JP3521421B2 - インクジェット式記録装置に適用されるインク流路内の気泡排出方法および気泡排出装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置に適用されるインク流路内の気泡排出方法および気泡排出装置

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JP3521421B2
JP3521421B2 JP32681698A JP32681698A JP3521421B2 JP 3521421 B2 JP3521421 B2 JP 3521421B2 JP 32681698 A JP32681698 A JP 32681698A JP 32681698 A JP32681698 A JP 32681698A JP 3521421 B2 JP3521421 B2 JP 3521421B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙の幅方向
に移動するキャリッジ上に装填され、ノズル開口からイ
ンク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記
記録ヘッドのノズル形成面を封止して負圧発生手段から
の負圧を受けるキャッピング手段とを具備したインクジ
ェット式記録装置に適用されるインク流路内の気泡排出
方法および気泡排出装置に関するものであり、特に記録
ヘッド内およびこれに通ずるインク供給路内の気泡の残
留を低減させる気泡排出シーケンス技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、印刷時の
騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で
形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多
くの印刷に使用されている。このようなインクジェット
式記録装置は、インクカートリッジからのインクの供給
を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記
録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備
え、記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向に移
動させながら記録用紙に対してインク滴を吐出させるこ
とで記録が行われる。
【0003】そしてキャリッジ上に、ブラックインクお
よびイエロー、シアン、マゼンタの各カラーインクが吐
出が可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによる
テキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変え
ることにより、フルカラー印刷を可能としている。
【0004】前記インクジェット式記録ヘッドは、圧力
発生室で加圧したインクをノズルからインク滴として記
録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口から
の溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの
固化により、また塵埃の付着、さらには気泡の混入など
により、印刷不良を起こすという問題を抱えている。
【0005】このために、インクジェット式記録装置に
は、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するため
のキャッピング手段と、必要に応じてノズルプレートを
清掃するクリーニング装置を備えている。このキャッピ
ング手段は、印刷の休止時に前記したノズル開口のイン
クの乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノズ
ル開口に目詰まりが生じた場合には、キャップ部材によ
りノズルプレートを封止し、吸引ポンプからの負圧によ
り、ノズル開口からインクを吸引してノズル開口のイン
ク固化による目詰まりや、インク流路内への気泡混入に
よるインク吐出不良を解消する機能をも備えている。
【0006】記録ヘッドの目詰まりや、インク流路内へ
の気泡混入を解消させるために行うインクの強制的な吸
引排出処理は、通常クリーニング操作と呼ばれ、装置の
長時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユーザが
記録画像の品質が悪化したのを解消するためにクリーニ
ングスイッチを操作した場合に実行され、インク滴を負
圧により排出させた後に、ゴムなどの弾性板からなるク
リーニング部材によりヘッド表面のワイピング操作を伴
う処理である。
【0007】一方、民生用のこの種の記録装置において
は、前記ブラックインクおよびカラーインクを封入した
各インクカートリッジが記録ヘッドを搭載したキャリッ
ジ上に、その上部から着脱可能に装着できるように構成
されており、各カートリッジはキャリッジに上向きに搭
載された中空状のインク供給針(以下、中空針ともい
う)を介して記録ヘッドに対してインクが供給されるよ
うに構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな記録装置においては、記録ヘッド内でのインクの流
れる流路は、非常に微細に構成されており、したがって
インクカートリッジから記録ヘッドに供給されるインク
は、塵埃等の異物の混入のない清浄な状態であることが
要求される。すなわち、塵埃等の異物が混入しているよ
うな場合においては、記録ヘッドのインク流路のなかで
も特に狭いインク供給口や、ノズル開口部分に異物が詰
まるという問題が発生し、これにより正常なインクの吐
出作用が行なえなくなり、多くの場合において記録ヘッ
ドの機能の回復は不可能となる。
【0009】そこで、一般にインク流路における記録ヘ
ッドの川上側、例えば前記中空針とこの中空針を支持す
るヘッドケースとの間に異物を除去するフィルタ部材を
配置し、このフィルタ部材によって記録ヘッド側への異
物の侵入を防止するようにしている。
【0010】一方、昨今においては印字スピードの高速
化を実現するために、インクを吐出するためのノズル数
も増大され、またインクを吐出させるためのアクチェー
タに加わる電気信号も益々高周波化されている。このた
めに、単位時間当たりのインクの消費量も急激に増加し
ている。
【0011】これに伴い、前記フィルタ部材を通過する
インク量も当然ながら増大し、フィルタ部材が持つ動圧
(圧力損失)を抑えるためには、フィルタ部材の面積を
大きくする必要がある。そのために、フィルタ部材が配
置されるインク流路は、フィルタ部材を挟んでそれぞれ
上下にテーパ状の空間部を構成するようになされてい
る。このために、フィルタ部材の上部側におけるテーパ
状の空間部には、常に気泡が滞留した状態となるという
問題を抱えている。
【0012】図10(イ)は、その状況を示したもので
