JP2001219567A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2001219567A
JP2001219567A JP2000030343A JP2000030343A JP2001219567A JP 2001219567 A JP2001219567 A JP 2001219567A JP 2000030343 A JP2000030343 A JP 2000030343A JP 2000030343 A JP2000030343 A JP 2000030343A JP 2001219567 A JP2001219567 A JP 2001219567A
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ink
recording head
wiping
capping unit
printing
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JP2000030343A
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Hitoshi Hayakawa
均 早川
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドのノズル開口付近におけるインク
の増粘度合いに応じた最適なクリーニング動作を実行す
る。 【解決手段】 ステップS23による記録ヘッドからの
インクの吸引動作に続き、ステップS26においてワイ
ピング動作を実行する。そして、ステップS41におい
てワイピング動作の繰り返し回数(N回)が管理され、
ステップS42においてインクの吸引動作とワイピング
動作の繰り返し回数(P回)が管理される。前記Nおよ
びPの数値は、記録ヘッドからインクを吸引排出した前
回の吸引動作後からの経過時間などによって設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷データに基づ
いてインク滴を記録用紙に向かって吐出することで記録
用紙上に印刷を実行するインクジェット式記録装置に関
し、特に記録ヘッドからのインク滴の吐出能力を回復さ
せる回復処理手段においてなされるインク排出処理等の
制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多
くの印刷に使用されている。このようなインクジェット
式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給
を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記
録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備
え、印刷データに基づいて記録ヘッドを移動させながら
記録用紙にインク滴を吐出させてドットを形成すること
で記録が行われる。
【0003】そしてキャリッジ上に例えばブラック、イ
エロー、シアン、マゼンタの各インクの吐出が可能な記
録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷
ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることによ
り、フルカラー印刷を可能にしている。
【0004】前記したインクジェット式記録ヘッドは、
圧力発生室で加圧したインクをノズル開口からインク滴
として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル
開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、
インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などに
よりノズル開口に目詰まりを発生し、印刷不良を起こす
という問題を抱えている。
【0005】このために、この種のインクジェット式記
録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封
止するためのキャッピング手段と、必要に応じて記録ヘ
ッドのノズル形成面を払拭して清掃するワイピング手段
を備えている。前記キャッピング手段は、記録装置の休
止中において記録ヘッドにおけるノズル開口のインクの
乾燥を防止する蓋体として機能するだけでなく、ノズル
開口に目詰まりが生じた場合などには、キャッピング手
段によりノズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負圧
により、ノズル開口からインクを吸引してノズル開口の
目詰まりを解消するインク吐出機能の回復処理手段とし
ての働きも備えている。
【0006】記録ヘッドの目詰まり解消のために行う強
制的なインクの吸引排出処理は、クリーニング操作と呼
ばれ、記録装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合
や、ユーザが印刷不良を認識してクリーニングスイッチ
を操作した場合などに実行され、吸引ポンプによる負圧
を加えて記録ヘッドよりキャッピング手段内にインクを
排出させた後に、例えばゴム材料等で形成されたワイピ
ング部材によりノズル形成面を払拭(ワイピング)する
操作が伴われる。
【0007】また、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆
動信号を印加してインク滴を空吐出させる吐出能力の回
復手段も備えており、これはフラッシング操作と呼ば
れ、印刷中にインク滴の吐出が少ないノズル開口におけ
るインクの増粘による目詰まりを防止する目的で一定周
期ごとに実行させたり、クリーニング操作に伴うワイピ
ング動作等で、記録ヘッドのノズル開口近傍に不揃いの
メニスカスが発生した場合にこれを回復させるなどの目
的で実行される。
【0008】図11は、従来の記録装置において、記録
装置への動作電源の投入時になされる記録ヘッドにおけ
るインク吐出機能の回復処理操作の選定テーブルを示し
ている。また、図12はこの選定テーブルによってクリ
ーニング操作が必要であると判定された場合において実
行されるクリーニング操作およびこれに付随するワイピ
ング操作の制御シーケンスを示したものである。
【0009】記録ヘッドにおけるインク吐出機能の回復
処理を実行する場合においては、図11に示すようにフ
ラッシング操作およびクリーニング操作のいずれかを採
用することができる。フラッシング操作による回復処理
は、記録ヘッドにおけるノズル開口付近のインクの増粘
度合いが比較的軽微な場合に採用される。また、クリー
ニング操作による回復処理は、記録ヘッドにおけるノズ
ル開口付近のインクの増粘度合いが比較的進行した場合
に採用される。換言すれば、ノズル開口のインクの増粘
度合いが比較的軽微な場合においては、フラッシング操
作によってもインク吐出機能を十分に回復させることが
でき、インクを浪費しない点でランニングコストを低減
できる特質を有している。
【0010】一方、記録ヘッドにおけるノズル開口のイ
ンクの増粘度合いは、キャッピング手段によって記録ヘ
ッドからインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時
