JP6582861B2 - 液体吐出ヘッド用クリーニングユニットと該クリーニングユニットを有する液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド用クリーニングユニットと該クリーニングユニットを有する液体吐出装置 Download PDF

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本発明は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる液体吐出装置における液体吐出ヘッド用クリーニングユニットに関するもので、液体吐出装置には、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、それらの少なくとも2つの機能を有する複合機等の画像形成装置における所謂インクジェット記録装置だけでなく、例えば立体造形装置、処理液塗布装置、噴射造粒装置等も該当し、更に言えば、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
インク滴(液滴)を吐出する液体吐出ヘッド(記録ヘッドともいう)を用いた液体吐出記録方式の画像形成装置(インクジェット記録装置ともいう)は、搬送手段によって搬送される用紙(OHPシート等を含み、記録媒体、記録紙等ともいう)に対し、記録ヘッドからインク滴を吐出して、画像形成を行う。記録ヘッドを主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドを移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
このような画像形成装置においては、記録ヘッドのノズルからインク滴を用紙に吐出して記録を行う関係上、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、更には気泡の混入等により吐出不良の状態となり、記録不良を起こすという問題を抱えている。
そのため、インクジェット記録装置は、記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構を備えている。例えば、記録ヘッドのノズルを密封するキャップ(キャッピング手段等ともいう)を備え、装置の非稼動時には記録ヘッドのキャッピングを行って、ノズル内のインクの乾燥、増粘を抑えるようにしている。また、記録動作の前後やその最中において、記録動作に寄与しないインク滴の吐出を行ったり、記録ヘッドのノズル内のインクを強制的に吸引したりして、ノズル内で乾燥、増粘したインクを排出して、吐出性能の回復や維持を図るようにしている。記録動作に寄与しないインク滴を吐出したり、乾燥インクを強制吸引する場合、記録ヘッドのノズル面にインクが付着するので、ノズル面を払拭(ワイピング)する払拭部材(ワイパ、ワイパブレード等ともいう)を備え、ノズル面を払拭することでノズル面の清浄化やノズルメニスカスの形成を行うようになっている。
ところで、このようなワイパでノズル面をワイピングしたとき、ワイパに付着した(転移した)廃インクを除去する必要がある。これは、廃インクをワイパ表面に残したままにしておくと、次のワイピングのときに、ノズル面を清掃する性能が低下して、ノズル抜けやノズル曲がり、混色等の画像不良に繋がってしまうためである。
そこで、ワイパを常に清浄に保つために、掻き落とし部材(所謂スクレーパ)等を用いてワイパ表面に付着した廃インクを除去するワイパクリーニングが行われている。しかしながら、それまでのスクレーパによるワイパクリーニングでは、ワイパの廃インクを完全に除去できない問題があった。ワイパの側面から粘性の高い廃インクを完全除去できないだけでなく、ワイパの天面が清掃できない。
そこで、特許文献1には、ワイパの側面や天面の廃インクを除去するためワイパ天面の長手方向に沿って移動する清掃手段と、清掃手段が掻き取った廃インクを清掃手段から転写して掻き落とす掻き落とし手段とを備える構成が提案されている。また、特許文献2には、送り出しローラに巻回され順次巻取りローラに巻き取られるウェブ状のワイパクリーナの異なる面で、ワイパの側面と天面に付着した廃インクを拭き取る構成が提案されている。
しかしながら、特許文献1や特許文献2で提案されたワイパ清掃構成は、新たな機構を設けており、コストの増加と装置の大型化を伴うという問題がある。
本発明の課題は、大型化せずに記録ヘッドのノズル面を清掃するワイパ部材をきれいにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明では、記録ヘッドのノズル面を清掃するワイパ部材と、該ワイパ部材を両側から挟み込んで前記ワイパ部材に対し相対的に移動することで前記ワイパ部材を清掃する清掃手段とを備える記録ヘッド用クリーニングユニットであって、前記清掃手段が前記ワイパ部材を押圧する第1ワイパ清掃部材と、前記ワイパ部材に付着した廃インクを除去する第2ワイパ清掃部材とを有し、前記ワイパ部材と前記第2ワイパ清掃部材の間に吸収体が配置され、前記吸収体が前記第2ワイパ清掃部材より下方に配置されており、前記第1ワイパ清掃部材が、前記ワイパ部材の先端を折り曲げることにより前記ワイパ部材の天面を前記吸収体に接触させるように構成されている。
本発明によれば、ワイパ部材が相対的に移動する際、ワイパ部材の上部がスクレーパである第2ワイパ清掃部材に接触した後にワイパ部材と第2ワイパ清掃部材の間に配置された吸収体に、第1ワイパ清掃部材によって折り曲げられたワイパ部材の天面が接触させられるので、ワイパ部材の払拭面(側面)にある廃インクが第2ワイパ清掃部材と吸収体の両方で確実に除去されるだけでなく、第1ワイパ清掃部材によって傾けられたワイパ部材の天面が吸収体に接触することで拭われ、ユニットを大型化することなく、ワイパ部材の払拭面や天面の清掃が確実に実行される。
