JP4561108B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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本発明は、記録ヘッドのインク吐出口から記録媒体に向けてインクを吐出することにより記録を行うインクジェット記録装置に関し、特に、記録ヘッドのインク吐出口面を払拭するブレードに付着したインクをインク吸収体によって吸収して除去することにより該ブレードをクリーニングするようにしたインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置において記録ヘッドのインク吐出機能を回復するための処理動作として、一般に、ゴム等の板状の弾性材からなるブレードをインク吐出口面に弾性的に接触させ、このブレードと記録ヘッドを相対的に移動させることによってブレードによりインク吐出口面を払拭することで、インク吐出口面に付着したインクを除去することが行われている。
このようなブレードによるインク吐出口面の払拭動作は、記録ヘッドから常に正常なインク吐出を可能とするため、定期的に行う必要があり、このようなブレードを非印字領域に配置し、記録ヘッドをこの非印字領域に移動させることによって、ブレードによる払拭動作を行わせるようになっている。
ところで、記録ヘッドのインク吐出口面を払拭した後のブレードには、インク吐出口面から擦り取られたインクが付着している。これを放置しておくと、次回の払拭動作の際、ブレードに付着したインクが逆にインク吐出口面に付着することにより、かえってインク吐出口面を汚染し、ノズル欠やインクの吐出曲がりを発生させる問題となる。このため、記録ヘッドのインク吐出口面を払拭した後のブレードをクリーニングすることで付着したインクを除去し、次回の払拭動作の前までに清浄にしておく必要がある。
従来、このようなブレードのクリーニングを行うものとして、特許文献1〜5に記載の技術が知られている。
特許文献1及び2に記載の技術の概略を図12に示す。図中、100は記録ヘッド、100aは記録ヘッド100のインク吐出口面、101はブレードである。ブレード101はブレード支持部102に支持されており、モータ103の駆動力がギア104を介してブレード支持部102に伝達され、該ブレード支持部102が移動することにより、非印字領域に移動してきた記録ヘッド100のインク吐出口面100aに向けて突出するように構成されている。そして、ブレード101が突出した位置において、記録ヘッド100がインク吐出口面100aに平行に移動することにより、ブレード101によってインク吐出口面100aが払拭されるようになっている。
また、ブレード101をクリーニングするためのインク吸収体104はインク吸収体支持部105に設けられている。このインク吸収体支持部105は、ブレード支持部102に係止されるアーム106によってブレード支持部102の移動にリンクして軸105aを中心に回動するように設けられており、ブレード101がインク吐出口面100aに向けて突出したときには、ブレード支持部102の移動に伴ってインク吸収体104がブレード101から離れるように回動し、ブレード101がインク吐出口面100aから離れたときには、ブレード支持部102の移動に伴ってインク吸収体104がブレード101の側面に当接するように回動し、このときブレード101に付着したインクを吸収するようになっている。
特許文献3に記載の技術の概略を図13に示す。図中、200は記録ヘッド、200aは記録ヘッド200のインク吐出口面、201はブレード、202はインク吸収体である。ブレード201は、記録ヘッド200が図中上方向に移動することによってインク吐出口面200aを払拭するようになっている。また、インク吸収体202は、モータ204によって回動可能なインク吸収体支持部203に設けられており、該モータ204の駆動によって回動することで、インク吐出口面200aを払拭したブレード201が該インク吐出口面200aから離れる前に、インク吐出口面200aの端部に当接し、ブレード201の払拭面側の側面に当接することで、ブレード201に付着したインクを吸収するようになっている。
特許文献4に記載の技術の概略を図14に示す。図中、300はブレード、301、302はインク吸収体である。ブレード300は図示しないブレード支持部に設けられており、その一側面に、図示しない記録ヘッドのインク吐出口面に接触してこれを払拭する先端を残して、インク吸収体301が設けられている。また、インク吸収体302はブレード300の先端よりも下方に配置され、ブレード300の移動方向においてインク吐出口面を払拭した後のブレード300の先端が接触するようになっている。これにより、ブレード300が図示する往動方向に移動すると、ブレード300の先端側はインク吸収体302に当接して屈倒し、インク吸収体301と302との間に両側面が挟まれた状態となると共にインク吸収体302によって摺擦されて該ブレード300の両側面に付着したインクが吸収除去され、復動方向に移動すると、ブレード300の先端はインク吸収体301が設けられている側とは反対側に屈倒しながらインク吸収体302によって先端側の一側面が摺擦されるようになっている。
特許文献5に記載の技術の概略を図15に示す。図中、400は記録ヘッド、400aは記録ヘッド400のインク吐出口面、401は記録ヘッド400を搭載するキャリッジ、402はブレード、403はインク吸収体である。ここでは、ブレード402は固定状に配置されており、キャリッジ401がブレード402に向けて移動することにより、該キャリッジ401に搭載された記録ヘッド400のインク吐出口面400aがブレード402によって払拭されるようになっている。インク吸収体403は、インク吐出口面400aを払拭した後のブレード402が接触するように、記録ヘッド400に並んでキャリッジ401上に設けられており、インク吐出口面400aを払拭した後にブレード402がこのインク吸収体403に接触し、更にキャリッジ401が移動することで、ブレード402を摺擦し、該ブレード402に付着したインクを除去するようになっている。
