JP4475854B2 - インクジェット式記録装置およびそのワイピング方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷データに対応してインク滴を吐出する記録ヘッドを搭載して記録用紙の幅方向に往復するキャリッジを備えたインクジェット式記録装置およびそのワイピング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成することができるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
このようなインクジェット式記録装置には、インクカートリッジからのインクの供給を受けるインクジェット式の記録ヘッドと、この記録ヘッドに対して記録用紙を相対的に移動させる紙送り手段とが備えられている。
そして、印字信号に応じて記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出させてドットを形成することで記録が行われる。この場合、キャリッジ上に例えばブラック,イエロー,シアンおよびマゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【0003】
このように、インクジェット式記録装置においては、インクをノズル開口からインク滴として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、次に示すような問題を抱えている。すなわち、ノズル開口からのインク溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇やノズル形成面におけるインクの固化,塵埃の付着によってノズル開口に目詰まりが発生し、さらには記録ヘッド内に気泡が混入し、印刷不良を起こすという問題である。
【0004】
このため、インクジェット式記録装置には、前記した記録ヘッドおよび紙送り手段に加え、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング手段と、このキャッピング手段内にインクを吸引排出する吸引ポンプと、この吸引ポンプによるインクの吸引排出後に記録ヘッドのノズル形成面を清掃するワイピング手段(クリーナ)とを備えている。
そして、前記したノズル開口の目詰まり発生および記録ヘッド内への気泡混入を防止するために、吸引ポンプによって記録ヘッドからインクを強制的にキャッピング手段内に吸引排出させた後、キャリッジの印字領域への動作に伴いクリーナによって記録ヘッドのノズル形成面を払拭(ワイピング)することが行われる。
【0005】
このような記録ヘッドの目詰まり解消のため、または記録ヘッド内に気泡が残留している場合になされるインクの強制的な排出処理は、クリーニング操作と呼ばれる。そして、記録装置における長時間の休止後に印刷を再開する場合や、ユーザが印字かすれ等の印字品質不良を認識してクリーニングスイッチを操作した場合に実行される。
【0006】
従来、この種のインクジェット式記録装置には、図6に示すようなクリーニング部材(ワイピング部材)を備えたものが採用されている。これを同図に基づいて説明すると、同図において、符号100で示すクリーニング部材は、ゴムなどの弾性素材によって形成された矩形片からなり、スライド部材(ホルダ)101の上部に直立した状態に取り付けられている。
そして、クリーニング部材100によって記録ヘッドのノズル形成面を払拭する場合においては、スライド部材101が水平方向に進行し、この動作に伴いクリーニング部材100が記録ヘッドの移動経路上に進行し得るように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のインクジェット式記録装置においては、図7に示すように記録ヘッドHの矢印A方向への移動に伴い、クリーニング部材100が記録ヘッドHのノズル形成面hに当接しつつ弾性変形する。さらに、記録ヘッドHの矢印A方向への移動によって、クリーニング部材100の先端部が弾性変形しながら記録ヘッドHのノズル形成面hに当接し、その表面が払拭される。これにより、記録ヘッドHのノズル形成面hに付着したインクが除去され、印字中において記録ヘッドHより記録用紙等にインクがぼた落ちするなどの弊害発生を防止することができる。
【0008】
そして、ワイピング終了後には、記録ヘッドHのさらなる矢印A方向への移動によって、クリーニング部材100が記録ヘッドHと緩衝プレートPとの間に形成されている空隙Gを経て緩衝プレートPの傾斜面pに到達する。この場合、クリーニング部材100が、ノズル形成面hから空隙Gを介して緩衝プレートPに移動するため、空隙G内への到達によって僅かに弾性復帰し、その後における緩衝プレートP(エッジ)への当接によって衝撃力(反作用力)を受けながら再度弾性変形する。