あり、符号21はその上部にインクカートリッジが装着
され、インクカートリッジに貯留されたインクを導出す
るための中空針を示す。この中空針21の上端部は先鋭
状になされ、その一部に複数のインク導出穴21aが開
口されており、このインク導出穴21aを介してインク
カートリッジよりインクが導出できるように構成されて
いる。また、この中空針21の基端部は末広がり状にな
され、その内部にはテーパ状の空間部21bが形成され
ている。
【0013】一方、前記中空針21の基端部を取り付け
る記録ヘッドのヘッドケース71にも、テーパ状の空間
部71aが形成されており、これらの空間部を挟む前記
中空針21の基端部と、ヘッドケース71との間にはフ
ィルタ部材22が配置されている。そして、このフィル
タ部材22により、インクに混入する塵埃等の異物の通
過を阻止するように構成されている。
【0014】図10に示した構成からも理解できるよう
に、中空針21内に形成されたインク流路と、前記フィ
ルタ部材22とが重力方向に配置されている状態におい
ては、特にフィルタ部材22の上部における中空針21
内に形成されたテーパ状空間部21bに気泡Aが残留す
るという現象が発生する。
【0015】この残留気泡Aを少なくするために、構造
上の最適化を図っているものの、フィルタ部材が持つ動
圧を抑えるためのフィルタ部材の面積の増大化と、前記
残留気泡との問題とは相容れない作用に基づくものであ
り、残留気泡Aを根本的に除去することは不可能であ
る。
【0016】そこで、例えば記録ヘッドのノズル形成面
を負圧に吸引する吸引ポンプを高速度で駆動してインク
の流速を増大させようとすると、図10(ロ)に示すよ
うにフィルタ部材22の上流に存在する残留気泡Aが特
定な個所に押しやられ、それ以外の部分でインクが流れ
るような現象が発生し、結局のところ残留気泡Aを排出
することは困難となる。
【0017】一方、前記したように気泡Aが残留した状
態で印字を実行し、この印字の状態がフルデューティー
(全てのノズル開口から同時にインクを吐出する、いわ
ゆるフルベタ印字)である場合には、フィルタ部材22
の上流側に残留する気泡Aは、図10(ハ)に示すよう
にインクの流れと共にゆっくりとフィルタ部材22の近
傍に移動し、フィルタ部材22の上部に偏平状となって
とどまり、インクの流速とでバランスがとれた状態とな
る。
【0018】特に、図10(ハ)に示された状態におい
て、フルベタ印字を継続した場合には、気泡Aの一部が
僅かながらフィルタ部材22を通過して記録ヘッド内の
インク流路に至り、この気泡が記録ヘッド内のインク流
路内で成長していわゆるクッション作用を奏し、記録ヘ
ッドからのインクの吐出が不能に陥るという問題を発生
させる。
【0019】また、フィルタ部材22の上流側における
前記残留気泡Aは、記録装置の休止経過時間と共に、序
々に成長するという問題も抱えており、このような状態
において、記録ヘッドのインク吐出機能の回復動作、い
わゆるクリーニング動作を実行した場合には、残留気泡
Aの居所が変化して、時には記録ヘッド内のインク流路
に侵入するという状況も発生する。このような場合に
は、前記したような軽微なクリーニング動作はむしろ記
録ヘッドに対してダメージを与える結果となる。
【0020】本発明は、前記したような諸問題に鑑みて
なされたものであり、その第1の目的とするところは、
記録装置を出荷するに際し、記録ヘッドと該記録ヘッド
に至るインク流路とに染料を含まない充填液、すなわち
送品液を充填する工程において、インク流路における気
泡を排出する制御シーケンスを実行することで、装置の
実使用時において残留気泡のない、または少ない状態で
印刷を実行することができるインク流路内の気泡排出方
法を提供しようとするものである。
【0021】また、本発明の第2の目的とするところ
は、前記した気泡排出方法を実施するに好適な気泡排出
装置の構成を提供しようとするものであり、これにより
印字の信頼性を向上させたインクジェット式記録装置を
提供しようとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために成された本発明にかかるインクジェット式記録装
置に適用されるインク流路内の気泡排出方法の好ましい
形態は、記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ上に装
填され、ノズル開口からインク滴を吐出するインクジェ
ット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を
封止して負圧発生手段からの負圧を受けるキャッピング
手段とを具備したインクジェット式記録装置に適用され
るインク流路内の気泡排出方法であって、前記記録ヘッ
ドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充填液を充填す
るために、インク流路のインク供給口に接続される充填
液供給チューブと、前記充填液供給チューブの一部に充
填液の流通を停止させるバルブユニットとが具備され、
前記バルブユニットを開弁状態として前記キャッピング
手段によって記録ヘッドのノズル形成面を封止し、負圧
発生手段によって負圧を発生させることで、前記記録ヘ
ッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充填液を充填
する第1ステップと、前記負圧発生手段によって負圧を
発生させた状態において、前記バルブユニットを閉弁し
てバルブユニットからキャッピング手段に至る経路に負
圧を印加する第2ステップと、前記バルブユニットから
キャッピング手段に至る経路に負圧を印加した状態で、
前記バルブユニットを開弁し、前記記録ヘッドと該記録
ヘッドに至るインク流路に充填液の高速な流れを発生さ
せることで、当該個所に存在する気泡を排出する第3ス
テップとの各ステップが順次実行される。
【0023】また、本発明にかかるインク流路内の気泡
排出方法における好ましい他の形態は、記録用紙の幅方
向に移動するキャリッジ上に装填され、ノズル開口から
インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前
記記録ヘッドのノズル形成面を封止して負圧発生手段か
らの負圧を受けると共に、内部空間に大気を導入する大
気開放バルブを連通させたキャッピング手段とを具備し
たインクジェット式記録装置に適用されるインク流路内
の気泡排出方法であって、前記記録ヘッドと該記録ヘッ
ドに至るインク流路とに充填液を充填するために、イン
ク流路のインク供給口に接続される充填液供給チューブ
と、前記充填液供給チューブに対して逆流を発生させる
逆流用ポンプユニットとが具備され、前記キャッピング
手段によって記録ヘッドのノズル形成面を封止し、前記
大気開放バルブを閉弁した状態において負圧発生手段に
よって負圧を発生させることで、前記記録ヘッドと該記
録ヘッドに至るインク流路とに充填液を充填する第1ス
テップと、前記大気開放バルブを開弁すると共に、前記
逆流用ポンプユニットを駆動して前記充填液供給チュー