特開平8−187869号公報 特許第3335508号公報 特許第3327747号公報 特許第3253713号公報 特公平7−12667号公報
ブレードは、一般に、図16(a)に示すようにゴム等の弾性材によって板状に形成されており、その先端には、図16(b)に示すように、記録ヘッド500のインク吐出口面500aに弾性的に接触した際に、該インク吐出口面500aに対して線接触し、記録ヘッド500との相対的な移動によって、該インク吐出口面500aを効果的に摺擦してインクを擦り取ることができるようにするため、側縁600aが形成されている。この側縁600aは、板状のブレード600の先端を平面(先端面600c)形状とすることにより形成され、この側縁600aと払拭方向の反対側にも平行に側縁600bが形成される。そして、先端面600cは、これら側縁600aと側縁600bとの間に形成される。
このようなブレード600によって記録ヘッド500のインク吐出口面500aから擦り取られたインクは、ブレード600の先端側の払拭方向側の側面のみならず、先端面600cにも一部付着する。このうち、ブレード600で記録ヘッド500のインク吐出口面500aを払拭する際に特に問題となるのは、ブレード600の先端面600cに付着するインクによる汚染である。
すなわち、図16(b)に示すように、払拭動作時には、記録ヘッド500のインク吐出口面500aにブレード600が弾性的に接触することによりその側縁600aが摺擦していくため、該側縁600aを境にしてブレード600の先端側の側面600dに付着したインクIaは払拭動作によってブレード600によって擦り取られていくが、ブレード600の先端面600cは側縁600aを境にしてブレード600の払拭方向と反対方向に向いているため、この先端面600cに付着しているインクIbが側縁600a側からインク吐出口面500aに付着し、払拭動作によってブレード600に引きずられるような状態となり、擦り取られることなくインク吐出口面500aに残留することとなる。従って、記録ヘッド500のインク吐出口面500aをブレード600によって汚染の問題なく精度良く払拭するには、このブレード600の先端面600cに付着したインクを効果的に除去することが望まれる。
しかしながら、上記特許文献1〜5に記載の技術では、ブレードに付着したインクをインク吸収体によって吸収除去するものの、いずれもブレードの側面からインク吸収体を接触又は摺擦させるため、ブレードの先端側の側面のインクは除去されても、ブレードの先端面のインクを除去しきることはできず、これが次回の払拭動作時にインク吐出口面を汚染し、ノズル欠やインク吐出曲がり等を発生させる問題があった。
また、特に特許文献4、5に記載の技術では、ブレードとインク吸収体とを互いに接触させて摺擦するため、インク吸収体及びブレードが摩耗し易く、耐久性にも問題があった。
そこで、本発明の課題は、インク吸収体によって、記録ヘッドのインク吐出口面を払拭した後のブレードの先端面に付着したインクを効果的に除去し、且つ、インク吸収体及びブレードの耐久性の向上を図ることのできるインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、記録ヘッドのインク吐出口面に弾性的に接触した際に線接触するための少なくとも1つの側縁と先端面とを有し、前記記録ヘッドに対して、前記インク吐出口面と平行に相対的に移動させることにより該インク吐出口面に弾性的に接触して前記側縁によって該インク吐出口面を払拭するブレードと、
非払拭時に前記ブレードの前記先端面が前記インク吐出口面と平行となるように該ブレードを立設させて支持するブレード支持部と、
前記インク吐出口面を払拭した後の前記ブレードの前記先端面に接触して該先端面に付着したインクを除去するインク吸収体と、
前記インク吸収体を支持すると共に、該インク吸収体の前記接触面が前記インク吐出口面を払拭した後の前記ブレードの先端面に接触する接触位置と、前記インク吸収体の前記接触面が前記ブレードの先端面よりも上方に離れる接触解除位置との間を、回動軸を中心にして動可能に設けられるインク吸収体支持部と、
前記ブレード支持部を前記インク吸収体支持部に対して前記インク吐出口面と平行な方向に往復移動させる駆動手段とを有し、
前記ブレード支持部は、前記ブレードの立設位置よりも前記インク吸収体支持部側に位置して上方に突出する円弧状のカム部を備えると共に、前記インク吸収体支持部は、下方に突出する円弧状のカム部を備えており、前記駆動手段の駆動による前記ブレード支持部の往動方向の移動によって前記ブレード支持部の前記カム面と前記インク吸収体の前記カム面とを当接させ、更に前記ブレード支持部の往動方向の移動によって前記インク吸収体支持部の前記カム面の円弧面を前記ブレード支持部の前記カム部の円弧面に沿って案内することで、前記インク吸収体支持部を前記回動軸を中心にして上方に揺動させて前記接触解除位置に移動させた後、更に前記ブレード支持部の往動方向の移動によって前記インク吸収体支持部の前記カム部の円弧面が該ブレード支持部の前記カム部の円弧面の先端を通過することにより、前記インク吸収体支持部を前記接触解除位置から前記接触位置に自重又は付勢手段によって下方に揺動させて前記インク吸収体の前記接触面を前記ブレードの前記先端面に上方から接触させることを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項2記載の発明は、前記駆動手段は、前記インク吸収体支持部が前記接触位置に移動して前記インク吸収体の前記接触面が前記ブレードの前記先端面に接触した直後に、前記ブレードの先端が僅かに撓む程度に前記ブレード支持部を前記インク吐出口面と平行な方向に移動させるように駆動することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置である。