発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す概略図である。 図1のインクジェット記録装置の要部平面図である。 維持回復機構の模式的概略構成図である。 図3の維持回復機構の要部平面図である。 図3の維持回復機構でのクリーニング動作を説明するフロー図である。 ワイパ部材から廃インクを除去する動作を説明する図であり、経時的に図6aから図6dに動きが進むことを表している。 ワイパ部材とワイパクリーナの動作タイミングを示すグラフである。 ワイパクリーナの変形例を示す図である。 ワイパ部材とワイパクリーナの動作タイミングの更なるバリエーションを示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1、図2に示す本実施形態に係る液体吐出装置であるインクジェット記録装置はシリアル型インクジェット記録装置である。図2の要部平面図から分かるように、装置本体1の側板21A、21Bに横架された主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33が主走査方向に摺動自在に保持され、図2の矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という)が、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列され、滴吐出方向を下方に向けて装着されている。記録ヘッド34はイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴(液滴)を吐出するための液体吐出ヘッドを備えて構成されている。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラックの液滴を、他方のノズル列はシアンの液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタの液滴を、他方のノズル列はイエローの液滴を、夫々吐出する。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのサブタンク35a、35b(区別しないときは「サブタンク35」という)が搭載されている。このサブタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ10y、10m、10c、10kから、各色の供給チューブ36を介して、各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月状の給紙コロ43と、給紙コロ43に対向する分離パッド44とが備えられている。摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むための搬送手段として、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端部に加圧コロ49を有する押さえ部材48と、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置に搬送する搬送ベルト51とが備えられている。
搬送ベルト51は無端状で、搬送ローラ52とテンションローラ53とに掛け渡され、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成されている。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電ローラ56が備えられている。帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
更に、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62と、拍車63と、排紙ローラ62の下方に配された排紙トレイ3とが備えられている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させ、再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72となっている。
更に、図2に示されるように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81が配置されている。維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83と、増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87とが備えられている。また、維持回復機構81の下方側には、維持回復動作によって生じる廃インク(廃液)を収容するための交換されない廃液タンク100が、維持回復機構81の側方側には装置本体の前面側から交換可能な廃液タンク101が、夫々備えられている。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中等に増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行う際の液滴を受ける空吐出受け88が配置され、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89等が備えられている。
このように構成されたインクジェット記録装置において、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行う時には、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出等の維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、このインクジェット記録装置における維持回復機構81について図3、図4を参照して説明する。この維持回復機構81では、維持装置フレーム211に、キャップホルダ212に保持されたキャップ82a、82bと、ワイパホルダ223に保持されたワイパ部材83と、第1ワイパ清掃部材であるワイパクリーナ86とが夫々昇降可能(進退可能)に保持されている。
