JPH0671897A - 液体噴射装置及びインクジェット記録用回復方法と記録装置 - Google Patents

液体噴射装置及びインクジェット記録用回復方法と記録装置

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JPH0671897A
JPH0671897A JP5079583A JP7958393A JPH0671897A JP H0671897 A JPH0671897 A JP H0671897A JP 5079583 A JP5079583 A JP 5079583A JP 7958393 A JP7958393 A JP 7958393A JP H0671897 A JPH0671897 A JP H0671897A
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liquid
ink
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head
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JP5079583A
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Masatoshi Ichikatai
雅俊 一方井
Mitsuru Kurata
満 蔵田
Tokitaka Ehata
時任 江幡
Yasuyuki Takanaka
康之 高中
Hiroyuki Miyake
裕幸 三宅
Sadayuki Sugama
定之 須釜
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクや紙粉或は繊維等が固着した液体噴射
ヘッドの噴射領域の効率的且つ確実な回復機構及び回復
装置、インクジェット記録装置を提供すること。 【構成】 液体噴射ヘッドの液体噴射領域に対して、液
状体を噴射すると共に或は噴射した後に、気体を噴射す
る噴射手段を有する回復方法、及びインクジェット記録
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク等の液体を噴射
する液体噴射ヘッドを用いた装置に関し、詳しくは、紙
や布、不織布、OHP用紙等の記録媒体に対して、所定
の記録を行う記録装置に最適な回復方法及び記録装置を
提供するものである。特に本発明は、長時間、或は1m
以上の記録幅の布を連続して記録するような記録装置に
有効な発明を提供するものである。具体的な適用機器
は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、プリンタなど事
務機器や大量生産機器、さらには、噴射した液体を用い
て物体を駆動する装置等を挙げることが出来る。
【0002】
【従来の技術】従来の液体噴射装置では、液体を噴射し
て記録を行うか又は、特殊な液体を噴射してこれを利用
した装置がある。一般に、液体を噴射する吐出部は、極
めて小さいものであるため、液体自体が固着したり、液
体中に混入されている染料や顔料が固着する状態が生じ
ると、噴射不良を生じて記録装置では記録不良が生じる
ことがあり、噴射液体を効率よく利用できなくなるとい
う問題が生じてしまう。通常は、これらの問題が発生し
ないうちに、適当な間隔で、回復手段として知られる、
吸引、加圧等による液体の強制排出か、吐出部のある吐
出領域を清掃することのいずれかか実行されている。
【0003】逆に、吐出領域を強制的に清掃部材で擦る
ことを避けるために、間接的に空気を与えて吹き飛ばす
処理を行う装置も実現されている。
【0004】又、回復処理を行う上で、複数の異なる色
の液体を噴射する記録手段では、記録ヘッドの吐出口面
に付着したインク滴を別の色の記録ヘッドの各液路に混
入せしめて、各記録ヘッドの記録液路内でインクの混色
を引き起こしてしまい、良質の画像を得られないという
課題も知られている。
【0005】(背景技術)ところが、本発明者達は、上
述の従来回復手段では定期的に行っても記録不良や噴射
不良が生じてしまう事態に直面した。この傾向は、特
に、長尺の記録媒体を走査型記録装置による1走査の長
さ、即ち、記録媒体の幅が、1m以上ある場合や、捺染
記録に用いられるような染料を使用したインクを用いて
記録を行う場合において顕著であった。
【0006】この原因について追求したところ、水平面
に対して傾斜して記録や噴射を行うヘッドにあっては、
初期において、ヘッドのインクや液体(以下、単にイン
クと呼ぶ)を噴射する領域よりも下方でクリーニングブ
レードが当接する部分にインクや紙粉或は繊維等が固着
し始めて、下方側のクリーニング効果を徐々に低下させ
ていき、結果的にインク噴射特性が低下していることを
解明できた。特に、繊維が原因となると、その特性変化
は極めて顕著であった。繊維が噴射領域に存在すると、
ブレードを弾く状態となり、その繊維がブレード自体を
クリーニングするかのようにヘッド表面を逆に汚してし
まうことも見られた。
【0007】そこで、本発明者達は、回復手段の複数を
記録ヘッドに作用させることで、回復を達成することに
着眼した。通常から知られている、洗浄液をヘッド表面
に与えてから、或は同時にブレードクリーニングするこ
とを行ったが、回復状態は逆に悪くなる傾向を示した。
この現象を追求すると、洗浄液によって軟化した付着物
が吐出口内部に入り込んで吐出不良を生じる部分が増加
していることがわかった。これに対して洗浄液を大量に
供給する対策を講じたが、使用後の洗浄液の処理機構が
膨大なものとなり、回復時間も長時間となるので実用的
でないことが判明した。この観点から、回復状態を効率
よく達成できる回復方法の必要性が本発明の1つの目的
となった。
【0008】更に、ヘッド表面からの繊維の排除は、従
来の技術内容では解決できない大きな問題であり、本発
明の別の目的としては、如何に、繊維を排除し、適正な
噴射可能状態を確保し続けるかということも挙げること
ができる。
【0009】ところで、複数噴射部を備えた記録ヘッド
の各噴射口に対してそれぞれ特殊な構成を採用すること
で回復を確実にすることは可能であるが、本発明では、
より小型でありながら、回復効果をより有効に高める構
成を提供することも別の観点からの目的の1つとするも
のである。これが可能となったのも、上記水平面に対し
て傾斜して記録や噴射を行うヘッドと、噴射領域の中央
部に関してその上方部よりも相対的に下方部の方がイン
クや紙粉或は繊維等が固着しやすい傾向と、が判明した
からである。即ち、この目的を達成できる構成は、水や
洗浄材、溶解材、等の液状体の噴射と、気体噴射を噴射
領域の上方部に与えることで、噴射力をより効率よく回
復に利用できる作用によるものである。
【0010】一般に、複数カラーや濃淡記録を行う記録
手段は、液体噴射部を非噴射領域を介して複数備える構
成をとるが、回復時の色の混合の問題は、記録インクの
特性を変化させる。本発明のより好ましい課題は、この
問題をも解決でき、適正な回復を達成できる発明の提供
にもある。この課題は、液体噴射領域と非噴射領域(実
施例のホルダー等に対応する)との夫々に本発明の基本
構成を適用することで達成できる。
【0011】又、通常、複数の液体噴射部を非噴射領域
