリ63を回転させて、Yイ
ンクベルト62を駆動する。
【0061】Yインクベルト62が駆動されると、主駆
動切替プーリ60が回転して、偏心カム50を回転さ
せ、前記したワイピング部又はキャッピング部の選択が
行われる。その場合の偏心カム50の回転角度は、主駆
動切替プーリ60の回転位置を検出する主駆動切替プー
リセンサ61(図2)により検出されて、偏心カム50
は所定の回転位置まで回転した後停止する。
【0062】続いて、図6(A)と図6(B)に図示し
たバルブ部100の中の各バルブを選択する構造と動作
を図5と図6(A)と(B)に基づいて説明する。図5
において、基板32の内側にCインクモータ89が固着
されており、その回転軸はCインクモータギヤ86が同
軸上に固着されると同時に、Cインク遊星ギヤ85を有
するCインク切替アーム87の回動枢支軸となってい
る。そのため、Cインクモータ89が正転するとCイン
ク切替アーム87は時計方向に回動して、Cインク遊星
ギヤ85がCインクポンプギヤ88と係合し、不図示の
Cインクポンプを駆動する。反対に、Cインクモータ8
9が逆転するとCインク切替アーム87は反時計方向に
回動して、Cインク遊星ギヤ85がYインク伝達ギヤ8
4と係合し、このCインク伝達ギヤ84と同軸に固着さ
れたCインク伝達プーリ83を回転させて、Cインクベ
ルト82を駆動する。
【0063】Cインクベルト82が駆動されると、図6
(B)に示されるバルブ切替プーリ80が回転して、図
6(A)の偏心カム104を回転させ、所定のバルブの
選択が行われる。その場合の偏心カム104の回転角度
は、バルブ切替プーリ80の回転位置を検出するバルブ
切替プーリセンサ81により検出されて、偏心カム10
4は所定の回転位置まで回転した後停止するため、所定
のバルブが選択されて開く。
【0064】最後に、以上の各構成部及びその各動作か
らなるクリーニング装置全体の動作を図8を参照して説
明する。図8はクリーニング装置の概略動作を示すタイ
ミングチャートである。縦軸は主駆動モータ、Yインク
モータ、Cインクモータ、Mインクモータ、Kインクモ
ータのそれぞれの正転、停止、逆転状態と、予備吐出の
タイミングと、キャップ部材の上下位置とを表してい
る。また、横軸には各主要部分の動作を、図の左から右
へ時系列で示している。尚、横軸には時系列で動作のタ
イミングを示しているが、動作時間の長さは示されてい
ない。尚、下記の説明において特別の説明がない場合
は、構成部分や部品の番号は図2で付した符号を使用す
る。
【0065】今、印字ヘッド5の回復が必要になり、図
1に示す印字ヘッド5が、印刷領域から移動してクリー
ニング装置6の上方のクリーニング位置に停止したとす
る。その後、回復動作が始まると、横軸のT1に示すよ
うに、キャップ部材23が上の位置、すなわち、印字ヘ
ッド5の吐出面がキャップ部材23で覆われている状態
にある時、Cインクモータが逆転して、図示しないバル
ブが開き各色のインクに対応するキャップ部材23の底
部に位置するキャップ部材排出口23aと各色のインク
ポンプとが連通する。次にT2では、各色のインクモー
タが正転し、印字ヘッドのノズルからキャップ部材を介
してインクが所定の時間強制的に吸引される。このよう
にしてノズルの目詰まりの原因となるごみなどがノズル
から吸引除去される。
【0066】次に、T3のように、各ポンプモータが停
止して一定時間放置される。この間、ノズルから吸引さ
れたインクがキャップ部材23の内側を流れて底部(漏
斗状をした最も低くなった場所)に移動する。T4で
は、Cインクモータが逆転することにより、キャップ部
材23の排出口をポンプを介さず大気に連通するバルブ
が開かれる。次に、T5で、主駆動モータが逆転して、
その駆動がキャップ部材23の上下動を行う偏心カムに
伝わり、キャップ部材23が印字ヘッドから間隙ができ
る程度下降して離間する。T6で、キャップ部材23が
印字ヘッドから少し離間した状態で、Cインクモータが
逆転して、キャップ部材23底部の排出口とポンプを連
通するバルブを開く。更に、T7で、各色のインクポン
プが正転することにより吸引が始まり、上記T6でポン
プ130と連通したキャップ部材排出口23aから、こ
のキャップ部材排出口23aや流路に残っているインク
をポンプ130で強制的に吸引排出する。
【0067】次に、T8で、一旦停止していた主駆動モ
ータが再度逆転するため、キャップ部材23が最下部の
位置まで更に下降する。T9でYインクモータが逆転し
て、駆動切替(1)、すなわち、図2のYインク切替ア