請求項3記載の発明は、前記駆動手段は、前記インク吸収体の接触面が前記ブレードの前記先端面に接触した前記インク吸収体支持部を前記接触解除位置に移動させる直前に、前記ブレードの先端が僅かに撓む程度に前記ブレード支持部を前記インク吐出口面と平行な方向に移動させるように駆動することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置である。
請求項4記載の発明は、前記記録ヘッドは複数ヘッド有し、前記ブレードは前記記録ヘッドのヘッド数に対応して設けられると共に、前記インク吸収体及び前記インク吸収体支持部は前記ブレード毎に設けられており、
前記インク吸収体支持部は、それぞれ個別に前記接触位置と前記接触解除位置との間を揺動可能に設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置である。
請求項5記載の発明は、全ての前記インク吸収体支持部の下面に当接するように配置され、上下に揺動可能に設けられた棒状の解除部材を有し、
前記インク吸収体支持部は、前記駆動手段の駆動による前記ブレード支持部の移動に伴って前記解除部材が上方に案内されることにより、全ての前記インク吸収体支持部が一挙に前記接触解除位置に揺動した後、前記接触解除位置から前記接触位置に自重又は付勢手段によって下方に個別に揺動して前記インク吸収体の前記接触面を前記ブレードの前記先端面に接触させることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置である。
請求項1記載の発明によれば、インク吸収体によって、記録ヘッドのインク吐出口面を払拭した後のブレードの先端面に付着したインクを効果的に除去することができる。しかも、ブレードとインク吸収体とが互いに摺擦することがないため、インク吸収体及びブレードの耐久性の向上を図ることができる。
また、インク吸収体とブレードの先端面との接触又は接触解除のための移動を、ブレード支持部の移動によって円滑に案内することができるので、インク吸収体とブレードの先端面との接触又は接触解除を行うための駆動手段を格別に必要とせず、簡素な構成により低コスト化を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、インク吸収体がブレードの先端面に接触した直後に、ブレードの先端が僅かに撓む程度にブレードとインク吸収体とが相対的に移動するので、ブレードの先端側の側面がインク吸収体に近接するようにブレードが弾性的に撓み変形することで、ブレードの先端側の側面に付着しているインクも毛細管作用によってインク吸収体によって吸収除去することができ、ブレードのクリーニング効果をより向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、インク吸収体がブレードの先端面から離れる直前に、ブレードの先端が僅かに撓む程度にブレードとインク吸収体とが相対的に移動するので、ブレードの先端側の側面がインク吸収体に近接するようにブレードが弾性的に撓み変形することで、ブレードの先端側の側面に付着しているインクも毛細管作用によってインク吸収体によって吸収除去することができ、ブレードのクリーニング効果をより向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、複数のブレード毎に設けられる各インク吸収体を、それぞれ個別にブレードの先端面に接触させることができるので、ブレードの先端面の高さ位置やインク吸収体の高さ位置が異なっていても、各インク吸収体を対応するブレードの先端面に所定の押圧力で確実に接触させることができ、ブレードの先端面に付着したインクを確実に吸収除去することができる。
請求項5記載の発明によれば、解除部材により全てのインク吸収体を一挙に接触解除位置に移動させることができるので、それぞれ個別に移動可能なインク吸収体の接触解除動作を速やかに行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1はインクジェット記録装置の主要構成の一例を示す概略図である。インクジェット記録装置1は、紙等の記録媒体2にインクを吐出し印刷を行うものであり、その印刷を行う部分の主要構成として、図1に示すように、記録媒体2を印刷時に前方へ搬送させる搬送手段(図示省略)と、前記記録媒体2に複数色毎のインクを吐出する複数ヘッドからなる記録ヘッド3と、この記録ヘッド3を搭載するキャリッジ4と、記録ヘッド2の回復処理を行うための回復処理部5と、キャリッジ4を主走査方向である図中矢印A方向に沿って案内するガイドレール6と、これら各部の制御を行う制御部(図示省略)とを備えている。CAはインクカートリッジであり、このインクカートリッジCAから送られた各インクは、供給弁Vを通して一旦サブタンクTに蓄えられたうえ、インク供給路Pを通って記録ヘッド3に送られる構成となっている。
記録媒体2の搬送手段は、印刷時において、キャリッジ4の動作にタイミングを合わせて、記録媒体2を印字領域7上で搬送し、印刷の終了に応じて、記録媒体2は印字領域7から副走査方向である図中矢印B方向に向かって搬送されるようになっている。
なお、記録ヘッド3は、ここではYMCKのインク色毎の4つのヘッドにより構成されるものを示しているが、その数は特に限定されない。この記録ヘッド3は、キャリッジ4に搭載された状態で、記録媒体2の印字領域7の面に対してほぼ垂直な方向である図中矢印C方向に沿って、図示しない駆動手段によって昇降動可能に構成されている。