このため、記録ヘッドHのノズル形成面hより払拭したインクは、クリーニング部材100が緩衝プレートPの傾斜面pに乗り上げる際に弾性復帰すると、記録装置の内部機構、特にクリーナ近傍に位置するキャッピング手段の駆動機構に飛散していた。
この結果、キャッピング手段の駆動機構(昇降機構)がインクによって汚染され、このインクの固化によって当該駆動機構の円滑な動作を阻害してキャッピング手段動作上の信頼性が低下するという課題があった。
【0009】
本発明は、このような技術的課題を解決するためになされたもので、ワイピング終了後おけるインクの飛散発生を確実に抑制することができ、もって長期間にわたるキャッピング手段動作上の信頼性を保証することができるインクジェット式記録装置およびそのワイピング方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するためになされた本発明に係るインクジェット式記録装置は、キャリッジモータによって往復可能なキャリッジと、このキャリッジの非印字領域側部に配設され、印字領域側から非印字領域側に向かって上る傾斜面を有する緩衝用のプレートと、このプレートの印字領域側に所定の空隙を介して配設され、かつ前記キャリッジに取り付けられ、印刷データに対応してインク滴をノズル形成面から吐出するインクジェット式の記録ヘッドと、この記録ヘッドの移動経路と直角な水平方向に進退自在に配設され、前記キャリッジの移動動作によって前記ノズル形成面を払拭可能なワイピング部材とを備え、前記緩衝用のプレートの傾斜面のキャリッジ移動方向寸法を、前記ワイピング部材の退避位置側から進行位置側に向かって漸次小さくなるような寸法に設定するとともに、その傾斜角を、前記ワイピング部材の退避位置側から進行位置側に向かって漸次大きくなるような角度に設定し、更に、このワイピング部材により前記ノズル形成面が払拭される際に、前記キャリッジを印字領域側から印字領域側へ移動させる第一キャリッジ移動速度と比べ、前記ワイピング部材による前記ノズル形成面の払拭動作終了後、前記キャリッジをさらに印字領域側に移動させる第二キャリッジ移動速度を、低い速度に制御するキャリッジ制御手段を前記キャリッジモータに接続したことを特徴とする。
【0011】
このように構成されているため、ワイピング部材がワイピング動作時にノズル始端位置からノズル終端位置を通過するまで移動して記録ヘッドのノズル形成面を払拭し、さらなる移動によって空隙に到達した後、この空隙からプレートの傾斜面上に乗り上げる。この場合、ワイピング終了後のキャリッジ移動速度が減速されるため、ワイピング部材がプレートの傾斜面に乗り上げるに際してプレートのエッジから受ける衝撃力が緩和される。
したがって、ワイピング終了後におけるインクの飛散発生が確実に抑制されるため、キャッピング手段用駆動機構などのインクによる汚染を抑制することができる。
これにより、キャッピング手段用駆動機構の円滑な動作が阻害されず、長期間にわたるキャッピング手段動作上の信頼性を保証することができる。
【0013】
また、前記傾斜面のキャリッジ移動方向寸法を、前記ワイピング部材の退避位置側から進行位置側に向かって漸次小さくなるような寸法に設定するとともに、その傾斜角を、前記ワイピング部材の退避位置側から進行位置側に向かって漸次大きくなるような角度に設定することが望ましい。
このように構成されているため、ワイピング終了後にワイピング部材が傾斜面に乗り上げると、その非印字領域側面を退避位置側に指向するようなひねりを受けながら傾斜面上を移動する。
したがって、ワイピング終了後におけるワイピング部材の進行位置側へのインク飛散が規制されるため、インクの飛散量がワイピング部材の進行位置側と比べて退避位置側に多くなる。
この場合、傾斜面の傾斜角を小さい角度に設定すると、ワイピング終了後動作時のワイピング部材を徐々に弾性復帰させてキャリッジに対する負荷が緩和される
【0014】
また、前記した目的を達成するためになされた本発明に係るインクジェット式記録装置は、キャリッジモータによって往復可能なキャリッジと、このキャリッジの非印字領域側部に配設され、印字領域側から非印字領域側に向かって上る傾斜面を有する緩衝用のプレートと、このプレートの印字領域側に配設され、かつ前記キャリッジに取り付けられ、印刷データに対応してインク滴をノズル形成面から吐出するインクジェット式の記録ヘッドと、この記録ヘッドの移動経路と直角な水平方向に進退自在に配設され、前記キャリッジの移動動作によって前記ノズル形成面を払拭可能なワイピング部材とを備え、前記緩衝用のプレートの傾斜面のキャリッジ移動方向寸法を、前記ワイピング部材の退避位置側から進行位置側に向かって漸次小さくなるような寸法に設定するとともに、その傾斜角を、前記ワイピング部材の退避位置側から進行位置側に向かって漸次大きくなるような角度に設定したことを特徴とする。
【0015】