を介して備えるヘッドは、液体噴射部が非噴射領域に対
して凹部となる構成を持つことがあるが、このような場
合、凹部内の固着物の除去や、溶剤等で軟化した固着物
は、かえって、角部や凹部に入り込む傾向が見られた。
この課題を解決することも、本発明の更に別の課題であ
る。
【0012】さらに、本発明者達の詳細な検討による
と、上述した課題解決に共通する本発明の共通特徴を、
極度に固着しやすいインクを用いた記録に適用すると、
ある程度の記録ヘッドの温度低下が噴射領域に集中して
見られることが判明した。これは、通常記録では問題と
成らないが、色合いの高水準安定と高画質を追求する装
置、たとえば、布記録にあっては、解決すべき課題とな
る。本発明は、この新たな課題を解決でき、ある程度の
回復条件の増大にも対応出来、記録特性を低下させず
に、安定した記録を実現できる発明の提供も別の目的と
するものである。
【0013】(発明の概要)上記各課題を解決する本発
明を列挙すると、以下の代表例を挙げることができる。
【0014】本発明の主たる特徴である「液体噴射ヘッ
ドを用いて所定の液体を噴射する液体噴射装置であっ
て、前記液体噴射ヘッドの液体噴射領域に対して、液状
体を噴射すると共に或は噴射した後に、気体を噴射する
噴射手段を有することを特徴とする液体噴射装置」は、
最小構成でありながら回復を効率よく実行できる。特
に、重要なことは、液状体を噴射と共に気体噴射を行う
ことは、回復時間の短縮と回復効果を増大し、繊維の排
除をも確実に達成できる。この場合、好ましくは、液状
体噴射後に気体噴射を行うことが良い。
【0015】次に挙げる発明は、より回復条件を付加し
たものであるが、この順位に重要な意味があるもので、
複数のインク吐出部を備えたインク噴射領域を備えた記
録手段とインク記録される記録媒体とを相対的に移動さ
せながら記録を行うインクジェット記録の回復方法にお
いて、液状体及び気体を前記インク噴射領域に噴射する
第1回復工程と、第1回復工程の後に前記インク噴射領
域における噴射方向と交差する方向に前記インク噴射領
域を清掃する第2回復工程と、を有することを特徴とす
るインクジェット記録用回復方法である。この発明は、
簡単に除去可能な残留物を短時間でかつ効率よく正規な
状態に復帰せしめるもので、特に、複数噴射部を備えた
凹凸表面に対して有効である。
【0016】次に、前述した回復にともなって、新たに
見いだされた特殊な課題をも解決できる発明として、本
発明のベストモードである「複数のインク吐出部を備
え、インク吐出部夫々のインクに膜沸騰を生じせしめて
液体を吐出するための熱エネルギーを発生する電気熱変
換体を備えたインク噴射領域を備えた記録手段とインク
記録される記録媒体とを相対的に移動させながら記録を
行うインクジェット記録の回復方法において、液状体及
び気体を前記インク噴射領域に噴射する第1回復工程
と、第1回復工程の後に前記インク噴射領域を清掃する
第2回復工程と、第2回復工程の後に前記複数インク吐
出部夫々から前記電気熱変換体を駆動して記録とは異な
るインク噴射を行わせる第3回復工程と、を有すること
を特徴とするインクジェット記録用回復方法」を挙げる
ことができる。この発明のうち、第2回復工程を除いた
発明も上記温度低下を効率よく解決するとともに、噴射
口内のインク不良物を排除してより適正な状態への復帰
を短時間で達成できる。加えて前述した混色の問題を解
決する構成要件として、「前記記録手段は異なるインク
を夫々吐出する前記インク噴射領域を所定の間隔を介し
てヘッドホルダーに保持されており、前記第1工程は前
記ヘッドホルダ−に向けて前記液状体及び気体を噴射す
ることを特徴とするインクジェット記録用回復方法」を
追記しておく。又、別の観点から、清掃部材による清掃
方向を、液状体及び気体が前記インク噴射領域に噴射さ
れたインク噴射領域における噴射方向に対して交差する
方向とするインク記録装置では、ヘッド表面の回復をよ
り確実にすることができる。
【0017】液状体及び気体を噴射する噴射手段の噴射
口は、それぞれ別体でも良いし同一でも良い。
【0018】また、前述した背景技術の説明から、請求
項に記載の各発明の目的及び効果は十分に理解できるも
のと確信する。
【0019】いずれの本発明も、液体噴射ヘッドの噴射
部の清浄状態が長期にわたり保持され、初期の画像品位
が低下することがなく、記録動作が長期間にわたる場合
においても高い信頼性を維持できる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を説明する。
【0021】図1は、本発明のインクジェット記録装置
のシリアルタイプによる第1の実施例を示す。
【0022】図1において、キャリッジ1はシアン、マ
ゼンタ、イエロー、ブラックの4色に対応するカラー用
の記録ヘッド2a、2b、2c、2dを搭載しており、
ガイドシャフト3はキャリッジ1を移動可能に案内支持
している。エンドレスベルトであるベルト4は、その一
部がキャリッジ1に接続されており、キャリッジ1は、
モータドライバ23に駆動されるパルスモータである駆
動モータ5によりベルト4を介してガイドシャフト3上
を紙等の記録媒体である記録用紙6の記録面に沿って移
動するように駆動される。さらに、記録用紙6を搬送す
る搬送ローラ7、記録用紙6を案内する案内ローラ8
A、8Bおよび記録用紙搬送モータ9を備えている。
【0023】また、各記録ヘッド2a、2b、2c、2
dには、記録用紙6に向けてインク滴を吐出させる液路
10が設けられており、液路10に対しては、それぞれ
の記録ヘッド2a、2b、2c、2dに対応したインク
タンク11a、11b、11c、11dから供給チュー
ブ12a、12b、12c、12dを介してインクが供
給され、各液路10に設けられた吐出エネルギー発生手
段(図示せず)に対しては、各ヘッドドライバ24a、
24b、24c、24dよりフレキシブルケーブル13
a、13b、13c、13dを介してインク吐出信号が
選択的に供給される。
【0024】さらに、各記録ヘッド2a、2b、2c、
2dには、それぞれヘッドヒータ14a、14b、14
c、14d(14b、14c、14dは図示せず)と温
度検知手段15a、15b、15c、15dが設けられ
ており、温度検知手段15a、15b、15c、15d
からの検知信号は、CPUを有する制御回路16に入力
され、制御回路16は、この信号に基づいて、ドライバ
17および電源18を介して、ヘッドヒータ14a、1
4b、14c、14d(14b、14c、14dは図示
せず)における加熱を制御する。
【0025】キャッピング手段20は、非記録時に各記
録ヘッド2a、2b、2c、2dの吐出口面に当接され
るものであり、非記録時には、記録ヘッド2a、2b、
2c、2dが、キャッピング手段20と対向する位置へ
移動する。そのとき、キャッピング手段20は、キャッ
プドライバ25によって前進駆動され、弾性部材44を
吐出口面に圧接させてキャッピングを行う。
【0026】目詰まり防止手段31は、記録ヘッド2
a、2b、2c、2dが空吐出動作をするときに吐出イ
ンクを受けるものである。この目詰まり防止手段31
は、記録ヘッド2a、2b、2c、2dと対面し、空吐
出されたインクを吸収する受液部としての液受け部材3
2を備えており、キャッピング手段20と記録開始位置
との間に配置されている。なお、液受け部材32の材質