この記録ヘッド3の昇降動作は、記録ヘッド3が回復処理部5に位置した時に、後述するブレード10によってそのインク吐出口面(記録媒体2の印字領域7の面に対向する面)が払拭される際に利用される。すなわち、印字領域7から回復処理部5が配設された非印字領域に移動した記録ヘッド3は、図2において実線で示す上昇位置にある。この上昇位置はブレード10の先端位置よりも更に上方に位置しているが、ブレード10による払拭動作時には、図中矢印C方向に沿う下方向に一点鎖線で示す下降位置まで移動する。この下降位置は、ブレード10の先端位置よりも更に下方に位置しているため、この記録ヘッド3とブレード10とを記録ヘッド3のインク吐出口面3aと平行に相対的に移動させる(一般的にはブレード10側を記録ヘッド3に対して移動させる)と、ブレード10の先端は記録ヘッド3のインク吐出口面3aに対して若干撓み変形することにより弾性的に接触し、ブレード10の先端でインク吐出口面3aに付着したインクを擦り取る。その後、記録ヘッド3は、図中矢印C方向に沿う上方向に移動して上昇位置まで復帰する。
次に、回復処理部5の具体的構成について説明する。図3は回復処理部5の詳細を示す正面図、図4は図3における(iv)方向から見た側面図、図5は記録ヘッド3と回復処理部5との配置関係を示す平面図である。
本実施形態に示す回復処理部5には、記録ヘッド3のインク吐出口面3aに弾性的に接触して該インク吐出口面3aに付着したインクを払拭することにより擦り取るためのブレード10と、このブレード10の先端面10aに接触するように設けられるインク吸収体20とを有している。
ブレード10は、ゴム等の弾性材によって板状に形成されている。本実施形態に示すブレード10は、図4に示すように、往動方向及び復動方向に記録ヘッド3のインク吐出口面3aに弾性的に接触した際に線接触し得るようにするための側縁10b、10cを平行に有しており、これら側縁10b、10cとの間に、記録ヘッド3から退避した非払拭時にインク吐出口面3aとほぼ平行な平面となる先端面10aが形成されているが、本発明におけるブレードは、記録ヘッド3のインク吐出口3aに対して弾性的に接触した際に線接触することによりインク吐出口面3aに付着したインクを擦り取るための少なくとも一つの側縁と、払拭時にはインク吐出口面3aに直接接触することはなく、記録ヘッド3から退避した非払拭時には復元してインク吐出口面3aとほぼ平行な平面を形成する先端面とを少なくとも有しているものであればよい。
このようなブレード10は、図示しない駆動手段によって、図4中の矢印で示すように、記録ヘッド3のインク吐出口面3aと平行な往動方向及び復動方向に移動可能に設けられたブレード支持部11の上面に立設されている。ブレード10は、記録ヘッド3のヘッド数に対応して本実施形態では4枚並設されており、ブレード支持部11の移動によってそれぞれ対応するヘッドのインク吐出口面3aを、該インク吐出口面3aに形成された多数のインク吐出口(図示せず)の配列方向に沿って払拭し、該インク吐出口面3aに付着したインクを擦り取るようになっている。12はブレード10をブレード支持部11上に立設させて支持するための支持部材である。
なお、これらブレード10による記録ヘッド3のインク吐出口面3aの払拭動作は、図5に示すブレード支持部11を記録ヘッド3の下方まで移動させた後に、該ブレード支持部11を往動方向又は復動方向に移動させることによって行われ、払拭動作終了の後は、ブレード支持部11は往動方向に移動することで、図4及び図5に示すように、ブレード10が記録ヘッド3から退避した退避位置まで移動するようになっている。
インク吸収体20は、インク吸収性を有する材料によって板状に形成されており、図4に示すように、ブレード10の先端面10aに接触する接触面20aがブレード10の立設方向とほぼ直交するように、インク吸収体支持部21の先端からブレード10の先端側に向けて突出するように設けられている。このインク吸収体20は、ブレード10の数に対応して設けられており、すなわち、本実施形態では一つのインク吸収体支持部21の先端に、ブレード10毎に対応して4枚突出するように並設されている。
なお、各インク吸収体20は、インクを吸収可能な材料であれば特に問わないが、好ましくは、発泡合成樹脂等により形成された多孔質の材料を用いることができる。このような多孔質の材料としては、カネボウ社のベルイータ(商品名)を用いることができる。
インク吸収体支持部21は、ブレード支持部11に対して、該ブレード支持部11が記録ヘッド3から退避した退避位置よりも更にブレード支持部11が記録ヘッド3から退避する方向である往動方向側に配置されており、回動軸22を中心にして各インク吸収体20が突出する先端側が上下に揺動可能とされている。
また、インク吸収体支持部21の下面側には、ストッパ23が配置されており、インク吸収体支持部21が回動軸22を中心として下方向に揺動した際、その下面側がこのストッパ23に当接することにより、それ以上の揺動が規制されるようになっている。このストッパ23がインク吸収体支持部21に当接した位置では、図3及び図4に示すように、インク吸収体20の接触面20aの位置とブレード10の先端面10aとの位置がほぼ同一位置、好ましくはインク吸収体20の接触面20aの位置がブレード10の先端面10aの位置よりもやや下方となるように設定されている。
インク吸収体支持部21は、その下面が常時ストッパ23に当接するように設けられる。このインク吸収体21をストッパ23に常時当接させるようにするには、インク吸収体支持部21の自重を利用したものであってもよいが、インク吸収体支持部21を回動軸22を中心にしてストッパ23側に付勢するように作用する図示しない引っ張りばね等の付勢部材を設け、この付勢部材の付勢力を利用することが好ましい。このような付勢部材を用いることで、インク吸収体20をブレード10の先端面10aに接触させる際に適度な押圧力を持って接触させることができるので、インク吸収効果を高めることができる。
