JPH10291324A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録ヘッドの回復方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録ヘッドの回復方法

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JPH10291324A
JPH10291324A JP10024431A JP2443198A JPH10291324A JP H10291324 A JPH10291324 A JP H10291324A JP 10024431 A JP10024431 A JP 10024431A JP 2443198 A JP2443198 A JP 2443198A JP H10291324 A JPH10291324 A JP H10291324A
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ink jet
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/16535Cleaning of print head nozzles using wiping constructions
    • B41J2/16544Constructions for the positioning of wipers
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    • B41J2/16535Cleaning of print head nozzles using wiping constructions
    • B41J2/16541Means to remove deposits from wipers or scrapers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレードのクリーニングによって装置内にイ
ンクを飛散させることのないインクジェット記録装置お
よび記録ヘッドの回復方法を提供する。 【解決手段】 ブレードクリーナを一方向に回動可能に
支持して、ブレードをクリーニングする場合にはブレー
ドクリーナは回動せず、ブレードが元の位置に戻る場合
にはブレードクリーナが回動して逃げるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを吐出して
記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置およびそ
の記録ヘッドの回復方法に関するものであり、特に、イ
ンクジェット記録ヘッドのインク吐出口面をクリーニン
グする手段を有したインクジェット記録装置およびその
記録ヘッドの回復方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、布、プラスチックシート、O
HP用シート等の記録媒体(以下、単に「記録紙」とも
いう)に対して記録を行う記録装置は、種々の記録方
式、例えばワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方
式、またはインクジェット方式による記録ヘッドを搭載
可能な形態の記録装置として一般的に提案されている。
【0003】この様な記録装置の中で、吐出口、すなわ
ちノズルからインクを吐出して記録紙上に記録を行うイ
ンクジェット記録方式の記録装置(以下、インクジェッ
ト記録装置ともいう)は低騒音なノンインパクト記録方
式であり、高密度で高速な記録動作が可能である。
【0004】一般に、インクジェット記録装置は記録ヘ
ッドを搭載するキャリアを駆動する手段と、記録紙を搬
送する搬送手段と、これら駆動手段および搬送手段を制
御するための制御手段とを備えている。
【0005】一方、記録ヘッドのインク吐出口からイン
クを吐出するために利用されるエネルギーを発生するエ
ネルギー発生素子としては、ピエゾ素子等の電気機械変
換体素子を用いたもの、レーザ等の電磁波を照射して発
熱させ、この発熱による作用によってインク滴を吐出さ
せるもの、或いは発熱抵抗体を有する電気熱変換体素子
によって液体を加熱させるもの等がある。
【0006】その中でも、熱エネルギーを利用してイン
クを滴として吐出させる方式のインクジェット記録方式
の記録ヘッドは、インク吐出口を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。特に、その中でも、電気熱変換体素子をエネルギー
発生素子として用いたインクジェット記録ヘッドは小型
化も可能であり、且つ最近の半導体分野における技術の
進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技
術等の長所を十分に活用でき、高密度で実装化が容易で
あり、且つ製造コストも安価なことから、有利である。
【0007】上述の様に、インクジェット記録方式は簡
単な構成から成る極めて優れた記録方式であるが、一方
解決すべき問題も幾つか存在する。
【0008】先ず、この様な問題の1つは、インクジェ
ット記録ヘッドのインク吐出口が設けられた面(以下吐
出口面という)における汚れである。汚れの原因として
は主に2つほどある。その1つは印字を行うために吐出
したインクが用紙に当たり、その一部が記録紙に付着せ
ずに跳ね返ることや、インクを吐出する際に主なインク
滴の他に微小なインク滴が吐出されて雰囲気中に漂い、
これらのインクがインク吐出口面に付着すること等で発
生する。もう1つは、インク吐出口の目詰まりを防ぐた
めに回復動作として吐出口面にキャップを被せて吐出口
近傍や吐出口に連通するインク路等のインクを吸引して
キャップを離したその後に、フェイス面にインク滴が残
る場合がある。
【0009】インク吐出口近傍に不要なインク滴が付着
すると、インク吐出方向が正規の方向からずれる所謂
「ヨレ」や、吐出できなくなる「不吐出」の原因とな
り、印字品位が劣化する原因ともなる。
【0010】上述の問題の処理手段として、インクジェ
ット記録ヘッドのインク吐出口面をゴム等の弾性部材で
構成されたブレード(もしくはワイパーともいう)で拭
う方法(以下、「ワイピング」ともいう)が用いられる
ことが多い。ワイピングの方法としては静止させたブレ
ードに対して記録ヘッドを走査することにより吐出口面
と接触させる場合と、静止させた記録ヘッドに対してブ
レードを並進移動もしくは回動させて吐出口面と接触さ
せる場合とがある。記録ヘッドを走査させる場合には、
記録のための主走査の動作を利用するのが殆どである。
すなわち、ブレードを記録ヘッド走査位置に対してオー
バーラップする位置と離間した位置とに進退可能とすれ
ば、必要なときのみワイピングが行われる。また、ブレ
ードを走査させる場合には、主走査と直交する方向にブ
レードを並進もしくは回動によって往復動させている。
この場合には、インクジェット記録ヘッドをブレード走
査位置に対して出し入れするようになし、必要なときに
のみワイピングが行われるようにする。つまり、往復動
の往動作時のみワイピングが行われる場合には、復動作
の際にインクジェット記録ヘッドを退避させることで、
必要以上のブレードとインクジェット記録ヘッドとの接