ここで、前記キャリッジ制御手段は、前記ワイピング部材の先端部が前記空隙に入り込ませる位置まで前記キャリッジを前記第一キャリッジ速度で移動させるキャリッジ制御手段であることが望ましい。
【0016】
さらにまた、前記キャリッジ制御手段は、前記ワイピング部材の先端部が前記空隙に入り込ませる位置で前記キャリッジを停止させるキャリッジ制御手段であることが望ましい。
【0017】
また、前記キャリッジの停止タイミングを、前記ワイピング部材が前記ノズル形成面上の非印字領域側ノズル列を通過する位置と前記プレートの傾斜面上に到達するまでの位置との間で設定することが望ましい。
このような方法によると、キャリッジの停止タイミングに厳密性が要求されないため、キャリッジ位置検出手段における取付精度のばらつき発生を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたインクジェット式記録装置につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図1は本発明が適用されたインクジェット式記録装置の全体構成の概略を示す斜視図である。
図1において、符号1で示すキャリッジは、キャリッジモータ2によって駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動し得るように構成されている。このキャリッジ1の移動速度は、後述するコントローラ(キャリッジ制御手段)によって制御される。
【0019】
前記キャリッジ1の下面部(記録用紙6に対向する側)にはインクジェット式の記録ヘッド12が装着され、またその上面部には記録ヘッド12にインクを供給するブラックインクカートリッジ7およびカラーインクカートリッジ8が着脱可能に保持されている。
【0020】
前記キャリッジ1の非印字領域(ホームポジション)にはキャッピング手段9が配置されている。このキャッピング手段9(キャップ部材)は前記記録ヘッド12が直上に移動した時に上昇し、前記記録ヘッド12のノズル形成面を封止し得るように構成されている。キャッピング手段9の下方には、キャップ部材の内部空間に負圧を与えるためのポンプユニットとしての吸引ポンプ(チューブポンプ)10が配置されている。
【0021】
前記キャッピング手段9は、インクジェット式記録装置の休止期間中における前記記録ヘッド12のノズル開口の乾燥を防止する蓋体としての機能を備えている。また、印刷とは関係のない駆動信号を前記記録ヘッド12に印加してインク滴を空吐出させるフラッシング動作時のインク受けとしての機能、および前記吸引ポンプ10からの負圧を前記記録ヘッド12に作用させてインクを吸引するクリーニング手段としての機能も兼ね備えている。
【0022】
そして、前記キャッピング手段9における印字領域側部の近傍には、ワイピング部材(図示せず)を有するワイピング手段(クリーナ)11が前記記録ヘッド12の移動経路と直角な水平方向に進退可能となるように配置されている。
なお、前記クリーナ11の移動動作と前記吸引ポンプ10の吸引動作には、記録用紙6を搬送する紙送りモータ(図示せず)の駆動力が利用される。
【0023】
次に、本発明が適用されたインクジェット式記録装置のキャリッジおよびキャッピング手段とワイピング手段とにつき、図2〜図4(a),(b)を用いて説明する。図2は、インクジェット式記録装置を上方から見た状態を示す平面図である。図3は、同じくインクジェット式記録装置の非キャッピング状態を示す側面図である。図4(a)および(b)は、インクジェット式記録装置におけるキャリッジの局部断面図とその下面図である。
図3および図4において、符号1で示すキャリッジは、下方に開口するヘッド取付部1aを有し、前記したようにタイミングベルト3(図1に図示)の一部に結合されている。そして、前記キャリッジモータ2を駆動することにより、ガイド部材4(図1に図示)に案内され、用紙ガイド板20(図2に図示)に対向して印字領域と非印字領域との間を往復移動し得るように構成されている。
【0024】
前記キャリッジ1の下面における非印字領域側部には、印字領域側から非印字領域側に向かって上る傾斜面71aを有する緩衝用のプレート71が一体に設けられている。このプレート71の印字領域側には、前記記録ヘッド12が所定の空隙72(約0.55mm)を介して配設されている。前記傾斜面71aのキャリッジ移動方向寸法は、最大キャリッジ移動方向寸法および最小キャリッジ移動方向寸法をそれぞれL1 とL2 とし、前記ワイピング部材11aの退避位置側から進行位置側に向かって漸次小さくなるような寸法に設定されている。また、前記傾斜面71aの傾斜角は、最大傾斜角および最大傾斜角をそれぞれα2 とα1とし、前記ワイピング部材11aの退避位置側から進行位置側に向かって漸次大きくなるような角度に設定されている。これにより、ワイピング終了後に前記ワイピング部材11aがその非印字領域側面を退避位置側に指向するようなひねりを受けながら前記傾斜面71a上を移動し得るように構成されている。
