JP3456203B2 - インクジェット式記録装置およびそのヘッドクリーニング方法 - Google Patents
インクジェット式記録装置およびそのヘッドクリーニング方法Info
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Description
してインク滴を吐出する記録ヘッドを搭載して記録用紙
の幅方向に往復するキャリッジを備えたインクジェット
式記録装置およびそのヘッドクリーニング方法に関す
る。
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多
くの印刷に使用されている。このようなインクジェット
式記録装置には、インクカートリッジからのインクの供
給を受けるインクジェット式の記録ヘッドと、この記録
ヘッドに対して記録用紙を相対的に移動させる紙送り手
段とが備えられている。そして、印字信号に応じて記録
ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出させ
てドットを形成することで記録が行われる。この場合、
キャリッジ上に例えばブラック,イエロー,シアンおよ
びマゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘッドを搭載
し、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラ
ー印刷を可能としている。
おいては、インクをノズルからインク滴として記録用紙
に吐出させて印刷を行う関係上、次に示すような問題を
抱えている。すなわち、ノズル開口からのインク溶媒の
蒸発に起因するインク粘度の上昇やノズル形成面におけ
るインクの固化,塵埃の付着によってノズル開口に目詰
まりが発生し、さらには記録ヘッド内に気泡が混入し、
印刷不良を起こすという問題である。
は、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封止するキ
ャッピング手段と、このキャッピング手段内にインクを
吸引排出する吸引ポンプと、この吸引ポンプによるイン
クの吸引排出後に記録ヘッドのノズル形成面を清掃する
ワイピング手段(クリーナ)とを備えている。そして、
前記したノズル開口の目詰まり発生および記録ヘッド内
への気泡混入を防止するために、吸引ポンプによって記
録ヘッドからインクを強制的にキャッピング手段内に吸
引排出させた後、クリーナによって記録ヘッドのノズル
形成面を払拭(ワイピング)することが行われる。
め、または記録ヘッド内に気泡が残留している場合にな
されるインクの強制的な排出処理は、クリーニング操作
と呼ばれる。そして、記録装置における長時間の休止後
に印刷を再開する場合や、ユーザが印字かすれ等の印字
品質不良を認識し、クリーニングスイッチを操作した場
合に実行される。
は、一定時間毎に記録ヘッドのノズル開口からキャッピ
ング手段内にインクを吐出させることにより、ノズル開
口の目詰まりを解消させる、いわゆるフラッシング(空
吐出)も行われている。
ては、高精度な印刷品質の要求が高まり、印刷用のイン
クとして例えば顔料を含むインクが用いられる趨勢とな
っている。このような印刷用のインクにおいては、表面
張力が比較的大きく、泡立ちが発生し易い。このため、
例えばクリーニング動作の実行によってキャッピング手
段内にインクを排出させた後、記録ヘッドからキャッピ
ング手段(ノズル形成面)に対する封止を解除した場
合、インクの表面張力によってキャッピング手段と記録
ヘッドとの間に両者を繋ぐようなインク膜が生成され
る。そして、記録ヘッドがキャリッジとともに印刷領域
側に移動すると、インク膜がキャッピング手段側に大き
なインク泡となって取り残されるという状態が発生す
る。
キャッピング手段によって封止される際に、記録ヘッド
のノズル形成面との接触によって破裂する。この場合、
記録ヘッドのノズル開口に対して瞬間的に空気圧の変化
を及ぼし、ノズル開口内に形成されたインクのメニスカ