触を防止できる。
【0011】更に、そのブレードの性能を維持するため
に、特にブレードがゴム等で形成されている場合には、
ブレードに付着したインクを取り去るのが強く望まし
い。そのために、ブレードを吸収体に当接させてインク
を吸わせたり、モールドや金属で作られたエッジにブレ
ードを当ててインクをこそぎ落としたりしている。イン
クジェット記録ヘッドの主走査でワイピングを行う場合
には、インクジェット記録ヘッドか、またはインクジェ
ット記録ヘッドに搭載されているキャリッジ上にブレー
ドのクリーニング部材を設けている。また、ブレードの
走査でワイピングを行う場合には、ブレードがインクジ
ェット記録ヘッドをワイピングした直後に接触するよう
な場所にクリーニング部材を設けている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブレー
ドがブレードクリーナを相対的に通過する際には、ブレ
ードが一旦撓み、そして復元する動作が伴うが、その際
に、ブレードに残って付着しているインクが飛び散って
インクジェット記録装置内を汚す恐れがある。
【0013】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、ブレードのクリー
ニング動作によるインクジェット記録装置内へのインク
の飛び散りを防ぐインクジェット記録装置および記録ヘ
ッドの回復方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】従って、上述の目的を達
成するために、本発明に依るインクジェット記録装置
は、インクジェット記録ヘッドのインク吐出口面を払拭
するブレードと、該ブレードに付着したインクを除去す
るためのブレードクリーナとを有するインクジェット記
録装置において、該ブレードクリーナと前記ブレードと
を相対的に往復運動させてブレードのクリーニングを行
うクリーニング手段を有し、該クリーニング手段は、往
動時には前記ブレードクリーナを回動させずに前記ブレ
ードと強く弾性的に接触させ、復動時には前記ブレード
クリーナを回動させて前記ブレードと弱く弾性的に接触
させるように支持する手段を有することを特徴としてい
る。
【0015】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記ブレードクリーナのブレードに接触する部分が
インクを吸収する部材で構成されていることを特徴とし
ている。
【0016】更に、本発明のインクジェット記録装置
は、前記ブレードクリーナとブレードとが相対的に往復
運動する方向に対して傾斜していることを特徴としてい
る。
【0017】更にまた、本発明のインクジェット記録装
置は、前記ブレードクリーナが前記ブレードの運動方向
に対して傾斜していることを特徴としている。
【0018】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記ブレードクリーナが楔形を成していることを特
徴としている。
【0019】本発明のインクジェット記録装置は、前記
ブレードクリーナのブレードに接触する部分がモールド
で作られたエッジであることを特徴としている。
【0020】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記ブレードクリーナのブレードに接触する部分が
金属で作られたエッジであることを特徴としている。
【0021】更に、本発明のインクジェット記録装置
は、前記エッジの両端にエッジより下がった部分を設け
たことを特徴としている。
【0022】更にまた、本発明のインクジェット記録装
置は、前記ブレードクリーナの付勢に密着コイルバネの
径方向の撓みが用いられていることを特徴としている。
【0023】本発明のインクジェット記録装置は、前記
ブレードクリーナの付勢に引張コイルバネが用いられて
いることを特徴としている。
【0024】また、本発明のインクジェット記録装置
は、前記ブレードクリーナの付勢にねじりコイルバネが
用いられていることを特徴としている。
【0025】更に、本発明のインクジェット記録装置
は、前記ブレードクリーナに対してインクジェット記録
ヘッドと反対側に壁が設けられたことを特徴としてい
る。
【0026】更にまた、本発明のインクジェット記録装
置は、前記インクジェット記録ヘッドが熱エネルギーを
利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の圧力によっ
てインクを吐出することを特徴としている。
【0027】本発明のインクジェット記録ヘッドの回復
方法は、インクジェット記録ヘッドのインク吐出口側の
面をブレードで払拭するワイピング工程と、前記ブレー
ドをブレードクリーナに接触通過させてブレードをクリ
ーニングするブレードクリーニング工程と、前記ブレー
ドクリーニング工程と同じ経路を通ってワイピング工程
前の元の位置にブレードが戻る際に、ブレードクリーナ
が回動して逃げる復帰工程と、を有することを特徴とし
ている。
【0028】本発明の他の目的と特徴および利点は以下
の添付図面に沿っての詳細な説明によって明らかになろ
う。
【0029】なお、本明細書において、「記録」とは、
文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、広
く画像、模様、パターン等を媒体上に形成(プリント)
する場合も言うものとする。また、「被記録媒体」と
は、一般的な記録装置で用いられている紙のみならず、
広く布、プラスチックフィルム、金属板等、ヘッドによ
って吐出されるインクや加工剤その他のプリント剤を受
容可能なものも言うものとする。
【0030】
【発明の実施の形態】
(実施形態の第1例)図面の図1は本発明のインクジェ
ット記録装置の第1の実施形態の概要を示す斜視図であ
る。インクジェット記録ヘッドのブレード回りのクリー
ニング装置および回復装置を有するインクジェット記録
装置の構成が概略的に示されている。
【0031】図1に示される様に、本発明の実施形態の
第1例において、インクジェット記録装置1は、駆動源
である駆動モータMと、インクジェット記録ヘッド3を
搭載するキャリッジ2と、駆動モータMによりキャリッ
ジ2を往復移動する搬送機構4と、被記録媒体である記
録紙Pを搬送する給紙機構5と、インクジェット記録ヘ
ッド3の吐出機能を回復乃至は良好な状態に保持するた
めの吐出回復処理(キャッピング、吸引回復等)を行う
回復装置70と、インクジェット記録ヘッド3の吐出口
面のクリーニングを行うクリーニング装置10および回
復装置70とを有しており、また、搬送機構4と給紙機
構5および他の作動機構等が駆動モータMを利用して駆
動されるよう伝動機構が適切に構成されている。
【0032】図1に示されるこのようなインクジェット
記録装置1においては、記録紙Pは給紙機構5の給紙ロ
ーラ6によって送り込まれ、プラテン7上においてイン
クジェット記録ヘッド3によって記録紙Pの上に所定の
記録が行われるようになっている。
【0033】また、キャリッジ2に装着されるインクジ
ェットカートリッジ8は、例えばインクジェット記録ヘ
ッド3と、このインクジェット記録ヘッド3に供給する
インクを収納するインクタンク9とを一体化したもので
あり、インクジェット記録ヘッド3が搭載される部材で