ブに対して逆流を発生させることで、前記記録ヘッドと
該記録ヘッドに至るインク流路に存在する気泡を排出す
る第2ステップとの各ステップが順次実行される。
【0024】この場合、記録装置の出荷時において、記
録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充填する
前記充填液として、主にインク成分により構成され、揮
発性の低い送品液を用いることが望ましい。
【0025】また、本発明にかかるインク流路内の気泡
排出装置の好ましい形態は、記録用紙の幅方向に移動す
るキャリッジ上に装填され、ノズル開口からインク滴を
吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッ
ドのノズル形成面を封止して負圧発生手段からの負圧を
受けるキャッピング手段とを具備したインクジェット式
記録装置に用いられるインク流路内の気泡排出装置であ
って、前記記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路
とに充填液を充填するために、インク流路のインク供給
口に接続される充填液供給チューブと、前記充填液供給
チューブの一部に配置され充填液の流通を停止させる開
閉可能なバルブユニットと、前記バルブユニットを開弁
状態として前記キャッピング手段によって記録ヘッドの
ノズル形成面を封止し、負圧発生手段によって負圧を発
生させることで、前記記録ヘッドと該記録ヘッドに至る
インク流路とに充填液を充填する充填動作と、前記負圧
発生手段によって負圧を発生させた状態において、前記
バルブユニットを閉弁してバルブユニットからキャッピ
ング手段に至る経路に負圧を印加する負圧印加動作と、
前記バルブユニットからキャッピング手段に至る経路に
負圧を印加した状態で、前記バルブユニットユニットを
開弁し、前記記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流
路に高速な流れを発生させることで、当該個所に存在す
る気泡を排出する排出動作とを実行するシーケンス制御
手段とが備えられる。
【0026】また、本発明にかかるインク流路内の気泡
排出装置における他の好ましい形態は、記録用紙の幅方
向に移動するキャリッジ上に装填され、ノズル開口から
インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドと、前
記記録ヘッドのノズル形成面を封止して負圧発生手段か
らの負圧を受けると共に、内部空間に大気を導入する大
気開放バルブを連通させたキャッピング手段とを具備し
たインクジェット式記録装置に用いられるインク流路内
の気泡排出装置であって、前記記録ヘッドと該記録ヘッ
ドに至るインク流路とに充填液を充填するために、イン
ク流路のインク供給口に接続される充填液供給チューブ
と、前記充填液供給チューブに対して逆流を発生させる
ために、前記充填液供給チューブの一部に接続された逆
流用ポンプユニットと、前記キャッピング手段によって
記録ヘッドのノズル形成面を封止し、前記大気開放バル
ブを閉弁した状態において負圧発生手段によって負圧を
発生させることで、前記記録ヘッドと該記録ヘッドに至
るインク流路とに充填液を充填する充填動作と、前記大
気開放バルブを開弁すると共に、前記逆流用ポンプユニ
ットを駆動して前記充填液供給チューブに対して逆流を
発生させることで、前記記録ヘッドと該記録ヘッドに至
るインク流路に存在する気泡を排出する排出動作とを実
行するシーケンス制御手段とが備えられる。
【0027】この場合、好ましくは前記充填液供給チュ
ーブの端部を、記録ヘッドに連通する中空状のインク供
給針に嵌合する治具に接続した構成とされる。さらに、
前記記録ヘッドが複数種類の異なるインクを吐出する機
能を備え、記録ヘッドのノズル開口に対して異なるイン
クを供給する中空状のインク供給針を複数具備した構成
においては、前記各インク供給針に対して同時に嵌合す
る一体成形された治具を備えることが好ましい。
【0028】一方、前記治具より導出された各充填液供
給チューブの他端は、それぞれ1つの充填液統合路に接
続され、前記充填液統合路において充填液の流通を停止
させるバルブユニットを配置した構成が採用し得る。ま
た、前記治具より導出された各充填液供給チューブにそ
れぞれ充填液の流通を停止させるバルブユニットを配置
した構成も採用し得る。
【0029】さらに、前記治具より導出された各充填液
供給チューブの他端がそれぞれ1つの充填液統合路に接
続され、前記充填液統合路において充填液に逆流を発生
させる逆流用ポンプユニットを配置した構成も採用し得
る。さらにまた、前記治具より導出された各充填液供給
チューブにそれぞれ充填液に逆流を発生させる逆流用ポ
ンプユニットを配置した構成も採用し得る。
【0030】以上のように成されたインクジェット式記
録装置に適用されるインク流路内の気泡排出方法および
気泡排出装置によると、例えば記録装置の出荷時におい
て、記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに、
充填液として染料を含まない送品液を充填する際に、充
填液供給チューブの一部に配置されたバルブユニットを
開弁状態とし、キャッピング手段によって記録ヘッドの
ノズル形成面を封止した状態で、負圧発生手段によって
負圧を発生させることで、前記記録ヘッドと該記録ヘッ
ドに至るインク流路とに充填液が充填される。
【0031】そして、負圧発生手段によって負圧を発生
させた状態において、前記バルブユニットを閉弁するこ
とにより、前記バルブユニットからキャッピング手段に
至る経路に負圧が印加される。この状態で、前記バルブ
ユニットを開弁することにより、記録ヘッドと該記録ヘ
ッドに至るインク流路に瞬間的に充填液の高速な流れを
発生させることができ、当該個所に存在する気泡は充填
液の高速な流れに乗ってキャッピング手段側に排出され
る。
【0032】また、同様に記録装置の出荷時において、
記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに、充填
液として染料を含まない送品液を充填する際に、キャッ
ピング手段によって記録ヘッドのノズル形成面を封止
し、キャッピング手段の大気開放バルブを閉弁した状態
において負圧発生手段によって負圧を発生させること
で、記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充
填液を充填させることができる。
【0033】そして、キャッピング手段の大気開放バル
ブを開弁すると共に、前記充填液供給チューブに対して
逆流を発生させる逆流用ポンプユニットを駆動させるこ
とで、充填液は逆流用ポンプユニットによって逆流作用
を受け、これによりインク流路内、特にフィルタ部材の
上流側空間に存在する気泡は、逆流する充填液に乗っ
て、逆流用ポンプユニットを介して排出される。
【0034】これにより、実使用時におけるインクカー
トリッジを装填した初期充填時において、記録ヘッドと
該記録ヘッドに至るインク流路に残留気泡の存在しな