としては、スポンジ状多孔質部材、或はプラスチック焼
結体等が有効である。
【0027】キャッピング手段20には、水吐出用電磁
弁61ならびにエア−ポンプドライバ62が連結され、
それぞれ制御回路16による制御の下にキャッピング手
段20内に配設された洗浄用の水の吐出ノズルならびに
エア−の噴射用ノズルを駆動する。
【0028】また、図5にはキャリッジ部の拡大斜視図
を示す。
【0029】図4は、本実施例の記録ヘッドの動作を説
明するための平面図であり、図1に示したものと同じ要
素には同一符号を付け、それらの説明は省略する。
【0030】図4において、記録開始検知センサ34お
よびキャッピング手段検知センサ36は、そえぞれ各記
録ヘッド2a、2b、2c、2dが所定のキャッピング
位置にあることを検知する。空吐出位置検知センサ35
は、記録ヘッド2a、2b、2c、2dが走査方向に移
動しながら行う空吐出動作の基準位置を検知する。
【0031】次に、インクジェット記録装置の動作につ
いて、以下に説明する。
【0032】まず、待機中には、記録ヘッド2a、2
b、2c、2dがキャッピング手段20により、キャッ
ピングされており、制御回路16にプリント信号が入る
と、モータドライバ23をへて、キャリッジ1が駆動さ
れる。次に空吐出位置検知センサ35で検知され、目詰
まり防止手段31に所定の時間インクの空吐出を行い、
記録開始検知センサ34で、検知される記録開始位置か
ら、矢印D方向に走行しながら、記録ヘッド2a、2
b、2c、2dの各液路10が選択的に駆動される。こ
れにより、インク滴が吐出され、記録用紙6の記録幅部
分Pにドットマトリクスパターンで画像記録が行われ
る。
【0033】その後、図4に示すように、記録ヘッド2
a、2b、2c、2dが駆動モータ5(図1)により記
録開始位置からP1パルス分送られ、記録用紙6にイン
ク滴を印字した後、P2パルス分の位置までキャリッジ
1を移動させ一走査分の記録が終了する。その後キャリ
ッジ1は反転し、矢印E方向に駆動されて空吐出位置へ
戻るとともに、記録用紙6は記録幅部分Pの幅だけ矢印
F方向に搬送され、再び前述した動作が繰り返される。
【0034】図2において、450は記録ヘッド101
の吐出口を設けた面(吐出面)を覆って接合可能なキャ
ップ部であり、記録ヘッド101による記録範囲外に設
けてある。410はプラテン401からの空気の吸引ま
たはキャップ部450ヘの空気の供給を行うブロワであ
る。すなわち、この単一のブロワ410を空気吸引源と
空気供給源とに兼用してある。
【0035】420および421は、ブロワ410と、
分配器407およびキャップ部450との間にそれぞれ
配置した切換え弁である。切換え弁420は、吸引経路
を分配器407側または大気側に切換えるもので、記録
処理時には分配器407側に、吐出面の清掃時には大気
側に切換え設定される。また、切換え弁421は、空気
の供給経路をキャップ部450側または大気側に切換え
るもので、記録処理時には大気側に、吐出面清掃時には
キャップ部450側に切換え設定される。440は切換
え弁421とキャップ部450との間に介挿したフィル
タであり、キャップ部ヘの空気供給による吐出面清掃時
に塵挨・紙粉等がキャップ部450側ヘ導入されるのを
阻止するものである。451はキヤツプ部450内の空
気供給経路端部に設けた気体導出用のノズルであり、記
録ヘッド101の個数に応じて、各吐出面に高速気流を
導入するに好適な位置に配置してある。例えば、記録ヘ
ツド101が用いるインク色に応じて3個(インク色が
イエローY、マゼンタM、シアンCの3個の場合等)設
けられるのであれば、記録ヘッド101のキャップ部4
50との対向時に各ヘッド101に高速気流を導入可能
に設けることができる。もちろん、高速気流の噴射によ
る効果が充分な場合には、必ずしも記録ヘッドと1対1
に対応させる必要はない。しかしながら、各記録ヘッド
からのインクの混色が生ずる様な場合には、各記録ヘッ
ドもしくは同色の液体を吐出する記録ヘツド同士毎に気
体導出用のノズルを設けることが好ましい。457は、
本発明で言う洗浄材としての水等の液体を記録ヘッドに
向けて噴射するノズルで、気体導出用のノズル451に
対して1対1対応して設けられている。
【0036】さらに、図3において331Aおよび33
1Bは、それぞれ、主ロ一ラおよびこれに対して記録媒
体PPを付勢する付勢ローラであり、これらローラで下
部搬送ローラ331を構成する。また、同様に341A
および341Bはそれぞれ主ローラおよび付勢ローラで
あり、上部搬送ローラ341を構成する。また、Mlは
上部搬送ローラ341を駆動するためのモータである。
図2はキャップ部450の一構成例を示し、記録ヘッド
101の前面に接合し、吐出面101Aを覆うことが可
能な形状に形成されている。452は記録ヘツド101
前面との接合部分に設けたゴム等の弾性部材であり、接
合時における衝撃力の緩和および隙間のない接合状態を
得るのに用いられる。453は記録ヘッド101の前面
の下部と係合すべくキャップ部「450内に配置した端
部453Aから、キャップ部450外の廃インクタンク
455に至るまで帯状に延在させたインク吸収体であ
り、キャップ部450内においてばね456により支持
してキャップ部450のへッド101前面ヘの接合時に
端部453Aが矢印C方向に変位してへッド101の前
面の係合部分に確実に当接できるようにしてある。ま
た、454はキャップ部450の内壁面に設けたインク
吸収体である。
【0037】インク吸収体の材質としては、高分子多孔
質体が使用可能であり、高分子多孔質体を用いる場合、
高分子発泡体のように、インクミストの吸収による体積
変化が顕著なものではなく、インクを吸収しても体積の
変化しない種類のものが好ましく、例えば、発泡ホルマ
ール樹脂タイプのものを好適なものとして挙げることが
できる。
【0038】また、ここで用いられるインク吸収体とし
て、熱焼結タイプの高分子多孔質体も利用することがで
き、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、高分子量ポリエチレン、複合ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル系共重合体、エチレン酢酸ビニル
共重合体、フッ素樹脂、フェノール樹脂等の熱焼結体を
あげることができ、中でもインクミストの吸収性および
耐インク性から、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、高分子量ポリエチレン、ポリプロピレンを用いた
ものが好ましい。
【0039】445は吐出面101Aの上方より高速気
流の供給を行うべく配置したノズル451と図3図示の
フィルタ440とを接続するチューブである。101B
は複数本の液流路を鉛直方向に並列に配置したノズル部
であり、電気熱変換体等の吐出エネルギ発生素子を設け
てある。101Cは各液流路に共通にインクを供給する
インク室であり、供給管103および104を介してイ
ンクタンク110を接続している。そして、一方の供給
管104にはギアポンプ105を設け、供給路中やノズ
ル部101B等に混入した気泡や塵挨の除去処理、増粘
したインクの除去処理等の吐出回復処理に際して、記録