間(CLタイマT1による計時時間)、および記録ヘッ
ドがキャッピング手段によりキャップされずに印字動作
を行なった累積印字時間(累積印字タイマT2による計
時時間)の2つの要素によって大きく左右され、これら
のいずれか又は両者の経過時間に伴って、インクの増粘
度合いが増大することが知られている。
【0011】したがって、図11に示された選定テーブ
ルから理解できるように、累積印字タイマT2による計
測時間が0.5時間に満たない場合には、フラッシング
操作によりインク吐出機能の回復を図るようになされて
いる。また、累積印字タイマT2による計測時間が1時
間に満たない場合であって、さらにCLタイマT1によ
る計測時間が160時間に満たない場合においても、同
様にフラッシング操作によりインク吐出機能の回復を図
るようになされている。
【0012】さらに、累積印字タイマT2による計測時
間が2時間以下あって、且つCLタイマT1による計測
時間が82時間に満たない場合においても、同様にフラ
ッシング操作によりインク吐出機能の回復を図るように
なされている。そして、前記した条件を外れた場合にお
いては、記録ヘッドにおけるノズル開口のインクの増粘
度合いが比較的進行しており、この場合においては前記
したフラッシング操作では不十分であり、したがって記
録ヘッドのノズル開口からインクを吸引排出させるクリ
ーニング操作によるインク吐出機能の回復処理を実行す
るように設定されている。
【0013】クリーニング操作によるインク吐出機能の
回復処理は、図12に示された制御ルーチンに基づいて
実行される。すなわち、クリーニング処理が開始される
と、ステップS21に示すように、紙送り動作などのク
リーニング処理に不必要な一切の動作が禁止され、この
状態においてワイピング手段は水平方向に移動され、記
録ヘッドの移動軌跡上に進出してセット状態になされ
る。そして、ステップS22として示したように、キャ
リッジの移動により記録ヘッドのノズル形成面を前記ワ
イピング手段によって払拭するワイピング動作が実行さ
れる。これにより記録ヘッドのノズル形成面に付着した
塵埃や紙粉等が除去される。
【0014】続いて、キャリッジをキャッピング位置に
移動させることにより、記録ヘッドのノズル形成面はキ
ャッピング手段によって封止され、さらに吸引ポンプを
駆動させることで、ステップS23として示したように
記録ヘッドのノズル開口からインクを吸引する動作が実
行される。これにより、キャッピング手段内に負圧が蓄
積され、この状態でステップS24に示すように負圧解
除待機処理に移行し、この待機時間において蓄圧された
負圧の作用によりキャッピング手段内にインクが排出さ
れる。
【0015】このようにして、キャッピング手段内の気
圧が大気圧にほぼ近ずいた状態でステップS25に移行
し、キャリッジを若干印字領域側に移動させてキャッピ
ング状態を解除し、続いて吸引ポンプを駆動させること
で、キャッピング手段内に吸引排出されたインクを廃液
タンクに排出させる操作がなされる。そして、ステップ
S26として示したようにワイピング手段をセット状態
とし、ワイピング動作が実行される。この場合、吸引ポ
ンプの駆動源はワイピング手段を記録ヘッドの移動軌跡
に進退させる駆動源として兼用しており、この駆動源を
吸引ポンプの動作とは逆方向に若干駆動させることで、
ワイピング手段を記録ヘッドの移動軌跡に進出したセッ
ト状態にすることができる。
【0016】そして、キャリッジが印字領域側に駆動さ
れることにより、記録ヘッドにおけるノズル形成面はワ
イピング手段によって払拭され、ノズル形成面に付着し
たインクはワイピング手段によって掻き取られる。この
ワイピング動作に続くステップS27においては、吸引
ポンプが若干駆動され、これによりワイピング手段は記
録ヘッドの移動軌跡から後退してリセット状態とされ
る。
【0017】そして、キャリッジはキャッピング手段側
に駆動されることにより、ステップS28に示すよう
に、記録ヘッドはキャッピング状態になされる。続い
て、ステップS29に示すように禁止されていたクリー
ニング処理以外の動作を可能ならしめ、ステップS30
に示すようにクリーニング用のフラッシングを実行し
て、ノズル開口におけるインクのメニスカスを整える操
作がなされ、これにより一連のクリーニング動作が終了
する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録装置へ
の電源投入時においてなされる記録ヘッドにおけるイン
ク吐出機能の回復処理手段は、図11に示された選定テ
ーブルによって選定され、ここで記録ヘッドからインク
を吸引排出させるクリーニング操作が選定された場合に
おいては、図12に示された一連のクリーニング操作を
実行するようになされている。この場合、クリーニング
操作が必要な軽微なインクの増粘状態、又は重度なイン
クの増粘状態にかかわらず、一義的に定められたクリー
ニングシーケンスが実行される。
【0019】したがって、クリーニング操作が必要な軽
微なインクの増粘状態においては、過剰なインク量の吸
引操作を余儀なくされ、また重度なインクの増粘状態に
おいては、時としてインク吐出機能の回復処理が不十分
な場合も生じ、いわゆるドット抜け等の印字不良を招来
させるという問題が発生し得る。一方、キャッピング手
段側におけるインクの凝固物がノズル形成面に付着する
場合が往々にして生じ、インクの吸引排出後においてワ
イピング手段によりノズル形成面を払拭する場合におい
て、ワイピング手段により前記凝固物をヘッドのノズル
形成面にこすり付けるようにして付着させるという問題
も発生する。しかも従来のクリーニングシーケンスにお
いては、インクの吸引排出後において実行されるワイピ
ング動作は一回であり、したがってインクの固化物を十
分に除去し得ないまま、印字動作が実行されるという問
題も抱えている。
【0020】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、クリーニングシーケンスを細分化し、
記録装置の休止時間に応じて適切なクリーニング動作を
自動的に選定させることにより、軽微なインクの増粘状
態から重度なインクの増粘状態にわたって適切なクリー
ニングシーケンスを実行し、常に高度な印字品質を保証
することができるインクジェット式記録装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、往復移動可能なキャリッジ上に装填され、印刷デ
−タに基づいてインク滴を記録用紙に向かって吐出する
ことで記録用紙上に画像を印刷するインクジェット式記
録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止する
と共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録ヘッド
からインクを吸引排出するキャッピング手段と、必要に
応じて前記記録ヘッドのノズル形成面をワイピングする
ワイピング手段とを備えたインクジェット式記録装置で
あって、前記キャッピング手段によって記録ヘッドから
インクを吸引排出する吸引動作後からの経過時間および
または記録ヘッドがキャッピング手段によりキャップさ
れずに印字動作を行なった累積印字時間の増大に伴っ
て、前記キャッピング手段によって記録ヘッドからイン