キャップ82は、記録ヘッド34のノズル面と対向する側に開口を有する箱型の部材である。キャップ82は、その開口上面部に弾性部分を有し、この弾性部分をノズル面に当接し、密着させることでノズルの開口を封止(キャッピング)することができる。また、キャップ82内にはスポンジ状の吸収部材が配設されている。そして、ワイパ部材83と吸引用となるキャップ82aとの間には筒状の空吐出受け84が配置されている。
この空吐出受け84のワイパ部材83側には、ワイパ部材83に付着した廃インクを掻き取って除去する第2ワイパ清掃部材であるワイパスクレーパ85と、これを補助する第3ワイパ清掃部材である吸収体90とが設けられている。これらワイパスクレーパ85と吸収体90は、ワイパ部材83やワイパクリーナ86と共に、記録ヘッド34のノズル面に対するクリーニングユニットを構成し、この記録ヘッド用クリーニングユニットは維持回復機構を構成している。ワイパクリーナ86、ワイパスクレーパ85、吸収体90はワイパ部材83に対する清掃手段を構成する。ワイパスクレーパ85は中空部材であり、ワイパクリーナ86によって押圧されたワイパ部材83が押し付けられてワイパ部材83に付着している廃インクを掻き取る掻き取り部85aが設けられた開口部85bを有している。また、ワイパスクレーパ85の開口部85bと反対側(本例では下側)には排出口部85cが設けられ、排出口部85cには可撓性チューブ300を介して吸引手段である吸引ポンプ220が接続されている。また多孔質材料から成る吸収体90は、ワイパスクレーパ85のワイパ部材83側に取り付けられ、スクレーパ85の掻き落とし作業で微少に残った廃インクを除去するものである。吸収体90の下端も可撓性チューブ300内に収まり、吸引ポンプ220につながっている。
記録ヘッドのノズル面をワイピングして廃インクが付着したワイパ部材83のクリーニングを行う際、ワイパ部材83をワイパクリーナ86とワイパスクレーパ85とで挟み込んで、ワイパ部材83を相対的に移動させる。即ち、ワイパクリーナ86でワイパ部材83をワイパスクレーパ85の上部の掻き取り部85aに押し付けた状態で、ワイパ部材83を相対的に移動(本例では下降)させ、それによって、ワイパ部材83に付着した廃インクをワイパスクレーパ85内に掻き落とし、吸引ポンプ220によってワイパスクレーパ85内に掻き落されたインクを廃液タンク100に吸引排出する。
ワイパクリーナ86は、ワイパ部材83に当接してワイパ部材83をワイパスクレーパ85側に押し付ける回転可能なクリーナコロ241を、クリーナホルダ242の上端部に回転自在に装着している。クリーナホルダ242におけるクリーナコロ241のすぐ下には、ワイパ部材83の方に突出した加圧リブ243が形成されている。加圧板としてのクリーナホルダ242は支軸244によってフレーム211に揺動自在に装着され、ワイパ部材83に当接しない退避位置側に揺動付勢されている。クリーナホルダ242を揺動させるためにリンク部材245が設けられていて、クリーナカム228によってリンク部材245を介してクリーナコロ241がワイパ部材83の側に揺動する。
また、印字領域に最も近い側のキャップ82aには、可撓性チューブ219を介して吸引ポンプ220が接続され、キャップ82aのみを吸引(回復)及び保湿用キャップとし、キャップ82bは単なる保湿用キャップとしている。
一方、キャップ82a、82b、ワイパ部材83等の下方にはフレーム211に回転自在に支持されたカム軸221が配置されている。このカム軸221には、キャップホルダ212を昇降させるためのキャップカム222と、ワイパ部材83を昇降させるためのワイパカム224と、空吐出受け84内で空吐出される液滴がかかるコロ226と、ワイパクリーナ86を揺動させるためのクリーナカム228と、キャリッジロック87を昇降させるためのキャリッジロックカム229が夫々設けられていて、個別に作動可能であるようにカム軸221につながっている。
そして、吸引ポンプ220やカム軸221を回転駆動するために、維持回復用モータ231の回転をモータ軸231aに設けられたモータギヤ232に、吸引ポンプ220のポンプ軸220aに設けられたポンプギヤ233を噛み合わせ、更にこのポンプギヤ233と一体の中間ギヤ234に中間ギヤ235を介して一方向クラッチ237付き中間ギヤ236を噛み合わせ、この中間ギヤ236と同軸の中間ギヤ238に中間ギヤ239を介してカム軸221に固定されたカムギヤ240を噛み合わせている。なお、クラッチ237付き中間ギヤ236、238の回転軸である中間軸230はフレーム211にて回転可能に保持されている。
次に、このインクジェット記録装置におけるクリーニング動作について図5のフロー図、図6の動作図を参照して説明する。
まず、クリーニング動作を開始すると、ワイパ部材83が上昇し、キャリッジ33がワイパ部材83に対して相対的に水平移動することで、ワイパ部材83で記録ヘッド34のノズル面が払拭される。その後、ワイパ部材83は下降する。
そして、退避位置側に揺動付勢されていたワイパクリーナ86がクリーナカム228によってリンク部材345を介して揺動されて閉じ、加圧コロであるクリーナコロ241をワイパ部材83の方に押圧すると、図6aに示されるように、ワイパ部材83がクリーナコロ241とワイパスクレーパ85の掻き落とし部85aとの間に挟まれる。その状態から、ワイパ部材83の下降に伴って、ワイパ部材83に付着した廃インクがワイパスクレーパ85内に掻き落とされる。ワイパスクレーパ85通過後に微少に残った廃インクは吸収体90によって吸収され、ワイパ部材83の側面(払拭面)の廃インクはほぼ完全に除去される。
図6bに示されるように、ワイパ部材83が更に下降し、ワイパスクレーパ85より完全に下側に位置するようになると、クリーナコロ241はワイパ部材83を乗り越え、それと共に加圧リブ243が、更に図の左方に移動する。そして、図6cに示されるように、ワイパ部材83の先端が、加圧リブ243により押されることで、折り曲げられ、鉛直方向から斜めに傾き、ワイパ部材83の天面が吸収体90に接触する。