【0025】
前記記録装置の端部における非印刷領域(ホームポジション)に配置されているキャッピング手段9は、前記記録ヘッド12のノズル形成面12aに密封空間をもって封止し得る大きさに形成された例えばエラストマーなどの弾性素材からなるキャップ部材9aを有している。このキャップ部材9aの底部には、図2に示すようにインク排出口9Aが設けられている。このインク排出口9Aには、前記吸引ポンプ10(図1に図示)の一部を構成するチューブ(図示せず)の一方端部が接続されている。これにより、非印刷時に前記キャップ部材9aが前記記録ヘッド12のノズル形成面12aを封止し、前記吸引ポンプ10による負圧が前記キャップ部材9aの内部空間に印加されると、記録ヘッド12からキャッピング手段9内にインクを強制的に排出させることができる。
なお、前記キャップ部材9a内にはインク吸収シート9Bが収容され、前記記録ヘッド12からのインク(廃インク)を吸収して一時的に保持し得るように構成されている。
【0026】
また、前記キャッピング手段9はキャップホルダ9bを有している。このキャップホルダ9bには、前記キャップ部材9aが二色成形法などによって一体に成形されている。前記キャップホルダ9はほぼ角形箱からなり、両側壁にはそれぞれ平板状のばね受部9cが水平方向に突出して設けられている。そして、前記キャップホルダ9bは、スライダ昇降機構を構成するスライダ15上に保持され、このスライダ15と前記ばね受部9cとの間に弾装された圧縮ばね(図示せず)によって記録ヘッド側に常時付勢されている。
【0027】
なお、前記キャップホルダ9bの一端中央部および他端両側部には係合部9dが設けられており、前記スライダ15には前記係合部9dにそれぞれ対応する係止部材15aが設けられている。これにより、前記各係合部9dが前記各係止部材15aによって係止されることにより、前記キャップホルダ9bの上方移動すなわち記録ヘッド側への移動が規制されている。
【0028】
前記スライダ15の底部には、スライダ回動用のアーム24の自由端部に位置する一対の水平軸25がそれぞれ回動可能に枢支されている。そして、前記アーム24の反自由端部は、フレーム部材23に水平軸23aを介して回動可能に枢支されている。これにより、スライダ15がフレーム部材23に対しアーム24を介して円弧状の軌跡をもって立ち上がることができる。
【0029】
また、前記スライダ15の非印刷領域側の両側端部にはそれぞれガイド軸15bが設けられている。これら各ガイド軸15bは、前記フレーム部材23に設けられた各案内溝26によって保持されるように構成されている。これら各案内溝26の両端部にはそれぞれ低所部26aと高所部26bが配置されており、これら両部26a,26b間には傾斜部26cが配置されている。
【0030】
前記両ガイド軸15bのうち一方のガイド軸は、前記フレーム部材23に引張ばね27を介して連結されている。これにより、スライダ15が印字領域方向に接近し、かつ記録ヘッド12から離間する方向に、すなわち本実施形態(図3)においては下方に位置するように付勢されている。
【0031】
そして、前記キャリッジ1が前記キャッピング手段9の直上に移動した際、キャリッジ1に設けられた係合体1bがスライダ15に直立するように設けられた係合部15cに当接することで、引張ばね27の弾撥力に抗してスライダ15がアーム24を介して立ち上がる。これにより、前記記録ヘッド12のノズル形成面12aが前記キャップ部材9aで封止される。
【0032】
また、前記キャリッジ1が印字領域側に移動した場合には、前記係合部15cに対する前記係合体1bの当接が解除され、前記スライダ15が引張ばね27の弾撥力によって下方位置に配置される。これにより、キャップ部材9aによる記録ヘッド12におけるノズル形成面12aの封止が解除される。
【0033】
なお、図3に示すように、前記キャップ部材9aにおけるシール面、すなわち前記記録ヘッド12のノズル形成面12aに当接する上方開口端面は、前記記録ヘッド12のノズル形成面12aに対して非平行状態となるように配置されている。換言すれば、キャップ部材9aのシール面は、ホームポジション側(図3における右側)端部に対して印字領域側端部が僅かに下方に位置するように傾斜状態になされている。
【0034】
そして、前記キャップ部材9aは、前記記録ヘッド12のノズル形成面12aを封止する場合に、先ずホームポジション側端部からノズル形成面12aに当接し、前記スライダ15の上昇動作にしたがって前記記録ヘッド12のノズル形成面12aの全体を封止するように作用する。また、前記キャップ部材9aは、前記記録ヘッド12のノズル形成面12aに対する封止を解除する場合に、前記記録ヘッド12のノズル形成面12aに対し、先ず印字領域側端部から離間し、ノズル形成面12aに対して非平行状態で離間するように作用する。