い、または残留気泡の量がごく少ない状態とすることが
でき、したがって記録装置の印字の信頼性を保証するこ
とができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジェ
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用された記録装置本体の
全体構成を斜視図によって示したものである。図1にお
いて符号1はキャリッジであり、キャリッジモータ2に
より駆動されるタイミングベルト3を介し、ガイド部材
4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるよ
うに構成されている。
【0036】キャリッジ1の記録用紙6に対向する側に
は、インクジェット式記録ヘッド7が搭載され、またそ
の上部には前記記録ヘッド7にインクを供給するブラッ
ク用インクカートリッジ8、およびカラー用インクカー
トリッジ9が着脱可能に装填されている。
【0037】図中符号10は、非印字領域(ホームポジ
ション)に配置されたキャッピング手段であって、前記
記録ヘッド7が直上に移動した時に、記録ヘッド7のノ
ズル形成面を封止できるように構成されている。そして
キャッピング手段10の下方には、キャッピング手段1
0の内部空間に負圧を与えるための負圧発生手段として
の吸引ポンプ11が配置されている。
【0038】前記キャッピング手段10は記録装置の休
止期間中における記録ヘッド7のノズル開口の乾燥を防
止する蓋体として機能する他、記録ヘッドに印刷とは関
係のない駆動信号を印加してインク滴を空吐出させるフ
ラッシング動作時のインク受けとして機能し、さらに前
記吸引ポンプ11からの負圧を記録ヘッド7に作用させ
て、インクを吸引する手段としての機能も兼ね備えてい
る。そして、キャッピング手段10の近傍には、ゴムな
どの弾性板からなるワイピング部材12が配置されてい
て、キャリッジ1がキャッピング手段10側に往復移動
する際に、記録ヘッド7のノズル形成面を払拭するワイ
ピング動作がなされるように構成されている。
【0039】図2は、キヤリッジに搭載された記録ヘッ
ドの上部にインクカートリッジを装着する状況を断面状
態で示したものである。記録ヘッド7を構成するヘッド
ケース71の下側面には、記録ヘッド7のノズル形成面
としてのノズルプレート7aが配置されており、このノ
ズルプレート7aには複数のノズル開口7bが形成さ
れ、また各ノズル開口7bに対応して圧電振動子による
アクチェータ7cが配置されている。そして、ノズル開
口7bとそのアクチェータ7c部分から上部に向かって
インク連絡流路7dがヘッドケース71内に形成されて
いる。
【0040】前記ヘッドケース71の上面には、インク
供給口としての4本の中空針21が直立状態に配置され
ており、前記ヘッドケース71内に形成された各インク
連絡流路7dは、それぞれ各中空針21内のインク流路
に連通されている。なお4本の中空針21およびフィル
タ部材22が配置された周辺構成は、それぞれ同一にな
されており、これはすでに図10において説明したとお
りであり、したがって同一部分には同一符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。
【0041】図2における左端のインク供給針21は、
ブラックインクを供給するためのものであり、このイン
ク供給針21に向かって、その上部からブラックインク
カートリッジ8が矢印B方向から装填できるように構成
されている。
【0042】このブラックインクカートリッジ8は、そ
の上部の大半がインク貯留室8aになされており、この
インク貯留室8aには、多孔質部材8bが収納され、且
つ多孔質部材8bにブラックインクが含浸された状態で
インクが貯留されている。またインク貯留室8aの下側
部には開口部8cが形成され、この開口部8c内にはゴ
ム製のシール部材8dが嵌め込まれている。そして、開
口部8cの下端部にはフィルム部材8eが貼着されて、
カートリッジの保管中において、内部のインク溶媒が揮
散しないようにシールされている。
【0043】前記したカートリッジ8を、図2に示すよ
うに矢印B方向に押し込むことにより、インク供給針2
1が前記フィルム部材8eを貫通し、カートリッジ8に
装着された前記ゴム製のシール部材8dがインク供給針
21の周囲に接合してカートリッジ8は装填状態となさ
れる。そして、インク供給針21の先端部に形成された
インク導出穴21aを介してインクカートリッジ8から
記録ヘッド側にインクが供給されるようになされる。
【0044】一方、カラーインクカートリッジ9には、
図2に示すようにイエロー、シアン、マゼンタの各カラ
ーインクを個別に収納するインク貯留室が形成されて、
これらが一体に形成されており、それぞれの構成は前記
したブラックインクカートリッジ8と同一であり、した
がってそれぞれの構成の詳細な説明は省略する。
【0045】このカラーインクカートリッジ9において
も、図2に示す矢印C方向に押し込むことにより、記録
ヘッドのヘッドケース71上に樹立された残りの3本の
インク供給針21によってそれぞれ装填状態となされ、
各カラーインクが記録ヘッド側に供給されるようになさ
れる。
【0046】次に図3は、前記した記録ヘッドのヘッド
ケース71の上部に嵌合される接続治具と、記録ヘッド
のノズルプレートを封止するキャッピング手段を含む周
辺構成を示したものである。これは、記録装置の出荷時
において、記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路
とに充填液として、染料を含まない送品液を充填させる
ための構成を示している。なお、記録ヘッドのヘッドケ
ース71の構成は図2において説明したとおりであり、
したがって、同一部分には同一符号を付してその詳細な
説明は省略する。
【0047】接続治具31は、ヘッドケース71の上部
に配置された4本のインク供給針21にそれぞれ嵌合し
て、記録ヘッド7と該記録ヘッドに至るインク流路とに
充填液が充填できるように構成されている。すなわち、
接続治具31の下側面における前記4本のインク供給針
21に対応する位置には開口部31aがそれぞれ形成さ
れ、この開口部31a内にはゴム製のシール部材31b
が嵌め込まれている。
【0048】この構成は、前記したインクカートリッジ
とほぼ同一になされており、一体成形された前記接続治
具31を、ヘッドケース71の上部から押し込むことに
より、ヘッドケース71の上部に配置された4本のイン
ク供給針21に対して前記ゴム製のシール部材31bが
それぞれ接合し、これによりヘッドケース71に対して
治具31が装着できるように構成されている。
【0049】そして、接続治具31内には各開口部31
aに連通する連通孔31cが形成されており、各連通孔
31cの上部において、それぞれ充填液供給チューブ3
2の一端が接続されている。前記各充填液供給チューブ
32は、統合路33によって1つに統合され、供給チュ
ーブ34を介して充填液供給タンク35に接続されてお
り、後述するように記録装置の出荷時において、タンク