スを破壊することがあった。そのため、ノズル開口から
のインク滴の正常な吐出作用を得ることができず、ドッ
ト抜けと称する印字障害を発生させてクリーニング上の
信頼性が低下するという技術的課題があった。
るためになされたもので、キャッピング手段によるノズ
ル形成面の封止時にノズル開口内のインクにおけるメニ
スカスの破壊発生を防止することができ、もってクリー
ニング上の信頼性を高めることができるインクジェット
式記録装置およびそのヘッドクリーニング方法を提供す
ることを目的とするものである。
ためになされた本発明に係るインクジェット式記録装置
は、往復移動可能なキャリッジと、このキャリッジに装
着され、印刷データに対応してインク滴をノズル形成面
から吐出するインクジェット式の記録ヘッドと、この記
録ヘッドのノズル形成面を封止しこのノズル形成面から
インクを吸引排出させるためのキャッピング手段とを備
えたインクジェット式記録装置において、前記キャリッ
ジの下面部には、非印刷領域側に位置し、かつ前記キャ
ッピング手段側に突出する消泡用の第一ピンと、前記キ
ャリッジに装着された記録ヘッドの側面部における非印
刷領域側に位置し、かつ非印刷領域側に突出する消泡用
の第二ピンが設けられ、前記第一ピンおよび第二ピン
は、キャリッジの移動動作に伴い、前記キャッピング手
段内に外部に膨出するように生成されたインク泡に接触
して、当該インク泡を破壊するように構成した点に特徴
を有する。
ング手段内に外部に膨出するように発生したインク泡
は、キャリッジの移動動作に伴い、前記第一ピンおよび
第二ピンの接触によって破壊され消滅する。したがっ
て、キャッピング手段によってノズル形成面が封止され
るに際して、ノズル開口内におけるインクのメニスカス
がインク泡によって破壊されないため、印刷時にインク
滴の正常な吐出作用を得ることができる。このため、ド
ット抜けと称する印字障害の発生を防止することがで
き、クリーニング上の信頼性を高めることができる。
装置のヘッドクリーニング方法は、往復移動可能なキャ
リッジと、このキャリッジに装着され印刷データに対応
してインク滴をノズル形成面から吐出するインクジェッ
ト式の記録ヘッドと、この記録ヘッドのノズル形成面を
封止しこのノズル形成面からインクを吸引排出させるた
めのキャッピング手段と、前記キャリッジの下面部にお
ける非印刷領域側に位置し、かつ前記キャッピング手段
側に突出する消泡用の第一ピンと、前記キャリッジに装
着された記録ヘッドの側面部における非印刷領域側に位
置し、かつ非印刷領域側に突出する消泡用の第二ピンと
を備えたインクジェット式記録装置のヘッドクリーニン
グ方法であって、前記キャッピング手段によって前記ノ
ズル形成面を封止し、このノズル形成面からインクを前
記キャッピング手段内に吸引排出させる工程を含み、前
記キャッピング手段によってノズル形成面を封止するに
あたり、前記キャッピング手段内に外部に膨出するよう
に発生したインク泡を、前記キャリッジの移動動作に伴
う前記第一ピンおよび第二ピンの接触により消滅させる
ことを特徴とする。
手段内に外部に膨出するように発生したインク泡は、キ
ャリッジの移動動作に伴い、前記第一ピンおよび第二ピ
ンの接触によって破壊され消滅する。したがって、キャ
ッピング手段によってノズル形成面が封止されるに際し
て、ノズル開口内におけるインクのメニスカスがインク
泡によって破壊されないため、印刷時にインク滴の正常
な吐出作用を得ることができる。このため、ドット抜け
と称する印字障害の発生を防止することができ、クリー
ニング上の信頼性が高いインクジェット式記録装置のヘ
ッドクリーニング方法を提供することができる。
ト式記録装置につき、図に示す実施の形態に基づいて説
明する。図1は、本発明が適用されたインクジェット式
記録装置の全体構成を示す斜視図である。同図におい
て、符号1で示すキャリッジは、キャリッジモータ2に
よって往復移動するタイミングベルト3の一部に結合さ
れている。そして、ガイドロッド4に案内され、プラテ
ン5の軸方向に往復移動し得るように構成されている。