【0035】
一方、図2に示すように、前記キャッピング手段9の印字領域側には、前記キャリッジ1の移動動作に伴って前記記録ヘッド12のノズル形成面12aを払拭(ワイピング)する前記ワイピング手段(クリーナ)11が配置されている。このワイピング手段11は、例えばゴム等の弾性素材からなるワイピング部材(クリーニング部材)11aおよびこのワイピング部材11aを保持するホルダ11bを有している。
【0036】
このワイピング手段11は、例えばカム部材(図示せず)の回転によって水平方向に移動し得るように構成されている。すなわち、ワイピング手段11が、ワイピング時に前記記録ヘッド12の移動経路内のワイピング位置に進行し、非ワイピング時にこの進行位置から移動経路外に退避する。
そして、ワイピング手段11が記録ヘッド12の移動経路内にあり、このワイピング手段11の配置位置を記録ヘッド12が通過すると、ワイピング部材11によってインク吸引前においてノズル形成面12aに付着する塵埃や紙粉などが除去され、またインク吸引後においてノズル形成面12aに付着するインクが払拭される。
【0037】
このような構成において、キャリッジモータ2の駆動によってキャリッジ1が印字領域から非印字領域(ホームポジション)側に移動すると、キャリッジ1の係合体1bがスライダ15の係合部15cに係合する。そして、なおもキャリッジ1がホームポジション側に移動することで、引張ばね27の弾撥力に抗してスライダ15がアーム24を介して上昇する。この場合、スライダ15のガイド軸15bが案内溝26の傾斜部26cから高所部26bに移動する。これにより、キャップ部材9aで記録ヘッド12のノズル形成面12aが封止される。
【0038】
このようにして、キャップ部材9aによる記録ヘッド12の封止が完了した段階でキャップ部材9aが大気との連通を遮断して気密状態となり、ノズル開口からのインクの蒸発を抑制し、記録ヘッド12の目詰まりを防止するように作用する。
【0039】
一方、キャリッジモータ2の駆動によってキャリッジ1が非印字領域から印字領域側に移動すると、キャリッジ1の係合体1bがスライダ15の係合部15cから離間する。
したがって、引張ばね27の弾撥力によってスライダ15がアーム24を介して下降する。この場合、スライダ15のガイド軸15bが高所部26bから傾斜部26cに移動する。これにより、記録ヘッド12のキャップ部材9aによる封止状態が解除される。
【0040】
次に、前記した記録装置の制御回路につき、図5を用いて説明する。図5は、本発明が適用されたインクジェット式記録装置に内蔵する制御回路を示すブロック図で、同図において既に使用した各部に相当する部分を同一符号で示す。
同図において、符号30は印刷制御手段で、ホストコンピュータからの印刷データに基づいてビットマップデータを生成し、この生成データに基づいてヘッド駆動手段31から駆動信号を記録ヘッド12に出力させ、この記録ヘッド12からインク滴を吐出させる機能を備えている。また、一定時間毎あるいは印刷終了後に、フラッシング動作およびクリーニング動作を実行させるための信号をそれぞれフラッシング制御手段32とクリーニング制御手段33に出力するように構成されている。
【0041】
前記ヘッド駆動手段31は、印刷データに基づく駆動信号の他に、フラッシング制御手段32からのフラッシング指令信号を受けてフラッシング動作のための信号を記録ヘッド12に出力するように構成されている。
【0042】
前記フラッシング制御手段32は、印刷制御手段30あるいはクリーニング制御手段33からの出力信号を受けてフラッシング動作を実行させる機能を備えている。これにより、フラッシング制御手段32が印刷制御手段30あるいはクリーニング制御手段33からの信号を受けると、フラッシングタイマ39のセット時間に応じてヘッド駆動手段31を制御する。そして、ヘッド駆動手段31によって記録ヘッド12(アクチュエータ)を駆動させ、フラッシング動作を実行させる。また、クリーニング制御手段33からポンプ駆動手段34に駆動信号を送出させ、ポンプ駆動手段34を駆動させる。
【0043】
前記クリーニング制御手段33は、一定時間毎あるいは印刷終了後に印刷制御手段30から出力信号を受けてクリーニング動作を実行させる機能を備えている。また、記録装置の操作パネル等に配置されたクリーニング指令スイッチ36のオン操作を受けたクリーニング(CL)指令検知手段35からの指令信号により、クリーニング動作を実行させる機能も備えている。これにより、クリーニング制御手段33が、印刷制御手段30あるいはCL指令検知手段35からの出力信号を受けると、ポンプ駆動手段34を制御し、このポンプ駆動手段34によって吸引ポンプ10を駆動させ、クリーニング動作を実行させる。
【0044】