35内に貯留された充填液36を供給チューブ34およ
び各充填液供給チューブ32を介して前記記録ヘッドに
対して充填させるようになされる。そして前記供給チュ
ーブ34の一部、すなわち供給チューブ34の中間部に
は充填液の流通を停止できる開閉可能なバルブユニット
37が配置されている。
【0050】一方、キャッピング手段10は、上面が開
放された方形状のキャップケース10aと、キャップケ
ース10a内に収納されたゴム材料などの可撓性物質よ
りなるキャップ部材10bとが具備され、キャップ部材
10bはその上側縁がキャップケース10aよりも若干
突出した状態に形成されている。そしてキャップ部材1
0bの内底部には多孔質材料により形成されたインク吸
収材10cが収納されている。
【0051】また、キャップケース10aの下底部に
は、キャップケース10aおよびキャップ部材10bを
それぞれ貫通するようにして、吸引口10dおよび大気
開放口10eが形成されている。前記キャップケース1
0aの吸引口10dにはチューブT1を介して吸引ポン
プ11が接続されており、この吸引ポンプ11の排出側
は廃インクタンク13に接続されている。さらに、キャ
ップケース10aの大気開放口10eには、チューブT
2を介して大気開放バルブ14が接続されている。
【0052】図4は、前記した構成の記録装置に搭載さ
れた制御回路の例を示すものである。なお図4におい
て、すでに説明した記録ヘッド7、キャッピング手段1
0、吸引ポンプ11、廃インクタンク13、大気開放バ
ルブ14、およびバルブユニット37については同一符
号で示しており、したがってその説明は省略する。
【0053】図4において、符号40は印刷制御手段で
あり、記録装置のホストコンピュータからの印刷データ
に基づいてビットマップデータを生成し、このデータに
基づいてヘッド駆動手段41により駆動信号を発生させ
て、記録ヘッド7からインクを吐出させるものである。
ヘッド駆動手段41は、印刷データに基づく駆動信号の
他に、フラッシング制御手段42からのフラッシング指
令信号を受けてフラッシング操作のための駆動信号を記
録ヘッド7に出力し、印字とは関係のないインクの空吐
出を行なうことができるようにも構成されている。
【0054】符号43はクリーニング制御手段であり、
このクリーニング制御手段43からの指令によりポンプ
駆動手段44が動作して、負圧発生手段としての吸引ポ
ンプ11が駆動制御されるように構成されている。
【0055】またクリーニング制御手段43には印刷制
御手段40、クリーニング指令検知手段(CL指令検知
手段)45、およびシーケンス制御手段47より、指令
信号が供給されるように構成されている。なお、クリー
ニング指令検知手段45には指令スイッチ46が接続さ
れており、このスイッチ46をユーザがプッシュ操作す
ることにより、前記指令検知手段45を動作させてマニ
ュアルによるクリーニング操作が実行されるように構成
されている。
【0056】一方、前記シーケンス制御手段47から
は、記録装置外に配置されたバルブ開閉手段48、およ
び逆流ポンプ駆動手段49に対して制御信号が送出でき
るように構成されている。このバルブ開閉手段48、お
よび逆流ポンプ駆動手段49は図3に示した接続治具3
1と共に用いられ、製品出荷時における送品液充填時に
おいて駆動される。
【0057】前記バルブ開閉手段48は、シーケンス制
御手段47からの指令を受けて、前記バルブユニット3
7に対して開弁および閉弁の指令信号を送出するもので
あり、また逆流ポンプ駆動手段49は、同じくシーケン
ス制御手段47からの指令を受けて、後述する逆流用ポ
ンプユニットの駆動信号を送出するようになされる。
【0058】以上の構成において、記録装置の出荷時に
おいてなされる記録ヘッドへの充填液の充填操作および
気泡の排出操作について説明する。記録ヘッドへの充填
液の充填操作を行うにあたっては、まず、図3に示すよ
うに接続治具31を、ヘッドケース71の上面に配置さ
れた各中空針21に対して嵌合する操作がなされる。そ
して、記録装置のホストコンピュータを介して図4に示
すシーケンス制御回路47に指令が入り、ここで、シー
ケンス制御回路47は、バルブ開閉手段48に指令を送
り、これによりバルブユニット37は開弁状態とされ
る。
【0059】そして、キャリッジに搭載された記録ヘッ
ド7は、ホームポジションに移動され、これに伴いキャ
リッジの一部がキャッピング手段10の一部に係合する
ことで、キャッピング手段10は記録ヘッド7側に上昇
し、図3に示すようにキャッピング手段10におけるキ
ャップ部材10bが記録ヘッド7のノズルプレート7a
を封止する。これと同時にキャッピング手段10の大気
開放口10eに接続された大気開放バルブ14も閉弁状
態とされる。
【0060】続いて、シーケンス制御回路47は、クリ
ーニング制御手段43に指令を送り、これに伴いクリー
ニング制御手段43はポンプ駆動手段44を制御して吸
引ポンプ11を駆動する。したがって、吸引ポンプ11
の駆動によってキャップ部材10bの内部空間に負圧が
印加され、前記充填液供給タンク35に貯留された充填
液(送品液)36は、供給チューブ34、統合路33お
よび各充填液供給チューブ32を介して前記記録ヘッド
と該記録ヘッドに至るインク流路内に吸引され、これに
より充填液が充填される。このようにして充填液が充填
されるものの、その大多数のケースにおいては、図10
(イ)に示すように、特にフィルタ部材22の上流側の
空間に気泡Aが残留した状態となる。
【0061】この状態において、シーケンス制御回路4
7は、バルブ開閉手段48に指令を送り、これによりバ
ルブ開閉手段48はバルブユニット37を閉弁させる。
このようにしてバルブユニット37が閉弁されると、前
記吸引ポンプ11の駆動によって、キャッピング手段1
0を構成するキャップ部材10bの内部空間、および吸
引ポンプ11に至るチューブT1の吸引経路が収縮した
状態となり、益々負圧が蓄積される。
【0062】この状態において、前記シーケンス制御回
路47は、バルブ開閉手段48に指令を送り、これによ
りバルブ開閉手段48はバルブユニット37を開弁させ
る。前記バルブユニット37の開弁により、記録ヘッド
と該記録ヘッドに至るインク流路に充填された充填液は
高速度でキャップ部材10bに流れ込む。この時の流速
は、いわゆるヘッドクリーニング操作において、吸引ポ
ンプ11によってインクを吸引する速度に比較して遥か
に大きく、したがって、この高速度の充填液の流れによ
って、特にフィルタ部材22の上流側の空間21bに残
留した気泡Aはキャップ部材10b側に排出される。
【0063】図5はその様子を模式的に示したものであ
り、充填液のキャップ部材10b側への高速度の流れに
よって、図5(イ)に示すように気泡Aはフィルタ部材
22の上面に張り付いた状態となされ、図5(ロ)に示
すようにフィルタ部材22を通過してインク流路に入
り、記録ヘッド内を通過してキャップ部材10b側に排
出される。この場合、記録ヘッド内に構成されたインク
流路に残留する微小気泡も同時に排出される。この結