インク用の記録ヘッドおよびカラーインク用の記録ヘッ
ドが印刷時に記録用紙Pに対向するように装着されてい
る。また、キャリッジ1の上面部には、前記両記録ヘッ
ドにインクをそれぞれ供給するブラックインクカートリ
ッジC1とカラーインクカートリッジC2が着脱自在に
取り付けられている。これにより、各記録ヘッドに対し
てインクが導入されると、印刷データに対応して記録用
紙Pにインク滴を吐出して印刷が行われる。
(ホームポジション)には、キャッピング手段6が配置
されている。このキャッピング手段6には、前記記録ヘ
ッドのノズル形成面に密封空間をもって封止し得る大き
さに形成された例えばエラストマーなどの弾性素材から
なるキャップ部材(後述)が配置されている。
段6の直上に移動すると、ヘッド側に上昇してキャップ
部材によって前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し得
るように構成されている。また、キャッピング手段6の
下方には、前記キャップ部材の内部空間(密封空間)に
負圧を与えるための吸引ポンプ50が配置されている。
録ヘッドのノズル形成面を封止してノズル開口のインク
の乾燥を防止する蓋体としての機能と、記録ヘッドに印
刷とは関係のない駆動信号を印加してインク滴を空吐出
させるフラッシング動作時のインク受けとしての機能と
を備えている。また、キャッピング手段6は、前記吸引
ポンプ50からの負圧を記録ヘッドに作用させ、インク
を吸引排出させるクリーニング機能も兼ねている。
近傍には、クリーナ20(クリーニング部材21)が前
記記録ヘッド(キャリッジ)の往復方向と直角な水平方
向に進退可能となるように配置されている。このクリー
ナ20の進退動作には、モータの回転力が用いられる。
そして、モータを一方向(正方向)に回転させると、記
録ヘッドの移動経路上にクリーニング部材21が進行す
る。また、他方向(逆方向)に回転させると、記録ヘッ
ドの移動経路からクリーニング部材21が退避する。
ンクジェット式記録装置におけるキャッピング手段の構
成を主に示したものである。図2は記録装置を上方から
見た状態を示し、図3は同じく記録装置を側方から見た
非キャッピング状態を示す。図3において、符号1で示
すキャリッジは、前記したようにタイミングベルト3
(図1に図示)の一部に結合されている。そして、ガイ
ドロッド4(図1に図示)に案内され、用紙ガイド板G
(図2に図示)に対向して平行に往復移動し得るように
構成されている。
域側に位置し、かつ前記キャッピング手段6側に突出す
る消泡用の第一ピン81が設けられている。また、この
キャリッジ1に装着された記録ヘッドHの側面部には、
非印刷領域側に位置し、かつ非印刷領域側に突出する消
泡用の第二ピン82が設けられている。そして、この第
二ピン82および前記第一ピン81は、非キャッピング
状態において前記キャッピング手段6の上方をキャリッ
ジ動作に伴い移動するように構成されている。これによ
り、前記両ピン81,82は、インク泡Bがキャッピン
グ手段6(キャップ部材)内に外部に膨出するように生
成された場合に、このインク泡Bにキャリッジ1の移動
動作に伴い接触し、インク泡Bを破壊する。
(ホームポジション)に配置されているキャッピング手
段6は、前記したように、記録ヘッドHのノズル形成面
に密封空間をもって封止し得る大きさに形成された例え
ばエラストマーなどの弾性素材からなるキャップ部材7
を有している。
部材7の底部には、図2に示すようにインク排出口7a
が設けられている。このキャップ部材7のインク排出口
7aには、前記吸引ポンプ50(図1に図示)の一部を
構成するチューブ(図示せず)の一方端部が接続されて
いる。これにより、非印刷時にキャップ部材7で記録ヘ
ッドHのノズル形成面が封止され、吸引ポンプ50によ
る負圧がキャッピング手段6の内部空間に印加される
と、記録ヘッドHからキャッピング手段6内にインクを
強制的に排出させることができる。なお、前記キャップ