ブレード支持部11における各ブレード10の並設方向の端部には、ブレード10の立設位置よりもインク吸収体支持部21側に位置して、それぞれ上方に突出するカム部13が形成されている。一方、インク吸収体支持部21における各インク吸収体20の並設方向の端部にも、上記各カム部13に対応するように、下方に突出するカム部24が形成されている。ブレード支持部11側のカム部13は、ブレード支持部11の少なくとも一部に設けられていればよいが、このカム部13は、後述するように、インク吸収体20をブレード10の先端面10aに対して接触又は接触解除させるための動作を案内するため、この動作をより円滑にするため、図3に示すようにブレード支持部11における各ブレード10の並設方向の両端部に設けるようにし、同じくインク吸収体支持部21の両端部にそれぞれ設けたカム部24と互いに当接させるようにすることが好ましい。
各カム部13、24の先端は、図4に示すように、インク吸収体支持部21がストッパ23に当接している状態のとき、高さhの分だけ互いにオーバーラップしており、この状態からブレード支持部11が往動方向に移動すると、互いに当接するようになっている。また、各カム部13、24のカム面は、いずれもなだらかな円弧面13a、24aによって構成されており、カム部13、24が互いに当接した後、更にブレード支持部11が往動方向に移動するに伴って、ブレード支持部11側のカム部13の円弧面13aによって、インク吸収体支持部21側のカム部24の円弧面24aを円滑に案内し、該インク吸収体支持部21を回動軸22を中心として上方に滑らかに揺動させるようになっている。このとき、インク吸収体支持部21の先端に設けられた各インク吸収体20の接触面20aの高さ位置は、ブレード10の先端面10aの高さ位置よりも更に上方に位置するようになる。
なお、カム部は、このようにブレード支持部11とインク吸収体支持部21の双方に設けられていると、相互のカム面同士の当接の後、インク吸収体支持部21を円滑に揺動させることができる点で好ましいが、少なくともいずれか一方に設けられていればよい。
次に、かかるインク吸収体20によるブレード10のクリーニング動作について、更に図6を用いて説明する。
まず、各ブレード10が記録ヘッド3のインク吐出口面3aを払拭した後、ブレード支持部11が図示しない駆動手段の駆動により往動方向に平行に移動して、図4及び図5に示すように、記録ヘッド3から退避した退避位置まで移動してきた後、更に往動方向に移動すると、ブレード支持部11側のカム部13とインク吸収体支持部21側のカム部24とが互いに当接した後、インク吸収体支持部21のカム部24の円弧面24aがブレード支持部11側のカム部13の円弧面13aに案内される。これにより、インク吸収体支持部21は回動軸22を中心としてストッパ23から離れるように上方に揺動し、それに伴って各インク吸収体20は、その接触面20aがブレード10の先端面10aの高さ位置よりも上方に離れた位置(接触解除位置)まで移動される(図6(a))。
更にブレード支持部11が往動方向に移動するにつれ、インク吸収体支持部21は、そのカム部24の円弧面24aがブレード支持部11のカム部13の円弧面13aの先端を通過することにより、自重により、好ましくは付勢部材の付勢力により、該円弧面13aに案内されつつ下方向に揺動する。やがて、インク吸収体支持部21が、各インク吸収体20の接触面20aがブレード10の先端面10aの高さ位置となる位置(接触位置)まで下降すると、各接触面20aが各々対応するブレード10の先端面10aにその上方から当接して接触する(図6(b))。ブレード支持部11は、このインク吸収体20がブレード10の先端面10aに接触するタイミングで往動方向の移動が一旦停止される。
これにより、記録ヘッド3のインク吐出口面を払拭した後の各ブレード10の先端面10aに付着しているインクは、各インク吸収体20によって吸収されて除去される。このブレード10とインク吸収体20との接触は、ブレード10の先端面10aに対して、その上方からインク吸収体20が下降することによって行われるため、両者が互いに摺擦することはなく、インク吸収体20及びブレード10の摩耗を低減することができ、耐久性を向上させることができる。
その後は、上記動作と逆にブレード支持部11を復動方向に移動させることで、インク吸収体支持部21を一旦上方向に揺動させて各ブレード10の先端面10aと各インク吸収体20の接触面20aとの接触を解除させた後(図6(c))、図4に示す状態まで復帰させ、次回のブレード10による記録ヘッド3のインク吐出口面の払拭動作及びインク吸収体20によるブレード10のクリーニング動作に備える。
以上の説明では、インク吸収体20がブレード10の先端面10aに接触するタイミングでブレード支持部11の移動が停止され、それ以上ブレード支持部11が往動方向には移動しないようにしているが、ブレード10の先端面10aにインク吸収体20の接触面20aが接触した直後も、ブレード支持部11を図示しない駆動手段を駆動させることにより、往動方向又は復動方向に僅かに移動させるように動作させることが好ましい。この場合の駆動手段は、本発明における第1の移動手段を構成する。
このときのブレード支持部11の往動方向又は復動方向への移動量は、ブレード10の先端が僅かに撓む程度の移動量である。すなわち、インク吸収体20の接触面20aがブレード10の先端面10aに接触した直後に、例えばブレード支持部11を往動方向に僅かに移動させると、ブレード10は、図7に示すように、その往動方向側の側縁10bがインク吸収体20の接触面20aに対して接触状態を維持したまま、先端面10aがインク吸収体20の接触面20aから離れると共にブレード10の往動方向に面する側面10dがインク吸収体20の接触面20aに近接するように弾性的に若干撓み変形する。ブレード支持部11を復動方向に移動させる場合は、これとは逆に、復動方向側の側縁10cがインク吸収体20の接触面20aに対して接触状態を維持したまま撓み変形する。