あるキャリッジ2に着脱自在に保持されている。この場
合に、キャリッジ2とインクジェット記録ヘッド3は両
部材の接合面が好適に接触されて所要の電気的接続を達
成維持することができるようになっている。
【0034】インクジェット記録ヘッド3は、例えば図
14に示されるように、エッチング、蒸着、スパッタリ
ング等の半導体製造プロセス工程を経て、基板101上
に製膜された電気熱変換体(電気熱変換素子)102、
電極103、ノズル壁104、天板105から構成され
ている。記録用インクはインクタンク9(図1)からイ
ンク供給チューブ110を通して記録ヘッド3の共通液
室106内に供給される。図中、107は供給管用コネ
クタである。共通液室106内に供給されたインクは毛
管現象によりノズルを構成する液路108内に供給さ
れ、記録ヘッド3のノズル先端の吐出口面13でメニス
カスを形成することにより安定に保持される。
【0035】ここで、電極103を介して電気熱変換体
102に通電することにより、その電気熱変換体102
面上のインクが加熱され、インク中に膜沸騰による発泡
現象が発生し、その発泡のエネルギーにより吐出口面1
3からインク液滴が吐出する。
【0036】上述したような構成により、ノズル密度を
16ノズル/mmといった高密度のノズル配置で128
ノズル或いは256ノズルというマルチノズルのインク
ジェット記録ヘッド3を製造することが可能となる。
【0037】記録ヘッドは、色や濃度(以下色調とい
う)を異にするインクに対応した個数を設けることがで
き、あるいは記録ヘッドとしては複数の色調について一
体のものであっても色調毎に各別の吐出部を持つもので
も良い。
【0038】再び、図1に戻って、キャリッジ2は、駆
動モータMの駆動力を伝達する搬送機構4の駆動ベルト
11の一部に連結されており、互いに平行に設けられた
2本のガイドシャフト12に沿って主走査方向に摺動自
在に設けられていて、駆動モータMによって駆動される
ように構成されている。従って、キャリッジ2は駆動モ
ータMの正転および逆転によってガイドシャフト12に
沿って往復移動される。また、この駆動モータMは、給
紙機構5の給紙ローラ6を適宜な伝動機構を介して駆動
して記録紙Pの給紙を行うように構成することもでき
る。
【0039】すなわち、図1に示されるインクジェット
記録装置1においては、インクジェット記録ヘッド3の
インク吐出口が形成されたインク吐出口面13に対向し
てプラテン7が設けられており、駆動モータMの駆動力
によってインクジェット記録ヘッド3を搭載するキャリ
ッジ2が矢印I方向に往復移動される過程で、インクジ
ェット記録ヘッド3に記録信号が与えられ、この信号に
応じインクが吐出されることによってプラテン7上に搬
送された被記録部材としての記録紙Pの全幅に亙って良
好な記録を行うことが出来る構成となっている。
【0040】また、このようなインクジェット記録装置
1においては、インクジェット記録ヘッド3を搭載する
キャリッジ2の記録動作における往復運動の範囲外の、
例えばホームポジションと対応する位置に、インクジェ
ット記録ヘッド3のための適宜な回復装置70を設ける
ことができる。インクジェット記録ヘッド3のこのよう
な回復装置70は一般的な構成のもので、図2に示され
るようにクリーニング装置10と関連して適宜位置を置
換して吐出口面にアクセスできるように設けられてお
り、インクジェット記録ヘッド3の吐出口面13をキャ
ッピングするようインク吸収部材が装着されたキャップ
部材等を備えている。キャップ部材は記録動作の待機中
や記録動作の前後もしくは記録動作中の適宜なタイミン
グでホームポジションに位置するインクジェット記録ヘ
ッド3の吐出口面13をキャッピングするよう設けられ
ている。そして、このキャップ部材によるインクジェッ
ト記録ヘッド3のインク吐出口面13のキャッピングに
関連して、インクジェット記録ヘッド3の回復装置70
に設けられたポンプ等の適宜な吸引手段によるインクの
吸引、もしくはインクジェット記録ヘッド3へのインク
供給経路に設けられた適宜な加圧手段によってインクの
圧送等を行って、インクをインク吐出口から強制的に排
出させ、インクジェット記録ヘッド3のインク流路内の
増粘インクを除去する等の吐出回復処理を行うことが出
来る。また、記録終了時等に、インクジェット記録ヘッ
ド3のインク吐出口面13をキャッピング部材でキャッ
ピングすることによって、インクジェット記録ヘッド3
の回復保護を行うことが出来ることは勿論である。な
お、キャップ部材内には適宜なインク吸収部材を配設す
ることができ、これには例えば東洋ポリマー株式会社製
造の商品名「ルビセル」を用いることができる。
【0041】図2はインクジェット記録ヘッドのブレー
ド回りのクリーニング装置10の構成を概略的に示す斜
視図、図3はクリーニング装置10およびその駆動部の
構成を示す側面図である。本例におけるインクジェット
記録ヘッド3のクリーニング装置10は、例えば上記し
たように回復装置70が設けられるホームポジションに
対応した位置に設けられ、回復装置70と適宜位置を置
換して記録ヘッド3と対向できるものである。本例にお
けるこのようなクリーニング装置10は、図3に概略示
するように、インクジェット記録ヘッド3のインク吐出
口面13を払拭してクリーニングするワイピング部材と
してのブレード14と、ブレード14を支持しガイド部
19に沿って移動可能なブレードホルダ15と、ブレー
ドホルダ15を往復作動する作動機構16とから概ね構
成されている。インクジェット記録ヘッド3のインク吐
出口面13をクリーニングするブレード14は、適宜な
弾性材料で形成され、図示の様な形態としてブレードホ
ルダ15の一端に保持されており、インクジェット記録
ヘッド3の上述の回復装置と同様に、適宜な駆動モータ
と伝動機構とによって作動されることによって、インク
ジェット記録ヘッド3のインク吐出口面13に押圧され
てインク吐出口面13を払拭してクリーニングすること
が出来るものである。
【0042】従って、インクジェット記録装置1のイン
クジェット記録ヘッド3による記録後に、インクジェッ
ト記録ヘッド3をホームポジションに位置させて、クリ
ーニング装置10の移動動作に伴ってインクジェット記
録ヘッド3の吐出口面13におけるインク等の付着、結
露、濡れ、或いは塵埃を拭き取って払拭処理することに
よって清浄にすることができる。
【0043】インクジェット記録ヘッド3を搭載するキ
ャリッジ2は、図1の矢印Iで示される方向が主走査方
向で、この矢印I方向に往復動するものである。クリー
ニング装置10は、このようなキャリッジ2のインクジ
ェット記録ヘッド3のインク吐出口面13をクリーニン
グするために、図1のインクジェット記録装置1のガイ
ドシャフト12に沿って往復移動するキャリッジ2のホ
ームポジション、すなわちインクジェット記録ヘッド3
のホームポジションに設けられている。
【0044】本例のインクジェット記録装置におけるク
リーニング装置10は、ブレード14と、ブレード14
を一端にて支持しベース18のガイド部19に沿って矢
印II方向に前後に往復移動可能なブレードホルダ15
と、ブレードホルダ15を往復作動する作動機構16
と、ブレード14をクリーニングする回動可能なブレー
ドクリーナ17とを有している。
【0045】本発明のこのようなインクジェット記録装