部材7内にはインク吸収シート8が収容され、記録ヘッ
ドHからのインクを吸収して一時的に保持し得るように
構成されている。
ルダ9に対して例えば二色成形法などの手段によって一
体に成形されている。このキャップホルダ9は角形箱か
らなり、両側壁にはそれぞれ平板状のばね受部9aが水
平方向に突出して設けられている。そして、キャップホ
ルダ9は、スライダ昇降機構を構成するスライダ10上
に保持され、前記スライダ10と前記ばね受部9aとの
間に弾装された圧縮ばね(図示せず)によって記録ヘッ
ド側に常時付勢されている。
および他端両側部には係合部9bが設けられており、前
記スライダ10には前記係合部9bにそれぞれ対応する
係止部材10aが設けられている。これにより、キャッ
プホルダ9は、前記各係合部9bが前記各係止部材10
aによって係止されることにより、上方移動すなわち記
録ヘッド側への移動が規制されている。
動用のアーム14の自由端部に位置する一対の水平軸1
5がそれぞれ回動可能に枢支されている。そして、前記
アーム14の反自由端部は、フレーム部材13に対して
回動可能に枢支されている。これにより、スライダ10
がフレーム部材13に対しアーム14を介して円弧状の
軌跡をもって立ち上がることができる。
両側端部にはそれぞれガイド片10bが設けられてい
る。これら各ガイド片10bは、前記フレーム部材13
に設けられた各案内溝16によって保持されるように構
成されている。これら各案内溝16の両端部にはそれぞ
れ低所部16aと高所部16bが配置されており、これ
ら両部16a,16b間には傾斜部16cが配置されて
いる。
のガイド片は、前記フレーム部材13に引張ばね17を
介して連結されている。これにより、スライダ10が印
刷領域方向に接近し、かつ記録ヘッドHから離間する方
向に、すなわち本実施形態(図3)においては下方に位
置するように付勢されている。
ング手段6の直上に移動した際、キャリッジ1に設けら
れた係合体1aがスライダ10に直立するように設けら
れた係合部10cに当接することで、引張ばね17の弾
撥力に抗してスライダ10がアーム14を介して立ち上
がる。これにより、記録ヘッドHのノズル形成面がキャ
ップ部材7で封止される。
動した場合には、前記係合部10cに対する前記係合体
1aの当接が解除され、前記スライダ10が引張ばね1
7の弾撥力によって下方位置に配置される。これによ
り、キャップ部材7による記録ヘッドHにおけるノズル
形成面の封止が解除される。
材7におけるシール面、すなわち前記記録ヘッドHのノ
ズル形成面に当接する上方開口端面は、記録ヘッドHの
ノズル形成面に対して非平行状態となるように配置され
ている。換言すれば、キャップ部材7のシール面は、ホ
ームポジション側(図3における右側)端部に対して印
刷領域側端部が僅かに下方に位置するように傾斜状態に
なされている。
ドHのノズル形成面を封止する場合に、先ずホームポジ
ション側端部からノズル形成面に当接し、スライダ10
の上昇にしたがって前記記録ヘッドHのノズル形成面の
全体を封止するように作用する。また、前記キャップ部
材7は、記録ヘッドHのノズル形成面に対する封止を解
除する場合に、記録ヘッドHのノズル形成面に対し、先
ず印刷領域側端部から離間し、ノズル形成面に対して非
平行状態で離間するように作用する。
グ手段6に隣接する印刷領域側には、前記キャリッジ1
の移動に伴って前記記録ヘッドHのノズル形成面を払拭
(ワイピング)するワイピング手段(クリーナ)20が
配置されている。このワイピング手段20は、例えばゴ
ム等の弾性素材からなるワイピング部材(クリーニング
部材)21およびこのワイピング部材21を保持するホ
ルダ22を有している。
示せず)の回転によって水平方向に移動し得るように構
成されている。すなわち、ワイピング手段20が、ワイ
ピング時に前記記録ヘッドHの移動経路内のワイピング
位置に進行し、非ワイピング時にこの進行位置から移動
経路外に退避する。そして、ワイピング手段20が記録
ヘッドHの移動経路内にあり、このワイピング手段20