前記ポンプ駆動手段34は、クリーニング制御手段33からの制御信号を受けてポンプ駆動動作のための駆動信号を前記吸引ポンプ10に出力し、吸引ポンプ10を駆動させ、インク吸引動作を実行させる。
【0045】
符号37で示すキャリッジ制御手段は、印刷制御手段30,フラッシング制御手段32あるいはクリーニング制御手段33からの信号を受けてキャリッジモータ2に制御信号を送出し、キャリッジモータ2を制御する機能を備えている。さらに、キャリッジ位置検出手段としてのエンコーダ40からの検出信号を受けてフラッシング制御手段32およびクリーニング制御手段33とキャリッジモータ2とに制御信号を出力する機能も備えている。
【0046】
これにより、前記ワイピング部材11aをワイピング動作に伴い印字領域側から非印字領域側に移動させるためのキャリッジ移動速度(第一キャリッジ移動速度a)が80cps(character/sec)に制御される。また、前記ワイピング部材11aのワイピング終了後動作に伴う前記空隙72内への到達によって前記キャリッジ1を停止させた後、前記空隙72から非印字領域側に移動させるためのキャリッジ移動速度(第二キャリッジ移動速度b)が5cpsに制御される。そして、ワイピング部材11aがプレート71の傾斜面71aに乗り上げるに際してプレート71のエッジから受ける衝撃力を緩和し得るように構成されている。
【0047】
前記フラッシングタイマ39は、フラッシング制御手段32によってフラッシング動作が実行された場合にリセット状態とされ、フラッシング動作の実行後に経過時間をカウントアップ状態とするようになされる。そして、所定の時間が経過した場合に、フラッシング制御手段32を起動させてフラッシング動作を実行させるように機能する。
【0048】
次に、このように構成されたインクジェット式記録装置のヘッドクリーニング方法につき、図3および図4と図5とを用いて説明する。なお、以下に説明するクリーニング動作は、クリーニング制御手段33に格納された制御プログラムに基づいて実行される。また、クリーニング動作が開始される前には、キャリッジ1が印刷領域に配置されているものとする。
本クリーニング動作は、一定時間毎あるいは印刷終了後に、クリーニング制御手段33に対する印刷制御手段30からの信号の送出によって開始される。
また、ユーザがクリーニング指令スイッチ36をオン操作すると、クリーニング指令検知手段35が動作し、クリーニング指令検知手段35からクリーニング制御手段33に指令信号が送出され、クリーニング動作が開始される。
【0049】
これらクリーニング動作の開始により、クリーニング制御手段33からキャリッジ制御手段37を介してキャリッジモータ2に、キャリッジ1を印字領域からホームポジションに移動させるための駆動信号が送出される。このため、キャリッジモータ2が駆動され、キャリッジ1が印字領域からホームポジションに第一キャリッジ移動速度a(80cps)をもって移動する。
また、クリーニング動作の開始により、クリーニング制御手段33からポンプ駆動手段34にも駆動信号が送出される。このため、ポンプ駆動手段34が駆動され、吸引ポンプ10が駆動される。
【0050】
この場合、吸引ポンプ10が駆動すると、この駆動力がワイピング手段11に伝達され、ワイピング手段11がヘッド移動経路における印字領域とホームポジション間のワイピング位置に移動する。このため、キャリッジ1がワイピング位置を通過する際、記録ヘッド12のノズル形成面12aがワイピング手段11によって払拭され、ノズル形成面12aに付着している塵埃や紙粉などが除去される(第一ワイピング工程)。
【0051】
一方、キャリッジ1がホームポジションに移動すると、エンコーダ40によってキャリッジ1の位置が検出され、この検出信号を受けたキャリッジ制御手段37からキャリッジモータ2に停止信号が送出される。このため、キャリッジモータ2が停止し、キャリッジ1がホームポジションに位置付けられる。
【0052】
また、キャリッジ1がホームポジションに移動すると、キャッピング手段9が記録ヘッド12のノズル形成面12aを封止するキャッピング位置に進行し、記録ヘッド12のノズル形成面12aが封止される。この状態において、吸引ポンプ10が駆動すると、この駆動によるポンプ作用(吸引動作)によってキャッピング手段9の内部空間が一定時間負圧を受けて記録ヘッド12からインクがキャップ部材9a内に吐出され、さらにキャップ部材9aから吸引ポンプ10を介して廃液タンク60に排出される。
【0053】
次に、インクの吸引動作(インク吸引工程)が実行された後、クリーニング制御手段33からキャリッジ制御手段37を介してキャリッジモータ2に、キャリッジ1をホームポジションから印字領域に移動させるための駆動信号が送出される。このため、キャリッジモータ2が駆動され、キャリッジ1が第一キャリッジ移動速度をもってホームポジションから印字領域側に移動する。