置1におけるクリーニング装置10のブレード14はブ
レードホルダ15に取付けられており、ブレードホルダ
15が、各種部品を支持するベース18のガイド部19
に沿って、図3において左右の方向(矢印II方向)に
平行移動、すなわち往復動するよう案内されている。
【0046】本例において、吐出口面13を拭うブレー
ド14はブレードホルダ15に取付けられ、このブレー
ドホルダ15は、各部を支持するベース18に設けられ
たガイド部19に沿って、図3中の左右方向に往復移動
可能に案内される。図示の例では、ブレード14は断面
略U字形状であり、ほぼ平らな矩形状の2枚のブレード
の各先端部がインクジェット記録ヘッド3の吐出口面1
3を拭ってクリーニングするものである。もっともこれ
は記録ヘッド3の形態や性能等によって1枚のブレード
のみを有したものでも良く、さらに3枚以上のブレード
を有したものでも良い。また、その形態についても、断
面U字形状のもののほか、他の形態、例えば複数枚のブ
レードを適切な間隔をおいて平行に配置したものでも良
いことは勿論である。また、ブレード14は例えば合成
ゴムやシリコンゴム等のようなゴムもしくはエラストマ
ー、あるいは所要の弾性を有する適宜なプラスチック材
料など、適宜な材料を用いて製造することができる。
【0047】ブレードホルダ15は図3に示されるよう
に、キャリッジに搭載された記録ヘッド3の数(もしく
はインク色や濃度毎に設けられた所定の吐出口群の数)
に対応した個数(図示の例では6個)のブレード14が
装着されており、ベース18のガイド部に沿って作動機
構16によって矢印II方向に往復移動される。
【0048】ブレードホルダ15を往復動する作動機構
16は、枢軸23によりベース18に回動可能に枢支さ
れて一端がブレードホルダ15に連結されたブレードア
ーム20と、図示しない適宜な駆動モータによって駆動
される駆動ギア22からブレードアーム20に駆動力を
伝達するギア機構21とから構成されている。また、ブ
レードホルダ15に対するブレードアーム20の連結
は、ブレードホルダ15の長溝24と、ブレードアーム
20の先端部に設けられ長溝24に係合するピン25と
によって行われる。
【0049】駆動モータの駆動力をブレードアーム20
に伝達するためのギア機構21は、モータ軸26に取付
けられた駆動ギア22と、ブレードアーム20を駆動す
る従動ギア27とから成っている。従動ギア27は、ブ
レードアーム20を枢支する枢軸23に一体的に取付ら
れブレードホルダー15を往動するための往動用ギア部
材28と、ブレードホルダ15を復動するための復動用
ギア部材29とから形成されている。従動ギア27のこ
れらギア部材28、29に対応して駆動モータにより駆
動される駆動ギア22は、往動用ギア部材28と噛み合
うギア部材30と、復動用ギア部材29とアイドルギア
32を介して噛み合って回動方向を逆転するギア部材3
1とから一体的に作られている。
【0050】更に、ブレードアーム20側のギア部材2
8、29と、駆動ギア22側のギア部材30、31は、
それぞれ必要な時にのみブレードアーム20に駆動力が
伝達されるように、必要な個所にだけギアの歯が形成さ
れており、駆動ギア22を一方向に回転することによっ
てブレードアーム20が往復回動されて長溝24とピン
25とを介してブレード14とブレードホルダ15が往
復平行移動されるよう構成されている。
【0051】また、ブレード14と接触してブレード1
4に付着したインクを払拭してクリーニングするための
クリーニング部45を有するブレードクリーナ17がベ
ース18に回動可能に支承されている。ブレードクリー
ナ17は断面略「へ」の字形で、かつブレードホルダ1
5とほぼ同じ幅の大きさに作られており、両端部に軸部
33が設けられていて、これら軸部33がベース18の
軸受部34にそれぞれ嵌合されてブレードクリーナ17
が回動自在に支持されている。なお、ブレード14は、
ブレード14がブレードクリーナ17に当たってブレー
ド14に付着したインクを拭うためのクリーニング部4
5が6枚のブレード14に対して1つづつ6ヶ所設けら
れている。クリーニング部45は後述するように、ブレ
ード14に対して平行な面に、または斜めに傾斜する面
に設けられる。すなわち、ブレード14の移動方向であ
る矢印IIの方向に対して直交する面、あるいはこの直
交する面(ブレードと平行な面)から左右どちらかに僅
かに傾いた面に設けられている。
【0052】このようなブレードクリーナ17の回動を
制限してブレードクリーナ17が一方向には回動する
が、他方向には回動できないようにするためにベース1
8にストッパー35が設けられている。このストッパー
35はブレードクリーナ17の突き当て部37に突き当
たって、これ以上図2の矢印C′方向にブレードクリー
ナ17が回動しないようにブレードクリーナ17を係止
する。また、ブレードクリーナ17の中央部には切り欠
き部36が設けられていて、ベース18からの支柱38
がこの切り欠き部36の中に延びている。この支柱38
はブレードクリーナ17の回転中心近傍、すなわち軸部
33の軸心近傍に上から接触して細長いブレードクリー
ナ17の中央部を支持し、ブレード14がブレードクリ
ーナ17を押し上げようとする力を受けている。このと
き、回転負荷が小さくなるようにするために、支柱38
の接触部39はリブのように先が細くなる形状に作られ
ている。
【0053】ブレードクリーナ17がストッパー35に
突き当たるように付勢するために、バネ40が図2に示
されるように設けられており、このバネ40は密着コイ
ルバネで作られたもので、一般的な密着コイル引張バネ
の両端のバネ掛け部分を除去したものである。このよう
なバネ40はブレードクリーナ17の中央部の切り欠き
部36内の支柱38の上側に載置されて、両端部がブレ
ードクリーナ17の壁42に設けられた取付部41に差
し込まれている。バネ40は、軸方向と径方向には所定
のガタ以上には動かないが、回転は規制されておらず幾
分回転できるようになっている。また、バネ40はブレ
ードクリーナ17の回転中心より上方に位置するために
図8(B)に示すように矢印F方向にブレードクリーナ
17を回動させると、支柱38とブレードクリーナ17
のバネ取付部41が離れてバネ40の山型の形状の山が
高くなり、バネ40の変形量が増大されるので、これに
よってバネ40の反力が増大し、この反力でブレードク
リーナ17は付勢されている。また、断面略「へ」の字
形のブレードクリーナ17には上方へのインクの飛散を
防ぐための庇状の衝立部43が設けられており、これに
よってインクの飛散を好適に防止することができる。
【0054】更に、バネ40は図9に示される様にブレ
ードクリーナ17の一端または両端に引張形のコイルバ
ネ44を設けて構成することもできる。また、バネ40
は、図9に示される変形例のようなコイルバネだけに限
られるものではなく、他のどのような形のものでも良
く、例えば板バネやスナップバネ等のバネを適宜用いる
ことができるものである。
【0055】再び、図3に戻って説明を続けるに、クリ
ーニング装置10のブレード14の上端はインクジェッ
ト記録装置1のインク吐出口面13およびブレードクリ
ーナ17の下面よりも所定量(0. 1mm〜2mm程
度)高くなっている。また、ブレードクリーナ17を軽
く回動させるために軸受部分には少し多めのガタ(0.