の配置位置を記録ヘッドHが通過すると、ワイピング部
材21によってインク吸引前においてノズル形成面に付
着する塵埃や紙粉などが除去され、またインク吸引後に
おいてノズル形成面に付着するインクが払拭される。
グ手段20の移動動作と、前記キャッピング手段6の内
部空間を負圧にする吸引ポンプ50の吸引動作には、前
記用紙ガイドG上の記録用紙Pを搬送する紙送りモータ
(図示せず)の駆動力が利用される。そして、前記ワイ
ピング部材21は、前記吸引ポンプ50の駆動動作に伴
い前記記録ヘッドHの移動経路内外を進退するように構
成されている。
タ2の駆動によってキャリッジ1が非印刷領域(ホーム
ポジション)側に移動すると、キャリッジ1の係合体1
aがスライダ10の係合部10cに係合する。そして、
なおもキャリッジ1がホームポジション側に移動するこ
とで、引張ばね17の弾撥力に抗してスライダ10がア
ーム14を介して上昇する。この場合、スライダ10の
ガイド片10bが案内溝16の傾斜部16cから高所部
16bに移動する。これにより、記録ヘッドHのノズル
形成面がキャップ部材7によって封止される。
ズル形成面の封止が完了した段階でキャップ部材7が大
気との連通を遮断して気密状態となり、ノズル開口から
のインクの蒸発を抑制し、記録ヘッドHの目詰まりを防
止するように作用する。
キャリッジ1が印刷領域側に移動すると、キャリッジ1
の係合体1aがスライダ10の係合部10cから離間す
る。したがって、引張ばね17の弾撥力によってスライ
ダ10がアーム14を介して下降する。この場合、スラ
イダ10のガイド片10bが高所部16bから傾斜部1
6cに移動する。これにより、記録ヘッドHのキャップ
部材7による封止状態が解除される。
る制御回路を示すブロック図で、同図において既に使用
した各部に相当する部分を同一符号で示す。同図におい
て、符号30は印刷制御手段で、ホストコンピュータか
らの印刷データに基づいてビットマップデータを生成
し、このデータに基づいてヘッド駆動手段31から駆動
信号を記録ヘッドHに出力させ、この記録ヘッドHから
インク滴を吐出させる機能を備えている。また、一定時
間毎あるいは印刷終了後に、フラッシング動作およびク
リーニング動作を実行させるための信号を、それぞれフ
ラッシング制御手段32とクリーニング制御手段33に
出力するように構成されている。
基づく駆動信号の他に、フラッシング制御手段32から
のフラッシング指令信号を受けてフラッシング動作のた
めの信号を記録ヘッドHに出力するように構成されてい
る。
御手段30あるいはクリーニング制御手段33からの出
力信号を受けてフラッシング動作を実行させる機能を備
えている。これにより、フラッシング制御手段32が印
刷制御手段30あるいはクリーニング制御手段33から
の信号を受けると、フラッシングタイマ39のセット時
間に応じてヘッド駆動手段31を制御する。そして、ヘ
ッド駆動手段31によって記録ヘッドH(アクチュエー
タ)を駆動させ、フラッシング動作を実行させる。ま
た、クリーニング制御手段33からポンプ駆動手段34
に駆動信号を送出させ、ポンプ駆動手段34を駆動させ
る。
間毎あるいは印刷終了後に、印刷制御手段30から出力
信号を受けてクリーニング動作を実行させる機能を備え
ている。また、記録装置の操作パネル等に配置されたク
リーニング指令スイッチ36のオン操作を受けたクリー
ニング(CL)指令検知手段35からの指令信号によ
り、クリーニング動作を実行させる機能も備えている。
これにより、クリーニング制御手段33が、印刷制御手
段30あるいはCL指令検知手段35からの出力信号を
受けると、ポンプ駆動手段34を制御し、このポンプ駆
動手段34によって吸引ポンプ50を駆動させ、クリー
ニング動作を実行させる。
制御手段33からの制御信号を受けてポンプ駆動動作の
ための駆動信号を前記吸引ポンプ50に出力し、吸引ポ
ンプ50を駆動させ、インク吸引動作を実行させる。
刷制御手段30,フラッシング制御手段32あるいはク
リーニング制御手段33からの信号を受けてキャリッジ