クを吸引排出させる吸引動作後に実行されるワイピング
手段によるノズル形成面のワイピング動作の繰り返し回
数が、少なくとも2回以上繰り返して実行するように構
成される。
【0022】この場合、好ましくは前記キャッピング手
段によって記録ヘッドからインクを吸引排出する吸引動
作後からの経過時間およびまたは記録ヘッドがキャッピ
ング手段によりキャップされずに印字動作を行なった累
積印字時間の増大に伴って、前記ワイピング手段による
ノズル形成面のワイピング動作の繰り返し回数が増大す
るように制御される。
【0023】また、本発明にかかるインクジェット式記
録装置は、往復移動可能なキャリッジ上に装填され、印
刷デ−タに基づいてインク滴を記録用紙に向かって吐出
することで記録用紙上に画像を印刷するインクジェット
式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止
すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録ヘ
ッドからインクを吸引排出するキャッピング手段と、必
要に応じて前記記録ヘッドのノズル形成面をワイピング
するワイピング手段とを備えたインクジェット式記録装
置であって、前記キャッピング手段によって記録ヘッド
からインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時間お
よびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によりキャッ
プされずに印字動作を行なった累積印字時間の増大に伴
って、前記キャッピング手段によって記録ヘッドからイ
ンクを吸引排出させる吸引動作と、ワイピング手段によ
るノズル形成面のワイピング動作の繰り返し回数が、少
なくとも2回以上繰り返して実行するように構成され
る。
【0024】この場合、好ましくは前記キャッピング手
段によって記録ヘッドからインクを吸引排出する吸引動
作後からの経過時間およびまたは記録ヘッドがキャッピ
ング手段によりキャップされずに印字動作を行なった累
積印字時間の増大に伴って、前記キャッピング手段によ
って記録ヘッドからインクを吸引排出する吸引動作と、
ワイピング手段によるノズル形成面のワイピング動作と
の繰り返し回数が増大するように制御される。
【0025】そして、前記したいずれの手段を採用する
場合においても、キャッピング手段によって記録ヘッド
からインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時間お
よびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によりキャッ
プされずに印字動作を行なった累積印字時間の増大に伴
って、前記ワイピング手段によるノズル形成面のワイピ
ング速度が低下するように制御されることが望ましい。
【0026】また、キャッピング手段によって記録ヘッ
ドからインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時間
およびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によりキャ
ップされずに印字動作を行なった累積印字時間の増大に
伴って、前記キャッピング手段によって記録ヘッドから
インクを吸引排出する吸引動作におけるインクの吸引量
が増大するように制御されることが望ましい。
【0027】さらに、好ましくはキャッピング手段によ
って記録ヘッドからインクを吸引排出する吸引動作後か
らの経過時間およびまたは記録ヘッドがキャッピング手
段によりキャップされずに印字動作を行なった累積印字
時間の増大に伴って、前記キャッピング手段によって記
録ヘッドからインクを吸引排出する吸引動作におけるイ
ンクの吸引速度が速くなるように制御される。
【0028】さらにまた、キャッピング手段によって記
録ヘッドからインクを吸引排出する吸引動作後からの経
過時間およびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によ
りキャップされずに印字動作を行なった累積印字時間の
増大に伴って、前記キャッピング手段によって記録ヘッ
ドからインクを吸引排出する吸引動作後からキャッピン
グ手段の封止解除に至る負圧解除待機時間が長くなるよ
うに制御させることも有効である。
【0029】そして、望ましくはキャッピング手段によ
って記録ヘッドからインクを吸引排出させる吸引動作
と、吸引動作後に実行されるワイピング手段によるノズ
ル形成面の払拭動作とによる記録ヘッドのインク吐出機
能の回復処理は、記録装置への動作電源の投入時におい
て実行するように制御される。
【0030】以上のように構成されたインクジェット式
記録装置によると、キャッピング手段によって記録ヘッ
ドからインクを吸引排出させる吸引動作後において、少
なくとも2回以上にわたってワイピング手段によるノズ
ル形成面のワイピング動作が実行されるので、ノズル形
成面に付着したインク凝固物の払拭作用を増強させるこ
とができる。しかも前記ワイピング動作は、キャッピン
グ手段によって記録ヘッドからインクを吸引排出する吸
引動作後からの経過時間およびまたは記録ヘッドがキャ
ッピング手段によりキャップされずに印字動作を行なっ
た累積印字時間の増大に伴って、その繰り返し回数が増
大されるように制御されるので、ノズル形成面に付着し
たインクの凝固の度合いに応じた最適なクリーニング動
作が実現できる。
【0031】また、前記したインクジェット式記録装置
によると、キャッピング手段によって記録ヘッドからイ
ンクを吸引排出させる吸引動作と、ワイピング手段によ
るノズル形成面のワイピング動作とを、少なくとも2回
以上にわたって繰り返すように実行されるので、増粘し
たインクの排出効果を促進させることができる。しか
も、吸引動作とワイピング動作は、キャッピング手段に
よって記録ヘッドからインクを吸引排出する吸引動作後
からの経過時間およびまたは記録ヘッドがキャッピング
手段によりキャップされずに印字動作を行なった累積印
字時間の増大に伴って、その繰り返し回数が増大される
ように制御されるので、増粘したインクを効果的に排出
させることができる。
【0032】加えて、キャッピング手段によって記録ヘ
ッドからインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時
間およびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によりキ
ャップされずに印字動作を行なった累積印字時間の増大
に伴って、ワイピング手段によるノズル形成面のワイピ
ング速度を低下させると共に、吸引動作におけるインク
の吸引量、また吸引動作におけるインクの吸引速度、さ
らにインクの吸引動作後からキャッピング手段の封止解
除に至る負圧解除待機時間が増大させるように制御され
るので、時間経過に基づくインクの増粘の程度に応じた
最適なクリーニング動作を実行することができる。これ
により、インクの無駄な排出を抑えると共に、高度な印
字品質を保証することが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジッ
ト式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて
説明する。図1乃至図3は、本発明が適用されたインク
ジェット式記録装置における主にキャッピング手段の構
成を示したものである。なお、図1は装置の上面から視
た状態を示し、また図2および図3は側面から視た状態
で示している。符号1はキャリッジであり、このキャリ
ッジ1はガイドロッド2に案内されて用紙ガイド板3に
対向して平行に移動するように構成されている。そし
て、キャリッジ1は後述するパルス駆動されるキャリッ
ジモ−タにより往復動されるタイミングベルトの一部に
結合されて、ガイドロッド2に沿って往復移動されるよ
うに構成されている。
【0034】前記キャリッジ1には、記録ヘッド5が用
紙ガイド板3の上面に配置された記録用紙4に対向する
ように搭載されており、記録ヘッド5に対してインクが
導入され、印刷デ−タに対応して用紙ガイド板3上の記
録用紙4にインク滴を吐出して印刷することができるよ
うに構成されている。前記記録ヘッド5のノズル形成面
を封止し得るキャッピング手段6は、記録装置の非印刷
領域(ホームポジション)に配置されており、記録ヘッ
ド5のノズル形成面に密封空間をもって封止できるサイ
ズのキャップ部材7を備え、非印字時に記録ヘッド5の
ノズル形成面を封止してノズル開口のインクの乾燥を防
止する機能と、クリーニング操作時に後述する吸引ポン
プから負圧の供給を受けて記録ヘッド5からインクを強
制的に排出させる機能とを備えている。
【0035】前記キャッピング手段6に配置されたキャ
ップ部材7の内底部には、図1に示すようにインク吸引
口7aが形成され、前記インク吸引口7aにはチュ−ブ
(図示せず)の一端が接続され、このチュ−ブは後述す
る吸引ポンプ(チューブポンプ)の一部を構成してい
る。これにより、非印字時には記録ヘッド5のノズル形
成面を封止し、またクリ−ニング指令を受けた場合に
は、吸引ポンプによる負圧が適宜印加され、記録ヘッド
5からインクを強制的に排出させることができる。な
お、前記キャップ部材7内にはインク吸収シ−ト7cが
収容され、吸引したインクが飛散しないように配慮され
ている。
【0036】また、キャップ部材7は、複数の圧縮バネ
16を介して上下動可能に取付けられたキャップ受け部
材8に収容されている。このキャップ受け部材8には、
係合部8a、8bが形成されており、これら係合部8
a、8bがスライダ9に形成された係止部材9c、9d
に係止されることにより、上方向の移動が規制されるよ
うに構成されている。また、前記スライダ9には長穴1
3が形成され、前記長穴13にはフレ−ム10に対して
回動可能なア−ム11が配置され、このアーム11の自
由端側に設けられた水平軸12が、長穴13内に移動可
能に収容されている。これにより、スライダ9をフレ−
ム10に対してア−ム11を介して円弧状軌跡をもって
立ち上げることができる。
【0037】前記スライダ9には非印刷領域側の端部両
側にガイド片9aが形成されていて、フレ−ム10の案
内面14に支持されるように構成されている。前記フレ
−ム10の案内面14には、先端側に低所部14aが、
また後端部に水平な高所部14bが、さらにこれらを接
続する傾斜部14cの3つの領域が連通して形成されて
いる。また、図1に示すように一方のガイド片9aに
は、一端がフレ−ム10に固定された引っ張りバネ15
の他端が固定されている。したがって、前記スライダ9
は印刷領域方向に付勢され、かつ記録ヘッド5から離反
する方向、すなわちこの実施の形態においては下方に付
勢されている。
【0038】そして、図2に示すようにキャリッジ1が
キャッピング手段6の直上に移動した際、キャリッジ1
に配置された係合体1aがスライダ9の一部に取り付け
られた係合部9bに当接することで、図3に示すように
スプリング15の引張力に抗しながら、スライダ9はア
−ム11を介して立ち上がり、キャップ受け部材8上に
搭載されたキャップ部材7がキャリッジ1に配置された
記録ヘッド5のノズル形成面を封止することができるよ
うに構成されている。また、キャリッジ1が印字領域側
に移動した場合には、スライダ9に取り付けられた係合
部9bに対するキャリッジ1に配置された係合体1aの
当接が解かれ、スライダ9はスプリング15の引張力に
よって図2に示した状態になされ、これにより、キャッ
プ部材7による記録ヘッド5のノズル形成面の封止が解
除される。
【0039】図2に示したように、前記キャップ部材7
における封止面、すなわち記録ヘッド5のノズル形成面
に当接する上端面は、記録ヘッド5のノズル形成面に対
して非平行状態となるように構成されている。すなわ
ち、キャップ部材7の封止面はホームポジション側(図
2における右側)端部に対して印字領域側に僅かに下降
するように傾斜状態になされている。これは、スライダ
9に形成された長穴13内に移動可能に収容されたアー
ム11の水平軸12の位置と、フレ−ム10の案内面1
4に形成された一連の低所部14a、傾斜部14c、高
所部14b内を摺動するガイド片9aの配置位置との関
係により構成されている。
【0040】そして、キャップ部材7は、記録ヘッド5
のノズル形成面を封止する状態においては、先ずホーム
ポジション側よりノズル形成面に当接し、スライダ9の
上昇にしたがって圧縮バネ16の縮小作用により、記録
ヘッド5のノズル形成面の全面を封止するように作用す
る。また、キャップ部材7は、記録ヘッド5のノズル形
成面の封止を解く場合においては、記録ヘッド5のノズ
ル形成面に対して、先ず印字領域側の端部から離れ、ノ
ズル形成面に対して非平行状態で離間するように作用す
る。
【0041】一方、図1または図3に示すようにキャッ
ピング手段6に隣接する印字領域側には、キャリッジ1
の移動に伴ってキャリッジ1に搭載された前記記録ヘッ
ド5のノズル形成面をワイピングする例えばゴム性のワ
イピング部材21を備えたクリ−ナ保持部材20が配置
されている。このクリ−ナ保持部材20は水平方向に移
動され、ワイピング部材21を記録ヘッド5の移動経路
上のワイピング位置に対して進入または退避できるよう
に構成されている。
【0042】したがって、ヘッドクリ−ニング時におい
て、前記記録ヘッド5はこのワイピング部材21によ
り、そのインク吸引前においてノズル形成面に付着して
いる塵埃や紙粉などが除去され、またインク吸引後にお
いてノズル形成面に付着しているインクの払拭がなされ
る。この場合、ワイピング部材21を保持する保持部材
20の移動と、後述する吸引ポンプ29とは、用紙ガイ
ド板3上における記録用紙4を搬送する図示せぬ紙送り
モータの駆動力を利用するようになされている。そして
吸引ポンプの駆動に伴ってワイピング部材21は記録ヘ
ッドの移動軌跡上に進出するよう構成されている。
【0043】以上の構成において、キャリッジモータの
駆動によりキャリッジ1が非印字領域側に移動すると、
図2に示すように、キャリッジ1に配置された係合体1
aが、スライダ9に形成された係合部9bに当接する。
そして、なおもキャリッジ1がホームポジション側に移
動することで、図3に示すようにスプリング15の引張
力に抗しながら、スライダ9はア−ム11を介して立ち
上がり、キャップ受け部材8上に搭載されたキャップ部
材7がキャリッジ1に配置された記録ヘッド5を封止す
る。このようにして、キャップ部材7によるノズル形成
面の封止が完了した段階で、キャップ部材7は大気との
連通が断たれて気密状態となり、ノズル開口からのイン