5mm〜0. 5mm程度)を設けると一層好適であ
る。
【0056】次に、このように構成された本発明のイン
クジェット記録装置1におけるクリーニング装置10
の、特にブレード関係の動作に就いて図3乃至図7を用
いて説明するに、ブレード14を清浄に、すなわちクリ
ーニングするために、まず、ブレード14が図3の状態
から図中左方向に移動されることによって図4に示され
るようにインク吐出口面13に付着したインクや汚れが
払拭されて清浄にされる。すなわち、ブレードホルダ1
5がベース18のガイド部19に沿って矢印B方向に往
動されると、ブレード14の先端部がインクジェット記
録ヘッド3の吐出口面13を払拭するので、これによっ
て吐出口面13に付着したインクや汚れ等が除去されて
清浄にされクリーニングが行われる。
【0057】このようなブレード14の移動は図示しな
い駆動モータにより駆動ギア22を駆動し、駆動ギア2
2のギア部材30がブレードアーム20のギア部材28
を駆動することによって行われる。駆動ギア22には、
先に説明したように、モータ軸26に往動用のギア部材
28と復動用のギア部材29が設けられているので、図
3の状態から駆動ギア22を矢印A方向に回転させる
と、ギア部材30とギア部材28が噛み合ってブレード
アーム20が矢印B方向に回動されるので、ブレード1
4は図中左方向へ移動され、図4の状態になり、ブレー
ド14が記録ヘッド3の吐出口面13の払拭を開始す
る。
【0058】次いで、更に駆動ギア22を回転すると、
図5に示されるように、ブレード14は吐出口面13全
体を払拭して通り抜けて、ブレードクリーナ17のクリ
ーニング部45に当接する。従って、ブレードクリーナ
17の突き当て部37がストッパ35に突き当たって回
動しないので、ブレード14は図5に示すように撓みな
がらクリーニング部45を潜り抜けて通過する。この時
に、ブレード14の先端に付着したインクがブレードク
リーナ17のクリーニング部45によって払拭されてク
リーニングされることになる。この場合に、クリーニン
グはブレード14の先端部分しか行われないので、ブレ
ード14全体から見ればまだ多くのインクが付着してい
るが、インクジェット記録ヘッド3のインク吐出口面1
3をきれいに払拭するためにはブレード14の先端部が
きれいであればよいので、これでブレード14のクリー
ニングとして機能上では十分である。
【0059】しかし、ブレード14がブレードクリーナ
17を潜り抜けて通過すると、撓んでいたブレード14
が開放されて元の状態に戻るために、その際にブレード
14に付着して残っていたインクが図6のように図中左
方向に飛び散る。このために、飛び散るインクを受ける
ための壁46をブレードクリーナ17の図中左方のでき
るだけブレードクリーナ17の近傍に設けるのが好適で
ある。また、ブレードクリーナ17から庇状の衝立部4
3を延ばすことも大いに有効である。
【0060】更に、駆動ギア22を回転すると、図7に
示すように、駆動ギア22の往動用のギア部材30とブ
レードアーム20のギア部材28との噛み合い伝達が離
れ、今度は駆動ギア22の復動用のギア部材29がアイ
ドルギア32を介してブレードアーム20のギア部材2
8と噛み合って駆動力が伝達される。従って、ブレード
アーム20は今までとは逆方向に回転して矢印D方向に
回動し始め、ブレード14はE方向に動く。この場合
に、ブレード14がブレードクリーナ17の下を潜り抜
ける場合には、今度はブレードクリーナ17が矢印C方
向に回動しながらブレード14とブレードクリーナ17
の重なり合った分だけ逃げて回避し、ブレード14はブ
レードクリーナ17を押しのけて通過する。従って、イ
ンクの飛び散りは大幅に軽減される。この時に、インク
の飛び散りが完全に無くならないのは、バネ40でブレ
ードクリーナ17を付勢している力の分だけ、厳密には
ブレード14が僅かに撓むからである。
【0061】このまま、駆動ギア22の回転を続ける
と、ブレード14は図3の状態まで戻り、1回のワイピ
ング動作が終了したことになる。この時に、ブレードア
ーム20の弾性を有した腕部20aがベース18のカム
18aの谷部に位置するので、駆動ギア22のギア部材
30がブレードアーム20のギア部材28から離れて駆
動力が不作用になってフリーの状態になっても、ブレー
ドアーム20は図3の位置から不用意に動くことがな
い。
【0062】このように、駆動モータの一方向の回転に
よりブレード14の往復動作が行われて、吐出口面13
のクリーニングとブレード14自体のクリーニングとが
一工程で行われる。また、駆動ギア22と、キャップを
駆動する部材(キャップカム等)とを同軸に配し、かつ
同期して回転するようにし、上記の一工程がキャップ開
閉の一工程でもあるようにすることができる。すなわ
ち、同軸上で同期して回転するカムおよびギアを適切な
形状および姿勢を定めて用い、その1回転内で適切に位
相がずれるようにしてキャップの開閉とブレードの往復
動とを行うようにすればキャップとブレードとが相互に
干渉することなく確実に夫々の動作を行うことができ
る。
【0063】また、主走査方向に複数枚のブレード14
を有するインクジェット記録装置においては、ブレード
クリーナ17のクリーニング部分が成形等のモールドも
しくは金属の壁46で構成されている場合には、図示さ
れるように壁46と壁46の間に隙間を設け、さらに壁
46の下面より低く延びた部分を壁46の左右端に設け
る。このように構成することにより壁46に付着したイ
ンクが自然と、この左右端から滴下し、ブレード14間
でインクが混じるのを防ぐことができる。
【0064】更に、本例においてブレード14がブレー
ドクリーナ17のクリーニング部45を潜り抜ける際の
様子をもう少し詳しく説明する。図12はブレード14
がブレードクリーナ17を潜り抜ける際のインクの飛び
方について表した概略断面図である。図12および図1
3(A)に示されるように、ブレードクリーナ17はク
リーニング部45が鋭角に切断されており、ブレード1
4の移動方向に対して略直角(紙面に対して略垂直)に
延びていて、図12において、ブレード14は図中右方
向から左方向に進むものである。図12(A)はブレー
ド14がブレードクリーナ17を潜り抜ける直前を表し
ており、図12(B)はブレード14がブレードクリー
ナ17を潜り抜けた直後を表している。
【0065】いま、ブレード14はブレードクリーナ1
7を潜り抜けた直後に、それまでブレードクリーナ17
によって撓んでいたブレード14は真っ直ぐな状態に戻
ろうとしてブレード14先端部が図中左方向へ急激に動
くようになる。ブレード14先端部のこの動きはブレー
ドホルダ15の移動速度に比べて十分速いので、ブレー
ド14の移動動作をゆっくりにしても特別に変わらな
い。そのために、ブレード14を動かす速度に拘わら