ヘッド101ヘのインク供給系にインクを圧送し、吐出
口よりインクを排出させる。このようなインク圧送によ
る吐出回復処理によって排出されたインクはインク吸収
体453により捕集され、廃インクタンクに導かれるこ
とになる。また一方、ノズル451からの気流の吹付け
による清掃処理によって、吐出面に残留していたインク
滴や塵挨等もインク吸収体453に捕集されることにな
る。なお、図示していないが、清掃処理に関連してキャ
ップ部450の背面を開放可能となし、ノズル451か
らの気流がキャップ450内で乱れないようにしてあ
る。
【0040】実施例1において制御回路16による制御
手順を示したのが図7のフロ−チャ−トである。この処
理は記録デ−タが準備されることにより開始され、まず
ステップ1でインクの加圧回復が行われる。このとき記
録ヘッド2a〜2dはホ−ムポジションにあって、キャ
ッピング手段20によりキャピングが施されている。こ
の状態で不図示のギヤポンプを駆動し、記録ヘッド2a
〜2dへのインク供給経路の加圧を行い、記録ヘッド2
a〜2dによりインクを強制的に排出する。これによっ
てノズル内に気泡や塵埃が混入していた場合、あるいは
インクの増粘が生じていた場合には、それら吐出不良要
因が除去される。そして排出されたインクは吸収体45
3に捕集される。
【0041】この加圧回復処理を行い、所定時間経過し
た後、ステップS2において、水拭きを行う。水拭きは
水吐出用電磁弁61を開放することにより、水ノズルか
ら各記録ヘッドの吐出口に対して水を吐出する。この結
果、付着していたインクは水との接触により粘性が低下
し、水とともに流下する。流下した水は吸収体453に
より吸収された後、廃インクタンク455内に取り込ま
れる。
【0042】次にステップS3において、エア−ポンプ
ドライバ62を駆動し、エア−ノズルを介して記録ヘッ
ドの吐出口端面およびヘッドホルダ−19表面に高速気
流を拭きつけ、空気流によるクリ−ニングを行う。エア
−吹きつけ量は、記録ヘッド1本当たり3.8l/mi
n〜4.5l/minとする。この高速気流により記録
ヘッド表面及びヘッドホルダ−19表面に付着していた
水滴が流下し、吸収体453により吸収された後、廃イ
ンクタンク455内に取り込まれる。
【0043】ステップS4においては、キャッピング手
段20によるキャッピング状態を解除し、ステップS5
において、キャリッジ1を主走査方向に駆動してブレ−
ドにより吐出口面ならびにヘッドホルダ−19表面のワ
イピングを行い、吐出口面ならびにヘッドホルダ−19
表面に残存している水滴を除去する。なお、このステッ
プS5による工程は、万一水滴が残存している場合に備
えて行うものであり、好ましい処理ではあるが、本発明
において必須ではない。
【0044】ステップS6においては、記録ヘッド2a
〜2dを主走査方向に移動させ、空吐出検知センサ35
により、空吐出動作の基本位置を検知した後、記録ヘッ
ドの全ノズルに対して所定の駆動パルスを与え、全ノズ
ルから液受け部材32に向かってインク吐出を行わせ
る。
【0045】次にステップS7において画像デ−タを記
録ヘッド2a〜2dに出力し、記録ヘッド2a〜2dを
駆動して1走査分の画像記録を行う。ステップS8にお
いては、画像記録が終了したか否かを判断し、終了した
と判断した場合はステップS9へ移行し、記録ヘッド2
a〜2dをキャップによりキャッピングする。一方、ス
テップS8において、画像記録を続ける場合はステップ
S2に戻り、処理を繰り返す。
【0046】次に、実施例2において、制御回路16に
よる制御手順を示したのが図8のフロ−チャ−トであ
る。この処理が実施例1における処理と異なるのは、ス
テップS12に示すように、記録ヘッド2a〜2d及び
ヘッドホルダ−19に対する水の吹きつけを行う際に同
時にエア−の吹きつけを行う点である。これにより、水
ノズルから吐出された水はエア−ノズルから噴射された
エア−の気流の影響を受けて記録ヘッド2a〜2dの吐
出口面およびヘッドホルダ−19の表面への付着面積が
大きくなり、むらのない洗浄が可能となる。
【0047】その後、ステップS13において、エア−
ポンプドライバ62を駆動し、エア−ノズルを介して記
録ヘッド2a〜2dの吐出口端面及びヘッドホルダ−1
9表面に高速気流を拭きつけ、空気流によるクリ−ニン
グを行う。以下は実施例1と同様に処理を行う。
【0048】次に、実施例3において、制御回路16に
よる制御手順を示したのが図9のフロ−チャ−トであ
る。この処理が実施例1における処理と異なるのは、実
施例1においては、ステップS8において画像記録を続
行すると判断した場合にステップS2に戻り、1走査毎
にステップS2における水拭きを行うのであるが、本実
施例においては、ステップS28において画像記録を続
行すると判断した場合にステップS30へ移行し、主走
査が50回目であるか否かを判断する。
【0049】そして主走査が50回目であるときはステ
ップS21に移行し、インクの加圧回復を行う。一方、
主走査が50回目でないときは、ステップS25に移行
し、ブレ−ドによるクリ−ニングを行う。これにより、
水拭き等の処理工程の回数が減り、最低限の回復処理を
行いつつも使用される水の量を少なくすることができ、
さらに記録時間を短縮することができる。
【0050】ここで、各記録ヘッドの吐出方式は、各ノ
ズル内部に成形されたノズルヒータに通電して熱を発生
させ、そのエネルギーによりインクを吐出するタイプの
ものである(ただし、本発明はそれに限るものではな
く、例えばピエゾ型であっても同様の効果を得ることが
できる。)。
【0051】本実施例の回復ユニット手段は、以下の部
材および機構を有する。
【0052】(a)キャップ部:記録ヘッドを空気中に
長時間放置するとノズル内のインクが蒸発して増粘し、
吐出が不安定になる。これを防ぐため、非印字中はノズ
ル部を外気と遮断して密閉(キャッピング)する。キャ
ップ部の内部にはインクで湿潤状態に保たれた吸液材が
あり、キャップ部の内部を高湿度に維持してインクの増
粘を最小限に抑えている。
【0053】(b)インク加圧:長時間放置の場合に
は、キャッピングをしていてもノズル内のインクは緩慢
ではあるが蒸発して増粘する。また、ノズル内部に気泡
が残留して安定した吐出を妨げることも皆無ではない。
このため印字開始時にインクタンクに設けたポンプを駆
動してインク加圧を行い、ノズル内部の増粘インクや残
留気泡をノズル外に排出している。これは、ノズル表面
にゴミや毛羽が付着したり、ノズル内にゴミ等が侵入し
ていても、それらを洗い流して安定した吐出を保つ効果
もある。
【0054】(c)液状体噴射流:固着物の状態を緩和
して、離脱もしくは離脱可能状態にする。細部に対して
も作用できる。
【0055】(d)気体噴射流:離脱可能状態にした固
着物及び液状体の回復作用の増長作用を達成出来、液状
体噴射流後の残留した液状体自体のヘッド表面からの排
除を行う。噴射流キャップ上部のエアノズルからノズル
表面に向けて空気流を吹き付け、記録ヘッド下部へ吹き
流す。各記録ヘッドの下部にはそれぞれ吸液材(図10
の204)が当接されており、流されてきた液体等はこ
れに吸収される。
【0056】(e)空吐出:液状体噴射流、気体噴射流
によって温度低下した領域の温度保証と、噴射口内の不
用物排除作用を行う。これ以外に、印字開始前に所定の