モータ2に制御信号を送出し、キャリッジモータ2を制
御する機能を備えている。また、キャリッジ位置検出手
段(図示せず)からの検出信号を受けてフラッシング制
御手段32あるいはクリーニング制御手段33に制御信
号を出力するように構成されている。
ング制御手段32によってフラッシング動作が実行され
た場合にリセット状態とされ、フラッシング動作の実行
後に経過時間をカウントアップ状態とするようになされ
る。そして、所定の時間が経過した場合に、フラッシン
グ制御手段32を起動させてフラッシング動作を実行さ
せるように機能する。
ット式記録装置のヘッドクリーニング方法につき、図3
および図4を用いて説明する。なお、以下に説明するク
リーニング動作は、クリーニング制御手段33に格納さ
れた制御プログラムに基づいて実行される。また、クリ
ーニング動作が開始される前には、キャリッジ1が印刷
領域に配置されているものとする。本クリーニング動作
は、一定時間毎あるいは印刷終了後に、クリーニング制
御手段33に対する印刷制御手段30からの信号の送出
によって開始される。また、ユーザがクリーニング指令
スイッチ36をオン操作すると、クリーニング指令検知
手段35が動作し、クリーニング指令検知手段35から
クリーニング制御手段33に指令信号が送出され、クリ
ーニング動作が開始される。
リーニング制御手段33からキャリッジ制御手段37を
介してキャリッジモータ2に、キャリッジ1を印刷領域
からホームポジションに移動させるための駆動信号が送
出される。このため、キャリッジモータ2が駆動され、
キャリッジ1が印刷領域からホームポジションに移動す
る。また、クリーニング動作の開始により、クリーニン
グ制御手段33からポンプ駆動手段34にも駆動信号が
送出される。このため、ポンプ駆動手段34が駆動さ
れ、吸引ポンプ50が駆動される。
この駆動力がワイピング手段20に伝達され、ワイピン
グ手段20がヘッド移動経路における印刷領域とホーム
ポジション間のワイピング位置に移動する。このため、
キャリッジ1がワイピング位置を通過する際、記録ヘッ
ドHのノズル形成面がワイピング手段20によって払拭
され、ノズル形成面に付着している塵埃や紙粉などが除
去される(第一ワイピング工程)。
移動すると、キャリッジ位置検出手段(図示せず)によ
ってキャリッジ1の位置が検出され、この検出信号を受
けたキャリッジ制御手段37からキャリッジモータ2に
停止信号が送出される。このため、キャリッジモータ2
が停止し、キャリッジ1がホームポジションに位置付け
られる。
移動すると、キャッピング手段6が記録ヘッドHのノズ
ル形成面を封止するキャッピング位置に進行し、記録ヘ
ッドHのノズル形成面が封止される。この状態におい
て、吸引ポンプ50が駆動すると、この駆動によるポン
プ作用(吸引動作)によってキャッピング手段6の内部
空間が一定時間負圧を受けて記録ヘッドHからインクが
キャップ部材7内に吐出され、さらにキャップ部材7か
ら吸引ポンプ50を介して廃液タンク60に排出され
る。
程)が実行された後、クリーニング制御手段33からキ
ャリッジ制御手段37を介してキャリッジモータ2に、
キャリッジ1をホームポジションから印刷領域に移動さ
せるための駆動信号が送出される。このため、キャリッ
ジモータ2が駆動され、キャリッジ1がホームポジショ
ンから印刷領域に向かって移動開始される。この場合、
キャリッジ1が印刷領域に向かって移動開始すると、キ
ャッピング手段6が記録ヘッドHのノズル形成面を封止
するキャッピング位置から退避し、キャッピング手段6
によるノズル形成面の封止が解除される。
リッジ位置検出手段によってキャリッジ1がワイピング
位置の直前位置に到達したことが検出される。この検出
信号はキャリッジ制御手段37に送出され、キャリッジ
制御手段37からキャリッジ1を往復移動させるための
制御信号がキャリッジモータ2に送出される。このた
め、キャリッジモータ2の駆動によってキャリッジ1が
ワイピング位置とホームポジションとの間の領域内で一
定時間往復移動し、このキャリッジ動作とともに第一ピ