果、記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路におけ
る気泡の全て、または大部分が排出され充填液によって
満たされる。
【0064】図6は、前記した充填液の充填処理および
気泡排出処理を施した後に、各中空針21を密封し、中
空針21内に気泡が侵入しないように処理する形態を示
している。すなわち、図6に示した形態において記録装
置が出荷される。
【0065】まず、図6(イ)は中空針21の先端部か
ら筒体外周に沿って密封する有底筒状の密封部材51を
用いたものである。この密封部材51は可撓性素材によ
り形成され、中空針21の外周に嵌合して密封状態が維
持できるようにされている。
【0066】また、図6(ロ)は、中空針21に施され
たインク導出穴21aの開口位置が中空針21の筒体外
周部に形成されている場合に適用される例を示してお
り、この場合においては、両端が開放されたチューブ状
の可撓性密封部材52が用いられ、中空針21の筒体外
周に沿って嵌め込まれ、筒体外周部に形成されたインク
導出穴21aを封止するように構成されている。
【0067】また図6(ハ)は、中空針21の先端部か
ら筒体外周に沿って、粘度が高く揮発性の低い液体状物
質、例えばグリセリンなどを塗布し、これにより密封部
材53を構成した例を示している。
【0068】なお、例えば図2に示すようにインクカー
トリッジと同形態のカートリッジを用意し、このカート
リッジ内に脱気された充填液(送品液)を封入し、各中
空針21に嵌合させた状態とすることで、密封部材を構
成することもできる。この場合においては、カートリッ
ジ内の充填液は脱気されているがため、外部から気泡が
侵入するのを防止し得ると共に、中空針21内に存在す
る僅かな気泡も充填液中に溶解させて消滅させることが
できるという独自の効果を得ることができる。
【0069】次に図7は、充填液の充填および気泡排出
装置の第2の実施の形態を示したものである。なお、図
7に示す装置の基本構成は、図3とほぼ同一であり、し
たがって同一部分には同一符号を付してその詳細な説明
は省略する。また図7においては、キャッピング手段1
0とこれに付随する吸引ポンプ11等の周辺構成は省略
して描いている。
【0070】図7に示す構成においては、治具31にそ
れぞれ接続された各充填液供給チューブ32にそれぞれ
バルブユニット37a〜37dが配置されており、これ
らバルブユニット37a〜37dが択一的に開閉制御さ
れるように構成されている。すなわち、図4に示すバル
ブ開閉手段48より、それぞれのバルブユニット37a
〜37dに対して開閉制御信号が送られるようになさ
れ、図7において例えば左から順に1つのバルブユニッ
トのみが択一的に開弁されるように制御される。
【0071】この構成によると、全てのバルブユニット
37a〜37dを開弁した状態で、前記したとおり吸引
ポンプ11の駆動によってキャップ部材10bの内部空
間に負圧を印加し、記録ヘッドと該記録ヘッドに至るイ
ンク流路内に充填液を充填した後、全てのバルブユニッ
ト37a〜37dを閉弁する。続いてバルブユニット3
7a〜37dを順に択一的に開弁させることにより、当
該バルブユニットが配置された記録ヘッドと該記録ヘッ
ドに至るインク流路に充填された充填液を高速度でキャ
ップ部材10b側に流出させることができる。
【0072】この場合の充填液の流れの速度は、図3に
示した4つの経路に同時に充填液を流す場合に比較し
て、よりその速度を大きくすることができ、当該経路に
存在する気泡の排出効果を増大させることができる。
【0073】また、図8は充填液の充填および気泡排出
装置の第3の実施の形態を示したものである。なお、こ
の図8に示す装置の基本構成は、図3とほぼ同一であ
り、したがって同一部分には同一符号を付してその詳細
な説明は省略する。
【0074】この図8に示す例は、充填液供給チューブ
に対して逆流を発生させるポンプユニット(以下逆流ポ
ンプともいう)61を備えた構成とされている。そし
て、この逆流ポンプ61は図4に示す逆流ポンプ駆動手
段49によって駆動制御されるように構成されている。
【0075】以下、この構成における記録装置の出荷時
においてなされる記録ヘッドへの充填液の充填操作およ
び気泡排出操作について説明する。すなわち、記録ヘッ
ドへの充填液の充填操作は、図3および図4に基づいて
説明したように、記録装置のホストコンピュータを介し
て図4に示すシーケンス制御回路47に指令が入り、こ
こで、シーケンス制御回路47は、バルブ開閉手段48
に指令を送り、これによりバルブ開閉手段48は開弁状
態とされる。
【0076】そして、キャッピング手段10は記録ヘッ
ド7側に移動し、キャッピング手段10におけるキャッ
プ部材10bが記録ヘッド7のノズルプレート7aを封
止する。これと同時にキャッピング手段10の大気開放
口10eに接続された大気開放バルブ14も閉弁状態と
される。
【0077】続いて、シーケンス制御回路47は、クリ
ーニング制御手段43に指令を送り、これに伴いクリー
ニング制御手段43はポンプ駆動手段44を制御して吸
引ポンプ11を駆動する。したがって、吸引ポンプ11
の駆動によってキャップ部材10bの内部空間に負圧が
印加され、前記充填液供給タンク35に貯留された充填
液36は、供給チューブ34、統合路33および各充填
液供給チューブ32を介して前記記録ヘッドと該記録ヘ
ッドに至るインク流路内に吸引され、これにより充填液
が充填される。
【0078】この状態において、前記大気開放バルブ1
4を開弁すると共に、シーケンス制御回路47は、バル
ブ開閉手段48に指令を送り、これによりバルブ開閉手
段48はバルブユニット37を閉弁させる。これと同時
にシーケンス制御回路47は、逆流ポンプ駆動手段49
に指令を送り、これによって逆流ポンプ61が駆動され
る。したがって、前記充填液供給チューブ34、統合路
33、および各充填液供給チューブ32を介して記録ヘ
ッド側から充填液を吸い上げるように作用する。この
時、記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路に存在
する気泡は、吸い上げられる充填液と共に移動し、矢印
D方向に排出される。
【0079】図9は、その様子を模式的に示したもので
あり、特に、中空針21内に形成されたインク流路と、
前記フィルタ部材22とが重力方向に配置されている状
態においては、フィルタ部材22の上流側に残留する気
泡Aは、充填液の逆流作用により、中空針21内の上端
部まで移動し、インク導出穴21aを介して排出され
る。
【0080】なお、図8に示した実施の形態において
は、前記逆流ポンプ61は、統合路33に接続された供
給チューブ34の中間位置に配置されているが、例えば
統合路33から分岐された各充填液供給チューブ32に
それぞれ配置することもできる。この場合においては、
各充填液供給チューブ32において択一的に充填液の逆
流作用を与えることができ、その逆流時の充填液の流速
をより高めることが可能であるため、気泡の排出効果も
高めることができる。