駆動パルスを与え、全ノズルからキャップ部等に向かっ
てインク吐出を行わせる(エージング動作)。ノズルの
周辺雰囲気の湿潤状態を高める場合にはキャッピングし
て行うこともある。
【0057】回復動作(c)、(d)、(e)により吸
収材に吸収されたインクはチューブを伝って回復ユニッ
トの下方に設けられた廃インクボトルへ送られる。
【0058】(f)ブレードユニット:前述したよう
に、インク吐出によって発生したインクミストや前記軟
化固着物或は、液状体がノズル表面に付着したままであ
ると、吐出が不安定になる。これを防ぐためにノズル表
面をワイピングして清掃するためのゴム性のブレードを
備えたブレードユニットをキャップ部のすぐ隣に設けて
いる。その材料は耐久性および耐インク性の面から、シ
リコンまたはウレタンゴムを用いている。
【0059】ブレードの先端は各記録ヘッドのノズル面
に対して0.7〜1.0mm入り込んでおり、実際には
その分だけブレードがそれぞれ撓みながらワイピングが
なされる。またブレードの長さはそれぞれノズル面を表
出させるためのホルダの開口部の長さよりもわずかに短
くさせている。これにより、ノズル上をワイピングする
際にブレードがヘッドホルダに乗り上げることがなく、
そのためノズル面に拭き残しが生じることがない。
【0060】以上のことから、吐出インクに悪影響を及
ぼす要因が完全に除去され、常に良好な画像品位を維持
することが可能になる。さらに、1つ1つのブレードを
清掃に必要な最低限の長さにすることが可能になるた
め、その耐久性が向上する。その上、万一劣化が生じブ
レードの交換を行うことになっても、全てについて行う
必要はなく最低限の交換でよい。これにより無駄が減少
してコストが安く済むというメリットもある。さらに、
これまでは記録媒体として紙で説明してきたが、本発明
は、これに限らず例えばプラスチック製フィルムや1m
以上の記録幅といった、120cm,160cmの幅の
全面記録される布材など、インクジェット方式で記録可
能なものであればいかなるものであっても適用可能であ
る。
【0061】本実施例の記録ヘッドとしては、電気熱変
換体に通電することにより、電気熱変換体面上のインク
が加熱されて発泡現象が発生し、その発泡のエネルギー
により吐出口面からインク液滴が吐出する構成が好まし
く、ノズル密度、16ノズル/mmといった高密度のノ
ズル配置で、128ノズル或いは256ノズルというマ
ルチノズルのインクジェット記録ヘッドとしても良い。
【0062】ここで、図6、10について簡単に説明す
る。図6は、上述したヘッドホルダ19に対してノズル
81を備えた記録ヘッド2(ガラス82とアルミニウム
基板83の積層体)の構造を説明するもので、アルミニ
ウム基板83をヘッドホルダ19への装填のためにテー
パ部が形成されている。そのため、インク又は、固着物
がここに蓄積される傾向(ブレードが本図で左から右へ
移動することもその傾向を増長する)を示す。その為、
前述した液状体噴射でも、固着物が除去されると表面張
力もあって液状体自体がここに残留する場合が有り、こ
れを放置すると紙粉、繊維が付着しやすくなる為に、こ
れを除去することが好ましい。これを達成できるのが、
液状体噴射後の気体噴射である。破線85は、撥水処理
面を示している。
【0063】図10は、ヘッドホルダのような噴射領域
間の非噴射領域に対して上記液状体噴射、気体噴射を行
う構成を付加した実施例で有る。この構成において、2
00は液状体収納部、201は気体噴射手段、206は
噴射領域用液状体噴射ノズル、207は噴射領域用気体
噴射ノズル、208は非噴射領域用気体噴射ノズル、2
09は非噴射領域用液状体噴射ノズルである。気体噴射
ノズルは液状体噴射ノズルよりも後方から噴射して、飛
翔状態の液状体の拡散を達成できる構成となっている。
又、非噴射領域用液状体噴射ノズルの開口径は噴射領域
用液状体噴射ノズルの開口径よりも大きく同一の圧力を
受けて、結果的に非噴射領域の噴射力を弱めて、不用物
が噴射領域中に入り込むことを防止している。この構成
により前述した混色の問題を解決できる。202はヘッ
ドホルダ、210はブレードクリーニング部材、203
はブレードである。本実施例は、水平面に対して傾斜し
た噴射面を備えるもので有る為、噴射部の中心から上方
部(ノズル数によっても異なるが上から2〜8番目の吐
出口)に対して噴射位置を定めてある。これらの構成に
より、効率的且つ確実な回復処理を達成できる。
【0064】次に、本発明の液体噴射装置を適用可能な
捺染用記録装置の記録部について、以下、図面を参照し
て説明する。
【0065】図11および図12は布帛に対して記録を
行うインクジェット記録装置の基本構成を示す図であ
る。
【0066】このインクジェット記録装置は、システム
として構成され、大別して図11に示すように、デザイ
ナー等が作成した原画を読み取り、この原画像を電気信
号で表される原画データに変換する画像読み取り装置1
11、画像読み取り装置111からの原画データに取り
込んで加工してイメージデータとして出力する画像処理
部112、画像処理部112て作成されたイメージデー
タに基づき、布帛等の記録媒体上に記録を行う画像記録
部113から構成されている。
【0067】画像読み取り装置111では、CCDイメ
ージセンサにより原画像が読み取られる。
【0068】画像処理部112では、入力された原画デ
ータから、後述するマゼンタ(略号M)、シアン(略号
C)、イエロー(略号Y)、ブラック(略号Bk)の4
色のインクを吐出するインクジェット記録部A−2(図
12参照)を駆動するためにデータを作成する。データ
の作成の際には、原画像をインクのドットで再現するた
めの画像処理、色調を決定する配色、レイアウトの変
更、拡大、縮小等の図柄の大きさの加工、選択がなされ
る。
【0069】画像記録部113では、インクジェット記
録部A−2により記録が行われる。
【0070】図12は、図11に示した捺染用記録装置
の画像記録部の概要を示す模式図である。この記録装置
は、大きく分けて、捺染用の前処理を施されたロール状
の布帛等の記録媒体を送り出す給付部Bと、送られてき
た記録媒体を精密に行送りして、インクジェットヘッド
でプリントを行う本体部Aと、プリントされた記録媒体
を乾燥させ巻取る巻取り部Cからなる。そして、本体部
Aはさらにプラテンを含む記録媒体の精密送り部A−1
とインクジェット記録部A−2とからなる。
【0071】以下、記録媒体として前処理された記録媒
体を用い捺染を実施する場合を例にとってこの装置の動
作を説明する。
【0072】前処理されたロール状の記録媒体236は
給付部Bから送り出され、本体部に送られる。本体部に
は精密にステップ駆動される薄い無端のベルト237が
駆動ローラ247、巻回ローラ249に架け回されてい
る。駆動ローラ247は、高分解能のステッピングモー
タ(図示せず)でタイレクトにステップ駆動されてその
ステップ量だけベルトをステップ送りする。送られてき
た布236は巻回ローラ249によってバックアップさ
れたベルト237表面に、押付けローラ240によって
押付けられ、張付けられる。
【0073】ベルトによってステップ送りをされてきた
記録媒体236は、第1のプリントブ231において、
ベルト表面のプラテン232によって定位され表側から