このようにすれば、ブレード10の撓み変形によってブレード10の先端側の側面がインク吸収体20の接触面20aに近接することになるので、インク吸収体20をブレード10の側面に摺擦させなくても、ブレード10先端側の側面に付着したインクをも毛細管作用によってインク吸収体20に吸収させて除去することができ、ブレード10のクリーニング効果をより向上させることができる。
特に、図7に示すように、ブレード支持部11を記録ヘッド3のインク吐出口面3aを払拭した際の払拭動作方向と同方向(本実施形態では往動方向)に移動させると、払拭時に付着したインクを接触直後に効果的にブレード10の側面から除去できる。
また、ブレード10の先端面10aに接触したインク吸収体20を接触解除位置に移動させる直前にも、ブレード支持部11を図示しない駆動手段を駆動させることにより、同じく往動方向又は復動方向にブレード10の先端が僅かに撓む程度に移動させるように動作させることが好ましい。この場合の駆動手段は、本発明における第2の移動手段を構成する。
すなわち、図8(a)に示すように、インク吸収体20がブレード10の先端面10aに接触して停止した状態から、インク吸収体20を接触状態位置に移動させる直前に、図8(b)に示すように、例えばブレード支持部11を復動方向に僅かに移動させると、ブレード10は、その復動方向側の側縁10cがインク吸収体20の接触面20aに対して接触状態を維持したまま、先端面10aがインク吸収体20の接触面20aから離れると共にブレード10の復動方向に面する側面10eがインク吸収体20の接触面20aに近接するように弾性的に若干撓み変形する。その後、インク吸収体支持部21のカム部24の円弧面24aがブレード支持部11のカム部13の円弧面13aに案内され、インク吸収体支持部21が上方に揺動することにより、図6(c)のようにブレード10とインク吸収体20との接触は解除される。ブレード支持部11を往動方向に移動させる場合は、これとは逆に、往動方向側の側縁10bがインク吸収体20の接触面20aに対して接触状態を維持したまま撓み変形する。
このため、ブレード10の撓み変形によってブレード10の側面がインク吸収体20の接触面20aに近接することになるので、インク吸収体20をブレード10の側面に摺擦させなくても、ブレード10の側面に付着したインクをも毛細管作用によってインク吸収体20に吸収させて除去することができ、ブレード10のクリーニング効果をより向上させることができる。
特に、ブレード支持部11を記録ヘッド3のインク吐出口面3aを払拭した際の払拭動作方向と同方向(本実施形態では往動方向)に移動させると、払拭時に付着したインクを、接触解除前に効果的にブレード10の側面から除去できる。
また、上記したようにインク吸収体20をブレード10の先端面10aに接触させた直後にブレード支持部11を移動させる場合と、インク吸収体20を接触解除位置に移動させる直前にブレード支持部11を移動させる場合とを併用するようにしてもよい。この場合、接触直後と接触解除直前とで、ブレード支持部11の移動方向を往動方向と復動方向とに異ならせるようにすれば、ブレード10の先端側の両側面10d、10eを効果的にクリーニングすることができるためにより好ましい。
このようにブレード10の先端が僅かに撓む程度にブレード支持部11を僅かに移動させる場合、このときのインク吸収体20の接触面20aの高さ位置を、図2に示したように払拭動作時の記録ヘッド3のインク吐出口面3aの高さ位置と一致させるようにしておくと、ブレード10の撓みを、記録ヘッド3のインク吐出口面3aを払拭する際のブレード10の撓みと同じにすることができるので、記録ヘッド3のインク吐出口面3aを払拭した際にブレード10の側面に付着したインクを、インク吸収体20によって効果的に吸収除去することができる。
なお、このようにインク吸収体20の接触面20aと接触したブレード10の先端が僅かに撓む程度にブレード支持部11を僅かに移動させる際は、場合によって、ブレード10の先端がインク吸収体20を僅かに摺擦することがあるが、ここでは従来のようにブレード10に付着したインクをインク吸収体20によって擦り取るために強く摺擦することを目的とするものではなく、ブレード10の先端が僅かに撓む程度にブレード支持部11を僅かに移動させるだけでインク吸収体20によってブレード10を強く摺擦することはないため、従来のようなブレード10とインク吸収体20との摩耗による耐久性の低下はほとんど問題にならない。
ところで、以上説明した態様では、複数のインク吸収体20を一つのインク吸収体支持部21に設けることにより、このインク吸収体支持部21を上下に揺動させることで、各インク吸収体20の各ブレード10の先端面10aに対する接触又は接触解除を一挙に行わせるようにしているが、複数のインク吸収体20を個別に接触位置と接触解除位置とに移動可能なインク吸収体支持部にそれぞれ設けるようにしてもよい。
図9は、このようなインク吸収体支持部を備えた回復処理部5の詳細を示す正面図、図10は図9における(x)方向から見た側面図である。図3〜図8と同一符号の部位はそれぞれ同一構成を示しているので、それらの詳細な説明については省略する。
図9、図10に示すインク吸収体支持部25は、インク吸収体20毎に対応して個別に形成されている。すなわち本実施形態では4つのインク吸収体20毎の4つのインク吸収体支持部25を個別に有しており、それらが共通の回動軸26を中心にして、インク吸収体支持部25毎に上下に揺動可能に設けられている。
各インク吸収体支持部25の下面には、全てのインク吸収体支持部25を一挙に上方に揺動させることで、各インク吸収体20のブレード10に対する接触を解除させるための1本の棒状の解除部材27が全てのインク吸収体支持部25の下面に当接するように配置されている。解除部材27の両端にはそれぞれレバー27aを有しており、このレバー27aの一端は解除部材27よりも図10に示すように往動方向側に位置し、それぞれ解除部材27を上下に揺動可能となるように回動軸27bに取り付けられている。