クの蒸発を抑制して長時間の間、記録ヘッドの目詰まり
を防止するように作用する。
【0044】また、キャリッジモータの駆動によりキャ
リッジ1が印字領域側に移動すると、キャリッジ1に配
置された係合体1aは、スライダ9に形成された係合部
9bから離れ、したがって前記スプリング15の引張力
によって、スライダ9はア−ム11を介して降下する。
これによりキャップ部材7による記録ヘッド5の封止状
態が解かれる。
【0045】次に図4は、前記した構成の記録装置に搭
載された制御回路の構成を示している。なお、図4にお
いては、すでに説明した各部に相当する部分を同一符号
で示しており、したがってその説明は省略する。図4に
示すように、キャリッジ1にはブラックインクカートリ
ッジ25およびカラーインクカートリッジ26が着脱可
能に装填されており、前記各カートリッジ25,26よ
り記録ヘッド5に対して各インクが供給される。そし
て、キャリッジ1はキャリッジモータ28の駆動によ
り、前記したガイドロッド2に案内されて往復移動され
るように構成されている。また、キャッピング手段6に
は前記した吸引ポンプ29が接続されており、吸引ポン
プ29の排出側は廃液タンク30に接続されている。
【0046】図4において、符号40は印刷制御手段で
あり、この印刷制御手段40はホストコンピュータから
の印刷データに基づいてビットマップデータを生成し、
このデータに基づいてヘッド駆動手段41により駆動信
号を発生させて、キャリッジ1に搭載された記録ヘッド
5からインクを吐出させる機能を備えている。ヘッド駆
動手段41は、印刷データに基づく駆動信号の他に、フ
ラッシング制御手段42からのフラッシング指令信号を
受けてフラッシング操作のための駆動信号を記録ヘッド
5に出力するようにも構成されている。
【0047】符号43はクリーニング制御手段であり、
このクリーニング制御手段43はクリーニング指令検知
手段44、または回復動作選定手段45からの制御信号
を受けて、ポンプ駆動手段46を制御し、吸引ポンプ2
9を駆動させる機能を備えている。また、前記印刷制御
手段40からは、印刷を実施した場合の制御信号が累積
印字タイマ47に供給されるようになされ、さらにクリ
ーニング制御手段43からも累積印字タイマ47に対し
てリセット信号が供給されるように構成されている。
【0048】これにより、累積印字タイマ47は、クリ
ーニング制御手段43からのリセット信号により累積印
字時間がゼロリセットされ、かつ印刷制御手段40から
の制御出力によって累積印字時間をカウントアップする
よう作用する。すなわち、累積印字タイマ47は、記録
ヘッド5がキャッピング手段6によりキャッピングされ
ずに印字していた累積印字時間(T2)を計時する機能
を果たす。
【0049】また、クリーニング制御手段43およびフ
ラッシング制御手段42からは、クリーニングタイマ4
8に対して制御信号が供給されるように構成されてい
る。クリーニングタイマ48は制御信号を受けて累積時
間がゼロリセットされ、直ちにスタートして経過時間を
カウントアップするよう作用する。すなわちクリーニン
グタイマ48は、前回の回復動作処理後からの経過時間
(T1)を計時する機能を果たす。
【0050】前記した累積印字タイマ47およびクリー
ニングタイマ48によるそれぞれのカウントアップ出力
(計時出力)は、前記した回復動作選定手段45に供給
されるように構成されている。回復動作選定手段45
は、前記各タイマ47,48による計時出力に基づい
て、ROM49内に構築された後述する回復動作選定テ
ーブルを参照し、回復動作手段および処理モードを選定
する機能を有している。
【0051】この回復動作選定手段45より、回復動作
手段の1つを実行する前記フラッシング制御手段42、
または回復動作手段の他の1つを実行するクリーニング
制御手段43に対して制御信号が送出できるように構成
されており、回復動作選定手段45によって選定された
回復動作手段に基づいて、フラッシング制御またはクリ
ーニング制御が実行されるように構成されている。ま
た、回復動作選定手段45より、キャリッジモータ制御
手段50対して制御信号が送出できるように構成されて
おり、これによりキャリッジ1の移動速度を調整して、
後述するように適切なワイピング速度が選定できるよう
に構成されている。
【0052】なお、図4における符号51は装置の操作
パネル等に配置されたクリーニング指令スイッチを示
し、ユーザが例えば印字不良状態を認識した場合にこれ
を操作することにより、前記クリーニング指令検知手段
44を動作させて、マニュアルによるクリーニング動作
が実行されるように構成されている。
【0053】次に、以上のように構成された記録装置に
おける回復処理の選定動作について、図5に示すフロー
チャート、ならびに図6に示す回復動作選定テーブルに
基づいて説明する。まず図5は、記録装置に動作電源を
投入(ON)した場合になされる回復処理の選定動作を
示している。記録装置に動作電源が投入されると、ステ
ップS11において、記録装置のイニシャライズ動作が
実行される。このイニシャライズ動作においては、例え
ばインク供給路にインクが初期充填されているかの判
定、およびブラックインクカートリッジ25およびカラ
ーインクカートリッジ26が装填状態とされているか等
の判定がなされる。
【0054】そして、ステップS12において電源ON
時に実行される回復処理の選定がなされる。これは、図
4に示した回復動作選定手段45が、クリーニングタイ
マ(T1)48、および累積印字タイマ(T2)47に
おける計時データを取り込み、ROM49に構築されて
いる回復動作選定テーブルを参照することにより行われ
る。図6はこの時に用いられる回復動作選定テーブルを
示している。すなわち、図6における横軸はクリーニン
グタイマ(T1)による計時時間を示し、また縦軸は累
積印字タイマ(T2)による計時時間を示しており、前
記2つの計時時間に対応して実行すべき回復動作とその
処理モードがマトリックス形式で記述されている。
【0055】図6から理解できるように、クリーニング
タイマ(T1)および累積印字タイマ(T2)により得
られる計時時間が共に短い状態においては、回復動作と
してフラッシング動作が選択される。また、クリーニン
グタイマ(T1)および累積印字タイマ(T2)により
得られる計時時間が長くなるにしたがって、図6にタイ
マクリーニング(CL1)、(CL2)、(CL3)、
(CL4)、(CL5)と示したように、記録ヘッドの
ノズル開口を封止してインクを吸引排出するクリーニン
グモードが段階的に選択される。
【0056】ステップS13においては、前記した回復
動作選定テーブルを参照した結果に基づくフラッシング
動作またはクリーニング動作のいずれを選定するかにつ
いての判定がなされる。結果として、タイマCL1〜タ
イマCL5の領域である(Yes)と判定されると、ス
テップS14に移行し、選択された処理モードに対応す
るクリーニング動作が実行される。なお、このステップ
S14においてなされるクリーニング動作については、
図7〜図10に基づいて後で詳細に説明する。
【0057】前記ステップS14におけるクリーニング
動作の実行後においては、ステップS15に移り、クリ
ーニングタイマ(T1)をゼロリセットさせると共に、
スタートさせて経過時間をカウントアップするように動
作させる。また累積印字タイマ(T2)をゼロリセット