ーム67が左に切り替わり、主駆動切替アーム46が上
に切り替わって、主駆動モータ40が駆動すればピニオ
ンギヤ45を介してキャリッジ26が移動できる状態に
なる。
【0068】このようにして、前述したワイピング部が
始動できる準備が整うと、次に、T10で、主駆動モー
タ40が正転するため、ワイピング部のキャリッジ26
が図2の左端(初期位置)から右端(ワイピング開始位
置)に移動を始める。この時、後述するようにクリーニ
ングブレード21は傾倒しているため、印字ヘッドの吐
出面に接することなく移動できる。更に後述するよう
に、キャリッジ26が右端に到達する直前に、クリーニ
ングブレード21は傾倒した状態から直立する。次に、
T11の段階で、主駆動モータ40が正転から逆転に転
じて、キャリッジ26が右端から左端へ移動を開始す
る。この時、クリーニングブレード21は直立している
ため、その先端部で印字ヘッド5の吐出面5aを擦過し
てワイピングしながら移動する。T11の後半のタイミ
ングからT12の前半のタイミングにかけて、主駆動モ
ータ40が一旦停止するが、この停止タイミングを定め
たのは、クリーニングブレード21の先端部が印字ヘッ
ドの吐出面から離れる直前のタイミングと一致するよう
にし、それまで撓んでいたクリーニングブレード21の
先端部が解放されて元の状態に戻る際、ワイピングした
インクが勢いで飛び散るのを防ぐための措置である。上
記の一旦停止の後、T12の段階でキャリッジ26の左
方向への移動が再開され、クリーニングブレード21の
先端部が、第1の吸収体30の下面に当接しながらしば
らく移動を続ける。左端に到達する直前にクリーニング
ブレード21が傾倒し、その側面を第2の吸収体31に
当接した状態で停止する。
【0069】その後、T13で、Cインクモータが逆転
して、第2の吸収体31のクリーニングブレード21と
の当接面の反対側にある吸収体排出口とインクポンプと
を連通させるバルブが開く。更に、T14でYインクモ
ータが逆転して、駆動切替(2)、すなわち、図2のY
インク切替アーム67が左に切り替わり、主駆動切替ア
ーム46が下に切り替わって、主駆動モータ40が駆動
すればキャップギヤ43と偏心カム53とを介して、キ
ャップ部材23が上下に移動できる準備が整う。
【0070】そして、T15で全ての色のインクモータ
を正転させて、上記のT13で連通した第2の吸収体排
出口37aから、第1の吸収体30と第2の吸収体31
が吸収しているインクをポンプ130で吸引排出する。
そして、フラッシングユニット7の上部に移動した印字
ヘッドから予備吐出が、次のT16の段階まで継続して
行われる。この予備吐出は、前記T11の段階で行われ
た吐出面のワイピングの段階で、クリーニングブレード
21の先端部によりノズル内に押し戻された塵などが存
在する場合、これを吐出してノズル内部に詰まりが発生
しないようにする措置である。その後、T16の段階で
Cインクモータが逆転して、キャップ部材排出口23a
を第2バルブ102を介して大気に連通させる。
【0071】更に、T17で、主駆動モータ40を正転
させて、キャップ部材23を最上部、すなわち、印字ヘ
ッド5の吐出面5aをキャッピングする位置まで上昇さ
せる。その後、T18でCインクモータが逆転し、第2
の吸収体排出口37aとポンプ130とを連通させる第
3バルブ103を開いて、T19の待機状態に移る。
【0072】以上、本実施の形態を詳細に説明したが、
本発明はこの説明態様に限定されるものではない。例え
ば、本実施の形態では印字ヘッド5が停止した状態でク
リーニングブレード21が移動することにより、クリー
ニングブレード21がインク吐出面の余剰インクを除去
するように構成をしたが、クリーニングブレード21が
停止した状態で印字ヘッド5が移動するように構成して
もよい。この場合には、クリーニングブレード21が所
定位置でのみ傾倒及び直立状態に回動するように構成
し、印字ヘッド5の移動に伴ってブレード作動板24が
ブレード取付板22の下辺に挿抜される機構を構成すれ
ばよい。具体的な動作としては、印字ヘッド5がワイピ
ング開始位置へと移動する間、クリーニングブレード2
1を傾倒状態にしておく。このときはクリーニングブレ
ード21の先端は印字ヘッド5の吐出面に接触しない。
そして、印字ヘッド5がワイピング開始位置へと移動完
了したら、その時点でブレード作動板24をブレード取
付板22の下辺に挿入し、クリーニングブレード21を
直立状態にする。この時点でクリーニングブレード21