本実施形態に示す解除部材27は棒状の回転体からなり、レバー27aの他端に軸27cによって回転可能に取り付けられている。
また、この解除部材27の更に下面側には、ストッパ28が配置されており、解除部材27が回動軸27bを中心として図10に示す下方向に揺動した際、そのレバー27aの下面側が当接することにより、このストッパ28によってそれ以上の揺動が規制されるようになっている。
各インク吸収体支持部25は、インク吸収体20が設けられている先端側の下面が解除部材27に常時当接し、更にこの解除部材27におけるレバー27aの下面がストッパ28に常時当接するように配置されている。この各インク吸収体支持部25を解除部材27に常時当接し、更にレバー27aをストッパ28に常時当接するように配置させるには、各インク吸収体支持部25の自重を利用したものであってもよいが、上述したインク吸収体支持部21のように、各インク吸収体支持部25を回動軸26を中心にしてストッパ28側に付勢するように作用する図示しない引っ張りばね等の付勢部材を設け、この付勢部材の付勢力を利用することが好ましい。
なお、このストッパ28が解除レバー27aに当接した位置では、図10に示すように、各インク吸収体20の接触面20aの位置とそれに対応するブレード10の先端面10aとの位置がほぼ同一位置、好ましくは各インク吸収体20の接触面20aの位置がそれに対応するブレード10の先端面10aの位置よりもやや下方となるように設定されている。
本実施形態では、ブレード支持部11のカム部13の先端と解除部材27の下端とは、図10に示すように、各インク吸収体支持部25が解除部材27に当接し、更にレバー27aがストッパ28に当接した状態のとき、高さhの分だけ互いにオーバーラップしており、この状態からブレード支持部11が往動方向に移動した際、互いに当接するようになっている。従って、ブレード支持部11のカム部13と解除部材27とが互いに当接した後、更にブレード支持部11が往動方向に移動するに伴って、ブレード支持部11のカム部13の円弧面13aによって、解除部材27を回動軸27bを中心にして滑らかに揺動させ、この解除部材27に当接している各インク吸収体支持部25を回動軸26を中心にして一挙に上方に揺動させるようになっている。
ここで、この解除部材27は回転可能な回転体により構成されているので、ブレード支持部11のカム部13に当接した際、解除部材27が回転しつつカム部13に案内されてインク吸収体支持部21を上方に揺動させるので、その揺動動作をより円滑に行うことができる。
かかるインク吸収体支持部25によれば、図11(a)に示すように、ブレード支持部11が往動方向に移動して該ブレード支持部11のカム部13が解除部材27に当接し、更に解除部材27がブレード支持部11のカム部13の円弧面13aに案内されて、回動軸27bを中心としてレバー27aがストッパ28から離れるように上方に揺動させることにより、全てのインク吸収体20の接触面20aをブレード10の先端面10aの高さ位置よりも上方の接触解除位置まで一挙に移動させることができるため、個別に移動可能な各インク吸収体支持部25の接触解除動作を速やかに行うことができる。
そして、更にブレード支持部11が往動方向に移動し、ブレード支持部11のカム部13が解除部材27を通過することにより、自重により、好ましくは付勢部材の付勢力により、カム部13の円弧面13aに案内されつつ解除部材27が下方に移動し、それに伴って各インク吸収体支持部25も回動軸26を中心にして下方に揺動し、やがて、図11(b)に示すように、各インク吸収体支持部25は、各インク吸収体20の接触面20aがブレード10の先端面10aに接触する位置まで下降するが、各インク吸収体支持部25は、それぞれ個別に回動軸26を中心にして揺動可能となるように設けられているため、各インク吸収体20は、それぞれ対応するブレード10の先端面10aに個別に接触することとなる。
このため、ブレード10毎に先端面10aの高さ位置が異なっていたり、インク吸収体20毎に接触面20aの高さ位置が異なっていたりするような場合でも、各ブレード10の先端面10aと各インク吸収体20の接触面20aとをほぼ同じ押圧力で接触させることができ、各先端面10aに付着したインクを確実に吸収し除去することができるようになる。
以上の各説明では、ブレード支持部11を往復動方向に移動させることで、インク吸収体20をブレード10の先端面10aに対して接触又は接触解除させるようにしている。このようにすれば、記録ヘッド3のインク吐出口面3aを払拭する際の駆動手段を利用してブレード支持部11を移動させることにより、上記のようにインク吸収体20を移動させることができるため、インク吸収体20を移動させるための駆動手段を別途設ける必要がなく、構造を簡素にすることができるために好ましい。しかし、本発明は必ずしもこれに限ることはなく、ブレード10とインク吸収体20とが記録ヘッド3のインク吐出口面3aと平行に相対的に移動すればよい。従って、逆に、インク吸収体支持部21、25に専用の駆動手段を設け、この駆動手段の駆動によりブレード支持部11に対してインク吸収体支持部21、25を往復動方向に移動させることで、インク吸収体20を接触位置及び接触解除位置との間で移動させるようにしてもよく、また、ブレード支持部11とインク吸収体支持部21、25とが共に反対方向に移動することにより、相対的な往復動方向の移動を行うように構成してもよい。
また、インク吸収体20のブレード10の先端面10aに対する接触及び接触解除動作は、インク吸収体支持部21、25の回動軸22、26を中心とした揺動動作に限らず、図示しないが、ブレード支持部11との相対的な移動によってインク吸収体支持部21、25をその移動方向と直交する方向に直線的に移動可能に設けることにより、インク吸収体20がブレード10の先端面10aに対して直線的に移動して接触又は接触解除するように構成してもよい。