させる。一方、ステップS13においてクリーニングタ
イマ(T1)および累積印字タイマ(T2)の計時時間
に基づいて前記テーブルを参照した結果、タイマCL1
〜タイマCL5の領域ではない(No)、すなわちフラ
ッシング動作の領域であると判定されると、ステップS
16に移行し、予め定められたショット数のフラッシン
グ動作が実行される。
【0058】前記した図5におけるステップS14にお
けるクリーニング動作においてなされる各処理モードが
図7に示されている。すなわち、図7にはタイマCL1
〜タイマCL5のそれぞれについてのシーケンスモード
が示されており、これらの各シーケンスは図4に示すR
OM49に構築されている。そして、ROM49に構築
されたシーケンスは回復動作選定手段45によって順次
読み出され、それぞれタイマCL1〜タイマCL5に応
じたクリーニングシーケンスが実行される。
【0059】次に図8は、図5におけるステップS14
として示したクリーニング動作においてなされる第1態
様のクリーニングシーケンスを示している。図8に示さ
れたクリーニングシーケンスは、例えば図7に示すタイ
マCL1およびタイマCL2を実現するものである。以
下、図8にしたがって第1態様のクリーニングシーケン
スについて説明するが、この図8に示したシーケンス
は、そのシーケンスのみで比較すると、すでに説明した
図12に示すクリーニングシーケンスと大略同様であ
る。したがって図8においては、図12と同様に作用す
る各ステップに対して同一のステップ符号が示されてお
り、個々のステップにおける作用の説明は省略する。
【0060】図8に示すシーケンスと図12に示すシー
ケンスとの相違点は、ステップS28とステップS29
との間にステップS41が挿入されており、ステップS
41において、ワイピング動作をN回実行したか否かを
判定するようになされている。そして、N回に満たない
場合にはステップS26にリターンするルーチンを実行
するようになされる。ここで、図7に示すタイマCL1
を実現する場合には、ステップS41におけるNは
“1”に設定される。これにより、ステップS23にお
いてインク吸引動作が実行されると共に、ステップS2
6においてワイピング動作が実行され、この結果「ワイ
ピング+吸引動作」のセットが1回となる。
【0061】そしてステップS41よりステップS26
にリターンされるため、さらにステップS26において
ワイピング動作が実行される。このワイピング動作が実
行された場合には、N=1となり、ステップS41より
ステップS29に移行する。したがって、「ワイピング
(のみの)回数」は1回となり、総合するとワイピング
は2回実行されたことになる。前記した2回のワイピン
グ動作の実行により、記録ヘッドのノズル形成面に付着
したインクの凝固物を十分に払拭することができ、印字
障害の発生を効果的に阻止することに寄与できる。
【0062】また、前記したタイマCL1を実行する場
合においては、図7に示されたようにワイピング速度は
「速い」モードに設定される。これは図4に示す回復動
作選定手段45よりキャリッジモータ制御手段50に対
して制御信号を送出することによって実行される。キャ
リッジモータ28は、前記したとおりパルスモータが使
用されており、したがってキャリッジモータ制御手段5
0は制御信号を受けて、単位時間当たりのパルス数を増
大させることで、キャリッジの移動速度が増大され、ワ
イピング速度も速い状態に設定される。なお、この時の
ワイピング速度は例えば80cps(characte
r/sec)に設定される。
【0063】一方、前記したタイマCL1を実行する場
合においては、図7に示されたようにインクの吸引量は
「小」のモードに設定される。これは図4に示す回復動
作選定手段45よりクリーニング制御手段43に対して
制御信号を送出することによって実行される。クリーニ
ング制御手段43は回復動作選定手段45からの制御信
号を受けてポンプ駆動手段46を制御し、吸引ポンプ2
9を所定時間駆動させるように制御する。この場合のイ
ンクの吸引量は、例えば0.1mリットルに設定され
る。また、この場合における吸引速度は「遅い」モード
に設定される。この吸引速度は吸引ポンプ29を低速駆
動させることで実現できる。この場合のインクの吸引速
度は、例えば2mg/secに設定される。
【0064】さらに、前記したタイマCL1を実行する
場合においては、負圧解除待機時間が3secに設定さ
れる。この負圧解除待機時間は、ステップS24に示す
ようにキャッピング手段内に負圧が蓄積され、この蓄圧
された負圧によりキャッピング手段内にインクを排出さ
せる待機時間である。タイマCL1を実行する場合のよ
うに、比較的インクの増粘程度が低い場合にはインクの
流動性が大きいために、キャッピング手段内の負圧が前
記した短い時間であっても、ほぼ大気圧に達することが
できる。
【0065】前記した負圧解除待機時間は、回復動作選
定手段45よりキャリッジモータ制御手段45に制御信
号が送出され、キャリッジモータ28を駆動させるタイ
ミングによって設定させることができる。すなわち、キ
ャッピング手段6によってキャッピング状態とされてい
る記録ヘッド5は、キャリッジの印字領域側への若干の
移動により、封止状態が解かれ負圧解除される。
【0066】次に、図7に示すタイマCL2を実現する
場合においては、同じく図8に示す制御ルーチンが採用
される。この場合においては、ステップS41における
Nは“2”に設定される。これにより、ステップS23
においてインク吸引動作が実行されると共に、ステップ
S26においてワイピング動作が実行され、この結果
「ワイピング+吸引動作」が1回となる。
【0067】そしてステップS41よりステップS26
にリターンされるため、さらにステップS26において
ワイピング動作が実行される。このワイピング動作が実
行された場合にはN=1となり、したがってさらにステ
ップS41よりステップS26にリターンされ、再度ス
テップS26においてワイピング動作が実行される。こ
の結果、ステップS41においてはN=2となり、ステ
ップS29に移行する。それ故、「ワイピング(のみ
の)回数」は2回となり、合わせてワイピングは3回実
行されることになる。
【0068】前記した3回のワイピング動作の実行によ
り、記録ヘッドのノズル形成面に付着したインクの凝固
物を十分に払拭することができ、印字障害の発生を効果
的に阻止することに寄与できる。なお、このタイマCL
2におけるワイピング速度、インク吸引量、インク吸引
速度、および負圧解除待機時間は、それぞれ前記したタ
イマCL1の場合の制御と同一となる。
【0069】次に図9は、図5におけるステップS14
として示したクリーニング動作においてなされる第2態
様のクリーニングシーケンスを示している。これは、例
えば図7におけるタイマCL3乃至タイマCL5を実現
するものである。なお、図9に示すシーケンスにおい
て、前記した図8に示されたシーケンスとの相違点は、
ステップS42が挿入された点であり、したがって図9
においては、図8と同様に作用する各ステップに対して
同一のステップ符号が示されており、個々のステップに
おける作用の説明は省略する。
【0070】図9に示すようにステップS42において
はインクの吸引動作とワイピング動作のセットをP回実
行したか否かの判定がなされ、これがP回に満たない場
合にはステップS23にリターンするように制御され