【0081】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるインク流路内の気泡排出方法および気泡排出装置
によると、記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路
とに充填液を充填するために、インク流路のインク供給
口に接続される充填液供給チューブと、前記充填液供給
チューブの一部に充填液の流通を停止させるバルブユニ
ットを配置したので、バルブユニットを開弁状態として
キャッピング手段によって記録ヘッドのノズル形成面に
負圧を印加することで、記録ヘッドと該記録ヘッドに至
るインク流路に充填液を充填させることができる。そし
て、なおもキャッピング手段によって記録ヘッドのノズ
ル形成面に負圧を印加した状態で前記バルブユニットを
開弁させることで、記録ヘッドと該記録ヘッドに至るイ
ンク流路に瞬間的に充填液の高速な流れを発生させるこ
とができ、これにより当該個所に存在する気泡は充填液
の高速な流れに乗ってキャッピング手段側に排出させる
ことができる。
【0082】また本発明にかかるインク流路内の気泡排
出方法および気泡排出装置によると、記録ヘッドと該記
録ヘッドに至るインク流路とに充填液を充填するため
に、インク流路のインク供給口に接続される充填液供給
チューブと、充填液供給チューブに対して逆流を発生さ
せる逆流用ポンプユニットを配置したので、同様にキャ
ッピング手段によって記録ヘッドのノズル形成面に負圧
を印加することで、記録ヘッドと該記録ヘッドに至るイ
ンク流路に充填液を充填させることができる。続いて前
記逆流用ポンプユニットを駆動することで、充填液は逆
流用ポンプユニットによって逆流作用を受け、これによ
りインク流路内、特にフィルタ部材の上流側空間に存在
する気泡を、逆流する充填液に乗せて逆流用ポンプユニ
ット側に排出することができる。
【0083】したがって、実使用時におけるインクカー
トリッジを装填した初期充填時において、記録ヘッドと
該記録ヘッドに至るインク流路に残留気泡の存在しな
い、または残留気泡の量がごく少ない状態とすることが
でき、よって記録装置の印字の信頼性を保証することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット式記録装置の
本体部分を示す斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に搭載された記録ヘッドに
対してインクカートリッジを装着する状態を示した断面
図である。
【図3】本発明にかかる気泡排出装置の第1の実施の形
態を示した断面図である。
【図4】本発明の記録装置に装備される制御回路の例を
示したブロック図である。
【図5】図3に示す気泡排出装置によってなされる気泡
排出状態を示す模式図である。
【図6】気泡排出の処理がなされた中空針部分の密封状
態を示した断面図である。
【図7】本発明にかかる気泡排出装置の第2の実施の形
態を示した断面図である。
【図8】本発明にかかる気泡排出装置の第3の実施の形
態を示した断面図である。
【図9】図8に示す気泡排出装置によってなされる気泡
排出状態を示す模式図である。
【図10】インクの吸引状態と残留気泡の関係とを示し
た断面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 6 記録用紙 7 インクジェット式記録ヘッド 7a ノズルプレート(ノズル形成面) 7b ノズル開口 8 ブラック用インクカートリッジ 9 カラー用インクカートリッジ 10 キャッピング手段 10b キャップ部材 11 吸引ポンプ(負圧発生手段) 14 大気開放バルブ 21 インク供給針(インク供給口) 21b テーパ状空間部 22 フィルタ部材 31 接続治具 31b シール部材31b 32 充填液供給チューブ 33 統合路 34 供給チューブ 35 充填液供給タンク 36 充填液 37 バルブユニット 40 印刷制御手段 41 ヘッド駆動手段 42 フラッシング制御手段 43 クリーニング制御手段 44 ポンプ駆動手段 47 シーケンス制御手段 48 バルブ開閉手段 49 逆流ポンプ駆動手段 61 逆流ポンプユニット 71 ヘッドケース A 残留気泡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/18 B41J 2/165 B41J 2/185

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ
    上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形
    成面を封止して負圧発生手段からの負圧を受けるキャッ
    ピング手段とを具備したインクジェット式記録装置に適
    用されるインク流路内の気泡排出方法であって、 前記記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充
    填液を充填するために、インク流路のインク供給口に接
    続される充填液供給チューブと、前記充填液供給チュー
    ブの一部に充填液の流通を停止させるバルブユニットと
    が具備され、 前記バルブユニットを開弁状態として前記キャッピング
    手段によって記録ヘッドのノズル形成面を封止し、負圧
    発生手段によって負圧を発生させることで、前記記録ヘ
    ッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充填液を充填
    する第1ステップと、 前記負圧発生手段によって負圧を発生させた状態におい
    て、前記バルブユニットを閉弁してバルブユニットから
    キャッピング手段に至る経路に負圧を印加する第2ステ
    ップと、 前記バルブユニットからキャッピング手段に至る経路に
    負圧を印加した状態で、前記バルブユニットユニットを
    開弁し、前記記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流
    路に充填液の高速な流れを発生させることで、当該個所
    に存在する気泡を排出する第3ステップとの各ステップ
    を順次実行するインクジェット式記録装置に適用される
    インク流路内の気泡排出方法。
  2. 【請求項2】 記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ
    上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形
    成面を封止して負圧発生手段からの負圧を受けると共
    に、内部空間に大気を導入する大気開放バルブを連通さ
    せたキャッピング手段とを具備したインクジェット式記
    録装置に適用されるインク流路内の気泡排出方法であっ
    て、 前記記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充
    填液を充填するために、インク流路のインク供給口に接