インクジェット記録装置の主要構成の一例を示す概略図 記録ヘッドのインク吐出口面とブレードの先端との位置を説明する図 回復処理部の詳細を示す正面図 図3における(iv)方向から見た側面図 記録ヘッドと回復処理部との配置関係を示す平面図 (a)〜(c)はインク吸収体によるブレードのクリーニング動作を説明する図 インク吸収体によるブレードのクリーニング動作の他の例を説明する図 (a)(b)はインク吸収体によるブレードのクリーニング動作の更に他の例を説明する図 インク吸収体支持部の他の態様を示す回復処理部の正面図 図9における(x)方向から見た側面図 (a)(b)は他の態様に係るインク吸収体支持部を有するインク吸収体によるブレードのクリーニング動作を説明する図 従来のブレードのクリーニング構造を説明する図 従来のブレードのクリーニング構造を説明する図 従来のブレードのクリーニング構造を説明する図 従来のブレードのクリーニング構造を説明する図 (a)はブレードの形状を説明する図、(b)はブレードによる記録ヘッドのインク吐出口面の払拭動作の様子を説明する図
符号の説明
1:インクジェット記録装置
2:記録媒体
3:記録ヘッド
4:キャリッジ
5:回復処理部
6:ガイドレール
7:印字領域
10:ブレード
10a:先端面
11:ブレード支持部
12:支持部材
13:カム部
13a:円弧面
20:インク吸収体
21:インク吸収体支持部
22:回動軸
23:ストッパ
24:カム部
24a:円弧面
25:インク吸収体支持部
26:回動軸
27:解除部材
27a:レバー
27b:回動軸
27c:軸
28:ストッパ

Claims (5)

  1. 記録ヘッドのインク吐出口面に弾性的に接触した際に線接触するための少なくとも1つの側縁と先端面とを有し、前記記録ヘッドに対して、前記インク吐出口面と平行に相対的に移動させることにより該インク吐出口面に弾性的に接触して前記側縁によって該インク吐出口面を払拭するブレードと、
    非払拭時に前記ブレードの前記先端面が前記インク吐出口面と平行となるように該ブレードを立設させて支持するブレード支持部と、
    前記インク吐出口面を払拭した後の前記ブレードの前記先端面に接触して該先端面に付着したインクを除去するインク吸収体と、
    前記インク吸収体を支持すると共に、該インク吸収体の前記接触面が前記インク吐出口面を払拭した後の前記ブレードの先端面に接触する接触位置と、前記インク吸収体の前記接触面が前記ブレードの先端面よりも上方に離れる接触解除位置との間を、回動軸を中心にして動可能に設けられるインク吸収体支持部と、
    前記ブレード支持部を前記インク吸収体支持部に対して前記インク吐出口面と平行な方向に往復移動させる駆動手段とを有し、
    前記ブレード支持部は、前記ブレードの立設位置よりも前記インク吸収体支持部側に位置して上方に突出する円弧状のカム部を備えると共に、前記インク吸収体支持部は、下方に突出する円弧状のカム部を備えており、前記駆動手段の駆動による前記ブレード支持部の往動方向の移動によって前記ブレード支持部の前記カム面と前記インク吸収体の前記カム面とを当接させ、更に前記ブレード支持部の往動方向の移動によって前記インク吸収体支持部の前記カム面の円弧面を前記ブレード支持部の前記カム部の円弧面に沿って案内することで、前記インク吸収体支持部を前記回動軸を中心にして上方に揺動させて前記接触解除位置に移動させた後、更に前記ブレード支持部の往動方向の移動によって前記インク吸収体支持部の前記カム部の円弧面が該ブレード支持部の前記カム部の円弧面の先端を通過することにより、前記インク吸収体支持部を前記接触解除位置から前記接触位置に自重又は付勢手段によって下方に揺動させて前記インク吸収体の前記接触面を前記ブレードの前記先端面に上方から接触させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記駆動手段は、前記インク吸収体支持部が前記接触位置に移動して前記インク吸収体の前記接触面が前記ブレードの前記先端面に接触した直後に、前記ブレードの先端が僅かに撓む程度に前記ブレード支持部を前記インク吐出口面と平行な方向に移動させるように駆動することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記駆動手段は、前記インク吸収体の接触面が前記ブレードの前記先端面に接触した前記インク吸収体支持部を前記接触解除位置に移動させる直前に、前記ブレードの先端が僅かに撓む程度に前記ブレード支持部を前記インク吐出口面と平行な方向に移動させるように駆動することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは複数ヘッド有し、前記ブレードは前記記録ヘッドのヘッド数に対応して設けられると共に、前記インク吸収体及び前記インク吸収体支持部は前記ブレード毎に設けられており、
    前記インク吸収体支持部は、それぞれ個別に前記接触位置と前記接触解除位置との間を揺動可能に設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置。
  5. 全ての前記インク吸収体支持部の下面に当接するように配置され、上下に揺動可能に設けられた棒状の解除部材を有し、
    前記インク吸収体支持部は、前記駆動手段の駆動による前記ブレード支持部の移動に伴って前記解除部材が上方に案内されることにより、全ての前記インク吸収体支持部が一挙に前記接触解除位置に揺動した後、前記接触解除位置から前記接触位置に自重又は付勢手段によって下方に個別に揺動して前記インク吸収体の前記接触面を前記ブレードの前記先端面に接触させることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
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