インクジェットヘッド219によってプリントされる。
1行のプリントが終る毎に、所定量ステップ送りされ、
次いでベルト表面からの加熱プレート234による加熱
と、温風ダクト235によって供給/排出される、表面
からの温風によって乾燥される。続いて第2のプリント
部231′において、第1のプリント部と同様な方法で
重ねプリントがなされる。
【0074】プリントが終った記録媒体236は引き剥
されて前述の加熱プレート234と温風ダクト235と
同様な後乾燥部246で再度乾燥されガイドロール24
1に導かれて巻取りロール248に巻取られる。そし
て、巻取られた記録媒体236は本装置から取外され、
バッチ処理で発色、洗浄、乾燥等の後処理工程を経て製
品となる。
【0075】次に、インクジェット記録部A−2付近の
詳細について図13に基づき説明する。
【0076】ここでの好ましい態様は、第1プリント部
のヘッドにより、ドット数を間引いて情報を記録し、乾
燥工程を経て、第2プリント部のヘッドにより、第1プ
リント部で間引かれた情報を補完するようにインク滴を
吐出するものである。
【0077】図13において、記録媒体である記録媒体
236は、ベルト237に張り付けられて、図中の上方
向にステップ送りされるようになっている。図中下方の
第1プリント部231にはY.M.C.Bkのほか、特
色S1〜S4用のインクジェットヘッド8本を搭載した
第1のキャリッジ244がある。本例におけるインクジ
ェットヘッド(記録ヘッド)219は、インクを吐出す
るために利用されるエネルギーとして、インクに膜沸騰
を生じさせる熱エネルギーを発生する素子を有するもの
を用いてあり、また、400dpi(ドット/インチ)
の密度で128の吐出口を配列したものを用いている。
【0078】第1のプリント部の下流側にはベルトの裏
面から加熱する加熱プレート234と、表側から乾燥さ
せる温風ダクト235とからなる乾燥部245が設けら
れている。加熱プレート234の熱伝達面は、強くテン
ションをかけられた無端のベルト237に押し当てら
れ、中空になっている内側に通してある高温高圧の蒸気
によって、ベルト237を裏面から強力に加熱する。ベ
ルト237は貼り付けられている記録媒体236を熱伝
導によって直接に効果的に加熱する。加熱プレート面の
内側は集熱のためのフィン234′が設けられていて熱
を効率的にベルト裏面に集中できるようにしてある。ベ
ルトに接しない側は断熱材243でカバーしてあり、放
熱による損失を防いでいる。
【0079】表側では、下流側の供給ダクト230から
乾燥温風を吹き付けることによって、乾燥しつつある記
録媒体236に、より湿度の低い空気を当てて効果を高
めるようにしている。そして記録媒体236の搬送方向
とは逆に流れて充分に水分を含んだ空気は、上流側の吸
引ダクト233から、吹き付けの量よりもはるかに多量
の吸引をすることによって、蒸発水分が漏れて周囲の機
械装置に結露しないようにしてある。温風の供給源は図
4において右奥側にあり、吸引は手前左側から行うよう
になっていて、記録媒体236に対向している吹き出し
口238と吸引口239との圧力差が長手方向全域にわ
たって均一になるようにしてある。空気の吹き付け/吸
引部は裏面の加熱プレート234の中心に対して下流側
にオフセットされており、充分に加熱された所に空気が
当たるようにしてある。これらによって第1のプリント
部231が記録媒体236が受容した薄め液も含むイン
ク中の多量の水分を強力に乾燥させる。
【0080】その下流(上方)には第2のプリント部2
31′があり、第1のキャリッジと同様の構成の第2の
キャリッジ244′で第2のプリント部を形成してい
る。
【0081】次に、インクジェット捺染記録の具体例を
説明する。図12に示すようなインクジェット記録装置
を用いて、インクジェット印捺工程を経た後、記録媒体
を乾燥(自然乾燥を含む)させる。そして、引き続き記
録媒体繊維上の染料を拡散させ、かつ繊維への染料を反
応定着させる工程を施す。この工程により、充分な発色
性と染料の固着による堅牢性を得ることができる。
【0082】この拡散、反応定着工程は従来公知の方法
でよく、例えば、スチーミング法が挙げられる。なお、
この場合、印捺工程の前に、予め記録媒体にアリカル処
理を施してもよい。
【0083】その後、後処理工程において、未反応の染
料を除去及び前処理に用いた物質の除去が行われる。最
後に、欠陥補正、アイロン仕上げ等の整理仕上げ工程を
経て記録が完成する。
【0084】特に、インクジェット捺染用布帛として
は、(1)インクを充分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが布帛
上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規則な
インクの滲みの発生が少ないこと、(5)装置内での搬
送性に優れていること、等の性能が要求される。これら
の要求性能を満足させるために、必要に応じて布帛に対
し、予め前処理を施しておくことができる。例えば、特
開昭62−53492号公報においてインク受容層を有
する布帛類が開示され、また、特公平3−46589号
公報においては還元防止剤やアリカル物質を分有させた
布帛の提案がなされている。このような前処理の例とし
ては、布帛に、アルカリ性物質、水溶性高分子、合成高
分子、水溶性金属塩、尿素及びチオ尿素から選ばれれる
物質を含有させる処理を挙げることができる。
【0085】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ、ジ、トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアルモ
ニア及びアンモニア化合物等がある。また、スチーミン
グ及び乾熱下でアルカル物質となるトリクロロ酢酸ナト
リウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質とし
ては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウム及
び重炭酸ナトリウムがある。
【0086】水溶性高分子としては、トウモロコシ、小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、
ローカスイトビーンガム、トラガントガム、グアガム、
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン、カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質、リグニン系物質等の天然水
溶性高分子が挙げられる。
【0087】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物、ポリエチレンオキサイド系
化合物、アクリル酸系水溶性高分子、無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0088】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、Nacl,Na2
4,KCl及びCH3COONa等が挙げられ、また、
アルカリ土類金属としては、CaCl2及びMgCl2