この場合、キャリッジ1が印字領域に向かって移動開始すると、キャッピング手段9が記録ヘッド12のノズル形成面12aを封止するキャッピング位置から退避し、キャッピング手段9によるノズル形成面12aの封止が解除される。また、キャリッジ1が移動してワイピング位置を通過するに際し、記録ヘッド12のノズル形成面12aがワイピング位置のワイピング部材11aによって払拭され、ノズル形成面12aに付着しているインクがワイピング部材11aによって掻き取られる(第二ワイピング工程)。
【0054】
そして、キャリッジ1が印字領域側にさらに第一キャリッジ移動速度をもって移動し、ワイピング部材11aの先端部を空隙72内に入り込ませるような位置にキャリッジ1が到達すると、このキャリッジ1の到達位置がエンコーダ40によって検出される。この検出信号はキャリッジ制御手段37に送出され、キャリッジ制御手段37からキャリッジ1を停止させるための制御信号がキャリッジモータ2に送出される。この場合、キャリッジ1の停止タイミングは、ワイピング部材11aがノズル形成面12a上の非印字領域側ノズル列(ノズル終端位置)を通過する位置とプレート71の傾斜面71a上に到達するまでの位置との間で設定される。これにより、キャリッジ1の停止タイミングに厳密性が要求されないため、キャリッジ位置検出手段(エンコーダ40)における取付精度のばらつき発生を防止することができる。
【0055】
この後、キャリッジ制御手段37からキャリッジモータ2に駆動信号が送出され、キャリッジモータ2が駆動されると、キャリッジ1が停止位置から印字領域側に第二キャリッジ移動速度a(5cps)をもって移動する。
このようにして、クリーニング動作が実行される。
【0056】
以上の方法によると、ワイピング動作時にワイピング部材11aがノズル始端位置からノズル終端位置を通過するまで移動して記録ヘッド12のノズル形成面12aを払拭し、さらなる移動によって空隙72に到達した後、この空隙72からプレート71の傾斜面71a上に乗り上げる。
この場合、ワイピング部材11aが空隙72内に到達すると、キャリッジ1が一旦停止するため、ワイピング部材11aが傾斜面71aに乗り上げるに際してプレート71のエッジから受ける衝撃力が緩和される。
したがって、本実施形態においては、ワイピング終了後におけるインクの飛散発生が確実に抑制されるため、キャッピング手段用駆動機構などのインクによる汚染を抑制することができる。
これにより、キャッピング手段用駆動機構の円滑な動作が阻害されず、長期間にわたるキャッピング手段動作上の信頼性を保証することができる。
【0057】
また、本実施形態においては、傾斜面71aのキャリッジ移動方向寸法をワイピング部材11aの退避位置側から進行位置側に向かって漸次小さくなるような寸法に設定するとともに、その傾斜角をワイピング部材11aの退避位置側から進行位置側に向かって漸次大きくなるような角度に設定したため、ワイピング終了後のワイピング部材11aがその非印字領域側面を退避位置側に指向するようなひねりを受けながらプレート71の傾斜面71a上を移動する。
これにより、ワイピング終了後におけるワイピング部材11aの進行位置側へのインク飛散が規制されるため、インクの飛散量がワイピング部材11aの進行位置側と比べて退避位置側に多くなる。
この場合、傾斜面71aの傾斜角を小さい角度に設定すると、ワイピング終了後のワイピング部材11aを徐々に弾性復帰させてキャリッジ1に対する負荷が緩和される。
【0058】
なお、本実施形態においては、ワイピング部材11aのワイピング終了後動作に伴う空隙72内への到達によってキャリッジ1を停止させる場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、ワイピング部材11aがプレート71の傾斜面71aに乗り上げるに際してプレート71から受ける衝撃力を緩和することができれば、ワイピング終了後動作時のキャリッジ1を減速するものでもよい。この場合、減速時におけるキャリッジ移動速度は、ワイピング部材11aをワイピング動作に伴い印字領域側から非印字領域側に移動させるためのキャリッジ移動速度より低い速度に制御されている。
【0059】
また、本実施形態においては、第一キャリッジ移動速度aおよび第二キャリッジ移動速度bをそれぞれ80cpsと5cpsの移動速度に設定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、第一キャリッジ移動速度aおよび第二キャリッジ移動速度bをそれぞれ60≦a<80cpsと5<b≦20cpsの移動速度に設定しても、実施形態と同様のクリーニング効果およびインク飛散抑制効果を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなとおり、本発明に係るインクジェット式記録装置およびそのワイピング方法によると、ワイピング終了後におけるインクの飛散発生を確実に抑制することができ、長期間にわたるキャッピング手段動作上の信頼性を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置の全体構成の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明が適用されたインクジェット式記録装置のキャッピング手段の構成を主に示す平面図である。