    続される充填液供給チューブと、前記充填液供給チュー
    ブに対して逆流を発生させる逆流用ポンプユニットとが
    具備され、 前記キャッピング手段によって記録ヘッドのノズル形成
    面を封止し、前記大気開放バルブを閉弁した状態におい
    て負圧発生手段によって負圧を発生させることで、前記
    記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充填液
    を充填する第1ステップと、 前記大気開放バルブを開弁すると共に、前記逆流用ポン
    プユニットを駆動して前記充填液供給チューブに対して
    逆流を発生させることで、前記記録ヘッドと該記録ヘッ
    ドに至るインク流路に存在する気泡を排出する第2ステ
    ップとの各ステップを順次実行するインクジェット式記
    録装置に適用されるインク流路内の気泡排出方法。
  3. 【請求項3】 記録装置の出荷時において、記録ヘッド
    と該記録ヘッドに至るインク流路とに充填する前記充填
    液として、染料を含まない送品液を用いる請求項1また
    は請求項2に記載のインクジェット式記録装置に適用さ
    れるインク流路内の気泡排出方法。
  4. 【請求項4】 記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ
    上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形
    成面を封止して負圧発生手段からの負圧を受けるキャッ
    ピング手段とを具備したインクジェット式記録装置に適
    用されるインク流路内の気泡排出装置であって、 前記記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充
    填液を充填するために、インク流路のインク供給口に接
    続される充填液供給チューブと、 前記充填液供給チューブの一部に配置され、充填液の流
    通を停止させる開閉可能なバルブユニットと、 前記バルブユニットを開弁状態として前記キャッピング
    手段によって記録ヘッドのノズル形成面を封止し、負圧
    発生手段によって負圧を発生させることで、前記記録ヘ
    ッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充填液を充填
    する充填動作と、前記負圧発生手段によって負圧を発生
    させた状態において、前記バルブユニットを閉弁してバ
    ルブユニットからキャッピング手段に至る経路に負圧を
    印加する負圧印加動作と、前記バルブユニットからキャ
    ッピング手段に至る経路に負圧を印加した状態で、前記
    バルブユニットを開弁し、前記記録ヘッドと該記録ヘッ
    ドに至るインク流路に充填液の高速な流れを発生させる
    ことで、当該個所に存在する気泡を排出する排出動作と
    を実行するシーケンス制御手段と、を備えたインクジェ
    ット式記録装置に適用されるインク流路内の気泡排出装
    置。
  5. 【請求項5】 記録用紙の幅方向に移動するキャリッジ
    上に装填され、ノズル開口からインク滴を吐出するイン
    クジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形
    成面を封止して負圧発生手段からの負圧を受けると共
    に、内部空間に大気を導入する大気開放バルブを連通さ
    せたキャッピング手段とを具備したインクジェット式記
    録装置に適用されるインク流路内の気泡排出装置であっ
    て、 前記記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充
    填液を充填するために、インク流路のインク供給口に接
    続される充填液供給チューブと、 前記充填液供給チューブに対して逆流を発生させるため
    に、前記充填液供給チューブの一部に接続された逆流用
    ポンプユニットと、 前記キャッピング手段によって記録ヘッドのノズル形成
    面を封止し、前記大気開放バルブを閉弁した状態におい
    て負圧発生手段によって負圧を発生させることで、前記
    記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路とに充填液
    を充填する充填動作と、前記大気開放バルブを開弁する
    と共に、前記逆流用ポンプユニットを駆動して前記充填
    液供給チューブに対して逆流を発生させることで、前記
    記録ヘッドと該記録ヘッドに至るインク流路に存在する
    気泡を排出する排出動作とを実行するシーケンス制御手
    段と、を備えたインクジェット式記録装置に適用される
    インク流路内の気泡排出装置。
  6. 【請求項6】 前記充填液供給チューブの端部を、記録
    ヘッドに連通する中空状のインク供給針に嵌合する治具
    に接続した請求項4または請求項5に記載のインクジェ
    ット式記録装置に適用されるインク流路内の気泡排出装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドが複数種類の異なるイン
    クを吐出する機能を備え、記録ヘッドのノズル開口に対
    して異なるインクを供給する中空状のインク供給針を複
    数具備した構成であって、 前記各インク供給針に対して同時に嵌合する一体成形さ
    れた治具を備えた請求項6に記載のインクジェット式記
    録装置に適用されるインク流路内の気泡排出装置。
  8. 【請求項8】 前記接続治具より導出された各充填液供
    給チューブの他端がそれぞれ1つの充填液統合路に接続
    され、前記充填液統合路において充填液の流通を停止さ
    せるバルブユニットを配置した請求項7に記載のインク
    ジェット式記録装置に適用されるインク流路内の気泡排
    出装置。
  9. 【請求項9】 前記接続治具より導出された各充填液供
    給チューブにそれぞれ充填液の流通を停止させるバルブ
    ユニットを配置した請求項7に記載のインクジェット式
    記録装置に適用されるインク流路内の気泡排出装置。
  10. 【請求項10】 前記接続治具より導出された各充填液
    供給チューブの他端がそれぞれ1つの充填液統合路に接
    続され、前記充填液統合路において充填液に逆流を発生
    させる逆流用ポンプユニットを配置した請求項7に記載
    のインクジェット式記録装置に適用されるインク流路内
    の気泡排出装置。
  11. 【請求項11】 前記接続治具より導出された各充填液
    供給チューブにそれぞれ充填液に逆流を発生させる逆流
    用ポンプユニットを配置した請求項7に記載のインクジ
    ェット式記録装置に適用されるインク流路内の気泡排出
    装置。
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