ず、ブレード14上に残っていたインク滴はP方向へ飛
び散ることになる。このようなインクの飛び散りをイン
クジェット記録装置内に撒き散らさないために、本例で
は壁46や庇状の衝立部43を設けて防止している。
【0066】図12はブレード14の往動作を表してい
るが、ブレード14が元の位置に戻るための復動作では
図12とは逆に図中右方向へ移動する。この方向ではキ
ャリッジが存在して壁や衝立を設けることができないの
で、上述したようにブレードクリーナ17が回動して逃
げるように構成することが有効である。
【0067】これに対して、図12のブレード14がブ
レードクリーナ17のクリーニング部45を潜り抜けた
瞬間にQ方向、つまりブレード14の進行方向後方へも
インクの飛び散りが生じ得ることがある。更に、P方向
へ飛び散ろうとしたインクのうちブレード14の上端小
口部にあったインクが壁46に行く手を塞がれて跳ね返
るものもある。
【0068】従って、このようなインクの飛び散りを防
止するために、本例では、更にクリーニング部45の形
状について次のような構成を採用することができる。す
なわち、図11に示されるように、クリーニング部4
5’はブレード14の移動方向に対して斜めになるよう
に構成されている。図13にブレード14がブレードク
リーナ17を潜り抜ける直前を表す模式的な斜視図を示
す。図13(A)に示すような上述の形状においては、
ブレード14がブレードクリーナ17を潜り抜ける直前
にブレード14の上端小口部が見えており、ブレード1
4先端部はクリーニング部45をほぼ同時に通過する。
【0069】図13(B)に示されるブレードクリーナ
17ではクリーニング部45′がブレード14の移動方
向に対して斜めになっているために見えているのは図中
左端のみである。そのために、潜り抜けた直後にブレー
ド14が急激に真っ直ぐな状態に戻ろうと動いても、そ
のときにブレード14の殆どの部分が既にクリーニング
部45′の後方に位置することになるので、Q方向、つ
まりブレード進行方向後方へ飛び散るインクが大幅に減
ることになる。すなわち、ブレード14の先端部は一方
の端部、図13(B)で左端部から徐々に離れるように
なる。従って、ブレード14の端部が一度に弾かれるよ
うに離れるのではなく、徐々に一方の端部から離れるよ
うになり、インクの飛び散りを防ぐことができる。
【0070】図7に戻って、ブレード14の駆動につい
て説明を続ける。駆動ギア22を回転すると、図7に示
すように、駆動ギア22の往動用のギア部材30とブレ
ードアーム20のギア部材28との噛み合い伝達が離
れ、今度は駆動ギア22の復動用ギア部材29がアイド
ルギア32を介してブレードアーム20のギア部材28
と噛み合って駆動力が伝達される。従って、ブレードア
ーム20は今までとは逆方向に回転して矢印D方向に回
転し始め、ブレード14はE方向に動く。この場合に、
ブレード14がブレードクリーナ17の下を潜り抜ける
際には、今度はブレードクリーナ17が矢印C方向に回
動しながらブレード14とブレードクリーナ17の重な
り合った分だけ逃げて回避し、ブレード14はクリーナ
17を押しのけて通過する。従って、インクの飛び散り
は大幅に軽減される。この時に、インクの飛び散りが完
全に無くならないのは、バネ40でブレードクリーナ1
7を付勢している力の分だけ、厳密にはブレード14が
僅かに撓むからである。そこで、バネ40の付勢力はブ
レードクリーナ17を確実に突き当て部37に突き当て
るに十分で、かつできるだけ弱くするのが望ましい。
【0071】このまま、駆動ギア22の回転を続ける
と、ブレード14は図3の状態まで戻り、1回のワイピ
ングが終了したことになる。この時に、ブレードアーム
20の弾性を有した腕部20aベース18のカム18a
の谷部に位置するので、駆動ギア22のギア部材30が
ブレードアーム20のギア部材28から離れて駆動力が
不作用になってフリーの状態になっても、ブレードアー
ム20は図3の位置から不用意に動くことがない。
【0072】このように、駆動モータの一方向の回転に
よりブレード14の往復動作が行われて、インクジェッ
ト記録ヘッド3のインク吐出口面13のクリーニングと
ブレード14自体のクリーニングが一工程で好適に行わ
れる。また、このようなブレード14の駆動力は、駆動
モータの正逆回転やソレノイド等の平行移動するアクチ
ュエータを用いた方法で行っても良い。
【0073】主走査方向に複数枚のブレード14を持つ
インクジェット記録装置において、ブレードクリーナ1
7のクリーニング部分が成形等のモールドのクリーニン
グ部45で構成されている場合には、図示されるように
クリーニング部45と隣のクリーニング部45の間に隙
間を設け、更にクリーニング部45の下面より低く延び
た部分をクリーニング部45の夫々の左右端に設ける。
このように構成することによりクリーニング部45に付
着したインクが自然とこの左右端から滴下し、クリーニ
ング部45間で混じったインクがブレード14に再付着
してブレード14上でインクが混じるのを防ぐことがで
きる。
【0074】(実施形態の第2例)次に、本発明の第2
の実施形態でのインクジェット記録装置のクリーニング
装置について図面を参照して説明するに、図10は本例
でのクリーニング装置のブレード周りの構成を示す概略
側面図で、本例はキャリッジの主走査でワイピング動作
を行う場合である。
【0075】図10に示されるように、インクジェット
記録装置のインクジェット記録ヘッド3は主走査方向が
矢印Gで示されており、インク吐出口面13を有してい
て、前端部にインクの飛び散りを防止する壁47が設け
られている。このインクジェット記録ヘッド3のインク
吐出口面13を払拭するブレード48がブレードホルダ
49に取付けられており、ブレードホルダ49が図示し
ないベース軸51によって軸支されており、従って、ブ
レードホルダ49が揺動されることで、ブレード48が
上下動してワイピング動作の選択ができるものである。
ブレードホルダ49を上下方向に駆動するための円板5
0は、軸51により回転可能に支持されており、リンク
52の一端がブレードホルダ49に連結され、他端が円
板50に連結されている。従って、軸51の周りに円板
50が回転されることで、リンク52を介してブレード
ホルダ49上のブレード48が上下動される。
【0076】本例においては、クリーニング装置のブレ
ードクリーナ53はインクジェット記録ヘッド3もしく
はインクジェット記録ヘッド3の搭載されるキャリッジ
2の上に、先の第1例と同じように回動可能に設けられ
ている。
【0077】従って、インクジェット記録装置1のキャ
リッジ2の主走査方向でワイピングを行うクリーニング
装置においても、このように構成することでインクジェ
ット記録装置内へのインクの飛び散りを好適に減らすこ