る。したがって、図9に示すルーチンにおいては、イン
クの吸引動作とワイピング動作のセットの繰り返しをP
回、またこれとは別にワイピング(のみの)繰り返し回
数をN回実行されるようになされる。
【0071】ここで、図7に示すタイマCL3を実現す
る場合には、ステップS41におけるNは“3”に設定
され、ステップS42におけるPは“2”に設定され
る。この結果「ワイピング+吸引動作」が2回となり、
また「ワイピング(のみの)回数」は3回となる。した
がって、増粘したインクの排出が促進されると共に、記
録ヘッドのノズル形成面に付着したインクの凝固物を十
分に払拭することができ、印字障害の発生を効果的に阻
止することができる。なお、このタイマCL3における
ワイピング速度、インク吸引量、インク吸引速度、およ
び負圧解除待機時間は、それぞれ前記したタイマCL1
およびタイマCL2の場合の制御と同一となる。
【0072】続いて、図7に示すタイマCL4を実行す
る場合においては、図9に示すステップS41における
Nは“4”に設定され、ステップS42におけるPは
“3”に設定される。この結果「ワイピング+吸引動
作」が3回となり、また「ワイピング(のみの)回数」
は4回となる。なお、このタイマCL4におけるワイピ
ング速度は「遅い」モードが採用される。これはキャリ
ッジモータ28を低速駆動させることで実現できる。こ
の時のワイピング速度は例えば20cps(chara
cter/sec)に設定される。
【0073】また、このタイマCL4におけるインク吸
引速度は「速い」モードに設定される。これは前記した
ように吸引ポンプ29を高速駆動させることで実現でき
る。この場合のインクの吸引速度は、例えば4mg/s
ecに設定される。さらに、このタイマCL4における
負圧解除待機時間は5secに設定されている。このよ
うに比較的長い待機時間を設定することにより、比較的
増粘の度合いが高く流動性が小さいインクを記録ヘッド
から確実に排出させることができる。
【0074】さらに、図7に示すタイマCL5を実行す
る場合においては、図9に示すステップS41における
Nは“5”に設定され、ステップS42におけるPは
“4”に設定される。この結果「ワイピング+吸引動
作」が4回となり、また「ワイピング(のみの)回数」
は5回となる。この場合、インクの吸引量は「大」のモ
ードになされる。この時のインクの吸引量は、例えば
0.4mリットルに設定される。さらに、負圧解除待機
時間は8secに設定され、増粘の度合いが高いインク
を記録ヘッドから確実に排出することができるようにな
されている。
【0075】次に図10は、図5におけるステップS1
4として示したクリーニング動作においてなされる第3
態様のクリーニングシーケンスを示している。この第3
態様はインクの吸引動作とワイピング動作のセットを少
なくとも2回以上繰り返すように制御されるものであ
る。このために図10に示されたようにステップS28
とステップS29との間にステップS42が挿入され、
インクの吸引動作とワイピング動作のセットをP回実行
したか否かの判定がなされるように制御される。
【0076】そして、これがP回に満たない場合にはス
テップS23にリターンするように制御される。これに
より、図10に示すルーチンにおいては、インクの吸引
動作とワイピング動作のセットの繰り返しがP回実行さ
れるようになされる。この制御ルーチンは、図7にタイ
マCL1〜タイマCL5として示した各シーケンスモー
ドとは若干の相違があるが、この図10に示した制御ル
ーチンを採用してもほぼ同様な作用効果を得ることがで
きる。
【0077】以上のように、クリーニングタイマ(T
1)および累積印字タイマ(T2)による計時時間が増
大するにしたがって、記録ヘッドにおけるインクの増粘
度合いが高くなり、これに応じた、図7に示されたシー
ケンスモード(タイマCL1〜タイマCL5)を採用す
ることで、インクの増粘度合いに適したクリーニング動
作が実行される。したがって、インクの増粘度合いに応
じて記録ヘッドより適切なインク量を吸引しつつ、適切
な回数のワイピング動作が実行され、結果として印字動
作においてドット抜け等の障害の発生を十分に抑えるこ
とが可能となる。
【0078】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によると、記録ヘッド
からインクを吸引排出させる吸引動作後に実行されるワ
イピング手段によるノズル形成面のワイピング動作を、
少なくとも2回以上にわたって繰り返すように制御され
るので、例えばキャッピング手段において生成されるイ
ンクの凝固物がノズル形成面に付着してもこれを確実に
除去することができる。
【0079】また、本発明にかかるインクジェット式記
録装置によると、記録ヘッドからインクを吸引排出させ
る吸引動作と、ワイピング手段によるノズル形成面のワ
イピング動作とを、少なくとも2回以上にわたって繰り
返すように制御されるので、ノズル開口付近における増
粘したインクを確実に排出することができ、常に高度な
印字品質を保証することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置
における主にキャッピング手段の構成を示した平面図で
ある。
【図2】図1に示すキャッピング手段の構成を示した側
面図である。
【図3】図2に示すキャッピング手段によって記録ヘッ
ドをキャッピングした状態を示した側面図である。
【図4】図1に示す記録装置に搭載された制御回路の例
を示したブロック図である。
【図5】記録装置に動作電源を投入した場合になされる
インク吐出機能の回復処理の選定動作を示したフローチ
ャートである。
【図6】図5に示す制御ルーチンに用いられる回復動作
選定テーブルを示すテーブル構成図である。
【図7】本発明による記録装置のクリーニング動作にお
いてなされる処理モードを示したモード設定図である。
【図8】記録ヘッドのクリーニング動作においてなされ
る第1態様のクリーニングシーケンスを示したフローチ
ャートである。
【図9】同じく第2態様のクリーニングシーケンスを示
したフローチャートである。
【図10】同じく第3態様のクリーニングシーケンスを
示したフローチャートである。
【図11】従来の記録装置において用いられる回復動作
選定テーブルを示すテーブル構成図である。
【図12】従来の記録装置によってなされる記録ヘッド
のクリーニングシーケンスを示したフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 ガイドロッド 3 用紙ガイド板 4 記録用紙 5 記録ヘッド 6 キャッピング手段 7 キャップ部材 21 ワイピング部材(ワイピング手段) 28 キャリッジモータ 29 吸引ポンプ 30 廃液タンク 40 印刷制御手段 41 ヘッド駆動手段 42 フラッシング制御手段 43 クリーニング制御手段 44 クリーニング指令検知手段 45 回復動作選定手段 46 ポンプ駆動手段 47 累積印字タイマ 48 クリーニングタイマ 49 ROM 50 キャリッジモータ制御手段 51 クリーニング指令スイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動可能なキャリッジ上に装填さ
    れ、印刷デ−タに基づいてインク滴を記録用紙に向かっ
    て吐出することで記録用紙上に画像を印刷するインクジ
    ェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面
    を封止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記
    記録ヘッドからインクを吸引排出するキャッピング手段
    と、必要に応じて前記記録ヘッドのノズル形成面をワイ
    ピングするワイピング手段とを備えたインクジェット式
    記録装置であって、 前記キャッピング手段によって記録ヘッドからインクを
    吸引排出する吸引動作後からの経過時間およびまたは記
    録ヘッドがキャッピング手段によりキャップされずに印
    字動作を行なった累積印字時間の増大に伴って、前記キ
    ャッピング手段によって記録ヘッドからインクを吸引排
    出させる吸引動作後に実行されるワイピング手段による
    ノズル形成面のワイピング動作の繰り返し回数が、少な
    くとも2回以上繰り返して実行するように構成したイン
    クジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャッピング手段によって記録ヘッ
    ドからインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時間
    およびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によりキャ
    ップされずに印字動作を行なった累積印字時間の増大に
    伴って、前記ワイピング手段によるノズル形成面のワイ
    ピング動作の繰り返し回数が増大するように制御される
    請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 往復移動可能なキャリッジ上に装填さ
    れ、印刷デ−タに基づいてインク滴を記録用紙に向かっ
    て吐出することで記録用紙上に画像を印刷するインクジ
    ェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面
    を封止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記
    記録ヘッドからインクを吸引排出するキャッピング手段
    と、必要に応じて前記記録ヘッドのノズル形成面をワイ
    ピングするワイピング手段とを備えたインクジェット式
    記録装置であって、 前記キャッピング手段によって記録ヘッドからインクを
    吸引排出する吸引動作後からの経過時間およびまたは記
    録ヘッドがキャッピング手段によりキャップされずに印
    字動作を行なった累積印字時間の増大に伴って、前記キ
    ャッピング手段によって記録ヘッドからインクを吸引排
    出させる吸引動作と、ワイピング手段によるノズル形成
    面のワイピング動作の繰り返し回数が、少なくとも2回
    以上繰り返して実行するように構成したインクジェット
    式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記キャッピング手段によって記録ヘッ
    ドからインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時間
    およびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によりキャ
    ップされずに印字動作を行なった累積印字時間の増大に
    伴って、前記キャッピング手段によって記録ヘッドから
    インクを吸引排出する吸引動作と、ワイピング手段によ
    るノズル形成面のワイピング動作との繰り返し回数が増
    大するように制御される請求項3に記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記キャッピング手段によって記録ヘッ
    ドからインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時間
    およびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によりキャ
    ップされずに印字動作を行なった累積印字時間の増大に
    伴って、前記ワイピング手段によるノズル形成面のワイ
    ピング速度が低下するように制御される請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記キャッピング手段によって記録ヘッ
    ドからインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時間
    およびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によりキャ
    ップされずに印字動作を行なった累積印字時間の増大に
    伴って、前記キャッピング手段によって記録ヘッドから
    インクを吸引排出する吸引動作におけるインクの吸引量
    が増大するように制御される請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記キャッピング手段によって記録ヘッ
    ドからインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時間
    およびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によりキャ
    ップされずに印字動作を行なった累積印字時間の増大に
    伴って、前記キャッピング手段によって記録ヘッドから
    インクを吸引排出する吸引動作におけるインクの吸引速
    度が速くなるように制御される請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記キャッピング手段によって記録ヘッ
    ドからインクを吸引排出する吸引動作後からの経過時間
    およびまたは記録ヘッドがキャッピング手段によりキャ
    ップされずに印字動作を行なった累積印字時間の増大に
    伴って、前記キャッピング手段によって記録ヘッドから
    インクを吸引排出する吸引動作後からキャッピング手段
    の封止解除に至る負圧解除待機時間が長くなるように制
    御される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のイン
    クジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記キャッピング手段によって記録ヘッ
    ドからインクを吸引排出させる吸引動作と、吸引動作後
    に実行されるワイピング手段によるノズル形成面の払拭
    動作とによる記録ヘッドのインク吐出機能の回復処理
    は、記録装置への動作電源の投入時において実行するよ
    うに制御される請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    のインクジェット式記録装置。
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