このような図6a〜図6cの一連の流れによって、ワイパ部材83の側面と天面にある廃インクをほぼ完全に除去することができる。そしてワイパ部材83の下降が終了すると、クリーナカム228を逆転してリンク部材245を介してワイパクリーナ86を揺動することによって、ワイパクリーナ86が開き、その退避位置へ戻る(図6d)。その後、吸引ポンプ220が駆動され、ワイパスクレーパ85内に掻き落とされた廃インクや吸収体90に吸収された廃インクが吸引排出される。
図7にワイパ部材とワイパクリーナの動作タイミングを示す。前述したように、ワイパ部材を下げる直前でワイパクリーナをワイパ部材側に揺動することでワイパ部材を清掃する。スクレーパ位置を過ぎてもワイパ部材は下降し、ワイパクリーナをワイパ部材側へ揺動し続ける。このときワイパ部材が加圧リブによって吸収体に斜めに接触し天面を清掃する。
図8に、ワイパクリーナ86の変形例を示す。これは加圧リブ243’をクリーナコロ241と同じく回転可能なコロとして形成するものであり、このように回転可能なコロとすることで、ワイパ部材83に対する加圧リブ243’の摺動負荷が低くなり、ワイパ部材83の摩耗を抑えることができる。
図9に、ワイパ部材とワイパクリーナの更なる動作タイミングを示す。先の例(図7)では、ワイパ部材83が下降する際にワイパ部材天面の清掃を行っているが、本動作では、ワイパ部材83が上昇する際にも、クリーナカム228を作動させて、ワイパクリーナ86を、退避位置からワイパ部材83を押圧する位置へ移動させる。これによってワイパ部材83の天面や側面が吸収体90に接触するようになり、ワイパ部材の上昇時と下降時の両方でワイパ部材の清掃を行うことができ、清掃能力の向上を図ることができる。
本願において、「液体吐出装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体吐出装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体吐出装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に関わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
「液体吐出装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置であるインクジェット記録装置の他、例えば、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、紛体を層状に形成した紛体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)、用紙の表面を改質する等の目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置等がある。
また、「液体吐出装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着するもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するもの等を意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布等の被記録媒体、電子基板、圧電素子等の電子部品、紛体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セル等の媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等、液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、インク、処理液、DNA試料、レジスト、パターン材料、結着剤、造形液、更には、アミノ酸、たんぱく質、カルシウムを含む溶液及び分散液、飲食可能な液体又は粒子を含む溶液及び分散液、有機EL素子等の発光素子や電子回路基板作成用のレジストを含む機能性材料を含有する溶液及び分散液等も含まれる。
また、「液体吐出装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置であるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置等が含まれる。
34 記録ヘッド
83 ワイパ部材
85 ワイパスクレーパ
86 ワイパクリーナ
90 吸収体
241 クリーナコロ
243 加圧リブ
特許第4570865号公報 特許第5347687号公報

Claims (5)

  1. 記録ヘッドのノズル面を清掃するワイパ部材と、該ワイパ部材を両側から挟み込んで前記ワイパ部材に対し相対的に移動することで前記ワイパ部材を清掃する清掃手段とを備える記録ヘッド用クリーニングユニットであって、前記清掃手段が前記ワイパ部材を押圧する第1ワイパ清掃部材と、前記ワイパ部材に付着した廃インクを除去する第2ワイパ清掃部材とを有し、
    前記ワイパ部材と前記第2ワイパ清掃部材の間に吸収体が配置され、前記吸収体は前記第2ワイパ清掃部材より下方に配置されており、
    前記第1ワイパ清掃部材は、前記ワイパ部材の先端を折り曲げることにより前記ワイパ部材の天面を前記吸収体に接触させることを特徴とするクリーニングユニット。
  2. 前記第1ワイパ清掃部材が、前記ワイパ部材を押圧する先端部と該先端部の下方に設けられ、前記ワイパ部材の方に突出した加圧リブとを有し、
    前記加圧リブが前記ワイパ部材の天面を前記吸収体に接触させることを特徴とする請求項1に記載のクリーニングユニット。
  3. 前記加圧リブがコロとして形成されていることを特徴とする請求項2に記載のクリーニングユニット。
  4. 前記ワイパ部材の相対的な移動が前記ワイパ部材の下降と上昇の両方であり、いずれの移動においても前記加圧リブによって前記ワイパ部材の天面が前記吸収体に接触することを特徴とする請求項2又は3に記載のクリーニングユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のクリーニングユニットを有する液体吐出装置。
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