ン81および第二ピン82が往復移動する。これによ
り、キャッピング手段6によるノズル形成面の封止を解
除した際、キャッピング手段6の外部に膨出するように
インク泡Bが発生している場合には、このインク泡Bに
第一ピン81および第二ピン82が接触し、インク泡B
が破壊される。
した後、キャリッジ制御手段37からキャリッジモータ
2にキャリッジ1を印刷領域に移動させるための駆動信
号が送出される。このため、キャリッジモータ2の駆動
によってキャリッジ1が印刷領域に移動する。この場
合、キャリッジ1がワイピング位置を通過する際、記録
ヘッドHのノズル形成面がワイピング位置のワイピング
部材21によって払拭され、ノズル形成面に付着してい
るインクがワイピング部材21によって掻き取られる
(第二ワイピング工程)。このようにして、クリーニン
グ動作を実行させる。
の外部に膨出するように発生したインク泡が、吸引排出
工程と第二ワイピング工程との間で第一ピン81および
第二ピン82の接触によって破壊され消滅する。したが
って、キャッピング手段6によってノズル形成面が封止
されるに際し、記録ヘッドHのメニスカスがインク泡に
よって破壊されないため、印刷時にインク滴の正常な吐
出作用を得ることができる。このため、ドット抜けと称
する印字障害の発生を防止することができ、クリーニン
グ上の信頼性を高めることができる。
係るインクジェット式記録装置およびそのヘッドクリー
ニング方法によると、キャッピング手段によるノズル形
成面の封止時にノズル開口内のメニスカスの破壊発生を
防止することができ、クリーニング上の信頼性を高める
ことができる。
の全体構成を示す斜視図である。
のキャッピング手段の構成を主に示す平面図である。
る。
に内蔵する制御回路を示すブロック図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 往復移動可能なキャリッジと、このキャ
リッジに装着され、印刷データに対応してインク滴をノ
ズル形成面から吐出するインクジェット式の記録ヘッド
と、この記録ヘッドのノズル形成面を封止し、このノズ
ル形成面からインクを吸引排出させるためのキャッピン
グ手段とを備えたインクジェット式記録装置において、 前記キャリッジの下面部には、非印刷領域側に位置し、
かつ前記キャッピング手段側に突出する消泡用の第一ピ
ンと、前記キャリッジに装着された記録ヘッドの側面部
における非印刷領域側に位置し、かつ非印刷領域側に突
出する消泡用の第二ピンが設けられ、前記第一ピンおよ
び第二ピンは、キャリッジの移動動作に伴い、前記キャ
ッピング手段内に外部に膨出するように生成されたイン
ク泡に接触して、当該インク泡を破壊するように構成し
たことを特徴とするインクジェット式記録装置。 - 【請求項2】 往復移動可能なキャリッジと、このキャ
リッジに装着され、印刷データに対応してインク滴をノ
ズル形成面から吐出するインクジェット式の記録ヘッド
と、この記録ヘッドのノズル形成面を封止し、このノズ
ル形成面からインクを吸引排出させるためのキャッピン
グ手段と、前記キャリッジの下面部における非印刷領域
側に位置し、かつ前記キャッピング手段側に突出する消
泡用の第一ピンと、前記キャリッジに装着された記録ヘ
ッドの側面部における非印刷領域側に位置し、かつ非印
刷領域側に突出する消泡用の第二ピンとを備えたインク
ジェット式記録装置のヘッドクリーニング方法であっ
て、 前記キャッピング手段によって前記ノズル形成面を封止
し、このノズル形成面からインクを前記キャッピング手
段内に吸引排出させる工程を含み、 前記キャッピング手段によってノズル形成面を封止する
にあたり、前記キャッピング手段内に外部に膨出するよ
うに発生したインク泡を、前記キャリッジの移動動作に
伴う前記第一ピンおよび第二ピンの接触により消滅させ
ることを特徴とするインクジェット式記録装置のヘッド
クリーニング方法。
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