とができる。
【0078】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0079】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0080】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0081】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0082】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0083】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0084】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0085】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0086】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0087】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のインクジェット
記録装置は、インクジェット記録ヘッドのインク吐出口
面を拭うブレードと、該ブレードに付着したインクを拭
うためのブレードクリーナとを有するブレードクリーニ
ング装置をワンウエイ機構にしたので、インク吐出口面
を払拭したブレードがブレードクリーナに当たる際に
は、ブレードクリーナがストッパーに当たって固定され
てブレードのクリーニング動作が適切に行われ、ブレー
ドが元の位置に戻る際には、ブレードクリーナがブレー
ドから逃げるよう回動してブレードが撓むことがないの
で、ブレードから装置内へのインクの飛び散りを大幅に
減らすことができ、インクジェット記録ヘッドのインク
吐出口面をブレードによって良好に払拭して好適にクリ
ーニングすることができる。
【0088】本発明の請求項2記載のインクジェット記
録装置は、前記ブレードクリーナのブレードに接触する
部分がインクを吸収する部材で構成されているので、イ
ンクを好適に吸収することができる。
【0089】本発明の請求項3記載のインクジェット記
録装置は、前記ブレードクリーナとブレードとが相対的
に往復運動する方向に対して傾斜しているので、ブレー
ドから装置内へのインクの飛び散りを大幅に減らすこと
ができる。
【0090】本発明の請求項4記載のインクジェット記
録装置は、前記ブレードクリーナがブレードの運動方向
に対して傾斜しているので、ブレードクリーナを容易に
加工することができる。
【0091】本発明の請求項5記載のインクジェット記
録装置は、前記ブレードクリーナが楔形を成しているの
で、ブレードが払拭されてブレードクリーナから離れる
時にインクの飛び散りを良好に抑制することができ、装
置内のインクによる汚れを防止することができる。
【0092】本発明の請求項6記載のインクジェット記
録装置は、前記ブレードクリーナのブレードの接触する
部分がモールドで作られたエッジであるので、エッジを
成形等のモールドによって容易に作ることができる。
【0093】本発明の請求項7記載のインクジェット記
録装置は、前記ブレードクリーナのブレードに接触する
部分が金属で作られたエッジであるので、エッジを金属
材料等で簡単かつ容易に作ることができる。
【0094】本発明の請求項8記載のインクジェット記
録装置は、前記エッジの両端にエッジより下がった部分
を設けているので、エッジを好適に保護することができ
る。
【0095】本発明の請求項9記載のインクジェット記
録装置は、前記ブレードクリーナの付勢に密着コイルバ
ネの径方向の撓みが用いられているので、ブレードクリ
ーナを好適な力で押圧して作動を良好にしている。
【0096】本発明の請求項10記載のインクジェット
記録装置は、前記ブレードクリーナの付勢に引張コイル
バネが用いられているので、ブレードクリーナが好適に
作動できる。
【0097】本発明の請求項11記載のインクジェット
記録装置は、前記ブレードクリーナの付勢にねじりコイ
ルバネが用いられているので、ブレードクリーナが良好
に作動することができる。
【0098】本発明の請求項12記載のインクジェット
記録装置は、前記ブレードクリーナに対してインクジェ
ット記録ヘッドと反対側に壁が設けられているので、イ
ンクの飛散を好適に防止することができる。
【0099】本発明の請求項13記載のインクジェット
記録装置は、前記インクジェット記録ヘッドが熱エネル
ギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の圧力
によってインクを吐出するので、高解像度の記録をする
ことができ、電気熱変換体素子をエネルギー発生素子と
して用いたインクジェット記録ヘッドの小型化が可能で
あり、半導体分野のIC技術やマイクロ加工技術等の長
所を十分に活用でき、高密度の実装化が容易で、かつ製
造コストを安価にできる。
【0100】本発明の請求項14記載のインクジェット
記録ヘッドの回復方法は、インクジェット記録ヘッドの
インク吐出口面をブレードで払拭するワイピング工程
と、前記ブレードをブレードクリーナに接触通過させて
ブレードをクリーニングするブレードクリーニング工程
と、前記ブレードクリーニング工程と同じ経路を通って
ワイピング工程前の元の位置にブレードが戻る際に、ブ
レードクリーナが回動して逃げる復帰工程とを有するの
で、インク吐出口面を払拭したブレードがブレードクリ
ーナに当たる際には、ブレードクリーナがストッパーに
当たって固定されてブレードのクリーニング動作が適切
に行われ、ブレードが元の位置に戻る際には、ブレード
クリーナがブレードから逃げるよう回動してブレードが
撓むことがないので、ブレードから装置内へのインクの
飛び散りを大幅に減らすことができ、インクジェット記
録ヘッドのインク吐出口面をブレードによって良好に払
拭して好適にクリーニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置をケーシング
の一部を破断して示す概略斜視図である。
【図2】図1に示される本発明のインクジェット記録装
置のブレードクリーニング装置の概略斜視図である。
【図3】本発明のブレードクリーニング装置の作動状態
を示すクリーニング作動開始前の側面図である。
【図4】本発明のブレードクリーニング装置の作動状態
を示すクリーニング作動開始時の図3と同様な側面図で
ある。
【図5】本発明のブレードクリーニング装置の作動状態
を示すクリーニング作動を終えた時の図3と同様な側面
図である。
【図6】本発明のブレードクリーニング装置の作動状態