が挙げられる。中でもNa,K及びCaの塩類が好まし
い。
【0089】前処理において蒸気物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法等を挙げる
ことができる。
【0090】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料の反
応定着工程(染着工程)を施すのが好ましい。このよう
な反応定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、ス
チーミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス
法、予めアルカリ処理した布帛を用いない場合は、アル
カリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム法、
アルカリショック法、アルカリコールドフィックス法等
が挙げられる。
【0091】さらに未反応の染料の除去及び前処理に用
いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知の
方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、この
洗浄の際に従来公知のフィックス処理を併用することが
好ましい。
【0092】なお以上述べた後処理工程が施された記録
物は、その後所望の大きさに切り離され、切り離された
片は縫着、接着、溶着等、最終的な加工品を得るための
工程が施され、ワンピース、ドレス、ネクタイ、水着等
の衣類や布団カバー、ソファカバー、ハンカチ、カーテ
ン等が得られる。布帛を縫製等により加工して衣類やそ
の他の日用品とする方法は、例えば「最新ニット縫製マ
ニュアル」:センイジャーナル社発行や月刊誌「装
苑」:文化出版局発行等、公知の書類に多数記載されて
いる。
【0093】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0094】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0095】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0096】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0097】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0098】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0099】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0100】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみを記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個を組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0101】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。 加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、またはインクの蒸発防止を目的と
して放置状態で固化するインクを用いるかして、いずれ
にしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によって
インクが液化し、液状インクとして吐出するものや、記
録媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよ
うな、熱エネルギーによって初めて液化する性質のイン
クの使用も本発明には適用可能である。
【0102】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
ものであっても良い。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、液
体噴射ヘッドの液体噴射領域の回復を確実且つ効率よく
達成でき、新規な課題を適正に解決でき、記録装置にあ
っては混色等の画像不良となる原因の発生を防止するこ
とができ、長時間の使用に際しても高品位の記録を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体斜視図
【図2】実施例のヘッド、回復機構部の拡大断面図
【図3】実施例の吸引搬送と回復機構部の模式図
【図4】図1のヘッド移動範囲に対する回復機構部の上
面図
【図5】実施例の清掃部材とヘッドとの状態を示す斜視
【図6】本発明のヘッドホルダに対するヘッド位置を示
す断面図
【図7】本発明実施例1のフローチャート
【図8】本発明実施例2のフローチャート
【図9】本発明実施例3のフローチャート
【図10】本発明の非噴射領域の回復を含む実施例の要
部斜視図
【図11】画像を読み取ってから記録するまでのインク
ジェット記録システムの構成を示す図
【図12】本発明が適用される捺染用記録装置の概略図
【図13】図12に示した捺染用記録装置の画像記録部
の概要を示す模式図
【符号の説明】
200 液状体収納部 201 気体噴射手段 206 噴射領域用液状体噴射ノズル 207 噴射領域用気体噴射ノズル 208 非噴射領域用気体噴射ノズル 209 非噴射領域用液状体噴射ノズル 202 ヘッドホルダ 210 ブレードクリーニング部材 203 ブレード 204 吸収部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高中 康之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 三宅 裕幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 須釜 定之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体噴射ヘッドを用いて所定の液体を噴
    射する液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドの液
    体噴射領域に対して、液状体を噴射すると共に或は噴射
    した後に、気体を噴射する噴射手段を有することを特徴
    とする液体噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記噴射手段は、前記液状体としての洗
    浄液を噴射する第1噴射口と、前記気体を噴射する第2
    噴射口と、前記第1、第2噴射口を内部に有し前記液体
    噴射ヘッドの液体噴射領域を覆うキャップ手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップ手段は、前記第1、第2噴
    射口を前記液体噴射ヘッドの液体噴射領域の上方側に有
    し、前記液体噴射領域より下方に前記液状体を受容する
    ための受容手段を備えることを特徴とする請求項2記載