の先端は印字ヘッド5の吐出面に接触可能な高さに位置
される。そして、印字ヘッド5を逆方向に移動させるこ
とにより、クリーニングブレード21が吐出面を擦過し
て余剰インクを除去する。そして、ワイピングが終了し
た時点で、即ち印字ヘッド5がクリーニングブレード2
1から離間する所定の位置まで移動した時点で、ブレー
ド作動板24がブレード取付板22の下辺から抜き取ら
れてクリーニングブレード21が傾倒状態に戻されるの
である。そして、クリーニングブレード21が傾倒状態
にあるときは、本実施形態と同様にクリーニングブレー
ド21の側面がインク吸収体に密着するようにインク吸
収体を配置すればよい。
【0073】
【発明の効果】本発明によると、印字ヘッドに密着して
覆うとともに該印字ヘッドから排出される廃インクを排
出する第1の排出口を備えるキャッピング手段と、印字
ヘッドに付着するインクをクリーニングブレードでクリ
ーニングするクリーニング手段と、第1の排出口と、ク
リーニングブレードに付着するインクを吸収するインク
吸収体の近傍に設けられた第2の排出口とから廃インク
を吸引排出する吸引手段とから成るインクジェットプリ
ンタのクリーニング装置において、キャップ部材を、印
字ヘッドに密着して覆う第1の位置と、印字ヘッドから
離間する第2の位置との間で移動させる第1の移動手段
と、クリーニングブレードを印字ヘッドのインク吐出面
に対して平行に往復移動させる第2の移動手段と、第1
と第2の移動手段を第1の遊星ギヤを介して選択する第
1の選択手段と、第1と第2の移動手段をそれぞれ駆動
する第1の駆動手段とから成り、第1と第2の移動手段
の駆動を共通の駆動源で行う。そのため、選択手段を設
けるだけで、複数の駆動源を必要とせず、装置の小型化
が図れる。
【0074】又、本発明によると、吸引手段と第1の選
択手段の駆動を共通の駆動源で行っており、更なる駆動
源の削減と装置の小型化が実現できる。
【0075】更に、吸引手段は複数のバルブと複数の吸
引ポンプとから成り、この複数のバルブを開閉する駆動
と、複数の吸引ポンプの一つを作動させる駆動を共通の
駆動源で行っているため、更なる駆動源の削減と装置の
小型化が実現できる。
【0076】又、本発明によると、吸引手段はモータか
ら成る第2の駆動手段と、第2の遊星ギヤを有する第2
の選択手段とを有し、第2の駆動手段が一方に回転する
と第2の選択手段が一方向に作動して第1の偏心カムを
選択して駆動することにより複数の吸引バルブの一つを
選択的に開き、第2の駆動手段が他方に回転すると第2
の選択手段が他方向に作動して吸引ポンプを選択して駆
動することにより開いたバルブを介して廃インクを吸引
する。そのため、第2の駆動手段の回転方向を切り替え
るだけで、必要なバルブの作動と吸引ポンプの作動の選
択と制御が可能になり、制御系を複雑な機構や電気回路
にする必要がなくなる。
【0077】更に、本発明によると、第1の選択手段は
モータから成る第3の駆動手段と、第3の遊星ギヤから
成る第3の選択手段を有し、第3の駆動手段が一方に回
転すると第3の選択手段が一方向に作動して吸引ポンプ
を選択して駆動し、第3の駆動手段が他方に回転すると
第3の選択手段が他方向に作動し第1の選択手段を作動
させる。そのため、第3の駆動手段の回転方向を切り替
えるだけで、第1の選択手段による選択と吸引ポンプの
作動の選択を行うことができ、制御系を複雑な機構や電
気回路にする必要がなくなる。
【0078】又、第1の移動手段は、第1の遊星ギヤ
と、第1と第2の作動位置をもつ第2の偏心カムとを有
する第1の選択手段により択一的に選択され、第2の偏
心カムが第1の作動位置にある場合、第1の駆動手段が
一方に回転するとキャッピング手段が印字ヘッドに密着
する方向に動き、第1の駆動手段が他方に回転するとキ
ャッピング手段が印字ヘッドから離間する方向に動く。
更に、第2の偏心カムが第2の作動位置にある場合、第
1の駆動手段が一方に回転するとクリーニングブレード
が往路を移動し、第1の駆動手段が他方に回転するとク
リーニングブレードが復路を移動する。このような構成
によると、第2の偏心カムで駆動する対象を択一的に選
択するため、キャッピング手段とクリーニングブレード
が同時に駆動されることによる誤動作が生じることはな
く、又、選択した駆動対象の駆動方向も第1の駆動手段
の回転方向を切り替えるのみで変更でき、構造が簡単で
信頼性が向上する。
【0079】更に、本発明によると、クリーニングブレ
ードを印字ヘッドの印字面に対して垂直から所定の角度