を示すクリーニング作動を終えた後のブレードクリーニ
ング時の図3と同様な側面図である。
【図7】本発明のブレードクリーニング装置の作動状態
を示すクリーニング作動時のブレードホルダ復帰時の図
3と同様な側面図である。
【図8】本発明のブレードクリーニング装置のブレード
クリーナを示す斜視図で、Aはブレードクリーナ作動時
の図で、Bは不作動位置に回動した時の部分図である。
【図9】本発明のブレードクリーニング装置のブレード
クリーナの別の例を示す図2と同様な概略斜視図であ
る。
【図10】本発明のブレードクリーニング装置の別の例
を示す図3と同様な側面図である。
【図11】本発明のインクジェット記録装置のブレード
クリーニング装置の別の例を示す図2と同様な概略斜視
図である。
【図12】ブレードがブレードクリーナを潜り抜ける瞬
間の様子を説明する模式的な断面図で、(A)はブレー
ド先端部が離れる直前で、(B)は離れた直後を示すも
のである。
【図13】ブレードクリーニング装置のクリーニング部
の例を示す図で、(A)はブレード移動方向に対してほ
ぼ直角なクリーニング部の斜視図で、(B)はブレード
移動方向に対して傾斜したクリーニングの斜視図であ
る。
【図14】インクジェット記録ヘッドの一例を示す一部
破断して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 キャリッジ 3 インクジェット記録ヘッド 4 搬送機構 5 給紙機構 6 給紙ローラ 7 プラテン 8 カートリッジ 9 インクタンク 10 クリーニング装置 13 インク吐出口面 14 ブレード 15 ブレードホルダ 16 作動機構 17 ブレードクリーナ 18 ベース 19 ガイド部 20 ブレードアーム 21 ギア機構 22 駆動ギア 24 長溝 25 ピン 27 従動ギア 28 ギア部材 29 ギア部材 30 ギア部材 31 ギア部材 32 アイドルギア 35 ストッパー 36 切り欠き部 37 突き当て部 38 支柱 40 バネ 43 衝立部 44 コイルバネ 45 クリーニング部 46 壁 47 壁 48 ブレード 49 ブレードホルダ 50 円板 52 リンク 53 ブレードクリーナ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録ヘッドのインク吐出
    口面を払拭するブレードと、該ブレードに付着したイン
    クを除去するためのブレードクリーナとを有するインク
    ジェット記録装置において、 該ブレードクリーナと前記ブレードとを相対的に往復運
    動させてブレードのクリーニングを行うクリーニング手
    段を有し、 該クリーニング手段は、往動時には前記ブレードクリー
    ナを回動させずに前記ブレードと強く弾性的に接触さ
    せ、復動時には前記ブレードクリーナを回動させて前記
    ブレードと弱く弾性的に接触させるように支持する手段
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレードクリーナのブレードに接触
    する部分がインクを吸収する部材で構成されていること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレードクリーナとブレードとが相
    対的に往復運動する方向に対して傾斜していることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレードクリーナが前記ブレードの
    運動方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項
    3記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ブレードクリーナが楔形を成してい
    ることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ブレードクリーナのブレードに接触
    する部分がモールドで作られたエッジであることを特徴
    とする請求項1乃至5いずれか1記載のインクジェット
    記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ブレードクリーナのブレードに接触
    する部分が金属で作られたエッジであることを特徴とす
    る請求項1乃至6いずれか1記載のインクジェット記録
    装置。
  8. 【請求項8】 前記エッジの両端にエッジより下がった
    部分を設けたことを特徴とする請求項6、7いずれか記
    載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記ブレードクリーナの付勢に密着コイ
    ルバネの径方向の撓みが用いられていることを特徴とす
    る請求項1乃至8いずれか1記載のインクジェット記録
    装置。
  10. 【請求項10】 前記ブレードクリーナの付勢に引張コ
    イルバネが用いられていることを特徴とする請求項1乃
    至8いずれか1記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記ブレードクリーナの付勢にねじり
    コイルバネが用いられていることを特徴とする請求項1
    乃至8いずれか1記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記ブレードクリーナに対してインク
    ジェット記録ヘッドと反対側に壁が設けられたことを特
    徴とする請求項1乃至11いずれか1記載のインクジェ
    ット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記インクジェット記録ヘッドは熱エ
    ネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の
    圧力によってインクを吐出することを特徴とする請求項
    1乃至12のいずれか1記載のインクジェット記録装
    置。
  14. 【請求項14】 インクジェット記録ヘッドのインク吐
    出口側の面をブレードで払拭するワイピング工程と、 前記ブレードをブレードクリーナに接触通過させてブレ
    ードをクリーニングするブレードクリーニング工程と、 前記ブレードクリーニング工程と同じ経路を通ってワイ
    ピング工程前の元の位置にブレードが戻る際に、ブレー
    ドクリーナが回動して逃げる復帰工程と、を有すること
    を特徴とするインクジェット記録ヘッドの回復方法。
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