【図3】図1の非キャッピング状態を示す側面図である。
【図4】(a)および(b)は、インクジェット式記録装置におけるキャリッジの局部断面図とその下面図である。
【図5】本発明が適用されたインクジェット式記録装置に内蔵する制御回路を示すブロック図である。
【図6】ワイピング部材を示す斜視図である。
【図7】図6のワイピング部材を用いてワイピング作用を説明するために示す側面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ
2 キャリッジモータ
3 タイミングベルト
4 ガイド部材
5 プラテン
6 記録用紙
7 ブラックインクカートリッジ
8 カラーインクカートリッジ
9 キャッピング手段
9a キャップ部材
9b キャップホルダ
10 吸引ポンプ
11 ワイピング手段
11a ワイピング部材
12 記録ヘッド
12a ノズル形成面
30 印刷制御手段
31 ヘッド駆動手段
32 フラッシング制御手段
33 クリーニング制御手段
34 ポンプ駆動手段
35 クリーニング指令検知手段
36 クリーニング指令スイッチ
37 キャリッジ制御手段
39 フラッシングタイマ
40 エンコーダ
71 プレート
71a 傾斜面
72 空隙

Claims (4)

  1. キャリッジモータによって往復可能なキャリッジと、
    このキャリッジの非印字領域側部に配設され、印字領域側から非印字領域側に向かって上る傾斜面を有する緩衝用のプレートと、
    このプレートの印字領域側に所定の空隙を介して配設され、かつ前記キャリッジに取り付けられ、印刷データに対応してインク滴をノズル形成面から吐出するインクジェット式の記録ヘッドと、
    この記録ヘッドの移動経路と直角な水平方向に進退自在に配設され、前記キャリッジの移動動作によって前記ノズル形成面を払拭可能なワイピング部材とを備え、
    前記緩衝用のプレートの傾斜面のキャリッジ移動方向寸法を、前記ワイピング部材の退避位置側から進行位置側に向かって漸次小さくなるような寸法に設定するとともに、その傾斜角を、前記ワイピング部材の退避位置側から進行位置側に向かって漸次大きくなるような角度に設定し、
    更に、このワイピング部材により前記ノズル形成面が払拭される際に、前記キャリッジを印字領域側から印字領域側へ移動させる第一キャリッジ移動速度と比べ、前記ワイピング部材による前記ノズル形成面の払拭動作終了後、前記キャリッジをさらに印字領域側に移動させる第二キャリッジ移動速度を、低い速度に制御するキャリッジ制御手段を前記キャリッジモータに接続したことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. キャリッジモータによって往復可能なキャリッジと、
    このキャリッジの非印字領域側部に配設され、印字領域側から非印字領域側に向かって上る傾斜面を有する緩衝用のプレートと、
    このプレートの印字領域側に配設され、かつ前記キャリッジに取り付けられ、印刷データに対応してインク滴をノズル形成面から吐出するインクジェット式の記録ヘッドと、
    この記録ヘッドの移動経路と直角な水平方向に進退自在に配設され、前記キャリッジの移動動作によって前記ノズル形成面を払拭可能なワイピング部材とを備え、
    前記緩衝用のプレートの傾斜面のキャリッジ移動方向寸法を、前記ワイピング部材の退避位置側から進行位置側に向かって漸次小さくなるような寸法に設定するとともに、
    その傾斜角を、前記ワイピング部材の退避位置側から進行位置側に向かって漸次大きくなるような角度に設定したことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  3. 前記キャリッジ制御手段は、前記ワイピング部材の先端部が前記空隙に入り込ませる位置まで前記キャリッジを前記第一キャリッジ速度で移動させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 前記キャリッジ制御手段は、前記ワイピング部材の先端部が前記空隙に入り込ませる位置で前記キャリッジを停止させることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット式記録装置。
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