傾倒可能に枢支支持するキャリッジに固定されたラック
が、クリーニング装置の基板に回転可能に保持されたピ
ニオンギヤと係合することにより、第1の駆動手段から
の動力が伝達されて、キャリッジが基板に固定支持され
た案内支持棒に沿って摺動移動することによりクリーニ
ングブレードの移動が行われるため、第1の駆動手段が
クリーニングブレードを水平方向に摺動移動するのみ
で、必要なワイピングを行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インクジェットプリンタの概略構成を示す斜
視図である。
【図2】 クリーニング装置の斜視図である。
【図3】 クリーニング装置のワイピング部とキャッピ
ング部の上面図である。
【図4】 クリーニング装置のワイピング部とキャッピ
ング部の駆動動作を説明する図である。
【図5】 ワイピング部とキャッピング部の選択とバル
ブの選択をポンプモータを利用して行うことを説明する
図である。
【図6】 (A)はクリーニング装置の廃インク排出流
路とその構成部分を示す図であり、(B)は(A)に示
したバルブ部の上面図である。
【図7】 (A)はクリーニングブレード21が初期位
置からワイピング開始位置に移動する過程を示す正面図
で、図5(B)はクリーニングブレード21がワイピン
グ開始位置からワイピングをしながら初期位置に移動す
る過程を示す正面図である。
【図8】 クリーニング装置の概略動作を示すタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 ガイド軸 3 駆動ベルト 4 キャリッジ 5 印字ヘッド 5a 吐出面 6 クリーニング装置 7 フラッシングユニット 8 廃インク貯蔵装置 9 開口部 10 挿脱口 11 プラテン装置 12 プラテン 13 プラテントレイ 14 枠 15 支持板 18 外枠 19 内枠 20 フレーム 21 クリーニングブレード 22 ブレード取付板 22a 突当部 23 キャップ部材 23a キャップ部材排出口 24 ブレード作動板 24a 折曲部 25 キャリッジ板 25a 開口部 25b ねじ止め部 26 キャリッジ 27 ブラケット 27a スプリング 27b 支持ピン 28 ガイド軸 29 ラックギヤ 30 第1の吸収体 31 第2の吸収体 32 基板 33 第1の突起部 34 第2の突起部 35 吸収体支持板 36 第1の吸収体支持部材 37 第2の吸収体支持部材 37a 第2の吸収体排出口 40 主駆動モータ 41 主駆動モータギヤ 42 伝達ギヤ 43 キャップギヤ 44 主駆動遊星ギヤ 45 ピニオンギヤ 46 主駆動切替アーム 50 偏心カム 51 伝達ギヤ 52 カム回転ギヤ 53 偏心カム 54 キャッピング支持棒 60 主駆動切替プーリ 61 主駆動切替プーリセンサ 62 Yインクベルト 63 Yインク伝達プーリ 64 Yインク伝達ギヤ 65 Yインク遊星ギヤ 66 Yインクモータギヤ 67 Yインク切替アーム 68 Yインクポンプギヤ 69 Yインクモータ 80 バルブ切替プーリ 81 バルブ切替プーリセンサ 82 Cインクベルト 82 Cバルブ駆動ベルト 83 Cインク伝達プーリ 84 Cインク伝達ギヤ 85 Cインク遊星ギヤ 86 Cインクモータギヤ 87 Cインク切替アーム 88 Cインクポンプギヤ 89 Cインクモータ 100 バルブ部 101 第1バルブ 102 第2バルブ 103 第3バルブ 104 偏心カム 105 筐体 106 バルブ摺動ブロック 107 バルブピストン 107a 開口部 107b 開口部 107c カムフォロワ部 108 チューブ押さえ軸 109 圧縮バネ 111 第1チューブ 112 第2チューブ 113 第3チューブ 114 第4チューブ 115 第1ジョイント 116 第5チューブ 117 第2ジョイント 120 Yインクバルブ部 121 Cインクバルブ部 122 Mインクバルブ部 123 Kインクバルブ部 130 ポンプ部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドに密着して覆うとともに該印
    字ヘッドから排出される廃インクを排出する第1の排出
    口を備えるキャッピング手段と、前記印字ヘッドに付着
    するインクをクリーニングブレードでクリーニングする
    クリーニング手段と、前記第1の排出口と、前記クリー
    ニングブレードに付着するインクを吸収するインク吸収