    の液体噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記キャップ手段内の前記受容手段に連
    通し、前記受容手段中の液状体を前記キャップ外へ導出
    するための導出手段を備えることを特徴とする請求項3
    記載の液体噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記液体噴射ヘッドは、前記液体噴射ヘ
    ッドを保持するヘッドホルダーに保持されており、前記
    噴射手段は前記ヘッドホルダ−に向けて前記液状体を噴
    射すると共に或は噴射した後に、気体を噴射することを
    特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記液体噴射ヘッドは、前記液体に膜沸
    騰を生じせしめて液体を吐出するための熱エネルギーを
    発生する電気熱変換体を備えていることを特徴とする請
    求項1項ないし請求項5項いずれかに記載の液体噴射装
    置。
  7. 【請求項7】 複数のインク吐出部を備えたインク噴射
    領域を備えた記録手段とインク記録される記録媒体とを
    相対的に移動させながら記録を行うインクジェット記録
    の回復方法において、 液状体及び気体を前記インク噴射領域に噴射する第1回
    復工程と、第1回復工程の後に前記インク噴射領域にお
    ける噴射方向と交差する方向に前記インク噴射領域を清
    掃する第2回復工程と、を有することを特徴とするイン
    クジェット記録用回復方法。
  8. 【請求項8】 複数のインク吐出部を備え、インク吐出
    部夫々のインクに膜沸騰を生じせしめて液体を吐出する
    ための熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えたイ
    ンク噴射領域を備えた記録手段とインク記録される記録
    媒体とを相対的に移動させながら記録を行うインクジェ
    ット記録の回復方法において、 液状体及び気体を前記インク噴射領域に噴射する第1回
    復工程と、第1回復工程の後に前記インク噴射領域を清
    掃する第2回復工程と、第2回復工程の後に前記複数イ
    ンク吐出部夫々から前記電気熱変換体を駆動して記録と
    は異なるインク噴射を行わせる第3回復工程と、を有す
    ることを特徴とするインクジェット記録用回復方法。
  9. 【請求項9】 前記記録手段は異なるインクを夫々吐出
    する前記インク噴射領域を所定の間隔を介してヘッドホ
    ルダーに保持されており、前記第1工程は前記ヘッドホ
    ルダ−に向けて前記液状体及び気体を噴射することを特
    徴とする請求項7或は請求項8記載のインクジェット記
    録用回復方法。
  10. 【請求項10】 前記記録手段は加圧回復手段を有し、
    前記回復方法は、記録実行前に前記加圧回復手段を作動
    させて加圧回復する工程を実行し、この後、前記第1、
    2、3回復工程を行うことを特徴とする請求項7或は請
    求項8記載のインクジェット記録用回復方法。
  11. 【請求項11】 前記第1、2、3回復工程は、前記記
    録媒体に対する所定記録工程毎に実行されることを特徴
    とする請求項10記載のインクジェット記録用回復方
    法。
  12. 【請求項12】 複数のインク吐出部を備えたインク噴
    射領域を備えた記録手段と、前記記録手段とインク記録
    される布状体とを相対的に移動させる手段と、前記記録
    手段を回復する回復手段と、を備えたインク記録装置に
    おいて、 前記回復手段は、前記インク噴射ヘッドのインク噴射領
    域に対して液状体を噴射した後に気体を噴射する噴射手
    段と、該噴射手段により処理された前記インク噴射領域
    を清掃する清掃手段と、を有することを特徴とするイン
    ク記録装置。
  13. 【請求項13】 前記回復手段は、前記清掃部材による
    清掃方向を、前記液状体及び気体が前記インク噴射領域
    に噴射されたインク噴射領域における噴射方向に対し
    て、交差する方向とすることを特徴とする請求項12記
    載のインク記録装置。
  14. 【請求項14】 前記回復手段は、前記噴射手段の噴射
    部と、前記インク噴射領域を通過した前記液状体を受容
    するための受容手段と、を内部に備えるキャップ機構を
    備えることを特徴とする請求項12または請求項13記
    載のインク記録装置。
  15. 【請求項15】 複数のインク吐出部を備え、インク吐
    出部夫々のインクに膜沸騰を生じせしめて液体を吐出す
    るための熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えた
    インク噴射領域を備えた記録手段と、前記記録手段とイ
    ンク記録される布状体とを相対的に移動させる手段と、
    前記記録手段を回復する回復手段と、を備えたインク記
    録装置において、 前記回復手段は、前記インク噴射ヘッドのインク噴射領
    域に対して液状体を噴射した後に気体を噴射する噴射手
    段と、前記噴射手段により処理された前記インク噴射領
    域を清掃する清掃手段と、前記清掃手段によって清掃さ
    れた前記インク噴射領域の前記複数インク吐出部夫々か
    ら前記電気熱変換体を駆動して記録とは異なるインク噴
    射を行わせる手段と、を有することを特徴とするインク
    記録装置。
  16. 【請求項16】 液体噴射状態において上方から下方に
    むけて存在する液体噴射領域を備えた液体噴射ヘッドを
    用いて所定の液体を噴射する液体噴射装置であって、前
    記液体噴射ヘッドの液体噴射領域の上方部域に対して、
    液状体を噴射すると共に或は噴射した後に、気体を噴射
    する噴射手段を有することを特徴とする液体噴射装置。
  17. 【請求項17】 複数の液体吐出部を備え、液体吐出部
    夫々の液体に膜沸騰を生じせしめて液体を吐出するため
    の熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えると共に
    液体噴射状態において上方から下方にむけて存在する液
    体噴射領域を備えた液体噴射ヘッドを用いて所定の液体
    を噴射する液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッド
    の液体噴射領域の上方部域に対して、液状体を噴射する
    と共に或は噴射した後に、気体を噴射する噴射手段と、
    前記噴射手段による回復処理後前記電気熱変換体を駆動
    して記録とは異なる液体排出を行う手段と、を有するこ
    とを特徴とする液体噴射装置。
  18. 【請求項18】 前記液体噴射装置は、前記液体排出手
    段の作動よりも前に該噴射手段により処理された前記イ
    ンク噴射領域を清掃する清掃手段を有することを特徴と
    する請求項17に記載の液体噴射装置。
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