    体の近傍に設けられた第2の排出口とから廃インクを吸
    引排出する吸引手段とから成るインクジェットプリンタ
    のクリーニング装置において、 前記キャップ部材を、印字ヘッドに密着して覆う第1の
    位置と、印字ヘッドから離間する第2の位置との間で移
    動させる第1の移動手段と、前記クリーニングブレード
    を前記印字ヘッドのインク吐出面に対して平行に往復移
    動させる第2の移動手段と、前記第1と第2の移動手段
    を第1の遊星ギアを介して選択する第1の選択手段と、
    前記第1と第2の移動手段をそれぞれ駆動する第1の駆
    動手段とから成ることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 前記第1と第2の移動手段の駆動を共通
    の駆動源で行うことを特徴とする請求項1に記載のクリ
    ーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引手段と前記第1の選択手段の駆
    動を共通の駆動源で行うことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引手段は複数のバルブと複数の吸
    引ポンプとから成り、この複数のバルブを開閉する駆動
    と、複数の吸引ポンプの一つを作動させる駆動を共通の
    駆動源で行うことを特徴とする請求項1から請求項3の
    いずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 前記吸引手段はモータから成る第2の駆
    動手段と、第2の遊星ギアを有する第2の選択手段とを
    有し、第2の駆動手段が一方に回転すると第2の選択手
    段が一方向に作動して第1の偏心カムを選択して駆動す
    ることにより複数の吸引バルブの一つを選択的に開き、
    第2の駆動手段が他方に回転すると第2の選択手段が他
    方向に作動して吸引ポンプを選択して駆動することによ
    り前記開いたバルブを介して廃インクを吸引することを
    特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の選択手段はモータから成る第
    3の駆動手段と、第3の遊星ギアから成る第3の選択手
    段を有し、第3の駆動手段が一方に回転すると第3の選
    択手段が一方向に作動して吸引ポンプを選択して駆動
    し、第3の駆動手段が他方に回転すると第3の選択手段
    が他方向に作動し前記第1の選択手段を作動させること
    を特徴とする請求項1又は請求項5に記載のクリーニン
    グ装置。
  7. 【請求項7】前記第1の移動手段は、第1の遊星ギア
    と、第1と第2の作動位置をもつ第2の偏心カムとを有
    する前記第1の選択手段により択一的に選択され、前記
    第2の偏心カムが第1の作動位置にある場合、前記第1
    の駆動手段が一方に回転すると前記キャッピング手段が
    前記印字ヘッドに密着する方向に動き、前記第1の駆動
    手段が他方に回転すると前記キャッピング手段が前記印
    字ヘッドから離間する方向に動くことを特徴とする請求
    項1、請求項5又は請求項6のいずれかに記載のクリー
    ニング装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の偏心カムが第2の作動位置に
    ある場合、前記第1の駆動手段が一方に回転すると前記
    クリーニングブレードが往路を移動し、前記第1の駆動
    手段が他方に回転すると前記クリーニングブレードが復
    路を移動することを特徴とする請求項7に記載のクリー
    ニング装置。
  9. 【請求項9】 前記クリーニングブレードを前記印字ヘ
    ッドの印字面に対して垂直から所定の角度傾倒可能に枢
    支支持するキャリッジに固定されたラックが、クリーニ
    ング装置の基板に回転可能に保持されたピニオンギアと
    係合することにより、前記第1の駆動手段からの動力が
    伝達されて、前記キャリッジが前記基板に固定支持され
    た案内支持棒に沿って摺動移動することにより前記クリ
    ーニングブレードの移動が行われることを特徴とする請
    求項8に記載のクリーニング装置
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